JPH1056417A - スケジューリング型空線制御アクセス方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パケット通信を行う際に連続的なデータ転送
を行い、かつ、バックワードチャネルの占有度を低くす
ることができるスケジューリング型空線制御アクセス方
法を提供すること。 【解決手段】 パケット端末２，３は、パケット通信を
行う際、各々、無線基地局１からの空線信号を受信した
スロットの中から、任意の上りスロットで予約信号を送
信する。無線基地局１は、空線信号を禁止信号に切り替
え、他のパケット端末からの送信を禁止するとともに、
パケット端末２に対して送信許可タイミング１を指示す
る送信許可を与え、パケット端末３に対しては、送信許
可タイミング７を指示する送信許可を与える。これによ
り、パケット端末２は、許可信号受信後の１番目の上り
スロットから、パケット端末３は、許可信号受信後の７
番目の上りスロットからパケット群の送信を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、無線データ通信シ
ステムに用いられる空線制御アクセス方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】

（従来技術１：ＩＣＭＡ−ＰＥ）デジタル自動車・携帯
電話システム（ＰＤＣ (Personal Digital Cellular)方
式）で採用されているＩＣＭＡ−ＰＥ（Idle-signal Ca
sting Multiple Accesswith Partial Echo） 方式を、
３多重ＴＤＭＡ−ＦＤＤ（Time Division Multiple Acc
ess-Frequency Division Duplex） 方式のマルチスロッ
ト対応に拡張した方式が提案されている。

【０００３】上述した方式の動作例を図１６に示す。同
図に示すように、パケットチャネルは、３スロットを同
時に使用したマルチスロットで構成される。無線基地局
は、パケットチャネルが空き状態のとき空線信号を報知
する。パケット端末Ａは、あらかじめ送信しようとする
パケットを、単数または複数個集めて第１のパケット群
を生成し、空線信号が報知されている状態で、パケット
チャネルを予約するためにパケット群の先頭の１パケッ
ト分だけを送信する。

【０００４】無線基地局は、パケット信号を受信したス
ロット番号に対応するスロット番号の下りスロットで、
禁止信号と受信したパケット信号の一部をパーシャルエ
コーとして送信し、当該パケット端末に送信権を与え、
予約信号の送信を開始する。これにより、パケット端末
Ａは、パーシャルエコーを受信したスロット番号に対応
するスロット番号の上りスロットを起点として、後続す
るパケット信号を複数のスロットを同時に使用したマル
チスロットで送信する。

【０００５】また、パケットチャネルを予約するため
に、パケット群の先頭の１パケット分をパケット端末Ａ
よりも後に送信したパケット端末Ｂが、上述した予約信
号を受信すると、後続するパケット信号がある場合は再
送状態に移る。なお、この方式に追加送信要求の概念は
ない。（和田、前原、岡島、梅田、”ＩＣＭＡ／ＰＥの
ＰＤＣパケット通信への適用”、１９９５年電子情報通
信学会総合大会予稿集、Ｂ−５２０、１９９５年発行参
照）

【０００６】（従来技術２：ＩＣＭＡ−ＢＲ）予約信
号，許可信号を用いて予約期間を設定するＩＣＭＡ−Ｂ
Ｒ（Idle-signal Casting Multiple Access with Block
Reservation）方式が提案されている。本方式をＴＤＤ
（Time Division Duplex）方式に適用した場合の動作例
を図１７に示す。同図に示すように、無線基地局は、パ
ケットチャネルが空き状態のとき空線信号を報知する。
パケット端末は、あらかじめ送信しようとするパケット
を単数または複数個集めて第１のパケット群を生成し、
空線信号が報知されている状態で予約信号を送信し、そ
の予約信号に第１のパケット群の長さを送信要求長とし
て付与する。

【０００７】一方、無線基地局は、上述した予約信号を
受信すると、許可信号を当該パケット端末に送信して当
該パケット端末に送信権を与え、送信要求長を予約期間
として禁止信号を送信する。そして、パケット端末は、
許可信号受信後、第１のパケット群を送信し、無線基地
局は、予約期間が終了した後に上述した禁止信号を空線
信号に切り替える。

【０００８】また、パケット端末は、第１のパケット群
の送信後に引き続き送信する第２のパケット群がある場
合、第１のパケット群の最後のパケット信号内において
第２のパケット群の追加送信要求を行い、その際、追加
する第２のパケット群の長さを送信要求長として付与す
る。これに対し、無線基地局は、第２のパケット群につ
いて、追加送信許可を与えない場合は空線信号を送信
し、追加送信許可を与える場合は許可信号を当該パケッ
ト端末に送信し、上述した予約期間に追加送信要求長分
を追加して、禁止信号を送信し続ける。そして、パケッ
ト端末は許可信号受信後、第２のパケット群を送信し、
無線基地局は、上記予約期間が終了した後に、禁止信号
を空線信号に切り替える。（加山、"ＰＨＳ無線パケッ
トにおけるブロック予約空線制御方式の提案"，１９９
６年電子情報通信学会総合大会予稿集、Ｂ−４９４、１
９９６年発行 参照）

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術１
の方式では、無線基地局が、１フレーム内で複数のパケ
ット端末からのパケット信号を受信した時、１つのパケ
ット端末に対してのみ送信許可が与えられる。このた
め、送信許可が与えられたパケット端末は、後続のパケ
ット信号を送信することができるが、他のパケット端末
は再送となり、再びランダムアクセスによって予約を要
求する必要がある。このため、再送のための遅延が生じ
るとともに、ランダムアクセス時に、他のパケット端末
からのパケット信号と衝突する可能性があり、チャネル
効率の低下と遅延時間の増加を招く。

【００１０】また、従来技術１の方式は、追加送信する
手段を持たないため、パケット端末は、第１のパケット
群の送信後に引き続き送信する第２のパケット群がある
場合でも、再びランダムアクセスによって予約を要求す
る必要がある。このため、ランダムアクセス時に他のパ
ケット端末からのパケット信号と衝突する可能性があ
り、チャネル利用効率の低下と、衝突時の再送により遅
延時間の増加を招く。また、パケットチャネルのマルチ
スロット数を変更する際のタイミングについては触れら
れていない。

【００１１】また、従来技術２の方式を、１フレーム内
で複数の予約信号を送信可能なマルチスロット構成のパ
ケットチャネルのアクセス方式に適用した場合も、従来
技術１と同様に、無線基地局が１フレーム内で複数のパ
ケット端末からの予約信号を受信したとき、１つのパケ
ット端末に対してのみ送信許可が与えられるが、他のパ
ケット端末は再送となり、再びランダムアクセスによっ
て予約を要求する必要がある。このため、再送のための
遅延が生じるとともに、ランダムアクセス時に、他のパ
ケット端末からの予約信号と衝突する可能性があり、チ
ャネル利用効率の低下と遅延時間の増加を招く。

【００１２】また、追加送信要求時に、他のパケット端
末からの予約信号を受信した場合、追加送信要求を送信
したパケット端末には送信許可が与えられるが、他のパ
ケット端末は再送となり、再びランダムアクセスによっ
て予約を要求する必要がある。このため、再送のための
遅延が生じるとともに、ランダムアクセス時に他のパケ
ット端末からの予約信号と衝突する可能性があり、チャ
ネル利用効率の低下と遅延時間の増加を招く。また、パ
ケットチャネルのマルチスロット数を変更する際のタイ
ミングについては触れられていない。

【００１３】そこで本発明は、第１に、１フレーム内で
複数のパケット端末からの予約信号を受信したときに、
無線基地局が送信許可タイミングを調整して各パケット
端末に個別に指示することにより、チャネル利用効率が
高く、遅延時間の少ないスケジューリング型空線制御ア
クセス方法を提供することを目的とする。

【００１４】また、第２に、１フレーム内で追加送信要
求と予約信号を受信したときに、無線基地局が送信許可
タイミングを調整して各パケット端末に個別に指示する
ことにより、チャネル利用効率が高く、遅延時間の少な
いスケジューリング型空線制御アクセス方法を提供する
ことを目的とする。また、第３に、マルチスロット数を
動的に変更可能なスケジューリング型空線制御アクセス
方法を提供することを目的とする。

【００１５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項１に記載の発明は、無線基地局と該無線基
地局配下の複数のパケット端末との間で共通のパケット
チャネルを用いて無線パケット通信を行い、前記無線基
地局と前記パケット端末との間の無線チャネルはスロッ
ト化されｎスロット（ｎ：自然数）を１フレームとする
フレーム構成をとり、前記無線基地局は前記パケットチ
ャネルが使用中であることを示す禁止信号と、空き状態
であることを示す空線信号とを報知する手段を有し、新
たにパケットを送信しようとする前記各パケット端末は
前記空線信号が報知されている状態において、まず前記
無線基地局へ予約信号を送信し、次いで前記無線基地局
から当該パケット端末に対して送信権を与える許可信号
を受信した後に後続のパケット送信を開始し、前記無線
基地局は当該パケット端末からのパケットを受信してい
る間、前記禁止信号の報知を行って他のパケット端末か
らのアクセスを禁止する空線制御アクセス方法におい
て、前記パケットチャネルは１フレーム内で複数のスロ
ットを使用するマルチスロット構成とし、前記予約信号
は１フレーム内の複数スロットで送信可能であり、前記
パケット端末は、あらかじめ送信しようとするパケット
を単数または複数個集めて第１のパケット群を生成し、
前記空線信号を受信したスロットに対応する１フレーム
内の上りスロットの中から任意のスロットを選択して前
記予約信号を送信し、前記予約信号には前記第１のパケ
ット群の長さを送信要求長として付与し、前記無線基地
局は１フレーム内で単数または複数の前記予約信号を受
信したとき、前記予約信号を送信した単数または複数の
前記パケット端末に対して、それぞれ個別の送信許可タ
イミングを付与した前記許可信号を送信し、単数または
複数の前記予約信号内の前記送信要求長の総計の期間を
予約期間として、前記禁止信号を送信し続け、前記パケ
ット端末は順次前記許可信号内で指示された自局の前記
送信許可タイミングを起点として前記第１のパケット群
を送信し、前記無線基地局は、前記予約期間が終了した
後に、前記禁止信号を前記空線信号に切り替えることを
特徴としている。

【００１６】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
のスケジューリング型空線制御アクセス方式において、
前記パケット端末は、前記第１のパケット群の送信後に
引き続き送信する第２のパケット群がある場合、前記第
１のパケット群のパケット信号内において前記第２のパ
ケット群の追加送信要求を行い、追加する前記第２のパ
ケット群の長さを前記送信要求長として付与し、前記無
線基地局は前記第２のパケット群に対して追加送信許可
を与えない場合は前記予約斯問終了後、前記禁止信号を
前記空線信号に切り替えて送信し、追加送信許可を与え
る条件の下、前記予約期間中の場合は、前記許可信号に
前記送信許可タイミングを付与して当該パケット端末に
送信し、前記予約期間に前記第２のパケット群の長さを
追加して、前記禁止信号の送信を継続し、前記パケット
端末は前記許可信号内の前記送信許可タイミングを起点
として前記第２のパケット群の送信を開始し、前記無線
基地局は前記予約期間が終了した後に、前記禁止信号を
前記空線信号に切り替え、追加送信許可を与え、かつ、
前記予約期間中でない条件の下、他に前記予約信号また
は前記追加送信要求を受信していない場合は、前記許可
信号に送信許可タイミングを付与して当該パケット端末
に送信し、前記第２のパケット群の長さを前記予約期間
として、前記禁止信号を送信し続け、前記パケット端末
は前記許可信号内の前記送信許可タイミングを起点とし
て前記第２のパケット群の送信を開始し、前記無線基地
局は、前記予約期間が終了した後に、前記禁止信号を前
記空線信号に切り替え、追加送信許可を与えかつ前記予
約期間中でない条件の下、他に前記予約信号または前記
追加送信要求を受信した場合は、各々の前記パケット端
末に対してそれぞれ個別に設定した前記送信許可タイミ
ングを付与した前記許可信号を送信し、前記予約信号内
の前記第１のパケット群の長さおよび前記追加選信要求
内あ前記第２のパケットの長さの総計の期間を予約期間
として、前記禁止信号を送信し続け、前記各パケット端
末は前記許可信号内の前記送信許可タイミングを起点と
して前記第１のパケット群または第２のパケット群の送
信を開始し、前記無線基地局は、前記予約期間が終了し
た後に、前記禁止信号を前記空線信号に切り替えること
を特徴としている。

【００１７】請求項３に記載の発明は、請求項１に記載
のスケジューリング型空線制御アクセス方法において、
前記無線基地局は１フレーム内で複数の予約信号を受信
したとき、前記各予約信号内の前記第１のパケット群の
長さを比較し、前記第１のパケット群の長さの短い前記
パケット端末に優先して送信許可を与えるように前記送
信許可タイミングを設定することを特徴としている。

【００１８】請求項４記載の発明は、請求項２に記載の
スケジューリング型空線制御アクセス方法において、前
記無線基地局は１フレーム内で単数または複数の前記予
約信号と、前記追加送信要求を受信したとき、前記追加
送信要求を送信した前記パケット端末より前記予約信号
を送信した前記パケット端末に優先して送信許可を与え
るように前記送信許可タイミングを設定することを特徴
としている。

【００１９】請求項５に記載の発明は、請求項２に記載
のスケジューリング型空線制御アクセス方法において、
前記無線基地局は１フレーム内で複数の前記予約信号
と、前記追加送信要求を受信したとき、前記追加送信要
求を送信した前記パケット端末より前記予約信号を送信
した前記パケット端末を優先し、かつ前記各予約信号内
の前記第１のパケット群の長さを比較し、前記第１のパ
ケット群の長さの短い前記パケット端末を優先して送信
許可を与えるように前記送信許可タイミングを設定する
ことを特徴としている。

【００２０】請求項６に記載の発明は、請求項１または
３のいずれかに記載のスケジューリング型空線制御アク
セス方法において、前記無線基地局は前記パケットチャ
ネルに使用しているスロット数を変更する必要が生じた
とき、前記予約期間中は変更を保留し、前記予約期間終
了後変更を行うことを特徴としている。

【００２１】請求項７に記載の発明は、請求項２、４ま
たは５のいずれかに記載のスケジューリング型空線制御
アクセス方法において、前記無線基地局が、前記パケッ
トチャネルに使用しているスロット数を変更する必要が
生じたとき、前記予約期間中は変更を保留し、前記追加
送信要求を受信した場合は送信を許可せずに、前記予約
期間終了後変更を行うことを特徴としている。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態につい
て、図面を参照して説明する。その前に、各実施形態に
おける無線パケット通信の構成を図１に示す。同図に示
すように、１つの無線基地局１がパケット通信を行うパ
ケット端末２〜４と、回線交換通信を行う回線交換端末
５とを収容している。

【００２３】また、無線基地局と各端末間の無線チャネ
ルは、４多重ＴＤＭＡ−ＴＤＤ方式により構成される。
そして、無線基地局１とパケット端末２〜４との間のデ
ータパケットの転送は、共通のパケットチャネル上でパ
ケット多重を用いて行われる。さらに、無線基地局１が
持つ送受信機は１台のみとし、回線交換呼が発生したと
きは、無線基地局１がＴＤＭＡスロットの１つをその回
線交換呼に専用に割り当てて通信を行う。

【００２４】次に本発明の各実施形態における動作概要
を、タイムチャートと動作フローを用いて説明する。 〔第１の実施形態〕図２に第１の実施形態におけるスケ
ジューリング型空線制御アクセス方法の動作例（請求項
１に対応）を示す。同図において、上段は無線基地局１
の送信および受信信号を示しており、それぞれ無線チャ
ネルのスロットに対応した矩形で表現されている。ま
た、中段はパケット端末２の送信パケットの発生パター
ンを、下段はパケット端末３の送信パケットの発生パタ
ーンを示している。

【００２５】この図において、パケットチャネルは、４
スロットを同時に使用して設定されている場合を示して
いる。また、上位レイヤのＰＤＵ（Protocol Data Uni
t）を無線スロットに分解して送信する場合を想定して
おり、分解された１スロットで送信される単位を１パケ
ットと定義し、上位レイヤのＰＤＵをパケットを複数組
み合わせたパケット群として定義している。

【００２６】送信すべきパケット群が発生したパケット
端末２は、空線信号を受信したスロットの中から任意の
上りスロットで予約信号を送信する。ここで、予約信号
は自パケット端末の端末識別子を含む。また、予約信号
は、パケットとは別の専用の制御信号としているが、パ
ケットに制御信号を相乗りさせることによって、パケッ
ト群の先頭パケットを予約信号として使用することも可
能である。

【００２７】また、パケット端末２が送信するパケット
群は、６つのパケットからなるため、パケット端末２
は、予約信号において送信要求長を６として、６スロッ
ト分の要求を行っている。また、送信すべきパケット群
が発生したパケット端末３も、パケット端末２同様に、
空線信号を受信したスロットの中から任意の上りスロッ
トで予約信号を送信する。

【００２８】この時点でパケット端末３が送信するパケ
ット群は、３つのパケットからなるため、パケット端末
３は、予約信号において送信要求長を３として、３スロ
ット分の要求を行っている。これに対し無線基地局１
は、予約信号を受信したフレームの次のフレームで、空
線信号を禁止信号に切り替え、他のパケット端末からの
送信を禁止するとともに、パケット端末２に対して許可
信号内で送信許可タイミング１を指示して送信許可を与
える。また、パケット端末３に対しては、許可信号内に
おいて送信許可タイミング７を指示して送信許可を与え
る。

【００２９】ここで、送信許可タイミングｋ（ｋ：自然
数）は、次のｋ番目の上りスロットからの送信許可を示
す。また許可信号は送信許可するパケット端末の端末識
別子を含む。また本実施形態では許可信号を禁止信号と
は別の専用の制御信号としているが、両者を相乗りさせ
て同一の信号とすることも可能である。無線基地局１は
１フレームで同時に受信した予約信号の送信要求長の総
計を計算し（本動作例では９）、予約期間として禁止信
号を送信し続ける。

【００３０】パケット端末２は、許可信号受信後の１番
目の上りスロットからパケット群の送信を開始する。ま
たパケット端末３は、許可信号受信後の７番目の上りス
ロットからパケット群の送信を開始する。無線基地局は
予約期間終了後、禁止信号を空線信号に切り替え、他の
パケット端末からの送信禁止を解除する。

【００３１】〔第２の実施形態〕図３に第２の実施形態
におけるスケジューリング型空線制御アクセス方法の動
作例（請求項３に対応）を示す。本実施形態は、無線基
地局が、１フレーム内に複数の予約信号を受信した場
合、それらの予約信号のうち、より短い送信要求長を含
む予約信号を送信したパケット端末に、優先的に送信許
可を与えるようにしたものである。

【００３２】無線基地局１は、１フレーム内で複数同時
に受信した予約信号内の送信要求長を比較し、送信要求
長の短いパケット端末に対して優先して送信許可を与え
る。図３においては、パケット端末２の送信要求長が
６、パケット端末３の送信要求長が３のため、送信要求
長の短いパケット端末３に対する送信許可タイミングは
１、パケット端末２に対する送信許可タイミングは４と
なり、パケット端末３の送信を優先する。

【００３３】〔第３の実施形態〕図４ないし図６に、第
３の実施形態におけるスケジューリング型空線制御アク
セス方法の動作例（請求項２に対応）を示す。図４にパ
ケット端末２が予約期間中に追加送信要求した場合を示
す。まず、図２と同様の手順で、無線基地局１はパケッ
ト端末２のみに送信許可を与え、パケット端末２は、パ
ケット群の送信を開始する。また、同図において、パケ
ット端末２は、パケット転送中に別の長さ４スロットの
パケット群の送信要求が生じたため、先に送信している
パケット群のパケット信号内において、送信要求長４と
して４スロット分の追加送信要求を行う。無線基地局１
は、予約期間中なため、現在の予約期間が終了するタイ
ミングを送信許可タイミングとして（本動作例では
３）、許可信号を送信する。これにより、パケット端末
２は許可信号受信後の３番目の上りスロットから次のパ
ケット群の送信を開始する。

【００３４】図５に、本実施形態において、パケット端
末２とパケット端末３の予約期間中に、パケット端末２
が追加送信要求した場合を示す。図２と同様の手順で、
無線基地局１はパケット端末２とパケット端末３に送信
許可を与え、パケット端末２はパケット群の送信を開始
する。また、同図において、パケット端末２は、パケッ
ト転送中に別の長さ４スロットのパケット群の送信要求
が生じたため、先に送信しているパケット群のパケット
信号内において、送信要求長４として４スロット分の追
加送信要求を行う。無線基地局１は、予約期間中なた
め、現在の予約期間が終了するタイミングを送信許可タ
イミングとして（本動作例では６）、許可信号を送信す
る。これにより、パケット端末２は許可信号受信後の６
番目の上りスロットから次のパケット群の送信を開始す
る。

【００３５】図６に、本実施形態において、パケット端
末２が、予約期間終了後に追加送信要求した場合を示
す。図２と同様の手順で、無線基地局１はパケット端末
２に送信許可を与え、パケット端末２は、パケット群の
送信を開始する。無線基地局１は予約期間終了後、禁止
信号を空線信号に切り替える。パケット端末２は、パケ
ット転送中に別の長さ４スロットのパケット群の送信要
求が生じたため、先に送信しているパケット群のパケッ
ト信号内において、送信要求長４として４スロット分の
追加送信要求を行う。

【００３６】また、新たに送信すべきパケット群が発生
したパケット端末３は、空線信号を受信したスロットの
中から任意のスロットで予約信号を送信する。この時点
で送信するパケット群は、３つのパケットからなるた
め、予約信号において送信要求長を３として、３スロッ
ト分の要求を行っている。これに対し無線基地局１は、
空線信号を禁止信号に切り替え、他のパケット端末から
の送信を禁止するとともに、パケット端末２に対して、
許可信号内において送信許可タイミング１を指示して送
信許可を与え、また、パケット端末３に対して、許可信
号内において送信許可タイミング５を指示して送信許可
を与える。

【００３７】また、無線基地局１は、１フレームで同時
に受信した、予約信号と追加送信要求の送信要求長の総
計を計算し（本動作例では７）、予約期間として禁止信
号を送信し続ける。パケット端末２は、許可信号受信後
の１番目の上りスロットから次のパケット群の送信を開
始する。また、パケット端末３は、許可信号受信後の５
番目の上りスロットからパケット群の送信を開始する。

【００３８】〔第４の実施形態〕図７に、第４の実施形
態におけるスケジューリング型空線制御アクセス方法の
動作例（請求項４に対応）を示す。本実施形態は、無線
基地局が、１フレーム内に単数または複数の予約信号
と、追加送信要求を受信した場合、予約信号を送信した
各パケット端末に、優先的に送信許可を与えるようにし
たものである。

【００３９】無線基地局１は、１フレーム内で予約信号
と追加送信要求を同時に受信したとき、予約信号を送信
したパケット端末に対して優先して送信許可を与える。
図７においては、パケット端末２に対する送信許可タイ
ミングは４、パケット端末３に対する送信許可タイミン
グは１となり、パケット端末３の送信を優先する。

【００４０】〔第５の実施形態〕図８に、第５の実施形
態におけるスケジューリング型空線制御アクセス方法の
動作例（請求項５に対応）を示す。本実施形態は、無線
基地局が、１フレーム内に複数の予約信号と、追加送信
要求とを受信した場合、受信した複数の予約信号のう
ち、より短い送信要求長を含む予約信号を送信したパケ
ット端末に、優先的に送信許可を与えるようにしたもの
である。

【００４１】無線基地局１は、１フレームで予約信号と
追加送信要求を同時に受信したとき、予約信号を送信し
たパケット端末に対して優先して送信許可を与える。ま
た、複数の予約信号を受信したときは送信要求長を比較
し、送信要求長の短いパケット端末に対して優先して送
信許可を与える。

【００４２】図８においては、予約信号を送信したパケ
ット端末３の送信要求長が３、パケット端末４の送信要
求長が２のため、送信要求長の短いパケット端末４に対
する送信許可タイミングは１、パケット端末３に対する
送信許可タイミングは３、追加送信要求のパケット端末
２に対する送信許可タイミングは６となり、パケット端
末４の送信を、次いでパケット端末３の送信を優先す
る。

【００４３】〔第６の実施形態〕図９に、第６の実施形
態におけるスケジューリング型空線制御アクセス方法の
動作例（請求項６に対応）を示す。本実施形態は、無線
基地局がパケット端末とパケット通信を行っている最中
に、例えば、回線交換端末からの回線交換呼が新たに発
生した場合など、パケットチャネルに使用しているスロ
ット数を変更する必要が生じた場合に対応できるように
したものである。

【００４４】まず、図２と同様の手順で、無線基地局１
はパケット端末２とパケット端末３に送信許可を与え、
パケット端末２とパケット端末３は、パケット群の送信
を開始する。無線基地局１は、回線交換端末５からの回
線交換呼が新たに発生したとき、予約期間中はスロット
の回線交換呼への割当を保留し、予約期間終了後、パケ
ットチャネルのスロット数を第１スロットから第３スロ
ットまでの３スロットに変更し、第４スロットに回線交
換呼を割り当てる。そして、以後第１スロットから第３
スロットで各パケット端末とのパケット通信を行い、第
４スロットで回線交換端末５との回線交換通信を行う。

【００４５】なお、ここでは予約時間の最大値、すなわ
ち回線交換呼の通信開始を保留する時間は、システム設
計時に許容呼接続遅延時間に対して小さな値となるよう
設計されているものとし、割当保留により回線交換呼が
呼損することはないものとする。

【００４６】〔第７の実施形態〕図１０に、第７の実施
形態におけるスケジューリング型空線制御アクセス方法
の動作例（請求項７に対応）を示す。本実施形態は、無
線基地局がパケット端末とパケット通信を行っている最
中に、パケットチャネルに使用しているスロット数を変
更できるようにすると共に、スロット数の変更をパケッ
ト通信の予約期間終了後に行うようにしたものである。

【００４７】まず、図２と同様の手順で、無線基地局１
はパケット端末２に送信許可を与え、パケット端末２
は、パケット群の送信を開始する。無線基地局１は、新
たに回線交換呼が発生したとき、予約期間中はスロット
の回線交換呼への割当を保留する。パケット端末２は、
パケット転送中に別の長さ４スロットのパケット群の送
信要求が生じたため、先に送信しているパケット群のパ
ケット信号内において、送信要求長４として４スロット
分の追加送信要求を行う。

【００４８】無線基地局１は、回線交換呼のスロット割
り当てを保留中なため、許可信号を送信しない。パケッ
ト端末２は、許可信号を受信しないため再送動作に移
る。無線基地局１は、予約期間終了後、パケットチャネ
ルのスロット数を第１スロットから第３スロットまでの
３スロットに変更し、第４スロットに回線交換呼を割り
当てる。以後、第１スロットから第３スロットでパケッ
ト通信を行い、第４スロットで回線交換通信を行う。

【００４９】次に、上述した各実施形態における動作を
包含した場合の無線基地局１の動作フローを図１１ない
し図１３に示す。まず、無線基地局１は、空線信号を各
端末へ報知し（ステップＳａ１）、次いで各端末からの
予約信号または追加送信要求を受信したか否かを判断す
る（ステップＳａ２）。予約信号または追加送信要求を
受信しなかった場合は、次に、回線交換呼が発生したか
否かを判断する（ステップＳａ３）。

【００５０】ここで、回線交換呼が発生した場合は、パ
ケット通信に使用しているマルチスロット数を削減し
（ステップＳａ４）、その分のスロットを回線交換呼に
割り当て（ステップＳａ５）た後、回線交換呼が終了し
たか否かを判断する（ステップＳａ６）。なお、ステッ
プＳａ３において、回線交換呼が発生しなかった場合に
は、直ちに回線交換呼が終了したか否かの判断を行う。

【００５１】ステップＳａ６において、回線交換呼が終
了した場合は、回線交換呼に使用していたスロットをパ
ケット通信に使用しているマルチスロット数に追加して
（ステップＳａ７）、ステップＳａ１へ戻り、再度空線
信号を報知する。また、回線交換呼が終了していなかっ
た場合は、そのままステップＳａ１へ戻り、再度空線信
号を報知する。そして、ステップＳａ２において、パケ
ット端末から予約信号または追加送信要求を受信した場
合は、予約信号または追加送信要求内の送信要求長から
各パケット端末毎の送信許可タイミングと予約期間を計
算し（ステップＳａ８）た後、現在の下りスロットが、
予約信号または追加送信要求を受信したスロットに対応
するものか否かを判断し（ステップＳａ９）、対応する
スロットだった場合は許可信号を送信し（ステップＳａ
１０）、対応するスロットでなかった場合は禁止信号を
送信する（ステップＳａ１２）。

【００５２】続いて、回線交換呼が発生したか否かを判
断し（ステップＳａ１１）、回線交換呼が発生しなかっ
た場合は、許可信号の送信が完了したか否かの判断を行
う（ステップＳａ１３）。そして、この予約期間中に回
線交換呼が発生した場合は、回線交換呼へのスロット割
当を保留し（ステップＳａ１４）た後、ステップＳａ１
３の判断を行う。

【００５３】ステップＳａ１３において、許可信号の送
信が完了していない場合は、ステップＳａ９へ戻り、以
後、許可信号の送信が完了するまで、ステップＳａ９〜
Ｓａ１３の処理を繰り返す。一方、許可信号の送信が完
了した場合は、回線交換呼が発生したか否かを判断し
（ステップＳａ１５）、回線交換呼が発生しなかった場
合は、次に追加送信要求を受信したか否かを判断する
（ステップＳａ１６）。また、回線交換呼が発生した場
合は、回線交換呼を保留（ステップＳａ１７）後、ステ
ップＳａ１６の判断を行う。

【００５４】予約期間中に追加送信要求を受信した場合
（ステップＳａ１６の判断結果がＹｅｓ）、回線交換呼
が保留中でなく（ステップＳａ１８の判断結果がＮ
ｏ）、かつ、追加送信許可を与える場合（ステップＳａ
１９の判断結果がＹｅｓ）は、追加送信要求内の送信要
求長から送信許可タイミングと予約期間を計算し（ステ
ップＳａ２０）た後、現在の下りスロットが、追加送信
要求を受信したスロットに対応するものか否かを判断し
（ステップＳａ２１）、対応するスロットだった場合、
許可信号を送信し（ステップＳａ２３）、対応するスロ
ットでなかった場合、禁止信号を送信する（ステップＳ
ａ２２）。

【００５５】そして、予約期間が終了したか否かを判断
し（ステップＳａ２４）、予約期間が終了していない場
合は、禁止信号を送信して（ステップＳａ２５）、以
後、予約期間が終了するまで、ステップＳａ１５〜Ｓａ
２５までの処理を繰り返す。なお、ステップＳａ１６
で、予約期間中に追加送信要求を受信しなかった場合
（判断結果がＮｏ）、または、ステップＳａ１８で回線
交換呼が保留中であった場合、（判断結果がＹｅｓ）、
あるいは、ステップＳａ１９で追加送信許可を与えない
場合（判断結果がＮｏ）の場合は、直ちにステップＳａ
２４の処理を行う。

【００５６】ステップＳａ２４で予約期間が終了したと
判断されると、回線交換呼のスロット割当が保留中か否
かの判断を行い（ステップＳａ２６）、保留中の場合は
パケットチャネルのマルチスロット数を削減し（ステッ
プＳａ２７）て、回線交換呼にスロットを割り当てる
（ステップＳａ２８）。そして、回線交換呼にスロット
を割り当てた後、または、回線交換呼のスロット割当が
保留中でなかった場合は、回線交換呼が終了したか否か
の判断を行い（ステップＳａ２９）、回線交換呼が終了
した場合は、回線交換呼に使用していたスロットをパケ
ット通信に使用しているマルチスロットに追加し（ステ
ップＳａ３０）、ステップＳａ１へ戻り、再度空線信号
を報知する。一方、回線交換呼が終了していなかった場
合は、直ちにステップＳａ１へ戻り、再度空線信号を報
知する。

【００５７】なお、図１１〜図１３において、ステップ
Ｓａ８〜Ｓａ１０，Ｓａ１２，Ｓａ１３における処理
は、請求項１に記載のスケジューリング型空線制御アク
セス方法における特徴部分に対応し、また、ステップＳ
ａ８〜Ｓａ１０，Ｓａ１２，Ｓａ１３およびステップＳ
ａ１６，Ｓａ１９〜Ｓａ２３における処理は、請求項２
に記載のスケジューリング型空線制御アクセス方法にお
ける特徴部分に対応する。

【００５８】また、特にステップＳａ８の処理は、請求
項３ないし５に記載のスケジューリング型空線制御アク
セス方法における特徴部分に対応し、ステップＳａ２０
の処理は、請求項４および５に記載のスケジューリング
型空線制御アクセス方法における特徴部分に対応する。

【００５９】さらに、ステップＳａ１４，Ｓａ１７，Ｓ
ａ２６〜Ｓａ３０における処理は、請求項６に記載のス
ケジューリング型空線制御アクセス方法における特徴部
分に対応し、ステップＳａ１８における処理は、請求項
７に記載のスケジューリング型空線制御アクセス方法に
おける特徴部分に対応する。

【００６０】次に、前述した各実施形態における各パケ
ット端末の動作フローを図１４、図１５に示す。まず、
パケット端末は、送信パケットが生じたか否かを判断し
（ステップＳｂ１）、送信パケットが生じたときは、送
信要求長を計算し（ステップＳｂ２）た後、空線信号を
受信したか否かの判断を行う（ステップＳｂ３）。

【００６１】空線信号を受信すると、スロットの中から
任意の上りスロットを選択して（ステップＳｂ４）予約
信号を送信する（ステップＳｂ５）。そして、予約信号
を送信したスロットに対応する下りスロットで許可信号
を受信したか否かを判断し（ステップＳｂ６）、許可信
号を受信しなかった場合はランダム時間待機して（ステ
ップＳｂ７）ステップＳａ３へ戻る。また、受信した場
合は、許可信号内の送信許可タイミングまで待機し（ス
テップＳｂ８）た後、送信パケットを送信バッファヘ転
送してパケット信号を送信する（ステップＳｂ９）。

【００６２】次に、追加送信パケットが生じたか否かを
判断し（ステップＳｂ１０）、生じなかった場合は、パ
ケット信号を送信し（ステップＳｂ１１）た後、送信バ
ッファが空か否かを判断し（ステップＳｂ１２）、空で
なかった場合はステップＳｂ１０へ戻り、空だった場合
はステップＳｂ１へ戻る。一方、ステップＳｂ１０にお
いて、追加送信パケットが生じた場合は、追加する送信
要求長を計算し（ステップＳｂ１３）、追加送信要求を
パケット信号に付与して（ステップＳｂ１４）送信する
（ステップＳｂ１５）。

【００６３】その後、追加送信要求を送信したスロット
に対応する下りスロットのタイミングになったか否かを
判断（ステップＳｂ１６）し、そのタイミングになって
いない場合は、送信バッファが空になったか否かを判断
し（ステップＳｂ１７）て、送信バッファが空の場合
は、ステップＳｂ１６へ戻って、追加送信要求を送信し
たスロットに対応する下りスロットのタイミングになる
まで待機し、送信バッファが空でない場合は、ステップ
Ｓｂ１５へ戻って引き続きパケット信号を送信する。

【００６４】一方、ステップＳｂ１６において、追加送
信要求を送信したスロットに対応する下りスロットのタ
イミングになった場合、許可信号を受信したか否かを判
断し（ステップＳｂ１８）、許可信号を受信しなけれ
ば、ステップＳｂ１２へ進む。また、許可信号を受信し
た場合は、許可信号内の送信許可タイミングになったか
否かを判断し（ステップＳｂ１９）、送信許可タイミン
グになっていない場合は、送信バッファが空になったか
否かを判断し（ステップＳｂ２０）て、送信バッファが
空の場合は、ステップＳｂ１９へ戻って、送信許可タイ
ミングになるまで待機し、送信バッファが空でない場合
は、引き続きパケット信号を送信し（ステップＳｂ２
１）た後、ステップＳｂ１９へ戻る。

【００６５】そして、送信許可タイミングになると、追
加送信パケットを送信バッファへ転送し（ステップＳｂ
２２）た後、ステップＳｂ１２へ進み、送信バッファが
空でなかった場合はステップＳｂ１０へ戻り、引き続き
パケット信号を送信する。空だった場合はステップＳｂ
１へ戻り、上述した動作を最初から実行する。

【００６６】なお、図１４，図１５において、特にステ
ップＳｂ８における処理は、請求項１に記載のスケジュ
ーリング型空線制御アクセス方法における特徴部分に対
応し、また、ステップＳｂ１０，Ｓｂ１３〜Ｓｂ２２に
おける処理は、請求項２に記載のスケジューリング型空
線制御アクセス方法における特徴部分に対応する。

【００６７】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１記載の発
明によれば、前記予約信号を送信した単数または複数の
前記パケット端末に対して、それぞれ個別の送信許可タ
イミングを付与した前記許可信号を送信し、単数または
複数の前記予約信号内の前記送信要求長の総計の期間を
予約期間として、前記禁止信号を送信し続け、前記パケ
ット端末は順次前記許可信号内で指示された自局の前記
送信許可タイミングを起点として前記第１のパケット群
を送信し、前記無線基地局は、前記予約期間が終了した
後に、前記禁止信号を前記空線信号に切り替えるので、
無線基地局が、１フレーム内で複数の予約信号を受信し
たとき、各パケット端末毎に送信許可タイミングを調整
することにより、予約信号を受信した全てのパケット端
末に対して送信許可を与えることが可能であり、パケッ
ト再送に起因する遅延時間と衝突の発生を防止し、チャ
ネル利用効率を高くする効果が得られる。

【００６８】また、請求項２記載の発明によれば、追加
送信許可を与える条件の下、前記予約期間中の場合は、
前記許可信号に前記送信許可タイミングを付与して当該
パケット端末に送信し、前記予約期間に前記第２のパケ
ット群の長さを追加して、前記禁止信号の送信を継続
し、前記パケット端末は前記許可信号内の前記送信許可
タイミングを起点として前記第２のパケット群の送信を
開始し、前記無線基地局は前記予約期間が終了した後
に、前記禁止信号を前記空線信号に切り替え、追加送信
許可を与えかつ前記予約期間中でない条件の下、他に前
記予約信号または前記追加送信要求を受信していない場
合は、前記許可信号に送信許可タイミングを付与して当
該パケット端末に送信し、前記第２のパケット群の長さ
を前記予約期間として、前記禁止信号を送信し続け、前
記パケット端末は前記許可信号内の前記送信許可タイミ
ングを起点として前記第２のパケット群の送信を開始
し、前記無線基地局は、前記予約期間が終了した後に、
前記禁止信号を前記空線信号に切り替え、追加送信許可
を与えかつ前記予約期間中でない条件の下、他に前記予
約信号または前記追加送信要求を受信した場合は、各々
の前記パケット端末に対してそれぞれ個別に設定した前
記送信許可タイミングを付与した前記許可信号を送信
し、前記予約信号内の前記第１のパケット群の長さおよ
び前記追加送信要求内の前記第２のパケット群の長さの
総計の期間を予約期間として、前記禁止信号を送信し続
け、前記各パケット端末は前記許可信号内の前記送信許
可タイミングを起点として前記第１のパケット群または
第２のパケット群の送信を開始し、前記無線基地局は、
前記予約期間が終了した後に、前記禁止信号を前記空線
信号に切り替えるので、無線基地局は１フレーム内で追
加送信要求と予約信号を受信した場合でも、各パケット
端末毎に送信許可タイミングを調整することにより、予
約信号と追加送信要求を受信した全てのパケット端末に
対して送信許可を与えることが可能であり、パケット再
送に起因する遅延時間と衝突の発生を防止し、チャネル
利用効率を高くする効果が得られる。

【００６９】また、請求項３記載の発明によれば、前記
無線基地局は、１フレーム内で複数の予約信号を受信し
たとき、前記各予約信号内の前記第１のパケット群の長
さを比較し、前記第１のパケット群の長さの短い前記パ
ケット端末に優先して送信許可を与えるように前記送信
許可タイミングを設定するので、長さの短いパケット群
を持つパケット端末が、長さの長いパケット群を持つパ
ケット端末の送信終了を待つことを防止することが可能
であり、パケットの遅延時間を減少する効果が得られ
る。

【００７０】また、請求項４記載の発明によれば、前記
無線基地局が、追加送信要求を送信した前記パケット端
末よりも、前記予約信号を送信した前記パケット端末に
優先して送信許可を与えるように前記送信許可タイミン
グを設定するので、パケット端末が追加送信要求により
継続してパケット信号を送信するとき、新たに送信パケ
ットが生じた他のパケット端末が優先して送信すること
が可能であり、各パケット端末で遅延時間が平等となる
効果が得られる。

【００７１】また、請求項５記載の発明によれば、前記
無線基地局が、追加送信要求を送信した前記パケット端
末よりも、前記予約信号を送信した前記パケット端末を
優先し、かつ、前記各予約信号内の前記第１のパケット
群の長さを比較し、前記第１のパケット群の長さの短い
前記パケット端末を優先して送信許可を与えるように前
記送信許可タイミングを設定するので、送信の優先順位
が上位から、長さの短い第１パケット群を持つパケット
端末、長さの長い第１パケット群を持つパケット端末、
追加送信要求のパケット端末とすることが可能であり、
パケットの遅延時間を減少し、かつ各パケット端末で遅
延時間が平等となる効果が得られる。

【００７２】また、請求項６記載の発明によれば、前記
無線基地局が、前記パケットチャネルに使用しているス
ロット数を変更する必要が生じたとき、前記予約期間中
は変更を保留し、前記予約期間終了後変更を行うので、
パケットチャネルのスロット数に変更が生じたとき、パ
ケット端末がパケット送信中であった場合は、パケット
群の送信を中断することなく送信完了後パケットチャネ
ル数を変更することが可能であり、パケット群の再送に
起因するチャネル効率の低下を防止する効果が得られ
る。

【００７３】また、請求項７記載の発明によれば、前記
無線基地局は前記パケットチャネルに使用しているスロ
ット数を変更する必要が生じたとき、前記予約期間中は
変更を保留し、前記追加送信要求を受信した場合は送信
を許可せずに、前記予約期間終了後変更を行うので、パ
ケットチャネルのスロット数に変更が生じたとき、パケ
ット端末がパケット群の送信途中であった場合は、パケ
ット送信を中断することなくパケットチャネル数を変更
することが可能であり、パケット群の再送に起因するチ
ャネル効率の低下を防止する効果が得られる。また、追
加送信要求時にこれを許可せずにパケットチャネルのス
ロット数の変更を実行することにより、保留時間の増加
を抑える効果が得られる。

【００７４】以上、詳細に説明したように、本発明によ
れば、１フレーム内で複数のパケット端末からの予約信
号を受信したときに、無線基地局が送信許可タイミング
を調整して各パケット端末に個別に指示することによ
り、チャネル利用効率が高く遅延時間の少ないスケジュ
ーリング型空線制御アクセス方式を提供することが可能
となる。

【００７５】また、１フレーム内で追加送信要求と予約
信号を受信したとき、無線基地局が送信許可タイミング
を調整して各パケット端末に個別に指示することによ
り、チャネル利用効率が高く遅延時間の少ないスケジュ
ーリング型空線制御アクセス方式を提供することが可能
となる。また、パケット群単位で再送を行うとき、パケ
ット群の送信中断を防止することにより、チャネル利用
効率を劣化することなくマルチスロット数を動的に変更
可能なスケジューリング型空線制御アクセス方法を提供
することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施形態における無線パケット通信
の構成を示す図である。

【図２】 本発明の第１の実施形態におけるスケジュー
リング型空線制御アクセス方法の動作例を示す図であ
る。

【図３】 本発明の第２の実施形態におけるスケジュー
リング型空線制御アクセス方法の動作例を示す図であ
る。

【図４】 本発明の第３の実施形態におけるスケジュー
リング型空線制御アクセス方法の動作例のうち、パケッ
ト端末２が予約期間中に追加送信要求した場合を示す図
である。

【図５】 本発明の第３の実施形態におけるスケジュー
リング型空線制御アクセス方法の動作例のうち、パケッ
ト端末２とパケット端末３の予約期間中にパケット端末
２が追加送信要求した場合を示す図である。

【図６】 本発明の第３の実施形態におけるスケジュー
リング型空線制御アクセス方法の動作例のうち、パケッ
ト端末が予約期間終了後に追加送信要求した場合を示す
図である。

【図７】 本発明の第４の実施形態におけるスケジュー
リング型空線制御アクセス方法の動作例を示す図であ
る。

【図８】 本発明の第５の実施形態におけるスケジュー
リング型空線制御アクセス方法の動作例を示す図であ
る。

【図９】 本発明の第６の実施形態におけるスケジュー
リング型空線制御アクセス方法の動作例を示す図であ
る。

【図１０】 本発明の第７の実施形態におけるスケジュ
ーリング型空線制御アクセス方法の動作例を示す図であ
る。

【図１１】 本発明の実施形態における無線基地局の動
作フローを示す図である。

【図１２】 本発明の実施形態における無線基地局の動
作フローを示す図である。

【図１３】 本発明の実施形態における無線基地局の動
作フローを示す図である。

【図１４】 本発明の実施形態におけるパケット端末の
動作フローを示す図である。

【図１５】 本発明の実施形態におけるパケット端末の
動作フローを示す図である。

【図１６】 ＩＣＭＡ−ＰＥを３多重ＴＤＭＡ方式のマ
ルチスロット対応に拡張した方式の動作例を示す図であ
る。

【図１７】 ＩＣＭＡ−ＢＲの動作例を示す図である。

【符号の説明】

１ 無線基地局 ２〜４ パケット端末 ５ 回線交換端末

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 無線基地局と該無線基地局配下の複数の
   パケット端末との間で共通のパケットチャネルを用いて
   無線パケット通信を行い、 前記無線基地局と前記パケット端末との間の無線チャネ
   ルはスロット化されｎスロット（ｎ：自然数）を１フレ
   ームとするフレーム構成をとり、 前記無線基地局は前記パケットチャネルが使用中である
   ことを示す禁止信号と、空き状態であることを示す空線
   信号とを報知する手段を有し、新たにパケットを送信し
   ようとする前記各パケット端末は前記空線信号が報知さ
   れている状態において、まず、前記無線基地局へ予約信
   号を送信し、次いで前記無線基地局から当該パケット端
   末に対して送信権を与える許可信号を受信した後に後続
   のパケット送信を開始し、前記無線基地局は当該パケッ
   ト端末からのパケットを受信している間、前記禁止信号
   の報知を行って他のパケット端末からのアクセスを禁止
   する空線制御アクセス方法において、 前記パケットチャネルは１フレーム内で複数のスロット
   を使用するマルチスロット構成とし、前記予約信号は１
   フレーム内の複数スロットで送信可能であり、 前記パケット端末は、あらかじめ送信しようとするパケ
   ットを単数または複数個集めて第１のパケット群を生成
   し、前記空線信号を受信したスロットに対応する１フレ
   ーム内の上りスロットの中から任意のスロットを選択し
   て前記予約信号を送信し、前記予約信号には前記第１の
   パケット群の長さを送信要求長として付与し、 前記無線基地局は１フレーム内で単数または複数の前記
   予約信号を受信したとき、前記予約信号を送信した単数
   または複数の前記パケット端末に対して、それぞれ個別
   の送信許可タイミングを付与した前記許可信号を送信
   し、単数または複数の前記予約信号内の前記送信要求長
   の総計の期間を予約期間として、前記禁止信号を送信し
   続け、 前記パケット端末は順次前記許可信号内で指示された自
   局の前記送信許可タイミングを起点として前記第１のパ
   ケット群を送信し、 前記無線基地局は、前記予約期間が終了した後に、前記
   禁止信号を前記空線信号に切り替えることを特徴とする
   スケジューリング型空線制御アクセス方法。
2. 【請求項２】 請求項１に記載のスケジューリング型空
   線制御アクセス方式において、 前記パケット端末は、前記第１のパケット群の送信後に
   引き続き送信する第２のパケット群がある場合、前記第
   １のパケット群のパケット信号内において前記第２のパ
   ケット群の追加送信要求を行い、追加する前記第２のパ
   ケット群の長さを前記送信要求長として付与し、 前記無線基地局は前記第２のパケット群に対して追加送
   信許可を与えない場合は前記予約期間が終了した後に、
   前記禁止信号を前記空線信号に切り替え、 追加送信許可を与える条件の下、前記予約期間中の場合
   は、前記許可信号に前記送信許可タイミングを付与して
   当該パケット端末に送信し、前記予約期間に前記第２の
   パケット群の長さを追加して、前記禁止信号の送信を継
   続し、 前記パケット端末は前記許可信号内の前記送信許可タイ
   ミングを起点として前記第２のパケット群の送信を開始
   し、前記無線基地局は前記予約期間が終了した後に、前
   記禁止信号を前記空線信号に切り替え、 追加送信許可を与えかつ前記予約期間中でない条件の
   下、他に前記予約信号または前記追加送信要求を受信し
   ていない場合は、前記許可信号に前記送信許可タイミン
   グを付与して当該パケット端末に送信し、前記第２のパ
   ケット群の長さを前記予約期間として、前記禁止信号を
   送信し続け、 前記パケット端末は前記許可信号内の前記送信許可タイ
   ミングを起点として前記第２のパケット群の送信を開始
   し、前記無線基地局は、前記予約期間が終了した後に、
   前記禁止信号を前記空線信号に切り替え、 追加送信許可を与えかつ前記予約期間中でない条件の
   下、他に前記予約信号または前記追加送信要求を受信し
   た場合は、各々の前記パケット端末に対してそれぞれ個
   別に設定した前記送信許可タイミングを付与した前記許
   可信号を送信し、前記予約信号内の前記第１のパケット
   群の長さおよび前記追加送信要求内の前記第２のパケッ
   ト群の長さの総計の期間を予約期間として、前記禁止信
   号を送信し続け、 前記各パケット端末は順次前記許可信号内の前記送信許
   可タイミングを起点として前記第１のパケット群または
   第２のパケット群の送信を開始し、前記無線基地局は、
   前記予約期間が終了した後に、前記禁止信号を前記空線
   信号に切り替えることを特徴とするスケジューリング型
   空線制御アクセス方法。
3. 【請求項３】 請求項１に記載のスケジューリング型空
   線制御アクセス方法において、 前記無線基地局は１フレーム内で複数の予約信号を受信
   したとき、前記各予約信号内の前記第１のパケット群の
   長さを比較し、前記第１のパケット群の長さの短い前記
   パケット端末に優先して送信許可を与えるように前記送
   信許可タイミングを設定することを特徴とするスケジュ
   ーリング型空線制御アクセス方法。
4. 【請求項４】 請求項２に記載のスケジューリング型空
   線制御アクセス方法において、 前記無線基地局は１フレーム内で単数または複数の前記
   予約信号と、前記追加送信要求を受信したとき、前記追
   加送信要求を送信した前記パケット端末より前記予約信
   号を送信した前記パケット端末に優先して送信許可を与
   えるように前記送信許可タイミングを設定することを特
   徴とするスケジューリング型空線制御アクセス方法。
5. 【請求項５】 請求項２に記載のスケジューリング型空
   線制御アクセス方法において、 前記無線基地局は１フレーム内で複数の前記予約信号
   と、前記追加送信要求を受信したとき、前記追加送信要
   求を送信した前記パケット端末より前記予約信号を送信
   した前記パケット端末を優先し、かつ前記各予約信号内
   の前記第１のパケット群の長さを比較し、前記第１のパ
   ケット群の長さの短い前記パケット端末を優先して送信
   許可を与えるように前記送信許可タイミングを設定する
   ことを特徴とするスケジューリング型空線制御アクセス
   方法。
6. 【請求項６】 請求項１または３のいずれかに記載のス
   ケジューリング型空線制御アクセス方法において、 前記無線基地局は前記パケットチャネルに使用している
   スロット数を変更する必要が生じたとき、前記予約期間
   中は変更を保留し、前記予約期間終了後変更を行うスケ
   ジューリング型空線制御アクセス方法。
7. 【請求項７】 請求項２、４または５のいずれかに記載
   のスケジューリング型空線制御アクセス方法において、 前記無線基地局は前記パケットチャネルに使用している
   スロット数を変更する必要が生じたとき、前記予約期間
   中は変更を保留し、前記追加送信要求を受信した場合は
   送信を許可せずに、前記予約期間終了後変更を行うスケ
   ジューリング型空線制御アクセス方法。