JPH1064074A - 光ピックアップの対物レンズ移動装置 - Google Patents

光ピックアップの対物レンズ移動装置

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JPH1064074A
JPH1064074A JP8241201A JP24120196A JPH1064074A JP H1064074 A JPH1064074 A JP H1064074A JP 8241201 A JP8241201 A JP 8241201A JP 24120196 A JP24120196 A JP 24120196A JP H1064074 A JPH1064074 A JP H1064074A
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JP
Japan
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magnet
magnetic
objective lens
focusing
tracking
Prior art date
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Application number
JP8241201A
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English (en)
Inventor
Takashi Watabe
孝 渡部
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Akai Electric Co Ltd
Original Assignee
Akai Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォーカシング方向の駆動力とトラッキング
方向の駆動力、さらにフォーカシング方向とトラッキン
グ方向の2方向の復元力が、一対のマグネットによって
得られる 【解決手段】 対物レンズ2のホルダ1を支持軸10に
回動かつ摺動可能に取り付け、ホルダ1にはフォーカシ
ング用駆動コイル4aとトラッキング用駆動コイル5
a,5bを取り付ける。支持軸10は両側が円弧状の外
ヨーク8と固定され、その内側には4a,5a,5bに
対向するマグネット11を取り付け、ホルダ1にはマグ
ネット11より左右の長さが長い磁性片3a,3bを上
下2箇所の端部であってマグネット11の上端と下端で
対向する位置に取り付ける。マグネット11は4a,5
a,5b及び3a,3bに対して単極着磁されている。
4a,5a,5bに駆動電流を流すと2がトラッキング
及びフォーカシング方向に移動され、この電流を断つ
と、3a,3bにより、2が中立位置に保持される

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体レーザー
等の光源から放射される光ビームをディスク状の記録媒
体上に集光し、信号の記録または/及び再生をなす光学
式記録再生装置等に用いられる光ピックアップの対物レ
ンズ移動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光学式記録再生装置に用いられ
る光ピックアップには、記録媒体に情報信号を記録した
り、記録媒体から情報信号を再生したりするために、光
源からの光ビームを記録媒体上に正確に集光する必要が
あるため、対物レンズ移動装置が用いられている。この
対物レンズ移動装置としては、種々のものがあるが、そ
の一例を図4〜図6に示す。図4はこの移動装置の平面
を、図5は縦断した正面を、図6は縦断した側面をそれ
ぞれ示している。1はレンズホルダであり、このレンズ
ホルダ1は支持軸10を中心にして回動可能であり、か
つ支持軸10に沿って摺動可能なようにこの支持軸10
に取り付けられている。前記レンズホルダ1には対物レ
ンズ2がその光軸と前記支持軸10とが平行となるよう
に取り付けられている。さらに、前記レンズホルダ1の
外周面には支持軸10を挟んで対称となる位置に、フォ
ーカシング用駆動コイル4とトラッキング用駆動コイル
5が取り付けられている。
【0003】前記支持軸10は外ヨーク8を構成する部
材の中央に固定されている。この外ヨーク8は支持軸1
0を挟んで両側が円弧状になっており、各駆動コイル
4,5と対向する位置に配置されている。前記外ヨーク
8の内側にはフォーカシング用駆動コイル4に対向する
位置にフォーカシング用マグネット6が、またトラッキ
ング用駆動コイル5に対向する位置にトラッキング用マ
グネット7が取り付けられている。9は内ヨークであ
り、前記外ヨーク8と同様に支持軸10を挟んで両側が
円弧状になっており、外ヨーク8と対向するように、こ
れらの外ヨーク8を構成する部材の上に重ねられ、適宜
の手段により固定されている。レンズホルダ1の外周に
は図示していない凹陥部が設けられ、この凹陥部には縦
方向に長い磁性片3が、前記フォーカシング用マグネッ
ト6の中心に対向する位置に取り付けられている。ちな
みに、前記外ヨーク8と内ヨーク9とは、マグネット
6,7の磁気回路を形成するものであり、この磁気回路
中に前記磁性片3が配置されている。
【0004】ここで、図7を用いて、フォーカシング動
作を説明する。前記フォーカシング用マグネット6は前
記フォーカシング用駆動コイル4に対して上下に分極着
磁されており、この駆動コイル4の上辺と下辺が各磁極
と対向するように配置されている。今、前記駆動コイル
4の上辺がN極に下辺がS極と対向しており、この駆動
コイル4に矢印方向の電流が流れていたとすると、駆動
コイル4の上辺、下辺共に上方向への推力が発生する。
また、電流の向きが逆になれば下方向への推力が発生す
る。このフォーカシング用駆動コイル4はレンズホルダ
1の外周面に取り付けられているので、上記した力によ
り対物レンズ2をフォーカシング方向に移動することが
できる。
【0005】次に、図8を用いてトラッキング動作を説
明する。前記トラッキング用マグネット7は前記トラッ
キング用駆動コイル5に対して左右に分極着磁されてお
り、この駆動コイル5の右辺と左辺が各磁極と対向する
ように配置されている。今、前記駆動コイル5の左辺が
N極に右辺がS極と対向しており、駆動コイル5に矢印
方向の電流が流れていたとすると、駆動コイル5の左
辺、右辺共に左方向への推力が発生する。また、電流の
向きが逆になれば右方向への推力が発生する。前記トラ
ッキング用駆動コイル5もレンズホルダ1の外周面に取
り付けられているので、上記した力により対物レンズ2
をトラッキング方向に移動することができる。
【0006】次に、前記磁性片3の配置を示した図9を
用いて、対物レンズ2の中立位置保持動作を説明する。
前記したように、上下に分極着磁されたフォーカシング
用マグネット6に対向する位置に、縦長の前記磁性片3
を配置すると、上下の磁極から磁性片3に吸引力が発生
し、前記分極着磁の中央付近に留めようとする力が発生
する。磁性片3はレンズホルダ1の外周に取り付けられ
ているので、上記した力がレンズホルダ1に作用し、前
記対物レンズ2をフォーカシング方向の中立位置に留め
ることができる。また、上下に分極着磁されたフォーカ
シング用マグネット6の、前記磁性片3に対向する側の
面の磁束分布は、中央付近で最大となり左右両端に向か
うほど減少している。よって、前記磁性片3に働く吸引
力は左右方向では中央付近で一番強くなり中央付近に留
めようとする力が発生し、この力がレンズホルダ1に作
用し、対物レンズ2をトラッキング方向の中立位置に留
めることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の対物レ
ンズ移動装置では、フォーカシング用マグネットとトラ
ッキング用マグネットを各一対ずつ用意する必要があ
り、さらにフォーカシング用マグネットとトラッキング
用マグネット間で生じる磁束の相互干渉を考慮しつつ各
マグネットの配置を定める必要があり、光ピックアップ
の小型化、軽量化設計を行うための自由度はかなり少な
くなる、という課題があった。この発明は、上記に鑑み
てなされたものであり、フォーカシング方向の駆動力と
トラッキング方向の駆動力と、さらに、磁性片に作用す
る磁気的吸引力によるフォーカシング方向とトラッキン
グ方向の2方向に発生する復元力を一対のマグネットで
実現し、構造の簡略化を図った対物レンズ移動装置を提
供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、前
記目的を達成するための、この発明の光ピックアップの
対物レンズ移動装置は、レンズホルダをフォーカシング
方向とトラッキング方向に移動可能に支持し、これらの
レンズホルダと前記支持用の支持部材とのうち何れか一
方に駆動コイルを、他方にはマグネットを配置し、前記
駆動コイルに電流を流して前記レンズホルダをフォーカ
シング方向とトラッキング方向に移動するようにしたも
のであって、前記駆動コイルと固定の関係にある磁性片
を前記マグネットにより形成される磁気回路中に配置
し、この磁性片に作用する磁気的吸引力により前記フォ
ーカシング方向とトラッキング方向の2方向の復元力を
発生させて、前記レンズホルダの対物レンズを中立位置
に保持させるようにしたものにおいて、前記マグネット
は前記駆動コイル及び前記磁性片に対して単極着磁され
たものであることを特徴とする。
【0009】そして、前記磁気回路中に配置される前記
磁性片は前記マグネットに対向するように設けてもよい
し、前記磁性片は2個の磁性片により構成し、これらの
磁性片は前記マグネットの前記フォーカシング方向にお
ける両端部近傍に対向して設け、これらの磁性片の前記
トラッキング方向の長さは前記マグネットのそれよりも
長くしてもよい。また、前記磁気回路中に配置される前
記磁性片は2個の磁性片により構成され、これらの磁性
片は、それらのフォーカシング方向におけるそれぞれ遠
い側の端部が前記マグネットの前記フォーカシング方向
における各端部を超えるように配置してもよい。
【0010】
【作用】上記のように構成されたこの発明の光ピックア
ップの対物レンズ移動装置では、フォーカシング方向の
駆動力とトラッキング方向の駆動力、さらには磁性片に
作用する磁気的吸引力によるフォーカシング方向とトラ
ッキング方向の2方向に発生する復元力を、一対のマグ
ネットにより得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の一実施の形態
を図に基づいて説明する。図1は対物レンズ移動装置の
平面を、図2は縦断正面を、図3は縦断側面をそれぞれ
示すものである。これらの図において、前記従来例の説
明に用いた図4〜図6と同一符号は、特に説明しない限
り同様のものを示す。1はレンズホルダを示しており、
このレンズホルダ1は、支持軸10を中心にして回動可
能に、かつこの支持軸10に沿って摺動可能に、前記支
持軸10に取り付けられている。このレンズホルダ1に
は、対物レンズ2が、その光軸と前記支持軸10とが平
行となるように取り付けられている。さらに、前記レン
ズホルダ1の外周面には外周に沿ってフォーカシング用
駆動コイル4aが、また前記支持軸10を挟んで対称と
なる位置にトラッキング用駆動コイル5a,5bが取り
付けられている。前記レンズホルダ1の前記した回動
は、前記対物レンズ2を図示していない周知のディスク
状記録媒体のディスク面に対して水平なトラッキング方
向へ移動させることになり、またレンズホルダ1の前記
した摺動は、前記対物レンズ2を前記のディスク面に対
して垂直なフォーカシング方向へ移動させることにな
る。
【0012】前記支持軸10は外ヨーク8を構成する部
材の中央に固定され、この部材と前記支持軸10とによ
り、前記レンズホルダ1の支持部材が構成されている。
この外ヨーク8は支持軸10を挟んで両側が円弧状にな
っており、各駆動コイル4a,5a,5bと対向するよ
うに配置されている。前記外ヨーク8の内側には各駆動
コイル4a,5a,5bに対向する位置にマグネット1
1が取り付けられている。9は内ヨークであり、外ヨー
ク8と同様に支持軸10を挟んで両側が円弧状になって
おり、外ヨーク8と対向するように、この外ヨーク8を
構成する部材の上に重ねられ、周知の手段により固定さ
れている。前記レンズホルダ1の外周部には前記マグネ
ット11より左右の長さ、即ちトラッキング方向の長さ
が長い磁性片3a,3bが上下2箇所、即ちフォーカシ
ング方向の端部に取り付けられている。そして、これら
の磁性片3a,3bは前記マグネット11のフォーカシ
ング方向における両端部に対向して配置されている。ち
なみに、前記外ヨーク8と内ヨーク9とは前記マグネッ
ト11の磁気回路を形成するものであり、この磁気回路
中に前記磁性片3a,3bが配置されている。
【0013】ここで、図10を参照して、フォーカシン
グ動作を説明する。前記マグネット11はフォーカシン
グ用駆動コイル4aに対して単極着磁されており、この
駆動コイル4aと対向するように配置されている。今、
前記駆動コイル4aがN極と対向しており、駆動コイル
4aに矢印方向の電流が流れていたとすると、フォーカ
シング用駆動コイル4aに、上方向への推力が発生す
る。また、電流の向きが逆になれば下方向への推力が発
生する。前記フォーカシング用駆動コイル4aはレンズ
ホルダ1の外周面に取り付けられているので、上記した
力により対物レンズ2をフォーカシング方向に移動する
ことができる。
【0014】次に、図11によりトラッキング動作を説
明する。マグネット11はトラッキング用駆動コイル5
a,5bに対して単極着磁されており、これらの駆動コ
イル5a,5bと対向するように配置されている。今、
これらの駆動コイル5aの右辺と駆動コイル5bの左辺
がN極と対向しており、前記駆動コイル5a,5bに矢
印方向の電流が流れていたとすると、前記駆動コイル5
aの右辺と、駆動コイル5bの左辺には右方向への推力
が発生する。また、電流の向きが逆になれば左方向への
推力が発生する。前記トラッキング用駆動コイル5a,
5bは共にレンズホルダ1の外周面に取り付けられてい
るので、上記した力により対物レンズ2をトラッキング
方向に移動することが可能となる。
【0015】次に、前記磁性片3a,3bの配置を示す
図12を用いて前記対物レンズ2の中立位置保持動作を
説明する。左右長さが前記マグネット11より長い磁性
片3aを、これに対して単極着磁されたマグネット11
の上端で対向する位置に配置し、同様に左右の長さが前
記マグネット11より長い磁性片3bを、これに対して
前記のように単極着磁されたマグネット11の下端で対
向する位置に配置すると、上側の磁性片3aはマグネッ
ト11の上端部との間で吸引力が発生し、下側の磁性片
3bはマグネット11の下端部との間で吸引力が発生す
る。従って、前記駆動コイル4a,5a,5bへの電流
を断った場合には、レンズホルダ1に取り付けられた対
物レンズ2をフォーカシング方向の中立点に留めること
が可能となる。
【0016】特にレンズホルダ1の外周端部で上側の磁
性片3aの上端部が前記マグネット11の上端部より上
に配置され、下側の磁性片3bの下端部がマグネット1
1の下端部より下に配置された場合、即ち2個の前記磁
性片3a,3bは、それらのフォーカシング方向におけ
るそれぞれ遠い側の端部が前記マグネットの前記フォー
カシング方向における各端部を超えるように配置されて
いる場合には、上の磁性片3aに働く吸引力と下の磁性
片3bに働く吸引力がつりあった位置に留まろうとす
る。よって前記対物レンズ2をフォーカシング方向の中
立点に留めることが可能となる。
【0017】また、磁性片3a,3bはマグネット11
の右端部と左端部との間で吸引力が発生する。前記磁性
片3a,3bの左右長さがマグネット11より長い状態
でレンズホルダ1の外周部に配置された場合は、磁性片
3a,3bの右端部と左端部に働く吸引力がつりあった
位置に留まろうとする。よってレンズホルダ1に取り付
けられた対物レンズ2をトラッキング方向の中立点に留
めることが可能となる。
【0018】上記一実施の形態では、レンズホルダ1に
駆動コイル4a,5a,5bを、また支持軸10を含む
前記支持部材にマグネット11を固定した、可動コイル
型の対物レンズ移動装置について説明したが、レンズホ
ルダ1にマグネットを、また前記支持部材に駆動コイル
を固定した、可動マグネット型の対物レンズ移動装置で
も同様の作用効果が得られる。以下に、この可動マグネ
ット型のものを図について説明する。図13は対物レン
ズ移動装置の平面を、図14は縦断正面を、図15は縦
断側面をそれぞれ示すものである。これらの図におい
て、前記従来例の説明に用いた図4〜図6と同一符号
は、特に説明しない限り同様のものを示す。1はレンズ
ホルダを示しており、このレンズホルダ1は、支持軸1
0を中心にして回動可能に、かつこの支持軸10に沿っ
て摺動可能に、前記支持軸10に取り付けられている。
このレンズホルダ1には対物レンズ2が、その光軸と前
記支持軸10とが平行となるように取り付けられてい
る。さらに、前記レンズホルダ1の外周面には外周に沿
ってマグネット11aが、前記支持軸10を挟んで対称
となる位置に取り付けられている。
【0019】前記支持軸10は外ヨーク8を構成する部
材の中央に固定され、この部材と前記支持軸10とによ
り、前記レンズホルダ1の支持部材が構成されている。
この外ヨーク8は支持軸10を挟んで両側が円弧状にな
っており、マグネット11aと対向するように配置され
ている。前記外ヨーク8にはフォーカシング用駆動コイ
ル4bが巻かれており、マグネット11aと対向する面
にはトラッキング用駆動コイル5c,5dと、磁性片3
c,3dが取り付けられている。前記磁性片3c,3d
は、前記マグネット11aより左右の長さ、即ちトラッ
キング方向の長さが長く、上下2箇所、即ちフォーカシ
ング方向の端部に取り付けられている。そして、これら
磁性片3c,3dは前記マグネット11aのフォーカシ
ング方向における両端部に対向して配置されている。
【0020】ここで、図16を参照して、フォーカシン
グ動作を説明する。前記マグネット11aはフォーカシ
ング用駆動コイル4bに対して単極着磁されており、こ
の駆動コイル4bと対向するように配置されている。
今、前記駆動コイル4bがN極と対向しており、駆動コ
イル4bに矢印方向の電流が流れていたとすると、フォ
ーカシング用駆動コイル4bに、上方向への推力が発生
する。このフォーカシング用駆動コイル4bは外ヨーク
8に固定されているので、結果的にマグネット11aに
下方向への推力が発生する。また、電流の向きが逆にな
ればマグネット11aには上方向への推力が発生する。
前記マグネット11aはレンズホルダ1の外周面に取り
付けられているので、上記した力により対物レンズ2を
フォーカシング方向に移動することができる。
【0021】次に、図17によりトラッキング動作を説
明する。マグネット11aはトラッキング用駆動コイル
5c,5dと対向するように配置されている。これらの
駆動コイル5dの右辺と駆動コイル5cの左辺がN極と
対向しており、前記駆動コイル5c,5dに矢印方向の
電流が流れていたとすると、前記駆動コイル5dの右辺
と、駆動コイル5cの左辺には右方向への推力が発生す
る。これらのトラッキング用駆動コイル5c,5dは外
ヨーク8に固定されているので、結果的にマグネット1
1aに左方向への推力が発生する。また、電流の向きが
逆になればマグネット11aには右方向への推力が発生
する。前記マグネット11aはレンズホルダ1の外周面
に取り付けられているので、上記した力により対物レン
ズ2をトラッキング方向に移動することが可能となる。
【0022】次に、前記磁性片3c,3dの配置を示す
図18を用いて前記対物レンズ2の中立位置保持動作を
説明する。左右長さが前記マグネット11aより長い磁
性片3cを、これに対して単極着磁されたマグネット1
1aの上端で対向する位置に配置し、同様に左右の長さ
が前記マグネット11aより長い磁性片3dを、これに
対して前記のように単極着磁されたマグネット11aの
下端で対向する位置に配置すると、上側の磁性片3cは
マグネット11aの上端部との間で吸引力が発生し、下
側の磁性片3dはマグネット11aの下端部との間で吸
引力が発生する。従って、前記駆動コイル4b,5c,
5dへの電流を断った場合には、レンズホルダ1に取り
付けられた対物レンズ2をフォーカシング方向の中立点
に留めることが可能となる。特にレンズホルダ1の外周
面に取り付けられたマグネット11aの上端部より磁性
片3cの上端部が上に配置され、下側の磁性片3dの下
端部が前記マグネット11aの下端部より下に配置され
た場合は、上の磁性片3cに働く吸引力と下の磁性片3
dに働く吸引力がつりあった位置にマグネット11aは
留まろうとする。よっ て前記対物レンズ2をフォーカ
シング方向の中立点に留めることが可能となる。
【0023】また、磁性片3c,3dにはマグネット1
1aの右端部と左端部との間で吸引力が発生する。前記
磁性片3c,3dの左右長さが前記マグネット11aよ
り長い状態で配置された場合は、前記マグネット11a
は磁性片3c,3dの右端部と左端部に働く吸引力がつ
りあった位置に留まろうとする。よってレンズホルダ1
に取り付けられた対物レンズ2をトラッキング方向の中
立点に留めることが可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の光ピッ
クアップの対物レンズ移動装置は、フォーカシング方向
の駆動力とトラッキング方向の駆動力と、さらに、磁性
片に作用する磁気的吸引力によるフォーカシング方向と
トラッキング方向の2方向に発生する復元力とを、一対
のマグネットによって得ることができ、従って磁気的な
力で対物レンズを中立位置に保持させる光ピックアップ
の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示す対物レンズ移動
装置の概略平面図である。
【図2】図1のものの概略縦断正面図である。
【図3】図1のものの概略縦断側面図である。
【図4】従来例を示す対物レンズ移動装置の概略平面図
である。
【図5】図4のものの概略縦断正面図である。
【図6】図4のものの概略縦断側面図である。
【図7】図4のものの動作を説明するためのものであ
り、図4のものの要部の概略斜視図である。
【図8】図4のものの動作を説明するためのものであ
り、図4のものの要部の概略斜視図である。
【図9】図4のものの動作を説明するためのものであ
り、図4のものの要部の概略斜視図である。
【図10】図1のものの動作を説明するためのものであ
り、図1のものの要部の概略斜視図である。
【図11】図1のものの動作を説明するためのものであ
り、図1のものの要部の概略斜視図である。
【図12】図1のものの動作を説明するためのものであ
り、図1のものの要部の概略斜視図である。
【図13】この発明の他の実施の形態を示す対物レンズ
移動装置の概略平面図である。
【図14】図13ものの概略縦断正面図である。
【図15】図13のものの概略縦断側面図である。
【図16】図13のものの動作を説明するためのもので
あり、図13のものの要部の概略斜視図である。
【図17】図13のものの動作を説明するためのもので
あり、図13のものの要部の概略斜視図である。
【図18】図13のものの動作を説明するためのもので
あり、図13のものの要部の概略斜視図である。
【符号の説明】
1 レンズホルダ 2 対物レンズ 3,3a,3b,3c,3d 磁性片 4,4a,4b フォーカシング用駆動コイル 5,5a,5b,5c,5d トラッキング用駆動コイ
ル 6 フォーカシング用マグネット 7 トラッキング用マグネット 8 外ヨーク 9 内ヨーク 10 支持軸 11,11a マグネット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズを保持したレンズホルダと、
    このレンズホルダをディスク状記録媒体のディスク面に
    対して垂直なフォーカシング方向と前記ディスク面に対
    して水平なトラッキング方向に移動可能に支持した支持
    部材とを備え、 これらのレンズホルダと支持部材とのうち何れか一方に
    駆動コイルを、他方には該駆動コイルと対向する位置に
    マグネットを配置し、 前記駆動コイルに電流を流して前記レンズホルダを前記
    ディスク面に対するフォーカシング方向とトラッキング
    方向に移動するようにした光ピックアップの対物レンズ
    移動装置であって、 前記駆動コイルと固定の関係にある磁性片を前記マグネ
    ットにより形成される磁気回路中に配置し、この磁性片
    に作用する磁気的吸引力により前記フォーカシング方向
    とトラッキング方向の2方向の復元力を発生させて、前
    記対物レンズを中立位置に保持させるようにしたものに
    おいて、 前記マグネットは前記駆動コイル及び前記磁性片に対し
    て単極着磁されたものであることを特徴とする光ピック
    アップの対物レンズ移動装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気回路中に配置される前記磁性片
    は前記マグネットに対向するように設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の光ピックアップの対物レン
    ズ移動装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気回路中に配置される前記磁性片
    は2個の磁性片により構成され、これらの磁性片は前記
    マグネットの前記フォーカシング方向における両端部近
    傍に対向して設けられ、これらの磁性片の前記トラッキ
    ング方向の長さは前記マグネットのそれよりも長いこと
    を特徴とする請求項2記載の光ピックアップの対物レン
    ズ移動装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気回路中に配置される前記磁性片
    は2個の磁性片により構成され、これらの磁性片は、そ
    れらのフォーカシング方向におけるそれぞれ遠い側の端
    部が前記マグネットの前記フォーカシング方向における
    各端部を超えるように配置されていることを特徴とする
    請求項1乃至3の何れかに記載の光ピックアップの対物
    レンズ移動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6839899B2 (en) * 2002-03-22 2005-01-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Optical element driving device having two permanent magnets and one magnetic substance

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