JPH1064463A - 電磁レンズ - Google Patents

電磁レンズ

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JPH1064463A
JPH1064463A JP8221253A JP22125396A JPH1064463A JP H1064463 A JPH1064463 A JP H1064463A JP 8221253 A JP8221253 A JP 8221253A JP 22125396 A JP22125396 A JP 22125396A JP H1064463 A JPH1064463 A JP H1064463A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
heat
lens
heat medium
electromagnetic lens
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Pending
Application number
JP8221253A
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English (en)
Inventor
Mamoru Nakasuji
護 中筋
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型の高励磁電磁レンズから大量に発生する
熱を効率よく除去することができ、レンズの温度を室温
近辺に保つことができる温度制御機能を有する電磁レン
ズを提供する。 【解決手段】 本発明の電磁レンズ7は、強磁性体で形
成された磁気回路33と、レンズ励磁コイル37と、該
コイルをビーム通路から隔離する真空壁35と、を備え
る。コイル37の周囲の空間には、入側配管55から熱
媒がポンプ57によって送り込まれ、熱媒はコイル37
中やその周囲を上昇し、上側の熱媒流出配管41から出
て行く。この間に、熱媒は、コイル37の熱を吸収して
一部が蒸発する。この際の蒸発熱を主体とする熱吸収
で、コイル37は冷却される。出側配管41から出た熱
媒は、同配管41に連結されている熱交換器49におい
て冷却され液体に戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子線縮小レンズ
系等の電磁レンズに関する。特には、レンズの温度を一
定に保つための冷却機構に改善を加えた電磁レンズに関
する。
【0002】
【従来の技術】液体が気化する際の熱を利用して物の冷
却を行う技術として沸騰冷却がある。この沸騰冷却は、
電力用半導体デバイスが動作中に発生する多量の熱を水
の気化熱で奪うことによって上記デバイスの温度上昇を
防ぐのに応用されている。
【0003】一方、電子ビーム縮小転写装置用等の電磁
レンズにおいては、そのレンズ励磁あるいは偏向コイル
から発生する熱を冷却する必要がある。このための方法
として従来一般的なものは恒温水あるいは恒温油を循環
させる方法であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の電子ビーム縮小
転写装置用等の電磁レンズにあっては、寸法を小さく抑
えながら、電流×巻線積(AT数)は大きくしたいとい
う要請が存在しており、特に半導体デバイス用の電子ビ
ーム縮小露光装置では2段のレンズを用いるが、そのう
ち特にウェーハ側のレンズにおいてその要請が強い。そ
の場合、レンズを小型化する際の1つの問題点が、レン
ズの冷却であった。
【0005】本発明は、このような要請に応えるべくな
されたもので、小型の高励磁電磁レンズから大量に発生
する熱を効率よく除去することができ、レンズあるいは
偏向器の温度を室温近辺に保つことができる温度制御機
能を有する電磁レンズを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の電磁レンズは、 荷電粒子ビームを収束も
しくは結像させるための電磁レンズであって; 強磁性
体で形成された磁気回路と、レンズ励磁あるいは偏向コ
イルと、該コイルをビーム通路から隔離する真空壁と、
を備え; 該レンズ励磁あるいは偏向コイルを、熱媒の
蒸発冷却により冷却する手段が付設されていることを特
徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においては、 上記磁気回
路と真空壁とが上記コイルを密封する容器を形成し、
上記冷却手段が、該容器に熱媒を流出入させる配管と、
熱媒を冷却する熱交換器と、熱媒の圧力制御手段と、を
有するものとすることができる。ここで、上記圧力制御
手段により上記熱媒の温度あるいは沸点を制御し、上記
熱媒がフロン等の低沸点液体であることが好ましい。
【0008】アンモニアやフロン等は沸点が数10℃の
領域にあり、これらの入った容器の圧力を減圧すると、
沸点を20〜24℃程度の一定の値に制御することがで
きる。また、水等の潜熱が大きいが沸点が高い液体も、
圧力を下げることによって沸点を20〜24℃に下げる
ことができる。これらの液体は気化するとき多量の潜熱
を奪うことが知られている。本発明では、これらの液体
の性質を利用して、電磁レンズの励磁コイルで発生する
多量の熱を除去し、且つコイルの温度を一定に保つこと
ができる。なお、フロンを使用する場合は、分解した際
にオゾン層を破壊することの少ない、いわゆる代替フロ
ン(ハイドロクロロフルオロカーボン等)を用いること
が望ましい。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の1実施例に係る電磁レンズ
を有する電子ビーム縮小転写装置の一部断面図である。
図1の転写装置1は、大きいレチクル側レンズ5と、小
さいウェーハ側レンズ7の2個の電磁レンズを有する。
レチクル3を通過したパターン化された電子線を、レン
ズ5とレンズ7によってウェーハ9上に1/4に縮小す
る。
【0010】このようなレンズ系では、レチクル側レン
ズ5とウェーハ側レンズ7は、寸法比が4:1の関係に
あり、しかも励磁コイルの電流×巻線積(AT数)の絶
対値は等しく、作られる軸上磁場の向きを逆方向にする
必要がある。ここでコイルを巻ける断面積は、上のレン
ズ5のコイル17と下のレンズ7のコイル37を比較す
れば明らかなように、下のコイル37は上のコイル17
の1/16の断面積しかない。下側のコイル37のよう
な小面積の領域に、上側のコイル17と同じATの励磁
電流を流すと、コイル37の温度上昇が激しくなる。
【0011】レチクル側レンズ5とウェーハ側レンズ7
とは、基本的には同じ構造である。すなわち、両レンズ
5、7の中心部には、軸芯を立てたパイプ状の真空壁1
5、35がある。真空壁15の中央空間はビーム通路で
あり、10−6Torr程度の真空となっている。真空壁1
5、35の外側には中空円筒状のコイル17、37が、
真空壁15、35を取り巻くように配置されている。コ
イル17、37の上下及び外周は、磁気回路13、33
で覆われている。この磁気回路13、33は、強磁性体
からなり、中心に貫通した中空部を存する缶状のもので
ある。また、レンズ内部には偏向コイル12、32が設
けられている。このうち、ウェーハ側のレンズに設けら
れた偏向器32は多量の熱を発生させるので、特に冷却
が必要である。
【0012】磁気回路13、33と真空壁15、35と
の間には、Oリング11、19、31、39が配置され
ており、磁気回路13、33内に納められているコイル
17、37の周囲を密封している。なお、Oリング1
1、39は、真空壁15、35の外周面にはめ込まれて
おり、Oリング19、31は、真空壁15、35の端面
にはめ込まれている。なお、両レンズ5、7間にある符
号21は真空封止のためのOリングである。
【0013】次にウェーハ側レンズ7の冷却機構につい
て説明する。ウェーハ側レンズ7のコイル37は、前述
のように、真空壁35と磁気回路33とによって密封さ
れた空間内に置かれている。そして、このコイル37の
周囲の空間の下部には、入側配管55が接続されてお
り、同配管55から熱媒(冷媒)がポンプ57によって
送り込まれる。送り込まれる熱媒は、コイル37中やそ
の周囲を上昇し、上側の熱媒流出配管41から出て行
く。この間に、熱媒は、コイル37の熱を吸収して一部
が蒸発する。この際の蒸発熱を主体とする熱吸収で、コ
イル37は冷却される。
【0014】出側配管41から出た熱媒は、同配管41
に連結されている熱交換器49において冷却され液体に
戻る。この熱交換器49の冷却方法としては、水冷・空
冷等であってよい。熱交換器49を出た熱媒は、再びポ
ンプ57によって加圧され、コイル35の周囲に送り込
まれる。通常は、この説明した循環回路(ポンプ57→
入側配管55→コイル37周囲→出側配管41→熱交換
器49→ポンプ57)中を熱媒は循環する。
【0015】出側配管41の一端には、圧力計、及び、
バルブ43を介して真空ポンプ45がそれぞれ連結され
ている。圧力計47は、出側配管41における圧力を検
出している。また、コイル37には温度センサ53が付
けられており、同コイル37の温度を検出している。ま
た、熱交換器49出側のポンプ57手前部には、バルブ
59を介して熱媒溜め61が接続されている。
【0016】真空ポンプ45を動かし、バルブ43を開
けると、熱媒循環系から熱媒を系外に排出することがで
きる。一方、バルブ59を開けて熱媒(液体)溜め61
から熱媒循環系に熱媒を供給することもできる。コイル
37での発熱量が増え、温度が上昇すると液体は多量に
蒸発し、圧力が上昇する。圧力計47で圧力上昇を検出
すると、自動的にバルブ43が開かれ圧力が下げられ、
液体の沸点を下げることにより、蒸発を盛んにし、多量
の潜熱を奪いコイル37の温度を下げるというフィード
バックにより、コイル37の温度を一定に制御すること
ができる。また、この系の液体がポンプ45の稼動によ
って少なくなれば、熱媒溜め61から自動的に、循環系
に熱媒が供給される。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、小型の高励磁電磁レンズから大量に発生する熱を効
率よく除去することができ、レンズの温度を室温近辺に
保つことができる温度制御機能を有する電磁レンズを提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係る電磁レンズを有する電
子ビーム縮小転写装置の一部の断面図である。
【符号の説明】
1 電子線縮小レンズ系 3 レチクル 5 レチクル側レンズ 7 ウェーハ側レ
ンズ 8 レンズ冷却系 9 ウェーハ 11、19、31、39 Oリング 12、32 偏向
コイル 13、33 磁気回路 15、35 真空
壁 17、37 コイル 41 出側配管 43、59 バルブ 45 真空ポンプ 47 圧力計 49 熱交換器 51 冷却通路 53 温度センサ 55 入側配管 57 ポンプ 61 熱媒溜め

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電粒子ビームを収束もしくは結像させ
    るための電磁レンズであって;強磁性体で形成された磁
    気回路と、レンズ励磁あるいは偏向コイルと、該コイル
    をビーム通路から隔離する真空壁と、を備え;該レンズ
    励磁あるいは偏向コイルを、熱媒の蒸発冷却により冷却
    する手段が付設されていることを特徴とする電磁レン
    ズ。
  2. 【請求項2】 上記磁気回路と真空壁とが上記コイルを
    密封する容器を形成し、 上記冷却手段が、該容器に熱媒を流出入させる配管と、
    熱媒を冷却する熱交換器と、熱媒の圧力制御手段と、を
    有する請求項1記載の電磁レンズ。
  3. 【請求項3】 上記圧力制御手段により上記熱媒の温度
    あるいは沸点を制御する請求項2記載の電磁レンズ。
  4. 【請求項4】 上記熱媒がフロン等の低沸点液体、ある
    いは水等の潜熱の大きい液体を減圧することにより沸点
    を下げた液体である請求項1、2又は3記載の電磁レン
    ズ。
JP8221253A 1996-08-22 1996-08-22 電磁レンズ Pending JPH1064463A (ja)

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