JPH1066178A - スピーカ及びスピーカボックス - Google Patents

スピーカ及びスピーカボックス

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JPH1066178A
JPH1066178A JP21447496A JP21447496A JPH1066178A JP H1066178 A JPH1066178 A JP H1066178A JP 21447496 A JP21447496 A JP 21447496A JP 21447496 A JP21447496 A JP 21447496A JP H1066178 A JPH1066178 A JP H1066178A
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JP
Japan
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speaker
frame
protrusions
bosses
screw
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JP21447496A
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Toru Mori
徹 森
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吸音材の増加及び補強材の増加を伴うこと無
く、異常音の発生を抑制し得ると共に組立て工数を減少
可能なスピーカ及びスピーカボックスを実現する。 【解決手段】キャビネット3はバッフル4とバックキャ
ビネット5とを備え、バッフル4の開口6の周囲に複数
のボス7が形成され、ボス7にはネジ孔が形成される。
スピーカユニット2のフレーム9の周囲には複数の耳部
10が形成され、耳部10にはネジ取付け孔が形成され
る。ボス7のネジ孔位置は耳部10のネジ取付孔に対応
する位置であり、バックキャビネット5には複数のボス
11がボス7のそれぞれに対応する位置に形成される。
ボス11は中空状であり、先端部分はネジ8挿入用の孔
が形成される。ボス11が形成される位置は複数のボス
7のそれぞれに対応する位置に形成されたネジ取付孔に
対応する位置でありバックキャビネット5のボス11で
囲まれる平面部は従来例と比較し小面積となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AV機器等の本体
に取付けられるスピーカに関する。
【0002】
【従来の技術】AV機器におけるスピーカのキャビネッ
トは、プラスチックの射出成形によって製造される。図
6は、従来におけるスピーカのキャビネットの断面図で
ある。図6において、スピーカ52のキャビネット51
は、バッフル53(テレビジョン受像機では、エスカッ
ション:前枠と言う)とバックキャビネット54とから
なっている。
【0003】バッフル53の開口55の周囲には、キャ
ビネット51の内部側に延びる複数のボス56が形成さ
れ、これら複数のボス56のそれぞれにネジ孔が形成さ
れている。また、スピーカユニット57のフレーム58
の周囲には、このフレーム58の半径方向に延びる複数
の耳部が形成され、これら複数の耳部のそれぞれにネジ
取付け孔59が形成されている。
【0004】また、バッフル53には、ボス56の外周
側であって、キャビネット51の内部側に突出する複数
のボス61(通常は4本)が形成されている。また、バ
ックキャビネット54には、キャビネット51の内部側
に突出する複数のボス62(通常は4本)が形成されて
いる。これらボス62は、上記複数のボス61のそれぞ
れに対応する位置に形成されている。これら複数のボス
62は、中空状となっており、その先端部分は、ネジ挿
入用の孔が形成され、ボス61のそれぞれにも、ネジ孔
が形成されている。
【0005】スピーカ52を組立てる方法は、複数のボ
ス56に形成されたネジ孔と、スピーカユニット57の
フレーム58の耳部に形成されたネジ取付け孔59とが
合致するように、スピーカユニット57とバッフル53
とを配置する。そして、ネジ取付孔59及びボス56の
ネジ孔にネジ60を挿入し、固定する。
【0006】その後、バッフル53に設けた複数のボス
61とバックキャビネット54に設けた複数のボス62
とが合致するように、バッフル53とバックキャビネッ
ト54とを配置する。そして、ボス62に形成されたネ
ジ孔を介してネジ63がボス61に挿入され、バックキ
ャビネット54とバッフル53とが取付けられ固定され
る。
【0007】なお、ネジ60、63はタッピングネジを
用いるので、バッフル53に設けたボス56、61のネ
ジ孔は、雌ネジとなる。
【0008】さて、上記構成において、スピーカユニッ
ト57を駆動することによって、キャビネット51の内
部の内圧が高くなるとともに、キャビネット51の内部
に発生する定在波によってキャビネット51が振動して
異常音が生じる(バスレフ型のスピーカとしても、異常
音は発生する)。その結果、図7(縦軸は相対音圧レベ
ル(dB)、横軸は周波数(Hz))に示す点線Aのように再生
音圧周波数特性上にピーク・ディップを生じ、聴感上好
ましくない。これは、バックキャビネット54の中央
部、つまり、バックキャビネット54のボス62で囲ま
れる平面部分が、振動するため、異常音が生じると考え
られる。
【0009】特に、バッフル53の面積が大きく、キャ
ビネット51の奥行き寸法dが小さい扁平なキャビネッ
ト51の場合は、内部の内圧が高くなることによって、
バックキャビネット54のボス62で囲まれる平面部分
が、大きく振動して大きな異常音が生じる。
【0010】これらの異常音を抑制するには、キャビネ
ット51の内部に均一に吸音材を充填する方法、あるい
は、バッフル53に設けた複数のボス61と、バックキ
ャビネット54に設けた複数のボス62とを増設し、こ
れら増設したボス61とボス62とをネジ63によって
接続し、補強する方法が取られる。更には、バッフル5
3およびバックキャビネット54に、補強のためのリブ
64、65を設ける方法が取られる。リブ64は、バッ
フル53の内面側に複数個形成され、これら複数個のリ
ブ64は、互いにほぼ平行となっている。また、リブ6
5は、バックキャビネット54の内面側に複数個形成さ
れ、これら複数個のリブ65は、互いにほぼ平行となっ
ている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キャビ
ネット51の内部に吸音材を充填する方法にあっては、
キャビネット51の内部の定在波を完全に消滅させるた
めには、相当量の吸音材を充填しなければならないが、
相当量の吸音材を充填すると、再生音に切れがなくな
る、つまり、再生音の過渡特性が劣化してしまうという
欠点が生じる。
【0012】また、ボス61、62を増設する方法は、
取付けネジ63によりボス61と62とを接続する工数
が増加するため、組立て工数が多くなり、製造コストが
高くなるという欠点が生じる。
【0013】さらに、リブ64、65を形成する方法で
は、これらリブ64、65が形成された面の反対面であ
る、バッフル53およびバックキャビネット54の表面
に射出成形におけるヒケ66、つまり、溝を多く発生さ
せ、外観上好ましくない。このヒケ66の発生を防止す
るためには、プラスチック成形後、長時間にて徐冷しな
ければならず、成形条件が厳しくなり、製造コストが高
くなってしまう。
【0014】また、ヒケの跡を塗装により修正すること
も考えられるが、近年、省資源の観点から、これらスピ
ーカキャビネット(スピーカボックス)も再生利用が図
られており、その為には、塗装は省略することが望まし
い。したがって、ヒケの跡を塗装により修正する方法
は、望ましい方法ではない。
【0015】本発明の目的は、吸音材の増加及び補強材
の増加を伴うこと無く、異常音の発生を抑制し得るとと
もに、組立て工数を減少可能なスピーカ及びスピーカボ
ックスを実現することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するため、本発明は次のように構
成される。すなわち、スピーカにおいて、スピーカユニ
ットと、スピーカユニットのフレームに対応する位置に
形成された複数の突部を有する前枠と、上記前枠の複数
の突部に対応する位置に形成された複数の突部を有する
後枠とを備え、上記スピーカユニットのフレームは、上
記前枠の複数の突部と、上記後枠の複数の突部との間に
固定されている。
【0017】スピーカユニットのフレームに対応する位
置に、前枠の複数の突部を形成し、後枠に前枠の複数の
突部に対応する位置に複数の突部を形成したので、後枠
の複数の突部で囲まれる平面部分を小面積とし異常音を
減少することができるとともに、前枠と、スピーカユニ
ットと、後枠とを、同時に固定することができる。
【0018】(2)また、スピーカユニットにおいて、
スピーカユニットと、スピーカユニットのフレームに形
成されたネジ孔に対応する位置に、ネジ孔が形成された
第1の複数の突部を有する前枠と、上記前枠の第1の複
数の突部に対応する位置に、先端部にネジ孔が形成され
た複数の第1の中空状の突部を有する後枠とを備え、上
記第1の中空状の突部のネジ孔と、上記スピーカユニッ
トのフレームに形成されたネジ孔とを介して、上記前枠
の第1の突部のネジ孔にネジが挿入され、上記前枠とス
ピーカユニットと後ろ枠とが固定される。
【0019】スピーカユニットのフレームに対応する位
置に、前枠のネジ孔を有する第1の複数の突部を形成
し、後枠に前枠の第1の複数の突部に対応する位置にネ
ジ孔を有する第1の複数の突部を形成したので、後枠の
第1複数の突部で囲まれる平面部分を小面積とし、異常
音を減少することができるとともに、前枠と、スピーカ
ユニットと、後枠とを、同時にネジで固定することがで
き、組立工数が減少される。
【0020】(3)好ましくは、上記(2)において、
上記前枠は、第1の複数の突部の周辺部に設けられ、ネ
ジ孔が形成された第2の複数の突部を有し、上記後枠
は、第1の複数の中空状突部の周辺部であり、上記第2
の複数の突部に対応する位置に設けられ、ネジ孔が形成
された第2の複数の中空状突部を有し、上記第2の中空
状の突部のネジ孔と、上記前枠の第2の突部のネジ孔に
ネジが挿入され、上記前枠と後枠とが固定される。
【0021】第2の中空状の突部のネジ孔と、上記前枠
の第2の突部のネジ孔にネジが挿入され、上記前枠と後
枠とが固定されるので、大型のスピーカであっても後枠
の機械的強度が大とされ異常音を減少することができ
る。
【0022】(4)また、好ましくは、上記(2)にお
いて、上記スピーカユニットが固定される位置に対応す
る上記後枠の部分には、凹部が形成され、この凹部に上
記第1の複数の中空状突部が形成される。
【0023】凹部により、機械的強度が大とされ、奥行
きが大のスピーカであっても後枠の機械的強度が大とさ
れ異常音を減少することができる。
【0024】(5)また、好ましくは、上記(4)にお
いて、上記前枠は、第1の複数の突部の周辺部に設けら
れ、ネジ孔が形成された第2の複数の突部を有し、上記
後枠は、上記凹部の周辺部であり、上記第2の複数の突
部に対応する位置に設けられ、ネジ孔が形成された第2
の複数の中空状突部を有し、上記第2の中空状の突部の
ネジ孔と、上記前枠の第2の突部のネジ孔にネジが挿入
され、上記前枠と後枠とが固定される。
【0025】凹部により機械的強度が大とされるととも
に、第2の中空状の突部のネジ孔と、上記前枠の第2の
突部のネジ孔にネジが挿入されて上記前枠と後枠とが固
定されて、さらに機械的強度が大とされるので、奥行き
が大であり、かつ、大型のスピーカであっても異常音を
減少することができる。
【0026】(6)また、好ましくは、上記(1)から
(5)において、上記前枠のスピーカユニットが固定さ
れる近傍に、上記スピーカユニットのフレームに係合さ
れる複数個のフックが形成される。
【0027】複数のフックにより、スピーカユニットを
前枠に固定することができ、前枠とスピーカユニットと
の姿勢に関係無く、前枠と後枠との接続作業を容易に行
うことができる。
【0028】(7)また、スピーカボックスにおいて、
スピーカユニットのフレームに対応する位置に形成され
た複数の突部を有する前枠と、上記前枠の複数の突部に
対応する位置に形成された複数の突部を有する後枠とを
備え、上記スピーカユニットのフレームは、上記前枠の
複数の突部と、上記後枠の複数の突部との間に固定され
る。
【0029】スピーカユニットのフレームに対応する位
置に、前枠の複数の突部を形成し、後枠に前枠の複数の
突部に対応する位置に複数の突部を形成したので、後枠
の複数の突部で囲まれる平面部分を小面積とし異常音を
減少することができるとともに、前枠と、スピーカユニ
ットと、後枠とを、同時に固定することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるAV機器にお
けるスピーカの実施の形態を添付図面を用いて説明す
る。図1は、本発明の第1の実施形態であるAV機器に
おけるスピーカの概略断面図である。図1において、ス
ピーカ1は、スピーカユニット2とキャビネット(スピ
ーカボックス)3とを備えている。
【0031】キャビネット3は、バッフル(前枠)4と
バックキャビネット(後枠)5とを備えている。バッフ
ル4の開口6の周囲には、キャビネット3の内部側に延
びる複数のボス(第1の複数の突部)7(通常4つ)が
形成され、これら複数のボス7のそれぞれにはネジ孔が
形成されている。
【0032】また、スピーカユニット2のフレーム9の
周囲には、このフレーム9の半径方向に延びる複数の耳
部10が形成され、これら複数の耳部10のそれぞれに
ネジ取付け孔が形成されている。ボス7に形成されたネ
ジ孔の位置は、耳部10に形成されたネジ取付孔に対応
する位置となっている。
【0033】また、バックキャビネット5には、キャビ
ネット3の内部側に突出する複数のボス(第1の複数の
中空状突部)11(通常は4本)が形成されている。こ
れらボス11は、上記複数のボス7のそれぞれに対応す
る位置に形成されている。これら複数のボス11は、中
空状となっており、その先端部分は、ネジ8挿入用の孔
が形成されている。ネジ8にタッピングネジを用いるの
で、バッフル4の開口6の近傍に設けたボス7のネジ孔
は雌ネジとなる。
【0034】ボス11が形成される位置は、上記複数の
ボス7のそれぞれに対応する位置、つまり、スピーカユ
ニット2の耳部10に形成されたネジ取付孔に対応する
位置となっており、バックキャビネット5のボス11で
囲まれる平面部分は、図6に示した従来例と比較して小
面積となっている。
【0035】スピーカ1を組立てる方法は、バッフル4
を俯つ伏せにして、つまり、ボス7に形成されたネジ孔
が上方を向くようにして配置し、スピーカユニット2の
フレーム9の対角の四角の耳部10に形成された取付け
孔とボス7のネジ孔とが合致するように配置する。
【0036】その後、バックキャビネット5のボス11
の先端に形成されたネジ孔と、耳部10に形成された取
付け孔及びボス7のネジ孔とが合致するように、バッフ
ル4とバックキャビネット5とを配置する。そして、ボ
ス11にタッピングネジ8を挿入し、バッフル4と、ス
ピーカユニット2と、バックキャビネット5とを、同時
にネジ8を用いてネジ締めして固定する。
【0037】以上のように、本発明の第1の実施形態で
あるスピーカ1においては、スピーカユニット2の耳部
10に形成されたネジ取付孔と、バッフル4のボス7に
形成されたネジ孔と、バックキャビネット5にボス11
の先端部分に形成されたネジ孔とが、互いに対応する位
置に形成されているため、バックキャビネット5のボス
11で囲まれる平面部分を、小面積とすることができる
とともに、バッフル4と、スピーカユニット2と、バッ
クキャビネット5とを、同時にネジ8を用いてネジ締め
して固定することができる。
【0038】したがって、吸音材の増加及び補強材の増
加を伴うこと無く、異常音の発生を抑制し得るととも
に、組立て工数を減少可能なスピーカ及びスピーカボッ
クスを実現することができる。また、補強材の増加を伴
うことがないので、図6に示した従来例のように、リブ
を多数形成する必要が無く、ヒケの発生を減少すること
ができる。
【0039】図2は、本発明の第2の実施形態であるA
V機器におけるスピーカの概略断面図であり、図1の例
と同等の部材には同一の符号が付されている。図1の例
は、スピーカが比較的に小型の場合であり、第2の実施
形態は、バッフル(前枠)4aの高さhと幅w(図示せ
ず)が大きく、バックキャビネット(後枠)5aも大き
い場合の例である。
【0040】図2に示すように、バッフル4aには、図
1の例のボス7に加えて、ボス7の周囲に、キャビネッ
ト3の内部側に延びる複数のボス(第2の複数の突部)
12(通常は4本)が形成されている。これらボス12
のそれぞれには、ネジ孔が形成されている。
【0041】また、バックキャビネット5aには、キャ
ビネット3の内部側に突出する複数のボス(第2の複数
の中空状突部)13(通常は4本)が形成されている。
これらボス13は、上記複数のボス12のそれぞれに対
応する位置に形成されている。これら複数のボス13
は、中空状となっており、その先端部分は、ネジ14挿
入用の孔が形成されている。ネジ14にはタッピングネ
ジを用いるので、ボス12のネジ孔は雌ネジとなる。
【0042】スピーカ1を組立てる方法は、図1の例と
同様にして、バッフル4aを俯つ伏せにして、スピーカ
ユニット2のフレーム9の対角の四角の耳部10に形成
された取付け孔とボス7のネジ孔とが合致するように配
置する。
【0043】その後、バックキャビネット5aのボス1
1の先端に形成されたネジ孔と、耳部10に形成された
取付け孔及びボス7のネジ孔とが合致するように、バッ
フル4とバックキャビネット5とを配置する。また、バ
ックキャビネット5aのボス13の先端に形成されたネ
ジ孔と、ボス12に形成されたネジ孔とが合致するよう
に、バッフル4とバックキャビネット5とを配置する。
そして、ボス11、13にタッピングネジ8、14を挿
入し、バッフル4aと、スピーカユニット2と、バック
キャビネット5aとを、同時にネジ8、14を用いてネ
ジ締めして固定する。
【0044】以上のように、本発明の第2の実施形態で
あるスピーカ1においては、大型のスピーカであって
も、第1の実施形態と同様に、吸音材の増加及び補強材
の増加を伴うこと無く、異常音の発生を抑制し得るとと
もに、組立て工数、ヒケの発生を減少可能なスピーカ及
びスピーカボックスを実現することができる。
【0045】図3は、本発明の第3の実施形態であるA
V機器におけるスピーカの概略断面図であり、図1の例
と同等の部材には同一の符号が付されている。この第3
の実施形態は、第1の実施形態に比較して、スピーカの
奥行きdが大の場合の例である。
【0046】図3において、バックキャビネット5bの
後面部5bbの中央部分には、側面部15aと底面部1
5bとを有する凹部15が形成されている。この凹部1
5の底面部15bの面積は、バッフル4の開口6の開口
面積より大となっている。そして、この凹部15の底面
部15bに複数のボス11aが形成されている。
【0047】このように構成することにより、スピーカ
の奥行きdが大の場合であっても、ボス11aを奥行き
dより小とすることができるとともに、凹部15を形成
する側面部15aと底面15bとの境界である角部及び
側面部15aとバックキャビネット5bの後面部5bb
との境界である角部により、バックキャビネット5bが
補強される。したがって、異常音発生の抑制効果をより
大とすることができる。
【0048】スピーカ1を組立てる方法は、図1の例と
同様にして、バッフル4aを俯つ伏せにして、スピーカ
ユニット2のフレーム9の対角の四角の耳部10に形成
された取付け孔とボス7のネジ孔とが合致するように配
置する。
【0049】その後、バックキャビネット5bのボス1
1aの先端に形成されたネジ孔と、耳部10に形成され
た取付け孔及びボス7のネジ孔とが合致するように、バ
ッフル4とバックキャビネット5bとを配置する。そし
て、ボス11にタッピングネジ8を挿入し、バッフル4
と、スピーカユニット2と、バックキャビネット5bと
を、同時にネジ8、14を用いてネジ締めして固定す
る。
【0050】以上のように、本発明の第3の実施形態で
あるスピーカ1においては、奥行きdが大のスピーカで
あっても、第1の実施形態と同様に、吸音材の増加及び
補強材の増加を伴うこと無く、異常音の発生を抑制し得
るとともに、組立て工数、ヒケの発生を減少可能なスピ
ーカを実現することができる。
【0051】また、本発明の第3の実施形態であるスピ
ーカ1においては、凹部15を形成する側面部15aと
底面15bとの境界である角部及び側面部15aとバッ
クキャビネット5bの後面部5bbとの境界である角部
によりバックキャビネット5bが補強されるため、異常
音発生の抑制効果をより大とすることができる。
【0052】図4は、本発明の第4の実施形態であるス
ピーカの概略断面図である。この第4の実施形態は、図
2に示した第2の実施形態と、図3に示した第3の実施
形態とを組み合わせた例であり、図2及び図3の例と同
等の部材には同一の符号が付されている。つまり、バッ
フル4aには、図1の例のボス7に加えて、ボス7の周
囲に、バックキャビネット5aの内部側に延びる複数の
ボス12が形成されている。また、バックキャビネット
5aには、キャビネット3の内部側に突出する複数のボ
ス13が形成されている。
【0053】また、バックキャビネット5bの後面部5
bbの中央部分には、側面部15aと底面部15bとを
有する凹部15が形成されている。そして、この凹部1
5の底面部15bに複数のボス11aが形成されてい
る。スピーカ1を組立てる方法は、図2の例と同様とな
るので、説明は省略する。以上のように、本発明の第4
の実施形態であるスピーカ1においては、大型で奥行き
dが大のスピーカであっても、第1の実施形態と同様
に、吸音材の増加及び補強材の増加を伴うこと無く、異
常音の発生を抑制し得るとともに、組立て工数、ヒケの
発生を減少可能なスピーカを実現することができる。
【0054】図5は、本発明の第5の実施形態であるA
V機器におけるスピーカの要部概略断面図である。この
第5の実施形態は、スピーカの組立時において、バッフ
ルを俯つ伏せにして組立てられない場合に、特に有効な
例である。
【0055】例えば、テレビジョン受像機16では、バ
ッフルは前枠(エスカッションとも言う)に相当し、画
面の両側に位置する。テレビジョン受像機16の一般的
な組立ては、前枠を俯つ伏せにしてブラウン管を取付け
た後に、これら前枠とブラウン菅は、垂直に立てられ、
スピーカおよび他の電子回路部品が取付けられる。この
とき、スピーカが取付けられるバッフルに相当する前枠
の部分は、垂直に立っている。
【0056】そのため、図1に示したように、バッフル
4に形成されたボス7に、スピーカユニット2のフレー
ム9の耳部10の取付け孔を合わせただけでは、スピー
カユニット2は、バッフル4に固定することはできず、
下方向に落下してしまう。
【0057】そこで、図5に示す例のように、バッフル
に相当するテレビジョン受像機16の前枠の一部17の
内部側であって、スピーカユニット2を取付ける開口6
の近傍に、フック18が複数個形成されている。これら
複数のフック18は、図1に示した複数のボス7のそれ
ぞれの間に形成される。これらフック18の形状は、そ
の先端部が、前枠の一部17の裏面に向かって延びる爪
状となっている。したがって、スピーカユニット2のフ
レーム9の耳部を複数のフック18に押し付けて、フッ
ク18の爪部に係合すれば、スピーカユニット2を固定
することができる。
【0058】このようにして、スピーカユニット2を、
フック18により、仮止めする。その後、図1に示した
実施の形態のように、バックキャビネット5を前枠の一
部17に嵌合してタッピングネジ8(図5には示さず)
を用いて、バックキャビネット5とスピーカユニット2
とを共締めして固定すれば良い。
【0059】なお、この第5実施形態における図5に示
した構成以外の構成は、上述した第1の実施形態から第
4の実施形態のいずれの形態の構成とすることができ
る。
【0060】以上のように、本発明の第5の実施形態で
あるスピーカにおいては、第1〜第4の実施形態と同様
な効果を得ることができる他、スピーカユニット2を取
付ける開口6の近傍に、フック18を複数個形成したの
で、バッフルを垂直に立てて組立を行う場合であって
も、フック18にスピーカユニット2を固定することが
でき、組立作業を容易とすることができる。
【0061】図7は、本発明の効果を示すグラフであ
る。この図7に示す音圧周波数特性は、スピーカの大き
さを、幅30cm、高さ40cm、奥行き7cmの扁平
なキャビネットを用いた場合の特性である。従来例では
点線Aで示すように音圧周波数特性上にピーク・ディッ
プが多く発生している。本発明によるスピーカの場合
は、実線Bで示すようにピーク・ディップがない音圧周
波数特性が得られる。
【0062】このように、音圧周波数特性上にピーク・
ディップの発生が少なくなり明瞭な再生音が得られ、構
造的にボスおよびネジのトータルの数を減らすことがで
き、製造コストを低減できる。ボスおよび補強のための
リブの数を減らすことによって、射出成形時に生じる表
面のヒケがなくなる効果もある。
【0063】なお、通常は、スピーカユニット2の形状
は円形であるが、縦に細長いスピーカユニットが使用さ
れる場合もある。この場合は、図1から図4に示した第
1〜第45の実施形態において、ボス7、11、11a
は、スピーカユニットの上下方向(長円方向)にそれぞ
れ2本ずつでも良い。
【0064】また、上述した例においては、ボス7、1
2、スピーカユニット2と、ボス11、11a、13と
は、ネジ8、14により締結されているが、ネジではな
く、接着等により固定してもよい。
【0065】また、本発明によるスピーカ及びスピーカ
ボックスは、ブックシェルフタイプ、バスレフタイプ等
の種々のタイプのスピーカに適用可能である。
【0066】また、本発明によるスピーカ及びスピーカ
ボックスは、AV機器のほか、パーソナルコンピュータ
の本体に組込むスピーカ、カーステレオにおけるスピー
カ等にも適用可能である。
【0067】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、次のような効果がある。スピーカユニット
のフレームに対応する位置に、前枠の複数の突部を形成
し、後枠に前枠の複数の突部に対応する位置に複数の突
部を形成したので、後枠の複数の突部で囲まれる平面部
分を小面積とし異常音を減少することができるととも
に、前枠と、スピーカユニットと、後枠とを、同時に固
定することができる。したがって、吸音材の増加及び補
強材の増加を伴うこと無く、異常音の発生を抑制し得る
とともに、組立て工数を減少可能なスピーカ及びスピー
カボックスを実現することができる。
【0068】また、補強材の増加を伴うことがないの
で、従来例のように、リブを多数形成する必要が無く、
ヒケ(溝)の発生を減少することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態であるAV機器におけ
るスピーカの概略断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態であるAV機器におけ
るスピーカの概略断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態であるAV機器におけ
るスピーカの概略断面図である。
【図4】本発明の第4の実施形態であるAV機器におけ
るスピーカの概略断面図である。
【図5】本発明の第5の実施形態であるAV機器におけ
るスピーカの要部概略断面図である。
【図6】従来のスピーカの構造例を示す概略断面図であ
る。
【図7】本発明の効果を示す音圧周波数特性の例を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 スピーカ 2 スピーカユニット 3 スピーカキャビネット(スピーカボックス) 4、4a バッフル(前枠) 5、5a バックキャビネット(後枠) 5bb 後面部 6 開口 7 ボス 8 ネジ 9 フレーム 10 耳部 11、11a、12、13 ボス 14 ネジ 15 凹部 15a 側面部 15b 底面部 16 テレビジョン受像機 17 前枠 18 フック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピーカユニットと、 スピーカユニットのフレームに対応する位置に形成され
    た複数の突部を有する前枠と、 上記前枠の複数の突部に対応する位置に形成された複数
    の突部を有する後枠とを備え、上記スピーカユニットの
    フレームは、上記前枠の複数の突部と、上記後枠の複数
    の突部との間に固定されていることを特徴とするスピー
    カ。
  2. 【請求項2】スピーカユニットと、 スピーカユニットのフレームに形成されたネジ孔に対応
    する位置に、ネジ孔が形成された第1の複数の突部を有
    する前枠と、 上記前枠の第1の複数の突部に対応する位置に、先端部
    にネジ孔が形成された複数の第1の中空状の突部を有す
    る後枠とを備え、上記第1の中空状の突部のネジ孔と、
    上記スピーカユニットのフレームに形成されたネジ孔と
    を介して、上記前枠の第1の突部のネジ孔にネジが挿入
    され、上記前枠とスピーカユニットと後枠とが固定され
    ることを特徴とするスピーカ。
  3. 【請求項3】請求項2記載のスピーカにおいて、上記前
    枠は、第1の複数の突部の周辺部に設けられ、ネジ孔が
    形成された第2の複数の突部を有し、上記後枠は、第1
    の複数の中空状突部の周辺部であり、上記第2の複数の
    突部に対応する位置に設けられ、ネジ孔が形成された第
    2の複数の中空状突部を有し、上記第2の中空状の突部
    のネジ孔と、上記前枠の第2の突部のネジ孔にネジが挿
    入され、上記前枠と後枠とが固定されることを特徴とす
    るスピーカ。
  4. 【請求項4】請求項2記載のスピーカにおいて、上記ス
    ピーカユニットが固定される位置に対応する上記後枠の
    部分には、凹部が形成され、この凹部に上記第1の複数
    の中空状突部が形成されることを特徴とするスピーカ。
  5. 【請求項5】請求項4記載のスピーカにおいて、上記前
    枠は、第1の複数の突部の周辺部に設けられ、ネジ孔が
    形成された第2の複数の突部を有し、上記後枠は、上記
    凹部の周辺部であり、上記第2の複数の突部に対応する
    位置に設けられ、ネジ孔が形成された第2の複数の中空
    状突部を有し、上記第2の中空状の突部のネジ孔と、上
    記前枠の第2の突部のネジ孔にネジが挿入され、上記前
    枠と後枠とが固定されることを特徴とするスピーカ。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5記載のスピーカにお
    いて、上記前枠のスピーカユニットが固定される近傍
    に、上記スピーカユニットのフレームに係合される複数
    個のフックを形成したことを特徴とするスピーカ。
  7. 【請求項7】スピーカユニットのフレームに対応する位
    置に形成された複数の突部を有する前枠と、 上記前枠の複数の突部に対応する位置に形成された複数
    の突部を有する後枠とを備え、上記スピーカユニットの
    フレームは、上記前枠の複数の突部と、上記後枠の複数
    の突部との間に固定されていることを特徴とするスピー
    カボックス。
JP21447496A 1996-08-14 1996-08-14 スピーカ及びスピーカボックス Pending JPH1066178A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021061493A (ja) * 2019-10-04 2021-04-15 オンキヨーホームエンターテイメント株式会社 スピーカー取付部材、および、これを備えるスピーカー、電子楽器

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