JPH105936A - 帯板連続鋳造機の電磁溢流防止堰 - Google Patents

帯板連続鋳造機の電磁溢流防止堰

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JPH105936A
JPH105936A JP9067724A JP6772497A JPH105936A JP H105936 A JPH105936 A JP H105936A JP 9067724 A JP9067724 A JP 9067724A JP 6772497 A JP6772497 A JP 6772497A JP H105936 A JPH105936 A JP H105936A
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coil
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yoke
conductor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平配置され互いに逆方向に回転する一対の
鋳造ロールを有する帯板連続鋳造機における、溶融金属
プールを保持する間隙上方空間の開放端部に、電磁力の
みによって溶融金属の溢れ出しを防止する電磁溢流防止
堰を提供すること。 【解決手段】 溢流防止堰が、間隙上方空間の開放端面
に近接して対向する一対の端面を有する3つの磁束誘導
体で構成され、第1磁束誘導体の一対の端面が溶融金属
プールの上層部分に対向する広い空隙を有し、第2磁束
誘導体の一対の端面は溶融金属プールの下層部分に対向
する狭い空隙を有し、第3磁束誘導体の一対の端面が、
第1磁束誘導体の一対の端面の間の空隙内に設けられ
る。各磁束流動体に付属するコイルに変動電流を流し
て、各磁束誘導体の一対の端面の間に水平方向の変動磁
界を形成し、変動磁界に反発する渦電流を開放端部近傍
の溶融金属内で発生させ溶融金属の溢流を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁溢流防止堰、
詳しくは一対の鋳造ロールの間隙上方空間保持される溶
融金属の溢流を防止する帯板連続鋳造機の電磁溢出防止
堰に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】帯板連
続鋳造機は、溶融金属から帯鋼などの帯板を連続的に製
造するのに使用されている。この帯板連続鋳造機は、水
平配置され互いに反対方向に回転する一対の鋳造ロール
を有し、鋳造ロールの間隙上方空間に溶融金属プールを
保持している。この間隙上方空間は、下方のロール間隙
に向かって円弧状に幅が狭くなっている。鋳造ロールは
冷却されており、空間内を下降する溶融金属は鋳造ロー
ルによって冷却され、凝固した帯板となってロール間隙
から下方に送り出される。前記の間隙上方空間はロール
の両端部で解放されており、この開放端部からの溶融金
属の溢れ出しを防止するため電磁溢出防止堰が用いられ
ている。その一つは、磁束誘導体(鉄芯)と付属の導電
性コイルを使用し、磁束誘導体の離隔した一対の端面
(二つの磁極面)が、溶融金属プールに近傍で対向して
いる。コイルに変動電流(交流、脈動流など時間と共に
変動する電流)を流して電磁石が励磁されると前記端面
の間に変動磁界(交番磁界)が発生する。この変動磁界
により開放端部近傍の溶融金属に磁界に反発する渦電流
が発生するため、この変動電流は溶融金属を開放端部に
閉じ込める電磁圧力として作用する。磁極の配置方向に
より、磁界の方向は水平方向にも上下方向にも形成でき
る。水平方向の磁界を発生する電磁溢流防止堰が米国特
許第4,936,374号及び第5,251,685号
に開示されている。上下方向の磁界を発生する電磁溢流
防止堰が米国特許第4,974,661号に開示されて
いる。
【0003】鋳造ロールの間隙上方空間の開放端部から
の溶融金属の溢れ出しを防止する別の対策として、空間
の開放端部の近傍に上下方向の溢流防止コイルを配置し
たものがある。このコイルに変動電流を流して、前記開
放端部に広がる水平方向の磁界を直接発生させ、間隙上
方空間の両端部で溶融金属に電磁圧力を加えるものであ
る。溢出防止コイルが巻かれる部材は、前端面以外が磁
性材料で覆われている。この磁性材料は、前端面以外の
溢流防止コイルに沿って流れる変動電流を減少させ変動
電流をコイルの前面に集中させる。この磁性材料は磁束
誘導体として、磁気抵抗の少ない磁束還流経路を形成す
る。非磁性で導電性の遮蔽材(例えば銅)で磁束誘導体
のほぼ全体を包み、還流経路外の磁界の一部を間隙上方
空間の開放端部に集中させる。コイル形式の電磁溢流防
止堰が米国特許第5,197,534号、第5,27
9,350号及び第5,487,421号に開示されて
いる。
【0004】溶融金属プールを保持する間隙上方空間の
開放端部は、鋳造ロールの端面形状に応じて、下方に向
かって円弧状に幅が狭くなっている。溶融金属プールの
上層部分で最も幅が広く、ロール間隙に当たる溶融金属
プール下層部分で最も幅が狭くなっている。 磁束誘導
体は、間隙上方空間の開放端部に近傍で対向する離隔し
た一対の端面を有している。離隔した端面の間の空隙も
前記開放端部の形状とに応じて下に向かって円弧状に狭
くなっている。この空隙は溶融金属プールの上層部分で
最も広く、ロール間隙に当たる溶融金属プールの下層部
分で最も狭くなっている。 電磁溢流防止堰の任意の高
さにおける磁気圧力は、次式の磁界Bの強さに関係す
る。
【0005】B=kNI/lg ここで、 Bは磁界 kは定数 Nはコイルの巻き数 Iはコイルに流れる電流 lgは磁気誘導体の離隔した一対の端面の空隙幅 上式から、任意の電流Iに対して、磁界Bの強さ及びそ
れによる磁気圧力は、空隙幅1gに反比例して減少する
ことがわかる。コイルの巻き数Nと空隙幅lgが一定で
あれば、電流Iに比例して磁界Bの強さが増加する。
【0006】溶融金属プールの上層部分、即ちプール上
面近傍の深さでは、空隙幅が広くなっている。これに応
じて磁束誘導体の端面の空隙幅lgもプール上層部分に
対向する位置で最も広くなっている。従って、上式NI
=lgB/kによると、必要な磁気圧力が得られる磁界
Bを形成するためにコイルに流す必要電流Iは空隙の上
部で最も大きくなる。しかし、最大電流が必要となるの
はプール上面から約25%の深さの位置である。
【0007】鋳造ロールのロール間隙に当たるプール下
層部分で空隙幅が最も狭くなっている。溶融金属(例え
ば鋼)プールの静圧はロール間隙で最大となる。従っ
て、ここでの磁気圧力が最大となる。しかし、ロール間
隙に当たる部分では空隙幅lgが最も狭くなっている。
従ってプール下層部分の溢流防止に必要な磁気圧力を発
生させるための電流Iは、それより空隙幅が広がった浅
い部分よりも少なくてすむ。つまり、必要な磁気圧力を
発生するための溶融金属プールの上面から任意の深さに
おける必要電流(a)は、プール下層部分での必要電流
(b)より大きくなる。そのため溶融金属プール上層部
分で溶融金属の溢流を防止するための機械的手段が併用
されている。
【0008】一つの例として、溶融金属プール上層部分
での溢流を防止するために電磁的手段と機械的手段とを
併用した溢流防止堰がある。この装置では、磁気誘導体
上部の離隔した端面の間の広い空隙に、磁性材料で構成
された橋絡部材が設置されている。この橋絡部材の両端
面と磁束誘導体の離隔した端面との間に二つの狭い空隙
が形成される。これらの空隙は、磁束誘導体の離隔した
端面の間の空隙に比べてかなり狭くなっている。これら
の空隙では十分な磁界が発生するため、空隙に対向する
一部の溶融金属を閉じ込めることはできる。しかし橋絡
部材に対向する残りの溶融金属に対しては、耐火性材料
で被覆され液体で冷却される銅製の機械的堰で溢流を防
止している。この機械的溢流防止堰は、ロールの間隙上
方空間に突入した状態で、各ロール表面と間隔が隔てら
れている。
【0009】このような機械的溢流防止堰は、例えば、
冷却されている耐火性被覆部材の表面で溶融金属が凝固
し、凝固した金属が成長すると、回転中のロール表面と
の間の間隔を埋めてしまう。そうなるとロールの回転に
よって溢流防止堰の耐火性被覆部材が剥がされ、電気的
短絡などの操業上の問題が生じる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の問題は、本発明の
電磁溢流防止堰を使用することによって解決される。即
ち、本発明の電磁溢流防止堰は3個の磁束誘導体を備え
ている。第1磁束誘導体は、溶融金属の貯留上限位置に
当たる溶融金属プールの上層部分に対向する比較的広い
幅で離隔した一対の端面を有している。第1磁束誘導体
の下部に第2磁束誘導体が設けられ、第2磁束誘導体
は、鋳造ロールのロール間隙に当たる溶融金属プールの
下層部分に対向する比較的狭い幅で離隔する一対の端面
を有している。第3磁束誘導体は、第1磁束誘導体の広
い幅で離隔した端面の間に設けられる。
【0011】第1及び第2磁束誘導体は、溶融金属プー
ルに近傍で対向する一対の端面を有している。第3磁束
誘導体は、第1磁束誘導体の離隔した端面の間に設けら
れる一対の離隔した端面を有している。第3磁束誘導体
の離隔した端面も溶融金属プールに近傍で対向してい
る。
【0012】各磁束誘導体に付属して、コイルまたはコ
イル部分が設けられている。先ず第2磁束誘導体に付属
するコイルに変動電流が流される。この変動電流は、溶
融金属がプールが上限まで貯留されている場合に、ロー
ル間隙に当たる比較的狭い間隙において、溶融金属の溢
流を防止するのに十分な水平方向の磁界を発生する。
【0013】変動電流は第1又は第3磁束誘導体に付属
するコイル又はコイル部分にも流される。この変動電流
は、第1磁束流動体に付属するコイルで、比較的広い空
隙に水平方向の磁界を発生する。第3磁束流動体に付属
するコイルでは、比較的広い空隙内で、第1磁束流動体
に付属するコイルによって発生した磁界の一部を増加さ
せる追加の磁界を発生する。第1及び第3磁束誘導体と
それらに付属するコイルの協同電磁作用により、溶融金
属がプールの上限まで貯留されているときに、プール上
層部分の広い空隙での溶融金属の溢流を防止するのに十
分な水平方向の磁界を発生する。
【0014】第2磁束誘導体は、狭い空隙に発生した磁
界に対し磁気抵抗の少ない磁束還流経路を構成する。第
1及び第3磁束流動体は、広い空隙に発生した磁界に対
して磁気抵抗の少ない磁束還流経路を構成する。これら
の3個の磁束誘導体は、溶融金属プールに対向する端面
を除き、非磁性の導電材料で被覆されている。非磁性の
導電材料は、磁気抵抗の少ない磁束還流経路の外部を通
る磁界の一部を空隙内に集中させる役割を果たす。
【0015】このように、溶融金属プールの上層部分か
ら下層部分まで、電磁的手段のみによって溶融金属の溢
流を防止することができる。この帯板連続鋳造機には、
鋳造ロールの間隙上方空間の開放端部からの溶融金属の
溢流を防止する機械的部材は含まれていない。
【0016】ある実施形態では、磁束誘導体に付属する
コイルが、溶融金属プールから離れた位置にある。別の
実施形態では、磁束誘導体に付属するコイルが、(a)
鋳造ロールの間隙上方空間の開放端部に対向し、(b)
開放端部から溶融金属プールに至る範囲で直接磁界を発
生できる程度に開放端部に近接した前面を有するコイル
部分で構成されている。
【0017】第2磁束誘導体は、第1磁束誘導体の下方
延長部として第1磁束誘導体と一体に形成することがで
きる。全ての実施形態において、第3磁束誘導体の下端
は第2磁束誘導体の下端よりかなり高い位置にある。
【0018】実施形態によって、3つの磁束誘導体にそ
れぞれ単一のコイルを付属してもよく、又、一つ又は複
数のコイルを一つ又は複数の磁束誘導体に付属させても
よい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。先ず図1〜図3で、符号30で示
す帯板鋳造機は、それぞれ軸33、34で水平支持され
互いに反対方向に回転する一対の鋳造ロール31、32
を有している。ロール31、32の間隙の上方に、主と
して鋼鉄である溶融金属のプール38を保持する空間3
5が形成されている。間隙上方空間35では鋳造ロール
31、32の対向面が、ロール間隙37に向かって下向
き狭くなっている。各鋳造ロール31、32は直径が同
一であり、溶融金属プール38は、溶融金属を貯留する
所定の上限高さ(鋳造ロールの半径の1/2以上)を有
し、上層部分41と下層部分42の間に溶融金属が貯留
される(図2)。各ロールはそれぞれ図1に示す矢印4
9、50の方向に回転する。各ロールは従来の方法で冷
却され(図示省略)、ロールによって溶融金属が冷却さ
れ、ロール間隙37を通過する過程で固化し、帯板39
となって送り出される。
【0020】ロール31、32の間隙上方空間35は開
放端部36を有し(図3)、この開放端部36に接近し
た位置に電磁溢出防止堰40を設けて、空間35内の溶
融金属が開放端部36から溢れ出ないようにしている。
【0021】本発明の電磁溢流防止堰40には種々の実
施形態がある。まず図4及び5で符号50で示す一つの
実施形態について説明する。電磁溢流防止堰50は、溶
融金属がプール38に上層部分41まで貯留されている
とき、プール38の上層部分41(図2)に対向する上
部52が比較的広幅の第1磁束誘導体51を有してい
る。第1磁束誘導体51は上部52が幅の広い空隙53
を形成している。第1磁束誘導体51の下方延長部が第
2磁束誘導体55として形成されている。第2磁束誘導
体55は、ロール間隙37に当たる溶融金属プール38
の下層部分42に対向する端面が幅の狭い空隙57を形
成している。
【0022】第1磁束誘導体の上部52に形成された広
幅の空隙53内に、第3磁束誘導体が設けられている。
【0023】第1磁束誘導体51のヨーク65から二つ
のアーム61、62が分離し、アーム61、62の先端
がそれぞれ磁極の端面63、64を形成している。
【0024】第2磁束誘導体55では、それぞれ端面6
8、69(図4)を有する二つのアーム66、67がヨ
ーク(図示省略)連結されている。第2磁束誘導体のア
ームとヨークは第1磁束誘導体の下方延長部として第1
磁束誘導体と一体に形成されている。
【0025】第3磁束誘導体59では、溶融金属プール
38の上層部分に対向する二つのアーム71、72がヨ
ーク75に接続している。第3磁束誘導体59のヨーク
75及びアーム71、72は、第1及び第2磁束誘導体
51、55と分離した別体である。第3磁束誘導体59
のアーム及びヨークの下端は、第2磁束誘導体55(図
4)のアーム及びヨークの下端よりもかなり高い位置に
ある。
【0026】第3磁束誘導体59の離隔した端面73、
74は、第1磁束誘導体51の端面63、64の間の空
隙内に位置し、第3磁束誘導体の上記の端面は溶融金属
プール38の上層部分41に対向している。第1及び第
2磁束誘導体の離隔した端面63、64及び68、69
は、溶融金属プール38に接近して対向している。
【0027】3つの磁束誘導体の離隔した端面はそれぞ
れ磁極面を形成している。第1及び第2磁束誘導体の端
面63、64及び68、69は鋳造ロール32、31
(図2)の縁部44及び43に対向している。
【0028】前記のように、磁気圧力は磁界Bの関数で
あり、溶融金属をプール内に閉じ込め得る磁気圧力を生
み出すための必要電流Iは、プールの深さと、式B=k
NI/lgにおける空隙幅lgによって変化する。この
関係を図20に示す。図20では、縦軸にNI(コイル
巻数×電流)を、プールの上限から25%の深さにおけ
るNI値の百分率で示し、横軸にプール深さbを示して
ある。溶融金属を閉じこめ得る磁気圧力を生み出す、コ
イル巻数Nと電流Iは、プールの上面から約25%の深
さで最大で、この位置では空隙が比較的広くなってい
る。これより深い位置では空隙が狭まり溶融金属の閉じ
込める磁気圧力を生み出すための必要電流が小さくな
る。これより浅い位置では空隙が広くなるが溶融金属の
閉じ込めに必要な磁気圧力が急激に減少する。図4及び
図5に示した本発明の電磁溢流防止堰の実施形態では、
以下に述べるように、深さに応じた磁気圧力を発生させ
ることができる。
【0029】第1及び第2磁束誘導体51、55(図
5)の共通のヨーク65にコイル80が巻かれている。
溶融金属がプールの上限まで貯留されているとき、コイ
ル80に変動電流(交流)を流すと、コイル80は第2
磁束誘導体と協同電磁作用により、下部の狭い空隙57
(図4)で、溶融金属プール38のロール間隙37に当
たるプール下層部分に溶融金属を閉じ込めるに十分な水
平方向の磁界を発生する。
【0030】コイル80は、又、第1磁束誘導体51と
の協同電磁作用により、広い空隙53で水平方向の磁界
を発生し、プール上層部分での溶融金属の溢流を防止す
る。第3磁束誘導体59(図5)のヨーク75にコイル
81が巻かれている。コイル81は第3電磁誘導体59
との協同電磁作用により、広い空隙53に、第1磁束誘
導体とそのコイル80によって形成された磁界を補強す
る追加の磁束を発生させる。
【0031】コイル80、81に流れる電流の方向を図
5に矢印で示す。第1及び第3磁束誘導体51、59で
発生する磁力線を図5で符号76及び77で示す。
【0032】磁束76は、第3磁束誘導体59の端面7
3から外部を通って端面74に流れ、第3磁束誘導体5
9の内部を通って再び端面73に戻る。磁束76は、
又、端面73から外部を通って第1磁束誘導体51の端
面63にも流れ、第1磁束誘導体51の内部を通って端
面64に流れ、さらに外部を通って第3磁束誘導体59
の端面74を経て端面73に戻る。
【0033】磁束77は、第1磁束誘導体51の端面6
3から外部を通って端面64に流れ、第1磁束誘導体5
1の内部を通って端面63に戻る。又、磁束77は、端
面63から外部を通って第3磁束誘導体59の端面73
にも流れ、第1磁束誘導体51の内部を通って端面63
に戻る。
【0034】第1及び第3の磁束誘導体51、59は、
そのコイル80、81との協同作用により、広い空隙5
3において、溶融金属プールの上部41(例えば、溶融
金属が上限位置にときのプール上面から約25%の深
さ)において、溶融金属を閉じ込め得る水平方向の磁場
を発生する。
【0035】操業時において、コイル80への変動電流
は、プール下層部分42で溶融金属を閉じ込めできるよ
うに調整され、コイル81への変動電流はプール上層部
分41で溶融金属の閉じ込めができるように調整され
る。コイル80、81を流れる電流はさらに微調整さ
れ、プール上層部分の広い空隙53において溶融金属の
良好な閉じ込めができるようにする。
【0036】溢出防止堰50のある実施形態では、コイ
ル80、81に流れる電流の位相が同一であり、他の実
施形態では、一方のコイル(例えばコイル80)と他方
のコイル(例えばコイル81)とで電流の位相がずらさ
れる。
【0037】図21及び22には、同じ位相の電流と、
ずれた位相の電流を発生させるための回路図が例示され
ている。図21及び22において電流は矢印の方向に流
れる。図21ではコイル80、81が、可聴周波数の電
源101に対して直列に接続されており、コンデンサー
102がコイル80、81と並列に接続されている。図
21の回路では、コイル80に流れる電流はコイル81
に流れる電流と位相が同一である。図22では、抵抗1
03がコイル81と並列に接続されており、コイル80
を流れる電流とコイル81を流れる電流は位相がずれて
いる。抵抗103の抵抗値を変えることによって位相の
ずれを調節することができる。
【0038】図21及び22の回路をもつ実施形態の溢
流防止堰50では、コイル80及び81に同一の電源か
ら電流が供給されるが、別の実施形態の溢流防止堰50
ではコイル80及び81にはそれぞれ別の電源から電流
が供給される。
【0039】電流とその位相を変えることによって磁場
の形状(分布状態)を変えることができる。適切な磁場
の形状は、この場合、溢流防止堰(例えば50)と金属
プール38との間の磁場(B)の強さの分布状態であ
る。
【0040】第3磁束誘導体とそのコイル(またはコイ
ルの一部)は、プール上部41(即ち広い空隙53)に
おける磁場の形状を改善するのに役立つ。
【0041】こうして、鋳造ロール31、32の間隙上
方空間の開放端部36において溶融金属プール38から
の溢れ出しを防止するための機械的手段を何ら用いるこ
となく溶融金属の封じ込めを達成することができる。
【0042】第2磁束誘導体55は、狭い空隙57で水
平方向の磁場を発生させるための磁気抵抗の少ない磁束
還流経路を形成し、第1及び第3磁束誘導体51、59
は、広い空隙53に水平方向の磁場を発生するための磁
気抵抗の少ない磁束環還流路を形成する。
【0043】各磁束誘導体51、55及び59は、溶融
金属プールに対向する面を除いて、非磁性の導電材料で
被覆されている。詳しくは、図4、5を再び参照する
と、第3磁束誘導体59は、薄い絶縁フィルム(図示省
略)を隔ててほぼ全面が非磁性の導電材料、即ち遮蔽材
93で覆われている。第1及び第2磁束誘導体も、ほぼ
同様に、薄い絶縁フィルム(図示省略)を隔てて非絶縁
性の導電性遮蔽材94で覆われている。以下に述べるよ
うに、各遮蔽材93、94の間に少なくとも一つの空隙
があり、この空隙が磁束誘導体の磁束を短絡させないよ
うに作用する。第3磁束誘導体59のアーム71、72
の間に、非磁性の導電部材84が設けられている。第1
磁束誘導体51のアーム61、62と、第3磁束誘導体
59のアーム71、72の間に、上部91が分岐し下部
92が第2磁束誘導体55(図4)のアーム66、67
に挟まれた非磁性の導電部材85が設けられている。導
電部材85は断面が長方形で、下に向かって狭まり溶融
金属プール38(図4)に対向する前面を有し、第3磁
束誘導体59のアーム71、72に挟まれている。導電
部材85の分岐した各上部91の水平方向の断面は長方
形である。導電部材85の下部91は水平方向の断面が
長方形であり、下に向かって円弧状に狭まった前面90
が溶融金属プール38の下層部分42に対向している。
従来通り、導電部材84、85を中空構造にして内部に
冷却水を通すことができる。
【0044】溶融金属プール38に対向する面を除き、
特に言及しない限り、磁束誘導体51、55及び59の
内外面は薄い絶縁フィルム(図示省略)を介して、その
非磁性の導電性遮蔽材93又は94と接触している。
【0045】図5に示すように、導電部材84と第3磁
束誘導体59のヨーク75の間に、水平方向断面が長方
形の空隙98が形成されている。第3磁束誘導体59と
第1磁束誘導体51との間に、導電部材85の背後で、
水平方向断面がU字形の空隙99が形成されている。導
電部材85の下部90と第2磁束誘導体55の間に図示
しない空隙が形成されている。
【0046】図4に示すように、遮蔽材93には、第3
磁束誘導体59のアーム71、72及びヨーク75に被
さる上部カバー87が設けられている。上部カバー87
と第3磁束誘導体59の間に空隙104が存在する。遮
蔽材94には、第1磁束誘導体51のアーム61、62
及びヨーク65に被さる上部カバー88が設けられてい
る。上部カバー88と第1磁束誘導体51の間に空隙1
05が存在している。遮蔽材94は、第2磁束誘導体5
5のアーム66、67及びヨークの下面で底部カバー8
9を形成している。底部カバー89と第2磁束誘導体5
5の間に空隙(図示省略)を形成することができる。遮
蔽材94は、さらに第1及び第2磁束誘導体51、55
の左右に離隔した端面63/68及び64/69(図
4)の前面カバー86を形成している。磁束誘導体と遮
蔽材93、94の一部との間で短絡を防止するため必要
箇所に絶縁材が設けられる。
【0047】上記のように、第1、第2及び第3磁束誘
導体51、55及び59は、溢流防止堰50に磁気抵抗
の少ない磁束還流経路を提供する。非磁性の導電性遮蔽
材93、94及び導電部材84及び85は、外部で形成
される磁場の一部を空隙内に閉じ込める役割を果たす。
【0048】図5に示すように、第3磁束誘導体59の
離隔した端面73、74、導電部材85の前面、及び第
1磁束誘導体51の離隔した端面63、64は、すべて
同一の垂直面にある。変形例として、図5(A)に示す
ように、第3磁束誘導体59の分離された端面73a、
74aを内側に狭まる形として導電体84の前面79a
を後退させてもよい。
【0049】本発明のすべての実施形態において磁束誘
導体の材料は、従来この目的で使われている材料、例え
ば、電磁的目的で使われている珪素鋼板の積層体や、高
温フェライトが使用できる。
【0050】図4及び5の実施形態では、第1及び第2
磁束誘導体51、55にコイル80が設けられ、第3磁
束誘導体59にはコイル81が設けられている。これと
は別の実施形態として、図6に示すように、第3磁束誘
導体59のヨーク65と、第1及び第2磁束誘導体5
1、55のヨーク65に一つのコイル82を巻いてもよ
い。その他の点では、図6の実施形態は図4及び5の実
施形態と全く同じ構造である。操業時には、溶融金属プ
ール38の上層部分及び下層部分41、42での溶融金
属の溢流が防止できるように、コイル82を流れる電流
を調整する。図6の実施形態ではコイルが1個であるた
め、2個のコイルを用いる図4及び5の実施形態のよう
な電流に位相差をつける調整はできない。
【0051】図6の実施形態における第1及び第3磁束
誘導体51、59によって形成される磁力線が、それぞ
れ76、77で示されている。
【0052】磁束76は、第3磁束誘導体の端面73か
ら外部を通って端面74に流れ、第3磁束誘導体の内部
を通って端面73に戻る。磁束76は、端面73から外
部を通って第1磁束誘導体51の端面63にも流れ、第
1磁束誘導体51の内部を通って端面64に流れ、さら
に外部を通って第3磁束誘導体の端面73に戻る。
【0053】磁束77は、第1磁束誘導体51の端面6
3から外部を通って端面64に流れ、第1磁束誘導体の
内部を通って端面63に戻る。磁束77は、端面63か
ら外部を通って第3磁束誘導体59の端面73にも流
れ、第3磁束誘導体の内部を通って端面74に流れ、さ
らに外部を通って第1磁束誘導体51の端面64に流れ
第1磁束誘導体63の端面63に戻る。
【0054】図8には、図6の単一コイル型の変形例が
図示されている。図8の実施形態では、コイル82が二
つの外側部分82a、82bを有し、これらの外側部分
は第1及び第2磁束誘導体51、52のみに巻かれ、コ
イルの中央部分82cが第3磁束誘導体に巻かれてい
る。コイル82の違いを除き、図6及び図8の実施形態
は全く同一構造であり、操業の点でも同一である。
【0055】図7には、別の実施形態の電磁溢流防止堰
150を示す。この実施形態では、第3磁束誘導体15
9のヨークが、第1磁束流動体151のヨーク65と一
体であり、ヨーク65から一対のアーム61、62がそ
れぞれ端面63、64まで延びている。アーム63、6
4の間に第3磁束誘導体のアーム71、72が設けられ
ている。アーム71、72はヨーク65から離隔した端
面73、74まで延びている。
【0056】溢流防止堰150の第2磁束流動体155
には、一対の離隔したアームとヨークが設けられてお
り、これらは第1磁束誘導体151のアーム61、62
とヨーク65の下方延長部を構成している。図4−5及
び図8の実施形態と同様に、第3磁束誘導体のアーム7
1、72の下端は、第2磁束誘導体のアームの下端より
かなり高い位置にある。
【0057】第3磁束誘導体159のアーム71と72
の間に、非磁性の導電部材84が設けられている。第1
磁束誘導体151のアーム61、62の間(a)、及び
第3磁束誘導体159のアーム71、72の間(b)に
は、上部91が二つに分かれて、下部が第2磁束誘導体
155のアーム66、67の間にある非磁性の導電部材
85が設けられている。図7の実施形態の導電部材85
の形態は、図4−5及び図8の実施形態のものと基本的
に同一である。
【0058】溢流防止堰150のヨーク65、アーム6
1、62及びアーム71、72の内外面は、磁束誘導体
の表面から絶縁フィルム(図示省略)を介して、非磁性
の導電性遮蔽材193、194で包まれている。図7の
溢流防止堰150の導電部材84、85及び遮蔽材19
3、194は、図4−5及び図8の溢流防止堰50の導
電部材84、85及び遮蔽材93、94と同じ機能を果
たす。遮蔽材193、194と磁束誘導体の間には適切
な空隙が設けられている。これらの空隙は、図4−6及
び図8の実施形態における遮蔽材93、94とその磁束
誘導体との間の空隙と同じ機能を果たす。
【0059】第1及び第2磁束誘導体151、155の
離隔した端面63、64及び第3磁束誘導体159の、
プールに対向する離隔した端面73、74を除き、溢流
防止堰150の3つの磁束誘導体の前面が非磁性の導電
部材で覆われている。
【0060】溢流防止堰150では、すべての磁束誘導
体に付属する単一のコイル83を使用している。コイル
83は、中央部分95及び一対の外側部分96、97が
磁束誘導体の同一のヨーク65に巻かれている。図7
で、各部分95、96、97で発生する磁力線を、それ
ぞれ195、196及び197で示す。
【0061】溢流防止堰150で磁束は、磁束誘導体1
51/155の外部と、磁束誘導体151/155の各
アーム61、62、71、72及び.ヨーク65の内部
を通って流れる。磁束196は、端面63から外部を通
って各端面73、74及び64に流れ、内部を通って端
面63に戻る。磁束195は、端面63及び73から外
部を通って各端面74及び64に流れ、さらに内部を通
って端面63及び73に戻る。磁束197は、各端面6
3、73、74から外部を通って端面64に流れ、さら
に内部を通って端面63、73、74に戻る。
【0062】図17〜19には、図7の溢流防止堰15
0と類似するが、単一のコイルを使用した溢流防止堰1
50と異なり、3個のコイルを使用した溢流防止堰31
0が図示されている。二つの外側コイル311、313
が第1及び第2磁束誘導体351、355に付属し、中
央のコイル312が第3磁束誘導体359に付属してい
る。第1磁束誘導体351は、ヨーク365からそれぞ
れ端面363、364間で延びる一対のアーム361、
362を有している。第2磁束誘導体355は、第1磁
束誘導体351のアーム361、362及びヨーク36
5の下方延長部である一対のアームとヨークを有してい
る。外側コイル311はアーム361に巻かれ、外側コ
イル313はアーム362に巻かれている。
【0063】第3磁束誘導体355には、ヨーク365
の上部370から、溶融金属プール38に対向する端面
373、374まで延びる一対のアーム371、372
が設けられている。中央のコイル312はヨークの中央
部分370に巻かれヨーク365のスロット378(図
19)を通って外部に出ている。非磁性の導電部材38
5、384、386が、磁束誘導体の各アーム361、
371、372、362の間に設けられている(図1
7)。上記の他の実施形態と同様に、磁束誘導体の各ア
ーム及びヨークは非磁性、金属遮蔽物393、394で
覆われている。電気的短絡を防止するため、遮蔽部と磁
束誘導体表面の間に薄い絶縁皮膜(図示省略)が設けら
れている。
【0064】図18に示すように、磁束誘導体の各アー
ムの離隔した端面を除き、溢流防止堰310の前面に
は、非磁性の金属板(例えば銅板)391が設けられて
いる。金属板391は磁束誘導体の上下端部の間に延
び、形成される磁界の形状を改善する。第3磁束誘導体
359の磁束によって生じる金属板内の渦電流を防止す
るため金属板391の上端から下向きにスリット399
が設けられている。
【0065】溢流防止堰310で発生する磁力線が図1
7に点線で示されている。磁束は、端面363から外部
を通って端面373、374及び364に流れる。磁束
は端面373から外部を通って端面374及び364に
も流れ、さらに端面374から端面364に流れる。こ
の磁束は、端面364から内部を通って端面363、3
73及び374に流れる。この磁束は又、端面374か
ら内部を通って端面363及び373にも流れ、さらに
端面373から端面363に流れる。
【0066】図12−16には、溶融金属プールに接近
した位置にコイルを設けた電磁溢流防止堰110の実施
形態を示す。この実施形態では、コイル前面が、(a)
鋳造ロール31、32(図3)の間隙上方空間35の開
放端部36に対向し、(b)開放端部36の全幅にわた
り溶融金属プール38に直接、水平方向の磁場を発生す
る程度に、開放端部36に十分接近した位置に設けられ
ている。
【0067】溢流防止堰110は、図4−6及び図8の
実施形態の第1、第2及び第3磁束誘導体に対応する構
造の第1、第2及び第3磁束誘導体111、112及び
113を有している。
【0068】第1磁束誘導体111は、ヨーク119に
間隔を隔てて接続された一対のアーム115、116を
有し、各アーム先端の端面117、118が、プール3
8に対向し、それぞれ鋳造ロール32及び31(図2)
の端面44及び43に直接対向している。第2磁束誘導
体112は、第1磁束誘導体111のヨーク、一対のア
ーム及び離隔した一対の端面の下方延長部であるヨー
ク、一対のアーム及び一対の端面を有している。第3磁
束誘導体113は、離隔した一対のアーム121、12
2がヨーク125に接続され、アーム先端にプールに対
向する離隔した一対の端面123、124が設けられて
いる。第1磁束誘導体111の端面117、118は、
それぞれ鋳造ロールの端面44、43(図2)に対向
し、溶融金属プール38(図2)に接近した位置にあ
る。また第3磁束誘導体113の離隔した端面123、
124が溶融金属プール38に接近した位置にある。第
2磁束誘導体112の各端面はロール端面43、44に
対向し、溶融金属プール38(図2)の深層部42に接
近した位置にある。
【0069】第2磁束誘導体112の各端面は、第1磁
束誘導体111の端面117、118の下方延長部であ
る。第3磁束誘導体113のヨーク125及びアーム1
22、122は、第1及び第2磁束誘導体111、11
2のヨーク及びアームと分離された別体である。第3磁
束誘導体113のヨーク125及びアーム121、12
2の下端は、第2磁束誘導体112のヨーク及びアーム
の下端よりかなり高い位置にある。
【0070】溢流防止堰110には、第3磁束誘導体1
13の前面で、第3磁束誘導体113のアーム121、
122の間に、第1コイル部126が設けられている。
第1コイル部126は、水平断面が長方形の中空構造で
あり、第1及び第2磁束誘導体111、112と上下幅
が一致している。第1コイル部分126の前面127
は、(a)鋳造ロール31、32(図3)の間隙上方空
間35の開放端部36に対向しており、(b)第1コイ
ル部分126に電流を流したとき、溶融金属プール38
(図2)の開放端部36の全幅にわたって直接水平方向
の磁場が発生する程度に開放端部36に接近して配置さ
れている。前面127の上方部分143は、第3磁束誘
導体113のプールに対向する離隔した端面123、1
24の間で、下に向かって円弧状に狭くなっている。
【0071】第1コイル部分126には、ヨーク130
から延びる一対の離隔したアーム128、129を有す
る中空の第2コイル部分120が電気的に接続されてい
る。ヨーク130は、第3磁束誘導体113のヨーク1
25と第1及び第2磁束誘導体111、112のヨーク
119の間に挟まれている。第2コイル部分120のア
ーム128は、第3磁束誘導体113のアーム121と
第1及び第2磁束誘導体111、112のアーム115
の間に挟まれている。第2コイル部分129のアーム1
29は、第3磁束誘導体113のアーム122と第1及
び第2磁束誘導体111、112のアーム116の間に
挟まれている。第2コイル部分のアーム128、129
及びヨーク130は、第1及び第2磁束誘導体111、
112と上下方向に同一幅となっている。第1コイル部
分126は、第3磁束誘導体113の離隔したアーム1
21、122に挟まれ、第2コイル部分120の離隔し
たアーム121、122及びヨーク130と上下方向に
同一幅となっている。第1及び第2コイル部分126、
130は、第1コイル部分126と第2コイル部分のヨ
ーク130をそれぞれの下端(図13及び15)で結ぶ
短絡部材131で接続されている。
【0072】第1コイル部分126と第2コイル部分1
20のアーム128、129の下端部の接触面には薄い
絶縁フィルム(図示省略)が介在されている。この絶縁
フィルムにより第1及び第2フィルムの短絡が防止され
る。二つのコイル部分を結ぶのは上記の短絡部材だけで
ある。
【0073】ヨーク139に接続された一対のアーム1
37、138を有する第3コイル部分132が、第1及
び第2磁束誘導体111、112の間に設けられてお
り、これら上下幅は同一である。第3コイル部分132
は、第2コイル部分120のヨーク130と第3コイル
部分132にヨーク139と、それぞれ下端部で短絡部
材136によって接続されている(図15)。
【0074】図12及び16に示すように、電流は、電
源145(図16)から下向きに流れて第1コイル部分
126、短絡部材131(図15)を通って第2コイル
部分120に流れ、第2コイル部分120を上向きに流
れて電源145に戻る。別の電源146からの電流は下
向きに流れて第2コイル部分120、短絡部材136
(図15)を通って電源146に戻る。
【0075】第1コイル部分から第2コイル部分への
(電源145からの)電流は、鋳造ロール間の空間の開
放端部36で、磁場を直接発生させる。第2コイル部分
から第3コイル部分への(電源146からの)電流は、
第1及び第2磁束誘導体111、112と協同して開放
端部36に追加の磁場を発生する。3つの磁束誘導体1
11、112、113は、前記のような、磁気抵抗の少
ない磁束還流経路を形成する。第1及び第2コイル部分
126、120が(第3磁束誘導体113と共同して)
生成する磁力線が図12に符号176で示され、第2及
び第3コイル部分120、132が(第1及び第2磁束
誘導体111、112と共同して)生成する磁力線が図
12に符号177で示されている。
【0076】磁束176は、第3磁束誘導体113の端
面124から、外部を通って端面123に流れ、第3磁
束誘導体113の内部を通って端面124に戻る。磁束
176は、端面124から内部を通って第1磁束誘導体
111の端面118にも流れ、さらに第1磁束誘導体内
部を通って端面117に流れ、外部を通って第3磁束誘
導体の端面123に流れ、そこから第3磁束誘導体の内
部を通って端面124に戻る。
【0077】磁束177は、第1磁束誘導体111の端
面118から外部を通って端面117に流れ、第1磁束
誘導体の内部を通って端面118に戻る。磁束177
は、端面118から外部を通って第3磁束誘導体118
の端面124にも流れ、第3磁束誘導体の内部を通って
端面123に流れ、さらに外部を通って第1磁束誘導体
111の端面117に流れ、第1磁束誘導体11位の内
部を通って端面118に戻る。電源145及び146
(図16)は、従来構造の電気接続によって、それぞれ
コイル部分126、120及び132と接続されてい
る。
【0078】図12に示すように、第1コイル部分12
6には前面127以外にも面133、134及び135
がある。溢流防止堰の広がった上部で、第3磁束誘導体
113が、これらの面133、134及び135を取り
囲み、溢流防止堰の広がった前面127以外の面に流れ
るコイル部分126の変動電流を弱め、変動電流を前面
127に集中する。
【0079】コイル部分126、120及び132と、
磁束誘導体111、112,113との隣接部分との間
は薄い絶縁材(図示省略)によって絶縁されている。
【0080】一般に、コイル部分は銅製の中空構造で内
部に冷却水を循環させるようになっている(図示省
略)。
【0081】図13に示すように、第3磁束誘導体11
3は、前記のように、すべて非磁性の導電材料で構成さ
れた、第1コイル部分126と第2コイル部分120の
アーム128、129及びヨーク130によって挟まれ
ている。第1磁束誘導体111とその下方延長部である
第2磁束誘導体112は、同様に、非磁性の導電材料で
構成された、第2コイル部分120と第3コイル部分1
32のアーム137、138及びヨーク139によって
挟まれている。非磁性の導電材料で覆われていない部分
は、(i)第1磁束誘導体111(及びその下方延長部
である第2磁束誘導体112)の離隔された端面11
7、118と、(ii)第3磁束誘導体113の、プー
ル38に対向する離隔された端面123、124のみで
ある。前記のように、3つの磁束誘導体はコイルによっ
て発生する磁場に対して、磁気抵抗の少ない磁束還流経
路を構成する。非磁性の導電材料、即ち、コイル部分1
26、120及び132は、還流経路外の磁場を、二つ
の鋳造ロール(図2)の間隙上方空間35の開放端部に
集中させるように働く。
【0082】図14−15に示すように、第3コイル部
132には、第1磁束誘導体111のアーム115、1
16及びヨーク119の上方に間隔を隔てて被さった上
部カバー140が設けられている。第3コイル部132
の下端部には、第1磁束誘導体111のアーム及びヨー
クが重なり、両者は薄い絶縁フィルム(図示省略)で隔
てられている。第2コイル部分120の上方の上部カバ
ー147は、第3磁束誘導体113のアーム121、1
22及びヨーク125と隔てられている。コイル部分1
32及び120の部材140、141及び142は、コ
イルによって形成され、磁束誘導体111、112及び
113で形成される磁束還流経路の外にある磁力線を、
二つの鋳造ロール31、32(図3)の間の空間35の
開放端部36に集中させるように働く。
【0083】図9〜11に、本発明の溢流防止堰210
の実施形態が図示されている。堰210は第1及び第2
磁束誘導体211、212で構成されている。第1磁束
誘導体211は、ヨーク219から延びる一対のアーム
215、216を有し、アームの先端には、プール38
に対向する一対の離隔した端面217、218が設けら
れている。第2磁束誘導体212のアーム及びヨーク
は、第1磁束誘導体211のアームとヨークと一体で、
第1磁束誘導体211のアームとヨークの下方延長部を
構成している。
【0084】第3磁束誘導体213は、ヨーク225か
ら延びる一対のアーム221、222を有し、アームの
先端には、それぞれプールに対向する一対の端面22
3、224が設けられている。第3磁束誘導体213の
ヨーク225は第1磁束誘導体211のヨーク219と
一体となっている。第3磁束誘導体のアーム221、2
22の下端は、第2磁束誘導体212のアームの下端よ
りかなり高い位置にある。
【0085】溢流防止堰210は、磁束誘導体の一体化
したヨーク225及び219の前方に第1コイル部分2
30が設けられ、このコイル部分は第1及び第2磁束誘
導体211、212と上下方向幅が同一である。第1コ
イル部分230は、前面227を有する中央部分226
と、ぞれぞれ前面241、242を有する一対の外側部
分228、229とで構成されている。すべてのコイル
部分226、228及び229は水平方向断面が長方形
の中空構造である。コイルの中央部分226は、その上
部が、第3磁束誘導体213の離隔したアーム221、
222に挟まれている。コイルの外側部分228は、そ
の上部が第1磁束誘導体211のアーム215と第3磁
束誘導体213のアーム221の間に挟まれている。コ
イルの外側部分229は、その上部が第1磁束誘導体2
11のアーム216と第3磁束誘導体213のアーム2
16の間に挟まれている。コイルの外側部分228、2
29は、コイルの中央部分226の下部に向かって、下
向きに円弧状に狭まっている。コイル部分226、22
8及び229の下部は、薄い絶縁フィルム(図示省略)
で互いに電気的に絶縁されている。
【0086】前記のように、コイル部分226、228
及び229は、溢流防止堰110の第1コイル部分12
6の前面127と同様の機能を果たす、前面227、2
41及び242を有している。コイル部分226、22
8及び229に変動電流が流れるとき、開放端部36を
通して溶融金属プール38(図2)に直接磁界が形成さ
れるように、前面227、241及び242が開放端部
36に十分近い位置に設置されている。溢流防止堰21
0の磁束誘導体211、212及び213は、コイル部
分226、228及び229の前面227、241及び
242以外に流れる変動電流を低減し、変動電流を各前
面に集中させる。
【0087】第2コイル部分232は、第1及び第2磁
束誘導体211、212の外部に位置し、これらと上下
方向の幅が同一である。第2コイル部分232は、ヨー
ク239から延びる一対のアーム237、238を有し
ている。第2コイル部分232は、第1コイル部分23
0の各コイル部分226、228及び229と、それぞ
れ下端部において短絡部材231(図9及び図11)に
よって電気的に接続されている。
【0088】電源(図示省略)からの電流は、通常の電
気接続により、まず第1コイル部分230の各部分22
6、228、229を下向きに流れ、短絡部材231を
通って、第2コイル部分232を上向きに流れて電源に
戻る。
【0089】図9〜11に図示された実施形態では、短
絡部材231は、第1コイル部分の3つの部分226、
227及び228と第2コイル部分232を接続してい
る。
【0090】図示の変形として、3つの短絡部材を使用
して第1コイル部分230の各部分226、228、2
29を個別に第2コイル部分232と接続することもで
きる。
【0091】電磁溢流防止堰210のすべての変形例に
おいて、第1コイル部分226の部分226、228及
び229と、第2コイル部分232は、すべて、磁気抵
抗の少ない磁束還流経路外の磁界を、鋳造ロール31、
32(図3)の間隙上方空間35の開放端部36に集中
させるように働く。前記のように、磁気抵抗の少ない磁
束還流経路は、第1及び第2磁束誘導体のアーム21
5、216とヨーク219、及び第3磁束誘導体のアー
ム211、212によって形成される。
【0092】コイル部分226、228及び229によ
って形成される磁力線を図10に符号276、278及
び279で示す。コイル部分228によって生じた磁束
278は、第3磁束誘導体213の端面223から外部
を通って第1磁束誘導体211の端面217に流れ、第
1磁束誘導体211のアーム215とヨーク219及び
第3磁束誘導体のアーム215を通って端面223に戻
る。コイル部分223によって形成された磁束276
は、端面224から外部を通って第3磁束誘導体の端面
223に流れ、第3磁束誘導体の内部を通って端面22
4に戻る。その他の磁束276は、端面224から第1
磁束誘導体の端面217に流れ、アーム215とヨーク
219、222、及びアーム222を通って端面224
に戻る。コイル部分229の磁束279の外部流れ及び
内部流れは次のとおりである。外部流れは、第1磁束誘
導体211の端面218から第3磁束誘導体213の端
面223及び224への流れと、第1磁束誘導体211
の端面217への流れである。内部流れは、各端面22
3、234及び217から各アーム221、222、2
15、及びヨーク219,225を通ってアーム216
に流れ端面218に戻る流れである。
【0093】溢流防止堰210の前面に、堰210と鋳
造ロール31、32(図3)の間の空間35の開放端部
36との間で熱を遮断する、耐火性の熱遮蔽板240
(図10及び図11)が設けられている。熱遮蔽板24
0は厚みが約2mmで、空間35の開放端部から外部に
間隔を隔てて設けられているため、機械的な堰作用はな
い。通常の連続鋳造の過程で、熱遮蔽板240と溶融金
属プール38とは接触しない。熱遮蔽板240は、停電
や装置の不具合によって電磁溢流防止堰の機能が失われ
たときの安全対策として設けられたものである。熱遮蔽
板240と類似の耐火性遮蔽板を、本発明の他の実施形
態の電磁溢流防止堰に適用することができる。
【0094】図11に部分的に図示したように、コイル
部分226、228及び229、及び第2コイル部分2
32は、銅などの導電性材料で構成された中空構造で、
内部に冷却水を循環するようになっている。
【0095】各図において、溶融金属プールから離れた
コイルを示す図5〜8及び図17では電流の方向を矢印
で図示し、溶融金属プールに接近したコイル部分を示す
図9、10及び図12、13では、上向き電流を丸で囲
った点で表し、下向き電流を丸で囲ったXで表してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電磁溢出防止堰を有する帯板連続鋳
造機の端面図である。
【図2】 図1の帯板鋳造機の部分拡大端面図である。
【図3】 帯板鋳造機の部分平面図である。
【図4】 本発明の電磁溢出防止堰の一実施形態の拡大
端面図である。
【図5】 上部カバーを除去した図4の実施形態の平面
図であり、溶融金属のプールから最も離れた位置のコイ
ルを示す。
【図5A】 図4及び5の実施形態における一変形例の
部分拡大平面図である。
【図6】 図5の実施形態の変形例を示す、図5と同様
の平面図である。
【図7】 上部カバーを除去した別の実施形態の電磁溢
出防止堰の平面図であり、溶融金属のプールから離れた
側に単一のコイルが設けられている。
【図8】 別の実施形態の単一のコイルを設けた、図6
と同様の平面図である。
【図9】 本発明の電磁溢出防止堰の上部カバーを除去
した別の実施形態の斜視図であり、溶融金属のプールか
ら離れた位置にコイル部が設けられている。
【図10】 図9の実施形態の平面図である。
【図11】 図9及び10の実施形態の一部を切り欠い
た拡大側面図である。
【図12】 本発明の電磁溢出防止堰の別の実施形態の
平面図であり、上部カバーを除去し、溶融金属のプール
から離れた位置のコイルを示す。
【図13】 図12の実施形態の斜視図である。
【図14】 図13の14−14線に沿った部分断面図
であり、溢流防止堰の上部カバーの配置を示す部分断面
図である。
【図15】 図13の15−15線に沿った部分断面図
であり、溢流防止堰の上部カバーの詳細を示す。
【図16】 図12〜15の実施形態の回路図である。
【図17】 上部カバーを除去した電磁溢出防止堰の一
実施形態の平面図であり、溶融金属のプールから離れた
位置に3個のコイルが設けられている。
【図18】 図17の実施形態の端面図である。
【図19】 図17の19−19線に沿った断面図であ
る。
【図20】 (a)プールの上部からの25%の深さに
おけるNI(コイル巻数×電流)値と(b)プール深さ
の関係を表すグラフである。
【図21】 図4及び5の実施形態における電気回路図
である。
【図22】 図4及び5の実施形態における別の電気回
路図である。
【符号の説明】
30・・・帯板鋳造機 31、32・・・鋳造ロール 35・・・間隙上方空間 36・・・開放端部 37・・・ロール間隙 38・・・溶融金属プール 39・・・帯板 40・・・電磁溢流防止堰 51・・・第1磁束誘導体 55・・・第2磁束誘導体 59・・・第3磁束誘導体 63、64;68、69;73、74・・・磁束誘導体の
磁極端面 65、75・・・ヨーク 61、62;71、72・・・アーム 84、86、90・・・導電部材 93、94・・・遮蔽材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ワルター エフ. プラエグ アメリカ合衆国 60464−1410 イリノイ パロス パーク グレン ロード 11731 ルラル ルート ナンバー1

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平配置された一対の鋳造ロールの間隙
    上方空間に溶融金属プールを保持する帯板連続鋳造機に
    おいて、間隙上方空間の開放端部からの溶融金属の溢流
    を防止する溢流防止堰であって、 前記の溢流防止堰が、前記開放端部の近傍に設置され、
    溶融金属プールに対向する一対の端面を有する第1〜第
    3の磁束誘導体と、各磁束誘導体と協同して前記端面の
    間で溶融金属の開放端部からの溢流を防止する水平方向
    の磁場を発生するコイル手段とで構成され、 前記第1磁束誘導体が一対の端面が、溶融金属プールの
    上層部分に対向する比較的広い幅の空隙を形成し、 前記第2磁束誘導体の一対の端面が、溶融金属プールの
    下層部分に対向する比較的狭い幅の空隙を形成し、 前記第3磁束誘導体の一対の端面が、上記第1磁束誘導
    体の一対の端面の間の比較的広い空隙内に配置されてい
    ることを特徴とする帯板連続鋳造機の電磁溢流防止堰。
  2. 【請求項2】 前記第1磁束誘導体が、溶融金属の貯留
    上限位置に当たる前記プールの上層部分に対向する比較
    的広い幅を有し、 前記第2磁束誘導体が、前記第1磁束誘導体の下方に位
    置し、鋳造ロールのロール間隙に当たる前記プールの下
    層部分に対向する比較的狭い幅を有し、 溶融金属が前記上限位置にあるとき、前記第2磁束誘導
    体に付属するコイル手段が、比較的狭い空隙に水平方向
    の磁界を発生して前記プール下層部からの溶融金属の溢
    流を防止するための変動電流供給手段を有し、 前記第1磁束誘導体に付属するコイル手段が、比較的広
    い空隙に水平方向の磁界を発生して前記プール上層部分
    からの溶融金属の溢流を防止するための変動電流供給手
    段を有し、 前記第3磁束誘導体に付属するコイル手段が、前記第1
    磁束誘導体とそのコイル手段によって比較的広い空隙で
    発生した水平方向の磁界を部分的に増大させる追加の磁
    束を発生させるための変動電流供給手段を有し、 溶融金属が前記上限位置にあるとき、前記第1及び第3
    磁束誘導体と付属のコイル手段が協同して、前記の比較
    的広い空隙に水平方向の磁界を発生して前記プール上層
    部分からの溶融金属の溢流を防止するための変動電流供
    給手段を有することを特徴とする請求項1記載の電磁溢
    流防止堰。
  3. 【請求項3】 前記各磁束誘導体の離隔した一対の端面
    が、非磁性の導電材で被覆されていないことを特徴とす
    る請求項2記載の電磁溢流防止堰。
  4. 【請求項4】 前記第2磁束誘導体が、前記の狭い空隙
    に発生する水平方向の磁界に対する磁気抵抗の少ない磁
    束還流経路を形成し、 前記第1及び第3の磁束誘導体が、前記の広い空隙に発
    生する水平方向磁界に対する磁気抵抗の少ない磁束還流
    経路を形成することを特徴とする請求項3記載の電磁溢
    流防止堰。
  5. 【請求項5】 前記各磁束誘導体の、前記プールに対向
    する一対の端面以外の面が非磁性の導電材で被覆され、
    この非磁性の導電材が前記の磁束還流経路の外側の磁界
    を前記空隙内に集中させることを特徴とする請求項4記
    載の電磁溢流防止堰。
  6. 【請求項6】 前記第1及び第2磁束誘導体が、前記導
    電材に被覆されない端面を有するアームと、アームを接
    続するヨークとを有することを特徴とする請求項5記載
    の電磁溢流防止堰。
  7. 【請求項7】 前記第2磁束誘導体のアーム及びヨーク
    と、前記第1磁束誘導体のアーム及びヨークとが一体で
    あり、 第2磁束誘導体に付属するコイル手段が、第1及び第2
    磁束誘導体の共通一体のヨークに巻かれていることを特
    徴とする請求項6記載の電磁溢流防止堰。
  8. 【請求項8】 前記第3磁束誘導体が、前記プールの上
    層部分に近傍で対向する一対の端面を有するアームと、
    このアームを接続するヨークを有することを特徴とする
    請求項6記載の電磁溢流防止堰。
  9. 【請求項9】 前記第3磁束誘導体のヨークが、前記第
    1磁束誘導体のヨークと一体でその一部を構成し、 前記第2磁束誘導体のアームとヨークが、それぞれ前記
    第1磁束誘導体のアームとヨークと一体であり、 前記第2磁束誘導体に付属するコイル手段が、前記第1
    磁束誘導体に付属するコイル手段の少なくとも一部をな
    すことを特徴とする請求項8記載の電磁溢流防止堰。
  10. 【請求項10】 前記第2磁束誘導体のアームとヨーク
    が、それぞれ前記第1磁束誘導体のアームとヨークの下
    方延長部を構成し、 前記第3磁束誘導体のアームの下端が前記第2磁束誘導
    体のアームの下端よりかなり高い位置にあることを特徴
    とする請求項9記載の電磁溢流防止堰。
  11. 【請求項11】 前記3個の磁束誘導体に付属するコイ
    ル手段が、一対の外側部分と、中央部分とからなる単一
    のコイルであり、 前記一対の外側部分が前記第1及び第2磁束誘導体に付
    属し、 前記中央部分が前記第3磁束誘導体に付属していること
    を特徴とする請求項9又は10記載の電磁溢流防止堰。
  12. 【請求項12】 前記3個の磁束誘導体に付属するコイ
    ル手段が、一対の外側部分と、中央部分とからなり、こ
    れらの部分が分離した別体であり、 前記一対の外側部分が、前記第1及び第2磁束誘導体に
    のみ付属し、 前記中央部分が、前記第3磁束誘導体に付属しているこ
    とを特徴とする請求項9又は10記載の電磁溢流防止
    堰。
  13. 【請求項13】 前記第2磁束誘導体のアーム及びヨー
    クが、前記第1磁束誘導体のアーム及びヨークと一体で
    あり、 前記第3磁束誘導体が、ヨークに接続した一対の離隔し
    たアームを有し、各アームの先端に、前記プールの上層
    部分に対向する一対の端面を形成しており、 前記第3磁束誘導体のヨーク及びアームが、第1及び第
    2磁束誘導体のヨーク及びアームと分離した別体である
    ことを特徴とする請求項6記載の電磁溢流防止堰。
  14. 【請求項14】 前記第2磁束誘導体のアーム及びヨー
    クが、前記第1磁束誘導体のアーム及びヨークの下方延
    長部を構成し、 前記第3磁束誘導体のアーム及びヨークの下端が、前記
    第2磁束誘導体の下端よりかなり高い位置にあることを
    特徴とする請求項13記載の電磁溢流防止堰。
  15. 【請求項15】 前記第2磁束誘導体に付属するコイル
    手段と、前記第1磁束誘導体に付属するコイル手段とが
    同一であり、 前記第3磁束誘導体に付属するコイル手段が、前記第1
    磁束誘導体に付属するコイル手段と分離した別体である
    ことを特徴とする請求項13又は14記載の電磁溢流防
    止堰。
  16. 【請求項16】 前記3個の磁束誘導体に付属するコイ
    ル手段が、互いに同一である請求項13又は14記載の
    電磁溢流防止堰。
  17. 【請求項17】 前記3個の磁束誘導体に付属するコイ
    ル手段が、一対の外側部分と、中央部分とからなる単一
    のコイルであり、 前記一対の外側部分が前記第1及び第2磁束誘導体にの
    み付属し、 前記中央部分が前記第3磁束誘導体に付属することを特
    徴とする請求項13及び14記載の電磁溢流防止堰。
  18. 【請求項18】 前記コイル手段が、(a)鋳造ロール
    の間隙上方空間の開放端部に対向し、(b)開放端部の
    全体にわたり溶融金属プールに直接、水平方向の磁界を
    発生させる程度に開放端部に接近した前面を有するコイ
    ル部分で構成されることを特徴とする請求項2記載の電
    磁溢流防止堰。
  19. 【請求項19】 前記各磁束誘導体が、鋳造ロールの間
    隙上方空間の開放端面に形成される磁界の磁気抵抗の少
    ない磁束還流経路を形成することを特徴とする請求項1
    8記載の電磁溢流防止堰。
  20. 【請求項20】 前記のコイル部分が、前面以外の面を
    有し、 前記各磁束誘導体が、コイル部分の前面以外の面を通る
    変動電流を低減し、変動電流をコイル部分の前面に集中
    させることを特徴とする請求項19項記載の電磁溢流防
    止堰。
  21. 【請求項21】 前記各磁束誘導体が、前記プールに対
    向する端面を除き、非磁性の導電材で被覆され、 各端面が非磁性の導電材から露出しており、 非磁性の導電材が、前記の磁束還流経路外の磁界を、鋳
    造ロールの間隙上方空間の開放端部に集中させることを
    特徴とする請求項20記載の電磁溢流防止堰。
  22. 【請求項22】 前記第1及び第2磁束誘導体が、一対
    の露出した端面を有するアームと、これらのアームを接
    続するヨークを有し、 前記第2磁束誘導体のアームとヨークが、前記第1磁束
    誘導体のアームとヨークの下方延長部を構成しており、 前記第3磁束誘導体のアームの端面が、前記プールの上
    層部分に対向し、 前記第3磁束誘導体のヨーク及びアームが、前記第1及
    び第2磁束誘導体のヨーク及びアームと分離した別体で
    あり、 前記第3磁束誘導体のアームとヨークの下端が、前記第
    2磁束誘導体のアーム及びヨークの下端よりかなり高い
    位置にあることを特徴とする請求項21記載の電磁溢流
    防止堰。
  23. 【請求項23】 一つのコイル部分が、前記第3磁束誘
    導体のヨークの前方に位置し、前記第1及び第2磁束誘
    導体とほぼ同一の上下幅を有することを特徴とする請求
    項22記載の電磁溢流防止堰。
  24. 【請求項24】 第2コイル部分が(a)前記第3磁束
    誘導体のヨークと(b)前記第1及び第2磁束誘導体の
    間に位置し、 前記第2コイル部分が、前記第1及び第2磁束誘導体と
    ほぼ同一の上下幅を有し、 前記の二つのコイル部分を、上端又は下端で電気接続す
    る手段を有することを特徴とする請求項23記載の電磁
    溢流防止堰。
  25. 【請求項25】 (i)前記第3磁束誘導体のアーム
    と、(ii)第1及び第2磁束誘導体のアームの間で離
    隔した一対のアームを有し、第2コイル部分のアーム
    が、第1及び第2磁束誘導体のアームとほぼ同一の上下
    幅を有し、 前記第2コイル部分の一対のアームを接続するヨーク
    が、前記第3磁束誘導体のヨークと、前記第1及び第2
    磁束誘導体のヨークの間にあることを特徴とする請求項
    24記載の電磁溢流防止堰。
  26. 【請求項26】 前記コイル部分の一つが、長方形の水
    平断面を有し、前記第3磁束誘導体の離隔したアームの
    間にあり、前記第2コイル部分のアームと同一の上下方
    向幅を有し、 前記第2コイル部分のヨークが前記コイル部分と同一の
    上下方向幅を有し、 一つのコイル部分と、第2コイル部分を上端又は下端で
    接続する短絡部材を有することを特徴とする請求項25
    記載の電磁溢流防止堰。
  27. 【請求項27】 第3コイル部分が、前記第1及び第2
    磁束誘導体の外部にあって、両者がほぼ同一の上下方向
    幅を有し、 前記第3コイル部分と前記コイル部分とを上端又は下端
    において電気的に接続する手段を有する、請求項26記
    載の電磁溢流防止堰。
  28. 【請求項28】 前記第1及び第2磁束誘導体が、離隔
    した一対の露出端面を有するアームと、アームを接続す
    るヨークを有し、 前記第3磁束誘導体のヨークが、前記第1磁束誘導体の
    ヨークの一部とと一体であり、 前記第2磁束誘導体のアーム及びヨークが、前記第1磁
    束誘導体のアーム及びヨークと一体であり前記第2磁束
    誘導体のアーム及びヨークが、それぞれ前記第1磁束誘
    導体のアーム及びヨークの下方延長部を構成しており、 前記第3磁束誘導体のアームの下端が、前記第1及び第
    2磁束誘導体のアームの下端よりかなり高い位置にあ
    り、 前記コイル部分の一つが、磁束誘導体のヨークの前方に
    あって、前記第1及び第2磁束誘導体とほぼ同一の上下
    方向幅を有することを特徴とする請求項21記載の電磁
    溢流防止堰。
  29. 【請求項29】 前記コイル部分の一つが、中央部分
    と、二つの外側部分を有し、各部分の水平断面が長方形
    であり、 前記中央部分が、第3磁束誘導体の離隔したアームの間
    にあり、 前記二つの外側部分が、前記第3磁束誘導体のアーム
    と、前記第1及び第2磁束誘導体のアームの間にあるこ
    とを特徴とする請求項28記載の電磁溢流防止堰。
  30. 【請求項30】 前記第1及び第2磁束誘導体の外側に
    あって同一の上下幅を有するコイル部分を有し、 上記コイル部分と他のコイル部分を上端又は下端で電気
    接続する手段を有することを特徴とする請求項29記載
    の電磁溢流防止堰。
  31. 【請求項31】 鋳造ロールの間隙上方空間の開放端部
    で溶融金属プールの溢流を防止する機械的手段を備えて
    いないことを特徴とする請求項1又は2記載の電磁溢流
    防止堰。
  32. 【請求項32】 (i)堰と(ii)鋳造ロールの間隙
    上方空間の開放端部の間に設置される耐火性の熱遮蔽体
    を有し、この熱遮蔽体が前記開放端部から離隔している
    ことを特徴とする請求項31記載の電磁溢流防止堰。
  33. 【請求項33】 前記第1磁束誘導体に付属する一方の
    コイル、 前記第3磁束誘導体に付属する他方のコイル、 前記一方のコイルに変動電流を与える手段、及び前記一
    方のコイルに与える変動電流と、位相が同一の変動電流
    を他方のコイルに与える手段を有することを特徴とする
    請求項1記載の溢流防止堰。
  34. 【請求項34】 前記第1磁束誘導体に付属する一方の
    コイル、 前記第3磁束誘導体に付属する他方のコイル、 前記一方のコイルに変動電流を与える手段、 前記一方のコイルに与える変動電流からずれた位相の変
    動電流を他方のコイルに与える手段を有し、 前記各コイルと各磁束誘導体が、コイルに流れる電流に
    応じて、電磁作用により溶融金属プール上層部分での溢
    流を防止するために、比較的広い空隙に水平方向の磁界
    を発生し、 一方のコイルに流れる変動電流と他方のコイルに流れる
    変動電流の位相をずらして、比較的広い空隙での溢流を
    防止する水平方向の磁界を発生することを特徴とする請
    求項1記載の電磁溢流防止堰。
  35. 【請求項35】 前記第3磁束誘導体とそのコイル手段
    が、溶融金属プールの上層部分で発生する磁界の形状を
    改善することを特徴とする請求項1記載の溢流防止堰。
  36. 【請求項36】 水平方向に設置され互いに逆方向に回
    転する鋳造ロールの間隙上方空間に、比較的幅が広い上
    層部分と比較的幅が狭い下層部分を有する溶融金属プー
    ルが保持され、間隙上方空間の開放端部から溶融金属の
    溢流を電磁手段により防止する方法であって、 前記溶融金属プールの上層部分に近傍で対向する比較的
    広い幅に離隔された第1の対の端面を有する第1磁束誘
    導体を準備し、 ロール間隙に当たる前記溶融金属プールの下層部分に近
    傍で対向する比較的狭い幅で離隔された第2の対の端面
    を有する第2磁束誘導体を準備し、 前記溶融金属プールの上層部分に対向する第3の対の端
    面を有する第3磁束誘導体を準備し、 前記第3磁束誘導体の第3の対の端面を、前記第1磁束
    誘導体の第1の対の端面の間の比較的広い空隙内に配置
    し、 各磁束誘導体に付属するコイル手段を準備して、各コイ
    ル手段に変動電流を流して、間隙上方空間の開放端部か
    らの溶融金属の溢流を防止する水平方向の磁界を各端面
    の間で発生させることを特徴とする帯板連続鋳造機の電
    磁溢流防止方法。
  37. 【請求項37】 前記溶融金属プールが上限位置にある
    とき、前記第2磁束誘導体に付属するコイル手段に流す
    変動電流が、比較的狭い空隙で、前記プール下層部分の
    溢流を防止するための水平方向の磁界を発生し、 前記第1磁束誘導体に付属するコイル手段に流す変動電
    流が、比較的広い間隙に水平方向磁界を発生し、 前記第3磁束誘導体に付属するコイル手段に流す変動電
    流が、比較的広い空隙において、前記第1磁束誘導体に
    よって発生した磁束の一部を増加させる追加の磁界を発
    生し、 前記溶融金属プールが上限位置にあるとき、前記第1及
    び第3磁束誘導体に付属するコイル手段に流す変動電流
    が、比較的広い空隙内で、前記プール上層部分の溢流を
    防止することを特徴とする請求項36記載の電磁溢流防
    止方法。
  38. 【請求項38】 前記コイル手段として、分離した一対
    のコイルを準備し、一方のコイルが第1及び第3磁束誘
    導体に付属し、 一方のコイルに変動電流を流し、 他方のコイルに、一方のコイルに流す電流と同じ位相の
    変動電流を流すことを特徴とする請求項36又は37記
    載の電磁溢流防止方法。
  39. 【請求項39】 前記コイル手段として、分離した一対
    のコイルを準備し、一方のコイルが第1及び第3磁束誘
    導体に付属し、 各コイルに変動電流を流し、一方のコイルに流れる変動
    電流と、他方のコイルに流れる変動電流との位相をずら
    して、広い間隙に発生する水平方向磁界による溢流防止
    力を調節することを特徴とする請求項36又は37記載
    の電磁溢流防止方法。
  40. 【請求項40】 コイル手段として、一対の分離したコ
    イルを準備し、第1のコイルを第1及び第2磁束誘導体
    に付属させ、第2のコイルを第3磁束誘導体に付属さ
    せ、第1コイルに流れる変動電流を調節して前記プール
    の下層部分における溶融金属の溢流を防止し、 第2コイルに流れる変動電流を調節して前記プール上の
    層部分における溶融金属の溢流を防止することを特徴と
    する請求項36又は37記載の電磁溢流防止方法。
  41. 【請求項41】 両方のコイルに流れる変動電流を調節
    して広い間隙での溢流を防止するための磁界を最適化す
    ることを特徴とする請求項39記載の電磁溢流防止方
    法。
  42. 【請求項42】 前記第3磁束誘導体を使用し、付属す
    るコイル手段が、溶融金属プール上層部分で発生する水
    平方向磁界の形状を改善することを特徴とする請求項3
    6記載の電磁溢流防止方法。
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