【発明の詳細な説明】
指状タンポン用の任意選択挿入具
発明の背景
本発明はタンポン用の挿入具そしてより特に包装寸法の実質的な増加またはパ
ッケージ中のタンポン数の減少なしにタンポンと共に包装可能な指状タンポンと
共に使用するための挿入具に関する。
女性は彼女らが使用することがあるタンポンのタイプに関して現在ではいろい
ろな意見を持っている。これらの意見は、一部は、個人の好みを満足させるため
に生ずる。例えば、ある女性は指状タンポン（手で挿入される）を、それらを内
部に含有する比較的小さいパッケージの理由で、好む。これらの比較的小さいパ
ッケージはかさばらない保管および個別の個人的な持ち運びのためにさらに便利
になる傾向がある。指状タンポンはまた、製品の挿入の際に得られる収容度のた
めに、良さが認められている。別のグループの女性はアプリケータータンポンす
なわちタンポンの手による配置を助けるタイプの装置の使用を好む。この好みは
典型的には衛生的関心を満足させるという要望に基づいている。一部の女性にと
っては、それは別の装置を使用して挿入する容易さに基づいているかもしれない
。これらの特徴的な好みにもかかわらず、好みがないかまたは最も容易に入手可
能な（すなわち最も安価な）タンポンを使用するであろう女性もいる。指状タン
ポンを好む女性が挿入装置を使用する必要または希望を有するかもしれない時（
すなわち彼女が彼女の手や衣類の汚れに関心を持つ時）もある。挿入具をいつも
使用している人が指状タンポンを使用することを好むか、または少なくとも使用
に反対しない時もある。
「挿入具」という語はここではタンポンの手による配置を助けるために使用さ
れる装置を意味するために使用されており、従来のおよび独特なアプリケーター
、並びにスティック−タイプの挿入具を含むがそれらに限定されない（以下でさ
らに詳細に論じられている）。「使用者」という語はここでは体内にタンポンが
入っている人間、および適宜タンポンを医学的に挿入する人間（その人間は別の
人間であってもよい）を意味するために使用されている。「指状タンポン」はこ
こでは一般的には挿入具を使用せずに手により挿入されるタンポンを意味するた
めに使用されている。タンポンの「進行端部」は最初に使用者の腟に入るタンポ
ンの部分であり、「後端部」は最後に腟に入るタンポンの部分、典型的にはタン
ポンの引っ張り紐がついている方の端部である。後端部は典型的には挿入具と接
触するタンポンの一番後の部分または唯一の部分である。
指状タンポンおよび必要に応じて挿入具を使用するタンポンの使用の間の女性
による任意選択はタンポンを購入する時にしばしば行われる。従来のタンポンは
挿入具と共にまたは挿入具なしで包装されている。すなわち、女性は挿入具のつ
いたタンポンのパッケージを購入しそして使用するかまたは指状タンポンのパッ
ケージを購入しそして使用する。女性が挿入具の使用またはそうしないことの任
意選択を望む場合には、彼女は典型的には各々のタイプのタンポンを１つずつ（
すなわち、指状タンポンおよび挿入具のついたタンポンのパッケージ）購入しな
ければならない。この購入時の任意選択は経済的にも論理的にも明らかに欠点が
ある（例えば、女性は両方のパッケージを開けそしてその後に所望するタンポン
を使用する必要があるであろう）。
使用者の任意選択を広げるために、指状タンポンを挿入具と共に包装すること
ができた。しかしながら、従来の指状タンポンおよび従来の挿入具を使用すると
、この配置は典型的には包装寸法が実質的に増加するかまたは比較的少ないタン
ポンしか含めなくなるであろう。挿入具が大きかったり、体裁が悪かったりまた
は両方である場合には、指状タンポンだけをいつも使用する女性はこの包装を好
まないようである。いつもは使用しないかもしれない追加の挿入具が包装したタ
ンポンの合計価格を実質的に増加させるという認識が潜在的な使用者を遠ざけて
いるかもしれない。空間を節約するために、指状タンポンをできる限り挿入具の
内部に包装することもできた。しかしながら、典型的には従来の挿入具の内表面
と封入されたタンポンの外表面との間にぴったり合った摩擦適合が存在する。そ
れ故、従来の製品（例えば、従来のアプリケーター内部にあるタンポン）では、
タンポンを使用者の体内に直接出すための寸法および構造にされた挿入具の内部
からタンポンを除くために相当な力が必要であろう。例えば、挿入具から出され
るタンポンを開示している米国特許第２,３５５,６２８号、第２,３３５,９１７
号および第３,５４３，７５４号を参照のこと。
以上で論じた欠点（すなわちパッケージ寸法の増加および／または１個のパッ
ケージ当たりの少ないタンポン）はスティック−タイプの挿入具の使用によりあ
る程度克服することができた。そのような挿入具は例えば米国特許第３,９８３,
８７５号に開示されている。そのようなスティック−タイプの挿入具は包装寸法
の実質的な増加またはそれが含有すタンポン数の実質的な減少なしに指状タンポ
ンと共に包装できるが、スティック−タイプの挿入具は別の欠点を有する。例え
ば、スティック−タイ
プの挿入具と共に使用されるタンポンは、少なくともタンポンが挿入具と接触す
る部分においては、従来の指状タンポンより相対的に硬くなければならない。挿
入具が十分硬くない場合には、スティック−タイプの挿入具によるタンポンの操
作が問題となる。タンポンがスティック−タイプの挿入具の使用に伴う問題を防
ぐために硬くされている時には、生じたタンポンは典型的な指状タンポンと比べ
て、タンポンが軟化しそして有効になる前にタンポン周辺の漏れを防止するのに
十分ほど急速に膨張しないかもしれない。スティック−タイプの挿入具はまた危
険性のある外観も有しておりそして不適切に使用されると傷を与えるかもしれな
い（使用者の満足に反する要因）。
従って本発明の一般的な目的は女性に対して挿入具を用いてまたは用いずにタ
ンポンを挿入する任意選択を与えることである。
本発明の別の目的は使用者に対してパッケージの寸法増加または内部にあるタ
ンポン数の減少がほとんどまたは全くないような指状タンポンおよび挿入具を含
有するパッケージを購入する任意選択を与えることである。
本発明の他の目的は使用者が彼女の指の汚れや彼女の会陰部分の過度の微生物
による汚染を避けるために使用できる挿入具を提供することである。
本発明の前記の個々の目的および利点は本発明により得られるものの例示であ
りそして実現できる可能な利点を独占または制限しようとするものではない。そ
れ故、本発明のこれらおよび他の目的並びに利点はここの記述から明らかになる
かまたは本発明の実施により学ばれるであろうし、それらはここで具体化される
かまたは当技術の専門家に明らかに
なる変法で改変される。従って、本発明はここに示されそして記載されている新
規な部品、構造、配置、組み合わせおよび改良にある。
発明の要旨
上記の目的を考慮すると、本発明は一般的には第一部分および第二部分を有す
る管を含んでなり、該第一部分が好適には開放端部を有する室を含んでなるタン
ポンを挿入するための装置を提供する。好適な態様では、該開放端部はタンポン
の後端部を受けるような寸法にされており、そしてこの室はタンポンが装置内に
置かれそして使用者の腟腔内の所望する位置に進行するにつれて該後端部の所望
する部分を収容するような寸法および構造にされている。第二端部はタンポンの
挿入中に手により支持されるような寸法および構造にされている。使用者の任意
選択で、タンポンは指で挿入してもよい種類のものであってもよい。挿入具およ
びタンポンが一緒になった装置は使用者に対して指によるまたは装置の補助によ
る挿入の任意選択を与える。
当技術の専門家は、挿入具の端部が腟壁と接触すること（そしてそれにより多
分すりむかれること）の防止が非常に望ましいことを認識するであろう。このた
めには、タンポンが挿入具により支持されている時にタンポンの後端部が圧縮さ
れていること並びにタンポンの断面が圧縮された後端部以外では挿入具の外断面
より大きいことが望ましい。
本発明の種々の態様では、装置は例えば（１）第一部分が開放端部を含んでな
りそして第二部分が開放端部から離れた点に伸びている円錐形の管、（２）第一
部分の開放端部が平行な壁のあるカラーを含んでなりそして第二端部に溝が彫ら
れている円錐形の管、（３）第一部分が平行な壁のあるカラーを含んでなりそし
て第二部分に溝が彫られている円筒
状の管、（４）すぐ使用できる第二部分内にタンポンを囲みそして挿入中に第一
部分内のタンポンを収容するような寸法および構造にされている管、並びに（５
）本発明に従う寸法および構造にされている他の管を含む。
タンポンだけのための包装と比べた全体的な包装寸法の増加は、たとえあると
しても、最少にする必要がある挿入具がタンポンと共に包装されるような寸法に
されていることが好ましい。装置の表面が挿入中およびタンポンが所定位置にき
た後のその除去時に腟壁との摩擦接触を避けるかまたは少なくとも最少にするよ
うな構造にすることも好ましい。さらに、挿入具の第二部分は使用者の体から離
れた所望する点において使用者が挿入具をつかむことができるような長さである
ことも好ましい。
好適な形態では、本発明は各々個別の装置が所望する通りに連続的に切断され
そして成形されるような連続的製造ライン上で製造してもよくまたは当技術の専
門家に既知の他の従来の製造手段により製造してもよい。
図面の簡単な記述
図面には本発明を実施するために現在考えられる好適なそして最良の方式であ
る本発明の形態が示されている。しかしながら、本発明は示されている詳細な配
置および器具に限定されないということは理解すべきである。
図１は本発明に従う挿入装置の一つの態様の透視図である。
図２は図１の線２−２に沿った断面図である。
図３は本発明に従う挿入装置の一つの態様で配置されているタンポンを示す部
分的に断面になった透視図である。
図４は本発明に従う挿入装置の別の態様の透視図である。
図５は図４の線５−５に沿った断面図である。
図６は本発明に従う挿入装置の別の態様の側部立面図である。
図７は図６に示されている態様の端部立面図である。
図８は本発明に従う挿入装置の別の態様の側部立面断面図である。
図９は本発明に従うタンポンの側部立面図である。
図１０は図１、２および３に示されているタイプの挿入具および図９に示され
ているタイプのタンポンを含有するパッケージの、断面における、側部立面図で
ある。
図１１は図８に示されているタイプの挿入具および図９に示されているタイプ
のタンポンを含有するパッケージの、断面における、側部立面図である。
図１２は図１１に示されているパッケージの端部立面図である。
詳細な記述
次に同様な参照番号が同様な部品を示している図面に詳細に関すると、図１お
よび２には一般的に参照番号２０により表示されている本発明に従う挿入具が示
されている。挿入具２０は第一部分２４および第二部分２６を有する円錐管２２
を含んでなる。
好適には、挿入具２０は例えば紙または分解可能なプラスチックの如き分解可
能な材料から製造されるが、当技術の専門家は多くの適当な材料を使用できるこ
とがわかるであろう。例えば、挿入具２０は成型されたプラスチックから製造し
てもよいが、ロール巻きにされたボール紙の方が形態学的により許容できそして
それ故好ましい。管２０の表面は挿入中およびタンポンが所望する操作位置にき
た後のその除去時に腟壁と
の摩擦接触を最少にするような構造にされていること、そのように構成されてい
ること、またはコーテイングされていることも好ましい。管２２が円錐形である
この態様では、先端３２の領域中の第二部分２６のテーパ角度、挿入具２０の壁
の厚さ、および管２２内の空間すなわち室２８の断面（図２参照）は全て可変的
であり且つ特に使用する材料のタイプおよび性質、挿入具２０と共に使用される
タンポンの寸法および構造、挿入具２０を製造するために使用される製造方法、
挿入具２０が使用者に供給される際のパッケージの所望する寸法および構造並び
にそれと共に包装されるタンポンの数および寸法に依存する。本発明は、当技術
の専門家に明らかなように、各々の個別装置が希望に応じて切断および成形され
るような連続的製造ライン方法を含むがそれらに限定されない多くの製造方法に
より製造することができる。
室２８および開放端部３０を含む第一部分２４は、挿入中にタンポンと接触し
そして摩擦式に支持する挿入具２０の一部である。室２８および開放端部３０の
寸法、構造および幾何学的形状は、とりわけ、挿入段階を完了させるために挿入
具２０により支持していなければならないタンポンの部分に依存する。通常は挿
入中にタンポンと接触する室２８の内部に沿った距離である長さ「ａ」は好適に
は、タンポンが使用者の腟内の所望する操作位置にきた後に室２８中のタンポン
のその部分が挿入具２０から滑り出すことができる寸法である。それ故、長さ「
ａ」は特に例えば室２８とタンポンの後端部との間の摩擦抵抗の如き要因に依存
する。この抵抗は、とりわけ、挿入具２０用に使用される材料、室２７の内部全
体が有していてもよい表面コーテイングまたは生地、並びに室２８の内壁と接触
する後端部の生地に依存する。
開放端部３０はタンポンの後端部を受けるような寸法および構造にされている
。例えば、次に図１、２および３に関すると、本発明の好適な態様では、開放端
部３０（図１および２）の内部断面「ｃ」はタンポン（図３に示されておりそし
て一般的に参照番号３１により表示されている）の最大断面より小さくそして開
放端部３０の外部断面「ｄ」はタンポンの最大断面より大きくなくそして好まし
くは小さい。ここに示されているタイプの指状タンポンは圧縮された最初の状態
で包装されており、そして挿入後に且つ水分の存在下で急速に膨張する。上記の
相関的な寸法はそれが使用のために挿入される際のその最初の状態におけるタン
ポン３１に関するものである。図３に最も良く示されているように、挿入具２０
の上記の構造では、第一部分２４中に置かれている時のタンポン３２はその後端
部とつながっている引っ張り紐３８と共に開放端部３０からタンポン３１の進行
端部３４とタンポン３１上の位置３６との間の距離「ｅ」に等しい距離だけ伸び
て、そこで後端部４０から進行端部３４に向かって動いて、タンポン３１の断面
が最初に開放端部３０の内部断面「ｃ」を越える。当技術の専門家は、後端部４
０中の材料および室２８内に後端部４０を置くために使用される力に依存して距
離「ｃ」を減少できそしてさらにたくさんの後端部４０を室２８内に配置できる
ことを認識するであろう。
ここに示されている種類のタンポン３１はそれらの包装された最初の状態で典
型的には直径が約９〜１５ｍｍでありそして長さが約５ｃｍである。そのような
タンポン３１と共に使用するための挿入具２０は典型的にはそして好適には長さ
が約２1/2〜３インチの範囲であり、そして操作の容易さおよび包装の簡便さを
考慮に入れると、一般的には長さは
４インチを越えない。
図１、２および３に示されている態様では、挿入具２０の第二部分２６は先端
３２を含む管２２の残部を含んでなる。当技術の専門家は第二部分２６が挿入具
２０のさらに快適な使用のためにテーパされていてもまたは他の構造であっても
よいことを認識するであろう。第二部分２６がタンポンの挿入中に手により支持
されておりそして使用者が管２２を腟から望ましい距離に保つのに十分な長さで
あることが好ましい。当技術の専門家は長さ「ｂ」は管２２用に使用される材料
のタイプおよび性質、管２２と共に使用されるタンポン３１の寸法および構造、
管２２を製造するために使用される製造方法、並びに挿入具２０を使用者に供給
する際のパッケージの寸法および構造にある程度依存することを認識するであろ
う。この距離は距離「ａ」および使用者が第二部分２６を握ることにより挿入具
２０を快適に取り扱うのに必要な表面に依存している。
次に図４および５に関すると、本発明の別の態様が示されている。この態様で
は、一般的には参照番号４２により表示されている挿入具は第一部分４４を有し
ており、それは平行な壁のあるカラー４６からなっている。カラー４６は長さ「
ｆ」を有する。第二部分４５は、上記の挿入具２０の第二部分２６と同様に、長
さ「ｇ」の円錐形の物体を含む。本発明のこの態様は図１、２および３中（並び
に以上に記載されている）態様と同様な方法で操作されるが、挿入具４２および
タンポン用に必要なパッケージ寸法を実質的に増加させずにタンポンをより確実
に支持することができる。
図１、２、および３中の態様のように、挿入具４２は図１０に関して以下で説
明されているように包装目的のために「入り子」にできる。
図６および７に示されているさらに別の態様では、挿入具４７は小さい断面に
なるように曲げられている第一部分４８および第二部分５０を含んでいる。図１
に示されている挿入具と同様に操作されるが、挿入具４６は連続的方法により、
例えば、タンポンを支持するのに十分な内径を有する連続的なロール巻きされた
紙から長さを切断することにより、最も経済的に製造することができる。第二部
分５０は第一部分４８と狭くなった移行部分５２において適合する。第二部分５
０（図７）の「溝が彫られた」断面は第二部分を強化し且つ硬くしながら、第一
部分をタンポンからの無理のない容器として作用させることができる。
次に図８に関すると、一般的に参照番号５４により表示されている挿入具が示
されており、それは第一部分５６および第二部分５８を含む。この態様では、挿
入具５４は内部断面「ｈ」および外部断面「ｉ」、開放端部６０並びに減じられ
た断面「ｋ」の区域６２を有する連続的なロール巻きされた紙の管から構成する
ことができる。好適には、第一部分５６の断面「ｈ」および長さ「ｌ」は包まれ
たタンポン６４を第一部分５６が支持できるようにするのに十分なものである。
第二部分５８の区域６２から開放端部６５までの距離「ｌ」は挿入中のタンポン
６４の後端部６６を支持するのに十分な長さであることが好ましい。これに関し
ては図９を参照のこと。
次に図９に関すると、挿入具５４の第二部分の内部がタンポン６４′の圧縮さ
れた後端部を受けるような構造にされた室６８を規定している。タンポン６４′
の圧縮された後端部６６が後端部６６と挿入具５４との間の望ましい摩擦式のか
みあいを生ずる。使用者はタンポン６４′を指による挿入または例えば挿入具５
４の如き挿入具の使用を選択すること
ができる。進行端部７０はその包装「ｗ」の中にあるまま握りながらタンポン６
４′の後端部だけ包装をとりそして包装がとられた後端部６６を置くことにより
、使用者が挿入前にタンポン６４′の実際の表面に触る必要がないことはわかる
であろう。
次に図１０、１１、および１２に関すると、タンポンおよび挿入具を本発明に
従い包装するための方法が説明されている。図１０では、パッケージ（パッケー
ジは参照番号７０により表示されている）中に含有されている指状タンポン３１
の数に等しい数の挿入具２０がパッケージ内に装備されている。挿入具２０はか
さばらなくするために入り子にされる。例えば挿入具４２のような別の形態の挿
入具をここに説明されている方法で入り子にしてもよい。挿入具２０はパッケー
ジ２０の全体的な容量に対して、たとえあるとしても、ほとんど追加の必要がな
いことはわかるであろう。
例えば図８および９に示されている挿入具５４の如き挿入具の場合には、タン
ポン３１自体が簡便には挿入具の第一部分５６内で入り子にされていてもよい。
この関係は図８に示されており、そしてそのようなタンポン３１および挿入具５
４を含有するパッケージ７２は図１１および１２に示されている。例えば図６お
よび７に示されているような挿入具は好適にはタンポンと共にグループ状で包装
されるような寸法にされているため、挿入具を収容するためのパッケージの全体
的な寸法の増加は、たとえあるとしても、ほとんど必要ない。
挿入具およびタンポンを含むまたは挿入具だけを含む本発明はタンポン使用初
心者の練習において容易に使用することができる。
上記の態様はここで特許が請求されている装置の単なる説明である。
本発明は以上で特に開示されていない別の態様、すなわち当技術の専門家が発明
の精神または本質的特質から逸脱しないで認識および想像するであろう態様を、
他の特定の形態中に示されておりそして存在する態様の同等物または誘導物とし
て包括する。それ故、語句および表示は記述用の語句として使用されておりそし
て限定用の語句としては使用されていない。本発明の範囲を示すものとしては、
前記の明細書および図面を参照するよりむしろ添付されている請求の範囲を参照
すべきである。
【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項
【提出日】１９９６年１１月１２日
【補正内容】
以上で論じた欠点（すなわちパッケージ寸法の増加および／または１個のパッ
ケージ当たりの少ない複数のタンポン）はスティック−タイプの挿入具の使用に
よりある程度克服することができた。そのような挿入具は例えば米国特許第３,
９８３,８７５号に開示されている。そのようなスティック−タイプの挿入具は
包装寸法の実質的な増加またはそれが含有すタンポン数の実質的な減少なしに指
状タンポンと共に包装できるが、スティック−タイプの挿入具は別の欠点を有す
る。例えば、スティック−タイプの挿入具と共に使用されるタンポンは、少なく
ともタンポンが挿入具と接触する部分においては、従来の指状タンポンより相対
的に硬くなければならない。挿入具が十分硬くない場合には、スティック−タイ
プの挿入具によるタンポンの操作が問題となる。タンポンがスティック−タイプ
の挿入具の使用に伴う問題を防ぐために硬くされている時には、生じたタンポン
は典型的な指状タンポンと比べて、タンポンが軟化しそして有効になる前にタン
ポン周辺の漏れを防止するのに十分ほど急速に膨張しないかもしれない。スティ
ック−タイプの挿入具はまた危険性のある外観も有しておりそして不適切に使用
されると傷を与えるかもしれない（使用者の満足に反する要因）。
従って本発明の一般的な目的は女性に対して挿入具を用いてまたは用いずにタ
ンポンを挿入する任意選択を与えることである。
本発明の別の目的は使用者に対してパッケージの寸法増加または内部にあるタ
ンポン数の減少がほとんどまたは全くないような指状タンポンおよび挿入具を含
有するパッケージを購入する任意選択を与えることである。
開放端部３０はタンポンの後端部を受けるような寸法および構造にされている
。例えば、次に図１、２および３に関すると、本発明の好適な態様では、開放端
部３０（図１および２）の内部断面「ｃ」はタンポン（図３に示されておりそし
て一般的に参照番号３１により表示されている）の最大断面より小さくそして開
放端部３０の外部断面「ｄ」はタンポンの最大断面より大きくなくそして好まし
くは小さい。ここに示されているタイプの指状タンポンは圧縮された最初の状態
で包装されており、そして挿入後に且つ水分の存在下で急速に膨張する。上記の
相関的な寸法はそれが使用のために挿入される際のその最初の状態におけるタン
ポン３１に関するものである。図３に最も良く示されているように、挿入具２０
の上記の構造では、第一部分２４中に置かれている時のタンポン３２はその後端
部とつながっている引っ張り紐３８と共に開放端部３０からタンポン３１の進行
端部３４とタンポン３１上の位置３６との間の距離「ｅ」に等しい距離だけ伸び
て、そこで後端部４０から進行端部３４に向かって動いて、タンポン３１の断面
が最初に開放端部３０の内部断面「ｃ」を越える。当技術の専門家は、後端部４
０中の材料および室２８内に後端部４０を置くために使用される力に依存して距
離「ｃ」を減少できそしてさらにたくさんの後端部４０を室２８内に配置できる
ことを認識するであろう。
ここに示されている種類のタンポン３１はそれらの包装された最初の状態で典
型的には直径が約９〜１５ｍｍでありそして長さが約５ｃｍである。そのような
タンポン３１と共に使用するための挿入具２０は典型的にはそして好適には長さ
が約６.３〜７.６ｃｍ（２-1/2〜３インチ）の範囲であり、そして操作の容易さ
および包装の簡便さを考慮に入れる
と、一般的には長さは１０ｃｍ（４インチ）を越えない。
図１、２および３に示されている態様では、挿入具２０の第二部分２６は先端
３２を含む管２２の残部を含んでなる。当技術の専門家は第二部分２６が挿入具
２０のさらに快適な使用のためにテーパされていてもまたは他の構造であっても
よいことを認識するであろう。第二部分２６がタンポンの挿入中に手により支持
されておりそして使用者が管２２を腟から望ましい距離に保つのに十分な長さで
あることが好ましい。当技術の専門家は長さ「ｂ」は管２２用に使用される材料
のタイプおよび性質、管２２と共に使用されるタンポン３１の寸法および構造、
管２２を製造するために使用される製造方法、並びに挿入具２０を使用者に供給
する際のパッケージの寸法および構造にある程度依存することを認識するであろ
う。この距離は距離「ａ」および使用者が第二部分２６を握ることにより挿入具
２０を快適に取り扱うのに必要な表面に依存している。
例えば図８および９に示されている挿入具５４の如き挿入具の場合には、タン
ポン３１自体が簡便には挿入具の第一部分５６内で入り子にされていてもよい。
この関係は図８に示されており、そしてそのようなタンポン３１および挿入具５
４を含有するパッケージ７２は図１１および１２に示されている。例えば図６お
よび７に示されているような挿入具は好適にはタンポンと共にグループ状で包装
されるような寸法にされているため、挿入具を収容するためのパッケージの全体
的な寸法の増加は、たとえあるとしても、ほとんど必要ない。
挿入具およびタンポンを含むまたは挿入具だけを含む本発明はタンポン使用初
心者の練習において容易に使用することができる。
請求の範囲
１．−進行端部（３４）、後端部（４０）、および最大断面を有しておりそして
選択的に指により挿入してもよいタンポン（３１）、
−第一部分（２４）および円錐状の第二部分（２６）を有しており、
−該第一部分（２４）が開放端部（３０）を有する室（２８）を含んでなり、
該室（２８）が該タンポン（３１）の該最大断面より小さい内部断面（「ｃ」）
および該最大断面より大きくない外部断面（「ｄ」）を有しており、該後端部（
４０）だけの一部を収容するような寸法および構造にされており、該後端部（４
０）は該室（２８）中に支持されながら、該タンポン（３１）が挿入中に使用者
の腟内の操作配置に進行するにつれて、該タンポン（３１）の進行端部（３４）
が、該室（２８）の該開放端部（３４）から突出するような
挿入具（２０）、並びに
−該第一部分（２４）からテーパしている内部断面（「ｃ」）を有しておりそし
てタンポン（３１）の挿入中に手により支持されるような寸法および構造にされ
ている該第二部分（２６）
を含んでなる、タンポン（３１）および該タンポン（３１）を挿入するための装
置（２０）。
２．該挿入具（２０）がテーパしている内部断面（「ｃ」）を有する中空円錐で
あり、該第一部分（２４）が円錐の基部を含んでなり、それにより該挿入具（２
０）中の該タンポン（３１）の動きが該第一部分（２４）から該第二部分（２６
）への該挿入具（２０）の内部断面（「ｃ」）のテーパにより制限されている、
請求の範囲第１項記載のタンポン（３
１）および装置（２０）。
３．複数の該挿入具（２０）が入れ子になるように該挿入具（２０）が構成され
ている、請求の範囲第２項記載のタンポン（３１）および装置（２０）。
４．該第一部分（２４）が平行な壁のあるカラーを含んでなりそして該第二部分
（２６）に溝が彫られている、請求の範囲第１項記載のタンポン（３１）および
装置（２０）。
５．該挿入具（２０）の表面が該タンポン（３１）および装置（２０）の挿入中
の腟との摩擦接触を最少にするような構造にされており、ここで該タンポン（３
１）が該室（２８）の中に置かれておりそして該タンポン（３１）が腟内に操作
配置された後に該装置（２０）が除去される、請求の範囲第１項記載のタンポン
（３１）および装置（２０）。
６．該第二部分（２６）が使用者が該挿入具（２０）を使用者の腟から離れた点
で挿入中に支持するのに十分な長さである、請求の範囲第１項記載のタンポン（
３１）および装置（２０）。
７．内部に請求の範囲第１項記載の複数のタンポン（３１）および複数の挿入具
（２０）を有しており、ここで該挿入具（２０）および該タンポン（３１）が対
応する数で存在しており、該挿入具（２０）がそれらがパッケージ内での保管の
ために入り子になるような構造にされている、指状タンポン（３１）用のパッケ
ージ。
８．該挿入具（２０）が中空円錐である、請求の範囲第７項記載のパッケージ。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 ホルトマン，デニス・シー
アメリカ合衆国ニユージヤージイ州08822
フレミントン・オールドクリントンロード
119