JPH1064454A - ディスプレイ装置のコーティング - Google Patents
ディスプレイ装置のコーティングInfo
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- JPH1064454A JPH1064454A JP20021396A JP20021396A JPH1064454A JP H1064454 A JPH1064454 A JP H1064454A JP 20021396 A JP20021396 A JP 20021396A JP 20021396 A JP20021396 A JP 20021396A JP H1064454 A JPH1064454 A JP H1064454A
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- Optical Filters (AREA)
- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ディスプレイ装置の原色のスペクトルの重複
を防ぎ、その効果が長期間使用しても失われないディス
プレイ装置のコーティングを提供する。 【解決手段】 本発明のディスプレイ装置のコーティン
グ４４は、ディスプレイパネル４０に被覆され、帯電防
止層４６と反射防止層４８とを含み、０．５〜１．０ｗ
ｔ％の染料または染料の混合物と０．１〜１．０ｗｔ％
の紫外線安定剤とを含む。前記染料はまたは染料の混合
物は、４８０〜５００ｎｍと５８０〜６００ｎｍの範囲
の波長で最も光を吸収する特性をもつことにより、原色
のスペクトルの重複を防ぐ。前記混合物は、帯電防止層
に加えられるか、あるいは反射防止層に加えられる。微
視的には、体紫外線高分子から形成される紫外線安定剤
は染料の保護層として働き、染料の粒子が紫外線にされ
されるのを防ぐ。
を防ぎ、その効果が長期間使用しても失われないディス
プレイ装置のコーティングを提供する。 【解決手段】 本発明のディスプレイ装置のコーティン
グ４４は、ディスプレイパネル４０に被覆され、帯電防
止層４６と反射防止層４８とを含み、０．５〜１．０ｗ
ｔ％の染料または染料の混合物と０．１〜１．０ｗｔ％
の紫外線安定剤とを含む。前記染料はまたは染料の混合
物は、４８０〜５００ｎｍと５８０〜６００ｎｍの範囲
の波長で最も光を吸収する特性をもつことにより、原色
のスペクトルの重複を防ぐ。前記混合物は、帯電防止層
に加えられるか、あるいは反射防止層に加えられる。微
視的には、体紫外線高分子から形成される紫外線安定剤
は染料の保護層として働き、染料の粒子が紫外線にされ
されるのを防ぐ。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、色の区別やコント
ラストを改良したビデオディスプレイ装置のコーティン
グに関するものである。
ラストを改良したビデオディスプレイ装置のコーティン
グに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ＣＲＴ型や電界放射ディスプレイのよう
な自己放射型蛍光発光カラーディスプレイは、高いエネ
ルギーを持った電子がディスプレイ装置のディスプレイ
パネルの内表面に配置される蛍光要素に衝突することに
よりビデオ映像を表示する。蛍光要素は三つのグループ
に分けられ、それぞれのグループがエネルギーを持った
電子が衝突したときに赤、緑および青の三原色のうちの
一つの色を放射する。最適に色を表示するためには、三
つの色の蛍光体のグループは、隣接したスペクトル成分
が重複しない三つの分離したスペクトルによって特徴づ
けられる光を放射しなければならない。しかし、実際に
は隣接した三原色の蛍光体、すなわち赤と緑および緑と
青のスペクトルの一部は重なっている。赤と緑の間でス
ペクトルが重なるのは通常４６０ｎｍ〜５００ｎｍの範
囲の波長であり、緑と青の間でスペクトルが重なるのは
通常５６０ｎｍ〜６００ｎｍの範囲の波長である。どち
らも、原色のスペクトルが重なると、ビデオ映像の色の
純粋さやコントラストの品位が落ちる。
な自己放射型蛍光発光カラーディスプレイは、高いエネ
ルギーを持った電子がディスプレイ装置のディスプレイ
パネルの内表面に配置される蛍光要素に衝突することに
よりビデオ映像を表示する。蛍光要素は三つのグループ
に分けられ、それぞれのグループがエネルギーを持った
電子が衝突したときに赤、緑および青の三原色のうちの
一つの色を放射する。最適に色を表示するためには、三
つの色の蛍光体のグループは、隣接したスペクトル成分
が重複しない三つの分離したスペクトルによって特徴づ
けられる光を放射しなければならない。しかし、実際に
は隣接した三原色の蛍光体、すなわち赤と緑および緑と
青のスペクトルの一部は重なっている。赤と緑の間でス
ペクトルが重なるのは通常４６０ｎｍ〜５００ｎｍの範
囲の波長であり、緑と青の間でスペクトルが重なるのは
通常５６０ｎｍ〜６００ｎｍの範囲の波長である。どち
らも、原色のスペクトルが重なると、ビデオ映像の色の
純粋さやコントラストの品位が落ちる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】米国特許第４，９８
７，３３８号では、有機染料を加えた単層の帯電防止や
反射防止のコーティングが開示されている。ディスプレ
イパネルを水やアルコールを含んで濡れた布で拭くと、
有機染料は色が落ちてしまうので、この方法は完全には
理想的ではない。さらに最近では、米国特許第５，２９
１，０９７号で、ＣＲＴのディスプレイパネルの外表面
の二層の反射防止および帯電防止のコーティングのうち
の内側の帯電防止層に有機染料を加えることが開示され
ている。そのため、有機染料を含む内側の帯電防止層は
外側の反射防止層に覆われている。この方法でも、有機
染料は内側の帯電防止層から外側の反射防止層へと拡散
し、乾いた布や濡れた布でディスプレイパネルを繰り返
し拭いていると、結局は色が落ちてしまう。
７，３３８号では、有機染料を加えた単層の帯電防止や
反射防止のコーティングが開示されている。ディスプレ
イパネルを水やアルコールを含んで濡れた布で拭くと、
有機染料は色が落ちてしまうので、この方法は完全には
理想的ではない。さらに最近では、米国特許第５，２９
１，０９７号で、ＣＲＴのディスプレイパネルの外表面
の二層の反射防止および帯電防止のコーティングのうち
の内側の帯電防止層に有機染料を加えることが開示され
ている。そのため、有機染料を含む内側の帯電防止層は
外側の反射防止層に覆われている。この方法でも、有機
染料は内側の帯電防止層から外側の反射防止層へと拡散
し、乾いた布や濡れた布でディスプレイパネルを繰り返
し拭いていると、結局は色が落ちてしまう。
【０００４】そこで、本発明は上記欠点を改良し、ディ
スプレイ装置の原色のスペクトルの重複を防ぎ、その効
果が長期間使用しても失われないディスプレイ装置のコ
ーティングを提供することにある。
スプレイ装置の原色のスペクトルの重複を防ぎ、その効
果が長期間使用しても失われないディスプレイ装置のコ
ーティングを提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明のディスプレイ装
置のコーティングは、ディスプレイパネルの外側表面に
形成される反射防止および帯電防止層と、前記反射防止
および帯電防止層の中に配置され二つの隣接した原色の
間の光を吸収する有機染料と、前記反射防止および帯電
防止層の中にあり前記有機染料を紫外線から保護し前記
有機染料の光の吸収性が劣化するのを防ぐ紫外線吸収体
とから構成される。
置のコーティングは、ディスプレイパネルの外側表面に
形成される反射防止および帯電防止層と、前記反射防止
および帯電防止層の中に配置され二つの隣接した原色の
間の光を吸収する有機染料と、前記反射防止および帯電
防止層の中にあり前記有機染料を紫外線から保護し前記
有機染料の光の吸収性が劣化するのを防ぐ紫外線吸収体
とから構成される。
【０００６】前記有機染料は前記コーティングの０．５
〜１．０ｗｔ％で、前記紫外線吸収体は前記コーティン
グの０．１〜１．０ｗｔ％であるとよい。前記紫外線吸
収体は４８０〜５００ｎｍの範囲および５８０〜６００
ｎｍの範囲のいずれか一方または両方の波長で最も光を
吸収することにより、原色のスペクトルの重複を減少さ
せる。
〜１．０ｗｔ％で、前記紫外線吸収体は前記コーティン
グの０．１〜１．０ｗｔ％であるとよい。前記紫外線吸
収体は４８０〜５００ｎｍの範囲および５８０〜６００
ｎｍの範囲のいずれか一方または両方の波長で最も光を
吸収することにより、原色のスペクトルの重複を減少さ
せる。
【０００７】前記紫外線吸収体は水とアルコールに溶解
する高分子から形成される。前記紫外線吸収体は２００
〜４００ｎｍの範囲の波長で最も光を吸収することによ
り、前記有機染料を紫外線から保護する。
する高分子から形成される。前記紫外線吸収体は２００
〜４００ｎｍの範囲の波長で最も光を吸収することによ
り、前記有機染料を紫外線から保護する。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について図
面に基づいて説明する。図１は本発明実施例における多
層の帯電防止および反射防止のコーティング３２が被覆
されされたカラーＣＲＴ１０の断面図を示す。ＣＲＴ１
０は、前面にガラスのディスプレイパネル１４と、後部
に首部１８と、中間に漏斗部１６ともつ閉じたガラスの
エンベロープ１２を含む。ここで、ディスプレイパネル
は、ディスプレイスクリーンあるいはフェイスプレート
の意味にも使用する。
面に基づいて説明する。図１は本発明実施例における多
層の帯電防止および反射防止のコーティング３２が被覆
されされたカラーＣＲＴ１０の断面図を示す。ＣＲＴ１
０は、前面にガラスのディスプレイパネル１４と、後部
に首部１８と、中間に漏斗部１６ともつ閉じたガラスの
エンベロープ１２を含む。ここで、ディスプレイパネル
は、ディスプレイスクリーンあるいはフェイスプレート
の意味にも使用する。
【０００９】ディスプレイパネル１４の内表面には、多
数の別々の蛍光体の堆積物または電子ビームが当たって
ディスプレイパネル１４の上にビデオ映像を表示すると
きに光を放射する要素を含む蛍光体スクリーン２４が配
置されている。電子ビーム２２はガラスのディスプレイ
パネル１４に向かって進み、焦点を合わせる。ガラスの
エンベロープ１２の首部１８内には多数の電子銃２０が
設けられ、電子ビーム２２が蛍光体スクリーン２４へ向
かって進むために直列に配列されている。電子ビーム２
２は、単純化のため図には示していない電磁偏向ヨーク
によって垂直および水平に調和して偏向される。蛍光体
スクリーン２４から間隔をおいて配置されるシャドーマ
スク２６には、間隔をおいて多数の電子ビーム通過絞り
２６ａと、周辺部２８とが設けられる。
数の別々の蛍光体の堆積物または電子ビームが当たって
ディスプレイパネル１４の上にビデオ映像を表示すると
きに光を放射する要素を含む蛍光体スクリーン２４が配
置されている。電子ビーム２２はガラスのディスプレイ
パネル１４に向かって進み、焦点を合わせる。ガラスの
エンベロープ１２の首部１８内には多数の電子銃２０が
設けられ、電子ビーム２２が蛍光体スクリーン２４へ向
かって進むために直列に配列されている。電子ビーム２
２は、単純化のため図には示していない電磁偏向ヨーク
によって垂直および水平に調和して偏向される。蛍光体
スクリーン２４から間隔をおいて配置されるシャドーマ
スク２６には、間隔をおいて多数の電子ビーム通過絞り
２６ａと、周辺部２８とが設けられる。
【００１０】シャドーマスク２６の周辺部２８はシャド
ーマスク２６の周囲にあるシャドーマスクマウント器具
３０にしっかり固定されている。シャドーマスクマウン
ト器具３０はガラスのエンベロープ１２の内表面に固定
され、従来のものと同様であるので単純化のため図示し
ない取り付け器具と、マスク取り付けフレームと固定ス
プリングのような位置決め機構とを含む。
ーマスク２６の周囲にあるシャドーマスクマウント器具
３０にしっかり固定されている。シャドーマスクマウン
ト器具３０はガラスのエンベロープ１２の内表面に固定
され、従来のものと同様であるので単純化のため図示し
ない取り付け器具と、マスク取り付けフレームと固定ス
プリングのような位置決め機構とを含む。
【００１１】シャドーマスクマウント器具３０がガラス
のエンベロープ１２の内表面に固定され、シャドーマス
ク２６は溶接やガラス基フリットのような従来の方法で
マウント器具に固定されても良い。図２は、内表面に蛍
光層４２を持ち、外表面に本発明のコーティング４４を
持つディスプレイパネル４０の一部の断面図である。
のエンベロープ１２の内表面に固定され、シャドーマス
ク２６は溶接やガラス基フリットのような従来の方法で
マウント器具に固定されても良い。図２は、内表面に蛍
光層４２を持ち、外表面に本発明のコーティング４４を
持つディスプレイパネル４０の一部の断面図である。
【００１２】図２に示すディスプレイパネルは平らであ
るが、本発明は曲がったディスプレイパネルにも応用で
きる。さらに、本実施例ではＣＲＴのディスプレイパネ
ルの外表面に使用するものについて述べているが、本発
明は他のディスプレイ装置にも使用できる。例えば、本
発明における外側のコーティングは、どのタイプの蛍光
発光カラーディスプレイすなわち電子が蛍光体に衝突し
てビデオ映像を表示するタイプの装置のディスプレイパ
ネルの表面にも全く同様に使用することができる。ディ
スプレイパネル４０の内面の蛍光層４２は多数の分離し
たドットやストライプから形成される。外面のコーティ
ング４４は通常内側の帯電防止層４６と外側の反射防止
層４８を含む。導線５０は帯電防止層４６あるいはディ
スプレイパネル４０の外面部分に電気的に接続され、デ
ィスプレイパネルを中性点接地する。
るが、本発明は曲がったディスプレイパネルにも応用で
きる。さらに、本実施例ではＣＲＴのディスプレイパネ
ルの外表面に使用するものについて述べているが、本発
明は他のディスプレイ装置にも使用できる。例えば、本
発明における外側のコーティングは、どのタイプの蛍光
発光カラーディスプレイすなわち電子が蛍光体に衝突し
てビデオ映像を表示するタイプの装置のディスプレイパ
ネルの表面にも全く同様に使用することができる。ディ
スプレイパネル４０の内面の蛍光層４２は多数の分離し
たドットやストライプから形成される。外面のコーティ
ング４４は通常内側の帯電防止層４６と外側の反射防止
層４８を含む。導線５０は帯電防止層４６あるいはディ
スプレイパネル４０の外面部分に電気的に接続され、デ
ィスプレイパネルを中性点接地する。
【００１３】図３に示すのは、内側の帯電防止層４６と
外側の反射防止層４８を調製し、ＣＲＴのディスプレイ
パネルの上に塗って外側コーティング４４を形成するス
テップを簡単に説明したフローチャートである。最初の
行程は、ステップ５２に示すように、有機染料と紫外線
安定剤を混合することである。次のステップでは、ステ
ップ５３で帯電防止溶液に有機染料と紫外線安定剤の混
合物と結合剤を加える、あるいはステップ５４で反射防
止溶液に有機染料と紫外線安定剤の混合物と結合剤を加
える。有機染料と紫外線安定剤の混合物は、ＣＲＴのデ
ィスプレイパネルの外面に形成された帯電防止層あるい
は反射防止層に加えてもよい。帯電防止溶液は通常、ア
ンチモンあるいはインジウムをドープした酸化スズ（Ｓ
ｂＯ2 ）などの導電性の金属酸化物と、ＴＣＳ（TetraC
hloro Silane）やＴＥＳ（TetraEthoxy Silane）のよう
なシランと、水とを含む。外側に形成される反射防止溶
液は通常ＴＣＳやＴＥＳのようなシランと、水などを含
む。帯電防止溶液あるいは反射防止溶液に加えられた結
合剤は有機染料とシランをしっかりと結び付ける。ア
ゾ、あるいはトリアリールメタンをニトロ、カルボキシ
あるいはスルホン酸のような置換酸とともに有機染料と
して使用してもよい。シラン結合剤は下記の一般式であ
らわされる。
外側の反射防止層４８を調製し、ＣＲＴのディスプレイ
パネルの上に塗って外側コーティング４４を形成するス
テップを簡単に説明したフローチャートである。最初の
行程は、ステップ５２に示すように、有機染料と紫外線
安定剤を混合することである。次のステップでは、ステ
ップ５３で帯電防止溶液に有機染料と紫外線安定剤の混
合物と結合剤を加える、あるいはステップ５４で反射防
止溶液に有機染料と紫外線安定剤の混合物と結合剤を加
える。有機染料と紫外線安定剤の混合物は、ＣＲＴのデ
ィスプレイパネルの外面に形成された帯電防止層あるい
は反射防止層に加えてもよい。帯電防止溶液は通常、ア
ンチモンあるいはインジウムをドープした酸化スズ（Ｓ
ｂＯ2 ）などの導電性の金属酸化物と、ＴＣＳ（TetraC
hloro Silane）やＴＥＳ（TetraEthoxy Silane）のよう
なシランと、水とを含む。外側に形成される反射防止溶
液は通常ＴＣＳやＴＥＳのようなシランと、水などを含
む。帯電防止溶液あるいは反射防止溶液に加えられた結
合剤は有機染料とシランをしっかりと結び付ける。ア
ゾ、あるいはトリアリールメタンをニトロ、カルボキシ
あるいはスルホン酸のような置換酸とともに有機染料と
して使用してもよい。シラン結合剤は下記の一般式であ
らわされる。
【００１４】
【化１】
【００１５】ここでＭはアミノ基やエポキシ基のような
官能基で、Ｒ，Ｒ’およびＲ”はアルキル基である。有
機染料とシラン結合剤が帯電防止溶液またはシランを含
む反射防止溶液に加えられると、以下の反応が起こる。
官能基で、Ｒ，Ｒ’およびＲ”はアルキル基である。有
機染料とシラン結合剤が帯電防止溶液またはシランを含
む反射防止溶液に加えられると、以下の反応が起こる。
【００１６】
【化２】
【００１７】この反応により、有機染料はシラン結合剤
の架橋によりシラン化合物と結合される。それで有機染
料は帯電防止層または反射防止層の中で他のコーティン
グ材料と永久的に連結される。有機染料が帯電防止層ま
たは反射防止層の中でシラン化合物と永久的に結合され
ているので、有機染料が内側の層と外側の層のどちらに
加えられていても、ＣＲＴのガラスのディスプレイパネ
ルの外側のコーティングから染料の色が落ちるのを防
ぐ。シラン結合剤は帯電防止溶液または反射防止溶液の
中に０．１〜２０ｗｔ％の範囲で加えられる。前述のよ
うに、典型的な帯電防止溶液は導電性の金属酸化物、シ
ランおよび水を含み、典型的な反射防止溶液はシラン、
水およびアルコールをベースにした溶剤の混合物を含
む。
の架橋によりシラン化合物と結合される。それで有機染
料は帯電防止層または反射防止層の中で他のコーティン
グ材料と永久的に連結される。有機染料が帯電防止層ま
たは反射防止層の中でシラン化合物と永久的に結合され
ているので、有機染料が内側の層と外側の層のどちらに
加えられていても、ＣＲＴのガラスのディスプレイパネ
ルの外側のコーティングから染料の色が落ちるのを防
ぐ。シラン結合剤は帯電防止溶液または反射防止溶液の
中に０．１〜２０ｗｔ％の範囲で加えられる。前述のよ
うに、典型的な帯電防止溶液は導電性の金属酸化物、シ
ランおよび水を含み、典型的な反射防止溶液はシラン、
水およびアルコールをベースにした溶剤の混合物を含
む。
【００１８】本発明のある実施例では、ステップ５２で
０．５〜１．０ｗｔ％の染料または染料の混合物と０．
１〜１．０ｗｔ％の紫外線安定剤を混合する。この染料
または染料の混合物は、４８０〜５００ｎｍと５８０〜
６００ｎｍの範囲の波長で最も光を吸収する特性をも
つ。この混合物は、ステップ５３で帯電防止溶液に加え
られるか、あるいはステップ５４で反射防止溶液に加え
られる。微視的には、体紫外線高分子から形成される紫
外線安定剤は染料の保護層として働き、染料の粒子が紫
外線にされされるのを防ぐ。
０．５〜１．０ｗｔ％の染料または染料の混合物と０．
１〜１．０ｗｔ％の紫外線安定剤を混合する。この染料
または染料の混合物は、４８０〜５００ｎｍと５８０〜
６００ｎｍの範囲の波長で最も光を吸収する特性をも
つ。この混合物は、ステップ５３で帯電防止溶液に加え
られるか、あるいはステップ５４で反射防止溶液に加え
られる。微視的には、体紫外線高分子から形成される紫
外線安定剤は染料の保護層として働き、染料の粒子が紫
外線にされされるのを防ぐ。
【００１９】図３に示すように、ステップ５３で有機染
料と紫外線安定剤の混合物が、帯電防止溶液に加えられ
る。他の実施例では、有機染料の混合物だけが帯電防止
溶液に加えられて、その溶液がディスプレイパネルの外
表面に塗られてもよい。紫外線安定剤は外側の反射防止
溶液に加えられ、ＣＲＴのディスプレイパネルの上の内
側の帯電防止層の上に塗られる。外側の反射防止層の中
の紫外線安定剤は、染料の粒子が紫外線にさらされるの
を防ぐ外側の防護層として働く。有機染料が内側の帯電
防止溶液に加えられたときには、染料の粒子が紫外線に
さらされるのを防ぐためには、紫外線安定剤は内側の帯
電防止溶液と外側の反射防止溶液のどちらに加えてもよ
い。有機染料が外側の反射防止溶液と結合している場合
には、染料の粒子を紫外線から防護するためには、紫外
線安定剤は外側の反射防止溶液の中に加えられなけらば
ならない。
料と紫外線安定剤の混合物が、帯電防止溶液に加えられ
る。他の実施例では、有機染料の混合物だけが帯電防止
溶液に加えられて、その溶液がディスプレイパネルの外
表面に塗られてもよい。紫外線安定剤は外側の反射防止
溶液に加えられ、ＣＲＴのディスプレイパネルの上の内
側の帯電防止層の上に塗られる。外側の反射防止層の中
の紫外線安定剤は、染料の粒子が紫外線にさらされるの
を防ぐ外側の防護層として働く。有機染料が内側の帯電
防止溶液に加えられたときには、染料の粒子が紫外線に
さらされるのを防ぐためには、紫外線安定剤は内側の帯
電防止溶液と外側の反射防止溶液のどちらに加えてもよ
い。有機染料が外側の反射防止溶液と結合している場合
には、染料の粒子を紫外線から防護するためには、紫外
線安定剤は外側の反射防止溶液の中に加えられなけらば
ならない。
【００２０】ステップ５６では、ディスプレイパネルは
４０〜５０℃の温度範囲で予熱される。ディスプレイパ
ネルの外表面は、ステップ５８で帯電防止溶液によって
覆われ、帯電防止層を形成する。ステップ６０で内側の
帯電防止層の上を反射防止溶液で覆い、外側の反射防止
層を形成する。帯電防止層と反射防止層は従来のスピン
またはスプレーの方法で形成される。内側の帯電防止層
と外側の反射防止層が形成されたディスプレイパネル
は、ステップ６２で１１０〜１８０℃の温度で２０〜４
０分間焼かれ、ステップ６４で室温まで空冷される。
４０〜５０℃の温度範囲で予熱される。ディスプレイパ
ネルの外表面は、ステップ５８で帯電防止溶液によって
覆われ、帯電防止層を形成する。ステップ６０で内側の
帯電防止層の上を反射防止溶液で覆い、外側の反射防止
層を形成する。帯電防止層と反射防止層は従来のスピン
またはスプレーの方法で形成される。内側の帯電防止層
と外側の反射防止層が形成されたディスプレイパネル
は、ステップ６２で１１０〜１８０℃の温度で２０〜４
０分間焼かれ、ステップ６４で室温まで空冷される。
【００２１】本発明のある例では、前述の有機染料は、
反射防止溶液に対して０．５ｗｔ％の量だけ加えられ
る。有機染料は５８０〜６００ｎｍの範囲の光吸収体と
して機能して赤と緑のスペクトルの重複を防ぐ。１．０
ｗｔ％のテトラエトキシシランと他の溶剤を含む１リッ
トルの反射防止溶液に０．１ｗｔ％のシラン結合剤が加
えられる。ＣＲＴのディスプレイパネルは４０℃に加熱
され、１．０ｗｔ％のアンチモンをドープした酸化スズ
や他の溶剤を含む帯電防止溶液の層でスピンコーティン
グされる。帯電防止コーティングされたディスプレイパ
ネルは乾燥され、再び４０℃に加熱される。その後、前
述の帯電防止溶液によってつくられた層の上に反射防止
層がスピンコーティングされる。そして、ディスプレイ
パネルは１８０℃で２０分間焼かれたあと、空冷され
る。
反射防止溶液に対して０．５ｗｔ％の量だけ加えられ
る。有機染料は５８０〜６００ｎｍの範囲の光吸収体と
して機能して赤と緑のスペクトルの重複を防ぐ。１．０
ｗｔ％のテトラエトキシシランと他の溶剤を含む１リッ
トルの反射防止溶液に０．１ｗｔ％のシラン結合剤が加
えられる。ＣＲＴのディスプレイパネルは４０℃に加熱
され、１．０ｗｔ％のアンチモンをドープした酸化スズ
や他の溶剤を含む帯電防止溶液の層でスピンコーティン
グされる。帯電防止コーティングされたディスプレイパ
ネルは乾燥され、再び４０℃に加熱される。その後、前
述の帯電防止溶液によってつくられた層の上に反射防止
層がスピンコーティングされる。そして、ディスプレイ
パネルは１８０℃で２０分間焼かれたあと、空冷され
る。
【００２２】本発明のある実施例では、紫外線安定剤は
好ましくは耐紫外線高分子で形成され、前記耐紫外線高
分子は、水に溶け、アルコールに溶け、２００〜４００
ｎｍの範囲の波長の紫外線に対して高い抵抗力を持つ。
上述の特性を持つ耐紫外線高分子の例としては、イース
トマンケミカル社（Eastman Chemical）のＤＨＰＢ（２
８０〜３４０ｎｍ）とＤＯＰＢ（２８０〜３４０ｎｍ）
や、エーシーシー社（ＡＣＣ）のシアソルブ（Cyasorb
）UV-9（２８０〜３４０ｎｍ）とシアソルブUV-24
（２７０〜３８０ｎｍ）がある。上記の括弧内の数字
は、最も光を吸収する波長の範囲である。
好ましくは耐紫外線高分子で形成され、前記耐紫外線高
分子は、水に溶け、アルコールに溶け、２００〜４００
ｎｍの範囲の波長の紫外線に対して高い抵抗力を持つ。
上述の特性を持つ耐紫外線高分子の例としては、イース
トマンケミカル社（Eastman Chemical）のＤＨＰＢ（２
８０〜３４０ｎｍ）とＤＯＰＢ（２８０〜３４０ｎｍ）
や、エーシーシー社（ＡＣＣ）のシアソルブ（Cyasorb
）UV-9（２８０〜３４０ｎｍ）とシアソルブUV-24
（２７０〜３８０ｎｍ）がある。上記の括弧内の数字
は、最も光を吸収する波長の範囲である。
【図１】本発明実施例の反射防止層または帯電防止層を
コーティングしたＣＲＴの縦断面図である。
コーティングしたＣＲＴの縦断面図である。
【図２】本発明実施例における外表面に内側の帯電防止
層と外側の反射防止層から成るコーティングを持つディ
スプレイパネルの一部の断面図である。
層と外側の反射防止層から成るコーティングを持つディ
スプレイパネルの一部の断面図である。
【図３】本発明実施例においてビデオディスプレイパネ
ルの外表面に多層の帯電防止層や反射防止層を形成する
行程を簡単に説明したフローチャートを示す図である。
ルの外表面に多層の帯電防止層や反射防止層を形成する
行程を簡単に説明したフローチャートを示す図である。
１０ ＣＲＴ １２ エンベロープ １４ ディスプレイパネル １６ 漏斗部 １８ 首部 ２０ 電子銃 ２２ 電子ビーム ２４ 蛍光スクリーン ２６ シャドーマスク ２６ａ 電子ビーム通過絞り ２８ シャドーマスク周辺部 ３０ シャドーマスクマウント器具 ３２ コーティング ４０ ディスプレイパネル ４２ 蛍光層 ４４ コーティング ４６ 帯電防止層 ４８ 反射防止層 ５０ 導線
Claims (20)
- 【請求項１】 自己放射型カラーディスプレイ装置に供
えられるガラスディスプレイパネルの外表面に使用し、
前記ガラスディスプレイパネルが内側表面に蛍光体コー
ティングを含み、前記蛍光体コーティングがエネルギー
を持った電子が衝突するのに反応して赤、緑および青の
三原色を発光するコーティングであって、 前記ディスプレイパネルの外側表面に形成される反射防
止および帯電防止層と、 前記反射防止および帯電防止層の中に配置され、二つの
隣接した原色の間の光を吸収する有機染料と、 前記反射防止および帯電防止層の中にあり、前記有機染
料を紫外線から保護し前記有機染料の光の吸収性が劣化
するのを防ぐ紫外線吸収体とから構成されることを特徴
とするディスプレイ装置のコーティング。 - 【請求項２】 前記有機染料は前記コーティングの０．
５〜１．０ｗｔ％で、前記紫外線吸収体は前記コーティ
ングの０．１〜１．０ｗｔ％であることを特徴とする請
求項１記載のコーティング。 - 【請求項３】 前記有機染料は４８０〜５００ｎｍの範
囲の波長で最も光を吸収することを特徴とする請求項１
記載のコーティング。 - 【請求項４】 前記有機染料は５８０〜６００ｎｍの範
囲の波長で最も光を吸収することを特徴とする請求項１
記載のコーティング。 - 【請求項５】 前記有機染料は４８０〜５００ｎｍの範
囲および５８０〜６００ｎｍの範囲の波長で最も光を吸
収することを特徴とする請求項１記載のコーティング。 - 【請求項６】 前記紫外線吸収体は水とアルコールに溶
解する高分子で形成されていることを特徴とする請求項
１記載のコーティング。 - 【請求項７】 前記紫外線吸収体は２００〜４００ｎｍ
の範囲の波長で最も光を吸収することを特徴とする請求
項１記載のコーティング。 - 【請求項８】 自己放射型カラーディスプレイ装置のガ
ラスのディスプレイパネルの外表面に使用する多層コー
ティングであって、 前記ガラスのディスプレイパネルは内側表面に蛍光体コ
ーティングを含み、前記蛍光体コーティングはエネルギ
ーを持った電子が衝突するのに反応して赤、緑および青
の三原色を発光し、 前記ディスプレイパネルの外側表面に形成され、電荷の
蓄積を中性点に接地して散逸させる帯電防止層と、 前記帯電防止層の上に形成され、ディスプレイパネルの
光の反射を減少させる反射防止層と、 前記反射防止層または帯電防止層の中に配置され、二つ
の隣接した原色の間の光を吸収しする光吸収染料と、 前記反射防止層または帯電防止の層の中にあり、前記光
吸収染料を紫外線から保護し前記光吸収染料の光の吸収
性が劣化するのを防ぐ紫外線吸収体とから構成されるこ
とを特徴とする多層コーティング。 - 【請求項９】 前記光吸収染料は４８０〜５００ｎｍの
範囲の波長で最も光を吸収することを特徴とする請求項
８記載の多層コーティング。 - 【請求項１０】 前記光吸収染料は５８０〜６００ｎｍ
の範囲の波長で最も光を吸収することを特徴とする請求
項８記載の多層コーティング。 - 【請求項１１】 前記光吸収染料は４８０〜５００ｎｍ
の範囲および５８０〜６００ｎｍの範囲の波長で最も光
を吸収することを特徴とする請求項８記載の多層コーテ
ィング。 - 【請求項１２】 前記紫外線吸収体は水とアルコールに
溶解する高分子で形成されていることを特徴とする請求
項８記載の多層コーティング。 - 【請求項１３】 前記光吸収染料は有機物であり、前記
反射防止層または帯電防止層の０．５〜１．０ｗｔ％
で、前記紫外線吸収体は前記反射防止層または帯電防止
層の０．１〜１．０ｗｔ％であることを特徴とする請求
項８記載の多層コーティング。 - 【請求項１４】 前記紫外線吸収体は２００〜４００ｎ
ｍの範囲の波長で最も光を吸収することを特徴とする請
求項８記載の多層コーティング。 - 【請求項１５】 赤、緑および青の三原色を表示するビ
デオディスプレイパネルの外表面に色の対比を向上させ
るコーティングを形成する方法であって、 光を吸収することにより二つの隣接した原色の分離性を
向上させる有機染料と２００〜４００ｎｍの波長で最も
光を吸収する紫外線吸収体との化合物を、帯電防止およ
び反射防止コーティングの溶液に加える段階と、 ビデオディスプレイパネルを第一の温度に予熱する段階
と、 前記有機染料と紫外線吸収体の化合物を含むコーティン
グの溶液をビデオディスプレイパネルの外表面に塗る段
階と、 前記コーティングの溶液を塗ったビデオディスプレイパ
ネルを第二の温度で所定時間加熱する段階と、 ビデオディスプレイパネルを室温に冷却する段階とを含
むことを特徴とするコーティングを形成する方法。 - 【請求項１６】 前記有機染料は４８０〜５００ｎｍの
範囲の波長で最も光を吸収することを特徴とする請求項
１５記載のコーティングを形成する方法。 - 【請求項１７】 前記有機染料は５８０〜６００ｎｍの
範囲の波長で最も光を吸収することを特徴とする請求項
１５記載のコーティングを形成する方法。 - 【請求項１８】 前記有機染料は４８０〜５００ｎｍの
範囲および５８０〜６００ｎｍの範囲の波長で最も光を
吸収することを特徴とする請求項１５記載のコーティン
グを形成する方法。 - 【請求項１９】 前記紫外線吸収体は水とアルコールに
溶解する高分子で形成されていることを特徴とする請求
項１５記載のコーティングを形成する方法。 - 【請求項２０】 前記有機染料は前記コーティングの
０．５〜１．０ｗｔ％で、前記紫外線吸収体は前記コー
ティングの０．１〜１．０ｗｔ％であることを特徴とす
る請求項１５記載のコーティングを形成する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20021396A JPH1064454A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | ディスプレイ装置のコーティング |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20021396A JPH1064454A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | ディスプレイ装置のコーティング |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1064454A true JPH1064454A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=16420703
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20021396A Pending JPH1064454A (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | ディスプレイ装置のコーティング |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1064454A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-07-30 JP JP20021396A patent/JPH1064454A/ja active Pending
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