JPH1057542A - 可倒式ポール用抜け止め具 - Google Patents
可倒式ポール用抜け止め具Info
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- JPH1057542A JPH1057542A JP8238516A JP23851696A JPH1057542A JP H1057542 A JPH1057542 A JP H1057542A JP 8238516 A JP8238516 A JP 8238516A JP 23851696 A JP23851696 A JP 23851696A JP H1057542 A JPH1057542 A JP H1057542A
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Abstract
位置からの逸脱防止を行う可倒式ポール用抜け止め具を
提供する。 【解決手段】可倒式ポール用用抜け止め具の形状を、下
端部が鋭角である左右対称型の3角形プラスチック板状
部材をその鉛直軸に沿ってW型形状に形成し、W型形状
の鉛直軸部分が可倒式ポールが嵌入可能であるように形
成する。このような構造を有する可倒式ポール用抜け止
め具は水平方向の分力に対する対策が講じられているた
め、競技者が斜め方向から可倒式ポール1に接触した場
合であっても可倒式ポールの埋設穴からの逸脱が著しく
減少する。また、競技者が可倒式ポールの至近距離を通
過した場合の対策として、上端側部を取り除き、上部の
形状を台形とする。また、可倒式ポール用抜け止め具の
撤去を容易にするために、上端部にストラップ輪を取り
付ける。さらに、ストラップ輪の内側に面ファスナを取
り付け、競技中はストラップ輪が存在しないようにし
た。
Description
可倒式ポールの補助具、特に可倒式ポールが雪面から逸
脱あるいは所定の設置位置から逸脱することを防止する
可倒式ポール用抜け止め具に係る。
ースを規定するために赤及び青の2色のポールあるいは
赤及び青の2色のポールと旗が使用され、競技参加者は
レースにおいて赤いポール同士の間あるいは青いポール
同士の間を両足のスキーを通過させることが要求され
る。
ポールへの接触が大きな滑走速度低下をもたらすため、
ポールへの接触を最小にするようにポールから少し離れ
た位置を滑走していたが、可倒式ポールへの接触はさほ
ど大きな滑走速度低下をもたらさないため、可倒式ポー
ルの普及に伴いポールへの接触を無視してポールのでき
るだけ近くを滑走しており、レースの高速化が図られて
いる。
ようにして滑走するのが一般的な滑走技術となってお
り、可倒式ポールは選手の通過に従って可倒部分が接続
部を支点として選手の進行方向である斜面下方向あるい
は左右方向に大きく揺動される。図1で可倒式ポールの
設置状態を説明する。可倒式ポール19は直径3cm長さ
1.9mの円柱状の外形を有しており、ポール本体20,
脚部22及びポール本体20と脚部22とを接続する接
続部21から構成されている。ポール本体20はポリカ
ーボネート製であり外面に赤あるいは青の着色がなされ
ている。プラスチック製である脚部22の外面にはスク
リュー23が形成されている。ポール本体20の内部に
はバネ材が収納されておりこのバネ材に1端が固定され
他端が脚部22に固定された条材によってポール本体2
0と脚部22が接続部21で折り曲げ可能に接続されて
いる。
は、図1(a)に示したように傾斜した雪面24に形成
された埋設穴25にスクリュー23を利用して脚部22
を鉛直に捻じ込むことにより埋設して設置される。この
ように設置された可倒式ポール19に対して競技者が競
技斜面の上部から下部に向かって矢印26の方向、図1
(a)の場合には左上方向から右下方向に滑走するので
あるが、前に説明したように競技者が可倒式ポールの近
くを通過するときに可倒式ポールに接触し、可倒式ポー
ル19は図1(b)に示されたように可倒式ポール本体
20が接続部21を支点として脚部22から薙ぎ倒され
る。このとき、ポール本体20にかかった力はポール本
体20が薙ぎ倒されるまでに脚部22にも伝えられるた
めに、脚部22が埋設穴25内で揺動し、その結果埋設
穴25が27で示されるように大きくなり、最終的には
可倒式ポール19が本来の設置位置から逸脱してしまう
ことがある。
の逸脱を防止するために、従来は楔が使用されている。
従来使用されている楔の例を図2に示す。図2(a)及
び(b)に示すのは楔28の斜視図であり、(a)に全
面を(b)に背面を示す。また、同(c)に図2(a)
に示されたのと同様な使用状況を示す。楔28は長さ2
2cm,幅5cm,最大厚さ4cm,最小厚さ2cmであり、直
方体の1つの面を傾斜面とした截頭4角錐形状とされて
いる。直方体の1面であり(a)に示された前面29に
は楔28の長さ方向に可倒式ポール19の脚部22が嵌
合する凹部30が形成されており、(b)に示された背
面31は傾斜面とされている。
前面の凹部30に可倒式ポール19の脚部22が嵌合す
るようにし、可倒式ポール19の脚部22が埋設された
位置の斜面下側に埋設されて使用される。この楔28の
使用により、可倒式ポール19の設置位置からの逸脱は
ある程度防止される。しかしながら、楔28の前面29
及び背面31の面積は脚部22よりもわずかに広くされ
ているにすぎないため、可倒式ポール19の本来の設置
位置からの逸脱を完全に防止することはできない。
状体から厚板状体としたものがある。この楔を使用した
場合には楔の前面及び背面の面積を充分に確保すること
ができるため、可倒式ポール1の設置位置からの逸脱は
かなりの程度防止される。しかしながら、多くの場合競
技者の通過する経路は斜面の最大傾斜線に沿うのではな
く、最大傾斜線と交叉している。そのため、競技者が接
触した場合に可倒式ポール1に働く力は最大傾斜線と交
叉したものとなる。したがって、可倒式ポール1に対し
て働く力は最大傾斜線に沿う分力と、最大傾斜線と直行
する水平方向の分力との合成力である。厚板状体の楔は
この水平方向の分力に対する対策を講じていないため、
競技者が斜め方向から可倒式ポール19に接触した場合
には棒状の楔28の場合と同様に可倒式ポール19は埋
設穴25から容易に逸脱してしまう。
たものであり、アルペン競技中における選手の可倒式ポ
ールへの接触により可倒式ポールが設置位置から逸脱す
ることを十分に防止することができる可倒式ポール用抜
け止め具を提供することを目的とする。
ては、下端部が鋭角である左右対称型の板状部材を鉛直
軸に沿ってW型形状に形成し、W型形状の鉛直軸部分が
可倒式ポール嵌入可能に形成されている可倒式ポール用
用抜け止め具、である発明を提供する。
け止め具は水平方向の分力に対する対策が講じられてい
るため、競技者が斜め方向から可倒式ポール1に接触し
た場合であっても可倒式ポールの埋設穴からの逸脱が著
しく減少する。
通過した場合には可倒式ポール用抜け止め具の上端側部
がスキーに触れる恐れがあるため、可倒式ポール用抜け
止め具の上端側部を除き、上部の形状を台形とした。
容易にするために、上端部にストラップ輪を取り付け
る。
とストラップ輪にスキーの先端が入る恐れがあり危険な
ため、ストラップ輪の内側に面ファスナを取り付け、競
技中はストラップ輪が存在しないようにする。
る。図3に本発明第1実施例の可倒式ポール用抜け止め
具を示すが、この図において(a)は立面図、(b)は
正面図、(c)は右側面図である。また、(d)に示さ
れたのは斜視図であり、(e)に示されたのは可倒式ポ
ールと組み合わせた使用態様を説明する図である。可倒
式ポール用抜け止め具1は頂点2,3,4からなり、頂
点2−4間の辺5及び頂点3−4間の辺6の長さが等し
い2等辺3角形形状のプラスチック製の板を頂点4とこ
の頂点2−3間の頂点4に対向する辺(上辺)7の中心
8とを結ぶ中心線9を中心とし、中心線部分に3cm程度
の直径を有する可倒式ポールを嵌入することが可能な大
きさに折り曲げ線10,11,12,13で変形「W」
字型に折り曲げた形状を有している。このように形成さ
れた折り曲げ線10と11によって挟まれた面15,折
り曲げ線11と12によって挟まれた面16及びその間
の折り曲げ線11と12の間の面17により(e)に示
されたように可倒式ポール19の脚部21を収納する凹
部が形成されている。また、頂点2と折り曲げ線10に
よって面14が、頂点3と折り曲げ線12によって面1
8が形成されている。
抜け止め具1と可倒式ポール19の設置状態を、同
(b)に倒れた状態の可倒式ポール19と第1実施例の
可倒式ポール用抜け止め具1との関係を示す。直径3cm
長さ1.9mの円柱状外形を有するポール本体20,スク
リュー23を有する脚部22及び接続部21から構成さ
れている可倒式ポール19は、脚部22が可倒式ポール
用抜け止め具1の面15,面16及び面17によって構
成された凹部に収納され、ポール本体20及び接続部2
1が図3(b)に示した可倒式ポール用抜け止め具1の
底辺7の上部にあるように組み合わされて雪面24に設
置される。
ル19の設置は、図1に示した従来例と同様に、初めに
必要に応じて傾斜した雪面24に鉛直な埋設穴25を形
成し、形成された埋設穴25にスクリュー23を利用し
て脚部22を捻じ込むことにより可倒式ポール19を設
置する。次に、脚部22が凹部に収納されるように可倒
式ポール用抜け止め具1を可倒式ポール19の雪面24
の斜面下側に設置する。
式ポール19に対して斜面の上部から下部に向かって矢
印26の方向に滑走し、可倒式ポール19の近くを通過
するときに競技者が可倒式ポール19に接触すると、可
倒式ポール19は(b)に示されたように接続部21を
支点としてポール本体20が脚部22から薙ぎ倒され
る。このときに可倒式ポール本体20にかかった力は脚
部22にも伝えられるが、脚部22は可倒式ポール用抜
け止め具1により揺動を制限されるため、可倒式ポール
19が設置位置から容易には逸脱しない。
斜面の最大傾斜線に沿うのではなく、最大傾斜線と交叉
している。そのため、競技者が接触した場合に可倒式ポ
ール19に働く力は最大傾斜線と交叉したものとなる。
この状況を図5に示す。図5(d)に示されたのは、可
倒式ポール19と可倒式ポール用抜け止め具1との組み
合わせに対する競技者の通過経路とそのときに可倒式ポ
ール19に働く力であり、経路を示す線種と力を示す線
種を同じものとしてある。この図において、実線[A]
で示された経路を競技者が通過した場合には可倒式ポー
ル19に実線[a]で示した力が働き、1点鎖線[B]
で示された経路を競技者が通過した場合には可倒式ポー
ル19に1点鎖線[b]で示した力が働き、破線[C]
で示された経路を競技者が通過した場合には可倒式ポー
ル19に破線[c]で示した力が働く。
1点鎖線[b],破線[c]の力が可倒式ポール19に
働いた時に、可倒式ポール用抜け止め具1から埋設穴2
5に対して働く力を示す。これらの図から明らかなよう
に、(a)に示されたように力[a]が可倒式ポール1
9に働いた時には可倒式ポール用抜け止め具1から埋設
穴25に対して面16により[a1]の力が、面14によ
り[a2]の力が、面18により[a3]の力が働き、
(b)に示されたように力[b]が可倒式ポール19に
働いた時には可倒式ポール用抜け止め具1から埋設穴2
5に対して面18により[b1]の力が、面15により
[b2]の力が働き、(c)に示されたように力[c]
が可倒式ポール19に働いた時には可倒式ポール用抜け
止め具1から埋設穴25に対して面17により[c1]の
力が、面14により[c2]の力が働く。
すべての力に対応することができるだけでなく、働く力
を分散させることができるため、可倒式ポール19の設
置位置からの逸脱は著しく減少する。
のさらなる特長を、図6及び図7により説明する。図6
に示されたのは、本発明の可倒式ポール用抜け止め具1
を用いて可倒式ポール19の設置位置からの逸脱をより
完全に防止するための使用態様であり、この図に示すよ
うに本発明の可倒式ポール用抜け止め具1を可倒式ポー
ル19を挟んで向かい合わせに配置した場合には、軟雪
等の悪条件下であっても可倒式ポール19の設置位置か
らの逸脱をほぼ完全に防止することができる。
は変形「W」字型に折り曲げた形状を有しているので、
この可倒式ポール用抜け止め具1は図7に示されたよう
に多数積み重ねることが可能であり、このようにするこ
とにより、収納が極めて容易である。
のさらなる実施例を、図8及び図9により説明する。図
5で説明した状況から明らかなように、競技者は可倒式
ポール19のすぐ近くをスキーを回転させながら通過す
るため、可倒式ポール19の近くの雪面24は回転する
スキーにより削られてしまい、図8(a)に示されたよ
うに深い溝32が形成され、可倒式ポール用抜け止め具
1の1部が形成された溝32内に露出し、滑走の障害及
び可倒式ポール用抜け止め具1の破損が生じる恐れがあ
る。なお、図8(a)は可倒式ポール19及び可倒式ポ
ール用抜け止め具1が設置された雪面24を水平に見た
ものである。
(b)に示されたように第2実施例の可倒式ポール用抜
け止め具33の形状は、上部34の両端35及び36が
斜めに切り落とされている。同図(c)及び(d)に示
されたのは第2実施例の可倒式ポール用抜け止め具33
について、図3(d)及び(e)に示された第1実施例
の説明図と対応させたものである。
雪面に設置するときにはその上部を木槌等で打ち込むこ
とによって行われるが、このようにして設置された可倒
式ポール用抜け止め具を撤去するのは手がかりがないた
め極めて困難である。このような事態は、図9(a)に
示されたように、可倒式ポール用抜け止め具37の頂点
に対向する辺の中央に布等の柔軟な材料で構成されたス
トラップ38を取り付ければ、このストラップを引き上
げることにより容易に対処することができる。
もよいが、撤去作業をより効率的に行うためには、この
図に示されたような輪状とすることが望ましい。しか
し、輪状のストラップが存在すると、スキーの先端等が
ひっかかる恐れがあり、可倒式ポール用抜け止め具の設
置位置からの逸脱、ひいては可倒式ポールの逸脱が発生
する可能性がある。このような事態を防止するために、
輪状のストラップの内側に面ファスナー39を設け、撤
去作業時以外には図9(b)に示されたように面ファス
ナー39により固着して1枚の板状にしておき、撤去作
業を行うときには同(c)に示されたように面ファスナ
ーによる固着を解除して、輪状にして撤去作業を行う。
式ポール用抜け止め具の基本的な形状は2等辺3角形で
あるとして種々の説明を行った。しかし、この他に2等
辺3角形の上部28の両端の頂点2,3を除き、基本的
な形状を5角形にし、この5角形を「W」字形に形成す
ることも可能である。
ている材料はプラスチックであるが、このプラスチック
としてはポリプロピレン等の他に、ガラス繊維強化プラ
スチック等の複合プラスチック材料、あるいは木、金属
等その他の材料が使用可能である。
明図。
説明図。
可倒式ポール用抜け止め具と可倒式ポールに働く力の説
明図。
倒式ポールの設置位置からの逸脱をより完全に防止する
ための使用態様の説明図。
説明図。
例説明図。
の実施例説明図。
Claims (4)
- 【請求項1】 2等辺3角形形状のプラスチック製の板
の2等辺に挟まれた頂点と該頂点に対向する辺の中心と
を結ぶ中心線を中心とし、前記中心線部分に可倒式ポー
ルの脚部を嵌入することが可能な大きさにW字型に折り
曲げた形状を有している可倒式ポール用抜け止め具。 - 【請求項2】 前記頂点に対向する辺の両端が斜めに切
り落とされた形状を有する請求項1記載の可倒式ポール
用抜け止め具。 - 【請求項3】 前記頂点に対向する辺の中央にストラッ
プ輪が設けられている請求項1又は請求項2記載の可倒
式ポール用抜け止め具。 - 【請求項4】 前記ストラップ輪内側に面ファスナーが
設けられている請求項3記載の可倒式ポール用抜け止め
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23851696A JP3999293B2 (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | スキー競技用可倒式ポール用抜け止め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23851696A JP3999293B2 (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | スキー競技用可倒式ポール用抜け止め具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1057542A true JPH1057542A (ja) | 1998-03-03 |
JP3999293B2 JP3999293B2 (ja) | 2007-10-31 |
Family
ID=17031423
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23851696A Expired - Fee Related JP3999293B2 (ja) | 1996-08-21 | 1996-08-21 | スキー競技用可倒式ポール用抜け止め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3999293B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-21 JP JP23851696A patent/JP3999293B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3999293B2 (ja) | 2007-10-31 |
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