JPH1066319A - 発電機界磁整流回路 - Google Patents

発電機界磁整流回路

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JPH1066319A
JPH1066319A JP8212704A JP21270496A JPH1066319A JP H1066319 A JPH1066319 A JP H1066319A JP 8212704 A JP8212704 A JP 8212704A JP 21270496 A JP21270496 A JP 21270496A JP H1066319 A JPH1066319 A JP H1066319A
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JP
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voltage
rectifier
alarm
rectification
comparator
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JP8212704A
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Inventor
Tomoko Komuro
智子 小室
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】整流ユニット間の短絡の発生を防ぎ、整流ユニ
ットの切り離しが必要となる前に保守作業を開始して、
整流回路の電流容量を維持し、発電機の緊急停止を未然
に回避する。 【解決手段】各整流素子6a,6bの両端子間電圧の平
均値を出力する検出器14a,14bと、基準電圧を予
め設定する設定器15と、整流素子6a,6b毎に得ら
れた両端子間電圧平均値と設定器14の設定値とを比較
し大小関係を出力する比較器16a,16bと、この比
較器16a,16bの出力を受けて外部へ警報を発する
警報装置17a,17bとを備えた整流素子故障検出装
置11を、整流素子6a,6b毎に1つずつ設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流発電機界磁回
路に電力を供給するための整流回路に係り、特に整流回
路を複数個の整流素子を含む整流ユニットで構成するこ
とにより逆阻止耐電圧特性の向上を図る一方、交流発電
機の運転中に整流素子の故障を検出する発電機界磁整流
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】同期発電機を運転して交流電力を発生さ
せるには、回転子を回転させる動力と、界磁回路に電力
を供給することが必要となる。この界磁回路への電力を
多相交流電力から得る場合には、一般的に多相交流全波
整流回路が用いられている。
【0003】以下に三相交流電力から界磁電力を得る場
合に用いられる三相全波整流回路を例にとり、従来の発
電機界磁整流回路について説明する。
【0004】図12は従来の発電機界磁整流回路を示す
構成図である。図12において、三相交流電力は全波整
流回路1に入力され、この全波整流回路1内において6
本のアーム2を経て界磁電力へ変換された後、界磁遮断
器3を経て発電機界磁巻線4に供給される。
【0005】各アーム2は、図13に示すように1アー
ム毎にそれぞれm=6個の整流ユニット5が並列接続さ
れており、さらに各整流ユニット5は、図14に示すよ
うにそれぞれn=2個の整流素子6と、1個の高速限流
ヒューズ7とが直列接続されて構成されている。
【0006】1つのアーム2に並列接続される整流ユニ
ット5の数mを増加することにより、界磁巻線に電流を
供給するのに十分な電流容量を、また1ユニットに直列
接続される整流素子6の数nを増加することにより、入
力である交流電圧波高値に対する十分な電圧耐量を、そ
れぞれ整流回路に持たせることができる。
【0007】また、図14に示す高速限流ヒューズ7
は、整流ユニット5内の整流素子6の全てに短絡故障が
発生した場合、他の並列な健全ユニットとの間に流れる
交流線間短絡電流によって溶断し、接点故障ユニットを
界磁回路から切り離すために採用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような整流回路において整流素子6の短絡故障が発生し
た場合には、図14において1つの整流ユニット5内の
整流素子6の全てが短絡故障し、短絡電流によって高速
限流ヒューズ7が溶断して故障ユニットが切り離された
後に、整流ユニット5に発電機界磁電流が流れなくなっ
たことにより、ヒューズ断警報接点8が復帰し、警報装
置9を経てヒューズ断警報表示器10で警報が発せられ
てから、初めて界磁回路の故障が判明する。
【0009】そのため、故障ユニットの切り離しは避け
られず、予めアーム2毎に1整流ユニット分の電流容量
だけ余裕のある整流回路では、電流容量の余裕が故障後
は保てなくなり、また故障前に電流容量に余裕がなかっ
た整流回路では、整流ユニット切り離し後、発電機出力
を保つだけの界磁電流が流せなくなり、発電機の運転を
緊急停止しなければならないという問題点があった。
【0010】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、整流ユニット内の1つの整流素子に短絡故障が
発生した時点で運転員にその故障を知らせることで、整
流ユニット間の短絡の発生を防ぎ、整流ユニットの切り
離しが必要となる前に保守作業を開始して、整流回路の
電流容量を維持し、発電機の緊急停止を未然に回避する
ことのできる発電機界磁整流回路を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、複数n個の整流素子と過
電流保護素子とを直列接続した整流ユニットを1つまた
は複数並列接続したアームを有し、且つ前記整流ユニッ
ト内の各整流素子の逆阻止耐電圧VrMAX を入力交流電
圧波高値Vの3V/(n−1)倍以上の値に設定した発
電機界磁整流回路であって、前記各整流素子の両端子間
電圧の平均値を出力する検出器と、この両端子間電圧の
変化を検出するための基準電圧を予め設定する設定器
と、前記整流素子毎に得られた両端子間電圧平均値と前
記設定器の設定値とを比較し大小関係を出力する比較器
と、この比較器の出力を受けて外部へ警報を発する警報
装置とを備えた整流素子故障検出装置を、前記整流素子
毎に1つずつ設けたことを特徴とする。
【0012】請求項2は、複数n個の整流素子と過電流
保護素子とを直列接続した整流ユニットを1つまたは複
数並列接続したアームを有し、且つ前記整流ユニット内
の各整流素子の逆阻止耐電圧VrMAX を入力交流電圧波
高値Vの3V/(n−1)倍以上の値に設定した発電機
界磁整流回路であって、前記各整流素子の両端子間電圧
の平均値を出力する検出器と、この両端子間電圧の変化
を検出するための基準電圧を予め設定する設定器と、前
記整流素子毎に得られた両端子間電圧平均値と前記設定
器の設定値とを比較し大小関係を出力する比較器と、こ
の比較器の出力を受けて外部へ警報を発する警報装置と
を備えた整流素子故障検出装置が前記整流ユニット毎に
1つずつ設けられ、且つその検出器が短絡故障した整流
素子のON時の端子電圧降下が減少することによる整流
ユニット両端子間電圧平均値の減少を検出することを特
徴とする。
【0013】請求項3は、請求項2記載の発電機界磁整
流回路において、入力多相交流電圧の相間電圧の波高値
を比較して大小関係を出力する電圧比較器と、この電圧
比較器の出力からその時点において導通すべきアームを
判定し信号を出力する判定器と、この判定器の出力信号
と検出器の出力信号とを入力として排他的論理和演算と
論理積演算とを行い、その結果を警報装置へ出力する論
理演算装置とを備えたことを特徴とする。
【0014】請求項4は、請求項2記載の発電機界磁整
流回路において、整流素子に変えてサイリスタ素子を用
い、比較器の出力信号とゲートパルス信号とを入力信号
として、排他的論理和演算と論理積演算とを行う論理演
算装置を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項5は、複数n個の整流素子と過電流
保護素子とを直列接続した整流ユニットを1つまたは複
数並列接続したアームを有し、且つ前記整流ユニット内
の各整流素子の逆阻止耐電圧VrMAX を入力交流電圧波
高値Vの3V/(n−1)倍以上の値に設定した発電機
界磁整流回路であって、前記各整流素子毎に並列接続さ
れ電気エネルギーを光エネルギーへ変換する発光体と、
この発光体の光信号の喪失を検出する検出器と、この検
出器の出力信号を受けて外部へ警報を発する警報装置と
を備えたことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0017】図1は本発明に係る発電機界磁整流回路の
第1実施形態における整流ユニットおよび整流素子故障
検出装置を示す回路構成図、図2は第1実施形態におけ
るアームを示す回路構成図である。なお、従来の構成と
同一または対応する部分には図12〜図14と同一の符
号を用いて説明する。
【0018】図2に示すように、本実施形態の発電機界
磁整流回路は、アーム2が整流ユニット5と整流素子故
障検出装置11とから構成されるとともに、この整流素
子故障検出装置11の出力を受け、整流素子毎に素子故
障警報器12から警報を発する警報表示ユニット13を
備えている。
【0019】図1に示すように、整流ユニット5は整流
素子6a,6bと過電流保護素子としての高速限流ヒュ
ーズ7とが直列接続されており、この整流ユニット5に
接続される整流素子故障検出装置11は、各整流素子の
両端子間電圧の平均値を出力する検出器14a,14b
と、両端子間電圧の平均値の変化を検出するための基準
電圧を予め設定する設定器15と、整流素子毎に得られ
た整流素子の両端子間電圧の平均値と設定器15の設定
値とを比較し大小関係を出力する比較器16a,16b
と、これら比較器16a,16bの出力を受けて外部へ
警報を発生する警報装置17a,17bとが電気信号伝
達媒体としての信号伝送ケーブル18により接続される
一方、整流ユニット5内の整流素子6a,6bの全てに
それぞれ接続されている。
【0020】次に、本実施形態の作用を説明する。
【0021】本実施形態では、短絡故障し整流素子が常
に導通状態となった場合に、同一整流ユニット5内に直
列に接続された別の正常な整流素子の端子電圧平均値が
増加したことを検出して、素子故障警報を発するもので
ある。
【0022】すなわち、図1において整流素子6aが短
絡故障した場合には、他方の整流素子6bのOFF時端
子電圧が増加するので、整流素子6bの両端子間電圧平
均値を検出器14bで求め、比較器16bにおいて設定
器15の電圧設定値と比較した結果から、警報装置17
bを介して警報器12から警報を行うようにしている。
【0023】なお、本発明の全ての実施形態において用
いられる整流素子は、次式にて求められる値の最大逆阻
止耐電圧VrMAX を有し、整流ユニット5内で1つの整
流素子が短絡した場合でも、整流ユニット5が切り離さ
れることなく、保守作業開始まで安定して発電機界磁巻
線に電力を供給する能力を有するものとする。
【0024】
【数1】VrMAX ≧3V/(n−1) ここで、Vは入力交流電圧波高値、nは1つの整流ユニ
ット5内に直列接続される整流素子の個数とする。
【0025】このように本実施形態によれば、整流ユニ
ット5内の1つの整流素子に短絡故障が発生した時点で
運転員が異常を認識できるため、故障ユニットを切り離
す必要が生じる前に、保守準備を早期に始めることがで
き、さらに保守作業までの期間、発電機出力を警報発生
前と同等に維持することができる。
【0026】なお、図1および図2に示す第1実施形態
において、整流素子の短絡故障に伴う端子電圧平均値の
減少を検出することにより、整流素子短絡故障警報を発
することができる。
【0027】すなわち、図1に示す整流素子6aに短絡
故障が発生した場合には、整流素子6aの両端子間電圧
平均値を検出器14aで求め、この両端子間電圧平均値
を比較器16aにおいて設定器13の設定値と比較し、
警報装置17aを介して素子故障警報器12から警報を
発するようにする。
【0028】このように構成することで、前記第1実施
形態による効果に加えて、整流ユニット5内の1つの整
流素子に短絡故障が発生した場合に、故障した整流素子
を特定して故障警報を発生することができる。
【0029】図3は本発明に係る発電機界磁整流回路の
第2実施形態における整流ユニットおよび整流素子故障
検出装置を示す回路構成図、図4は第2実施形態におけ
るアームを示す回路構成図である。なお、前記第1実施
形態と同一または対応する部分には、同一の符号を付し
て説明する。以下の各実施形態でも同様である。
【0030】本実施形態では、図3および図4に示すよ
うに整流素子故障検出装置11は、各整流ユニット5毎
に1つずつ接続され、整流ユニット5に含まれるいずれ
かの整流素子6aまたは6bに短絡故障が発生した場合
に、故障した整流素子を含む整流ユニット5のON時の
両端子間の電圧降下が減少するため、両端子間電圧の平
均値が減少することを検出器14,設定器15および比
較器16によって検出し、その出力により警報装置17
を介して素子故障警報器12から警報を発するものであ
る。
【0031】このように本実施形態によれば、短絡故障
した整流素子を含むユニット毎に対し故障警報を発する
ことで、前記第1実施形態によるものと同等の効果が得
られるとともに、整流素子故障検出装置11の必要数を
合計ユニット数に抑え、経済性、省スペース性を高める
ことができる。
【0032】図5は本発明に係る発電機界磁整流回路の
第3実施形態における整流ユニットおよび整流素子故障
検出装置を示す回路構成図、図6は第3実施形態におけ
る論理演算装置を示す構成図、図7は第3実施形態の論
理演算ダイアグラムを示す図である。
【0033】本実施形態では、図5に示すように、検出
器14,設定器15および比較器16からなる前記第3
実施形態において設けた整流素子故障検出装置17に、
整流素子の端子電圧平均値の異常が短絡によるものか断
裂によるものかを判別する論理演算装置19とを併せて
備えた整流素子故障検出装置20と、入力多相交流電圧
の線間電圧の波高値を比較し大小関係を出力する電圧比
較器21と、その出力から整流回路のアーム2の内でそ
の時点でONするべきアーム2を判定する判定器22と
を備えている。
【0034】論理演算装置19は、排他的論理和演算回
路23と、論理積演算回路24a,24bとを有し、判
定器22からの出力信号と比較器16からの出力信号と
を得て、整流素子断裂信号または整流素子短絡信号を出
力する。
【0035】すなわち、論理演算装置19は、図6の論
理演算回路および図7の素子状態判別方法により、判定
器22からのアーム2のON判定と、検出器14からの
整流素子両端子間電圧の平均値低下の信号とから、該当
する整流ユニット5に含まれる整流素子6aまたは6b
のいずれかに発生した故障の種類を判別し、その出力に
より図5の警報装置17を介して、短絡故障警報器25
または断裂故障警報器26のいずれか一方から警報を発
する。
【0036】このように本実施形態によれば、前記第1
実施形態と同等な効果が得られるとともに、整流ユニッ
ト5毎に整流素子の短絡故障に加えて断裂故障の検出が
可能となり、共用の整流素子故障検出装置20で、区別
して整流素子の状態を検出し、警報を発することが可能
となる。
【0037】図8は本発明に係る発電機界磁整流回路の
第4実施形態における整流ユニットおよびサイリスタ素
子故障検出装置を示す回路構成図、図9は第4実施形態
における論理演算装置を示す構成図、図10は第4実施
形態の論理演算ダイアグラムを示す図である。
【0038】前記各実施形態で用いた整流素子6a,6
bの代わりに、サイリスタ素子27a,27bを利用す
る第4実施形態の発電機界磁整流回路では、図8に示す
ようにサイリスタ素子27a,27bがゲートパルス制
御されるため、これらサイリスタ素子27a,27bの
短絡故障および断裂故障をゲートパルス28を用いて検
出する。
【0039】サイリスタ素子故障検出装置29は、図8
に示すように各サイリスタ素子27a,27bの両端子
間電圧平均値を検出する検出器14と、この検出器14
で求めた端子電圧平均値と電圧平均設定器30からの電
圧設定値とを比較する比較器16と、論理演算装置19
と、警報装置17とを備えている。
【0040】論理演算装置19は、図9に示すようにサ
イリスタゲートパルスの有無とサイリスタ端子電圧平均
値の減少とを入力信号とし、排他的論理和演算回路23
と論理積演算回路24a,24bとを組み合わせて演算
を行うことで、図10に示す判別方法によりサイリスタ
素子27a,27bの状態を判別するようにしている。
【0041】したがって、サイリスタを用いる場合、サ
イリスタ素子27a,27bの両端子間電圧平均値はゲ
ートパルス28のタイミングによって変化するので、図
8に示すように電圧平均値を検出する検出器14で求め
た端子電圧平均値を比較器16で比較する際に用いる電
圧設定値は、電圧平均設定器30にて入力交流電圧波高
値とゲートパルス28の発生状態に従って調整される。
【0042】そして、図9に示す論理演算装置19は、
比較器16の出力信号とゲートパルス28の有無の信号
とから、故障の種類を判断し、警報装置17を介してサ
イリスタ素子短絡故障警報器31または断裂故障警報器
32により警報を発し、運転員に警告を与える。
【0043】このように本実施形態によれば、運転の確
実性を最も求められる大容量発電機に採用されるサイリ
スタ励磁方式の発電機励磁整流回路において、整流ユニ
ット5内のサイリスタ素子27a,27bの1つが故障
した時点で運転員に警報を発することができ、前記第1
実施形態の説明で述べた逆阻止電圧特性を満足するサイ
リスタ素子を採用することで、1つのサイリスタ短絡故
障後も、保守作業までの期間、故障前と同等に出力を維
持して発電機を運転することができる。
【0044】図11は本発明に係る発電機界磁整流回路
の第5実施形態における整流ユニットおよび整流素子故
障検出装置を示す回路構成図である。
【0045】本実施形態では、整流ユニット5内の全て
の整流素子6a,6bが正常に動作している場合に、各
整流素子6aまたは6bがOFF時に分担する電圧程度
で点灯する特性を有し、且つ電気エネルギーを光エネル
ギーに変換する発光体としての発光ダイオード33a,
33bを整流素子6a,6b毎に並列接続し、整流素子
6a,6bの短絡に伴う端子電圧の低下を発光ダイオー
ド33aまたは33bが消灯することにより検出する。
【0046】すなわち、整流素子6aに短絡故障が発生
した場合には、短絡した整流素子6aは常に導通状態と
なるので、整流素子6aの両端子間電圧が常にほぼ零と
なり、これと並列に接続された発光ダイオード33aが
消灯する。この時、健全な整流素子6bに並列接続され
た発光ダイオード33bが点灯し続ける。
【0047】そして、整流素子故障検出装置34では、
検出器35aが発光ダイオード33aからの光信号の喪
失を光ファイバー36を介して検出し、警報装置17a
の接点を介して短絡故障警報器37から警報を発する。
また、整流素子6bに短絡故障が発生した場合には、検
出器35bが発光ダイオード33bからの光信号の喪失
を光ファイバー36を介して検出し、警報装置17bの
接点を介して短絡故障警報器37から警報を発する。
【0048】このように本実施形態によれば、短絡故障
警報器37を確認する以外にも、発光ダイオード33
a,33bの点灯および消灯を現場で運転員が目視する
ことで、故障の確認が可能となり、また光ファイバー3
6を使用して光信号として伝達することで、前記各実施
形態では不可欠であった両端子間電圧平均値を検出する
検出器や比較器、設定器が不要になる効果がある。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、各整流素子の両端子間電圧の平均値を出力す
る検出器と、この両端子間電圧の変化を検出するための
基準電圧を予め設定する設定器と、整流素子毎に得られ
た両端子間電圧平均値と設定器の設定値とを比較し大小
関係を出力する比較器と、この比較器の出力を受けて外
部へ警報を発する警報装置とを備えた整流素子故障検出
装置を、整流素子毎に1つずつ設けたので、整流素子の
故障に伴い発生する素子両端子間電圧の変化を素子の故
障検出に用いることにより、1つの整流素子に短絡故障
が発生した時点で警報を発生させ、整流ユニットを切り
離す必要が生じる前に運転員に故障を知らせることがで
きる。その結果、保守作業の準備を早期に開始でき、整
流回路の電流容量を維持できるので、発電機の出力に影
響を及ぼすような素子短絡による整流回路故障を未然に
回避することができる。
【0050】請求項2によれば、各整流素子の両端子間
電圧の平均値を出力する検出器と、この両端子間電圧の
変化を検出するための基準電圧を予め設定する設定器
と、整流素子毎に得られた両端子間電圧平均値と設定器
の設定値とを比較し大小関係を出力する比較器と、この
比較器の出力を受けて外部へ警報を発する警報装置とを
備えた整流素子故障検出装置が整流ユニット毎に1つず
つ設けられ、且つその検出器が短絡故障した整流素子の
ON時の端子電圧降下が減少することによる整流ユニッ
ト両端子間電圧平均値の減少を検出することにより、短
絡故障した整流素子を含むユニット毎に対し故障警報を
発することで、請求項1によるものと同等の効果が得ら
れるとともに、整流素子故障検出装置の必要数を合計ユ
ニット数に抑え、経済性、省スペース性を高めることが
できる。
【0051】請求項3によれば、請求項2記載の発電機
界磁整流回路において、入力多相交流電圧の相間電圧の
波高値を比較して大小関係を出力する電圧比較器と、こ
の電圧比較器の出力からその時点において導通すべきア
ームを判定し信号を出力する判定器と、この判定器の出
力信号と検出器の出力信号とを入力として排他的論理和
演算と論理積演算とを行い、その結果を警報装置へ出力
する論理演算装置とを備えたことにより、請求項1と同
等な効果が得られるとともに、整流ユニット毎に整流素
子の短絡故障に加えて断裂故障の検出が可能となり、共
用の整流素子故障検出装置で、区別して整流素子の状態
を検出し、警報を発することが可能となる。
【0052】請求項4によれば、請求項2記載の発電機
界磁整流回路において、整流素子に変えてサイリスタ素
子を用い、比較器の出力信号とゲートパルス信号とを入
力信号として、排他的論理和演算と論理積演算とを行う
論理演算装置を備えたことにより、サイリスタ素子の故
障に伴い発生するサイリスタ素子両端子間電圧の変化を
サイリスタ素子の故障検出に用いることにより、1つの
サイリスタ素子に短絡故障が発生した時点で警報を発生
させ、整流ユニットを切り離す必要が生じる前に運転員
に故障を知らせることができるので、保守作業の準備を
早期に開始でき、整流回路の電流容量を維持できるの
で、発電機の出力に影響を及ぼすような素子短絡による
整流回路故障を未然に回避することができる。
【0053】請求項5によれば、各整流素子毎に並列接
続され電気エネルギーを光エネルギーへ変換する発光体
と、この発光体の光信号の喪失を検出する検出器と、こ
の検出器の出力信号を受けて外部へ警報を発する警報装
置とを備えたことにより、発光体の点灯および消灯を現
場で運転員が目視することで、故障の確認が可能とな
り、また発光体を使用して光信号として伝達すること
で、前記各請求項では不可欠であった両端子間電圧平均
値を検出する検出器や比較器、設定器が不要になり、部
品点数を削減し、構成を簡略化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発電機界磁整流回路の第1実施形
態における整流ユニットおよび整流素子故障検出装置を
示す回路構成図。
【図2】第1実施形態におけるアームを示す回路構成
図。
【図3】本発明に係る発電機界磁整流回路の第2実施形
態における整流ユニットおよび整流素子故障検出装置を
示す回路構成図。
【図4】第2実施形態におけるアームを示す回路構成
図。
【図5】本発明に係る発電機界磁整流回路の第3実施形
態における整流ユニットおよび整流素子故障検出装置を
示す回路構成図。
【図6】第3実施形態における論理演算装置を示す構成
図。
【図7】第3実施形態の論理演算ダイアグラムを示す
図。
【図8】本発明に係る発電機界磁整流回路の第4実施形
態における整流ユニットおよびサイリスタ素子故障検出
装置を示す回路構成図。
【図9】第4実施形態における論理演算装置を示す構成
図。
【図10】第4実施形態の論理演算ダイアグラムを示す
図。
【図11】本発明に係る発電機界磁整流回路の第5実施
形態における整流ユニットおよび整流素子故障検出装置
を示す回路構成図。
【図12】従来の交流発電機界磁整流回路の構成図。
【図13】従来の交流発電機界磁整流回路を構成するア
ームの1つを示す構成図。
【図14】従来の交流発電機界磁整流回路のアームを構
成する整流ユニットを示す構成図。
【符号の説明】
1 全波整流回路 2 アーム 3 界磁遮断器 4 発電機界磁巻線 5 整流ユニット 6,6a,6b 整流素子 7 高速限流ヒューズ 8 ヒューズ断警報接点 9 警報装置 10 ヒューズ断警報表示器 11 整流素子故障検出装置 12 素子故障警報器 13 警報表示ユニット 14,14a,14b 検出器 15 設定器 16,16a,16b 比較器 17,17a,17b 警報装置 18 信号伝送ケーブル 19 論理演算装置 20 整流素子故障検出装置 21 電圧比較器 22 判定器 23 排他的論理和演算回路 24a,24b 論理積演算回路 25 短絡故障警報器 26 断裂故障警報器 27a,27b サイリスタ素子 28 ゲートパルス 29 サイリスタ素子故障検出装置 30 電圧平均設定器 31 サイリスタ素子短絡故障警報器 32 断裂故障警報器 33a,33b 発光ダイオード(発光体) 34 整流素子故障検出装置 35a,35b 検出器 36 光ファイバー 37 短絡故障警報器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数n個の整流素子と過電流保護素子と
    を直列接続した整流ユニットを1つまたは複数並列接続
    したアームを有し、且つ前記整流ユニット内の各整流素
    子の逆阻止耐電圧VrMAX を入力交流電圧波高値Vの3
    V/(n−1)倍以上の値に設定した発電機界磁整流回
    路であって、前記各整流素子の両端子間電圧の平均値を
    出力する検出器と、この両端子間電圧の変化を検出する
    ための基準電圧を予め設定する設定器と、前記整流素子
    毎に得られた両端子間電圧平均値と前記設定器の設定値
    とを比較し大小関係を出力する比較器と、この比較器の
    出力を受けて外部へ警報を発する警報装置とを備えた整
    流素子故障検出装置を、前記整流素子毎に1つずつ設け
    たことを特徴とする発電機界磁整流回路。
  2. 【請求項2】 複数n個の整流素子と過電流保護素子と
    を直列接続した整流ユニットを1つまたは複数並列接続
    したアームを有し、且つ前記整流ユニット内の各整流素
    子の逆阻止耐電圧VrMAX を入力交流電圧波高値Vの3
    V/(n−1)倍以上の値に設定した発電機界磁整流回
    路であって、前記各整流素子の両端子間電圧の平均値を
    出力する検出器と、この両端子間電圧の変化を検出する
    ための基準電圧を予め設定する設定器と、前記整流素子
    毎に得られた両端子間電圧平均値と前記設定器の設定値
    とを比較し大小関係を出力する比較器と、この比較器の
    出力を受けて外部へ警報を発する警報装置とを備えた整
    流素子故障検出装置が前記整流ユニット毎に1つずつ設
    けられ、且つその検出器が短絡故障した整流素子のON
    時の端子電圧降下が減少することによる整流ユニット両
    端子間電圧平均値の減少を検出することを特徴とする発
    電機界磁整流回路。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の発電機界磁整流回路にお
    いて、入力多相交流電圧の相間電圧の波高値を比較して
    大小関係を出力する電圧比較器と、この電圧比較器の出
    力からその時点において導通すべきアームを判定し信号
    を出力する判定器と、この判定器の出力信号と検出器の
    出力信号とを入力として排他的論理和演算と論理積演算
    とを行い、その結果を警報装置へ出力する論理演算装置
    とを備えたことを特徴とする発電機界磁整流回路。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の発電機界磁整流回路にお
    いて、整流素子に変えてサイリスタ素子を用い、比較器
    の出力信号とゲートパルス信号とを入力信号として、排
    他的論理和演算と論理積演算とを行う論理演算装置を備
    えたことを特徴とする発電機界磁整流回路。
  5. 【請求項5】 複数n個の整流素子と過電流保護素子と
    を直列接続した整流ユニットを1つまたは複数並列接続
    したアームを有し、且つ前記整流ユニット内の各整流素
    子の逆阻止耐電圧VrMAX を入力交流電圧波高値Vの3
    V/(n−1)倍以上の値に設定した発電機界磁整流回
    路であって、前記各整流素子毎に並列接続され電気エネ
    ルギーを光エネルギーへ変換する発光体と、この発光体
    の光信号の喪失を検出する検出器と、この検出器の出力
    信号を受けて外部へ警報を発する警報装置とを備えたこ
    とを特徴とする発電機界磁整流回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6486634B2 (en) 2000-02-25 2002-11-26 Hitachi, Ltd. Vehicle use charging generator
WO2010062700A3 (en) * 2008-10-30 2010-08-19 Meredith Cameron B Active rectifier

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