JPH1054777A - レーザダイオードの劣化判定回路 - Google Patents

レーザダイオードの劣化判定回路

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JPH1054777A
JPH1054777A JP21285996A JP21285996A JPH1054777A JP H1054777 A JPH1054777 A JP H1054777A JP 21285996 A JP21285996 A JP 21285996A JP 21285996 A JP21285996 A JP 21285996A JP H1054777 A JPH1054777 A JP H1054777A
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JP
Japan
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laser diode
apc
deterioration
level
amplifier
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JP21285996A
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Shinji Kaneko
真二 金子
Seiji Ooura
誠児 大浦
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Abstract

(57)【要約】 【課題】イレースモードがない場合でもレーザダイオー
ドの劣化状態を正確に判定できるようにする。 【解決手段】イレースモードなしでデータを記録するよ
うにした記録媒体を使用する場合のレーザダイオードの
劣化判定である。レーザダイオードの光出力をコントロ
ールするAPCループのループ帯域を広帯域化して、レ
ーザダイオードの立ち上がりを高速にして、イレース用
とライト用の各APC期間を従来よりも大幅に短縮す
る。この短縮によって余ったAPC期間を利用してレー
ザダイオードの劣化状態が判定される。レーザダイオー
ドが劣化するとその発光出力レベルはドループ特性を呈
するので、APC終了時に発光出力レベルを検出して劣
化の判定を行う。こうすれば、イレースモードがない場
合でもレーザダイオードの劣化状態を判定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、データの記録再
生が可能な光ディスクであって、イレースモードなしで
データを記録できるようにしたデータ記録再生装置など
に適用して好適なレーザダイオードの劣化判定回路に関
する。詳しくはレーザパワーをコントロールするAPC
ループを広帯域化しその応答特性を早めることによっ
て、限られた長さのAPC区間を利用してレーザダイオ
ードの劣化判定を行えるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスクでは1トラックが複数の
セクタで構成され、1つのセクタの記録フォーマットは
図5のようになされている。同図のように1セクタはプ
リフォーマットされたセクタアドレス領域ADDとデー
タ記録領域DATAと、それらの間に設けられたレーザ
ダイオードに対するパワーコントロール用の領域APC
とで構成される。
【0003】APC区間では記録時のレーザパワーやイ
レース時のレーザパワーなどが所定の値となるようにレ
ーザダイオードの発光パワーがコントロールされる。レ
ーザ素子としては一般に半導体レーザが使用されるが、
この半導体レーザはその使用時間と共に発光特性が劣化
する。そして、図6に示すようにスクリーニング後、同
じ発光レベルを得るための励起電流が通常時の1.2〜
1.3倍に達したときをレーザダイオードの交換の目安
としている。
【0004】そのためこの励起電流を監視すればレーザ
ダイオードの劣化状態を検出できることになるが、実際
には図7のようにこのレーザダイオードは温度特性を持
ち、同じ発光パワーを得るのにも温度が高くなる程励起
電流が大きくなってしまう。そのため、温度変動がある
と励起電流のみを監視するだけではレーザダイオードの
劣化状態を正しく判定できない。レーザダイオード自体
の発光特性のばらつきも考慮しなければならない。
【0005】一方、1μsec程度の低周波パルス(図8
A)をレーザダイオードに与えたときの発光出力特性を
監視すると、レーザダイオードが劣化する前は同図B実
線のように出力波形のなまりは生じない。レーザダイオ
ードが劣化するにつれ、レーザパワーが高くなると同図
B破線図示のようにその出力波形が次第になまってく
る。
【0006】同図Cはその詳細を示すもので、出力波形
Paは発光パワーが低いとき(ディスク上における発光
パワーで計測したとき1〜2mW程度)の特性で、中位
の発光パワーのとき(同じく5mW程度)はPbのよう
な出力波形となる。低および中位の発光パワーのときは
レーザダイオードが劣化していてもその出力特性は殆ど
変化しない。しかし、7〜9mWのように発光パワーが
高くなると波形Pcのような劣化特性を示す。これはド
ループ(Droop)特性として知られている。
【0007】したがってこのドループ特性によってレー
ザダイオードの劣化状態を判定できる。例えばイレース
モードでのAPC区間を利用して行う。そして図9A,
BのようにAPC区間を利用し、その後半の期間はAP
C本来の期間として確保するも、その前半の期間を利用
して記録データを与え、この記録データに基づいてレー
ザダイオードを駆動する。
【0008】そのときレーザパワーとしてはイレースモ
ードのときに加えるパワーを与える。そうすると、レー
ザダイオードが劣化していないときは同図C実線図示の
ような光検出出力が得られる。しかし、レーザダイオー
ドが劣化しているとドループ特性によって鎖線図示のよ
うに検出出力レベルが低下するので、このレベル低下に
よって劣化状態を判定できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、光ディスク
として上述したような光磁気ディスクを利用する場合に
は、データを記録する前に記録済みのデータを消去(イ
レース)するイレースモードが存在するので、図9のよ
うにこのイレースモードでのAPC期間を利用してレー
ザダイオードの劣化状態を判定(判別)できる。
【0010】しかし、オーバーライトが可能な光変調方
式の光磁気ディスクや相変化型の光ディスクの場合に
は、イレースしながら記録を行う、つまりイレースモー
ドのないタイプの光ディスクであるため、上述したよう
なイレースモードを利用してレーザダイオードの劣化状
態を判定することができない。
【0011】図9Dを用いて説明する。同図は相変化型
の光ディスクを用いたときのデータ記録モードを示すも
ので、アドレス区間ADDは低レベルのレーザパワーで
駆動されて、プリフォーマットされたアドレスデータが
リードされる。APC区間ではその前半Waがイレース
モードでのレーザパワー(イレースパワー)を得るため
の区間となり、後半Wbがライトモードでのレーザパワ
ー(ライトパワー)を得るための区間となっている。
【0012】データ領域では、データがオーバーライト
される。この例ではパルス記録(パルス点灯方式)が例
示されており、1データに相当する1マークは前半が幅
広のパルスでレーザダイオードが駆動され、後半が幅狭
なパルス列(数個)で駆動される。これらパルスは記録
パワーWTとイレースパワーERSの両レーザパワーモ
ードを採る。
【0013】このように2段階のレーザパワーをレーザ
ダイオードに与えるのは、記録済みデータをイレースす
るためと、熱履歴に影響されることなくマークを正しく
記録できるようにするためである。
【0014】そのために図9DのAPC区間はイレース
パワーERSとライトパワーWTをコントロールする区
間にあてがわれている。その結果、このようなオーバー
ライトモードではAPC区間を利用してレーザダイオー
ドの劣化状態を判定することはできない。光変調方式を
取る光磁気ディスクの場合でもイレースモードなしでデ
ータの記録が行われるため、上述した相変化型の光ディ
スクと同じような問題を有する。
【0015】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、光変調方式の光磁気ディスク
や相変化型光ディスクを使用したデータ記録再生装置で
も、レーザダイオードの劣化状態を判定できるようにし
たレーザダイオード判定回路を提案するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1記載のこの発明に係るレーザダイオードの
劣化判定回路では、イレースモードなしでデータを記録
するようにした記録媒体を使用するデータ記録再生装置
で使用される記録再生用のレーザダイオードの劣化判定
回路において、上記レーザダイオードの光出力をコント
ロールするAPCループが設けられ、このAPCループ
のループ帯域が広帯域化されて、APC区間で上記レー
ザダイオードの劣化状態を判定するようにしたことを特
徴とする。
【0017】この発明では、APCループを広帯域化す
ることで、イレースパワーやライトパワーのサンプリン
グホールド時間を大幅に短縮する。この短縮によって空
いたAPC区間を利用してレーザダイオードの劣化状態
を判定する。レーザダイオードのドループ特性はほぼ指
数関数的に低下するので、ドループ特性が安定するレベ
ルまで待たずに、その途中のレベルから劣化状態を判定
できる。これによってAPC区間が短くてもイレースパ
ワーとライトパワーのコントロール(サンプリングホー
ルド時間)の他に、レーザダイオードの判定時間を確保
できるようになるから、イレースモードのない光ディス
クの場合でもレーザダイオードの劣化状態を判定でき
る。
【0018】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係るレーザダ
イオードの劣化判定回路の一実施態様を、相変化型光デ
ィスクを使用したデータ記録再生装置に適用した場合に
つき、図面を参照して詳細に説明する。
【0019】相変化型光ディスクを使用する場合には、
レーザダイオードの発光レベルをイレースレベル(便宜
的にERSとして示す)と、ライトレベル(同様にWR
として示す)を交互に与えることによって前のデータを
イレースしながら新しいデータを記録できる。そのた
め、必要なイレースレベルとライトレベルを与えるため
APC期間を利用して基準のイレースレベルとライトレ
ベルとなるようにレーザダイオードに対するAPCルー
プが構成される。従来においても図9Dのようにその前
半の期間WaがイレースレベルのAPC期間としてあて
がわれ、後半の期間WdがライトレベルのAPC期間と
してあてがわれている。
【0020】この発明では図3AおよびBに示すよう
に、上述したイレースレベルとライトレベルのAPC期
間をできるだけ短縮し、残りのAPC期間を利用してレ
ーザダイオードの劣化判定を行うようにしたものであ
る。プリフォーマットされたアドレス領域ADDはリー
ドモード領域であるからこの期間は所定のレーザパワー
(LDとして示す。その値は1.2mW程度)を照射し
てアドレスデータがリードされる。
【0021】図1はこの発明に係るレーザダイオードの
劣化判定回路10の一実施態様を示す。
【0022】同図において、レーザダイオードLDの発
光光量(レーザパワー)はホトダイオードPDによって
モニターされ、その検出出力(電圧)がモニター用検出
アンプ12で所定レベルまで増幅される。検出アンプ1
2はAPCループ14内に設けられており、この検出レ
ベルがまずリードパワーに対するAPCループを構成す
るレベル比較器16に供給され、抵抗器18によって設
定された基準のリードパワーとなるリード基準レベルL
Rとレベル比較される。
【0023】リード用比較出力はモードセレクタ24で
端子a側に与えられる。モードセレクタ24は端子24
aに与えられたモード信号(図示はしない)によってリ
ードモード(アドレスリード時とデータリード時)のと
きは端子a側が選択され、それ以外では端子b側が選択
される。
【0024】選択されたリード用比較出力によってレー
ザダイオードLDに対する第1のドライブアンプ20が
制御されて、リードモード時には基準のリードパワー
(LRに相当)となるようなAPC制御が行われる。
【0025】データをオーバーライトしながら記録する
ときは、APC期間を利用してライトレベル用のレーザ
パワーとイレースレベル用のレーザパワーとなるように
APC制御され、APC制御された各レーザパワーによ
ってデータの記録が行われ、それぞれのレーザパワーを
得るためのドライブデータは次のAPC期間までホール
ドされる。
【0026】そのためAPC期間になると、まずイレー
ス用レベル比較器26では抵抗器28によって生成され
たイレースパワー用基準レベルLEとのレベル比較が行
われる。セレクタ30ではAPC期間は端子cが選択さ
れているので、選択された比較出力は出力コントロール
回路32で出力オンオフ状態がコントロールされる。そ
のため端子32aにはフォーマット信号(図示しない)
が供給され、アドレス期間ADDのみオフして比較出力
が出力されないようにコントロールされる。イレースル
ープはアドレス期間ADDは必要としないからである。
【0027】イレース用比較出力はレーザダイオードに
対する第2のドライブアンプ34に供給され、所定の発
光光量となるようなAPC制御が行われる。第2のドラ
イブアンプ34には端子34aを通じてイレースデータ
が供給され、光ディスクの記録層に対して相変化を与え
るようにしている。
【0028】APC制御されたイレース用比較出力は次
のセクタまでホールドされる。そのため、第1のサンプ
リングホールドアンプ36が設けられ、図2Bのように
イレース用APC期間Weのうち、APCレベルが安定
するセットリング期間We1を経過したときに、(We
−We1)に相当する期間だけ端子36aにサンプリン
グホールドパルスPe(図2C)が与えられ、次のセク
タのAPC区間までホールド出力がイレース用のドライ
ブ信号(イレース用APC)として保持される(図2E
参照)。したがって第1のセレクタ30はセットリング
期間We1のみ端子c側であって、それ以外の期間は端
子d側がセレクトされているように制御される。
【0029】イレース用APC期間Weに続いてライト
用APC期間Wrとなる。そのためライト用レベル比較
器40では抵抗器42によって生成されたライトパワー
用基準レベルLWとのレベル比較が行われる。APC期
間は第2のセレクタ44は端子eが選択され、後段のモ
ードセレクタ24は端子b側が選択されているので、選
択されたライト用比較出力によって第1のドライブアン
プ20が制御される。
【0030】その結果、ライト用基準レベルLWとなる
ようなAPC制御が行われる。このAPC期間中は、第
2のドライブアンプ34には端子34aを通じてライト
データは供給されない。
【0031】APC制御されたライト用比較出力は次の
セクタまでホールドされる。そのため、第2のサンプリ
ングホールドアンプ46が設けられ、図2Bのようにラ
イト用APC期間Wrのうち、APCレベルが安定する
セットリング期間Wr1を経過したときに、(Wr−W
r1)に相当する期間だけ端子46aにサンプリングホ
ールドパルスPr(図2D)が与えられ、次のセクタの
APC区間までホールド出力がライト用のドライブ信号
(ライト用APC)として保持される(図2F参照)。
したがって第2のセレクタ44はセットリング期間Wr
1のみ端子e側であって、それ以外の期間は端子f側が
セレクトされているように制御される。
【0032】この発明では上述したAPCループの応答
特性が速くなるようにAPCループ14の広帯域化が図
られる。
【0033】そのため、第1に、APCループ14を構
成するホトダイオードPDとして高速なホトダイオード
が使用される。高速化するため、素子基板面積を少なく
して、ダイオード容量(出力容量)をできるだけ小さく
したものが使用される。これによって高速応答型のホト
ダイオードとなる。
【0034】第2に、APCループ14内に設けられた
複数のアンプの広帯域化が図られる。本例では、モニタ
用検出アンプ12を始めとして、第1および第2のレベ
ル比較器26,40内に設けられたアンプ(図示はしな
い)、第1および第2のサンプリングホールドアンプ3
6,46および第1および第2のドライブアンプ20,
34は何れもオペアンプが使用されている。これらオペ
アンプとしてビデオ用などとして使用されている超広帯
域で高速なオペアンプが使用される。その帯域としては
約100MHz程度のものが使用される。
【0035】サンプリングホールドアンプ36,46を
高速化するにはディジタル式に構成すればよい。例え
ば、イレース用あるいはライト用比較出力(エラー出
力)をディジタル信号に変換し、このときに用いたクロ
ックでサンプリングメモリし、その後これをアナログ信
号に戻す処理を行えば高速なサンプリングホールド処理
を実現できる。
【0036】上述したように超広帯域で高速なオペアン
プを使用すると、APCループ14内のループ帯域は5
MHz以上になる。このようにオペアンプとして超広帯
域で高速なアンプを使用すると、これに伴ってAPC動
作時の立ち上がりが急峻になるから、図2Bのように各
APC期間We,WrでのセットリングタイムWe1,
Wr1を従来よりも大幅に短縮できる。
【0037】本例では上述した広帯域化によって、それ
ぞれのAPCモードにおけるセットリングタイムをほぼ
250nsec程度まで短縮できる。サンプリングホール
ドする時間を500nsecとすれば、ほぼ750nsecで
イレースAPC制御(ライトAPC制御)を実現でき
る。その結果、1.5μsecでAPC制御が完了する。
【0038】光ディスクの回転数によってもAPC期間
の長さが相違するが、今このAPC期間が6μsecであ
ったときには、イレースAPCとライトAPCのために
要する時間を従来よりも1/3以下に短縮できる。これ
によってその後半の残期間が4.5μsec程度余ること
になる。この余った期間Wdを利用してレーザダイオー
ドLDの劣化状態を判定する。
【0039】ここで、レーザダイオードLDの劣化時に
おけるドループ特性は図4のように正常時の特性曲線L
aに対し、曲線Lbで示すように与えられたライトパワ
ーに相当する発光出力レベルがほぼ指数関数的に低下す
ると共に、大凡10μsec(時間T)で安定することが
知られている。ドループ特性が指数関数的であるため時
間T経過後の発光出力レベルPから時間T′経過後の発
光出力レベルP′を予測できる。したがってこの予測値
P′に相当するレベルを劣化判定レベルとして使用して
も殆ど問題ない。
【0040】このように発光出力レベルが安定点に達す
る前のタイミング(T′経過後)でレーザダイオードL
Dの劣化状態を判定できれば、劣化判定時間を数分の1
に短縮できる。そこで、この発明でもこの予測性を活用
して図2B,GのようにAPC終了期間直前の発光出力
レベルが劣化判定レベルREFと比較される。
【0041】そのため、図1に示すように減算器50が
設けられ、ここにライトパワー用基準レベルLWが与え
られると共に、抵抗器52によって形成された補正レベ
ルLXが供給されて、(LW−LX)=REFが形成さ
れる。
【0042】この劣化判定レベルREFが比較器54に
供給され、光検出アンプ12の出力である発光出力レベ
ルとのレベル比較が行われる。例えばレーザダイオード
LDが劣化していないときには図2Bに示すようにライ
トAPC期間の最後にライトパワーを与えてもそのとき
の発光出力レベルの低下は見られない。そのため図2G
の劣化検出パルスでレベル比較を行っても、 P′〉REF となるから検出出力はハイレベル状態を保持する(図2
H)。この検出出力はマイコンなどの制御部(図示はし
ない)に供給される。劣化判定結果は画面上に表示され
たり、劣化表示ランプが点灯制御される。図2の場合で
は表示部には「劣化なし」と表示されることになる。
【0043】これに対してレーザダイオードLDの劣化
がある程度進んでくると、発光出力レベルは図3Bに示
すようなドループ特性となり、APC期間が終了すると
きには発光出力レベルはP′以上に低下している。した
がってこのタイミングでの発光出力レベルと劣化判定レ
ベルREFとの関係は、 P′〈REF となるから、比較器54の検出出力はローレベルに反転
する(図3H)。そのため、表示部上には「劣化あり」
などのような表示がなされたり、表示灯が点滅してレー
ザダイオードLDの劣化状態をオペレータに知らせる。
【0044】レーザダイオードLDの劣化判定は、劣化
が始まる使用時間経過後から開始するようにマイコン制
御を行うこともできる。
【0045】
【発明の効果】以上のように、この発明ではAPCルー
プの応答特性を速くすることによってイレースAPC区
間とライトAPC期間のそれぞれを従来よりも大幅に短
縮したものである。
【0046】これによればAPC期間が短い場合でも、
このAPC期間の残りの期間を利用してレーザダイオー
ドの劣化判定を実行できるから、単独にイレースモード
を取らない光ディスクの場合であっても、レーザダイオ
ードの劣化状態を正しく判定できる特徴を有する。した
がってこの発明は光変調方式を採用した光磁気ディスク
や相変化型光ディスクにおいて使用されるレーザダイオ
ードの劣化判定処理系に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るレーザダイオードの劣化判定回
路の実施の一態様を示す要部の系統図である。
【図2】その動作説明図(正常時)である。
【図3】その動作説明図(劣化時)である。
【図4】レーザダイオードのドループ特性を示す図であ
る。
【図5】光ディスクの記録フォーマットの一例を示す図
である。
【図6】レーザダイオードの励起電流と使用時間との関
係を示す特性図である。
【図7】温度変動に伴う発光パワーの関係を示す特性図
である。
【図8】ダイオード劣化とドループ特性の関係を示す波
形図である。
【図9】記録フォーマットとAPCとの関係を示す図で
ある。
【符号の説明】
10・・・劣化判定回路、LD・・・レーザダイオー
ド、PD・・・ホトダイオード、12・・・検出アン
プ、14・・・APCループ、54・・・劣化判定用比
較器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イレースモードなしでデータを記録する
    ようにした記録媒体を使用するデータ記録再生装置で使
    用される記録再生用のレーザダイオードの劣化判定回路
    において、 上記レーザダイオードの光出力をコントロールするAP
    Cループが設けられ、このAPCループのループ帯域が
    広帯域化されて、 APC区間で上記レーザダイオードの劣化状態を判定す
    るようにしたことを特徴とするレーザダイオードの劣化
    判定回路。
  2. 【請求項2】 上記APCループには、 上記レーザダイオードの光の強さを検出する光検出器用
    アンプと、 この光検出器の出力レベルとライトパワー用基準レベル
    を比較するレベル比較器用アンプと、 上記光検出器の出力レベルとイレースパワー用基準レベ
    ルを比較するレベル比較器用アンプと、 これらの比較出力レベルをサンプリングホールドする一
    対のサンプリングホールドアンプと、 ライトデータに応じて上記レーザダイオードを駆動する
    ドライブアンプと、 イレースレベルで上記レーザダイオードを駆動するドラ
    イブアンプがそれぞれ設けられ、 これらアンプは何れも超広帯域アンプが使用されてAP
    C区間における上記サンプリングホールド期間が短縮さ
    れると共に、 残りのAPC区間で上記レーザダイオードの劣化状態が
    判別されるようになされたことを特徴とするレーザダイ
    オードの劣化判定回路。
  3. 【請求項3】 上記記録媒体は、光変調方式の光磁気デ
    ィスク若しくは相変化型光ディスクであることを特徴と
    する請求項1記載のレーザダイオードの劣化判定回路。
  4. 【請求項4】 上記超広帯域アンプとしては、オペアン
    プが使用されると共に、この超広帯域アンプを用いてA
    PCループ帯域を広帯域化することによって、 上記サ
    ンプリングホールド期間での目標値に達するまでのセッ
    トリング時間を短くするようにしたことを特徴とする請
    求項1記載のレーザダイオードの劣化判定回路。
  5. 【請求項5】 上記レーザダイオードの劣化状態はドル
    ープ特性によって判別するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載のレーザダイオードの劣化判定回路。
  6. 【請求項6】 上記APC区間の後半最後の光検出出力
    レベルが劣化判定用の基準レベルと比較され、 上記基準レベル以下になったとき上記レーザダイオード
    が劣化しているものと判定するようにしたことを特徴と
    する請求項1記載のレーザダイオードの劣化判定回路。
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