JPH1051772A - ビデオ信号符号化装置 - Google Patents

ビデオ信号符号化装置

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JPH1051772A
JPH1051772A JP22050596A JP22050596A JPH1051772A JP H1051772 A JPH1051772 A JP H1051772A JP 22050596 A JP22050596 A JP 22050596A JP 22050596 A JP22050596 A JP 22050596A JP H1051772 A JPH1051772 A JP H1051772A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビデオ信号符号化装置の回路規模を小さくで
きるようにする。 【解決手段】 標準テレビジョン方式のビデオ信号の入
力段にCIFあるいはQCIFとして最終的に必要な段
階まで画素数の間引きを行う水平方向フィルタ回路10
1,102を設けるとともに、その間引き結果を格納す
るフレームメモリ104と、フレームメモリ104から
符号化回路109での処理単位に準じた形でデータを読
み出すように制御するリードアドレス発生回路105と
を設け、フレームメモリ104に、インターレースで書
き込まれたビデオ信号をノンインターレースで読み出す
ようにするためと、フレーム単位のラスタスキャン順に
書き込まれたビデオ信号をマクロブロック単位のラスタ
スキャン順で読み出すようにするための両者の役割を持
たせるようにすることにより、1つのフレームメモリだ
けで共通フォーマットへの変換を実現できるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はビデオ信号符号化装
置に関し、特に、様々な標準テレビジョン方式のビデオ
信号を所定の共通フォーマットに変換して符号化するビ
デオ信号符号化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオ信号符号化装置では、ビデ
オ信号の情報を圧縮するために、符号化するビデオ信号
の水平方向画素数(以下、画素数)と垂直方向ライン数
(以下、ライン数)とを間引くことが行われる。ここ
で、ビデオ信号は、各国ごとにNTSC,PAL,SE
CAMといった異なる規格を採用しているため、それら
様々な規格のビデオ信号を符号化して通信する際には、
まず各国間でも行われる通信用に定められた共通フォー
マットの信号に変換する必要がある。
【0003】上記共通フォーマットとしては、国際標準
規格であるITU−H.261によるCIF(Common I
nterface Format )やQCIF(Quater CIF)などのフ
ォーマットがある。以下に、A/D変換されたNTSC
方式のビデオ信号をQCIFに変換する場合を例に挙げ
て、図面を参照しながら説明する。
【0004】NTSC信号をQCIFに変換する際に
は、画素数を変換しやすいように、画素数がQCIFの
4倍になるように13.5MHzでサンプリングされ
る。この中からブランキング区間を除いたものが符号化
の対象となるが、この時点で輝度信号の1フレームの大
きさは、図3(a)に示すように(704×480)=
(画素数×ライン数、以下同じ)である。また、色差信
号については、図3(d)に示すように水平方向の偶数
番目の画素を間引いて(352×480)である。
【0005】このような輝度信号および色差信号をまず
最初にCIFに変換するために、画素数およびライン数
の間引きが行われる。このとき、平滑化のためのフィル
タ処理を水平方向および垂直方向共に行ってから間引く
ことで、輝度信号の大きさは図3(b)に示すように
(352×288)、色差信号の大きさは図3(e)に
示すように(176×288)に変換される。更に色差
信号については、改めて垂直方向のフィルタ処理を行っ
てから間引くことで、図3(f)に示すように(176
×144)に変換される。この時点でCIFへの変換が
完了する。
【0006】さらに、QCIFへの変換は、水平方向お
よび垂直方向に対するフィルタ処理をもう一度行ってか
ら間引くことで行われる。これにより、輝度信号の大き
さは図3(c)に示すように(176×144)、色差
信号の大きさは図3(g)に示すように(88×72)
に変換される。これで全ての処理が完了する。
【0007】次に、以上の動作を実現する従来技術を用
いたビデオ信号符号化装置の一例を図4を参照しながら
説明する。図4に示すように、従来技術を用いたビデオ
信号符号化装置は、2つのフレームメモリ401,40
7、2つの水平方向フィルタ回路402,405、3つ
の垂直方向フィルタ回路403,404,406、リー
ドアドレス発生回路408および符号化回路409によ
って構成される。なお、入力されるビデオ信号は、ディ
ジタル信号に変換された信号であり、このディジタル化
されたビデオ信号の各画素に同期してディジタル化され
たクロック信号もこのビデオ信号と同時に入力される。
【0008】ビデオ信号の入力段にある第1のフレーム
メモリ401は、入力ビデオ信号をフレーム単位に格納
する。これは、NTSCはインターレース方式であるの
で、これをノンインターレースで読み出すことができる
ようにするためである。すなわち、第1のフレームメモ
リ401への書き込み時におけるデータの順番は、イン
ターレースのラスタスキャン順であり、読み出し時にお
けるデータの順番は、ノンインターレースのラスタスキ
ャン順である。
【0009】上記第1のフレームメモリ401から読み
出されたデータは、第1の水平方向フィルタ回路402
に入力される。この第1の水平方向フィルタ回路402
は、水平方向に画素の間引きを行っても、ビデオ信号が
視覚的に平滑になるようにするという役割を持つ。ここ
では特に画素数を、輝度信号については704個から3
52個に間引き、色差信号については352個から17
6個に間引く。
【0010】この第1の水平方向フィルタ回路402で
処理されたデータは、次段の第1の垂直方向フィルタ回
路403に入力される。このとき、間引かれる画素に対
してはビデオ信号と同時に入力されるクロック信号が非
活性となる。これにより、第1の垂直方向フィルタ回路
403は、第1の水平方向フィルタ回路402での間引
き後のデータに対してのみ動作することになる。
【0011】上記第1の垂直方向フィルタ回路403
は、垂直方向に画素の間引きを行っても、ビデオ信号が
視覚的に平滑になるようにするという役割を持つ。ここ
では特にライン数を、輝度信号、色差信号共に480個
から288個に間引く。
【0012】この第1の垂直方向フィルタ回路403で
処理されたデータは、次段の第2の垂直方向フィルタ回
路404に入力される。このとき、間引かれる画素に対
してクロック信号が非活性となり、これによって第2の
垂直方向フィルタ回路404は、第1の垂直方向フィル
タ回路403での間引き後のデータに対してのみ動作す
ることになる。この時点でフレームの大きさは、図3
(b)(e)に相当し、輝度信号についてはCIFへの
変換が完了する。
【0013】上記第2の垂直方向フィルタ回路404
は、第1の垂直方向フィルタ回路403と同様に、垂直
方向に画素の間引きを行っても、ビデオ信号が視覚的に
平滑になるようにするという役割を持つ。ここでは特に
ライン数を、色差信号については288個から144個
に間引き、輝度信号については間引きは行わずバイパス
となる。
【0014】この第2の垂直方向フィルタ回路404で
処理されたデータは、次段の第2の水平方向フィルタ回
路405に入力される。このとき、間引かれる画素に対
してクロック信号が非活性となり、これによって第2の
水平方向フィルタ回路405は、第2の垂直方向フィル
タ回路404での間引き後のデータに対してのみ動作す
ることになる。この時点でフレームの大きさは、図3
(b)(f)に相当し、色差信号についてもCIFへの
変換が完了する。
【0015】上記第2の水平方向フィルタ回路405
は、第1の水平方向フィルタ回路402と同様に、水平
方向に画素の間引きを行っても、ビデオ信号が視覚的に
平滑になるようにするという役割を持つ。ここでは特に
画素数を、輝度信号については352個から176個に
間引き、色差信号については176個から88個に間引
く。
【0016】この第2の水平方向フィルタ回路405で
処理されたデータは、次段の第3の垂直方向フィルタ回
路406に入力される。このとき、間引かれる画素に対
してクロック信号が非活性となり、これによって第3の
垂直方向フィルタ回路406は、第2の水平方向フィル
タ回路405での間引き後のデータに対してのみ動作す
ることになる。
【0017】上記第3の垂直方向フィルタ回路406
は、第1、第2の垂直方向フィルタ回路403,404
と同様の役割を持つ。ここでは特にライン数を、輝度信
号については288個から144個に間引き、色差信号
については144個から72個に間引く。
【0018】この第3垂直方向フィルタ回路406で処
理されたデータは、次段の第2のフレームメモリ407
に書き込まれる。このとき、間引かれる画素に対してク
ロック信号が非活性となり、このクロック信号をもとに
して図示しないライトイネーブル発生回路からライトイ
ネーブル信号が第2のフレームメモリ407に出力され
る。これによって第2のフレームメモリ407は、第3
の垂直方向フィルタ回路406での間引き後のデータの
みを格納することになる。この時点でフレームの大きさ
は、図3(c)(g)に相当し、輝度信号、色差信号共
にQCIFへの変換が完了する。
【0019】上記第2のフレームメモリ407は、上記
第3の垂直方向フィルタ回路406より出力されるデー
タをフレーム単位で格納する。これは、QCIFに変換
されたデータを符号化回路409で符号化するときに
は、第3の垂直方向フィルタ回路406の出力順とは異
なった順番で読み出す必要があるので、そのためのバッ
ファの役割をする。
【0020】リードアドレス発生回路408は、QCI
Fに変換されたデータを符号化回路409で符号化する
ときの順序で第2のフレームメモリ407から読み出す
ためのリードアドレスを発生する。先に例として挙げた
ITU−H.261では、マクロブロックと呼ばれる
(16×16)の輝度信号、(8×8)の色差信号を1
単位とし、その単位でラスタスキャン順にデータを読み
出すことになる。
【0021】符号化回路409は、ビデオ信号符号化装
置全体として達成すべき符号化方式を実現するための回
路であり、先に例として挙げたITU−H.261に準
じた符号化を達成するならば、H.261符号化回路と
なる。
【0022】次に、図4に示した各フィルタ回路402
〜406の構成の一例を、図5を参照しながら説明す
る。なお、図5(a)は水平方向フィルタ回路402,
405の構成を示し、図5(b)は垂直方向フィルタ回
路403,404,406の構成を示す。
【0023】図5(a)に示すように、水平方向フィル
タ回路は、直列接続された2つのレジスタ501,50
2、3つの乗算器503,504,505および加算器
506によって構成される。レジスタ501,502
は、それぞれ1画素分の輝度信号あるいは色差信号を保
持するものである。
【0024】一方、図5(b)に示すように、垂直方向
フィルタ回路は、直列接続された2つのディレイライン
507,508、3つの乗算器503,504,505
および加算器506によって構成される。ディレイライ
ン507,508は、それぞれ1ライン分の輝度信号あ
るいは色差信号を保持するものである。すなわち、1ラ
イン中の画素数分のレジスタに相当し、例えば図4の第
1の垂直方向フィルタ回路403で輝度信号の場合に
は、352個のレジスタとなる。
【0025】この図5(a)および(b)の例は、 y′=ax+by+cz (a+b+c=1) の計算式を実現する回路を示している。ここで、yはフ
ィルタをかける対象画素、x,zは図5(a)の水平方
向フィルタ回路の場合は対象画素の左右の画素、図5
(b)の垂直方向フィルタ回路の場合は対象画素の上下
の画素である。
【0026】なお、この図5の例は、3タップフィルタ
の場合を示したものであるが、タップ数を変える場合に
は、タップ数の増加に応じてレジスタ501,502ま
たはディレイライン507,508と乗算器503,5
04,505とを増やし、加算器506をタップ数に応
じた入力数のものに変えれば良い。
【0027】図5(a)に示した上記2つのレジスタ5
01,502は直列に接続されており、ある画素データ
が入力されると、その画素データに対して1画素分遅れ
たデータが第1のレジスタ501から、2画素分遅れた
データが第2のレジスタ502からそれぞれ出力され
る。
【0028】また、図5(a)の3つの乗算器503,
504,505には、それぞれ入力画素データ、レジス
タ501,502からの出力データが入力されるように
なっている。これにより、3つの乗算器503,50
4,505には、水平方向に3つ並んだ画素データが同
時に入力される。これを先の計算式に対応させると、第
1の乗算器503にはx、第2の乗算器504にはy、
第3の乗算器505にはzの画素データがそれぞれ入力
されることとなり、これら3つの乗算器503,50
4,505は、それぞれa×x、b×y、c×zを計算
する。
【0029】一方、図5(b)に示した上記2つのディ
レイライン507,508も直列に接続されており、あ
る画素データが入力されると、その画素データに対して
1ライン分遅れたデータが第1のディレイライン507
から、2ライン分遅れたデータが第2のディレイライン
508からそれぞれ出力される。
【0030】また、図5(b)の3つの乗算器503,
504,505には、それぞれ入力画素データ、ディレ
イライン507,508からの出力データが入力される
ようになっている。これにより、3つの乗算器503,
504,505には、垂直方向に3つ並んだ画素データ
が同時に入力される。これを先の計算式に対応させる
と、第1の乗算器503にはx、第2の乗算器504に
はy、第3の乗算器505にはzの画素データがそれぞ
れ入力されることとなり、これら3つの乗算器503,
504,505は、それぞれa×x、b×y、c×zを
計算する。
【0031】図5(a)に示した水平方向フィルタ回路
の場合も、図5(b)に示した垂直方向フィルタ回路の
場合も、加算器506は、3つの乗算器503,50
4,505より入力された3つ並んだ画素データの合計
を計算して出力する。以上により、先の計算式が達成さ
れる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
なように、従来の技術では、多数のフレームメモリやフ
ィルタ回路が存在し、しかも個々のフィルタ回路自体の
規模も大きいことから、ビデオ信号符号化装置の全体的
な回路規模が非常に大きくなってしまうという欠点があ
った。特に、各フィルタ回路内の乗算器や、垂直フィル
タ回路内のディレイラインは物理的、価格的に大きな負
担となるものである。したがって、ビデオ信号符号化装
置の小型化、低価格化のためには、これらは少ない程望
ましい。
【0033】本発明は、このような実情に鑑みて成され
たものであり、様々な標準テレビジョン方式のビデオ信
号を所定の共通フォーマットに変換して符号化する方式
のビデオ信号符号化装置の回路規模を小さくできるよう
にすることを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】本発明のビデオ信号符号
化装置は、標準テレビジョン方式のビデオ信号を、水平
方向の画素数および垂直方向のライン数を間引いて所定
の共通フォーマットに変換した後で符号化するビデオ信
号符号化装置において、上記標準テレビジョン方式のビ
デオ信号の入力段に設けられ、上記共通フォーマットと
して最終的に必要な段階まで水平方向の画素数の間引き
を行う水平方向間引き手段と、上記水平方向間引き手段
により画素数の間引かれたビデオ信号を格納するフレー
ムメモリと、上記フレームメモリから符号化回路での処
理単位に準じた形でデータを読み出すためのアドレスを
発生する読み出し制御手段と、上記フレームメモリから
読み出されたビデオ信号に対して、上記共通フォーマッ
トとして最終的に必要な段階まで垂直方向のライン数の
間引きを行う垂直方向間引き手段とを備えたことを特徴
とする。
【0035】本発明の他の特徴とするところは、標準テ
レビジョン方式のビデオ信号を、水平方向の画素数およ
び垂直方向のライン数を間引いて所定の共通フォーマッ
トに変換した後で符号化するビデオ信号符号化装置にお
いて、上記標準テレビジョン方式のビデオ信号に対して
垂直方向のライン数の間引きを行う1個の垂直方向間引
き手段と、上記垂直方向間引き手段によりライン数の間
引かれたビデオ信号を一時格納する一時記憶メモリとを
備え、上記垂直方向間引き手段と上記一時記憶メモリと
でフィードバックループを構成し、上記1個の垂直方向
間引き手段を繰り返し用いて上記共通フォーマットとし
て最終的に必要な段階まで垂直方向のライン数の間引き
を行うようにしたことを特徴とする。
【0036】本発明のその他の特徴とするところは、標
準テレビジョン方式のビデオ信号を、水平方向の画素数
および垂直方向のライン数を間引いて所定の共通フォー
マットに変換した後で符号化するビデオ信号符号化装置
において、上記標準テレビジョン方式のビデオ信号の入
力段に設けられ、上記共通フォーマットとして最終的に
必要な段階まで水平方向の画素数の間引きを行う水平方
向間引き手段と、上記水平方向間引き手段により画素数
の間引かれたビデオ信号を格納するフレームメモリと、
上記フレームメモリから符号化回路での処理単位に準じ
た形でデータを読み出すためのアドレスを発生する読み
出し制御手段と、上記フレームメモリから読み出された
ビデオ信号に対して垂直方向のライン数の間引きを行う
1個の垂直方向間引き手段と、上記垂直方向間引き手段
によりライン数の間引かれたビデオ信号を一時格納する
一時記憶メモリとを備え、上記垂直方向間引き手段と上
記一時記憶メモりとでフィードバックループを構成し、
上記1個の垂直方向間引き手段を繰り返し用いて上記共
通フォーマットとして最終的に必要な段階まで垂直方向
のライン数の間引きを行うようにしたことを特徴とす
る。
【0037】本発明のその他の特徴とするところは、上
記共通フォーマットがCIFであることを特徴とする。
【0038】本発明のその他の特徴とするところは、上
記共通フォーマットがQCIFであることを特徴とす
る。
【0039】本発明は上記技術手段より成るので、まず
最初に、ビデオ信号の入力段に設けられた水平方向間引
き手段により、インターレースで入力される標準テレビ
ジョン方式のビデオ信号に対して、共通フォーマットと
して最終的に必要な段階まで水平方向に対する画素数の
間引きが全て行われ、その結果がフレームメモリに格納
される。そして、このフレームメモリにインターレース
で書き込まれたビデオ信号は、ノンインターレースで後
段の符号化回路での処理単位に準じた形でフレームメモ
リから読み出されるようになる。
【0040】これにより、本発明のフレームメモリは、
インターレースで書き込まれたビデオ信号をノンインタ
ーレースで読み出すようにするためのフレームメモリ
と、フレーム単位のラスタスキャン順に書き込まれたビ
デオ信号を符号化回路での処理単位のラスタスキャン順
で読み出すようにするためのフレームメモリとの両者を
兼用するようになり、そのようなフレームメモリを2つ
設けなくても済む。
【0041】しかも、垂直方向間引き手段では、符号化
回路の処理単位に準じた形で読み出されたビデオ信号に
対してライン数の間引きが行われるようになるので、上
記垂直方向間引き手段内に備えられるディレイラインの
サイズが、フレーム単位での1ライン中の画素数分では
なく、上記フレーム単位より小さい符号化回路の処理単
位での1ライン中の画素数分で済む。
【0042】本発明の他の特徴によれば、まず最初に、
ビデオ信号の入力段に設けられた水平方向間引き手段に
より、インターレースで入力される標準テレビジョン方
式のビデオ信号に対して、共通フォーマットとして最終
的に必要な段階まで水平方向に対する画素数の間引きが
全て行われ、その結果がフレームメモリに格納される。
そして、このフレームメモリにインターレースで書き込
まれたビデオ信号は、ノンインターレースで後段の符号
化回路での処理単位に準じた形でフレームメモリから読
み出されるようになる。
【0043】これにより、本発明のフレームメモリは、
インターレースで書き込まれたビデオ信号をノンインタ
ーレースで読み出すようにするためのフレームメモリ
と、フレーム単位のラスタスキャン順に書き込まれたビ
デオ信号を符号化回路での処理単位のラスタスキャン順
で読み出すようにするためのフレームメモリとの両者を
兼用するようになり、そのようなフレームメモリを2つ
設けなくても済む。
【0044】しかも、上記フレームメモリの後段に設け
られた1個の垂直方向間引き手段がフィードバックルー
プの中で繰り返し用いられることによって、共通フォー
マットとして最終的に必要な段階まで垂直方向のライン
数の間引きが行われるようになるので、従来のように垂
直方向間引き手段を複数個設けなくても済む。
【0045】さらに、上記1個の垂直方向間引き手段で
は、符号化回路の処理単位に準じた形で読み出されたビ
デオ信号に対してライン数の間引きが行われるようにな
るので、上記1個の垂直方向間引き手段内に備えられる
ディレイラインのサイズが、フレーム単位での1ライン
中の画素数分ではなく、上記フレーム単位より小さい符
号化回路の処理単位での1ライン中の画素数分で済む。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本実施形態によるビデオ
信号符号化装置の構成を示すブロック図であり、図2
は、本実施形態によるビデオ信号符号化装置の動作を説
明するための図である。なお、図2は、NTSC信号か
らCIFあるいはQCIFのビデオ信号を生成する動作
を示している。
【0047】図1に示すように、本実施形態のビデオ信
号符号化装置は、直列接続された2つの水平方向フィル
タ回路101,102、2つのマルチプレクサ103,
106、フレームメモリ104、リードアドレス発生回
路105、垂直方向フィルタ回路107、RAM108
および符号化回路109によって構成される。なお、入
力されるビデオ信号は、ディジタル信号に変換された信
号であり、このディジタル化されたビデオ信号の各画素
に同期したクロック信号もビデオ信号と同時に入力され
る。
【0048】ビデオ信号の入力段にある第1の水平方向
フィルタ回路101には、図2(a)に示す1フレーム
の大きさが(704×480)の輝度信号と、図2
(e)に示す同じく1フレームの大きさが(352×4
80)の色差信号とが入力される。この第1の水平方向
フィルタ回路101は、水平方向に画素の間引きを行っ
ても、ビデオ信号が視覚的に平滑になるようにするとい
う役割を持つ。
【0049】上記第1の水平方向フィルタ回路101
は、ここでは特に画素数を、輝度信号については704
個から352個に間引き、色差信号については352個
から176個に間引く。この第1の水平方向フィルタ回
路101で処理されたデータは、これに直列に接続され
た第2の水平方向フィルタ回路102と第1のマルチプ
レクサ103とに入力される。
【0050】上記第1の水平方向フィルタ回路101か
らの出力データが第2の水平方向フィルタ回路102に
入力されるとき、間引かれる画素に対してはビデオ信号
と同時に入力されるクロック信号が非活性となる。これ
により、第2の水平方向フィルタ回路102は、第1の
水平方向フィルタ回路101での間引き後のデータに対
してのみ動作することになる。
【0051】上記第2の水平方向フィルタ回路102
は、第1の水平方向フィルタ回路101と同じ役割を持
つ。ここでは特に画素数を、輝度信号については352
個から176個に間引き、色差信号については176個
から88個に間引く。この第2の水平方向フィルタ回路
102で処理されたデータは、第1のマルチプレクサ1
03に入力される。
【0052】上記第1のマルチプレクサ103は、NT
SC信号をCIFに変換するかQCIFに変換するかに
よって、第1の水平方向フィルタ回路101からの出力
データと第2の水平方向フィルタ回路102からの出力
データとの何れか一方を選択する。すなわち、符号化処
理を行う画面の大きさがCIFの場合は、第1の水平方
向フィルタ回路101からの出力データを選択し、QC
IFの場合は第2の水平方向フィルタ回路102からの
出力データを選択する。そして、選択したデータをフレ
ームメモリ104に供給する。
【0053】上記フレームメモリ104は、第1のマル
チプレクサ103より出力されるデータをフレーム単位
で格納する。これは、本実施形態では、以降の処理を行
うときに、第1のマルチプレクサ103の出力順とは異
なった順番でデータを読み出すようにしているので、そ
のためのバッファの役割をするものである。
【0054】上記第1の水平方向フィルタ回路101あ
るいは第2の水平方向フィルタ回路102で間引かれた
データがフレームメモリ104に書き込まれるとき、間
引かれる画素に対してクロック信号に対応したライトイ
ネーブル信号が非活性となり、これによってフレームメ
モリ104は、間引き後のデータのみを格納することに
なる。
【0055】この時点でフレームの大きさは、輝度信号
については図2(b)のようになり、色差信号について
は図2(f)のようになる。すなわち、符号化処理を行
う画面の大きさがCIFの場合は、輝度信号については
(352×480)、色差信号については(176×4
80)となり、符号化処理を行う画面の大きさがQCI
Fの場合は、輝度信号については(176×480)、
色差信号については(88×480)となる。
【0056】なお、本実施形態では、第1、第2の水平
方向フィルタ回路101,102からの出力データの何
れか一方を第1のマルチプレクサ103を用いて選択す
ることによってCIFおよびQCIFの両方に対応して
いるが、NTSC信号をCIFに変換する場合には、第
2の水平方向フィルタ回路102および第1のマルチプ
レクサ103は不要となる。
【0057】次に、リードアドレス発生回路105は、
フレームメモリ104に格納されたデータを、以降の処
理を行うときの順序で読み出すためのリードアドレスを
発生する。先に例として挙げたITU−H.261で
は、マクロブロックと呼ばれる(16×16)の輝度信
号、(8×8)の色差信号を1単位とし、その単位でラ
スタスキャン順にデータを読み出すことになる。ただ
し、この時点ではライン数の間引きは全く行っていない
ので、更にこのマクロブロックを中心にして、上下数ラ
インも加えて読み出す必要がある。なお、以降の処理
は、このITU−H.261の処理を行うことを例とし
て説明する。
【0058】上記リードアドレス発生回路105により
発生されるリードアドレスに従ってフレームメモリ10
4から読み出されたデータは、第2のマルチプレクサ1
06に供給される。第2のマルチプレクサ106は、こ
のフレームメモリ104より出力されたデータと、RA
M108より出力されフィードバックされたデータとの
何れか一方を選択して出力する。
【0059】すなわち、垂直方向に対するライン数変換
処理は、輝度信号についてはCIFの場合は1回、QC
IFの場合は2回行う必要があり、色差信号については
CIFの場合は2回、QCIFの場合は3回行う必要が
あるが、第2のマルチプレクサ106は、次段の垂直方
向フィルタ回路107に供給するデータとして、1回目
のライン数変換処理を行うときはフレームメモリ104
の出力を選択し、2回目以降のライン数変換処理を行う
ときはRAM108の出力を選択する。
【0060】上記垂直方向フィルタ回路107は、垂直
方向に画素の間引きを行っても、ビデオ信号が視覚的に
平滑になるようにするという役割を持つ。この垂直方向
フィルタ回路107は、図4に示した3つの垂直方向フ
ィルタ回路403,404,406の役割を兼ね、順番
にその役割を変えていく。
【0061】すなわち、最初は図4の第1の垂直方向フ
ィルタ回路403の役割をすべく、垂直方向フィルタ回
路107への入力データとして、第2のマルチプレクサ
106によりフレームメモリ104からの出力データが
選択される。このとき、CIFあるいはQCIFのマク
ロブロックを作るのに必要なライン数のデータが、1ラ
イン当たり16画素ずつラスタスキャン順に読み出され
て間引きが行われ、その結果がRAM108に格納され
る。
【0062】このとき、間引かれる画素に対してクロッ
ク信号に対応したライトイネーブル信号が非活性とな
り、これによってRAM108は、間引き後のデータの
みを格納することになる。以上の処理は、ライン数を輝
度信号、色差信号共に480個から288個に間引くこ
とに対応する。
【0063】次に、垂直方向フィルタ回路107が図4
の第2の垂直方向フィルタ回路404の役割をすべく、
垂直方向フィルタ回路107への入力データとして、第
2のマルチプレクサ106によりRAM108からの出
力データが選択される。これにより、その直前(1回
目)にライン数変換処理されたデータが読み出されて間
引きが行われ、その結果がRAM108に再び格納され
る。
【0064】このとき、間引かれる画素に対してクロッ
ク信号に対応したライトイネーブル信号が非活性とな
り、これによってRAM108は、間引き後のデータの
みを格納することになる。以上の処理は、ライン数を色
差信号について288個から144個に間引くことに対
応しており、輝度信号についてはバイパスとなる。も
し、符号化処理を行う画面の大きさがCIFの場合は、
この時点でライン数変換処理が完了し、フレームの大き
さは、図2(c)および(g)のようになる。
【0065】さらに、垂直方向フィルタ回路107が図
4の第3の垂直方向フィルタ回路406の役割をすべ
く、垂直方向フィルタ回路107への入力データとし
て、第2のマルチプレクサ106によりRAM108か
らの出力データが選択される。これにより、その直前
(2回目)にライン数変換処理されたデータが読み出さ
れて間引きが行われ、その結果がRAM108に再び格
納される。
【0066】このとき、間引かれる画素に対してクロッ
ク信号に対応したライトイネーブル信号が非活性とな
り、これによってRAM108は、間引き後のデータの
みを格納することになる。以上の処理は、ライン数を輝
度信号については288個から144個に間引くことに
対応し、輝度信号については144個から72個に間引
くことに対応する。この時点でマクロブロック単位のQ
CIFによるビデオ信号が完成し、フレームの大きさ
は、図2(d)および(h)のようになる。
【0067】上述のように、RAM108は、垂直方向
フィルタ回路107より出力されるデータを格納すると
同時に、垂直方向フィルタ回路107への入力にもなる
ので、2面用意している。すなわち、一方がリード状態
の時はもう一方がライト状態となり、これが交互に切り
替わるダブルバッファ構成となっている。
【0068】符号化回路109は、ビデオ信号符号化装
置全体として達成すべき符号化方式を実現するための回
路であり、本実施形態ではH.261符号化回路とな
る。この符号化回路109は、RAM108より出力さ
れるCIFあるいはQCIFになったビデオ信号を、I
TU−H.261の手順に従って符号化する。
【0069】以上のように、本実施形態では、入力段に
設けた2つの水平方向フィルタ回路101,102によ
って、CIFあるいはQCIFとして最終的に必要な段
階まで水平方向に対する画素の間引きをまず最初に行っ
てしまうようにしている。そして、その1画面分の間引
き結果をフレームメモリ104に格納した後、リードア
ドレス発生回路105により発生されるアドレスに従っ
て、符号化回路109での処理順序に応じた順序でフレ
ームメモリ104から後段の回路にデータを読み出すよ
うにしている。
【0070】これにより、図1のフレームメモリ104
は、第1のマルチプレクサ103からインターレースで
書き込まれたデータをノンインターレースで読み出すよ
うにするためのフレームメモリ(図4の第1のフレーム
メモリ401に相当)と、1画面のラスタスキャン順で
書き込まれたデータをマクロブロックのラスタスキャン
順で読み出すようにするためのフレームメモリ(図4の
第2のフレームメモリ407に相当)とを兼用する役割
を持つ。
【0071】したがって、本実施形態では、図1のよう
にフレームメモリは1つだけ設ければ良く、従来のよう
に2つ設けなくても済むようになる。ただし、本実施形
態ではRAM108が新たに設けられているが、間引き
がかなり進んだ後のデータを格納すれば良いので、その
メモリ容量は小さい。よって、フレームメモリ104の
容量とRAM108の容量とを合わせても、図4に示し
た2つのフレームメモリ401,407の合計容量より
も小さくなり、装置の小型化を図れる。
【0072】また、本実施形態では、第2のマルチプレ
クサ106と垂直方向フィルタ回路107とRAM10
8とでフィードバックループを構成し、1つの垂直方向
フィルタ回路107に図4に示した3つの垂直方向フィ
ルタ回路403,404,406の役割を持たせるよう
にしている。これにより、従来は3つ必要であった垂直
方向フィルタ回路が本実施形態によれば1つで済むよう
になる。
【0073】ここで、図1の水平方向フィルタ回路10
1,102および垂直方向フィルタ回路107は、何れ
も図5に示すような構成のものである。したがって、垂
直方向フィルタ回路の数が減った分だけ、コスト面や回
路規模等の面でデメリットの大きいディレイラインや乗
算器の数を格段に減らすことができる。
【0074】しかも、本実施形態では、垂直方向フィル
タ回路107よりも前段でリードアドレス発生回路10
5によってマクロブロック単位のラスタスキャン順とな
るようにデータが読み出されているので、垂直方向フィ
ルタ回路107の中のディレイラインは、従来のように
フレーム単位での1ライン中の画素数分のレジスタに相
当するものではなく、マクロブロック単位での1ライン
中の画素数分のレジスタに相当する。すなわち、輝度信
号の場合は16個、色差信号の場合は8個のレジスタで
良く、従来の704個に比べて格段に少なくて済む。
【0075】なお、図1の例では第2のマルチプレクサ
106と垂直方向フィルタ回路107とRAM108と
でフィードバックループを構成しているが、従来例と同
様に3つの垂直方向フィルタ回路を直列接続するように
しても良い(ただし、輝度信号を処理するか色差信号を
処理するかによって、あるいはCIFであるかQCIF
であるかによって、処理が不要な垂直方向フィルタ回路
は間引きは行わずバイパスさせる)。この場合は、フィ
ルタ回路の数は従来と変わらないが、フレームメモリが
1つで良く、また垂直方向フィルタ回路内のディレイラ
インのサイズが小さくて良い分、従来よりも回路規模を
小さくすることができる。
【0076】また、図1の例では、垂直方向フィルタ回
路107よりも前にリードアドレス発生回路105を設
け、マクロブロック単位のラスタスキャン順に読み出し
たデータを垂直方向フィルタ回路107に入力するよう
にしているが、従来例と同様に、符号化回路109の前
段にもフレームメモリを設け、ここからマクロブロック
単位のラスタスキャン順にデータを読み出すようにして
も良い。この場合は、フレームメモリの数は従来と変わ
らないが、垂直方向フィルタ回路が1つで良い分、従来
よりも回路規模を小さくすることができる。
【0077】また、図1の例では垂直方向フィルタ回路
107をフィードバックループの中で繰り返し用いるよ
うにしたが、水平方向フィルタ回路あるいは、水平方向
フィルタ回路と垂直方向フィルタ回路との両方をフィー
ドバックループの中で繰り返し用いるようにしても良
い。
【0078】
【発明の効果】本発明は上述したように、標準テレビジ
ョン方式のビデオ信号の入力段に共通フォーマットとし
て最終的に必要な段階まで水平方向の画素数の間引きを
行う水平方向間引き手段を設けるとともに、水平方向間
引き手段の出力を格納したフレームメモリから符号化回
路での処理単位に準じた形でデータを読み出すためのア
ドレスを発生する読み出し制御手段を設けたので、イン
ターレースで書き込まれたビデオ信号をノンインターレ
ースで読み出すようにするためと、フレーム単位のラス
タスキャン順に書き込まれたビデオ信号を符号化回路で
の処理単位のラスタスキャン順で読み出すようにするた
めの両者の役割を本発明のフレームメモリに持たせるよ
うにすることができ、1つのフレームメモリだけで共通
フォーマットへの変換を実現することができる。
【0079】しかも、上記フレームメモリの後段の垂直
方向間引き手段では、上述のように符号化回路の処理単
位に準じた形で読み出されたビデオ信号に対してライン
数の間引きが行われるので、垂直方向間引き手段の内部
に備えられるディレイラインのサイズを、フレーム単位
より小さい符号化回路の処理単位での1ライン中の画素
数分で済むようにすることができる。したがって、本発
明によれば、2つのフレームメモリを用いており、垂直
方向間引き手段内のディレイラインのサイズがフレーム
単位での1ライン中の画素数分であった従来例よりもビ
デオ信号符号化装置の回路規模を小さくすることができ
る。
【0080】また、本発明の他の特徴によれば、1個の
垂直方向間引き手段とその結果を格納する一時記憶メモ
リとでフィードバックループを構成し、上記1個の垂直
方向間引き手段を繰り返し用いて共通フォーマットとし
て最終的に必要な段階まで垂直方向のライン数の間引き
を行うようにしたので、垂直方向間引き手段を複数個設
けることなく共通フォーマットへの変換を実現すること
ができ、複数個の垂直方向間引き手段を使って共通フォ
ーマットへの変換を行っていた従来例よりもビデオ信号
符号化装置の回路規模を小さくすることができる。
【0081】さらに、本発明のその他の特徴によれば、
標準テレビジョン方式のビデオ信号の入力段に共通フォ
ーマットとして最終的に必要な段階まで水平方向の画素
数の間引きを行う水平方向間引き手段を設けるととも
に、水平方向間引き手段の出力を格納したフレームメモ
リから符号化回路での処理単位に準じた形でデータを読
み出すためのアドレスを発生する読み出し制御手段を設
け、かつ、1個の垂直方向間引き手段とその結果を格納
する一時記憶メモリとでフィードバックループを構成
し、上記1個の垂直方向間引き手段を繰り返し用いて共
通フォーマットとして最終的に必要な段階まで垂直方向
のライン数の間引きを行うようにしたので、フレームメ
モリを1つ、垂直方向間引き手段を1つ設けるだけで共
通フォーマットへの変換を実現することができる。特
に、垂直方向間引き手段は一般に複数のディレイライン
と複数の乗算器とで構成されるが、垂直方向間引き手段
が1個で済む分、コスト、回路規模の面でデメリットの
大きいディレイラインや乗算器の数を減らすことがで
き、ビデオ信号符号化装置の回路規模の縮小化の効果が
大きなものとなる。
【0082】しかも、上記フレームメモリの後段の垂直
方向間引き手段では、上述のように符号化回路の処理単
位に準じた形で読み出されたビデオ信号に対してライン
数の間引きが行われるので、1個の垂直方向間引き手段
の内部に備えられるディレイラインのサイズも、従来の
フレーム単位より小さい符号化回路の処理単位での1ラ
イン中の画素数分で済むようにすることができる。した
がって、本発明によれば、複数のフレームメモリと複数
の垂直方向間引き手段とを用いており、垂直方向間引き
手段内のディレイラインのサイズがフレーム単位での1
ライン中の画素数分であった従来例よりもビデオ信号符
号化装置の回路規模を格段に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるビデオ信号符号化装
置の一構成例を示すブロック図である。
【図2】本実施形態によるビデオ信号符号化装置の動作
を説明するための図である。
【図3】従来のビデオ信号符号化装置の動作を説明する
ための図である。
【図4】従来のビデオ信号符号化装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】水平方向フィルタ回路および垂直方向フィルタ
回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
101,102 水平方向フィルタ回路 103,106 マルチプレクサ 104 フレームメモリ 105 リードアドレス発生回路 107 垂直方向フィルタ回路 108 RAM 109 符号化回路 501,502 レジスタ 503,504,505 乗算器 506 加算器 507,508 ディレイライン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標準テレビジョン方式のビデオ信号を、
    水平方向の画素数および垂直方向のライン数を間引いて
    所定の共通フォーマットに変換した後で符号化するビデ
    オ信号符号化装置において、 上記標準テレビジョン方式のビデオ信号の入力段に設け
    られ、上記共通フォーマットとして最終的に必要な段階
    まで水平方向の画素数の間引きを行う水平方向間引き手
    段と、 上記水平方向間引き手段により画素数の間引かれたビデ
    オ信号を格納するフレームメモリと、 上記フレームメモリから符号化回路での処理単位に準じ
    た形でデータを読み出すためのアドレスを発生する読み
    出し制御手段と、 上記フレームメモリから読み出されたビデオ信号に対し
    て、上記共通フォーマットとして最終的に必要な段階ま
    で垂直方向のライン数の間引きを行う垂直方向間引き手
    段とを備えたことを特徴とするビデオ信号符号化装置。
  2. 【請求項2】 標準テレビジョン方式のビデオ信号を、
    水平方向の画素数および垂直方向のライン数を間引いて
    所定の共通フォーマットに変換した後で符号化するビデ
    オ信号符号化装置において、 上記標準テレビジョン方式のビデオ信号に対して垂直方
    向のライン数の間引きを行う1個の垂直方向間引き手段
    と、 上記垂直方向間引き手段によりライン数の間引かれたビ
    デオ信号を一時格納する一時記憶メモリとを備え、 上記垂直方向間引き手段と上記一時記憶メモリとでフィ
    ードバックループを構成し、上記1個の垂直方向間引き
    手段を繰り返し用いて上記共通フォーマットとして最終
    的に必要な段階まで垂直方向のライン数の間引きを行う
    ようにしたことを特徴とするビデオ信号符号化装置。
  3. 【請求項3】 標準テレビジョン方式のビデオ信号を、
    水平方向の画素数および垂直方向のライン数を間引いて
    所定の共通フォーマットに変換した後で符号化するビデ
    オ信号符号化装置において、 上記標準テレビジョン方式のビデオ信号の入力段に設け
    られ、上記共通フォーマットとして最終的に必要な段階
    まで水平方向の画素数の間引きを行う水平方向間引き手
    段と、 上記水平方向間引き手段により画素数の間引かれたビデ
    オ信号を格納するフレームメモリと、 上記フレームメモリから符号化回路での処理単位に準じ
    た形でデータを読み出すためのアドレスを発生する読み
    出し制御手段と、 上記フレームメモリから読み出されたビデオ信号に対し
    て垂直方向のライン数の間引きを行う1個の垂直方向間
    引き手段と、 上記垂直方向間引き手段によりライン数の間引かれたビ
    デオ信号を一時格納する一時記憶メモリとを備え、 上記垂直方向間引き手段と上記一時記憶メモリとでフィ
    ードバックループを構成し、上記1個の垂直方向間引き
    手段を繰り返し用いて上記共通フォーマットとして最終
    的に必要な段階まで垂直方向のライン数の間引きを行う
    ようにしたことを特徴とするビデオ信号符号化装置。
  4. 【請求項4】 上記共通フォーマットはCIFであるこ
    とを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のビデ
    オ信号符号化装置。
  5. 【請求項5】 上記共通フォーマットはQCIFである
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のビ
    デオ信号符号化装置。
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