JPH1056322A - マイクロストリップ給電円筒形スロット・アンテナ - Google Patents

マイクロストリップ給電円筒形スロット・アンテナ

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JPH1056322A
JPH1056322A JP9108959A JP10895997A JPH1056322A JP H1056322 A JPH1056322 A JP H1056322A JP 9108959 A JP9108959 A JP 9108959A JP 10895997 A JP10895997 A JP 10895997A JP H1056322 A JPH1056322 A JP H1056322A
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Eichi Ho Chien
チェン・エイチ・ホ
Kei Shiyumeikaa Pooru
ポール・ケイ・シュメイカー
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GARMIN CORP
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    • H01Q13/00Waveguide horns or mouths; Slot antennas; Leaky-waveguide antennas; Equivalent structures causing radiation along the transmission path of a guided wave
    • H01Q13/10Resonant slot antennas
    • H01Q13/12Longitudinally slotted cylinder antennas; Equivalent structures
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/36Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith
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    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/36Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith
    • H01Q1/38Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith formed by a conductive layer on an insulating support
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    • H01Q11/00Electrically-long antennas having dimensions more than twice the shortest operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q11/02Non-resonant antennas, e.g. travelling-wave antenna
    • H01Q11/08Helical antennas
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q13/00Waveguide horns or mouths; Slot antennas; Leaky-waveguide antennas; Equivalent structures causing radiation along the transmission path of a guided wave
    • H01Q13/10Resonant slot antennas

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  • Waveguide Aerials (AREA)
  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対象物と衛星との間のより好適な通信を可能
にするマイクロストリップ給電円筒スロット・アンテナ
を提供する。 【解決手段】 マイクロストリップ給電円筒スロット・
アンテナは、円筒形ベース・メンバと、前記円筒形ベー
ス・メンバに配置された第1導電コーティングと、前記
導電コーティングに配置され且つ前記円筒形ベース・メ
ンバに関してらせん構造を有する少なくとも1つのスロ
ットと、前記スロットの各々に対応し、個々の前記スロ
ットを交差し且つ距離Dだけ前記スロットを越えて延び
るフィード線とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグローバル・ポジシ
ョニング・システム(GPS)、INMARSAT、M
SAT、PROSAT、NAVSTARなどにおいて用
いられるもののようなLバンド通信衛星システム・アン
テナに一般に関連し、特に、それらのシステムにおいて
用いるためのマイクロストリップ給電円筒スロット・ア
ンテナ(microstrip-fed cylindrical slot antenna)
に関連する。
【0002】
【従来の技術】衛星通信ネットワークの発展はここ10
年で設計及び開発の段階から実用的システムの段階まで
進んできた。グローバル・ポジショニング・システム
(GPS)は衛星通信を用いるシステムにおける1つの
大きな成果である。
【0003】GPSシステムが用いられる1つの分野は
航空機のアビオニクスである。航空機ネットワークのた
めの商用のGPSユーザ装置は、右円偏波(right-hand
circular polarization)及び上部半球のほぼ全体にわ
たる均一パターンの有効範囲(カバレッジ(coverag
e))を提供可能なアンテナを必要とする。広い有効範
囲にわたっての均一の振幅の応答によって、受信機が衛
星への信号ロックを適当な信号対ノイズ比で維持するこ
とを可能とする。高速の航空機では衛星に対するルック
・アングル(look angle)が常に変化するので、広いビ
ーム幅カバレッジによって、受信機が見える限りの視覚
可能な衛星を追従することが可能となり、システムの適
正な精密度の幾何学的希釈(GDPO)を維持する。ま
た、多くの抗力を有さず且つ航空機の入念な構造的変更
を必要としない機械的構成は、衛星対空(satellite-to
-air)通信リンクにおける空中ターミナルの別の重要な
問題である。スロット・アンテナは、高度に力学的な航
空機上への低い形(low-profile)の又は平面的な取り
付け(flush installation)が要求される応用に好適で
ある。
【0004】スロットのある円筒アンテナは、アンドリ
ュー・アルフォード(Andrew Alford)による「ロング
・スロット・アンテナ(Long Slot Antenna)」(Pr
oc.Natl. Electronics Con
f., p.143, 1946)と題された論文に最
初に紹介された。アルフォードによって提案されたスロ
ット円筒アンテナの物理的構造は、スロットのある金属
薄板が円筒形に曲げられたものからなる。アルフォード
はこの型の垂直スロットのある円筒を十分な数のシャン
ト・ループをもつ共振送信線として記述している。図1
は従来のスロット円筒アンテナの物理的構造を示す。図
1に示されるように、アンテナはスロットのある金属薄
板を円筒10のように曲げることによって形成される。
円筒10の周りの円周経路の十分に低いインピーダンス
に起因して殆どの電流が円筒の周りの水平ループ12を
流れることが理解されるであろう。図1に示されたよう
に電流を放射スロット16に送るために同軸フィード1
4が与えられる。アンテナは水平面においてほぼ円形の
パターンで水平偏波フィールド(horizontally polariz
ed field)を放射する。このタイプの垂直スロット・ア
ンテナは水平面において円形パターンを又は全方向性を
もつ水平偏波を放送するのに好適である。
【0005】円筒アンテナは従来技術で開示されてき
た。例えば、ヤマダ(Yamada)その他によるアメリカ合
衆国特許第5353040号は、航空機において使用す
るための4線式円筒アンテナ及び4線式段付き円筒アン
テナ(four wire stepped cylindrical antenna)を開
示する。ヤマダは、4線式円筒アンテナは異なる周波数
帯を通じて同時に送信及び受信をするのには十分に広域
ではない、ということを明確に述べている。この問題は
ヤマダによって、異なる円周を有し且つ共軸に配置され
た2つの円筒アンテナの間に段(ステップ(step))を
提供することによって克服されている。このアンテナの
構造は円筒を通じて配置されたスロットを開示していな
いことが理解されるであろう。
【0006】テレット(Terret)その他によるアメリカ
合衆国特許第5255005号は、2つのバイファイラ
・ヘリックス(bifilar helix)で形成される4線式円
筒形クオドリファイラ(quadrifilar(4本巻き))・
ヘリックス・アンテナを開示している。図1に示される
ように、これらヘリックスの各々は異なる直径を有す
る。個々のヘリックスを形成する各ワイヤの長さはλ/
2とλの間である。このアンテナの構造は円筒を通じて
配置されたスロットを開示していないことが理解される
であろう。
【0007】ジェイラム(Jairam)によるアメリカ合衆
国特許第5200757号は、ホーン軸(horn axis)
に対して45°の角度で延びる並列側方スロット(para
llelsided slot)を有する円筒アンテナを開示する。こ
れらのスロットは円筒の全長に沿って延びない。
【0008】ヒルツ(Hiltz)その他によるアメリカ合
衆国特許第5427032号は、遠隔ソースから無線信
号を受信するための円筒アンテナの使用を開示する。
【0009】ムーア(Moore)によるアメリカ合衆国特
許第4675691号は、図4に示されるように円筒の
長さに沿って配置された少なくとも1つのスロットを有
する円筒アンテナを開示する。
【0010】ルーカス(Lucas)その他によるアメリカ
合衆国特許第4451830号は、4つの直交的に配置
された長手方向に延びるスロットで形成される円筒形放
射器を備えるアンテナを開示する。各スロットの裏側に
は円筒内へ延びる個別の空洞(キャビティ(cavity))
がある。
【0011】グリーザー(Greiser)によるアメリカ合
衆国特許第4012744号は、バイファイラ・ヘリッ
クスを有する円筒アンテナを備える円偏波広域ビーム
(circularly polarized broad beam)・アンテナ・シ
ステムを開示する。アンテナはバイファイラ・ヘリック
スに結合された平面部分を有する。
【0012】マイクロストリップ給電スロット・アンテ
ナの放射特性は、ヤシムラ(Yashimura)による「マイ
クロストリップ・スロット・アンテナ(Microstrip Slo
t Antenna)」(IEEE Trans. Micro
wave Theory Tech., vol. M
TT−20, pp.760−762, Nov. 1
972)と題された論文で最初に報告されている。ヤシ
ムラはマイクロストリップ給電スロット・アンテナの多
種の幾何学的構成に対する入力インピーダンスと放射パ
ターンとを測定した。これらのスロット・アンテナの物
理的構造は簡単な且つ従来のフォトエッチング技術によ
って作られ、且つモノリシック集積回路(MIC)及び
マイクロ波モノリシック集積回路(MMIC)トランシ
ーバに適するものと考えられている。また、これらのス
ロット・アンテナは、双方向及び単方向放射パターンを
発生することができ且つ必要とされる給電及び整合技術
が簡単なものであるという利点を有する。図2はこの従
来技術のマイクロストリップ給電スロット・アンテナの
物理的構造を示す。図2に示されるように、放射スロッ
ト18の長い方の側Lはマイクロストリップ給電線20
に垂直である。マイクロストリップ給電線20は放射ス
ロット18を横切り、誘電基板22を通じて短絡され
る。マイクロストリップ・グラウンド24は誘電基板2
2の上に配置される。スロット放射器はその中心から又
はその中心から離れた所で励振される。中央給電(cent
er-fed)スロット・アンテナは、放射スロット18の入
力インピーダンスを50Ωマイクロストリップ給電線2
0に整合させるための整合回路を必要とする。マイクロ
ストリップ給電スロット・アンテナは装荷送信線(load
ed transmission line)によってモデル化され得る。
【0013】図3は図2のマイクロストリップ給電スロ
ット・アンテナの等価回路を示す。放射スロット18
は、放射スロット18から放射される出力を表す放射抵
抗Rsが負荷として与えられる2つの短絡されたスロッ
ト線26及び28によってモデル化される。マイクロス
トリップ給電線20と放射スロット18との間の電磁結
合は変圧器30によってモデル化される。巻数比nの値
及び相互結合係数(mutual coupling coefficient)M
の値が入力インピーダンスの決定において重要であるこ
とが理解されるであろう。変圧器30は誘電基板22の
電気的等価物である。
【0014】マイクロストリップ・アンテナは従来技術
において開示されてきた。例えば、ラーム(Rahm)その
他によるアメリカ合衆国特許第5216430号は低イ
ンピーダンス印刷回路放射素子を開示し、デ・ブリース
(De Vries)によるアメリカ合衆国特許第461254
3号は円筒に取り付けられた円筒マイクロストリップ給
電アンテナを開示する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、右円
偏波及び上部半球のほぼ全体にわたる均一パターンのカ
バレッジを提供するマイクロストリップ給電円筒スロッ
ト・アンテナを提供することである。
【0016】本発明の別の目的は、考慮されるほどの抗
力を有さず且つ航空機の入念な構造的変更を必要としな
い機械的構成を備えるマイクロストリップ給電円筒スロ
ット・アンテナを提供することである。
【0017】本発明の更に別の目的は、コンパクト・サ
イズで、低コストで、大量生産が容易で、ほぼ半球の放
射カバレッジを有し、且つ円偏波特性を有するマイクロ
ストリップ給電円筒スロット・アンテナを提供すること
である。
【0018】本発明の更に別の目的は、120°より多
い3dBビーム幅及び15dBより多い前後比(front-
back ratio)を有するマイクロストリップ給電円筒スロ
ット・アンテナを提供することである。
【0019】本発明の更に別の目的は、アンテナとその
励振との間の複雑な整合手段を導入する必要をなくすマ
イクロストリップ給電円筒スロット・アンテナを提供す
ることである。
【0020】上記の例のすべてにおいて、本発明の更に
別の目的は、高度に力学的な航空機上への低い形の又は
平面的な取り付けが可能なマイクロストリップ給電円筒
スロット・アンテナを提供することである。
【0021】最後に、本発明の更に別の目的は、良好な
円偏波、放射パターン、前後比、及び広いビーム幅を有
するマイクロストリップ給電円筒スロット・アンテナを
提供することである。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の大きな一面に従
うと、半波長マイクロストリップ給電円筒スロット・ア
ンテナが提供される。この設計技術は、4つの90°差
動給電(differential-fed)マイクロストリップ線のグ
ラウンド面にエッチングされた4つの3/4巻き円筒ス
ロットを用いる。マイクロストリップ・フィード線の間
のフェーズの直角位相は円偏波を励振する。
【0023】本発明の別の大きな一面に従うと、4分の
1波長マイクロストリップ給電円筒スロット・アンテナ
が提供される。この円筒スロット・アンテナは4つの1
/2巻きマイクロストリップ給電円筒スロットから構成
される。
【0024】本発明のその他の目的及び特徴は以下の好
適な実施例の詳細な説明から明確になる。
【0025】
【実施例】図面を参照すると、幾つかの図面では同じ参
照符号は同様のエレメントを表し、特に、図4を参照す
ると、マイクロストリップ・バランを用いる印刷半波長
円筒スロット・アンテナ(printed half-wavelength cy
lindrical slot antenna)90が示されている。理解さ
れるように、アンテナ90はカプトン・ラミネート(ka
pton laminate)110から形成される円筒構造100
を備える。ラミネート110上にはグラウンド面240
が配置される。図4及び図5から理解できるように、4
つの放射スロットがグラウンド面240及びラミネート
110を通して配置される。円筒構造100の上部に短
絡キャップ130が与えられ、キャップ130を経ての
グラウンド面240の電気的接続を提供する。図4のカ
ット線(cut line)112で、図5に示したようにハイ
ブリッド回路が各マイクロストリップ・フィード線に接
続される。便宜的に、各マイクロストリップ・フィード
線は総称的にエレメント200と示され、特定的に文字
a、b、c、dが割り当てられている。
【0026】図4の放射スロット180の各々は、円筒
100の表面にらせん様式で個々のマイクロストリップ
・フィード線200のグラウンド面240にエッチング
される。便宜的に、各放射スロットは総称的にエレメン
ト180と示され、特定的に文字a、b、c、dが割り
当てられている。各放射スロット180の幅は好適には
100ミル(mil)(約2.54mm)である(1ミル
は0.001インチ)。放射スロット180のエッチン
グは従来のリソグラフィ技術によって行われ得ることを
理解すべきである。各マイクロストリップ・フィード線
200は直角に個々の放射スロット180を横切り、個
々のスロット180の方へ距離Dだけ延びる。好適な実
施例において、この距離Dはこのシステムの約4分の1
波長である。従来技術において提案されたスロット円筒
アンテナと異なり、図4の4つの垂直スロットの各々は
円筒構造100の周りに3/4巻きらせん様式でまかれ
る。
【0027】この共振クォドリファイラ構造は、右円偏
波を提供し且つ水平面における放射カバレッジを増加す
るためのものである。給電点において、マイクロストリ
ップ線200の中央の導体は個々の放射スロット180
の方へ約4分の1波長だけ延び、開放(open circuit)
で終わる。この遷移(トランジション(transition))
によって、平衡化された電流が各放射スロット180の
両側に流れ、且つこの遷移はインピーダンスの変換への
影響が少ない。従って、各放射スロットの入力インピー
ダンスは、2つの短絡された端部の間の長さの比率の少
しの調節により50Ωマイクロストリップ・フィード線
に整合される。
【0028】ここで図5を参照する。4つの放射スロッ
ト間の90°位相関係が、マイクロストリップ給電ネッ
トワーク114を用いることによって達成される。給電
ネットワーク114の選択は、分岐線又はリトレース・
カプラ(retrace coupler)、又は整合された又は整合
されていない形式のTスプリッタのようなハイブリッド
型のものであり得る。ハイブリッド・カプラ及び整合T
スプリッタを用いる給電は、吸収負荷をもつ第4ポート
を含む。これら3つの型の給電ネットワークは出力ポー
ト間の良好な分離を有するが、付加的コンポーネントを
用いることによって印刷構成の基本的単純性を減少させ
る。製作及び組み立ての複雑性を減少させるために、放
射スロット180間の要求される90°位相差を生成す
るための1つの出力アームにおける超過4分の1波長線
(excess quarter-wavelength line)をもつ非分離イン
ライン電力スプリッタ(non-isolating inline power s
plitter)が好適である。図5から理解され得るよう
に、Tスプリッタ116がマイクロストリップ線200
とフィード200c及び200dとの間に設けられてい
る。フィード200cとフィード200dとの間に遅延
線118が設けられる。同様の遅延線118がフィード
200aとフィード200bとの間に設けられる。Tス
プリッタ116の端部には別の遅延線132が設けら
れ、この遅延線が放射スロット180aと180c及び
180bと180dの間の要求される180°位相差を
与える。
【0029】図6はマイクロストリップ給電円筒スロッ
ト・アンテナに対する入力インピーダンスの測定された
周波数応答を示す。図6に示されるように、アンテナ9
0は1.5754GHzで57.4+j7.2Ωの入力
インピーダンスで共振する。中心周波数での反射減衰量
(return loss)は20dBよりも大きい。10dBの
反射減衰量を伴う帯域幅は中心周波数の約4%である。
入力インピーダンスは、HP8719Aベクトル・ネッ
トワーク・アナライザを用いてマイクロストリップ給電
ネットワーク114の入力ターミナルで測定されてい
る。
【0030】図7は印刷半波長円筒スロット・アンテナ
の放射パターンを示す。図7に示されるように、半電力
(half power)ビーム幅は130°よりも多く且つ前後
比率は20dBよりも多く、これはグラウンドからの複
数経路信号の抵抗に対してかなり良好なものである。放
射パターンは校正された右円偏波ヘリカル・アンテナを
用いてHP8719Aベクトル・ネットワーク・アナラ
イザを用い測定されたものである。
【0031】半波長円筒スロット・アンテナを検証する
ための野外試験はガルミン(Garmin)のGPS90TM
シーバを用いて行われた。試験は59フィート(約1
7.9m)の精密度の位置的希釈(Position Dilution
of Precision)(PDOP)で衛星幾何学の下で行われ
た。レシーバの棒グラフは、θ=±45°の軸角度内に
位置する衛星1、15、20、21、25はそれぞれ5
1dB、51dB、49dB、49dB、51dBのレ
シーバ位相ノイズに対応する9、9、8、8、9の校正
された信号スケールを有することを示した。θ=±45
°の軸角度の外側に位置する衛星5、14、22はそれ
ぞれ45dB、47dB、49dBのレシーバ位相ノイ
ズに対応する6、7、8の校正された信号スケールを有
する。試験結果に従うと、半波長円筒スロット・アンテ
ナの放射パターン・カバレッジは、GPSレシーバが大
変低い仰角で衛星を追従することを可能にする。半波長
円筒スロット・アンテナは良好な電気的性能を有する
が、4分の1波長放射スロットを適用することによって
アンテナのサイズを更に縮小することができる。
【0032】ここで本発明の第2の実施例を説明する。
同様のエレメントには同じ参照符号が付されているが、
それらにはプライム符号が付されている。以下の説明は
この発明のエレメントと好適な実施例のエレメントとの
差に焦点をあわせている。
【0033】この実施例の主な差は、上述の半波長スロ
ットに代えて4分の1波長スロットが用いられることで
ある。
【0034】図8は印刷4分の1波長円筒スロット・ア
ンテナ90’を示す。4つの放射スロット180’の各
々は円筒構造100の周りに2分の1巻きだけまかれ
る。各マイクロストリップ・フィード線200は直角に
個々の放射スロット180を横切り、個々のスロット1
80の方へ距離Dだけ延びる。好適な実施例において、
この距離Dはこのシステムの約4分の1波長である。各
放射スロット180’の幅は好適には100ミル(mi
l)(約2.54mm)である。4つの4分の1波長放
射スロット180とともに類似のマイクロストリップ給
電ネットワーク114がアンテナ90’とともに用いら
れる。
【0035】図9は4分の1波長円筒スロット・アンテ
ナに対する入力インピーダンスの測定された周波数応答
を示す。図9に示されるように、アンテナは1.575
4GHzで50.7−j1.3Ωの入力インピーダンス
で共振する。中心周波数での反射減衰量は30dBより
も大きく、10dBの反射減衰量を伴う帯域幅は中心周
波数の約1.5%である。図10は4分の1波長円筒ス
ロット・アンテナの放射パターンを示す。半電力ビーム
幅は120°よりも多く、前後比率は15dBよりも多
い。
【0036】4分の1波長円筒スロット・アンテナを検
証するための野外試験はガルミンのGPS90TMレシー
バを用いて行われた。試験は69フィート(約21m)
の精密度の位置的希釈(PDOP)で衛星幾何学の下で
行われた。レシーバの棒グラフは、θ=±45°の軸角
度内に位置する衛星1、15、20、21、25はそれ
ぞれ51dB、51dB、49dB、49dB、51d
Bのレシーバ位相ノイズに対応する9、9、8、8、9
の校正された信号スケールを有することを示す。θ=±
45°の軸角度の外側に位置する衛星5、14、22は
それぞれ45dB、47dB、49dBのレシーバ位相
ノイズに対応する6、7、8の校正された信号スケール
を有する。
【0037】電気的特性に加えて、4分の1波長円筒ス
ロット・アンテナは機械的に好適である。その円筒の寸
法は直径が約1/2インチであり、長さが1-1/2イ
ンチである(1インチは約2.54cm)。支持ベース
及びレドームを含む重さは約1オンス(約28.3グラ
ム)である。
【0038】上記の説明はGPSシステムに焦点を合わ
せたものであるが、本発明の概念は右円偏波及びほぼ全
上半球にわたる均一パターン・カバレッジを有すること
がの望ましい任意の形式のシステムに用いられ得ること
を理解されるべきである。それらのシステムは、INM
ARSAT、MSAT、PROSAT、NAVSTAR
を含むが、これらシステムに制限されるものではない。
更に、Lバンド以外で機能するシステムで本発明の教示
を利用することも可能であることが理解されるべきであ
る。
【0039】本発明を好適な実施例及び添付の図面と関
連して説明したが、多種の変形及び変更が当業者には明
白であることに留意されたい。そのような変形及び変更
は、請求項に記載の本発明の範囲内に含まれるものと理
解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術の円筒スロット・アンテナの斜視図で
ある。
【図2】従来技術のマイクロストリップ給電スロット・
アンテナの物理的構造を示す。
【図3】図2の従来技術のマイクロストリップ給電スロ
ット・アンテナの等価回路を示す。
【図4】本発明の好適な実施例に従って構成された印刷
半波長円筒スロット・アンテナを示す。
【図5】図4の半波長円筒スロット・アンテナの給電ネ
ットワークを示す。
【図6】図4のマイクロストリップ給電円筒スロット・
アンテナに対する入力インピーダンスの測定された周波
数応答を示す。
【図7】図4の印刷半波長円筒スロット・アンテナの放
射パターンを示す。
【図8】本発明の好適な実施例に従って構成された印刷
4分の1長円筒スロット・アンテナを示す。
【図9】図8のマイクロストリップ給電円筒スロット・
アンテナに対する入力インピーダンスの測定された周波
数応答を示す。
【図10】図8の印刷4分の1長円筒スロット・アンテ
ナの放射パターンを示す。
【符号の説明】
90 印刷半波長円筒スロット・アンテナ 90’ 印刷4分の1波長円筒スロット・アンテナ 100 円筒構造 110 カプトン・ラミネート 112 カット線 114 マイクロストリップ給電ネットワーク114 130 短絡キャップ 180、180’ 放射スロット 200、200a、200b、200c、200d マ
イクロストリップ・フィード線 240 グラウンド面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 597058686 4th Floor,#1,Lane 45,Pao−Hsing Road,Hs in Tien,Taipai,Taiw an (72)発明者 ポール・ケイ・シュメイカー アメリカ合衆国カンザス州66062,オレイ ズ,イースト・ハンドレッドフィフティフ ァースト・ストリート 1200

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マイクロストリップ給電円筒スロット・
    アンテナ構造において、 円筒形ベース・メンバと、 前記円筒形ベース・メンバに配置された第1導電コーテ
    ィングと、 前記導電コーティングに配置され、前記円筒形ベース・
    メンバに関してらせん構造を有する少なくとも1つのス
    ロットと、 前記スロットの各々に対応し、個々の前記スロットを交
    差し且つ距離Dだけ前記スロットを越えて延びるフィー
    ド線とを備えるアンテナ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 前記円筒形ベース・メンバは誘電材質を備える、 アンテナ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 前記円筒形ベース・メンバはカプトン・ラミネートを備
    える、 アンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 前記第1導電コーティングは電気的グラウンドに接続さ
    れ、それによってグラウンド面を形成する、 アンテナ。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 前記円筒形ベース・メンバの端部に配置され、前記第1
    導電コーティングと電気的通信する第2導電コーティン
    グを有するキャップ・メンバを更に備えるアンテナ。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 前記フィード線は個々の前記スロットを交差し且つ前記
    交差で前記スロットと直交する、 アンテナ。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 前記フィード線は電気的開放で終わる、 アンテナ。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 前記距離Dはλより小さく、λは前記アンテナによって
    受信される信号の波長である、 アンテナ。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 前記距離Dはλ/4より小さいか又は等しく、λは前記
    アンテナによって受信される信号の波長である、 アンテナ。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 前記スロットの幅は100ミルよりも小さいか又は等し
    い、 アンテナ。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 らせん構造を有する前記スロットは1回巻きよりも少な
    く巻かれる、 アンテナ。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 らせん構造を有する前記スロットは1回巻きの3/4巻
    かれる、 アンテナ。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 らせん構造を有する前記スロットは1回巻きの1/2巻
    かれる、 アンテナ。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 前記フィード線を前記個々のスロットを交差する前に給
    電する給電ネットワークを更に備えるアンテナ。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載のアンテナにおい
    て、 前記給電ネットワークは、分岐線、リトレース・カプ
    ラ、整合されたTスプリッタ及び整合されないTスプリ
    ッタからなるグループから選択されたエレメントを備え
    る、 アンテナ。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載のアンテナにおいて、 前記円筒形ベース・メンバに関してらせん構造を有する
    少なくとも4つのスロットがある、 アンテナ。
  17. 【請求項17】 マイクロストリップ給電円筒スロット
    ・アンテナ構造において、 円筒形ベース・メンバと、 前記円筒形ベース・メンバに配置された第1導電コーテ
    ィングと、 前記導電コーティングに配置され、前記円筒形ベース・
    メンバに関してらせん構造を有する少なくとも1つのス
    ロットであって、1回巻きより少なく巻かれたらせん構
    造を有する少なくとも1つのスロットと、 前記スロットの各々に対応し、個々の前記スロットを交
    差し且つ距離Dだけ前記スロットを越えて延びるフィー
    ド線であって、前記距離Dはλより小さく、λは前記ア
    ンテナによって受信される信号の波長である、フィード
    線と、 を備えるアンテナ。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のアンテナにおい
    て、 前記円筒形ベース・メンバは誘電材質を備える、 アンテナ。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載のアンテナにおい
    て、 前記円筒形ベース・メンバはカプトン・ラミネートを備
    える、 アンテナ。
  20. 【請求項20】 請求項17に記載のアンテナにおい
    て、 前記第1導電コーティングは電気的グラウンドに接続さ
    れ、それによってグラウンド面を形成する、 アンテナ。
  21. 【請求項21】 請求項17に記載のアンテナにおい
    て、 前記フィード線は個々の前記スロットを交差し且つ前記
    交差で前記スロットと直交する、 アンテナ。
  22. 【請求項22】 請求項17に記載のアンテナにおい
    て、 前記フィード線は電気的開放で終わる、 アンテナ。
  23. 【請求項23】 請求項17に記載のアンテナにおい
    て、 前記距離Dはλ/4より小さいか又は等しく、λは前記
    アンテナによって受信される信号の波長である、 アンテナ。
  24. 【請求項24】 請求項17に記載のアンテナにおい
    て、 前記スロットの幅は100ミルよりも小さいか又は等し
    い、 アンテナ。
  25. 【請求項25】 請求項17に記載のアンテナにおい
    て、 らせん構造を有する前記スロットは1回巻きの3/4巻
    かれる、 アンテナ。
  26. 【請求項26】 請求項17に記載のアンテナにおい
    て、 らせん構造を有する前記スロットは1回巻きの1/2巻
    かれる、 アンテナ。
  27. 【請求項27】 請求項17に記載のアンテナにおい
    て、 前記フィード線を前記個々のスロットを交差する前に給
    電する給電ネットワークを更に備えるアンテナ。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載のアンテナにおい
    て、 前記給電ネットワークは、分岐線、リトレース・カプ
    ラ、整合されたTスプリッタ及び整合されないTスプリ
    ッタからなるグループから選択されたエレメントを備え
    る、 アンテナ。
  29. 【請求項29】 請求項17に記載のアンテナにおい
    て、 前記円筒形ベース・メンバに関してらせん構造を有する
    少なくとも4つのスロットがある、 アンテナ。
  30. 【請求項30】 半波長マイクロストリップ給電円筒ス
    ロット・アンテナ構造において、 円筒形ベース・メンバと、 前記円筒形ベース・メンバに配置された第1導電コーテ
    ィングと、 前記導電コーティングに配置され、前記円筒形ベース・
    メンバに関してらせん構造を有する少なくとも1つのス
    ロットであって、1回巻きの3/4巻かれたらせん構造
    を有する少なくとも1つのスロットと、 前記スロットの各々に対応し、個々の前記スロットを交
    差し且つ距離Dだけ前記スロットを越えて延びるフィー
    ド線であって、前記距離Dはλ/4より小さいか又は等
    しく、λは前記アンテナによって受信される信号の波長
    である、フィード線と、 前記フィード線を前記個々のスロットを交差する前に給
    電する給電ネットワークとを備えるアンテナ。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載のアンテナにおい
    て、 前記円筒形ベース・メンバは誘電材質を備える、 アンテナ。
  32. 【請求項32】 請求項30に記載のアンテナにおい
    て、 前記円筒形ベース・メンバはカプトン・ラミネートを備
    える、 アンテナ。
  33. 【請求項33】 請求項30に記載のアンテナにおい
    て、 前記第1導電コーティングは電気的グラウンドに接続さ
    れ、それによってグラウンド面を形成する、 アンテナ。
  34. 【請求項34】 請求項30に記載のアンテナにおい
    て、 前記円筒形ベース・メンバの端部に配置され、前記第1
    導電コーティングと電気的通信する第2導電コーティン
    グを有するキャップ・メンバを更に備えるアンテナ。
  35. 【請求項35】 請求項30に記載のアンテナにおい
    て、 前記フィード線は個々の前記スロットを交差し且つ前記
    交差で前記スロットと直交する、 アンテナ。
  36. 【請求項36】 請求項30に記載のアンテナにおい
    て、 前記フィード線は電気的開放で終わる、 アンテナ。
  37. 【請求項37】 4分の1波長マイクロストリップ給電
    円筒スロット・アンテナ構造において、 円筒形ベース・メンバと、 前記円筒形ベース・メンバに配置された第1導電コーテ
    ィングと、 前記導電コーティングに配置され、前記円筒形ベース・
    メンバに関してらせん構造を有する少なくとも1つのス
    ロットであって、1回巻きの1/2巻かれたらせん構造
    を有する少なくとも1つのスロットと、 前記スロットの各々に対応し、個々の前記スロットを交
    差し且つ距離Dだけ前記スロットを越えて延びるフィー
    ド線であって、前記距離Dはλ/4より小さいか又は等
    しく、λは前記アンテナによって受信される信号の波長
    である、フィード線と、 前記フィード線を前記個々のスロットを交差する前に給
    電する給電ネットワークとを備えるアンテナ。
  38. 【請求項38】 請求項37に記載のアンテナにおい
    て、 前記円筒形ベース・メンバは誘電材質を備える、 アンテナ。
  39. 【請求項39】 請求項37に記載のアンテナにおい
    て、 前記円筒形ベース・メンバはカプトン・ラミネートを備
    える、 アンテナ。
  40. 【請求項40】 請求項37に記載のアンテナにおい
    て、前記第1導電コーティングは電気的グラウンドに接
    続され、それによってグラウンド面を形成する、 アンテナ。
  41. 【請求項41】 請求項37に記載のアンテナにおい
    て、 前記フィード線は個々の前記スロットを交差し且つ前記
    交差で前記スロットと直交する、 アンテナ。
  42. 【請求項42】 請求項37に記載のアンテナにおい
    て、 前記フィード線は電気的開放で終わる、 アンテナ。
  43. 【請求項43】 請求項37に記載のアンテナにおい
    て、 前記スロットの幅は100ミルよりも小さいか又は等し
    い、 アンテナ。
  44. 【請求項44】 請求項37に記載のアンテナにおい
    て、 前記給電ネットワークは、分岐線、リトレース・カプ
    ラ、整合されたTスプリッタ及び整合されないTスプリ
    ッタからなるグループから選択されたエレメントを備え
    る、 アンテナ。
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