JPH10510360A - 自由落下する溶融液状ガラス塊の重量を測定する方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 現代のガラス容器製造機械は、溶融所から供給システムを介して機械に供給される毎分２００までのガラス塊を加工する。その際、重量変動は、一層低い品質の品物に、又はそれどころか不良品に至るので、計量装置によって製造されるガラス塊のほぼ一定の重量は、重要な問題である。それ故に製造されるガラス塊の重量は、継続的に管理されなければならない。それ故に本発明の課題は、きわめてわずかな技術的な出費しか必要とせず、かつガラス溶融の過酷な運転に適した、溶融液状ガラス塊の重量を測定する方法を取得することにある。本発明によれば、この課題は、次のようにして解決される。すなわち溶融液状ガラス塊（１）が、自由落下中に、交番電磁界（２）を通って案内され、かつその結果生じる交番電磁界のうず電流損失が、ガラス塊重量に対する尺度として測定技術的に検出される。

Description

【発明の詳細な説明】 自由落下する溶融液状ガラス塊の重量を測定する方法 本発明は、自由落下する溶融液状ガラス塊の重量を測定する方法に関する。 現代のガラス容器製造機械は、溶融所から供給システムを介して機械に供給さ れる毎分２００までのガラス塊を加工する。その際、重量変動は、一層低い品質 の品物に、又はそれどころか不良品に至るので、計量装置によって製造されるガ ラス塊のほぼ一定の重量は、重要な問題である。しかしこの時、正規に動作する 計量装置においても、計量過程は、とりわけ溶融炉内のガラス溶融のレベル及び ／又は溶融の温度変動によって影響を受けるので、重量変動は避けられない。こ れらの変動は、毎分数グラムになることがある。 ガラス塊重量を許容された重量範囲内に維持するために、従来の技術によって 周知の方法によれば、出来上がったガラス品物は、５−１５分の間隔で継続的に 計量される。それからそれぞれの測定に続いて、必要な場合には、計量装置を手 動で調節する。計量された品物は、まだ冷却中の状態において取扱いによって損 傷するので、計量の後に廃棄しなければならない。 この過程の自動化のために、米国特許第３８４６１０７号明細書に、電気機械 的なはかりによって計量を実施し、かつ検出された重量を測定量として調整器に 供給することが提案されている。それから目標値実際値比較の後に、この調整器 を介して計量装置の相応した調節が行なわれる。この方法は、早くとも仕上げ型 から品物を取出した後に重量測定を可能にするが、ほとんどの場合、それよりず っと後で可能にする。このことは多くの機械的な出費に結び付き、その際、機構 は、妨害を受けやすく、かつ定常的な磨耗を受ける。さらにこの及び前記の方法 において、常に馬鹿にできない時間遅れを伴って重量変動に反応する。 この欠点は、米国特許第４２０５９７３号明細書による方法によって回避され る。ここではとりわけガラス容器製造ラインの供給システムにおいて自由落下す る溶融液状ガラス塊の容積、したがって重量が測定される。そのため２つの走査 線カメラが利用され、これら走査線カメラは、落下するガラス塊の容積を輪切り にして検出する。ガラス塊のすべてのデータが存在するとき、その容積又は重量 の計算は、計算機を介して行なわれる。 この方法において、製造されたガラス塊の重量は、前記の方法と比較して早い 時点にすでに測定されるので、計量装置の一層良好な制御が可能である。この利 点は、きわめて多くの技術的な出費によって購入される。その上必要なカメラは 、ガラス溶融の過酷な運転に格別適しているわけではなく、したがってその保守 及び維持に多くの費用を調達しなければならない。 ドイツ連邦共和国特許出願公告第１９５９４０６号明細書に、うず電流方式に よって動作する測定センサが記載されている。一用途においてこれら２つの測定 センサが、計量装置として動作する。その際、テスト品の重量によって、測定セ ンサとそれぞれこれら所属の対向する高導電ディスクとの間の距離は変化する。 それにより測定センサ内にうず電流損失が発生され、これらうず電流損失は、こ の距離変化に比例しており、かつテスト品の重量に対する尺度をなしている。セ ンサは、それにより距離測定器として動作する。 それ故に本発明の課題は、きわめてわずかな技術的な出費しか必要とせず、か つガラス溶融の過酷な運転に適した、溶融液状ガラス塊の重量を測定する方法を 取得することにある。とくに製造されたガラス塊の重量変動は、最小値に減少す るようにする。 本発明によれば、この課題は、初めに挙げたような方法において次のようにし て解決される。すなわち溶融液状ガラス塊が、交番電磁界を通って案内され、か つその結果生じる交番電磁界のうず電流損失が、ガラ ス塊重量に対する尺度として測定技術的に検出される。 本発明の功績は、溶融液状ガラスの導電度が、ガラス塊の重量測定のために使 用することができるという知識にある。この基礎となる解決の発端から出発して 、設定された課題は、きわめて簡単な手段によって解決することができる。 例えば交番電磁界が、加えられた交流電圧によって発生される場合、ガラス塊 内にその落下の際に交番電磁界によって発生されるうず電流は、コイルにおける 交流電圧を減少する結果となる。ガラス塊が交番電磁界を通過する際に経過する 時間にわたってこの交流電圧を測定すれば、ガラス塊の程度を逆に推論すること ができ、かつそれにより容積又は重量を検出するために利用することができる。 交番電磁界は、有利にもガラス塊の落下路に対して、ガラス塊が通過する際に交 番電磁界からうず電流の形でできるだけ多くのエネルギーが引出され、かつガラ ス塊の構成の逆推論が可能であるように整列される。 本発明による方法に基づくシステムは、ほこり、油、水による汚染に対して及 び高い環境温度に対して妨害されにくい。 前記の基礎となる方法がガラス容器の製造ライン内に結び付けられるととくに 有利である。請求の範囲第２項によれば、このことは、次のようにして行なわれ る。すなわちうず電流損失の効果を介して検出可能なガラス塊重量に対する尺度 が、計量装置の制御のために利用され、この計量装置は、ガラス塊重量を調節す るために使われる。そのために検出された重量尺度は、測定量として制御回路に 供給され、この制御回路を介して目標尺度からの偏差があった際に、計量装置の 自動的な調節が行なわれる。 それにより米国特許第４２０５９７３号明細書におけるようにではあるが、こ れと比較してきわめて簡単な手段によって、ガラス塊の製造の後にすでに早期の 時点に、場合によっては存在する重量変動に反応できるようにすることが可能に なる。 次に本発明を実施例により詳細に説明する。これに所属の図面において： 図１は、ガラス容器製造ライン内における計量装置を制御するためにうず電流 損失の効果を介して検出することができるガラス塊重量を利用することを示す概 略ブロック図を示し、かつ 図２は、ガラス塊が交番電磁界を通過するときに、評価電子装置によって発生 されるアナログ信号を示している。 方法を実施するために必要な交番電磁界２は、コイル６により発生され、この コイルは、ガラス塊１の落下経路２２に配置されている。このような落下経路２ ２は、ガラス容器製造ラインにおいて図示しない計量装置の直後に、又は同様に 図示しない供給トラフとガラス型との間の移行位置に存在し、かつコイル６のた めの設置場所として問題になる。 交流発電機１６は、線１８、５及び１９、４を介してコイル６に交流電流を供 給する。同じくこれら線を介して評価電子装置３も、コイル６に接続されている 。 この時、ガラス塊１が、交番電磁界２の範囲に到達すると、このことは、熱放 射に基づいて光受信機２３によって検出され、この光受信機は、線２４を介して 評価電子装置３を始動する。交番電磁界２を通ってガラス塊１が落下する際、ガ ラス塊１内にうず電流が発生され、このうず電流は、交番電磁界２からエネルギ ーを引出す。その際、エネルギー引出によってコイル６において測定可能な電圧 降下は、交番電磁界を通過するガラス塊が大きい程大きい。電圧変化は、線４、 １９及び５、１８を介して評価電子装置３に利用できるようになり、かつここに おいて処理される。 評価電子装置３の出力信号は、図２に示されている。この信号は、線２０を介 してアナログ／デジタル変換器１７に達し、かつここから線７を介して計算機８ に到達する。計算機８において、到来した信号の評価、及びガラス塊１の重量の 対応付けが行なわれる。はかり１０による製造 された品物の計量により、計算機８は、データ線９を介して絶対的な重量表示を 受取り、この重量表示は、測定された重量の大きさの後からの絶対的な対応付け を可能にする。 それぞれの測定の後に、計算機８は、測定された重量を目標重量と比較する。 差が生じると、線１１を介してモータ制御部１２が起動される。このモータ制御 部は、線１３を介してモータ変速機ユニット１４に接続されており、このモータ 変速機ユニットの駆動軸１５は、計量装置を調節する。それにより後続のガラス 塊１の重量偏差は、ゼロになるように制御される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ガラス塊（１）が、交番電磁界（２）を通って案内され、かつその結果生 じるうず電流損失が、ガラス塊重量に対する尺度として測定技術的に検出される ことを特徴とする、自由落下する溶融液状ガラス塊の重量を測定する方法。 ２、ガラス塊の重量が、計量装置によって調節される方法において、うず電流 損失の効果を介して検出可能なガラス塊重量に対する尺度が、計量装置の制御の ために利用されることを特徴とする、請求項１記載の方法。