JPH105510A - 磁気分離装置 - Google Patents

磁気分離装置

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JPH105510A
JPH105510A JP16581696A JP16581696A JPH105510A JP H105510 A JPH105510 A JP H105510A JP 16581696 A JP16581696 A JP 16581696A JP 16581696 A JP16581696 A JP 16581696A JP H105510 A JPH105510 A JP H105510A
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JP
Japan
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cylindrical filter
filter structure
cylindrical
stage
fluid
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Withdrawn
Application number
JP16581696A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Yamanaka
敏行 山中
Hiroaki Morita
洋昭 森田
Shunei Nakano
俊英 中野
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】円筒状コイルの中央空隙部(ボア部)に発生す
る磁界の内、所定の強さ以上の領域をそのまま活用し、
そこに円筒状フィルター構造を採用することにより、磁
気分離装置を小型化することを目的とする。 【解決手段】本発明に係る磁気分離装置は、(A)容器
2の外周部に配置した円筒状コイル1と、(B)容器2
の内部のボア部の領域に設置した円筒状フィルター構造
3と、(C)円筒状フィルター構造3の上端に設けた上
端板4と、(D)円筒状フィルター構造3の下端に設け
た下端板5とから成り、(E)円筒状フィルター構造3
の外側と内側との間の流れ過程で、磁性物質を磁気力に
より吸着し除去することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鉄所の各種排水
中の異物(例えば、鉄分その他)を分離除去する磁気分
離装置に関する。本発明は、水中の異物(例えば、アオ
コ等の異常繁殖の場合)の除去や、液中の異物(例え
ば、強磁性物質、常磁性物質、反磁性物質)の除去にも
利用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図5〜図6に示す。図5
は、従来の磁気分離装置(常伝導コイル方式)の原理的
な構成を示す図、図6は、従来の磁気分離装置(常伝導
コイル方式)の鳥観的断面図である。
【0003】図5に示すように、容器2の外周に常伝導
コイル8が配置され、通電励磁により、常伝導コイル8
の内部のボア空間に磁界が発生される。当該磁界空間に
軟または強磁性材の平板状フィルタ構造10が配置さ
れ、その上部と下部には、フィルタ構造10の領域に、
出来るだけ均一な大きな磁界を生成するための磁路形成
用に、強磁性材の流路孔付きポールピース11、12が
設けられる。
【0004】なお、流路孔付きポールピース11、12
には、処理対象の排水等が均一に通過できるように、孔
が多数配設されている。このようにして、フィルター構
造10の領域に、例えば、0.5T程度の磁界が発生さ
れると、フィルター構造10は磁化され、その回りに高
い磁気勾配を生じ、排水中の除去対象粒子は磁気力によ
りフィルター構造10に捕捉される。
【0005】フィルター構造10に除去対象粒子が所定
量蓄積すると、常伝導コイル8を消磁し、逆洗すること
により、粒子を洗い流し、再生して再運転に供される。
また、常伝導コイル8にかえ、超伝導コイルを利用した
場合には、構成は同じであるが、超伝導コイル1aは、
大きな磁場を発生することが出来るという特徴があるた
め、同じ性能(発生磁場)の装置を製作する場合には、
超伝導コイルの大きさを小さくすることが出来る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】小形化、もしくは、高
性能化を計るために、既存の常伝導コイルの磁気分離装
置に、大きな磁界の発生が可能な超伝導コイルの採用
し、小形化、もしくは、高性能化(磁界強度のアップ)
を計ろうとしているが、性能および価格の面で、十分な
域に達していない。
【0007】たとえば、既存の磁気分離装置と同じ大き
さ、同じ磁界強度で、大幅な処理容量の増大を計り、性
能アップと価格ダウンをするためには、円筒状コイルに
より、中央空隙部(ボア部)発生する磁界を、そのまま
の磁界分布状態で活用することが必要であるが、既存の
磁気分離装置では活用していない。本発明は、これらの
問題を解決することができるとともに、小型、高性能、
安価な磁気分離装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(第1の手段)本発明に係る磁気分離装置は、(A)容
器の外周部に配置した円筒状コイルと、(B)前記容器
の内部の中央空隙部(ボア部)の領域に設置した円筒状
フィルター構造と、(C)前記円筒状フィルター構造の
上端に設けた上端板と、(D)前記円筒状フィルター構
造の下端に設けた下端板とから成り、(E)前記円筒状
フィルター構造の外側と内側との間の流れ過程で、磁性
物質を磁気力により吸着し除去することを特徴とする。 (第2の手段)本発明に係る磁気分離装置は、第1の手
段において、円筒状フィルター構造を、複数の円筒状フ
ィルターを組み合わせて(例えば、大きい円筒状フィル
ター構造3aと小さい円筒状フィルター構造3bの二重
にする等)、流路面積を増加したことを特徴とする。
【0009】組み合わせとしては、同一寸法の円筒状フ
ィルター構造を複数並列させる構造も可能であることを
特徴とする。 (第3の手段)本発明に係る磁気分離装置は、第1の手
段において、下端板5の中央領域に平板状フィルター構
造10を配置して流路面積を増加し、流量分布の調節用
に整流板7を設置したことを特徴とする。
【0010】すなわち、第1の手段〜第3の手段の本発
明に係る磁気分離装置は、 (1)円筒状コイルにより発生する中央空隙部(ボア
部)の磁界の内、所定の大きさ(例えば、0.5T)以
上の磁界領域に、できるだけ大きな側面積が活用できる
ように、円筒状フィルター構造を配置する。 (2)処理対象流体は、前記円筒状フィルター構造の外
側から内側へ(または内側から外側へ)流れるように、
円筒状フィルター構造の上端には上端板を、下端には下
端板を設ける。 (3)中央空隙部(ボア部)に、できるだけ小形で、大
きな磁界の発生が可能な超伝導コイルを採用する。
【0011】したがって、第1の手段〜第3の手段の本
発明に係る磁気分離装置は、次のように作用する。 (1)円筒状コイルの中央空隙部(ボア部)に、発生す
る磁界の内、所定の大きさ(例えば、0.5T)以上の
磁界領域は、ボア中心部のみでなく、円筒状コイルの上
下方向に相当長い広がりを持つ。
【0012】そのため、円筒状フィルター構造の採用に
より、その上下方向の磁界空間を有効に活用することが
できる。 (2)複数の円筒状フィルター構造の側面(内面、外
面)を流路に採用することにより、流路面積を大きくす
ることが出来る。
【0013】流路面積の大小は、処理容量の大小と等価
であるため、処理容量を大幅に向上することができる。 (3)円筒状コイルの中央空隙部(ボア部)に発生する
磁界を、そのまま活用するため、既存の装置のようなポ
ールピースは不要になる。 (第4の手段)本発明に係る磁気分離装置は、(A)容
器の外周部に配置した円筒状コイルと、(B)前記容器
の内部の中央空隙部(ボア部)の上下領域に設置した多
段の円筒状フィルター構造と、(C)前記多段の円筒状
フィルター構造のうち、最上段の円筒状フィルター構造
を除く各段の円筒状フィルター構造の中央には、貫通す
る流入路を設け、(D)前記円筒状フィルター構造の中
央を貫通する流入路から、最上段および最下段の円筒状
フィルター構造を除く各段の円筒状フィルター構造に到
る部分には流入穴を設け、(E)前記流入穴により、処
理対象流体は、分流して全段とも円筒状フィルター構造
の下端面に達することができ、(F)前記最下段の円筒
状フィルター構造を除く各段の円筒状フィルター構造の
側面部には、それぞれ流出路を設け、(G)前記流出路
により、全段の円筒状フィルター構造の上端面から流体
を流出させ、(H)隣接する各円筒状フィルター構造の
間には、流入流体と流出流体が混ざることのないよう
に、仕切板を設けたことを特徴とする。 (第5の手段)本発明に係る磁気分離装置は、(A)容
器の外周部に配置した円筒状コイルと、(B)前記容器
の内部の中央空隙部(ボア部)の上下領域に設置した多
段の円筒状フィルター構造と、(C)前記多段の円筒状
フィルター構造のうち、最下段の円筒状フィルター構造
を除く各段の円筒状フィルター構造の中央には、貫通す
る流出路を設け、(D)前記円筒状フィルター構造の中
央を貫通する流出路から、最上段および最下段の円筒状
フィルター構造を除く各段の円筒状フィルター構造に到
る部分には流出穴を設け、(E)前記流出穴により、処
理対象流体は、分流して全段とも円筒状フィルター構造
の上端面に達することができ、(F)前記最上段の円筒
状フィルター構造を除く各段の円筒状フィルター構造の
側面部には、それぞれ流入路を設け、(G)前記流入路
により、全段の円筒状フィルター構造の下端面から流体
を流出させ、(H)隣接する各円筒状フィルター構造の
間には、流入流体と流出流体が混ざることのないよう
に、仕切板を設けたことを特徴とする。 (第6の手段)本発明に係る磁気分離装置は、第1の手
段〜第5の手段において、円筒状フィルター構造への流
量分布の調整用に整流板(7)を設けたことを特徴とす
る。 (第7の手段)本発明に係る磁気分離装置は、第1の手
段〜第6の手段において、円筒状コイルを超伝導コイル
としたことを特徴とする。 (第8の手段)本発明に係る磁気分離装置は、第1の手
段〜第3の手段において、処理対象流体の流れ方向逆転
しても同一の機能を有することを特徴とする。
【0014】すなわち、第4の手段〜第7の手段の本発
明に係る磁気分離装置は、 (1)円筒状コイルにより発生する中央空隙部(ボア
部)およびその上下部の磁界の内、所定の大きさ(例え
ば、0.5T)以上の磁界領域に、できるだけ大きな側
面積が活用できるように、多段に円筒状フィルター構造
を配置する。 (2)処理対象流体は、図7に示すように、各円筒状フ
ィルター構造の下端面から上端面へ流れるように、最上
段を除く各段の中央に貫通する流入路を有することによ
り、全段の円筒状フィルター構造の下端面に流体が達す
ることができ、最下段を除く各段の側面部に流出路を有
することにより、全段の円筒状フィルター構造の下端面
に流体が流出することができ、かつ、流入流体と流出流
体が混ざることのないように、仕切板27で両流路を仕
切る。 (3)あるいは、図9に示すように、各円筒状フィルタ
ー構造の下端面から上端面へ流れるように、最下段を除
く各段の中央に貫通する流出路を有することにより、全
段の円筒状フィルター構造の上端面に流体が達すること
ができ、最上段を除く各段の側面部に流入路を有するこ
とにより、全段の円筒状フィルター構造の下端面に流す
ることができ、流体が流出することができ、かつ、流入
流体と流出流体が混ざることのないように、仕切板27
で両流路を仕切る。(4)中央空隙部(ボア部)に、で
きるだけ小形で、大きな磁界の発生が可能な超伝導コイ
ルを採用する。
【0015】したがって、第4の手段〜第7の手段の本
発明に係る磁気分離装置は、次のように作用する。 (1)円筒状コイルの中央空隙部(ボア部)に、発生す
る磁界の内、所定の大きさ(例えば、0.5T)以上の
磁界領域は、ボア中心部のみでなく、円筒状コイルの上
下方向に相当長い広がりを持つ。
【0016】そのため、円筒状フィルター構造を多段に
配置することにより、その上下方向の磁界空間を有効に
活用することができる。 (2)円筒状フィルター構造を多段に配置することによ
り、流路面積を大きくすることが出来る。
【0017】流路面積の大小は、処理容量の大小と等価
であるため、処理容量を大幅に向上することができる。 (3)中央空隙部(ボア部)には、0.5T〜数Tの高
い磁界空間も存在するので、磁気分離能力を向上するこ
とができる。 (4)円筒状コイルの中央空隙部(ボア部)と、上下部
に発生する磁界を、そのまま活用するため、既存の装置
のようなポールピースは不要になる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)本発明の第1の実施の形態を図1
〜図2に示す。図1は、本発明の第1の実施の形態に係
る磁気分離装置の構成を示す図、図2は、本発明の第1
の実施の形態に係る装置の磁界発生と有効活用を示す図
である。
【0019】図1〜図2に示すように、容器2の外周部
に円筒状コイル1(常伝導コイルまたは超伝導コイル)
を配置し、容器2の内部の中央空隙部(ボア部)の領域
に、発生する磁界が所定の大きさ(例えば、0.5T)
以上になるように、円筒状フィルター構造3を設置す
る。
【0020】円筒状フィルター構造3は、SUS430
や、アモルファス等の軟磁性材のワイヤウールを用い
る。円筒状フィルター構造3の上端には上端板を、下端
には下端板を設ける。
【0021】そのため、処理流体は円筒状フィルター構
造3の外側から内側へ(または内側から外側へ)流れる
ことができる。磁気シールド6は、漏れ磁界を低減する
ために設ける。
【0022】本発明の第1の実施の形態(図1)におけ
る円筒状フィルター構造3の流路面積S1 は、 S1 =π×Dm×H (1) となる。
【0023】他方、既存装置(図5)の流路面積S0
は、 S0 =π×Di×Di/4 (2) となる。
【0024】ただし、 Dmは円筒状フィルター構造3
の直径、H は円筒状フィルター構造3の高さ、Diは
容器2の内径、したがって、 S1 > S0 (3) とすることにより、処理容量を増大することができる。
【0025】すなわち、Dm(円筒状フィルター構造3
の直径)を極力Di(容器2の直径)に近づけ、H(円
筒状フィルター構造3の高さ)を(Di/4)より極力
大きくすることにより実現することができる。
【0026】円筒状コイル(超伝導コイル)により発生
する磁界分布の計算例を図2に示す。この計算に用いる
条件を、 Dm=1300mm H =1000mm Di=1050mm とすると、 S0 =1.33m21 =3.3 m2 =2.5S0 となり、 S1 > S0 となる。
【0027】さらに、円筒状フィルター構造3の設置領
域の磁界は、最低でも0.5Tが確保され、かつ、2.
0Tに近い部分もあるため、従来装置よりもはるかに大
きい性能を実現することが出来る。
【0028】なお、円筒状コイル1(または超伝導コイ
ル1a)の縦寸法を長くすることにより、H(円筒状フ
ィルター構造3の高さ)を更に長くすることも容易であ
る。 (第2の実施の形態)本発明の第2の実施の形態を図3
に示す。
【0029】本発明の第2の実施の形態に係る磁気分離
装置は、図3に示すように、容器2の外周部に円筒状コ
イル1(常伝導コイルまたは超伝導コイル)を配置し、
容器2の内部の中央空隙部(ボア部)の領域に、発生す
る磁界が所定の大きさ(例えば、0.5T)以上になる
ように、円筒状フィルター構造3を設置する。
【0030】そして、図3に示すように、円筒状フィル
ター構造を、大きい円筒状フィルター構造3a、小さい
円筒状フィルター構造3b、の二重に配置し、流路面積
を第1の実施の形態よりも増加する。
【0031】配置上許されるならば、更に多重に配置す
ることも可能である。なお、同一寸法の円筒状フィルタ
ー構造を複数台並列配置することも可能である。 (第3の実施の形態)本発明の第3の実施の形態を図4
に示す。
【0032】本発明の第3の実施の形態は、図4に示す
ように、第1の実施の形態の下端板5の中央領域に、平
板状フィルター構造10を配置して、流路面積を第1の
実施の形態よりもを増加する。
【0033】そして、流量分布の調節用に整流板7を設
置する。 (第4の実施の形態)本発明の第4の実施の形態を図7
〜図8に示す。
【0034】図7は、本発明の第4の実施の形態に係る
磁気分離装置の構成を示す図、図8は、本発明の第4の
実施の形態に係る装置の磁界発生と有効活用を示す図で
ある。
【0035】図7に示すように、容器2の内部の中央空
隙部(ボア部)の上下領域に、発生する磁界が所定の大
きさ(例えば、0.5T)以上になるように、多段の円
筒状フィルター構造23を設置する。
【0036】段数は、2段は勿論、3段以上のものま
で、磁界分布の状況により、任意に選定することができ
る。以下においては、3段の場合(図7)について説明
する。
【0037】容器2の外周部に円筒状コイル1(常伝導
コイルまたは超伝導コイル)を配置する。円筒状フィル
ター構造23は、SUS430や、アモルファス等の軟
磁性材のワイヤウールを用いる。
【0038】下から1段目の円筒状フィルター構造23
aと、下から2段目の円筒状フィルター構造23bの中
央には、貫通する流入路24を設け、2段目の円筒状フ
ィルター構造23bに到る部分には流入穴124を設け
る。
【0039】これにより、処理対象流体は、分流して全
段(3段)とも円筒状フィルター構造23a〜23cの
下端面に達することができる。各段への流入量の適正な
分配のために、整流板等を設ける(図示省略)。
【0040】2段目、3段目の円筒状フィルター構造2
3b、23cの側面部には、それぞれ流出路26a、2
6bを設ける。これにより、全段(3段)の円筒状フィ
ルター構造23a〜23cの上端面から流体が流出し、
最終的には合流して、装置の外へ流出する。
【0041】流入流体と流出流体が混ざることのないよ
うに、仕切板27a、27bを設ける。処理対象流体の
流れの様子は、図7の矢印に示すようになり、流体は下
から上へ流れる。
【0042】第4の実施の形態においては、流入路2
4、流出路26a、26bに相当する分の流路面積の目
減りはあるが、多段にすることによる流路面積の増大は
大きいため、大幅な流路面積の増大を実現することがで
きる。
【0043】図8に、超伝導コイル1aに発生する磁界
分布の計算例を示す。図8の計算例によれば、容器2の
内部に 0.5T 以上となる領域として、 Di =1300mm H =1050mm の空間が見込まれる。
【0044】そのため、厚さ200mmの平板状フィル
ター構造を、3段設けることができる。そして、中央付
近は、1.0T〜2.0T の磁界分布であるので、こ
の領域では、磁界大に伴う性能向上も生じる。
【0045】なお、円筒状コイルの縦寸法を長くするこ
とにより、寸法Hを更に大きくすることも容易であるの
で、段数を増やすこともできる。 (第5の実施の形態)本発明の第5の実施の形態を図9
に示す。
【0046】本発明の第5の実施の形態は、図9に示す
ように流入路と流出路の配置を、第4の実施の形態の場
合と逆にしたものであり、処理対象流体は下から上へ流
れることになる。 (第6の実施の形態)前記の第1〜第3の実施の形態に
ついても、第4〜第5の実施の形態と同じく、処理対象
流体の流れ方向を逆転しても、同等の機能が実現でき
る。
【0047】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で、以下に記載するような効果を奏する。 1)円筒状コイルの中央空隙部(ボア部)に発生する磁
界の内、所定の強さ以上の領域をそのまま活用し、そこ
に1段n重型円筒状フィルター構造、または、多段型円
筒状フィルター構造を採用することにより、流路面積を
大きくすることが出来る。
【0048】そのため、小型で処理能力の大きい磁気分
離装置を実現することが出来る。 (2)超伝導コイルを採用することにより、超伝導コイ
ルの大空間に大磁界発生の特徴を遺憾なく発揮できる磁
気分離装置を実現することが出来る。 (3)既存の装置に必要なポールピースが不要になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る磁気分離装置
の構成を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る装置の磁界発
生と有効活用を示す図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る磁気分離装置
の構成を示す図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る磁気分離装置
の構成を示す図。
【図5】従来の磁気分離装置(常伝導コイル方式)を示
す図。
【図6】従来の磁気分離装置(常伝導コイル方式)の鳥
観的断面図。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る磁気分離装置
の構成を示す図。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る装置の磁界発
生と有効活用を示す図。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係る磁気分離装置
の構成を示す図。
【符号の説明】
1…円筒状コイル 1a…円筒状コイル(超伝導コイル) 2…容器 3(3a,3b)…円筒状フィルター構造(1段n重
型) 3a…円筒状フィルター構造(大) 3b…円筒状フィルター構造(小) 4(4a、4b)…上端板 4a…上端板 4b…上端板 5…下端板 6…磁気シールド 7…整流板 8…常伝導コイル 9…円筒状フィルター構造 10…平板状フィルター構造 11…上部流路孔付ポールピース 12…下部流路孔付ポールピース 13…磁気シールド 23(23a、23b、23c)…円筒状フィルター構
造(多段型) 23a…第1段目の円筒状フィルター構造(最下段) 23b…第2段目の円筒状フィルター構造 23c…第3段目の円筒状フィルター構造 23n…第n段目の円筒状フィルター構造(最上段) 24(24a、24b)…流入路 26(26a、26b)…流出路 27(27a、27b)…仕切板 124…流入穴 126…流出穴

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)容器(2)の外周部に配置した円筒
    状コイル(1)と、(B)前記容器(2)の内部の中央
    空隙部(ボア部)の領域に設置した円筒状フィルター構
    造(3)と、(C)前記円筒状フィルター構造(3)の
    上端に設けた上端板(4)と、(D)前記円筒状フィル
    ター構造(3)の下端に設けた下端板(5)とから成
    り、(E)前記円筒状フィルター構造(3)の外側と内
    側との間の流れ過程で、磁性物質を磁気力により吸着し
    除去することを特徴とする磁気分離装置。
  2. 【請求項2】円筒状フィルター構造を、複数の円筒状フ
    ィルター構造を組み合わせた構造にし、流路面積を増加
    したことを特徴とする請求項1記載の磁気分離装置。
  3. 【請求項3】下端板(5)の中央領域に平板状フィルタ
    ー構造(10)を配置して流路面積を増加したことを特
    徴とする請求項1記載の磁気分離装置。
  4. 【請求項4】(A)容器(2)の外周部に配置した円筒
    状コイル(1)と、(B)前記容器(2)の内部の中央
    空隙部(ボア部)の上下領域に設置した多段の円筒状フ
    ィルター構造(23)と、(C)前記多段の円筒状フィ
    ルター構造(23)のうち、最上段の円筒状フィルター
    構造を除く各段の円筒状フィルター構造の中央には、貫
    通する流入路(24)を設け、(D)前記円筒状フィル
    ター構造(23)の中央を貫通する流入路(24)か
    ら、最上段および最下段の円筒状フィルター構造を除く
    各段の円筒状フィルター構造に到る部分には流入穴(1
    24)を設け、(E)前記流入穴(124)により、処
    理対象流体は、分流して全段とも円筒状フィルター構造
    (23)の下端面に達することができ、(F)前記最下
    段の円筒状フィルター構造を除く各段の円筒状フィルタ
    ー構造の側面部には、それぞれ流出路(26)を設け、
    (G)前記流出路(26)により、全段の円筒状フィル
    ター構造の上端面から流体を流出させ、(H)隣接する
    各円筒状フィルター構造(23)の間には、流入流体と
    流出流体が混ざることのないように、仕切板(27)を
    設けたことを特徴とする磁気分離装置。
  5. 【請求項5】(A)容器(2)の外周部に配置した円筒
    状コイル(1)と、(B)前記容器(2)の内部の中央
    空隙部(ボア部)の上下領域に設置した多段の円筒状フ
    ィルター構造(23)と、(C)前記多段の円筒状フィ
    ルター構造(23)のうち、最下段の円筒状フィルター
    構造を除く各段の円筒状フィルター構造の中央には、貫
    通する流出路(26)を設け、(D)前記円筒状フィル
    ター構造の中央を貫通する流出路(26)から、最上段
    および最下段の円筒状フィルター構造を除く各段の円筒
    状フィルター構造に到る部分には流出穴(126)を設
    け、(E)前記流出穴(126)により、処理対象流体
    は、分流して全段とも円筒状フィルター構造(23)の
    上端面に達することができ、(F)前記最上段の円筒状
    フィルター構造を除く各段の円筒状フィルター構造の側
    面部には、それぞれ流入路(24)を設け、(G)前記
    流入路(24)により、全段の円筒状フィルター構造の
    下端面から流体を流出させ、(H)隣接する各円筒状フ
    ィルター構造(23)の間には、流入流体と流出流体が
    混ざることのないように、仕切板(27)を設けたこと
    を特徴とする磁気分離装置。
  6. 【請求項6】円筒状フィルター構造への流量分布の調整
    用に整流板(7)を設けたことを特徴とする請求項1〜
    請求項5に記載の磁気分離装置。
  7. 【請求項7】円筒状コイル(1)を超伝導コイル(1
    a)としたことを特徴とする請求項1〜請求項6記載の
    磁気分離装置。
  8. 【請求項8】処理対象流体の流れ方向逆転しても同一の
    機能を有することを特徴とする請求項1〜請求項3記載
    の磁気分離装置。
JP16581696A 1996-04-26 1996-06-26 磁気分離装置 Withdrawn JPH105510A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107921441A (zh) * 2015-09-26 2018-04-17 铨新化工科技股份有限公司 用于顺磁性及反磁性物质的过滤器

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