JPH1070062A - アライメント装置及びアライメントマークの検出方法 - Google Patents

アライメント装置及びアライメントマークの検出方法

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JPH1070062A
JPH1070062A JP8224248A JP22424896A JPH1070062A JP H1070062 A JPH1070062 A JP H1070062A JP 8224248 A JP8224248 A JP 8224248A JP 22424896 A JP22424896 A JP 22424896A JP H1070062 A JPH1070062 A JP H1070062A
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JP
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gravity
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determined
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Pending
Application number
JP8224248A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuko Sakai
樹子 酒井
Atsushi Kitamura
淳 北村
Nobuaki Miyagawa
宣明 宮川
Mitsumasa Koyanagi
光正 小柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度にウエハまたはチップのアライメント
マークを検出してアライメントする。 【解決手段】 カメラでウエハを撮像し、2値化画像を
得る(100、102)。次に画像に対する初期の計測
ウインドウを設定し(104)、その計測ウインドウの
重心を演算する(106)。次に計測ウインドウがアラ
イメントマークを含む最小のサイズになるまで繰り返し
計測ウインドウを縮小して設定し(108、110)、
アライメントマークの位置に相当する最小の計測ウイン
ドウで求めた重心の位置を求め、その重心位置を用いて
ウエハをアライメントするための積層コントローラを制
御する(112)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アライメント装置
及びアライメントマークの検出方法にかかり、特に、ウ
エハ上に形成されたアライメントマークを用いてウエハ
をアライメントするアライメント装置及びアライメント
マークの検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報化社会の発展に伴い大規模半
導体集積回路(LSI)より更なるシステムの高速化及
び高集積化を実現させるため、高密度実装が3次元的に
図られた集積回路(以下、3D−LSIという。)が研
究されている。
【0003】3D−LSIの作製技術の一例としては、
ウエハやチップを貼り合わせることにより多層化を図
り、高密度に形成する貼り合わせ型の方法がある。この
方法では、ウエハやチップを位置合わせしながら貼り合
わせるための積層装置が用いられる。この積層装置を用
いて、3D−LSIの作製を迅速かつ容易にするために
は、積層装置において行われる、ウエハやチップを位置
合わせを行うアライメント処理を高精度でかつ簡単に行
う必要がある。
【0004】一般に、ウエハやチップには位置合わせの
ためのアライメントマークが形成されており、このアラ
イメントマークを検出して位置合わせを行う。
【0005】このアライメントマークの位置を高精度に
検出する方法として、パターン計測法がある。パターン
計測法は、アライメントマークのパターン形状を検出し
て検出したパターン形状からアライメントマークの位置
を特定するものである。ところが、パターン計測法で
は、アライメントマークのパターン形状に検出された位
置の精度が依存するため、アライメントマークのパター
ン形状の劣化、例えば複雑な形状だったり、エッジが不
鮮明だったり、エッジが欠けていたりすることにより検
出精度が悪化するという欠点がある。
【0006】この問題を解消するため、画像処理手法に
よってエッジ抽出して位置関係を求めるパターンの位置
検出方法が提案されている(特開昭61−236611
7号公報参照)。この方法では、アライメントマークの
パターンが線対称性である点を利用して、撮像したパタ
ーンを一般的な画像処理手法である微分によるエッジ抽
出処理し、抽出されたエッジデータを用いてアライメン
トマークの中心位置を求めるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
パターンの位置検出方法では、アライメントマークであ
るパターンのエッジ抽出処理は多数回に及ぶ積和計算を
必要とするため、アライメントマークの位置を求める場
合に膨大な計算時間を必要とし、アライメントマークを
検出(撮像)して迅速にアライメントマークの位置を実
時間で求めるというリアルタイム処理に対応することが
できなかった。
【0008】また、撮像した画像にはノイズを含んでい
ることが多く、このノイズのためにエッジが正確に定ま
らないので、求めるアライメントマークの位置は安定し
ない。このため、ウエハやチップを貼り合わせようとす
るときに、アライメントマークの中心位置を求めること
が困難であった。
【0009】本発明は、上記事実を考慮して、高精度に
アライメントマークを検出してアライメントすることが
できるアライメント装置及びアライメントマークの検出
方法を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明のアライメント装置は、ウエハ
上に形成されたアライメントマークを撮像する撮像手段
と、前記撮像手段により撮像した画像を2値化する2値
化手段と、前記2値化手段で2値化された画像に対して
所定位置及び所定サイズのウインドウを定め、定めたウ
インドウ内に含まれる画像の重心の位置を求める重心位
置演算手段と、前記重心位置演算手段で求めた重心の位
置に基づいて前記ウエハを移動させる動作手段と、を備
えている。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のアライメント装置において、前記重心位置演算手段
は、前記ウインドウを複数の領域に分割し、分割された
複数の領域のうち重心の位置が含まれる領域を求め、該
領域を少なくとも含む位置でかつ前記ウインドウより小
さなサイズの小ウインドウを定め、定めた小ウインドウ
内に含まれる画像の重心の位置をさらに求めることを特
徴とする。
【0012】請求項1の発明では、重心位置演算手段に
おいて、2値化された画像に対して所定位置及び所定サ
イズのウインドウを定めている。このウインドウは、画
像全てを含むウインドウでもよく、一部の画像を含むウ
インドウでもよい。一部の画像を含むウインドウの場合
にはアライメントマークが含まれないことが予め予想さ
れるエリアを除いたサイズ及び位置を定めることが好ま
しい。この定めたウインドウ内にはアライメントマーク
が含まれるため、2値化した画像でそのウインドウ内の
重心を求めれば、その重心の位置がアライメントマーク
の中心に対応することとなる。動作手段は重心位置演算
手段で求めた重心の位置に基づいてウエハを移動させ
る。これによって、高精度にアライメントマークを検出
してアライメントすることができる。
【0013】ここで、撮像した画像にはノイズ成分が含
まれていることがある。この場合、重心位置演算手段で
求めた重心の位置が、ノイズ成分によりずれた位置とし
て求まることがある。そこで、請求項2にも記載したよ
うに、重心位置演算手段では、ウインドウを複数の領域
に分割し、分割された複数の領域のうち重心の位置が含
まれる領域を求め、該領域を少なくとも含む位置でかつ
ウインドウより小さなサイズの小ウインドウを定め、定
めた小ウインドウ内に含まれる画像の重心の位置をさら
に求めるようにする。このようにすることによって、小
ウインドウは徐々に縮小されるので、ノイズ成分が含ま
れない小ウインドウで重心の位置を正確に求めることが
できる。
【0014】請求項3に記載の発明のアライメントマー
クの検出方法は、ウエハ上に形成されたアライメントマ
ークを撮像すると共に2値化し、2値化された画像に対
して所定位置及び所定サイズのウインドウを定め、定め
たウインドウ内に含まれる画像の重心の位置を求め、前
記ウインドウを複数の領域に分割し、分割された複数の
領域のうち重心の位置が含まれる領域を求め、該領域を
少なくとも含む位置でかつ前記ウインドウより小さなサ
イズの小ウインドウを定め、定めた小ウインドウ内に含
まれる画像の重心の位置をさらに求め、前記小ウインド
ウが前記アライメントマークを少なくとも含む予め定め
たサイズの小ウインドウになるまで繰り返し小ウインド
ウを定めて重心の位置を求める。
【0015】請求項3の発明では、2値化されたアライ
メントマークを含む画像に対して定めたウインドウ内の
画像の重心の位置を求め、ウインドウを複数の領域に分
割したうちの重心の位置が含まれる領域を求める。次
に、この領域を少なくとも含む位置でかつ前記ウインド
ウより小さなサイズの小ウインドウを定め、定めた小ウ
インドウ内に含まれる画像の重心の位置をさらに求め、
小ウインドウがアライメントマークを少なくとも含む予
め定めたサイズの小ウインドウになるまで繰り返して小
ウインドウを定めて重心の位置を求める。従って、アラ
イメントマークを少なくとも含む予め定めたサイズの小
ウインドウが定まり、重心の位置を正確に求めることが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態の一例を詳細に説明する。本実施の形態は3D
−LSIを作製するために、ウエハ上に形成されたアラ
イメントマークの位置を精度よく検出しアライメントす
るアライメント装置に本発明を適用したものである。
【0017】図1に示すように、本実施の形態のアライ
メント装置10は、ウエハを撮像するためのカメラ1
2、アナログ信号を2値のデジタル信号に変換するため
の2値化装置14、ウエハを移動させるためのモータ1
6、ドライバ18、少なくとも画像を表示することが可
能なモニタ20、及び演算装置22から構成されてい
る。演算装置22は、CPU24,RAM26,ROM
28及び入出力ポート(I/O)30からなるマイクロ
コンピュータで構成され、各々はコマンドやデータの授
受が可能なようにバス32によって接続されている。な
お、ROM28には、後述する処理ルーチンが記憶され
ている。入出力ポート30には、2値化装置14を介し
てカメラ12が接続されると共に、ドライバ18を介し
てモータ16が接続されている。2値化装置14は、カ
メラ12から出力されたアナログ信号を2値のデジタル
信号に変換するためのものであるが、カメラ12から出
力されたアナログ信号をそのまま又はアナログ信号の信
号値に応じたデジタル信号(階調データ)を出力するこ
ともできる。従って、モニタ20には2値化画像及び階
調画像のいずれも表示が可能である。また、入出力ポー
ト30にはモニタ20が接続されている。なお、上記モ
ータ16及びドライバ18はウエハをアライメントする
ための積層コントローラを構成している。
【0018】次に、本実施の形態の作用を演算装置22
において実行される図3の処理ルーチンを用いて説明す
る。
【0019】図3のステップ100ではカメラ12の出
力信号に応じた階調データを読み取ることによってカメ
ラ12でウエハを撮像し、撮像した画像を階調画像とし
てモニタ20に表示する。
【0020】次のステップ102では、2値化画像を読
み取り、モニタ20に表示する。この2値化画像は、カ
メラ12で撮像したウエハの画像を、2値化装置14に
よって2値のデジタル信号に変換されたものであり、図
6(1)に示すように、所定サイズでかつ所定幅を有す
る十文字形状のアライメントマーク40を含んだ画像が
表示される。なお、本実施の形態では2値化装置14か
ら出力された2値化画像を読み取るようにしたが、演算
装置22の内部に2値化装置を備え演算装置22をカメ
ラ12に直接接続するようにしてもよい。また、カメラ
12で撮像した画像の2値化処理はソフトウェアで実行
するようにしてもよい。
【0021】次のステップ104では、初期の計測ウイ
ンドウを設定する。本実施の形態では、説明を簡単にす
るため、初期の計測ウインドウを初期ウインドウとし
て、モニタ20に表示可能な1画面のサイズ及び位置を
設定する。すなわち、2値化装置14によって2値のデ
ジタル信号に変換され出力された2値化画像(カメラ1
2で撮像したウエハの画像の2値化画像)そのものの大
きさ(サイズ)及び位置が設定される。
【0022】なお、この計測ウインドウは次のように定
義する。図2に示すように、縦軸をY軸とすると共に横
軸をx軸とする座標平面上において、縦横複数画素から
なる画面上に右上隅の画素Paと左下隅の画素Pbで囲
まれた部分を計測ウインドウ50とする。この計測ウイ
ンドウ50は、画素Paの座標値(win_maxx
(1),win_maxy(1) )と、画素Pbの座標値(w
in_minx(1),win_miny(1) )とにより位
置が定まり、ウインドウサイズ{(win_minx
(1),win_miny(1) )−(win_maxx(1),
win_maxy(1) )}が画素Pa及び画素Pbの座
標値により定まる。
【0023】また、計測ウインドウ50は、複数領域に
分類できるように設定されている(詳細は後述)。本実
施の形態では、各々計測ウインドウの隅を含むように4
つに等分された領域1、領域2、領域3、領域4に分類
される。
【0024】次のステップ106では、計測ウインドウ
内の重心が演算される。この重心は、例えば、X軸の同
一座標に含まれる画素の2値データを加算し全ての座標
について求め平均することでX座標値を求め、Y軸の同
一座標に含まれる画素の2値データを加算し全ての座標
について求め平均することでY座標値を求めることによ
り、重心の位置を求めることができる。このようにして
求めた重心の位置を十字マーク42でモニタ20に表示
する(図6(2)参照)。
【0025】次のステップ108では、設定された計測
ウインドウが最小の計測ウインドウか否かを判断する。
このステップ108における、最小の計測ウインドウか
否かを判断する判断基準のウインドウは、カメラ12で
撮像したときのアライメントマーク40のサイズに応じ
て予め定められており、例えばアライメントマーク40
を囲ったときの最小サイズのウインドウが設定される。
【0026】ステップ108で肯定判断の場合には、ス
テップ106で求めた重心の位置はアライメントマーク
40を含む最小の計測ウインドウで求めた重心の位置で
あるのでアライメントマーク40の位置を正確に検出し
たことに相当するため、次のステップ112において、
ウエハをアライメントするための積層コントローラを制
御する。例えば、予め定めた位置にアライメントマーク
40を移動させることによって、位置合わせを行って、
本ルーチンを終了する。すなわち、アライメントマーク
40の位置が最小の計測ウインドウで求めた重心の位置
から定まり、カメラ12により撮像したときの基準に対
するウエハの相対位置が求まることになるので、積層コ
ントローラを制御することによってウエハをアライメン
トすることができる。
【0027】一方、ステップ108で否定判断の場合に
は、現在の計測ウインドウ50は最小の計測ウインドウ
ではないのでさらに計測ウインドウ50を縮小できるた
め、ステップ110へ進み、現在より縮小した計測ウイ
ンドウを演算して設定する(詳細は後述)。図6(2)
の例では、計測ウインドウ50を、左下隅の画素Pbか
ら画素Pb’に設定し、サイズを縮小して図6(3)に
示す計測ウインドウ52が設定される。このステップ1
10において計測ウインドウが設定されるとステップ1
06へ戻り再度重心が演算される。これらステップ10
6からステップ110の処理を繰り返すことによって、
アライメントマーク40を含む位置でかつ最小サイズの
計測ウインドウになるまで、計測ウインドウが縮小され
る。すなわち、図6(4)に示すように計測ウインドウ
52が、右上隅の画素Paから画素Pa’に設定され、
サイズを縮小して図6(5)に示す計測ウインドウ54
が設定される。さらに、図6(6)に示すように計測ウ
インドウ54が、左下隅の画素Pb’から画素Pb”に
設定され、サイズを縮小して図6(7)に示す計測ウイ
ンドウ56が設定される。
【0028】次に、図3のステップ110の詳細を図4
の計測ウインドウ設定ルーチンを参照して説明する。ス
テップ110が実行されると、図4のステップ120へ
進み、計測ウインドウ内に含まれる重心の位置を分類す
るための計測ウインドウの分割領域を設定する。本実施
の形態では、重心の位置が、各々計測ウインドウの隅を
含むように4つに等分された領域1、領域2、領域3、
領域4の何れかに分類されるように分割領域が設定され
る(図2参照)。なお、この分割領域は、4等分に限定
されるものではなく、計測ウインドウの中心部分を含む
領域を追加した5つの領域でもよく、5つを越えた領域
でもよい。また、等分に限定されるものではなく、予め
定めたパターンに従って分割した領域でもよい。
【0029】次のステップ122では、図3のステップ
106で求めた重心の位置を読み取って、その重心が領
域1に含まれているか否かを次のステップ124におい
て判断する。ステップ124で肯定判断されたときは、
ステップ126へ進む。このステップ126では、領域
1用の縮小されたウインドウサイズの計測ウインドウが
設定される。
【0030】図5(1)に示すように、領域1に重心が
含まれているとき、領域1は少なくとも全てを含むよう
に、計測ウインドウ50の下辺50Aを予め定めた所定
幅dだけ領域1に向けて移動させると共に、左辺50B
を所定幅dだけ領域1に向けて移動させた図5(2)に
示す計測ウインドウ51を演算する。この演算は、左下
隅の画素PbのX座標値にdを加算したX座標値と、Y
座標値にdを加算したY座標値とからなる画素Pb’を
求め、画素Paと画素Pb’から設定されるサイズ及び
位置のウインドウを計測ウインドウ51として求める。
この計測ウインドウ51を領域1用計測ウインドウとし
て設定する。
【0031】一方、ステップ124で否定判断され、重
心が領域1に含まれていないときには、次のステップ1
28へ進む。ステップ128では、重心が領域2に含ま
れているか否かを判断し、肯定判断されたときは、ステ
ップ130へ進む。このステップ130では、領域2用
の縮小されたウインドウサイズの計測ウインドウが設定
される。
【0032】図5(3)に示すように、領域2に重心が
含まれているとき、領域2は少なくとも全てを含むよう
に、計測ウインドウ50の上辺50Cを所定幅dだけ領
域2に向けて移動させると共に、左辺50Bを所定幅d
だけ領域2に向けて移動させた図5(4)に示す計測ウ
インドウ53を演算する。この演算は、左上隅の画素P
dのX座標値にdを加算したX座標値と、画素PdのY
座標値からdを減算したY座標値とからなる画素Pd’
を求め、左上隅の画素Pdを画素Pd’に移動させて形
成されるウインドウを想定し演算する。すなわち、計測
ウインドウは右上隅の座標値及び左下の座標で定まり、
左上隅の画素Pdを座標値Pd’に移動させたときには
左下隅の画素PbのX座標値のみにdを加算したX座標
値と、画素PbのY座標値とからなる座標値Pb1を求
めると共に、右上隅の画素PaのX座標値と、画素Pa
のY座標値からdを減算したY座標値とからなる画素P
a1を求める。これら求めた画素Pa1と画素Pb1か
ら設定されるサイズ及び位置のウインドウを計測ウイン
ドウ53として求める。この計測ウインドウ53を領域
2用計測ウインドウとして設定する。
【0033】一方、ステップ128で否定判断され、重
心が領域2に含まれていないときには、次のステップ1
32へ進む。ステップ132では、重心が領域3に含ま
れているか否かを判断し、肯定判断されたときは、ステ
ップ134へ進む。このステップ134では、領域3用
の縮小されたウインドウサイズの計測ウインドウが設定
される。
【0034】図5(5)に示すように、領域3に重心が
含まれているとき、領域3は少なくとも全てを含むよう
に、計測ウインドウ50の上辺50Cを所定幅dだけ領
域3に向けて移動させると共に、右辺50Dを所定幅d
だけ領域3に向けて移動させた図5(6)に示す計測ウ
インドウ55を演算する。この演算は、右上隅の画素P
aのX座標値からdを減算したX座標値と、画素Paの
Y座標値からdを減算したY座標値とからなる画素P
a’を求め、右上隅の画素Paを画素Pa’に移動させ
て形成されるウインドウを想定し演算する。すなわち、
右上隅の画素PaのX座標値からdを減算したX座標値
と、Y座標値からdを減算したY座標値とからなる画素
Pa’を求め、画素Pa’と画素Pbから設定されるサ
イズ及び位置のウインドウを計測ウインドウ55として
求める。この計測ウインドウ55を領域3用計測ウイン
ドウとして設定する。
【0035】一方、ステップ132で否定判断され、重
心が領域3に含まれていないときには、次のステップ1
36へ進む。ステップ136では、領域4用の縮小され
たウインドウサイズの計測ウインドウが設定される。
【0036】図5(7)に示すように、領域4に重心が
含まれているとき、領域4は少なくとも全てを含むよう
に、計測ウインドウ50の下辺50Aを所定幅dだけ領
域4に向けて移動させると共に、右辺50Dを所定幅d
だけ領域4に向けて移動させた図5(8)に示す計測ウ
インドウ57を演算する。この演算は、右下隅の画素P
cのX座標値からdを減算したX座標値と、画素Pcの
Y座標値にdを加算したY座標値とからなる画素Pc’
を求め、右下隅の画素Pcを画素Pc’に移動させて形
成されるウインドウを想定し演算する。すなわち、右下
隅の画素Pcを画素Pc’に移動させたときには左下隅
の画素PbのX座標値と、画素PbのY座標値にdを加
算したY座標値とからなる座標値Pb2を求めると共
に、右上隅の画素PaのX座標値からdを減算したX座
標値と、画素PaのY座標値とからなる画素Pa2を求
める。これら求めた画素Pa2と画素Pb2から設定さ
れるサイズ及び位置のウインドウを計測ウインドウ57
として求める。この計測ウインドウ57を領域4用計測
ウインドウとして設定する。
【0037】このようにして、計測ウインドウ内に含ま
れる重心の位置に対応して分類される計測ウインドウの
分割領域に応じて計測ウインドウが縮小される。
【0038】このように、本実施の形態では、カメラ1
2で撮像したウエハのアライメントマークを、2値化画
像に変換して、その画像について計測ウインドウを設定
すると共に、重心を求める。そして計測ウインドウの隅
を含むように4つに分割した各領域のいずれにその重心
に対応するアライメントマークが含まれるかを分類す
る。その分類に応じて前回の計測ウインドウから縮小さ
れた計測ウインドウを再度設定し、重心を求める。これ
らの処理を繰り返すことによって、設定された計測ウイ
ンドウが最小の計測ウインドウになるまで重心を求めて
いる。従って、カメラ12で撮像したときのアライメン
トマーク40を囲ったときの最小サイズの計測ウインド
ウによってアライメントマークの位置に相当する重心の
位置が求められる。これによって、最小サイズの計測ウ
インドウによってアライメントマークの位置を求めるこ
とができるので、撮像した画像にノイズが含まれていて
も、計測ウインドウが縮小される過程においてノイズが
除去され、正確にアライメントマークの位置を求めるこ
とができる。
【0039】上記実施の形態では、計測ウインドウを分
割し、分割した領域の何れの領域に重心が含まれている
かによって、計測ウインドウを縮小した場合について説
明したが、本発明は計測ウインドウを分割することに限
定されるものではなく、計測ウインドウを徐々に縮小す
るようにしてもよい。
【0040】図7(1)に示すように、計測ウインドウ
50内にアライメントマーク40と、ノイズ画像が含ま
れているときは、計測ウインドウ50内で重心を求める
と、重心の位置(図中の重心を表す十字マーク42の位
置)はアライメントマーク40の真の位置(図中の十字
マーク44の位置)から大幅にずれることになる。図7
(1)の例では、距離L(A)を隔てることになる。こ
の重心の位置(図中の重心を表す十字マーク42の位
置)を基準として縮小した計測ウインドウ58Aを設定
し、再度重心を求めると、図7(2)の十字マーク42
Aの位置に示すように、画像内の多くを専有するアライ
メントマーク40に近接する。すなわち、計測ウインド
ウを縮小することで、ノイズ画像が除去される。この処
理を繰り返すことによって、図7(3)に示すように、
アライメントマーク40を囲む最小の計測ウインドウ5
8Bまで計測ウインドウを縮小させることができ、正確
にアライメントマークの位置を求めることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載した
発明によれば、重心位置演算手段で2値化された画像に
所定位置及び所定サイズのウインドウを定め、定めたウ
インドウ内の重心を求め、動作手段により重心の位置に
基づいてウエハを移動させるので、高精度にアライメン
トマークを検出してウエハをアライメントすることがで
きる、という効果がある。
【0042】請求項2に記載した発明によれば、重心位
置演算手段により、重心の位置が含まれる領域を少なく
とも含む位置でかつウインドウより小さなサイズの小ウ
インドウを定め、定めた小ウインドウ内に含まれる画像
の重心の位置をさらに求めるようにするので、小ウイン
ドウは徐々に縮小され、ノイズ成分が含まれない小ウイ
ンドウで重心の位置を正確に求めることができる、とい
う効果がある。
【0043】請求項3に記載した発明によれば、2値化
画像に対して定めたウインドウを複数の領域に分割した
うちの重心の位置が含まれる領域を、そのウインドウよ
り小さなサイズの小ウインドウがアライメントマークを
少なくとも含む予め定めたサイズの小ウインドウになる
まで繰り返して定めて重心の位置を求めるので、アライ
メントマークを少なくとも含む予め定めたサイズの小ウ
インドウが定まり、重心の位置を正確に求めることがで
きる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる、アライメント装
置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】計測ウインドウの構成を示すイメージ図であ
る。
【図3】アライメント装置の演算装置において実行され
る処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】計測ウインドウの設定処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図5】計測ウインドウを縮小設定する過程を説明する
ためのイメージ図である。
【図6】計測ウインドウが最小ウインドウまで縮小され
る過程を説明するためのイメージ図である。
【図7】重心位置を基準に計測ウインドウを縮小する過
程を説明するための説明図である。
【符号の説明】
10 アライメント装置 12 カメラ 14 2値化装置 16 モータ 18 ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小柳 光正 宮城県仙台市青葉区荒巻字青葉 東北大学 内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハ上に形成されたアライメントマー
    クを撮像する撮像手段と、 前記撮像手段により撮像した画像を2値化する2値化手
    段と、 前記2値化手段で2値化された画像に対して所定位置及
    び所定サイズのウインドウを定め、定めたウインドウ内
    に含まれる画像の重心の位置を求める重心位置演算手段
    と、 前記重心位置演算手段で求めた重心の位置に基づいて前
    記ウエハを移動させる動作手段と、 を備えたアライメント装置。
  2. 【請求項2】 前記重心位置演算手段は、前記ウインド
    ウを複数の領域に分割し、分割された複数の領域のうち
    重心の位置が含まれる領域を求め、該領域を少なくとも
    含む位置でかつ前記ウインドウより小さなサイズの小ウ
    インドウを定め、定めた小ウインドウ内に含まれる画像
    の重心の位置をさらに求めることを特徴とする請求項1
    に記載のアライメント装置。
  3. 【請求項3】 ウエハ上に形成されたアライメントマー
    クを撮像すると共に2値化し、 2値化された画像に対して所定位置及び所定サイズのウ
    インドウを定め、定めたウインドウ内に含まれる画像の
    重心の位置を求め、 前記ウインドウを複数の領域に分割し、分割された複数
    の領域のうち重心の位置が含まれる領域を求め、該領域
    を少なくとも含む位置でかつ前記ウインドウより小さな
    サイズの小ウインドウを定め、定めた小ウインドウ内に
    含まれる画像の重心の位置をさらに求め、 前記小ウインドウが前記アライメントマークを少なくと
    も含む予め定めたサイズの小ウインドウになるまで繰り
    返し小ウインドウを定めて重心の位置を求める、 アライメントマークの検出方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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