JPH10511211A - 改良された接地部材を含む表面実装電気コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 プリント回路カード（１２）に表面実装される電気コネクタ（１０）は絶縁性のハウジング（２０、１１６）、ハウジングに固定されるコンタクト（２４）、コンタクトを誘導シールドする金属シェル（３０、１２０）及びそれのためにハウジングに提供されるキャビティ（６６、１１８）内に延びる改良された接地部材（３２、３４、１００）を有する。接地部材、ハウジング及び金属シェルは、接地部材がキャビティ内に挿入されるとき、接地部材の接触領域（４２、１０６）が金属シェルと係合するよう配置される。接地部材は更にハウジングから外側方に延びプリント回路カード上の接地パッド（１８）に半田付接続される半田付フランジ部（３６、１０２）を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 改良された接地部材を含む表面実装電気コネクタ 本発明はプリント回路カードに表面実装されるよう構成された電気コネクタに 関し、特にそのようなコネクタの改良された接地部材に関する。 プリント回路カード上の回路構造を外部回路構造と接続するために、従来の方 法として、プリント回路カード上に表面実装される電気コネクタが提供される。 従来よりこの種のコネクタは絶縁ハウジング内に固定される多数のコンタクトを 含む。コンタクトは、典型的には、プリント回路カード上の信号トレースに半田 付けされ、相手コネクタの各コンタクトと摩擦係合するよう構成される。また、 通常この種のコネクタの一部として金属シェルが設けられるが、これはハウジン グに取り付けられ、少なくとも部分的に複数のコンタクトを含み、これによりコ ンタクトに対して誘導シールドとして作用する。シールド作用を得るため金属シ ェルはプリント回路カード上の接地トレースと、典型的にはコネクタの一部であ る接地部材を介して、電気的導通されなければならない。本発明の目的は改良さ れた接地部材を有する電気コネクタを提供することにあり、この接地部材は別体 の固定部材を必要とすることなくコネクタに容易に組み立てられるものとされ、 接地トレースへの半田付接続によってコネクタをプリント回路カードに対して安 定して固定する。 本発明によれば接地部材は、接地トレースへ半田付接続されるよう構成される 半田付フランジ部、及び金属シェルと電気的に接触するよう形成される接触領域 を含む結合部を有する。 本発明の好適実施形態について添付図面による例を参照して説明されるが、図 面は以下のとおりである。 図１はプリント回路カードに固定される本発明による電気コネクタの第１の好 適実施形態を示す後方から見た斜視図である。 図２は図１に示される電気コネクタを示す、部分的に分解した前底方より見た 斜視図である。 図３Ａ及び図３Ｂは本発明による電気コネクタの第１好適実施形態となる左右 の接地部材の夫々を示す斜視図である。 図４Ａ及び図４Ｂは図３Ａ及び図３Ｂに示される左右の接地部材の夫々を示す 平面図である。 図５は図１中の線５−５に沿う、キャビティの面内でのコネクタハウジングの 一部を示す断面図である。 図６Ａ及び図６Ｂは図１中の線６−６に沿う部分断面図で、ハウジングのキャ ビティ内に接地部材を挿入する２つの段階を示す図である。 図７Ａ及び図７Ｂは図１中の線７−７に沿う断面図で、金属シェルをコネクタ ハウジングに固定する２つの段階を示す図である。 図８は本発明の電気コネクタの第２の好適実施形態の右側を拡大して示す後方 より見た斜視図である。 図９は本発明の電気コネクタの第２の好適実施形態の金属シェルの右側及び右 側の接地部材を絶縁性のハウジング抜きで示す図で、部分的に破断して示す後方 より見た斜視図である。 図１０は図９に示す接地部材を後方より見た斜視図であり、図９と相違する方 向より見た図である。 図面を参照すると、図１は総括して参照番号１０で示されプリント回路カード １２に表面実装される第１の好適実施形態となる電気コネクタを示す。プリント 回路カード１２上には複数の信号トレース１４及び接地トレース１６を有する。 信号トレース１４は、後述されるように、コネクタ１０のコンタクトに半田付接 続されるよう１列に終端される。接地トレース１６は、後述されるように、コネ クタ１０の接地部材に半田付接続されるよう拡開された接地パッド１８に終端さ れる。 コネクタ１０は複数のコンタクト２４の各々が固定されるため、複数のチャン ネル２２を有する絶縁ハウジング２０を含む。コンタクト２４は図１に示される ようにハウジング２０の後端に露出し、各々は各信号トレース１４の成端位置又 はその近傍に半田付接続されるよう形成されるテール２６を有する。各コンタク ト２４の逆端２８は、従来の如く相手コネクタの夫々のコンタクトと摩擦係合す るため、ハウジング２０の前方の嵌合端に露出する。 コネクタ１０は更に、コンタクト２４の誘導シールドを提供すべくハウジング ２０の前方端に取り付けられ、ハウジング２０を少なくとも部分的に包囲する金 属シェル３０を含む。以下に詳細に示されるように、コネクタ１０は更に、プリ ント回路カード１２上の接地パッド１８に半田付接続されることにより金属シェ ル３０と接地トレース１６との間の電気的接続を提供するため、２つの側端の各 々に一対の接地部材３２、３４を含む。 接地部材３２及び３４は図３Ａ、図３Ｂ、及び図４Ａ、図４Ｂから明らかなよ うに互いに鏡像対称である。接地部材３２について詳しく説明されるが、この説 明は接地部材３４にも適用されることが理解される。接地部材３２は略平板状の 半田付フランジ部３６及び略平板状の結合部３８を有する。結合部３８は半田付 フランジ部３６に対して略平行にして偏位し、これらの部分はブリッジ部４０に よって結合される。好ましくは、接地部材３２は従来の方法により打ち抜かれ折 り曲げられるシート材料から形成される。結合部３８の前方端は、前方に延びる 接触領域４２と共に形成される。接触領域４２は略方形で細長とされ、接触部３ ８の他の部分の横寸法より小さい横寸法とされる。接続部３８は接触領域４２の 直ぐ後側に肩４４を有する。肩４４の直ぐ後側には１対の膨出部４６、４８を有 し、その各々は前端へ向けて狭幅となるよう外側方に広がるバーブとして形成さ れる。結合部３８には更に略中心位置に結合部３８の面から後方に延びる弾性ラ ッチ指５０が形成される。金属シェル３０は絶縁ハウジング２０に前端から取り 付けられ、コンタクト２４の嵌合端２８を包囲する鼻部５２を含む。シェル３０ は鼻部５２の後方に面板５４及び後方に延びる２つのフランジ５６及び５８を含 む。フランジ５６、５８の各々の側端に向かって各フランジ５６、５８の面から 傾いて他方のフランジ５８、５６に向けて延びる突出部６０が形成される。これ らの突出部６０は以下に説明されるようにハウジング２０上の弾性ラッチ部材６ ２と協働して、コネクタ１０の組立後にシェル３０をハウジング２０上に保持さ せる。フランジ５８上の突出部６０に近接して、接地部材３２、３４の接触領域 ４２と係合する接触突起６４が置かれる。接触突起６４はフランジ５８の面から フランジ５６へ向けて延び、その各々は好ましくは半球形状をなす。 ハウジング２０の各側端には、内部に接地部材３２、３４の各々を受容して支 持する特定の形状及び寸法のキャビティ６６が形成される。図１及び図５に示す ようにキャビティ６６はハウジング２０の後方及び側方に開く。図２に示すよう にキャビティ６６はハウジング２０の前端にも開いている。各キャビティ６６の 開口は、前端で比較的狭幅とされ接地部材３２、３４の各コンタクト領域がそれ を通って延びるようにしつつ、接地部材３２、３４の肩４４と干渉して挿入の際 の接地部材の前方への移動を制限する前壁６８の横に位置する。キャビティ６６ の狭い前側開口のすぐ前側では、ハウジング２０に支持棚部７０が形成されるが 、これは接触部４２を露出させて支持する。キャビティ６６の側壁７２、７４間 の距離は膨出部４６、４８の先端間の距離よりわずかに小さく、従って、接地部 材３２、３４がキャビティ６６に挿入されるとき壁７２、７４がわずかに変形し 、強固なはめ合い係合が行われる。更に膨出部４６、４８のバーブ様形状は接地 部材３２、３４の前方への挿入を可能としつつ、接地部材３２、３４のキャビテ ィ６６からの後方への抜けに対して干渉する。キャビティ６６は略平板形状を成 し、接地部材３２、３４は結合部３８の平板形状部分を受容し、接地部材３２、 ３４の厚さにわずかな隙間を提供するのに十分な高さを有する。膨出部４６、４ ８は、更に接地部材３２、３４にラッチ指５０による作用と共に安定性を提供し 、半田付フランジ部３６とハウジング２０との底面の共面性を維持する。 ハウジング２０には更にキャビティ６６を横切るラッチ空間７６が形成される 。ラッチ空間７６は図１に見られるようにハウジング２０の頂側に開く。図６Ａ 及び図６Ｂに示されるように、接地部材３２はハウジング２０の後側からキャビ ティ６６内に挿入されるので、弾性ラッチ指５０は、後端７８がラッチ空間７６ の後壁８０を通過する時点まで接続部３８の面に向けて押される。その時点でラ ッチ指５０はラッチ空間７６にスナップ係合し、接地部材３２をキャビティ６６ 内に支持させる。接地部材３２の前方への移動の間に、金属シェル３０が既にハ ウジング２０に固定されているならば、接触領域４２が接触突起６４に摩擦係合 し、その丸みを帯びた形状は接触領域４２がフランジ５８を撓ませつつ通過する のを可能にする。フランジ５８の弾性は接触突起６４と接触領域４２との摩擦係 合及び電気的導通を提供する。金属シェル２０及び接地部材３２の組立はどちら を先にしても良い。 図７Ａ及び図７Ｂを参照すると、金属シェル３０はハウジング２０に前側から 取り付けられ、傾斜した突出部６０はラッチ部材６２を内方へ撓ませる。各ラッ チ部材６２は略Ｕ字形状を成し、中央開口領域８２を有する。金属シェルの更な る動きにより突出部６０は開口領域８２内に入り、ラッチ部材６２を撓みのない 位置へと戻すことができ、これにより金属シェル３０をハウジング２０上に支持 させる。絶縁ハウジング２０上に弾性ラッチ部材６２を配置することにより金属 シェル３０の撓みは制限され、これにより金属シェル３０と接地部材３２、３４ との間の電気的接触の統合を保証する。 前述したようにコネクタ１０が組み立てられた後、コネクタ１０は図１に示す 如くプリント回路カード１２上に置かれる。その後コンタクト２４のテール２６ は各信号トレース１４に半田付接続され、接地部材３２、３４の半田付フランジ 部３６が各接地パッド１８に半田付接続される。接地部材３２、３４は膨出部４ ６、４８の摩擦係合及びラッチ指５０によってハウジング２０に強固に支持され 、コンタクト２４はチャンネル２２内に固定されるので、コンタクト２４及び接 地部材３２、３４の半田付接続はコネクタ１０をプリント回路カード１２に十分 安定して固定できる。更に接地パッド１８及び金属シェル３０間で確実な電気接 続が実現される。前述の全てのことは別体の固定部材を必要とすることなく実現 される。 図８、図９及び図１０は本発明による電気コネクタの第２の好適実施形態を示 す。第２の好適実施形態と第１の好適実施形態との相違点は接地部材、及び絶縁 ハウジング及び金属シェルの接地部材と協働する部分にのみ関係する。電気コネ クタの他の部分は第１の実施形態と同じであり、再度説明しない。図面に示され るように変形された接地部材１００は略平板状の半田付フランジ部１０２、及び 半田付フランジ部１０２に対して直角な略平板状の結合部１０４を有する。第１ の好適実施形態と同様に、接地部材１００は好ましくは従来の方法により打ち抜 き折り曲げ形成される。シート材料から形成される。結合部１０４の前端は前方 に延びる接触領域１０６と共に形成される。接触領域１０６の最前端にはかぎ部 １０８が形成されるが、その作用は後述される。かぎ部１０８の後方には平坦な 下側縁１０９があるが、その作用は後述される。接触領域１０６には更に、かぎ 部１０８の後方に略半球形状を成すように示される突起１１０が形成される。突 起１１０は半田付フランジ部１０２に向けて延びる。結合部１０４の後端には半 田付フランジ部１０２から離れるように結合部１０４の面から延出し、結合部１ ０４に対して直角を成すよう示されるタブ１１２が形成される。タブ１１２を含 む結合部１０４の上端縁１１４は半田付フランジ部１０２の面に平行になるよう 正確に形成される。 絶縁ハウジング１１６には接地部材１００を受容するキャビティ１１８が形成 される。図８に示すようにキャビティ１１８はハウジング１１６の後方及び側方 に開いて形成される。接地部材１００のキャビティ１１８内での支持は後述され るように金属シェル１２０との協働により行われる。キャビティ１１８はタブ１ １２を受容する部屋を含む。この部屋は床部１２２及び屋根部１２４を有する。 屋根部１２４はハウジング１１６の下側取付面１２８に平行となるよう正確に形 成され、キャビティ１１８を通じて延びる。部屋の中の床部１２２と屋根部１２ ４の間隔はタブ１１２の高さより若干小さくされ、これによりタブ１１２のはめ 合い係合を提供する。ハウジング１１６には更に、上述の部屋の前方に、自身と 壁１３４との間に溝を形成して下方に延びる壁１３２が形成される。この溝はそ の中に接地部材結合部１０４の上側領域を収容する。キャビティ１１８はハウジ ング１１６の前側及び底側に対して開いており、従って接地部材の接触領域１０ ６は露出される。 接地部材１００と協働すべく金属シェル１２０は接地部材１００の半田付フラ ンジ部１０２に略平行な横方向に延びるタブ１３８と共に形成された下側後方に 延びるフランジ１３６を有する。このタブ１３８はその前端と金属シェル１２０ の面板１４０との間に間隙を提供する寸法に形成される。従って接地部材１００ がハウジング１１６のキャビティ１１８に挿入されるとき、１４２の部分で傾斜 するかぎ部１０８の前端縁はタブ１３８を超えて通過し、かぎ部１０８の後端縁 １４４が上述の間隙に入るまでそれを撓ませ、タブ１３８を戻して係合させ、接 地部材１００のその後の抜けに対して干渉する。 タブ１３８は上方に向けて曲げられ、これにより接地部材１００の接触領域１ ０６に対して略平行にして近接する端部１４６を有し、曲げられた端部１４６と ハウジング１１６の壁１３４との間隔は結合部１０４の厚さよりわずかに大きい だけである。このことは接触領域１０６上の突起１１０が端部１４６と摩擦係合 し、接地部材１００と金属シェル１２０が電気的に導通するのを保証する。この 係合はハウジングによって、壁１３４がキャビティ１１８の前方へ向けて直接連 続して突起１１０に近接することにより支持される。 接地部材１００はキャビティ１１８に挿入されるのでタブ１１２は、部屋の床 部、屋根部１２２、１２４のはめ合い係合により、タブ１１２上の結合部１０４ の上側縁１１４の後端を部屋内のキャビティの屋根部１２４に対して強く押圧す る。同時にかぎ部１０８の後の下側縁１０９はシェル１２０のタブ１３８との当 接により上方に付勢され、結合部１０４の上端縁１１４の前端をキャビティ１１ ８の屋根部１２４に対して強く押圧する。従って接地部材１００の半田付フラン ジ部１０２をハウジング１１６の取付面１２８との共面性が維持される。 上述した第１及び第２の好適実施形態の相違点は第２好適実施形態において半 田付フランジ部１０２の前端縁１４８が第２の好適実施形態におけるものよりプ リント回路カードのエッジより近いことである。これは絶縁ハウジングの変更に よるものであるが、２つの利点を有する。第１に接地パッド１８（図１参照）と 接触する半田付フランジ部１０２の面領域が広がる。第２に前端縁１４８がプリ ント回路カード１２のエッジにより近いので、適合する相手コネクタとの嵌合及 び嵌合解除の間のコネクタの移動は半田付フランジ部１０２により小さな力のモ ーメントを生ぜしめコネクタの安定性及び信頼性を高める。他の相違点は第２の 好適実施形態において接地部材が直接金属シェルに錠止係合することである。従 ってハウジングにクラックが生じるような不良の態様が接地接続の統合に影響を 与えることはない。 従って改良された接地部材を有する表面実装電気コネクタが開示された。 本発明による効果は固定部材なしで導電性のシェル又は電気コネクタと摩擦係 合して接続されるための結合部を有する接地部材にある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＢＲ，ＣＮ，ＣＺ，ＨＵ，Ｊ Ｐ，ＫＲ，ＰＬ，ＲＵ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．回路カードと当たる底部を含む絶縁性のハウジングと、該ハウジング内の電 気コンタクトと前記ハウジング上に取り付けられる導電性のシェルと、該シェル に接続される接地部材とを有する電気コネクタにおいて、 前記接地部材（３２、３４、１００）が有する半田付フランジ部（３６、１０ ２）、前記シェル（３０、１２０）に対して別体の固定部材なしで摩擦係合する 前記接地部材（３２、３４、１００）が有する接触領域（４２、１２６）、前記 半田付フランジ部（３６、１０２）と前記接触領域（４２、１０６）とを結合す る前記接地部材（３２、３４、１００）が有する結合部（３８、１０４）、及び 前記半田付フランジ部（３６、１０２）を前記ハウジング（２０、１１６）の底 部に対して共面位置に維持するようハウジング（２０、１１６）のキャビティ（ ６６、１１８）内に前記結合部（３８、１０４）をはめ合い係合することを特徴 とする電気コネクタ。 ２．前記接触領域（４２、１０６）が前記半田付フランジ（３６、１０２）に平 行に延び、キャビティ（６６，１１８）内にはめ合い係合することを特徴とする 請求項１の電気コネクタ。 ３．接触部（４２、１０６）上のかぎ部（１０８）はシェル内の間隙に係合する ことを特徴とする請求項１の電気コネクタ。 ４．前記結合部の上端縁は前記ハウジングの溝に沿って受容され、前記接触領域 の下端縁は溝の外方に突出し前記シェルと係合することを特徴とする請求項１の 電気コネクタ。 ５．前記ハウジング内の部屋内に前記接地部材上のラッチが係合することを特徴 とする請求項１の電気コネクタ。 ６．前記接触領域は前記シェルのタブと前記ハウジングの壁との間にはめ合い係 合されることを特徴とする請求項１の電気コネクタ。