JPH1052139A - 根菜類収穫機の根菜移送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】圃場より収穫した根菜類を供給する移送装置の
横移送部の供給範囲が短く、このため供給が困難であっ
た。 【解決手段】圃場より収穫した根菜類を供給する移送装
置３の横移送部Ｌを縦移送部Ｈより所定長さ長くして、
この横移送部Ｌへの該根菜類の供給を容易にする構成と
した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、根菜類収穫機の
根菜移送装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は、例えば、根菜類を大根とする
と、この大根は、根菜類収穫機の移送装置の前方、又は
後方にいる作業者により、圃場より抜取り収穫して、水
平移送する横移送部と垂直移送する縦移送部との長さ
が、略同じ長さに構成した該移送装置の該横移送部へ供
給され、この横移送部から該縦移送部の終端部へと移送
され、後工程である目視選別処理等が行われる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】移送装置の前方、又は
後方にいて、圃場より大根を抜取り収穫した作業者は、
この移送装置の水平移送する横移送部へ供給するが、こ
の横移送部が縦移送部と略同じ長さであることにより、
この横移送部へ大根を供給する範囲が狭く、又、この大
根が抜取りしにくかったりすると、供給位置との距離が
はなれたり、接近しすぎたりして、このために、大根の
供給が困難であったが、これらをこの発明により解消し
ようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】このために、この発明
は、収穫された根菜類を水平移送する横移送部Ｌと、垂
直移送する縦移送部Ｈとよりなる移送装置３を走行装置
４上側に回動自在に設けた根菜類収穫機において、該横
移送部Ｌを該縦移送部Ｈより所定長さ長くして設けたこ
とを特徴とする根菜類収穫機の根菜移送装置の構成とす
る。

【０００５】

【発明の作用】作業者は、根菜類収穫機の移送装置３の
前方、又は後方にいて、圃場より大根を抜取り収穫した
この大根は、水平移送する横移送部Ｌが、垂直移送する
縦移送部Ｈより所定長さ長くした、該移送装置３の該横
移送部Ｌへ供給され、この横移送部Ｌから該縦移送部Ｈ
の終端部へと移送されて、後工程である目視選別処理等
が行われる。

【０００６】

【発明の効果】作業者が抜取り収穫した大根を、供給す
る供給部である移送装置３の横移送部Ｌを長く構成した
ことにより、この大根の供給範囲が広くなって供給が容
易になり、このために収穫作業効率をアップさせること
ができた。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図例は、根菜類、例えば、大根を作業者（イ）
が圃場より抜取り収穫し、この収穫した大根は、走行装
置４上側に設けた移送装置３の水平移送する横移送部Ｌ
へ供給して、この横移送装置Ｌから垂直移送する縦移送
部Ｈへと移送され、この縦移送部Ｈの終端部からシュー
タ７上へ落下供給され、このシュータ７上を滑り落ちな
がら作業者（ロ）により、目視選別されて手動により、
この選別済み大根は、貯留タンク２内の所定位置へ供給
される。又、運転者により、走行操作する操作装置６、
及び操縦席５等よりなる根菜類収穫機１を示す図であ
り、この根菜収穫機１について説明する。

【０００８】前記走行装置４は、車体フレーム１０下側
の前方左右両側には、クローラ１１，１１を回転自在に
張設し、このクーラ１１，１１は、走行伝導ケース１２
内に設けた走行機構１３等を介して回転駆動する構成で
あり、後方左右両側には、車輪１４，１４を回転自在に
軸支している。前記車体フレーム１０上側には、操作装
置６を設け、この操作装置６は、制御装置８ａを内装し
た操作ボックス１５、及び各種走行操作する各種操作レ
バー１６等よりなる構成であり、操縦席５下側には、駆
動機１７ａを設けた構成としている。

【０００９】前記移送装置３は、車体フレーム１０上側
で、操縦席５左側に設け、圃場面に対して略平行状態で
水平方向へ移送する横移送部Ｌと、圃場面に対して垂直
方向へ移送する縦移送部Ｈとよりなる構成であり、これ
ら横移送部Ｌの移送長さは、縦移送部Ｈの移送長さよ
り、所定長さ長くして、略Ｌ字形状に形成して、作業者
（イ）が圃場で抜取り収穫した大根を、供給するこの横
移送部Ｌを可能なかぎり長く形成して、抜取りした大根
の供給範囲を広くして、供給を容易にした構成としてい
る。

【００１０】前記移送装置３は、前後両側の移送枠２
１，２１の縦移送部Ｈに設けた支持杆１７と、本機側の
支柱１８ａに設けた支持杆１８とを支持軸１９で回動自
在に連結させて、これら支持杆１７，１８の下側に設け
たシリンダー２０で上下回動自在に構成して、作業者
（イ）が圃場より抜取り収穫した大根を、この移送装置
３の横移送部Ｌへ供給のときは、この横移送部Ｌは、圃
場面に対して、略平行状態に調節して作業を行う構成と
している。

【００１１】前記移送装置３は、前後両側の移送枠２
１，２１には、前・中・後フレーム２２ａ，２２ｂ，２
２ｃを設け、この中・後フレーム２２ｂ，２２ｃの左右
両側には、回転自在に軸支して設けた左・右スプロケッ
ト２３ａ，２３ａ，２３ｂ，２３ｂに、大根の根部を移
送する根部移送チェン２４，２４を掛け渡し、この根部
移送チェン２４，２４間には、大根の根部を受けて移送
するＶ字状の根部受バケット２５を所定間隔に取付具２
５ａ等を介して、装着して設けた構成としている。

【００１２】前記前フレーム２２ａの左右両側には、回
転自在に軸支して設けた左・右スプロケット２６ａ，２
６ｂに、大根の葉部を移送する葉部移送チェン２７を掛
け渡し、この葉部移送チェン２７には、大根の葉部を移
送する葉部移送ラグ２８を所定間隔に装着して設けた構
成である。これら前・中・後フレーム２２ａ，２２ｂ２
２ｃには、各チェンレール２９、及び各チェンガイド３
０を設けた構成としている。

【００１３】葉切りカッタ８は、移送装置３の終端部近
傍で、前側の移送枠２１外側に回転自在に軸支して設
け、移送される大根の葉部の所定位置を切断する構成で
あり、この葉切りカッタ８は、上部より覆う状態に安全
カバー９を開閉自在に設けた構成としている。前記シュ
ータ７は、移送装置３終端部の下側で、前側近傍部から
貯留タンク２の後壁板近傍に亘って下り傾斜状態で下方
部は、Ｕ字形状に形成して、選別溝３１，３１を設けて
いる。この選別溝３１，３１間には、大根を目視選別す
る作業者（ロ）２人が搭乗できる構成とし、該移送装置
３で移送された大根は、この移送装置３の縦移送部Ｈ終
端部から該シュータ７上へ落下供給され、このシュータ
７上を滑り落ちながら、該選別溝３１，３１へ分離さ
れ、この選別溝３１，３１上を滑り落ちる大根は、作業
者（ロ）により、目視選別されて、該貯留タンク２内の
所定位置へ供給されて、貯留される構成としている。

【００１４】前記貯留タンク２は、車体フレーム１０上
側で、シュータ７の選別溝３１，３１外側へ箱形状に形
成して設け、作業（ロ）が目視選別して、所定位置へ供
給された大根を貯留する構成としている。排出シュータ
３２は、葉切りカッタ８下側に設け、この葉切りカッタ
８で大根の葉部の所定位置が切断された切断済み大根葉
は、走行装置４のクローラ１１の前方部で畝Ａ上へ流下
案内して排出される形状に構成して、排出された大根葉
は、該クローラ１１で踏み付ける構成として、排出され
た大根葉が風等により、他の圃場へ飛ぶことを防止した
り、又、畝Ａの位置を検出して自走する構成のものであ
ると、畝Ａと畝Ａとの間に形成された溝Ｂに大根葉が落
ちていると、この畝Ａの検出が正確にできにくくなる
が、畝Ａ上に落下させることにより、畝Ａが検出されな
いことを防止できる構成であり、この排出シュータ３２
を装着したときは、圃場で大根を抜取り収穫する作業者
（イ）は、移送装置３前側にいて作業が行われる。

【００１５】図５は、藁切りカッタ８で切断した大根葉
を流下案内して排出する排出シュータ３３を示す。前記
排出シュータ３３は、葉切りカッタ８下側に設け、この
葉切りカッタ８で大根の葉部の所定位置が切断された切
断済み大根葉は、走行装置４のクローラ１１の前方で畝
Ａと畝Ａとの間に形成された溝Ｂ部へ流下案内して排出
される形状として、畝Ａ上に障害物がない状態にして、
根菜収穫機１の直進性の向上を図り、収穫作業を楽にし
た構成であり、又、圃場で大根を抜取り収穫する作業者
（イ）の作業の邪魔にならない構成としている。

【００１６】上記の構成したことにより、根菜収穫機１
の直進性を良好にすると共に、大根を抜取り作業をする
作業者（イ）の作業が容易である。

【図面の簡単な説明】

【図１】根菜類収穫機の全体正面図。

【図２】根菜類収穫機の全体平面図。

【図３】根菜類収穫機の全体側面図。

【図４】図２のＣ−Ｃ拡大断面図。

【図５】他の実施例を示す図で、根菜収穫機の全体平面
図。

【符号の説明】

３ 移送装置 ４ 走行装置 Ｌ 横移送部 Ｈ 縦移送部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 有馬 誠一 愛媛県伊予郡砥部町八倉１番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 中村 博 愛媛県伊予郡砥部町八倉１番地 井関農機 株式会社技術部内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 収穫された根菜類を水平移送する横移送
   部Ｌと、垂直移送する縦移送部Ｈとよりなる移送装置３
   を走行装置４上側に回動自在に設けた根菜類収穫機にお
   いて、該横移送部Ｌを該縦移送部Ｈより所定長さ長くし
   て設けたことを特徴とする根菜類収穫機の根菜移送装
   置。