JPH1062349A - 温度センサ付き光学系 - Google Patents

温度センサ付き光学系

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JPH1062349A
JPH1062349A JP22219296A JP22219296A JPH1062349A JP H1062349 A JPH1062349 A JP H1062349A JP 22219296 A JP22219296 A JP 22219296A JP 22219296 A JP22219296 A JP 22219296A JP H1062349 A JPH1062349 A JP H1062349A
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JP
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temperature
light
temperature sensor
optical system
sensor
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JP22219296A
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English (en)
Inventor
Michio Naka
道男 仲
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Arkray Inc
Original Assignee
KDK Corp
Kyoto Daiichi Kagaku KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレート上の試薬の温度を測定するための温
度センサが試薬から離れた位置に設けられるため、その
温度センサで試薬の温度を正確に検出するのは困難であ
った。 【解決手段】 各種分析装置に測定要素として採用され
る光学系であって、光源のLEDと、LEDの放射光を
試薬に当てた時の反射光もしくは透過光を検出する光セ
ンサとを樹脂を用いて1ブロックにモールド形成した光
学系において、前記試薬の温度をより正確に検出するた
めに、当該モールド樹脂内に、温度センサを埋設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種分析装置に組
み込まれる光学系に関し、特に測定対象物の温度をより
正確に検出できるようにした温度センサ付き光学系に関
する。
【0002】
【従来の技術】プレートに含ませた試薬に検体として例
えば血液を滴下して試薬と反応させた後、その試薬に光
を当て、その試薬からの光反射強度を測定することによ
り、前記反応により生じた色素の量を定量し、これに基
づき血液中の血糖値を測定する血糖計を始め、光学系を
計測手段とする分析装置が臨床検査において多用されて
いる。前記反応は、化学反応や酵素反応であるため、温
度によって反応速度が異なり、測定値も異なってくる。
従って測定時の反応温度を測定し、測定値を温度補正す
ることにより、基準温度(25℃)で行ったときに得られ
る値に換算する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1にこの種の分析装
置の概略を示している。プレート1上の測定部位1aに
対して下方から光を投射するものにあっては、プレート
1の下方に光学系2が位置し、その光学系2自身は基板
3に実装され、又、その基板3には、前述した反応温度
を知るための温度センサ4が光学系2の近傍に実装され
ている。
【0004】前記光学系2において、小型の分析装置で
は光源にLED2aが採用され、そのLED2aよりの
放射光をプレート1上の試薬や検体に当て、このとき4
5°方向の反射光が光センサ2bで検出される。両素子
2a,2bは、遮光性の樹脂2c内に埋め込まれて一つ
のブロックにモールド成形される。但し、樹脂2c内で
光Qの行路にあたる箇所は中空Vになっており、以下の
図面においても同様である。
【0005】この場合、温度センサ4の測定対象は、プ
レート1上の試薬や検体が点着された測定部位1aであ
るが、温度センサ4と測定部位1aとは、プレート1〜
光学系2〜基板3〜温度センサ4、という具合に遠回り
な熱結合であるため、測定部位1aの温度が温度センサ
4の温度に馴染む(又はその逆)までには時間がかかり、
それ故、従来は両部材1a,4の温度が等しくなるのを
待たずに測定を開始するのが実状であるため適正な温度
補正は行われていなかった。
【0006】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、測定部位と温度センサとの熱結合
を最短にして、試薬の反応温度を短時間で正確に測定で
きるようにした温度センサ付き光学系およびこの光学系
を採用した分析装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本第1発明(請求項1、
図2対応)では、測定値を温度補正するための温度セン
サ(2d)を、光学系(2)を形成しているモールド樹脂内
に埋め込んでいるため、測定部位(1a)と温度センサ
(2d)とは樹脂(2c)を通じて最短で熱結合されるた
め、比較的、短時間で温度センサ(2d)が測定部位(1
a)の温度に馴染むようになる。
【0008】かかる光学系(2)を用いて、請求項4に記
載したような分析装置を構成すれば、正確な反応温度を
検出できるため、測定値に対して正確な温度補正を行え
る。
【0009】本第2発明(請求項2、図3対応)では、光
学系(2')に、測定光(Q2)の一部をモニター光(Q3)と
して取り出せるようにしたLED(2a')を用いてお
り、そのモニター光(Q3)を第2の光センサ(2e)で検
出することにより、測定光(Q2)の光量を正確に知り、
それ故、正確な反射率もしくは透過率を検出できる。
(LEDの発光要素から側方に放射される光をモニター
光として検出する場合、そのモニター光と正面に放射さ
れる測定光とは、LEDの駆動条件によって比例しない
ため、側方の放射光はモニター光として採用できない)
【0010】このようなモニター機能付きの光学系
(2')を用いて請求項5に記載したような分析装置を構
成すれば、測定光(Q2)の光量が正確にわかるため、反
射率もしくは透過率を正確に測定でき、その測定値に対
して正確な温度補正を行える。
【0011】測定光の一部をモニター光として取り出せ
るLEDとしては、例えば請求項3に示した形態のもの
を例示できる。
【0012】請求項4又は5にある分析装置において
は、温度対補正係数の関係は一般にリニアな関係にはな
らないため(つまり簡単な関数で示すことがてきないた
め)、テーブルROMにおいて、各温度毎の補正係数を
テーブルデータにして記憶している。
【0013】請求項7に示すように、測定開始前と測定
実施後に同一の温度センサで温度測定を行い、両温度差
が所定値以下ならば、測定部位と温度センサとで温度が
馴染んでいると判定できるため、今回行った測定は有効
とされる。
【0014】プレートに対して検体を点着してから実際
に測定を開始するまで、反応時間として所定の待機時間
が設定されるが、請求項8では、その間に給電しておく
必要のないデバイスはオフされるため、電池駆動の装置
にあっては電池寿命を長くできる。
【0015】尚、電池の電圧(寿命)判定の際には、請求
項9にあるように、全デバイスをオンにした全負荷の状
態で行うと、より信頼度の高い判定を行える。
【0016】
【発明の実施の形態】図2は、本第1発明の温度センサ
付き光学系の一形態を示した構成図であり、図1と同じ
要素に対しては共通の符号を付している。基板3上に取
り付けられていた温度センサ4に替えて、光学系2を形
成している樹脂2c内の上方部(つまり、プレート1に
接近した箇所)に温度センサ2dが埋め込まれている。
【0017】尚、実際に光学系2を形成するには、直方
体形状の樹脂に、各要素2a、2bおよび2dを差し込
めるように、挿入孔を形成しておき、それらの挿入孔に
各要素を差し込んだ後に、エポキシ接着剤を用い各要素
を樹脂内に封入する。
【0018】LED2aよりの放射光がプレート1の測
定部位1aに投射され、その反射光が光センサ2bで検
出される点は図1の場合と同じであるが、測定部位1a
における試薬の反応温度を検出するための温度センサ2
dがプレート1に接近した箇所に設けられている。この
構成により、測定部位1aと温度センサ2dとの熱結合
が最短となり、両要素1,2dは短時間で相互に温度が
馴染むため、早い時点で正確な温度を検出できる。
【0019】図3は、本第2発明の温度センサ付き光学
系の一形態を示した構成図であり、図2と同じ要素に対
しては共通の符号を付している。光学系2'において、
LED2a'は横向きに設けられ、その放射方向端部(先
端部)にある凸状のレンズ部が削除され、替わりに、4
5°方向の傾斜面Rが形成される。これにより、LED
の放射光Q1はその傾斜面Rで全反射することにより、
その全反射光は測定光Q2として上方に進む。その測定
光Q2が発散しないよう、LED2a'には新たに上方に
凸部を持つレンズPが形成されている。
【0020】ところで前記の傾斜面Rは、通常のモール
ド加工で形成されたものであり、その程度の加工精度で
は完全な鏡面にはなっておらず、微細ではあるがその表
面には多数の凹凸が存在する。従って、前記の放射光Q
1の一部は傾斜面Rにて散乱して前方方向に散乱光Q3
放射される。光センサ2eはその散乱光Q3を検出する
ために設けられたものである。この場合のように、測定
光Q2の一部を散乱光Q3として検出する場合、測定光Q
2と散乱光Q3との割合はLEDの駆動条件に関係なく常
に一定であるため、散乱光Q3を検出することにより、
測定光Q2の光量を正確に知ることができる。
【0021】尚、図3では、各要素2a'、2b、2e
を全部を表示するために平面上に並べて示したが、光学
系2'を小型に形成するため、実際には立体的に配設さ
れている。図3において左側方から眺めたのが図4であ
り、この図4でわかるように、光センサ2bは、測定光
2に対し、右側方45°方向の反射光Q2'を受光でき
るよう配設されている。尚、図4において光センサ2e
および温度センサ2dは図示していない。
【0022】図5は、図2に示した光学系2を採用した
分析装置の制御ブロック図を示している。11は、前述
の反射光を検出する光センサ(フォトダイオード)2bの
検出信号を増幅するアンプであり、12は、前記アンプ
11の出力信号と温度センサ(サーミスタ)2dの検出信
号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変
換器である。13は、本分析装置を総括制御するCPU
である。
【0023】14は、本分析装置におけるプレートセッ
ト位置(不図示)にセットしたプレートに検体を点着した
とき、光透過度の変化により点着動作が行われたかを検
出する点着検知センサである。15はLED2aを点灯
制御するための点灯制御回路である。16は、測定値を
表示するための液晶表示器であり、17は液晶表示器1
6を駆動するためのドライバーである。18は、エラー
検出時などに警報音を出力するブザーである。
【0024】試薬を含むプレートに検体を点着してから
データ採取(反射率測定)するまで、試薬毎に規定の反応
時間が設定されており、その間は、A/D変換器12を
休止させておくと消費電流を低減でき、そのために設け
られたのが電源コントロール部19である。又、試薬の
反応は、そのときの温度によって速度が変わるため、一
定の条件(標準温度25℃)で行わないと各測定でのデー
タに共通性がない。そのために、測定温度毎に決められ
た補正係数を測定値(ここでは濃度)に乗じることによ
り、標準温度で行ったときに得られるデータに換算する
必要があり、その補正係数をテーブル化して記憶してい
るのがテーブルROM20である。そのテーブル内容を
表1に示す。表1において縦軸は10の位の温度で横軸
は1の位の温度を示し、例えば22℃での補正係数は
1.04である。
【0025】
【表1】 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0: 1.44 1.42 1.40 1.38 1.36 1.35 1.33 1.32 1.30 10: 1.27 1.25 1.23 1.21 1.19 1.17 1.15 1.13 1.11 1.09 20: 1.07 1.06 1.04 1.03 1.01 1.00 1.00 1.01 1.02 1.03 30: 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.12 1.16 1.20 1.27 40: 1.35
【0026】21は、測定値や各種分析に必要なデータ
を記憶しているRAMである。22は本分析装置の電源
スイッチであり、23は、RAM21に記憶された測定
データを外部のコンピュータなどに送出する際のインタ
フェイスである。前記CPU13には、検出した反射光
から反射率を演算する反射率演算部13a、その反射率
から試薬中の特定物質の濃度に換算する濃度換算部13
b、テーブルROM20より読み出した補正係数に基づ
き前記濃度を温度補正する温度補正部13cが含まれ
る。
【0027】上述した構成の分析装置における動作を図
6のフローチャートに従って説明する。ステップS1に
て電源スイッチ22がオンにされると、A/D変換器1
2のごときアナログ回路を含め全デバイスがオンにされ
る。LED2aは規定の電圧を印加して一定の条件で点
灯してもLED自体の固体特性および製作時の加工精度
によってその発光量は一定でなく、かつ、そのときの温
度によっても発光量が変化する。そこで測定を行う前に
LEDの発光量を測定する必要がある。そのためにステ
ップS2にて、反射率が既知の試験片(例えば50%)を
プレートセット位置にセットし、ステップS3にて、L
ED2aを瞬時に点灯させ、このとき、光センサ2bに
より、反射光の検出電圧(例えば12mV(アンプの出力
レベル))が検出されたとする。
【0028】次に測定対象のプレートに対して反射光の
検出電圧として6mVが検出されたならば、そのプレー
トにおける試薬の反射率σは、σ=50/12×6=2
5%で与えられることが判る。それ故、ステップS4で
は、反射率を算出する際の反射率算出係数として、50
/12=4.2の値が記憶され、これにて、試験片を用い
たLED2aの光量補正ルーチンが終了し、次に測定モ
ードに進む。
【0029】尚、LED2aと温度センサ2dとは樹脂
2cを通じて熱結合していることになるが、LED2a
は、消費電力40mW(印加電圧2V、消費電流20m
A)と微小でかつ点灯時間は100μSecと瞬時であるた
め、温度センサ2dがLED2aの温度影響を受けるこ
とは皆無である。
【0030】まず未点着のプレートをプレートセット位
置にセットし、ステップS11では本分析装置の電源で
ある乾電池(単4×4本)の電圧判定が行われる。測定値
が保証される規定電圧以上あれば次のステップS12に
て温度センサ2dにより、そのときのプレート上の試薬
(正確には光学系2を形成する樹脂2c)の温度t1が検
出される。
【0031】測定した温度が5℃〜40℃の範囲にあ
り、測定可能な温度範囲内であると判定されるとステッ
プS13からステップS14に進み、プレートに点着さ
れるのを待つ。ここでプレートに検体を点着し、その点
着が点着検知センサ14により検知されればステップS
15に進み、30秒タイマーが起動され、ステップS1
6では前述したアナログ回路がオフにされる。さて、3
0秒タイマーが30秒をタイムアップすれば、ステップ
S17からステップS18に進み、測定に備え、アナロ
グ回路がオンにされる。
【0032】ステップS19にて再度、電池の電圧の判
定が行われる。先の電池電圧判定も同様であるが、電池
電圧判定の際に、比較的消費電流の大きいA/D変換器
12をオンしておくことにより、より適切な電圧判定を
行える。ここでも規定電圧以上であれば、次のステップ
S20にて温度センサ2dにより試薬の温度t2が検出
される。ここでも試薬の温度で適正であれば、ステップ
S22にて、温度t1と30秒経過後の温度t2との温度
差が5℃未満であるかが判定される。5℃未満であれ
ば、つまり、30秒経過しても光学系2に温度変化があ
まりなかったならば、即ち、温度t1を検出した時点(点
着の実施時点)で光学系2の温度がプレートの温度に十
分に馴染んでいるならば、ステップS23に進む。
【0033】ステップS23では、まず、LED2aが
瞬間的に点灯され、光センサ2bにより、反射光Q3
検出される。光センサ2bで検出された信号電圧が4m
Vとすると、前記の反射率算出係数4.2に4を乗じて
反射率σ=16.8%が演算され、続いてこの反射率σ
から試薬に含まれる特定物質の濃度(Hとする)に換算さ
れ、続いて、反応時の温度t2として22℃が採用され
たとき、この温度22に対応する補正係数k=1.04
がテーブルROM20から読み出され、前記濃度Hに補
正係数を乗じて真の濃度が求められ、ステップS24に
てその測定値が液晶表示器16で表示され、又、ステッ
プS25ではその測定値がRAM21に記憶される。こ
の後はステップS11に戻ることにより、上述した測定
を繰り返して行うことができる。
【0034】図7は、図3に示した光学系2'を採用し
た分析装置の制御ブロック図を示している。第2の光セ
ンサ2eの検出信号も光センサ2bと同様にアンプ11
で増幅され、A/D変換器12に供給される。
【0035】図7の分析装置における動作を図8のフロ
ーチャートに従って説明する。光源にモニター光検出機
能を持つLED2a'を用いた場合でも、測定光Q2の光
量の測定が必要となることは先の実施形態(図5)と同様
であり、ここでは次のような方法で測定光の光量を測定
している。
【0036】ステップS1にて電源スイッチ22がオン
にされると、A/D変換器12のごときアナログ回路を
含め全デバイスがオンにされる。ステップS2では反射
率が既知の試験片(例えば50%)をプレートセット位置
にセットし、ステップS3にて、LED2a'の点灯に
より、光センサ2bにより、44mVの反射光の検出電
圧が検出され、光センサ2eにより、4.2mVのモニ
ター光出力が検出されたとする。
【0037】次に、プレートセット位置に測定対象の試
薬を有するプレートをセットすると、反射光出力が12
mVであり、モニター光出力は4.2mVのままであれ
ば、その試薬の反射率σは、σ=50×12/44=1
3.6%となる。
【0038】一方、反射光出力が12mVであったが、
モニター光出力が4.2mから4.0mVに低下(LED
の光出力が4.0/4.2倍に低下)していた場合、その試
薬の反射率σは、σ=50×(12/44)÷(4.0/4.
2)=14.3%となる。
【0039】これよりわかるように、反射率P%の試験
片をセットしたときの反射光出力A、モニター光出力B
を予め測定しておき、異なる状況下で測定対象のプレー
トをセットしたときの反射光出力がCでモニター光出力
がDならば、そのプレートの試薬の反射率σは、 σ=P×(B/A)×(C/D) で得られ、P,B,Aを予め測定しておけば、その後は
単にC,Dの入力により反射率σを知ることができる。
それ故、ステップS4では、反射率を算出する際の反射
率算出係数として、P×(B/A)の値が記憶される。こ
れにて、試験片を用いたLED2aの光量補正ルーチン
は終了し、このルーチンは測定毎に行う必要はなく、最
初に一回だけ行えばよい。
【0040】実際の測定モードにおいては、ステップS
11以降が実行されるが、その動作は図6のものとほぼ
同様であるが、ただステップS23'では、二つの光セ
ンサ2b、2eにより、反射光の検出出力Cとモニター
光の検出出力Dとが測定され、先に求めたP×(B/A)
の反射率算出係数に(C/D)の値を乗じることで試薬の
反射率σが演算され、その反射率σから試薬に含まれる
特定物質の濃度に換算され、そして、現在の温度で前記
濃度が温度補正される。
【0041】
【発明の効果】本第1発明は、測定値を温度補正するた
めの温度センサを、光学系を形成しているモールド樹脂
内に埋め込んだため、測定部位と温度センサとは樹脂を
通じて最短で熱結合されるようになり、それ故、短時間
で温度センサが測定部位の温度に馴染むため、正確な反
応温度を検出でき、測定値に対して正確な温度補正を行
える。本第2発明は、第2発明の構成に加え、光学系の
光源に、測定光の一部をモニター光として取り出せるよ
うにしたLEDを用い、そのモニター光を検出すること
により、測定光の正確な光量を測定したため、正確な反
射率もしくは透過率を検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の光学系の構成を示した図
【図2】 本第1発明の光学系の一形態を示した図
【図3】 本第2発明の光学系の一形態を示した図
【図4】 図3の光学系を左側方から眺めた図
【図5】 図2の光学系を用いた分析装置の制御ブロッ
ク図
【図6】 図5の分析装置における制御動作を示したフ
ローチャート
【図7】 図3の光学系を用いた分析装置の制御ブロッ
ク図
【図8】 図7の分析装置における制御動作を示したフ
ローチャート
【符号の説明】 1 プレート 2 光学系 2a LED 2b 光センサ 2d 温度センサ 2e 光センサ 3 基板 11 アンプ 12 A/D変換器 13 CPU 13a 反射率演算部 13b 濃度換算部 13c 温度補正部 14 点着検知センサ 15 点灯制御部 16 液晶表示部 17 ドライバー 18 ブザー 19 電源コントロール部 20 テーブルROM 21 RAM 22 電源スイッチ 23 インタフェイス

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種分析装置の計測要素として採用され
    る光学系であって、光源として用いたLEDと、LED
    の放射光を試薬に当てた時の反射光もしくは透過光を検
    出する光センサとを樹脂を用いて1ブロックにモールド
    形成すると共に、前記試薬の温度を検出すべく、当該モ
    ールド樹脂内に、温度センサを埋設したことを特徴とす
    る温度センサ付き光学系。
  2. 【請求項2】 各種分析装置の計測要素として採用され
    る光学系であって、測定に供する放射光の一部をモニタ
    ー光として取り出せるようにしたLEDと、LEDの放
    射光を試薬に当てた時の反射光もしくは透過光を検出す
    る第1の光センサと、前記モニター光を検出する第2の
    光センサとを、樹脂を用いて1ブロックにモールド形成
    すると共に、前記試薬の温度を検出すべく、当該モール
    ド樹脂内に、温度センサを埋設したことを特徴とする温
    度センサ付き光学系。
  3. 【請求項3】 LEDの放射方向先端部を斜めにカット
    し、その傾斜面で全反射した光を測定光として用いる一
    方、前記傾斜面で僅かに散乱した光をモニター光として
    用いた請求項2記載の温度センサ付き光学系。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の温度センサ付き光学系
    と、光センサで検出した反射光もしくは透過光に基づ
    き、反射率もしくは透過率を演算する演算手段と、、そ
    の演算値から試薬における濃度に換算する濃度換算手段
    と、温度センサで検出した温度に基づき、前記換算され
    た濃度の値を補正する温度補正手段と、温度補正された
    濃度を表示する表示手段とを備えたことを特徴とする分
    析装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3記載の温度センサ付光
    学系と、第2の光センサで検出したモニター光に基づ
    き、第1の光センサで検出した反射光もしくは透過光を
    補正し、その補正した光量に基づき、反射率もしくは透
    過率を演算する演算手段と、その演算値から試薬におけ
    る濃度に換算する濃度換算手段と、温度センサで検出し
    た温度に基づき、前記演算された濃度の値を補正する温
    度補正手段と、温度補正された濃度を表示する表示手段
    とを備えたことを特徴とする分析装置。
  6. 【請求項6】 温度補正手段は、テーブルROMに格納
    した補正係数に基づき行う請求項4もしくは5に記載の
    分析装置。
  7. 【請求項7】 温度センサにより、測定開始前と測定実
    施後に温度を測定し、両温度差が所定値以下ならば、今
    回の測定を有効とする請求項4ないし請求項6のいずれ
    かに記載の分析装置。
  8. 【請求項8】 試薬に検体を点着してから測定データを
    採取するまでの間、アナログデバイスをオフにして消費
    電流の低減を図った請求項4ないし請求項7のいずれか
    に記載の分析装置。
  9. 【請求項9】 全デバイスのオン状態で電池の電圧判定
    を行う請求項4ないし8のいずれかに記載の分析装置。
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