JPH1061099A - 建築用長尺部材 - Google Patents
建築用長尺部材Info
- Publication number
- JPH1061099A JPH1061099A JP24141296A JP24141296A JPH1061099A JP H1061099 A JPH1061099 A JP H1061099A JP 24141296 A JP24141296 A JP 24141296A JP 24141296 A JP24141296 A JP 24141296A JP H1061099 A JPH1061099 A JP H1061099A
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- shaped thin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 衝撃力を受けても局部変形等の弊害のない建
築用長尺部材を提供する 【解決手段】 帯状の薄鋼板を長手方向に沿って折り曲
げ形成した長尺部材のフランジ部分を複数層に重合した
り、中空状に形成したり、またウェブ部分にカシメ加工
の補強部を設けたり、中空部状に形成する。
築用長尺部材を提供する 【解決手段】 帯状の薄鋼板を長手方向に沿って折り曲
げ形成した長尺部材のフランジ部分を複数層に重合した
り、中空状に形成したり、またウェブ部分にカシメ加工
の補強部を設けたり、中空部状に形成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚みが0.8 〜 2.3
mm程度の所謂薄鋼板をロ−ル成型、プレス成型等によ
り長手方向に沿って順次折り曲げて製造する長尺部材に
関するものであって、図9、10に示す様に建築物の外
壁の間柱1、上枠2、下枠3、床の大引4、土台5のほ
か、柱、梁、胴差し、小屋束、母屋、根太、床束等とし
て建築各部位に用いられる。
mm程度の所謂薄鋼板をロ−ル成型、プレス成型等によ
り長手方向に沿って順次折り曲げて製造する長尺部材に
関するものであって、図9、10に示す様に建築物の外
壁の間柱1、上枠2、下枠3、床の大引4、土台5のほ
か、柱、梁、胴差し、小屋束、母屋、根太、床束等とし
て建築各部位に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来この種の建築用長尺部材としては、
例えば図10に示すように、薄鋼板をロ−ル成型により
リップ溝型に形成し所定長さに切断した大引4がある。
この大引4はその端部を、布基礎6に埋設されたアンカ
−ボルト7で布基礎6上に固定された薄鋼板をロ−ル成
型により成型し所定長さに切断した溝型の土台5のフラ
ンジ間に嵌合するとともに、土台5の上フランジと大引
4の上フランジをタッピングビス8で接合して使用して
いる。土台5も建築用長尺部材である。
例えば図10に示すように、薄鋼板をロ−ル成型により
リップ溝型に形成し所定長さに切断した大引4がある。
この大引4はその端部を、布基礎6に埋設されたアンカ
−ボルト7で布基礎6上に固定された薄鋼板をロ−ル成
型により成型し所定長さに切断した溝型の土台5のフラ
ンジ間に嵌合するとともに、土台5の上フランジと大引
4の上フランジをタッピングビス8で接合して使用して
いる。土台5も建築用長尺部材である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成によると、
土台5のフランジ間に嵌合されタッピングビス8で土台
5に接合した大引4の端部は床荷重を受けて曲げモ−メ
ントを発生する。しかしこの種の建築用長尺部材は厚み
が0.8 〜 2.3mm程度の所謂薄鋼板をロ−ル成型、プレ
ス成型等により長手方向に沿って折り曲げて製造したも
のであって、その許容耐力に限界があり、特に衝撃力が
掛かった場合には、部分的に変形が発生する恐れがあ
る。又この危険性を予防するためには、個々の衝撃力の
影響を緩和するため、大引4の本数を増やしそのピッチ
を短くして発生応力を許容限界内に抑えるよう設計する
ことが出来るが、施工性が悪くなり、配管スペ−スが制
限を受けたり、床下収納庫が設置できなくなる等の弊害
も発生する。
土台5のフランジ間に嵌合されタッピングビス8で土台
5に接合した大引4の端部は床荷重を受けて曲げモ−メ
ントを発生する。しかしこの種の建築用長尺部材は厚み
が0.8 〜 2.3mm程度の所謂薄鋼板をロ−ル成型、プレ
ス成型等により長手方向に沿って折り曲げて製造したも
のであって、その許容耐力に限界があり、特に衝撃力が
掛かった場合には、部分的に変形が発生する恐れがあ
る。又この危険性を予防するためには、個々の衝撃力の
影響を緩和するため、大引4の本数を増やしそのピッチ
を短くして発生応力を許容限界内に抑えるよう設計する
ことが出来るが、施工性が悪くなり、配管スペ−スが制
限を受けたり、床下収納庫が設置できなくなる等の弊害
も発生する。
【0004】又、タッピングビス8による接合の場合、
厚みが0.8 〜 2.3mm程度の所謂薄鋼板に対するネジの
掛かり代が小さい為、タッピングビス1本の保持強度が
制限される。従って、地震時等衝撃力が掛かった場合に
は、タッピングビス8の接合が外れたり、ビス部の大引
4や土台5が局部変形を起こして構造上の弊害が生じる
危険性がある。
厚みが0.8 〜 2.3mm程度の所謂薄鋼板に対するネジの
掛かり代が小さい為、タッピングビス1本の保持強度が
制限される。従って、地震時等衝撃力が掛かった場合に
は、タッピングビス8の接合が外れたり、ビス部の大引
4や土台5が局部変形を起こして構造上の弊害が生じる
危険性がある。
【0005】又、上記のごとく端部の剛性が小さく、ビ
ス1本の保持強度が制限されるため、接合用に特殊な専
用金物を設計して端部の接合を行うことが考えられる
が、特殊な金物の種類が増えるため、施工性が悪くな
り、構造的にも複雑になる。
ス1本の保持強度が制限されるため、接合用に特殊な専
用金物を設計して端部の接合を行うことが考えられる
が、特殊な金物の種類が増えるため、施工性が悪くな
り、構造的にも複雑になる。
【0006】従って、本発明の目的は、衝撃力が掛かっ
た場合でも、長尺部材に部分的な変形が発生することが
なく、発生応力を許容限界内に抑えるため長尺部材の本
数を増やして、施工性が悪くなる等の弊害を防止するこ
とにある。又、タッピングビス8による接合の場合で
も、タッピングビス8の接合が外れたり、長尺部材のビ
ス部が局部変形を起こして構造上の弊害が生じる危険性
を防止することにある。
た場合でも、長尺部材に部分的な変形が発生することが
なく、発生応力を許容限界内に抑えるため長尺部材の本
数を増やして、施工性が悪くなる等の弊害を防止するこ
とにある。又、タッピングビス8による接合の場合で
も、タッピングビス8の接合が外れたり、長尺部材のビ
ス部が局部変形を起こして構造上の弊害が生じる危険性
を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明の建築用長尺部材は、帯状の薄鋼板を長手方
向に沿って折り曲げて形成した建築用長尺部材であっ
て、断面が溝型形状をなしており、その双方のフランジ
が複数層に重合して形成されている。薄鋼板としては0.
8 〜 2.3mm程度のものを使用し、ロ−ル成型、プレス
成型等により断面が、溝型形状に成型される。フランジ
を重合する数は、この建築用長尺部材の用途、使用箇所
等の諸条件により決まる設計強度に応じ設定される。薄
鋼板を折り曲げて重合し形成したフランジ部は、溶接、
カシメ等の手段で一体化する。
め、本発明の建築用長尺部材は、帯状の薄鋼板を長手方
向に沿って折り曲げて形成した建築用長尺部材であっ
て、断面が溝型形状をなしており、その双方のフランジ
が複数層に重合して形成されている。薄鋼板としては0.
8 〜 2.3mm程度のものを使用し、ロ−ル成型、プレス
成型等により断面が、溝型形状に成型される。フランジ
を重合する数は、この建築用長尺部材の用途、使用箇所
等の諸条件により決まる設計強度に応じ設定される。薄
鋼板を折り曲げて重合し形成したフランジ部は、溶接、
カシメ等の手段で一体化する。
【0008】複数層に重合して形成されたフランジによ
り、建築用長尺部材はその曲げ強度や座屈強度が高くな
ると同時に、そのフランジ部分でビス、釘等固着具を使
用して固着するとビスの掛かり寸法が大きくなるととも
に、固着具保持強度が向上し、強固で安定した固着が出
来る。
り、建築用長尺部材はその曲げ強度や座屈強度が高くな
ると同時に、そのフランジ部分でビス、釘等固着具を使
用して固着するとビスの掛かり寸法が大きくなるととも
に、固着具保持強度が向上し、強固で安定した固着が出
来る。
【0009】又、本発明の建築用長尺部材は、帯状の薄
鋼板を長手方向に沿って折り曲げて形成した建築用長尺
部材であって、一対の溝型材を対称形にウェブを重ね合
わせて形成したH字状本体の双方のフランジを、各々帯
状の薄鋼板で被覆し一体化して形成することができる。
H字状本体は一対の溝型材のウェブを重ね合わせて、ス
ポット溶接、カシメ等により一体化され形成される。こ
のH字状本体の双方のフランジに、帯状の薄鋼板を順次
折り曲げ重ねて被覆し、スポット溶接、カシメ等の手段
で一体化する。この建築用長尺部材はウェブが二重構
造、フランジが三重構造になって強度が向上し、その曲
げ強度や座屈強度が高くなると同時に、そのウェブ部分
やフランジ部分でビス、釘等固着具を使用して固着する
とビスの掛かり寸法が大きくなるとともに、固着具保持
強度が向上し、強固で安定した固着が出来る。
鋼板を長手方向に沿って折り曲げて形成した建築用長尺
部材であって、一対の溝型材を対称形にウェブを重ね合
わせて形成したH字状本体の双方のフランジを、各々帯
状の薄鋼板で被覆し一体化して形成することができる。
H字状本体は一対の溝型材のウェブを重ね合わせて、ス
ポット溶接、カシメ等により一体化され形成される。こ
のH字状本体の双方のフランジに、帯状の薄鋼板を順次
折り曲げ重ねて被覆し、スポット溶接、カシメ等の手段
で一体化する。この建築用長尺部材はウェブが二重構
造、フランジが三重構造になって強度が向上し、その曲
げ強度や座屈強度が高くなると同時に、そのウェブ部分
やフランジ部分でビス、釘等固着具を使用して固着する
とビスの掛かり寸法が大きくなるとともに、固着具保持
強度が向上し、強固で安定した固着が出来る。
【0010】又、本発明の建築用長尺部材は、帯状の薄
鋼板を長手方向に沿って二重のH字状に順次折り曲げて
形成した建築用長尺部材であって、ウェブ部分でカシメ
加工による補強部を形成することができる。カシメ加工
による補強部は、X字状、建築用長尺部材の長手方向と
平行な溝状、或いは環状等任意の形状が選択できる。ウ
ェブ部分の補強部の存在により、ウェブ部分を形成する
薄鋼板相互が強固に一体化されて強度が増すとともに、
カシメ加工による補強部により建築用長尺部材を柱材と
して使用した場合、座屈強度が向上する。
鋼板を長手方向に沿って二重のH字状に順次折り曲げて
形成した建築用長尺部材であって、ウェブ部分でカシメ
加工による補強部を形成することができる。カシメ加工
による補強部は、X字状、建築用長尺部材の長手方向と
平行な溝状、或いは環状等任意の形状が選択できる。ウ
ェブ部分の補強部の存在により、ウェブ部分を形成する
薄鋼板相互が強固に一体化されて強度が増すとともに、
カシメ加工による補強部により建築用長尺部材を柱材と
して使用した場合、座屈強度が向上する。
【0011】又、本発明の建築用長尺部材は、帯状の薄
鋼板を長手方向に沿って二重のH字状に順次折り曲げて
形成した建築用長尺部材であって、ウェブ部分を中空状
に形成することができる。中空状のウェブ部分の形状と
しては、断面形状で環状、矩形状、三角状等任意に選択
できる。このウェブ部分を中空状に形成することによ
り、建築用長尺部材を柱材として使用した場合、座屈強
度が向上する。
鋼板を長手方向に沿って二重のH字状に順次折り曲げて
形成した建築用長尺部材であって、ウェブ部分を中空状
に形成することができる。中空状のウェブ部分の形状と
しては、断面形状で環状、矩形状、三角状等任意に選択
できる。このウェブ部分を中空状に形成することによ
り、建築用長尺部材を柱材として使用した場合、座屈強
度が向上する。
【0012】又、本発明の建築用長尺部材は、帯状の薄
鋼板を長手方向に沿って二重のH字状に順次折り曲げて
形成した建築用長尺部材であって、フランジ部分を中空
状に形成することができる。中空状のフランジ部分の形
状としては、断面形状で環状、矩形状、三角状等任意に
選択できる。このフランジ部分を中空状に形成すること
により、建築用長尺部材の断面二次モ−メントが増大し
て曲げ強度が向上するとともに、建築用長尺部材を柱材
として使用した場合、座屈強度が向上する。
鋼板を長手方向に沿って二重のH字状に順次折り曲げて
形成した建築用長尺部材であって、フランジ部分を中空
状に形成することができる。中空状のフランジ部分の形
状としては、断面形状で環状、矩形状、三角状等任意に
選択できる。このフランジ部分を中空状に形成すること
により、建築用長尺部材の断面二次モ−メントが増大し
て曲げ強度が向上するとともに、建築用長尺部材を柱材
として使用した場合、座屈強度が向上する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を示す図面に
基づき説明する。図1および図2に示す建築用長尺部材
は、厚さ 1.2mmの帯状の薄鋼板をロ−ル成型により長
手方向に沿って、断面を溝型形状に折り曲げ、高さ 300
mm、巾250mmに形成した建築用長尺部材であって、
その双方のフランジ9、9を内側に折り返して二層に重
合して形成している。フランジ9、9はかしめ加工で一
体に重合され、総厚 2.4mmとなる。図2はこの建築用
長尺部材複数を柱として使用し、フランジ9をアングル
状の梁材10に、タッピングビス11で接合している。
基づき説明する。図1および図2に示す建築用長尺部材
は、厚さ 1.2mmの帯状の薄鋼板をロ−ル成型により長
手方向に沿って、断面を溝型形状に折り曲げ、高さ 300
mm、巾250mmに形成した建築用長尺部材であって、
その双方のフランジ9、9を内側に折り返して二層に重
合して形成している。フランジ9、9はかしめ加工で一
体に重合され、総厚 2.4mmとなる。図2はこの建築用
長尺部材複数を柱として使用し、フランジ9をアングル
状の梁材10に、タッピングビス11で接合している。
【0014】図3に示す建築用長尺部材は、帯状の薄鋼
板を長手方向に沿って折り曲げて形成した高さ 400m
m、巾 300mmの建築用長尺部材であって、厚さ 1.8m
mの一対の溝型材12、12を対称形にウェブを重ね合
わせ、スポット溶接で一体に形成したH字状本体13の
双方のフランジを、各々帯状の厚さ 1.2mmの薄鋼板で
被覆し、スポット溶接で一体化したものである。フラン
ジの総厚 4.2mm、ウェブの総厚 3.6mmとなり、フラ
ンジの強度が大きい。
板を長手方向に沿って折り曲げて形成した高さ 400m
m、巾 300mmの建築用長尺部材であって、厚さ 1.8m
mの一対の溝型材12、12を対称形にウェブを重ね合
わせ、スポット溶接で一体に形成したH字状本体13の
双方のフランジを、各々帯状の厚さ 1.2mmの薄鋼板で
被覆し、スポット溶接で一体化したものである。フラン
ジの総厚 4.2mm、ウェブの総厚 3.6mmとなり、フラ
ンジの強度が大きい。
【0015】図4に示す建築用長尺部材は、厚さ 0.8m
mの帯状の薄鋼板を、プレス加工により長手方向に沿っ
て二重のH字状に順次折り曲げて形成した高さ 400m
m、巾300mmの建築用長尺部材であって、ウェブ部分
にカシメ加工によるX字状の補強部14を形成したもの
である。
mの帯状の薄鋼板を、プレス加工により長手方向に沿っ
て二重のH字状に順次折り曲げて形成した高さ 400m
m、巾300mmの建築用長尺部材であって、ウェブ部分
にカシメ加工によるX字状の補強部14を形成したもの
である。
【0016】図5に示す建築用長尺部材は、厚さ 1.2m
mの帯状の薄鋼板を、プレス加工により長手方向に沿っ
て二重のH字状に順次折り曲げて形成した高さ 350m
m、巾300mmの建築用長尺部材であって、ウェブ部分
にカシメ加工による平行一対の溝状の補強部15、15
を形成したものである。
mの帯状の薄鋼板を、プレス加工により長手方向に沿っ
て二重のH字状に順次折り曲げて形成した高さ 350m
m、巾300mmの建築用長尺部材であって、ウェブ部分
にカシメ加工による平行一対の溝状の補強部15、15
を形成したものである。
【0017】図6に示す建築用長尺部材は、厚さ 1.5m
mの帯状の薄鋼板を、長手方向に沿ってプレス加工によ
り二重のH字状に順次折り曲げて形成した高さ 350m
m、巾300mmの建築用長尺部材であって、ウェブ部分
に断面矩形状の中空部16を形成したものである。帯状
の薄鋼板の縁部の重ね部分17は相互に溶接で接合され
る。
mの帯状の薄鋼板を、長手方向に沿ってプレス加工によ
り二重のH字状に順次折り曲げて形成した高さ 350m
m、巾300mmの建築用長尺部材であって、ウェブ部分
に断面矩形状の中空部16を形成したものである。帯状
の薄鋼板の縁部の重ね部分17は相互に溶接で接合され
る。
【0018】図7に示す建築用長尺部材は、厚さ 1.2m
mの帯状の薄鋼板を、長手方向に沿ってプレス加工によ
り二重のH字状に順次折り曲げて形成した高さ 350m
m、巾300mmの建築用長尺部材であって、ウェブ部分
に還状の中空部18を形成したものである。
mの帯状の薄鋼板を、長手方向に沿ってプレス加工によ
り二重のH字状に順次折り曲げて形成した高さ 350m
m、巾300mmの建築用長尺部材であって、ウェブ部分
に還状の中空部18を形成したものである。
【0019】図8に示す建築用長尺部材は、厚さ 1.5m
mの帯状の薄鋼板を、長手方向に沿って二重のH字状に
順次折り曲げて形成した高さ 450mm、巾 350mmの建
築用長尺部材であって、上下のフランジ部分に三角形状
の中空部19、19を形成したものである。帯状の薄鋼
板の縁部の重ね部分20、20は相互にスポット溶接で
接合される。
mの帯状の薄鋼板を、長手方向に沿って二重のH字状に
順次折り曲げて形成した高さ 450mm、巾 350mmの建
築用長尺部材であって、上下のフランジ部分に三角形状
の中空部19、19を形成したものである。帯状の薄鋼
板の縁部の重ね部分20、20は相互にスポット溶接で
接合される。
【0020】
【発明の効果】本発明の建築用長尺部材は、厚みが0.8
〜 2.3mm程度の所謂薄鋼板をロ−ル成型、プレス成型
等により製造したものであっても、フランジ部分やウェ
ブ部分が複数層に重合されていたり、中空状に補強され
ていたり、或いはカシメ加工による補強部を形成してい
るので、建築物の大引、土台、柱、梁、胴差し、小屋
束、母屋等建築各部に使用され、地震時等衝撃力が掛か
っても、端部に局部的な変形の発生を防止でき、又端部
の変形防止のためその配置数を増加する必要がなく、施
工性が良いと共に配管スペ−ス等の設計上の制約を受け
ることがない。又本発明の建築用長尺部材は、ビス1本
の保持強度も大きいため、接合用に専用金物を使用する
必要がなく、構造上の合理化が図れ、施工性も向上す
る。
〜 2.3mm程度の所謂薄鋼板をロ−ル成型、プレス成型
等により製造したものであっても、フランジ部分やウェ
ブ部分が複数層に重合されていたり、中空状に補強され
ていたり、或いはカシメ加工による補強部を形成してい
るので、建築物の大引、土台、柱、梁、胴差し、小屋
束、母屋等建築各部に使用され、地震時等衝撃力が掛か
っても、端部に局部的な変形の発生を防止でき、又端部
の変形防止のためその配置数を増加する必要がなく、施
工性が良いと共に配管スペ−ス等の設計上の制約を受け
ることがない。又本発明の建築用長尺部材は、ビス1本
の保持強度も大きいため、接合用に専用金物を使用する
必要がなく、構造上の合理化が図れ、施工性も向上す
る。
【0021】
【図1】この発明の実施態様を表す建築用長尺材の分解
斜視図
斜視図
【図2】図1と同じ実施態様の建築用長尺材の使用状態
を表す斜視図
を表す斜視図
【図3】異なる実施態様を表す建築用長尺材の斜視図
【図4】異なる実施態様を表す建築用長尺材の斜視図
【図5】異なる実施態様を表す建築用長尺材の斜視図
【図6】異なる実施態様を表す建築用長尺材の正面図
【図7】異なる実施態様を表す建築用長尺材の正面図
【図8】異なる実施態様を表す建築用長尺材の斜視図
【図9】従来の技術を表す建築物の斜視図
【図10】従来の技術を表す建築物の要部斜視図
9 フランジ 12 溝形材 13 H字状本体 14、15 補強部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 宮雄 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内 (72)発明者 日野 稔 大阪府豊中市新千里西町1丁目1番4号 ナショナル住宅産業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 帯状の薄鋼板を長手方向に沿って折り曲
げて形成した建築用長尺部材であって、断面が溝型形状
をなしており、その双方のフランジが複数層に重合して
形成されたことを特徴とする建築用長尺部材。 - 【請求項2】 帯状の薄鋼板を長手方向に沿って折り曲
げて形成した建築用長尺部材であって、一対の溝型材を
対称形にウェブを重ね合わせて形成したH字状本体の双
方のフランジを、各々帯状の薄鋼板で被覆し一体化した
ことを特徴とする建築用長尺部材。 - 【請求項3】 帯状の薄鋼板を長手方向に沿って二重の
H字状に順次折り曲げて形成した建築用長尺部材であっ
て、ウェブ部分でカシメ加工による補強部を形成したこ
とを形成したことを特徴とする建築用長尺部材。 - 【請求項4】 帯状の薄鋼板を長手方向に沿って二重の
H字状に順次折り曲げて形成した建築用長尺部材であっ
て、ウェブ部分を中空状に形成したことを特徴とする建
築用長尺部材。 - 【請求項5】 帯状の薄鋼板を長手方向に沿って二重の
H字状に順次折り曲げて形成した建築用長尺部材であっ
て、フランジ部分を中空状に形成したことを特徴とする
建築用長尺部材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24141296A JPH1061099A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 建築用長尺部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24141296A JPH1061099A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 建築用長尺部材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1061099A true JPH1061099A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=17073912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24141296A Withdrawn JPH1061099A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 建築用長尺部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1061099A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002004495A (ja) * | 2000-06-23 | 2002-01-09 | Nippon Steel Corp | 複合梁部材及びその製造方法 |
KR20020057924A (ko) * | 2002-06-14 | 2002-07-12 | 김동진 | 탄소섬유를 보강한 고인장 h 형강 보의 생산 |
GB2380210A (en) * | 2001-09-28 | 2003-04-02 | Ancon Ccl Ltd | Stiffening member for masonry panels |
JP2011162992A (ja) * | 2010-02-09 | 2011-08-25 | Mikio Tashiro | 復層軽量h形鋼 |
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