JPH1061495A - 航空機エンジンのフレームホルダ - Google Patents

航空機エンジンのフレームホルダ

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JPH1061495A
JPH1061495A JP22362996A JP22362996A JPH1061495A JP H1061495 A JPH1061495 A JP H1061495A JP 22362996 A JP22362996 A JP 22362996A JP 22362996 A JP22362996 A JP 22362996A JP H1061495 A JPH1061495 A JP H1061495A
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JP
Japan
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air
annular member
air pipe
linear
frame holder
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JP22362996A
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English (en)
Inventor
Koji Shinpo
浩二 新保
Yoshio Koide
芳夫 小出
Takeshi Kashiwagi
武 柏木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アフタバーナ付航空機エンジンのフレームホ
ルダの冷却を図る。 【解決手段】 アフタバーナの入口に配され円環状のフ
ァン流とその内側のコア流とを周方向に交互に内側およ
び外側に導いて2つの流れの混合を図るミキサ15の後
方に設けられ、断面が後方に向って開いた略三角形状を
していて下流に再循環域を形成して保炎を行う航空機エ
ンジンのフレームホルダ7であって、フレームホルダ7
は円環状部材20と、円環状部材20の内周から内方に
突出して、かつ周方向に間隔を空けて複数設けられた直
線状部材21とからなり、円環状部材20および直線状
部材21の溝内には冷却用空気を導入する空気管22が
設けられており、円環状部材20には冷却用空気として
ファン流を取り入れるように前方に向って開口したスク
ープ23が周方向に間隔を空けて複数設けられ空気管2
2と接続しており、少なくても直線状部材21に設けら
れた空気管22bには直線状部材21に向いて開口した
複数の空気吐出口24が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアフタバーナを有す
る航空機エンジンのフレームホルダに係り、特にフレー
ムホルダの耐熱性を高める技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、アフタバーナを有する航空機エ
ンジン(ガスタービンエンジン)の構造例を示してい
る。
【0003】該航空機エンジン1にあっては、空気を取
り入れるファン2と、取り入れた空気を圧縮する圧縮機
3と、圧縮した空気に燃料を混合して燃焼させる燃焼器
4と、該燃焼器4の燃焼ガスによりファン2及び圧縮機
3を駆動するタービン5と、新たに付加した燃料の再燃
焼を行うアフタバーナ6とを具備している。
【0004】アフタバーナ6の部分には、三角形断面等
を有し下流に再循環域Xを形成して保炎を行なうフレー
ムホルダ(保炎器)7と、燃料を噴出させるための燃料
ノズル8と、点火栓9と、燃焼ガス流路を形成するため
のアウターダクト10と、燃焼器ライナ11とが配さ
れ、燃焼ガスは燃焼器ライナ11内部を経由して排気ノ
ズル12から噴出させることにより、推力の増加を図る
ようにしている。
【0005】また、ファン2から分岐させたファン流
(バイパス流)13と、圧縮機3、燃焼器4およびター
ビン5から排出されるコア流14とは、ミキサ(混合
器)15を経由させることにより、混合促進が図られる
ようにしている。尚16はテールコーンである。
【0006】ミキサ15にあっては、図5に示すよう
に、横断面形状が波形形状の案内壁(隔壁)を有すると
ともに、該波形形状が下流ほど漸次大きくなる設定がな
されており、図5に実線および破線の矢印で示すファン
流13およびコア流14を、内側および外側に交互に導
くことにより、混合性を高めるものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる航空機エンジン
においてフレームホルダ7は、断面が後方に向って開い
た略三角形状をしており、耐熱性金属の板金製で特に冷
却はしていない。ところが近年燃焼器4の出口温度を上
昇させその状態で熱効率の向上が図られてきたので、コ
ア流14の温度は従来800°C程度であったものが9
00°C程度まで上ることが考えられる。フレームホル
ダはアフタバーナ作動時には後方の火炎からの輻射熱に
曝されるのでコア流14がこのように高温になるとフレ
ームホルダ自体の温度はさらに高温になり上記の金属で
は耐久性を維持することが困難となる。
【0008】本発明は、従来のフレームホルダのかかる
問題点に鑑み案出されたもので、エンジンの他の部分の
構造を大巾に変更することなくフレームホルダの冷却を
行ない、従来用いられた金属を使用しつつ耐久性の向上
を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の航空機エンジンのフレームホルダは、アフタバ
ーナの入口に配され円環状のファン流とその内側のコア
流とを周方向に交互に内側および外側に導いて2つの流
れの混合を図るミキサの後方に設けられ、断面が後方に
向って開いた略三角形状をしていて下流に再循環域を形
成して保炎を行う航空機エンジンのフレームホルダであ
って、該フレームホルダは円環状部材と、円環状部材の
内周から内方に突出して、かつ周方向に間隔を空けて複
数設けられた直線状部材とからなり、円環状部材および
直線状部材の溝内には冷却用空気を導入する空気管が設
けられており、円環状部材には冷却用空気として上記フ
ァン流を取り入れるように前方に向って開口したスクー
プが周方向に間隔を空けて複数設けられ空気管と接続し
ており、少なくても直線状部材に設けられた空気管には
直線状部材に向いて開口した複数の空気吐出口が設けら
れている。
【0010】ミキサのファン流の出口近傍に開口したス
クープから、ファン流を取り入れ、円環状部材に設けら
れた冷却用空気の空気管を通って直線状部材に設けられ
た冷却用空気の空気管に導入される。直線状部材の空気
管には直線状部材に向かって設けられた複数の空気吐出
口から冷却空気を吐出して直線状部材を冷却する。ファ
ン流の温度は150°〜200°Cであり、直線状部材
に衝突してインピンジ冷却を行う。衝突して直線状部材
を冷却した後の冷却空気はアフタバーナの燃焼用として
用いられる。このように空冷することによりフレームホ
ルダの材料を安価な従来材料としても耐久性を維持する
ことができる。なお、円環状部材も使用している材料の
耐熱許容温度を越えるときは、その内側を通る空気管に
空気吐出口を設け、インピンジ冷却を行うことができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施の形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。図1は本発明のフレー
ムホルダの側断面図である。図2は図1のA−A矢視図
である。図3は図1のB−B矢視図である。尚、これら
の図において、図4に基づいて従来の技術として説明し
たのと同じ部分については同一の符号を用いており説明
を省略する。
【0012】図1ないし図3において、7はフレームホ
ルダである。フレームホルダ7はミキサ15の後方に配
され、テールコーン16を囲むように設けられている。
フレームホルダ7は円環状部材20と、円環状部材20
の内周から内方に突出して、かつ周方向に間隔を空けて
複数設けられた直線部材21とからなる。円環状部材2
0と直線状部材21は図1および図3に示すように、共
に後方に向って開いた略三角形状をした断面を有してい
る。尚、図面では三角形の頂点の部分が円弧状となって
いるが、この部分が角張った形状となっていてもよい。
【0013】円環状部材20および直線状部材21の溝
内には冷却空気を導入する空気管22が設けられてお
り、円環状部材20には空気管22aが設けられ、直線
状部材21には空気管22bが設けられ、円環状の空気
管22aより直線状の空気管22bが分岐している。円
環状部材20には周方向に間隔を空けて複数のスクープ
23が設けられている。スクープ23は筒状をしていて
前方に突出して設けられ、前端は開口しており、ミキサ
15のファン流13の通路15aの出口近傍に配置さ
れ、後端は円環状部材20を貫通し空気管22aに接続
し、前端より取り入れた冷却空気を空気管22aに導入
する。図1ではスクープ23前端はミキサ15の後方に
配置されているようになっているが、ファン流13の通
路15a内にわずかに挿入された状態に配置されていて
もよい。また、スクープ23の形状も円筒状になってい
るが、截頭円錐状であってもよい。
【0014】図3は直線状部材21と空気管22bと断
面を示す。なお、円環状部材20と空気管22aの断面
も同様である。空気管22bは直線状部材21と相似の
略三角形で底辺を有する閉じた形状を有する。頂部と両
斜辺には空気吐出口24が多数設けられ、冷却空気を対
向する直線状部材21に冷却空気を吐出してインピンジ
冷却を行う。空気吐出口24の寸法の一例を示すと、直
径は0.3〜2mm程度、各空気吐出口24の間隔は4
〜6mm、対向する直線状部材21との間隔は2〜3m
m程度である。また、吐出する差圧は0.1〜0.3k
gf/cm2 程度である。なお、空気管22は円環状部
材20や直線状部材21と相似でなくてもよい。例えば
楕円形でもよい。円環状部材20の空気管22aには空
気吐出口24を設けていないが、円環状部材20の温度
が使用している材料の耐熱許容温度を越える場合は空気
吐出口24を設けて冷却をする。
【0015】円環状部材20の外周には周方向に間隔を
空けて複数のブラケット25が外方に向って突設されて
おり、ミキサ15から内方に向って突設されたブラケッ
ト26とピン27を介して係合することにより、フレー
ムホルダ7が支持されている。直線状部材21の先端板
21aには内方に向けて突起28が固着されており、該
突起28はテールコーン外周に設けられた孔16a内に
嵌入している。これによってフレームホルダ7の振動が
抑制される。
【0016】次に本実施形態の作用を説明する。ミキサ
15のファン流13の出口近傍に開口したスクープ23
から、ファン流13を取り入れ、円環状部材20の空気
管22aを通り直線状部材21の空気管22bに導き空
気吐出口24より直線状部材21に吐出する。ファン流
13の温度は150°〜200°Cであり、空気吐出口
24より直線状部材21に衝突した冷却空気によるイン
ピンジ冷却が行われる。排出された冷却空気はアフタバ
ーナ6の燃焼用として用いられる。空冷されるのでフレ
ームホルダ7の材料を安価な従来材料としても耐久性を
維持することができる。
【0017】本発明は、以上述べた実施態様に限定され
るものではなく、特許請求の範囲内で変更が可能であ
る。例えば円環状部材20の空気管22aに空気吐出口
24を設けて円環状部材20を冷却してもよい。また空
気管22の形状を楕円とすれば製作が容易となる。
【0018】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の航空エンジ
ンのフレームホルダによれば、冷却空気の空気管をフレ
ームホルダ内に設け、フレームホルダ前方に設けられた
ミキサのファン流の通路からファン流を空気管に導入し
て空気管に設けた空気吐出口からフレームホルダに吐出
してこの冷却を行っているので、エンジンの他の部分の
構造をほとんど変更することなしにフレームホルダの冷
却が達成され、フレームホルダの材料は安価な従来材料
としても耐久性を維持することができるなど優れた効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフレームホルダの側断面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB−B矢視断面図である。
【図4】アフタバーナを有する航空機エンジン(ガスタ
ービンエンジン)の構造例を示す正断面図である。
【図5】図4におけるミキサの一部の記載を省略した拡
大斜視図である。
【符号の説明】
6 アフタバーナ 7 フレームホルダ 13 ファン流(バイパス流) 14 コア流 15 ミキサ(混合器) 16 テールコーン 20 円環状部材 21 直線状部材 22,22a,22b 空気管 23 スクープ 24 空気吐出口 X 再循環域

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アフタバーナの入口に配され円環状のフ
    ァン流とその内側のコア流とを周方向に交互に内側およ
    び外側に導いて2つの流れの混合を図るミキサの後方に
    設けられ、断面が後方に向って開いた略三角形状をして
    いて下流に再循環域を形成して保炎を行う航空機エンジ
    ンのフレームホルダであって、該フレームホルダは円環
    状部材と、円環状部材の内周から内方に突出して、かつ
    周方向に間隔を空けて複数設けられた直線状部材とから
    なり、円環状部材および直線状部材の溝内には冷却用空
    気を導入する空気管が設けられており、円環状部材には
    冷却用空気として上記ファン流を取り入れるように前方
    に向って開口したスクープが周方向に間隔を空けて複数
    設けられ空気管と接続しており、少なくても直線状部材
    に設けられた空気管には直線状部材に向いて開口した複
    数の空気吐出口が設けられていることを特徴とする航空
    機エンジンのフレームホルダ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012026405A (ja) * 2010-07-27 2012-02-09 Ihi Corp アフタバーナ及び航空機エンジン
CN103868098A (zh) * 2012-12-12 2014-06-18 中国人民解放军国防科学技术大学 一种膜冷却的火焰稳定器
CN104896510A (zh) * 2015-05-13 2015-09-09 广东电网有限责任公司电力科学研究院 火焰稳定器和带有该火焰稳定器的地面燃机燃烧室
CN105650677A (zh) * 2016-02-26 2016-06-08 南京航空航天大学 带有新型冷却结构一体化设计的火焰稳定器
US11085642B2 (en) 2016-05-23 2021-08-10 Mitsubishi Power, Ltd. Combustor with radially varying leading end portion of basket and gas turbine

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