JPH10511570A - シュラウド、及びそれを備えたサイクロン型掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、空気流から塵埃やゴミを分離するサイクロンゴミ分離手段を備えた装置に使用されるシュラウド（１０・４０）であって、空気流を通過させる多数の孔（３０・４６）を有する有孔部（１４・４４）を備えたシュラウド（１０・４０）を提供する。本発明に従えば、有孔部（１４）は、下辺（１６）と該下辺から垂下する突端部（１８）とを有しており、突端部（１８）は平行側部（３４）を備え、平行側部（３４）は、傾斜した遠位端と、近位端において内向き且つ放射状に形成された段差とを有している。本発明は、シュラウド（１０・４０）と共に使用されるゴミ分離装置の性能を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】 シュラウド、及びそれを備えたサイクロン型掃除機 本発明は、改良したシュラウド、及び改良したシュラウドを備えた装置に関す る。 シュラウド（囲い板）は、空気流を濾過するサイクロンゴミ分離手段と組み合 わせて使用されるものである。２つのサイクロン分離手段、即ち、最初に大きめ のゴミや毛クズを除去し、次いでより小さなゴミの粒子を除去するべく、２つの サイクロン集塵器が個別に連続して配置された装置では、シュラウドは、前記２ つのサイクロン集塵器の間に配設される。そして、大きめのゴミや毛クズが二番 目の高効率サイクロン集塵器に入り込む可能性を減じるために、空気流が前記シ ュラウドを通過する構成となっている。 かかるシュラウドに種々の特徴を持たせることで、分離手段全体の性能に効果 をもたらすことが見いだされた。従って、本発明の目的は、サイクロンゴミ分離 手段と組み合わせて使用されるシュラウドであって、該サイクロンゴミ分離手段 全体の性能を向上させるシュラウドを提供することにある。 本発明に従えば、添付書面請求の範囲の請求項１に記載のシュラウドが提供さ れる。また、その有利な特徴及び好ましい特徴については、従属する請求項に記 載される。２つのサイクロン集塵器と組み合わせて使用される場合、本発明の構 成は、塵埃、ゴミ及び毛クズが低効率のサイクロン集塵器に留まる割合を向上さ せ、ひいては、高効率のサイクロン集塵器の性能並びに分離手段全体の性能を向 上させるものである。 以下に、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。尚、添付 図面については、次の通りである。 図１は、本発明に係るシュラウドを示す部分断面側面図である。 図２ａは、図１に示す実施形態の有孔部の壁の一部を示す拡大断面図である。 図２ｂは、図１に示す実施形態の一部を拡大して詳細に示す図である。 図３は、本発明の第２の実施形態を示す側面図である。 図３ａは、図３に示す実施形態の有孔部の壁の一部を通る拡大断面図である。 図１は、有孔部１４が配設される円筒部１２を備えたシュラウド１０を示すも のである。有孔部１４は下辺１６を有しており、その下辺１６からは突端部１８ が垂下しているが、これについては後に詳述する。また、有孔部１４の下辺１６ からは、環状のウェブ２０が内向き且つ放射状に伸びており、ウェブ２０は、内 側のサイクロン集塵器２２と連絡しており、あるいは該サイクロン集塵器２２に 対して密閉するものとなっている。サイクロン集塵器２２は、本発明の一部を形 成するものではないので、ここでは詳細な説明は省略する。ウェブ２０は、効果 上、円筒部１２のための支持手段であり、円筒部１２に対する密閉手段である。 更なる支持及び密閉手段２４が、円筒部１２の上端に配設されているが、該手段 ２４についても、円筒部１２を支持することを除いては、本発明の一部を構成す るものとはなっていない。 図２ａは、有孔部１４を形成する壁２６の一部を断面図にて示している。壁２ ６は、上流面２８と多数の孔３０とを有しており、使用時には、空気流が矢符３ ２の方向に孔３０を通り抜ける。従来のシュラウドでは、かかる孔は、各孔の上 流辺がシュラウドの上流面との交差部で丸みを帯びるように形成されていた。一 方、本発明に従えば、各孔３０の上流辺は、鋭利な一定の角度で上流面２８と交 わっている。かかる角度は、穿孔、若しくは所望の場合には成形や他の適切な製 造方法により孔３０を形成することによって作りだすことが可能である。各孔３ ０の上流辺とシュラウド１０の上流面２８との間の交差部を鋭利な角度とするこ とで、孔３０を通り抜ける小さなゴミの量を減らし、ひいては、孔３０がゴミや 毛クズの粒子によって妨害されるといった危険を減じることになる。 壁２６を形成する材料の厚さｔは、ほぼ２ｍｍである。また、円筒形の各孔３ ０の直径ｄは、ほぼ２．２ｍｍである。 図１に示す実施形態は、有孔部１４の下辺１６から垂下する突端部１８を備え ている。突端部１８は、より詳細には図２ｂに示されるように、シュラウド１０ の長軸３６とほぼ平行に伸びる平行側部３４を、必須構成要素として備えている 。この平行側部３４の遠位端は、ほぼ４５°の角度αで傾斜している。突端部１ ８の近位端では、段差３８が形成されており、段差３８の幅ｂは、平行側部３４ の幅Ｂとほぼ同じものになっている。本実施形態では、段差３８の幅ｂも平行側 部３４の幅Ｂも、ほぼ２ｍｍである。 段差３８の高さｈは、該段差３８の幅ｂとほぼ一致しており、本実施形態では 、ほぼ２ｍｍである。 突端部１８が有孔部１４の下辺１６から下に伸びている距離ｘは、ほぼ１５ｍ ｍである。 シュラウド１０を、低効率サイクロン集塵器と高効率サイクロン集塵器との間 の空気流の通路に配置して２サイクロン型の吸引掃除機に用いた場合、シュラウ ド１０の底部の突端部１８の形状を上記の形状とすることで、シュラウド１０に おいて孔３０が妨害される量を減らすと共に、小さなゴミが孔３０を通り抜ける 量を減らすことになることが見いだされた。比較的大きな割合の塵埃やゴミが低 効率サイクロン集塵器に保持され、また、段差３８は、突端部１８と有孔部１４ の下辺１６との間の密閉状態を向上させることになる。 図３は、本発明の第２の実施形態を示すものである。図３では、円錐台形のシ ュラウド４０が示されており、シュラウド４０の上端には、支持手段４２が配設 されている。また、円錐台形の有孔部４４が円錐台形のシュラウド４０に配設さ れており、多数の孔４６が、有孔部４４に設けられている。図３ａは、有孔部４ ４の側壁４８の一部を通る断面図である。 図３ａから見てとれるように、シュラウド４０の側壁４８を形成する材料の厚 さｔは、ほぼ２ｍｍである。また、円筒形の各孔４６の直径ｄは、ほぼ２．２ｍ ｍである。各孔４６の長軸は、シュラウド４０の長軸５０に対してほぼ垂直であ り、各孔の内壁が側壁４８の外面と交わる角度は、鋭利な一定の角度とされてい る。 本実施形態では、シュラウド４０の長軸５０に対する側壁４８の傾斜角度βは 、ほぼ１２．５°である。しかし、この角度は、サイクロンゴミ分離装置の要件 、特に高効率サイクロン集塵器の傾斜壁の傾斜角度に従って変化しうるものであ る。シュラウド４０の壁４８が、孔４６と高効率サイクロン集塵器との間の空気 の通路を提供しつつ、該高効率サイクロン集塵器の傾斜壁と平行に配設できるよ うに、傾斜角度βは、高効率サイクロン集塵器の壁の傾斜角度とほぼ同一である ことが好ましい。 直径ほぼ２．２ｍｍで鋭利な一定の角度とされた孔４６を設けることは、以下 の点で有利であることが見いだされた。即ち、小さなゴミがシュラウド４０を通 過する量を減らし、シュラウド４０がゴミや毛クズによって妨害される可能性も 減らすことになる。また、円錐形のシュラウド４０を設けることで、低効率サイ クロン集塵器の塵埃やゴミを収集する領域の容量を増やし、ひいては、サイクロ ン集塵器の能力を高めることになる。 本発明が上述され図示された実施形態に限定されるものではないこと、及び、 本発明の範囲内で種々の変更と改変とが可能であることは、当業者にとって明ら かであろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，Ｂ Ｒ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ， ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，Ｌ Ｕ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ， ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．空気流から塵埃やゴミを分離するサイクロンゴミ分離手段を備えた装置に 使用されるシュラウドであって、下辺と該下辺から垂下する突端部とを有する有 孔部を備え、前記突端部は傾斜した遠位端を有する平行側部を備えており、該平 行側部の近位端において該平行側部から内向き且つ放射状に段差が形成されてい ることを特徴とするシュラウド。 ２．前記段差の幅は、前記平行側部の幅にほぼ等しいことを特徴とする請求項 １記載のシュラウド。 ３．前記段差の高さは、該段差の幅にほぼ等しいことを特徴とする請求項１ま たは２記載のシュラウド。 ４．前記平行側部の幅は、ほぼ２ｍｍであることを特徴とする請求項１乃至３ のいずれかに記載のシュラウド。 ５．前記平行側部は、シュラウドの長軸に対してほぼ平行に伸びていることを 特徴とする請求項１乃至４のいずれかに記載のシュラウド。 ６．前記突端部は、前記有孔部の下辺よりほぼ１５ｍｍ下に伸びていることを 特徴とする請求項１乃至５のいずれかに記載のシュラウド。 ７．前記突端部の遠位端は、該突端部の平行側部に対してほぼ４５°の角度に 傾斜していることを特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載のシュラウド。 ８．前記有孔部は、円筒形であることを特徴とする請求項１乃至７のいずれか に記載のシュラウド。 ９．空気流から塵埃やゴミを分離するサイクロンゴミ分離手段を備えた装置に 使用され、明細書において説明した実施形態のいずれかであって、添付図面を参 照して説明したいずれかの実施形態であることを特徴とするシュラウド。 １０．サイクロンゴミ分離手段、及び請求項１乃至９のいずれかに記載のシュラ ウドを備えた、空気流から塵埃やゴミを分離する装置。 １１．前記サイクロンゴミ分離手段は、低効率のサイクロン集塵器と該低効率の サイクロン集塵器の下流に配置される高効率のサイクロン集塵器とを備えており 、前記シュラウドは、当該２つのサイクロン集塵器の間に配置されていることを 特徴とする請求項１０記載の装置。 １２．前記装置は吸引掃除機を構成することを特徴とする請求項１０または１１ 記載の装置。