JPH10585A - 書籍取扱装置 - Google Patents

書籍取扱装置

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JPH10585A
JPH10585A JP16660996A JP16660996A JPH10585A JP H10585 A JPH10585 A JP H10585A JP 16660996 A JP16660996 A JP 16660996A JP 16660996 A JP16660996 A JP 16660996A JP H10585 A JPH10585 A JP H10585A
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Yukifumi Hara
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 書籍の抜き出しを自動で行うことができ、か
つ書棚の高さ方向のスペースを不要とした書籍取扱装置
を提供すること。 【解決手段】 任意個数のアーム1a、1bを連結して
なるアーム部1と、上記アーム部1の先端に連結され一
対のフィンガ5a、5bを離接可能に備えていて、該一
対のフィンガ5a、5bによって書籍を把持するハンド
部3とを具備して構成した。なお、フィンガに対する付
加構成により各種の形態が考えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、例えば、図書館に
おいて、書棚に収容されている書籍をコンピュータ機能
と連携するロボットにより自動的に抜き出す(以下引き
出すという)ことができる書籍取扱装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、図書館においては、多数の書籍
の貸し出し、返却が行われている。そして、利用者が、
カウンタ等において、借りたい書籍を申し出ると、その
書籍の有無、貸し出しが行われているか等の事項がコン
ピュータ機能によって確認される。貸し出されていない
場合には、該書籍の保管場所の割り出しも行われ、図書
館の係員が保管場所に行って、その書籍を取り出し、所
定の手続を行うことにより貸し出しを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と、次のような問題点があった。即ち、書籍の有無、貸
し出しの有無等の管理に関しては、殆どコンピュータ化
されているにも拘わらず、書籍の取り出しに関しては依
然として人手で行っており、煩雑な作業を余儀なくされ
ていた。
【0004】本発明は、従来の上記課題(問題点)を解
決し、書籍の引き出し作業を自動で行うことができ、か
つ書棚の高さ方向に余分なスペースを不要とした書籍取
扱装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による書籍取扱装
置は、上記課題を解決するために任意個数のアームを連
結してなるアーム部と、上記アーム部の先端に連結さ
れ、一対のフィンガを離接可能に備え、該一対のフィン
ガによって書籍を把持するハンド部とを具備したことを
特徴とするものである。その際、上記ハンド部の一対の
フィンガの内面側に、ベルトコンベヤを取り付けること
が考えられる。又、これに代え、上記ハンド部の一対の
フィンガの内面側にはベルトコンベヤとそのロック機
構、又上記一対のフィンガの外面側にはベルトコンベヤ
のみが取り付けられることが考えられる。上記ハンド部
の一対のフィンガは基部をモータにより駆動されるボー
ルねじ・ボールナット機構より連結されており、フィン
ガ間の距離を上記モータの駆動とエンコーダの検出値で
調整し、フィンガ間の距離を所定値となるように伸縮し
て書籍を適正な加圧力で把持するように構成するのが望
ましい。又、これに代え、上記ハンド部に書籍の背表紙
のコード読み取り用の垂直スウィング型スキャナを備え
ることが考えられる。又、これに代え、上記ハンド部に
書籍の幅読み取り用の水平スウィング型スキャナを備え
るようにしても良い。さらに、上記ハンド部の一対のフ
ィンガの先端に、書籍の幅読み取り用の水平スキャナを
備えるようにしても良い。
【0006】即ち、本発明による書籍取扱装置の場合に
は、書籍の背表紙側の所定距離に接近し、アーム部を操
作してハンド部の一対のフィンガ間の距離を所定値に伸
縮し、書籍の背表紙側から挟み込むようにして挿入す
る。そして、一対のフィンガによって該書籍を把持す
る。書籍を把持した後は、アーム部を操作することによ
り書籍を引き出すものである。又、ハンド部の一対のフ
ィンガの内面側に、ベルトコンベヤを取り付けた場合に
は、ベルトコンベヤを駆動し、一対のフィンガを書籍の
背表紙側より浅く挿入することにより書籍を引き出す。
後は、一対のフィンガによって該書籍を把持した後、ア
ーム部を操作することにより書籍を引き出すものであ
る。又、ハンド部の一対のフィンガの内面側にベルトコ
ンベヤとロック機能を設け、外面側にはベルトコンベヤ
のみを取り付けた場合には、ベルトコンベヤを駆動し、
一対のフィンガを書籍の背表紙側より書棚の中に深く挿
入した後、内面側のベルトコンベヤはロックすることに
より、後は、一対のフィンガによって該書籍を把持した
後、アーム部を操作することにより書籍を引き出すもの
である。その際、挿入時には内外のベルトコンベヤの転
がりにより、又引き出し時には外側のベルトンベアの転
がりにより、隣接する書籍を押込方向に移動させて、そ
れらが不用意に引き出されることがないようにしてい
る。又、上記ハンド部に書籍の背表紙のコード読み取り
用の垂直スウィング型スキャナを備えると書籍の背表紙
のコード読み取りにより目的の書籍を迅速、的確に検出
し把持することができる。又、上記ハンド部に書籍の幅
読み取り用の水平スウィング型スキャナを備えると所望
の書籍に隣接する書籍間の谷間が迅速、的確に検出で
き、目的の書籍の把持を迅速、的確に行うことができ
る。これは、上記ハンド部の一対のフィンガの先端に、
書籍の幅読み取り用の水平スキャナを備えるようにした
場合についても同様である。
【0007】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態:以下、図1乃至図8を参照して、本
発明の第1の実施の形態を説明する。図1に示すよう
に、まず、書籍取扱装置を構成する書籍抜き出し(引き
出し)ロボットのアーム部1があり、このアーム部1は
第1アーム1aと、第2アーム1bとから構成されてい
る。上記第1アーム1aの基端部には図示しないコンピ
ュータからの制御信号を伝えるコントローラが連結され
ている。上記第2アーム1bの先端には、ハンド部3が
回動可能に連結されている。このハンド部3は、図2に
示すように一対のフィンガ5a、5bが備えられ、これ
ら一対のフィンガ5a、5bはボールねじ・ボールナッ
ト機構7を介して連結されており、該ボールねじ、ボー
ルナット機構7によって一対のフィンガ5a、5b間の
距離を離したり、接近させたり(以下この状態を「離
接」という)する構成になっている。尚、図3はハンド
部3の構成を示す側面図である。又、上記ボールねじ・
ボールナット機構7は、ボールねじ9と、ボールナット
11a、11bとから構成されている。又、図示しない
エンコーダを両側に内蔵しているものとする。
【0008】又、ハンド部3は、アーム部1に対して回
動自在に取り付けられていて、その回動は図2に示す駆
動モータ13によって行われる。
【0009】以上の構成を基に、図4乃至図8を参照し
て、その作用を説明する。まず、図4に示すように、ア
ーム部1を操作して、ハンド部3を書棚の取り出し所望
の書籍15Mの背表紙から一定の距離の位置まで移動さ
せる。次に、図5に示すように、ハンド部3の一対のフ
ィンガ5a、5bを、ボールねじ・ボールナット機構7
によって接近させて、書籍15Mの幅に合わせた間隔と
する。次に、図6に示すように、アーム部1を操作し
て、ハンド部3の一対のフィンガ5a、5bを書籍15
Mの両側、即ち、表紙と裏表紙の位置へエンコーダで伸
縮幅を制御して位置合わせをして挿入する。次に、フィ
ンガ5a、5bを書籍15Mと隣接する書籍15Rとの
谷間に滑り込ませた後、図7に示すように、ハンド部3
のボールねじ・ボールナット機構7によって、一対のフ
ィンガ5a、5bをさらに縮めて書籍15Mに対する加
圧をエンコーダで制御し、書籍15Mを把持するように
する。後は、アーム部1を操作して、図8に示すよう
に、一対のフィンガ5a、5bによって把持した書籍1
5Mを引き出せばよい。尚、以降の説明では上記のエン
コーダの動作は省略し、単にフィンガ5a、5bの動作
のみで、説明する。
【0010】以上本実施の形態によると、次のような効
果を奏することができる。まず、目的の書籍の引き出し
を全て自動で行うことができるので、作業の省力化を図
ることが可能となり、少ない人員で必要な作業を行うこ
とができる。又、目的の書籍に直接触れることがないの
で書籍15Mを汚すこともない。又、目的の書籍が高所
に収納されているような場合であっても、無理なく引き
出すことが可能となる。又、目的の書籍は引き出し時に
傾くことがないので、引き出し時における書籍15Mの
転倒が防止される。又、目的の書籍の表紙と裏表紙とを
一対のフィンガで把持し引き出すので、ハンドを一定の
高さに合わせるだけで良いので、書籍の高さに影響され
ず、書籍の高さ方向に余分なスペースを必要としない。
【0011】第2の実施の形態:次に、図9を参照し
て、本発明の第2の実施の形態を説明する。この場合に
は、前記第1の実施の形態において、ハンド部3の一対
のフィンガ5a、5bの内側面に、力センサ21a、2
1bを取り付けたものである。よって、この場合には、
力センサ21a、21bからの検出信号に基づいて、一
対のフィンガ5a、5bの接近距離を制御することがで
き、書籍の重さが分っていると、最適な把持力を書籍に
かけることができるという効果を有する。尚、このほ
か、第1の実施の形態と同様な効果を奏することができ
る。(以下の実施の形態では、第1の実施の形態の効果
と共通する効果についての記述は省略する。)
【0012】第3の実施の形態:次に、図10を参照し
て、本発明の第3の実施の形態を説明する。この場合に
は、前記第1の実施の形態において、ハンド部3の一対
のフィンガ5a、5bの内面側に、摩擦力の大きなパッ
ド31a、31bを取り付けたものである。それによっ
て、一対のフィンガ5a、5bによって目的の書籍を把
持して引き出す場合に、該書籍を確実に引き出すことが
可能となり、また、パッドを介して該書籍を把持するの
で、滑りによる落下を防止し、パッドが緩衝材となって
フィンガにかかる負担が小さくなるという効果を有す
る。
【0013】第4の実施の形態:次に、図11及び図1
2を参照して、本発明の第4の実施の形態を説明する。
この場合には、前記第3の実施の形態において、一対の
パッド31c、31dを一対のフィンガ5a、5bの内
面側に、出没可能に取り付けたものである。そして、機
能時には同図31c′、31d′で示すように突出さ
せ、非機能時には収納させておくようにするものであ
る。このことによって一対のフィンガ5a、5bを挿入
中にパッドで書籍中に押し込むことなく、書籍を把持す
るときは滑りによる落下を防止し、パッドが緩衝材とな
ってフィンガにかかる負担を小さくする効果を有する。
【0014】第5の実施の形態:次に、図13及び図1
4を参照して、本発明の第5の実施の形態を説明する。
この場合には、前記第1の実施の形態において、ハンド
部3の駆動モータ13の位置に距離測定センサ41を取
り付けたものである。この場合には、図14に示すよう
に、距離測定センサ41によって目的の書籍15Mの背
表紙迄の距離を算出することができ、それによって、ハ
ンド部3の書籍15Mへの接近動作を適正に制御するこ
とができるという効果を有する。
【0015】第6の実施の形態:次に、図15乃至図1
7を参照して、本発明の第6の実施の形態を説明する。
この場合には、前記第1の実施の形態において、ハンド
部3の駆動モータ13の位置に、垂直スウィング型スキ
ャナ51を取り付けたものである。この場合には、図1
6、図17に示すように、目的の書籍15Mの背表紙の
コードを読み取ることが可能となり、それによって書籍
15Mを引き出す前に引き出し対象の書籍15Mである
か否かを迅速、的確に判別することができるという効果
を有する。尚、コードはバーコード、文字、数字、磁気
等のいずれかを使用すれば良い。
【0016】第7の実施の形態:次に、図18及び図1
9を参照して、本発明の第7の実施の形態を説明する。
この場合には、前記第1の実施の形態において、ハンド
部3の駆動モータ13の位置に、水平スウィング型スキ
ャナ61を取り付けたものである。この場合には、図1
9に示すように隣接する書籍15Rと目的の書籍15M
との谷間、即ち、目的の書籍15Mの幅(フィンガ5
a、5bを差し込む位置)を正確に検出することが可能
となる。従って、ハンド部3の一対のフィンガ5a、5
bの間隔を適切に制御することができ、一対のフィンガ
5a、5bの挿入を自動的に行うことができるという効
果を有する。
【0017】第8の実施の形態:次に、図20乃至図2
2を参照して、本発明の第8の実施の形態を説明する。
この場合には、前記第1の実施の形態において、ハンド
部3の一対のフィンガ5a、5bの先端に、水平スキャ
ナ71a、71bを取り付けたものである。この場合に
も、前記第7の実施の形態の場合と同様に、一対のフィ
ンガ5a、5bの間隔を制御することが可能となる。こ
の場合、第7の実施の形態では、スキャナ61をスウィ
ングさせるので、書籍の谷間を垂直に検出できないか
ら、その分誤差を生じる恐れがある。しかし、本実施の
形態では、一対のフィンガ5a、5bを開閉しながら書
籍の谷間を垂直に検出するように水平スキャナ71a、
71bを動作できるので検出の誤差は第7の実施の形態
よりも減少でき、フィンガの位置を確定できるという効
果を有する。
【0018】第9の実施の形態:次に、図23を参照し
て本発明の第9の実施の形態を説明する。この場合に
は、前記第1の実施の形態において、ストッパ81を取
り付けたものである。一対のフィンガ5a、5bによっ
て目的の書籍15M(図示せず)を把持して引き出す場
合に、ストッパ81によって書籍81Mの背表紙を支え
てフィンガ5a、5bの受け持つ負荷を分担するので、
書籍15Mを落下させることなく安定して把持すること
ができるという効果を有する。
【0019】第10の実施の形態:次に、図24乃至図
27を参照して本発明の第10の実施の形態を説明す
る。この場合には、前記第9の実施の形態におけるスト
ッパ81を改良したものであり、この実施の形態におけ
るストッパ91は、固定アーム91aと、この固定アー
ム91aに回動可能に連結された回動アーム91bと、
回動アーム91bを回動させる駆動モータ91cとから
構成されている。この場合には、図25、図26に示す
ように、当初は回動アーム91bは固定アーム91aに
対してその延長方向の状態になっているが、目的の書籍
15Mの引き出し時に回動アーム91bが回動して、図
27に示すように書籍15Mを下方より支持する支持台
として作用させることによって、書籍15Mの引き出し
時における落下をより確実に防止できる。
【0020】第11の実施形態:第1乃至第10の各実
施の形態のものでは、例えば図6及び図7に示すように
ハンド部3の一対のフィンガ5a、5bを目的の書籍1
5Mの表紙、裏表紙に対して奥深く挿入して把持する必
要があった。本実施の形態は、この把持方法を改良した
ものである。図28及び図29を参照して本発明の第1
1の実施の形態を説明する。この場合には、前記第1の
実施の形態において、ハンド部3の一対のフィンガ5
a、5bの内面側に、摩擦力の大きなベルトコンベヤ1
01a、101bを設けたものである。尚、図示しない
が、各ベルトコンベヤ101a、101bに対してはモ
ータ等の駆動手段が設けれているものとする。又、ベル
トコンベヤ101a、101bは目的の書籍15Mの表
紙、裏表紙を把持し、手元に引き寄せるもので、力セン
サを内蔵している。この場合には、一対のフィンガ5
a、5bを目的の書籍15Mと隣接する書籍15Rの谷
間に少しだけ挿入し、フィンガ5a、5b間の距離を縮
めて目的の書籍15Mへの加圧力が適正な値となるよう
にエンコーダで制御することにより書籍15Mを把持す
る。そして、ベルトコンベヤ101a、101bを駆動
し、これらのコンベヤの作用で書籍15Mを十分手前に
引き寄せてから、目的の書籍15Mを書棚から引き出す
ものである。本実施の形態では、上記のように一対のフ
ィンガの内面側にベルトコンベヤを備えたので、一対の
フィンガを完全に書籍の谷間に挿入しなくても目的の書
籍を取り出すことができ、しかも、隣接する書籍を不用
意に取り出すことがないという効果を有する。尚、前記
第2乃至第10の実施の形態においても、本実施の形態
のようなベルトコンベヤ101a、101bを取り付け
ることが考えられる。
【0021】第12の実施の形態:次に、図30を参照
して、本発明の第12の実施の形態を説明する。この場
合には、前記第11の実施の形態におけるベルトコンベ
ヤ101a、101bを、フィンガ5a、5bの内面側
に対して夫々出没可能な構成としたベルトコンベヤ10
1c、101dへと変更したものである。それによっ
て、目的の書籍15M(図示せず)の谷間に挿入すると
きはベルトコンベヤを収納し、挿入後に同図101c、
101dのように突出させて、目的の書籍15Mを引き
出すものである。この結果、フィンガを書籍の谷間に挿
入するときに、書籍を書棚へ押し込むことが防止でき
る。尚、前記第2乃至第10の実施の形態においても、
本実施の形態のようなベルトコンベヤ101c、101
dの出没構成を採用することが考えられる。
【0022】第13の実施の形態:次に、図31(A)
〜(C)を参照して、本発明の第13の実施の形態を説
明する。この場合には、前記第1の実施の形態におい
て、図31(A)に示すようにハンド部3の一対のフィ
ンガ5a、5bの内面側に摩擦力の大きなベルトコンベ
ヤ111a、111b及び該ベルトコンベヤのロック機
構を取り付けると共に、一対のフィンガ5a、5bの外
面側にも摩擦力の大きなベルトコンベヤ113a、11
3bを取り付けたるようにしたものである。尚、図示し
ないが、各ベルトコンベヤ111a、11b及び113
a、113bに対してはモータ等の駆動手段が設けられ
ているものとする。本実施の形態では、ハンド部3を目
的の書籍15Mの背表紙に接近した位置へと移動し、各
フィンガ5a、5bの位置合せをした後、前記の第11
及び第12の実施の形態の場合とは異なり、図31
(A)に示すように内面側のベルトコンベヤ111a、
111bと外面側のベルトコンベヤ113a、113b
とを各駆動手段で書棚の奥行き方向(実線、破線の各矢
印で示す方向)へと駆動する。このように、各フィンガ
5a、5bが目的の書籍15Mと隣接した書籍15Rの
谷間に対向する位置になったとき、図31(B)に示す
ようにハンド部3を書棚の奥行き方向へと移動し、各フ
ィンガ5a、5bを隣接する書籍15Rの谷間に滑り込
ませる。同図(B)に示すように各フィンガ5a、5b
を目的の書籍15Mと書籍15Rの各谷間に十分滑り込
ませたら、コントローラの操作でエンコーダを制御し乍
ら、フィンガ5a、5b間の距離を縮め、所要の加圧力
を与えて、目的の書籍15Mを把持する。このとき、各
フィンガ5a、5bの内面側のベルトコンベヤ111
a、111bの駆動をロック機構の操作で停止する。次
に、外面側のベルトコンベヤ113a、113bの駆動
は継続したまま、ハンド部3を書棚の手前側へ矢印で示
すように引き出すことにより、目的の書籍15Mを的確
に引き出すことができる。本実施の形態では、一対のフ
ィンガの内面側、外面側の両面にベルトコンベヤを設け
ることにより、目的の書籍と隣接する書籍の各谷間へ一
対のフィンガを挿入するときに、各フィンガの外面側と
内面側の各コンベヤベルトが対接する書籍の表紙上を転
がるので、挿入時には各フィンガにつられて書籍が移動
しない効果がある。また、隣接する書籍との谷間から目
的の書籍を把持して各フィンガを取り出すときには、各
フィンガの外面側のベルトコンベヤが隣接する書籍の表
紙上を転がるので、取出時に各フィンガにつられて隣接
する書籍が移動しない効果がある。尚、前記第2乃至第
10の実施の形態においても、本実施の形態のようなベ
ルトコンベヤ111a、111b、113a、113b
の構成を採用することが考えられる。
【0023】第14の実施の形態:第13の実施の形態
では、図31(A)に示すように内面側のベルトコンベ
ヤ111a、111bと外面側のベルトコンベヤ113
a、113bとを一対のフィンガ5a、5bの先端方向
に向って設けたものであるが、本実施の形態では、これ
らのベルトコンベヤの内、内面側のベルトコンベヤ11
1a、111bのみを出没可能にフィンガ5a、5bに
対して設けるようにしたものである。このように構成
し、書籍の谷間にフィンガ5a、5bを挿入する際に
は、内面側のベルトコンベヤ111a、111bを没状
態とし、書籍の谷間に少しでも挿入した後に、内面側の
ベルトコンベヤ111a、111bを突出させ、各ベル
トコンベヤ111a、111b及び113a、113b
を駆動させることにより、各フィンガ5a、5bを隣接
する書籍15Rの谷間に滑り込ませ、目的の書籍15M
を的確に引き出すようにしたものである。本実施の形態
では、内面側のベルトコンベヤ111a、111bを出
没可能としたので、書籍の谷間への挿入を円滑に行うこ
とができる。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による書籍
取扱装置によると、各実施の形態で述べた特別な効果に
加え、次のような基本的な効果を奏することができる。 (1)まず、書籍の引き出し作業を全て自動で行うこと
ができ、それによって、省力化、人員の削減を図ること
ができる。 (2)書籍に直接触れることがないので、書籍の汚れや
損傷を軽減させることができ、しかも、書籍を一対のフ
ィンガで所定の押圧力で把持するから書籍の引き出しを
的確に行うことができる。 (3)書籍が高所に収納されていても、梯子等を使用し
て登るといった煩雑な作業を要することもない。 (4)所望の書籍の表紙と裏表紙を、ハンド部を構成す
る一対のフィンガで把持して引き出すようにしたので、
書籍の高さ方向に余分なスペースを要せず、従って収納
効率の良い書棚とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す図で、書籍取
扱装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ハンド
部の構成を示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態を示す図で、ハンド
部の構成を示す側面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施
の形態の作用を説明するための平面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施
の形態の作用を説明するための平面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施
の形態の作用を説明するための平面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施
の形態の作用を説明するための平面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施
の形態の作用を説明するための平面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を示す図で、ハンド
部の構成を示す平面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態を示す図で、ハン
ド部の構成を示す平面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態を示す図で、ハン
ド部の構成を示す平面図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態を示す図で、ハン
ド部の構成を示す一部平面図である。
【図13】本発明の第5の実施の形態を示す図で、ハン
ド部の構成を示す平面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態を示す図で、本実
施の形態の作用を説明するための平面図である。
【図15】本発明の第6の実施の形態を示す図で、ハン
ド部の構成を示す平面図である。
【図16】本発明の第6の実施の形態を示す図で、本実
施の形態の作用を説明するための平面図である。
【図17】本発明の第6の実施の形態を示す図で、本実
施の形態の作用を説明するための側面図である。
【図18】本発明の第7の実施の形態を示す図で、ハン
ド部の構成を示す平面図である。
【図19】本発明の第7の実施の形態を示す図で、本実
施の形態の作用を説明するための平面図である。
【図20】本発明の第8の実施の形態を示す図で、ハン
ド部の構成を示す平面図である。
【図21】本発明の第8の実施の形態を示す図で、本実
施の形態の作用を説明するための平面図である。
【図22】本発明の第8の実施の形態を示す図で、本実
施の形態の作用を説明するための平面図である。
【図23】本発明の第9の実施の形態を示す図で、書籍
取扱装置の構成を示す斜視図である。
【図24】本発明の第10の実施の形態を示す図で、書
籍取扱装置の構成を示す斜視図である。
【図25】本発明の第10の実施の形態を示す図で、ハ
ンド部の構成を示す側面図である。
【図26】本発明の第10の実施の形態を示す図で、本
実施の形態の作用を説明するための側面図である。
【図27】本発明の第10の実施の形態を示す図で、本
実施の形態の作用を説明するための側面図である。
【図28】本発明の第11の実施の形態を示す図で、ハ
ンド部の構成を示す平面図である。
【図29】本発明の第11の実施の形態を示す図で、本
実施の形態の作用を説明するための平面図である。
【図30】本発明の第12の実施の形態を示す図で、ハ
ンド部の構成を示す一部平面図である。
【図31】本発明の第13の実施の形態を示す図で、同
図(A)はハンド部の構成を示す平面図、また、同図
(B)及び(C)は夫々本実施の形態の作用を説明する
ための平面図である。
【符号の説明】
1:アーム部 1a:第1アーム 1b:第2アーム 3:ハンド部 5a、5b:フィンガ 7:ボールねじ・ボールナット機構 9:ボールねじ 11a、11b:ボールナット 13:駆動モータ 15M:目的の書籍 15R:隣接する書籍 21a、21b:力センサ 31a〜31d:パッド 41:距離測定センサ 51:垂直スウイング型スキャナ 61:水平スウイング型スキャナ 71a、71b:水平スキャナ 81、91:ストッパ 91a:固定アーム 91b:回動アーム 91c:駆動モータ 101a、101b:ベルトコンベヤ 111a、111b:ベルトコンベヤ(内面側) 113a、113b:ベルトコンベヤ(外面側)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意個数のアームを連結してなるアーム
    部と、上記アーム部の先端に連結され、一対のフィンガ
    を離接可能に備え、該一対のフィンガによって書籍を把
    持するハンド部とを具備したことを特徴とする書籍取扱
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の書籍取扱装置において、
    上記ハンド部の一対のフィンガの内面側には、ベルトコ
    ンベヤが取り付けられていることを特徴とする書籍取扱
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の書籍取扱装置において、
    上記ハンド部の一対のフィンガの内面側にはベルトコン
    ベヤとそのロック機構、又上記一対のフィンガの外面側
    にはベルトコンベヤのみが取り付けられていることを特
    徴とする書籍取扱装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の書籍取扱装置において、
    上記ハンド部の一対のフィンガは基部をモータにより駆
    動されるボールねじ・ボールナット機構より連結されて
    おり、フィンガ間の距離を上記モータの駆動とエンコー
    ダの検出値で調整し、フィンガ間の距離を所定値となる
    ように伸縮して書籍を適正な加圧力で把持するようにし
    たことを特徴とする書籍取扱装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の書籍取扱装置において、
    上記ハンド部に書籍の背表紙のコード読み取り用の垂直
    スウィング型スキャナを備えるようにしたことを特徴と
    する書籍取扱装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の書籍取扱装置において、
    上記ハンド部に書籍の幅読み取り用の水平スウィング型
    スキャナを備えるようにした書籍取扱装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の書籍取扱装置において、
    上記ハンド部の一対のフィンガの先端に、書籍の幅読み
    取り用の水平スキャナを備えるようにしたことを特徴と
    する書籍取扱装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002264060A (ja) * 2001-03-06 2002-09-18 Think Laboratory Co Ltd 被製版ロールの取り扱い方法、及びロボットハンド
CN105069930A (zh) * 2015-07-15 2015-11-18 上海电机学院 一种图书上下架取放装置
CN108818491A (zh) * 2018-08-06 2018-11-16 渤海大学 一种从高处取书又可以将书放回原处的图书馆用夹书器
CN113545609A (zh) * 2021-06-04 2021-10-26 哈尔滨工业大学 一种图书馆图书上架装置
CN114102648A (zh) * 2021-12-21 2022-03-01 南通理工学院 一种语音控制的机器人

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