JPH1055001A - 液晶表示装置 - Google Patents
液晶表示装置Info
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- JPH1055001A JPH1055001A JP15674797A JP15674797A JPH1055001A JP H1055001 A JPH1055001 A JP H1055001A JP 15674797 A JP15674797 A JP 15674797A JP 15674797 A JP15674797 A JP 15674797A JP H1055001 A JPH1055001 A JP H1055001A
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Abstract
する。 【解決手段】 少なくとも一方は透明な一対の基板と、
前記一対の基板に挟持された液晶組成物層と、一方の基
板面と液晶組成物層の面との間に形成された映像信号線
と、ドレイン電極と、該映像信号線からの映像信号がド
レイン電極と薄膜トランジスタとを介して印加される画
素電極と、前記薄膜トランジスタをオンさせるゲート電
極と、対向電圧信号線を介して対向電圧が印加される対
向電極とが備えられ、前記画素電極と前記対向電極の間
に発生し、前記基板面と平行な成分を含む電界によって
前記液晶組成物の光透過率を変化させる画素を構成する
液晶表示装置において、前記複数の画素の対向電圧信号
線を共通に接続させる共通バスラインを備えるととも
に、この共通バスラインは2層以上の導電層の積層構造
となって形成されている。
Description
り、特に、薄膜トランジスタ等を使用したアクティブ・
マトリクス方式の液晶表示装置に関する。
るアクティブ素子を用いたアクティブ・マトリクス型液
晶表示装置は薄い、軽量という特徴とブラウン管に匹敵
する高画質という点から、OA機器等の表示端末として
広く普及し始めている。
て、次の2通りがある。1つは、透明電極が構成された
2つの基板により液晶を挾み込み、透明電極に印加され
た電圧で動作させ、透明電極を透過し液晶に入射した光
を変調して表示する方式であり、現在、普及している製
品が全てこの方式を採用している。また、もう1つは、
同一基板上に構成した2つの電極の間の基板面にほぼ平
行な電界により液晶を動作させ、2つの電極の隙間から
液晶に入射した光を変調して表示する方式であり、この
方式を用いた製品はないが、視野角が著しく広いという
特徴を持ち、アクティブ・マトリクス型液晶表示装置に
関して有望な技術である。
特許出願公表平5−505247あるいは特公昭63−
21907、特開平6−160878等の文献に記載さ
れている。
成からなる後者の液晶表示装置は、数千Å程度の薄膜電
極を介して基板面にほぼ平行な電界を発生させるような
構成となっていることから、液晶層内に電界を有効に発
生させることが前者の場合と比較して困難となってい
る。
極間に発生させる必要が生じ、装置の消費電力の増大、
駆動回路に高耐圧のLSIを用いる必要性を免れ得なか
った。
ントラスト比を向上させるために、不要な光を透過する
部分を覆うブラックマトリクス(遮光膜)に遮光性の良
い金属材料を用いているが、これをそのまま後者に適用
させた場合に、電極間の電界がブラックマトリクスに吸
収されてしまい、電極間に有効な電界を発生させること
ができないという問題があった。
像信号線からの電界は、映像信号線を形成している基板
と対向する基板のほぼ全面に形成された対向電極が吸収
し、映像信号線からの電界が電極間の電界に影響を与え
ることはなかった。しかし、後者の方式では、映像信号
線を形成している基板と対向する基板には電極は存在し
ていないことから、映像信号線からの電界が電極間の電
界に影響を及ぼしてしまい、他の行の映像情報も表示に
影響を及ぼすクロストーク(特に画面の上下方向)が発
生し、いわゆる縦スミアと称される筋状の映像が現われ
てしまうという問題があった。
対向電極を線状に形成しなければならないため、対向電
極の入力端から末端までの抵抗は前者の方式の対向電極
が面状に形成される場合と比較して著しく高くなる。こ
れにより、対向電圧が末端の画素まで十分伝達されず、
対向電圧信号線が映像信号線と交差する部分の容量で対
向電圧が映像信号に応じて歪むことによるクロストーク
(特に画面の左右方向)が発生し、いわゆる横スミアと
称される筋状の映像が現われてしまうという問題があっ
た。
れたものであり、その目的は、低電圧かつ低消費電力で
駆動できるとともに、上述した弊害をなくした画質良好
な液晶表示装置を提供することにある。
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
以下のとおりである。
板と、前記一対の基板に挟持された液晶組成物層と、一
方の基板面と液晶組成物層の面との間に形成された映像
信号線と、ドレイン電極と、該映像信号線からの映像信
号がドレイン電極と薄膜トランジスタとを介して印加さ
れる画素電極と、前記薄膜トランジスタをオンさせるゲ
ート電極と、対向電圧信号線を介して対向電圧が印加さ
れる対向電極とが備えられ、前記画素電極と前記対向電
極の間に発生し、前記基板面と平行な成分を含む電界に
よって前記液晶組成物の光透過率を変化させる画素を構
成する液晶表示装置において、前記複数の画素の対向電
圧信号線を共通に接続させる共通バスラインを備えると
ともに、この共通バスラインは2層以上の導電層の積層
構造となって形成されていることを特徴とするものであ
る。
は、ゲート電極と同材料の導電層および前記映像信号線
と同材料の導電層からなり、これら各導電層はそれぞれ
ゲート電極形成時および映像信号線形成時に同時に形成
することを特徴とするものである。
インの幅を増大させることなく抵抗値を低減させること
ができ、各対向電極においてその末端まで充分な電圧を
印加させることができるようになる。このことは、対向
電圧が映像信号に応じて歪むことによるクロストーク
(特に、画面左右方向のクロストーク)の低減が図れる
効果を奏する。
増大させることなく手段1の効果を達成できることにな
る。
の更に他の特徴は図面を参照した以下の説明から明らか
となるであろう。
以下、アクティブ・マトリクス方式のカラー液晶表示装
置に本発明を適用した実施例を説明する。なお、以下説
明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付
け、その繰り返しの説明は省略する。
1は本発明のアクティブ・マトリクス方式カラー液晶表
示装置の一画素とその周辺を示す平面図である。
(ゲート信号線または水平信号線)GLと、対向電圧信
号線(対向電極配線)CLと、隣接する2本の映像信号
線(ドレイン信号線または垂直信号線)DLとの交差領
域内(4本の信号線で囲まれた領域内)に配置されてい
る。各画素は薄膜トランジスタTFT、蓄積容量Cst
g、画素電極PXおよび対向電極CTを含む。走査信号
線GL、対向電圧信号線CLは図では左右方向に延在
し、上下方向に複数本配置されている。映像信号線DL
は上下方向に延在し、左右方向に複数本配置されてい
る。画素電極PXは薄膜トランジスタTFTと接続さ
れ、対向電極CTは対向電圧信号線CLと一体になって
いる。
画素では、図1A線で折曲げたとき、平面構成が重なり
合う構成となっている。これは、対向電圧信号線CLを
映像信号線DLに沿って上下に隣接する2画素で共通化
し、対向電圧信号線CLの電極幅を拡大することによ
り、対向電圧信号線CLの抵抗を低減するためである。
これにより、外部回路から左右方向の各画素の対向電極
CTへ対向電圧を十分に供給するためことが容易にな
る。
し、各画素電極PXと対向電極CTとの間の電界により
液晶LCの光学的な状態を制御し、表示を制御する。画
素電極PXと対向電極CTは櫛歯状に構成され、それぞ
れ、図の上下方向に長細い電極となっている。
本数)は、画素電極PXの本数(櫛歯の本数)PとO=
P+1の関係を必ず持つように構成する(本実施例で
は、O=3、P=2)。これは、対向電極CTと画素電
極PXを交互に配置し、かつ、対向電極CTを映像信号
線DLに必ず隣接させるためである。これにより、対向
電極CTと画素電極PXの間の電界が、映像信号線DL
から発生する電界から影響を受けないように、対向電極
CTで映像信号線DLからの電気力線をシールドするこ
とができる。対向電極CTは、後述の対向電圧信号線C
Lにより常に外部から電位を供給されているため、電位
は安定している。そのため、映像信号線DLに隣接して
も、電位の変動がほとんどない。また、これにより、画
素電極PXの映像信号線DLからの幾何学的な位置が遠
くなるので、画素電極PXと映像信号線DLの間の寄生
容量が大幅に減少し、画素電極電位Vsの映像信号電圧
による変動も抑制できる。これらにより、上下方向に発
生するクロストーク(縦スミアと呼ばれる画質不良)を
抑制することができる。
Wcはそれぞれ6μmとし、後述の液晶層の最大設定厚み
を超える4.5μmよりも十分大きく設定する。製造上の
加工ばらつきを考慮すると20%以上のマージンを持っ
たほうが好ましいので、望ましくは5.4μmよりも十分
大きくしたほうが良い。これにより、液晶層に印加され
る基板面に平行な電界成分が基板面に垂直な方向の電界
成分よりも大きくなり、液晶を駆動する電圧の上昇を抑
制することができる。また、各電極の電極幅Wp、Wcの最
大値は、画素電極PXと対向電極CTの間の間隔Lより
も小さい事が好ましい。これは、電極の間隔が値か大き
すぎると電気力線の湾曲が激しくなり、基板面に平行な
電界成分よりも基板面に垂直な電界成分の方が大きい領
域が増大するため、基板面に平行な電界成分を効率よく
液晶層に印加できないからである。したがって、画素電
極PXと対向電極CTの間の間隔Lはマージンを20%
とると7.2μmより大きい事が必要である。本実施例で
は、対角10.4インチ640×480ドットの解像度
で構成したので、画素ピッチは110μmであり、画素
を4分割とすることにより、間隔L>7.2μmを実現し
た。(画素を8分割以下にすることにより、間隔L>7.
2μmを満足できる。一方、10分割以上の時、間隔Lは
7μm以下となり、条件を満足しない。)また、映像信
号線DLの電極幅は断線を防止するために、画素電極P
Xと対向電極CTに比較して若干広く8μmとし、映像
信号線DLと対向電極CTとの間隔は短絡を防止するた
めに1μmの間隔を開けた。ここで、映像信号線DLの
電極幅が、隣接する対向電極CTの電極幅の2倍以下に
なるように設定する。または、映像信号線DLの電極幅
が歩留りの生産性から決まっている場合には、映像信号
線DLに隣接する対向電極CTの電極幅を映像信号線D
Lの電極幅の1/2以上にする。これは、映像信号線D
Lから発生する電気力線をそれぞれ両脇の対向電極CT
で吸収するためであり、ある電極幅から発生する電気力
線を吸収するには、それと同一幅以上の電極幅を持つ電
極が必要である。したがって、映像信号線DLの電極の
半分(4μmずつ)から発生する電気力線をそれぞれ両
脇の対向電極CTが吸収すればよいため、映像信号線D
Lに隣接する対向電極CTの電極幅が1/2以上とす
る。これにより、映像信号の影響によるクロストーク、
(特に上下方向(縦方向)のクロストーク)を防止す
る。
査電極端子GTMの反対側)のゲート電極GTに十分に
走査電圧が印加するだけの抵抗値を満足するように電極
幅を設定する。また、対向電圧信号線CLも末端側の画
素(後述の共通バスラインCBの反対側)の対向電極C
Tに十分に対向電圧が印加できるだけの抵抗値を満足す
るように電極幅を設定する。
電極間隔は、用いる液晶材料によって変える。これは、
液晶材料によって最大透過率を達成する電界強度が異な
るため、電極間隔を液晶材料に応じて設定し、用いる映
像信号駆動回路(信号側ドライバ)の耐圧で設定される
信号電圧の最大振幅の範囲で、最大透過率が得られるよ
うにするためである。後述の液晶材料を用いると電極間
隔は、16μmとなる。
2は図1の3−3切断線における断面を示す図、図3は
図1の4−4切断線における薄膜トランジスタTFTの
断面図、図4は図1の5−5切断線における蓄積容量C
stgの断面を示す図である。図2〜図4に示すように、
液晶層LCを基準にして下部透明ガラス基板SUB1側
には薄膜トランジスタTFT、蓄積容量Cstgおよび電
極群が形成され、上部透明ガラス基板SUB2側にはカ
ラーフィルタFIL、遮光用ブラックマトリクスパター
ンBMが形成されている。
のそれぞれの内側(液晶LC側)の表面には、液晶の初
期配向を制御する配向膜ORI1、ORI2が設けられ
ており、透明ガラス基板SUB1、SUB2のそれぞれ
の外側の表面には、偏光軸が直交して配置された(クロ
スニコル配置)偏光板が設けられている。
SUB1側(TFT基板)の構成を詳しく説明する。
スタTFTは、ゲート電極GTに正のバイアスを印加す
ると、ソース−ドレイン間のチャネル抵抗が小さくな
り、バイアスを零にすると、チャネル抵抗は大きくなる
ように動作する。
うに、ゲート電極GT、ゲート絶縁膜GI、i型(真
性、intrinsic、導電型決定不純物がドープされていな
い)非晶質シリコン(Si)からなるi型半導体層A
S、一対のソース電極SD1、ドレイン電極SD2を有
す。なお、ソース、ドレインは本来その間のバイアス極
性によって決まるもので、この液晶表示装置の回路では
その極性は動作中反転するので、ソース、ドレインは動
作中入れ替わると理解されたい。しかし、以下の説明で
は、便宜上一方をソース、他方をドレインと固定して表
現する。
信号線GLと連続して形成されており、走査信号線GL
の一部の領域がゲート電極GTとなるように構成されて
いる。ゲート電極GTは薄膜トランジスタTFTの能動
領域を超える部分であり、i型半導体層ASを完全に覆
うよう(下方からみて)それより大き目に形成されてい
る。これにより、ゲート電極GTの役割のほかに、i型
半導体層ASに外光やバックライト光が当たらないよう
に工夫されている。本例では、ゲート電極GTは、単層
の導電膜g1で形成されている。導電膜g1としては例
えばスパッタで形成されたアルミニュウム(Al)膜が
用いられ、その上にはAlの陽極酸化膜AOFが設けら
れている。
膜g1で構成されている。この走査信号線GLの導電膜
g1はゲート電極GTの導電膜g1と同一製造工程で形
成され、かつ一体に構成されている。この走査信号線G
Lにより、外部回路からゲート電圧Vgをゲート電極G
Tに供給する。また、走査信号線GL上にもAlの陽極
酸化膜AOFが設けられている。なお、映像信号線DL
と交差する部分は映像信号線DLとの短絡の確率を小さ
くするため細くし、また、短絡しても、レーザートリミ
ングで切り離すことができるように二股にしている。
極GTおよび走査信号線GLと同層の導電膜g1で構成
されている。また、対向電極CT上にもAlの陽極酸化
膜AOFが設けられている。対向電極CTは、陽極酸化
膜AOFで完全に覆われていることから、映像信号線と
限りなく近づけても、それらが短絡してしまうことがな
くなる。また、それらを交差させて構成させることもで
きる。対向電極CTには対向電圧Vcomが印加されるよ
うに構成されている。本実施例では、対向電圧Vcomは
映像信号線DLに印加される最小レベルの駆動電圧Vd
minと最大レベルの駆動電圧Vdmaxとの中間直流電位か
ら、薄膜トランジスタ素子TFTをオフ状態にするとき
に発生するフィードスルー電圧△Vs分だけ低い電位に
設定されるが、映像信号駆動回路で使用される集積回路
の電源電圧を約半分に低減したい場合は、交流電圧を印
加すれば良い。
Lは導電膜g1で構成されている。この対向電圧信号線
CLの導電膜g1はゲート電極GT、走査信号線GLお
よび対向電極CTの導電膜g1と同一製造工程で形成さ
れ、かつ対向電極CTと一体に構成されている。この対
向電圧信号線CLにより、外部回路から対向電圧Vcom
を対向電極CTに供給する。また、対向電圧信号線CL
上にもAlの陽極酸化膜AOFが設けられている。な
お、映像信号線DLと交差する部分は、走査信号線GL
と同様に映像信号線DLとの短絡の確率を小さくするた
め細くし、また、短絡しても、レーザートリミングで切
り離すことができるように二股にしている。
ジスタTFTにおいて、ゲート電極GTと共に半導体層
ASに電界を与えるためのゲート絶縁膜として使用され
る。絶縁膜GIはゲート電極GTおよび走査信号線GL
の上層に形成されている。絶縁膜GIとしては例えばプ
ラズマCVDで形成された窒化シリコン膜が選ばれ、1
200〜2700Åの厚さに(本実施例では、2400
Å程度)形成される。ゲート絶縁膜GIは、マトリクス
部ARの全体を囲むように形成され、周辺部は外部接続
端子DTM,GTMを露出するよう除去されている。絶
縁膜GIは走査信号線GLおよび対向電圧信号線CLと
映像信号線DLの電気的絶縁にも寄与している。
は、非晶質シリコンで、200〜2200Åの厚さに
(本実施例では、2000Å程度の膜厚)で形成され
る。層d0はオーミックコンタクト用のリン(P)をド
ープしたN(+)型非晶質シリコン半導体層であり、下側
にi型半導体層ASが存在し、上側に導電層d1(d
2)が存在するところのみに残されている。
対向電圧信号線CLと映像信号線DLとの交差部(クロ
スオーバ部)の両者間にも設けられている。この交差部
のi型半導体層ASは交差部における走査信号線GLお
よび対向電圧信号線CLと映像信号線DLとの短絡を低
減する。
2》ソース電極SD1、ドレイン電極SD2のそれぞれ
は、N(+)型半導体層d0に接触する導電膜d1とその
上に形成された導電膜d2とから構成されている。
(Cr)膜を用い、500〜1000Åの厚さに(本実
施例では、600Å程度)で形成される。Cr膜は膜厚
を厚く形成するとストレスが大きくなるので、2000
Å程度の膜厚を越えない範囲で形成する。Cr膜はN
(+)型半導体層d0との接着性を良好にし、導電膜d2
のAlがN(+)型半導体層d0に拡散することを防止す
る(いわゆるバリア層の)目的で使用される。導電膜d
1として、Cr膜の他に高融点金属(Mo、Ti、T
a、W)膜、高融点金属シリサイド(MoSi2、Ti
Si2、TaSi2、WSi2)膜を用いてもよい。
00〜5000Åの厚さに(本実施例では、4000Å
程度)形成される。Al膜はCr膜に比べてストレスが
小さく、厚い膜厚に形成することが可能で、ソース電極
SD1、ドレイン電極SD2および映像信号線DLの抵
抗値を低減したり、ゲート電極GTやi型半導体層AS
に起因する段差乗り越えを確実にする(ステップカバー
レッジを良くする)働きがある。
ーンでパターニングした後、同じマスクを用いて、ある
いは導電膜d1、導電膜d2をマスクとして、N(+)型
半導体層d0が除去される。つまり、i型半導体層AS
上に残っていたN(+)型半導体層d0は導電膜d1、導
電膜d2以外の部分がセルフアラインで除去される。こ
のとき、N(+)型半導体層d0はその厚さ分は全て除去
されるようエッチングされるので、i型半導体層ASも
若干その表面部分がエッチングされるが、その程度はエ
ッチング時間で制御すればよい。
ス電極SD1、ドレイン電極SD2と同層の第2導電膜
d2、第3導電膜d3で構成されている。また、映像信
号線DLはドレイン電極SD2と一体に形成されてい
る。
極SD1、ドレイン電極SD2と同層の第2導電膜d
2、第3導電膜d3で構成されている。また、画素電極
PXはソース電極SD1と一体に形成されている。
トランジスタTFTと接続される端部と反対側の端部に
おいて、対向電圧信号線CLと重なるように形成されて
いる。この重ね合わせは、図4からも明らかなように、
画素電極PXを一方の電極PL2とし、対向電圧信号C
Lを他方の電極PL1とする蓄積容量(静電容量素子)
Cstgを構成する。この蓄積容量Cstgの誘電体膜は、薄
膜トランジスタTFTのゲート絶縁膜として使用される
絶縁膜GIおよび陽極酸化膜AOFで構成されている。
gは対向電圧信号線CLの導電膜g1の幅を広げた部分
に形成されている。
縁膜GIに対して下側に位置づけられる電極の材料がA
lで形成され、かつ、その表面が陽極化成されたもので
あることから、Alのいわゆるホイスカ等が原因する点
欠陥(上側に位置づけられる電極との短絡)による弊害
を発生しにくくする蓄積容量を得ることができる。
T上には保護膜PSV1が設けられている。保護膜PS
V1は主に薄膜トランジスタTFTを湿気等から保護す
るために形成されており、透明性が高くしかも耐湿性の
良いものを使用する。保護膜PSV1はたとえばプラズ
マCVD装置で形成した酸化シリコン膜や窒化シリコン
膜で形成されており、1μm程度の膜厚で形成する。
体を囲むように形成され、周辺部は外部接続端子DT
M,GTMを露出するよう除去されている。保護膜PS
V1とゲート絶縁膜GIの厚さ関係に関しては、前者は
保護効果を考え厚くされ、後者はトランジスタの相互コ
ンダクタンスgmを薄くされる。従って、保護効果の高
い保護膜PSV1は周辺部もできるだけ広い範囲に亘っ
て保護するようゲート絶縁膜GIよりも大きく形成され
ている。
に戻り、上側透明ガラス基板SUB2側(カラーフィル
タ基板)の構成を詳しく説明する。
2側には、不要な間隙部(画素電極PXと対向電極CT
の間以外の隙間)からの透過光が表示面側に出射して、
コントラスト比等を低下させないように遮光膜BM(い
わゆるブラックマトリクス)を形成している。遮光膜B
Mは、外部光またはバックライト光がi型半導体層AS
に入射しないようにする役割も果たしている。すなわ
ち、薄膜トランジスタTFTのi型半導体層ASは上下
にある遮光膜BMおよび大き目のゲート電極GTによっ
てサンドイッチにされ、外部の自然光やバックライト光
が当たらなくなる。
郭線は、その内側が遮光膜BMが形成されない開口を示
している。この輪郭線のパターンは、1例であり、より
開口部分を大きくする場合には、図19の様にすること
もできる。図19中のAの領域は電界方向が乱れるが、
その部分の表示は、画素内の映像情報に1対1で対応
し、かつ、黒の場合には黒、白の場合には白になるた
め、表示の一部として利用することが可能である。ま
た、図の上下方向の境界線は上下基板の合わせ精度によ
って決まり、合わせ精度が映像信号線DLに隣接する対
向電極CTの電極幅よりも良い場合には、対向電極の幅
の間に設定すれば、より開口部を拡大することができ
る。
つ、画素電極PXと対向電極CTの間の電界に影響を与
えないように絶縁性の高い膜で形成されている。このよ
うにすることにより、基板面に平行な電界が有効に液晶
層に印加され、液晶を駆動する電圧の上昇を抑制でき
る。この遮光膜BMの材料として、たとえば、黒色の顔
料をレジスト材に混入したものを用い、1.2μm程度の
厚さで形成している。また、他の実施例として、パラジ
ウムおよび無電解メッキしたNiをレジスト材に混入さ
せたものも使用することができる。
Xと対向電極CTとの間隔をある程度大きくすることが
できるので、開口率の向上が図れるという効果も奏す
る。
され、この格子で1画素の有効表示領域が仕切られてい
る。従って、各画素の輪郭が遮光膜BMによって明確に
なる。つまり、遮光膜BMはブラックマトリクスとi型
半導体層ASに対する遮光との2つの機能をもつ。
れ、そのパターンはドット状に複数の開口を設けた図1
に示すマトリクス部のパターンと連続して形成されてい
る。周辺部の遮光膜BMは、シール部SLの外側に延長
され、パソコン等の実装機に起因する反射光等の漏れ光
がマトリクス部に入り込むのを防いでいる。他方、この
遮光膜BMは基板SUB2の縁よりも約0.3〜1.0
mm程内側に留められ、基板SUB2の切断領域を避け
て形成されている。
FILは画素に対向する位置に赤、緑、青の繰り返しで
ストライプ状に形成される。カラーフィルタFILは遮
光膜BMのエッジ部分と重なるように形成されている。
ることができる。まず、上部透明ガラス基板SUB2の
表面にアクリル系樹脂等の染色基材を形成し、フォトリ
ソグラフィ技術で赤色フィルタ形成領域以外の染色基材
を除去する。この後、染色基材を赤色染料で染め、固着
処理を施し、赤色フィルタRを形成する。つぎに、同様
な工程を施すことによって、緑色フィルタG、青色フィ
ルタBを順次形成する。
膜OCはカラーフィルタFILの染料の液晶LCへの漏
洩の防止、および、カラーフィルタFIL、遮光膜BM
による段差の平坦化のために設けられている。オーバー
コート膜OCはたとえばアクリル樹脂、エポキシ樹脂等
の透明樹脂材料で形成されている。
向膜、偏光板等について説明する。
異方性△εが正でその値が13.2、屈折率異方性△n
が0.081(589nm、20℃)のネマティック液晶
と、誘電率異方性△εが負でその値がー7.3、屈折率
異方性△nが0.053(589nm、20℃)のネマテ
ィック液晶を用いた。液晶層の厚み(ギャップ)は、誘
電率異方性△εが正の場合2.8μm超4.5μm未満とし
た。これは、リタデーション△n・dは0.25μm超0.
32μm未満の時、可視光の範囲内で波長依存性がほと
んどない透過率特性を得られ、誘電率異方性△εが正を
有する液晶の大部分が複屈折異方性△nが0.07超0.
09未満であるためである。一方、誘電率異方性△εが
負の場合は、液晶層の厚み(ギャップ)は、4.2μm超
8.0μm未満とした。これは誘電率異方性△εが正の液
晶と同様に、リタデーション△n・dを0.25μm超0.
32μm未満に抑えるためで、誘電率異方性△εが負を
有する液晶の大部分が複屈折異方性△nが0.04超0.
06未満であるためである。
により、液晶分子がラビング方向から電界方向に45°
回転したとき最大透過率を得ることができる。
マビーズで制御している。
あれば、特に限定したものではない。また、誘電率異方
性△εは、その値が大きいほうが、駆動電圧が低減でき
る。また、屈折率異方性△nは小さいほうが、液晶層の
厚み(ギャップ)を厚くでき、液晶の封入時間が短縮さ
れ、かつギャップばらつきを少なくすることができる。
ミドを用いる。ラビング方向RDRは上下基板で互いに
平行にし、かつ印加電界方向EDRとのなす角度は75
°とする。図20にその関係を示す。
EDRとのなす角度は、液晶材料の誘電率異方性△εが
正であれば、45℃以上90℃未満、誘電率異方性△ε
が負であれば、0°を超え45°以下であれば良い。
工社製G1220DUを用い、下側の偏光板POL1の
偏光透過軸MAX1をラビング方向RDRと一致させ、
上側の偏向板POL2の偏光透過軸MAX2を、それに
直交させる。図20にその関係を示す。これにより、本
発明の画素に印加される電圧(画素電極PXと対向電極
CTの間の電圧)を増加させるに伴い、透過率が上昇す
るノーマリクローズ特性を得ることができる。
ラス基板SUB1,SUB2を含む表示パネルPNLの
マトリクス(AR)周辺の要部平面を示す図である。ま
た、図6は、左側に走査回路が接続されるべき外部接続
端子GTM付近の断面を、右側に外部接続端子が無いと
ころのシール部付近の断面を示す図である。
ればスループット向上のため1枚のガラス基板で複数個
分のデバイスを同時に加工してから分割し、大きいサイ
ズであれば製造設備の共用のためどの品種でも標準化さ
れた大きさのガラス基板を加工してから各品種に合った
サイズに小さくし、いずれの場合も一通りの工程を経て
からガラスを切断する。図5、図6は後者の例を示すも
ので、図5、図6の両図とも上下基板SUB1,SUB
2の切断後を表しており、LNは両基板の切断前の縁を
示す。いずれの場合も、完成状態では外部接続端子群T
g,Tdおよび端子CTMが存在する(図で上辺と左辺
の)部分はそれらを露出するように上側基板SUB2の
大きさが下側基板SUB1よりも内側に制限されてい
る。端子群Tg,Tdはそれぞれ後述する走査回路接続
用端子GTM、映像信号回路接続用端子DTMとそれら
の引出配線部を集積回路チップCHIが搭載されたテー
プキャリアパッケージTCP(図16、図17)の単位
に複数本まとめて名付けたものである。各群のマトリク
ス部から外部接続端子部に至るまでの引出配線は、両端
に近づくにつれ傾斜している。これは、パッケージTC
Pの配列ピッチ及び各パッケージTCPにおける接続端
子ピッチに表示パネルPNLの端子DTM,GTMを合
わせるためである。また、対向電極端子CTMは、対向
電極CTに対向電圧を外部回路から与えるための端子で
ある。マトリクス部の対向電極信号線CLは、走査回路
用端子GTMの反対側(図では右側)に引き出し、各対
向電圧信号線を共通バスラインCBで一纏めにして、対
向電極端子CTMに接続している。
はその縁に沿って、液晶封入口INJを除き、液晶LC
を封止するようにシールパターンSLが形成される。シ
ール材は例えばエポキシ樹脂から成る。
パターンSLの内側に形成される。偏光板POL1、P
OL2はそれぞれ下部透明ガラス基板SUB1、上部透
明ガラス基板SUB2の外側の表面に構成されている。
液晶LCは液晶分子の向きを設定する下部配向膜ORI
1と上部配向膜ORI2との間でシールパターンSLで
仕切られた領域に封入されている。下部配向膜ORI1
は下部透明ガラス基板SUB1側の保護膜PSV1の上
部に形成される。
SUB1側、上部透明ガラス基板SUB2側で別個に種
々の層を積み重ね、シールパターンSLを基板SUB2
側に形成し、下部透明ガラス基板SUB1と上部透明ガ
ラス基板SUB2とを重ね合わせ、シール材SLの開口
部INJから液晶LCを注入し、注入口INJをエポキ
シ樹脂などで封止し、上下基板を切断することによって
組み立てられる。
走査信号線GLからその外部接続端子GTMまでの接続
構造を示す図であり、(A)は平面であり(B)は
(A)のB−B切断線における断面を示している。な
お、同図は図7下方付近に対応し、斜め配線の部分は便
宜状一直線状で表した。
い換えれば選択的陽極酸化のホトレジストパターンであ
る。従って、このホトレジストは陽極酸化後除去され、
図に示すパターンAOは完成品としては残らないが、ゲ
ート配線GLには断面図に示すように酸化膜AOFが選
択的に形成されるのでその軌跡が残る。平面図におい
て、ホトレジストの境界線AOを基準にして左側はレジ
ストで覆い陽極酸化をしない領域、右側はレジストから
露出され陽極酸化される領域である。陽極酸化されたA
L層g1は表面にその酸化物Al2O3膜AOFが形成さ
れ下方の導電部は体積が減少する。勿論、陽極酸化はそ
の導電部が残るように適切な時間、電圧などを設定して
行われる。
チを施してあるが、陽極化成されない領域は櫛状にパタ
ーニングされている。これは、Al層の幅が広いと表面
にホイスカが発生するので、1本1本の幅は狭くし、そ
れらを複数本並列に束ねた構成とすることにより、ホイ
スカの発生を防ぎつつ、断線の確率や導電率の犠牲を最
低限に押さえる狙いである。
の表面を保護し、かつ、TCP(Tape Carri
er Packege)との接続の信頼性を向上させる
ための透明導電層g2とで構成されている。この透明導
電膜g2はスパッタリングで形成された透明導電膜(I
ndium−Tin−Oxide ITO:ネサ膜)か
らなり、1000〜2000Åの厚さに(本実施例で
は、1400Å程度の膜厚)形成される。またAl層g
1上及びその側面部に形成された導電層d1及びd2
は、Al層と透明導電層g2との接続不良を補うため
に、Al層と透明導電層g2の両方に接続性の良いCr
層d1を接続し、接続抵抗の低減を図るためのものであ
り、導電層d2は導電層d1と同一マスク形成している
ために残っているものである。
境界線よりも右側に、保護膜PSV1もその境界線より
も右側に形成されており、左端に位置する端子部GTM
はそれらから露出し外部回路との電気的接触ができるよ
うになっている。図では、ゲート線GLとゲート端子の
一つの対のみが示されているが、実際はこのような対が
図7に示すように上下に複数本並べられ端子群Tg(図
5)が構成され、ゲート端子の左端は、製造過程では、
基板の切断領域を越えて延長され配線SHg(図示せ
ず)によって短絡される。製造過程におけるこのような
短絡線SHgは陽極化成時の給電と、配向膜ORI1の
ラビング時等の静電破壊防止に役立つ。
DLからその外部接続端子DTMまでの接続を示す図で
あり、(A)はその平面を示し、(B)は(A)のB−
B切断線における断面を示す。なお、同図は図5右上付
近に対応し、図面の向きは便宜上変えてあるが右端方向
が基板SUB1の上端部に該当する。
路は接続されないが、プローブ針等を接触できるよう配
線部より幅が広げられている。同様に、ドレイン端子D
TMも外部回路との接続ができるよう配線部より幅が広
げられている。外部接続ドレイン端子DTMは上下方向
に配列され、ドレイン端子DTMは、図5に示すように
端子群Td(添字省略)を構成し基板SUB1の切断線
を越えて更に延長され、製造過程中は静電破壊防止のた
めその全てが互いに配線SHd(図示せず)によって短
絡される。検査端子TSTdは図8に示すように一本置
きの映像信号線DLに形成される。
単層で形成されており、ゲート絶縁膜GIを除去した部
分で映像信号線DLと接続されている。ゲート絶縁膜G
Iの端部上に形成された半導体層ASはゲート絶縁膜G
Iの縁をテーパ状にエッチングするためのものである。
端子DTM上では外部回路との接続を行うため保護膜P
SV1は勿論のこと取り除かれている。
での引出配線は、映像信号線DLと同じレベルの層d
1,d2が保護膜PSV1の途中まで構成されており、
保護膜PSV1の中で透明導電膜g2と接続されてい
る。これは、電触し易いAl層d2を保護膜PSV1や
シールパターンSLでできるだけ保護する狙いである。
号線CLからその外部接続端子CTMまでの接続を示す
図であり、(A)はその平面を示し、(B)は(A)の
B−B切断線における断面を示す。なお、同図は図5左
上付近に対応する。
Bで一纏めして対向電極端子CTMに引き出されてい
る。共通バスラインCBは導電層g1の上に導電層d
1、導電層d2を積層した構造となっている。これは、
共通バスラインCBの抵抗を低減し、対向電圧が外部回
路から各対向電圧信号線CLに十分に供給されるように
するためである。これにより、対向電極CTが末端の画
素まで充分に伝達され、これら各対向電極CTの映像信
号線DLに供給される映像信号に応じた歪みによるクロ
ストーク(特に画面の左右方向のクロストーク)の発生
を低減できる。本構造では、特に新たに導電層を負荷す
ることなく、共通バスラインの抵抗を下げられるのが特
徴である。共通バスラインCBの導電層g1は導電層d
1、導電層d2と電気的に接続されるように、陽極化成
はされていない。また、ゲート絶縁膜GIからも露出し
ている。
透明導電層g2が積層された構造になっている。透明導
電層g2により、その表面を保護し、電触等を防ぐため
に耐久性のよい透明導電層g2で、導電層g1を覆って
いる。
ンCB上に導電層d1および導電層d2が積層されてい
る構成としたものであるが、必ずしもこれらの導電層に
限定されることはない。この場合においても共通バスラ
インCBの抵抗の低減化が図れるからである。
部の等価回路とその周辺回路の結線図を図10に示す。
同図は回路図ではあるが、実際の幾何学的配置に対応し
て描かれている。ARは複数の画素を二次元状に配列し
たマトリクス・アレイである。
G、BおよびRがそれぞれ緑、青および赤画素に対応し
て付加されている。Yは走査信号線GLを意味し、添字
1,2,3,…,endは走査タイミングの順序に従って
付加されている。
Vに接続されており、映像信号線X(添字省略)は映像
信号駆動回路Hに接続されている。
安定化された電圧源を得るための電源回路やホスト(上
位演算処理装置)からのCRT(陰極線管)用の情報を
TFT液晶表示装置用の情報に交換する回路を含む回路
である。
置の駆動波形を示す。対向電圧をVchとVclの2値の交
流矩型波にし、それに同期させて走査信号Vg(i-1)、
Vg(i)の非選択電圧を1走査期間ごとに、VglhとVg
llの2値で変化させる。対向電圧の振幅値と非選択電圧
の振幅値は同一にする。映像信号電圧は、液晶層に印加
したい電圧から、対向電圧の振幅の1/2を差し引いた
電圧である。
とで映像信号電圧の最大振幅を低減でき、映像信号駆動
回路(信号側ドライバ)に耐圧の低いものを用いること
が可能になる。
は、画素に書き込まれた(薄膜トランジスタTFTがオ
フした後の)映像情報を、長く蓄積するために設ける。
本発明で用いている電界を基板面と平行に印加する方式
では、電界を基板面に垂直に印加する方式と異なり、画
素電極と対向電極で構成される容量(いわゆる液晶容
量)がほとんど無いため、蓄積容量Cstgが映像情報を
画素に蓄積することができない。したがって、電界を基
板面と平行に印加する方式では、蓄積容量Cstgは必須
の構成要素である。
タTFTがスイッチングするとき、画素電極電位Vsに
対するゲート電位変化△Vgの影響を低減するようにも
働く。この様子を式で表すと、次のようになる。
Tとソース電極SD1との間に形成される寄生容量、C
pixは画素電極PXと対向電極CTとの間に形成される
容量、△Vsは△Vgによる画素電極電位の変化分いわゆ
るフィードスルー電圧を表わす。この変化分△Vsは液
晶LCに加わる直流成分の原因となるが、保持容量Cst
gを大きくすればする程、その値を小さくすることがで
きる。液晶LCに印加される直流成分の低減は、液晶L
Cの寿命を向上し、液晶表示画面の切り替え時に前の画
像が残るいわゆる焼き付きを低減することができる。
導体層ASを完全に覆うよう大きくされている分、ソー
ス電極SD1、ドレイン電極SD2とのオーバラップ面
積が増え、従って寄生容量Cgsが大きくなり、画素電極
電位Vsはゲート(走査)信号Vgの影響を受け易くなる
という逆効果が生じる。しかし、蓄積容量Cstgを設け
ることによりこのデメリットも解消することができる。
置の基板SUB1側の製造方法について図12〜図14
を参照して説明する。なお同図において、中央の文字は
工程名の略称であり、左側は図3に示す薄膜トランジス
タTFT部分、右側は図7に示すゲート端子付近の断面
形状でみた加工の流れを示す。工程B、工程Dを除き工
程A〜工程Iは各写真処理に対応して区分けしたもの
で、各工程のいずれの断面図も写真処理後の加工が終わ
りフォトレジストを除去した段階を示している。なお、
写真処理とは本説明ではフォトレジストの塗布からマス
クを使用した選択露光を経てそれを現像するまでの一連
の作業を示すものとし、繰返しの説明は避ける。以下区
分けした工程に従って、説明する。
板SUB1上に膜厚が3000ÅのAl−Pd、Al−
Si、Al−Ta、Al−Ti−Ta等からなる導電膜
g1をスパッタリングにより設ける。写真処理後、リン
酸と硝酸と氷酢酸との混酸液で導電膜g1を選択的にエ
ッチングする。それによって、ゲート電極GT、走査信
号線GL、対向電極CT、対向電圧信号線CL、電極P
L1、ゲート端子GTM、共通バスラインCBの第1導
電層、対向電極端子CTMの第1導電層、ゲート端子G
TMを接続する陽極酸化バスラインSHg(図示せず)
および陽極酸化バスラインSHgに接続された陽極酸化
パッド(図示せず)を形成する。
酸をアンモニアによりPH6.25±0.05に調整した
溶液をエチレングリコール液で1:9に稀釈した液から
なる陽極酸化液中に基板SUB1を浸漬し、化成電流密
度が0.5mA/cm2になるように調整する(定電流化
成)。次に所定のAl2O3膜厚が得られるのに必要な化
成電圧125Vに達するまで陽極酸化を行う。その後こ
の状態で数10分保持することが望ましい(定電圧化
成)。これは均一なAl2O3膜を得る上で大事なことで
ある。それによって、導電膜g1を陽極酸化され、ゲー
ト電極GT、走査信号線GL、対向電極CT、対向電圧
信号線CLおよび電極PL1上に膜厚が1800Åの陽
極酸化膜AOFが形成される。
スパッタリングにより設ける。写真処理後、エッチング
液として塩酸と硝酸との混酸液で透明導電膜g2を選択
的にエッチングすることにより、ゲート端子GTMの最
上層、ドレイン端子DTMおよび対向電極端子CTMの
第2導電層を形成する。
素ガスを導入して、膜厚が2200Åの窒化Si膜を設
け、プラズマCVD装置にシランガス、水素ガスを導入
して、膜厚が2000Åのi型非晶質Si膜を設けたの
ち、プラズマCVD装置に水素ガス、ホスフィンガスを
導入して、膜厚が300ÅのN(+)型非晶質Si膜を設
ける。
l4を使用してN(+)型非晶質Si膜、i型非晶質Si
膜を選択的にエッチングすることにより、i型半導体層
ASの島を形成する。
して、窒化Si膜を選択的にエッチングする。
ングにより設け、さらに膜厚が4000ÅのAl−P
d、Al−Si、Al−Ta、Al−Ti−Ta等から
なる導電膜d2をスパッタリングにより設ける。写真処
理後、導電膜d2を工程Bと同様な液でエッチングし、
導電膜d1を工程Aと同様な液でエッチングし、映像信
号線DL、ソース電極SD1、ドレイン電極SD2、画
素電極PX、電極PL2、共通バスラインCBの第2導
電層、第3導電層およびドレイン端子DTMを短絡する
バスラインSHd(図示せず)を形成する。つぎに、ド
ライエッチング装置にCCl4、SF6を導入して、N
(+)型非晶質Si膜をエッチングすることにより、ソー
スとドレイン間のN(+)型半導体層d0を選択的に除去
する。
素ガスを導入して、膜厚が1μmの窒化Si膜を設け
る。写真処理後、ドライエッチングガスとしてSF6を
使用した写真蝕刻技術で窒化Si膜を選択的にエッチン
グすることによって、保護膜PSV1を形成する。
1》図15は、図5等に示した表示パネルPNLに映像
信号駆動回路Hと垂直走査回路Vを接続した状態を示す
上面図である。
動ICチップ(下側の5個は垂直走査回路側の駆動IC
チップ、左の10個ずつは映像信号駆動回路側の駆動I
Cチップ)である。TCPは図16、図17で後述する
ように駆動用ICチップCHIがテープ・オートメイテ
ィド・ボンディング法(TAB)により実装されたテー
プキャリアパッケージ、PCB1は上記TCPやコンデ
ンサ等が実装された駆動回路基板で、映像信号駆動回路
用と走査信号駆動回路用の2つに分割されている。FG
Pはフレームグランドパッドであり、シールドケースS
HDに切り込んで設けられたバネ状の破片が半田付けさ
れる。FCは下側の駆動回路基板PCB1と左側の駆動
回路基板PCB1を電気的に接続するフラットケーブル
である。フラットケーブルFCとしては図に示すよう
に、複数のリード線(りん青銅の素材にSn鍍金を施し
たもの)をストライプ状のポリエチレン層とポリビニル
アルコール層とでサンドイッチして支持したものを使用
する。
動回路Vや映像信号駆動回路Hを構成する、集積回路チ
ップCHIがフレキシブル配線基板に搭載されたテープ
キャリアパッケージTCPの断面構造を示す図であり、
図17はそれを液晶表示パネルの、本例では走査信号回
路用端子GTMに接続した状態を示す要部断面図であ
る。
入力端子・配線部であり、TTMは集積回路CHIの出
力端子・配線部であり、例えばCuから成り、それぞれ
の内側の先端部(通称インナーリード)には集積回路C
HIのボンディングパッドPADがいわゆるフェースダ
ウンボンディング法により接続される。端子TTB,T
TMの外側の先端部(通称アウターリード)はそれぞれ
半導体集積回路チップCHIの入力及び出力に対応し、
半田付け等によりCRT/TFT変換回路・電源回路S
UPに、異方性導電膜ACFによって液晶表示パネルP
NLに接続される。パッケージTCPは、その先端部が
パネルPNL側の接続端子GTMを露出した保護膜PS
V1を覆うようにパネルに接続されており、従って、外
部接続端子GTM(DTM)は保護膜PSV1かパッケ
ージTCPの少なくとも一方で覆われるので電触に対し
て強くなる。
ルムであり、SRSは半田付けの際半田が余計なところ
へつかないようにマスクするためのソルダレジスト膜で
ある。シールパターンSLの外側の上下ガラス基板の隙
間は洗浄後エポキシ樹脂EPX等により保護され、パッ
ケージTCPと上側基板SUB2の間には更にシリコー
ン樹脂SILが充填され保護が多重化されている。
CB2は、IC、コンデンサ、抵抗等の電子部品が搭載
されている。この駆動回路基板PCB2には、1つの電
圧源から複数の分圧した安定化された電圧源を得るため
の電源回路や、ホスト(上位演算処理装置)からのCR
T(陰極線管)用の情報をTFT液晶表示装置用の情報
に変換する回路を含む回路SUPが搭載されている。C
Jは外部と接続される図示しないコネクタが接続される
コネクタ接続部である。
B2とはフラットケーブルFCにより電気的に接続され
ている。
は、液晶表示モジュールMDLの各構成部品を示す分解
斜視図である。
ース(メタルフレーム)、LCWその表示窓、PNLは
液晶表示パネル、SPBは光拡散板、LCBは導光体、
RMは反射板、BLはバックライト蛍光管、LCAはバ
ックライトケースであり、図に示すような上下の配置関
係で各部材が積み重ねられてモジュールMDLが組み立
てられる。
Dに設けられた爪とフックによって全体が固定されるよ
うになっている。
蛍光管BL、光拡散板SPB光拡散板、導光体LCB、
反射板RMを収納する形状になっており、導光体LCB
の側面に配置されたバックライト蛍光管BLの光を、導
光体LCB、反射板RM、光拡散板SPBにより表示面
で一様なバックライトにし、液晶表示パネルPNL側に
出射する。
路基板PCB3が接続されており、バックライト蛍光管
BLの電源となっている。
に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更
可能であることは勿論である。例えば、前記実施例で
は、アクティブ素子としてアモルファスシリコン薄膜ト
ランジスタTFTを使用しているが、他にポリシリコン
薄膜トランジスタ、シリコンウエハ上のMOS型トラン
ジスタ、または、MIM(Metal−Intrins
ic−metal)ダイオード等の2端子素子を用いて
も可能である。また、少なくとも一方は透明な一対の基
板、反射手段、偏光手段とから構成される反射型の液晶
表示装置にも、本発明は適用できる。
本発明による液晶表示装置によれば、駆動電圧の上昇が
抑制できるとともに、いわゆるクロストーク(スミア)
の低減を図ることができるようになる。
実現でき、低電圧、低消費電力で、かつ、画質の良好な
液晶表示装置を提供することができる。
表示装置の液晶表示部の一画素とその周辺を示す要部平
面図である。
る。
素子TFTの断面図である。
断面図である。
るための平面図である。
いパネル縁部分を示す断面図である。
辺を示す平面と断面の図である。
部付近を示す平面と断面の図である。
び共通電圧信号線CLの接続部付近を示す平面と断面の
図である。
晶表示装置のマトリクス部とその周辺を含む回路図であ
る。
晶表示装置の駆動波形を示す図である。
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
す画素部とゲート端子部の断面図のフローチャートであ
る。
状態を示す上面図である。
フレキシブル配線基板に搭載されたテープキャリアパッ
ケージTCPの断面構造を示す図である。
パネルPNLの走査信号回路用端子GTMに接続した状
態を示す要部断面図である。
例を示す図である。
の関係を示す図である。
像信号線、CL…対向電圧信号線、PX…画素電極、C
T…対向電極、GI…絶縁膜、GT…ゲート電極、AS
…i型半導体層、SD…ソース電極またはドレイン電
極、PSV…保護膜、BM…遮光膜、LC…液晶、TF
T…薄膜トランジスタ、g,d…導電膜、Cstg…蓄積
容量、AOF…陽極酸化膜、AO…陽極酸化マスク、G
TM…ゲート端子、DTM…ドレイン端子、CB…共通
バスライン、DTM…共通電極端子、SHD…シールド
ケース、PNL…液晶表示パネル、SPB…光拡散板、
LCB…導光体、BL…バックライト蛍光管、LCA…
バックライトケース、RM…反射板、(以上添字省
略)。
Claims (2)
- 【請求項1】 マトリクス状に配置された複数の画素
と、前記画素の光透過率あるいは光反射率を変化させる
電圧信号波形を印加する手段とを有する液晶表示装置に
おいて、 前記液晶表示装置には、液晶分子が捻れ回転可能な液晶
組成物層と、少なくとも一方は透明で前記液晶組成物層
を挟持させる第1の基板と第2の基板と、少なくとも一
つの偏光手段と、前記第1の基板面と前記液晶組成物層
の面との間に各画素ごとに、少なくとも一対の画素電極
と対向電極とが備えられ、前記画素電極と前記対向電極
の間に発生される前記第1の基板面と平行な成分を含む
電界によって前記液晶組成物の液晶分子の捻れ量を制御
させ、前記第1の基板面と前記液晶組成物層の面との間
に各画素ごとに、映像信号線と、ドレイン電極と、ゲー
ト信号線と、ゲート電極と、対向電圧信号線と、薄膜ト
ランジスタ素子と、前記対向電圧信号線上の一部に層間
絶縁膜を介して前記画素電極の一部が重畳されて形成さ
れた容量素子とが備えられ、ゲート信号を前記ゲート信
号線を介して前記ゲート電極に印加させ、映像信号を前
記映像信号線と前記ドレイン電極と前記薄膜トランジス
タ素子とを介して前記画素電極に印加させ、対向電圧信
号を前記対向電圧信号線を介して前記対向電極に印加さ
せる液晶表示装置であって、 前記複数の画素の対向電圧信号線を共通に接続させる共
通バスラインを備えるとともに、この共通バスラインは
2層以上の導電層の積層構造となって形成されているこ
とを特徴とする液晶表示装置。 - 【請求項2】 共通バスラインは、ゲート電極と同材料
の導電層および前記映像信号線と同材料の導電層からな
り、これら各導電層はそれぞれゲート電極形成時および
映像信号線形成時に同時に形成することを特徴とする請
求項1記載の液晶表示装置。
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---|---|---|---|
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---|---|---|---|
JP15674797A JP2801591B2 (ja) | 1997-06-13 | 1997-06-13 | 液晶表示装置 |
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---|---|---|---|---|
JP2002196348A (ja) * | 1999-06-11 | 2002-07-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶表示装置及びその製造方法 |
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-
1997
- 1997-06-13 JP JP15674797A patent/JP2801591B2/ja not_active Expired - Lifetime
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US6421036B1 (en) | 1998-06-02 | 2002-07-16 | Nec Corporation | Active matrix type liquid crystal display |
JP2002196348A (ja) * | 1999-06-11 | 2002-07-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶表示装置及びその製造方法 |
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