JPH1069791A - 多値不揮発性メモリ用レファレンス回路 - Google Patents

多値不揮発性メモリ用レファレンス回路

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JPH1069791A
JPH1069791A JP22847896A JP22847896A JPH1069791A JP H1069791 A JPH1069791 A JP H1069791A JP 22847896 A JP22847896 A JP 22847896A JP 22847896 A JP22847896 A JP 22847896A JP H1069791 A JPH1069791 A JP H1069791A
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JP
Japan
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floating gate
drain
transistor
memory cell
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JP22847896A
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Satoshi Matsubara
聡 松原
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メモリセルの書込データをさらに多値化するこ
とを可能にする。 【解決手段】3種類以上の閾値電圧からデータとして選
択される閾値電圧に設定される浮遊ゲートトランジスタ
MCでメモリセルが構成され、ベリファイモードで段階
的に変化するベリファイ電圧をトランジスタMCの制御
ゲートおよびドレイン間に供給し、トランジスタMCの
ドレイン電流と各段階のベリファイ電圧に対応する基準
電流との差からデータを判定する多値不揮発性メモリに
おいて、ダミーセルを構成する浮遊ゲートトランジスタ
DC1,DC2をそれぞれ含み、各段階のベリファイ電
圧がトランジスタDC1,DC2の制御ゲートおよびド
レイン間に供給されたときに基準電流として互いに異な
るドレイン電流を発生する基準電流発生部130A,1
30Bを設け、トランジスタDC1,DC2にチャネル
不純物濃度差によって決定された互いに異なる閾値電圧
を持たせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各メモリセルが3値
以上のデータを保持する多値不揮発性メモリに関し、特
にメモリセルに保持されたデータをベリファイするため
に多値不揮発性メモリに組み込まれるレファレンス回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】EEPROMのような不揮発性メモリで
は、各メモリセルが一般に浮遊ゲートトランジスタで構
成される。この浮遊ゲートトランジスタは、例えば半導
体基板上に形成されるソースおよびドレイン電極、この
基板内においてソースおよびドレイン電極間に形成され
るチャネル領域、このチャネル領域上にトンネル絶縁膜
を介して形成される浮遊ゲート電極、およびこの浮遊ゲ
ート電極上に層間絶縁膜を介して形成される制御ゲート
電極を有する。MOSトランジスタの閾値電圧は浮遊ゲ
ート電極に電荷を注入したときに上昇し、浮遊ゲート電
極の電荷を引き抜いたときに低下する。メモリセルは例
えば高閾値電圧および低閾値電圧をデータ”1”およ
び”0”として保持する。メモリセルの内容は高閾値電
圧と低閾値電圧との中間レベルに設定されるベリファイ
電圧を制御ゲート電極およびドレイン電極間に供給して
浮遊ゲートトランジスタのドレイン電流を調べることに
より判定される。
【0003】近年では、上述のメモリセルに3値以上の
データを保持させる技術が提案されている。この技術で
は、書込時に制御ゲート電極およびドレイン電極間に供
給される書込電圧をデータに応じたレベルに調整するこ
とにより3種類以上の閾値電圧がメモリセルのMOSト
ランジスタに選択的に設定される。ベリファイ時には、
ベリファイ電圧が制御ゲート電極およびドレイン電極間
に供給され、メモリセルのMOSトランジスタに選択的
に設定される閾値電圧の各々に対応して段階的に変化す
るよう制御される。不揮発性メモリが例えば高速センス
アンプ方式である場合、ダミーセルの浮遊ゲートトラン
ジスタがメモリセルの浮遊ゲートトランジスタに対応し
て設けられ、これら浮遊ゲートトランジスタのドレイン
電流がデータを判定するためにセンスアンプによって比
較される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、メモリセル
の浮遊ゲートトランジスタにデータとして設定される閾
値電圧およびこのデータを判定するため段階的に変化す
るベリファイ電圧は周辺温度、電源電圧、および製造プ
ロセスに依存した回路特性のばらつきにより変動する。
閾値電圧の変動幅は0.5V程度(リテンションを含
む)であり、ベリファイ電圧の変動幅は0.6V程度で
ある。ベリファイの信頼性を損なわないためには、違う
値のデータに割り当てられる閾値電圧相互の間隔はこれ
ら変動幅を考慮して予め決定される必要がある。最大ベ
リファイ電圧が例えば3.3Vである場合、4種類の閾
値電圧が図5に示す間隔に設定されるため、各メモリセ
ルはこれら閾値電圧に対応して4値のデータしか保持で
きない。上述の変動の低減には限界があるため、メモリ
セルに書込まれるデータを与えられた最大ベリファイ電
圧の下でさらに多値化することは極めて困難であった。
【0005】本発明の目的は、与えられた最大ベリファ
イ電圧の下でメモリセルの書込データをさらに多値化す
ることが可能な多値不揮発性メモリ用レファレンス回路
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的は、3種類以上
の閾値電圧からデータとして選択される閾値電圧に設定
される浮遊ゲートトランジスタでメモリセルが構成さ
れ、ベリファイモードにおいて段階的に変化するベリフ
ァイ電圧をメモリセルの浮遊ゲートトランジスタの制御
ゲートおよびドレイン間に供給し、この浮遊ゲートトラ
ンジスタのドレイン電流と各段階のベリファイ電圧に対
応する基準電流との差からデータを判定する多値不揮発
性メモリ用のレファレンス回路であって、メモリセルと
等価なダミーセルを構成する浮遊ゲートトランジスタを
それぞれ含み、各段階のベリファイ電圧がこれら浮遊ゲ
ートトランジスタの制御ゲートおよびドレイン間に供給
されたときに基準電流として互いに異なるドレイン電流
を発生する複数の基準電流発生手段を備え、これらダミ
ーセルの浮遊ゲートトランジスタがチャネル不純物濃度
差によって決定された互いに異なる閾値電圧を持つこと
を特徴とする多値不揮発性メモリ用レファレンス回路に
より達成される。
【0007】この多値不揮発性メモリ用レファレンス回
路では、互いに異なる基準電流が各段階のベリファイ電
圧の下で複数の基準電流発生手段から得られる。これら
基準電流をメモリセルの浮遊ゲートトランジスタから得
られるドレイン電流と比較すれば、各基準電流毎に別の
閾値電圧をデータとして判定できる。ここで、ダミーセ
ルの浮遊ゲートトランジスタの閾値電圧は現行技術の不
純物注入プロセスで0.2V(すなわち±0.1V)程
度しか変動しないため、これがメモリセルの浮遊ゲート
トランジスタにデータとして設定される閾値電圧相互の
間隔を縮小する余裕をもたらす。従って、与えられた最
大ベリファイ電圧の下でメモリセルの書込データをさら
に多値化することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
フラッシュメモリを図面を参照して説明する。
【0009】図1はこのフラッシュメモリの回路構成を
概略的に示し、図2は図1に示すフラッシュメモリの一
部を詳細に示す。このフラッシュメモリはメモリセルア
レイ10、アドレスレジスタ20、デコード回路30、
列選択ゲート部40、センスアンプ回路50、入出力バ
ッファ60、制御信号入力回路70、コマンドレジスタ
80、モード制御回路90、書込/消去/ベリファイ電
圧発生回路100、書込回路110、入力データレジス
タ120、およびレファレンス回路130を備える。メ
モリセルアレイ10はマトリクス状に配列されるm×n
個のメモリセル、第1から第n行のメモリセルにそれぞ
れ接続されるn本のワード線WL、および第1列から第
m列のメモリセルにそれぞれ接続されるm本のビット線
BLを有する。
【0010】アドレスレジスタ20は外部から供給され
るアドレス信号をラッチし、一時的に格納する。このア
ドレス信号はデコード回路30によってデコードされ
る。デコード回路30はアドレス信号の上位所定数ビッ
トで構成される行アドレス信号をデコードする行デコー
ダ30Aおよびアドレス信号の下位所定数ビットで構成
される列アドレス信号をデコードする列デコーダ30B
を有する。行デコーダ30Aは行アドレス信号によって
指定される1行を選択し、選択行のメモリセルMを対応
ワード線WLを介して駆動する。列デコーダ30Bは列
アドレス信号によって指定される所定数の列を列選択信
号により選択し、これら選択列についてビット線BLが
センスアンプ回路50に電気的に接続されるよう列選択
ゲート部40を駆動する。センスアンプ回路50は列選
択ゲート部40によって接続されるビット線BLをそれ
ぞれ介して駆動メモリセルに保持されたデータを検出
し、入出力バッファ60に供給する。入出力バッファ6
0は入出力データを一時的に格納する。書込モード、消
去モード、およびベリファイモード等の指定コマンドは
入出力バッファ60を介してコマンドレジスタ70に供
給され、さらにモード制御回路80に供給される。他
方、チップイネーブル信号、書込イネーブル信号、出力
イネーブル信号等の制御信号は制御信号入力回路90を
介してモード制御回路80に供給される。モード制御回
路80はこれら制御信号およびコマンドデータに基づい
て様々なコンポーネントを指定モードで動作させる制御
を行なう。書込/消去/ベリファイ電圧発生回路100
はこのモード制御回路80の制御により書込、消去、ベ
リファイ等に用いられる高電圧を発生する。これら高電
圧はデコード回路30、メモリセルアレイ10、および
書込回路110に供給される。入力データレジスタ12
0はモード制御回路80の制御により入出力バッファ6
0から供給されるデータを書込データとしてラッチす
る。書込回路110は入力データレジスタにラッチされ
た書込データに対応する時間だけ電圧を列選択ゲート部
40によって選択された列のビット線BLに供給する。
【0011】レファレンス回路130は互いに異なるレ
ベルに設定される第1およひ第2基準電流をそれぞれ発
生する基準電流発生部130Aおよび130Bを有す
る。これら基準電流発生部130Aおよび130Bはモ
ード制御回路80からの選択信号SEL1およびSEL
2によって交互に第1および第2基準電流を発生するよ
う制御される。センスアンプ回路50の動作はセンスイ
ネーブル信号SEがモード制御回路80から供給される
ときにこれら第1および第2基準電流の各々に基づいて
行なわれる。
【0012】メモリセルアレイ10の各メモリセルは図
2に示す浮遊ゲートトランジスタMCで構成される。こ
の浮遊ゲートトランジスタMCは従来と同様にP型半導
体基板上に形成されるソースおよびドレイン電極、この
基板内においてソースおよびドレイン電極間に形成され
るN型チャネル領域、このチャネル領域上にトンネル絶
縁膜を介して形成される浮遊ゲート電極、この浮遊ゲー
ト電極上に層間絶縁膜を介して形成される制御ゲート電
極、および制御ゲート電極および浮遊ゲート電極間に絶
縁して部分的に挿入される消去ゲート電極を有する。
(以下、”電極”を付加せずに、単純に浮遊ゲート、制
御ゲート、ソース、ドレインのように記述する。)第1
から第n行の浮遊ゲートトランジスタMCの制御ゲート
はn本のワード線WLにそれぞれ接続され、これら浮遊
ゲートトランジスタMCの各々は対応するワード線WL
を介して選択的に駆動される。各列では、n個の浮遊ゲ
ートトランジスタMCのソースドレインパスが列選択ゲ
ート部40に設けられ列デコーダからの列選択信号に応
答して導通するNチャネルMOSトランジスタTGのソ
ースと電源端子VSSとの間においてビット線BLによ
り直列に接続される。(図2では、第2から第n行のメ
モリセルの浮遊ゲートトランジスタMCが複雑化を避け
るために省略されている。)各メモリセルMOSトラン
ジスタTGのドレインはビット線BLを介して書込回路
110に接続されると共に、NチャネルMOSトランジ
スタTBおよびTLのソースドレインパスを介して電源
端子VCCに接続される。MOSトランジスタTLはゲ
ートおよびドレインが互いに接続された負荷トランジス
タである。MOSトランジスタTBはこのMOSトラン
ジスタTBのソースおよびゲート間に接続されるCMO
SインバータIBと共にフィードバック型ビット線バイ
アス回路を構成する。
【0013】センスアンプ回路50はm本のビット線B
Lにそれぞれ割り当てられたm個センスアンプSAを有
する。各センスアンプSAは図2に示すように接続され
たPチャネルMOSトランジスタTA1およびTA2お
よびNチャネルMOSトランジスタTA3−TA5で構
成されるカレントミラー型差動アンプである。MOSト
ランジスタTA1およびTA2はカレントミラー負荷を
構成し、MOSトランジスタTA3−TA4は差動対を
構成し、MOSトランジスタTA5はモード制御回路8
0からのセンスイネーブル信号SEに応答して導通する
スイッチを構成する。
【0014】レファレンス回路130は第1および第2
基準電流発生部130Aおよび130Bから得られる第
1および第2基準電流を選択的にm個のセンスアンプS
Aの各々に供給する。第1基準電流発生部130Aはメ
モリセルと等価なダミーセルを構成するn個の浮遊ゲー
トトランジスタDC1およびMOSトランジスタTGに
対応して設けられるNチャネルMOSトランジスタTS
1を有する。n個の浮遊ゲートトランジスタDC1のソ
ースドレインパスはMOSトランジスタTS1のソース
と電源端子VSSとの間においてダミービット線DBL
により直列に接続される。これら浮遊ゲートトランジス
タDC1の制御ゲートはn本のワード線WLにそれぞれ
接続され、これら浮遊ゲートトランジスタDC1の各々
は対応するワード線WLを介して選択的に駆動される。
MOSトランジスタTS1はモード制御回路80からゲ
ートに供給される選択信号SEL1に応答して導通す
る。第2基準電流発生部130Bは第1基準電流発生部
130Aと同様にメモリセルと等価なダミーセルを構成
するn個の浮遊ゲートトランジスタDC2およびMOS
トランジスタTGに対応して設けられるNチャネルMO
SトランジスタTS2を有する。n個の浮遊ゲートトラ
ンジスタDC2のソースドレインパスはMOSトランジ
スタTS2のソースと電源端子VSSとの間においてダ
ミービット線DBLにより直列に接続される。これら浮
遊ゲートトランジスタDC2の制御ゲートはn本のワー
ド線WLにそれぞれ接続され、これら浮遊ゲートトラン
ジスタDC2の各々は対応するワード線WLを介して選
択的に駆動される。MOSトランジスタTS2はモード
制御回路80からゲートに供給される選択信号SEL2
に応答して導通する。(図2では、第2から第n行のダ
ミーセルの浮遊ゲートトランジスタDC1およびDC2
が複雑化を避けるために省略されている。)MOSトラ
ンジスタTS1およびTS2のドレインはNチャネルM
OSトランジスタTBのソースドレインパス並びにNチ
ャネルMOSトランジスタTLAおよびTLBのソース
ドレインパスの各々を介して電源端子VCCに接続され
る。MOSトランジスタTLAおよびTLBはゲートお
よびドレインが互いに接続された負荷トランジスタであ
り、MOSトランジスタTLに対応して設けられる。M
OSトランジスタTB1はこのMOSトランジスタTB
1のソースおよびゲート間に接続されるCMOSインバ
ータIB1と共にフィードバック型ビット線バイアス回
路を構成し、MOSトランジスタTBおよびインバータ
IBで構成されるフィードバック型ビット線バイアス回
路に対応して設けられる。
【0015】浮遊ゲートトランジスタDC1およびDC
2はイオン注入プロセスにより互いに異なる第1および
第2チャネル不純物濃度に設定され、これら第1および
第2チャネル不純物濃度の差によって決定された互いに
異なる第1および第2閾値電圧を持つ。各行の浮遊ゲー
トトランジスタDC1およびDC2は共通ワード線WL
を介して対応行の浮遊ゲートトランジスタMCと同時に
駆動される。各センスアンプSAのMOSトランジスタ
TA3はMOSトランジスタTGの導通により流れる浮
遊ゲートトランジスタMCのドレイン電流に対応するゲ
ート電位に設定される。他方、各センスアンプSAのM
OSトランジスタTA4はMOSトランジスタTS1の
導通により第1基準電流として流れる浮遊ゲートトラン
ジスタDC1のドレイン電流に対応するゲート電位に設
定され、MOSトランジスタTS2の導通により第2基
準電流として流れる浮遊ゲートトランジスタDC2のド
レイン電流に対応するゲート電位に設定される。各セン
スアンプSAはこれらMOSトランジスタTA3および
TA4の動作により浮遊ゲートトランジスタMCのドレ
イン電流と第1または第2基準電流との差を検出し、こ
の検出結果に対応するデータを直列接続された3個のC
MOSインバータSVを介して出力する。
【0016】浮遊ゲートトランジスタDC1およびDC
2の第1および第2閾値電圧は、メモリセルの浮遊ゲー
トトランジスタMCの制御ゲートおよびドレイン間に供
給されるベリファイ電圧が段階的に変化する毎にセンス
アンプSAが浮遊ゲートトランジスタMCのドレイン電
流を第1および第2基準電流と比較することより2値分
のデータを判定できるようにそれぞれ設定される。
【0017】次に上述のフラッシュメモリの書込モード
およびベリファイモードの動作を説明する。
【0018】書込モードでは、書込電圧が浮遊ゲートト
ランジスタMCに制御ゲートおよびドレイン間の電位差
として供給される。すなわち、この書込電圧は、浮遊ゲ
ートトランジスタMCの制御ゲートをワード線WLを介
して約12Vの高電位に設定し浮遊ゲートトランジスタ
MCのドレインを書込データに対応する約8Vの電位に
設定することにより得られる。浮遊ゲートトランジスタ
MCの閾値電圧はこの書込電圧の供給時間に対応して例
えば図3に示すようにデータ0,1,2,3,4,およ
び5にそれぞれ割り当てられる6種類の閾値電圧のいず
れかに設定される。ちなみに、これら閾値電圧の数およ
び間隔はメモリセルの浮遊ゲートトランジスタMCの閾
値電圧の変動幅が0.5V程度で、ダミーセルの浮遊ゲ
ートトランジスタDC1およびDC2の閾値電圧の変動
幅が0.2V程度であることを考慮して予め決められて
いる。
【0019】ベリファイモードでは、ベリファイ電圧が
浮遊ゲートトランジスタMCの制御ゲートおよびドレイ
ン間の電位差として供給される。すなわち、このベリフ
ァイ電圧は、浮遊ゲートトランジスタMCのドレインを
1.5Vの電位に設定し浮遊ゲートトランジスタMCの
制御ゲートをワード線WLを介して3Vから6Vの範囲
の電位に設定することにより得られる。浮遊ゲートトラ
ンジスタMCの制御ゲート電位は上述した6種類の閾値
電圧を2種類ずつ区分するよう設定され、ベリファイ電
圧を段階的に変化させる。センスアンプSAは各段階の
ベリファイ電圧毎に駆動され、MOSトランジスタT
G、TB、およびTLを介して流れる浮遊ゲートトラン
ジスタMCのドレイン電流をMOSトランジスタTS1
およびTS2を介して交互に第1および第2基準電流と
して流れる浮遊ゲートトランジスタDC1およびDC2
のドレイン電流と比較し、これらドレイン電流の差から
浮遊ゲートトランジスタMCに閾値電圧として設定され
たデータ判定する。ここで、浮遊ゲートトランジスタD
C1のドレイン電流は図3に示すデータ0,2,および
4を判定するために用いられ、浮遊ゲートトランジスタ
DC2のドレイン電流はデータ1,3,および5を判定
するために用いられる。
【0020】上述した一実施形態のフラッシュメモリで
は、第1および第2基準電流が各段階のベリファイ電圧
の下で複数の基準電流発生部130Aおよび130Bか
ら得られる。これら基準電流はメモリセルの浮遊ゲート
トランジスタMCから得られるドレイン電流と比較され
るため、各基準電流毎に別の閾値電圧をデータとして判
定できる。ここで、ダミーセルの浮遊ゲートトランジス
タDC1およびDC2の閾値電圧は現行技術の不純物注
入プロセスで0.2V(すなわち±0.1V)程度しか
変動しないため、これがメモリセルの浮遊ゲートトラン
ジスタMCにデータとして設定される閾値電圧相互の間
隔を縮小する余裕をもたらす。従って、与えられた最大
ベリファイ電圧の下でメモリセルの書込データをさらに
多値化することが可能となる。
【0021】尚、本発明は上述の実施形態に限定され
ず、その要旨を逸脱しない範囲で様々に変形可能であ
る。
【0022】上述の実施形態では、単一のセンスアンプ
SAが各段階のベリファイ電圧毎に浮遊ゲートトランジ
スタMCのドレイン電流を第1および第2基準電流と交
互に比較する。しかし、例えば図4に示すように、各段
階のベリファイ電圧毎に浮遊ゲートトランジスタMCの
ドレイン電流を第1基準電流と比較する第1センスアン
プSA1と、各段階のベリファイ電圧毎に浮遊ゲートト
ランジスタMCのドレイン電流を第2基準電流と比較す
る第2センスアンプSA2とを各列毎に設けても良い。
この場合、2組のMOSトランジスタTLA,TLB,
TB1およびインバータIB1が基準電流発生部130
Aおよび130Bに対応して設けられ、MOSトランジ
スタTS1およびTS2のゲートがモード制御回路80
からの選択信号SEL1およびSEL2を受け取る代わ
りに電源端子VCCに接続される。この構成は、データ
の判定時間を短縮することができる。
【0023】また、上述の実施形態では、2個の基準電
流発生部130Aおよび130Bが第1および第2基準
電流を発生するために設けられた。しかし、より多数の
基準電流を発生するために3以上の基準電流発生部を設
けても良い。但し、これら基準電流発生部はこの場合で
も上述の実施形態と同様にメモリセルと等価なダミーセ
ルを構成すると共にチャネル不純物濃度差によって決定
された互いに異なる閾値電圧を持つ浮遊ゲートトランジ
スタをそれぞれ含む必要がある。基準電流発生部数が増
大すれば、与えられた最大ベリファイ電圧の下でメモリ
セルの書込データをさらに多値化することが可能とな
る。もし、書込データをさらに多値化する必要がなけれ
ば、基準電流発生部数を増大させることによってベリフ
ァイ電圧を変化させる段階数を減らすこともできる。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、与えられ
た最大ベリファイ電圧の下でメモリセルの書込データを
さらに多値化することが可能な多値不揮発性メモリ用レ
ファレンス回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るフラッシュメモリの
回路構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】図1に示すフラッシュメモリの一部を詳細に示
す図である。
【図3】図1に示すフラッシュメモリにおいてメモリセ
ルを構成する浮遊ゲートトランジスタにデータに対応し
て設定される閾値電圧の分布を示すグラフである。
【図4】2個のセンスアンプが第1および第2基準電流
に対応して設けられる図2に示す回路の変形例を示す図
である。
【図5】従来において最大ベリファイ電圧が3.3Vで
ある場合にメモリセルを構成する浮遊ゲートトランジス
タに設定可能な閾値電圧の種類を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10…メモリセルアレイ、 20…アドレスレジスタ、 30…デコード回路、 40…列選択ゲート部、 50…センスアンプ回路、 60…入出力バッファ、 70…コマンドレジスタ、 80…モード制御回路、 90…制御信号入力回路、 100…書込/消去/ベリファイ電圧発生回路、 110…書込回路、 120…入力データレジスタ、 130…レファレンス回路 130A,130B…基準電流発生部、 MC…メモリセルの浮遊ゲートトランジスタ、 SA…センスアンプ、 DC1,DC2…ダミーセルの浮遊ゲートトランジス
タ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3種類以上の閾値電圧からデータとして
    選択される閾値電圧に設定される浮遊ゲートトランジス
    タでメモリセルが構成され、ベリファイモードにおいて
    段階的に変化するベリファイ電圧を前記メモリセルの浮
    遊ゲートトランジスタの制御ゲートおよびドレイン間に
    供給し、この浮遊ゲートトランジスタのドレイン電流と
    各段階のベリファイ電圧に対応する基準電流との差から
    前記データを判定する多値不揮発性メモリ用のレファレ
    ンス回路であって、前記メモリセルと等価なダミーセル
    を構成する浮遊ゲートトランジスタをそれぞれ含み、各
    段階のベリファイ電圧がこれら浮遊ゲートトランジスタ
    の制御ゲートおよびドレイン間に供給されたときに前記
    基準電流として互いに異なるドレイン電流を発生する複
    数の基準電流発生手段を備え、これらダミーセルの浮遊
    ゲートトランジスタがチャネル不純物濃度差によって決
    定された互いに異なる閾値電圧を持つことを特徴とする
    多値不揮発性メモリ用レファレンス回路。
JP22847896A 1996-08-29 1996-08-29 多値不揮発性メモリ用レファレンス回路 Pending JPH1069791A (ja)

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JP22847896A Pending JPH1069791A (ja) 1996-08-29 1996-08-29 多値不揮発性メモリ用レファレンス回路

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JP (1) JPH1069791A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100386296B1 (ko) * 2000-12-30 2003-06-02 주식회사 하이닉스반도체 멀티레벨을 가지는 플래쉬 메모리를 프로그램/리드하기위한 회로 및 그 방법
JP2009111419A (ja) * 2009-01-19 2009-05-21 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体記憶装置

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