JPH1059366A - 複合容器 - Google Patents

複合容器

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JPH1059366A
JPH1059366A JP21473596A JP21473596A JPH1059366A JP H1059366 A JPH1059366 A JP H1059366A JP 21473596 A JP21473596 A JP 21473596A JP 21473596 A JP21473596 A JP 21473596A JP H1059366 A JPH1059366 A JP H1059366A
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JP
Japan
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container
container body
composite container
composite
outer cylinder
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Application number
JP21473596A
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English (en)
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Juichi Wakabayashi
寿一 若林
Yozo Kudo
洋三 工藤
Masayuki Kashimura
雅之 樫村
Masahiro Kawada
眞寛 川田
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Kureha Corp
Furubayashi Shiko Co Ltd
Original Assignee
Kureha Corp
Furubayashi Shiko Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1059366A publication Critical patent/JPH1059366A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D1/00Containers having bodies formed in one piece, e.g. by casting metallic material, by moulding plastics, by blowing vitreous material, by throwing ceramic material, by moulding pulped fibrous material, by deep-drawing operations performed on sheet material
    • B65D1/02Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents
    • B65D1/0223Bottles or similar containers with necks or like restricted apertures, designed for pouring contents characterised by shape
    • B65D1/0292Foldable bottles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D23/00Details of bottles or jars not otherwise provided for
    • B65D23/08Coverings or external coatings
    • B65D23/0842Sheets or tubes applied around the bottle with or without subsequent folding operations
    • B65D23/085Sheets or tubes applied around the bottle with or without subsequent folding operations and glued or otherwise sealed to the bottle

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器本体と外部筒とを容易に分別収集するこ
とができ、容器内容物の消費中若しくは消費後に体積を
減らすことができる複合容器を提供すること。 【解決手段】 本発明の複合容器10は、伸縮可能な胴
部14を有する容器本体12と、前記容器本体の胴部全
体を囲む板紙製の外部筒16とから成り、外部筒を容器
本体の上部及び下部に設けられた張出し部分34,36
の間で挟持するようにしたことを特徴とする。したがっ
て、外部筒は、容器本体の胴部にしっかりと接着されな
くとも、容器本体から脱落することはなく、容器の自立
性を維持し、容器本体を十分に補強できる。しかも、分
別収集の際等には容易に外部筒を容器本体から取り外す
ことが可能となる。また、外部筒を部分的に切除してい
くことで、容器本体を圧縮して複合容器全体の体積を小
さくすることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体調味料や液体
洗剤、清涼飲料、天然果汁飲料、ミネラルウォーター、
各種茶飲料、自動車洗浄液等を収容する容器に関し、特
に、伸縮可能な容器本体と、その周囲を囲み支持する外
部筒とから成る複合容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、包装用容器に係わる分別収集及び
再商品化の促進等における関心が高まってきており、容
器の各構成要素を容易に分離することが可能であり、各
構成要素が再利用できることが強く望まれている。ま
た、食生活の多様化に伴い、多種類の食品容器を冷蔵庫
等の限られた空間に収納する必要があるため、容器内容
物の消費に応じて容器の体積を減らすことが好ましい。
【0003】こうした状況の中、各種複合容器が開発さ
れている。例えば特開平8−113267号公報に記載
されているように、プラスチック製の薄肉の容器本体
と、この容器本体の胴部周面に巻き付けられた紙筒とか
ら成る複合容器が提案されている。この複合容器は、主
として、省資源化及び廃棄物削減という要請に応えるも
のである。
【0004】また、実公平7−52061号公報には、
蛇腹構造の胴部を有する容器本体と、胴部の一部を囲む
バンド状断熱部材とから構成された複合容器が開示され
ている。この容器は、即席ラーメン等のインスタント食
品用の容器であり、胴部を圧縮して運搬時、保管時の省
スペース化を図ったものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の複合容器にはいずれも問題点がある。
【0006】特開平8−113267号公報に記載の複
合容器は、紙筒により容器の自立性を保つ構造となって
いるが、紙筒は接着剤のみによって容器本体の胴部に固
定されるため、容器本体に上下方向の圧縮力を加えたと
き、紙筒と胴部との接着部分に相当に大きな専断力が作
用することとなる。したがって、紙筒が接着部分で容器
本体から剥離するのを防止するためには、接着剤の接着
強度を高める必要がある。しかしながら、接着剤の接着
力が強いと、容器を廃棄する際に紙筒を容器本体から剥
ぎ取るのが困難になるという問題点がある。
【0007】また、特開平8−113267号公報に記
載の複合容器は、容器内容物の消費中に容器本体を小さ
くすることができず、冷蔵庫等の限られた空間を不要に
占めるという難点もある。
【0008】一方、実公平7−52061号公報に記載
の複合容器は、バンド状断熱部材が容器本体の支持とし
ての機能を有していないため、容器本体を引き伸ばした
状態では自立性に欠けるという問題点がある。
【0009】そこで、本発明は、上記問題点のない新規
な複合容器を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、伸縮可能な胴部を有し且つ一端部に内容
物取出口が設けられた容器本体と、この容器本体の全周
にわたって前記胴部を囲み該胴部の側面を支持する外部
筒とから成る複合容器において、外部筒を容器本体の上
部及び下部に設けられた張出し部分の間で挟持するよう
にしたことを特徴としている。
【0011】かかる構成においては、外部筒は、容器本
体の上下の張出し部分間に挟持されるため、容器本体か
ら分離、脱落することはない。したがって、外部筒は、
容器本体の胴部にしっかりと接着されなくとも、容器の
自立性を維持し、容器本体を十分に補強でき、しかも、
分別収集の際等に容易に外部筒を容器本体から取り外す
ことが可能となる。
【0012】また、外部筒は、容器内容物の消費に応じ
て容器本体を圧縮できるよう部分的に切除可能とする目
的から、及び、省資源等の観点から、板紙から構成する
のが好適である。この場合、板紙のカールによる剥離を
防止するために、板紙のこわさの大きい方向が、胴部に
板紙を巻き付ける方向と実質的に一致されていることが
好適である。また、外部筒の部分的な切除を容易化する
ためには、外部筒はミシン目により複数の環状部分に区
分されるのが好ましい。
【0013】更に、外部筒により容器本体が補強される
ため、容器本体の胴部を薄肉の蛇腹構造とすることがで
きる。この蛇腹構造の胴部は、圧縮状態から元の状態に
復帰しないよう、蛇腹を構成する隣合う部分同士が重な
り合うよう折り畳まれるようになっているのがよく、或
はまた、蛇腹を構成する隣合う部分同士が重なり合って
互いに接着するようになっていてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による複
合容器の好適な実施形態について説明するが、本明細書
において「上」や「下」、「水平」、「垂直」等の語は
複合容器を水平面に置いた状態での語として用いること
とする。
【0015】図1は、本発明による複合容器10の一実
施形態を示すものである。図示の複合容器10は、容器
本体12と、その胴部14を取り囲む外部筒16とから
構成されている。
【0016】容器本体12は、その水平断面形状が実質
的に円形となっており、伸縮可能な胴部14を有してい
る。伸縮可能な胴部14は薄肉の蛇腹構造であるのが好
適である。より詳細に述べるならば、蛇腹状の胴部14
は一般に、図2に明示するように、複数の切頭円錐形の
環状体を一方向に同軸に配列すると共に上下の向きを交
互に変えて連接した形で構成されている。したがって、
胴部14にその中心軸線に沿って圧縮力或は引張り力を
かけると、円錐形部分18同士の連接部(以下、「山部
19」及び「谷部20」という)にて各円錐形部分18
が隣接の円錐形部分18に対して屈曲し、よって胴部1
4が伸縮し得るようになっている。なお、胴部14の肉
厚を可能な限り薄くし、胴部14を圧縮した際、図3に
示すように隣合う円錐形部分18同士が重なり合うよう
構成することが好ましい。また、この実施形態では、胴
部14の上端部分22及び下端部分24は一定の幅(上
下方向長さ)を有する円筒形とされており、その外径は
山部19の外径とほぼ一致されている。
【0017】胴部14の上端には、注出口(内容物取出
口)26が中央部に突設された肩部28が連接され、ま
た、胴部14の下端には底部30が連接されている。肩
部28の注出口22には、封止手段として適当なシール
材或は蓋32が取り付けられる。蓋32としては、王冠
のような打栓式の蓋やねじ式の蓋が考えられるが、容器
内容物を容易に取り出すためには、図1に示すようなス
ナップヒンジ式の蓋32が好適である。
【0018】また、胴部14に隣接する肩部28の下部
部分34は、径方向外方(容器本体の中心軸線に直角な
方向)に張り出している。同様に、胴部28に隣接する
底部30の上部部分36も径方向外方に張り出してい
る。したがって、肩部28及び底部30のそれぞれの張
出し部分34,36の直径は胴部28の最大外径、すな
わち山部19の直径よりも大きくなっている。
【0019】上述の容器本体12は、ポリエチレン、エ
チレン系共重合体、ポリプロピレン、プロピレン・エチ
レン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン・(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン・(メタ)
アクリル酸アルキルエステル、スチレン系樹脂、ポリエ
ステル系樹脂若しくはポリアミド系樹脂等から成る単層
体又は積層体で構成されるのが好ましい。
【0020】好適な積層体としては、外界側から順に、
外層、接着層、酸素ガスバリア層、接着層、リサイクル
層、内層から成るものがある。このような積層体では、
外層及び内層用の樹脂としてプロピレン・エチレン共重
合体(住友化学社製、商品名「ノーブレン」(結晶融点
132℃、メルトインデックス1.4、密度0.90g
/cm3))、酸素ガスバリア層用樹脂としてエチレン
・酢酸ビニル共重合体鹸化物(クラレ社製、商品名「E
VAL」銘柄EP−F101(結晶融点183℃、メル
トインデックス1.3、エチレン含有率32モル%、鹸
化度99%、密度1.19g/cm3))、接着層用樹
脂としてマレイン酸グラフト変性したプロピレン系樹脂
(三井石油化学社製、商品名「ADMER」(結晶融点
112℃、密度0.89g/cm3))、リサイクル層
用樹脂としてこの容器本体12の粉砕物から成る樹脂を
用いることができる。このような樹脂で構成された積層
体の厚さ比は、図2に示す形態の容器本体12で、胴部
14の山部19の径が78mm、目付け重量が16g、
内容積が約500cm3のものに対しては、97:2:
11:2:28:70(外層:接着層:酸素ガスバリア
層:接着層:リサイクル層:内層)とするのが好まし
い。
【0021】この積層体から成る容器本体12を製造す
るには、まず、環状多層ダイに溶融した各層用樹脂を導
入し、ダイ内共押出し積層して筒状のパリソンを押し出
し、次いで割金型にこのパリソンを導入し、金型を閉じ
てからブローピンをパリソン上端に刺し込み、圧縮空気
を吹込むのである。この圧縮空気の吹込みにより、パリ
ソンが膨らみ、金型内面に樹脂が押し付けられて容器本
体12が成形される。各層用樹脂導入についてより具体
的に述べるならば、フルフライト型スクリュー装着の口
径40mm押出機をシリンダー温度220℃に設定して
内層用樹脂及び外層用樹脂を導入し、フルフライト型ス
クリュー装着の口径25mm押出機をシリンダー温度2
10℃に設定して酸素ガスバリア層用樹脂を導入し、フ
ルフライト型スクリュー装着の口径25mm押出機をシ
リンダー温度200℃に設定して接着層用樹脂を導入
し、3条バリア型スクリュー装着の口径40mm押出機
をシリンダー温度200℃に設定したリサイクル層用樹
脂を導入するのが好適である。
【0022】前述したように、複合容器10の胴部には
外部筒16が取り付けられている。外部筒16は、シー
ト材、好ましくは板紙を容器本体12の胴部14全体に
巻き付けることで構成されている。ここで、板紙とは、
パルプ繊維、再生パルプ繊維等を抄紙工程で脱水し、表
面平滑性、インク密着性、撥水性及び耐水性を与えるク
レーコートや樹脂加工等を行い、ロールプレス等を施し
た、好ましくは秤量200〜500g/m2程度の紙で
ある。抄紙工程は多数回行われて、繊維の相互入り込み
のために、境界面の明瞭でない多層構造とされている。
この板紙としては、コートボール紙、ミルクカートン原
紙、特殊板紙等を例示できる。
【0023】外部筒16の内径は胴部14の最大外径と
ほぼ同じであり、また、全長も胴部14の全長とほぼ同
じである。したがって、外部筒16の上端及び下端は、
それぞれ、肩部28の張出し部分34の下面及び底部3
0の張出し部分36の上面に接し、外部筒16は上下の
張出し部分34,36間で挟まれた状態で保持される。
【0024】この外部筒16は、主として容器本体12
の自立性を維持するため、別言すれば胴部14の中心軸
線が湾曲しないようにするために用いられるので、その
目的の範囲内での剛性を有する必要がある。このため、
板紙を巻き付けた際の端部と端部とは突き合せた状態で
接着しなくともよいのであるが、端部38,39同士を
僅かに重ね合わせて、その重なり合った部分を接着若し
くは粘着するのが、剛性という観点からは好ましい。ま
た、外部筒16は、胴部14に巻き付けられ且つ肩部2
8及び底部30の張出し部分34,36で挟持されてい
るため、接着剤や粘着剤を用いずとも、容器本体12か
ら脱落することはないが、容器本体12の自立性を更に
高めるために、外部筒16は胴部14の山部19又は上
下の円筒形部分22,24に全周にわたり、好ましくは
部分的に、接着若しくは粘着されるのがよい。
【0025】ここで、容器本体12と外部筒16との接
着又は粘着は、好ましくは容器本体12の胴部14と外
部筒16とが、感熱接着、感圧接着、熱硬化接着又は粘
着されてなることが好適である。接着は高分子刊行会発
行「接着便覧」第14版に詳しいが、一般的には固体の
面と面とをはり合わせて一体化した状態をいい、通常、
接着剤が使用される。接着剤にはユリア樹脂系、メラミ
ン樹脂系、フェノール樹脂系、エポキシ樹脂系、シアノ
アクリレート系等の硬化型接着剤、酢酸ビニル溶液系、
酢酸ビニルエマルジョン系、酢酸ビニル・アクリル系、
エチレン・酢酸ビニルエマルジョン系、アクリルエマル
ジョン系等の感圧性接着剤、ホットメルト型等の感熱接
着剤、ポリウレタン系、合成ゴムCR系、合成ゴムラテ
ックス系、天然ゴム系等が知られている。また、粘着
は、JIS:Z0109に規定されており、接着の一種
で、一時的な接着状態をいい、粘着剤は接着剤の一部で
あることが知られている。
【0026】接着若しくは粘着の作用は、加熱又は加圧
により促進されて、それぞれ、感熱性接着剤、感圧性接
着剤に分類される。感圧性接着剤は、室温若しくは常温
において接着させる効果を得る接着剤であり、酢酸ビニ
ル溶液系、酢酸ビニルエマルジョン系、酢酸ビニル・ア
クリル系、エチレン・酢酸ビニルエマルジョン系、アク
リルエマルジョン系が好適である。
【0027】また、容器本体12をその中心軸線に沿っ
て圧縮した場合、外部筒16の上下の端部に圧縮力が作
用する。したがって、通常の使用態様や流通段階の状態
を考慮して、所定の大きさの圧縮力に耐え得る強度を、
外部筒16、すなわち板紙そのものに持たせることが必
要である。
【0028】更に、外部筒16は、複合容器10の最外
周面となり、使用者が手で持つ部分となるため、適当な
把握強度及び柔軟性を有する必要もある。
【0029】更にまた、外部筒16を板紙から構成した
場合、板紙の「こわさ」の方向性が複合容器10の生産
性に影響を与える因子となる。板紙の場合、抄紙工程に
おいて、巨視的に見て紙の繊維が並ぶ方向は抄紙工程に
内在する諸因子により、結果として一定の方向となる。
この方向性は、板紙を曲げるときに要する力に差異をも
たらす。この力は、JIS:P8125(荷重曲げ方法
による板紙のこわさ試験方法)により測定される。生産
性の良い板紙の巻き付けのためには、板紙のこわさの大
きい方向が、容器本体12の胴部14に板紙を周方向に
巻き付ける方向と同じくされてなることが好適である。
前記方向性は、それぞれ、直交する名称で縦目及び横目
と称せられ、板紙のこわさの大きい方向は、縦目に相当
して、この方向性を規定することで巻き付けられた板紙
のカールによる剥離を防止することができる。
【0030】例えば、秤量370g/m2の特殊板紙の
JIS:P8125によるこわさの値は、縦目について
は260gf・cm、横目については110gf・cm
である。この板紙から成る外部筒16を、縦目を巻付け
方向として容器本体12の胴部14に取り付け、エチレ
ン・酢酸ビニル系から成る感圧接着剤で胴部14の上端
部分22と下端部分24に接着して複合容器10を製造
し、この複合容器10の側面を圧縮して戻すという耐久
試験を連続して10回行って前記剥離防止硬化を実際に
確認したが、外部筒16の端部38,39において板紙
のカールによる剥離は生じないという好ましい結果が得
られた。
【0031】このように構成された複合容器10は、外
部筒16により容器本体12の自立性が維持され、且
つ、補強がなされるため、容器本体12の目付け重量、
すなわち空の容器本体1個の重量を相当に小さくするこ
とが可能となる。これは、製造時の省資源の立場と廃棄
物重量を減らす立場からは極めて重要な効果である。
【0032】また、外部筒16は容器本体12の肩部2
8と底部30との間で挟持された形となるため、外部筒
16と容器本体12との接着を全く行わなくとも、或
は、軽い接着ないしは粘着程度であっても、外部筒16
が容器本体12から分離することはない。しかし、この
複合容器10を使用後に分別収集する際には、接着され
ていないため、或は接着力が弱いため、外部筒16を容
器本体12から容易に引き剥がすことができる。
【0033】更に、外部筒16は板紙製であり、はさみ
等を用いることで容易に部分的に切除することもでき
る。そこで、外部筒16を適当な位置で水平方向ないし
は周方向に切断し、不要部分を除去すれば、容器本体1
2の胴部14を中心軸線に沿って圧縮することが可能と
なる。すなわち、容器内容物が消費により減少したとき
には、残った内容物の量に応じて容器本体12の胴部1
4を中心軸線に沿って圧縮して、その内容積を小さくす
ることが可能となる。これは、容器本体12の内部の空
気量を常に最小限に保つことを可能とするもので、特
に、酸化しやすい液体調味料等を収容するのに適してい
る。また、この複合容器10を保管する際の省スペース
化という要請にも応えるものである。
【0034】外部筒16の切除を容易化するためには、
図1に示すように、外部筒16に少なくとも1本の周方
向に且つ全周に延びる弱化部40を形成して、外部筒1
6を複数の環状部分42に区分することが好適である。
この弱体部40を設けることで、はさみ等の器具を用い
ずとも、所望の環状部分42を切除することが可能とな
る。弱化部40としては、外部筒16に線状に切込みを
いれて薄肉の溝としたもの等、いろいろと考えられる
が、多数の線状の貫通孔から成るいわゆるミシン目とす
ることが好ましい。
【0035】前述したように、板紙の縦目を巻付け方向
と一致させた場合、ミシン目40は縦目に沿って形成さ
れることとなる。ミシン目40は、横目に沿って形成す
るよりも縦目に沿って形成した場合の方が容易に切断す
ることができるため、板紙のカールによる剥離防止効果
を保ったまま、切断の容易化が可能となる。
【0036】圧縮後、蓋32を閉じて空気の出入りをな
くすことで、容器本体12は圧縮状態で維持されるが、
図示実施形態の場合、蛇腹構造の隣合う円錐形部分18
同士が重なり合うよう折り畳まれると(図3参照)、注
出口26が開放されていても、自然に元の状態に復帰す
ることはない。
【0037】なお、胴部14の外周面に接着剤や粘着剤
を塗付し、円筒形部分18同士が重なり合った際に接触
面同士が接着若しくは粘着されるようにすれば、圧縮
後、容器本体12に相当に大きな引張り力を加えても容
器本体12は元の状態に戻らず、好適である。このため
には、例えば、酢酸ビニル含有率50重量%程度のエチ
レン・酢酸ビニル共重合体を用いたエチレン・酢酸ビニ
ルエマルジョン系溶液を容器本体に噴霧して塗付するこ
とが、作業効率もよく、好ましい。
【0038】また、圧縮状態を維持する手段としては、
接着剤や粘着剤以外にも、係止手段(図示せず)を胴部
14に設けることが考えられる。その一つとしては、蛇
腹構造の山部19から谷部20へ移行する外周面に係止
凸部を設け、前記谷部20から次の山部19へと移行す
る外周面に前記係止凸部と係合若しくは係止する係止凹
部を設ける係止手段がある。また、第2の態様として、
谷部20から山部19へ移行する胴部外周面に内側変形
部を設けることも有効である。
【0039】かかる複合容器10においては、外部筒1
6が板紙製であり水分を嫌うことから、容器本体12を
製造した後、当該容器本体12をその中心軸線に沿って
圧縮してコンテナーに収納し、顧客工場にて前記中心軸
線に沿って伸長してから内容物充填を行い、外部筒16
を取り付けることとなろう。このようにして完成した内
容物入りの複合容器10は、流通段階で変形することは
好ましくなく、複合容器10の側面から圧縮されるとき
の復元に関する耐久性が必要である。
【0040】板紙製の外部筒16を設けた複合容器10
は、外部筒16を設けない容器本体のみのものに比べて
側面から圧縮されるときの復元に関する耐久性がある。
耐久性があるとは、容器本体12の内部を空とし且つ注
出口26を開放した状態において複合容器胴部を側面か
ら圧縮するときの反発力が大きく、元の形状に概ね復元
することをいう。更に詳しくは、空で密封しない複合容
器10を側面から圧縮するときの反発力が、空で密封し
ない容器本体12のみのものを側面から前者と同一歪量
を与えて圧縮するときの反発力の1.2倍〜5.0倍で
あることが好適である。また、元の形状に概ね復元する
とは、複合容器10に内容物を充填すれば製造時の当該
複合容器10の外径に戻る程度の癖付けがある又は癖付
けがないことをいう。
【0041】例えば、目付け重量16g、胴部(山部)
直径80mmの容器本体12に対して、巻き幅(高さ)
135mm、厚さ405μm、秤量370g/m2の特
殊板紙の白色板紙から成る外部筒16を備えた複合容器
10について、JIS:Z0212(包装貨物及び容器
の圧縮試験方法)に準拠して、空で密封しない複合容器
胴部を側面から歪量10mmで圧縮するときの反発力を
測定した。空で密封しない外部筒無し複合容器(容器本
体のみの状態)の反発力は平均値32Nと小さいが、空
で密封しない複合容器10の反発力は平均値51Nと大
きく、前者の約1.6倍であり、上記の条件に合致する
ことが分る。この反発力の測定事例を図4に示す。な
お、図4の(a)は、本発明に従って構成された複合容
器についての測定結果であり、図4の(b)は容器本体
のみのものについての測定結果である。
【0042】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は上記実施形態に限定されないことは
いうまでもない。例えば、上記実施形態では、外部筒1
6を挟持する張出し部分34,36が容器本体12の肩
部28及び底部30の一部をなしているが、肩部28或
は底部30とは別個の位置に設けてもよく、外部筒16
を挟持できる形状であれば、連続した環状体である必要
もない。また、胴部14は蛇腹構造となっているが、伸
縮可能な構成ならばどのような型式であってもよい。更
に、外部筒16としては、板紙の他、合成樹脂製のもの
であってもよい。更にまた、複合容器10は中心軸線対
称の円筒が好適であるが、容器の中心軸線に沿って圧縮
することに障害とならないならば、概ね矩形筒、楕円筒
等を用いることもできる。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の複合容器
は、容器本体を補強、支持する外部筒が、容器本体の上
下の張出し部分により挟持される形態を採るため、外部
筒の取付けは接着剤に依存しない。このため、外部筒と
容器本体との接着強度を減ずることができ、外部筒と容
器本体とを容易に分別収集することが可能となる。勿
論、使用中における外部筒の脱落は防止されているた
め、容器の自立性は十分に維持される。したがって、容
器本体の薄肉化を更に促進することが可能となり、省資
源化、廃棄物削減を図ることができる。
【0044】また、外部筒の一部を切除することで、容
器内容物の消費中若しくは消費後に複合容器の体積を減
らすことができる。したがって、近年の省スペース化に
も対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による複合容器の一実施形態を示す側面
図であり、外部筒の一部の環状部分を切除した状態を示
す図である。
【図2】図1の複合容器に用いられる容器本体を示す側
面図である。
【図3】図3の容器本体を圧縮した状態を示す一部切欠
き側面図である。
【図4】(a)は、本発明による複合容器についての側
面歪量と反発力との関係を示すグラフであり、(b)
は、容器本体のみについての側面歪量と反発力との関係
を示すグラフである。
【符号の説明】
10…複合容器、12…容器本体、14…胴部、16…
外部筒、26…注出口、28…肩部、30…底部、32
…蓋、34,36…張出し部分、40…弱化部(ミシン
目)、42…環状部分。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樫村 雅之 茨城県新治郡玉里村大字上玉里18−13 呉 羽化学工業株式会社樹脂加工技術センター 内 (72)発明者 川田 眞寛 東京都港区新橋2−21 新橋駅前ビル2号 館402 古林紙工株式会社MDセンター内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮可能な胴部を有し且つ一端部に内容
    物取出口が設けられた容器本体と、前記容器本体の全周
    にわたって前記胴部を囲み該胴部の側面を支持する外部
    筒とから成る複合容器において、 前記外部筒が前記容器本体の上部及び下部に設けられた
    張出し部分の間で挟持されていることを特徴とする複合
    容器。
  2. 【請求項2】 前記外部筒が、板紙を前記胴部に巻き付
    けて構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
    複合容器。
  3. 【請求項3】 前記板紙のこわさの大きい方向が、前記
    胴部に前記板紙を巻き付ける方向と実質的に一致されて
    いることを特徴とする請求項2に記載の複合容器。
  4. 【請求項4】 前記外部筒が、少なくとも1本のミシン
    目により前記胴部の伸縮方向に沿って複数の環状部分に
    区分されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の複合容器。
  5. 【請求項5】 前記外部筒が前記胴部に、少なくとも部
    分的に、感熱接着、感圧接着、熱硬化接着又は粘着によ
    り接合されていることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の複合容器。
  6. 【請求項6】 前記伸縮可能な胴部が、薄肉の蛇腹構造
    であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に
    記載の複合容器。
  7. 【請求項7】 前記容器本体を該容器本体の中心軸線に
    沿って圧縮した場合、蛇腹を構成する隣合う部分同士が
    重なり合うよう折り畳まれるようになっていることを特
    徴とする請求項6に記載の複合容器。
  8. 【請求項8】 前記胴部の外周面に接着剤が塗付されて
    おり、前記容器本体を該容器本体の中心軸線に沿って圧
    縮した場合、蛇腹を構成する隣合う部分同士が重なり合
    って互いに接着するようになっていることを特徴とする
    請求項7に記載の複合容器。
  9. 【請求項9】 前記容器本体の内部を空とし且つ前記内
    容物取出口を開放した状態において複合容器胴部の側面
    を所定の歪量で圧縮したときの反発力が、前記内容物取
    出口が開放された空の前記容器本体の前記胴部の側面を
    前記歪量で圧縮したときの反発力の1.2倍〜5.0倍
    であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に
    記載の複合容器。
JP21473596A 1996-08-14 1996-08-14 複合容器 Pending JPH1059366A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019172373A (ja) * 2018-03-26 2019-10-10 大日本印刷株式会社 伸縮包装材および伸縮包装体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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