JPH1059617A - 粘弾性素材からなるワイヤーの送り装置 - Google Patents
粘弾性素材からなるワイヤーの送り装置Info
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- JPH1059617A JPH1059617A JP22230896A JP22230896A JPH1059617A JP H1059617 A JPH1059617 A JP H1059617A JP 22230896 A JP22230896 A JP 22230896A JP 22230896 A JP22230896 A JP 22230896A JP H1059617 A JPH1059617 A JP H1059617A
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- solder wire
- force
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワイヤーをクランプする力によるワイヤーの
変形を避けるように改良の加えられた、粘弾性素材（ハ
ンダ等）製ワイヤーの送り装置を提供する。 【解決手段】 本発明のハンダワイヤーの送り装置４
は、２個のローラー９、１１の外周面間でハンダワイヤ
ー５を挟持して軸方向に送る装置である。ワイヤー送り
中は該ローラー挟持力を比較的高めに維持し、ワイヤー
送り停止中は該ローラー挟持力を比較的低めとすること
を特徴とする。ワイヤー送り中は強い力でワイヤーをク
ランプしてスリップを避け、ワイヤー潰れの生じるおそ
れのある送り停止中はクランプ力を緩め、ワイヤーの粘
弾性に起因する潰れを防止する。
変形を避けるように改良の加えられた、粘弾性素材（ハ
ンダ等）製ワイヤーの送り装置を提供する。 【解決手段】 本発明のハンダワイヤーの送り装置４
は、２個のローラー９、１１の外周面間でハンダワイヤ
ー５を挟持して軸方向に送る装置である。ワイヤー送り
中は該ローラー挟持力を比較的高めに維持し、ワイヤー
送り停止中は該ローラー挟持力を比較的低めとすること
を特徴とする。ワイヤー送り中は強い力でワイヤーをク
ランプしてスリップを避け、ワイヤー潰れの生じるおそ
れのある送り停止中はクランプ力を緩め、ワイヤーの粘
弾性に起因する潰れを防止する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハンダワイヤー等
の粘弾性素材からなるワイヤーを送る送り装置に関す
る。特には、ワイヤーをクランプする力によるワイヤー
の変形を避けるように改良の加えられた送り装置に関す
る。
の粘弾性素材からなるワイヤーを送る送り装置に関す
る。特には、ワイヤーをクランプする力によるワイヤー
の変形を避けるように改良の加えられた送り装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】ハンダをハンダコテに供給するためのハ
ンダワイヤーの送り装置を例にとって説明する。図３
は、従来のバネ付勢式のハンダワイヤー送り装置を有す
る自動ハンダ付け装置の概要を示す図である。この図の
自動ハンダ付け装置では、ハンダコテ１のコテ先３に自
動的にハンダワイヤー５を供給している。ハンダコテ１
は、棒状のコテ芯の回りにヒーター線を巻いた構造であ
り、その軸芯は垂直からやや傾いている。コテ芯の先端
のコテ先３は、小さい円形の面であり、この面も水平か
らやや傾いている。ハンダワイヤー５は、斜め下約４５
°からコテ先３に押し付けられる。
ンダワイヤーの送り装置を例にとって説明する。図３
は、従来のバネ付勢式のハンダワイヤー送り装置を有す
る自動ハンダ付け装置の概要を示す図である。この図の
自動ハンダ付け装置では、ハンダコテ１のコテ先３に自
動的にハンダワイヤー５を供給している。ハンダコテ１
は、棒状のコテ芯の回りにヒーター線を巻いた構造であ
り、その軸芯は垂直からやや傾いている。コテ芯の先端
のコテ先３は、小さい円形の面であり、この面も水平か
らやや傾いている。ハンダワイヤー５は、斜め下約４５
°からコテ先３に押し付けられる。
【０００３】ハンダワイヤー５は、リール３１に巻かれ
ており、ハンダワイヤー送り装置４′とハンダワイヤー
送りガイド７からなるハンダワイヤー供給機構を通っ
て、コテ先３に供給される。リール３１は、ハンダワイ
ヤーを巻き重ねたものであって、その軸芯回りに回転自
在に設置されている。ハンダワイヤー送り装置４′は、
駆動ローラー９と従動ローラー１１、及びその付勢機構
１０′とから構成されている。ハンダワイヤー送りガイ
ド７は中空の筒であり、ハンダワイヤー５の送り出し方
向をコテ先３に正確に向けるためのものである。なお、
ハンダワイヤー送りガイド５と送り装置４とは、コテ先
３に確実にハンダを供給するため、全体が垂直から約４
５°傾けて設置されている。
ており、ハンダワイヤー送り装置４′とハンダワイヤー
送りガイド７からなるハンダワイヤー供給機構を通っ
て、コテ先３に供給される。リール３１は、ハンダワイ
ヤーを巻き重ねたものであって、その軸芯回りに回転自
在に設置されている。ハンダワイヤー送り装置４′は、
駆動ローラー９と従動ローラー１１、及びその付勢機構
１０′とから構成されている。ハンダワイヤー送りガイ
ド７は中空の筒であり、ハンダワイヤー５の送り出し方
向をコテ先３に正確に向けるためのものである。なお、
ハンダワイヤー送りガイド５と送り装置４とは、コテ先
３に確実にハンダを供給するため、全体が垂直から約４
５°傾けて設置されている。
【０００４】ハンダワイヤー送り装置４′について詳し
く説明する。駆動ローラー９と従動ローラー１１は、円
板状のものであり、外周面にＶ溝９ａ、１１ａが切られ
ている。両ローラー９、１１は、それらの外周面を向い
合わせて並べて設置されている。駆動ローラー９はモー
ター（図示されず）によって回転駆動される。従動ロー
ラー１１は、その軸１３回りに回転自在に支持されてい
るとともに、付勢機構１０′によって駆動ローラー９方
向に付勢されている。
く説明する。駆動ローラー９と従動ローラー１１は、円
板状のものであり、外周面にＶ溝９ａ、１１ａが切られ
ている。両ローラー９、１１は、それらの外周面を向い
合わせて並べて設置されている。駆動ローラー９はモー
ター（図示されず）によって回転駆動される。従動ロー
ラー１１は、その軸１３回りに回転自在に支持されてい
るとともに、付勢機構１０′によって駆動ローラー９方
向に付勢されている。
【０００５】両ローラー９、１１の外周面の溝９ａ、１
１ａの中には、ハンダワイヤー５が挿通されており、従
動ローラー１１への付勢力により、従動ローラーＶ溝１
１ａとハンダワイヤー５外面及び駆動ローラーＶ溝９ａ
とはある押し付け圧の下で当接している。この押し付け
圧による摩擦力のため、駆動ローラー９が図の矢印方向
に回転駆動されると、ハンダワイヤー５が図の右上方向
に送り出される。また、従動ローラー１１も図の矢印方
向につられて回転する。なお、駆動ローラー９の駆動モ
ーターはスピードコントロール可能なモーターであっ
て、ハンダワイヤー５の送り出し速度も自由に調整でき
る。また、Ｖ溝９ａ、１１ａはローレット仕上してあり
摩擦係数を高めてある。
１ａの中には、ハンダワイヤー５が挿通されており、従
動ローラー１１への付勢力により、従動ローラーＶ溝１
１ａとハンダワイヤー５外面及び駆動ローラーＶ溝９ａ
とはある押し付け圧の下で当接している。この押し付け
圧による摩擦力のため、駆動ローラー９が図の矢印方向
に回転駆動されると、ハンダワイヤー５が図の右上方向
に送り出される。また、従動ローラー１１も図の矢印方
向につられて回転する。なお、駆動ローラー９の駆動モ
ーターはスピードコントロール可能なモーターであっ
て、ハンダワイヤー５の送り出し速度も自由に調整でき
る。また、Ｖ溝９ａ、１１ａはローレット仕上してあり
摩擦係数を高めてある。
【０００６】従動ローラー１１の付勢機構１０′につい
て説明する。この付勢機構１０′は、固定支点１４回り
に回動自在のアーム１２と、このアーム１２の先端に固
設されているローラー軸１３と、アーム１２の基端に連
結されている引張バネ５１とからなる。すなわち、棒状
のアーム１２は、その中央部に設けられている固定支点
１４の回りに回動自在である。そして、このアーム１２
の先端には、従動ローラー１１の回転中心であるローラ
ー軸１３が取り付けられている。
て説明する。この付勢機構１０′は、固定支点１４回り
に回動自在のアーム１２と、このアーム１２の先端に固
設されているローラー軸１３と、アーム１２の基端に連
結されている引張バネ５１とからなる。すなわち、棒状
のアーム１２は、その中央部に設けられている固定支点
１４の回りに回動自在である。そして、このアーム１２
の先端には、従動ローラー１１の回転中心であるローラ
ー軸１３が取り付けられている。
【０００７】固定支点１４をはさんでローラー軸１３の
反対側のアーム基端には、引張バネ５１の一端が接続さ
れている。引張バネ５１の他端は固定部材５３に取り付
けられている。この引張バネ５１は、引張り勝手（縮も
うとする性向）であり、アーム基端１６を図の右方向に
付勢している。したがって、アーム１２は、固定支点１
４を中心として反時計回りに回動付勢されている。この
付勢力により、上述のように、従動ローラー１１と駆動
ローラー９とがハンダワイヤー５を挟持し、駆動ローラ
ー９の回転につれて、ハンダワイヤー５が上に送り出さ
れる。
反対側のアーム基端には、引張バネ５１の一端が接続さ
れている。引張バネ５１の他端は固定部材５３に取り付
けられている。この引張バネ５１は、引張り勝手（縮も
うとする性向）であり、アーム基端１６を図の右方向に
付勢している。したがって、アーム１２は、固定支点１
４を中心として反時計回りに回動付勢されている。この
付勢力により、上述のように、従動ローラー１１と駆動
ローラー９とがハンダワイヤー５を挟持し、駆動ローラ
ー９の回転につれて、ハンダワイヤー５が上に送り出さ
れる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のハンダワ
イヤー送り装置では、従動ローラー１１の付勢機構１０
が引張バネ式であるため、ローラーのハンダワイヤーに
対する押し付け力は基本的には常に一定であった。その
ため、設備トラブル等が発生して、ハンダワイヤー送り
をある程度長時間停止する必要のある局面が生じた場
合、ローラーがハンダワイヤーをクランプ（挟持）した
ままで保持し続けることになり、この間にハンダワイヤ
ーの変形（潰れ）が生じ、送りを再開した時点で、ハン
ダワイヤーが送りガイドに詰まってしまうという問題が
発生していた。すなわち、ハンダは柔らかく、粘弾性的
挙動を示すため、クランプ部が時間の経過とともに徐々
に変形していくのである。
イヤー送り装置では、従動ローラー１１の付勢機構１０
が引張バネ式であるため、ローラーのハンダワイヤーに
対する押し付け力は基本的には常に一定であった。その
ため、設備トラブル等が発生して、ハンダワイヤー送り
をある程度長時間停止する必要のある局面が生じた場
合、ローラーがハンダワイヤーをクランプ（挟持）した
ままで保持し続けることになり、この間にハンダワイヤ
ーの変形（潰れ）が生じ、送りを再開した時点で、ハン
ダワイヤーが送りガイドに詰まってしまうという問題が
発生していた。すなわち、ハンダは柔らかく、粘弾性的
挙動を示すため、クランプ部が時間の経過とともに徐々
に変形していくのである。
【０００９】この対策として、ハンダワイヤーの送りガ
イドの孔径を大きくすることが考えられるが、ハンダコ
テのコテ先が小さい場合、ハンダワイヤーの供給位置精
度が悪くなってハンダ付けの品質が低下するおそれが強
い。また、付勢力そのもの（引張バネの引張力）を弱く
することも考えられるが、ハンダワイヤーの送り抵抗が
増えた場合には、ローラーとワイヤーとがスリップして
送り不能となるおそれがあって、そのような対策は採用
できない。この種のハンダワイヤー送り装置に関して
は、特公平２−７７５０号や実開平１−１２８９６８号
等に様々な提案が開示されている。特に後者には、ハン
ダワイヤーを送る駆動ローラーと従動ローラーとの間の
ニップ間距離を流体作動シリンダーによって可変とした
自動ハンダワイヤー送り装置が提案されている。しか
し、同提案は、ハンダワイヤーの粘弾性潰れや、ハンダ
ワイヤーの送り速度とそのクランプ力との関係を制御す
ることによってハンダワイヤー潰れを防止することにつ
いては何ら触れていない。
イドの孔径を大きくすることが考えられるが、ハンダコ
テのコテ先が小さい場合、ハンダワイヤーの供給位置精
度が悪くなってハンダ付けの品質が低下するおそれが強
い。また、付勢力そのもの（引張バネの引張力）を弱く
することも考えられるが、ハンダワイヤーの送り抵抗が
増えた場合には、ローラーとワイヤーとがスリップして
送り不能となるおそれがあって、そのような対策は採用
できない。この種のハンダワイヤー送り装置に関して
は、特公平２−７７５０号や実開平１−１２８９６８号
等に様々な提案が開示されている。特に後者には、ハン
ダワイヤーを送る駆動ローラーと従動ローラーとの間の
ニップ間距離を流体作動シリンダーによって可変とした
自動ハンダワイヤー送り装置が提案されている。しか
し、同提案は、ハンダワイヤーの粘弾性潰れや、ハンダ
ワイヤーの送り速度とそのクランプ力との関係を制御す
ることによってハンダワイヤー潰れを防止することにつ
いては何ら触れていない。
【００１０】本発明は、ワイヤーをクランプする力によ
るワイヤーの変形を避けるように改良の加えられた粘弾
性素材からなるワイヤーの送り装置を提供することを目
的とする。また、ハンダ供給位置精度と信頼性の高いハ
ンダワイヤー送り装置を提供することを目的とする。
るワイヤーの変形を避けるように改良の加えられた粘弾
性素材からなるワイヤーの送り装置を提供することを目
的とする。また、ハンダ供給位置精度と信頼性の高いハ
ンダワイヤー送り装置を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の粘弾性素材からなるワイヤーの送り装置
は、駆動ローラーを含む２個のローラーの外周面間で粘
弾性素材からなるワイヤーを挟持して該ワイヤーを軸方
向に送る装置であって； ワイヤー送り中は該ローラー
挟持力を比較的高めに維持し、 ワイヤー送り停止中は
該ローラー挟持力を比較的低めとすることを特徴とす
る。すなわち、ワイヤー送り中は強い力でワイヤーをク
ランプしてスリップを避け、ワイヤー潰れの生じるおそ
れのある送り停止中はクランプ力を緩め、ワイヤーの粘
弾性に起因する潰れを防止するのである。
め、本発明の粘弾性素材からなるワイヤーの送り装置
は、駆動ローラーを含む２個のローラーの外周面間で粘
弾性素材からなるワイヤーを挟持して該ワイヤーを軸方
向に送る装置であって； ワイヤー送り中は該ローラー
挟持力を比較的高めに維持し、 ワイヤー送り停止中は
該ローラー挟持力を比較的低めとすることを特徴とす
る。すなわち、ワイヤー送り中は強い力でワイヤーをク
ランプしてスリップを避け、ワイヤー潰れの生じるおそ
れのある送り停止中はクランプ力を緩め、ワイヤーの粘
弾性に起因する潰れを防止するのである。
【００１２】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の１実施例に係る
ハンダワイヤー送り装置を有する自動ハンダ付け装置の
概要を示す図である。図２は、図１のハンダワイヤー送
り装置の制御機構のブロック図である。この図の自動ハ
ンダ付け装置では、ハンダコテ１のコテ先３に自動的に
ハンダワイヤー５を供給している。ハンダコテ１は、棒
状のコテ芯の回りにヒーター線を巻いた構造であり、そ
の軸芯は垂直からやや傾いている。コテ芯の先端のコテ
先３は、小さい円形の面であり、この面も水平からやや
傾いている。ハンダワイヤー５は、斜め下約４５°から
コテ先３に押し付けられる。
ハンダワイヤー送り装置を有する自動ハンダ付け装置の
概要を示す図である。図２は、図１のハンダワイヤー送
り装置の制御機構のブロック図である。この図の自動ハ
ンダ付け装置では、ハンダコテ１のコテ先３に自動的に
ハンダワイヤー５を供給している。ハンダコテ１は、棒
状のコテ芯の回りにヒーター線を巻いた構造であり、そ
の軸芯は垂直からやや傾いている。コテ芯の先端のコテ
先３は、小さい円形の面であり、この面も水平からやや
傾いている。ハンダワイヤー５は、斜め下約４５°から
コテ先３に押し付けられる。
【００１３】ハンダワイヤー５は、リール３１に巻かれ
ており、ハンダワイヤー送り装置４とハンダワイヤー送
りガイド７からなるハンダワイヤー供給機構を通って、
コテ先３に供給される。リール３１は、ハンダワイヤー
を巻き重ねたものであって、その軸芯回りに回転自在に
設置されている。ハンダワイヤー送り装置４は、駆動ロ
ーラー９と従動ローラー１１、及びその付勢機構１０と
から構成されている。ハンダワイヤー送りガイド７は中
空の筒であり、ハンダワイヤー５の送り出し方向をコテ
先３に正確に向けるためのものである。なお、ハンダワ
イヤー送りガイド５と送り装置４とは、コテ先３に確実
にハンダを供給するため、全体が垂直から約４５°傾け
て設置されている。
ており、ハンダワイヤー送り装置４とハンダワイヤー送
りガイド７からなるハンダワイヤー供給機構を通って、
コテ先３に供給される。リール３１は、ハンダワイヤー
を巻き重ねたものであって、その軸芯回りに回転自在に
設置されている。ハンダワイヤー送り装置４は、駆動ロ
ーラー９と従動ローラー１１、及びその付勢機構１０と
から構成されている。ハンダワイヤー送りガイド７は中
空の筒であり、ハンダワイヤー５の送り出し方向をコテ
先３に正確に向けるためのものである。なお、ハンダワ
イヤー送りガイド５と送り装置４とは、コテ先３に確実
にハンダを供給するため、全体が垂直から約４５°傾け
て設置されている。
【００１４】ハンダワイヤー送り装置４について詳しく
説明する。駆動ローラー９と従動ローラー１１は、円板
状のものであり、外周面にＶ溝９ａ、１１ａが切られて
いる。両ローラー９、１１は、それらの外周面を向い合
わせて並べて設置されている。駆動ローラー９はモータ
ー（図２の符号４５）によって回転駆動される。従動ロ
ーラー１１は、その軸１３回りに回転自在に支持されて
いるとともに、付勢機構１０によって駆動ローラー９方
向に付勢されている。
説明する。駆動ローラー９と従動ローラー１１は、円板
状のものであり、外周面にＶ溝９ａ、１１ａが切られて
いる。両ローラー９、１１は、それらの外周面を向い合
わせて並べて設置されている。駆動ローラー９はモータ
ー（図２の符号４５）によって回転駆動される。従動ロ
ーラー１１は、その軸１３回りに回転自在に支持されて
いるとともに、付勢機構１０によって駆動ローラー９方
向に付勢されている。
【００１５】両ローラー９、１１の外周面の溝９ａ、１
１ａの中には、ハンダワイヤー５が挿通されており、従
動ローラー１１への付勢力により、従動ローラーＶ溝１
１ａとハンダワイヤー５外面及び駆動ローラーＶ溝９ａ
とはある押し付け圧の下で当接している。この押し付け
圧による摩擦力のため、駆動ローラー９が図の矢印方向
に回転駆動されると、ハンダワイヤー５が図の右上方向
に送り出される。また、従動ローラー１１も図の矢印方
向につられて回転する。なお、駆動ローラー９の駆動モ
ーターはスピードコントロール可能なモーターであっ
て、ハンダワイヤー５の送り出し速度も自由に調整でき
る。また、Ｖ溝９ａ、１１ａはローレット仕上してあり
摩擦係数を高めてある。
１ａの中には、ハンダワイヤー５が挿通されており、従
動ローラー１１への付勢力により、従動ローラーＶ溝１
１ａとハンダワイヤー５外面及び駆動ローラーＶ溝９ａ
とはある押し付け圧の下で当接している。この押し付け
圧による摩擦力のため、駆動ローラー９が図の矢印方向
に回転駆動されると、ハンダワイヤー５が図の右上方向
に送り出される。また、従動ローラー１１も図の矢印方
向につられて回転する。なお、駆動ローラー９の駆動モ
ーターはスピードコントロール可能なモーターであっ
て、ハンダワイヤー５の送り出し速度も自由に調整でき
る。また、Ｖ溝９ａ、１１ａはローレット仕上してあり
摩擦係数を高めてある。
【００１６】従動ローラー１１の付勢機構１０について
説明する。この付勢機構１０は、固定支点１４回りに回
動自在のアーム１２と、このアーム１２の先端に固設さ
れているローラー軸１３と、アーム１２の基端に連結さ
れているエアシリンダー１９とからなる。すなわち、棒
状のアーム１２は、その中央部に設けられている固定支
点１４の回りに回動自在である。そして、このアーム１
２の先端には、従動ローラー１１の回転中心であるロー
ラー軸１３が取り付けられている。
説明する。この付勢機構１０は、固定支点１４回りに回
動自在のアーム１２と、このアーム１２の先端に固設さ
れているローラー軸１３と、アーム１２の基端に連結さ
れているエアシリンダー１９とからなる。すなわち、棒
状のアーム１２は、その中央部に設けられている固定支
点１４の回りに回動自在である。そして、このアーム１
２の先端には、従動ローラー１１の回転中心であるロー
ラー軸１３が取り付けられている。
【００１７】固定支点１４をはさんでローラー軸１３の
反対側のアーム基端には、エアシリンダー１９のロッド
１７が接続されている。エアシリンダー１９の他端は、
固定部材５３に、ピン２１を介して取り付けられてい
る。このエアシリンダー１９は、引張り勝手（縮もうと
する性向）であり、アーム基端１６を図の右方向に付勢
している。したがって、アーム１２は、固定支点１４を
中心として反時計回りに回動付勢されている。この付勢
力により、上述のように、従動ローラー１１と駆動ロー
ラー９とがハンダワイヤー５を挟持し、駆動ローラー９
の回転につれて、ハンダワイヤー５が上に送り出され
る。
反対側のアーム基端には、エアシリンダー１９のロッド
１７が接続されている。エアシリンダー１９の他端は、
固定部材５３に、ピン２１を介して取り付けられてい
る。このエアシリンダー１９は、引張り勝手（縮もうと
する性向）であり、アーム基端１６を図の右方向に付勢
している。したがって、アーム１２は、固定支点１４を
中心として反時計回りに回動付勢されている。この付勢
力により、上述のように、従動ローラー１１と駆動ロー
ラー９とがハンダワイヤー５を挟持し、駆動ローラー９
の回転につれて、ハンダワイヤー５が上に送り出され
る。
【００１８】本実施例のハンダワイヤー送り装置の制御
機構について説明する。図２に示されているように、ハ
ンダワイヤー送り装置のローラー付勢用のエアシリンダ
ー１９を制御する空圧管路中には、圧力調整弁４１が組
み込まれている。この圧力調整弁４１は、自動ハンダ付
け装置のコントローラー４３からの指令信号を受けて、
空圧源４０からエアシリンダー１９に送るエアの圧力を
調整する。また、コントローラー４３は、駆動ローラー
９の駆動モーター４５の速度コントロールも行う。そし
て、駆動ローラー９の速度がある値以上の時には圧力調
整弁４１の設定圧力を高めとしてクランプ力を強くし、
速度がある値未満の時には圧力調整弁４１の設定圧力を
低めとしてクランプ力を弱くする。クランプ力の目安と
しては、ハンダ〔組成：Ｓｎ５０〜６０％、Ｐｂ３６〜
４２％、Ｓｂ１〜３％、Ｚｎ２〜４％〕のワイヤー径
１．２mmのもので、高速送り時のクランプ力を４５
〔Ｎ〕、送り停止時のクランプ力を１５〔Ｎ〕とした。
これによって、ローラーのスリップも、ハンダワイヤー
の潰れも生じないハンダワイヤー送り装置を実現でき
た。
機構について説明する。図２に示されているように、ハ
ンダワイヤー送り装置のローラー付勢用のエアシリンダ
ー１９を制御する空圧管路中には、圧力調整弁４１が組
み込まれている。この圧力調整弁４１は、自動ハンダ付
け装置のコントローラー４３からの指令信号を受けて、
空圧源４０からエアシリンダー１９に送るエアの圧力を
調整する。また、コントローラー４３は、駆動ローラー
９の駆動モーター４５の速度コントロールも行う。そし
て、駆動ローラー９の速度がある値以上の時には圧力調
整弁４１の設定圧力を高めとしてクランプ力を強くし、
速度がある値未満の時には圧力調整弁４１の設定圧力を
低めとしてクランプ力を弱くする。クランプ力の目安と
しては、ハンダ〔組成：Ｓｎ５０〜６０％、Ｐｂ３６〜
４２％、Ｓｂ１〜３％、Ｚｎ２〜４％〕のワイヤー径
１．２mmのもので、高速送り時のクランプ力を４５
〔Ｎ〕、送り停止時のクランプ力を１５〔Ｎ〕とした。
これによって、ローラーのスリップも、ハンダワイヤー
の潰れも生じないハンダワイヤー送り装置を実現でき
た。
【００１９】上述の実施例ではワイヤー挟持力を発生・
変化させる装置としてエアシリンダーを用いた送り装置
を説明したが、油圧シリンダーや電磁力を用いるもの
や、引張バネの長さを変えて（図３における固定部材５
３の位置を動かす）バネ力をコントロールするもの等と
してもよい。
変化させる装置としてエアシリンダーを用いた送り装置
を説明したが、油圧シリンダーや電磁力を用いるもの
や、引張バネの長さを変えて（図３における固定部材５
３の位置を動かす）バネ力をコントロールするもの等と
してもよい。
【００２０】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、ワイヤーをクランプする力によるワイヤーの変形を
避けることのできるワイヤーの送り装置を提供できる。
これによって、ハンダ供給位置精度と信頼性の高いハン
ダワイヤー送り装置を提供することができる。
は、ワイヤーをクランプする力によるワイヤーの変形を
避けることのできるワイヤーの送り装置を提供できる。
これによって、ハンダ供給位置精度と信頼性の高いハン
ダワイヤー送り装置を提供することができる。
【図１】本発明の１実施例に係るハンダワイヤー送り装
置を有する自動ハンダ付け装置の概要を示す図である。
置を有する自動ハンダ付け装置の概要を示す図である。
【図２】図１のハンダワイヤー送り装置の制御機構のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図３】従来のバネ付勢式のハンダワイヤー送り装置を
有する自動ハンダ付け装置の概要を示す図である。
有する自動ハンダ付け装置の概要を示す図である。
１…ハンダコテ、３…コテ先、４…ハンダワイヤー送り
装置、５…ハンダワイヤー、７…送りガイド、９…駆動
ローラー、９ａ…Ｖ溝、１０…付勢機構、１１…従動ロ
ーラー、１１ａ…Ｖ溝、１２…アーム、１３…ローラー
軸、１４…固定支点、１５…ピン、１６…基端、１７…
シリンダーロッド、１９…エアシリンダー、２１…ピ
ン、３１…ワイヤーリール、４０…エア供給源、４１…
圧力調整弁、４３…コントローラー、４５…駆動モータ
ー、５１…引張バネ、５３…固定部材
装置、５…ハンダワイヤー、７…送りガイド、９…駆動
ローラー、９ａ…Ｖ溝、１０…付勢機構、１１…従動ロ
ーラー、１１ａ…Ｖ溝、１２…アーム、１３…ローラー
軸、１４…固定支点、１５…ピン、１６…基端、１７…
シリンダーロッド、１９…エアシリンダー、２１…ピ
ン、３１…ワイヤーリール、４０…エア供給源、４１…
圧力調整弁、４３…コントローラー、４５…駆動モータ
ー、５１…引張バネ、５３…固定部材
Claims (3)
- 【請求項１】 駆動ローラーを含む２個のローラーの外
周面間で粘弾性素材からなるワイヤーを挟持して該ワイ
ヤーを軸方向に送る装置であって；ワイヤー送り中は該
ローラー挟持力を比較的高めに維持し、 ワイヤー送り停止中は該ローラー挟持力を比較的低めと
することを特徴とする粘弾性素材からなるワイヤーの送
り装置。 - 【請求項２】 上記挟持力を発生する流体圧駆動シリン
ダーを具備することを特徴とする請求項１記載の粘弾性
素材からなるワイヤーの送り装置。 - 【請求項３】 上記粘弾性素材からなるワイヤーがハン
ダワイヤーであることを特徴とする請求項１又は２記載
の粘弾性素材からなるワイヤーの送り装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22230896A JPH1059617A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 粘弾性素材からなるワイヤーの送り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22230896A JPH1059617A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 粘弾性素材からなるワイヤーの送り装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1059617A true JPH1059617A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16780332
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22230896A Pending JPH1059617A (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | 粘弾性素材からなるワイヤーの送り装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1059617A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104044955A (zh) * | 2014-06-19 | 2014-09-17 | 国网四川省电力公司成都市新都供电分公司 | 稳定电缆输送设备 |
| CN109365936A (zh) * | 2018-12-04 | 2019-02-22 | 威克锐光电科技（苏州）有限公司 | 一种激光焊接的自动送锡丝装置 |
-
1996
- 1996-08-23 JP JP22230896A patent/JPH1059617A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104044955A (zh) * | 2014-06-19 | 2014-09-17 | 国网四川省电力公司成都市新都供电分公司 | 稳定电缆输送设备 |
| CN109365936A (zh) * | 2018-12-04 | 2019-02-22 | 威克锐光电科技（苏州）有限公司 | 一种激光焊接的自动送锡丝装置 |
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