JPH105922A - 金属材料の加熱炉 - Google Patents

金属材料の加熱炉

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JPH105922A
JPH105922A JP8184010A JP18401096A JPH105922A JP H105922 A JPH105922 A JP H105922A JP 8184010 A JP8184010 A JP 8184010A JP 18401096 A JP18401096 A JP 18401096A JP H105922 A JPH105922 A JP H105922A
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JP
Japan
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furnace
metal material
heating furnace
heating
combustion
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Pending
Application number
JP8184010A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Hattori
雅夫 服部
Yoshihiro Nakamura
義弘 中村
Shuichi Asabe
修一 浅部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ASABE KOGYO KK
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
ASABE KOGYO KK
Toho Gas Co Ltd
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Publication date
Application filed by ASABE KOGYO KK, Toho Gas Co Ltd filed Critical ASABE KOGYO KK
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Publication of JPH105922A publication Critical patent/JPH105922A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/34Indirect CO2mitigation, i.e. by acting on non CO2directly related matters of the process, e.g. pre-heating or heat recovery

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  • Gas Burners (AREA)
  • Air Supply (AREA)
  • Forging (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)
  • Heat Treatments In General, Especially Conveying And Cooling (AREA)
  • Tunnel Furnaces (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 省エネルギーで装置サイズがコンパクトな金
属材料の加熱炉を提供すること。 【解決手段】 火炎を噴出させることにより高温に保持
する炉体11と,該炉体11内に貫通配設され,加熱す
べき金属材料8を通過させる中空部を有する複数のセラ
ミック製チューブ12と,上記火炎を噴出させる燃焼器
21及び蓄熱体22を有する蓄熱式バーナー2とよりな
る。第一蓄熱式バーナーには,上記蓄熱体22を通して
加熱された燃焼用空気を燃焼器21に供給し,第二蓄熱
式バーナーには,上記蓄熱体を通じて燃焼排ガスの排出
を行い,該蓄熱体に熱を蓄える。所定の時間経過後に
は,上記燃焼用空気及び燃焼排ガスの導入の切替を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,鍛造用ビレット等の金属材料を
加熱するための,燃焼式の加熱炉に関する。
【0002】
【従来技術】鍛造用ビレット等の金属材料を加熱するた
めの加熱炉としては,従来,図8に示すごとき構造の加
熱炉9が知られている(特開昭58−55144号)。
図8に示すごとく,上記加熱炉9の炉本体91は,燃焼
室92と,該燃焼室92の上部より水平に延出する予熱
室93とよりなる。
【0003】上記燃焼室92の下方には,重油を燃料と
するバーナー94が設置され,該バーナー94の取付口
95が上記燃焼室92に対し開口している。また,上記
予熱室93の出口には煙道939が設けてあり,上記バ
ーナー94の燃焼排ガスはここを通じて外部に廃棄され
る。
【0004】上記燃焼室92及び予熱室93には,加熱
すべき金属材料8を通過させる中空部を有するチューブ
97が貫通配設されてある。上記チューブ97は異なる
材料よりなる2本のチューブより構成されており,燃焼
室側チューブ972は耐火製に優れたセラミック材より
構成されている。一方,予熱室側チューブ973は金属
材料により構成されている。そして,両者の間はジョイ
ント979により連結されている。
【0005】上記燃焼室側チューブ972及び予熱室側
チューブ973はそれぞれの端部が加熱室92及び予熱
室93の炉壁に設けた嵌入穴920,930に対し嵌入
され,これによりそれぞれ加熱室92及び予熱室93に
対し固定されている。上記予熱室側チューブ973の端
部は嵌入穴930より外部に突出しており,外部に突出
した部分が上記金属材料8の送入部974となる。
【0006】一方,上記加熱室側チューブ972の端部
は嵌入穴920内にあり,上記嵌入穴920は栓体92
1により封止されている。そして,上記加熱室側チュー
ブ972の端部は,上記嵌入穴920内において,加熱
の終了した金属材料8を外部へ送出するための送出部9
75と連通している。また,上記チューブ97は,加熱
室92,予熱室93の底面に設けられた,板状の仕切板
978により支持されている。
【0007】上記加熱炉9における金属材料8の加熱は
以下に示すごとく行う。まず,上記送入部974より,
順次金属材料8を,図示を省略したプッシャー等を用い
て押入する。上記金属材料8は予熱室側チューブ973
を通過した後,加熱室側チューブ972を順次通過し
て,この間に鍛造温度に加熱され,最後に上記送出部9
75より加熱炉9の外部に送り出される。
【0008】ところで,上記予熱室93にはバーナー等
の加熱手段が設けられていない。しかし,上記加熱室9
2のバーナー94より燃焼炎と共に加熱室92内に放出
された燃焼排ガスは,該加熱室92から予熱室93を経
由して上記煙道939より外部に排出される。このた
め,上記予熱室93は加熱室92よりも低い温度となっ
ている。従って,上記金属材料8は予熱室側チューブ9
73を通過する際にある程度の温度まで昇温され,その
後加熱室側チューブ972において上記鍛造の温度まで
加熱されることとなる。
【0009】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の加
熱炉9には,以下に示す問題点がある。まず,上記加熱
炉9においては,燃焼排ガスを利用して金属材料8の予
加熱を行っている。しかし,この場合には予熱室93の
炉内温度分布が不均一となるおそれがある。また,チュ
ーブ97の支持体がレンガ等で行われているためチュー
ブ97の温度分布がその部分で低くなるおそれがある。
よって,加熱炉9より送出された金属材料8の最終温度
がばらつくおそれがある。また,予熱室93を設けた
分,加熱炉9が長くなり大型化する。また,予熱室93
を出た燃焼排ガスは,外部へ排出されて,この排出と共
に高い熱量が廃棄され,熱エネルギーが損失する。
【0010】また,上記チューブ97は異なる材質のチ
ューブを接続することにより構成されているが,両者は
熱膨張率が異なる場合,接続された部分において熱膨張
差による空隙部が形成されるおそれがある。そのため,
金属材料8の移送が上記接続された部分において阻害さ
れるおそれがある。
【0011】本発明は,かかる問題点に鑑み,省エネル
ギーで,装置サイズがコンパクトな金属材料の加熱炉を
提供しようとするものである。
【0012】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,火炎を噴出させ
ることにより高温に保持する炉体と,該炉体内に貫通配
設され,加熱すべき金属材料を通過させる中空部を有す
る複数のセラミック製チューブと,上記火炎を噴出させ
る燃焼器及び蓄熱体を有する蓄熱式バーナーとよりな
り,かつ,一方の第一蓄熱式バーナーには,上記蓄熱体
を通して加熱された燃焼用空気を燃焼器に供給し,この
間,他方の第二蓄熱式バーナーには,上記蓄熱体を通じ
て燃焼排ガスの排出を行い,上記蓄熱体に熱を蓄え,所
定の時間経過後には,上記燃焼用空気及び燃焼排ガスの
導入の切替を行って,燃焼器の燃焼を交互に行うよう構
成したことを特徴とする金属材料の加熱炉にある。
【0013】上記蓄熱式バーナは,基本的には二つのバ
ーナーを一ペアとして機能するものである。即ち,一方
の第一蓄熱式バーナーが燃焼状態にある時,他方の第二
蓄熱式バーナーには,上記炉体内より排出される燃焼排
ガスが導入される。これにより,上記第二蓄熱式バーナ
ーに設けられた蓄熱体が,上記燃焼排ガスの保有する熱
を蓄える(蓄熱状態)。
【0014】その後,上記第二蓄熱式バーナーを燃焼状
態とする。この際には,上記第二蓄熱式バーナー内に燃
焼用空気を送入し,上記蓄熱された蓄熱体を通じて燃焼
用空気を燃焼器に供給する。そのため,上記蓄熱体によ
り上記燃焼用空気が加熱され,高温の燃焼用空気を供給
することができる。このとき,第一蓄熱式バーナーに
は,炉体内からの燃焼排ガスが導入され,第一蓄熱式バ
ーナーの蓄熱体に熱が蓄えられる。
【0015】なお,上記蓄熱体としては,セラミック製
のハニカム,粒状体等を使用することができる。また,
上記蓄熱式バーナーにおいては,第一蓄熱式バーナーと
第二蓄熱式バーナーの二つを一ペアとし,両者を交互に
燃焼状態と蓄熱状態として使用する方法が基本構成とな
る。しかし,第三,第四またはそれ以上の蓄熱式バーナ
ーを設けて,これらを同様に燃焼状態と蓄熱状態として
使用する構成とすることもできる。その他,1つのバー
ナー内で燃焼状態と蓄熱状態とを持ついわゆる蓄熱式1
バーナーを使用する構成とすることができる。
【0016】本発明の作用につき,以下に説明する。本
発明の加熱炉は,上述した構造と機能を有する蓄熱式バ
ーナーを有している。これにより,蓄熱式バーナーの燃
焼排ガスの熱を燃焼用空気の予熱に有効活用することが
できる。よって,本発明によれば,燃料コストが安価
で,省エネルギーの加熱炉を得ることができる。
【0017】また,本発明の加熱炉は,従来例に示した
ごとき予熱室を持たない。従って,炉全体がコンパクト
となる。また,炉全体がコンパクトとなることから,金
属材料の移送距離が短くなり,従って,加熱時間を短く
することができ,生産性が向上すると共にスケール発生
量を抑えることができる。また,本発明の加熱炉はコン
パクトであり,よってセラミック製チューブの長さも炉
体の長さに比例して短くなり,コストも低くなる。
【0018】上記セラミック製チューブは長尺の成形品
を作り難く,従来は2本の成形品,場合によっては材質
の異なる金属チューブ等を連結することにより所望の長
さのチューブを得ていた。本発明はこのような手間のか
かることをしなくてよいため,加熱炉の製作コストを下
げることができる。また,従来においては,特に金属チ
ューブとセラミックチューブとの間の熱膨張差により,
両者を接続した部分に空隙部が生じ,金属材料の移送に
支障を生じることもあったが,本発明においてはこのよ
うな問題も防止できる。
【0019】以上のごとく,本発明によれば,省エネル
ギーで,装置サイズがコンパクトな,金属材料の加熱炉
を提供することができる。
【0020】次に,請求項2の発明のように,上記セラ
ミック製チューブは,炉体内に配設した支持体により,
線又は点接触により支持されていることが好ましい(図
5,図6参照)。これにより,支持体とセラミック製チ
ューブの接触面積が小さくなり,該セラミック製チュー
ブの加熱むらを減少させることができる。これにより,
金属材料の加熱むらも減少する。
【0021】なお,上記支持体としては,例えば,上記
セラミック製チューブと同材質のセラミック製チューブ
を使用することができる。また,上記セラミック製チュ
ーブと同材質のセラミック製の棒材を使用することがで
きる。なお,従来においては,チューブを板状の仕切板
(前述の図8参照)により支持していたため,両者の接
触部分の面積が大きく,上記仕切板より熱の損失があ
り,加熱むらを生じるおそれがあった。
【0022】次に,請求項3の発明のように,上記蓄熱
式バーナーの廃棄ガスパイプと上記セラミック製チュー
ブとは連通接続してあり,上記廃棄ガスパイプの廃棄ガ
スの一部を上記セラミック製チューブ内に導入するよう
構成してあることが好ましい(図7参照)。
【0023】ところで,上記加熱炉においては,上記金
属材料は,セラミック製チューブの中にあって,間接的
に加熱されている。そのため,上記金属材料は上記チュ
ーブ内の空気によって酸化され,表面にスケールを生じ
ることがある。
【0024】しかし,上記構成によれば,上記金属材料
の加熱を,酸素がリーン(希薄)の雰囲気において行う
ことができるため,スケールの発生を防止することがで
きる。即ち,本請求項にかかる発明によれば,酸素の含
有量が少ない廃棄ガスを上記セラミック製チューブに導
入する。そのため,一層酸素のリーンな雰囲気において
上記金属材料の加熱を行うことができ,上記効果を得
る。
【0025】次に,請求項4の発明のように,上記セラ
ミック製チューブは炭化珪素焼結体又は窒化珪素焼結体
であることが好ましい。これにより,セラミック製チュ
ーブの熱伝導率を高めることができ,よって,加熱時間
の一層の短縮を図ることができる。また,上記炭化珪素
焼結体は,耐火性,機械的な強度においても優れてい
る。
【0026】次に,請求項5の発明のように,上記金属
材料としては,鍛造用ビレットを挙げることができる。
これ以外にも,焼結材料,ろう付け材料,電子部品等を
加熱することができる。また,本発明は,鍛造用ビレッ
トの加熱炉として用いる場合,特にスケール発生を抑え
短時間加熱が可能であり,鍛造用ビレット温度ムラが少
なく,ラインストップ時にも加熱炉内で金属材料を均熱
状態で保持でき,誘導加熱部に比べて焼きざめ材料も減
らせることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる金属材料の加熱炉1につ
き,図1〜図6を用いて説明する。図1〜図4に示すご
とく,本例にかかる加熱炉1には,火炎215を噴出さ
せることにより,加熱室110内を高温に保持する炉体
11と,該炉体11内に貫通配設され,加熱すべき金属
材料8を通過させる中空部125を有する複数のセラミ
ック製チューブ12と,上記火炎215を噴出させる燃
焼器21,210及び蓄熱体22,220を有する第一
蓄熱式バーナー2と第二蓄熱式バーナー20とよりな
る。
【0028】そして,図4に示すごとく,本例にかかる
加熱炉1において,上記第一蓄熱式バーナー2には,上
記蓄熱体22を通して加熱された燃焼用空気を燃焼器2
1に供給し,この間,他方の第二蓄熱式バーナー20に
は,蓄熱体220を通じて燃焼排ガスの排出を行い,該
蓄熱体220に熱を蓄える。その後,所定の時間経過後
には,上記燃焼用空気及び燃焼排ガスの導入の切替を行
って,燃焼器21,210の燃焼を交互に行うよう構成
してある。そして,この第一蓄熱式バーナー4と第二蓄
熱式バーナー40とによる1ペアにより蓄熱式バーナー
を構成する。
【0029】図1〜図3に示すごとく,上記セラミック
製チューブ12は複数本,略水平状に設置してある。上
記セラミック製チューブ12の両端は炉体11の炉壁に
設けられた嵌入穴110,111に対し嵌入固定されて
いる。上記セラミック製チューブ12の送入部120に
は,該セラミック製チューブ12内に上記金属材料8を
送入するためのプッシャー182が配置してある。ま
た,上記送入部120の下方には,上記金属材料8を運
ぶためのコンベア181が配置してある。
【0030】上記セラミック製チューブ12の出口部1
21は嵌入穴111に対し開口しており,ここにおいて
加熱された金属材料8が加熱炉1の外部へ送出される。
なお,図1において,符号15は材料つき落としプッシ
ャー,符号17は炉体11内の温度を測定するための熱
電対,符号19は台座である。また,図2において,符
号16は炉体11の上部カバーである。
【0031】図5に示すごとく,上記セラミック製チュ
ーブ12は,炉体11の内部の底面に設けられた断面山
形の棒状の支持体129により,点接触の状態で支持さ
れている。なお,上記支持体129は,図6に示すごと
く,断面円形の棒状体でもよい。
【0032】次に,上記第一蓄熱式バーナー2及び第二
蓄熱式バーナー20につき説明する。図4に示すごと
く,上記第一蓄熱式バーナー2及び第二蓄熱式バーナー
20は同じ構造であって,燃焼器21と該燃焼器21に
対し燃料ガスを注入する燃料供給管23と燃焼用空気を
供給する空気供給パイプ24とよりなる。
【0033】また,上記燃焼器21,210の上流側に
は,セラミック製のハニカムよりなる蓄熱体22,22
0が設けてある。上記第一及び第二蓄熱式バーナー2,
20の空気供給パイプ24は共に一つの空気送入用のブ
ロワー25に接続されている。上記ブロワー25と空気
供給パイプ24との間には第一及び第二蓄熱式バーナー
2,20に対し燃焼用空気の供給先を切替えるための切
替弁250が設けてある。なお,上記切替弁250には
廃棄ガスパイプ26が設けてある。
【0034】次に,上記加熱炉1における金属材料8の
加熱につき説明する。上記金属材料8は,ベルトコンベ
ア181により各々のセラミック製チューブ12の送入
部120の前まで運ばれ,その後プッシャー182によ
り上記セラミック製チューブ12の内部に順次押入され
る。なお,上記金属材料8は一本のセラミック製チュー
ブ12に対し多数個連続送入される。
【0035】その後,上記送入された金属材料8は,後
続の他の金属材料8に押されることにより上記セラミッ
ク製チューブ12内を移送される。上記移送中に金属材
料8は加熱され,その後,順次,出口部121より加熱
炉1の外部に送出される。
【0036】次に,上記第一及び第二蓄熱式バーナー
2,20の燃焼につき説明する。まず,図4に示すごと
く,第一蓄熱式バーナー2に対し燃焼用空気と燃料ガス
とを供給し,燃焼器21を燃焼状態とし,炉体11の加
熱室内に火炎215を噴出させる。一方,上記第二蓄熱
式バーナー20には,炉体11内より排出される燃焼排
ガスが導入される。この間,上記第二蓄熱式バーナー2
0の蓄熱体220は,上記燃焼排ガスの保有する熱を吸
収して,ここに蓄え,蓄熱状態となる。また,この間,
蓄熱体220を通過後の廃棄ガスは切替弁250を経て
廃棄ガスパイプ26より外部へ放出されている。
【0037】上記第一蓄熱式バーナー2の点火30秒
後,切替弁250を切り換えて,上記第一蓄熱式バーナ
ー2に対する燃焼用空気と燃料ガスとの供給を停止,代
わりに上記第二蓄熱式バーナー20に対してこれらを供
給する。上記第二蓄熱式バーナー20に供給される燃焼
用空気は,予め燃焼排ガスにより蓄熱された蓄熱体22
0により加熱され,高温となる。この間,第一蓄熱式バ
ーナー2には,炉体11内からの燃焼排ガスが導入さ
れ,第一蓄熱式バーナー2の蓄熱体22に熱が蓄えられ
る(蓄熱状態)。
【0038】上記切替弁250の切替より30秒経過
後,再び上記切替弁250を図4に示す状態に切替え
る。これにより,上記第二蓄熱式バーナー20に対する
燃焼用空気と燃料ガスとの供給を停止し,一方,上記第
一蓄熱式バーナー2に対してこれらを再度供給する。以
後,この操作を繰返すことにより,第一蓄熱式バーナー
2と第二蓄熱式バーナー20とを交互に燃焼状態とす
る。なお,上記蓄熱体22,220を通過した後の廃棄
ガスは,上記のごとく,廃棄ガスパイプ26を通じて加
熱炉1外に廃棄する。
【0039】次に,本例における作用効果につき説明す
る。上記加熱炉1は,上述した構造と機能する第一及び
第二蓄熱式バーナー2,20を有している。これによ
り,第一及び第二蓄熱式バーナー2,20の燃焼排ガス
の熱を燃焼用空気の予熱に有効活用することができる。
よって,本例によれば,燃料コストが安価で,省エネル
ギーの加熱炉1を得ることができる。
【0040】また,本発明の加熱炉1は,従来例に示し
たごとき予熱室を持たない。従って,炉全体がコンパク
トとなる。また,炉全体がコンパクトとなることから,
金属材料8の移送距離が短くなり,従って,加熱時間を
短くすることができ,生産性が向上する。また,本発明
の加熱炉1はコンパクトであり,よってセラミック製チ
ューブ12の長さも炉体11の長さに比例して短くな
り,コストも低くなる。
【0041】また,上記セラミック製チューブ12は長
尺の成形品を作り難く,従来は2本の成形品,場合によ
っては材質の異なる金属チューブ等を連結することによ
り所望の長さのチューブを得ていた。本例はこのような
手間のかかることをしなくてよいため,加熱炉1の製作
コストを下げることができる。また,従来においては,
特に金属チューブとセラミックチューブとの間の熱膨張
差により,両者を接続した部分に空隙部が生じ,金属材
料8の移送に支障を生じることもあったが,本例におい
てはこのような問題も防止できる。
【0042】また,本発明の加熱炉1におけるセラミッ
ク製チューブ12は,図5に示すごとき支持体129に
より,点接触状態に支持固定されている。これにより,
支持体129とセラミック製チューブ12の接触面積が
小さくなり,該支持体129を通じての熱放散を防止で
き,該セラミック製チューブ12の加熱むらを減少させ
ることができる。そのため,金属材料8の加熱むらも減
少する。
【0043】ところで,本例にかかる加熱炉1と従来例
にかかる加熱炉9とを用いて,断面の直径が36mm,
長さが55mmの円柱形状の金属材料8を温度1250
℃に加熱したところ,従来例にかかる加熱炉9では18
分かかった。しかし,本発明にかかる加熱炉1において
は,13分で加熱が完了した。従って,本例の加熱炉1
を用いることで金属材料8の加熱時間を短くすることが
できることが分かった。
【0044】実施形態例2 本例は,図7に示すごとく,廃棄ガスパイプ26に分岐
パイプ261を設け,廃棄ガスの一部をセラミック製チ
ューブ12内へ送入する例を示す。即ち,上記蓄熱式バ
ーナー2の廃棄ガスパイプ26に分岐パイプ261を設
けると共に,該分岐パイプ261に更に枝パイプ262
を設け,これを介して,上記セラミック製チューブ12
を連通接続させる。そして,上記廃棄ガスパイプ26の
廃棄ガスの一部を上記セラミック製チューブ12内に導
入する。
【0045】これにより,セラミック製チューブ12の
内部をより酸素がリーンな雰囲気とすることができる。
従って,加熱時における金属材料8のスケールの発生を
防止することができる。その他,本例においても,実施
形態例1と同様の作用効果を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】上記のごとく,本発明によれば,省エネ
ルギーで装置サイズがコンパクトな金属材料の加熱炉を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1にかかる,加熱炉の断面説明図。
【図2】実施形態例1にかかる,加熱炉の一部切欠き平
面図。
【図3】実施形態例1にかかる,加熱炉の一部切欠き側
面図。
【図4】実施形態例1にかかる,蓄熱式バーナーの説明
図。
【図5】実施形態例1にかかる,(a)セラミック製チ
ューブ及び断面山形の支持体の側面図,(b)(a)の
A−A線矢視断面図。
【図6】実施形態例1にかかる,(a)セラミック製チ
ューブ及び断面円形の支持体の側面図,(b)(a)の
B−B線矢視断面図。
【図7】実施形態例2にかかる,セラミック製チューブ
に対し廃棄ガスを導入した加熱炉の部分説明図。
【図8】従来例にかかる,加熱炉の断面図。
【符号の説明】
1...加熱炉, 11...炉体, 12...セラミック製チューブ, 129...支持体, 2...第一蓄熱式バーナー, 20...第二蓄熱式バーナー, 21,210...燃焼器, 22,220...蓄熱体, 250...切替弁, 26...廃棄ガスパイプ, 8...金属材料,
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23D 14/66 F27B 9/18 R F23L 15/02 F27D 17/00 101A F27B 9/18 C04B 35/56 101Y F27D 17/00 101 35/58 102Y (72)発明者 浅部 修一 大阪府堺市南向陽町1丁目1番5号 浅部 工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 火炎を噴出させることにより高温に保持
    する炉体と,該炉体内に貫通配設され,加熱すべき金属
    材料を通過させる中空部を有する複数のセラミック製チ
    ューブと,上記火炎を噴出させる燃焼器及び蓄熱体を有
    する蓄熱式バーナーとよりなり,かつ,一方の第一蓄熱
    式バーナーには,上記蓄熱体を通して加熱された燃焼用
    空気を燃焼器に供給し,この間,他方の第二蓄熱式バー
    ナーには,上記蓄熱体を通じて燃焼排ガスの排出を行
    い,上記蓄熱体に熱を蓄え,所定の時間経過後には,上
    記燃焼用空気及び燃焼排ガスの導入の切替を行って,燃
    焼器の燃焼を交互に行うよう構成したことを特徴とする
    金属材料の加熱炉。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記セラミック製チ
    ューブは,炉体内に配設した支持体により,線又は点接
    触により支持されていることを特徴とする金属材料の加
    熱炉。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記蓄熱式バ
    ーナーの廃棄ガスパイプと上記セラミック製チューブと
    は連通接続してあり,上記廃棄ガスパイプの廃棄ガスの
    一部を上記セラミック製チューブ内に導入するよう構成
    してあることを特徴とする金属材料の加熱炉。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記セラミック製チューブは炭化珪素焼結体又は窒化珪
    素焼結体であることを特徴とする金属材料の加熱炉。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項において,
    上記金属材料は鍛造用ビレットであることを特徴とする
    金属材料の加熱炉。
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