JPH1051915A - ガス絶縁電気機器の地・短絡計測装置 - Google Patents

ガス絶縁電気機器の地・短絡計測装置

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JPH1051915A
JPH1051915A JP8198166A JP19816696A JPH1051915A JP H1051915 A JPH1051915 A JP H1051915A JP 8198166 A JP8198166 A JP 8198166A JP 19816696 A JP19816696 A JP 19816696A JP H1051915 A JPH1051915 A JP H1051915A
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light
gas
gas pipe
insulating spacer
ground
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Application number
JP8198166A
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English (en)
Inventor
Koji Ueda
晃司 上田
Takeshi Masui
健 桝井
Takashi Ito
隆史 伊藤
Mitsuhito Kamei
光仁 亀井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)
  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス絶縁機器のガス配管の一部を成すガス配
管絶縁スペーサに着目し、容器及び容器絶縁スペーサに
は加工を施すことなく、光検出手段の配置取付が容易な
ガス絶縁機器の地・短絡計測装置を提供する。 【解決手段】 ガス絶縁機器の地・短絡計測装置は、内
部に絶縁ガスが充填された容器1a、1bと、容器1
a、1bに接続され絶縁ガスを容器1a、1bに入出さ
せるガス配管32と、ガス配管32の一部を成し、容器
1a、1b間を絶縁するガス配管絶縁スペーサ3と、容
器1a、1b間に介在しガス配管絶縁スペーサ3とによ
り絶縁区間を形成する容器絶縁スペーサ30と、容器1
a、1b内で地・短絡が発生したとき、ガス配管絶縁ス
ペーサ3から外部に漏れる地・短絡光50の漏れ光54
を検出する光検出手段40と備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絶縁ガスが充填
されたガス絶縁電気機器の地・短絡を検出するガス絶縁
電気機器の地・短絡計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のガス絶縁母線の地・短絡計
測装置について説明する。なお、説明の都合上、地・短
絡については、地絡は中心導体と容器間、短絡は複数の
導体が容器に内蔵されているときに導体間で各々発生す
る閃絡であるが、発光するという現象では同一であるの
で地絡で代表して説明する。
【0003】図28は例えば特開平8−37727号公
報に記載された従来のガス絶縁母線の地絡計測装置の断
面構成図である。図28において、1はガス絶縁母線の
容器、2は母線である中心導体、30は中心導体2を支
え容器1間に介在する絶縁スペーサ、50は地絡、51
は地絡による発光、52は発光51が絶縁スペーサ30
内部に進入した散乱光、4は光ファイバ、5は光電素
子、31は光ファイバ4の一端面を絶縁スペーサ30の
端縁部に対向配置させる治具である。100は光電素子
5で検出された検出信号(電気信号)である。
【0004】次に動作について説明する。図28におい
て、容器1と中心導体2との間で地絡50が発生してい
る。この時、地絡50のアークに伴って発光現象が生じ
る。発光51は容器1に沿って、又は容器1と中心導体
1との間で多重反射を繰り返しながら容器1に沿って進
行し絶縁スペーサ30に到達する。発光51の大部分は
乳白色の樹脂で製作された絶縁スペーサ30の内部に侵
入し、散乱光52となるがそのほとんどは吸収されてし
まう。しかしながら、絶縁スペーサ30の界面との間で
臨界角条件が成立した一部の散乱光52は、絶縁スペー
サ30の端縁部に達し、ここから外部に漏れ出る現象が
観測される。言うまでもなく、ガス絶縁電気機器の内部
においてアーク以外に発光を伴うような他の物理現象は
有り得ない。したがって、絶縁スペーサ30の端縁部に
おいて、内部からの漏れ光が観測されれば、絶縁機器内
部でアークの発生即ち放電現象や地絡の発生を意味す
る。
【0005】一方、ガス絶縁母線に代表されるガス絶縁
電気機器は高圧の電力を扱うものである。そして、その
電磁環境を考慮した場合、検出器や測定器に使用される
電子回路は極力絶縁機器から遠ざけることが好ましい。
図28では光ファイバ4を用いてこのことを実現してい
る。つまり、治具31によって光ファイバ4の一端面を
絶縁スペーサ30の端縁部に対向配置し、絶縁スペーサ
30の端縁部からの漏れ光を光ファイバ4の一端面で受
光し、遠方に配置した光ファイバ4の他端面に対向配置
した光電素子5によって検出信号100に変換する。そ
して、この検出信号100に基づいて、地絡50の検出
及び地絡位置の検知が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の地絡計測装置は
以上のように構成されていたので、絶縁スペーサ30は
ガス絶縁電気機器の容器1の一部であり、中心導体2を
支える役割を担っており、容器1のフランジ部分又は絶
縁スペーサ30に光ファイバ4を取付ることが困難であ
った。さらに、絶縁スペーサ30自体に加工を施し、漏
れ光の検出精度を上げることが困難であった。また、絶
縁スペーサ30を介して容器1を接続するので、光ファ
イバ4から漏れ光を検出したとき、左右どちらの容器1
で地絡が発生したかが図28に示すような1本の光ファ
イバ4を用いた簡単な構成では判断できなかった。
【0007】この発明は上述のような問題を解消するた
めになされたもので、ガス絶縁電気機器のガス配管の一
部を成すガス配管絶縁スペーサに着目し、光検出手段の
配置取付が容易なガス絶縁電気機器の地・短絡計測装置
を提供することを目的とする。また、容器及び容器絶縁
スペーサには加工を施さずに、ガス配管絶縁スペーサに
加工を施すことにより、漏れ光の検出感度の高いガス絶
縁電気機器の地・短絡計測装置を提供することを目的と
する。さらにまた、いずれの容器内で地・短絡が発生し
たかを簡単な構成で検知可能なガス絶縁電気機器の地・
短絡計測装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係るガス絶縁
電気機器の地・短絡計測装置は、内部に絶縁ガスが充填
された容器と、この容器内部に絶縁して配設された電気
導体と、上記容器に接続され上記絶縁ガスを該容器に入
出させるガス配管と、このガス配管の一部を成すガス配
管絶縁スペーサと、上記容器内で地・短絡が発生したと
き、上記ガス配管絶縁スペーサから外部に漏れる地・短
絡光の漏れ光を検出する光検出手段とを備えたものであ
る。
【0009】また、内部に絶縁ガスが充填された第1、
第2の容器と、これら第1、第2の容器の内部に配設さ
れた電気導体と、上記第1、第2の容器に接続され上記
絶縁ガスを該第1、第2の容器に入出させるガス配管
と、このガス配管の一部を成し、上記第1、第2の容器
間を絶縁するガス配管絶縁スペーサと、上記第1、第2
の容器間に介在し上記電気導体を該第1、第2の容器に
対して絶縁支持し、上記ガス配管絶縁スペーサとにより
絶縁区間を形成する容器絶縁スペーサと、上記容器内で
地・短絡が発生したとき、上記ガス配管絶縁スペーサか
ら外部に漏れる地・短絡光の漏れ光を検出する光検出手
段とを備えたものである。
【0010】また、第1の容器からガス配管絶縁スペー
サ又は第2の容器からガス配管絶縁スペーサへ伝達する
光を遮蔽する遮蔽手段を有するものである。また、遮蔽
手段は、絶縁ガスを通過させるとともに遮光機能を有す
るガス透過・遮光部材をガス配管内に設けたものであ
る。
【0011】また、ガス配管絶縁スペーサ及び光検出手
段は複数設けられ、少なくとも2個の該ガス配管絶縁ス
ペーサから外部に漏れる地・短絡光の漏れ光を検出でき
るように該光検出手段が配置されたものである。また、
ガス配管内に絶縁ガスを通過させるとともに遮光機能を
有するガス透過・遮光部材を設けるとともに、少なくと
も1つのガス配管絶縁スペーサがガス配管の管路におい
て第1の容器と上記ガス透過・遮光部材との間に配置さ
れ、少なくとも1つのガス配管絶縁スペーサが上記ガス
配管の管路において第2の容器と上記ガス透過・遮光部
材との間に配置されるものである。
【0012】また、光検出手段は、その一端面をガス配
管絶縁スペーサに対向配置し漏れ光を導光する光ファイ
バと、上記ガス配管絶縁スペーサから離れた位置の上記
光ファイバの他端面に対向配置した光電素子と、上記光
ファイバが外部光を進入させないように密接して貫通
し、内面が漏れ光を反射する反射部材で形成され外部光
が進入しないようにガス配管絶縁スペーサを囲う囲いと
を有するものである。
【0013】また、光検出手段は、ガス配管絶縁スペー
サに巻回されその側面から漏れ光を取り入れ導光する蛍
光ファイバと、上記ガス配管絶縁スペーサから離れた位
置に配置され上記蛍光ファイバで導光された光を受光す
る光電素子とを有するものである。また、光検出手段
は、ガス配管絶縁スペーサに設けた穴と、この穴に通さ
れその側面から漏れ光を取り入れ導光する蛍光ファイバ
と、上記ガス配管絶縁スペーサから離れた位置に配置さ
れ上記蛍光ファイバで導光された光を受光する光電素子
とを有するものである。また、ガス配管絶縁スペーサは
複数設けられるとともに、光検出手段は、上記各ガス配
管絶縁スペーサ毎に巻回されるとともに直列に接続され
その側面から漏れ光を取り入れ導光する蛍光ファイバ
と、上記各ガス配管絶縁スペーサから離れた位置に配置
され上記蛍光ファイバで導光された光を受光する光電素
子とを有するものである。
【0014】また、光検出手段は、ガス配管絶縁スペー
サに設けた貫通穴と、この貫通穴の一部に漏れ光を受光
したときのみフォトクロミック動作をするように配置さ
れたフォトクロミック部材と、その一端面が上記貫通穴
に配置され常時照射光を導光し該照射光を上記フォトク
ロミック部材に照射する照射光ファイバと、その一端面
が上記フォトクロミック部材に対して上記照射光ファイ
バと反対側の上記貫通穴に配置され上記照射光を受光す
る受光ファイバとを有するものである。
【0015】また、光検出手段から得られた検出信号が
商用課電周波の2サイクルを越える長さの信号であると
き、この検出信号をノイズとして処理する信号処理手段
を備えたものである。また、光検出手段から得られた検
出信号と商用課電周波の2倍の周波数の信号とで相互相
関をとり、相互相関がないとき、上記検出信号をノイズ
として処理する信号処理手段を備えたものである。ま
た、変成器から得られた遮断電流の大きさに応じて光検
出手段から得られた検出信号のしきい値を変化させ、上
記検出信号の大きさが上記しきい値より小さいとき、該
検出信号をノイズとして処理する信号処理手段とを備え
たものである。さらにまた、信号処理装置は、設置位置
を異にする光検出手段で検出した検出信号の検出時間差
に基づいて、地・短絡の発生位置を検知する構成とし
た。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係るガス絶縁電
気機器の地・短絡計測装置について説明する。なお、説
明の都合上、ガス絶縁電気機器としては、ガス絶縁遮断
器、ガス絶縁断路器、ガス絶縁避雷器、ガス絶縁母線等
があるが、その一例として、ガス絶縁母線を代表して説
明する。また、地・短絡については、地絡は中心導体と
容器間、短絡は複数の導体が容器に内蔵されているとき
に導体間で各々発生する閃絡であるが、発光するという
現象では同一であるので地絡で代表して説明する。
【0017】実施の形態1.以下、この発明の実施の形
態1について説明する。図1はこの発明に係るガス絶縁
母線の地絡計測装置を一部断面により示す構成図であ
る。図2は図1のガス配管の中心を含む面で切った断面
によりガス配管絶縁スペーサ周辺を拡大して示す断面図
である。
【0018】図1、2において、1a、1bはSF
の絶縁ガスが充填されたガス絶縁母線の第1、第2の容
器で通常接地されている。2a、2bは母線を形成する
中心導体である。そして、容器1a、1bの形状は、図
1の場合には円筒形状であるがこれ以外の形状であって
も良い。3はガス配管32の一部を成し第1、第2の容
器1a、1b間を絶縁するガス配管絶縁スペーサであ
り、中心に絶縁ガスを入出させ、ガス配管32の内側形
状とほぼ同形状のガス入出穴3Aを有する。32は第
1、第2の容器1a、1bに接続され絶縁ガスをガス入
出装置(図示しない)から入出させるガス配管、30は
中心導体2a、2bを絶縁支持するとともに、容器1
a、1b間に介在しガス配管絶縁スペーサ3とにより絶
縁区画を形成する容器絶縁スペーサである。4はガス配
管絶縁スペーサ3からの漏れ光54を導光する光ファイ
バ、5は光電素子であり、光ファイバ4の一端面はガス
配管絶縁スペーサ3に、他端面は光電素子5に対向して
配置されている。40は光ファイバ4及び光電素子5に
より形成され、容器1a、1b内で地絡50が発生した
とき、ガス配管絶縁スペーサ3から外部に漏れる地絡光
51の漏れ光54を検出する光検出手段40である。5
0は地絡、51は地絡50による発光(地絡光)、10
0は光電素子5により検出された検出信号(電気信
号)、20は検出信号100を信号処理する信号処理装
置である。
【0019】次に動作について説明する。図1、2にお
いて、容器1aと中心導体2aとの間で地絡50が発生
しているとする。このとき、地絡50のアークに伴って
発光現象が生じる。発光51は容器1aに沿って、又は
容器1aと中心導体2aとの間で多重反射を繰り返しな
がら、ガス配管32に進入しガス配管絶縁スペーサ3に
到達する。ガス配管絶縁スペーサ3は、乳白色の樹脂で
製作されており、到達した発光51の大部分はガス配管
絶縁スペーサ3の内部に侵入し、散乱光52となるがそ
のほとんどは吸収されてしまう。しかしながら、ガス配
管絶縁縁スペーサ3の界面との間で臨界角条件が成立し
た一部の散乱光53は、ガス配管絶縁スペーサ3の端縁
部に達し、ここから外部に漏れ出る現象が観測される。
言うまでもなく、ガス絶縁母線の内部においてアーク以
外に発光を伴うような他の物理現象は有り得ない。した
がって、ガス配管絶縁スペーサ3の端縁部において、漏
れ光54が観測されればこれは、ガス絶縁母線でアーク
の発生即ち放電現象や地絡50の発生を意味する。
【0020】そして、ガス配管絶縁スペーサ3から外部
へ漏れた漏れ光54を光ファイバ4により受光しその光
を導光する。光電素子5は、光ファイバ4により導光さ
れた光を受光し、検出信号100を出力する。したがっ
て、信号検出手段20は、検出信号100の値に基づい
て地絡50を検出できる。また、漏れ光54が光電素子
5で検出可能なことは実験で確認している。例えば、コ
ア径1mm、長さ100mの光ファイバ4で伝送した
後、光電素子5としてアバランシェフォトダイオードを
使用し光電変換し、200倍の増幅を行った。そのと
き、1kVのアーク電圧、1kAのアーク電流に対し、
30mV程度の検出信号100が観測された。
【0021】以上のように構成したので、容器絶縁スペ
ーサ30に直接加工を施さなくとも、地絡50の漏れ光
54の検出が可能となり、ガス絶縁母線の容器1a、1
b内部に発生した地絡50を検出することができる。ま
た、光ファイバ4をガス配管32又はガス配管絶縁スペ
ーサ3に固定する必要がある。そして、ガス配管絶縁ス
ペーサ3は、容器1a、1bと離れた位置に配置されそ
の大きさが容器1a、1b及び容器絶縁スペーサ30比
較して小さい。したがって、光ファイバ4のガス配管3
2又はガス配管絶縁スペーサ3への固定、取付、取り外
しが容易である。また、容器1aと1bとはガス配管3
2の一部を共有するので、ガス配管32の占有領域を小
さくすることができる。また、1つのガス入出装置によ
り容器1aと1bとに絶縁ガスを供給することができ
る。さらにまた、ガス絶縁電気機器例えばガス絶縁母線
は、高圧の電力を取り扱う。そして、光ファイバ4によ
り光電素子5及び信号処理装置20を絶縁機器(ガス絶
縁母線)から遠ざけて配置することができる。
【0022】ここで、図2に示すように、容器1aとガ
ス配管32とは固定手段例えばボルトの締結(図示しな
い)や溶接によりフランジ接続されている。しかしなが
ら、ガス配管絶縁スペーサ3と容器1aとの間のガス配
管32を、図2に示すように容器1aとの別部品により
構成せず、容器1aにガス配管接続部が一体成形される
場合もある。このときにも、この発明の説明において
は、容器1aのガス配管32とのガス配管接続部をガス
配管32として見なす。また、ガス配管絶縁スペーサ3
2のガス配管32への固定は、例えばボルトの締結(図
示しない)により実現する。さらにまた、中心導体2
a、2bは連続する1本の導体により構成される場合が
多いが、実施の形態の説明においては、例えば、容器1
a内に絶縁支持されている中心導体に2aの符号を付し
て説明する。
【0023】実施の形態2.以下この発明の実施の形態
2について説明する。図3はこの発明の実施の形態2に
係るガス絶縁母線の地絡計測装置を一部断面により示す
構成図である。図3において、32Bは第1の容器1a
に接続され絶縁ガスをガス入出装置(図示しない)から
入出させるガス配管である。そして、実施の形態2で
は、第1の容器1aに専用のガス配管32Bが設けられ
ているので、検出信号100を検出したとき、容器1a
内で地絡50が発生したことが判る。即ち、実施の形態
1では、ガス配管32は隣接した絶縁区画を連通する構
造をとっているので、ガス配管絶縁スペーサ3からの漏
れ光54は隣接絶縁区画のどちらの区画で発生した地絡
50であるか判断することができない。なお、図3では
容器1aのみにガス配管32Bを設ける構成であるが、
必要に応じて容器1bに同様のガス配管32Bを設ける
ことも考えられる。その他の構成、作用及び効果は実施
の形態1と同様であるのでその説明を省略する。
【0024】実施の形態3.以下この発明の実施の形態
3について説明する。図4はこの発明の実施の形態3に
係るガス絶縁母線の地絡計測装置を一部断面により示す
構成図である。図4に示すガス絶縁母線の地絡計測装置
は、図1に示すガス絶縁母線の地絡計測装置に比較し
て、光ファイバ4を配置せず、光検出手段である光電素
子5をガス配管絶縁スペーサ3に対向配置したものであ
る。そして、光ファイバ4を配置する必要がないので、
コスト低減を図れる。また、容器絶縁スペーサ30に直
接加工を施さなくとも、ガス絶縁母線の容器1a、1b
内部に発生した地絡50を検出することができる。ま
た、ガス配管絶縁スペーサ3は、容器1a、1bと離れ
た位置に配置されその大きさが容器1a、1b及び容器
絶縁スペーサ30比較して小さいので、光電素子5のガ
ス配管32又はガス配管絶縁スペーサ3への固定、取
付、取り外しが容易である。その他の構成、作用及び効
果は実施の形態1と同様であるのでその説明を省略す
る。なお、実施の形態2の光検出手段40を、実施の形
態3で説明した光ファイバ4が無い構成の光検出手段に
置き換えることも可能である。
【0025】実施の形態4.以下この発明の実施の形態
4について説明する。図5はこの発明の実施の形態4に
係るガス絶縁母線の地絡計測装置を一部断面により示す
構成図である。図5において、6はガス配管32内に設
けられ、絶縁ガスを通過させるとともに遮光機能を有す
るガス透過・遮光部材であり、例えば金属製や樹脂製の
スポンジ等が挙げられる。その他の構成は実施の形態1
と同様であるのでその説明を省略する。
【0026】次に動作について説明する。容器1a内で
地絡50が発生したときには、実施の形態1と同様にし
て、検出信号100の値に基づいて地絡50の発生を判
断できる。しかしながら、容器1b内で地絡50が発生
したときには、ガス透過・遮光部材6がガス配管32内
部に設けられているので、容器1b内で発生した発光5
1はガス配管絶縁スペーサ3に到達することはない。し
たがって、容器1a内で発生した地絡50のみを検出す
ることができる。一方、実施の形態1では、ガス配管3
2は隣接した絶縁区画を連通する構造をとっているの
で、ガス配管絶縁スペーサ3からの漏れ光54は、隣接
絶縁区画どちらの絶縁区画で発生した地絡50であるか
判断することができない。以上のように、ガス透過・遮
光部材6は絶縁ガスを通過させるとともに遮光性能を有
するので、絶縁ガスを容器1a、1bに供給するととも
に簡単な構成で容器1a内で発生した地絡50のみを検
出することができる。
【0027】なお、実施の形態4では、容器1aからガ
ス配管絶縁スペーサ3へは光の伝達を可能に、容器1b
からガス配管絶縁スペーサ3へは光を遮蔽する遮蔽手段
として、ガス配管32内にガス透過・遮光部材6を設け
る例について説明したが、この遮蔽手段としてはガス透
過・遮光部材6に代えて次のようなものであっても良
い。 (1)ガス配管32の容器1b側にバルブ(図示しな
い)を設け、絶縁ガスを容器1bに充填した後、このバ
ルブを閉めることにより、容器1bからの光を遮蔽する
もの。 (2)ガス配管絶縁スペーサ3を容器1a側に設け、容
器1b側からガス配管絶縁スペーサ3の間のガス配管3
2内面に、光を吸収する加工を施すもの、又は塗料を塗
布するもの。
【0028】実施の形態5.以下この発明の実施の形態
5について説明する。図6はこの発明の実施の形態5に
係るガス絶縁母線の地絡計測装置を一部断面により示す
構成図である。図6は、図5に比較して、ガス配管絶縁
スペーサ3、光ファイバ4及び光電素子5が、ガス配管
32の容器1b側にも設けられ、ガス透過・遮光部材6
のガス配管32内での配置が異なっている。そして、ガ
ス透過・遮光部材6は、容器1a側のガス配管絶縁スペ
ーサ3に容器1a内の発光51が到達するように、容器
1b側のガス配管絶縁スペーサ3に容器1b内の発光5
1が到達するように配置されている。その他の構成は実
施の形態4と同様であるのでその説明を省略する。
【0029】次に動作について説明する。容器1a内で
地絡50が発生したときには、実施の形態4と同様にし
て、容器1a側に配置されたガス配管絶縁スペーサ3か
らの漏れ光54を受光し、光ファイバ4で導光され、光
検出素子5で受光後光電変換された検出信号100の値
に基づいて地絡50の発生を判断できる。このとき、ガ
ス透過・遮光部材6があるので、容器1b側のガス配管
絶縁スペーサ3に容器1a内の発光51が到達すること
はない。また、同様に、容器1b内で地絡50が発生し
たときには、容器1b側に配置されたガス配管絶縁スペ
ーサ3からの漏れ光54が漏れ出し、この漏れ光54が
容器1b側の光ファイバ4で導光され、光検出素子5で
受光後光電変換された検出信号100の値に基づいて地
絡50の発生を判断できる。このとき、ガス透過・遮光
部材6があるので、容器1a側のガス配管絶縁スペーサ
3に容器1b内の発光51が到達することはない。
【0030】以上のように、ガス透過・遮光部材6は絶
縁ガスを通過させるとともに遮光性能を有するので、絶
縁ガスを容器1a、1bに供給するとともに簡単な構成
で容器1a、1b内で発生した地絡50をその発生側が
いずれであるかも合わせて検出することができる。
【0031】なお、実施の形態1〜4では、1つのガス
配管32に対し、ガス配管絶縁スペーサ3、光ファイバ
4及び光電素子5が1組設けられている例について説明
したが、これらを複数組設ける構成としても良い。この
ときには、検出精度の向上が図られることはもちろんで
あるが、1つの光検出手段が故障しても他の光検出手段
により地絡50を検出できる。また、1つのガス配管3
2に対し、ガス配管絶縁スペーサ3、光ファイバ4及び
光電素子5を複数組設ける構成とすれば、ガス配管32
の管路の軸方向に異なる位置にガス配管絶縁スペーサ3
が配置されるので、各光電素子5が受光し光電変換した
検出信号100の時間差から地絡位置を特定すること、
又はいずれの容器で地絡50が発生したかを特定するこ
ともできる。また、実施の形態5では、1つのガス配管
32のガス透過・遮光部材6と容器1a、1bとの間
に、ガス配管絶縁スペーサ3、光ファイバ4及び光電素
子5が1組設けられている例について説明したが、これ
らを複数組設ける構成とすれば上述と同様の、1つの光
検出手段が故障しても他の光検出手段により地絡50を
検出できるという効果を得られる。
【0032】実施の形態6.以下この発明の実施の形態
6について説明する。図7はこの発明の実施の形態6に
係るガス絶縁母線の地絡計測装置を一部断面により示す
構成図である。図7において、7は光遮光物質で形成さ
れガス配管32の一部、ガス配管絶縁スペーサ3及び光
ファイバ4の一部を囲う囲いである。光遮光物質は、例
えば金属物質での覆いや金属物質へのペイントがある。
その他の構成は実施の形態1と同様であるのでその説明
を省略する。
【0033】実施の形態1に示す構成では、屋外の使用
環境においては太陽光がガス配管絶縁スペーサ3の端縁
部から入り込み、表層で乱反射し再び端縁部に出てくる
ことが想定される。この光は、検出信号100の検出波
形に直流成分として表れ、純粋にガス絶縁母線内部で発
生した地絡50に対応した漏れ光54の検出の妨げとな
る。そして、囲い7を設けることにより、ガス配管絶縁
スペーサ3の端縁部はすべて光遮蔽物質によって囲われ
るので、太陽光のガス配管絶縁スペーサ3への入射を防
ぐことができる。したがって、ガス配管絶縁スペーサ3
から検出された漏れ光54は、すべて地絡50の発生に
よるものと判断でき、地絡50の検出精度が向上する。
【0034】実施の形態7.以下この発明の実施の形態
7について説明する。図8はこの発明の実施の形態7に
係るガス配管絶縁スペーサ周辺を図2に示すVIII−VIII
線から見た断面図である。図8において、8はその内面
に光反射物質がコーティング又は配置された光遮光物質
で形成され、ガス配管32の一部、ガス配管絶縁スペー
サ3及び光ファイバ4の一部を密着して囲う囲いであ
る。囲い8は、例えば光反射物質であるアルミ箔を囲い
8の本体を構成する金属体内面に貼り付けることにより
形成する。その他の構成は実施の形態1と同様であるの
でその説明を省略する。
【0035】次に動作について説明する。地絡50が発
生したとき、アーク光による発光51がガス配管32に
沿ってガス配管絶縁スペーサ3に到達する。そして、ガ
ス配管絶縁スペーサ3の端縁部からの漏れ光54を光フ
ァイバ4で導光する。ここで、囲い8を設けたので、光
ファイバ4の方向以外の方向に漏れた漏れ光54は囲い
8の内面で反射し、光ファイバ4の方向にのみに漏れ光
54が漏れ出す。したがって、光ファイバ4が導光する
光の量が増え、検出信号100が大きくなる。なお、光
ファイバ4で導光する光を光電素子5で受光するが、こ
の光の量が多く、光電変換して得られる検出信号100
は大きい方が好ましいことは言うまでもない。また、ガ
ス配管32及びガス配管絶縁スペーサ3の形状は、どの
ような形状でも良い。ここでは、断面が図8に示すよう
なガス配管絶縁スペーサ3を示している。
【0036】実施の形態8.以下この発明の実施の形態
8について説明する。図9はこの発明の実施の形態8に
係るガス配管絶縁スペーサ周辺を図2に示すIX−IX線か
ら見た断面図である。図9において、9は光ファイバの
束で構成されるバンドルファイバ、33は一辺を平坦に
加工したガス配管絶縁スペーサである。その他の構成は
実施の形態1と同様であるのでその説明を省略する。
【0037】次に動作について説明する。ガス配管絶縁
スペーサ33の平坦面33Aからの漏れ光54(図示せ
ず)をバンドルファイバ9を構成する個々の光ファイバ
により導光する。つまり、複数の光ファイバで漏れ光5
4を多重に検出する。したがって、個々の光ファイバか
らの導出光を光電素子5で集光し光電変換することによ
り大きな検出信号100が得られ、検出精度が向上す
る。
【0038】ここでは、個々の光ファイバからの導出光
を光電素子5で集光する例について説明した。しかしな
がら、図9に示すように、バンドルファイバを構成する
光ファイバをガス配管絶縁スペーサ33に対し、光ファ
イバ群9aの端面と光ファイバ群9bの端面とがガス配
管32の管路の軸方向の異なる位置に配置してもよい。
このとき、光ファイバ群9aから導光された光と、光フ
ァイバ群9bから導光された光とを各々別の光電素子5
で集光し光電変換することにより各々検出信号100を
得る構成とすれば、各検出信号100の検出時間差を検
出すれば、地絡50の発生位置を特定、又はいずれの容
器で地絡50が発生したかを特定できる。なお、光ファ
イバ群9a、9bの端面がガス配管32の管路の軸方向
の異なる位置に配置されているが、光ファイバ群9a、
9bに代えて各1本の光ファイバでも同様に地絡50の
位置を特定できる。
【0039】実施の形態9.以下この発明の実施の形態
9について説明する。図10はこの発明の実施の形態9
に係るガス配管絶縁スペーサ周辺を図2に示すX−X線か
ら見た断面図である。図10において、34はレンズ1
0を固定可能に加工を施したガス配管絶縁スペーサであ
る。その他の構成は実施の形態1と同様であるのでその
説明を省略する。
【0040】次に動作について説明する。ガス配管絶縁
スペーサ34の平坦面からの漏れ光54はレンズ10に
よって集光される。光ファイバ4の端面を適当な位置、
例えばレンズ10の焦点位置に配置すれば、集光された
漏れ光54を光ファイバ4は導光することができる。し
たがって、他への漏れ光54の漏れを少なくすることが
でき、光ファイバ4からの導出光を光電素子5で光電変
換することにより大きな検出信号100が得られ、検出
精度が向上する。
【0041】実施の形態10.以下この発明の実施の形
態10について説明する。図11はこの発明の実施の形
態10に係るガス配管絶縁スペーサ周辺を図2と同様の
断面で切った一部断面により示す構成図である。図11
において、11はガス配管絶縁スペーサ3に巻回されそ
の側面から漏れ光を取り入れ導光する蛍光ファイバ、1
2は蛍光ファイバ11と光ファイバ4とを接続する中継
コネクタである。そして、囲い7によりガス配管32の
一部、ガス配管絶縁スペーサ3、蛍光ファイバ11及び
中継コネクタ12の一部を囲っている。また、蛍光ファ
イバ11、中継コネクタ12、光ファイバ4及び光電素
子5により光検出手段40が構成される。その他の構成
は実施の形態6と同様であるのでその説明を省略する。
【0042】次に動作について説明する。容器1a、1
b内において短絡50が発生したとき、ガス配管絶縁ス
ペーサ3から漏れ光54(図示しない)が漏れ出る。そ
して、この漏れ光54は、ガス配管絶縁スペーサ3の外
周に巻き付けられた蛍光ファイバ11により取り入れら
れ中継コネクタ12に導光される。その光は中継コネク
タ12を経て、2本の単なる導光用の光ファイバ4によ
り光電素子5に導光され、光電素子5が光電変換した検
出信号100に基づいて地絡50を検知する。
【0043】以上のように、ガス配管絶縁スペーサ3の
外周に巻き付けられた蛍光ファイバ11から漏れ光54
を導光している。ここで、蛍光ファイバ11はその端面
以外の周囲から漏れ光54を取り入れることができるの
で、実施の形態6に示したような光ファイバ4の端面か
ら漏れ光54を取り入れる構成に比較して、漏れ光54
に対する受光面積が格段に大きいので、導光される光の
量を大きくできる。さらに、図11に示すように、ガス
配管絶縁スペーサ3の外周に何重にも巻く構成とすれ
ば、より導光される光の量を大きくできることは言うま
でもない。このことは、以下に説明する実施の形態にお
いても同様である。
【0044】なお、中継コネクタ12を囲い7に固定す
る例について説明しているが、中継コネクタ12を囲い
7内に配置し、光ファイバ4を囲い7に固定するように
してもよい。但し、中継コネクタ12を囲い7に固定す
る方が固定が容易である。また、囲い7は必ずしも必要
ではない。但し、囲い7を設けた方が地絡50の検出精
度は向上する。また、光電素子5は蛍光ファイバ11が
導光する光を受光すればよいので、中継コネクタ12及
び光ファイバ4は必ずしも必要でない。但し、光電素子
5が遠隔地にあるときには、地絡50の検出精度及び経
済性の観点から、中継コネクタ12及び光ファイバ4に
より導光する構成とすることが好ましい。さらにまた、
ガス配管絶縁スペーサ3は容器絶縁スペーサ30に比較
して非常に小さいので、容易に蛍光ファイバ11をガス
配管絶縁スペーサ3に巻回することができる。即ち、光
検出手段40を容易に配置取付することができる。
【0045】実施の形態11.以下この発明の実施の形
態11について説明する。図12はこの発明の実施の形
態11に係るガス配管絶縁スペーサ周辺を図2と同様の
断面で切った一部断面により示す構成図である。図12
において、13は蛍光ファイバの一端に設けられ導光を
反射する反射部材である。反射部材は、例えばミラー加
工を施した金属を付加したコネクタのような光を全反射
する物質である。そして、図12では、図11の中継コ
ネクタ12の1つが反射部材13に置き換えられてい
る。また、蛍光ファイバ11、中継コネクタ12、反射
部材13、光ファイバ4及び光電素子5により光検出手
段40が構成される。その他の構成は実施の形態10と
同様であるのでその説明を省略する。
【0046】ここで、実施の形態10では、2本の光フ
ァイバ4により取り入れた漏れ光54を2方向に導光し
ているが、実施の形態11のように1本の光ファイバ4
で漏れ光54を導光し地絡50を検出できることは言う
までもない。このように構成したので、反射部材13で
導光は反射され、蛍光ファイバ11により取り入れられ
た導光は、全て中継コネクタ12の方向のみ即ち一方向
に導光される。したがって、光電素子5で受光する光量
は、実施の形態10の約2倍となり地絡50の検出精度
が向上する。
【0047】実施の形態12.以下この発明の実施の形
態12について説明する。図13はこの発明の実施の形
態12に係るガス配管絶縁スペーサ周辺を図2と同様の
断面で切った一部断面により示す構成図である。図14
は図13のXIV−XIV線断面図である。図13、14にお
いて、35は上、下側ガス配管絶縁スペーサ35A、3
5Bを組立て形成されるガス配管絶縁スペーサである。
そして、上、下側ガス配管絶縁スペーサ35A、35B
には、溝35a(図示せず)、35bが設けられてお
り、上、下側ガス配管絶縁スペーサ35A、35Bを組
立てることによりガス入出穴3Aと別個の穴が形成され
る。なお、蛍光ファイバ11を通す穴は貫通穴であって
も良い。また、図13ではガス配管32に対し手前側の
蛍光ファイバ11を破線で、ガス配管32に対し向こう
側の蛍光ファイバ11を一点破線で示した。また、蛍光
ファイバ11、中継コネクタ12、光ファイバ4及び光
電素子5(図示せず)により光検出手段40が構成され
る。その他の構成は実施の形態10と同様であるのでそ
の説明を省略する。
【0048】実施の形態10、11では、ガス配管絶縁
スペーサ3の外周に蛍光ファイバ11を巻回し、この外
周からの漏れ光54を取り入れるものについて説明し
た。実施の形態12では、ガス配管絶縁スペーサ35に
穴を設け、その穴に蛍光ファイバ11を通している。そ
して、蛍光ファイバ11は、穴の全周(上下左右方向)
より、漏れ光54を取り入れることができる。したがっ
て、より多くの漏れ光54を取り入れることができる。
【0049】なお、実施の形態10、12に示す構成に
おいて、2本の光ファイバ4で導光された光を2個の光
電素子5で各々受光する構成としたが、2本の光ファイ
バ4の中継コネクタ12に接続されていない側の端面を
近接して配置し、1つの光電素子5により受光する構成
としても良い。このときには、光電素子5が1つでよく
光電素子5を含む電子回路(図示しない)も1つでよ
く、装置を小型化及び低コスト化することができる。
【0050】実施の形態13.以下この発明の実施の形
態13について説明する。図15はこの発明の実施の形
態13に係るガス配管絶縁スペーサ周辺を示す斜視図で
ある。図15において、15は貫通穴36a内に設けら
れフォトクロミック材料で形成されたフォトクロミック
部材、16は一端面が貫通穴36aに配置され常時照射
光を導光しフォトクロミック部材15に照射光を照射す
る照射光ファイバ、17は一端面がフォトクロミック部
材15に対して照射光ファイバ16とは反対側の貫通穴
36aに配置され照射光を受光する受光ファイバ、36
は貫通穴36aを有するガス配管絶縁スペーサである。
そして、フォトクロミック部材15は、ガス配管絶縁ス
ペーサ36から漏れ光を受光したときのみフォトクロミ
ック動作をするように配置しておく。その他の構成は実
施の形態1と同様であるのでその説明を省略する。
【0051】次に動作について説明する。ガス配管絶縁
スペーサ36内部に地絡50による光の散乱がない時
は、フォトクロミック材料15は、光ファイバ16から
入射した照射光を透過し、光の散乱のある時は照射光を
遮断する。つまり、ガス絶縁母線において、地絡50が
発生したときのみ受光ファイバ17は照射光の受光を遮
断される。したがって、受光ファイバ17の他端面に設
けた光電素子5により、この照射光の有無を計測するこ
とで、ガス絶縁母線の地絡50の有無を検出することが
できる。
【0052】実施の形態14.以下この発明の実施の形
態14について説明する。図16はこの発明の実施の形
態14に係るガス絶縁母線の地絡計測装置を一部断面に
より示す構成図である。図16において、18はガス配
管絶縁スペーサ3から離れて配置されガス配管絶縁スペ
ーサ36を撮像するカメラ等の撮像装置(光検出手段)
である。その他の構成は実施の形態1と同様であるので
その説明を省略する。次に動作について説明する。撮像
装置を18を固定すれば、ガス配管絶縁スペーサ3の撮
像装置18の画面への写像位置が決まる。そして、撮像
装置18が受光する光量は漏れ光54の量に比例する。
したがって、写像位置での光量の変化をしきい値と比較
することにより、地絡50の有無をモニタすることがで
きる。また、漏れ光54をガス配管絶縁スペーサ3から
離れて配置する撮像装置18で監視するので、撮像装置
18を固定するためのガス配管絶縁スペーサ3又はガス
配管32への加工は不要となるとともに、ガス絶縁母線
の近傍に撮像装置18(光検出手段)を配置しなくても
地絡計測装置を実現できる。
【0053】[BGN除去の実施の形態]実施の形態1
〜14において、地絡50の発生時にガス配管絶縁スペ
ーサ3、33、34、35、36から漏れ光54が漏れ
出ることを検出する。そして、漏れ光54を光電素子5
で電気信号に変換した時点で信号処理装置20は、様々
な外乱によるBGN(Back Ground Noi
se)を除去する対策をすることが好ましい。実施の形
態15〜17においては、BGNを除去する実施の形態
について説明する。
【0054】実施の形態15.以下この発明の実施の形
態15について説明する。図17はこの発明の実施の形
態15の信号処理に係る地絡波形と定格遮断時間とを示
す図である。図18はこの発明の実施の形態15の信号
処理に係る動作を示すフローチャートである。図17に
おいて、縦軸は信号振幅、横軸は時間、T1は定格遮断
時間、T2は地絡信号100Aの継続時間、100Aは
信号処理装置20に入力された検出信号100に基づい
て得られた地絡波形である。
【0055】次に動作について説明する。信号処理装置
20は、地絡波形100Aを入力したとき、地絡波形1
00Aの継続時間T2を検出する(S10)。ついで、
地絡波形100Aの継続時間T2と定格遮断時間T1と
を比較する(S11)。ここで、信号処理装置20に
は、初期設定値として遮断器等(図示しない)の定格遮
断時間T1が設定されている。S11において、継続時
間T2が定格遮断時間T1以下のとき、検出された地絡
波形100Aは地絡50の発生に基づくものであると判
断し、地絡50を検出する(S12)。S11におい
て、継続時間T2が定格遮断時間T1より大きいとき、
検出された地絡波形100Aは地絡50の発生に基づく
ものでなくノイズ信号であると判断しこのノイズ信号を
破棄する処理、即ちBGN処理する(S13)。したが
って、検出精度の高いガス絶縁母線の地絡計測装置を提
供できる。
【0056】実施の形態16.以下この発明の実施の形
態16について説明する。図19はこの発明の実施の形
態16の信号処理に係る地絡波形と商用課電周波の倍周
波信号とを示す図である。図19において、縦軸は信号
振幅、横軸は時間、19は商用課電周波の2倍の周波数
の信号、即ち参照用の商用課電周波の倍周波信号、10
0Aは信号処理装置20に入力された検出信号100に
基づいて得られた地絡波形である。ここで、地絡波形1
00Aは、実験的に商用課電周波数の倍周波数を持つ波
形であることが確認されている。
【0057】次に動作について説明する。信号処理装置
20は、地絡波形100Aを入力したとき、地絡波形1
00Aと予め用意した商用課電の倍周波信号19とで検
出信号の波形との相互相関をとる。即ち、図19におい
ては商用課電の倍周波信号19を左右に移動させ、地絡
波形100Aと許容範囲内で一致するかを調べる。或い
は、サンプリング法により相互相関を調べる。そして、
相互相関があるとき、検出された地絡波形100Aは地
絡50の発生に基づくものであると判断し、地絡50を
検出する。一方、相互相関がないとき(例えば図19の
とき)、検出された地絡波形100Aは地絡50の発生
に基づくものでなくノイズ信号であると判断しこのノイ
ズ信号を破棄する処理、即ちBGN処理する。そして、
実施の形態15では、継続時間T2が定格遮断時間T1
以下の地絡波形100Aを全て地絡50による波形と判
断するが、実施の形態16では両波形の相互相関をとる
ので、継続時間T2が定格遮断時間T1以下の地絡波形
100Aをもノイズとして識別可能である。したがっ
て、より検出精度の高いガス絶縁母線の地絡計測装置を
提供できる。
【0058】実施の形態17.以下この発明の実施の形
態17について説明する。図20はこの発明の実施の形
態17に係る信号処理装置の構成を説明する説明図であ
る。図21はこの発明の実施の形態17に係る遮断電流
信号と検出信号とのしきい値の関係を説明する図であ
る。図20において、20は信号処理装置、100は検
出信号、101は遮断器(図示しない)の変成器(図示
しない)から検出された遮断電流信号、102は信号処
理装置20で判定された判定結果信号である。図21
は、縦軸に検出信号100のしきい値、横軸に遮断電流
信号101の絶対値をとった図であり、検出信号100
のしきい値は遮断電流信号101の絶対値の例えば比例
関数である単調増加関数である。
【0059】次に動作について説明する。信号処理装置
20は、地絡波形100Aを入力したとき、図21に示
す関数に基づいて、遮断電流信号101の絶対値から検
出信号100のしきい値を得る。そして、この検出信号
100のしきい値と地絡波形100Aの絶対値との大き
さを比較する。そして、検出信号100のしきい値が地
絡波形100Aの絶対値以下のとき、検出された地絡波
形100Aは地絡50の発生に基づくものであると判断
し、地絡50を検出する。一方、検出信号100のしき
い値が地絡波形100Aの絶対値より大きいとき、検出
された地絡波形100Aは地絡50の発生に基づくもの
でなくノイズ信号であると判断しこのノイズ信号を破棄
する処理、即ちBGN処理する。したがって、検出精度
の高いガス絶縁母線の地絡計測装置を提供できる。な
お、実施の形態15〜17を適当に組み合わせて構成す
れば更に地絡検出の精度を高くできる。
【0060】実施の形態18.以下この発明の実施の形
態18について説明する。図22はこの発明の実施の形
態18に係るガス絶縁母線の地絡計測装置の構成図であ
る。図23はこの発明の実施の形態18に係る各地絡検
出信号の有無と地絡発生ガス絶縁区画の対応を示す説明
図である。図22において、1a、1b、1c、1dは
容器、2a、2b、2c、2dは中心導体、3a、3
b、3cはガス配管絶縁スペーサ、30a、30b、3
0cは容器絶縁スペーサ、32a、32b、32cはガ
ス配管、4a、4b、4cは光ファイバ、5a、5b、
5cは信号処理装置20内部に設けられた光電素子、2
1は解析部21Aを有する信号処理手段である。S3
a、S3b、S3cは光電素子5a、5b、5cから解
析部21Aに出力された検出信号、a、b、c、dは絶
縁区画である。その他の構成は実施の形態1と同様であ
るのでその説明を省略する。
【0061】次に動作について説明する。実施の形態1
の動作と同様にして、各ガス配管絶縁スペーサ3a、3
b、3cからの漏れ光54に基づく検出信号S3a、S
3b、S3c(実施の形態1では検出信号100)が出
力される。例えば、絶縁区画bで地絡50が発生したと
すると、地絡50によるアーク光50が容器1b内を伝
搬し、ガス配管絶縁スペーサ3a、3bに到達する。つ
いで、ガス配管絶縁スペーサ3a、3bから漏れ光54
が発生し、光ファイバ4a、4bにより漏れ光54が導
光され、光電素子5a、5bで検出信号S3a、S3b
が検出され解析部21に入力される。そして、解析部2
1では、このときは、ケース4であると解析し、地絡5
0の発生した容器は絶縁区画bの容器1bであると標定
する。同様にして、検出信号S3a、S3b、S3cを
解析部21Aは入力することで、検出信号S3a、S3
b、S3cに基づいて地絡50の発生した絶縁区画の容
器を解析することができ、地絡点検知が可能となる。
【0062】実施の形態19.以下この発明の実施の形
態19について説明する。ガス絶縁母線におけるガス配
管絶縁スペーサ3a、3b、3cの端縁部からの漏れ光
54を利用した地絡点検知において、検出信号S3a、
S3b、S3cが実施の形態18のケース4、5のよう
に2点で検出される場合に、その地絡検出信号を利用し
さらに詳細な地絡位置の検知を可能にする実施の形態に
ついて説明する。図24はこの発明の実施の形態19に
係るガス絶縁母線の地絡計測装置の一部断面により示す
構成図である。図25はこの発明の実施の形態19に係
る検出信号の零点検出を説明する説明図である。図24
において、2点破線で示したL、Lは地絡50の発
生点からガス配管絶縁スペーサ3a、3bまでの光路長
である。図25において、縦軸は地絡波形100Aの信
号振幅、横軸は時間、tは零点時刻、tは地絡波形
100Aの1番目のピーク時刻、T2はピーク時刻t
から零点時刻0を引いた時間である。ここで、地絡波形
100Aは、検出信号S3a、S3b、S3cに基づい
て得られる。その他の構成は実施の形態18と同様であ
るのでその説明を省略する。
【0063】次に動作について説明する。まず、零点時
刻tの検出について説明する。図25に示すように、
地絡波形100Aの第1番目ピークから商用課電周波数
の1/4サイクル戻った位置、即ちピーク時刻tから
時間T2を引いた時刻を零点時刻tとする。ついで、
地絡位置の検知について実施の形態18におけるケース
4(絶縁区画bで地絡50が発生)を例に説明する。2
つの光電素子5a、5bから入力された検出信号S3
a、S3bに基づいた地絡波形100Aを得る。この地
絡波形100Aから2つの零点が得られる。そして、2
つの零点の時間差、即ち光ファイバ4a、4bを通った
光により得られた検出信号S3a、S3bの解析部21
Aへの到達時間差を算出する。ここで、解析部21Aへ
の検出信号の到達時間がT3a、T3bと算出できたと
すると、地絡点からガス配管絶縁スペーサ3a、3bま
での光路長の差L、Lは次式で表される。但し、v
は光の伝搬速度である。 L−L=(T3b−T3a)×v したがって、到達時間差に基づいて、絶縁区画内のさら
に詳細な地絡位置の検知ができる。
【0064】実施の形態20.以下この発明の実施の形
態20について説明する。図26はこの発明の実施の形
態20に係るガス絶縁母線の地絡計測装置の構成図であ
る。図26において、25はガス配管絶縁スペーサ3
a、3b、3c毎に巻回され直列接続されその側面から
漏れ光54を取り入れ導光することができる1本の蛍光
ファイバ、26は中継コネクタ12及び信号処理装置2
1間を接続する導光用の光ファイバ、21は内部に光電
素子5を2個有する信号処理装置である。n−1、n、
n+1、n+2は絶縁区画、lnー1、l、ln+1
は各絶縁区画の渡りに相当する光ファイバ長、L、L
は信号処理装置21から中継コネクタ12までの光フ
ァイバ長である。なお、実施の形態10で説明したもの
と同様の囲い7を設けても良い。その他の構成は実施の
形態19と同様であるのでその説明を省略する。
【0065】次に動作について説明する。絶縁区画n即
ち容器1bにおいて地絡50が発生した時を例に説明す
る。ここで、ガス配管絶縁スペーサの総数をK(図26
の場合にはk=3)、地絡点から各ガス配管絶縁スペー
サへの距離の和L+L(実施の形態19において説
明したものと同じ)と各ガス絶縁区間の渡りの距離(例
えば光ファイバ長l)がほぼ等しい(l≒L+L
)とする。このとき、地絡点から信号処理装置21ま
での2方向からの光の伝搬距離差ΔLは、
【0066】
【数1】
【0067】となる。第1項、2項は絶縁区画を除く蛍
光ファイバ25長の和を示す。ゆえに光の伝搬速度と信
号処理装置21にける光の到達時間差よりどの区画で地
絡50が発生したか検知することができる。例えばk=
4、l=1(t=1〜4)、L=L=1とし、
信号処理装置21への導光の到達時間差より計測値ΔL
が、−0.5と算出されたとする。このとき、ΔLは−
1<ΔL<1の範囲である。これは第1項が1、第2
項が1の時、即ち絶縁区画2で地絡50が発生した場
合であることを意味し、地絡発生のガス区画は2と位置
検知することができる。
【0068】以上のように構成したので、2方向からの
地絡検出信号の到達時間差により地絡点検知が可能であ
る。また、1本の蛍光ファイバ25を用いればよいの
で、短い蛍光ファイバ25でガス絶縁母線の地絡計測装
置を構成できるとともに、信号処理装置21への入力信
号が2本で済むので、光電素子5の個数を少なくするこ
とができる。なお、蛍光ファイバ25の途中に中継コネ
クタ12を設ける構成としてもよい。このとき、見かけ
上は中継コネクタ12を介して2本の蛍光ファイバ25
が接続されるように見えるが、中継コネクタ12の機能
を考えるとこの場合にも1本の蛍光ファイバ25でガス
絶縁母線の地絡計測装置を構成しているとみて問題な
い。また、蛍光ファイバ25は1本の場合について説明
したが、ガス配管絶縁スペーサ3a、3b、3c毎に巻
回されるとともに直列に接続されているものであれば良
く、複数本でも良い。
【0069】実施の形態21.以下この発明の実施の形
態21について説明する。図27はこの発明の実施の形
態21に係るガス絶縁母線の地絡計測装置の構成図であ
る。図21において、6a、6b、6cはガス透過遮蔽
部材である。その他の構成は実施の形態20と同様であ
るのでその説明を省略する。そして、実施の形態21に
おいては、地絡検出信号はガス配管絶縁スペーサ3a、
3b、3cのいずれか1つからのみ現れるので、2つの
検出信号の到達時間差を予め算出しておくことにより、
どのガス配管絶縁スペーサからの検出信号か判定でき
る。したがって、地絡の発生した絶縁区画の検知を容易
にできる。例えばk=4、l=1(t=1〜4)、L
=L=1とすると、ガス配管絶縁スペーサ3aで
地絡50の漏れ光54が検出された場合ΔL=−2、同
様にガス配管絶縁スペーサ3b、3cで検出された場合
はΔL=0、2とあらかじめ算出することができる。し
たがって信号処理装置21への光の伝搬時間差と光の伝
搬速度よりΔL=0と計算されると、地絡はガス区画3
で発生したと検知できる。
【0070】
【発明の効果】以上のように構成したので、この発明に
係るガス絶縁電気機器の地・短絡計測装置は、内部に絶
縁ガスが充填された容器と、この容器内部に絶縁して配
設された電気導体と、上記容器に接続され上記絶縁ガス
を該容器に入出させるガス配管と、このガス配管の一部
を成すガス配管絶縁スペーサと、上記容器内で地・短絡
が発生したとき、上記ガス配管絶縁スペーサから外部に
漏れる地・短絡光の漏れ光を検出する光検出手段とを備
えたので、容器に加工を施すことなく光検出手段の配置
取付が容易である。
【0071】また、内部に絶縁ガスが充填された第1、
第2の容器と、これら第1、第2の容器の内部に配設さ
れた電気導体と、上記第1、第2の容器に接続され上記
絶縁ガスを該第1、第2の容器に入出させるガス配管
と、このガス配管の一部を成し、上記第1、第2の容器
間を絶縁するガス配管絶縁スペーサと、上記第1、第2
の容器間に介在し上記電気導体を該第1、第2の容器に
対して絶縁支持し、上記ガス配管絶縁スペーサとにより
絶縁区間を形成する容器絶縁スペーサと、上記容器内で
地・短絡が発生したとき、上記ガス配管絶縁スペーサか
ら外部に漏れる地・短絡光の漏れ光を検出する光検出手
段とを備えたので、容器又は容器絶縁スペーサに加工を
施すことなく光検出手段の配置取付が容易である。
【0072】また、第1の容器からガス配管絶縁スペー
サ又は第2の容器からガス配管絶縁スペーサへ伝達する
光を遮蔽する遮蔽手段を有するので、いずれの容器内で
地・短絡が発生したかを簡単な構成で検知可能である。
【0073】また、遮蔽手段は、絶縁ガスを通過させる
とともに遮光機能を有するガス透過・遮光部材をガス配
管内に設けたので、絶縁ガスを容器に供給できるととも
に、地・短絡が発生した容器を簡単な構成で特定でき
る。
【0074】また、ガス配管絶縁スペーサ及び光検出手
段は複数設けられ、少なくとも2個の該ガス配管絶縁ス
ペーサから外部に漏れる地・短絡光の漏れ光を検出でき
るように該光検出手段が配置されたので、地・短絡の検
出精度が高いとともに、1つの光検出手段が故障したと
きにも地・短絡の検出が可能である。
【0075】また、ガス配管内に絶縁ガスを通過させる
とともに遮光機能を有するガス透過・遮光部材を設ける
とともに、少なくとも1つのガス配管絶縁スペーサがガ
ス配管の管路において第1の容器と上記ガス透過・遮光
部材との間に配置され、少なくとも1つのガス配管絶縁
スペーサが上記ガス配管の管路において第2の容器と上
記ガス透過・遮光部材との間に配置されるので、第1、
第2のいずれの容器内で地・短絡が発生したかを簡単な
構成で検知可能である。
【0076】また、光ファイバが外部光を進入させない
ように密接して貫通し、内面が漏れ光を反射する反射部
材で形成され外部光が進入しないようにガス配管絶縁ス
ペーサを囲う囲いを設けたので、光ファイバが導光する
光の量が多くなり、地・短絡の検出精度が向上する。
【0077】また、光検出手段は、ガス配管絶縁スペー
サに巻回されその側面から漏れ光を取り入れ導光する蛍
光ファイバと、上記ガス配管絶縁スペーサから離れた位
置に配置され上記蛍光ファイバで導光された光を受光す
る光電素子とを有するもので、蛍光ファイバが取り入れ
る漏れ光の量が多く地・短絡の検出精度が向上するとと
もに、蛍光ファイバはガス配管絶縁スペーサに容易に巻
回することができ光検出手段を容易に配置取付すること
ができる。
【0078】また、光検出手段は、ガス配管絶縁スペー
サに設けた穴と、この穴に通されその側面から漏れ光を
取り入れ導光する蛍光ファイバと、上記ガス配管絶縁ス
ペーサから離れた位置に配置され上記蛍光ファイバで導
光された光を受光する光電素子とを有するので、穴に通
された部分の蛍光ファイバは漏れ光を全周から取り入れ
ることができ、蛍光ファイバが導光する光量が多く、地
・短絡の検出精度が向上する。
【0079】また、ガス配管絶縁スペーサは複数設けら
れるとともに、光検出手段は、上記各ガス配管絶縁スペ
ーサ毎に巻回されるとともに直列に接続されその側面か
ら漏れ光を取り入れ導光する蛍光ファイバと、上記各ガ
ス配管絶縁スペーサから離れた位置に配置され上記蛍光
ファイバで導光された光を受光する光電素子とを有する
ので、2方向からの地絡検出信号の到達時間差により地
・短絡点検知が可能であるとともに、各ガス配管絶縁ス
ペーサ毎に巻回されるとともに直列に接続される蛍光フ
ァイバを用いればよいので、光電素子の個数を少なくで
き、装置を小型化することができる。
【0080】また、光検出手段は、ガス配管絶縁スペー
サに設けた貫通穴と、この貫通穴の一部に漏れ光を受光
したときのみフォトクロミック動作をするように配置さ
れたフォトクロミック部材と、その一端面が上記貫通穴
に配置され常時照射光を導光し該照射光を上記フォトク
ロミック部材に照射する照射光ファイバと、その一端面
が上記フォトクロミック部材に対して上記照射光ファイ
バと反対側の上記貫通穴に配置され上記照射光を受光す
る受光ファイバとを有するので、容器又は容器絶縁スペ
ーサに加工を施すことなく光検出手段の配置取付が容易
である。
【0081】また、信号処理装置は、光検出手段から得
られた検出信号が商用課電周波の2サイクルを越える長
さの信号であるとき、この検出信号をノイズとして処理
する信号処理手段を備えたので、地・短絡の検出精度が
向上する。
【0082】また、光検出手段から得られた検出信号と
商用課電周波の2倍の周波数の信号とで相互相関をと
り、相互相関がないとき、上記検出信号をノイズとして
処理する信号処理手段を備えたので、地・短絡の検出精
度が向上する。
【0083】また、変成器から得られた遮断電流の大き
さに応じて光検出手段から得られた検出信号のしきい値
を変化させ、上記検出信号の大きさが上記しきい値より
小さいとき、該検出信号をノイズとして処理する信号処
理手段とを備えたので、地・短絡の検出精度が向上す
る。
【0084】また、信号処理装置は、設置位置を異にす
る光検出手段で検出した検出信号の検出時間差に基づい
て、地・短絡の発生位置を検知する構成としたので、容
易に地・短絡の発生位置を検知できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係るガス絶縁母線
の地絡計測装置を一部断面により示す構成図である。
【図2】 図1のガス配管の中心を含む面で切った断面
によりガス配管絶縁スペーサ周辺を拡大して示す断面図
である。
【図3】 この発明の実施の形態2に係るガス絶縁母線
の地絡計測装置を一部断面により示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3に係るガス絶縁母線
の地絡計測装置を一部断面により示す構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態4に係るガス絶縁母線
の地絡計測装置を一部断面により示す構成図である。
【図6】 この発明の実施の形態5に係るガス絶縁母線
の地絡計測装置を一部断面により示す構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態6に係るガス絶縁母線
の地絡計測装置を一部断面により示す構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態7に係るガス配管絶縁
スペーサ周辺を図2に示すVIII−VIII線から見た断面図
である。
【図9】 この発明の実施の形態8に係るガス配管絶縁
スペーサ周辺を図2に示すIX−IX線から見た断面図であ
る。
【図10】 この発明の実施の形態9に係るガス配管絶
縁スペーサ周辺を図2に示すX−X線から見た断面図であ
る。
【図11】 この発明の実施の形態10に係るガス配管
絶縁スペーサ周辺を図2と同様の断面で切った一部断面
により示す構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態11に係るガス配管
絶縁スペーサ周辺を図2と同様の断面で切った一部断面
により示す構成図である。
【図13】 この発明の実施の形態12に係るガス配管
絶縁スペーサ周辺を図2と同様の断面で切った一部断面
により示す構成図である。
【図14】 図13のXIV−XIV線断面図である。
【図15】 この発明の実施の形態13に係るガス配管
絶縁スペーサ周辺を示す斜視図である。
【図16】 の発明の実施の形態14に係るガス絶縁母
線の地絡計測装置を一部断面により示す構成図である。
【図17】 この発明の実施の形態15の信号処理に係
る地絡波形と定格遮断時間とを示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態15の信号処理に係
る動作を示すフローチャートである。
【図19】 この発明の実施の形態16の信号処理に係
る地絡波形と商用課電周波の倍周波信号とを示す図であ
る。
【図20】 この発明の実施の形態17に係る信号処理
装置の構成を説明する説明図である。
【図21】 この発明の実施の形態17に係る遮断電流
信号と検出信号とのしきい値の関係を説明する図であ
る。
【図22】 この発明の実施の形態18に係るガス絶縁
母線の地絡計測装置の構成図である。
【図23】 この発明の実施の形態18に係る各地絡検
出信号の有無と地絡発生ガス絶縁区画の対応を示す説明
図である。
【図24】 この発明の実施の形態18に係るガス絶縁
母線の地絡計測装置の一部断面により示す構成図であ
る。
【図25】 この発明の実施の形態19に係る検出信号
の零点検出を説明する説明図である。
【図26】 この発明の実施の形態20に係るガス絶縁
母線の地絡計測装置の構成図である。
【図27】 この発明の実施の形態21に係るガス絶縁
母線の地絡計測装置の構成図である。
【図28】 従来のガス絶縁母線の地絡計測装置の断面
構成図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d 容器 3、3a、3b、3c ガス配管部絶
縁スペーサ 4、4a、4b、4c 光ファイバ 5 光電素子 6 ガス透過・遮
光部材 7 囲い 8 囲い 11 蛍光ファイバ 12 中継コネクタ 13 反射部材 15 フォトクロミ
ック部材 16 照射光ファイバ 17 受光ファイバ 18 撮像装置 19 商用課電の倍
周波信号 20 信号処理装置 21 信号処理装置 25 蛍光ファイバ 30、30a、30b、30c 容器絶縁スペ
ーサ 32、32a、32b、32c、32B ガス配管 33、34、35、36 ガス配管部絶
縁スペーサ 35a、35b 溝 36a 貫通穴 40 光検出手段 50 地絡 51 発光 53 散乱光 54 漏れ光 100 検出信号 100A 地絡波形 101 遮断電流信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 亀井 光仁 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に絶縁ガスが充填された容器と、こ
    の容器内部に絶縁して配設された電気導体と、上記容器
    に接続され上記絶縁ガスを該容器に入出させるガス配管
    と、このガス配管の一部を成すガス配管絶縁スペーサ
    と、上記容器内で地・短絡が発生したとき、上記ガス配
    管絶縁スペーサから外部に漏れる地・短絡光の漏れ光を
    検出する光検出手段とを備えたことを特徴とするガス絶
    縁電気機器の地・短絡計測装置。
  2. 【請求項2】 内部に絶縁ガスが充填された第1、第2
    の容器と、これら第1、第2の容器の内部に配設された
    電気導体と、上記第1、第2の容器に接続され上記絶縁
    ガスを該第1、第2の容器に入出させるガス配管と、こ
    のガス配管の一部を成し、上記第1、第2の容器間を絶
    縁するガス配管絶縁スペーサと、上記第1、第2の容器
    間に介在し上記電気導体を該第1、第2の容器に対して
    絶縁支持し、上記ガス配管絶縁スペーサとにより絶縁区
    間を形成する容器絶縁スペーサと、上記容器内で地・短
    絡が発生したとき、上記ガス配管絶縁スペーサから外部
    に漏れる地・短絡光の漏れ光を検出する光検出手段とを
    備えたことを特徴とするガス絶縁電気機器の地・短絡計
    測装置。
  3. 【請求項3】 第1の容器からガス配管絶縁スペーサ又
    は第2の容器からガス配管絶縁スペーサへ伝達する光を
    遮蔽する遮蔽手段を有することを特徴とする請求項2記
    載のガス絶縁電気機器の地・短絡計測装置。
  4. 【請求項4】 遮蔽手段は、絶縁ガスを通過させるとと
    もに遮光機能を有するガス透過・遮光部材をガス配管内
    に設けたことを特徴とする請求項3記載のガス絶縁電気
    機器の地・短絡計測装置。
  5. 【請求項5】 ガス配管絶縁スペーサ及び光検出手段は
    複数設けられ、少なくとも2個の該ガス配管絶縁スペー
    サから外部に漏れる地・短絡光の漏れ光を検出できるよ
    うに該光検出手段が配置されたことを特徴とする請求項
    1〜4のいずれか一項記載のガス絶縁電気機器の地・短
    絡計測装置。
  6. 【請求項6】 ガス配管内に絶縁ガスを通過させるとと
    もに遮光機能を有するガス透過・遮光部材を設けるとと
    もに、少なくとも1つのガス配管絶縁スペーサがガス配
    管の管路において第1の容器と上記ガス透過・遮光部材
    との間に配置され、少なくとも1つのガス配管絶縁スペ
    ーサが上記ガス配管の管路において第2の容器と上記ガ
    ス透過・遮光部材との間に配置されることを特徴とする
    請求項5記載のガス絶縁電気機器の地・短絡計測装置。
  7. 【請求項7】 光検出手段は、その一端面をガス配管絶
    縁スペーサに対向配置し漏れ光を導光する光ファイバ
    と、上記ガス配管絶縁スペーサから離れた位置の上記光
    ファイバの他端面に対向配置した光電素子と、上記光フ
    ァイバが外部光を進入させないように密接して貫通し、
    内面が漏れ光を反射する反射部材で形成され外部光が進
    入しないようにガス配管絶縁スペーサを囲う囲いとを有
    することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載
    のガス絶縁電気機器の地・短絡計測装置。
  8. 【請求項8】 光検出手段は、ガス配管絶縁スペーサに
    巻回されその側面から漏れ光を取り入れ導光する蛍光フ
    ァイバと、上記ガス配管絶縁スペーサから離れた位置に
    配置され上記蛍光ファイバで導光された光を受光する光
    電素子とを有することを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか一項記載のガス絶縁電気機器の地・短絡計測装置。
  9. 【請求項9】 光検出手段は、ガス配管絶縁スペーサに
    設けた穴と、この穴に通されその側面から漏れ光を取り
    入れ導光する蛍光ファイバと、上記ガス配管絶縁スペー
    サから離れた位置に配置され上記蛍光ファイバで導光さ
    れた光を受光する光電素子とを有することを特徴とする
    請求項1〜6のいずれか一項記載のガス絶縁電気機器の
    地・短絡計測装置。
  10. 【請求項10】 ガス配管絶縁スペーサは複数設けられ
    るとともに、光検出手段は、上記各ガス配管絶縁スペー
    サ毎に巻回されるとともに直列に接続されその側面から
    漏れ光を取り入れ導光する蛍光ファイバと、上記各ガス
    配管絶縁スペーサから離れた位置に配置され上記蛍光フ
    ァイバで導光された光を受光する光電素子とを有するこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項記載のガス
    絶縁電気機器の地・短絡計測装置。
  11. 【請求項11】 光検出手段は、ガス配管絶縁スペーサ
    に設けた貫通穴と、この貫通穴の一部に漏れ光を受光し
    たときのみフォトクロミック動作をするように配置され
    たフォトクロミック部材と、その一端面が上記貫通穴に
    配置され常時照射光を導光し該照射光を上記フォトクロ
    ミック部材に照射する照射光ファイバと、その一端面が
    上記フォトクロミック部材に対して上記照射光ファイバ
    と反対側の上記貫通穴に配置され上記照射光を受光する
    受光ファイバとを有することを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか一項記載のガス絶縁電気機器の地・短絡計測
    装置。
  12. 【請求項12】 光検出手段から得られた検出信号が商
    用課電周波の2サイクルを越える長さの信号であると
    き、この検出信号をノイズとして処理する信号処理手段
    を備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか一
    項記載のガス絶縁電気機器の地・短絡計測装置。
  13. 【請求項13】 光検出手段から得られた検出信号と商
    用課電周波の2倍の周波数の信号とで相互相関をとり、
    相互相関がないとき、上記検出信号をノイズとして処理
    する信号処理手段を備えたことを特徴とする請求項1〜
    12のいずれか一項記載のガス絶縁電気機器の地・短絡
    計測装置。
  14. 【請求項14】 変成器から得られた遮断電流の大きさ
    に応じて光検出手段から得られた検出信号のしきい値を
    変化させ、上記検出信号の大きさが上記しきい値より小
    さいとき、該検出信号をノイズとして処理する信号処理
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜13のいず
    れか一項記載のガス絶縁電気機器の地・短絡計測装置。
  15. 【請求項15】 信号処理装置は、設置位置を異にする
    光検出手段で検出した検出信号の検出時間差に基づい
    て、地・短絡の発生位置を検知する構成としたことを特
    徴とする請求項1〜14のいずれか一項記載のガス絶縁
    電気機器の地・短絡計測装置。
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