JPH10513172A - 5−ht▲下1d▼受容体アゴニストとしての置換1,4−ピペラジン−ヘテロアリール誘導体 - Google Patents

5−ht▲下1d▼受容体アゴニストとしての置換1,4−ピペラジン−ヘテロアリール誘導体

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JPH10513172A JP8523338A JP52333896A JPH10513172A JP H10513172 A JPH10513172 A JP H10513172A JP 8523338 A JP8523338 A JP 8523338A JP 52333896 A JP52333896 A JP 52333896A JP H10513172 A JPH10513172 A JP H10513172A
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メルク シヤープ エンド ドーム リミテツド
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Abstract

(57)【要約】 ピペラジン環の炭素原子のうちの1個上でさらに置換された一群の1,4−ジ置換ピペラジン誘導体は、ヒト5−HT1D α受容体サブタイプの強力なアゴニストであり、且つヒト5−HT1D α受容体サブタイプに対して5−HT1D βサブタイプの10倍以上の選択的親和性を有する、5−HT1様受容体の選択的アゴニストである。従って、該化合物は、5−HT1D受容体のサブタイプ選択的アゴニストの使用が指示される臨床症状、特に片頭痛及び関連障害の治療及び/又は予防に有用であると共に、サブタイプ非選択的5−HT1D受容体アゴニストに比べて、副作用、特に心血管副作用を誘発させることが少ない。

Description

【発明の詳細な説明】 5−HT1D受容体アゴニストとしての 置換1,4−ピペラジン−ヘテロアリール誘導体 本発明は、5−ヒドロキシトリプタミン(5−HT)受容体に作用するいわゆ る「5−HT1様」受容体の選択的アゴニストである1群の置換ピペラジン誘導 体に関する。従って、該化合物は、これらの受容体の選択的アゴニストの使用が 指示される臨床症状の治療に有用である。 選択的血管収縮活性を示す5−HT1様受容体アゴニストが片頭痛の治療に有 用であることは以前から公知である(例えば、A.Doenickeら,The Lancet,1988,第1巻,1309−11;並びにW.Feniuk 及びP.P.A.Humphrey,Drug Development Re search,1992,26,235−240参照)。 最近、分子クローニング法によって、ヒト5−HT1様即ち5−HT1D受容体 が2つの異なるサブタイプとして存在することが示された。これらのサブタイプ は、5−HT1D α(又は5−HT1D-1)及び5−H61D β(又は5−HT1D-2) と称されており、それらのアミノ酸配列が WO−A−91/17174号に開示・クレームされている。 ヒトの5−HT1D α受容体サブタイプは、硬膜の感覚末端に存在すると考えら れている。5−HT1D αサブタイプを刺激すると、片頭痛の頭痛の原因であると 言われている炎症性神経ペプチドの放出が抑制される。一方、ヒト5−HT1D β 受容体サブタイプは、主として血管及び脳に存在し、従って、大脳動脈及び冠動 脈の収縮並びにCNS作用の調節に関与すると考えられる。 ヒトに、基本型の5−HT1Dアゴニストであるスマトリプタン(sumatr iptan)(GR43175号)を治療に必要な量投与すると、心血管にある 種の副作用が出現することが知られている(例えば、F.Willettら,B r.Med.J.,1992,304,1415;J.P.Ottervang erら,The Lancet,1993,341,861−2;及びD.N. Bateman,The Lancet,1993,341,221−4参照) 。スマトリプタンは、ヒトの5−HT1D αと5−HT1D βの受容体サブタイプの 区別が殆ど出来ず(WO−A−91/17174号、表1参照)、また、5 −HT1D βサブタイプが最も密接な関係を有するのは血管であることから、スマ トリプタンを用いた場合に認められる心血管副作用は、5−HT1D β受容体サブ タイプの刺激に起因し得ると考えられる。従って、5−HT1D βサブタイプには あまり作用せずに、選択的に5−HT1D α受容体サブタイプと相互作用し得る化 合物は、サブタイプ非選択的5−HT1D受容体アゴニスト関連の望ましくない心 血管副作用及び他の副作用を全く又は殆ど起こさせないだけでなく、有効レベル の抗片頭痛活性を保持し得ると考えられる(G.W.Rebeckら,Proc .Natl.Acad.Sci.USA,1994,91,3666−9参照) 。 従って、選択的5−HT1様受容体アゴニストである本発明の化合物は、片頭 痛及び関連症状、例えば、群発頭痛、慢性発作性片頭痛、血管障害関連頭痛、緊 張性頭痛及び小児性片頭痛の治療に有用である。特に、本発明の化合物は、ヒト 5−HT1D α受容体サブタイプの有効なアゴニストである。さらに、本発明の化 合物は、5−HT1D α受容体サブタイプに対して、5−HT1D β受容体サブタイ プの10倍以上の選択的親和性を有していることが知見されており、 従って、該化合物は、サブタイプ非選択的5−HT1D受容体アゴニスト関連のも のと比べて副作用の出現が少ないと考えられる。 数種の別の置換5員ヘテロ芳香族化合物が、公開されたヨーロッパ特許出願第 0438230号、同第0494774号及び同第0497512号、並びに公 開された国際特許出願第93/18029号、同第94/02477号及び同第 94/03446号に記載されている。これらの刊行物に記載されている化合物 は、5−HT1様受容体のアゴニストであり、従って、片頭痛及び関連症状の治 療に特に有用であると述べられている。しかし、これらの刊行物のいずれにも、 本発明が提供する置換ピペラジン誘導体については開示も示唆もされていない。 EP−A−0548813号に、片頭痛を含む血管又は血管関連頭痛の治療を 提供すると述べられているインドール−3−イルアルキルピペラジンのアルコキ シピリジン−4−イル及びアルコキシピリミジン−4−イル誘導体類が記載され ている。しかし、EP−A−0548813号には、アルコキシピリジン又はア ルコキシピリミジン置換基を任意の他の置換基で置換することや、ピペラジン核 の炭 素原子を低級アルキル以外のもので置換することについては開示も示唆もされて いないし、実際、該刊行物には、インドール部分の5位に特定された範囲の置換 基を任意置換5員ヘテロ芳香族環で首尾良く置換し得ることも示唆されていない 。 また、50nM以下の5−HT1D α受容体結合親和性(1C50)を有し、且つ 5−HT1D α受容体サブタイプに対して5−HT1D βサブタイプの10倍以上の 選択的親和性を有するサブタイプ選択的5−HT1D受容体アゴニストは上記従来 技術のいずれにも開示されていない。 1995年11月30日に公開されたWO−A−95/32196号には、5 −HT1D受容体のαサブタイプ選択的アゴニストとして1群の置換ピペラジン、 ピペリジン及びテトラヒドロピリジン誘導体が記載されている。しかし、該刊行 物には、ピペラジン核の炭素原子のうちの1つに置換基を有するピペラジン誘導 体については開示も示唆もされていない。 本発明の化合物は、50nM以下、典型的には10nM以下、好ましくは1n M以下のヒト5−HT1D α受容体結合親和性(1C50)を有し、且つヒト5−H T1D α受容 体サブタイプに対して5−HT1D βサブタイプの10倍以上、典型的には50倍 以上、好ましくは100倍以上の選択的親和性を有するサブタイプ選択的5−H T1D受容体アゴニストである。 本発明は、式I: 〔式中、Zは、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、チアゾール、イ ソオキサゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ピラゾール、オキサジアゾー ル、チアジアゾール、トリアゾール及びテトラゾールから選択される任意に置換 された5員ヘテロ芳香族環を表し; Eは、化学結合又は1〜4個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝鎖のアルキレ ン鎖を表し; Qは、場合によって任意の位置でヒドロキシ基で置換された、1〜6個の炭素 原子を含む直鎖又は分枝鎖のアルキレン鎖を表し; Uは、窒素又はC−R2を表し; Vは、酸素、硫黄又はN−R3を表し; Rは、式−W−R1の基を表し; Wは、カルボニル基(C=O)、又は1〜4個の炭素原子を含む直鎖若しくは 分枝鎖のアルキレン鎖を表し; R1は、−ORx、−OCORx、−OCONRxy、−NRxy、−NRzCO Rx又は−NRzCONRxyを表し; Rx及びRyは独立に、水素、炭化水素又は複素環式基を表すか、あるいは、Rx とRyは一緒になってC2-6アルキレン基を表し; Ra及びRzは独立に、水素、炭化水素又は複素環式基を表し; R2及びR3は独立に、水素又はC1-6アルキルを表す〕の化合物又はその塩若 しくはプロドラッグを提供する。 本発明はさらに、Wが1〜4個の炭素原子を含む直鎖又は分枝鎖のアルキレン 鎖を表す上記定義の式Iの化合物又はその塩若しくはプロドラッグを提供する。 上記式Iの化合物中の5員ヘテロ芳香族環Zは、1個又は可能な場合には2個 の置換基で任意に置換し得る。Zがオキサジアゾール、チアジアゾール又はテト ラゾール環を 表す場合には置換基は1個に限られ、それ以外の場合には、5員環ヘテロ芳香族 環Zの周りに1個又は2個の任意の置換基が存在し得ることが理解されよう。5 員ヘテロ芳香族環Z上の適当な置換基の例としては、C1-6アルキル、C2-6アル ケニル、C2-6アルキニル、C3-7シクロアルキル、アリール、アリール(C1-6 )アルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリール( C1-6)アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6アルキルチオ、アミノ、C1-6アルキ ルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、ハロゲン、シアノ又はトリフルオロメ チルが挙げられる。 医薬として用いる場合、式Iの化合物の塩は医薬上許容し得る塩である。しか し、他の塩も本発明の化合物又はその医薬上許容し得る塩の製造に有用であり得 る。本発明の化合物の適当な医薬上許容し得る塩には、例えば、本発明の化合物 の溶液と、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、 酢酸、安息香酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、炭酸又はリン酸のような医薬上 許容し得る酸の溶液とを混合して形成し得る酸付加塩が含まれる。さらに、本発 明の化合物が酸性部分を有している場合、そ の適当な医薬上許容し得る塩は、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム又はカリ ウム塩;アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム又はマグネシウム塩;及び適 当な有機リガンドと共に形成された塩、例えば、第4級アンモニウム塩が含まれ 得る。 本明細書に用いられている用語「炭化水素」には、18個まで、適当には15 個まで、好都合には12個までの炭素原子を含む、直鎖、分枝鎖及び環式基が含 まれる。適当な炭化水素基としては、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6 アルキニル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキル(C1-6)アルキル、 アリール及びアリール(C1-6)アルキルが挙げられる。 本明細書に用いられている用語「複素環式基」には、最大18個の炭素原子と 、好ましくは、酸素、窒素及び硫黄から選択される少なくとも1個のヘテロ原子 とを含む環式基が含まれる。複素環式基は、15個まで、好都合には12個まで の炭素原子を含むのが適当であり、炭素を介して結合しているのが好ましい。適 当な複素環式基の例としては、C3-7ヘテロシクロアルキル、C3-7ヘテロシクロ アルキル(C1-6)アルキル、ヘテロアリール及びヘテ ロアリール(C1-6)アルキル基が挙げられる。 適当なアルキル基には、1〜6個の炭素原子を含む直鎖及び分枝鎖のアルキル 基が含まれる。典型的な例としては、メチル及びエチル基、並びに直鎖又は分枝 鎖のプロピル及びブチル基が挙げられる。特定のアルキル基は、メチル、エチル 、n−プロピル、イソプロピル及びt−ブチルである。 適当なアルケニル基には、2〜6個の炭素原子を含む直鎖及び分枝鎖のアルケ ニル基が含まれる。典型的な例としてはビニル及びアリル基が挙げられる。 適当なアルキニル基には、2〜6個の炭素原子を含む直鎖及び分枝鎖のアルキ ニル基が含まれる。典型的な例としては、エチニル及びプロパルギル基が挙げら れる。 適当なシクロアルキル基には、3〜7個の炭素原子を含む基が含まれる。特定 のシクロアルキル基は、シクロプロピル及びシクロヘキシルである。 特定のアリール基にはフェニル及びナフチルが含まれる。 特定のアリール(C1-6)アルキル基には、ベンジル、フェネチル、フェニル プロピル及びナフチルメチルが含まれる。 適当なヘテロシクロアルキル基には、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジ ニル、ピペラジニル及びモルホリニル基が含まれる。 適当なヘテロアリール基としては、ピリジル、キノリル、イソキノリル、ピリ ダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラニル、フリル、ベンゾフリル、ジベ ンゾフリル、チエニル、ベンズチエニル、ピロリル、インドリル、ピラゾリル、 インダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル 、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ト リアゾリル及びテトラゾリル基が挙げられる。 本明細書に用いられている用語「ヘテロアリール(C1-6)アルキル」には、 フリルメチル、フリルエチル、チエニルメチル、チエニルエチル、オキサゾリル メチル、オキサゾリルエチル、チアゾリルメチル、チアゾリルエチル、イミダゾ リルメチル、イミダゾリルエチル、オキサジアゾリルメチル、オキサジアゾリル エチル、チアジアゾリルメチル、チアジアゾリルエチル、トリアゾリルメチル、 トリアゾリルエチル、テトラゾリルメチル、テトラゾリルエチル、ピリジルメチ ル、ピリジルエチル、ピリミジニルメチ ル、ピラジニルメチル、キノリルメチル及びイソキノリルメチルが含まれる。 炭化水素基及び複素環式基は、C1-6アルキル、アダマンチル、フェニル、ハ ロゲン、C1-6ハロアルキル、C1-6アミノアルキル、トリフルオロメチル、ヒド ロキシ、C1-6アルコキシ、アリールオキシ、ケト、C1-3アルキレンジオキシ、 ニトロ、シアノ、カルボキシ、C2-6アルコキシカルボニル、C2-6アルコキシカ ルボニル(C1-6)アルキル、C2-6アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボ ニルオキシ、C2-6アルキルカルボニル、アリールカルボニル、C1-6アルキルチ オ、C1-6アルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホニル、アリールスルホニ ル、−NRvw、−NRvCORw、−NRvCO2w、−NRvSO2w、−CH2 NRvSO2w、−NHCONRvw、−CONRvw、−SO2NRvw及び −CH2SO2NRvw〔ここで、Rv及びRwは独立に、水素、C1-6アルキル、 アリール又はアリール(C1-6)アルキルを表すか、あるいは、RvとRwは一緒 になってC2-6アルキレン基を表す〕から選択される1個以上の基で任意に置換 され得る。 RxとRy、又はRvとRwが一緒になって、C2-6アルキレン基を表す場合、該 基は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンタメチレン又はヘキサメチレン基 、好ましくはブチレン又はペンタメチレンであってよい。 本明細書に用いられている用語「ハロゲン」には、フッ素、塩素、臭素及びヨ ウ素、特にフッ素が含まれる。 本発明はその範囲内に上記式Iの化合物のプロドラッグを包含する。一般に、 そのようなプロドラッグは、所要の式Iの化合物にin vivoで容易に変換 され得る式Iの化合物の官能誘導体である。適当なプロドラッグ誘導体の慣用的 な選択及び製造手順は、例えば、Design of Prodrugs,H. Bundgaard編,Elsevier,1985に記載されている。 本発明の化合物が少なくとも1つの不斉中心を有している場合、該化合物は鏡 像異性体として存在し得る。本発明の化合物が2つ以上の不斉中心を有している 場合、該化合物はさらに、ジアステレオ異性体としても存在し得る。そのような 異性体及びその任意の比率の混合物も全て本発明の範囲内に包含されるものとす る。 式I中、任意に置換された5員ヘテロ芳香族環Zは、1, 3−オキサゾール、1,3−チアゾール、イミダゾール、1,2,4−オキサジ アゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、1, 3,4−チアジアゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾー ル又はテトラゾール環であるのが適当である。該環は、1,3−オキサゾール、 1,3−チアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,2,4−チアジアゾ ール又は1,2,4−トリアゾール環、特に、1,2,4−トリアゾール−1− イル又は1,2,4−トリアゾール−4−イル部分であるのが好ましい。 該5員ヘテロ芳香族環Zは置換されていないのが適当である。典型的にZ部分 に結合し得る任意の置換基の例には、メチル、エチル、ベンジル及びアミノが含 まれる。 同一でも異なっていてもよいE、Q及びWが直鎖又は分枝鎖のアルキレン鎖を 表す場合、該鎖は、例えば、メチレン、エチレン、1−メチルエチレン、プロピ レン、2−メチルプロピレン又はブチレンであってよい。さらに、アルキレン鎖 Qは、任意の位置でヒドロキシ基で置換されて、例えば、2−ヒドロキシプロピ レン又は2−ヒドロキシメチル−プロピレン鎖Qを生成し得る。さらに、Eは、 Zが 中心融合二環式ヘテロ芳香族環系のベンゾ部分に直接結合しているような化学結 合を表し得る。 Eは化学結合又はメチレン結合を表すのが適当である。 Qはプロピレン結合を表すのが適当である。 本発明の式Iの化合物は、式IAのインドール、ベンゾフラン若しくはベンズ チオフェン誘導体、又は式IBのインダゾール誘導体: (式中、Z、E、Q、V、R、Ra、R2及びR3は上記定義の通りである) であるのが適当である。 本発明の化合物は、式IC: (式中、Z、E、Q、V、R、Ra、R2及びR3は上記定義の通りであり、特に 、R2及びR3は共に水素である) のインドール誘導体であるのが好ましい。 Wは、カルボニル基又はメチレン結合を表すのが適当である。より特定的には 、Wはメチレン結合を表す。 Rx及びRyは独立に、水素、C1-6アルキル、アリール、アリール(C1-6)ア ルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール(C1-6)アルキルを表すのが適当 であり、これらの基はいずれも、典型的には、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、 アミノ、C2-6アルキルカルボニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ及び C1-6アルキルアミノスルホニルメチルから選択される1個の以上の置換基で任 意に置換されていてもよい。 特定のRx及びRyには、水素、メチル、ベンジル、メトキシ−ベンジル、アセ チルアミノ−ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル、2−ヒドロ キシ−1−フェニルエチル、1−(アセチルアミノ−フェニル)エチル、2−( アセチルアミノ−フェニル)エチル、1−ヒドロキシ−3−フェニルプロプ−2 −イル、1−ヒドロキシ−1−フェニルプロプ−2−イル、フリルメチル、チエ ニ ルメチル及びピリジルメチルが含まれる。より特定的には、Rx及びRyは独立に 、水素、メチル又はベンジルを表し得る。 置換基R1の適当なものには、ヒドロキシ、ベンジルオキシ、メトキシ−ベン ジルオキシ、ピリジルメトキシ、アミノ、メチルアミノ、ベンジルアミノ、N− (アセチルアミノ−ベンジル)アミノ、N−(1−フェニルエチル)−アミノ、 N−(2−フェニルエチル)−アミノ、N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエ チル)−アミノ、N−[1−(アセチルアミノ−フェニル)エチル]−アミノ、 N−[2−(アセチルアミノ−フェニル)エチル]−アミノ、N−(1−ヒドロ キシ−3−フェニルプロプ−2−イル)−アミノ、N−(1−ヒドロキシ−1− フェニルプロプ−2−イル)−アミノ、N−(フリルメチル)−アミノ、N−( ピリジルメチル)−アミノ、ジメチルアミノ、N−ベンジル−N−メチルアミノ 、N−(アセチルアミノ−ベンジル)−N−メチルアミノ、N−(2−ヒドロキ シ−1−フェニルエチル)−N−メチルアミノ、N−[2−(アセチルアミノ− フェニル)エチル]−N−メチルアミノ、N−メチル−N−(チエニルメチル) −アミノ及びアセチル アミノが含まれる。特定のR1には、ヒドロキシ、ベンジルアミノ、ジメチルア ミノ、N−ベンジル−N−メチルアミノ及びアセチルアミノが含まれる。 特定の基Rには、ヒドロキシメチル、ベンジルオキシメチル、ベンジルアミノ メチル、N−(アセチルアミノ−ベンジル)−アミノメチル、N−(1−フェニ ルエチル)−アミノメチル、N−(2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル)−ア ミノメチル、N−[1−(アセチルアミノ−フェニル)エチル]−アミノメチル 、N−(フリルメチル)−アミノメチル、N−(ピリジルメチル)−アミノメチ ル、ジメチルアミノメチル、N−ベンジル−N−メチル−アミノメチル、N−( アセチルアミノ−ベンジル)−N−メチル−アミノメチル、N−ベンジル−N− メチルアミノカルボニル及びアセチルアミノメチルが含まれる。より特定的には 、Rは、ヒドロキシメチル、ベンジルアミノメチル、ジメチルアミノメチル、N −ベンジル−N−メチルアミノカルボニル又はアセチルアミノメチルを表し得る 。 Ra及びRzの適当なものには、水素、メチル及びベンジルが含まれる。Raは 、水素、メチル又はベンジルであるのが適当である。Rzは水素が適当である。 R2及びR3は独立に、水素又はメチル、特に水素を表すのが適当である。 本発明の化合物の特定のサブクラスは、式II: 〔式中、mは、0、1、2又は3、好ましくは0又は1であり; nは、2、3又は4、好ましくは3であり; Aは、窒素又はCHを表し; Bは、窒素又はC−R5を表し; Xは、酸素又はN−R12を表し; R4及びR5は独立に、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C3-7シクロ アルキル、アリール、アリール(C1-6)アルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル 、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C1-6)アルキル、C1-6アルコキシ、C1- 6 アルキルチオ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、 ハロゲ ン、シアノ又はトリフルオロメチルを表し; R6は、水素、C1-6アルキル、アリール(C1-6)アルキル又はヘテロアリー ル(C1-6)アルキルを表し; R11及びR12は独立に、水素、C1-6アルキル、C2-6アルキルカルボニル、ア リール、アリール(C1-6)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール(C1 -6 )アルキル(これらの基はいずれも任意に置換されていてよい)を表す〕 の化合物並びにその塩及びプロドラッグにより表される。 基R11及びR12上の適当な任意置換基の例としては、ハロゲン、シアノ、トリ フルオロメチル、ヒドロキシ、C1-6アルコキシ、C2-6アルキルカルボニル、ア ミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、C2-6アルキルカル ボニルアミノ、C1-6アルキルスルホニルアミノ及びC1-6アルキルアミノスルホ ニルメチルが挙げられる。 特定のR4及びR5には、水素、メチル、エチル、ベンジル及びアミノ、特に水 素が含まれる。 特定のR6には、水素、メチル、ベンジル及びピリジルメチル、特にメチル又 はベンジルが含まれる。 上記式IIの化合物の1つの実施態様において、R6は、水素、アリール(C1-6 )アルキル又はヘテロアリール(C1-6)アルキルを表す。 特定のR11及びR12には、水素、メチル、アセチル、ベンジル、メトキシ−ベ ンジル、アセチルアミノ−ベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチル 、2−ヒドロキシ−1−フェニルエチル、1−(アセチルアミノ−フェニル)エ チル、2−(アセチルアミノ−フェニル)エチル、1−ヒドロキシ−3−フェニ ルプロプ−2−イル、1−ヒドロキシ−1−フェニルプロプ−2−イル、フリル メチル、チエニルメチル及びピリジルメチルが含まれる。より特定的には、R11 及びR12は独立に、水素、メチル、アセチル又はベンジルを表し得る。 本発明の範囲内の特定の化合物には: 4−ベンジル−2−ヒドロキシメチル−1−[3−(5−(1,2,4−トリ アゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン; 4−ベンジル−3−ヒドロキシメチル−1−[3−(5−(1,2,4−トリ アゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン; 2−アセトアミドメチル−4−ベンジル−1−[3−(5−(1,2,4−ト リアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン ; 3−(N−ベンジルアミノメチル)−4−メチル−1−[3−(5−(1,2 ,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピ ペラジン; 3−(N−ベンジル−N−メチルアミノカルボニル)−4−メチル−1−[3 −(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イ ル)プロピル]ピペラジン; 4−ベンジル−3−(N,N−ジメチルアミノメチル)−1−[3−(5−( 1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピ ル]ピペラジン 並びにその塩及びプロドラッグが含まれる。 本発明はさらに、医薬上許容し得る担体と組み合わせて1種以上の本発明化合 物を含む医薬組成物を提供する。これらの組成物は、経口、非経口、経鼻、舌下 若しくは経腸投与するため、又は吸入若しくは通気法により投与するための、錠 剤、丸剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、滅菌非経 口溶剤若しくは懸濁剤、目盛り付きエアゾール若しくは液体噴射剤、ドロップ剤 、アンプル剤、自動注入装置又は座薬のような単位剤形であるのが好ましい。錠 剤のような固体組成物の製造には、主要有効成分を、医薬担体、例えば、コーン スターチ、ラクトース、スタロース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ス テアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウム又はガム類のような慣用の錠剤化 成分、及び例えば水のような他の医薬稀釈剤と混合して、本発明の化合物又はそ の医薬上許容し得る塩の均一な混合物を含む固体予備配合組成物を形成する。こ れらの予備配合組成物を均一と称する場合、それは、該組成物が錠剤、丸剤及び カプセル剤のような等しく有効な単位剤形に容易に細分され得るように、該有効 成分が組成物全体に均一に分散されることを意味する。次いで、該固体予備配合 組成物を、本発明の有効成分を0.1〜約500mg含む上記タイプの単位剤形 に細分する。典型的な単位剤形は、1〜100mg、例えば、1、2、5、10 、25、50又は100mgの有効成分を含有する。本発明の新規な組成物の錠 剤又は丸剤は、作用の持続という利点が得られる剤形を提供するように、コーテ ィングするか又は製剤し得る。例えば、 該錠剤又は丸剤を、内部投薬成分と外部投薬成分とから構成し、後者を前者を覆 う外被の形態とすることができる。これら2つの成分は、胃での崩壊を妨げる役 を果たし、内部成分を十二指腸にそのまま通過させ得るか又は放出を遅延させ得 る腸溶層によって分離することができる。そのような腸溶層又はコーティング用 には、多くの高分子酸及び高分子酸とシェラック、セチルアルコール及び酢酸セ ルロースのような物質との混合物を含む多様な物質を用いることができる。 経口又は注射投与用に本発明の新規な組成物を混和し得る液体形態には、水性 溶剤、適当に着香したシロップ剤、水性若しくは油性の懸濁剤、及び綿実油、ゴ マ油、椰子油又は落花生油のような食用油を含む着香エマルション、並びにエリ キシル剤及び類似の医薬ビヒクルが含まれる。水性懸濁剤用に適当な分散剤又は 懸濁化剤には、トラガカント、アカシア、アルキン酸塩、デキストラン、ナトリ ウムカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルピロリドン又 はゼラチンのうな合成及び天然ガム類が含まれる。 片頭痛の治療に適当な用量レベルは、1日当たり、約0. 01〜250mg/kg、好ましくは、約0.05〜100mg/kg、特に、 約0.05〜5mg/kgである。該化合物は、1日1〜4回の投薬計画に基づ いて投与し得る。 Raが水素以外である本発明の化合物は、式III: (式中、Z、E、Q、U、V及びRは上記定義の通りである) の化合物にRa部分を結合するステップを含む方法により製造し得る。 式IIIの化合物へのRa部分の結合は、アルキル化のような標準法によって行う のが都合がよい。その1つの例は、典型的には、例えば、N,N−ジメチルホル ムアミド中の水素化ナトリウム若しくは炭酸カリウム又はアセトニトリル中のト リエチルアミンのような塩基性条件下で、例えば、ヨウ化ベンジルのようなアリ ール(C1-6)アルキルハ ロゲン化物で処理するステップを含む。別の例は、典型的には、炭酸ナトリウム 及びヨウ化ナトリウムの存在下に、1,2−ジメトキシエタンのような適当な溶 媒中で、式IIIの化合物を、2−(4−シアノフェニル)エチルメタンスルホナ ートのようなアリール(C1-6)アルキルメシラートで処理するステップを含む 。 あるいは、該Ra部分は、還元的アルキル化法により結合させるのが都合がよ い。この方法は、シアノホウ水素化ナトリウムのような還元剤の存在下に、上記 に定義された所要の式IIIの化合物を適切なアルデヒド、例えば、ホルムアルデ ヒド、ベンズアルデヒド、フルフルアルデヒド又はチオフェンカルボキシアルデ ヒドで処理するステップを含むのが適当である。 Raが水素を表す上記定義の式ICのインドール誘導体に対応する、UがC− R2を表し、VがN−R3を表す上記式IIIの化合物は、式IV: (式中、Z及びEは上記定義の通りである)の化合物と、式V: (式中、R、R2及びQは上記定義の通りであり、RPはアミノ保護基を表す) の化合物又はそのカルボニル保護形態物とを反応させ、必要なら、その後で、標 準法に従ってN−アルキル化してR3部分を導入し、次いで、アミノ保護基RPを 除去するステップを含む方法により製造し得る。 周知のフィッシャーのインドール合成の一例である化合物IVと化合物Vの反応 は、穏和な酸性条件下、例えば、4%硫酸の存在下で還流させながら試薬を加熱 して行うのが適当である。 式Vの化合物の適当なカルボニル保護形態物には、ジメチルアセタール又はケ タール誘導体が含まれる。 式Vの化合物の保護基RPは、t−ブトキシカルボニル(BOC)のようなカ ルバモイル部分であるのが適当であ り、好都合なことには、該部分は、必要に応じて、穏和な酸性条件下に処理して 除去し得る。実際、一般にフィッシャーのインドール合成反応の酸性条件は、B OC基を除去するのに十分である。 化合物IVと化合物Vのフィッシャーの反応は、1ステップで行ってもよいし、 又は、先ず低温下に非環化ステップにより、式VI: (式中、Z、E、Q、R、R2及びRPは上記定義の通りである) の中間体を得、次いで、適当な試薬、例えば、ポリリン酸エステルを用いる環化 ステップを介して反応を進めてもよい。 式Vの中間体又はそのカルボニル保護形態物は、式VIIの化合物又はそのカル ボニル保護形態物と、式VIIIの化合物: (式中、Q、R、R2及びRPは上記定義の通りであり、L1は、適当な離脱基を 表す) とを反応させることにより製造し得る。 離脱基L1は、ハロゲン原子、例えば、塩素又は臭素が適当である。 L1がハロゲン原子を表す場合、化合物VIIと化合物VIIIの反応は、適当な溶媒 中で塩基性条件下に、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド中の炭酸カリウム 又はテトラヒドロフラン若しくはアセトニトリル中のトリエチルアミンを用いて 反応体を攪拌して実施するのが都合がよい。 あるいは、UがC−R2を表し、VがN−R3を表す本発明の化合物、即ち、上 記定義の式ICのインドール誘導体は、化合物IVと化合物Vの反応について上記 した条件と類似の条件下に、上記定義の式IVの化合物と、式IX: (式中、Q、R、Ra及びR2は上記定義の通りである) の化合物又はそのカルボニル保護形態物とを反応させ、必 要なら、その後で、標準法に従ってN−アルキル化して、R3部分を導入するス テップを含む方法により製造し得る。 式Vの化合物に関して、式IXの化合物の適当なカルボニル保護形態物には、ジ メチルアセタール又はケタール誘導体が含まれる。アルキレン鎖Qがヒドロキシ 基で置換されている場合、該基を、化合物V及び化合物IXのカルボニル部分と縮 合させ、それによって、該カルボニル部分を環式ヘミアセタールの形態で保護し 得る。 化合物IVと化合物Vを反応させる場合と同様に、化合物IVと化合物IXのフィッ シャーの反応は、1ステップで実施してもよいし、又は、先ず低温での非環化ス テップにより、式X: (式中、Z、E、Q、R、Ra及びR2は上記定義の通りである) の中間体を得、次いで、適当な試薬、例えば、ポリリン酸エステルを用いる環化 ステップを介して反応を進めてもよい。 式IXの中間体又はそのカルボニル保護形態物は、化合物VIIと化合物VIIIの反 応について上記した条件と類似の条件下に、上記定義の式VIIの化合物又はその カルボニル保護形態物と、式XI: (式中、R及びRaは上記定義の通りである) の化合物とを反応させて製造し得る。 代替手順において、上記式IIIの化合物は、上記定義の式VIIIの化合物と、式 XII: (式中、Z、E、Q、U及びVは上記定義の通りであり、L2は適当な離脱基を 表す) の化合物とを反応させ、次いで、アミノ保護基RPを除去するステップを含む方 法により製造し得る。 同様に、上記定義の式Iの化合物は、上記定義の式XIの化合物と上記定義の 式XIIの化合物を反応させるステッ プを含む方法により製造し得る。 離脱基L2は、アルキルスルホニルオキシ又はアリールスルホニルオキシ基、 例えば、メタンスルホニルオキシ(メシルオキシ)又はp−トルエンスルホニル オキシ(トシルオキシ)が適当である。 L2がアルキルスルホニルオキシ又はアリールスルホニルオキシ基を表す場合 、化合物XIIと化合物VIII又はXIとの反応は、1,2−ジメトキシエタン又は イソプロピルアルコールのような適当な溶媒中、典型的には炭酸ナトリウム又は 炭酸カリウムのような塩基の存在下に、場合によって触媒量のヨウ化ナトリウム を添加して行うのが好都合である。 1つの代表的な方法において、式XII(式中、UはCHを表し、VはNHを表 し、L2はメシルオキシ又はトシルオキシ基を表す)の化合物は、以下の反応図 式(Larock及びYum,J.Am.Chem.Soc.1991,113 ,6689参照): (式中、Z、E、Qは上記定義の通りであり、L3はメシルオキシ又はトシルオ キシを表し、TESはトリエチルシリルの略号である) に示されているステップ順序に従って製造し得る。 該反応図式のステップ1において、ヨウ素原子をアミン部分に対してオルト位 置に導入するためには、典型的にはアセトニトリル中で、アニリン誘導体XIII を−塩化ヨウ素で処理する。ステップ2は、塩化リチウム及び炭酸ナトリウムの 存在下、適当にはN,N−ジメチルホルムアミド中、昇温下に、典型的には酢酸 パラジウム及びトリフェニルホスフィンを用いる、保護アセチレン誘導体TES −C≡C−Q−OTESとのパラジウム媒介カップリング反応を含む。次いでス テップ3で、理想的には、還流メタノール性塩酸中でTES部分を除去し、次い で、適当にはそれぞれ塩化メシル又は塩化トシルを用い、トリエチルアミン又は ピリジンのような塩基の存在下、典型的にはジクロロメタン/アセトニトリル中 でメシル化又はトシル化を行う。 別の代表的な方法では、式XII(式中、UはCHを表し、VはNHを表し、Q はプロピレン鎖を表し、L2はメシルオキシ又はトシルオキシ基を表す)の化合 物は、化合物IVと化合物Vとの反応について上記したフィッシャーの反応条件の 修正条件下に、3,4−ジヒドロ−2H−ピランと、上記定義の式IVの化合物又 はその塩とを反応させ、次いで、得られた3−ヒドロキシプロピルインドール誘 導体を、典型的には、標準条件下に塩化メシル又は塩化トシルで処理してメシル 化又はトシル化することにより製造し得る。 3,4−ジヒドロ−2H−ピランとのフィッシャーの反応は、ジオキサンのよ うな不活性溶媒中、有利には塩酸のような無機酸又は塩化亜鉛のようなルイス酸 の存在下に、溶媒の還流温度で、ヒドラジン誘導体IV又はその酸付加塩、典型的 には塩酸塩を加熱して行うのが適当である。 他の手順においては、上記定義の式IB(式中、Raは水素を表す)のインダゾ ール誘導体に対応する上記式III(式中、Uは窒素を表し、VはN−R3を表す)の 化合物は、式XIV: (式中、Z、E、Q、R及びRPは上記定義の通りであり、D1は容易に置換し得 る基を表す) の化合物を環化し、必要なら、その後で、標準法に従ってN−アルキル化してR3 部分を導入し、次いで、アミノ保護基RPを除去するステップを含む方法により 製造し得る。 同様に、Uが窒素を表し、VがN−R3を表す式Iの化合物、即ち、上記定義 の式IBのインダゾール誘導体は、式XV: (式中、Z、E、Q、R、Ra及びD1は上記定義の通りである) の化合物を環化するステップを含む方法により製造し得る。 化合物XIV及び化合物XVの環化は、適当な有機溶媒中昇温で、例えば、m− キシレンと2,6−ルチジンとの混 合物中約140℃の温度で行うのが都合がよい。 式XIV及びXVの化合物中で容易に置換し得る基D1は、C1-4アルカノイルオ キシ基、好ましくはアセトキシを表すのが適当である。D1がアセトキシを表す 場合、所望の式XIV又はXVの化合物は、有利にはピリジン中、溶媒の還流温度 で、式XVI: (式中、Z、E、Q及びRは上記定義の通りであり、Rtは上記定義の基Raに対 応するか、又はRtは、Rpについて定義のアミノ保護基若しくはその保護誘導体 、好ましくはN−ホルミル保護誘導体を表す) のカルボニル化合物を、塩酸ヒドロキシルアミンで処理し、次いで、有利には触 媒量の4−ジメチルアミノピリンの存在下に、ジクロロメタン中、室温で、無水 酢酸でアセチル化することにより有利に製造し得る。 式XVIの中間体のN−ホルミル保護誘導体は、式XVII: (式中、Z、E、Q、R及びRtは上記定義の通りである) の対応インドール誘導体をオゾン分解し、次いで、有利にはジメチルスルフィド を用いて還元処理することにより有利に製造し得る。 式XVIIのインドール誘導体は、添付実施例に記載のものに類似の方法又は当 業界において周知の手順に従って製造し得る。 さらに別の手順においては、式IA(式中、Vはそれぞれ酸素又は硫黄であり 、Raは水素である)のベンゾフラン又はベンズチオフェン誘導体に対応する上 記式III(式中、UはC−R2を表し、Vは酸素又は硫黄を表す)の化合物は、式X VIII: (式中、Z、E、Q、R、R2及びRpは上記定義の通りであり、V1は酸素又は 硫黄を表す) の化合物を環化し、次いで、アミノ保護基RPを除去するステップを含む方法に より製造し得る。 また、UがC−R2を表し、Vが酸素又は硫黄を表す式Iの化合物、即ち、上 記式IAのベンゾフラン又はベンズチオフェン誘導体は、式XIX: (式中、Z、E、Q、R、Ra,R2及びV1は上記定義の通りである) の化合物を環化するステップを含む方法により製造し得る。 化合物XVIII及び化合物XIXの環化は、ポリリン酸又はポリリン酸エステルを 用い、有利には昇温下に行うのが都合がよい。 式XVIIIの化合物及び式XIXの化合物は、式XXの化合物と式XXIの化合物 : (式中、Z、E、Q、R、R2、V1及びRtは上記定義の通りであり、Halは ハロゲン原子を表す) を反応させることにより製造し得る。 上記反応は、水酸化ナトリウムのような塩基の存在下に実施するのが都合がよ い。 式XXのヒドロキシ及びメルカプト誘導体は、当業者には容易に明らかな多様 な方法で製造することができる。そのような方法の1つがEP−A−04975 12号に記載されている。 上記式IVのヒドラジン誘導体は、EP−A−0438230号及びEP−A− 0497512号に記載のものに類似の方法に従って製造することができ、式X IIIのアニリン誘導体も同様に製造することができる。 式VII、式VIII、式XI、式XXIの出発物質が市販されていない場合、該化 合物は、添付実施例に記載のものに類似の方法又は当業界で周知の標準的手順に 従って製造し得る。 先ず、上記のいずれかの方法で式Iの化合物を得、適切な場合には、その後で 、該化合物を、当業界で公知の方法に従って別の式Iの化合物に合成し得ること が理解されよう。例えば、先ず、Rがヒドロキシメチルである式Iの化 合物を得、次いで、該化合物を、塩化メタンスルホニルを用いてメシル化し、次 いで、メチル基をアンモニアで置き換えて、対応する式I(式中、Rはアミノメ チルを表す)の化合物を得ることができる。次いで、該化合物を、適当には有機 塩基(例えばトリエチルアミン)中で低級ハロゲン化アシル(例えば塩化アセチ ル)を用いてアシル化し、それによって、Rがアシルアミノメチル基(例えばア セトアミドメチル)を表す式Iの化合物を得ることができる。さらに、先ず、R が最初に得られた式−CONRxyの基を表す式Iの化合物を得、該化合物を、 標準条件下に、適切な還元剤(例えばボラン−テトラヒドロフラン)で処理して 、対応する式I(式中、Rは−CH2NRxyを表す)の化合物に変換すること ができる。別の例としては、先ず、Raがベンジルを表す式Iの化合物を得、こ れを接触水素化法により対応する式IIIの化合物に変換し、次いで、該化合物を 、例えば上記のような標準的なアルキル化法を用いて別の式Iの化合物に変換し 得る。さらに、先ず、Ra部分がニトロで置換された式Iの化合物を得、該化合 物を、接触水素化法により対応するアミノ置換化合物に変換することができる。 次いで、該アミンを、例えば、適切な ハロゲン化アシル(例えば塩化アセチル)を用いてN−アシル化するか、又はイ ソシアン酸カリウムを用いてアミノカルボニル化して、対応する尿素誘導体を得 るか、あるいは、N,N−ジメチルホルムアミドアジンを用いて1,2,4−ト リアゾール−4−イル誘導体に変換し得る。また、先ず、R3が水素である式I の化合物を得、該化合物を、標準的なアルキル化法、例えば、典型的には塩基性 条件(例えば、ジメチルホルムアミド中の水素化ナトリウム又はアセトニトリル 中のトリエチルアミン)下に、ヨウ化アルキル(例えばヨウ化メチル)で処理す ることにより、R3がC1-6アルキルを表す式Iの化合物に変換することができる 。 本発明の化合物の上記製造法により立体異性体混合物が生成する場合、これら の異性体は、分取クロマトグラフィーのような慣用法により分離することができ る。本発明の新規な化合物は、ラセミ形態として製造することもできるし、エナ ンチオ特異的合成又は分割により個々の鏡像異性体として製造することもできる 。該新規な化合物は、例えば、分取HPLCのような標準法によるか、又は(− )−ジ−p−トルオイル−d−酒石酸及び/又は(+)−ジ− p−トルオイル−1−酒石酸のような光学的に活性な酸との塩を形成してジアス テレオ異性体ペアを形成し、次いで、分別結晶し、遊離塩基を再生させることに より、それらを構成する鏡像異性体に分割することができる。該新規な化合物は 、ジアステレオマーエステル又はアミドを形成し、次いでクロマトグラフィーに より分離し、キラル補体(chiral auxiliary)を除去すること により分割することもできる。 上記合成順序のいずれのステップにおいても、当該分子上の感受性又は反応性 基を保護することが必要であり且つ/又は望ましい場合がある。該保護は、Pr otective Groups in Organic Chemistry ,J.F.W.McOmie編,Plenum Press,1973;及びT .W.Greene & P.G.M.Wuts,Protective Gr oups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,1991に記載の保護基のような慣用の保護基によって行うこ とができる。保護基は、当業界において公知の方法を用い、都合のよい後続段階 で除去し得る。 以下の実施例は、本発明の化合物の製造法を示す。 本発明の化合物は、5−HT1D α受容体サブタイプに強力且つ選択的に結合し 、フォルスコリン(forskolin)により刺激されるアデニリルシクラー ゼ活性を阻害し、ヒトクローン化受容体を発現するクローン細胞系由来の膜に対 する[35S]−GTPγSの結合を刺激する。5−HT1D α/5−HT1D βラジオリガンド結合 ヒト5−HT1D α及び5−HT1D β受容体を発現するチャイニーズハムスター 卵巣(CHO)クローン細胞系をPBS中で収穫し、Kinematica ポ リトロンを用い、50mM 氷冷Tris−HCl(室温でpH7.7)中でホ モジナイズし、48,000g、4℃で11分間遠心した。次いで、ペレットを 50mM Tris−HClに再懸濁した後、37℃で10分間インキュベート した。最後に組織を48,000g、4℃で11分間再遠心し、使用直前に、ペ レットをアッセイ緩衝液〔組成(mM):Tris−HCl 50、パルジリン 0.01、CaCl2 4;アスコルベート 0.1%;室温でpH7.7〕 に再懸濁して、所要量(0.2mgタンパク質/ml)を得た。飽和実験用には 0.02〜150nM [3H]− 5−HTの存在下に、また、置換実験用には2〜5nM[3H]−5−HTの存 在下に37℃で30分間インキュベーションを行った。最終アッセイ容量は1m lであった。5−HT(10μM)を用いて非特異的結合を明確にした。膜を添 加して反応を開始し、(0.3%PEI/0.5%Triton X中で予浸漬 した)Whatman GF/Bフィルターを通して急速濾過して反応を停止し 、次いで2×4mlの50mM Tris−HClで洗浄した。次いで、放射能 フィルターをLKBベータ又はWallacベータプレート計数器で計数した。 反復曲線あてはめ手順(iterative curve fitting r outine)を用いる非線形の最小二乗回帰分析により結合パラメーターを決 定し、該パラメーターから、各テスト化合物についてのIC50値(結合の50% 阻害に必要な化合物のモル濃度)を計算することができた。添付実施例の化合物 について得られた5−HT1D α受容体サブタイプに対する結合のIC50値はいず れの場合も50nM以下であった。さらに、添付実施例の化合物は全て、5−H T1D α受容体サブタイプに対して5−HT1D βサブタイプの10倍以上の選択的 親和性を有することが知見された。5−HT1D α/5−HT1D βアデニリルシクラーゼアッセイ J.Pharmacol.Exp.Ther.,1986,238,248に 記載の方法に本質的に従って実験を行った。ヒトクローン化5−HT1D α及び5 −HT1D β受容体を発現するCHOクローン細胞系をPBS中で収穫し、氷冷T ris HCl−EGTA緩衝液〔組成(mM):Tris−HCl 10、E GTA 1、室温でpH8.0〕中で、モーター駆動のテフロン/ガラス製ホモ ジナイサーを用いてホモジナイズし、氷上で30〜60分間インキュベートした 。次いで、組織を20,000g、4℃で20分間遠心し、上清を捨て、アッセ イ直前に、ペレットをTris HCl−EDTA緩衝液〔組成(mM):Tr is HCl 50、EDTA 5、室温でpH7.6〕に再懸濁した。α−[33 P]−ATPから[33P]−環状AMPへの変換率を測定してアデニリルシク ラーゼ活性を決定した。テスト化合物の存在下又は不在下に、フォルスコリン( 10μM)を添加するか又は添加せずに、50μlの最終容量中で、膜懸濁液の 10μlアリコートを、30℃で10〜15分間インキュベートした。インキュ ベ ーション緩衝液は、50mM Tris HCl(室温でpH7.6)、100 mM NaCl、30μM GTP、50μM 環状AMP、1mM ジチオト レイトール、1mM ATP、5mM MgCl2、1mM EGTA、1mM 3−イソブチル−1−メチルキサンチン、3.5mM クレアチニンホスフェ ート、0.2mg/mlのクレアチンホスホキナーゼ、0.5〜1μCi α− [33P]−ATP及び1nCi [3H]−環状AMPから構成した。膜を添加 してインキュベーションを開始し、次いで、30℃で5分間予備インキュベーシ ョンして、100μlのSDS〔組成(mM):ラウリル硫酸ナトリウム 2% 、ATP 45、環状AMP 1.3、室温でpH7.5〕を添加して反応を停 止した。ATP及び環状AMPは、二重カラムクロマトグラフィー系(Anal .Biochem.,1974,58,541)上で分離した。最小二乗曲線あ てはめプログラム(least squares curve fitting programme)ALLFIT(Am.J.Physiol.,1978 ,235,E97)を用いて機能パラメーターを決定し、該パラメーターから、 各テスト化合物についてのEmax値(最大作 用)及びEC50値(最大作用の50%阻害に必要な化合物のモル濃度)を得た。 このアッセイでテストした化合物のうち、添付実施例の化合物について得られた 5−HT1D α受容体のEC50はいずれの場合も500nM以下であった。また、 添付実施例の化合物は全て、5−HT1D α受容体サブタイプに対して、5−HT1D β サブタイプの10倍以上の選択性を有することが知見された。5−HT1D α/5−HT1D βGTPγS結合 Br.J.Pharmacol.,1993,109,1120に記載の方法 に本質的に従って実験を行った。ヒトクローン化5−HT1D α及び5−HT1D β 受容体を発現するCHOクローン細胞系をPBS中で収穫し、Kinemati caポリトロンを用い、10mM EDTA、pH7.4(室温)を含む20m M 氷冷HEPES中でホモジナイズした。次いで、膜を40,000g、4℃ で15分間遠心した。次いで、ペレットを、0.1mM EDTA、pH7.4 (室温)を含む20mM 氷冷HEPESに再懸濁し、40,000g、4℃で 15〜25分間再遠心した。次いで、膜を、5−HT1D α受容体をトランスフェ クトした細胞の場合は40μgタンパク質/mlの濃 度、また5−HT1D β受容体をトランスフェクトした細胞の場合は40〜50μ gタンパク質/mlの濃度で、アッセイ緩衝液〔組成(mM):HEPES 2 0、NaCl 100、MgCl2 10、パルジリン 0.01;アスコルベ ート 0.1%;室温でpH7.4〕に再懸濁した。次いで、膜懸濁液を1ml 容量中、GDP(5−HT1D α受容体をトランスフェクトした細胞の場合は10 0μM、5−HT1D β受容体をトランスフェクトした細胞の場合は30μM)及 びテスト化合物と共に30℃で20分間インキュベートし、次いで、氷上に移し てさらに15分間インキュベートした。次いで、[35S]−GTPγSを100 pMの最終濃度で加え、試料を30℃で30分間インキュベートした。膜を添加 して反応を開始し、WhatmanGF/Bフィルターを通して急速濾過して反 応を停止し、5mlの水で洗浄した。次いで、放射能フィルターをLKBベータ 計数器で計数した。反復曲線あてはめ手順を用いる非線形の最小二乗回帰分析に より機能パラメーターを決定し、該パラメーターから各テスト化合物についての Emax値(最大作用)及びEC50値(最大作用の50%阻害に必要な化合物のモ ル濃度)を得た。このアッセイでテス トした化合物のうち、添付実施例の化合物について得られた5−HT1D α受容体 のEC50値は、いずれの場合も500nM以下であった。また、テストした添付 実施例の化合物は全て、5−HT1D α受容体サブタイプに対して、5−HT1D β サブタイプの10倍以上の選択性を有することが知見された。 実施例1 4−ベンジル−2−ヒドロキシメチル−1−[3−(5−(1,2,4−トリア ゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン 1 .3シュウ酸水素塩 1.中間体1: ピペラジン−2−カルボン酸エチルエステルトリフルオロ酢酸 ステップ1N,N′−ジ−t−ブチルオキシカルボニルピペラジン−2−カ ルボン酸 ジオキサン/水(1:1;400ml)中のピペラジン−2−カルボン酸ジヒ ドロクロリド(10g,0.049mol)の攪拌溶液に、Na2CO3(31g ,0.249mol)及びジ−t−ブチルジカーボネート(23.6g,0.1 1mol)を室温で加えた。混合物を36時間 攪拌し、次いで、5M HClを加えて溶液のpHを7に調整した。溶媒を真空 蒸発させ、残留物を、CH2Cl2:MeOH:AcOH(90:10:1)を用 いるシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、無色の固体として標記化合物( 14.95g,92%)を得た(融点=231−233℃)。1H NMR(3 60MHz,CDCl3)δ1.44(9H,s),2.80−2.94(1H ,m),3.05−3.30(2H,m),3.72−4.10(2H,m), 4.52−4.80(2H,m)。ステップ2N,N′−ジ−t−ブチルオキシカルボニルピペラジン−2−カ ルボン酸エチルエステル CH2Cl2(120ml)中のN,N′−ジ−t−ブチルオキシカルボニルピ ペラジン−2−カルボン酸(4.6g,0.013mol)、1−(3−(ジメ チルアミノ)プロピル)−3−エチルカルボジイミドヒドロクロリド(3.2g ,0.016mol)、トリエチルアミン(2.2m1,0.016mol)及 び4−ピロリジノピリジン(0.23g,1,5mmol)の攪拌溶液に、エタ ノール(0.93ml,0.016mol)を加えた。混合物を一晩攪拌し、次 いで、混合物を水(2×50ml)、5%水性酢 酸(2×30ml)次いで水(2×50ml)で洗浄した。有機相を分離し、脱 水(Na2SO4)、蒸発させた。残留物を、石油:EtOAc(1:1)で溶離 するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、無色の油状物として標記エステ ル(3.3g,72%)を得た。1H NMR(360MHz,CDCl3)δ1 .28(3H,t,J=7.1Hz),1.44(9H,s),2.70−3. 32(3H,m),3.70−4.12(2H,m),4.14−4.26(2 H,m),4.46−4.76(2H,m)。MS(ES+)359(M+1) 。ステップ3ピペラジン−2−カルボン酸エチルエステルトリフルオロ酢酸塩 CH2Cl2(340ml)中のN,N′−ジ−t−ブチルオキシカルボニルピ ペラジン−2−カルボン酸エチルエステル(6.9g,0.019mol)及び トリフルオロ酢酸(34ml)の溶液を室温で7時間攪拌した。溶媒を真空除去 し、残留物をトルエン(2×100ml)及びエーテル(2×100ml)と共 沸蒸留した。得られた無色の固体(7.1g,95%)をエーテルですり砕き、 濾過して補集した(融点=185−187℃)。1H NM R(360MHz,d6−DMSO)δ1.25(3H,t,J=7.1Hz) ,3.04−3.18(2H,m),3.22−3.29(1H,m),3.3 9−3.46(2H,m),3.65(1H,dd,J=13.1及び3.5H z),4.25(2H,q,J=7.1Hz),4.33(1H,dd,J=1 0.8及び3.5Hz)。 2.中間体25−クロロペンタナールジメチルアセタール THF(500ml)中の5−クロロバレリルクロリド(23.7g,0.1 5mol)の溶液を−78℃に冷却し、THF中の水素化トリ(t−ブトキシ) アルミニウムリチウムの溶液(1M溶液183.2ml,0.18mol)を5 時間かけて滴下した。溶液を−78℃で16時間攪拌し、次いで、反応混合物を 1M HClでクエンチした。混合物を室温に温め、次いで、エーテル(3×2 00ml)で抽出した。合わせた有機層を飽和K2CO3溶液、水及びブラインで 洗浄し、次いで、脱水(Na2SO4)した。濾液を真空蒸発させ、無色の油状物 としてアルデヒドを得、これをさらに精製せずに次の反応に用いた。 該アルデヒドをメタノール(150ml)及び濃硫酸(0. 5ml)に溶解し、室温で一晩攪拌した。溶媒を真空除去し、残留物をエーテル に溶解した。有機層を飽和NaHCO3溶液、水及びブラインで洗浄した。次い で、有機層を脱水(Na2SO4)、蒸発させた。残留物をヘキサン:エーテル( 90:10)で溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、無色の油状 物として標記化合物(12.15g,49%)を得た。1H NMR(360M Hz,CDCl3)δ1.46−1.66(4H,m),1.78−1.85( 2H,m),3.32(6H,s),3.52−3.78(2H,m),4.3 6(1H,t,J=5.6Hz)。 3. 4−ベンジル−2−ヒドロキシメチルピペラジン メタノール(440ml)中の中間体1(22g,57mmol)、酢酸(9 .7ml,171mmol)及びシアノホウ水素化ナトリウム(7.16g,1 14mmol)の冷却(0℃)撹拌溶液に、ベンズアルデヒド(5.8ml,5 7mmol)を加えた。冷却浴を除去し、混合物を室温で3時間攪拌した。飽和 K2CO3溶液(200ml)を加え、混合物を15分間攪拌した。溶媒を蒸発さ せ、残留物をCH2Cl2(2×400ml)と水(500ml) に分配した。合わせた有機層を脱水(Na2SO4)、蒸発させた。残留物をCH2 Cl2:MeOH(95:5)で溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーに かけ、それぞれ7:1比の4−ベンジルピペラジン−2−カルボン酸メチルエス テルと対応エチルエステルの分離不能な混合物(5.33g,40%)を得た。 THF(120ml)中の該エステル(5.33g,22.8mmol)の溶 液に、LiAlH4(エーテル中1.0M溶液22.8ml)を−10℃で滴下 し、−10℃で2.5時間攪拌した。その後、飽和Na2SO4溶液(30ml) を加え、冷却浴を除去した。室温で10分間攪拌した後、混合物を濾過し、濾液 を蒸発させた。残留物をCH2Cl2:MeOH:NH3(90:8:1→60: 8:1)で溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、無色の油状物と して標記化合物(3.7g,78%)を得た。1H NMR(360MHz,C DCl3)δ1.89−1.95(1H,m),2.08−2.30(3H,m ),2.68−2.71(2H,m),2.86−3.04(3H,m),3. 45−3.60(4H,m),7.13−7.32(5H,m)。MS(ES+ )207(M+1)。 4. 4−ベンジル−2−ヒドロキシメチル−1−(5,5−ジメトキシペンチ ル)ピペラジン 1,2−ジメトキシエタン(30ml)中の4−ベンジル−2−ヒドロキシメ チルピペラジン(2.0g,9.7mmol)、中間体2(2.0g,12.1 mmol)、Na2CO3(1.54g,14.6mmol)及びヨウ化ナトリウ ム(1.6g,10.7mmol)の混合物を12時間加熱還流させた。次いで 、混合物を濾過し、濾液を蒸発させた。残留物をCH2Cl2(30ml)と水( 30ml)に分配した。有機層を分離し、脱水(Na2SO4)、蒸発させた。残 留物をCH2Cl2:MeOH(93:7)で溶離するシリカゲル上のクロマトグ ラフィーにかけ、オレンジ色の油状物として標記ピペラジン(2.19g,67 %)を得た。1H NMR(360MHz,CDCl3)δ1.33−1.65( 6H,m),2.41−2.77(8H,m),3.00−3.06(1H,m ),3.31(6H,s),3.48(2H,s),3.53(1H,d,J= 10.8Hz),3.91(1H,dd,J=11.3及び3.0Hz),4. 35(1H,t,J=5.7Hz),7.24−7.34(5H,m)。MS (ES+)337(M+1)。 5. 4−ベンジル−2−ヒドロキシメチル−1−[3−(5−(1,2,4− トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジ ンオキサレ−ト 4%H2SO4(8ml)中の4−ベンジル−2−ヒドロキシメチル−1−(5 ,5−ジメトキシペンチル)ピペラジン(245mg,0.73mmol)及び 4−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)フェニルヒドラジン(127mg ,0.73mmol)の混合物を一晩加熱還流させた。該溶液を飽和K2CO3溶 液で塩基性化し、nBuOH(2×30ml)で抽出した。合わせた有機層を蒸 発させ、残留物を、CH2Cl2:MeOH:NH3(90:10:1)で溶離す るシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、薄黄色の泡状物として標記化合物 (73mg,23%)を分離した。メタノール/水中のシュウ酸で処理して遊離 塩基をシュウ酸塩に変換した(融点=130−132℃)。 C25306O・1.3(C224)・0.3(H2O)・0.1(Et2O)の 元素分析:計算値:C,60. 01;H,6.15;N,15.00%;実測値:C,59.90;H,6.1 8;N,15.35%。1H NMR(360MHz,d6−DMSO)δ1.9 2−2.10(2H,m),2.36−2.46(2H,m),2.70−3. 06(6H,m),3.14−3.36(3H,m),3.57−3.72(4 H,m),7.24−7.40(7H,m),7.49(1H,d,J=8.6 Hz),7.79(1H,s),8.99(2H,s),11.19(1H,広 幅s)。 実施例2 2−アセトアミドメチル−4−ベンジル−1−[3−(5−(1,2,4−トリ アゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン 1.6シュウ酸水素塩 1. 2−アミノメチル−4−ベンジル−1−[3−(5−(1,2,4−トリ アゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン THF(3ml)中の4−ベンジル−2−ヒドロキシメチル−1−[3−(5 −(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プ ロピル]ピペ ラジン(110mg,0.23mmol)及びトリエチルアミン(64μl,0 .46mmol)の攪拌溶液に、−100℃で、メタンスルホニルクロリド(3 7μl,0.46mmol)を滴下した。冷却浴を除去し、混合物を25℃で3 0分間攪拌した。次いで、混合物をEtOAc(30ml)で稀釈し、飽和Na HCO3溶液(20ml)で洗浄した。有機層を分離、脱水(Na2SO4)、蒸 発させた。薄黄色の泡状物として粗メシラートを分離し、これをそのまま次の反 応に用いた。 該メシラートをメタノール性アンモニア(2.0M溶液、5ml)に溶解し、 溶液を封管中80℃で加熱した。6時間後、溶媒を真空除去し、残留物をn−ブ タノール(10ml)と飽和NaHCO3溶液(10ml)に分配した。有機層 を分離し、蒸発させた。残留物をCH2Cl2:MeOH:NH3(60:8:1 )で溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、薄黄色の油状物として 標記アミン(54mg,54%)を得た。1H NMR(360MHz,CDC l3)δ1.81−1.88(2H,m),2.13−2.20(2H,m), 2.31−2.37(3H,m),2.57−2.85(8H,m),3.38 (1 H,d,J=13Hz),3.44(1H,d,J=13Hz),7.05−7 .08(2H,m),7.16−7.24(5H,m),7.39(1H,d, J=8.5Hz),7.48(1H,d,J=2Hz),8.40(2H,s) ,8.52(1H,広幅s)。 2. 2−アセトアミドメチル−4−ベンジル−1−[3−(5−(1,2,4 −トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラ ジンオキサレート CH2Cl2(3ml)中の上記アミン(47mg,0.11mmol)の攪拌 溶液に0℃で塩化アセチル(CH2Cl2中の0.7M溶液0.16ml,0.1 1mmol)、次いでトリエチルアミン(15μl,0.11mmol)を加え た。冷却浴を除去し、溶液を25℃で1時間攪拌した。次いで、溶液をCH2C l2(10ml)で稀釈し、飽和NaHCO3溶液(10ml)で洗浄した。有機 層を分離し、脱水(Na2SO4)、蒸発させた。残留物をCH2Cl2:MeOH (90:10)で溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、無色の油 状物として標記アセトアミド(18mg,35%)を得た。メタノール /水中のシュウ酸で処理して遊離塩基をシュウ酸塩に変換した(融点=127℃ )。C27337O・1.6(C224)の元素分析:計算値:C,58.92 ;H,5.93;N,15.93%;実測値:C,58.87;H,6.26; N,15.93%。1H NMR(360MHz,d6−DMSO)δ1.80( 3H,s),1.82−2.10(2H,m),2.36−3.30(11H, m),3.40−3.48(2H,m),3.62(2H,広幅s),7.29 −7.35(7H,m),7.48(1H,d,J=8.6Hz),7.82( 1H,s),8.05(1H,広幅s),9.03(2H,s),11.13( 1H,広幅s)。 実施例3 4−ベンジル−3−ヒドロキシメチル−1−[3−(5−(1,2,4−トリア ゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン シ ュウ酸塩 ステップ13−[5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−イ ンドール−3−イル]プロパン−1−オール ジオキサン(250ml)中の4−(1,2,4−トリ アゾール−4−イル)フェニルヒドラジン(25g,143mmol)の溶液を ジヒドロピラン(24g,286mmol)、次いで1M 塩酸(150ml) で処理し、18時間加熱還流させた。反応混合物を蒸発させ、トルエンで処理し 、次いで再蒸発させた。残留物をメタノールとアセトニトリルの混合物で処理し て無機固体を除去した。母液を、溶離剤としてジクロロメタン:メタノール(9 :1→4:1)を用いるシリカ上のカラムクロマトグラフィーにかけて精製した 。化合物をアセトニトリルから再結晶して、無色の固体として標記化合物(10 .24g,30%)を得た(融点=205−207℃)。C13144Oの元素 分析:計算値:C,64,45;H,5.82,N,23.13%;実測値:C ,64.37;H,5.76;N,22.83%。1H NMR(360MHz ,d6−DMSO)δ1.81(2H,q,J=7Hz),2.75(2H,t ,J=8Hz),3.46(2H,dt,J=6.0及び5.0Hz),4.4 3(1H,t,J=5Hz),7.26(1H,d,J=2Hz),7.29( 1H,dd,J=9.0及び2.0Hz),7.47(1H,d,J=9Hz) ,7.77(1H,d,J=2Hz), 9.01(2H,s),11.05(1H,広幅s)。MS(CI+)243( M+1)。ステップ24−t−ブチルオキシカルボニル−3−ヒドロキシメチル−1− [3−(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−H−インドール−4− イル)プロピル]ピペラジン THF(30ml)中の3−[5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル) −1H−インドール−3−イル]プロパン−1−オール(0.242g,1mm ol)の懸濁液に、トリエチルアミン(0.28ml,2mmol)、次いで、 メタンスルホニルクロリド(0.15ml,2mmol)を加え、該混合物を窒 素下に室温で1.5時間攪拌した。反応混合物を濾過し、溶媒を蒸発させた。残 留物をCH2Cl2(50ml)と水(30ml)に分配した。有機層をブライン (30ml)で洗浄し、脱水(Na2SO4)、蒸発させて、黄色油状物としてメ シラートを得、これをさらに精製することなく次の反応に用いた。無水DMF( 4ml)中の中間体1(0.772g,2mmol)の溶液に50℃で炭酸カリ ウム(483mg,3.5mmol)を加え、10分かけて無水DMF(3ml )中のメ シラートの溶液を滴下した。この混合物を80℃で2.5時間加熱した。混合物 を冷却し、次いで、CH2Cl2(25ml)と水(25ml)に分配した。2つ の層を分離し、水性層をCH2Cl2(2×20ml)で抽出し、合わせた有機物 を脱水(Na2SO4)、蒸発させた。残留物を、90:10:1のCH2Cl2: MeOH:NH3で溶離するシリカ上のクロマトグラフィーにかけ、出発試薬で 汚染された粗ピペラジン−インドールを得た。 該粗ピペラジンをCH2Cl2(20ml)に再溶解し、ジ−t−ブチルジカー ボネート(0.56g,2.6mmol)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌 した。溶媒を真空蒸発させ、残留物を、EtOAc:石油(1:1)、次いで、 CH2Cl2:MeOH(95:5)で溶離するシリカ上のクロマトグラフィーに かけ、少量の2−異性体で汚染された4−t−ブチルオキシカルボニル−1−[ 3−(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3− イル)プロピル]ピペラジン−3−カルボン酸エチルエステルを得た。該混合物 をさらに精製することなく次の反応に用いた。 THF(5ml)中の上記エステル(0.153g,0. 32mmol)の溶液に、−10℃で、水素化アルミニウムリチウム(1M溶液 0.32ml,0.32mmol)を滴下した。混合物を−10℃で1時間攪拌 し、次いで、反応混合物を飽和Na2SO4溶液(0.8ml)で処理し、混合物 を15分かけて室温に温めた。得られた固体を濾過して除去し、濾液を真空蒸発 させた。残留物を、CH2Cl2:MeOH(9:1)で溶離するシリカゲル上の クロマトグラフィーにかけ、無色の泡状物として標記化合物(89mg,64% )を得た。1H NMR(360MHz、CDCl3)δ1.46(9H,s), 1,90−1.99(2H,m),2.03−2.16(1H,m),2.28 −2.36(1H,m),2.40−2.50(2H,m),2.78−2.9 4(3H,m),3.06−3.13(1H,m),3.37−3.48(1H ,m),3.87−4.16(4H,m),7.14−7.20(2H,m), 7.48(1H,d,J=8.5Hz),7.57(1H,d,J=2Hz), 8.40(1H,広幅s),8.48(2H,s)。ステップ33−ヒドロキシメチル−4(H)−1−[3−(5−(1,2, 4−トリアゾール−4−イル)−1H −インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン CH2Cl2(10ml)中の4−t−ブチルオキシカルボニル−3−ヒドロキ シメチル−1−[3−(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H− インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン(80mg,0.18mmol) の溶液に、トリフルオロ酢酸(1ml)を滴下した。溶液を室温で3時間攪拌し た。溶媒を真空蒸発させ、残留物をトルエン(2×10ml)と共沸蒸留した。 残留物をNa2CO3溶液(10%,20ml)とn−ブタノール(20ml)に 分配した。有機層を真空蒸発させ、残留物を、CH2Cl2:MeOH:NH3( 80:20:2)で溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、黄色ガ ム状物として標記化合物(61mg,99%)を得た。1H NMR(250M Hz,d4−MeOH)δ1.89−2.03(2H,m),2.23−2.4 5(2H,m),2.55−2.63(2H,m),2.83−2.90(2H ,m),3.03−3.19(3H,m),3.25−3.38(2H,m), 3.56−3.63(1H,m),3.70−3.76(1H,m),7.23 (1H,s),7.28(1H,dd,J=8.6及び2.1Hz), 7.52(1H,d,J=8.6Hz),7.76(1H,d,J=2.1Hz ),8.94(2H,s)。ステップ44−ベンジル−3−ヒドロキシメチル−1−[3−(5−(1, 2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル] ピペラジン シュウ酸塩 MeOH(5ml)中の3−ヒドロキシメチル−4(H)−1−[3−(5− (1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロ ピル]ピペラジン(61mg,0.18mmol)の溶液に、酢酸(31μl, 0.54mmol)、シアノホウ水素化ナトリウム(22.5mg,0.36m mol)及びベンズアルデヒド(18μl,0.18mmol)を加えた。この 混合物を窒素下に室温で4時間攪拌した。さらに、シアノホウ水素化ナトリウム (11mg,0.18mmol)及びベンズアルデヒド(9μl,0.09mm ol)を加え、混合物を2時間攪拌した。次いで、酢酸(10μl,0.18m mol)、シアノホウ水素化ナトリウム(11mg,0.18mmol)及びベ ンズアルデヒド(9μl,0.09mmol)をさらに加え、混合物を16時間 攪拌した。飽 和K2CO3溶液(10ml)を加え、溶媒を真空除去した。残留物をn−ブタノ ール(20ml)と水(20ml)に分配した。有機層を蒸発させ、残留物を、 CH2Cl2:MeOH:NH3(90:10:1→80:20:1)で溶離する シリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、無色のガム状物として標記化合物( 24mg,31%)を得た。メタノール/エーテル中のシュウ酸で処理して、遊 離塩基をシュウ酸塩に変換した〔融点=105℃(分解)〕。C25306O・ (C224)・H2Oの元素分析:計算値:C,60.21;H,6.36;N ,15.60%;実測値:C,60.34,H,6.20;N,15.64%。1 H NMR(360MHz,d6−DMSO)δ1.90−2.02(2H,m ),2.30−2.44(1H,m),2.60−2.96(9H,m),3. 02−3.42(2H,m),3.52−3.62(1H,m),3.68−3 .74(1H,m),4.06−4.14(1H,m),7.22−7.37( 7H,m),7.49(1H,d,J=8.6Hz),7.78(1H,s), 9.01(2H,s),11.15(1H,広幅s)。 実施例4 3−(N−ベンジルアミノメチル)−4−メチル−1−[3−(5−(1,2, 4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペ ラジン 2.2シュウ酸水素塩 ステップ13−(N−ベンジルアミノカルボニル)−4−t−ブチルオキシ カルボニル−1−[3−(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)インド ール−3−イル)プロピル]ピペラジン EtOH(10ml)中の、少量の2−異性体(524mg,1.1mmol ;実施例3のステップ2参照)で汚染された4−t−ブチルオキシカルボニル− 1−[3−(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール −3−イル)プロピル]ピペラジン−3−カルボン酸エチルエステルの溶液に、 NaOH(4M 水溶液0.54ml,2.2mmol)を加えた。混合物を5 0℃で2時間加熱し、次いで、室温に冷却し、真空蒸発させた。残留物を水(1 0ml)に溶解し、1M塩酸を用いて中和した。溶媒を蒸発させ、残留物を、C H2Cl2:MeOH:AcOH(90:10:1→80:20:2)で溶離する シリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、クリーム 色の泡状物として、少量の2−異性体で汚染された4−t−ブチルオキシカルボ ニル−1−[3−(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−イン ドール−3−イル)プロピル]ピペラジン−3−カルボン酸を得た。 DMF(10ml)中の該酸混合物(0.2g,0.44mmol)の懸濁液 に、ベンジルアミン(58μl,0.48mmol)、1−ヒドロキシベンゾト リアゾール(65mg,0.48mmol)、1−エチル−3−[3−(ジメチ ルアミノ)プロピル]カルボジイミドヒドロクロリド(93mg,0.48mm ol)及びトリエチルアミン(0.27ml,1.94mmol)を加えた。混 合物を室温で18時間攪拌してから、さらに、ベンジルアミン(29μl,0. 24mmol)、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]カルボ ジイミドヒドロクロリド(47mg,0.24mmol)及びトリエチルアミン (34μl,0.24mmol)を加えた。混合物をさらに8時間攪拌してから 、ベンジルアミン(58μl,0.48mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリ アゾール(65mg,0.48mmol)、1−エチル−3−[3−(ジメチル アミノ)プロピル]カルボジイミドヒドロクロリド(93 mg,0.48mmol)及びトリエチルアミン(68μl,0.48mmol )をさらに加えた。混合物をさらに16時間攪拌し、次いで、溶媒を真空除去し 、残留物をCH2Cl2(50ml)と水(40ml)に分配した。有機層を分離 し、Na2CO3(飽和,40ml)及び水(50ml)で洗浄し、次いで脱水( Na2SO4)した。溶媒を蒸発させ、残留物を、CH2Cl2:MeOH(90: 10)で溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけた。標記化合物を含 む画分を合わせ、真空蒸発させた。残留物を再度、CH2Cl2:MeOH:Ac OH(92.5:7.5:1)→(80:20:1)で溶離するシリカゲル上の クロマトグラフィーにかけた。所望生成物を含む画分を合わせ、蒸発させた。残 留物をCH2Cl2(50ml)とNa2CO3〔10%(w/v),40ml〕に 分配した。有機層を分離し、脱水(Na2SO4)、蒸発させた。薄黄色の泡状物 として標記アミン(160mg,67%)を分離した。1H NMR(250M Hz、CDCl3)δ1.44(9H,s),1.78−1.95(2H,m) ,1.99−2.12(2H,m),2.30−2.50(2H,m),2.6 6−3.16(4H,m), 3.59−3.64(1H,m),4.04(1H,広幅s),4.40−4. 58(2H,m),4.61−4.80(1H,広幅s),6.50−6.62 (1H,m),7.10−7.26(7H,m),7.45(1H,d,J=8 .6Hz),7.64(1H,s),8.39(1H,広幅s),8.50(2 H,s)。MS(ES+)544(M+1)。ステップ23−(N−ベンジルアミノカルボニル)−4(H)−1−[3− (5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル )プロピル]ピペラジン 1.4シュウ酸水素塩 窒素下に室温で、CH2Cl2(20ml)中の3−(N−ベンジルアミノカル ボニル)−4−t−ブチルオキシカルボニル−1−[3−(5−(1,2,4− トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジ ン(160mg,0.29mmol)の溶液にトリフルオロ酢酸(2ml)を加 えた。混合物を6時間攪拌し、次いで、溶媒を真空蒸発させた。残留物をCH2 Cl2(5×20ml)とNa2CO3〔10%(w/v),25ml〕に分配し た。合わせた有機層を脱水(Na2SO4 )、蒸発させた。残留物をCH2Cl2:MeOH:NH3(90:10:1)で 溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、クリーム色の泡状物として 標記アミン(116mg,89%)を得た。該アミンを、そのシュウ酸水素塩と して特性決定した〔融点=125℃(分解)〕。C25297O・1.4(C224)・H2Oの元素分析:計算値:C,56.82;H,5.80:N,16 .69%;実測値:C,56.75;H,6.08;N,17.09%。1H NMR(360MHz,d6−DMSO)δ1.82−1.92(2H,m), 2.30−2.42(2H,m),2.44−2.52(2H,m),2.72 −2.80(2H,m),2.81−2.90(1H,m),2.96−3.0 6(1H,m),3.17−3.25(2H,m),3.95−4.00(1H ,m),4.31(1H,dd,J=15.4及び5.8Hz),4.40(1 H,dd,J=15.4及び6.2Hz),7.22−7.34(7H,m), 7.50(1H,d,J=8.5Hz),7.79(1H,d,J=2.0Hz ),8.97(1H,広幅t),9.02(2H,s),11.14(1H,広 幅s)。MS(ES+)444(M+1)。ステップ33−(N−ベンジルアミノカルボニル)−4−メチル−1−[3 −(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イ ル)プロピル]ピペラジン 1.25シュウ酸水素塩 窒素下に0℃で、MeOH(5ml)中の3−(N−ベンジルアミノカルボニ ル)−4(H)−1−[3−(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)− 1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン(100mg,0.23m mol)の溶液に、酢酸(38μl,0.68mmol)、シアノホウ水素化ナ トリウム(28mg,0.45mmol)及びホルムアルデヒド〔水中37%( w/v)溶液21μl,0.27mmol〕を加えた。冷却浴を除去し、混合物 を室温で1時間攪拌した。次いで、混合物にK2CO3(飽和,10ml)を加え 、15分後に溶媒を真空蒸発させた。残留物を水(20ml)とCH2Cl2(2 ×25ml)に分配した。合わせた有機層を脱水(Na2SO4)、蒸発させた。 残留物を、CH2Cl2:MeOH:NH3(92.5:7.5:1)で溶離する シリカゲル上のクロマトグラフィーにかけた。所望生成物を含む画分を合わせ、 蒸発させた。残留物を再度、CH2Cl2。: MeOH(95:5→90:10)で溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィ ーにかけ、無色の泡状物として標記ピペラジン(92mg,89%)を得た。該 ピペラジンをそのシュウ酸水素塩として特性決定した〔融点:118℃(分解) 〕。C26317O・1.25(C224)・H2Oの元素分析:計算値:C, 58.20;H,6.08:N,16.67%;実測値:C,57.90;H, 5.73;N,17.06%。1H NMR(360MHz,d6−DMSO)δ 1.87−2.00(2H,m),2.34(3H,s),2.52−2.80 (7H,m),3.00−3.11(2H,m),3.13−3.26(2H, m),4.31(2H,d,J=5.9Hz),7.20−7.35(7H,m ),7.50(1H,d,J=8.6Hz),7.79(1H,s),8.72 (1H,広幅s),9.03(2H,s),11.14(1H,広幅s)。MS (ES+)458(M+1)。ステップ43−(N−ベンジルアミノメチル)−4−メチル−1−[3−( 5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル) プロピル]ピペラジン 2.2シュウ酸水素塩 窒素下に室温で、THF(5ml)中の3−(N−ベンジルアミノカルボニル )−4−メチル−1−[3−(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)− 1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン(29mg,0.06mm ol)の溶液に、ボラン−THF(THF中1.0M溶液1.0ml,1.0m mol)を加えた。混合物を18時間加熱還流させ、次いで、室温に冷却した。 MeOH(2ml)を加え、溶媒を蒸発させた。残留物をEtOH(10ml) に溶解し、K2CO3(17mg,0.13mmol)を加えた。混合物を75℃ で20時間加熱した後、溶媒を蒸発させた。残留物を、CH2Cl2:MeOH: NH3(95:5:1)で溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、 ガム状物として標記アミン(12mg,45%)を得た。標記化合物を、そのシ ュウ酸水素塩として特性決定した。1H NMR(360MHz,d6−DMSO )δ1.80−1.96(2H,m),2.31(3H,s),2.37−2. 62(4H,m),2.66−2.79(3H,m),2.80−3.06(6 H,m),3.98(1H,d,J=13.4Hz),4.03(1H,d,J =13.4Hz),7.28−7.5 0(8H,m),7.78(1H,s),9.02(2H,s),11.12( 1H,広幅s)。MS(ES+)444(M+1)。 実施例5 3−(N−ベンジル−N−メチルアミノカルボニル)−4−メチル−1−[3− (5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル )プロピル]ピペラジン 1.3シュウ酸水素塩 ステップ13−(N−ベンジル−N−メチルアミノカルボニル)−4−t− ブチルオキシカルボニル−1−[3−(5−(1,2,4−トリアゾール−4− イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン 4−t−ブチルオキシカルボニル−1−[3−(5−(1,2,4−トリアゾ ール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン−3− カルボン酸(200mg,0.44mmol)、N−ベンジルメチルアミン(1 63μl,0.48mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(65mg ,0.48mmol)、1−エチル−3−[3−(ジメチルアミノ)プロピル] カルボジイミドヒドロクロリド(93mg,0.48mmol)、 トリエチルアミン(67μl,0.48mmol)及びDMF(5ml)を用い 、実施例4のステップ1に記載のものと同じ方法で行った。残留物を、CH2C l2:MeOH:AcOH(90:10:1→80:20:2)で溶離するシリ カゲル上のクロマトグラフィーにかけ、標記化合物を含む画分を合わせ、蒸発さ せた。残留物を、CH2Cl2(25ml)とNa2CO3〔10%(w/v),2 0ml〕に分配し、有機層を分離、脱水した。溶媒を真空蒸発させて、薄黄色の 泡状物として標記化合物(205mg,84%)を得た。1H NMR(360 MHz,CDCl3)δ1.44(9H,s),1.81−1.97(2H,m ),2.00−2.12(1H,m),2.20−2.32(3H,m),2. 71−2.82(3H,m),2.93(3H,広幅s),3.00−3.16 (1H,m),3.70−3.85(2H,m),4.24−5.19(3H, m),7.13−7.20(7H,m),7.47(1H,d,J=8.6Hz ),7.56(1H,s),8.41(1H,広幅s),8.46(2H,s) 。MS(ES+)558(M+1)。ステップ23−(N−ベンジル−N−メチルアミノカ ルボニル)−4(H)−1−[3−(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イ ル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン 1.1シュウ酸水 素塩 3−(N−ベンジル−N−メチルアミノカルボニル)−4−t−ブチルオキシ カルボニル−1−[3−(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H −インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン(205mg,0.37mmo l)、トリフルオロ酢酸(2ml)及びCH2Cl2(20ml)を用い、実施例 4のステップ2に記載のものと同じ方法で行った。薄黄色の泡状物として標記ア ミン(168mg,100%)を分離した。該ピペラジンをそのシュウ酸水素塩 として特性決定した〔融点=128℃(分解)〕。C26317O・1.1(C2 24)・H2Oの元素分析:計算値:C,58.94;H,6.17;N,1 7.06%;実測値:C,58.84;H,6.13;N,17.43%。1H NMR(360MHz,d6−DMSO)δ1.62−1.95(2H,m) ,2.10−2.48(2H,m),2.56−2.68(4H,m),2.8 6−3.08(5H,m),3.13−3.26(2H,m),4.37−4. 49(2H,m),4. 60−4.69(1H,m),7.22−7.34(7H,m),7.48(1 H,d,J=8.6Hz),7.72(1H,s),9.01(2H,s),1 1.12(1H,広幅s)。MS(ES+)458(M+1)。ステップ33−(N−ベンジル−N−メチルアミノカルボニル)−4−メチ ル−1−[3−(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インド ール−3−イル)プロピル]ピペラジン 1.3シュウ酸水素塩 3−(N−ベンジル−N−メチルアミノカルボニル)−4(H)−1−[3− (5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル )プロピル]ピペラジン(108mg,0.24mmol)、シアノホウ水素化 ナトリウム(30mg,0.47mmol)、酢酸(41μl,0.71mmo l)、ホルムアルデヒド〔水中38%(w/v)溶液22μl,0.28mmo l〕及びMeOH(5ml)を用い、実施例4のステップ3に記載のものと同じ 方法で行った。残留物を、CH2Cl2:MeOH:NH3(90:10:1)で 溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけ、無色の泡状物として標記ア ミド(88mg,79%)を得た。該アミドをそのシ ュウ酸水素塩として特性決定した〔融点=111℃(分解)〕。C27337O ・1.3(C224)・H2Oの元素分析:計算値:C,58.60;H,6. 25:N,16.16%;実測値:C,58.57;H,6.37;N,16. 49%。1H NMR(360MHz,d6−DMSO)δ1.77−2.00( 2H,m),2.39(3H、広幅s),2.59−3.20(13H,m), 4.40−4.80(3H,m),7.21−7.36(7H,m),7.48 (1H,d,J=8.6Hz),7.72(1H,s),9.01(2H,s) ,11.15(1H,広幅s)。MS(ES+)472(M+1)。 実施例6 4−ベンジル−3−(N,N−ジメチルアミノメチル)−1−[3−(5−(1 ,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル ]ピペラジン シュウ酸塩 ステップ1: 1−ベンジル−2−(N,N−ジメチルカルボキサミド)ピペラ ジン 1−ベンジル−2−(エトキシカルボニル)ピペラジン(7g,Synthe sis,1991,318に従って 製造)をCH2Cl2に溶解し、ジ−t−ブチルジカーボネート(12.32g) を加えた。反応体を1時間攪拌し、溶媒を真空除去し、MeOH(150ml) に取り換えた。LiOH(500mg)を加え、反応体を2時間加熱還流させた 。次いで、MeOHを蒸発させ、残留物をクエン酸で酸性とした。水性層を酢酸 エチル(100ml)で抽出し、有機層をMgSO4で脱水、溶媒を真空除去し た。 前節に従って調製した1−ベンジル−4−t−ブチルオキシカルボニルピペラ ジン−2−カルボン酸(2.64g,8.25mmol)をDMF(120ml )に懸濁し、1−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−3−エチルカルボジイ ミドヒドロクロリド(1.74g,9.08mmo1)、1−ヒドロキシベンゾ トリアゾール(1.12g,8.25mmol)及びトリエチルアミン(1.1 5ml,8.25mmol)を加えた。反応体をN2下に2時間攪拌し、ジメチ ルアミン(EtOH中5.6M溶液,4ml)を加えた。透明な溶液をN2下に 72時間攪拌した。溶媒を真空除去し、残留物をキシレンと共沸蒸留した。残留 物を酢酸エチル(200ml)と水(120ml)に分配し、脱水(MgSO4 )し、溶媒を真空除去した。残留物を、 2−4%MeOH/CH2Cl2で溶離するシリカゲル上のクロマトグラフィーに かけて油状物を得、これをHCl/MeOHで1時間処理した。過剰な酸を真空 除去した。残留物をK2CO3でpH13に塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。 有機層を補集し、脱水(MgSO4)、溶媒を真空除去して、無色の油状物とし て標記化合物(1.5g)を得た。1H NMR(250MHz、CDCl3)δ 2.10−2.4(2H,m),2.21(6H,s),2.50−2.88( 4H,m),3.0(1H,dd,J=1.4Hz),3.20(1H,d,J =5Hz),4.20(1H,d,J=5Hz),7.22−7.35(5H, m)。ステップ21−ベンジル−2−(N,N−ジメチルアミノメチル)ピペラジ THF(30ml)中の1−ベンジル−2−(N,N−ジメチルカルボキサミ ド)ピペラジン(2.5g,3.06mmol)に0℃で、水素化アルミニウム リチウム(THF中1.0M溶液,4ml)を滴下した。次いで、反応体を16 時間加熱還流させ、0℃に冷却、氷水(5ml)、NaOH(4N,5ml)及 び水(15ml)を加えてク エンチした。得られた白色沈殿物を15分間攪拌し、セライトを通して濾過し、 エーテルで洗浄した。濾液を真空蒸発させ、残留物をトルエンと共沸蒸留し、残 留物を、1−5%MeOH:1%NH3:CH2Cl2で溶離するアルミナ上のク ロマトグラフィーにかけ、薄黄色の油状物として標記化合物(0.520g)を 得た。1H NMR(250MHz、CDCl3)δ2.04(2H,m),2. 26(1H,m),2.89−3.15(5H,m),2.97(6H,s), 3.40(2H,m),3.80(1H,d),7.29(5H,m)。MS( m/z)234(M+1)。ステップ34−ベンジル−3−(N,N−ジメチルアミノメチル)−1−[ 3−(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3− イル)プロピル]ピペラジン シュウ酸塩 THF(100ml)中の3−[5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル )−1H−インドール−3−イル]プロパン−1−オール(0.490g,2. 02mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.62ml,6.06mmol )、次いでメタンスルホニルクロリド(0.35m l,3.03mmol)を加え、混合物を25℃で1.5時間攪拌した。反応混 合物を濾過し、溶媒を蒸発させた。残留物をDMF(50ml)に溶解し、炭酸 カリウム(0.35g)、次いで、DMF(20ml)中の1−ベンジル−2− (N,N−ジメチルアミノメチル)ピペラジン(ステップ2)(0.52g,2 .22mmol)を加えた。反応体を、N2下に85℃で4日間加熱した。次い で、溶媒を真空除去し、残留物を酢酸エチル(50ml)にとり、H2O(3× 20ml)で洗浄した。有機層を脱水(MgSO4)、蒸発させた。残留物を、 CH2Cl2→6%MeOH−1%NH3−CH2Cl2で溶離するシリカ上のクロ マトグラフィーにかけ、薄黄色の油状物を得、これを酢酸エチル中のシュウ酸溶 液で処理して、白色固体を得た。該固体を濾過、脱水して、4−ベンジル−3− (N,N−ジメチルアミノメチル)−1−[3−(5−(1,2,4−トリアゾ ール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン シュ ウ酸塩(105mg)を得た。1H NMR(遊離塩基、250MHz、CDC l3)δ1.92(2H,m),2.05−2.9(13H,m),2.21( 6H,s),3.22(1H,d),4.20 (1H,d),7.12(2H,m),7.23−7.31(5H,m),7. 46(1H,d,J=4Hz),7.55(1H,d,J=1Hz),8.38 (1H,広幅s),8.46(2H,s)。MS(m/z)458(M+1)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM ),AL,AM,AT,AU,AZ,BB,BG,BR ,BY,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE, ES,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,K G,KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,S I,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US ,UZ,VN (72)発明者 マクロード,アンガス・マリイ イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) (72)発明者 マタツサ,ビクトル・ジユリオ イタリー国、イ−00040・ポメツイア、ビ ア・ポンテイーナ、キロメトロ・30,600、 イステイテユート・リチエルケ・デイ・ビ オロジア・モレコラーレ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式I: 〔式中、Zは、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、チアゾール、イ ソオキサゾール、イソチアゾール、イミダゾール、ピラゾール、オキサジアゾー ル、チアジアゾール、トリアゾール及びテトラゾールから選択される任意に置換 された5員ヘテロ芳香族環を表し; Eは、化学結合又は1〜4個の炭素原子を含む直鎖若しくは分枝鎖のアルキレ ン鎖を表し; Qは、場合によって任意の位置でヒドロキシ基で置換された、1〜6個の炭素 原子を含む直鎖又は分枝鎖のアルキレン鎖を表し; Uは、窒素又はC−R2を表し; Vは、酸素、硫黄又はN−R3を表し; Rは、式−W−R1の基を表し; Wは、カルボニル基(C=O)、又は1〜4個の炭素原子を含む直鎖若しくは 分枝鎖のアルキレン鎖を表し; R1は、−ORx、−OCORx、−OCONRxy、−NRxy、−NRzCO Rx又は−NRzCONRxyを表し; Rx及びRyは独立に、水素、炭化水素又は複素環式基を表すか、あるいは、Rx とRyは一緒になってC2-6アルキレン基を表し; Ra及びRzは独立に、水素、炭化水素又は複素環式基を表し; R2及びR3は独立に、水素又はC1-6アルキルを表す〕の化合物又はその塩若 しくはプロドラッグ。 2. 式II: 〔式中、mは、0、1、2又は3であり; nは、2、3又は4であり; Aは、窒素又はCHを表し; Bは、窒素又はC−R5を表し; Xは、酸素又はN−R12を表し; R4及びR5は独立に、水素、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C3-7シクロ アルキル、アリール、アリール(C1-6)アルキル、C3-7ヘテロシクロアルキル 、ヘテロアリール、ヘテロアリール(C1-6)アルキル、C1-6アルコキシ、C1- 6 アルキルチオ、アミノ、C1-6アルキルアミノ、ジ(C1-6)アルキルアミノ、 ハロゲン、シアノ又はトリフルオロメチルを表し; R6は、水素、C1-6アルキル、アリール(C1-6)アルキル又はヘテロアリー ル(C1-6)アルキルを表し; R11及びR12は独立に、水素、C1-6アルキル、C2-6アルキルカルボニル、ア リール、アリール(C1-6)アルキル、ヘテロアリール又はヘテロアリール(C1 -6 )アルキル(これらの基はいずれも任意に置換されていてよい)を表す〕 によって表される、請求項1に記載の化合物又はその塩若しくはプロドラッグ。 3. 4−ベンジル−2−ヒドロキシメチル−1−[3− (5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル )プロピル]ピペラジン; 4−ベンジル−3−ヒドロキシメチル−1−[3−(5−(1,2,4−トリ アゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン; 2−アセトアミドメチル−4−ベンジル−1−[3−(5−(1,2,4−ト リアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル]ピペラジン 並びにその塩及びプロドラッグから選択される化合物。 4. 3−(N−ベンジルアミノメチル)−4−メチル−1−[3−(5−(1 ,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピル ]ピペラジン; 3−(N−ベンジル−N−メチルアミノカルボニル)−4−メチル−1−[3 −(5−(1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イ ル)プロピル]ピペラジン; 4−ベンジル−3−(N,N−ジメチルアミノメチル)−1−[3−(5−( 1,2,4−トリアゾール−4−イル)−1H−インドール−3−イル)プロピ ル]ピペラジン 並びにその塩及びプロドラッグから選択される化合物。 5. 治療に用いるための、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。 6. 医薬上許容し得る担体と組み合わせて、請求項1から4のいずれか一項に 記載の化合物を含む医薬組成物。 7. 5−HT1D受容体のサブタイプ選択的アゴニストの使用が指示される臨床 症状を治療及び/又は予防する薬剤を製造するための、請求項1から4のいずれ か一項に記載の化合物の使用。 8. 請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物の製造方法であって、 (A)式III: (式中、Z、E、Q、U、V及びRは請求項1に定義の通りである) の化合物にRa部分を結合させるか;又は (B)式IV: (式中、Z及びEは請求項1に定義の通りである) の化合物と、式IX: (式中、Q、R、Ra及びR2は請求項1に定義の通りである) の化合物又はそのカルボニル保護形態物とを反応させ、必要なら、その後で、標 準法に従ってN−アルキル化して、R3部分を導入するか;又は (C)式XI: (式中、R及びRaは請求項1に定義の通りである) の化合物と、式XII: (式中、Z、E、Q、U及びVは請求項1に定義の通りであり、L2は適当な離 脱基を表す) の化合物とを反応させるか;又は (D)式XV: (式中、Z、E、Q、R及びRaは請求項1に定義の通りであり、D1は容易に置 換し得る基を表す) の化合物を環化するか;又は (E)式XIX: (式中、Z、E、Q、R、Ra及びR2は請求項1に定義の通りであり、V1は酸 素又は硫黄を表す) の化合物を環化し; (F)必要なら、その後で、最初に得た式Iの化合物を慣用法に従って別の式I の化合物に変換するステップを含む前記方法。 9. 5−HT1D受容体のサブタイプ選択的アゴニストの使用が指示される臨床 症状を治療及び/又は予防する方法であって、そのような治療を必要とするヒト 以外の患者に、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物を有効量投与する ことを含む前記方法。
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