JPH09327635A - 磁気分離装置 - Google Patents
磁気分離装置Info
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- JPH09327635A JPH09327635A JP8147284A JP14728496A JPH09327635A JP H09327635 A JPH09327635 A JP H09327635A JP 8147284 A JP8147284 A JP 8147284A JP 14728496 A JP14728496 A JP 14728496A JP H09327635 A JPH09327635 A JP H09327635A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】フィルタ部の短時間の飽和や目詰まりを抑制す
ることにより、洗浄頻度を低減し且つ弱磁性懸濁物を効
率良く分離除去する磁気分離装置を提供する。 【解決手段】懸濁液7を中心軸方向に沿って案内する第
1の処理筒5と、この第1の処理筒5内に第1の処理筒
5の中心軸から側壁に向けて磁場の強さが増大する磁場
勾配を形成する一対の鞍型超電導磁石6,6と、第1の
処理筒5の下流側に連通状に設けられ第1の処理筒5の
中心部を軸方向に沿って流れる懸濁液のみを分岐する分
岐配管15と、強磁場空間を形成する超電導ソレノイド
磁石21と、強磁性体ワイヤから構成されたフィルタ部
22を有し強磁場空間内に配設された第2の処理筒20
とを備え、分岐配管15の下流側を第2の処理筒20に
連通状に接続せしめている。
ることにより、洗浄頻度を低減し且つ弱磁性懸濁物を効
率良く分離除去する磁気分離装置を提供する。 【解決手段】懸濁液7を中心軸方向に沿って案内する第
1の処理筒5と、この第1の処理筒5内に第1の処理筒
5の中心軸から側壁に向けて磁場の強さが増大する磁場
勾配を形成する一対の鞍型超電導磁石6,6と、第1の
処理筒5の下流側に連通状に設けられ第1の処理筒5の
中心部を軸方向に沿って流れる懸濁液のみを分岐する分
岐配管15と、強磁場空間を形成する超電導ソレノイド
磁石21と、強磁性体ワイヤから構成されたフィルタ部
22を有し強磁場空間内に配設された第2の処理筒20
とを備え、分岐配管15の下流側を第2の処理筒20に
連通状に接続せしめている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生活排水や工場廃
水等の懸濁粒子を含む懸濁液から磁気的な引力を用いて
懸濁粒子を分離除去する磁気分離装置に関する。
水等の懸濁粒子を含む懸濁液から磁気的な引力を用いて
懸濁粒子を分離除去する磁気分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般排水や下水、工場廃水等には、鉄や
金属等の重金属の酸化物や有機物やミネラル等の懸濁物
(懸濁粒子ともいう)が多量に含まれているため、その
ような懸濁粒子を含む廃液(懸濁液)から当該懸濁粒子
を分離除去することが排出処理において重要な作業の一
つとなっている。
金属等の重金属の酸化物や有機物やミネラル等の懸濁物
(懸濁粒子ともいう)が多量に含まれているため、その
ような懸濁粒子を含む廃液(懸濁液)から当該懸濁粒子
を分離除去することが排出処理において重要な作業の一
つとなっている。
【0003】上述した懸濁粒子を分離除去する装置とし
て、懸濁粒子が有している磁性(強磁性、弱磁性)を利
用した装置がある。すなわち、磁性を有する懸濁粒子
(以下、磁性体粒子ともいう)を含む懸濁液に対して外
部から磁場(磁場勾配)を与え、その磁場勾配に基づく
磁気的引力により当該磁性体粒子を分離除去するもので
ある。
て、懸濁粒子が有している磁性(強磁性、弱磁性)を利
用した装置がある。すなわち、磁性を有する懸濁粒子
(以下、磁性体粒子ともいう)を含む懸濁液に対して外
部から磁場(磁場勾配)を与え、その磁場勾配に基づく
磁気的引力により当該磁性体粒子を分離除去するもので
ある。
【0004】磁気分離装置を用いる場合、懸濁液が工場
排水ならば懸濁粒子には鉄や重金属の酸化物、すなわち
磁性体が多いため問題ない。しかしながら、懸濁液が一
般排水や下水の場合には、その懸濁液に多量に含まれて
いる懸濁粒子は有機物やミネラル分等の非金属物質であ
るため、そのような非金属物質を磁気分離装置により分
離除去するには、まず少量の磁性粒子と凝縮剤を懸濁液
に投入し、磁性粒子を核とした凝集体(以下、磁性フロ
ックという)を作成する。そして、作成された磁性フロ
ックを含む懸濁液に対して磁気的引力を与えて当該磁性
フロックを分離除去している。
排水ならば懸濁粒子には鉄や重金属の酸化物、すなわち
磁性体が多いため問題ない。しかしながら、懸濁液が一
般排水や下水の場合には、その懸濁液に多量に含まれて
いる懸濁粒子は有機物やミネラル分等の非金属物質であ
るため、そのような非金属物質を磁気分離装置により分
離除去するには、まず少量の磁性粒子と凝縮剤を懸濁液
に投入し、磁性粒子を核とした凝集体(以下、磁性フロ
ックという)を作成する。そして、作成された磁性フロ
ックを含む懸濁液に対して磁気的引力を与えて当該磁性
フロックを分離除去している。
【0005】ところで、このような磁気分離除去装置に
おいて、磁性体粒子に作用する磁気力Fm は、次式に示
すように磁場勾配と磁場の大きさに比例する。
おいて、磁性体粒子に作用する磁気力Fm は、次式に示
すように磁場勾配と磁場の大きさに比例する。
【0006】
【数1】 Fm =Vp χp ・H・gradH ……(1) ここで、Vp は懸濁粒子の体積、χp は懸濁粒子の磁化
率、Hは磁場の大きさ、gradHは磁場Hの勾配を表
している。この(1)式から、磁性体粒子に作用する磁
気力は、懸濁粒子(磁性体粒子)の体積及び磁化率並び
に印加磁場及び磁場勾配の大きさに比例することが分か
る。したがって、上述した磁性体粒子の内、磁化が小さ
く且つ体積の小さい重金属粒子(例えば直径数ミクロン
の弱磁性体粒子)を分離するためには、大きな磁場勾配
を発生させ、さらに高磁場を印加して磁気力Fm を増大
させることが必要になる。
率、Hは磁場の大きさ、gradHは磁場Hの勾配を表
している。この(1)式から、磁性体粒子に作用する磁
気力は、懸濁粒子(磁性体粒子)の体積及び磁化率並び
に印加磁場及び磁場勾配の大きさに比例することが分か
る。したがって、上述した磁性体粒子の内、磁化が小さ
く且つ体積の小さい重金属粒子(例えば直径数ミクロン
の弱磁性体粒子)を分離するためには、大きな磁場勾配
を発生させ、さらに高磁場を印加して磁気力Fm を増大
させることが必要になる。
【0007】上述した背景に基づいて、高磁場勾配及び
高磁場を得るために超電導ソレノイド磁石等の超電導磁
石を用いた磁気分離装置がある。
高磁場を得るために超電導ソレノイド磁石等の超電導磁
石を用いた磁気分離装置がある。
【0008】この磁気分離装置の一例を図8に示す。図
8に示す磁気分離装置において、懸濁粒子を分離除去処
理する処理筒50は、例えば3テスラ〜10テスラとい
う常電導磁石の10倍以上の大きな磁場(高磁場)を発
生する超電導ソレノイド磁石51により形成される強磁
場空間内に設置されている。そして、この処理筒50の
内部にはフィルタ部52が設置されている。このフィル
タ部52は、直径数十〜数百ミクロンの強磁性体ワイヤ
のメッシュを積層した構造のもの、又、スチールウール
により形成されたもの等がある(本例では、強磁性体ワ
イヤのメッシュを積層した構造で説明する)。
8に示す磁気分離装置において、懸濁粒子を分離除去処
理する処理筒50は、例えば3テスラ〜10テスラとい
う常電導磁石の10倍以上の大きな磁場(高磁場)を発
生する超電導ソレノイド磁石51により形成される強磁
場空間内に設置されている。そして、この処理筒50の
内部にはフィルタ部52が設置されている。このフィル
タ部52は、直径数十〜数百ミクロンの強磁性体ワイヤ
のメッシュを積層した構造のもの、又、スチールウール
により形成されたもの等がある(本例では、強磁性体ワ
イヤのメッシュを積層した構造で説明する)。
【0009】このように構成した磁気分離装置によれ
ば、超電導ソレノイド磁石51が励磁された状態で懸濁
液53が処理筒50下部から当該処理筒50内部へ配管
54を介して案内された懸濁液53中の懸濁粒子は、上
述した強磁場空間により磁化されてる。
ば、超電導ソレノイド磁石51が励磁された状態で懸濁
液53が処理筒50下部から当該処理筒50内部へ配管
54を介して案内された懸濁液53中の懸濁粒子は、上
述した強磁場空間により磁化されてる。
【0010】一方、処理筒50のフィルタ部52の強磁
性ワイヤも、上述した強磁場空間により磁化されてお
り、当該フィルタ部52の強磁性ワイヤの線径が細いた
め、その磁化された強磁性ワイヤは周囲に大きな磁場勾
配(高磁場勾配)を発生している。したがって、フィル
タ部52を通過する懸濁液53中の磁化された懸濁粒子
55(磁性体粒子)の内、強磁性体粒子は言うにおよば
ず、磁化率や粒径の小さい重金属粒子でさえも、その高
磁場勾配に基づく強力な磁気的引力によりフィルタ部5
2に捕捉され、懸濁液53から磁性体粒子55が分離除
去される。
性ワイヤも、上述した強磁場空間により磁化されてお
り、当該フィルタ部52の強磁性ワイヤの線径が細いた
め、その磁化された強磁性ワイヤは周囲に大きな磁場勾
配(高磁場勾配)を発生している。したがって、フィル
タ部52を通過する懸濁液53中の磁化された懸濁粒子
55(磁性体粒子)の内、強磁性体粒子は言うにおよば
ず、磁化率や粒径の小さい重金属粒子でさえも、その高
磁場勾配に基づく強力な磁気的引力によりフィルタ部5
2に捕捉され、懸濁液53から磁性体粒子55が分離除
去される。
【0011】磁性体粒子55が分離除去され浄化した懸
濁液(浄化液)56は、処理筒50上部から配管57を
介して流出される。
濁液(浄化液)56は、処理筒50上部から配管57を
介して流出される。
【0012】このように、図8に示した超電導磁気分離
装置は、懸濁液53内の懸濁粒子55をフィルタ部52
により捕捉する構成になっているため、上述した分離除
去作業を繰り返していくことにより、捕捉した懸濁粒子
55がフィルタ部52に堆積する。懸濁粒子55がフィ
ルタ部52に堆積すると、懸濁粒子55の捕捉効率が低
下し圧損が上昇するため、定期的に処理筒50内への懸
濁液53の通液を中断し、超電導ソレノイド磁石51を
消磁した後にフィルタ部52の洗浄を行なっている。
装置は、懸濁液53内の懸濁粒子55をフィルタ部52
により捕捉する構成になっているため、上述した分離除
去作業を繰り返していくことにより、捕捉した懸濁粒子
55がフィルタ部52に堆積する。懸濁粒子55がフィ
ルタ部52に堆積すると、懸濁粒子55の捕捉効率が低
下し圧損が上昇するため、定期的に処理筒50内への懸
濁液53の通液を中断し、超電導ソレノイド磁石51を
消磁した後にフィルタ部52の洗浄を行なっている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】通常、高濃度の懸濁液
中に含まれる重金属類は少量であり、一方、鉄酸化物あ
るいは有機物(すなわち磁性フロック)は比較的多く含
まれている。
中に含まれる重金属類は少量であり、一方、鉄酸化物あ
るいは有機物(すなわち磁性フロック)は比較的多く含
まれている。
【0014】したがって、この様な懸濁液から上述した
超電導磁気分離装置を用いて懸濁粒子を磁気分離する場
合、磁化の大きい鉄酸化物及び磁性フロック等の強磁性
体粒子は容易にフィルタ部に捕捉され、しかも当該強磁
性体粒子は懸濁液に多量に含まれていることから、フィ
ルタ部が短時間で飽和し、また目詰まりを起こしやすか
った。このため、頻繁にフィルタ部の洗浄を行なわねば
ならず、懸濁粒子の分離効率の低下及び洗浄作業の増加
に伴う人的コスト増等を招いてしまった。
超電導磁気分離装置を用いて懸濁粒子を磁気分離する場
合、磁化の大きい鉄酸化物及び磁性フロック等の強磁性
体粒子は容易にフィルタ部に捕捉され、しかも当該強磁
性体粒子は懸濁液に多量に含まれていることから、フィ
ルタ部が短時間で飽和し、また目詰まりを起こしやすか
った。このため、頻繁にフィルタ部の洗浄を行なわねば
ならず、懸濁粒子の分離効率の低下及び洗浄作業の増加
に伴う人的コスト増等を招いてしまった。
【0015】さらに、鉄酸化物や磁性フロック等の強磁
性体粒子は重金属粒子等の弱磁性体粒子に比べて捕捉さ
れやすいため、強磁性体粒子に比べて重金属粒子等の弱
磁性体粒子が分離除去されずに取り残される度合いが高
くなり、弱磁性体粒子の除去性能、言い換えれば超電導
磁気分離装置の分離性能を悪化させていた。
性体粒子は重金属粒子等の弱磁性体粒子に比べて捕捉さ
れやすいため、強磁性体粒子に比べて重金属粒子等の弱
磁性体粒子が分離除去されずに取り残される度合いが高
くなり、弱磁性体粒子の除去性能、言い換えれば超電導
磁気分離装置の分離性能を悪化させていた。
【0016】本発明は上述した問題に鑑みてなされたも
ので、高濃度の懸濁物を含む懸濁液から当該懸濁物を分
離処理する磁気分離装置において、フィルタ部の短時間
の飽和や目詰まりを抑制することにより、洗浄頻度を低
減し且つ弱磁性懸濁物を効率良く分離除去する磁気分離
装置を提供することをその目的とする。
ので、高濃度の懸濁物を含む懸濁液から当該懸濁物を分
離処理する磁気分離装置において、フィルタ部の短時間
の飽和や目詰まりを抑制することにより、洗浄頻度を低
減し且つ弱磁性懸濁物を効率良く分離除去する磁気分離
装置を提供することをその目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、本発明の磁気分離装置では、磁場勾配及び懸濁液を
案内する部分の構成を工夫して、懸濁液から強磁性体粒
子をフィルタ部を用いることなく分離除去することを可
能にし、また、強磁性体粒子と弱磁性体粒子とを個別に
分離除去することを可能にすることにより、上述したフ
ィルタ部の洗浄頻度の低減や弱磁性懸濁物の効率的な分
離除去を実現している。
め、本発明の磁気分離装置では、磁場勾配及び懸濁液を
案内する部分の構成を工夫して、懸濁液から強磁性体粒
子をフィルタ部を用いることなく分離除去することを可
能にし、また、強磁性体粒子と弱磁性体粒子とを個別に
分離除去することを可能にすることにより、上述したフ
ィルタ部の洗浄頻度の低減や弱磁性懸濁物の効率的な分
離除去を実現している。
【0018】すなわち、請求項1及び2に記載した磁気
分離装置によれば、強磁性体粒子及び弱磁性体粒子が混
在する懸濁液から当該強磁性体粒子及び弱磁性体粒子を
分離処理する磁気分離装置において、前記懸濁液を中心
軸方向に沿って案内する第1の処理筒と、この第1の処
理筒内に当該第1の処理筒の前記中心軸から側壁に向け
て磁場の強さが増大する磁場勾配を形成する例えば第1
の処理筒を挟んで対向配置された一対の鞍型超電導磁石
等の磁場勾配形成部と、前記第1の処理筒の下流側に連
通状に設けられ当該第1の処理筒の中心部を軸方向に沿
って流れる懸濁液のみを分岐する分岐配管と、強磁場空
間を形成する例えば超電導ソレノイド磁石等の磁場空間
形成部と、強磁性体部材から成るフィルタ部を有し前記
強磁場空間内に配設された第2の処理筒とを備え、前記
分岐配管の下流側を前記第2の処理筒に連通状に接続せ
しめている。
分離装置によれば、強磁性体粒子及び弱磁性体粒子が混
在する懸濁液から当該強磁性体粒子及び弱磁性体粒子を
分離処理する磁気分離装置において、前記懸濁液を中心
軸方向に沿って案内する第1の処理筒と、この第1の処
理筒内に当該第1の処理筒の前記中心軸から側壁に向け
て磁場の強さが増大する磁場勾配を形成する例えば第1
の処理筒を挟んで対向配置された一対の鞍型超電導磁石
等の磁場勾配形成部と、前記第1の処理筒の下流側に連
通状に設けられ当該第1の処理筒の中心部を軸方向に沿
って流れる懸濁液のみを分岐する分岐配管と、強磁場空
間を形成する例えば超電導ソレノイド磁石等の磁場空間
形成部と、強磁性体部材から成るフィルタ部を有し前記
強磁場空間内に配設された第2の処理筒とを備え、前記
分岐配管の下流側を前記第2の処理筒に連通状に接続せ
しめている。
【0019】特に請求項3及び4に記載した磁気分離装
置によれば、強磁性体粒子が含まれた懸濁液から当該強
磁性体粒子を分離処理する磁気分離装置において、所定
の軸を中心にして螺旋状に配設され前記懸濁液を案内す
る配管と、この配管内に当該配管の外側壁から内側壁に
向けて磁場の強さが増大する磁場勾配を形成する、例え
ば前記配管の内側に前記所定軸と同軸状に当該配管の上
流側端部から下流側端部に渡って配設された第1の超電
導ソレノイド磁石と、この第1のソレノイド磁石より短
い軸長を有し、前記配管の外側に前記所定軸と同軸状に
配設された第2の超電導ソレノイド磁石とを備えた磁場
勾配形成部と、前記配管の下流側端部にそれぞれ連通状
に接続された第1及び第2の分岐配管とを備え、前記第
1の分岐配管により前記配管の中心軸を境にして内側壁
側を流れる懸濁液を分岐させ、前記第2の分岐配管によ
り前記配管の中心軸を境にして外側壁側を流れる懸濁液
を分岐させるようにしている。
置によれば、強磁性体粒子が含まれた懸濁液から当該強
磁性体粒子を分離処理する磁気分離装置において、所定
の軸を中心にして螺旋状に配設され前記懸濁液を案内す
る配管と、この配管内に当該配管の外側壁から内側壁に
向けて磁場の強さが増大する磁場勾配を形成する、例え
ば前記配管の内側に前記所定軸と同軸状に当該配管の上
流側端部から下流側端部に渡って配設された第1の超電
導ソレノイド磁石と、この第1のソレノイド磁石より短
い軸長を有し、前記配管の外側に前記所定軸と同軸状に
配設された第2の超電導ソレノイド磁石とを備えた磁場
勾配形成部と、前記配管の下流側端部にそれぞれ連通状
に接続された第1及び第2の分岐配管とを備え、前記第
1の分岐配管により前記配管の中心軸を境にして内側壁
側を流れる懸濁液を分岐させ、前記第2の分岐配管によ
り前記配管の中心軸を境にして外側壁側を流れる懸濁液
を分岐させるようにしている。
【0020】また特に、請求項5に記載した磁気分離装
置によれば、強磁性体粒子及び弱磁性体粒子が混在する
懸濁液から当該強磁性体粒子及び弱磁性体粒子を分離処
理する磁気分離装置において、所定の軸を中心にして螺
旋状に配設され前記懸濁液を案内する配管と、この配管
の外側壁から内側壁に向けて磁場の強さが増大する磁場
勾配を形成する磁場勾配形成部と、前記配管の下流側端
部にそれぞれ連通状に接続された第1及び第2の分岐配
管とを備え、前記第1の分岐配管により前記配管の中心
軸を境にして内側壁側を流れる懸濁液を分岐させ、前記
第2の分岐配管により前記配管の中心軸を境にして外側
壁側を流れる懸濁液を分岐させるように構成するととも
に、強磁場空間を形成する磁場空間形成部と、強磁性体
部材から成るフィルタ部を有し前記強磁場空間内に配設
された処理筒とを備え、前記第2の分岐配管の下流側を
前記処理筒に連通状に接続せしめている。
置によれば、強磁性体粒子及び弱磁性体粒子が混在する
懸濁液から当該強磁性体粒子及び弱磁性体粒子を分離処
理する磁気分離装置において、所定の軸を中心にして螺
旋状に配設され前記懸濁液を案内する配管と、この配管
の外側壁から内側壁に向けて磁場の強さが増大する磁場
勾配を形成する磁場勾配形成部と、前記配管の下流側端
部にそれぞれ連通状に接続された第1及び第2の分岐配
管とを備え、前記第1の分岐配管により前記配管の中心
軸を境にして内側壁側を流れる懸濁液を分岐させ、前記
第2の分岐配管により前記配管の中心軸を境にして外側
壁側を流れる懸濁液を分岐させるように構成するととも
に、強磁場空間を形成する磁場空間形成部と、強磁性体
部材から成るフィルタ部を有し前記強磁場空間内に配設
された処理筒とを備え、前記第2の分岐配管の下流側を
前記処理筒に連通状に接続せしめている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【0022】(第1実施形態)本実施形態に係る超電導
磁気分離装置の構成を図1に示す。図1に示すように、
本実施形態の超電導磁気分離装置は、2段階に分けて懸
濁粒子を分離処理するための第1、第2の分離処理部
1,2を備えている。この第1の分離処理部1,第2の
分離処理部2は互いに隣接して併設されている。また、
第1、第2の分離処理部1,2の内、初段の第1の分離
処理部1は懸濁粒子の内、主に強磁性体粒子を分離除去
する機能を有し、次段の第2の分離処理部2は、主に弱
磁性体粒子を分離除去する機能を有している。
磁気分離装置の構成を図1に示す。図1に示すように、
本実施形態の超電導磁気分離装置は、2段階に分けて懸
濁粒子を分離処理するための第1、第2の分離処理部
1,2を備えている。この第1の分離処理部1,第2の
分離処理部2は互いに隣接して併設されている。また、
第1、第2の分離処理部1,2の内、初段の第1の分離
処理部1は懸濁粒子の内、主に強磁性体粒子を分離除去
する機能を有し、次段の第2の分離処理部2は、主に弱
磁性体粒子を分離除去する機能を有している。
【0023】初段の第1の分離処理部1は、強磁性体粒
子を分離処理する第1の処理筒(強磁性体懸濁物処理
筒)5を有し、この第1の処理筒5の周囲に当該第1の
処理筒5を挟むように一対の鞍型超電導磁石6,6(ソ
レノイド型超電導磁石に比べて形成される磁場勾配の強
度が若干弱い)を対向配置している。第1の処理筒5に
は、その上端部に懸濁液7を供給するための供給配管8
と、その下端部に当該第1の処理筒5で分離除去した強
磁性体粒子9を排出するための排出配管10とがそれぞ
れ連通状に接続されている。供給配管8には、第1の処
理筒5内への懸濁液7の通液を制御する懸濁液通液制御
弁11が設けられている。
子を分離処理する第1の処理筒(強磁性体懸濁物処理
筒)5を有し、この第1の処理筒5の周囲に当該第1の
処理筒5を挟むように一対の鞍型超電導磁石6,6(ソ
レノイド型超電導磁石に比べて形成される磁場勾配の強
度が若干弱い)を対向配置している。第1の処理筒5に
は、その上端部に懸濁液7を供給するための供給配管8
と、その下端部に当該第1の処理筒5で分離除去した強
磁性体粒子9を排出するための排出配管10とがそれぞ
れ連通状に接続されている。供給配管8には、第1の処
理筒5内への懸濁液7の通液を制御する懸濁液通液制御
弁11が設けられている。
【0024】また、第1の処理筒5の下流側の中心軸を
含む中央部には、当該第1の処理筒5の中央部を流れる
懸濁液7を後段の第2の分離処理部2へ導くための分岐
配管15が同軸状に設けられている。この分岐配管15
は上流側上端部15aが開口端であり、その開口端の先
端は漏斗状に拡径されている。この分岐配管15は、第
1の処理筒5の下流側中央部に中心軸に沿って所定長さ
配設されている。そして、その分岐配管15は、第2の
分離処理部2側へ例えば直角に曲げられ、第1の処理筒
5の側壁を貫通して分離処理部2側へ延設されている。
また、分岐配管15には、当該分岐配管15を介して分
離処理部2側へ流れる一次処理液16の通液を制御する
一次処理液制御弁17が設けられている。
含む中央部には、当該第1の処理筒5の中央部を流れる
懸濁液7を後段の第2の分離処理部2へ導くための分岐
配管15が同軸状に設けられている。この分岐配管15
は上流側上端部15aが開口端であり、その開口端の先
端は漏斗状に拡径されている。この分岐配管15は、第
1の処理筒5の下流側中央部に中心軸に沿って所定長さ
配設されている。そして、その分岐配管15は、第2の
分離処理部2側へ例えば直角に曲げられ、第1の処理筒
5の側壁を貫通して分離処理部2側へ延設されている。
また、分岐配管15には、当該分岐配管15を介して分
離処理部2側へ流れる一次処理液16の通液を制御する
一次処理液制御弁17が設けられている。
【0025】一方、第2の分離処理部2は、従来型のフ
ィルタ部を用いた超電導磁気分離装置と略同等の構成で
ある。すなわち、第2の分離処理部2は、弱磁性体粒子
を分離処理する第2の処理筒(弱磁性体懸濁物処理筒)
20を有し、この第2の処理筒20は、超電導ソレノイ
ド磁石21により形成される強磁場空間内に設置されて
いる。そして、この第2の処理筒20の内部には、強磁
性体ワイヤのメッシュを積層した構造のフィルタ部22
が設置されている。
ィルタ部を用いた超電導磁気分離装置と略同等の構成で
ある。すなわち、第2の分離処理部2は、弱磁性体粒子
を分離処理する第2の処理筒(弱磁性体懸濁物処理筒)
20を有し、この第2の処理筒20は、超電導ソレノイ
ド磁石21により形成される強磁場空間内に設置されて
いる。そして、この第2の処理筒20の内部には、強磁
性体ワイヤのメッシュを積層した構造のフィルタ部22
が設置されている。
【0026】第2の処理筒20には、その下端部に一次
処理液を供給するための供給配管23が連通状に接続さ
れており、この供給配管23には、常時閉制御された開
閉弁24が設けられている。さらに、供給配管23にお
ける第2の処理筒20下端部と開閉弁24との間の配管
部分には、第2の分離処理部2側へ延設された分岐配管
15が連通状に配設されている。
処理液を供給するための供給配管23が連通状に接続さ
れており、この供給配管23には、常時閉制御された開
閉弁24が設けられている。さらに、供給配管23にお
ける第2の処理筒20下端部と開閉弁24との間の配管
部分には、第2の分離処理部2側へ延設された分岐配管
15が連通状に配設されている。
【0027】また、第2の処理筒20には、その上端部
に排出配管25が連通状に接続されている。この排出配
管25は、第2の処理筒20により弱磁性対粒子26が
分離除去処理された後の処理液27を排出するようにな
っている。
に排出配管25が連通状に接続されている。この排出配
管25は、第2の処理筒20により弱磁性対粒子26が
分離除去処理された後の処理液27を排出するようにな
っている。
【0028】次に本構成の作用について説明する。
【0029】今、図2に示すように、第1の処理筒5の
中心軸をz軸とし、対向する鞍型超電導磁石6,6の中
心Oを通り、z軸に直交し且つ互いに直交する2つの軸
をそれぞれx軸,y軸とする(x軸を鞍型磁石内を貫通
する方向とする)。
中心軸をz軸とし、対向する鞍型超電導磁石6,6の中
心Oを通り、z軸に直交し且つ互いに直交する2つの軸
をそれぞれx軸,y軸とする(x軸を鞍型磁石内を貫通
する方向とする)。
【0030】対向する鞍型超電導磁石6,6において、
その一方(図2において手前側)の鞍型超電導磁石6に
対して時計回りに通電し、他方(図2において向こう
側)の鞍型超電導磁石6に対して反時計回りに通電する
と、図3の矢印に示すように、第1の処理筒5の中心軸
(z軸)に直交する(x,y)平面(断面)内に四重極
磁場が発生する。そして、この四重極磁場により、図3
に示すように、(x,y)平面(断面)内において、y
軸方向に沿って第1の処理筒5の中心から離れていく方
向(すなわち、第1の処理筒5の中心軸から側壁方向)
に磁場が増大していく磁場勾配が形成される。
その一方(図2において手前側)の鞍型超電導磁石6に
対して時計回りに通電し、他方(図2において向こう
側)の鞍型超電導磁石6に対して反時計回りに通電する
と、図3の矢印に示すように、第1の処理筒5の中心軸
(z軸)に直交する(x,y)平面(断面)内に四重極
磁場が発生する。そして、この四重極磁場により、図3
に示すように、(x,y)平面(断面)内において、y
軸方向に沿って第1の処理筒5の中心から離れていく方
向(すなわち、第1の処理筒5の中心軸から側壁方向)
に磁場が増大していく磁場勾配が形成される。
【0031】この状態において、懸濁液7が供給配管8
を介して第1の処理筒5上部から当該第1の処理筒5内
部へ案内されると、その懸濁液7中の鉄酸化物や磁性フ
ロック等の強磁性体粒子は、上述した磁場勾配に従って
第1の処理筒5の側壁の方へ磁気力を受ける。その結
果、懸濁液7が第1の処理筒5の下部側へ到達する間に
は、多量の強磁性体粒子は第1の処理筒5の側壁付近に
濃縮されている。この多量の強磁性体粒子を含む懸濁液
7は、側壁付近を通って排出配管10へ導かれ、排出処
理される。
を介して第1の処理筒5上部から当該第1の処理筒5内
部へ案内されると、その懸濁液7中の鉄酸化物や磁性フ
ロック等の強磁性体粒子は、上述した磁場勾配に従って
第1の処理筒5の側壁の方へ磁気力を受ける。その結
果、懸濁液7が第1の処理筒5の下部側へ到達する間に
は、多量の強磁性体粒子は第1の処理筒5の側壁付近に
濃縮されている。この多量の強磁性体粒子を含む懸濁液
7は、側壁付近を通って排出配管10へ導かれ、排出処
理される。
【0032】一方、第1の処理筒5の中央部の懸濁液7
中には、多量の強磁性体粒子が側壁方向へ分離されるた
め、残留した若干量の強磁性体粒子と重金属粒子等の弱
磁性体粒子が濃縮されていることになり、この多量の強
磁性体粒子が分離処理された一次処理液16は、分岐配
管15及び供給配管23を介して第2処理筒20下部か
ら当該第2の処理筒20内部へ案内される。
中には、多量の強磁性体粒子が側壁方向へ分離されるた
め、残留した若干量の強磁性体粒子と重金属粒子等の弱
磁性体粒子が濃縮されていることになり、この多量の強
磁性体粒子が分離処理された一次処理液16は、分岐配
管15及び供給配管23を介して第2処理筒20下部か
ら当該第2の処理筒20内部へ案内される。
【0033】第2の処理筒20内へ案内され、フィルタ
部22を通過する一次処理液16中に残留する磁化され
た弱磁性体粒子及び若干量の強磁性体粒子は、当該フィ
ルタ部22の強磁性ワイヤから発生される高磁場勾配に
基づく強力な磁気的引力によりフィルタ部22に捕捉さ
れる。この結果、一次処理液16から弱磁性体粒子及び
若干量の強磁性体粒子が分離除去される。
部22を通過する一次処理液16中に残留する磁化され
た弱磁性体粒子及び若干量の強磁性体粒子は、当該フィ
ルタ部22の強磁性ワイヤから発生される高磁場勾配に
基づく強力な磁気的引力によりフィルタ部22に捕捉さ
れる。この結果、一次処理液16から弱磁性体粒子及び
若干量の強磁性体粒子が分離除去される。
【0034】このような2段の分離除去処理により懸濁
粒子が分離除去され、当該懸濁粒子の含有率が既定値以
下になった、すなわち浄化された処理液(浄化液)27
は、第2の処理筒20の上部から排出配管25を介して
排出される。
粒子が分離除去され、当該懸濁粒子の含有率が既定値以
下になった、すなわち浄化された処理液(浄化液)27
は、第2の処理筒20の上部から排出配管25を介して
排出される。
【0035】以上述べたように、本実施形態によれば、
懸濁液7に多量に含まれる鉄酸化物や磁性フロック等の
強磁性体粒子9を第1の処理筒5内に形成される磁場勾
配によって予め分離しておき、フィルタ部22では主と
して比較的少量の弱磁性体粒子26を分離除去するよう
に構成したため、フィルタ部22が短時間で飽和した
り、目詰まりを起こすことがなくなる。さらに、フィル
タ部22では主として弱磁性体粒子を分離除去している
ため、弱磁性体粒子を非常に効率良く分離除去すること
ができる。したがって、フィルタ部の洗浄頻度を低減さ
せ、経済的且つ各種懸濁粒子の分離除去性能を向上させ
た超電導磁気分離装置を提供することができる。
懸濁液7に多量に含まれる鉄酸化物や磁性フロック等の
強磁性体粒子9を第1の処理筒5内に形成される磁場勾
配によって予め分離しておき、フィルタ部22では主と
して比較的少量の弱磁性体粒子26を分離除去するよう
に構成したため、フィルタ部22が短時間で飽和した
り、目詰まりを起こすことがなくなる。さらに、フィル
タ部22では主として弱磁性体粒子を分離除去している
ため、弱磁性体粒子を非常に効率良く分離除去すること
ができる。したがって、フィルタ部の洗浄頻度を低減さ
せ、経済的且つ各種懸濁粒子の分離除去性能を向上させ
た超電導磁気分離装置を提供することができる。
【0036】 なお、第1の処理筒5の周囲に対向配置し
た各鞍型超電導磁石6,6に流す電流の向きは、図2に
示したものに限られず、手前側の鞍型超電導磁石6に対
して反時計回りに通電し、向こう側の鞍型超電導磁石6
に対して時計回りに通電してもよい。この場合、発生す
る四重極磁場により、x軸方向に沿って第1の処理筒5
の中心から離れていく方向(すなわち、第1の処理筒5
の中心軸から管壁方向)に磁場が増大していく磁場勾配
が形成されることになり、同様の効果を達成できる。
た各鞍型超電導磁石6,6に流す電流の向きは、図2に
示したものに限られず、手前側の鞍型超電導磁石6に対
して反時計回りに通電し、向こう側の鞍型超電導磁石6
に対して時計回りに通電してもよい。この場合、発生す
る四重極磁場により、x軸方向に沿って第1の処理筒5
の中心から離れていく方向(すなわち、第1の処理筒5
の中心軸から管壁方向)に磁場が増大していく磁場勾配
が形成されることになり、同様の効果を達成できる。
【0037】また、本実施形態では、第1の処理筒5内
に磁場勾配を形成するために一対の鞍型超電導磁石を用
いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、要
は、第1の処理筒5内に当該第1の処理筒5の中心軸か
ら側壁方向に沿って磁場勾配を形成するような磁界を発
生する磁場発生装置(磁石等)であれば、いかなるタイ
プのものでもよい。
に磁場勾配を形成するために一対の鞍型超電導磁石を用
いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、要
は、第1の処理筒5内に当該第1の処理筒5の中心軸か
ら側壁方向に沿って磁場勾配を形成するような磁界を発
生する磁場発生装置(磁石等)であれば、いかなるタイ
プのものでもよい。
【0038】(第2実施形態)本実施形態に係る超電導
磁気分離装置の構成を図4に示す。なお、本実施形態の
超電導磁気分離装置は、懸濁粒子として強磁性体粒子の
みが含まれている懸濁液から当該強磁性体粒子を分離処
理するための装置である。
磁気分離装置の構成を図4に示す。なお、本実施形態の
超電導磁気分離装置は、懸濁粒子として強磁性体粒子の
みが含まれている懸濁液から当該強磁性体粒子を分離処
理するための装置である。
【0039】図4に示すように、超電導磁気分離装置
は、ある軸(図4中z軸)を中心として螺旋状に配設さ
れた強磁性体懸濁物処理用配管30を有している。この
配管30の上流側端部(懸濁液入口)には強磁性懸濁粒
子31が含まれた懸濁液を配管30へ供給するための供
給配管32が連通状に接続されている。また、配管30
の下流側端部(懸濁液出口)には、当該配管30におけ
る上記螺旋の中心軸(z軸)側(内側)部分を流れる懸
濁液,及び配管30における螺旋の中心軸(z軸)と反
対側(外側)部分を流れる懸濁液,をそれぞれ分岐して
案内するための内側分岐配管33及び外側分岐配管34
がそれぞれ連通状に接続されている。
は、ある軸(図4中z軸)を中心として螺旋状に配設さ
れた強磁性体懸濁物処理用配管30を有している。この
配管30の上流側端部(懸濁液入口)には強磁性懸濁粒
子31が含まれた懸濁液を配管30へ供給するための供
給配管32が連通状に接続されている。また、配管30
の下流側端部(懸濁液出口)には、当該配管30におけ
る上記螺旋の中心軸(z軸)側(内側)部分を流れる懸
濁液,及び配管30における螺旋の中心軸(z軸)と反
対側(外側)部分を流れる懸濁液,をそれぞれ分岐して
案内するための内側分岐配管33及び外側分岐配管34
がそれぞれ連通状に接続されている。
【0040】一方、螺旋状に配設された配管部分全体の
内側に第1の超電導ソレノイド磁石35を設けている。
この第1のソレノイド磁石35は、螺旋の中心軸と同軸
状に、配管全体の上流側端部から下流側端部に渡って配
設されている。
内側に第1の超電導ソレノイド磁石35を設けている。
この第1のソレノイド磁石35は、螺旋の中心軸と同軸
状に、配管全体の上流側端部から下流側端部に渡って配
設されている。
【0041】また、螺旋状に配設された配管部分全体の
外側に第2の超電導ソレノイド磁石36を設けている。
この第2のソレノイド磁石36は、第1のソレノイド磁
石35に比べて短い軸長を有し、螺旋の中心軸及び第1
のソレノイド磁石35と同軸状に配設されている。ま
た、第2のソレノイド磁石36は、その中心が第1のソ
レノイド磁石35の中心と略一致するように配置されて
いる。
外側に第2の超電導ソレノイド磁石36を設けている。
この第2のソレノイド磁石36は、第1のソレノイド磁
石35に比べて短い軸長を有し、螺旋の中心軸及び第1
のソレノイド磁石35と同軸状に配設されている。ま
た、第2のソレノイド磁石36は、その中心が第1のソ
レノイド磁石35の中心と略一致するように配置されて
いる。
【0042】次に本構成の作用について説明する。
【0043】今、図5に示すように、第1のソレノイド
磁石35と第2のソレノイド磁石36との間の間隔部分
の中心を通り、螺旋の中心軸(z軸)に平行な軸をz1
軸とし、このz1 軸に直交し且つ互いに直交する2つの
軸をそれぞれx1 軸,y1 軸とする(ここでは、図5に
おける左右方向をy1 軸とする)。
磁石35と第2のソレノイド磁石36との間の間隔部分
の中心を通り、螺旋の中心軸(z軸)に平行な軸をz1
軸とし、このz1 軸に直交し且つ互いに直交する2つの
軸をそれぞれx1 軸,y1 軸とする(ここでは、図5に
おける左右方向をy1 軸とする)。
【0044】同軸状の第1のソレノイド磁石35及び第
2のソレノイド磁石36に対して、それぞれ図5に示す
向き、すなわち第1のソレノイド磁石35には配管30
の上流側から見て反時計回りに、第2のソレノイド磁石
36には配管30の上流側から見て時計回りに通電する
と、図5の矢印に示すように、第1のソレノイド35と
第2のソレノイド36との間の間隔における(y1 ,z
1 )平面(断面)内に磁場が発生する。
2のソレノイド磁石36に対して、それぞれ図5に示す
向き、すなわち第1のソレノイド磁石35には配管30
の上流側から見て反時計回りに、第2のソレノイド磁石
36には配管30の上流側から見て時計回りに通電する
と、図5の矢印に示すように、第1のソレノイド35と
第2のソレノイド36との間の間隔における(y1 ,z
1 )平面(断面)内に磁場が発生する。
【0045】この磁場は、第2のソレノイドコイル36
の軸長が第1のソレノイドコイル35の軸長に比べて短
いため、第2のソレノイドコイル36に近接する部分の
磁場強度よりも第1のソレノイドコイル35側に近接す
る部分の磁場強度の方が強くなっている。すなわち、図
6に示すように、(y1 ,z1 )平面(断面)内、言い
換えれば配管30における(y1 ,z1 )平面(断面)
内において、y1 軸方向に沿って螺旋の中心軸(z軸)
に向かう方向に磁場が増大していく磁場勾配が形成され
る。
の軸長が第1のソレノイドコイル35の軸長に比べて短
いため、第2のソレノイドコイル36に近接する部分の
磁場強度よりも第1のソレノイドコイル35側に近接す
る部分の磁場強度の方が強くなっている。すなわち、図
6に示すように、(y1 ,z1 )平面(断面)内、言い
換えれば配管30における(y1 ,z1 )平面(断面)
内において、y1 軸方向に沿って螺旋の中心軸(z軸)
に向かう方向に磁場が増大していく磁場勾配が形成され
る。
【0046】この状態において、懸濁液が供給配管32
を介して配管30に案内されると、その懸濁液中の鉄酸
化物や磁性フロック等の強磁性体粒子31は、上述した
配管30内における磁場勾配に従って螺旋の中心軸方向
へ磁気力を受ける。その結果、懸濁液が配管30の下流
側端部へ到達する間には、多量の強磁性体粒子31は配
管30の内側(内壁)付近に濃縮されている。
を介して配管30に案内されると、その懸濁液中の鉄酸
化物や磁性フロック等の強磁性体粒子31は、上述した
配管30内における磁場勾配に従って螺旋の中心軸方向
へ磁気力を受ける。その結果、懸濁液が配管30の下流
側端部へ到達する間には、多量の強磁性体粒子31は配
管30の内側(内壁)付近に濃縮されている。
【0047】配管30の下流側端部(懸濁液出口)で
は、配管30の内側を流れる強磁性体粒子31が濃縮さ
れた懸濁液は内側分岐配管33へ流出し、配管30の外
側を流れる強磁性体粒子31が分離された懸濁液(浄化
液)は、外側分岐配管34を介して流出される。
は、配管30の内側を流れる強磁性体粒子31が濃縮さ
れた懸濁液は内側分岐配管33へ流出し、配管30の外
側を流れる強磁性体粒子31が分離された懸濁液(浄化
液)は、外側分岐配管34を介して流出される。
【0048】すなわち、本実施形態によれば、特に強磁
性体粒子を含む懸濁液から当該強磁性体粒子をフィルタ
部を用いることなく分離除去することができるため、フ
ィルタ部の洗浄が不要であり、目詰まりや分離除去効率
の低下の心配が不要な経済的で効率的な超電導磁気分離
装置を提供することができる。
性体粒子を含む懸濁液から当該強磁性体粒子をフィルタ
部を用いることなく分離除去することができるため、フ
ィルタ部の洗浄が不要であり、目詰まりや分離除去効率
の低下の心配が不要な経済的で効率的な超電導磁気分離
装置を提供することができる。
【0049】(第3実施形態)本実施形態に係る超電導
磁気分離装置の構成を図7に示す。図7に示すように、
本実施形態の超電導磁気分離装置は、第2実施形態の構
成に加えて、第1実施形態で説明した従来型のフィルタ
部を用いた超電導磁気分離装置を備えたものであり、強
磁性体粒子31及び弱磁性体粒子26を含む懸濁液7か
ら当該強磁性体粒子31及び弱磁性体粒子26を2段階
に分けて分離処理するように構成されている。
磁気分離装置の構成を図7に示す。図7に示すように、
本実施形態の超電導磁気分離装置は、第2実施形態の構
成に加えて、第1実施形態で説明した従来型のフィルタ
部を用いた超電導磁気分離装置を備えたものであり、強
磁性体粒子31及び弱磁性体粒子26を含む懸濁液7か
ら当該強磁性体粒子31及び弱磁性体粒子26を2段階
に分けて分離処理するように構成されている。
【0050】すなわち、本実施形態の超電導磁気分離装
置は、第1の超電導ソレノイド磁石35の内側に形成さ
れる強磁場空間内に、当該螺旋の中心軸と同軸状に処理
筒(弱磁性体懸濁物処理筒)20Aが設置されている。
そして、処理筒20Aの供給配管23Aには、外側分岐
配管34が連通状に接続されている。なお、その他の構
成要素については、第1及び第2実施形態と略同様のた
め、その説明は省略する。
置は、第1の超電導ソレノイド磁石35の内側に形成さ
れる強磁場空間内に、当該螺旋の中心軸と同軸状に処理
筒(弱磁性体懸濁物処理筒)20Aが設置されている。
そして、処理筒20Aの供給配管23Aには、外側分岐
配管34が連通状に接続されている。なお、その他の構
成要素については、第1及び第2実施形態と略同様のた
め、その説明は省略する。
【0051】本構成によれば、強磁性体懸濁物処理用配
管30により強磁性体粒子31が分離処理された一次処
理液は外側分岐配管34及び供給配管23Aを介して処
理筒20A内へ導かれる。
管30により強磁性体粒子31が分離処理された一次処
理液は外側分岐配管34及び供給配管23Aを介して処
理筒20A内へ導かれる。
【0052】処理筒20A内へ導かれ、フィルタ部22
Aを通過する一次処理液16中の磁化された弱磁性体粒
子26は、当該フィルタ部22Aの強磁性ワイヤから発
生される高磁場勾配に基づく強力な磁気的引力によりフ
ィルタ部22Aに捕捉される。この結果、一次処理液1
6から弱磁性体粒子が分離除去され、その結果浄化され
た処理液(浄化液)27Aは、処理筒20Aの上部から
排出配管25Aを介して排出される。
Aを通過する一次処理液16中の磁化された弱磁性体粒
子26は、当該フィルタ部22Aの強磁性ワイヤから発
生される高磁場勾配に基づく強力な磁気的引力によりフ
ィルタ部22Aに捕捉される。この結果、一次処理液1
6から弱磁性体粒子が分離除去され、その結果浄化され
た処理液(浄化液)27Aは、処理筒20Aの上部から
排出配管25Aを介して排出される。
【0053】以上述べたように本実施形態によれば、懸
濁液中の強磁性体粒子を、強磁性懸濁物処理用の配管内
に形成される磁場勾配によって予め分離しており、フィ
ルタ部では主として比較的少量の弱磁性体粒子を分離除
去するように構成したため、フィルタ部の飽和や目詰ま
りを抑制し、弱磁性体粒子を非常に効率良く分離除去す
ることができる。フィルタ部の洗浄頻度を低減させ、経
済的且つ各種懸濁粒子の分離除去性能を向上させた超電
導磁気分離装置を提供することができる。
濁液中の強磁性体粒子を、強磁性懸濁物処理用の配管内
に形成される磁場勾配によって予め分離しており、フィ
ルタ部では主として比較的少量の弱磁性体粒子を分離除
去するように構成したため、フィルタ部の飽和や目詰ま
りを抑制し、弱磁性体粒子を非常に効率良く分離除去す
ることができる。フィルタ部の洗浄頻度を低減させ、経
済的且つ各種懸濁粒子の分離除去性能を向上させた超電
導磁気分離装置を提供することができる。
【0054】さらに本実施形態によれば、2つの超電導
ソレノイド磁石の磁場空間を有効に利用できるため、コ
ンパクトな超電導磁気分離装置を提供することができ
る。
ソレノイド磁石の磁場空間を有効に利用できるため、コ
ンパクトな超電導磁気分離装置を提供することができ
る。
【0055】なお、本実施形態においては、第1の超電
導ソレノイド磁石35を強磁性体粒子分離除去用勾配磁
場及び弱磁性体粒子分離処理用勾配磁場の形成に兼用し
て構成したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、それぞれ別個の超電導ソレノイド磁石を用いてもよ
い。
導ソレノイド磁石35を強磁性体粒子分離除去用勾配磁
場及び弱磁性体粒子分離処理用勾配磁場の形成に兼用し
て構成したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、それぞれ別個の超電導ソレノイド磁石を用いてもよ
い。
【0056】また、第1及び第3実施形態において、フ
ィルタ部を強磁性体ワイヤのメッシュを積層した構造と
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スチ
ールウールにより形成されたもの等、強磁性体部材から
成り周囲に高磁場勾配を形成可能なものであれば、いか
なる構造のものであってもよい。
ィルタ部を強磁性体ワイヤのメッシュを積層した構造と
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、スチ
ールウールにより形成されたもの等、強磁性体部材から
成り周囲に高磁場勾配を形成可能なものであれば、いか
なる構造のものであってもよい。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の磁気分離装
置によれば、懸濁液から強磁性体粒子をフィルタ部を用
いることなく分離除去し、また、強磁性体粒子と弱磁性
体粒子とを個別に分離除去するように構成したため、フ
ィルタ部の短時間の飽和や目詰まりを抑制し、洗浄頻度
を低減させることができる。また、従来取り残される度
合いが高かった弱磁性懸濁物を効率良く分離除去するこ
とができる。
置によれば、懸濁液から強磁性体粒子をフィルタ部を用
いることなく分離除去し、また、強磁性体粒子と弱磁性
体粒子とを個別に分離除去するように構成したため、フ
ィルタ部の短時間の飽和や目詰まりを抑制し、洗浄頻度
を低減させることができる。また、従来取り残される度
合いが高かった弱磁性懸濁物を効率良く分離除去するこ
とができる。
【0058】この結果、懸濁粒子の分離除去性能が向上
した磁気分離装置を人的コスト増なく提供することがで
きる
した磁気分離装置を人的コスト増なく提供することがで
きる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる磁気分離装置の
概略構成図。
概略構成図。
【図2】第1実施形態における磁気分離装置の一対の鞍
型超電導磁石に対する通電方向を概略的に示す斜視図。
型超電導磁石に対する通電方向を概略的に示す斜視図。
【図3】図2に示す通電方向に基づいて一対の鞍型超電
導磁石が形成する磁場勾配を模式的に示す図。
導磁石が形成する磁場勾配を模式的に示す図。
【図4】本発明の第2実施形態に係わる磁気分離装置の
概略構成図。
概略構成図。
【図5】第2実施形態における第1のソレノイド磁石及
び第2のソレノイド磁石が当該第1のソレノイド磁石と
第2のソレノイド磁石との間の配管における(y1 ,z
1 )平面(断面)内に形成する磁場を概略的に示す図。
び第2のソレノイド磁石が当該第1のソレノイド磁石と
第2のソレノイド磁石との間の配管における(y1 ,z
1 )平面(断面)内に形成する磁場を概略的に示す図。
【図6】第1のソレノイド磁石及び第2のソレノイド磁
石が(y1 ,z1 )平面(断面)内に形成する磁場勾配
を模式的に示す図。
石が(y1 ,z1 )平面(断面)内に形成する磁場勾配
を模式的に示す図。
【図7】本発明の第3実施形態に係わる磁気分離装置の
概略構成図。
概略構成図。
【図8】従来の磁気分離装置の概略構成図。
1 第1の分離処理部 2 第2の分離処理部 5 強磁性体懸濁物処理筒 6,6 鞍型超電導磁石 7 懸濁液 8、23、23A、32 供給配管 9 強磁性体粒子 10、25、25A 排出配管 11 懸濁液通液制御弁 15 分岐配管 16 一次処理液 17 一次処理液制御弁 20 第2の処理筒 20A 処理筒(弱磁性体懸濁物処理筒) 21 超電導ソレノイド磁石 22、22A フィルタ部 24 開閉弁 26 弱磁性体粒子 27、27A 処理液 30 強磁性体懸濁物処理用配管 31 強磁性体懸濁粒子 33 内側分岐配管 34 外側分岐配管 35 第1の超電導ソレノイド磁石 36 第2の超電導ソレノイド磁石
Claims (5)
- 【請求項1】 強磁性体粒子及び弱磁性体粒子が混在す
る懸濁液から当該強磁性体粒子及び弱磁性体粒子を分離
処理する磁気分離装置において、 前記懸濁液を中心軸方向に沿って案内する第1の処理筒
と、この第1の処理筒内に当該第1の処理筒の前記中心
軸から側壁に向けて磁場の強さが増大する磁場勾配を形
成する磁場勾配形成部と、前記第1の処理筒の下流側に
連通状に設けられ当該第1の処理筒の中心部を軸方向に
沿って流れる懸濁液のみを分岐する分岐配管と、強磁場
空間を形成する磁場空間形成部と、強磁性体部材から成
るフィルタ部を有し前記強磁場空間内に配設された第2
の処理筒とを備え、前記分岐配管の下流側を前記第2の
処理筒に連通状に接続せしめたことを特徴とする磁気分
離装置。 - 【請求項2】 前記磁場勾配形成部は、前記第1の処理
筒を挟んで対向配置された一対の鞍型超電導磁石であ
り、前記強磁場空間形成部は、前記第2の処理筒の周り
に配設された超電導ソレノイド磁石である請求項1記載
の磁気分離装置。 - 【請求項3】 強磁性体粒子が含まれた懸濁液から当該
強磁性体粒子を分離処理する磁気分離装置において、 所定の軸を中心にして螺旋状に配設され前記懸濁液を案
内する配管と、この配管内に当該配管の外側壁から内側
壁に向けて磁場の強さが増大する磁場勾配を形成する磁
場勾配形成部と、前記配管の下流側端部にそれぞれ連通
状に接続された第1及び第2の分岐配管とを備え、前記
第1の分岐配管により前記配管の中心軸を境にして内側
壁側を流れる懸濁液を分岐させ、前記第2の分岐配管に
より前記配管の中心軸を境にして外側壁側を流れる懸濁
液を分岐させるようにしたことを特徴とする磁気分離装
置。 - 【請求項4】 前記磁場勾配形成部は、前記配管の内側
に前記所定軸と同軸状に当該配管の上流側端部から下流
側端部に渡って配設された第1の超電導ソレノイド磁石
と、この第1のソレノイド磁石より短い軸長を有し、前
記配管の外側に前記所定軸と同軸状に配設された第2の
超電導ソレノイド磁石とを備えた請求項3記載の磁気分
離装置。 - 【請求項5】 強磁性体粒子及び弱磁性体粒子が混在す
る懸濁液から当該強磁性体粒子及び弱磁性体粒子を分離
処理する磁気分離装置において、 所定の軸を中心にして螺旋状に配設され前記懸濁液を案
内する配管と、この配管の外側壁から内側壁に向けて磁
場の強さが増大する磁場勾配を形成する磁場勾配形成部
と、前記配管の下流側端部にそれぞれ連通状に接続され
た第1及び第2の分岐配管とを備え、前記第1の分岐配
管により前記配管の中心軸を境にして内側壁側を流れる
懸濁液を分岐させ、前記第2の分岐配管により前記配管
の中心軸を境にして外側壁側を流れる懸濁液を分岐させ
るように構成するとともに、 強磁場空間を形成する磁場空間形成部と、強磁性体部材
から成るフィルタ部を有し前記強磁場空間内に配設され
た処理筒とを備え、前記第2の分岐配管の下流側を前記
処理筒に連通状に接続せしめたことを特徴とする磁気分
離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8147284A JPH09327635A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 磁気分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8147284A JPH09327635A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 磁気分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09327635A true JPH09327635A (ja) | 1997-12-22 |
Family
ID=15426733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8147284A Pending JPH09327635A (ja) | 1996-06-10 | 1996-06-10 | 磁気分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09327635A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002066375A (ja) * | 2000-08-31 | 2002-03-05 | Hitachi Ltd | 被除去物の磁気分離装置 |
JP2011506051A (ja) * | 2006-12-20 | 2011-03-03 | コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ | 磁性粒子を分離するための方法及び装置、磁性粒子、並びに磁性粒子の使用 |
JP2018083144A (ja) * | 2016-11-22 | 2018-05-31 | 株式会社テッツコーポレーション | マグネタイト強磁性物質懸濁微粒子の除去設備 |
CN113333162A (zh) * | 2021-06-17 | 2021-09-03 | 广西下田锰矿有限责任公司 | 磁化除铁方法 |
-
1996
- 1996-06-10 JP JP8147284A patent/JPH09327635A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002066375A (ja) * | 2000-08-31 | 2002-03-05 | Hitachi Ltd | 被除去物の磁気分離装置 |
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JP2018083144A (ja) * | 2016-11-22 | 2018-05-31 | 株式会社テッツコーポレーション | マグネタイト強磁性物質懸濁微粒子の除去設備 |
CN113333162A (zh) * | 2021-06-17 | 2021-09-03 | 广西下田锰矿有限责任公司 | 磁化除铁方法 |
CN113333162B (zh) * | 2021-06-17 | 2024-01-16 | 广西下田锰矿有限责任公司 | 磁化除铁方法 |
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