JPH1064402A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH1064402A
JPH1064402A JP9147345A JP14734597A JPH1064402A JP H1064402 A JPH1064402 A JP H1064402A JP 9147345 A JP9147345 A JP 9147345A JP 14734597 A JP14734597 A JP 14734597A JP H1064402 A JPH1064402 A JP H1064402A
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circuit breaker
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泰道 岡本
Kenichi Sakanoue
健一 坂之上
Hiroshi Oe
弘 大江
Hideki Koyama
秀樹 小山
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分電盤協約形回路遮断器を従来の1極分の幅寸
法で2極構成にする。 【解決手段】絶縁物の本体2を中央に隔壁を有するI形
断面のケース13とその両側に組み合わされるカバー1
4,15とにより形成し、ケースの両側に左右極の開閉
部及び過電流引外し素子の平板な構成部品を板面をケー
ス隔壁に沿わせて積み重ねるように組み付ける。これに
より、幅寸法が縮小するとともにケース隔壁により左右
極の絶縁が確保され、従来の1極分の協約幅寸法内に2
極分の開閉部及び過電流引外し素子を無理なく収容する
ことが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に電灯分電盤
に使用される協約形の回路遮断器に関し、特に協約幅寸
法内に2極分の機能を搭載した配線用遮断器及び漏電遮
断器に関する。
【0002】
【従来の技術】図28は従来のこの種の配線用遮断器の
外観を示す斜視図、図29はこの配線用遮断器を用いた
分電盤の内部を示す正面図、図30は図29のQ部の拡
大図である。図28において、配線用遮断器1は協約形
寸法で定められた幅25mmの絶縁物( モールド樹脂) の本
体2内に1極の開閉部と過電流引外し素子とが収納さ
れ、本体2の前面に開閉ハンドル3が突出し、また両端
に電源側端子4及び負荷側端子5がそれぞれ配置された
構成となっている。
【0003】この配線用遮断器1は図29に示すような
電灯分電盤6の内部に多数配列され、主配線用遮断器7
からの幹線8を分岐させる。電灯分電盤6は一般に単相
3線回路が採用され、100V回路と200V回路が混在するこ
とが多い。その場合、100V回路の配線9(図30)の電
圧線9aは配線用遮断器1に接続され、中性線9bは別
途配列されたブロック端子10に接続される。また、20
0V回路は両側の電圧線が、並列配置された2つの配線用
遮断器1の各々に接続される。その際、2つの開閉ハン
ドル3は1つの構造部材で一体結合され、同時開閉可能
とされる。
【0004】また、同種の漏電遮断器も協約型寸法で定
められた1極当たり25mmの幅寸法を基本とし、2極では
50mmの幅寸法となるものが主流となっているが、100V回
路用の配線用遮断器とは外形寸法が相違する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】配線用遮断器1を用い
た分電盤6において、従来は配線用遮断器1が1極品で
あるため、100V回路の中性線9bの配線にはブロック端
子10を使用し、その結果として分電盤6内にブロック
端子10の配列スペースを必要とするとともに、互いに
離れて配置された配線用遮断器1とブロック端子10に
接続される配線9は電圧線9aと中性線9bとで接続端
部の長さが異なり、配線の加工や接続に手間がかかると
いう問題があった。また、200V回路については配線用遮
断器1を並列に2つ使用する結果、その部分での必要幅
寸法が配線用遮断器1の2倍の50mmになるという問題が
あった。更に、配線用遮断器と漏電遮断器とでは外形寸
法が相違していた。そこで、この発明の課題は、単相3
線回路の100V回路と200V回路のいずれについても協約形
寸法の単一の配線用遮断器で配線できるようにし、また
配線用遮断器と漏電遮断器の外形寸法を共通化して分電
盤を縮小化するととともに、配線の加工や接続作業の工
数を低減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、幅が25mmの協約形寸法の中に、100V回
路用配線用遮断器としては2極の開閉部と1極の過電流
引外し素子とを持たせ、200V回路用配線用遮断器として
は2極の開閉部と過電流引外し素子とを持たせるものと
し、またその場合に同一幅寸法内に2極の開閉部や過電
流引外し素子を持ちながら必要な絶縁距離と通電容量と
を確保するために工夫を講じるものとする。更に、漏電
遮断器については、上記配線用遮断器に漏電引外し素子
を設けて、配線用遮断器と漏電遮断器の外形寸法の共通
化を図るものとする。
【0007】さて、請求項1記載の回路遮断器は100V回
路用配線用遮断器に係るものであり、この配線用遮断器
は、中央に隔壁を備えた略I形断面のケース及びこのケ
ースの両側にそれぞれ組み合わされた左右2極のカバー
からなる絶縁物の本体と、左右一対の脚部を有し、この
脚部で前記隔壁を跨いで前記ケースに回動可能に連結さ
れた開閉ハンドルと、板面が前記ケース隔壁に沿うよう
にその両側に配置され、一端が前記開閉ハンドルの脚部
に回動可能に連結され、他端に可動接点が取り付けられ
た平板な左右2極の可動接触子と、短冊状のバイメタ
ル、平板な基体とその両側に折り曲げ形成された脚部と
からなるコ字形断面の磁路を有し、その両脚部で前記バ
イメタルをその幅方向から囲む固定鉄心、前記バイメタ
ルと平行に一端で回動可能に支持され、他端の接極部が
前記固定鉄心に対向する平板なアーマチュア及びこのア
ーマチュアを前記固定鉄心と反対の側に付勢する復帰ス
プリングからなり、前記アーマチュアの板面が前記ケー
ス隔壁に沿うようにこの隔壁の一方の側に配置された過
電流引外し素子と、板面が前記ケース隔壁に沿うように
この隔壁と前記過電流引外し素子との間に配置され、一
端で前記ケースに回動可能に支持されるとともに、他端
に側方に突出する爪を有し、この爪で前記アーマチュア
側面の段部に係止された平板なラッチと、前記ケース隔
壁と前記左右2極の可動接触子との間にそれぞれ配置さ
れ、前記可動接触子と前記ラッチとの間に掛け渡された
引張ばねからなる左右2極の開閉スプリングと、前記過
電流引外し素子に設けられ、前記バイメタル又はアーマ
チュアを緩く挿通して前記アーマチュア又はバイメタル
にねじ込まれ、頭部が隙間を介して前記バイメタル又は
アーマチュアと対向する調整ねじと、前記可動接点と対
向する固定接点が取り付けられるとともに端子が一体形
成され、前記ケース隔壁の一端両側にそれぞれ配置され
た左右2極の固定接触子と、 前記ケース隔壁の他端両
側にそれぞれ配置された左右2極の端子と、前記ケース
隔壁の一方の側で前記過電流引外し素子の前記バイメタ
ルの一端と前記可動接触子との間及び前記バイメタルの
他端と前記端子との間をそれぞれ接続するリード線と、
前記ケース隔壁の他方の側で前記可動接触子と前記端子
との間を接続するリード線とを備えるものである。
【0008】この配線用遮断器は略I形断面のケースの
中央の隔壁の両側に左右極の部品を配置し、両極間の絶
縁を確保している。そして、可動接触子、ラッチ、過電
流引外し素子のバイメタルやアーマチュアは平板状に形
成し、これらをケース隔壁に沿って積み重ねる構成とし
て、幅寸法の縮小を図っている。左右2極の開閉スプリ
ングはケース隔壁と左右2極の可動接触子との間にそれ
ぞれ配置し、可動接点の取り付けのために可動接触子と
ケース隔壁との間に必要とされるスペース内に同時に納
めている。左右2極の可動接触子は共通の開閉ハンドル
により同時に開閉操作される。過電流引外し素子の引外
し特性は、調整ねじを回してその頭部とバイメタル又は
アーマチュアとの隙間を変えることにより調整できる。
【0009】次に、請求項2記載の回路遮断器は200V回
路用配線用遮断器に係るものであり、この配線用遮断器
は、中央に隔壁を備えた略I形断面のケース及びこのケ
ースの両側にそれぞれ組み合わされる左右2極のカバー
からなる絶縁物の本体と、左右一対の脚部を有し、この
脚部で前記隔壁を跨いで前記ケースに回動可能に連結さ
れた開閉ハンドルと、板面が前記ケース隔壁に沿うよう
にその両側に配置され、一端が前記開閉ハンドルの脚部
に回動可能に連結され、他端に可動接点が取り付けられ
た平板な左右2極の可動接触子と、短冊状のバイメタ
ル、平板な基体とその両側に折り曲げ形成された脚部と
からなるコ字形断面の磁路を有し、その両脚部で前記バ
イメタルをその幅方向から囲む固定鉄心、前記バイメタ
ルと平行に一端で回動可能に支持され、他端の接極部が
前記固定鉄心に対向する平板なアーマチュア及びこのア
ーマチュアを前記固定鉄心と反対の側に付勢する復帰ス
プリングからなり、前記アーマチュアの板面が前記ケー
ス隔壁に沿うようにこの隔壁の一方の側に配置された第
1の過電流引外し素子と、短冊状のバイメタル、平板な
基体とその両側に折り曲げ形成された脚部とからなるコ
字形断面の磁路を有し、その両脚部で前記バイメタルを
その幅方向から囲む固定鉄心、前記バイメタルと平行に
一端で回動可能に支持され、他端の接極部が前記固定鉄
心に対向する平板なアーマチュア及びこのアーマチュア
を前記固定鉄心側に付勢する復帰スプリングからなり、
前記固定鉄心の基体の板面が前記ケース隔壁に沿うよう
にこの隔壁の他方の側に配置された第2の過電流引外し
素子と、前記ケース隔壁を貫通して前記第1及び第2の
過電流引外し素子の前記アーマチュア間に介挿され、前
記第2の過電流引外し素子の前記アーマチュアの吸引動
作を前記第1の過電流引外し素子の前記アーマチュアに
伝達する伝動部材と、板面が前記ケース隔壁に沿うよう
にこの隔壁と前記過電流引外し素子との間に配置され、
一端で前記ケースに回動可能に支持されるとともに、他
端に側方に突出する爪を有し、この爪で前記アーマチュ
ア側面の段部に係止された平板なラッチと、前記ケース
隔壁と前記左右2極の可動接触子との間にそれぞれ配置
され、前記可動接触子と前記ラッチとの間に掛け渡され
た引張ばねからなる左右2極の開閉スプリングと、前記
第1及び第2の過電流引外し素子にそれぞれ設けられ、
前記バイメタル又はアーマチュアを緩く挿通して前記ア
ーマチュア又はバイメタルにねじ込まれ、頭部が隙間を
介して前記バイメタル又はアーマチュアと対向する第1
及び第2の調整ねじと、前記可動接点と対向する固定接
点が取り付けられるとともに端子が一体形成され、前記
ケース隔壁の一端両側にそれぞれ配置された左右2極の
固定接触子と、前記ケース隔壁の他端両側にそれぞれ配
置された左右2極の端子と、前記ケース隔壁の一方の側
で前記第1の過電流引外し素子の前記バイメタルの一端
と前記可動接触子との間及び前記バイメタルの他端と前
記端子との間をそれぞれ接続するリード線と、前記ケー
ス隔壁の他方の側で前記第2の過電流引外し素子の前記
バイメタルの一端と前記可動接触子との間及び前記バイ
メタルの他端と前記端子との間をそれぞれ接続するリー
ド線とを備えるものである。
【0010】この配線用遮断器は請求項1記載の配線用
遮断器に第2の過電流引外し素子を付加したもので、過
電流検出時に配線用遮断器をトリップさせるためのラッ
チは2つの過電流引外し素子に共通に1つ設け、このラ
ッチを第1の過電流引外し素子のアーマチュアに係止さ
せている。そして、第2の過電流引外し素子の動作を第
1の過電流引外し素子に伝達するために、2つのアーマ
チュアの間に伝動部材を介挿している。これにより、引
外し機構(ラッチ)を左右極に兼用し、必要な幅方向空
間を縮小することができる。第2の過電流引外し素子の
バイメタルの湾曲は第2の調整ねじを介してアーマチュ
アに伝達し、更に伝動部材を介して第1の過電流引外し
素子のアーマチュアに伝達する。また、第2の過電流引
外し素子のアーマチュアの吸引動作はバイメタルに関係
なく、伝動部材を介して第1の過電流引外し素子のアー
マチュアに伝達する。
【0011】請求項3記載の回路遮断器は、請求項1又
は請求項2記載の配線用遮断器に漏電検出機能を付加し
て構成した漏電遮断器に係るものであり、ケース隔壁の
両側で過電流引外し素子及び可動接触子と端子との間を
それぞれ接続する左右2極の導体、又は第1及び第2の
過電流引外し素子と端子との間をそれぞれ接続する左右
2極の導体を1次導体とする零相変流器と、この零相変
流器の2次出力を増幅する漏電検出回路と、この漏電検
出回路の出力により駆動され、復帰スプリングに抗して
プランジャを吸引するトリップコイルユニットと、前記
プランジャの吸引動作と連動して前記過電流引外し素子
のアーマチュア又は前記第1の過電流引外し素子のアー
マチュアを固定鉄心側に移動させる引外しレバーとから
なる漏電引外し素子を設けるものとする。
【0012】上記漏電遮断器には、ケース隔壁に沿って
滑動自在に設けられ、頭部の表示部がケースから突出す
る向きにスプリングにより付勢されるとともに、常時は
引外しレバーに係止されて前記表示部が前記ケースの内
側に保持される漏電表示片と、漏電トリップ後のラッチ
のリセット動作に連動して前記漏電表示片を前記スプリ
ングに抗して移動させ、前記引外しレバーと再係合させ
る表示ラッチとからなる漏電表示機構を設けるのがよ
い。
【0013】開閉スプリングをケース隔壁と可動接触子
との間に配置した上記回路遮断器においては、可動接触
子との間で開閉スプリングの張力を受けるラッチは反ケ
ース隔壁側に倒れる傾向にある。そこで、過電流引外し
素子又は第1の過電流引外し素子の固定鉄心の両脚部に
ケース隔壁側に延びる突部を一体形成し、この突部でラ
ッチを前記ケース隔壁に向かって押すようにすれば、ラ
ッチの上記倒れを確実に押さえることができる。
【0014】同様にラッチとの間で開閉スプリングの張
力を受ける可動接触子はケース隔壁側に倒れ、可動接点
側の端部がケース隔壁に接触する恐れがある。そこで、
ケース隔壁の両側の可動接触子の可動接点側の端部間
に、前記ケース隔壁にあけられた開口を貫通し、両端が
それぞれ前記可動接触子の端部に嵌合する連結片を介挿
するのがよい。この連結片の介挿により、左右の可動接
触子相互の接近が妨げられ、従って可動接触子がケース
隔壁に接触することがない。
【0015】上記可動接触子において、上記連結片の端
部には、可動接触子に接合されたリード線の付け根部分
(接合部と非接合部との境界部分)を収納する凹部を設
けるのがよい。ろう付けや溶接で可動接触子に接合され
るリード線は、可動接触子の開閉動作による曲げの繰り
返しにより、その付け根部分に応力が集中してほつれや
断線が生じやすい。そこで、この付け根部分を連結片の
凹部に収納することにより、リード線の曲げが付け根部
分から遠ざけられ、この部分でのほつれや断線の現象が
少なくなる。
【0016】一方、過電流引外し素子のバイメタルは、
自身を流れる過電流により加熱されて湾曲し、この湾曲
動作は調整ねじを介してラッチを係止したアーマチュア
に伝達されるが、その際、調整ねじの頭部が直にバイメ
タルあるいはアーマチュアに接触するとバイメタルをバ
イパスする電路が発生し、バイメタルの湾曲に必要な熱
量の一部が失われる。そこで、調整ねじの頭部とこれと
対向するバイメタル又はアーマチュアとの間には絶縁材
を挿入するのがよい。これにより、調整ねじを介しての
上記バイパス電路の発生を防止することができる。
【0017】上記回路遮断器において、調整ねじの頭部
をカバー側に位置させるとともに、このカバーに前記頭
部が臨む調整穴を設ければ、カバーを装着したままで調
整穴を通して調整ねじを回すことができ、組立完了後に
引外し特性の再調整の必要が生じた場合にカバーを外す
必要がなくなる。
【0018】また、上記回路遮断器において、爪の近傍
でラッチの側面に僅かな隙間を介して対向するラッチ押
さえを設け、このラッチ押さえはケース隔壁に嵌め込む
とともにカバーで押さえて固定するのがよい。過電流引
外し素子の引外し特性はアーマチュアに係止されたラッ
チの爪の係り量に直接影響される。従って、ラッチの爪
部に振れが生じると引外し特性が不安定となり、また開
閉時の振動などでミストリップする危険がある。そこ
で、ラッチの爪の近傍をできるだけ少ない隙間で押さえ
るラッチ押さえを設ければ、上記振れを防止して引外し
特性を安定させ、ミストリップも防止することができ
る。
【0019】ところで、従来の協約形寸法の回路遮断器
は、寸法上の制約から警報スイッチ(トリップ動作時に
警報信号を出力するスイッチ)を内蔵していない。そこ
で、この発明は、I形断面のケースの中央隔壁に沿わせ
てマイクロスイッチを配置することにより、警報スイッ
チの内蔵を可能とする。すなわち、請求項11記載の回
路遮断器は、マイクロスイッチからなる警報スイッチを
ラッチと連動するようにケース隔壁に沿わせて設け、こ
の警報スイッチは取付穴を前記ケース隔壁に形成した突
起に嵌合させ、前記ケース隔壁とカバーとで挟み込んで
固定するものとする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図25に基づいてこ
の発明の実施の形態を説明する。なお、従来例と対応す
る部分には同一の符号を用いるものとする。まず図1は
配線用遮断器の外観を示す斜視図、図2はこの配線用遮
断器を用いた分電盤の内部を示す正面図、図3は図2の
Q部の拡大図である。図1において、配線用遮断器1は
協約形寸法で定められた幅25mmの本体2内に2極の開閉
部と1極又は2極の過電流引外し素子とが収納され、本
体2の前面に開閉ハンドル3が突出し、また両端に電源
側端子4,11及び負荷側端子5,12が配置された構
成となっている。この配線用遮断器1は図2及び図3に
示すような電灯分電盤6の内部に多数配列され、主配線
用遮断器7からの幹線8を分岐させる。その場合、100V
回路には2極(開閉部)1素子(過電流引外し素子)の
ものが用いられ、従来の中性極用のブロック端子は不要
である。また、200V回路には2極2素子のものが単一で
用いられ、2個並列にする必要はない。
【0021】図4〜図13は2極1素子品として構成し
た配線用遮断器を示すもので、図4はカバーを除いた状
態の左極側の側面図、図5は右極側の側面図、図6は図
4のVI−VI線に沿う断面図、図7は同じく VII−VII 線
に沿う断面図、図8は可動接触子部分の要部分解斜視
図、図9は過電流引外し装置の概略斜視図、図10は図
1から過電流引外し装置を除いて示した左極側の要部側
面図、図11は図10の要部分解斜視図、図12は図1
0の XII−XII 線に沿う断面図、図13は図7の要部拡
大図である。これらの図において、配線用遮断器は図1
で示したようにモールド樹脂からなる絶縁物の本体2に
開閉部や過電流引外し素子が収容されて構成されている
が、本体2はケース13とその両側に被嵌される左右2
極のカバー14,15とからなり、各収納部品はケース
13に組み付けられた後、カバー14,15で押さえら
れ、ケース13とカバー14,15とは左右に貫通する
4本の図示しないねじで締結される。
【0022】図4及び図5はオン状態を示し、図4に示
す左極側では電流は、電源側端子4からこれと一体の固
定接触子4a、これに接合された固定接点16、可動接
点17、これが接合された可動接触子18、これに一端
が接合された可撓導体19、その他端が接合された過電
流引外し素子20のバイメタル21、これに一端が接合
された可撓導体22を経て、その他端が接合された負荷
側端子5に流れる。一方、図5の右極側には過電流引外
し素子がなく、電流は電源側端子11から、固定接触子
11a、固定接点23、可動接点24、可動接触子2
5、可撓導体26を経て負荷側端子12に流れる。
【0023】ケース13は図6に示すように、 中央に
隔壁13aを備えた略I形断面に構成されており、L形
に折り曲げ形成された各端子4,5,11,12はその
両側面に形成された同形の溝に嵌め込んで取り付けられ
ている。ケース13の左極側には、樹脂成形品の平板な
ラッチ27がその板面が隔壁13aに沿うように配置さ
れ、図4の左端でピン28を介してケース13に回動可
能に支持されている。ラッチ27の図4の右端には側方
に突出する爪27aが一体形成されており、この爪27
aは後述するように過電流引外し素子20のアーマチュ
アと係合する。
【0024】左右2極の可動接触子18及び25は平板
な導体から左右勝手違いの同形に形成され、図8に示す
ように図の下端部の内側(ケース13側)に折り曲げら
れた部分18a,25aに、可動接点17及び24が接
合されている。可動接触子18,25は板面が隔壁13
aに沿うように、更に可動接触子18はラッチ27の外
側に位置するように、隔壁13aの両側に配置され、図
8の上端部に形成された円弧状部で開閉ハンドル3に回
動可能に連結されている。樹脂成形品の開閉ハンドル3
は、特に図6で明らかなように、本体2の外部に突出す
る把手3aの基部両側に左右一対の脚部3bを有してい
る。この開閉ハンドル3は脚部3bで隔壁13aを跨
ぎ、ピン29を介してケース13に回動可能に連結され
ている。なお、ピン29の代わりにカバー14,15
(図7)の内側に突軸を一体に形成し、この突軸を開閉
ハンドル3に両側から嵌め込んで開閉ハンドル3を支持
するようにしてもよいが、その場合にはカバー14,1
5を装着するまで開閉ハンドル3の支持ができないとい
う問題が生じる。
【0025】そして、脚部3bの先端には可動接触子1
8,25の円弧状部に対応する凹部が形成されており、
可動接触子18,25はこの凹部に円弧状部が滑動自在
に嵌入するとともに、ラッチ27との間にそれぞれ掛け
渡された引張ばねからなる左右2極の開閉スプリング3
0により保持され、上述したように回動可能に開閉ハン
ドル3に連結されているいる。ここで、可動接触子1
8,25にはばね掛け片18b,25bが折り曲げ形成
され、またラッチ27にはばね掛け突起27b(図6)
が左右両側に突出形成されていて、開閉スプリング30
は引き伸ばされた状態で両端がこれらにそれぞれ掛けら
れている。また、右極側(図6の左側)のばね掛け突起
27bが隔壁13aを貫通する部分には円弧状の長穴3
1があけられている。
【0026】図6において、ばね掛け片18b,25b
に開閉スプリング30が掛けられた可動接触子18,2
5は、開閉ハンドル3との連結端部を支点に、図6に矢
印で示す向きの回転力を受けて内側に倒れ込もうとする
傾向にあり、場合によっては折り曲げ部18a,25a
が隔壁13aに接触して磨耗粉を生じたり、開閉動作が
阻害されたりする危険がある。そのため、図8に示すよ
うに、可動接触子18,25の端部間には相互の間隔を
規制する連結片32が介挿されている。樹脂成形品の連
結片32は図示形状に左右に2分割構成され、一方の軸
部32aがケース隔壁13aにあけられた三角形状の窓
穴33を貫通して他方の穴部32bに嵌合し、図6に示
すように一体化される。なお、連結片32の左右片は上
記回転力で内側に押圧されるため、抜止手段を設けなく
ても互いに分離することはない。連結片32は両端の平
面が可動接触子18,25の内側面に当接してその倒れ
を阻止するとともに、各2箇所の突部32cがばね掛け
片18b,25bの上下の切欠に嵌合して位置決めされ
る。
【0027】また、図8において、連結片32の両端に
は凹部32dが設けられ、この凹部32dは可動接触子
18,25の内側面にろう付けにより接合された可撓導
体19,26の付け根部分、つまりろう材が浸み込んで
固化した接合部分とそうでない非接合部分との境界部分
をその内側に収納する。可撓導体19,26の付け根部
分は可動接触子18,25の開閉運動に伴い可撓導体1
9,26が繰り返して曲げを受ける際に応力集中により
断線したり、ほつれが生じたりしやすい。その場合、上
記付け根部分を凹部32d内に収納することにより、曲
げが可撓導体19,26の硬軟の境界部分から遠ざけら
れ、断線やほつれなどの現象が抑えられる。
【0028】図4、図7及び図9において、過電流引外
し素子20は短冊形のバイメタル21、これとリベット
34で結合された固定鉄心35、一端でピン36を介し
て回動自在に支持され、他端の接極部37aが固定鉄心
35に対向する平板なアーマチュア37及びこれを固定
鉄心35と反対の側(ピン36を支点に図7の反時計方
向)に付勢する捩じりばねからなる復帰スプリング38
からなっている。固定鉄心35は2箇所に屈曲段部が設
けられた平板な基板35aとその下端部両側に折り曲げ
形成された脚部35bとからなるコ字形断面の磁路を有
し、両脚部35bでバイメタル21を幅方向から囲んで
いる。固定鉄心35の基板35a及びアーマチュア37
の上端部には左右一対の腕が折り曲げ形成されており、
アーマチュア37を支持するピン36はこれらの腕に挿
通され、ピン36に装着された復帰スプリング38(図
7)は一端が固定鉄心35の腕に、他端がアーマチュア
37の上端部に掛けられている。
【0029】図7において、アーマチュア37はすでに
述べたように復帰スプリング38により固定鉄心35と
反対の側に付勢されているが、図示しないフックが固定
鉄心35の脚部35bに係合し、バイメタル21と平行
な姿勢に保持されている。アーマチュア37の接極部3
7aには固定鉄心35と反対側の面に段部37bがプレ
スによる押し出し成形により形成されている。また、ア
ーマチュア37の先端部分にはバーリング加工された穴
にねじが切られたねじ穴37c(図9)が設けられ、こ
のねじ穴37cにバイメタル21にあけられた穴21a
を緩く挿通してねじ込まれた調整ねじ39の頭部39a
は隙間G(図7)を介してバイメタル21と対向してい
る。
【0030】上述構成の過電流引外し素子20は、アー
マチュア37の板面がケース隔壁13aに沿うようにし
てラッチ27と同じ側に配置され、図4に示すように、
固定鉄心35の腕から突出するピン36の両端、固定鉄
心35の上下左右に一体に突出形成された取付片35
c,35d,35eがケース隔壁13aの凹部に弾性的
に圧入されて位置決めされ、カバー14で押さえられて
固定されている。そして、常時はアーマチュア37の段
部37bに、ラッチ27の爪27aが係合している。バ
イメタル21に図9に矢印で示すように電流が流れる
と、バイメタル21はそのジュール熱で図7の左方向に
湾曲して調整ねじ39の頭部39aに接近する。
【0031】その際、バイメタル21が頭部39aに直
接接触すると、バイメタル21−調整ねじ39−アーマ
チュア37−ピン36−固定鉄心35−バイメタル21
の電流経路が形成されてバイメタル21を通流する電流
が減少し、バイメタル21の湾曲に必要な熱量の一部が
消失して引外し特性が影響を受ける。そこで、ここでは
図9に示すようにフッ素樹脂からなる絶縁ワッシャ40
を調整ねじ39の首下に装着し、バイメタル21と調整
ねじ39との間の絶縁を図っている。
【0032】さて、バイメタル21を流れる電流が過負
荷状態になると、湾曲したバイメタル21は調整ねじ3
9を介してアーマチュア37を固定鉄心35側に引き付
ける。その結果、電流に応じた時間の経過後にアーマチ
ュア37によるラッチ27の係止が外される。また、バ
イメタル21を短絡電流のような大電流が流れると、固
定鉄心35のコ字形磁路とアーマチュア37とを通る磁
束により、アーマチュア37が瞬時に固定鉄心35に吸
引され、ラッチ27のアーマチュア37による係止が外
される。
【0033】アーマチュア37によるラッチ27の係止
が外されると後述するように配線用遮断器がトリップす
るが、過電流が流れてからトリップするまでの時間(引
外し特性)はアーマチュア37の段部37bに対するラ
ッチ27の爪27aの係り量により変化する。一方、爪
27aと反対側の端部でピン28により支持されたラッ
チ27は、爪27a側の端部が組立ガタや温度クリープ
などにより横方向に振れやすい。従って、安定した引外
し特性を得るためには、爪27aが形成されたラッチ2
7の端部を押さえ、横方向の振れを押さえるのがよい。
そのため、図10に示すように、爪27aの近傍でラッ
チ27の側面に僅かな隙間を介して対向するラッチ押さ
え45が設けられている。ラッチ押さえ45は樹脂成形
品で図11に示す形状を有し、ケース13に一体形成さ
れた突条13b中の切欠に矢印方向に嵌め込まれてその
先端部が図12に示すようにラッチ27の先端部分と重
なり、ラッチ27の横振れを押さえている。
【0034】バイメタル21の湾曲によりラッチ27の
係止が外れるまでの時間は調整ねじ39を回して隙間G
を変えることにより調整する。この調整をカバー14を
かけたままで可能とするために、図7に示すようにカバ
ー14には調整ねじ39の頭部39aが臨む調整穴41
が設けられている。この調整穴41からドライバ42を
挿入して調整ねじ39を回すことにより、配線用遮断器
1の組立後も引外し特性の調整が可能である。調整穴4
1には調整後に図13に示すように、蓋板43がフック
43aを介して装着される。蓋板43の脱落を確実に防
止するためには、本体銘板のような粘着シート44をそ
の上からカバー14に貼り付けるのがよい。
【0035】図4及び図5のオン状態において、可動接
触子18,25は、ラッチ27との間に掛け渡された開
閉スプリング30からの張力により開閉ハンドル3との
連結端部を支点に図4の時計方向に回転力を受け、固定
接触子4a,11aに押圧されている。このオン状態か
ら、開閉ハンドル3をピン29を支点に図4の右方向に
倒すと、可動接触子18,25の開閉ハンドル3との連
結端部が開閉スプリング30の作用線を図4の右から左
に通過した段階で可動接触子18,25に作用する回転
力が反時計方向に反転し、可動接触子18,25は固定
接触子4a,11aから開離する(オフ動作)。
【0036】一方、ラッチ27は開閉スプリング30か
らピン28を支点に図4の時計方向に回転力を受けてい
るが、爪27aがアーマチュア37の段部37bに係合
することにより図示状態に係止されている。しかし、オ
ン状態で上記係止が上述したように外されると、ラッチ
27が図4の時計方向に回動し、それに伴って開閉スプ
リング30の作用線が可動接触子18,25の開閉ハン
ドル3との連結端部の図4の左側から右側に移行するこ
とにより回転力が反転し、可動接触子18,25は固定
接触子4a,11aから開離する(トリップ動作)。ト
リップ動作後の配線用遮断器1のリセットは、開閉ハン
ドル3を操作してその一部でラッチ27を図4の反時計
方向に持ち上げ、ラッチ27を段部37bに再び係合さ
せることにより行う。
【0037】以上は2極1素子品の構成、動作である
が、次に図14〜図16により、2極2素子品の構成、
動作について説明する。ここで、図14は配線用遮断器
1の右極側の側面図、図15は図14のXV−XV線に沿う
断面図、図16は図15における過電流引外し素子のア
ーマチュアが吸引された状態の図である。2極2素子品
は2極1素子品の右極側(図5)に第2の過電流引外し
素子46を追加し、そのバイメタル47と可動接触子2
5及び負荷側端子12との間をそれぞれリード線48及
び49で接続したものであって、その端子の構成は2極
1素子品と同じである。
【0038】第2の過電流引外し素子46は第1過電流
引外し素子20と実質的に同じ構成であるが、図15に
示すように、復帰スプリング50がアーマチュア51を
固定鉄心52側に付勢するように装着され、また調整ね
じ53はアーマチュア51の穴51aを緩く挿通してバ
イメタル47の図示しないねじ穴にねじ込まれている点
が相違している。カバー15には調整ねじ53の頭部が
臨むように調整穴54があけられている。なお、第2の
アーマチュア51にはラッチ27を係止する段部が不要
であるが、部品点数を削減するために第1のアーマチュ
ア37をそのまま利用することは自由である。
【0039】上記した第2の過電流引外し素子46は、
固定鉄心の基体52aがケース隔壁13aに沿うよう
に、その右極側に配置され、ピン55の両端及び固定鉄
心52の固定部52bが第1の過電流引外し素子20と
同じ要領でケース隔壁13aの溝に嵌め込まれて位置決
めされた上で、カバー15で押さえられて固定されてい
る。そして、図15に示すように、第1のアーマチュア
37と第2のアーマチュア51との間には樹脂成形品の
円柱材からなる伝動部材56が介挿されている。
【0040】伝動部材56はケース隔壁13aを貫通し
て設けられた円筒状のガイド穴57(図5参照)に滑動
自在に挿入され、復帰スプリング50の力を受ける第2
のアーマチュア51に押されて、第1のアーマチュア3
7に当接している。ここで、第1の復帰スプリング38
のばね力は第2の復帰スプリング50よりも強く、第1
のアーマチュア37は伝動部材55を介して第2の復帰
スプリング50のばね力を受けながら、第1の復帰スプ
リング38のばね力で図15の姿勢に維持され、段部3
7bを介してラッチ27を係止している。
【0041】配線用遮断器に短絡電流などの大電流が流
れた際には、図16に示すように、第1及び第2の過電
流引外し素子20,46のアーマチュア37,51は通
常は同時に固定鉄心35,52に吸引されるが、第2の
アーマチュア51のみが先行して吸引された場合には、
その吸引動作は伝動部材56を介して第1のアーマチュ
ア37に伝えられ、ラッチ27の係止が解かれてトリッ
プが行われる。一方、第1のアーマチュア37が先行し
て吸引された場合には、伝動部材55に関係なくトリッ
プが行われる。また、第2のバイメタル47の湾曲は調
整ねじ53、アーマチュア51及び伝動部材55を介し
て第1のアーマチュア37に伝えられてトリップが行わ
れる。
【0042】図17は図14の2極2素子の配線用遮断
器に漏電引外し素子を設けて構成した漏電遮断器のカバ
ーを除いた状態の左側面図、図18は同じく右側面図で
ある。図17及び図18において、漏電引外し素子60
は、過電流引外し素子20及び46と負荷側端子5及び
12との間をそれぞれ接続する導体22及び49を1次
導体とする零相変流器61と、この零相変流器61の2
次出力を増幅する漏電検出回路62と、この漏電検出回
路62の出力により駆動され、図示しない復帰スプリン
グに抗してプランジャ63(図17)を吸引するトリッ
プコイルユニット64と、プランジャ64の吸引動作と
連動して過電流引外し素子20のアーマチュア37を固
定鉄心35側に移動させる引外しレバー65とから構成
されている。
【0043】導体22及び49はZ字状に打ち抜いた板
導体を屈曲させて構成され、一端は負荷側端子5及び1
2にそれぞれろう付けされ、他端は図23に示すよう
に、バイメタル21及び47に溶接された中継導体66
にねじ67で締め付けられている。なお、導体22と中
継導体66との間にはテスト回路接点68の固定端が挟
まれ、同時に締め付けられる。テスト回路接点68は、
図24に示すテストボタン69により押圧操作される。
図24において、スリット69aが切込み形成されたテ
ストボタン69はボタンベース70のガイド孔70aに
弾性的に押し込まれて、先端の膨出部で抜止されて上下
動自在に保持される。ボタンベース70は先端にフック
を有する一対の取付脚部70bを介してケース隔壁13
aの上縁に嵌め込みにより装着される。
【0044】図19は漏電表示機構を示すために、図1
7から過電流引外し素子20や零相変流器61を除いた
ものである。図19において、漏電表示機構71は、図
の上下方向に長い漏電表示片72と、ケース隔壁13a
から一体に突出する支軸に回動可能に支持された表示ラ
ッチ73とからなっている。漏電表示片72はケース隔
壁13aの左極側の側面の溝に滑動自在に挿入され、圧
縮コイルばねからなるスプリング74により頭部の表示
部72aがケース13から突出する向き(図19の上向
き)に付勢されているが、常時は引外しレバー65に係
止されて、表示部72aがケース13の内側に位置する
図示状態に保持されている。一方、表示ラッチ73は図
示しないばねにより図の反時計方向に付勢されている
が、常時はラッチ27のリセット突部27bに係止され
て図示姿勢に保持され、先端爪部が漏電表示片72の凹
部72bに入り込んでいる。漏電表示片72及び表示ラ
ッチ73には、過電流引外し素子20の固定鉄心35の
上端部両側に折り曲げ形成された左右の腕部の端面が近
接し、それらがケース隔壁13aの溝及び支軸からそれ
ぞれ抜け出さないように保持している。
【0045】図21は図17の XXI−XXI 線に沿う要部
の拡大断面図である。図21において、常時は間隔を置
いて対向する固定鉄心75とプランジャ63とを囲んで
引外しコイル76が配置され、門形のヨーク77により
磁路が形成された加電圧型のトリップコイルユニット6
4は、図示しないねじによりケース隔壁13aに固定さ
れている。モールド樹脂からなる引外しレバー65は左
右両側に一体形成された突軸を介して、ヨーク77に折
曲げ形成された左右一対の腕部77aに回動自在に支持
されている。
【0046】引外しレバー65の図の上端部65aはか
ぎ形に形成され、漏電表示片72の突部72aに係合
し、すでに述べたようにスプリング74により上向きに
付勢された漏電表示片72を保持している。また、引外
しレバー65の下端部65bはアーマチュア37の下端
部に近接して対向している。プランジャ63は図の左端
部で引外しレバー65にゆるく係合し、また図示しない
スプリングにより図の左向きに付勢されている。
【0047】図17において、漏電の発生により零相変
流器61を貫通する左右極の1次導体22及び49を流
れる電流に不平衡が生じると零相変流器61の2次側に
出力が発生し、そのレベルが所定値を越えると、漏電検
出回路62から引外し信号が出力されてトリップコイル
ユニット64の引外しコイル76が励磁される。そこ
で、図22に示すようにプランジャ63が吸引され、そ
れにより時計方向に回動させられた引外しレバー65は
アーマチュア37を固定鉄心35側に移動させる。その
結果、ラッチ27が係止を解かれて図20に示すように
回動し、すでに述べたように可動接触子18,25が開
離する。同時に、引外しレバー65による漏電表示片7
2の係止が解かれるとともに、ラッチ27による係止を
解かれた表示ラッチ73が反時計方向に回動して漏電表
示片72から離脱し、漏電表示片72はスプリング74
の作用で上方に突出し、表示部72aがケース13から
突出して漏電トリップの発生を表示する。なお、過電流
によるトリップの際には表示ラッチ73は漏電表示片7
2から離脱するが、引外しレバー65による係止は解か
れないので、漏電トリップ表示は行われない。
【0048】トリップ動作をした図20の漏電遮断器を
すでに述べた操作でリセットし、ラッチ27を図の反時
計方向に回動させると、それに連動して表示ラッチ73
が時計方向に回動し、漏電表示片72を押し下げる。そ
の結果、引外しレバー65が再び漏電表示片72に係合
し、漏電表示機構71のリセットも同時に行われる。上
記トリップ動作のテストを行うには、図18において、
テストボタン69を押し下げる。ここで、テスト回路接
点68の下方には抵抗素子78が固定され、その一方の
端子はテスト回路接点68の自由端に対向し、また他方
の端子は図示しないリード線を介して右極の1次導体4
9の端子12の近傍に接続されている。そこで、テスト
ボタン69を押し下げてテスト回路接点68を固定接点
としての抵抗素子78の端子に接触させると、左右極の
1次導体22,49間が零相変流器61を跨いで短絡さ
れる。その結果、各1次導体22,49を流れる電流に
不平衡が生じ、トリップ動作が行われる。
【0049】図25はラッチ27がケース隔壁13aか
ら浮き上がらないように押さえる構成を示すものであ
る。すなわち、過電流引外し素子20の固定鉄心35の
下端部両端に折り曲げ形成された脚部35bには、円弧
状の突部35dが一体に突出形成されている。この突部
35dは、図示の通りラッチ27の側面に近接し、ラッ
チ27が開閉スプリング30(図17)のばね力を受け
て撓みを生じ、ケース隔壁13aから浮き上がろうとす
る際にこれを押さえ込む。
【0050】なお、上述した漏電遮断器の実施の形態に
おいて、過電流引外し素子が2素子のものを示したが、
過電流引外し装置が1素子のものも勿論構成可能であ
る。その場合、右極側の過電流引外し素子46の固定鉄
心52(図18)はそのまま残し、これにバイメタル4
7の代わりに黄銅板などの導体を固定し、この黄銅板に
中継導体66を介して1次導体49を接続するのがよ
い。可動接触子25と黄銅板とは2素子の場合と同様
に、可撓導体48で接続する。
【0051】図26及び図27は警報スイッチを内蔵さ
せた配線用遮断器を示すものである。図26において、
マイクロスイッチからなる警報スイッチ78は、ケース
隔壁13aから側方に突出するように一体形成された突
起79に、ねじ取付用の2個の取付穴が嵌合して、ケー
ス隔壁13aに沿って配置されている。この警報スイッ
チ78は、アクチュエータ78aが常時はアーマチュア
37に係止されたラッチ27の先端で押され、押ボタン
78bが押し込まれた状態で拘束されている。警報スイ
ッチ76のリード線78cは、ケース13の溝を通して
外部に引き出されている。警報スイッチ78はケース1
3に装着されるカバー14(図7)によりケース隔壁1
3aとの間に挟み込まれて固定される。
【0052】図27はトリップ状態を示すものである。
過電流発生時にはアーマチュア37によるラッチ27の
係止が解かれ、ラッチ27は開閉スプリング30の張力
により、図27の時計方向に回動させられる。そのた
め、アクチュエータ78aはラッチ27から離れ、拘束
を解かれた押ボタン78bは突出する。その結果、警報
スイッチ78の接点が切り換わり、リード線78cを介
して外部にトリップ信号が送出される。図示構成の配線
用遮断器は、標準のマイクロスイッチを追加するだけで
トリップ信号を得ることが可能であり、またケース隔壁
13aに沿わせることにより、25mm幅の協約寸法を変え
ることなく警報スイッチ78を内蔵させることができ
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、以下の
効果が得られる。 (1) 2極1素子及び2極2素子の開閉部及び過電流引外
し素子を協約形の幅寸法内に一体構成したので、100V回
路用のブロック端子が不要になるとともに、200V回路も
1個の配線用遮断器で対応でき、分電盤が縮小するとと
もに配線作業が簡単になる。また、上記配線用遮断器に
漏電引外し素子を組み込むことにより、外形寸法が配線
用遮断器と共通の漏電遮断器を容易に構成することがで
きる。 (2) その場合、左右極を中央に隔壁を有するケースの両
側に分離して配置するとともに、可動接触子や過電流引
外し素子の構成部材を平板とし、かつこれらの各部材を
平板面がケース隔壁に沿うようにケース隔壁の両側に積
み重ねて組み付ける構成としたので、幅寸法の縮小が無
理なく達成され、また左右極間の絶縁も十分に確保され
る。 (3) 2極2素子品は1極1素子品の中性極側に第2の過
電流引外し素子を追加し、第2の過電流引外し素子の動
作は伝動部材を介して第1の過電流引外し素子に伝達す
る構成としたので、2極1素子品と2極2素子品との間
の組み替えが簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す配線用遮断器の外
観斜視図である。
【図2】図1の配線用遮断器を用いた分電盤の内部正面
図である。
【図3】図2のP部の拡大図である。
【図4】図1の配線用遮断器のカバーを外した状態にお
ける左極側の側面図である。
【図5】2極1素子品として構成した図1の配線用遮断
器のカバーを外した状態における右極側の側面図であ
る。
【図6】図4のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図4の VII−VII 線に沿う断面図である。
【図8】図4における可動接触子部分の分解斜視図であ
る。
【図9】図4における過電流引外し素子の概略拡大斜視
図である。
【図10】図4から過電流引外し素子を取り除いた状態を
示す要部側面図である。
【図11】図10の要部拡大斜視図である。
【図12】図10の XII−XII 線に沿う断面図である。
【図13】図7の要部拡大図である。
【図14】2極2素子品として構成した図1の配線用遮断
器のカバーを外した状態における右極側の側面図であ
る。
【図15】図14のXV−XV線に沿う断面図である。
【図16】図15のアーマチュアが吸引された状態の図で
ある。
【図17】この発明の実施の形態を示す漏電遮断器のカバ
ーを外した状態における左極側の側面図である。
【図18】図17の漏電遮断器の同じくカバーを外した状
態における右極側の側面図である。
【図19】図17から一部を省いた図である。
【図20】図18から一部を省いた図である。
【図21】図17の XXI−XXI 線に沿う断面図である。
【図22】図17のトリップコイルユニットが動作したと
きの図である。
【図23】図17における導体とバイメタルとの接続構成
を示す分解斜視図である。
【図24】図17におけるテストボタンの取付構成を示す
分解斜視図である。
【図25】過電流引外し素子の固定鉄心によりラッチを押
さえ込む構成を示す要部断面図である。
【図26】図4の配線用遮断器に警報スイッチを内蔵させ
た実施の形態を示す側面図である。
【図27】図26の配線用遮断器がトリップした状態を示
す図である。
【図28】従来例を示す配線用遮断器の外観斜視図であ
る。
【図29】図28の配線用遮断器を用いた分電盤の内部正
面図である。
【図30】図29のQ部の拡大図である。
【符号の説明】
1 配線用遮断器 3 開閉ハンドル 4 電源側端子 5 負荷側端子 6 分電盤 11 電源側端子 12 負荷側端子 13 ケース 13a ケース隔壁 14 カバー 15 カバー 18 可動接触子 19 導体 20 過電流引外し素子 21 バイメタル 22 導体 25 可動接触子 26 導体 27 ラッチ 27a 爪 30 開閉スプリング 32 連結片 35 固定鉄心 37 アーマチュア 38 復帰スプリング 39 調整ねじ 40 絶縁ワッシャ 45 ラッチ押え 46 過電流引外し素子 47 バイメタル 48 導体 49 導体 50 復帰スプリング 51 アーマチュア 52 固定鉄心 53 調整ねじ 54 調整穴 56 伝動部材 60 漏電引外し素子 61 零相変流器 62 漏電検出回路 63 プランジャ 64 トリップコイルユニット 65 引外しレバー 68 テスト回路接点 69 テストボタン 71 漏電表示機構 72 漏電表示片 73 表示ラッチ 75 固定鉄心 76 引外しコイル 77 ヨーク 78 警報スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小山 秀樹 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中央に隔壁を備えた略I形断面のケース及
    びこのケースの両側にそれぞれ組み合わされた左右2極
    のカバーからなる絶縁物の本体と、 左右一対の脚部を有し、この脚部で前記隔壁を跨いで前
    記ケースに回動可能に連結された開閉ハンドルと、 板面が前記ケース隔壁に沿うようにその両側に配置さ
    れ、一端が前記開閉ハンドルの脚部に回動可能に連結さ
    れ、他端に可動接点が取り付けられた平板な左右2極の
    可動接触子と、 短冊状のバイメタル、平板な基体とその両側に折り曲げ
    形成された脚部とからなるコ字形断面の磁路を有し、そ
    の両脚部で前記バイメタルをその幅方向から囲む固定鉄
    心、前記バイメタルと平行に一端で回動可能に支持さ
    れ、他端の接極部が前記固定鉄心に対向する平板なアー
    マチュア及びこのアーマチュアを前記固定鉄心と反対の
    側に付勢する復帰スプリングからなり、前記アーマチュ
    アの板面が前記ケース隔壁に沿うようにこの隔壁の一方
    の側に配置された過電流引外し素子と、 板面が前記ケース隔壁に沿うようにこの隔壁と前記過電
    流引外し素子との間に配置され、一端で前記ケースに回
    動可能に支持されるとともに、他端に側方に突出する爪
    を有し、この爪で前記アーマチュア側面の段部に係止さ
    れた平板なラッチと、 前記ケース隔壁と前記左右2極の可動接触子との間にそ
    れぞれ配置され、前記可動接触子と前記ラッチとの間に
    掛け渡された引張ばねからなる左右2極の開閉スプリン
    グと、 前記過電流引外し素子に設けられ、前記バイメタル又は
    アーマチュアを緩く挿通して前記アーマチュア又はバイ
    メタルにねじ込まれ、頭部が隙間を介して前記バイメタ
    ル又はアーマチュアと対向する調整ねじと、 前記可動接点と対向する固定接点が取り付けられるとと
    もに端子が一体形成され、前記ケース隔壁の一端両側に
    それぞれ配置された左右2極の固定接触子と、 前記ケース隔壁の他端両側にそれぞれ配置された左右2
    極の端子と、 前記ケース隔壁の一方の側で前記過電流引外し素子の前
    記バイメタルの一端と前記可動接触子との間及び前記バ
    イメタルの他端と前記端子との間をそれぞれ接続する導
    体と、 前記ケース隔壁の他方の側で前記可動接触子と前記端子
    との間を接続する導体と、を備えたことを特徴とする回
    路遮断器。
  2. 【請求項2】中央に隔壁を備えた略I形断面のケース及
    びこのケースの両側にそれぞれ組み合わされる左右2極
    のカバーからなる絶縁物の本体と、 左右一対の脚部を有し、この脚部で前記隔壁を跨いで前
    記ケースに回動可能に連結された開閉ハンドルと、 板面が前記ケース隔壁に沿うようにその両側に配置さ
    れ、一端が前記開閉ハンドルの脚部に回動可能に連結さ
    れ、他端に可動接点が取り付けられた平板な左右2極の
    可動接触子と、 短冊状のバイメタル、平板な基体とその両側に折り曲げ
    形成された脚部とからなるコ字形断面の磁路を有し、そ
    の両脚部で前記バイメタルをその幅方向から囲む固定鉄
    心、前記バイメタルと平行に一端で回動可能に支持さ
    れ、他端の接極部が前記固定鉄心に対向する平板なアー
    マチュア及びこのアーマチュアを前記固定鉄心と反対の
    側に付勢する復帰スプリングからなり、前記アーマチュ
    アの板面が前記ケース隔壁に沿うようにこの隔壁の一方
    の側に配置された第1の過電流引外し素子と、 短冊状のバイメタル、平板な基体とその両側に折り曲げ
    形成された脚部とからなるコ字形断面の磁路を有し、そ
    の両脚部で前記バイメタルをその幅方向から囲む固定鉄
    心、前記バイメタルと平行に一端で回動可能に支持さ
    れ、他端の接極部が前記固定鉄心に対向する平板なアー
    マチュア及びこのアーマチュアを前記固定鉄心側に付勢
    する復帰スプリングからなり、前記固定鉄心の基体の板
    面が前記ケース隔壁に沿うようにこの隔壁の他方の側に
    配置された第2の過電流引外し素子と、 前記ケース隔壁を貫通して前記第1及び第2の過電流引
    外し素子の前記アーマチュア間に介挿され、前記第2の
    過電流引外し素子の前記アーマチュアの吸引動作を前記
    第1の過電流引外し素子の前記アーマチュアに伝達する
    伝動部材と、 板面が前記ケース隔壁に沿うようにこの隔壁と前記過電
    流引外し素子との間に配置され、一端で前記ケースに回
    動可能に支持されるとともに、他端に側方に突出する爪
    を有し、この爪で前記第1の過電流引外し素子のアーマ
    チュア側面の段部に係止された平板なラッチと、 前記ケース隔壁と前記左右2極の可動接触子との間にそ
    れぞれ配置され、前記可動接触子と前記ラッチとの間に
    掛け渡された引張ばねからなる左右2極の開閉スプリン
    グと、 前記第1及び第2の過電流引外し素子にそれぞれ設けら
    れ、前記バイメタル又はアーマチュアを緩く挿通して前
    記アーマチュア又はバイメタルにねじ込まれ、頭部が隙
    間を介して前記バイメタル又はアーマチュアと対向する
    第1及び第2の調整ねじと、 前記可動接点と対向する固定接点が取り付けられるとと
    もに端子が一体形成され、前記ケース隔壁の一端両側に
    それぞれ配置された左右2極の固定接触子と、 前記ケース隔壁の他端両側にそれぞれ配置された左右2
    極の端子と、 前記ケース隔壁の一方の側で前記第1の過電流引外し素
    子の前記バイメタルの一端と前記可動接触子との間及び
    前記バイメタルの他端と前記端子との間をそれぞれ接続
    する導体と、 前記ケース隔壁の他方の側で前記第2の過電流引外し素
    子の前記バイメタルの一端と前記可動接触子との間及び
    前記バイメタルの他端と前記端子との間をそれぞれ接続
    する導体と、を備えたことを特徴とする回路遮断器。
  3. 【請求項3】ケース隔壁の両側で過電流引外し素子及び
    可動接触子と端子との間をそれぞれ接続する左右2極の
    導体、又は第1及び第2の過電流引外し素子と端子との
    間をそれぞれ接続する左右2極の導体を1次導体とする
    零相変流器と、この零相変流器の2次出力を増幅する漏
    電検出回路と、この漏電検出回路の出力により駆動さ
    れ、復帰スプリングに抗してプランジャを吸引するトリ
    ップコイルユニットと、前記プランジャの吸引動作と連
    動して前記過電流引外し素子のアーマチュア又は前記第
    1の過電流引外し素子のアーマチュアを固定鉄心側に移
    動させる引外しレバーとからなる漏電引外し素子を設け
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回路遮
    断器。
  4. 【請求項4】ケース隔壁に沿って滑動自在に設けられ、
    頭部の表示部がケースから突出する向きにスプリングに
    より付勢されるとともに、常時は引外しレバーに係止さ
    れて前記表示部が前記ケースの内側に保持される漏電表
    示片と、漏電トリップ後のラッチのリセット動作に連動
    して前記漏電表示片を前記スプリングに抗して移動さ
    せ、前記引外しレバーと再係合させる表示ラッチとから
    なる漏電表示機構を設けたことを特徴とする請求項3記
    載の回路遮断器。
  5. 【請求項5】過電流引外し素子又は第1の過電流引外し
    素子の固定鉄心の両脚部にケース隔壁側に延びる突部を
    一体形成し、この突部でラッチを前記ケース隔壁に向か
    って押さえ込むようにしたことを特徴とする請求項1〜
    請求項4のいずれかに記載の回路遮断器。
  6. 【請求項6】左右2極の可動接触子の可動接点側の端部
    間に、前記ケース隔壁にあけられた開口を貫通し、両端
    がそれぞれ前記可動接触子の端部に嵌合する連結片を介
    挿したことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか
    に記載の回路遮断器。
  7. 【請求項7】連結片の端部に、可動接触子に接合された
    導体の付け根部分を収納する凹部を設けたことを特徴と
    する請求項6記載の回路遮断器。
  8. 【請求項8】調整ねじの頭部とこれと対向するバイメタ
    ル又はアーマチュアとの間に絶縁材を挿入したことを特
    徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の回路遮
    断器。
  9. 【請求項9】調整ねじの頭部をカバー側に位置させると
    ともに、このカバーに前記頭部が臨む調整穴を設けたこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の
    回路遮断器。
  10. 【請求項10】爪の近傍でラッチの側面に僅かな隙間を
    介して対向するラッチ押さえをケース隔壁に嵌め込んで
    設け、このラッチ押えをカバーで押さえて固定したこと
    を特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載の回
    路遮断器。
  11. 【請求項11】マイクロスイッチからなる警報スイッチ
    をラッチと連動するようにケース隔壁に沿わせて設け、
    この警報スイッチは取付穴を前記ケース隔壁に形成した
    突起に嵌合させ、前記ケース隔壁とカバーとで挟み込ん
    で固定したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の回路遮断器。
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