JPH10511273A - 医療縫合のための動力駆動ステープラ用のステープルおよびスレッド・アセンブリ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 尖頭部分（２２）を備えた頭部（２１）と、該頭部後方にある軸部（２３）とからなるステープルおよびスレッド・アセンブリ（２０，３０）。軸部の軸（ＬＡｓ）は、前記頭部の軸（ＬＡａ）からずれて並行しており、軸部には一対の横断孔（２４，２５）を形成し、該横断孔を通してスレッドをとめる。頭部は、ステープルを骨に打ち込んだ場合にスレッドを保護する保護避退部を形成しており、軸部の先端に近いところにスレッドをとめる。ステープルは、形状記憶合金製であり、室温ではまっすぐであるが、体内に埋め込まれると、彎曲した状態に変形する。軸部は、スレッドを保護するための凹部（２７）を有する。

Description

【発明の詳細な説明】 医療縫合のための動力駆動ステープラ用の ステープルおよびスレッド・アセンブリ 本発明は、１９９４年１２月１４日に出願されたイスラエル特許出願第１１１ ９８５号に基づき、35 U.S.C．§119 による優先権を主張している。また、本発 明は、１９９３年１１月１０日に出願された米国特許出願第０８／１５０，５１ ７号に基く、35 U.S.C．§120 による優先権を主張し、１９９２年１１月１３日 に出願されたイスラエル特許出願第１０３７３７号に基く、35 U.S.C．§119 に よる優先権を主張している。 発明の背景 本発明は、医療縫合のための動力駆動ステープラに、特に有用な、ステープル (staple)およびスレッド(thread)・アセンブリに関する。殊に本発明は、例えば １９９２年１１月１３日出願のイスラエル特許出願第１０３７３７号に記述した ような、尿失禁治療に有用であるため、このような適用例を考慮して後述するが 、本発明は他の適用形態で使用した場合にも有用である。その適用例による説明 についても言及する。 発明の概要 １９９２年１１月１３日に我々が出願したイスラエル特許出願第１０３７３７ 号に記述したように、尿失禁、すなわち膀胱からの排尿を制御できないことは、 多くの若い女性と同様、年輩の女性の１０％以上にとって、悲惨な問題であり、 このような状態を矯正するために、多くの外科手術が行われてきた。前述の特許 出願では、腹壁への外科的切開を行わないようにするための技術が開示されてい る。ステープルと縫合スレッドは、膣壁から出て恥骨に入り、該縫合スレッドは 、患者の膀胱頸部および尿道の近位部を、恥骨の背壁に取り付けて位置を調整す るために用いられる。従って、このような技術により、腹部を切開する必要はな くなり、膣壁の腹部側への損傷は最小限に抑えられる。骨内へアンカー(anchor) ／ステープラ(stapler)を射出することとすれば、骨に孔をあけておく必要はな くなる。なお、公知技術では、骨に穿孔しておく必要があった。 本発明は、主に、前述の技術に特に有用な、改良型ステープルおよびスレッド ・アセンブリに関するが、再発性の肩関節脱臼を治療するというような、他の適 用形態にも同様に有用である。 本発明によると、スレッド（糸）がついた状態で、動力駆動ステープラによっ て対象物内へと打ち込まれるステープルおよびスレッド・アセンブリが提供され 、そのステープラは、内部へ打ち込まれた場合に対象物を貫く尖頭部分(pointed tip)を、先端に形成した頭部と、前記頭部後方の軸部とを有する。該軸部は、 頭部より内側へ引っ込んでおり、横断孔を形成してあり、ステープルの長さ方向 の軸に垂直な孔からスレッドが出るように、その横断孔内にスレッドをとめるよ うにすることを特徴としている。そして、前記頭部は、対象物内へステープルが 打ち込まれた場合に、スレッドを保護する保護避退部を形成することになる。 後述の本発明の好適な実施例によると、軸部には、ウェブ(web)によって分離 され、近接して配置された横断孔の対を形成してある。スレッドがその横断孔の 片方を通ってウェブにかかり、その横断孔の他方を通過し、ウェブによって軸部 にとまり、そこからステープルの長さ方向の軸に垂直に外方に伸びる。この際、 スレッドの軸部にとまっている部分が、ステープルの頭部によって保護されてい る。そして、そのスレッドがステープルにとまっている部分は、軸部の後部より も、頭部の尖頭部分に近接している。 形状記憶特性を有する多くの金属合金が知られている。これはすなわち、元の 熱に安定な状態から、熱に不安定な第２の状態に変形する能力を有するものであ る。熱を加えるだけで、物品を、熱に不安定な状態から元の熱に安定な状態に戻 したり、戻すようにしむけることができる。この「記憶」特性は、合金が、室温 でのマルテンサイト状態(martensitic state)から、体温によって加熱された場 合のオーステナイト状態(austenitic state)に、可逆的に相転移することによる ものである。このような目的のための材料として知られているものに、ニッケル ／チタニウム／バナジウム合金があり、例えば該合金は、米国特許第４，５０５ ，７６７号に記述されており、このような性質を有する他の材料も知られている 。 好適な実施の形態に記述される他の性質によると、ステープルは形状記憶合金 製であり、これは室温では弾性をもたない直線状で、人間の体温で加熱された場 合には彎曲して弾性を有する状態をとるというものである。好ましくは、この形 状記憶合金が、室温でマルテンサイト状態をとり、体温程度に加熱された場合に オーステナイト状態に戻るというものである。 前述の特徴に従って構成されたステープルおよびスレッド・アセンブリが、対 象物（例えば、前記特許出願の方法に従って女性患者の尿失禁治療に使用される 際には、恥骨）の内部へと打ち込まれる場合、スレッドのステープルへの取付位 置が奥まっているためにできた保護避退部は、動力駆動ステープラによって骨内 に打ち込まれる時に、スレッドが損傷を受けないように保護する。そして、恥骨 にステープルを貫通させた後、該ステープルは体温によって、（骨内に打ち込ま れた時の）元の直線状の形態から、彎曲した形態へと変形する。この彎曲した形 態で、ステープルおよびスレッドは恥骨内にしっかりと固定される。このように スレッドを固定することにより、該スレッドを、ステープラの軸部のステープル 後端よりも尖頭部分に近接した位置に、さらにしっかりととめることにもなる。 スレッドを尖頭部分に近接してとめたので、引張力はステープルを回転させるよ うにはたらき、そこにおいてステープルを、よりしっかりと骨に固定することに なる。この特徴により、引張力でスレッドをステープルの縁にかけて切断してし まうという可能性は減少する。すなわち、ステープルに形状記憶合金を使用し、 体内でステープルが彎曲して弾性を有する状態となるようにしたことと同様、前 記の切断の可能性を減少させている。 さらに本発明は、新規のステープルおよびスレッド・アセンブリを有する動力 駆動ステープラを提供し、そのうえ、このようなステープルおよびスレッド・ア センブリを使用することにより、女性患者の尿失禁治療方法を提供する。 以下の記述により、本発明のさらなる特徴および利点が明らかになる。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明の新規なステープルおよびスレッド・アセンブリを射出する のに有用な動力ステープラ装置の一実施形態の側面図を示す。 第２図は、先端の側面の一部断面図であり、本発明に従って構成したステープ ルおよびスレッド・アセンブリの一実施形態を図示したもので、該アセンブリは 室温状態となっている。 第３図は、第２図のステープルおよびスレッド・アセンブリの正面図である。 第４図は、第２図および第３図のステープルの側面を示し、ステープルは患者 の恥骨内に打ち込まれて、その患者の体温で加熱され、彎曲した状態となってい る。 第５図の（Ａ）〜（Ｅ）は、第２〜４図のステープルおよびスレッド・アセン ブリを射出するのに使用するステープラと、そのステープルと骨の様々な状態を 示している。 第６図と第７図は、ステープルおよびスレッド・アセンブリの構成の変形例と してあり得るものを図示した側面図である。 図面および好適な実施例の詳細な説明 第１図に示したステープラ装置は、前述の我々の米国特許出願に記述された構 成と、実質的には同様の構成を有する。そこでの説明について言及しておく。こ のステープラはハウジング２を有し、該ハウジングは、使用者が把持可能なハン ドル４を具備している。図示されたステープラ装置は気体駆動式であり、そのた め、ハンドル４の底部に、圧搾空気源に接続するチューブ８を取り付けるための コネクタ６を有する。ハウジング２は、さらに細長い筒身１０を有し、該筒身１ ０はその端部に直線状のストレート・ガイド１２を有し、該ストレート・ガイド １２はステープル２０を射出するためのものである。ステープル２０の射出は、 射出ピン１６によって行われる。該射出ピン１６は、圧搾空気のチューブ８から 供給された気圧による鋭い衝撃で、ステープル２０の底部を押すように駆動され る。ハンドル４はトリガ１８を有し、該トリガ１８を引くと、射出ピン１６に気 圧パルスがかかり、ステープル２０の底部を打ちつけ、該ステープル２０はそこ からストレート・ガイド１２の端部を通って射出される。 前述の米国特許出願にも記述したように、筒身１０端部のストレート・ガイド から射出されるステープル２０は、該ステープルにとまって共に射出される縫合 スレッド３０を有する。動力駆動ステープラと、そこで駆動されるステープルお よびスレッド・アセンブリとが、尿失禁治療に用いられる場合、そのステープル は、患者の膣壁を通って恥骨内に打ち込まれる。この際、患者の膀胱頸部および 尿道の近位部を、恥骨の背壁または上壁にとめるために、スレッド３０を使用す る。 第２図〜第４図は、ステープル２０およびそこにとめてあるスレッド３０を有 する新規のアセンブリの一実施形態を図示し、そのステープル２０およびスレッ ド３０は本発明に従って構成されており、前述の技術に用いる場合、以下により 詳細に説明するように、さらに重要な効果を示すことになる。 このように、第２図〜第４図に図示したステープル２０は、頭部２１を有し、 該頭部２１の先端に、対象物（例えば恥骨）を貫いて打ち込むための尖頭部分２ ２を形成してあり、その頭部２１後方に軸部２３を有する。第２図〜第４図に示 した構成で、軸部２３の長さ方向の軸ＬＡｓは、頭部２１の長さ方向の軸ＬＡａ から軸線をずらして並行しており、軸部はその一側２３ａが頭部２１の対応する 側部からずれていて、軸部の他側２３ｂは頭部２１の他の側部と面一になってい る。 軸部２３には、該軸部２３の頭部２１の近くに、相近接した孔２４，２５を形 成する。該孔２４，２５は、軸部２３の長さ方向の軸ＬＡｓに対して垂直にあけ てある。これら２つの孔は、ウェブ２６によって隔てられており、該ウェブ２６ の片側すなわち２３ｂの側は窪ませて、第２図の２７として示す凹部を形成して ある。該凹部はスレッドの太さに適合させてあるので、該スレッドが２３ｂの側 にはみ出ることはない。 この縫合スレッド３０は、第２図に例示するように、孔２４を通り、ウェブ２ ６の窪んだ方の端部をまわって、孔２５から外に出る。 第２図〜第４図に示すステープル２０は、好ましくは形状記憶合金でできてお り、この形状記憶合金は、（第２図および第３図に示すように）、室温で弾性を もたずにまっすぐ伸び、（第４図に示すように）、より高い温度、例えば患者の 体温、になるように加熱されると、弾性をもって彎曲するというものを用いると よい。好ましくは、その形状記憶合金は、室温でマルテンサイト状態をとり（第 ２図，第３図）、体温で加熱されるとオーステナイト状態に戻るというものであ る。このような形状記憶合金は公知であり、例えば米国特許第４，５０５，７６ ７に記述されている。 例えば前記米国特許出願に記載されたような、尿失禁治療を行う際に、第２図 〜第４図のステープルおよびスレッド・アセンブリを、どのように第１図のステ ープラで駆動して患者の恥骨（または他の骨）に打ち込むのかといことを、第５ 図（Ａ）〜（Ｅ）に示す。 例えば、第２図および第３図に示した元のまっすぐな状態、すなわち室温中で マルテンサイト状態にあるステープルを、第５図（Ａ）に示す。この状態で、ス テープラはまっすぐで弾性を有さず、第１図の動力駆動ステープラのストレート ・ガイド１２内に保持しておくことができる。ステープルがまっすぐ伸びた状態 で、スレッド３０がウェブ２６をまわってとまった状態にしておいて、このステ ープルを射出ピン１６（第１図）によって駆動し、筒身１０およびストレート・ ガイド１２を通し、このステープルの尖頭部分２２が恥骨ＰＢ（第５図（Ａ）〜 （Ｃ））を貫くように打ち込む。恥骨に打ち込むと、体温によってステープル２ ０はマルテンサイト状態からオーステナイト状態へ変化し、この状態でステープ ル２０は彎曲する（第５図（Ｄ））。スレッド３０は、恥骨の外側に向けて引っ 張られ、ステープルは、恥骨に接して第５図（Ｅ）に示す位置をとるまで回動し 、この位置でステープルは骨にしっかりと固定される。そして、膀胱頸部および 尿道の近位部を恥骨にとめること等に、そのスレッド３０を用いることができる 。 ステープル２０にスレッド３０をとめるための前記構成には、多くの重要な利 点がある。このように、スレッドを固定する軸部２３の軸線をずらせた構成によ って保護避退部が形成され、該保護避退部はスレッド３０を保護し、特に２つの 孔２４，２５およびウェブ２６を通って軸部２３にとめた部分の楯となり、ここ において、そのスレッドおよび該スレッドをとめた部分は、ステープルおよびス レッド・アセンブリが動力駆動ステープラで骨に打ち込まれる時の損傷から保護 されることになる。スレッド３０の巻き付いた部分も、ウェブ２６の窪みを持た せた部分、すなわち２７として示す構成によって保護される。 さらに、ステープルに前述の形状記憶合金を用いることにより、このステープ ルは、骨に打ち込まれる時にはまっすぐな形状をとり、体温のはたらきでマルテ ンサイト状態からオーステナイト状態へ変化し、第４図に示すような彎曲した構 造をとることができるようになる。骨に打ち込まれた後にステープルの形状は変 化し、そこで該ステープルを骨にしっかりと固定する。そのうえ、スレッド３０ のステープルにとめる位置を、軸部の後端よりもステープルの尖頭部分２２に近 接した位置としてあるため、引張力がかかるとステープルは骨内で回転し、第５ 図（Ｄ）および（Ｅ）に示すように、そこでステープルをさらにしっかりと骨に 固定する。そのうえ、前記構造により、引張力でスレッドがステープルの縁にか かって切断されるという可能性は減少する。 第６図および第７図は、ステープルの多様な構成例を説明しており、該ステー プルは、図中においてそれぞれ１２０および２２０として示されている。第６図 に示す変形例では、ステープル１２０は、体温の作用でオーステナイト状態にあ る時に、頭部１２１で保護されたくぼみ部分が、第４図のように凸状面にではな く、軸部１２３の凹状面のところにできるように彎曲する。第７図に示す変形例 では、頭部２２１によって形成されるくぼみ部分が、スレッド２３０の軸部２２ ３にとめる部分を保護する保護避退部をつくるのに、第４図のような片側だけに ではなく、軸部の両側に形成される。他の全ての点については、第６図および第 ７図に示したステープルおよびスレッド・アセンブリは、前述の第１図から第５ 図に示したものと同様に構成して使用することとしてもよい。 本発明を、いくつかの好適な実施例を用いて説明したが、これらは例を示すた めだけのものであり、様々な変形例をつくることができる。例えば、ステープラ がスプリングを備えることとしてもよく、この場合は、そのスプリングを、まず はじめに手動で圧縮し、トリガを引くことによって解放してステープルを射出す る。ステープルを駆動するために、スプリングまたは圧搾気体に蓄積したエネル ギーを変換するのに、技術的に公知の他の方式を用いてもよい。さらに、特別な 応用形態の要求に合わせて、ステープラの筒身を、予め曲げておくか、あるいは 彎曲可能な柔軟なものとしておいてもよい。本発明は、特に前述のような尿失禁 治療に有用であるが、例えば、再発性の肩関節脱臼を治療すること等、他の応用 形態に使用することともできる。 特定の実施例によって本発明を説明したが、さらに変型や改良を行うことがで き、このような変型や改良は、当分野における技術を有する人々が思いつくもの であるから、本発明は前述の説明に限定されないものと解すべきである。本願は 、添付した請求の範囲内の変型や改良を含むものである。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年１月２０日 【補正内容】 請求の範囲 １．医療縫合のためのステープルおよびスレッド・アセンブリにおいて、 対象物に打ち込んだ場合にその対象物を貫通する尖頭部分および後部を形成し た頭部と、該頭部の後方の軸部とを有するステープルによって少なくとも構成さ れ、前記頭部は長さ方向の第一の中心軸を有し、前記軸部は長さ方向の第二の中 心軸を有し、該第二の中心軸が前記第一の中心軸からずれるように、前記軸部を 前記頭部からずらせて配置し、その軸部には縫合保持手段を形成してあり、該縫 合保持手段は、少なくとも一つの横断孔からなり、該横断孔からスレッドが出る ように該スレッドをとめ、前記頭部が、前記ステープルを対象物に打ち込む際に 前記スレッドを保護する保護避退部を形成することを特徴とするステープルおよ びスレッド・アセンブリ。 ２．請求項１において、前記縫合保持手段が、相近接して配置されてウェブによ って隔てられた一対の横断孔からなり、前記スレッドが、前記横断孔対の第一の 孔を通り、前記横断孔対の第二の孔から出て、そのスレッドが、前記ウェブで前 記軸部にとまり、前記ステープルの長軸方向に対して所定の角度をとるように伸 びることを特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。 ３．請求項２において、前記ウェブを、前記軸部の一側面より奥に窪ませたこと を特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。 ４．請求項３において、前記ウェブを前記スレッドの太さ程度窪ませたことを特 徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。 ５．請求項１において、前記軸部が、前記頭部に対してその軸部の一側面のみが ずれていることを特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ， ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．医療縫合のためのステープルおよびスレッド・アセンブリにおいて、 骨に打ち込んだ場合にその骨を貫通する尖頭部分および後部を形成した頭部と 、該頭部の後方の軸部とを有するステープルによって少なくとも構成され、前記 軸部は前記頭部からずらせて配置され、その軸部に縫合保持手段を形成してあり 、該縫合保持手段は、少なくとも一つの横断孔からなり、該横断孔からスレッド が出るように該スレッドをとめ、前記頭部が、前記ステープルを骨に打ち込む際 に前記スレッドを保護する保護避退部を形成することを特徴とするステープルお よびスレッド・アセンブリ。 ２．請求項１において、前記縫合保持手段が、相近接して配置されてウェブによ って隔てられた一対の横断孔からなり、前記スレッドが、前記横断孔対の第一の 孔を通り、前記ウェブをまわって前記横断孔対の第二の孔から出て、そのスレッ ドが、前記ウェブによって前記軸部にとまり、前記ステープルの長軸方向に対し て所定の角度をとるように伸びることを特徴とするステープルおよびスレッド・ アセンブリ。 ３．請求項２において、前記ウェブを、前記軸部の一側面より奥に窪ませたこと を特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。 ４．請求項３において、前記ウェブを前記スレッドの太さ程度窪ませたことを特 徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。 ５．請求項１において、前記軸部が、前記頭部に対してその軸部の一側面のみが ずれていることを特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。 ６．請求項１において、前記ステープルの前記軸部の一側面が、前記頭部の第一 の側部と面一になり、前記軸部の反対側の側面が前記頭部の反対側の側部からず れてそこに前記スレッドを保護する前記保護避退部を形成することを特徴とする ステープルおよびスレッド・アセンブリ。 ７．請求項１において、前記軸部が、前記頭部に対してその軸部の両側面がずれ て前記保護避退部を形成することを特徴とするステープルおよびスレッド・アセ ンブリ。 ８．請求項１において、前記軸部の後端よりも前記頭部の尖頭部分に近接させて 配置された前記縫合保持手段によって、前記スレッドを前記軸部にとめたことを 特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。 ９．請求項１において、前記ステープルを、室温で実質的にはまっすぐ伸び、人 間の体温で加熱された場合に彎曲する形状記憶合金製としたことを特徴とするス テープルおよびスレッド・アセンブリ。 １０．請求項９において、前記形状記憶合金が、室温付近でマルテンサイト状態 をとり、人間の体温程度に加熱されるとオーステナイト状態に変化することを特 徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。 １１．請求項１において、前記軸部の長さ方向の軸が、前記尖頭部分の長さ方向 の軸に対してずれていることを特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブ リ。 １２．医療縫合のためのステープルおよびスレッド・アセンブリにおいて、 骨に打ち込んだ場合にその骨を貫通する尖頭部分を形成した頭部および該頭部 の後方の軸部とを有するステープルと、該ステープルから伸びたスレッドとから 少なくとも構成され、該スレッドは２つの自由端を有し、前記ステープルは、室 温でまっすぐ伸び、人間の体温で加熱された場合に彎曲する形状記憶合金製であ ることを特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。 １３．請求項１２において、前記形状記憶合金が、室温付近でマルテンサイト状 態をとり、人間の体温程度に加熱された場合にオーステナイト状態をとることを 特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。 １４．請求項１２において、前記軸部が、少なくとも部分的には前記頭部からず れていることを特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。 １５．請求項１２において、前記軸部に、少なくとも一つの横断孔を形成し、そ の軸部の長さ方向の軸方向に対して所定の角度をとって、前記横断孔から前記ス レッドが出るように、該スレッドを前記横断孔でとめたことを特徴とするステー プルおよびスレッド・アセンブリ。 １６．請求項１２において、前記頭部が、前記ステープルを骨に打ち込んだ場合 に、前記スレッドを保護する保護避退部を形成することを特徴とするステープル およびスレッド・アセンブリ。 １７．請求項１２において、前記軸部が、前記スレッドの太さに適合した凹部を 有することを特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。 １８．請求項１２において、前記軸部を、前記頭部の一側部と面一としたことを 特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。 １９．請求項１２において、前記頭部の長さ方向の軸を、前記軸部の長さ方向の 軸からずらせたことを特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。 ２０．請求項１２において、人間の体温を加えた場合、前記軸部が、前記スレッ ドの自由端側に突出することを特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブ リ。 ２１．請求項１２において、人間の体温を加えた場合、前記軸部が、前記スレッ ドの自由端側で窪むことを特徴とするステープルおよびスレッド・アセンブリ。