JPH1053480A - メカニカルシール用摺動材料 - Google Patents
メカニカルシール用摺動材料Info
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- JPH1053480A JPH1053480A JP8221856A JP22185696A JPH1053480A JP H1053480 A JPH1053480 A JP H1053480A JP 8221856 A JP8221856 A JP 8221856A JP 22185696 A JP22185696 A JP 22185696A JP H1053480 A JPH1053480 A JP H1053480A
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- sliding
- sic
- mechanical seal
- seal
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
- C04B41/009—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone characterised by the material treated
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B38/00—Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
- C04B41/45—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
- C04B41/50—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials
- C04B41/5053—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials non-oxide ceramics
- C04B41/5057—Carbides
- C04B41/5059—Silicon carbide
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 カーボン摺動材を用いたメカニカルシールに
おいて、低速回転・高圧条件下でもカーボンブリスタ等
を発生することがなく優れた耐久性及びシール性をが得
られる摺動材料を提供する。 【解決手段】 メカニカルシール3の固定環33が、カ
ーボンを基材とし、摺動面33aを含む表層部を部分的
にSiC質に転換してカーボン−SiC質複合組織とし
た摺動材料からなる。カーボン基材は、気孔率が 5〜20
%、平均気孔直径が0.05〜1μmの気孔を有し、熱伝導
率が0.05〜0.4cal/cm・s・℃の黒鉛質カーボンからなり、
前記表層部に形成されるSiCの占有率は摺動面33a
上で10〜50%好ましくは20〜25%、カーボン占有率は50
〜90%好ましくは75〜80%となるようにする。
おいて、低速回転・高圧条件下でもカーボンブリスタ等
を発生することがなく優れた耐久性及びシール性をが得
られる摺動材料を提供する。 【解決手段】 メカニカルシール3の固定環33が、カ
ーボンを基材とし、摺動面33aを含む表層部を部分的
にSiC質に転換してカーボン−SiC質複合組織とし
た摺動材料からなる。カーボン基材は、気孔率が 5〜20
%、平均気孔直径が0.05〜1μmの気孔を有し、熱伝導
率が0.05〜0.4cal/cm・s・℃の黒鉛質カーボンからなり、
前記表層部に形成されるSiCの占有率は摺動面33a
上で10〜50%好ましくは20〜25%、カーボン占有率は50
〜90%好ましくは75〜80%となるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸封技術分野に属
するメカニカルシールに使用される摺動材料に関する。
するメカニカルシールに使用される摺動材料に関する。
【0002】
【従来の技術】薬液等を混合して反応させる反応装置
は、概略的には図4に示すように、圧力容器1と、この
圧力容器1内の薬液Lを撹拌する撹拌機2とを備え、こ
の撹拌機2の撹拌翼21を回転させるほぼ鉛直な回転軸
22の軸周をメカニカルシール3で軸封している。メカ
ニカルシール3は、圧力容器1の上部で回転軸22の軸
周を包囲するように設けられたハウジングの内周に装着
された非回転の固定環と、圧力容器1内の回転翼を低速
回転させる回転軸22の外周面に装着されコイルスプリ
ングで前記固定環に押し付けられた回転環とを有し、こ
の回転環と固定環の互いの密接摺動によって軸封機能を
奏するものである。
は、概略的には図4に示すように、圧力容器1と、この
圧力容器1内の薬液Lを撹拌する撹拌機2とを備え、こ
の撹拌機2の撹拌翼21を回転させるほぼ鉛直な回転軸
22の軸周をメカニカルシール3で軸封している。メカ
ニカルシール3は、圧力容器1の上部で回転軸22の軸
周を包囲するように設けられたハウジングの内周に装着
された非回転の固定環と、圧力容器1内の回転翼を低速
回転させる回転軸22の外周面に装着されコイルスプリ
ングで前記固定環に押し付けられた回転環とを有し、こ
の回転環と固定環の互いの密接摺動によって軸封機能を
奏するものである。
【0003】撹拌機2の撹拌翼21は低速回転され、ま
た、メカニカルシール3によって圧力容器1の上方の軸
周に画成されたシールボックスには、圧力容器1の上部
空間のガスGに対するシールを確実にすると共にメカニ
カルシール3の摺動面の潤滑を図るといった目的で、外
部のシール液加圧循環装置4によってシール液が加圧循
環されているため、メカニカルシール3は低速回転・高
圧条件下で使用されることになる。しかもこの種の反応
装置は、近時ますます高圧化の傾向を辿っている。した
がって低速回転・高圧条件下で使用される上記メカニカ
ルシール3においては、摺動面間へのシール液の巻き込
みが少なくなって、潤滑不足となる過酷な摺動条件とな
り、種々のトラブルが発生しやすい。
た、メカニカルシール3によって圧力容器1の上方の軸
周に画成されたシールボックスには、圧力容器1の上部
空間のガスGに対するシールを確実にすると共にメカニ
カルシール3の摺動面の潤滑を図るといった目的で、外
部のシール液加圧循環装置4によってシール液が加圧循
環されているため、メカニカルシール3は低速回転・高
圧条件下で使用されることになる。しかもこの種の反応
装置は、近時ますます高圧化の傾向を辿っている。した
がって低速回転・高圧条件下で使用される上記メカニカ
ルシール3においては、摺動面間へのシール液の巻き込
みが少なくなって、潤滑不足となる過酷な摺動条件とな
り、種々のトラブルが発生しやすい。
【0004】一般に、固定環や回転環等の摺動材料とし
てカーボンを使用したメカニカルシールに発生するトラ
ブルのひとつとして、カーボンブリスタが知られてい
る。このカーボンブリスタは、液体潤滑作用の乏しい粘
性流体や、潤滑性のない流体中でカーボン摺動材料を摺
動させた場合に、その摺動面に、火膨れ状の1〜2μm
の高さの局部的な隆起を生じたり、亀裂や虫食い状の異
常損耗を発生する現象で、メカニカルシールの密封摺動
面の平坦度が喪失して多量の漏洩を惹起する。したがっ
て、カーボンブリスタが発生した場合は、もはやこれ以
上の使用は不可能となる場合が多く、すなわちメカニカ
ルシールの寿命となってしまう。
てカーボンを使用したメカニカルシールに発生するトラ
ブルのひとつとして、カーボンブリスタが知られてい
る。このカーボンブリスタは、液体潤滑作用の乏しい粘
性流体や、潤滑性のない流体中でカーボン摺動材料を摺
動させた場合に、その摺動面に、火膨れ状の1〜2μm
の高さの局部的な隆起を生じたり、亀裂や虫食い状の異
常損耗を発生する現象で、メカニカルシールの密封摺動
面の平坦度が喪失して多量の漏洩を惹起する。したがっ
て、カーボンブリスタが発生した場合は、もはやこれ以
上の使用は不可能となる場合が多く、すなわちメカニカ
ルシールの寿命となってしまう。
【0005】メカニカルシールのカーボン摺動材料にお
けるカーボンブリスタの発生原因としては、粘性流体が
摺動面間に介在することによる粘性抵抗説、トルクの変
動による疲労的破壊説などがあるため、カーボンブリス
タの防止には、カーボン粒子の結合強度を向上させるこ
とが有効であると考えられる。したがって、耐熱性に限
界のある樹脂含浸カーボンに代えて緻密質の無含浸カー
ボンを積極的に採用している。また、SiC単体のよう
な高強度で比較的摺動面粗さの大きいセラミック摺動材
料を相手摺動材料として使用することによって、摺動面
間への密封対象液の介入による潤滑液膜の形成を容易に
し、低トルク化を図っている場合もある。更に設計的に
は、摺動面に潤滑溝等を形成することによって、摺動時
に摺動面間への密封対象液の介入を促して低トルク化を
図っているものもある。
けるカーボンブリスタの発生原因としては、粘性流体が
摺動面間に介在することによる粘性抵抗説、トルクの変
動による疲労的破壊説などがあるため、カーボンブリス
タの防止には、カーボン粒子の結合強度を向上させるこ
とが有効であると考えられる。したがって、耐熱性に限
界のある樹脂含浸カーボンに代えて緻密質の無含浸カー
ボンを積極的に採用している。また、SiC単体のよう
な高強度で比較的摺動面粗さの大きいセラミック摺動材
料を相手摺動材料として使用することによって、摺動面
間への密封対象液の介入による潤滑液膜の形成を容易に
し、低トルク化を図っている場合もある。更に設計的に
は、摺動面に潤滑溝等を形成することによって、摺動時
に摺動面間への密封対象液の介入を促して低トルク化を
図っているものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
カーボンブリスタ対策を図ったメカニカルシールにおい
ても、次のような問題が指摘される。 (1) 緻密質の無含浸カーボンを用いたもの;カーボン強
度に限界があり、反応装置の撹拌機のような高圧条件で
は耐圧性に問題がある。 (2) 相手摺動材料としてセラミックを用いた場合;セラ
ミックの摺動面粗さの維持が摩耗の進行等により困難に
なるため、反応装置の撹拌機のような低速回転で使用さ
れた場合は、摺動面間への密封対象液の介入が起こりに
くくなる。 (3) 摺動面に溝を形成したもの;製造コストが著しく高
くなる。 といった種々の問題が指摘される。
カーボンブリスタ対策を図ったメカニカルシールにおい
ても、次のような問題が指摘される。 (1) 緻密質の無含浸カーボンを用いたもの;カーボン強
度に限界があり、反応装置の撹拌機のような高圧条件で
は耐圧性に問題がある。 (2) 相手摺動材料としてセラミックを用いた場合;セラ
ミックの摺動面粗さの維持が摩耗の進行等により困難に
なるため、反応装置の撹拌機のような低速回転で使用さ
れた場合は、摺動面間への密封対象液の介入が起こりに
くくなる。 (3) 摺動面に溝を形成したもの;製造コストが著しく高
くなる。 といった種々の問題が指摘される。
【0007】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、特にカー
ボン摺動材を用いたメカニカルシールにおいて、低速回
転・高圧条件下でもカーボンブリスタ等を発生すること
がなく優れた耐久性及びシール性を発揮し得るメカニカ
ルシール用摺動材料を提供することにある。
れたもので、その技術的課題とするところは、特にカー
ボン摺動材を用いたメカニカルシールにおいて、低速回
転・高圧条件下でもカーボンブリスタ等を発生すること
がなく優れた耐久性及びシール性を発揮し得るメカニカ
ルシール用摺動材料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題を有
効に解決するため、本発明に係るメカニカルシール用摺
動材料は、カーボンを基材とし、摺動面を含む表層部を
部分的にSiC質に転換してカーボン−SiC質複合組
織としたものである。すなわち、カーボン−SiC質複
合組織からなる摺動面は、カーボンの一部がSiC質に
転換されていることによって強度が向上し、また、前記
摺動面のうちSiC部分からなる面はカーボン部分から
なる面に比較して耐摩耗性が大きいので、摩耗度の差に
よって、SiC面がカーボン面よりも僅かに凸状とな
る。このため、摺動面粗さがカーボン単体等からなる摺
動面に比べて大きくなり、摺動時に密封対象流体を巻き
込むことによる流体潤滑状態を維持しやすくなる。した
がって、従来技術においては摺動面間への密封対象流体
の巻き込みが少なくなっていた低速回転・高圧条件で
も、良好な流体潤滑を図ることができる。
効に解決するため、本発明に係るメカニカルシール用摺
動材料は、カーボンを基材とし、摺動面を含む表層部を
部分的にSiC質に転換してカーボン−SiC質複合組
織としたものである。すなわち、カーボン−SiC質複
合組織からなる摺動面は、カーボンの一部がSiC質に
転換されていることによって強度が向上し、また、前記
摺動面のうちSiC部分からなる面はカーボン部分から
なる面に比較して耐摩耗性が大きいので、摩耗度の差に
よって、SiC面がカーボン面よりも僅かに凸状とな
る。このため、摺動面粗さがカーボン単体等からなる摺
動面に比べて大きくなり、摺動時に密封対象流体を巻き
込むことによる流体潤滑状態を維持しやすくなる。した
がって、従来技術においては摺動面間への密封対象流体
の巻き込みが少なくなっていた低速回転・高圧条件で
も、良好な流体潤滑を図ることができる。
【0009】また、本発明においては、カーボン基材
を、気孔率が 5〜20%、平均気孔直径が0.05〜1μmの
気孔を有するものと規定する。表層部のカーボン−Si
C質複合組織は、主に各気孔から浸透させたSiをカー
ボンと反応焼結させることによって、各気孔と対応した
局部的なSiC部がカーボン中にランダムに分布した組
織をなすものであるため、カーボン基材の気孔率及び平
均気孔直径を上記のように規定すれば、前記カーボン−
SiC質複合組織からなる表層部(摺動面)はカーボン
に富んだ組織となる。したがって、低速回転・高圧条件
による液体潤滑膜の欠如から摺動面同士が固体接触状態
となっても、自己潤滑性に優れた黒鉛化されたカーボン
面が多いことと、この黒鉛質カーボンは熱伝導率が0.05
〜0.4cal/cm・s・℃であり、放熱効果が高いことによっ
て、固体接触時に起こる異常発熱や摺動面のかじり現象
を抑制することができる。
を、気孔率が 5〜20%、平均気孔直径が0.05〜1μmの
気孔を有するものと規定する。表層部のカーボン−Si
C質複合組織は、主に各気孔から浸透させたSiをカー
ボンと反応焼結させることによって、各気孔と対応した
局部的なSiC部がカーボン中にランダムに分布した組
織をなすものであるため、カーボン基材の気孔率及び平
均気孔直径を上記のように規定すれば、前記カーボン−
SiC質複合組織からなる表層部(摺動面)はカーボン
に富んだ組織となる。したがって、低速回転・高圧条件
による液体潤滑膜の欠如から摺動面同士が固体接触状態
となっても、自己潤滑性に優れた黒鉛化されたカーボン
面が多いことと、この黒鉛質カーボンは熱伝導率が0.05
〜0.4cal/cm・s・℃であり、放熱効果が高いことによっ
て、固体接触時に起こる異常発熱や摺動面のかじり現象
を抑制することができる。
【0010】前記表層部に形成されるSiCの占有率は
摺動面上で10〜50%好ましくは20〜25%、カーボン占有
率は50〜90%好ましくは75〜80%となるようにする。こ
れは、気孔率及び平均径が上記値より小さい場合は、表
層部に形成されるSiC層が薄過ぎ、しかもSiC化の
際にクラックを伴うことがあるからであり、また、気孔
率及び平均径が前記値より大きい場合は、表層部に形成
されるSiCの占有率が高くなり過ぎて、自己潤滑性や
放熱性、更には摺動面の仕上げの際の機械加工性が悪く
なり、しかも脆くなるからである。
摺動面上で10〜50%好ましくは20〜25%、カーボン占有
率は50〜90%好ましくは75〜80%となるようにする。こ
れは、気孔率及び平均径が上記値より小さい場合は、表
層部に形成されるSiC層が薄過ぎ、しかもSiC化の
際にクラックを伴うことがあるからであり、また、気孔
率及び平均径が前記値より大きい場合は、表層部に形成
されるSiCの占有率が高くなり過ぎて、自己潤滑性や
放熱性、更には摺動面の仕上げの際の機械加工性が悪く
なり、しかも脆くなるからである。
【0011】カーボン基材の表層部をSiC質に転換す
る方法は特に規定しないが、例えばSiを含むガスによ
る気相浸透法や、あるいはSiペーストの溶浸法などが
採用可能である。また、摺動面のみをカーボン−SiC
質複合組織とするために、Siの浸透の際に他の表面を
マスキングしたり、Siの塗布面を限定しても良い。カ
ーボン基材としては、Siとの反応性及び自己潤滑性を
考慮して黒鉛化質とし、またSiが浸透しやすいように
微細な気孔を有するものが採用される。Siは主にカー
ボン基材の表面に存在する各気孔に侵入・浸透し、そこ
で焼結時にカーボンと反応してSiCを局部的に形成
し、カーボン−SiC質複合組織からなる表層部が形成
される。
る方法は特に規定しないが、例えばSiを含むガスによ
る気相浸透法や、あるいはSiペーストの溶浸法などが
採用可能である。また、摺動面のみをカーボン−SiC
質複合組織とするために、Siの浸透の際に他の表面を
マスキングしたり、Siの塗布面を限定しても良い。カ
ーボン基材としては、Siとの反応性及び自己潤滑性を
考慮して黒鉛化質とし、またSiが浸透しやすいように
微細な気孔を有するものが採用される。Siは主にカー
ボン基材の表面に存在する各気孔に侵入・浸透し、そこ
で焼結時にカーボンと反応してSiCを局部的に形成
し、カーボン−SiC質複合組織からなる表層部が形成
される。
【0012】カーボン基材の表層部をSiC質に転換す
るためにSiを浸透させる際に、比較的小さい気孔には
毛細管現象によってSiが充填されるが、大きい気孔に
は充填されず、したがって、上述のようにして作られた
摺動材料(固定環又は回転環)には気孔が残存している
ことから、熱硬化性樹脂等の含浸を行っても良い。ま
た、表層部に形成された得られたカーボン−SiC質複
合組織に含まれる未反応のSiの存在は問題とはならな
い。
るためにSiを浸透させる際に、比較的小さい気孔には
毛細管現象によってSiが充填されるが、大きい気孔に
は充填されず、したがって、上述のようにして作られた
摺動材料(固定環又は回転環)には気孔が残存している
ことから、熱硬化性樹脂等の含浸を行っても良い。ま
た、表層部に形成された得られたカーボン−SiC質複
合組織に含まれる未反応のSiの存在は問題とはならな
い。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の摺動材料は、例えば先に
述べた図4に示すような反応装置における撹拌機2のほ
ぼ鉛直な回転軸22の軸周を軸封するメカニカルシール
3の固定環あるいは回転環に適用することができる。
述べた図4に示すような反応装置における撹拌機2のほ
ぼ鉛直な回転軸22の軸周を軸封するメカニカルシール
3の固定環あるいは回転環に適用することができる。
【0014】図1は、撹拌機2に用いられるメカニカル
シール3を概略的に示すもので、圧力容器1の上部で回
転軸22の軸周を包囲するように設けられたハウジング
31の内周にパッキン32を介して装着された固定環3
3と、圧力容器1内の回転翼を低速回転させる回転軸2
2の外周面にパッキン34を介して軸方向(上下)移動
自在に設けられ下端の摺動面35aが前記固定環33の
上端の摺動面33aに摺接された回転環35とを有す
る。回転環35は、コイルスプリング36によって固定
環33に押し付けられ、回転軸22と一体回転される。
ハウジング31の内周であって当該メカニカルシール3
により下端が圧力容器1内のガスGと絶縁されたシール
ボックス3a内には、外部から潤滑・冷却を兼ねたシー
ル液Sが加圧循環される。
シール3を概略的に示すもので、圧力容器1の上部で回
転軸22の軸周を包囲するように設けられたハウジング
31の内周にパッキン32を介して装着された固定環3
3と、圧力容器1内の回転翼を低速回転させる回転軸2
2の外周面にパッキン34を介して軸方向(上下)移動
自在に設けられ下端の摺動面35aが前記固定環33の
上端の摺動面33aに摺接された回転環35とを有す
る。回転環35は、コイルスプリング36によって固定
環33に押し付けられ、回転軸22と一体回転される。
ハウジング31の内周であって当該メカニカルシール3
により下端が圧力容器1内のガスGと絶縁されたシール
ボックス3a内には、外部から潤滑・冷却を兼ねたシー
ル液Sが加圧循環される。
【0015】固定環33としては、黒鉛化質のカーボン
を基材とし、摺動面33aを含む表層部が黒鉛化質のカ
ーボンに富んだカーボン−SiC質複合組織からなる摺
動材料が採用されている。また、相手摺動材料である回
転環35には、超硬合金からなる摺動材料が採用されて
いる。
を基材とし、摺動面33aを含む表層部が黒鉛化質のカ
ーボンに富んだカーボン−SiC質複合組織からなる摺
動材料が採用されている。また、相手摺動材料である回
転環35には、超硬合金からなる摺動材料が採用されて
いる。
【0016】
【実施例】黒鉛化質のカーボンを基材とし、摺動面を含
む表層部を厚さ2mm の範囲でSiC化してカーボン−S
iC質複合組織とすることによって、次のような物性を
有する摺動材料からなる固定環供試体を製作し、図2に
示す試験機100を用いて後述のような摺動試験を行っ
た。 (1) カーボン基材 気孔率; 11% 平均気孔直径; 0.14μm 熱伝導率; 0.19 cal/cm・s・℃ (2) カーボン−SiC質複合組織からなる摺動面 SiC占有率; 23% カーボン占有率;72% 摺動面硬度; 77
む表層部を厚さ2mm の範囲でSiC化してカーボン−S
iC質複合組織とすることによって、次のような物性を
有する摺動材料からなる固定環供試体を製作し、図2に
示す試験機100を用いて後述のような摺動試験を行っ
た。 (1) カーボン基材 気孔率; 11% 平均気孔直径; 0.14μm 熱伝導率; 0.19 cal/cm・s・℃ (2) カーボン−SiC質複合組織からなる摺動面 SiC占有率; 23% カーボン占有率;72% 摺動面硬度; 77
【0017】摺動試験に用いる試験機100は、図2に
示すように、ベルト駆動によって低速回転されるほぼ鉛
直な回転軸101の軸周に、この回転軸101を包囲す
るハウジング102によってシールボックス103が形
成され、このシールボックス103の上下両端に位置し
て、それぞれ固定環供試体104,105が装着される
ようになっている。各固定環供試体104,105に
は、相手摺動材料としてそれぞれ回転環供試体106,
107が当接され、回転環供試体106,107は、シ
ールボックス103の中間部に位置して回転軸101の
外周に上下対称に装着され、下側の回転環供試体106
は下方へ向けて、また上側の回転環供試体107は上方
へ向けて、それぞれコイルスプリング(図示省略)を介
して付勢されている。すなわち、回転環供試体106,
107は回転軸101と共に回転し、固定環供試体10
4,105と密接摺動される。
示すように、ベルト駆動によって低速回転されるほぼ鉛
直な回転軸101の軸周に、この回転軸101を包囲す
るハウジング102によってシールボックス103が形
成され、このシールボックス103の上下両端に位置し
て、それぞれ固定環供試体104,105が装着される
ようになっている。各固定環供試体104,105に
は、相手摺動材料としてそれぞれ回転環供試体106,
107が当接され、回転環供試体106,107は、シ
ールボックス103の中間部に位置して回転軸101の
外周に上下対称に装着され、下側の回転環供試体106
は下方へ向けて、また上側の回転環供試体107は上方
へ向けて、それぞれコイルスプリング(図示省略)を介
して付勢されている。すなわち、回転環供試体106,
107は回転軸101と共に回転し、固定環供試体10
4,105と密接摺動される。
【0018】ハウジング102には、シールボックス1
03の上下両端に臨んでそれぞれシール液注入口102
a及びシール液注入口102bが開設されており、シー
ルボックス103内には、前記シール液注入口102a
及びシール液注入口102bを介してシール液加圧循環
装置110からシール液Sが循環供給されている。シー
ル液加圧循環装置110は、シール液Sを貯留するタン
ク111と、このタンク111からシール液Sをシール
ボックス103内へ供給するポンプ112と、シールボ
ックス103の内圧を任意に調整する圧力調整弁113
と、シール液Sを冷却するクーラー114と、圧力計1
15、流量計116、フィルタ117、その他の弁装置
等を備えている。
03の上下両端に臨んでそれぞれシール液注入口102
a及びシール液注入口102bが開設されており、シー
ルボックス103内には、前記シール液注入口102a
及びシール液注入口102bを介してシール液加圧循環
装置110からシール液Sが循環供給されている。シー
ル液加圧循環装置110は、シール液Sを貯留するタン
ク111と、このタンク111からシール液Sをシール
ボックス103内へ供給するポンプ112と、シールボ
ックス103の内圧を任意に調整する圧力調整弁113
と、シール液Sを冷却するクーラー114と、圧力計1
15、流量計116、フィルタ117、その他の弁装置
等を備えている。
【0019】ハウジング102には、下側の固定環供試
体104の下方の軸周隙間及び上側の固定環供試体10
5の上方の軸周隙間に臨んで、それぞれ下部シール漏れ
検出口102c及び上部シール漏れ検出口102dが開
設されており、シール液Sの漏洩量を計量できるように
してある。また、前記固定環供試体104,105に
は、その摺動面近傍に温度センサ108,109が設け
られており、図示されていない計測装置に接続されて、
摺動面温度が計測できるようにしてある。
体104の下方の軸周隙間及び上側の固定環供試体10
5の上方の軸周隙間に臨んで、それぞれ下部シール漏れ
検出口102c及び上部シール漏れ検出口102dが開
設されており、シール液Sの漏洩量を計量できるように
してある。また、前記固定環供試体104,105に
は、その摺動面近傍に温度センサ108,109が設け
られており、図示されていない計測装置に接続されて、
摺動面温度が計測できるようにしてある。
【0020】摺動試験は、シール液Sとして低粘性であ
るISO VG#32を用いた場合と、高粘性であるISO VG#15
0 を用いた場合について、それぞれシールボックス10
3内の圧力を30kg/cm2に設定した場合と、50kg/cm2に設
定した場合とに分けて実施した。その他の試験条件は、
次のとおりである。 (1) シールボックス103温度;40℃ (2) 軸回転数; 100r.p.m (3) 摺動面の周速; 1.1m/s (4) 試験時間; 100h (5) 相手回転環供試体; 超硬合金
るISO VG#32を用いた場合と、高粘性であるISO VG#15
0 を用いた場合について、それぞれシールボックス10
3内の圧力を30kg/cm2に設定した場合と、50kg/cm2に設
定した場合とに分けて実施した。その他の試験条件は、
次のとおりである。 (1) シールボックス103温度;40℃ (2) 軸回転数; 100r.p.m (3) 摺動面の周速; 1.1m/s (4) 試験時間; 100h (5) 相手回転環供試体; 超硬合金
【0021】比較例として、次のような固定環供試体を
用意し、それぞれ上述と同様にして摺動試験を行った。 [比較例1]黒鉛化質のカーボンを基材とし、摺動面を
含む表層部を厚さ4mm の範囲でSiC化してカーボン−
SiC質複合組織とした摺動材料からなり、次のような
物性を有する。 (1) カーボン基材 気孔率; 32% 平均気孔直径; 0.68μm 熱伝導率; 0.25 cal/cm・s・℃ (2) カーボン−SiC質複合組織からなる摺動面 SiC占有率; 52% カーボン占有率;43% 摺動面硬度; 72 [比較例2]摺動面を含む表層部をSiC化していない
高強度無含浸カーボンを基材とする摺動材料からなり、
次のような物性を有する。 気孔率; 2 % 平均気孔直径; 0.07μm 熱伝導率; 0.07 cal/cm・s・℃ カーボン占有率;98% 摺動面硬度; 102
用意し、それぞれ上述と同様にして摺動試験を行った。 [比較例1]黒鉛化質のカーボンを基材とし、摺動面を
含む表層部を厚さ4mm の範囲でSiC化してカーボン−
SiC質複合組織とした摺動材料からなり、次のような
物性を有する。 (1) カーボン基材 気孔率; 32% 平均気孔直径; 0.68μm 熱伝導率; 0.25 cal/cm・s・℃ (2) カーボン−SiC質複合組織からなる摺動面 SiC占有率; 52% カーボン占有率;43% 摺動面硬度; 72 [比較例2]摺動面を含む表層部をSiC化していない
高強度無含浸カーボンを基材とする摺動材料からなり、
次のような物性を有する。 気孔率; 2 % 平均気孔直径; 0.07μm 熱伝導率; 0.07 cal/cm・s・℃ カーボン占有率;98% 摺動面硬度; 102
【0022】図3に示す試験結果を参照すると、双方と
も摺動面を含む表層部がカーボン−SiC質複合組織か
らなる実施例による固定環供試体と比較例1の固定環供
試体は、シール液Sとして低粘性のISO VG#32を用いて
その圧力を低圧(30kg/cm2)とした場合は、試験結果に
顕著な差はないが、上記ISO VG#32の圧力を高圧(50kg
/cm2)とした場合や、シール液Sとして高粘性のISO VG
#150 を用いた場合は、摺動面におけるSiC占有率の
大きい比較例1の固定環供試体は摺動面が高温になり、
摺動相手である超硬合金からなる回転環供試体106,
107の摩耗を伴う面荒れの発生が見られた。特に、IS
O VG#150 を用いて高圧とした試験条件の場合は、比較
例1の固定環供試体の摺動面には面荒れのほかに内径部
の欠けも発生していた。
も摺動面を含む表層部がカーボン−SiC質複合組織か
らなる実施例による固定環供試体と比較例1の固定環供
試体は、シール液Sとして低粘性のISO VG#32を用いて
その圧力を低圧(30kg/cm2)とした場合は、試験結果に
顕著な差はないが、上記ISO VG#32の圧力を高圧(50kg
/cm2)とした場合や、シール液Sとして高粘性のISO VG
#150 を用いた場合は、摺動面におけるSiC占有率の
大きい比較例1の固定環供試体は摺動面が高温になり、
摺動相手である超硬合金からなる回転環供試体106,
107の摩耗を伴う面荒れの発生が見られた。特に、IS
O VG#150 を用いて高圧とした試験条件の場合は、比較
例1の固定環供試体の摺動面には面荒れのほかに内径部
の欠けも発生していた。
【0023】すなわち、比較例1の固定環供試体は、摺
動面が、SiC化部分が支配的なカーボン−SiC質複
合組織であるため、摺動面粗さが小さくなり、摺動面間
へのシール液Sの介入による潤滑液膜が形成されにくく
なり、したがって、シール液Sの粘性が高い場合や高圧
である場合に摺動面に潤滑不足となって、摩擦熱による
高温化や、固体接触による摺動負荷の増大によって、面
荒れや欠けが発生し、更に面荒れに伴うSiC化部分の
脱落によって回転環供試体側の面荒れや摩耗を惹き起こ
したものと考えられる。これに対し、実施例の固定環供
試体は、摺動面がカーボン占有率の高いカーボン−Si
C質複合組織からなるため、いずれの条件でも安定した
摺動特性が得られた。一方、カーボンのみからなる比較
例2の固定環供試体は、実施例及び比較例1のように摺
動面を含む表層部にカーボン−SiC質複合組織を形成
したものに比較して摺動面温度が高くなり、シール液S
として粘性が高いISO VG#150 を用いた場合にカーボン
ブリスタが発生し、多量の漏れとなった。
動面が、SiC化部分が支配的なカーボン−SiC質複
合組織であるため、摺動面粗さが小さくなり、摺動面間
へのシール液Sの介入による潤滑液膜が形成されにくく
なり、したがって、シール液Sの粘性が高い場合や高圧
である場合に摺動面に潤滑不足となって、摩擦熱による
高温化や、固体接触による摺動負荷の増大によって、面
荒れや欠けが発生し、更に面荒れに伴うSiC化部分の
脱落によって回転環供試体側の面荒れや摩耗を惹き起こ
したものと考えられる。これに対し、実施例の固定環供
試体は、摺動面がカーボン占有率の高いカーボン−Si
C質複合組織からなるため、いずれの条件でも安定した
摺動特性が得られた。一方、カーボンのみからなる比較
例2の固定環供試体は、実施例及び比較例1のように摺
動面を含む表層部にカーボン−SiC質複合組織を形成
したものに比較して摺動面温度が高くなり、シール液S
として粘性が高いISO VG#150 を用いた場合にカーボン
ブリスタが発生し、多量の漏れとなった。
【0024】以上のような試験結果から、摺動面を含む
カーボン表層部をSiC化してその占有率を適切に設定
することによって、図4に示す撹拌機2の軸封部のよう
な低速回転・高圧条件でも安定した摺動状態が得られる
ことが分かる。
カーボン表層部をSiC化してその占有率を適切に設定
することによって、図4に示す撹拌機2の軸封部のよう
な低速回転・高圧条件でも安定した摺動状態が得られる
ことが分かる。
【0025】なお、上記実施例においては、本発明をメ
カニカルシールの固定環に適用した場合について説明し
たが、回転環についても同様に実施することができる。
カニカルシールの固定環に適用した場合について説明し
たが、回転環についても同様に実施することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明に係るメカニカルシール用摺動材
料によると、低速回転・高圧条件でも良好な流体潤滑を
図ることができ、しかも液体潤滑膜の欠如から摺動面同
士が固体接触状態となっても、自己潤滑性及び放熱性に
優れているため、異常発熱や摺動面のかじり現象を抑制
することができ、反応装置の撹拌機の軸封装置としても
優れた耐久性及びシール性が実現される。
料によると、低速回転・高圧条件でも良好な流体潤滑を
図ることができ、しかも液体潤滑膜の欠如から摺動面同
士が固体接触状態となっても、自己潤滑性及び放熱性に
優れているため、異常発熱や摺動面のかじり現象を抑制
することができ、反応装置の撹拌機の軸封装置としても
優れた耐久性及びシール性が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を反応装置の撹拌機の軸封装置として用
いられるメカニカルシールの固定環に適用した実施形態
を示す説明図である。
いられるメカニカルシールの固定環に適用した実施形態
を示す説明図である。
【図2】メカニカルシール用摺動材料の摺動試験に用い
る試験機の概略構成を示す説明図である。
る試験機の概略構成を示す説明図である。
【図3】本発明に係るメカニカルシール用摺動材料の実
施例としての固定環供試体及び比較例としての固定環供
試体の摺動試験結果を示す説明図である。
施例としての固定環供試体及び比較例としての固定環供
試体の摺動試験結果を示す説明図である。
【図4】薬液等を混合して反応させる反応装置の概略構
成を示す説明図である。
成を示す説明図である。
33 固定環(摺動材料) 33a 摺動面 35 回転環(摺動材料) 35a 摺動面
Claims (2)
- 【請求項1】 カーボンを基材とし、摺動面を含む表層
部を部分的にSiC質に転換してカーボン−SiC質複
合組織とした摺動材料であって、 前記カーボン基材は、気孔率が 5〜20%、平均気孔直径
が0.05〜1μmの気孔を有し、熱伝導率が0.05〜0.4cal
/cm・s・℃の黒鉛質であることを特徴とするメカニカルシ
ール用摺動材料。 - 【請求項2】 請求項1の記載において、 摺動面におけるカーボン占有率が50〜90%、SiC占有
率が10〜50%であることを特徴とするメカニカルシール
用摺動材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8221856A JPH1053480A (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | メカニカルシール用摺動材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8221856A JPH1053480A (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | メカニカルシール用摺動材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1053480A true JPH1053480A (ja) | 1998-02-24 |
Family
ID=16773267
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8221856A Pending JPH1053480A (ja) | 1996-08-06 | 1996-08-06 | メカニカルシール用摺動材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1053480A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008175182A (ja) * | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Ebara Corp | 多段高圧ポンプ |
JP2014238374A (ja) * | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 株式会社Ihi | メカニカルシール |
-
1996
- 1996-08-06 JP JP8221856A patent/JPH1053480A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008175182A (ja) * | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Ebara Corp | 多段高圧ポンプ |
JP2014238374A (ja) * | 2013-06-10 | 2014-12-18 | 株式会社Ihi | メカニカルシール |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050601 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051130 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060329 |