JPH1067947A - 太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組成物 - Google Patents
太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組成物Info
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- JPH1067947A JPH1067947A JP24723796A JP24723796A JPH1067947A JP H1067947 A JPH1067947 A JP H1067947A JP 24723796 A JP24723796 A JP 24723796A JP 24723796 A JP24723796 A JP 24723796A JP H1067947 A JPH1067947 A JP H1067947A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】主に屋外で使用される合成樹脂製建築用部材の
太陽光による昇温・蓄熱を抑制して高温期の熱変形を防
止し、また、上記合成樹脂製建築用部材によって構築さ
れた建物等の室内温度が昇温するのを防止することがで
きる太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組成物
を提供する。 【解決手段】熱可塑性樹脂100重量部に対し、雲母の
表面に二酸化チタンを薄膜状に被覆した虹彩色パール顔
料を0.01〜10重量部配合し、可視光線の透過を大
きくすると同時に近赤外部の反射を大きくしたことを特
徴とする太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組
成物。
太陽光による昇温・蓄熱を抑制して高温期の熱変形を防
止し、また、上記合成樹脂製建築用部材によって構築さ
れた建物等の室内温度が昇温するのを防止することがで
きる太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組成物
を提供する。 【解決手段】熱可塑性樹脂100重量部に対し、雲母の
表面に二酸化チタンを薄膜状に被覆した虹彩色パール顔
料を0.01〜10重量部配合し、可視光線の透過を大
きくすると同時に近赤外部の反射を大きくしたことを特
徴とする太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組
成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽光による昇温
・蓄熱防止性を有する樹脂組成物に関するものであり、
特に屋外で使用される合成樹脂成形材料が太陽光等の熱
線によって昇温・蓄熱するのを防止するのに有用な太陽
光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組成物に関す
る。
・蓄熱防止性を有する樹脂組成物に関するものであり、
特に屋外で使用される合成樹脂成形材料が太陽光等の熱
線によって昇温・蓄熱するのを防止するのに有用な太陽
光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】屋外で使用されている各種の合成樹脂製
建築用部材、例えば、窓枠、ドアー、壁材、屋根材、雨
樋及び波板等は太陽光に曝されるため、熱変形や劣化が
生じ易い、そのため一般に合成樹脂製建築部材はカーボ
ンブラック、二酸化チタン、ベンガラ、有機顔料などの
複数の顔料を配合した着色剤によって着色成形されてい
る。屋外で使用される上記の合成樹脂製建築用部材は汚
れ等が目立たないようにする目的から通常グレー色、茶
褐色などの比較的暗い色調に着色される場合が多い。し
かしながら、この様な暗い色調に着色された建築用部材
は太陽光の吸収がよいために直射日光に曝されると50
℃〜60℃位の温度に蓄熱される。例えば、上記の着色
剤によって着色された壁材や屋根材をもって建築された
比較的小さな建物などでは、真夏の太陽が照りつける時
期には室内の温度が40℃以上にもなるので、その中に
入ることさえ困難であった。また、別の材料であるアル
ミニウム粉末や銅粉末などの金属粉末を合成樹脂に配合
した成形部材は、太陽光等の熱線の反射性がよいため、
太陽熱を遮断する目的で壁材や屋根材として使用するこ
とが試みられている。ところが、アルミニウム粉末等の
金属粉末によって着色成形された成形品は可視光線の透
過性が極めて小さいため、このものを壁材や屋根材に使
用すると室内の明るさが保てないという問題があった。
建築用部材、例えば、窓枠、ドアー、壁材、屋根材、雨
樋及び波板等は太陽光に曝されるため、熱変形や劣化が
生じ易い、そのため一般に合成樹脂製建築部材はカーボ
ンブラック、二酸化チタン、ベンガラ、有機顔料などの
複数の顔料を配合した着色剤によって着色成形されてい
る。屋外で使用される上記の合成樹脂製建築用部材は汚
れ等が目立たないようにする目的から通常グレー色、茶
褐色などの比較的暗い色調に着色される場合が多い。し
かしながら、この様な暗い色調に着色された建築用部材
は太陽光の吸収がよいために直射日光に曝されると50
℃〜60℃位の温度に蓄熱される。例えば、上記の着色
剤によって着色された壁材や屋根材をもって建築された
比較的小さな建物などでは、真夏の太陽が照りつける時
期には室内の温度が40℃以上にもなるので、その中に
入ることさえ困難であった。また、別の材料であるアル
ミニウム粉末や銅粉末などの金属粉末を合成樹脂に配合
した成形部材は、太陽光等の熱線の反射性がよいため、
太陽熱を遮断する目的で壁材や屋根材として使用するこ
とが試みられている。ところが、アルミニウム粉末等の
金属粉末によって着色成形された成形品は可視光線の透
過性が極めて小さいため、このものを壁材や屋根材に使
用すると室内の明るさが保てないという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の課題を背景になされたもので、主に屋外で使用され
る合成樹脂製建築用部材の太陽光による昇温・蓄熱を抑
制して高温期の熱変形を防止し、また、上記合成樹脂製
建築用部材によって構築された建物等の室内温度が昇温
するのを防止することができる太陽光による昇温・蓄熱
防止性を有する樹脂組成物を提供することを目的とす
る。
術の課題を背景になされたもので、主に屋外で使用され
る合成樹脂製建築用部材の太陽光による昇温・蓄熱を抑
制して高温期の熱変形を防止し、また、上記合成樹脂製
建築用部材によって構築された建物等の室内温度が昇温
するのを防止することができる太陽光による昇温・蓄熱
防止性を有する樹脂組成物を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、
(1)熱可塑性樹脂100重量部に対し、雲母の表面に
二酸化チタンを薄膜状に被覆した虹彩色パール顔料を
0.01〜10重量部配合し、可視光線の透過を大きく
すると同時に近赤外部の反射を大きくしたことを特徴と
する太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組成
物、(2)虹彩色パール顔料が雲母表面に二酸化チタン
膜を210mμ〜395mμ被覆したものである第(1)
項記載の太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組
成物、を提供するものである。
(1)熱可塑性樹脂100重量部に対し、雲母の表面に
二酸化チタンを薄膜状に被覆した虹彩色パール顔料を
0.01〜10重量部配合し、可視光線の透過を大きく
すると同時に近赤外部の反射を大きくしたことを特徴と
する太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組成
物、(2)虹彩色パール顔料が雲母表面に二酸化チタン
膜を210mμ〜395mμ被覆したものである第(1)
項記載の太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組
成物、を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の太陽光による昇温
・蓄熱防止性を有する樹脂組成物は、熱可塑性樹脂に虹
彩色パール顔料を配合し、上記熱可塑性樹脂を熱溶融す
ると同時にこれに上記虹彩色パール顔料を均一に分散し
たものである。本発明の樹脂組成物において使用される
熱可塑性樹脂とは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、
ポリカーボネート、ポリアセテート、ポリウレタン、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリエーテル、ポリアクリ
ル、スチレン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマ
ー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラス
トマー、ポリアミド系エラストマー、ウレタン系エラス
トマー等が挙げられる。本発明の樹脂組成物において使
用される虹彩色パール顔料とは、雲母の表面に二酸化チ
タンを薄膜状に被覆したものである。パール顔料は色調
効果によってシルバータイプ虹彩色タイプ着色タ
イプの3つのグループに大別されている。上記のシルバ
ータイプは雲母を二酸化チタンで被覆したものであり、
この二酸化チタンの厚みを増していくと厚みを増すごと
に色相を金色、赤色、紫色、青色及び緑色の順で反射し
てくる光の色を変えることができる。このようにチタン
層の厚みを増して干渉の色を出したものが虹彩色タイプ
である。また、雲母を酸化鉄、酸化チタン+酸化鉄で被
覆して金色としたものが着色タイプである。本発明にお
いては、これらのパール顔料のなかでも特に虹彩色パー
ル顔料が使用される。上記の虹彩色パール顔料は雲母に
二酸化チタン膜を約210mμ〜約395mμ被覆した
ものである。本発明の樹脂組成物では、熱可塑性樹脂1
00重量部に対し虹彩色パール顔料は0.01〜10重
量部、好ましくは0.07〜5重量部配合される。0.0
1重量部以下では太陽光線の近赤外部を反射させる効果
が十分発揮されず、また、10重量部以上になると可視
光線の透過が少なくなるので好ましくない。本発明の樹
脂組成物は、通常各種の成形品に用いられる。成形品は
その用途に応じて様々な色調に着色されているのが通例
であり、そのためには虹彩色パール顔料に他の有機顔
料、無機顔料が併用される。有機顔料としては、例え
ば、アゾ系顔料、アンスラキノン系顔料、銅フタロシア
ニン系顔料、キナクリドン系顔料、インダンスレン系顔
料、ペリレン系顔料等が挙げられる。無機顔料として
は、例えば、二酸化チタン、弁柄、鉄黒、黄鉛、コバル
トブルー、カーボンブラック等が挙げられる。本発明の
樹脂組成物は、使用する担体樹脂に応じてその他の添加
剤、例えば、可塑剤、金属せっけん、ワックス類、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、シリカ、アルミ
ナ、タルク等の充填剤、滑剤、難燃剤を添加することが
できる。本発明の樹脂組成物を調製するには、熱可塑性
樹脂に虹彩色パール顔料及び調色用の有機顔料、無機顔
料を配合し、更に必要に応じて上記したその他の添加剤
を添加して混合機[商品名:ヘンシェルミキサー、三井
三池製作所]に入れ、常温または加熱混合し、混練物を
更に加熱した三本ロールミルで混練して冷却後粉砕機で
粉砕して粉末状にするか、押出成形機に供し、押出成形
してビーズ状、柱形状に形成する方法によりなされる。
発明を更に詳細に説明する。本発明の太陽光による昇温
・蓄熱防止性を有する樹脂組成物は、熱可塑性樹脂に虹
彩色パール顔料を配合し、上記熱可塑性樹脂を熱溶融す
ると同時にこれに上記虹彩色パール顔料を均一に分散し
たものである。本発明の樹脂組成物において使用される
熱可塑性樹脂とは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニ
ル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリスチレン、
ポリカーボネート、ポリアセテート、ポリウレタン、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリエーテル、ポリアクリ
ル、スチレン系エラストマー、塩化ビニル系エラストマ
ー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラス
トマー、ポリアミド系エラストマー、ウレタン系エラス
トマー等が挙げられる。本発明の樹脂組成物において使
用される虹彩色パール顔料とは、雲母の表面に二酸化チ
タンを薄膜状に被覆したものである。パール顔料は色調
効果によってシルバータイプ虹彩色タイプ着色タ
イプの3つのグループに大別されている。上記のシルバ
ータイプは雲母を二酸化チタンで被覆したものであり、
この二酸化チタンの厚みを増していくと厚みを増すごと
に色相を金色、赤色、紫色、青色及び緑色の順で反射し
てくる光の色を変えることができる。このようにチタン
層の厚みを増して干渉の色を出したものが虹彩色タイプ
である。また、雲母を酸化鉄、酸化チタン+酸化鉄で被
覆して金色としたものが着色タイプである。本発明にお
いては、これらのパール顔料のなかでも特に虹彩色パー
ル顔料が使用される。上記の虹彩色パール顔料は雲母に
二酸化チタン膜を約210mμ〜約395mμ被覆した
ものである。本発明の樹脂組成物では、熱可塑性樹脂1
00重量部に対し虹彩色パール顔料は0.01〜10重
量部、好ましくは0.07〜5重量部配合される。0.0
1重量部以下では太陽光線の近赤外部を反射させる効果
が十分発揮されず、また、10重量部以上になると可視
光線の透過が少なくなるので好ましくない。本発明の樹
脂組成物は、通常各種の成形品に用いられる。成形品は
その用途に応じて様々な色調に着色されているのが通例
であり、そのためには虹彩色パール顔料に他の有機顔
料、無機顔料が併用される。有機顔料としては、例え
ば、アゾ系顔料、アンスラキノン系顔料、銅フタロシア
ニン系顔料、キナクリドン系顔料、インダンスレン系顔
料、ペリレン系顔料等が挙げられる。無機顔料として
は、例えば、二酸化チタン、弁柄、鉄黒、黄鉛、コバル
トブルー、カーボンブラック等が挙げられる。本発明の
樹脂組成物は、使用する担体樹脂に応じてその他の添加
剤、例えば、可塑剤、金属せっけん、ワックス類、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、シリカ、アルミ
ナ、タルク等の充填剤、滑剤、難燃剤を添加することが
できる。本発明の樹脂組成物を調製するには、熱可塑性
樹脂に虹彩色パール顔料及び調色用の有機顔料、無機顔
料を配合し、更に必要に応じて上記したその他の添加剤
を添加して混合機[商品名:ヘンシェルミキサー、三井
三池製作所]に入れ、常温または加熱混合し、混練物を
更に加熱した三本ロールミルで混練して冷却後粉砕機で
粉砕して粉末状にするか、押出成形機に供し、押出成形
してビーズ状、柱形状に形成する方法によりなされる。
【0006】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を具体
的に説明する。 実施例1 ポリエチレン樹脂[商品名:ショーレックス#608
0、昭和電工(株)製品]100重量部に虹彩色パール顔
料[商品名:イリオジン#223、メルクジャパン社製
品]0.5重量部及び分散剤0.25重量部を配合し、配
合物をタンブラー型分散機で混合後これを押出成形機に
投入して成形温度210℃で押出してペレット状の樹脂
組成物を得た。次いで上記のペレットを用いて射出成形
機により25×50×1mmと65×50×2mmの2枚の
テストピースを作成し、テストピースの1mm厚部分の透
過率・反射率を測定した。またテストピースの2mm厚の
ものについて昇温試験を行った。その結果を第1表及び
図2に示す。 実施例2 ポリエチレン樹脂[商品名:ショーレックス#608
0、昭和電工(株)製品]100重量部に虹彩色パール顔
料[商品名:イリオジン#223、メルクジャパン社製
品]0.1重量部及び分散剤0.05重量部を配合し、配
合物をタンブラー型分散機で混合後これを押出成形機に
投入して成形温度210℃で押出してペレット状の樹脂
組成物を得た。次いで上記のペレットを用いて射出成形
機により25×50×1mmと65×50×2mmの2枚の
テストピースを作成し、テストピースの1mm厚部分の透
過率・反射率を測定した。またテストピースの2mm厚の
ものについて昇温試験を行った。その結果を第1表及び
図2に示す。 実施例3 ポリエチレン樹脂[商品名:ショーレックス#608
0、昭和電工(株)製品]100重量部に二酸化チタン
0.2重量部、虹彩色パール顔料[商品名:イリオジン
#223、メルクジャパン社製品]0.1重量部及び分
散剤0.2重量部を配合し、配合物をタンブラー型分散
機で混合後これを押出成形機に投入して成形温度210
℃で押出してペレット状の樹脂組成物を得た。次いで上
記のペレットを用いて射出成形機により25×50×1
mmと65×50×2mmの2枚のテストピースを作成し、
テストピースの1mm厚部分の透過率・反射率を測定し
た。またテストピースの2mm厚のものについて昇温試験
を行った。その結果を第1表及び図2に示す。 比較例1 ポリエチレン樹脂[商品名:ショーレックス#608
0、昭和電工(株)製品]100重量部に白色系パール顔
料[商品名:イリオジン#103、メルクジャパン社製
品]0.5重量部及び分散剤0.25重量部を配合し、配
合物をタンブラー型分散機で混合後これを押出成形機に
投入して成形温度210℃で押出してペレット状の樹脂
組成物を得た。次いで上記のペレットを用いて射出成形
機により25×50×1mmと65×50×2mmの2枚の
テストピースを作成し、テストピースの1mm厚部分の透
過率・反射率を測定した。またテストピースの2mm厚の
ものについて昇温試験を行った。その結果を第1表及び
図2に示す。 比較例2 ポリエチレン樹脂[商品名:ショーレックス#608
0、昭和電工(株)製品]100重量部に二酸化チタン
0.2重量部、カーボンブラック0.01重量部及び分散
剤0.1重量部を配合し、配合物をタンブラー型分散機
で混合後これを押出成形機に投入して成形温度210℃
で押出してペレット状の樹脂組成物を得た。次いで上記
のペレットを用いて射出成形機により25×50×1mm
と65×50×2mmの2枚のテストピースを作成し、テ
ストピースの1mm厚部分の透過率・反射率を測定した。
またテストピースの2mm厚のものについて昇温試験を行
った。その結果を第1表及び図2に示す。 比較例3 ポリエチレン樹脂[商品名:ショーレックス#608
0、昭和電工(株)製品]100重量部に二酸化チタン
0.2重量部、分散剤0.1重量部を配合し、配合物をタ
ンブラー型分散機で混合後これを押出成形機に投入して
成形温度210℃で押出してペレット状の樹脂組成物を
得た。次いで上記のペレットを用いて射出成形機により
25×50×1mmと65×50×2mmの2枚のテストピ
ースを作成し、テストピースの1mm厚部分の透過率・反
射率を測定した。またテストピースの2mm厚のものにつ
いて昇温試験を行った。その結果を第1表及び図2に示
す。 試験方法 明るさの測定 分光光度計にてテストピース25×50×1mmの厚さ1
mm部の透過率を可視部(400〜800nm)の平均透
過率によって測定した。 昇温・蓄熱の測定 分光光度計にてテストピース25×50×1mmの厚さ1
mm部の透過、反射率及び吸収率を近赤外部(800〜2
000nm)の平均透過率、反射率及び吸収率によって
測定した。 昇温テスト 断熱槽(図1)の上にテストピース65×50×2mmを
乗せ、該テストピース上の一定距離上から光を照射し、
1分毎に10分間テストピース表面と槽内の温度を測定
した。
的に説明する。 実施例1 ポリエチレン樹脂[商品名:ショーレックス#608
0、昭和電工(株)製品]100重量部に虹彩色パール顔
料[商品名:イリオジン#223、メルクジャパン社製
品]0.5重量部及び分散剤0.25重量部を配合し、配
合物をタンブラー型分散機で混合後これを押出成形機に
投入して成形温度210℃で押出してペレット状の樹脂
組成物を得た。次いで上記のペレットを用いて射出成形
機により25×50×1mmと65×50×2mmの2枚の
テストピースを作成し、テストピースの1mm厚部分の透
過率・反射率を測定した。またテストピースの2mm厚の
ものについて昇温試験を行った。その結果を第1表及び
図2に示す。 実施例2 ポリエチレン樹脂[商品名:ショーレックス#608
0、昭和電工(株)製品]100重量部に虹彩色パール顔
料[商品名:イリオジン#223、メルクジャパン社製
品]0.1重量部及び分散剤0.05重量部を配合し、配
合物をタンブラー型分散機で混合後これを押出成形機に
投入して成形温度210℃で押出してペレット状の樹脂
組成物を得た。次いで上記のペレットを用いて射出成形
機により25×50×1mmと65×50×2mmの2枚の
テストピースを作成し、テストピースの1mm厚部分の透
過率・反射率を測定した。またテストピースの2mm厚の
ものについて昇温試験を行った。その結果を第1表及び
図2に示す。 実施例3 ポリエチレン樹脂[商品名:ショーレックス#608
0、昭和電工(株)製品]100重量部に二酸化チタン
0.2重量部、虹彩色パール顔料[商品名:イリオジン
#223、メルクジャパン社製品]0.1重量部及び分
散剤0.2重量部を配合し、配合物をタンブラー型分散
機で混合後これを押出成形機に投入して成形温度210
℃で押出してペレット状の樹脂組成物を得た。次いで上
記のペレットを用いて射出成形機により25×50×1
mmと65×50×2mmの2枚のテストピースを作成し、
テストピースの1mm厚部分の透過率・反射率を測定し
た。またテストピースの2mm厚のものについて昇温試験
を行った。その結果を第1表及び図2に示す。 比較例1 ポリエチレン樹脂[商品名:ショーレックス#608
0、昭和電工(株)製品]100重量部に白色系パール顔
料[商品名:イリオジン#103、メルクジャパン社製
品]0.5重量部及び分散剤0.25重量部を配合し、配
合物をタンブラー型分散機で混合後これを押出成形機に
投入して成形温度210℃で押出してペレット状の樹脂
組成物を得た。次いで上記のペレットを用いて射出成形
機により25×50×1mmと65×50×2mmの2枚の
テストピースを作成し、テストピースの1mm厚部分の透
過率・反射率を測定した。またテストピースの2mm厚の
ものについて昇温試験を行った。その結果を第1表及び
図2に示す。 比較例2 ポリエチレン樹脂[商品名:ショーレックス#608
0、昭和電工(株)製品]100重量部に二酸化チタン
0.2重量部、カーボンブラック0.01重量部及び分散
剤0.1重量部を配合し、配合物をタンブラー型分散機
で混合後これを押出成形機に投入して成形温度210℃
で押出してペレット状の樹脂組成物を得た。次いで上記
のペレットを用いて射出成形機により25×50×1mm
と65×50×2mmの2枚のテストピースを作成し、テ
ストピースの1mm厚部分の透過率・反射率を測定した。
またテストピースの2mm厚のものについて昇温試験を行
った。その結果を第1表及び図2に示す。 比較例3 ポリエチレン樹脂[商品名:ショーレックス#608
0、昭和電工(株)製品]100重量部に二酸化チタン
0.2重量部、分散剤0.1重量部を配合し、配合物をタ
ンブラー型分散機で混合後これを押出成形機に投入して
成形温度210℃で押出してペレット状の樹脂組成物を
得た。次いで上記のペレットを用いて射出成形機により
25×50×1mmと65×50×2mmの2枚のテストピ
ースを作成し、テストピースの1mm厚部分の透過率・反
射率を測定した。またテストピースの2mm厚のものにつ
いて昇温試験を行った。その結果を第1表及び図2に示
す。 試験方法 明るさの測定 分光光度計にてテストピース25×50×1mmの厚さ1
mm部の透過率を可視部(400〜800nm)の平均透
過率によって測定した。 昇温・蓄熱の測定 分光光度計にてテストピース25×50×1mmの厚さ1
mm部の透過、反射率及び吸収率を近赤外部(800〜2
000nm)の平均透過率、反射率及び吸収率によって
測定した。 昇温テスト 断熱槽(図1)の上にテストピース65×50×2mmを
乗せ、該テストピース上の一定距離上から光を照射し、
1分毎に10分間テストピース表面と槽内の温度を測定
した。
【0007】
【表1】
【0008】
【発明の効果】本発明の太陽光による昇温・蓄熱防止性
を有する樹脂組成物は、二酸化チタンを使用した樹脂組
成物と比べて隠蔽性が低く、透明性が高いので本発明の
樹脂組成物をもって各種成形物とした場合、例えば、波
板等としたとき隠蔽性が低く、透明性が高いので、この
波板を屋根材として使用したとき室内の明るさを保つこ
とができる。また、本発明の樹脂組成物によって成形加
工された成形品は熱線(赤外光)の反射率が高いため太
陽光線を受けても蓄熱せず昇温を抑制するので熱変形を
起こしにくく、この成形物である屋根材によって覆われ
た室内は夏の強い太陽光線を受けても極端な温度上昇が
生じない。
を有する樹脂組成物は、二酸化チタンを使用した樹脂組
成物と比べて隠蔽性が低く、透明性が高いので本発明の
樹脂組成物をもって各種成形物とした場合、例えば、波
板等としたとき隠蔽性が低く、透明性が高いので、この
波板を屋根材として使用したとき室内の明るさを保つこ
とができる。また、本発明の樹脂組成物によって成形加
工された成形品は熱線(赤外光)の反射率が高いため太
陽光線を受けても蓄熱せず昇温を抑制するので熱変形を
起こしにくく、この成形物である屋根材によって覆われ
た室内は夏の強い太陽光線を受けても極端な温度上昇が
生じない。
【図1】図1は、昇温試験機の説明図である。
【図2】図2は、図1におけるテストピース表面及び槽
内の温度変化を示したグラフである。
内の温度変化を示したグラフである。
1 表面温度計 2 槽内温度測定用温度計 3 断熱槽 4 テストピース 5 赤外線ランプ
Claims (2)
- 【請求項1】熱可塑性樹脂100重量部に対し、雲母の
表面に二酸化チタンを薄膜状に被覆した虹彩色パール顔
料を0.01〜10重量部配合し、可視光線の透過を大
きくすると同時に近赤外部の反射を大きくしたことを特
徴とする太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組
成物。 - 【請求項2】虹彩色パール顔料が雲母表面に二酸化チタ
ン膜を210mμ〜395mμ被覆したものである請求
項1記載の太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂
組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24723796A JPH1067947A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24723796A JPH1067947A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1067947A true JPH1067947A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=17160499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24723796A Pending JPH1067947A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 太陽光による昇温・蓄熱防止性を有する樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1067947A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000129172A (ja) * | 1998-10-27 | 2000-05-09 | Nagashima Tokushu Toryo Kk | 遮熱性塗料及びその塗装方法 |
JP2004027241A (ja) * | 2003-10-14 | 2004-01-29 | Nagashima Tokushu Toryo Kk | 遮熱性塗料及びその塗装方法 |
CN100376640C (zh) * | 2005-09-27 | 2008-03-26 | 于志鸿 | 日光热外墙反射涂料 |
JP2012158871A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Pgs Home Co Ltd | 遮熱通熱塗膜 |
-
1996
- 1996-08-29 JP JP24723796A patent/JPH1067947A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000129172A (ja) * | 1998-10-27 | 2000-05-09 | Nagashima Tokushu Toryo Kk | 遮熱性塗料及びその塗装方法 |
JP2004027241A (ja) * | 2003-10-14 | 2004-01-29 | Nagashima Tokushu Toryo Kk | 遮熱性塗料及びその塗装方法 |
CN100376640C (zh) * | 2005-09-27 | 2008-03-26 | 于志鸿 | 日光热外墙反射涂料 |
JP2012158871A (ja) * | 2011-01-31 | 2012-08-23 | Pgs Home Co Ltd | 遮熱通熱塗膜 |
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