JPH1052096A - 系統安定化装置及び励磁制御システム - Google Patents

系統安定化装置及び励磁制御システム

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JPH1052096A
JPH1052096A JP8202472A JP20247296A JPH1052096A JP H1052096 A JPH1052096 A JP H1052096A JP 8202472 A JP8202472 A JP 8202472A JP 20247296 A JP20247296 A JP 20247296A JP H1052096 A JPH1052096 A JP H1052096A
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Application number
JP8202472A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Oura
好文 大浦
Kunio Matsuzawa
邦夫 松沢
Yumiko Takanashi
由美子 高梨
Yoichi Kamimura
洋市 上村
Kaiichiro Hirayama
開一郎 平山
Yasuo Takagi
康夫 高木
Jiyunji Ooaki
準治 大明
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Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】広い範囲の周波数成分を含む動揺に対して適切
なダンピングを与えることができる系統安定化装置を提
供する。 【解決手段】発電機2の端子電圧を一定の目標電圧値に
保つように励磁制御を行なう励磁制御システム1に適用
され発電機2に発生する電力動揺を減衰させて電力系統
を安定化する系統安定化装置3。発電機2から検出され
た電力動揺を含む安定化信号を複数の動揺モードに周波
数分離するモード分離部10と、分離された複数のモー
ド信号に基づいて目標電圧値補正用のパルス信号を生成
する多モード予測部11、パルス信号発生部12とを備
えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電機の端子電圧
を一定の値(目標電圧値)にするために当該発電機の界
磁の強さを制御する励磁制御システムにおいて、前記目
標電圧値を調整して発電機の運転及びこの発電機が連係
された電力系統を安定させる系統(電力系統)安定化装
置(PSS:Power System Stabil
izer)及びこの系統安定化装置を備えた励磁制御シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】電力系統における電力供給側では、発電
機や変圧器、及び発電所内補機類等電力機器が正常な機
能を発揮し、系統の安定、効率運用を図るために、電圧
制御が行なわれている。
【0003】電力系統の電圧制御の内、発電機の端子電
圧制御は、一般に自動電圧調整装置(AVR)を有する
励磁制御システムにより行なわれる。このAVRは、発
電機の界磁の強さを制御して、発電機の端子電圧を一定
の目標値に保持する機能を有している。
【0004】しかしながら、端子電圧一定制御のみで
は、電力動揺により電力系統の動態安定度を損なうこと
が多いため、最近の励磁制御システムは、電力動揺を提
供する信号に応じて目標電圧値を調整する系統安定化装
置(PSS)を備えている。
【0005】このようなAVR、PSSを備えた励磁制
御システムを図11に示す。
【0006】図11によれば、AVR40は、発電機4
1の端子電圧値Vt と当該端子電圧の目標値Vtrefとを
比較し、この比較結果に応じて当該端子電圧値Vt が目
標値Vtrefに一致するように励磁回路42を介して発電
機41の界磁電圧を制御している。
【0007】このとき、系統安定化装置(PSS)43
は、発電機41における前記電力動揺を提供する信号
(以下、系統安定化信号という)に応じて目標電圧値を
調整している。すなわち、PSS43は、前記系統安定
化信号として、発電機41の有効電力の変化分(偏差)
ΔPe 、又は発電機41の角速度の変化分(偏差)Δ
ω、あるいは系統側(発電機端子電圧)周波数の変化分
(偏差)Δfを検出・演算し、検出・演算された系統安
定化信号をリセットフィルタ、進み遅れ回路、又は帯域
除去フィルタを通して、ノイズを落とし、電圧の定常偏
差を無くし、さらに位相を修正して適当な電圧調整信号
を生成する。そして、PSS43は、生成された電圧調
整信号をAVR40に送り、上記目標電圧値Vtrefの補
正を行なっている。
【0008】このようなPSSにおいて従来特に多く用
いられているタイプは、系統安定化信号として有効電力
偏差ΔPe を用いるタイプである。このΔPe を用いる
タイプは、高周波ノイズに強いこと、及び位相補償を殆
ど必要としないことから、関数の設定が他のタイプと比
べて容易であるという利点を有している。
【0009】ここで、系統安定化信号としてΔPe を用
いるタイプのPSSの動作を説明する。PSSは、界磁
により発生する発電機内部のトルク偏差ΔTe が、発電
機の角速度変化Δωの位相で変化するように、発電機の
界磁電圧を制御する。このトルク変化ΔTe をΔωと同
位相で変化させるために、PSSは、当該PSSの操作
量である界磁電圧値が出力されてから、電気トルク偏差
ΔTe が変化するまで(界磁電圧値に基づいて実際に界
磁されるまで)の位相遅れが約90°であることを利用
して、予めΔωに対して位相が約90°進んでいるΔP
e をフィードバックするようになっている。この結果、
PSSは、発電機の速度フィードバックを行なうことに
なり、電力動揺振動を効果的に抑制することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、有効
電力偏差ΔPe を用いるPSSは、実用的に優れている
が、通常1Hz程度の電力動揺をダンピングするように位
相が調整されているので、0.3Hz以下のゆっくりした
電力動揺を有効に抑えることが難しかった。また、0.
3Hz以下のゆっくりした電力動揺をダンピングするよう
に位相調整すると、逆に1Hz程度の頻繁に現れる電力動
揺をダンピングすることが困難になってしまった。
【0011】一方、Δωを系統安定化信号に用いるPS
S(Δω−PSS)は、位相補償により0.3Hz以下の
ゆっくりした電力動揺から1Hzの動揺まで有効にダンピ
ングするように調整することができる。しかしながら、
Δω−PSSに必要な位相補償が進み補償であるため、
図12に示すように、f1 (1Hz)以上の高周波領域に
おいて過度ゲインが増大する。この結果、高周波ノイズ
の影響を受けるため、2Hz程度の比較的周波数の短い動
揺を有効にダンピングすることが難しかった。
【0012】また、Δω−PSSにおける高周波領域の
過度ゲインの増大により、タービンと発電機との間の軸
系のねじり振動(通常数Hz以上の複数の振動周波数を持
つ)の影響をも受けやすくなる。例えば、図12に示す
ように、高周波領域では、軸ねじれ振動において許容さ
れるゲイン領域(ゲインG1 以下)を越えてしまい、電
力系統の安定度を低下させる恐れが生じていた。
【0013】なお、Δfを系統安定化信号に用いるPS
S(Δf−PSS)についても、Δω−PSSと略同じ
傾向を有し、同様の問題が生じていた。
【0014】本発明は上述した問題に鑑みてなされたも
ので、0.2Hz程度のゆっくりした周期から3Hz程度ま
での速い周期までの、通常電力系統で起こり得る広い範
囲の周波数成分を含む動揺に対して適切なダンピングを
与えることができ、且つ高周波領域における機械振動ノ
イズの影響を受けないPSS及びこのPSSを用いた励
磁制御システムを提供することにある。
【0015】また、本発明は、PSSが設置される条件
等の系統条件に応じて変化する動揺周波数成分(モー
ド)に応じて適切なダンピング量を与えることができる
PSS及びこのPSSを用いた励磁制御システムを提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成させるた
め、本構成の系統安定化装置では、複数の電力動揺を含
む安定化信号(例えば角速度偏差信号及び有効電力偏差
信号)を複数の動揺モード毎に周波数分離し、分離され
た複数のモード信号に基づいて目標電圧値補正用のパル
スを生成しているため、各動揺モードに応じたパルス信
号を生成することができ、動揺周期によらない制動能力
を有する系統安定化装置及びこの系統安定化装置を備え
た励磁制御システムを実現することができる。
【0017】また、上記構成において、複数の振動モー
ドに周波数分離された有効電力偏差信号に基づいて、複
数の振動モードに周波数分離された角速度偏差信号の所
定時間未来の状態値を各振動モード毎に予測し、予測さ
れた各動揺モード毎の所定時間未来の角速度偏差信号に
基づいて各動揺モード毎の補正用パルス信号を生成して
いるため、補正用パルス信号に基づくトルク偏差を角速
度偏差信号に同期させることができ、動揺周期によらな
い制動能力を有する系統安定化装置及びこの系統安定化
装置を備えた励磁制御システムを実現することができ
る。
【0018】すなわち、請求項1に記載した系統安定化
装置によれば、発電機の端子電圧を一定の目標電圧値に
保つように励磁制御を行なう励磁制御システムに適用さ
れ、当該発電機に発生する電力動揺を減衰させて電力系
統を安定化する系統安定化装置において、前記発電機か
ら検出された前記電力動揺を含む安定化信号を複数の動
揺モードに周波数分離するモード分離手段と、分離され
た複数のモード信号に基づいて前記目標電圧値補正用の
パルス信号を生成するパルス信号生成手段とを備えてい
る。
【0019】請求項2に記載した系統安定化装置によれ
ば、前記安定化信号は、前記発電機の角速度偏差信号及
び発電機周波数偏差信号の内のどちらか一方の偏差信
号、あるいは当該偏差信号と等価の信号を少なくとも含
んでいる。
【0020】請求項3に記載した系統安定化装置によれ
ば、前記安定化信号は、前記発電機の角速度偏差信号及
び発電機周波数偏差信号の内のどちらか一方の偏差信号
並びに前記発電機の有効電力偏差信号を含み、前記モー
ド分離手段は、前記偏差信号及び前記有効電力偏差信号
を複数の動揺モードに周波数分離するとともに、前記パ
ルス信号生成手段は、前記複数の動揺モードに周波数分
離された有効電力偏差信号及び偏差信号に基づいて、当
該偏差信号の所定時間未来の状態値を各動揺モード毎に
予測する予測部と、予測された各動揺モード毎の所定時
間未来の偏差信号に基づいて、各動揺モード毎の補正用
パルス信号を生成する生成部と、生成された各動揺モー
ド毎の補正用パルス信号を加算して前記目標電圧補正用
のパルス信号を生成する加算部とを備えている。
【0021】請求項4に記載した系統安定化装置によれ
ば、前記モード分離手段は、前記安定化信号を複数の周
波数帯域に分離するフィルタ手段を備え、当該フィルタ
手段の各信号通過帯域を加え合わせると1になるように
している。
【0022】請求項5に記載した系統安定化装置によれ
ば、前記フィルタ手段が、ローパスフィルタ、バンドパ
スフィルタ、及びハイパスフィルタから構成されてい
る。
【0023】請求項6に記載した系統安定化装置によれ
ば、前記フィルタ手段が、ローパスフィルタ、及びハイ
パスフィルタから構成されている。
【0024】請求項7に記載した系統安定化装置によれ
ば、前記フィルタ手段が、n個の周波数分離フィルタか
ら構成されている。
【0025】請求項8に記載した系統安定化装置によれ
ば、前記発電機から検出された安定化信号から少なくと
も機械振動に係わるノイズを除去し、当該ノイズの除去
された安定化信号を前記モード分離手段に送るノイズ除
去手段を備えている。
【0026】請求項9に記載した系統安定化装置によれ
ば、前記ノイズ除去手段は、帯域除去フィルタである。
【0027】請求項10に記載した系統安定化装置によ
れば、前記帯域除去フィルタは、複数段のノッチフィル
タである。
【0028】請求項11に記載した系統安定化装置によ
れば、前記帯域除去フィルタは、バスタブタイプ帯域除
去フィルタである。
【0029】請求項12に記載した系統安定化装置によ
れば、前記帯域除去フィルタは、高次ローパスフィルタ
である。
【0030】請求項13に記載した系統安定化装置によ
れば、前記安定化信号は、前記発電機から検出された角
速度偏差信号及び前記発電機周波数偏差信号の内のどち
らか一方の偏差信号及び前記発電機の有効電力偏差信号
を含み、前記ノイズ除去手段は、前記安定化信号におけ
る前記偏差信号に基づいて前記機械振動に係わる動揺モ
ードを含む少なくとも1つの動揺モードを模擬して当該
偏差信号を推定する手段と、この模擬手段により推定さ
れた推定偏差信号をフィードバックして前記検出偏差信
号との差を演算し、その演算結果に基づいて前記模擬手
段の状態を修正する手段と、前記推定偏差信号を前記モ
ード分離手段に出力する手段とを備え、前記モード分離
手段は、前記有効電力偏差信号及び前記推定偏差信号を
前記安定化信号として複数の動揺モードに周波数分離す
るようにしている。
【0031】請求項14に記載した励磁制御システムに
よれば、発電機の端子電圧を一定の目標電圧値に保つよ
うに励磁制御を行なう電圧調整装置と、前記発電機に発
生する電力動揺を減衰させて電力系統を安定化する系統
安定化装置とを備えた励磁制御システムにおいて、前記
系統安定化装置は、前記発電機から検出された前記電力
動揺を含む安定化信号を複数の動揺モードに周波数分離
するモード分離手段と、分離された複数のモード信号に
基づいて前記目標電圧値補正用のパルス信号を生成する
パルス信号生成手段とを備えている。
【0032】請求項15に記載した励磁制御システムに
よれば、前記発電機から検出された端子電圧値と前記目
標電圧値との差を減算し、この減算結果と前記系統安定
化装置のパルス信号生成手段から送られた目標電圧補正
用パルス信号とを加算する演算器を備えている。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。
【0034】(第1実施形態)本実施形態に係る系統安
定化装置(PSS)を用いた励磁制御システムを図1に
示す。図1によれば、本実施形態の励磁制御システム1
は、発電機2から送られた系統安定化信号(例えば、発
電機2の有効電力偏差ΔPe 、及び発電機2の角速度偏
差Δω、及び系統側周波数偏差Δfの内の少なくとも一
方)に応じて電圧補正パルス(ΔE)を生成する系統安
定化装置(PSS)3と、発電機2から送られる端子電
圧値Vt と当該端子電圧の目標値Vtrefとの偏差信号を
算出するとともに、その偏差信号にPSS3により生成
された電圧補正パルスΔEを加算して電圧調整信号を生
成する演算器4と、演算器4により生成された電圧調整
信号に基づいて、発電機2の端子電圧値Vt を目標値V
trefと一致させ、且つ発電機2の動態安定度を向上させ
る界磁電圧指令値Efdを出力するAVR5と、AVR5
から出力された界磁電圧指令値Efdに基づいて発電機2
の界磁電圧を制御する励磁回路6とを備えている。
【0035】本実施形態におけるPSS3は、図1に示
す機能を有している。すなわち、PSS3は、系統安定
化信号(本実施形態では有効電力偏差ΔPe 及び角速度
偏差Δωを用いる)を複数の周波数帯域(動揺モード)
に分離するモード分離部10と、複数のモードに分離さ
れた系統安定化信号から、各モード毎にΔτ時刻未来の
系統安定化信号を予測する多モード予測部11と、予測
されたΔτ未来の系統安定化信号に基づいて各モード毎
に電圧補正パルスを生成し、生成された各モード毎の電
圧補正パルスを加算して電圧補正パルスΔEを生成する
パルス発生部12とを有している。
【0036】このPSS3の各機能は、図2に示すよう
に、ハードワイヤードディジタル回路により具体化され
る。
【0037】図2に示すように、PSS3のモード分離
部10は、送られたΔPe 及びΔωを例えば3つの帯域
(モード)(ΔPe1 〜ΔPe3 ,Δω1 〜Δω3 )に
分離する3つの帯域分離フィルタ(長周期用ローパスフ
ィルタ15、中周期用バンドパスフィルタ16、短周期
用ハイパスフィルタ17)を備えている。このローパス
フィルタ15、バンドパスフィルタ16、及びハイパス
フィルタ17は、それぞれ並列に配置されており、その
特性(伝達関数)は下式のように表される。
【0038】
【数1】
【数2】
【数3】 但し、Tf =0.2〜0.4sec程度とする。
【0039】上式から分かるように、各フィルタ15〜
17は2次系のフィルタであり、また、各フィルタ15
〜17の通過帯域を加え合わせると1になり、入力され
る全周波数帯域の動揺信号をフィルタ15〜17により
3つのモードに分割することができる。
【0040】すなわち、ローパスフィルタ15は、入力
されたΔPe 及びΔωからカットオフ周波数fC (1/
f )以下の低周波数モード(第1の動揺モード)のΔ
Pe1 及びΔω1 を分離して出力するようになってい
る。また、バンドパスフィルタ16は、入力されたΔP
e 及びΔωから、周波数fCL〜fCH(fCL・fCH=fC
2 )の周波数モード(第2の動揺モード)のΔPe2
びΔω2 を分離して出力するようになっている。さら
に、ハイパスフィルタ17は、入力されたΔPe 及びΔ
ωからカットオフ周波数fC 以上の高周波数モード(第
3の同様モード)のΔPe3 及びΔω3 を分離して出力
するようになっている。
【0041】モード予測部11は、ローパスフィルタ1
5、バンドパスフィルタ16、及びハイパスフィルタ1
7にそれぞれ接続されたモード予測器20、21、22
を備えている。
【0042】
【外1】
【0043】すなわち
【数4】
【外2】
【0044】
【外3】
【0045】
【数5】
【数6】
【0046】パルス発生部12は、モード予測器20〜
22にそれぞれ接続され、各動揺モード毎にチューニン
グされたパルス発生器25〜27を備えている。
【0047】
【外4】
【0048】
【数7】
【数8】 ここで、k1 ,β1 は、第1の動揺モードΔω1 及びΔ
Pe1 に応じて設定されるようになっている。
【0049】
【外5】
【0050】
【数9】
【数10】
【数11】
【数12】
【0051】なお、k2 、k3 及びβ2 、β3 もk1
β1 と同様に、第2の動揺モード(Δω2 、ΔPe2
及び第3の動揺モード(Δω3 、ΔPe3 )に応じてそ
れぞれ設定されるようになっている。
【0052】また、パルス発生部12は、パルス発生器
25〜27から出力された電圧補正パルスを加算して、
電圧補正パルスΔEとして演算器4に出力する加算器2
8を備えている。
【0053】ここで、本構成のPSS3における各動揺
モード信号の周波数変化に伴う界磁電圧指令値Efdと発
電機内部のトルク偏差ΔTe との位相ズレを防ぐための
構成及び作用について説明する。なお、動揺モードとし
て第1の動揺モード(Δω1及びΔPe1 )を例にとっ
て説明する。
【0054】すなわち、本構成のパルス発生部12のパ
ルス発生器25では、位相ズレの原因となっている界磁
電圧指令値Efdから発電機内部のトルク偏差ΔTe が変
化するまでの遅れを無くすために、第1の動揺モードを
抑制するべく出力した正パルスに続いて、その影響が遅
れて出てくるのを打ち消すための反転パルスを出力して
いる。この正負のパルス出力について図3及び図4を用
いて説明する。
【0055】図3は、界磁電圧指令値Efdから発電機内
部のトルク偏差ΔTe が変化するまでの遅れを示したも
のである。正パルスPa の界磁電圧指令値Efdが出力さ
れてから発電機内部のトルク偏差Te が変化するまでに
は、図3に示す遅れが生じている。そこで、本構成のパ
ルス発生器25は、図4に示すように、第1の動揺モー
ドを抑制するべく出力した正パルスPa に続いて、その
影響が遅れて出てくるのを打ち消すための反転パルスP
a'を出力して、この反転パルスPa'により界磁の遅れに
よる変化を強制的に打ち消すようになっている。この結
果、界磁の遅れをほとんど考慮する必要がなくなる。
【0056】一方、以上の構成及び作用により、界磁の
遅れはほとんど考慮する必要がなくなるが、図4に示す
ように、発電機内部のトルク偏差ΔTe の波形は常に角
速度偏差Δω1 に対してパルス幅τ分遅れている。
【0057】
【外6】
【0058】
【外7】
【0059】したがって、実際の第1の動揺モード抑制
用の電圧補正パルスは、図5(b)に示すような階段状
の出力となり、トルク偏差ΔTe は、各々のパルス出力
のセットの加算となる。各電圧補正パルスによるトルク
偏差ΔTe は、図5(c)に示すように略三角形となる
ため、連続電圧補正パルス出力によるトルク偏差Te
は、図5(c)に示す破線となり、Δω1 に同期したも
のが得られる。
【0060】上述した結果は、第2の動揺モード(Δω
2 及びΔPe2 )におけるモード予測器21及びパルス
発生器26並びに第3の動揺モード(Δω3 及びΔPe
3 )におけるモード予測器21及びパルス発生器26に
おいても、同様に得られる。
【0061】このように、本実施形態によれば、角速度
偏差Δωに同期した位相でトルク偏差Te を変化させる
際に、適切な幅を持ったパルス出力を用いているため、
図6に示すように、高周波で過度ゲインが増大すること
がない。したがって、従来のΔω−PSSに比べてゲイ
ンを増大させることができ、より効果的に動揺のダンピ
ングを行なうことができる。
【0062】そして、本実施形態によれば、電力動揺を
フィルタ15〜17により動揺モード毎に分離し、分離
された各動揺モードに応じた電圧補正パルスを各パルス
発生器25〜27により得ているため、各動揺モード毎
に最適なダンピング効果を得ることができる。
【0063】
【外8】
【0064】そして、本実施形態では、動揺モードを分
離検出しているため、パルス発生器25〜27から出力
されるパルスのパラメータを各動揺モード毎に最適な値
に設定することができるため、発電機設置場所等に応じ
たダンピングが特に必要なモードに対応して上記パラメ
ータを調整することができる。
【0065】なお、本実施形態では、3つの帯域分離フ
ィルタ(長周期用ローパスフィルタ15、中周期用バン
ドパスフィルタ16、短周期用ハイパスフィルタ17)
を用いて動揺モードを分離したが、本発明はこれに限定
されるものではなく、動揺モードに応じた所要数(n
個)のフィルタを用いることもでき、その各フィルタ
は、2次系に限らず、1次系や高次系のフィルタも用い
ることができる。そして、そのn個のフィルタは、各フ
ィルタの通過帯域を加え合わせると1になる簡単な構成
のものを用いることができ、ダンピング性能の良好なP
SSを得ることができる。
【0066】例えば、1次系の2個のフィルタを用いる
場合においては、下式に示す長周期用ローパスフィルタ
及び短周期用ハイパスフィルタを用いて、ダンピング性
能の良好なPSSを得ることができる。
【0067】
【数13】
【数14】 但し、Tf =0.2〜0.4sec程度とする。
【0068】
【外9】
【0069】ところで、本実施形態では、PSS3の各
機能(モード分離部10、多モード予測部11、パルス
発生部12)をハードワイヤードディジタル回路で構成
したが、本発明はこれに限定されるものではなく、制御
用プログラムが保持されたメモリや演算回路等を有した
コンピュータ回路におけるソフトウエア処理により具体
化してもよい。
【0070】ここで、PSS3をコンピュータ回路で具
体化した際のPSS3のソフトウエア処理について図7
を用いて説明する。
【0071】図7によれば、PSS3は、送られたΔP
e 及びΔωをローパスフィルタ、バンドパスフィルタ、
及びハイパスフィルタ処理により3つの帯域(モード)
(ΔPe1 〜ΔPe3 ,Δω1 〜Δω3 )に分離する
(ステップS1)。
【0072】
【外10】
【0073】
【外11】
【0074】そしてPSS3は、各モード毎に生成され
た電圧補正パルスを加算して演算器4へ出力して(ステ
ップS4)、処理を終了する。
【0075】なお、各ステップの詳細な内容は、上述し
たディジタル回路で構成した場合と同様であるため、そ
の説明は省略する。
【0076】以上述べたように、本実施形態のPSS
は、コンピュータ回路によるソフトウエア処理において
も実現できる。さらに、図7で説明したPSSの処理
は、演算器4やAVR5の処理をソフトウエア処理で実
現するディジタルAVRにおいても実現することができ
る。すなわち、図7で説明したアルゴリズムに基づくプ
ログラムをメモリ等に保持したディジタルAVRによ
り、図7のフローチャートに対応するアルゴリズムに基
づいて電圧補正パルスΔEを生成する処理、発電機2か
ら送られる端子電圧値Vt と当該端子電圧の目標値Vtr
efとの偏差信号を算出するとともに、その偏差信号に対
して、生成された電圧補正パルスΔEを加算して電圧調
整信号を生成する処理、及び生成された電圧調整信号に
基づいて、発電機2の端子電圧値Vt を目標値Vtrefと
一致させ、且つ発電機2の動態安定度を向上させる界磁
電圧指令値Efdを出力する処理を全てソフトウエア的処
理で実現することもできる。
【0077】(第2実施形態)本実施形態に係わるPS
Sを用いた励磁制御システムを図8に示す。図8によれ
ば、本実施形態の励磁制御システムは、図示しない発電
機とPSS3との間に、角速度偏差Δωに重畳してくる
機械振動ノイズを除去する帯域除去フィルタを備えてい
る。この帯域除去フィルタとして、図8では特に4個の
ノッチフィルタを重ねたフィルタ(以下、単にノッチフ
ィルタともいう)30を用いている。
【0078】帯域除去フィルタ(ノッチフィルタ)30
におけるω1 〜ω4 は、その除去する周波数を決定する
ものであり、また、ζ1 〜ζ4 とξ1 〜ξ4 は、ノッチ
フィルタ30の深さを指定するパラメータである。すな
わち、ノッチフィルタ30をディジタル回路又はコンピ
ュータ回路によるソフトウエア処理で設計する際に、除
去する機械振動ノイズの周波数及びゲインに基づいて上
記ω1 〜ω4 ,ζ1 〜ζ4 ,及びξ1 〜ξ4 を設定すれ
ば、従来の機械振動ノイズや高周波ノイズに起因したP
SSゲインの限界を回避することができる。
【0079】また、PSSのパルス発生部で生成される
パルス信号のパラメータを、機械振動ノイズに関係の無
い真に必要な電力動揺モードに最適な値に設定すること
ができるため、他の振動に対する負制動の危険の無い非
常に効果的なPSSを構成することができる。なお、P
SS3自体の構成は第1実施形態と同一であるため、そ
の説明は省略する。
【0080】また、本実施形態では、機械振動ノイズ除
去用帯域除去フィルタとしてノッチフィルタを用いたが
本発明はこれに限定するものではなく、他の帯域除去フ
ィルタ(例えば、図9に示すような、帯域阻止周波数部
分のカーブの尖鋭度を落とした、全体でバスタブのよう
な形の特性を有するフィルタ(以下、このような特性を
有するフィルタを本明細書ではバスタブタイプ帯域除去
フィルタと呼ぶ)や、ローパスフィルタを重ねた高次ロ
ーパスフィルタフィルタ等)を用いてもよい。
【0081】(第3実施形態)本実施形態に係わるPS
Sを用いた励磁制御システムを図10に示す。図10に
よれば、本実施形態の励磁制御システムは、第2実施形
態で述べた角速度偏差Δωに重畳してくる機械振動ノイ
ズを除去する帯域除去フィルタとして、例えば0.5Hz
の動揺周波数を有するモードA、1Hzの動揺周波数を有
するモードB、及びその他の動揺周波数(一次遅れ系
(積分特性))で表される動揺モードCを有する時々刻
々と変化する発電機2の角偏差δや角速度偏差ωから、
各モードを表現する方程式を用いて当該角偏差δや角速
度偏差ωを推定するオブザーバ35を用いて実現してい
る。
【0082】ここで、電力動揺モードは、最も簡単に表
現すると下式で表される。
【0083】
【数15】
【数16】 但し、M:発電機慣性、Δω:発電機角速度偏差、Δ
δ:発電機相差角偏差、ΔTm :機械トルク偏差、及び
ΔPe :有効電力偏差である。
【0084】また、発電機2のタービンの軸ねじれの機
械振動は、(10)式は、下式の2次振動で表現できる
(なお、Tm =0としている)。
【0085】
【数17】 但し、Δδm :機械振動の相差角偏差(位相)、Δ
ωm :機械振動の振動角周波数である。
【0086】(10)式、(11)式は微分表現、(1
2)式は伝達関数表現である。(12)式も容易に微分
方程式表現できるので、ある一つの動揺モードを模擬
(モデル化)する状態方程式表現(13)も容易に得ら
れる。
【0087】
【数18】
【数19】 y=Cu ……(13b) 但し、各変数や行列は以下に示すように表される。
【0088】
【数20】
【数21】
【数22】 なお、Cの行列を前記に示すように設定し、出力yとし
て角速度偏差Δωのみを出力するようにしている。
【0089】(4)式で表される状態方程式に基づい
て、現代制御理論によりオブザーバ35は、下式のよう
に表現される。
【0090】
【数23】 L修正ゲイン行列であり、調整パラメータである。
【0091】
【外12】
【0092】(14)式を変形すれば、
【数24】 が得られる。この(15)式に基づくオブザーバ35の
構成を図10に示す。
【0093】図10に示すオブザーバ35は、ハードワ
イヤードディジタル回路やコンピュータ回路のソフトウ
エア処理等で具体化可能である。
【0094】
【外13】
【0095】なお、本実施形態では、単一の動揺モード
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、動揺モードが複数(i個)ある場合には、各変
数、行列の定義は、以下に示すように表される。
【0096】
【数25】
【数26】
【数27】
【0097】動揺モードが複数存在する場合において
も、上述したオブザーバ35を用いることにより、機械
振動動揺等の不必要な動揺モードが除去され、真に必要
な動揺モードのみがPSS3へ出力される。
【0098】なお、上述した各実施形態では、系統安定
化信号として発電機2の角速度偏差Δω(有効電力偏差
ΔPe は、モード予測を行なう場合に必要)を用いた
が、本発明はこれに限定されるものではなく、系統側周
波数偏差Δf、あるいはΔωやΔfと等価の信号等を用
いても良い。
【0099】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の系統安定化
装置及び励磁制御システムによれば、電力動揺を動揺モ
ード毎に周波数分離し、分離された各動揺モードに応じ
た目標電圧補正用パルス信号を出力しているため、0.
2Hz程度のゆっくりした周期から3Hz程度までの速い周
期までの通常電力系統で起こり得る広い範囲の周波数成
分を含む動揺に対して適切なダンピングを与えることが
できる。また、動揺モードを周波数分離により検出して
いるため、系統安定化装置や発電機の設置条件等の系統
条件に応じて変化する動揺モードに応じて適切なダンピ
ング量を与えることができる。
【0100】さらに、本発明の系統安定化装置及び励磁
制御システムによれば、周波数分離された動揺モード毎
の有効電力偏差信号及び偏差信号(角速度偏差信号)に
基づいて、各動揺モード毎に所定時間未来の角速度偏差
信号を予測し、この予測値に基づいて目標電圧補正用パ
ルス信号を出力しているため、発電機のトルク偏差を常
に角速度偏差信号に同期した位相で変化させることがで
き、動揺周期によらない制動能力を有するPSSを実現
することができる。さらに、各動揺モード毎に未来値を
予測しているため、精度良く未来値を予測することがで
きる。
【0101】そして、本発明の系統安定化装置及び励磁
制御システムによれば、帯域除去フィルタやオブザーバ
等から構成されたノイズ除去手段により角速度偏差信号
や有効電力偏差信号等の安定化信号に含まれる機械振動
ノイズを除去してから周波数分離を行なっているため、
真に必要な電力動揺モードのみを周波数分離することが
できる。したがって、周波数分離された複数の動揺モー
ド信号に基づいて生成されるパルス信号のパラメータ
は、当該動揺モード信号に対して最適に設定すればよ
く、機械振動等の他の動揺モードに対する負制動の危険
が回避されるため、非常に性能の良い系統安定化装置及
び励磁制御システムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係わる励磁制御システ
ムの概略構成図。
【図2】PSSを具体化するディジタル回路の概略構成
を示すブロック図。
【図3】開示電圧指令値から発電機内部トルク偏差が変
化するまでの遅れを波形表現で示す図。
【図4】開示電圧指令値から発電機内部トルク偏差が変
化するまでの遅れを打ち消す反転パルスを波形表現で示
す図。
【図5】パルス発生部から発生される正パルス及び反転
パルスを波形表現で説明する図。
【図6】従来のΔω−PSS及び本実施形態のパルスP
SSのゲイン−周波数特性をそれぞれ示す図。
【図7】PSSを具体化するコンピュータ回路の概略処
理を示すフローチャート。
【図8】本発明の第2実施形態に係わる励磁制御システ
ムの概略構成図。
【図9】第2実施形態におけるその他の帯域除去フィル
タの振幅−角周波数特性を示す図。
【図10】本発明の第3実施形態に係わる励磁制御シス
テムの概略構成図。
【図11】従来の励磁制御システムを示す概略構成図。
【図12】従来のΔω−PSSのゲイン−周波数特性を
示す図。
【符号の説明】
1 励磁制御システム 2 発電機 3 PSS(系統安定化装置) 4 演算器 5 AVR(自動電圧調整器) 6 励磁回路 10 モード分離部 11 多モード予測部 12 パルス発生部 15 長周期用ローパスフィルタ 16 中周期用バンドパスフィルタ 17 短周期用ハイパスフィルタ 20〜22 モード予測器 25〜27 パルス発生器 28 加算器 30 ノッチフィルタ 35 オブザーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高梨 由美子 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 上村 洋市 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 平山 開一郎 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 高木 康夫 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 大明 準治 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝研究開発センター内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電機の端子電圧を一定の目標電圧値に
    保つように励磁制御を行なう励磁制御システムに適用さ
    れ、当該発電機に発生する電力動揺を減衰させて電力系
    統を安定化する系統安定化装置において、 前記発電機から検出された前記電力動揺を含む安定化信
    号を複数の動揺モードに周波数分離するモード分離手段
    と、分離された複数のモード信号に基づいて前記目標電
    圧値補正用のパルス信号を生成するパルス信号生成手段
    とを備えたことを特徴とする系統安定化装置。
  2. 【請求項2】 前記安定化信号は、前記発電機の角速度
    偏差信号及び発電機周波数偏差信号の内のどちらか一方
    の偏差信号、あるいは当該偏差信号と等価の信号を少な
    くとも含む請求項1記載の系統安定化装置。
  3. 【請求項3】 前記安定化信号は、前記発電機の角速度
    偏差信号及び発電機周波数偏差信号の内のどちらか一方
    の偏差信号並びに前記発電機の有効電力偏差信号を含
    み、前記モード分離手段は、前記偏差信号及び前記有効
    電力偏差信号を複数の動揺モードに周波数分離するとと
    もに、 前記パルス信号生成手段は、前記複数の動揺モードに周
    波数分離された有効電力偏差信号及び偏差信号に基づい
    て、当該偏差信号の所定時間未来の状態値を各動揺モー
    ド毎に予測する予測部と、予測された各動揺モード毎の
    所定時間未来の偏差信号に基づいて、各動揺モード毎の
    補正用パルス信号を生成する生成部と、生成された各動
    揺モード毎の補正用パルス信号を加算して前記目標電圧
    補正用のパルス信号を生成する加算部とを備えた請求項
    1記載の系統安定化装置。
  4. 【請求項4】 前記モード分離手段は、前記安定化信号
    を複数の周波数帯域に分離するフィルタ手段を備え、当
    該フィルタ手段の各信号通過帯域を加え合わせると1に
    なるようにした請求項1又は3記載の系統安定化装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタ手段が、ローパスフィル
    タ、バンドパスフィルタ、及びハイパスフィルタから構
    成された請求項4記載の系統安定化装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルタ手段が、ローパスフィル
    タ、及びハイパスフィルタから構成された請求項4記載
    の系統安定化装置。
  7. 【請求項7】 前記フィルタ手段が、n個の周波数分離
    フィルタから構成された請求項4記載の系統安定化装
    置。
  8. 【請求項8】 前記発電機から検出された安定化信号か
    ら少なくとも機械振動に係わるノイズを除去し、当該ノ
    イズの除去された安定化信号を前記モード分離手段に送
    るノイズ除去手段を備えた請求項1記載の系統安定化装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ノイズ除去手段は、帯域除去フィル
    タである請求項8記載の系統安定化装置。
  10. 【請求項10】 前記帯域除去フィルタは、複数段のノ
    ッチフィルタである請求項9記載の系統安定化装置。
  11. 【請求項11】 前記帯域除去フィルタは、バスタブタ
    イプ帯域除去フィルタである請求項9記載の系統安定化
    装置。
  12. 【請求項12】 前記帯域除去フィルタは、高次ローパ
    スフィルタである請求項9記載の系統安定化装置。
  13. 【請求項13】 前記安定化信号は、前記発電機から検
    出された角速度偏差信号及び前記発電機周波数偏差信号
    の内のどちらか一方の偏差信号及び前記発電機の有効電
    力偏差信号を含み、 前記ノイズ除去手段は、前記安定化信号における前記偏
    差信号に基づいて前記機械振動に係わる動揺モードを含
    む少なくとも1つの動揺モードを模擬して当該偏差信号
    を推定する手段と、この模擬手段により推定された推定
    偏差信号をフィードバックして前記検出偏差信号との差
    を演算し、その演算結果に基づいて前記模擬手段の状態
    を修正する手段と、前記推定偏差信号を前記モード分離
    手段に出力する手段とを備え、 前記モード分離手段は、前記有効電力偏差信号及び前記
    推定偏差信号を前記安定化信号として複数の動揺モード
    に周波数分離するようにした請求項8記載の系統安定化
    装置。
  14. 【請求項14】 発電機の端子電圧を一定の目標電圧値
    に保つように励磁制御を行なう電圧調整装置と、前記発
    電機に発生する電力動揺を減衰させて電力系統を安定化
    する系統安定化装置とを備えた励磁制御システムにおい
    て、 前記系統安定化装置は、前記発電機から検出された前記
    電力動揺を含む安定化信号を複数の動揺モードに周波数
    分離するモード分離手段と、分離された複数のモード信
    号に基づいて前記目標電圧値補正用のパルス信号を生成
    するパルス信号生成手段とを備えたことを特徴とする励
    磁制御システム。
  15. 【請求項15】 前記発電機から検出された端子電圧値
    と前記目標電圧値との差を減算し、この減算結果と前記
    系統安定化装置のパルス信号生成手段から送られた目標
    電圧補正用パルス信号とを加算する演算器を備えた請求
    項14記載の励磁制御システム。
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