JPH1059294A - ヘリコプタロータのための最適化された複合フレックスビーム - Google Patents

ヘリコプタロータのための最適化された複合フレックスビーム

Info

Publication number
JPH1059294A
JPH1059294A JP9193526A JP19352697A JPH1059294A JP H1059294 A JPH1059294 A JP H1059294A JP 9193526 A JP9193526 A JP 9193526A JP 19352697 A JP19352697 A JP 19352697A JP H1059294 A JPH1059294 A JP H1059294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transition
composite
flex beam
itr
optimized
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9193526A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3950199B2 (ja
Inventor
N Shiyumaringu David
エヌ.シュマリング デイビィッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sikorsky Aircraft Corp
Original Assignee
Sikorsky Aircraft Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sikorsky Aircraft Corp filed Critical Sikorsky Aircraft Corp
Publication of JPH1059294A publication Critical patent/JPH1059294A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3950199B2 publication Critical patent/JP3950199B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
    • B64CAEROPLANES; HELICOPTERS
    • B64C27/00Rotorcraft; Rotors peculiar thereto
    • B64C27/32Rotors
    • B64C27/33Rotors having flexing arms

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレックスビームの設計要件を満たし、かつ
層間せん断応力を減少させる機体側遷移部を含む最適化
複合フレックスビームを提供する。 【解決手段】 最適化複合フレックスビーム10の機体
側遷移部ITRは、第一及び第二遷移小域ITR−1及
びITR−2を含む。第二遷移小域ITR−2は、円錐
曲線部及び臨界幅遷移小域Crwtを形成する。更に、第
一及び第二遷移小域ITR−1及びITR−2は、単方
向及び軸外し複合材U及びOの組合せによって構成され
る。上記に関して、軸外し材料Oは、軸外し複合材の割
合%Oを決定し、臨界幅移行小域CRwtでの%Oの割合
は、最適化曲線70によって表される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリコプタ用のベ
アリングレスロータに関し、特にベアリングレスロータ
用の改良された構造特性を有する最適化された複合フレ
ックスビームに関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリコプタのロータ設計では、ヘリコプ
タロータブレードをトルク駆動のハブ部に保持するため
に、フレックスビームやフレックスビームコネクタと呼
ばれる弾性構造部材を使用することが多くなっている。
ロータ翼飛行の基本操作において、ロータブレードの多
方向への変位、つまりフラップ方向及びエッジ方向での
曲げ、ねじり及びピッチ変動等を正確に制御する必要性
からロータのフレックスビームの機能は実質的に複雑に
なる。このような構成は、ロータブレードの根端でヒン
ジやジャーナルタイプのベアリングによって変位に対応
する、ベアリングを構成要素とする旧タイプのロータを
代替することから、ベアリングレスロータと呼ばれる。
このフレックスビームは、一般的に繊維強化樹脂マトリ
ックス材で構成され、ロータアッセンブリの軽量化、簡
略化及びそのメンテナンスの単純化に結び付き、更に、
その信頼性及び損傷に対する耐性を向上させる。
【0003】ヘリコプタテールのロータ装置において、
フレックスビームは、中央トルク駆動ハブ部とテールロ
ータブレードアッセンブリとの間に配置され、それらの
部材と組合さって固定される。フレックスビームは、一
般に、トルクチューブアッセンブリによって包囲され、
このトルクチューブアッセンブリは、フレックスビーム
の外側端と組合さって固定され、フレックスビーム/テ
ールロータアッセンブリへピッチ運動を伝達することが
できる。このようなピッチ運動は、星形形状のピッチビ
ームによってトルクチューブへ伝達される。このピッチ
ビームは、その直線変位がトルクチューブの回転変位を
もたらすようにトルクチューブの機体側端と組合さって
設置される。
【0004】フレックスビームの設計は、一般的に、選
択された複合マトリックス材、それらの繊維方向、設計
エンベロープ及び製造上の制約を考慮した上で、互いに
関連する多様な設計基準を繰り返し検討することを伴
う。互いに関連する設計基準は、特に以下のフレックス
ビームの要件を含む。
【0005】1)例えば、遠心荷重30,000〜3
5,000lbs(133,500N〜155,750
N)、スラスト負荷4,000lbs(17,800
N)ピッチ運動±18度、フラップ運動±5度等、予め
定義された範囲の負荷や動作に耐え得る。
【0006】2)軸方向の及び曲げ、座屈、ねじり等の
安定及び振動の応力/歪みの値を、選択された材料の静
的及び疲労による応力/歪みの最大寛容値以下の値に保
つ。
【0007】3)ピッチ制御ロッドへかかり、または、
それによって伝達されるインプット制御負荷を寛容値に
保つ。
【0008】4)共振による不安定性を回避するため
に、所望の剛性特質を提供する。
【0009】5)最低限の設計エンベロープを満たし、 6)低コストでの製造を容易にする。
【0010】以上の設計基準は、競合する、つまり、互
いに両立しないので、フレックスビームを最適化するた
めには、トレードオフに関する検討を繰り返し行う必要
がある。
【0011】フレックスビームは、一般的に、負荷及び
運動に対応するために種々の領域に区分されており、各
領域は、その領域における主要な機能を果たすように設
計されている。通常、フレックスビームは、ハブ接続
部、機体側遷移部、ピッチ部、機外側遷移部及びブレー
ド接続部を含むこのような領域を最低5つ有する。以下
で説明するように、フレックスビームの特定領域、即ち
機体側遷移部及びピッチ部は、他の領域よりも負荷が高
く、運動が激しい。従って、これらの領域は、フレック
スビームの設計においてより重要である。
【0012】ハブ接続部は、一般的に、中央ハブ保持部
材の上下クレビスプレートの間に配置されてこれらのプ
レートに固定された厚みのある長方形断面を特徴とす
る。ハブ接続部は、機能的には、フラップ方向及びエッ
ジ方向の遠心荷重及び曲げによるモーメント負荷に反作
用するように、またはそれを伝達するように主として設
計されている。ハブ接続部がハブ保持部材に堅く取り付
けられている限りにおいては、曲げ運動に関しては設計
時に考慮する必要はない。即ち、設計要件ではない。
【0013】フラップ曲げ部とも呼ばれる機体側遷移部
は、フラップ方向及びエッジ方向の曲げモーメント負荷
に反作用するように、また、ハブ接続部からピッチ部へ
と幅及び厚みが遷移していくように、主に設計されてい
る。後者に関して、翼幅方向におけるこのような幅や厚
みの遷移に要する長さは、通常比較的短くすることが望
ましい。なぜならば、そのことによってフレックスビー
ムの全長は最小化され、ピッチ部の有効な長さは最大に
なるからである。更に、テールロータ装置では、一般的
に、実質的なヒンジオフセットを最小化することが望ま
しい。ヒンジオフセットとは、テールロータアッセンブ
リの回転軸から、フレックスビームの曲げ/剛性特性に
よって決まる実質的なフラッピングヒンジまでの距離で
ある。ヒンジオフセットが小さくなると、ハブ接続部/
ハブ保持部材に働くハブモーメントも小さくなる。
【0014】通常、フレックスビームが柔軟となるよう
に機体側遷移部の幅及び厚さを最小化し、その結果、ヒ
ンジオフセットを最も機体側の位置にシフトさせること
によってヒンジオフセットが最小化される。上記の目的
に対しては、応力が大きく集中する点が制限となる。即
ち、フレックスビームの自由端に沿って、応力即ち層間
応力が集中する結果、フレックスビームの層剥離または
裂けが起こるおそれがあり、この点が制限要因となって
いる。
【0015】ピッチ部は、主に、ロータブレードアッセ
ンブリで必要なピッチ運動に対応し、ピッチ制御を行う
ための制御負荷を最小化し、必要なエッジ方向での座屈
安定を提供し、フレックスビーム/ロータブレードシス
テムの翼弦方向の振動数を決定するように設計されてい
る。テールロータ装置のピッチ部では、一般的に、トル
クチューブアッセンブリによって伝達される約14度か
ら約18度のピッチ運動に対応しなければならない。上
記に付随して、ピッチ部は、制御負荷を最小化するため
に、ねじれに対して柔軟でなければならない。フレック
スビームをねじるのに必要な力を生み出すのに必要な動
力は、フレックスビームのピッチ部のねじれ剛性の関数
である。更に、このピッチ部は、空気力学的な抗力及び
/またはコリオリの力によって引き起こされる安定及び
振動の機体内曲げモーメントに耐えるために必要なエッ
ジ方向の剛性を有する必要がある。
【0016】負荷や運動に関する要件に加え、ピッチ部
は、フレックスビームの翼弦方向の一次周波数属性を左
右する。つまり、フレックスビームのピッチ部は、所望
の翼弦方向の周波数レスポンスを発生させるためのエッ
ジ方向の剛性特性を有しなければならない。通常、負荷
増幅による共振不安定性を回避するために、翼弦方向の
一次周波数が1.0、2.0または3.0サイクル/回
転等に対応する調波周波数の間の値となるように調整す
ることが必要である。
【0017】機外側遷移部及びブレード接続部には、主
に遠心荷重による張力によって負荷がかかり、機体側フ
レックスビーム部に比較して負荷が軽い。更に、機体側
遷移部及びピッチ部がフレックスビーム/ロータブレー
ドアッセンブリのフラップ方向、エッジ方向及びピッチ
のたわみに主に対応できる限り、柔軟な運動即ち柔軟性
に関しては、設計時には問題とはならない。また、機外
側遷移部では、ピッチ及びブレード接続部の間での幅及
び厚さの遷移が行われるが、機外遷移部の応力は、機体
側遷移部の応力レベルの約1/3と比較的低いので、こ
のような幅及び厚さの遷移は、高い層間せん断応力を引
き起こさずに短距離で行うことができる。
【0018】従来のフレックスビームは、複合フレック
スビームを強化するために自由端に被せた外部複合オー
バラップ(ベノ等による米国特許第4,898,515
号参照)またはエッジキャップ(シュマリング等による
米国特許第5,431,538号)の使用によって、機
体側遷移部における層剥離またはささくれに関する問題
に対応する。更に、これらの特許に開示される機体側遷
移部は、幅遷移の角度即ちピッチ部及び機体側遷移部の
側面端によって決定される角度が約1.5から約3度の
間と浅い直線形の幅遷移部を用いている。このような浅
い幅遷移角度は、オーバラップやエッジキャップとの組
合せにより、層間応力を減少させて複合フレックスビー
ムの層間剥離やささくれを回避することができる。これ
により構成上の問題は解決されるが、この構成は、フレ
ックスビームが重くなり、製造も複雑となる点で不利で
ある。更に、浅い遷移角度を有する直線型遷移部を設け
るためには、機体側遷移部の翼幅方向の長さを延長する
必要がある。このように機体側遷移部を長くすると、翼
幅方向の全体が長くなる。逆に言えば、ピッチ部の有効
な長さが短縮されるといった不利な影響がもたらされ
る。上記のピッチ部の有効な長さの短縮により、翼弦方
向一次周波数の必要なレスポンスを得るための性能は複
雑になり、ピッチ部で要求されるねじれ率は増加する。
ピッチ部のねじれ率の増加によって、より高い応力/歪
みが引き起こされ、それにより、ピッチ部の設計が更に
複雑になる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従って、層間せん断応
力を減少させ、翼弦方向の一次周波数要件を満たし、複
合フレックスビームのねじり剛性を最小にするように、
設計を最適化した複合フレックスビームが必要とされて
いる。
【0020】本発明の目的は、フレックスビームの互い
に関連のある複数の設計要件を満たし、かつ層間せん断
応力を減少させるために独自の形状及び素材の組合せを
有する機体側遷移部を含む最適化複合フレックスビーム
を提供することである。
【0021】本発明のもう一つの目的は、高品質の複合
ラミネートを製造することができる製造工程を簡略化す
ることが可能である、上記のような最適化複合フレック
スビームを提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記及びその他の本発明
の目的は、ハブ接続部、ブレード接続部、ブレード接続
部と隣接する機体側遷移部、ブレード接続部に隣接する
機外側遷移部、機体側及び機外側遷移部の間に配置され
てそれらの部分に隣接するピッチ部を含む複数の隣接部
分を有する最適化複合フレックスビームによって達成さ
れる。
【0023】機体側遷移部は、厚さ遷移によって定義さ
れる第一遷移小域と、幅及び厚さ遷移によって定義され
る第二遷移小域と、を有する。第二遷移小域は、円錐曲
線部及び臨界幅遷移小域を形成する。臨界幅遷移小域
は、円錐曲線部によって決定される0度から約10度の
間の円錐曲線の傾斜角に対応する。更に、第一及び第二
機体側遷移部は、単方向及び軸外し複合材の組合せによ
って構成され、該軸外し複合材によって軸外し複合材の
割合が決定し、その臨界遷移小域における割合は、最適
化曲線によって表される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下の詳細な説明は、ヘリコプタ
テールロータアッセンブリのための最適化複合フレック
スビームを開示している。しかし、ここで説明する様々
な教示は、ベアリングレスメインロータアッセンブリ
等、どのようなベアリングレスロータ用のフレックスビ
ーム構造にも適用することができる。更に、好適実施例
では、テールロータアッセンブリの構造的及び機能的な
要件を満たすために寸法が規定されているが、フレック
スビームに様々な改良を加えて、他のヘリコプタロータ
装置に適用することもできる。
【0025】図1は、ベアリングレスヘリコプタテール
ロータアッセンブリ2の部分分解説明図である。尚、対
応部及び相当部には、同一番号を付している。テールロ
ータアッセンブリ2は、回転軸8を軸に複数のロータブ
レード6を駆動する中央ハブ保持部材4を有する。より
詳細に説明すると、本発明による最適化複合フレックス
ビーム10は、ハブ保持部材4と各テールロータブレー
ド6との間に配置されて、これらの部材と組合さって固
定される。最適化フレックスビーム10の機外側端10
OEと、個々のテールロータブレード6とは、接続ボルト
12によって固定され、フレックスビーム10の機体側
端10IEと、ハブ保持部材4の上下のクレビスアーム4
a及び4bと、それぞれ接続ボルト16によって固定さ
れる。
【0026】最適化した各フレックスビーム10は、ト
ルクチューブ20内に配置される。このトルクチューブ
は、フレックスビームと組合さって、フレックスビーム
/テールロータブレードの接続に使用されるものと同じ
接続ボルト12によって取り付けられる。更に、トルク
チューブ20は、スナッバーベアリングアッセンブリと
も呼ばれるエラストマーベアリングアセッンブリ22に
よって機体側端20IEに関節を形成するように取り付け
られる。このエラストマーベアリングアセンブリ22
は、トルクチューブ20を最適化フレックスビーム10
を中心にその周囲に固定し、トルクチューブ20と最適
化フレックスビームとの間で起こる相対的なピッチ、フ
ラップ及びリードラグ運動に対応し、それらの部材間で
ピッチ制御及びその他の負荷を伝達する機能を果たす。
このようなスナッバーベアリングアッセンブリ22は、
周知であり、米国特許第5,092,738号及び第
5,499,903号に更に詳しく説明されている。
【0027】トルクチューブ20は、対応するテールロ
ータブレードアッセンブリ6にピッチ運動を伝達するこ
とができ、このピッチ運動は、ブレードの他のたわみと
ともに最適化フレックスビーム10のねじり弾性によっ
て調節される。より具体的には、各トルクチューブ20
の機体側端20IEと組合さってピッチ制御ロッド26及
びピッチホーンフィッティング28によって取り付けら
れる星形のピッチビーム24によって、ピッチ運動は、
トルクチューブ20に伝達される。作動時には、ピッチ
ビーム24の直線変位により各トルクチューブ20に回
転変位が起こり、この回転変位によって、対応するテー
ルロータブレード6にピッチ制御インプットが伝達され
る。
【0028】最適化複合フレックスビーム10を詳細に
説明する前に、以下で説明する実施例は、予め定義され
た付加及び運動要件を備えるテールロータアッセッブリ
に基づいていることを確認しておきたい。ここで説明す
る最適化フレックスビーム10は、 a)各テールロータブレードアッセッブリによって生じ
る遠心荷重33,000lbs(146,784N)に反
作用し、 b)ロータブレードスラストによって発生する安定フラ
ップ方向曲げ負荷約15,000in-lbs(1,695N
−m)及び振動フラップ方向曲げ負荷約±38,000
in-lbs(4,293N−m)に反作用し、 c)ロータトルクに関連する安定エッジ方向曲げ負荷約
8,000in-lbs(904N−m)及び振動エッジ方向
曲げ負荷約±21,000in-lbs(2,373N−m)
を伝達し、 d)±5度の機外側フラップ方向運動に対応し、 e)ピッチ制御負荷を±200lbs(±890N)以下
に維持しながら±18度のピッチ運動に対応し、 f)1,250ft-lbs/deg(97,106N−m/ra
d)のハブモーメント定数を生じさせ、 g)約1.7サイクル/回転の翼弦方向一次周波数を生
じさせる。
【0029】最適化した複合フレックスビーム10の長
さ、断面積、幅及び/または厚さの遷移の程度等の種々
の改良は、本発明の趣旨及び範囲内で行うことができ
る。
【0030】最適化フレックスビーム10の形状に更に
影響を与える可変要素には、材料の選択及びその材料の
力学的性質がある。これらの力学的性質には、繊維の強
さを示す弾性係数、その繊維方向、樹脂マトリックスの
せん断弾性係数、複合材の応力及び歪みの許容値等があ
る。説明する実施例では、最適化した複合フレックスビ
ームは、繊維強化樹脂マトリックス材料より構成され
る。この材料の強化繊維は、黒鉛繊維及びファイバーグ
ラス繊維の両方を含み、また、樹脂マトリックスは、強
化されたエポキシドマトリックスである。
【0031】より詳しくは、最適化フレックスビーム1
0は、複数の黒鉛及びファイバーグラスの複合層より構
成される。これらの層は、積み重なって、異方性/直交
異方性強度特性を有する積層複合構造を形成するように
配置される。異方性/直交異方性強度特性を有する構造
とは、即ち、繊維強化の方向の関数として、直交軸に沿
って予め定義された剛性特性を有する構造である。この
ような強度特性は、単方向及び/または軸外し(off-axi
s)複合材の選択された組合せによって決まる。ここでい
う単方向材料とは、繊維方向が最適化複合フレックスビ
ームの縦軸10Lに実質的に平行即ち縦軸との相対的角
度が約0度であることを特徴とする。
【0032】また、軸外し複合材は、繊維方向と縦軸1
Lとの相対的角度が+45度または−45度であるこ
とを特徴とする。更に、単方向及び/または軸外し材料
に関して、複合ラミネートの直接的な強度を示すため
に、材料という表現に代えて繊維または層を使用するこ
ともある。結果としてできる黒鉛/ファイバーグラス複
合ラミネートの相対的配置及び繊維方向は、とりわけ本
発明の重要な形態であるが、同様の力学的性質を有する
他の複合マトリックス材料を使用することもできる。力
学的性質とは、例えば弾性係数及びせん断弾性係数、応
力/歪み許容等である。
【0033】図2a及び図2bでは、本発明に係るフレ
ックスビーム10は、特定の構造属性及び機能属性を有
する領域を区分して明示するために、複数の隣接領域に
セグメント化されている。詳しく説明すると、複合フレ
ックスビーム10は、ハブ接続部HAR、ブレード接続
部BAR、ピッチ部PR、機体側及び機外側遷移部IT
R及びOTRを含む。以下の説明は、各部分の主要な機
能、構造属性及び複合構成についてである。最適化フレ
ックスビーム10即ちその全部分の主要機能は、ブレー
ドによって引き起こされる遠心荷重に対して反作用する
ことであるが、以下では各部分の個別な主要機能に関し
て説明する。
【0034】ハブ接続部HARは、ハブ保持部材と組合
さって複合フレックスビーム10を固定する形状となっ
ている。詳細には、図1で示されているボルト接続部を
形成する取付開口部40の離間パターンを含む。バブ接
続部HARは、機能的には第一にフレックスビームのモ
ーメント即ちフラップ方向曲げモーメント、エッジ方向
の曲げモーメント及び遠心荷重をハブ保持部材へ伝達す
るように設計される。ハブ接続部HARがハブ保持部材
に堅く固定される限り、実質的な曲げ運動は設計要件で
はない。ハブ接続部HARは、一定の幅及び厚さ寸法W
HAR及びTHARを特徴とし、主に50対50の軸外し及び
単方向黒鉛材料の混合材であるが、ピッチ部PR及び機
体側遷移部ITRで所望の複合レイアップが容易に得ら
れるように、単方向及び軸外し材料の両方のファイバー
グラス材料が数パーセント含まれる。軸外し及び単方向
複合材は、フレックスビーム負荷を接続ボルトに最適に
伝達する異方性複合ラミネートを形成する。
【0035】ブレード接続部BARは、図1に示される
機外側ボルト接続部を形成する取付開口部42によっ
て、最適化した複合フレックスビーム10を各テールロ
ータアッセンブリに固定する形状となっている。フレッ
クスビームの固定に伴って、トルクチューブ20も固定
される。機能的には、ブレード接続部BARは、第一に
遠心負荷に反作用してロータブレードアッセンブリにト
ルクを伝達するように設計されている。曲げモーメント
が小さい限り、ブレード接続部BARは、最適化された
複合フレックスビーム10の他の部分に比較して負荷は
小さい。ブレード接続部の複合構造即ちその幅及び厚さ
BAR及びTBAR、混合材における軸外し及び単方向複合
材の割合等は、ハブ接続部HARと同様である。
【0036】ピッチ部は、ハブ接続部HAR及びブレー
ド接続部BARの間に位置し、構造的に(i)テールロ
ータアッセンブリで必要なピッチ運動即ちピッチインプ
ットによる弾性ねじり変位に対応し、(ii)ピッチを
制御するために必要な制御負荷を最小化し、(iii)
必要な座屈安定を提供し、(iv)フレックスビーム/
テールロータブレードシステムの翼弦方向一次周波数レ
スポンスを決定する形状となっている。
【0037】より具体的には、ピッチ部PRは、上記の
設計要件を満たすために複合材の選択された組合せ及び
固有の断面形状を有する。
【0038】ピッチ部PRは、その長さLPRに沿って実
質的に一定の断面形状寸法であることを特徴とする。図
3では、ピッチ部は、単方向ファイバーグラス材料のコ
アラミネート50及びコアラミネートによって形成され
る上下のはめあい面50Mに接合された単方向黒鉛のフ
ェースラミネート52を有する。黒鉛材料のフェースラ
ミネートは、望ましくはコアラミネート50の側面50
Lによって規定されるピッチ部の実質的全長にわたって
伸びる。更に、フェースラミネート52の上下面52F
の間を計測した幅TPRは、以下でピッチ部34のアスペ
クト比として言及する幅及び厚さ率WPR/TPRを決定す
る。アスペクト比は、10以上であることが望ましく、
更に10から20の間の範囲であることが望ましい。説
明する実施例では、アスペクト比は約16.2である。
このような複合材及びアスペクト比の重要性は、以下で
説明する。
【0039】コア及びフェースラミネート50及び52
それぞれのファイバーグラス及び黒鉛材料が単方向に方
向づけられていることで、直交特性を有するラミネート
が形成される。ねじり剛性は、主に樹脂マトリックのせ
ん断係数(G)の関数であり、軸方向即ち曲げ剛性は、
主に繊維の弾性係数(E)の関数であるので、ピッチ部
PRは、樹脂マトリックの比較的低いせん断係数(G)
による複合フレックスビームの縦軸10Lに沿う低いね
じり剛性と、単方向繊維(特に黒鉛繊維)の高い弾性係
数(EG)による高い軸方向剛性と、を特徴とする。前
者に関して、低いねじり剛性は、制御負荷を最小化す
る、ねじりに素直な(ねじれやすい)ピッチ部PRを形
成する。制御負荷の最小化とは、即ち縦軸10Lに沿っ
て最適化フレックスビームをねじるのに必要な力の減少
をいう。後者に関して、円で囲まれた領域RCを参照す
ると、その部分に含まれる黒鉛繊維は、フラップ方向中
立軸及び曲げ中立軸XA及びYAから離れて配置されてい
る。その結果、フラップ方向及びエッジ方向の曲げ剛性
を提供するのに大変効果的である。このようなフラップ
方向及びエッジ方向での高い曲げ剛性は、エッジ方向中
立軸YAに沿って面内座屈安定を提供する。
【0040】黒鉛フェースラミネート52、特にそのエ
ッジ方向剛性の構成要素は、最適化フレックスビーム1
0の翼弦方向一次周波数レスポンスに主に影響し、ファ
イバーグラスコアラミネート50の低い弾性係数(E)
は、黒鉛フェースラミネート52の剛性作用の改善に寄
与する。具体的には、ピッチ部PRにおけるファイバー
グラス材料の割合は、全材料の約50%から約70%の
範囲の間であることが望ましく、更に、全材料の約50
%から60%の間であることがより望ましい。説明する
実施例に関しては、ファイバーグラスの割合は、約59
%である。
【0041】ラミネート50及び52の幅寸法WPRが本
質的に等しい限りにおいて、コアの厚さ寸法TCからピ
ッチ部厚さ寸法TPRへの比率によってもファイバーグラ
ス材料の割合が決まる。このような材料または厚みの範
囲は、上記で説明したアスペクト比とともに約1.7サ
イクル/回転の翼弦方向一次周波数レスポンスを発生さ
せる。規定した範囲以下即ち50%以下の材料、つまり
厚さによって決まる割合は、約1.9サイクル/回転の
一次翼弦方向周波数レスポンスを発生し、従来の技術で
述べたように、例えば2.0サイクル/回転である負荷
増幅値の近くに配置された場合、共振による不安定性に
結び付くおそれがある。また、例えば2,0及び3.0
サイクル/回転の間等の負荷増幅値間に配置された場合
には、高い制御負荷を生じるおそれがある。材料即ち厚
み割合の範囲の上限、即ち70%は、ファイバーグラス
によって許容される機内疲労せん断応力によって決定さ
れる。
【0042】上記で説明した、材料の組合せ、材料の厚
さ及びアスペクト比に加えて、ピッチ部PRは、コアラ
ミネートの側面50Lに沿った層間せん断応力を減少さ
せるための面取り端部面54Sを有することを特徴とす
る。このような層間せん断応力は、ピッチ部PRのアス
ペクト比及び黒鉛フェースラミネート52のフェース面
52Fに沿って発達する最大面内せん断応力の結果生じ
る。面取り端部面54Sによって得ることができる構造
的な利点についての詳細な説明は、本出願人が共有する
係属中の米国出願番号第08/683,490号「ヘリ
コプタテールロータのための最適化された複合フレック
スビーム」に記載してある。
【0043】図4は、複合層レイアップ及びその厚さ変
動を示す、最適化フレックスビーム10の部分断面側面
図である。図示を容易にするため、フレックスビーム1
0の上半分のみ即ちその中央平面から下半分が実質的に
確認できる領域までを示している。よって、厚さ寸法に
関しては、実際に図示されている寸法の2倍即ち2Xと
考える必要がある。更に、実線間の間隙は、単方向複合
材Uを示しており、実線と点線との間隙は、軸外し複合
材Oを示している。
【0044】単方向複合材U即ちフェース及びコアラミ
ネート50及び52のファイバーグラス層UF及び黒鉛
層UGは、ピッチ部PRの全長Lにわたって伸び(図2
b参照)、最適化複合フレックスビーム10の翼幅方向
長さLFの全長にわたって伸びることが望ましい。説明
する実施例では、これらの層Uには、機体側及び機外側
遷移部ITR及びOTRで必要な厚さの遷移が行われる
ように、隣接する領域に付加的な単方向及び軸外し材料
O及びUが差し込まれる。
【0045】図4、5a及び5bでは、機体側遷移部I
TRでハブ接続部HAR及びピッチ部PRの間での幅と
厚さの遷移が行われる。このような幅及び厚みの遷移
は、(i)ピッチ部PRの低いねじり剛性及び一次翼弦
方向周波数要件と、(ii)ハブ接続部HARでの負荷
伝達要件によって通常決定される。前者に関して、ピッ
チ部PRの剛性及び周波数における要求を満たすため、
特に、ピッチ部PRのねじり剛性(1/3WPRPR 3
G)及びエッジ方向曲げ剛性(1/12WPR 3PR
E)を減少させるために、ピッチ部の幅及び厚さ寸法W
PR及びTPRを最小化することが必要である。そして、後
者に関しては、フレックスビームの全負荷を差動曲げ(d
ifferential bending)によってハブ接続部HARが接続
ボルトを通じて伝達する必要があることから、端部長さ
を予め定められた最低値以上に維持する必要がある。こ
こでいう端部長さとは、ハブ接続部HARの取付開口部
40からその自由端までの長さのことである。
【0046】従って、ハブ接続部HARの厚さTHAR
そして特にその幅寸法WHARは、通常ピッチ部PRの比
較寸法WPR及びTPRよりも大きい。説明される実施例で
は、3.8in(9.7cm)から6.0in(15.2c
m)への遷移である幅遷移(遷移量58%)及び.23
4in(0.59cm)から1.410in(3.58c
m)への遷移である厚さ遷移(遷移量503%)がピッ
チ部PRからハブ接続部HARの間で起こる。
【0047】その形状及び機能をより正確に規定するた
めに、機体側遷移部ITRは、第一及び第二遷移小域I
TR−1及びITR−2を含む複数の小域にさらに分割
される。第一遷移小域ITR−1では、厚さの遷移が起
こるが、第二小域ITR−2では、幅及び厚さの両者と
もに遷移が起こる。第一遷移小域ITR−1は、スラス
トによって引き起こされるフラップ方向の変位に対応
し、フラップ方向及びエッジ方向の曲げ負荷に反作用
し、最適化フレックスビームのピッチ変位の一部(ピッ
チ部PRに比較して少ない)を負担する、という複数の
機能を有する。その機能性は、単方向複合材Uの漸進的
な付加によって影響を受ける。
【0048】この複合材Uは、ねじり及びエッジ方向で
の剛性を実質的に増加させることなく、フレックスビー
ム10の厚さが増加するように、ピッチ部PRの幅寸法
PRと等しい一定幅を有している。従って、漸進的な厚
さの遷移により、フラップ方向の変位が調節され、一
方、曲げ負荷に反作用するためのフラップ方向の曲げ剛
性も増加する。更に、複合材Uが単方向の方向性を有す
ることから、幅が制約されていることとあいまって、小
さい角度のピッチ運動が可能となるので、ピッチ部PR
のねじれ率に対する要求が緩和される。説明する実施例
では、単方向複合材Uは、ピッチ部PRの単方向黒鉛層
G及びファイバーグラス層UFを間に挿入した複数の単
方向黒鉛層UGを含む。
【0049】第二遷移小域ITR−2は、第一に、フラ
ップ方向及びエッジ方向の曲げ負荷に反作用し、スラス
トによって誘発されるテールロータブレードのフラップ
方向の変位に対応するように設計されている。これらの
機能要件に加えて、第二小域ITR−2は、最適化フレ
ックスビームの自由端に沿う領域でのせん断応力を減少
させる。より具体的には、第二遷移小域ITR−2は、
曲線部、例えばそれぞれ実質的に円錐曲線形状である側
面60Lを画定する。この円錐曲線形状は、放物線形
状、双曲線形状、楕円形状、円形状など多様な湾曲形状
を有することができる。どちらの側面60Lに関して
も、以下で円錐曲線部(width conic)といっているこの
円錐曲線の一部となっている幅の部分は、点ALから始
まり、点BLで終わる。点ALは、第一及び第二遷移小域
ITR−1及びITR−2の接続部に対応し、点B
Lは、第二遷移小域とハブ接続部HARの接続部に対応
する。更に、図5bを参照すると、円錐曲線部は、その
傾斜に沿う点で円錐曲線の傾斜角θWCが決定され、この
傾斜角は、標準的な超越関数で表される。
【0050】
【数2】θWC=Tan-1(DY/DX) ここでは、DY/DXは、XY座標のある特定点での円
錐曲線傾斜である。そのX軸は、最適化フレックスビー
ム10(図5bでは図示省略)の縦軸に平行であり、Y
軸は、点ALで円錐曲線部と交差している。円錐曲線の
点ALでの傾斜角θWCは、0度であり、終点BLで約30
度から約50度までに増える。
【0051】発明者は、上記の円錐曲線の傾斜角θWC
関数として、軸外し複合材Oを単方向複合材Uと組合せ
て使用することで、層間せん断応力が格段に減少するこ
とを発見した。この関係は、黒鉛やファイバーグラス等
といった繊維構成とは無関係であるが、実施例では、熱
によって誘発される応力を緩和するために軸外し黒鉛層
G及びファイバーグラス層OFが使用される。このよう
な応力は、硬化処理する過程で、単方向ファイバーグラ
ス及び黒鉛の層UF及びUGと、軸外し黒鉛層OGと、の
間での温度のずれによって発生するおそれがある。従っ
て、単方向層UF及びUGと軸外し黒鉛層OGとの適合性
が高い熱膨張係数を有する軸外しファイバーグラス層O
Gを挿入することが望ましい。
【0052】これらの関係を決定する際に、軸外し材料
Oの割合は、ピッチ部PRからハブ接続部HARまでの
間で最低50%増加する必要がある。この増加の割合
は、上記で説明したように、ピッチ部が単方向複合材U
のみによって構成され、一方、ボルト取付部を通して最
適に負荷を伝達するようにハブ接続部が軸外し及び単方
向の材料O及びUの50対50の混合材であることを要
する場合に必要である。更に、軸外し複合材Oの積層が
第一遷移小域ITR−1から始まり、第二遷移小域IT
R−2で最大即ち50%であるが、軸外し複合材Oの割
合は、浅い円錐曲線の傾斜角θWC即ち円錐曲線の傾斜の
約0度から約10度に対応する部分CRwtで最も臨界的
で重要である。第二遷移小域ITR−2の機外側部に対
応するこの部分CRwtは、以下では臨界幅遷移小域と呼
ぶ。
【0053】図6では、上下の境界70U及び70Lを有
する最適化曲線70は、円錐曲線の傾斜角θWCの関数と
して、特定の断面での全材料構成の内の軸外し層OG
びOFの総量の割合である軸外し複合材Oの割合%Oを
表している。最適化曲線70は、臨界遷移小域CRwt
層間せん断応力が最大である、0度から10度の間の傾
斜角θWCに対応する値を示している。軸外し複合材Oの
積層は、臨界幅遷移小域の機体側及び機外側で重要性が
低いが、幾何学的に誘発される即ち急な形状変化によっ
て生じる高い軸方向での歪みを回避するように、漸進的
に積層されることが望ましい。
【0054】最適化した曲線70は次の式によって表さ
れる。
【0055】
【数3】%O=C+√{900−[kθWC−30]2} ここでは、定数Cは、約14.4から約21.6の間で
あり、最適化された曲線70のY切片の範囲を決定して
いる。また、傾斜角θWCの単位は度数であり、式の単位
を統一するために定数kは、1.0度-1である。また、
定数Cが上下の境界70U及び70Lを決定することは、
上記の式より明らかである。
【0056】また、上記の式から、傾斜角0度に対応す
る軸外し複合材Oの割合%Oは、約14.4%から2
1.6%であり、円錐曲線傾斜角10度では、約35.
4%から約42.6%である。最適化した曲線70のY
切片で表される臨界遷移小域CRwtにおいてこのような
割合が生じるために必要な軸外し複合材の積層は、第一
遷移小域ITR−1の軸方向機外側翼幅位置IBU(図5
a参照)から始まる。翼幅方向位置IBUは、第一及び第
二遷移小域ITR−1及びITR−2の接合部寸法DS
に対応することが望ましく、DSの値は第一遷移小域I
TR−1の翼幅方向L1の約15%から約25%であ
る。このIBUの位置は、ねじり率が確実に悪影響を受け
ず、また、軸外し材料Oが漸進的に増加して、臨界遷移
小域CRwtが最低限の軸外し材料Oを確実に含むことが
できるように設けられている。
【0057】層間せん断応力が比較的良性であり、結果
的にその部分での厚さ遷移の正確さはそれほど重要でな
い限り、臨界遷移小域を越えた即ちその小域より機体側
の軸外し複合材Oの積層は、より急激であってもよい。
最適化曲線70及びその境界70U及び70Lは、なめら
かな曲線関数として表されるが、実際には、曲線70は
個々の軸外し層OG及びOFの個々の厚さを単位として増
加することから、ステップ関数となっている。
【0058】図7では、機体側遷移部ITRの形状及び
構成の利点を示すために、本発明の最適化複合フレック
スビーム10上に重なるように従来のフレックスビーム
80が点線で示されている。従来のフレックスビーム8
0は、直線状の幅及び厚さ遷移部TR80と、軸外し複合
材の均一積層を特徴とする。後者に関して、このような
積層は、通常、点A80で示される幅遷移の起点の軸方向
機体側である翼幅位置I80で起こる。このような軸外し
複合材の初期配置は、ピッチ部PR80の有効な長さを最
長にすることに貢献する。分析によって、従来フレック
スビーム80の点A80での層間せん断応力は、比較対象
となる最適化フレックスビーム10の点Aの層間せん断
応力よりも二倍から三倍高くなってしまっている。従来
のフレックスビームにおけるこのような高い応力レベル
は、急な傾斜角及び軸外し複合材の機体側位置への配置
の結果生じる。
【0059】従来の技術で説明したように、層間せん断
応力を許容レベルまで減少させるために、エッジキャッ
プC80または複合オーバラップ(図示省略)が使用され
る。最適化フレックスビーム10の機体側遷移部ITR
における円錐曲線部及び軸外し複合材の最適化積層によ
る構造効果の組合せによって、このような付加構造によ
る重量、コスト及び複雑さを回避することができる。円
錐曲線部は、漸進的な幅遷移を可能にし、軸外し複合材
は、第二遷移小域ITR−2の側面60Lに沿う層間せ
ん断応力を減少させるのに必要なせん断強度を提供す
る。
【0060】これらの構造上の利点に加えて、機体側遷
移部ITRの形状及び構造は、最適化フレックスビーム
のエッジ方向及びねじり剛性を減少させ、同時にピッチ
運動を調整する部分/小域即ちピッチ部PR及び第一遷
移小域ITR−1の有効な長さを延長する。従来のフレ
ックスビーム80の平均幅寸法W80と最適化フレックス
ビームの平均幅寸法W10及びそれぞれの個々の位置とを
比較すると、断面慣性モーメント及び慣性極モーメント
(I及びJ)は、明らかに減少しており、それにより、
最適化フレックスビーム10のエッジ方向及びねじり剛
性の総量は最小で済む。そのため、機体側遷移部ITR
によって、(i)最適化フレックスビーム10の所望の
翼弦方向一次周波数を決定し、(ii)最適化フレック
スビーム10にピッチ運動を伝達するために必要な制御
負荷を減少させ、及び/または、(iii)その長さ及
び/または重量を減少させることに関して、より柔軟な
設計が可能となる。
【0061】最適化フレックスビーム10のエッジ方向
及びねじり剛性を更に減少させるには、厚さ遷移部の終
点である厚さ接合部TTの軸方向機体側まで円錐曲線部
が続くように、円錐曲線部をできる限りハブ接続部HA
R取付開口部40の近くに配置することが望ましい。よ
り具体的には、円錐曲線部に沿った点CLを、S/DA
約1.60から約1.85範囲内に保つことが望まし
い。ここでは、Sは、点CLから最も近い取付開口部4
0の幾何学的中心点40Cまでの距離であり、Dは、
個々の取付開口部40の直径である。このような状態に
よって、円錐曲線部の空間位置は、取付開口部40に向
かって内側に移動し、それにより、平均幅寸法W10
最も軸方向機体側に位置する。
【0062】図8では、ピッチ部PRとブレード接続部
BARとの間に位置する機外側遷移部OTRで幅及び厚
さ遷移が行われている。機外側遷移部OTRは、主に遠
心荷重に反作用するように設計されており、機体側遷移
部に比較して負荷が軽いことが特徴であるということが
できる。即ち、機外側遷移部OTRにかかる負荷は、機
体側遷移部にかかる負荷の1/3である。負荷が軽度で
ある限り、高い層間せん断応力を引き起こさずに急な幅
及び厚さ遷移を行うことができる。説明する実施例で
は、軸外し黒鉛層OGが、ピッチ部の単方向ファイバー
グラス及び黒鉛層UF及びUGに差し込まれて配置されて
おり、急な円錐曲線形状の厚さ遷移を可能にしている。
更に、ブレード接続部BARで単方向及び軸外し複合材
U及びOの50対50の混合材を形成するように、十分
な軸外し黒鉛層OGが挿入されている。
【0063】図9では、機外側遷移部は、機体側遷移部
ITRと多くの同様の特徴を有している。例えば、機外
側遷移部OTRの側面90Lは、円錐曲線形状を形成
し、その円錐曲線形状は、ブレード接続部BARの取付
開口部42に隣接して即ち厚さ接合部TTの機体側に配
置される。上記で述べたように、これらの特徴は、とり
わけピッチ部PRの有効な長さを延長し、層間せん断応
力及び重量を減少させる。
【0064】本発明の最適化複合フレックスビーム10
は、真空成形、プレス成形及び樹脂トランスファー成形
を含む従来の製造技術で製造することができる。好適実
施例では、最適化フレックスビームの複合材U及びOの
硬化処理に真空成形工程が使用される。より具体的に
は、図10及び図11を参照すると、複合レイアップC
Lは、人手により、または、数値制御されたテープレイ
アップヘッドによって、硬化処理されていない樹脂含単
方向及び軸外し複合材を、最適化フレックスビーム10
のフェース面102を形成するベース金型100に配置
することによって形成される。更に、単方向及び軸外し
素材は、最適化複合材の厚さ寸法を決定するように配置
される。幅寸法WCLは、フレックスビーム10の最終ネ
ットシェープよりも相対的に大きく、また、幅寸法WCL
は、ハブ接続部の幅寸法WHARよりも約30%から約5
0%大きいことが望ましい。
【0065】半剛性あて板(caul)104(図11参照)
は、露出した複合レイアップCLの上面CLSに被さる
ように配置されており、バキュームバックと呼ばれる不
浸透性弾性膜106は、あて板104に被さって配置さ
れてベース型100にシールされている。オートクレー
ブ硬化処理の準備としてバキュームバッグ及び半剛性あ
て板がレイアップCLを圧縮するように、真空状態供給
手段108は、複合レイアップCLが配置される型穴を
真空排気する。型アッセンブリ110全体は、オートク
レーブ(図示省略)内に配置され、その中で複合レイア
ップCLを硬化処理するための熱及び付加的な圧力がレ
イアップCLに加えられる。
【0066】硬化処理された複合レイアップCLは、高
速及び多軸ミリングマシン等による従来の機械加工装置
を使用して幅が寸法出しされる。最終的な形成ステップ
は、上記で説明した面取り端部面を形成するために、最
適化フレックスビームの端部を機械にかける工程を含
む。
【0067】最適化フレックスビーム10の好適実施例
は、複数の部分及び小域の組合せを有しているが、例え
ば機体側遷移部ITR等の一部分のみに関する具体的な
教示を他のフレックスビーム形状に使用することもでき
る。即ち、機体側遷移部ITRに関する教示は、従来の
技術または使用状況に応じて変更された従来形状を有す
る部分と組合せて使用することができる。例えば、機体
側遷移部ITRは、直角端部形状及び/または単方向材
料複合ラミネート即ち単方向黒鉛のみまたは単方向ファ
イバーグラス材料のみを有するピッチ部と組合せて使用
することもできる。更に、機体側遷移部ITRは、他の
ハブ接続装置に適合させることができるように、一定で
ない幅及び厚さ寸法を有するハブ接続部と組合せて使用
することができる。
【0068】具体的な実施例に基づいて本発明を開示及
び説明してきたが、当業者によって理解されるように、
上記及びその他の変更、省略及び追加は、本発明の趣旨
及び範囲から離れない範囲で行うことができる。
【0069】また、本発明を要約すると、最適化複合フ
レックスビーム10は、ハブ接続部HAR、ブレード接
続部BAR、ピッチ部PR、ピッチ部PRとブレード接
続部BARとの間に配置されてそれらの部分に隣接する
機外側遷移部OTR、及びピッチ部PRとハブ接続部H
ARとの間に配置されてそれらの部分に隣接する機体側
遷移部ITRをそれぞれ含む複数の隣接領域を有する。
【0070】機体側遷移部ITRは、第一及び第二遷移
小域ITR−1及びITR−2を含む。第二遷移小域I
TR−2は、円錐曲線部及び臨界幅遷移小域Crwtを形
成する。更に、第一及び第二遷移小域ITR−1及びI
TR−2は、単方向及び軸外し複合材U及びOの組合せ
によって構成される。上記に関して、軸外し材料Oは、
軸外し複合材の割合%Oを決定し、臨界幅移行小域CR
wtでの%Oの割合は、最適化曲線70によって表され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の最適化複合フレックスビーム
を含むヘリコプタテールロータアッセンブリの部分分解
説明図である。
【図2】図2a及び図2bは、ハブ接続部、機体側遷移
部、ピッチ接続部、機外側遷移部、ブレード接続部を含
む複数の隣接部を示す最適化複合フレックスビームの平
面図及び側面図である。
【図3】図3は、ピッチ部の内部構造及び断面形状を示
す図2aの実質的3−3断面図である。
【図4】図4は、特に複合層レイアップ及び厚さ変位を
示す、最適化フレックスビームのピッチ部、機体側遷移
部、ハブ接続部の部分切り欠き側面説明図である。
【図5】図5aは、特に機体側遷移部の側面によって形
成される円錐曲線部を示す最適化複合フレックスビーム
のピッチ部、機体側遷移部、ハブ接続部の部分平面図で
ある。図5bは、円錐曲線部及び円錐曲線の傾斜角によ
って決定される臨界幅遷移小域の部分説明図である。
【図6】図6は、円錐曲線の傾斜角の機能を決定する臨
界幅遷移小域内の軸外し複合材の割合のグラフである。
【図7】図7は、両者の種々の特徴を比較対照するため
に、従来の複合フレックスビームを本発明に係る最適化
複合フレックスビーム上に重ねて示した部分切り欠き平
面説明図である。
【図8】図8は、特に複合層レイアップ及び厚さ変位を
示した、最適化フレックスビームのピッチ部、機外側遷
移部、ブレード接続部の部分切り欠き側面説明図であ
る。
【図9】図9は、最適化複合フレックスビームのピッチ
部、機外側遷移部、ブレード接続部の部分平面図であ
る。
【図10】図10は、最適化複合フレックスビームを製
造するために使用される型アッセンブリの部分切り欠き
平面図である。
【図11】図11は、図10の実質的な11−11断面
図である。
【符号の説明】
HAR…ハブ接続部 BAR…ブレード接続部 PR…ピッチ部 ITR…機体側遷移部 OTR…機外側遷移部 WHAR…ハブ接続部の幅 THAR…ハブ接続部の厚さ WBAR…ブレード接続部の幅 TBAR…ブレード接続部の厚さ LPR…ピッチ部の長さ L10…フレックスビームの長さ 10…フレックスビーム 40,42…取付開口部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハブ接続部(HAR)、ブレード接続部
    (BAR)、ピッチ部(PR)、及び前記ピッチ部(P
    R)と前記ブレード接続部(BAR)との間に配置され
    てそれらの部分に隣接する機外側遷移部(OTR)をそ
    れぞれ含む複数の隣接領域を有する最適化したフレック
    スビーム(10)であって、 前記ピッチ部(PR)とハブ接続部(HAR)との間に
    配置されてそれらの部分に隣接する機体側遷移部(IT
    R)を有し、前記機体側遷移部は、単方向複合材(U)
    及び軸外し複合材(O)の組合わさった構成を有し、前
    記単方向複合材及び前記軸外し複合材の組合せによって
    総材料構成及びそれに関連した軸外し複合材(O)の割
    合%Oが決定され、 前記機体側遷移部(ITR)は、厚さ遷移によって定義
    される第一遷移小域(ITR−1)を有し、 前記機体側遷移部(ITR)は、幅及び厚さ遷移によっ
    て定義され、円錐曲線部を形成する第二遷移小域(IT
    R−2)を有し、前記第二遷移小域(ITR−2)は、
    臨界幅遷移小域(CRwt)を含み、 前記円錐曲線部は、円錐曲線の傾斜角θWCを決定し、 前記臨界幅遷移小域(CRwt)は、0度から約10度ま
    での間の円錐曲線の傾斜角θWCに対応し、 前記軸外し複合材(O)の割合%Oは、最適化曲線(7
    0)によって表され、前記臨界遷移小域(CRwt)にお
    ける前記最適化曲線(70)は、 【数1】%O=C+√{900−[kθWC−30]2} ただし、Cは約14.4から約21.6までの間の定数 kは1.0度-1の定数 によって表されることを特徴とする最適化複合フレック
    スビーム。
  2. 【請求項2】 前記第一遷移小域(ITR−1)及び前
    記第二遷移小域(ITR−2)は、それらの間に接合部
    を有し、前記第一遷移小域(ITR−1)は、翼幅方向
    長さ寸法(L1)を決定し、前記軸外し複合材(O)積
    層の始点によって決まる翼幅位置(IBU)を含み、前記
    翼幅位置(IBU)は、前記接合部の軸方向機外側である
    ことを特徴とする請求項1記載の最適化複合フレックス
    ビーム(10)。
  3. 【請求項3】 前記翼幅位置(IBU)は、前記接合部よ
    り距離(DS)に設けられており、前記距離(DS)は、
    前記翼幅方向長さ寸法(L1)の約15%から約25%
    までの間であることを特徴とする請求項2記載の最適化
    複合フレックスビーム(10)。
  4. 【請求項4】 前記第二遷移小域(ITR−2)は、厚
    さ接合部(TT)を決定し、前記円錐曲線部は、前記厚
    さ接合部(TT)の軸方向機体側まで続くことを特徴と
    する請求項1記載の最適化複合フレックスビーム(1
    0)。
  5. 【請求項5】 前記ハブ接続部(HAR)は、取付開口
    部(40)を有し、前記取付開口部は、直径寸法
    (DA)及び幾何学的中心点(40C)を有し、前記円錐
    曲線部は、該円錐曲線部に沿う点(CL)を決定し、前
    記点(CL)は、前記幾何学的中心点(40C)からの距
    離寸法Sを決定し、前記距離寸法S及び前記直径寸法D
    は、S/D比率を決定し、前記S/D比率は、約1.6
    0から約1.85までの間であることを特徴とする請求
    項4記載の最適化複合フレックスビーム(10)。
JP19352697A 1996-07-18 1997-07-18 ヘリコプタロータのための最適化された複合フレックスビーム Expired - Fee Related JP3950199B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/683489 1996-07-18
US08/683,489 US5738494A (en) 1996-07-18 1996-07-18 Optimized composite flexbeam for helicopter rotors

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1059294A true JPH1059294A (ja) 1998-03-03
JP3950199B2 JP3950199B2 (ja) 2007-07-25

Family

ID=24744264

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19352697A Expired - Fee Related JP3950199B2 (ja) 1996-07-18 1997-07-18 ヘリコプタロータのための最適化された複合フレックスビーム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5738494A (ja)
JP (1) JP3950199B2 (ja)
CN (1) CN1082921C (ja)

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6708921B2 (en) * 2001-04-20 2004-03-23 Bell Helicopter Textron, Inc. Composite flapping flexure
US6659722B2 (en) * 2001-05-07 2003-12-09 Bell Helicopter Textron, Inc. Composite rotor blade and method of manufacture
JP3737962B2 (ja) * 2001-11-08 2006-01-25 富士重工業株式会社 フレックスビーム
US6695583B2 (en) 2002-05-30 2004-02-24 Sikorsky Aircraft Corporation Snubber-vibration damper system for a bearingless main rotor
WO2009103191A1 (zh) 2008-02-22 2009-08-27 江苏圣奥化学科技有限公司 从固-液混合物中回收固体物料的磁分离装置及方法
PT2154065E (pt) * 2008-08-14 2011-09-30 Agusta Spa Rotor de helicóptero
EP2246260B1 (en) * 2009-04-29 2011-08-31 EUROCOPTER DEUTSCHLAND GmbH Rotor blade made of a fibre-reinforced composite material
EP2246256B1 (en) * 2009-04-29 2012-10-24 Eurocopter Deutschland GmbH Tension-torque-transmission element for a fenestron blade and method for producing it
EP2246257B1 (en) 2009-04-29 2016-02-17 AIRBUS HELICOPTERS DEUTSCHLAND GmbH Multi-section connecting region of a flexbeam
US9308992B2 (en) * 2012-02-28 2016-04-12 Sikorsky Aircraft Corporation Helicopter blade retention composite yoke
EP2653383B1 (en) 2012-04-18 2016-04-13 AIRBUS HELICOPTERS DEUTSCHLAND GmbH An airfoil blade of a bearingless rotor of a helicopter
PL2653384T3 (pl) 2012-04-18 2020-05-18 Airbus Helicopters Deutschland GmbH Mocowanie łopaty do bezłożyskowego wirnika śmigłowca
US9352830B2 (en) 2012-04-25 2016-05-31 Textron Innovations Inc. Aircraft rotor with discrete flap hinge
US9777579B2 (en) 2012-12-10 2017-10-03 General Electric Company Attachment of composite article
US9797257B2 (en) 2012-12-10 2017-10-24 General Electric Company Attachment of composite article
CN103900801B (zh) * 2012-12-25 2016-12-28 中国直升机设计研究所 一种叉形件疲劳试验装置
EP2772430B1 (en) 2013-02-27 2016-06-29 AIRBUS HELICOPTERS DEUTSCHLAND GmbH Partly cruciform flexbeam and method of manufacturing such a flexbeam
US9771152B2 (en) 2013-03-20 2017-09-26 Sikorsky Aircraft Corporation Flexbeam to rotor blade interface
US9428268B2 (en) 2013-07-02 2016-08-30 Sikorsky Aircraft Corporation Flexbeam hinge for helicopter blade active trailing edge flap
US9499262B2 (en) * 2013-08-02 2016-11-22 Bell Helicopter Textron Inc. Composite flexure for tiltrotor rotor system
EP2883790B1 (en) * 2013-12-10 2017-11-22 AIRBUS HELICOPTERS DEUTSCHLAND GmbH Beam for a rotorcraft rotor and rotorcraft rotor
US10793264B2 (en) 2014-06-27 2020-10-06 Sikorsky Aircraft Corporation Flex beam clamp for rotor assembly
EP3186147A4 (en) 2014-08-28 2018-04-25 Sikorsky Aircraft Corporation Pitch control system
WO2016043943A2 (en) * 2014-08-28 2016-03-24 Sikorsky Aircraft Corporation Pitch control system
CN106314790B (zh) * 2015-06-24 2018-12-04 湖南大学 一种具有柔性梁结构的直升机旋翼系统
WO2017079014A1 (en) * 2015-11-02 2017-05-11 Sikorsky Aircraft Corporation Rotor blade snubber retainer for a rotary wing aircraft
CN105667785A (zh) * 2016-03-08 2016-06-15 哈尔滨飞机工业集团有限责任公司 一种柔性梁式尾桨柔性梁与中央件配合安装方法
FR3051439B1 (fr) * 2016-05-17 2018-06-01 Airbus Helicopters Pale monolithique, rotor de giravion equipe d'une telle pale monolithique et giravion associe
EP3248870B1 (en) 2016-05-25 2019-07-03 AIRBUS HELICOPTERS DEUTSCHLAND GmbH Multi-blade rotor for a rotary wing aircraft
DE102016115485A1 (de) * 2016-08-22 2018-02-22 Valerian Design Gmbh Innovativer Helikopter
US10569870B2 (en) * 2016-11-18 2020-02-25 Textron Innovations Inc. Proprotor systems for tiltrotor aircraft
US10858096B1 (en) * 2019-05-29 2020-12-08 Lockheed Martin Corporation Folding horn concept for rigid rotor blade fold
US11433996B2 (en) 2020-01-20 2022-09-06 Lockheed Martin Corporation Lightweight low drag rotor pitch beam
CN112224404A (zh) * 2020-10-16 2021-01-15 中国直升机设计研究所 一种用于可折叠无轴承旋翼的袖套构型
CN112550669B (zh) * 2020-12-11 2023-06-27 中国直升机设计研究所 一种跷跷板式无轴承尾桨毂及直升机尾桨

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4008980A (en) * 1975-06-26 1977-02-22 United Technologies Corporation Composite helicopter spar and means to alleviate stress concentration
US4898515A (en) * 1986-07-23 1990-02-06 United Technologies Corporation External wrap of composite flexbeam
US4746272A (en) * 1986-07-23 1988-05-24 United Technologies Corporation Lobed composite flexbeam
US5092738A (en) * 1990-04-06 1992-03-03 United Technologies Corporation Flexbeam helicopter rotor with improved snubber-vibration damper between the torque tube and the flexible spar member
US5096380A (en) * 1990-05-03 1992-03-17 United Technology Corporation Composite flexbeam for a bearingless helicopter rotor
US5372479A (en) * 1993-06-02 1994-12-13 United Technologies Corporation Flexbeam for a helicopter bearingless main rotor assembly
US5431538A (en) * 1993-07-01 1995-07-11 United Technologies Corporation Hybrid composite flexbeam for a helicopter bearingless main rotor assembly
US5499903A (en) * 1994-10-18 1996-03-19 United Technologies Corporation Snubber bearing mounting assembly for bearingless rotors

Also Published As

Publication number Publication date
JP3950199B2 (ja) 2007-07-25
CN1172750A (zh) 1998-02-11
US5738494A (en) 1998-04-14
CN1082921C (zh) 2002-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1059294A (ja) ヘリコプタロータのための最適化された複合フレックスビーム
JP3999849B2 (ja) ヘリコプタテールロータのための最適化された複合フレックスビーム
KR100311561B1 (ko) 헬리콥터무베어링주회전익조립체용의플렉스비임
US10532809B2 (en) Rotor hub bearing system
CA1102774A (en) Laminated composite rotor yoke
US4616977A (en) Hubless, hingeless and bearingless helicopter rotor system
JP3242405B2 (ja) ベアリングレス・メイン・ロータ・アッセンブリのトルク・チューブ
US4746272A (en) Lobed composite flexbeam
US5460487A (en) Pitch adjustment assembly for bearingless main rotors
US5358381A (en) Yoke for helicopter rotor systems
US5096380A (en) Composite flexbeam for a bearingless helicopter rotor
EP0888235B1 (en) Composite cuff structure for helicopter rotors
WO1996039327A1 (en) A hybrid composite flexbeam for a helicopter bearingless main rotor assembly
WO1994027866A9 (en) A flexbeam for a helicopter bearingless main rotor assembly
EP0785889B1 (en) Snubber bearing mounting assembly for bearingless rotors
US4575358A (en) Accommodating axial load in an elastomeric high torque, constant velocity joint
EP0288957B1 (en) Helicopter rotor flexbeam
US4349317A (en) Bearingless rotor for single and tandem helicopters
US4676669A (en) Tailoring tilt in an elastomeric high torque, constant velocity joint
IL114124A (en) Composite flexbeam for a helicopter bearingless main rotor assembly

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040617

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060110

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20060407

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20060412

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060705

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061121

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070410

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110427

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120427

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130427

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140427

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees