JPH10509744A - 徐放性洗剤を含有する洗浄材およびそれらの製造方法 - Google Patents

徐放性洗剤を含有する洗浄材およびそれらの製造方法

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JPH10509744A JP8509749A JP50974996A JPH10509744A JP H10509744 A JPH10509744 A JP H10509744A JP 8509749 A JP8509749 A JP 8509749A JP 50974996 A JP50974996 A JP 50974996A JP H10509744 A JPH10509744 A JP H10509744A
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Abstract

(57)【要約】 ポリマー固形分と洗剤固形分の重量比が好ましくは約 1:9 乃至約1:100、さらに好ましくは約 1:12 乃至約 1:30 になるように混合された(好ましくは重量平均分子量が 200,000 よりも高い)ポリアクリルアミドおよび洗剤を含む徐放性洗剤組成物を含有する多孔質パッドを含む洗浄材。ポリアクリルアミドと、洗剤と、液状ビヒクルとを含み、乾燥時に徐放性洗剤組成物を形成するコーティング可能なポリマー/洗剤配合物を調製するステップと、前記コーティング可能な配合物を多孔質パッドに塗布するステップと、前記配合物を乾燥させ、前記徐放性洗剤組成物を提供するステップとを含む方法。徐放性洗剤組成物は、引き続く使用時にパッド中に本質的に保持され、それ以後使用時に緩慢に放出される。

Description

【発明の詳細な説明】 徐放性洗剤を含有する洗浄材およびそれらの製造方法 本発明は、徐放性洗剤組成物を含有する多孔質パッドを含む洗浄および研磨材 に関し、コーティング可能なポリマー/洗剤配合物を調製するステップと、この ような配合物を多孔質パッドに塗布するステップとを含むこのような製品の製造 方法に関する。 例えば、家庭洗浄用の研磨および洗浄材は良く知られている。市販品は、石鹸 または洗剤が製品中に組み込まれて販売されることが多い。固形石鹸および洗剤 組成物は、通常、スチールウールやその他の普通の洗浄および研磨材中に組み込 まれる。石鹸は、水に緩慢に溶解し長時間の使用にわたり製品中に持続的に存在 するという望ましい特性を有するが、石鹸には典型的に良好な泡立ち、良好な洗 浄力および良好な油ぎれ能力の1つ以上の特性が欠けている。さらにこれらの石 鹸含有製品の加工および製造においては、原料を適切に混合して、混合した石鹸 組成物を洗浄材中に組み込むために、望ましくない熱および/または溶剤の使用 が必要である。 石鹸の使用におけるこれらの欠点を克服するために、少なくともいくつかの市 販の研磨材では、主に改善された油ぎれ能力および優れた泡立ち能力を有すると いう理由から合成洗剤が使用されている。しかし洗剤は容易に水に溶解し、この 溶解性はこのような洗剤を含有する研磨材の耐用寿命を縮める一因となる。一般 に、洗剤で処理された洗浄または研磨材は、数回の使用あるいは長時間にわたる 場合一度の使用の後でさえ、洗剤装填を失いがちである。前述の内容に照らして 、水に容易に溶解するが長時間および数回の使用にわたって製品から緩慢に放出 される、良好な油ぎれ洗剤を有する洗浄材 を提供することが望まれる。 スチールウールから製造された研磨および洗浄材も良く知られている。市販の スチールウールパッドは前述の石鹸を含有しているために、上で述べた泡立ちの 悪さ、洗浄力および油ぎれ能力の問題を示す。その上、スチールウール製品は水 分にさらされた際錆びやすく、パッドのスチール繊維の端が鋭いので使用者の手 の皮膚を突き通すこともある。それゆえ水分にさらされた後、制御された方法で 放出され、錆びあるいはその他のスチールウールの望ましくない特徴を示さない 多孔質パッド上に提供される形で、前述の改善された洗剤を提供することも望ま れる。 このような研磨または洗浄材中で、石鹸または洗剤の耐用寿命を延長する過去 の試みはあまり成功していない。これらの試みにおけるアプローチは様々である が、例えば製品の袋様部分に石鹸を包み込む、あるいは石鹸または洗剤を不溶性 ポリマーまたはセルロースおよびそれらの誘導体などの結合剤に混合することが 挙げられる。これらの試みは一般に、いくつかの理由で満足できるのもではない 。製品中に石鹸を包み込むには多量の石鹸装填を要するので、製品製造の費用が 増大する一方、前述した石鹸の一般的な欠点はそのままである。結合剤の使用は 洗剤の耐用寿命を顕著に延長することに失敗し、あるいは使用された結合材料の 性質のために利用できる洗剤量が少なくなった。 それゆえこの分野では、徐放性洗剤組成物を含有する研磨またはその他の洗浄 材を提供し、それらの製造方法を提供するという満たされない要求が長年にわた り認識されていた。また水にさらされた後でも酸化せず、その洗剤装填を消耗す ることなく数回の使用に耐える材料で構築されたパッドを有する、徐放性洗剤製 品を提供することも要求される。洗剤が意図された洗浄機能のために容易に利用 できるようにし、製品の改善された耐用寿命の間に優れた洗浄力および泡立ちを 提供する緩慢なまたは徐放性洗剤組成物を、このような製品において提供するこ とが特に望まれる。 発明の簡単な説明 本発明は徐放性洗剤組成物と、例えば家庭洗浄用に一般に有用な製品など、こ のような徐放性洗剤組成物を含む研磨または洗浄材とを提供する。本発明の洗浄 材は従来の技術における製品と比較した場合、延長された耐用寿命にわたって強 化された洗浄力および油ぎれ特性を含めて改善された特性を示す。 本発明の一側面では、洗浄材は多孔質パッドと、前記パッドに組み込まれた洗 剤が配合されたポリアクリルアミドを含む徐放性洗剤組成物とを含む。ポリアク リルアミドは組成物中に、製品中に一時的に洗剤を保持して、使用の間に緩慢に 放出するポリマーマトリックスを提供する。 本発明の製品および徐放性洗剤組成物の説明においては、特定の用語はここで 述べる特定の意味を有するものとする。「徐放性洗剤組成物」とは、製品が水ま たはその他の溶剤にさらされた時、同一の多孔質パッドおよび同一の洗剤装填量 を含むがポリマーは含まない同一タイプの製品における放出速度よりも、緩慢な 放出速度で長時間にわたってその洗剤装填が放出されるように、多孔質パッドま たはその他の基材中に組み込むこむことができる、洗剤が混合されたポリアクリ ルアミドを含む組成物を意味する。「洗浄材」とは本発明に基づく多孔質パッド 、ポリアクリルアミド、および洗剤を含み、家庭、工業、農業、獣医、自動車、 オフィスまたはその他の用途を含むがこれに限定される物ではない、あらゆる洗 浄用途に有用なあらゆる製品を意味する。「多孔質パッド」とはその中に徐放性 洗剤組成物を挿入、組み込みまたはその他の方法で配備できる少なくとも1つの 開口部を有し、意図された環境(例えば、通常は水性環境)におけるパッドの使 用時に徐放性洗剤のために利用できる範囲で、このような組成物の少なくとも一 部がこのような基材の外面に配備できるあらゆる基材を意味する。「ポリマー/ 洗剤配合物」とは、多孔質パッドまたはその他の基材ポリアクリルアミドに塗布 でき、乾燥時に徐放性洗剤組成物を形成する、洗剤および液状ビヒクル(例えば 水)を含むコーティング可能な組成物を意味する。 好ましくはポリアクリルアミドは、ポリマー固形分と洗剤固形分との重量比が 約 1:9 乃至約 1:100、さらに好ましくは約 1:12 乃至約 1:30 になるように洗 剤と混合される。洗剤は陰イオン、陽イオン、両性および非イオン界面活性剤の 1種以上から調製でき、ポリアクリルアミドは好ましくは高分子量ポリマーであ って、重量平均分子量は 200,000 よりも高い。さらに好ましくはポリアクリル アミドの重量平均分子量は少なくとも約 1,000,000 であり、最も好ましくは約 1,000,000 乃至約 15,000,000 である。 本発明はまた、ポリアクリルアミドと、洗剤と、液状ビヒクルとを含み乾燥時 に徐放性洗剤組成物を形成するコーティング可能なポリマー/洗剤配合物を調製 するステップと、前記コーティング可能な配合物を多孔質パッドに塗布するステ ップと、前記配合物を乾燥させ前記徐放性洗剤組成物を提供するステップとを含 む前述の製品の製造方法も提供する。徐放性洗剤組成物は、引き続く使用時にパ ッド中に本質的に保持され、それ以後使用時に緩慢に放出される。 本発明のさらに別の側面では、混合された洗剤を含有するポリアクリルアミド を含む徐放性洗剤組成物が提供される。 以下で述べるように、本発明の製品は、いくつかの既知の技術によって共に接 着され、徐放性洗剤組成物でコーティングされた開放 性で嵩高い繊維の並びを形成する、多様な熱可塑性有機繊維でできた不織研磨パ ッドとして提供されることが好ましい。本発明の製品は、以下で述べる試験結果 が実証するように、改善された洗剤保持力に加えて改善された洗浄力と泡立ちを 示す。 本発明では、分子量が十分に高いポリアクリルアミドポリマーから構成される 水溶性で水膨潤性のポリマーマトリックス中に、効果的な量の洗剤を組み込むこ とで、前述の多孔質パッドにおいて効果的な徐放性洗剤組成物を提供するという 望ましい効果が達成される。重量平均分子量が 200,000 よりも高いポリアクリ ルアミドは、パッドの繊維に付着して濡れた際に膨潤し、洗浄用途において効果 的な量の洗剤を放出するマトリックスを提供する。驚くべきことに徐放性洗剤組 成物は、同等の洗剤装填量で処理されているがポリアクリルアミドポリマーを含 まない類似の研磨材と比較した際、意外な改善された洗浄力と泡立ちを提供する ことが分かった。 当業者は、好ましい実施例と添付の請求項の詳細な説明を含めた開示の残りの 部分をより深く考察することで、本発明の詳細をより完全に理解できるであろう 。 本発明の徐放性洗剤組成物は、水溶性で水膨潤性のポリアクリルアミドポリマ ーと、それに混合された洗剤とを含む。組成物は水溶性であり水性ポリマー/洗 剤配合物として調製した後、多孔質パッドまたはその他の基材上にコーテイング できる。製品中に塗布された配合物を乾燥するためには熱を加えることが望まし いが、配合物の調製および塗布は室温で実施されることが好ましい。 好ましいポリアクリルアミドポリマーは、使用の間ポリマーが多孔質パッド中 に付着したままであるように十分に高い分子量を有し、湿らせた際膨潤するが使 用の都度、徐々に溶解する。ポリマーは洗浄材が使用される度に効果的な量の洗 剤を放出する。 本発明での使用に適した好ましいポリアクリルアミドは、洗剤と混合されると 、洗剤を固着性に含有する粘稠でコーティング可能な組成物を多孔質パッド中に 提供し、使用時に膨潤して緩慢に溶解し、その洗剤装填量の有用な分を漸増的に 制御されながら放出する。このようなポリアクリルアミドは、温水または冷水の 双方に分散および溶解できるフリーフローの固体粉末として市販されている。さ らに好ましくは、ポリアクリルアミドは本質的に非イオン性で、平均分子量(重 量平均)が 200,000 よりも大きいアクリルアミドのホモポリマーであり、現在 の市販品の入手可能性を考え合わせると、さらに好ましくは分子量が少なくとも 約 1,000,000、最も好ましくは約 1,000,000 乃至約 15,000,000 である。ポリ アクリルアミドは、ポリマー/洗剤配合物への組み込み後、既知の方法で架橋結 合させることができる。しかし多孔質パッドへの組み込み後、架橋結合したポリ アクリルアミドよりも架橋結合していないポリアクリルアミドの方が良好に機能 することが分かっているので、ポリアクリルアミドは架橋結合させないことが好 ましい。本発明における使用に適した市販のポリアクリルアミドポリマーとして は、ニュージャージー州ウェストパターソン市の American Cyanamid Corpor ation から「Cyanamer N-300 LMW」の商品名の元に入手できるもの、およ びウィスコンシン州ミルウォーキー市のAldrich Chemical Corp.から入手で きるポリアクリルアミドカタログ番号 18,127-7 などが挙げられる。本発明は 、前述したいずれの特定ポリアクリルアミドポリマーにも限定されないものと理 解され、当業者にはここで述べる徐放性洗剤組成物に、その他の市販のポリアク リルアミドポリマーおよびポリマー配合物が利用できることが理解できるであろ う。洗浄用途において徐放性洗剤を提供するために、研磨パッドまたはその他の 基材中に組み込まれたあらゆ る高分子量(例えば 200,000 よりも高い)のポリアクリルアミド/洗剤配合物 は、本発明の広い教示範囲に入るものと考察される。 上述したように、ポリアクリルアミドポリマーが洗剤に混合されてポリマー/ 洗剤配合物が提供され、次にそれは多孔質パッドなどの基材に塗布できる。本発 明において有用な洗剤は、水に容易に溶解し通常の家庭洗浄用途において優れた 泡立ち、洗浄、および油ぎれ特性を提供するものであると考察される。これらの 特性は完成研磨材において、水溶性ポリアクリルアミドポリマーに洗剤を混合す ることにより、利用できる洗剤を長時間にわたって保持することで得られる。驚 くべきことに本発明の製品と、水膨潤性ポリアクリルアミドポリマーを含有しな い類似の洗浄材とを比較した際に、洗剤の高分子量ポリアクリルアミドポリマー への組み込みにより洗浄力が高まることが分かった。本発明の製品に使用される 洗剤は、陰イオン、陽イオン、非イオンおよび両性界面活性剤と、このような界 面活性剤の組み合わせ 1 種以上を含むことができる。洗剤は使用者の皮膚に優 しく無毒性であって、室温で液体状態を保つことが望ましい。強化された泡立ち と洗浄力のためには、陰イオン、非イオン、陽イオンおよび/または両性界面活 性剤 1 種以上の配合物中で、陰イオン界面活性剤の濃度がより高いことが望ま しい。 陰イオン界面活性剤は、本発明の徐放性洗剤組成物中で主要な界面活性剤とし て機能し、組成物に洗浄力を与える。陰イオン界面活性剤は好ましくは、乾燥固 形分の約 5 重量%乃至約 60 重量%の濃度でポリマー/洗剤配合物に添加され る。ここでの使用に適した陰イオン界面活性剤としては、スルホン化アルキル、 スルホン酸、硫酸化アルキルエーテル、硫酸化脂肪エステル、およびラウリル硫 酸のナトリウムまたはアンモニア塩が挙げられる。ラウリル硫酸ナトリウムおよ びラウリル硫酸アンモニウムなどのアルキル硫酸は、本発 明の洗剤調合物に含めることができる。適切な市販のラウリル硫酸ナトリウムの 例としては、ニュージャージー州クランベリー市のRhone Poulenc から「Rho dapon LS」、カリフォルニア州パソロブレス市の Chemron Corp から「Sul fochem SLS」などの商品名の元に入手できるものが挙げられる。市販のラウ リル硫酸アンモニウムの例としては、Rhone Poulenc から得られる「Rhodapo nL-22」および Chemron Corp.から得られる「Sulfochem ALS」が挙げら れる。ラウリルエーテル硫酸ナトリウムなどのアルキルエーテル硫酸塩は本発明 に有用であり、Rhone Poulenc から「Rhodapex ES」、Chemron Corp か ら「Sulfochem ES-70」、コネチカット州 Witco Corp.から「Witcolate ES-3」などの商品名の元に入手できるものが挙げられる。適切なスルホネート としては、Rhone Poulenc から「RhodacalDDB-40」、Witco Corpから「 Witcolate 1240」(スラリ)、およびミネソタ州ミネアポリス市の Minncsota Solvents から「Biosoft D-40」などの商品名の元に市販されるドデシルベ ンゼンスルホン酸ナトリウムが挙げられる。 両性界面活性剤は追加的な洗浄力を与え、配合物の皮膚に対する優しさを高め る穏和な二次的起泡剤である。両性界面活性剤は、二次的起泡剤として乾燥固形 分の約 1%乃至約 20%の範囲の重量百分率で添加できる。本発明での使用に適 した両性界面活性剤の例としては、ニュージャージー州クランベリー市の Rhon e Poulenc から「Mirataine CB」の商品名の元に市販されるコカミドプロピ ルベタインなどが挙げられる。その他の適切な両性洗剤は、RhonePoulenc か ら「Miranol COB」、カリフォルニア州パソロブレス市の Chemron Corpor ationから「Chembetaine」、コネチカット州の Witco Corporation から「E mcol COB」などの商品名の 元に市販されるココ/オレオアミドプロピルベタインが挙げられる。 本発明のポリマー/洗剤配合物には、粘度増強のための低起泡性界面活性剤と して、あるいは泡立ち増強のための中程度の起泡性の界面活性剤として、非イオ ン界面活性剤を含めることもできる。本発明に含まれる非イオン界面活性剤は、 室温での基材上への配合物コーティングを妨げるかもしれないゲル化その他の変 質を、ポリマー/洗剤配合物に引き起こさないものであることが好ましい。非イ オン界面活性剤は、ポリマー/洗剤配合物乾燥固形分の約 1%乃至約 5%の重量 百分率で添加できる。ここでの添加に適した非イオン界面活性剤および起泡安定 剤としては、Rhone Poulenc から「Alkamide C212」、Chemron Corp から 「Amidex ME」などの商品名の元に市販されるコカミド MEA などのモノエ タノールアミドが挙げられる。ココナツジエタノールアミドなどのジエタノール アミドが、ここでの使用に適しており、ペンシルベニア州アンブラー市の Henk el Corp.から「Standamid SD」の商品名の元に市販されている。当業者には 周知であるように、脂肪アルカノールアミドと共に、その他の様々なエトキシル 化アミンおよびアミドを添加することもできる。 乳化安定剤および/または粘度増強剤として作用するように、陽イオン界面活 性剤を好ましくは乾燥固形分の約 1%乃至約 20%の重量百分率で、ポリマー/ 洗剤配合物に含めることもできる。通常、使用される陽イオン界面活性剤は酸化 アミンであり、Rhone Poulenc から「Rhodamox L」および Chemron Corpo rationから「Chemoxide LM-30」などの商品名の元に入手できる酸化ラウラミ ン、Rhone Poulenc から「Rhodamox LO」として入手できる酸化ラウラミド プロピルアミン、Chemron Corporation andから「Chemoxide ST」として入 手できる酸化ステアラミドなどが ある。 本発明のポリマー/洗剤配合物を調合する際に、洗剤中にその他の界面活性剤 およびそれらの調合物を含めることもできると考察される。本発明は、ここで述 べるポリマー/洗剤配合物に含まれる特定の洗剤配合物にはいかなる形の制限も 受けないので、特定の界面活性剤および濃度範囲に関する前述の考察は一例であ り、いかなる制限も与えないものとして理解されるべきである。洗剤配合物の調 合は当業者の専門技術の範囲内であると考えられ、本開示の教示に矛盾のない方 法でポリマー/洗剤配合物に含有されるいかなる洗剤も、本発明の範囲に含まれ るものと解釈される。 前述のように、本発明のポリマー/洗剤配合物には、上記の界面活性剤 1 種 以上から調合され適切なポリアクリルアミドポリマーに混合された洗剤が、その 中に組み込まれており、研磨パッドまたはその他の基材に塗布できるポリマー/ 洗剤配合物が提供される。好ましいポリマー/洗剤配合物は室温で混合でき、基 材に塗布、乾燥後、濡れた際に洗剤を緩慢に放出する水膨潤性で徐放性洗剤組成 物を提供するものである。さらに好ましくは、長時間にわたり非常に緩慢に溶解 する水膨潤性組成物で、数回の使用にわたって研磨材への固着を保つことができ るものである。このような組成物は単回の洗浄使用後も研磨材繊維上に残留し、 そこで再乾燥してそれ以降の研磨材の反復使用の際にも、上で述べた望ましい特 性を提供する。徐放性洗剤組成物は優れた油ぎれ特性を提供し、皮膚に対する刺 激がわずかであり、同等の洗剤装填量でコーティングされてはいるがポリアクリ ルアミドを含まない同等の研磨材の洗浄力と比較した際、一般に強化された洗浄 力を提供する。 本発明のコーティング可能なポリマー/洗剤配合物は、例えばポリアクリルア ミドが配合物中で少なくとも全固形分の約1重量%(乾 燥重量)を構成するように、ポリアクリルアミド水溶液を洗剤水溶液と混合する ことで調製できる。さらに好ましいのは固形分の約 1%乃至約 15%がポリアク リルアミドである配合物であり、最も好ましいのは固形分の約 3%乃至約 10% がポリアクリルアミドである配合物である。ポリマー/洗剤配合物の固形分が、 少なくとも約 3%のポリアクリルアミドを含む場合、研磨または洗浄パッド中の 洗剤の有効寿命は、ポリマーがなく洗剤のみを含む類似の研磨材よりも約2 倍以 上増大する。ポリマー濃度が全乾燥固形物の約 10%を超える場合、さらに高い ポリマー濃度は望ましくないヌルヌル感を与える傾向があり、配合物の加工がさ らに複雑になるかもしれない。前述の好ましい範囲では配合物は室温で用意に加 工でき、高温は、配合物が多孔質パッドまたは基材に塗布された後、配合物の乾 燥にだけ必要である。 ポリマー/洗剤配合物中の洗剤固形分とポリマー固形分の重量比は、本発明に 従って洗浄材を調製するために適切な配合物を調合する際の重要なパラメータに なり得ることが明らかにされた。有用な配合物を調合するための重量比には、約 1:9 乃至約 1:100、好ましくは約 1:12 乃至約 1:30、さらに好ましくは約 1:1 3 乃至約 1:23であるポリマー固形分と洗剤固形分の比率が含まれる。上記の好 ましい配合物調合ガイドライン内では、結果的に得られる配合物の塗布前の粘度 は、6 乃至 12 rpm で回転する No.4スピンドルを用いてブルックフィールド粘 度計により 25℃ で測定すると、使用されるコーテイング方法により典型的に約 3,000 乃至約 40,000 センチポアズ(「cps」)である。配合物の粘度は pH依 存性であり、必要に応じて適切な酸または塩基の添加、および粘度調節剤として の適切な塩の使用により調節できる。例えばクエン酸および水酸化ナトリウムは 、それぞれ pH 変更による粘度調節を達成するための適切 な酸および塩基である。このような酸および塩基は、適切なコーテイング粘度を 達成してそれを保持するために個別に使用することも、また塩化ナトリウムなど の塩と組み合わせて使用することもできる。その他の既知の酸、塩基または塩も 使用でき、それらの選択および利用法は当業者の技術の範囲内であると考えられ る。 さらにポリマー/洗剤配合物でコーティングされる基材には、スポンジ、紙、 布、プラスチック繊維、プラスチックリボン、金属繊維、金属リボン、および前 述の材料 1 種以上を組み合わせた複合構造体を含めた材料でできたものを含め て、制限なく多様な製品を含めることができると考察される。金属繊維でできた 材料の例としては、スチールウールがある。好ましくは基材は様々な密度、繊維 径、および厚みを持った織布または不織布でできた多孔質パッドである。このよ うなあらゆる基材は本発明の範囲内にあると考察され、前述のリストは実例を挙 げるためのものであり、いかなる限定も与えない。さらに使用される製品の大き さと形も、本発明の使用者または消費者にとって便利なおよび/または望ましい 大きさと形であれば、広範囲にわたり変化させられる。当業者は使用の快適さと 容易さを確立するための基準が、完成品の意図される洗浄用途次第で変化するこ とが理解できるだろう。このような製品の典型的な大きさは、一般に使用者の手 中に十分快適に収まる大きさであり、大きさは異なる手の大きさと異なる洗浄用 途に適応するため妥当な範囲で変化する。本発明の製品の実際的な応用のいくつ かとしては、例えば台所研磨および洗浄用拭い布、ならびに床研磨パッドが挙げ られる。 本発明の洗浄材用の好ましい基材は、低密度で嵩高く開放性で多孔質の不織パ ッドであり、これは様々な洗浄用途に使用できるが、最も典型的には台所研磨パ ッドとして使用される。このような不織パッドは、適切な接着材料による繊維対 繊維結合、または加熱接着 などにより、製品の両端で共に接着した多様な縮れたまたは波状の熱可塑性有機 フィラメントを含む。本発明での使用に適した不織パッドとしては、ミネソタ州 セントポール市の Minnesota Mining and Manufacturing Company から「 Scotch-Brite」の商品名の元に入手できる市販品などが挙げられる。ここで使 用するのに好ましい不織材としては、米国特許証番号 4,991,362 および5,025,5 96 で開示された不織パッドなどが挙げられ、その開示は参考としてここに含め た。これらの特許によれば、このようなパッドは第1端および第2端を有する繊 維を含み、単一パッド内の繊維は、繊維の第 1 端がまとまってパッドの一端で 共に接着し、他方第 2 端はパッドの反対側でまとまって共に接着するように、 パッド内で配列していることが開示されている。 本発明で使用される不織パッドは、一般に研磨用途において効果的に使用する のに十分な粗さを有するものであるが、パッドの繊維に研磨粒子を粘着すること で、特定用途において製品の研磨能力を増大させるようにパッドの研磨性を強化 することができる。このような研磨粒子の研磨パッドに対する直接的な適用は、 当業者には周知である。さらに研磨粒子を本発明のポリマー/洗剤配合物中に含 めることで、配合物を不織パッドへ塗布することにより、該研磨粒子を洗浄材中 に組み込むことができると考察される。 前述のあらゆる不織パッド、ならびにポリマー/洗剤配合物のコーテイングを 受容できるその他の基材は、本発明の範囲に入ると考察される。前述の不織材は 、徐放性洗剤組成物でコーティングされた不織性部分だけから構成される個々の パッドとして使用でき、あるいはパッドは例えばスボンジなどのその他の製品に ラミネートされた不織布のように、拭い布製品と結合した不織性部分を含むこと ができる。当業者は、徐放性洗剤組成物を支持するために選択され た基材のタイプによって、本発明が制限を受けるものではないことを理解するで あろう。 洗浄材の製造においては、ポリアクリルアミド粉末を水中に分散および溶解し て水性ポリマー溶液を製造し、次に溶液を中程度の剪断応力の元で 1 種以上の 界面活性剤の水性洗剤溶液と混合する。ポリアクリルアミドは、好ましくは本質 的にポリマー溶液中の全固形分を構成し、ポリマー溶液の全固形分は好ましくは 約 3 重量%乃至約 10 重量%である。洗剤溶液は、ポリマー溶液との混合前の 界面活性剤濃度が当初約 1 重量%乃至約 50 重量%である溶液を与えるように 、界面活性剤を脱イオン水中に溶解することで調製できる。ポリマー/洗剤配合 物は、好ましくは約 20%乃至約 80%の洗剤溶液および約 10%乃至約 60%のポ リマー溶液を含む。乾燥後、洗浄材中の最終的な徐放性洗剤組成物において、前 述のポリマー固形分と洗剤固形分の好ましい重量比が達成される限りは、ポリマ ー/洗剤配合物における洗剤の実際の濃度は重要でないことが分かった。さらに 別の方法としては、ポリマーおよび洗剤溶液を個別に調製することなく、成分濃 度がポリマー固形分と洗剤固形分の好ましい比率を提供するよう、上記の成分を 単一溶液中で共に混合することができる。 ポリマー/洗剤配合物の混合および塗布は、好ましくは室温で実施される。し かしポリマー/洗剤配合物は、必要に応じて高温でも調合できる。 最終製品の研磨能力を増大させるための追加的な研磨粒子に加えて、着色剤、 光沢剤、香水、香油、防腐剤、色素などを配合物に添加することもできる。これ らの追加的成分は当業者には周知であるので、より詳しい記述はしない。前述の ようにポリマー/洗剤配合物は、典型的に約 3,000 乃至約 40,000 センチポア ズの粘度を有し、 これは適切な酸、塩基または塩の追加によって調節できる。例えばクエン酸など の酸、および水酸化ナトリウムなどの塩基が使用されて許容できる結果が得られ ている。適切な塩としては、塩化ナトリウムおよび炭酸ナトリウムが挙げられる 。配合物の粘度は pH 依存性であり、通常、基材に配合物が塗布される方法を 考慮して粘度が調節される。 配合物はロールコーテイング、吹付けコーテイング、浸漬コーテイング、射出 コーテイングなどのいくつかの既知のコーティング技術の 1 種以上によって、 基材に塗布することができる。基材上への配合物の装填は、最終製品の意図され た用途によって異なる。例えば家庭用の台所研磨または食器洗いパッドとしては 、適切なコーティングは約 0.039 g/cm3乃至約 0.052 g/cm3であり、これは大き さが約 5.1cm(2インチ)x7.6cm(3インチ)、厚みが約 2.0cm(0.8 インチ) 、全容積が約 77 cm3である従来の嵩高い不織磨耗パッド 1 個当たり約 3.0 乃 至約 4.0 g(乾燥重量)になる。基材に配合物が塗布されると、製品は溶剤を除 去するために既知の方法で乾燥される。通常、温度が約 200°F(93℃)乃至約 300°F(149℃)である従来の強制空気オーブン内で 5 乃至 45 分加熱すれば、 過剰な水を蒸発させ、不織性製品の繊維に堅固に付着するコーティング中に配合 物を完全に乾燥固着させるのに十分である。もちろん乾燥は、例えば赤外線加熱 またはマイクロ波加熱などのその他の既知の方法のいずれでも達成できる。当業 者はまた、使用装置、ポリマー/洗剤配合物中の全固形分濃度などによって、乾 燥条件が顕著に異なることが理解できるであろう。 本発明の洗浄材は、徐放性洗剤の手段を洗浄作業の間に提供し、顕著に洗剤の 有効寿命を延長する一方で、優れた油ぎれ能力および良好な泡立ち特性を提供す る。本発明製品の製造法および該製品の 改善された性能特性は、以下の実施例でさらに具体的に説明される。 実施例 試験手順 以下の実施例で製造された研磨材の比較性能を評価するために、 4つの試験方 法が用いられた。これらの試験方法は次のようである。 1.「圧搾試験」:この試験では、約 45 乃至 47 rpm で回転する直径 25.4 cm (10 インチ)の空気駆動型柔軟ニップロール一対に研磨材を通過させ、ロール 上に水流をかけながら製品に約 1.83kg/cm2乃至 2.18 kg/cm2(26 乃至 31 psi )の圧力をかける。製品は視覚検査で洗剤の泡が検知されなくなるまで、繰り返 しロールを通過させる。試験の終わり頃に過剰な水を除去するためパッドを手で も圧搾し、洗剤からの泡が検知されなくなるまで再度ロールにパッドを通過させ る。製品から抽出される材料の量を求めるため、試験完了の前後に製品の乾燥重 量が記録される。ロールにかける水は、流速毎秒約 20 乃至 25 ミリリットルで 水道から流れる約 36 乃至 38℃(97 乃至 100°F)の温度の市水(ミネソタ州 セントポール市)である。試験された全パッドはロールを通過させて、洗剤の泡 が観察されなくなるまでの通過回数を計測した。 2.石鹸泡持続性試験:約 36 乃至 39℃(97 乃至 102°F)の温度の水道水 1. 9 リットル(0.5 ガロン)を入れた 3.8 リットル(1 ガロン)のガラスびん中 に研磨材を入れる。びんにねじ蓋で栓をし、びんを横にして平台振盪機(ミシガ ン州アンアーバー市のEberbach Corporation から入手できる)に、びんの縦 軸を運動線に対して平行にして載せる。びんとその内容物を、毎分サイクル数 1 80 の速度で 60 秒間、続いて毎分サイクル数 280 で 30 秒間、3.81 cm(1.5 インチ)の往復運動をする振盪機上で撹拌する。次にびん を振盪機から外し、測定可能な泡の高さをサイクル当たりの泡の cm で記録した 。びんからパッドを取り出し、びんをすすいで新鮮な水を補充する間かたわらに 置いた。次に測定可能な泡が観察されなくなるまで(例えば0.125インチまたは3 .2mm 未満)同一手順を繰り返す。試験したそれぞれのパッドについて総サイク ル数と泡の累積 cm を記録し、また製品当たりのサイクル数を装填された洗剤に ついて正規化し、洗剤グラム当たりのサイクル数として報告した。 3.「油負荷試験」:サンプル研磨材の少なくともいくつかについては、「油負 荷試験」と呼ばれる上記の石鹸泡持続性試験をさらに厳しく変化させた試験も実 施した。試験では各試験サイクル毎に、 1 ミリリットルアリコットの新鮮な調 理用油(植物油を使用)を、びんに入れた新鮮な水に追加する。この試験はその 他の点においては、石鹸泡持続性試験と同一である。製品当たりの泡の累積 cm および総サイクル数を記録し、また製品あたりのサイクル数を装填された洗剤に ついて正規化し、洗剤グラム当たりのサイクル数として報告した。 4.「石鹸溶解性試験」:この試験ではパッドの乾燥重量を記録し、次にパッド をかご型混合羽根(カリフォルニア州タスティン市のJiffy Mixer Company から入手できる Model HS-1)のかごの中に入れる。19 リットル(5 ガロン )ポリエチレンバケツ内の水温約 41 乃至 42℃(106 乃至 108°F)の水道水 3 .8 リットル(1 ガロン)に、かごとパッドを入れる。かごをバケツ内の水溶液 の中心に位置させ、15 秒間、30 秒間、1 分間または 5 分間から選択された時 間だけ、かごとパッドが水溶液を 135 rpm で撹拌するように混合羽根を作動さ せる。鉗子を用いてパッドを水溶 液から取り出し、パッドから水が滴らなくなるまで台に直立させて 1 分間おい た。次にパッドを恒量になるまで115℃(240°F)で乾燥し、重量を記録する。 パッド内に残留する洗剤は、その後上で述べた平台振盪機で一連の緩慢なサイク ルにより、38 乃至42℃(100 乃至 108°F)の温度でパッドから洗い出される。 パッドは恒量になるまで乾燥され、各時間に対するパッドから溶解した洗剤の重 量百分率が計算され記録される。 特に断りのない限り、全ての試験で使用された水はミネソタ州セントポール市 が供給する水道水である。水は(例えば炭酸カルシウムベースで)リットル当た り硬度が約 85.6 乃至 102.7 mg であり、中程度の硬度である。試験の実施中、 矛盾したデータをさけるために、全てのパッドはコーティング後、測定前に完全 に乾燥させ、パッドを室温条件に平衡化し水溶性ポリマーを完全に乾かした。パ ッド中の過剰な水の存在はポリマーの時期尚早な膨潤、ならびに少なくともいく らかの洗剤の溶解を招くことで試験結果に悪影響を及ぼすので、パッドの完全な 乾燥は重要である。 成分 以下の実施例で述べられる研磨材の配合物中に使用される成分は、化学名およ び可能な場合はそれらの商品名によって識別される。商品名は以下を意味するも のと理解される。 「Sulfochem ES-70」は、陰イオン界面活性剤であるラウリルエーテル硫酸 ナトリウムの商品名であり、カリフォルニア州パソロブレス市の Chemron Cor poration から入手できる。 「Amidex CME」は、スーパーアミド気泡安定剤であるコカミド MEAの 商品名であり、これもまたChemron Corporationforから入手できる。 「Cyanamer N-300 LMW」は、平均分子量(重量平均)が約 500万乃至 60 0 万であるポリアクリルアミドポリマーの商品名であり、American Cyanamid Corporation から入手できる。 「Cyanamer P-21」は、90%が非イオン性で 10%が陰イオン性アクリレート 官能価であり、平均分子量(重量平均)が約 200,000であるポリアクリルアミド ポリマーの商品名であり、American Cyanamid Corporation から入手できる 。 「ポリアクリルアミドカタログ番号 18,127-7」は、平均分子量が約 500 万乃 至 600 万のポリアクリルアミドポリマーのカタログ名であり、ウィスコンシン 州ミルウォーキー市の Aldrich Corporation から入手できる。 「Witcolate ES-3」は、ラウリルエーテル硫酸ナトリウムの商品名であり 、ニュージャージー州の Witco Corporation から入手できる。 「Emcol COB」は、ココ/オレアミドプロピルベタインの商品名であり、 Witco Corp から入手できる。 「Rhodamox L」は、酸化ラウラミンの商品名であり、ニュージャージー州ク ランベリー市の Rhone Poulencから入手できる。 「Rhodamox LO」は、酸化ラウラミドプロピルアミンの商品名であり、Rho ne Poulenc から入手できる。 「Alkamide C212」は、コカミド MEAの商品名であり、Rhone Poulenc から入手できる。 「Biosoft D-40」は、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムの商品名であ り、ミネソタ州ミネアポリス市の Minnesota Solvents から入手できる。 「Euperlan PK-771」は、ジステアリン酸ジエチレングリコールの商品名で あり、ペンシルベニア州アンブラー市の Henkel Corporation から入手できここでは光沢剤として使用される。 特に断りのない限り、以下の実施例で列挙されるあらゆる濃度は重量百分率で 表されており、実施例において研磨パッドの製造に使用されるあらゆる不織材は 、前述の米国特許 4,991,362 および5,025,596 において開示されたタイプであ り、それぞれのパッドは幅約 5.1 cm x 長さ約 7.6 cm、厚み約 2 cm の大きさ で、容積は約77 cm3である。粘度測定はブルックフィールド粘度計を使用し、12 rpm で回転する 4 号スピンドルを用いて 25℃ で行った。以下に示すように、 ポリマー/洗剤配合物が基材上にロールコーテイングされ、徐放性洗剤組成物を 装填した洗浄材が提供された。 実施例1 配合物の乾燥固形分中で以下のような重量百分率を有するポリマー/洗剤配合 物を最初に調製することで、研磨材が製造される。ラウリルエーテル(3)硫酸ナ トリウム(Witcolate ES-3)63.96%、ココ/オレアミドプロピルベタイン( Emcol COB)9.14%、酸化ラウラミドプロピルアミン(Rhodamox LO)13. 70%、尿素 4.57%、塩化ナトリウム 6.57%、二酸化チタン顔料 0.46%、防腐 剤(「Actamer VI」の商品名で市販されるカナダオンタリオ州オーロラ市の Gray Products の製品)0.05%、クエン酸 0.18%、およびポリアクリルアミ ド粉末(Cyanamer N-300LMW)1.37%。界面活性剤を最初に一緒に混合し室 温で脱イオン水に溶解し、洗剤溶液を製造する。次に手による撹拌、または約 1 30 rpm の混合速度で作動する電動ミキサーを用いて低剪断応力の元で、ポリマ ーが完全に溶解し配合物が均質化するまでポリマー粉末を洗剤溶液に混合する。 ポリマー添加後の液体組成は、約 38%固形分となり固形分の約 4.3%はポリア クリルアミドである。最終液体組成物の粘度は、 4,000 乃至 10,000 cps になる。乾燥固形物中のポリアクリルアミドと洗剤の重 量比は約 1:22 である。ポリマー/洗剤配合物は、パッド当たり約 8.2 乃至 9. 0 g の湿潤装填量で不織性製品上にロールコーテイングされる。パッドは約 93 乃至約 149℃(200°F 乃至300°F)の温度で、恒量になるまでオーブン乾燥さ れる。 実施例2 本発明の教示に従って、ポリアクリルアミド/洗剤配合物を用いて3個の研磨 材を調製した。洗剤は最初に脱イオン水 49.63%、ラウリルエーテル硫酸ナトリ ウム(Sulfochcm ES-70) 15.25%、コカミドMEA(Amidex CME)9.31 %、およびドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(Chemron Corporation か ら入手された陰イオン界面活性剤)25.81%の水溶液として調製された。洗剤溶 液中の全固形分は 36 重量%であった。ポリマーは、溶液中のポリアクリルアミ ド濃度が 8.00 重量%でその他の成分を含まない、脱イオン水に溶解されたポリ アクリルアミドポリマー(Cyanamer N-300LMW)溶液として調製された。洗 剤溶液およびポリマー溶液を(手による撹拌に近似した)緩慢な速度で撹拌しな がら室温で約 25 分間混合し、洗剤溶液 68.25 %およびポリアクリルアミド溶 液 31.75%を含むポリマー/洗剤配合物を調製した。ポリマー/洗剤配合物の最 終%固形分は約 27.2%で、これらの固形分の 9.3%がポリアクリルアミドであ った。結果的に得られた配合物は、糸を引き粘稠であった(約 35,000 cps)。 配合物は3個の不織パッド上に、室温でロールコーテイングされた。パッドは約 115.5℃(240°F)に加熱された強制空気オーブンで、恒量になるまで乾燥され た。乾燥固形物中のポリアクリルアミド/洗剤重量比は約 1:9.75 であった。圧 搾試験を行った2個のパッドに対する徐放性洗剤組成物の平均乾燥 装填量は、0.054 g/cm3であった。石鹸持続性試験を行った 3 個目のパッドに対 する装填量は、0.046 g/cm3であった。比較試験データについては実施例7で述 べる。 実施例3 ポリマー/洗剤配合物が、洗剤溶液 72.50%およびポリアクリルアミド溶液 2 7.50%を含むこと以外は、実施例2で述べたのと同一成分を使用し同一手順に従 って、さらに別の 3 個の研磨材を調製した。ポリマー/洗剤組成物の最終%固 形分は約 28.4%であり、それらの固形分の 7.7%はポリアクリルアミドポリマ ーであった。この混合物は非常に強く糸を引き粘稠であった(約 28,000 cps) 。乾燥固形物中のポリアクリルアミド/洗剤重量比は約 1:12であった。圧搾試 験を行った2個のパッドに対する徐放性洗剤組成物の平均乾燥装填量は 0.059 g /cm3であり、石鹸持続性試験を行った 3 個目のパッドに対する装填量は 0.048 g/cm3であった。 実施例4 ポリマー/洗剤配合物が、洗剤溶液 79.84%およびポリアクリルアミド溶液 2 0.16%を含むこと以外は、実施例 2 で述べたのと同一成分を使用し同一手順に 従って 3 個の研磨材を調製した。ポリマー/洗剤組成物の最終%固形分は約 30 .3%であり、それらの固形分の5.3%はポリアクリルアミドポリマーであった。 この混合物は均質で粘稠であった(約 26,000 cps)。乾燥固形物中のポリアク リルアミド/洗剤重量比は約 1:17.95 であった。圧搾試験を行った2個のパッ ドに対する徐放性洗剤組成物の平均乾燥装填量は 0.068 g/cm3であった。石鹸持 続性試験を行った 3 個目のパッドに対する装填量は 0.061 g/cm3であった。 実施例5 水性ポリマー溶液を 6.00%ポリアクリルアミド(Aldrich カタログ番号 18 ,127-7)として調製し、ポリマー/洗剤配合物が、洗剤溶液 69.68%とポリア クリルアミド溶液 30.32%を含有したこと以外は、実施例 2 で述べたのと同一 成分を使用し同一手順に従って、4 個の研磨パッドを調製した。ポリマー/洗剤 配合物の最終%固形分は約 26.9%であり、それらの固形分の 6.8%はポリアク リルアミドポリマーであった。この混合物は容易に混和して、粘度が約12,000 c ps の一様な混合物が結果的に得られた。乾燥固形物中のポリアクリルアミド/ 洗剤重量比は約 1:14.8 であった。圧搾試験を行った2個のパッド、ならびに石 鹸泡持続性試験を行ったパッドに対する徐放性洗剤組成物の平均乾燥装填量は、 0.044 g/cm3であった。 実施例6 実施例 2 から 5 と同様に洗剤溶液を不織パッドにロールコーテイングして、 3 個の「対照」サンプルを調製した。洗剤溶液は、前述の実施例で使用したのと 同一である。対照ではポリアクリルアミド溶液を使用しなかった。圧搾試験を行 った 2 個の対照パッドに対する徐放性洗剤組成物の平均乾燥装填量は 0.066 g/ cm3であり、石鹸持続性試験を行ったパッドに対する装填量は 0.069 g/cm3であ った。 実施例7 実施例 2 から 6 のパッドについて圧搾試験および石鹸泡立ち持続性試験を実 施した。これらの試験からのデータを平均し、平均値は 表 1 に要約した。 実施例 2 から 6 の洗剤グラム当たり圧搾数および洗剤グラム当たりサイクル 数は、ポリアクリルアミドが、本発明の研磨パッド中の洗剤の有効寿命を顕著に 増大させることを示している。乾燥石鹸グラム当たりの圧搾回数および洗剤グラ ム当たりサイクル数は、ポリマーを組み込むことで顕著に増大し、より低い界面 活性剤濃度における強化された洗浄力および泡立ちが反映される。同様に、なめ らかで一様な混合物を与える粘度および適切な混合の効果は、実施例4 および 5 のパッドにおけるより良い性能として反映される。 以下の実施例では、ポリマーおよび洗剤の双方が相互に良好に溶解した配合物 について述べる。 実施例8 ポリアクリルアミド/洗剤配合物を用いて 3 個の研磨材を調製した。洗剤は 最初に、ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(Witcolate ES-3)68.95%、ココ /オレアミドプロピルベタイン(EmcolCOB)9.85%、酸化ラウラミドプロピ ルアミン(Rhodamox LO)14.77%、非イオン性獣脂アミンエトキシレート 4. 92%、および塩化ナトリウム 1.51%の固体配合物を脱イオン水に溶解し、水溶 液として調製された。洗剤溶液中の全固形分は 36 重量%であった。ポリアクリ ルアミドは低分子量ポリマー(Cyanamer P-21)であり、直接洗剤溶液に緩慢 に添加され室温で均質になるまで(手による撹拌に近似した)緩慢な速度で撹拌 された。結果的に得られたポリマー/洗剤配合物は、95.01%が洗剤溶液および 4.99%がポリアクリルアミドであった。ポリマー/洗剤配合物(乾燥重量)の最 終%固形分は約37.4%であり、これらの固形分の 15.5%がポリアクリルアミド であった。結果的に得られたこの混合物は、均質で最終粘度は 4,000 乃至 10,0 00 cps であった。次に結果的に得られたポリマーと洗剤の組成物を、不織材に 室温でロールコーテイングした。パッドは約115.5℃(240°F)に加熱された強 制空気オーブンで、恒量になるまで乾燥した。乾燥固形物中のポリマー/洗剤重 量比は 1:6.5 であった。3個のパッドに対する徐放性洗剤組成物の平均乾燥装 填量は、0.052 g/cm3であった。 実施例9 使用されたポリマーがより高い分子量のポリアクリルアミド(Cyanamer N30 0 LMW)であること以外は、実施例 8 で述べたのと同一成分を使用し同一手 順に従って、6 個の研磨材を調製した。ポリマーは、溶液中のポリアクリルアミ ド濃度が 8(重量)%でそ の他の成分を含まない、脱イオン水に溶解されたポリアクリルアミド粉末溶液と して調製された。ポリマー/洗剤配合物は 83.23%が洗剤溶液であり、16.77% がポリアクリルアミド溶液であった。ポリマー/洗剤組成物の最終%固形分は約 31.3%であり、固形分の4.3%はポリアクリルアミドポリマーであった。乾燥固 形物中のポリマー/洗剤重量比は 1:22.5 であった。圧搾試験を行った 3 個の パッドに対する平均乾燥装填量は 0.053 g/cm3であった。石鹸泡持続性試験を行 ったパッドに対する乾燥装填量は 0.042 g/cm3であり、油負荷試験を行った2個 のパッドに対する乾平均乾燥装填量は0.041 g/cm3であった。比較試験データは 実施例 13 の表に示した。 実施例 10 使用されたポリマーがより高い分子量のポリアクリルアミド(Cyanamer N300 LMW)であること以外は、実施例 8 で述べたのと同一成分を使用し同一手順 に従って、5 個の研磨材を調製した。ポリマーは、溶液中のポリアクリルアミド 濃度が 8(重量)%でその他の成分を含まない、脱イオン水に溶解されたポリア クリルアミド粉末溶液として調製された。ポリマー/洗剤配合物は 75.37%が洗 剤溶液であり、24.63%がポリアクリルアミド溶液であった。ポリマー/洗剤組 成物の最終%固形分は約 29%であり、固形分の 6.8%はポリアクリルアミドポ リマーであった。乾燥固形物中のポリマー/洗剤重量比は 1:13.78 であった。 圧搾試験を行った 3 個のパッドに対する平均乾燥装填量は 0.052 g/cm3であり 、石鹸泡持続性試験を行ったパッドに対する装填量は 0.042 g/cm3であり、油負 荷試験を行ったパッドに対する装填量は 0.045 g/cm3であった。試験データは実 施例 13 の表に示した。 実施例 11 使用されたポリマーがより高い分子量のポリアクリルアミド(Cyanamer N300 LMW)であること以外は、実施例 8 で述べたのと同一成分を使用し同一手順 に従って、10 個の研磨材を調製した。ポリマーは、溶液中のポリアクリルアミ ド濃度が 8(重量)%でその他の成分を含まない、脱イオン水に溶解されたポリ アクリルアミド粉末溶液として調製された。ポリマー/洗剤配合物は 80.27%が 洗剤溶液であり、19.73%がポリアクリルアミド溶液であった。ポリマー/洗剤 組成物の最終%固形分は約 30.5%であり、固形分の5.2%がポリアクリルアミド ポリマーであった。乾燥固形物中のポリマー/洗剤重量比は 1:18.3 であった。 圧搾試験を行った 4 個のパッドに対する平均乾燥装填量は 0.042 g/cm3であり 、石鹸泡持続性試験を行った3個のパッドに対する装填量は 0.040 g/cm3であり 、油負荷試験を行った残る 3 個のパッドに対する装填量は 0.040g/cm3であった 。試験データは実施例 13 の表に示した。 実施例 12 使用されたポリマーがより高い分子量のポリアクリルアミド(Cyanamer N300 LMW)であること以外は、実施例 8 で使用された手順と成分に従って、さら に別の 7 個の「対照」パッドを調製した。しかし対照パッドは実施例 8 の洗剤 溶液のみを用いて製造し、ポリアクリルアミドは全く使用しなかった。圧搾試験 を行った 3 個のパッドに対する平均乾燥装填量は 0.063 g/cm3であった。石鹸 泡持続性試験を行った 2 個のパッドに対する平均乾燥装填量は0.058 g/cm3であ り、油負荷試験を行った 2 個のパッドに対する平均は 0.056 g/cm3であった。 これらのパッドは、以下の実施例 13 で述べる試験の対照として使用した。 実施例 13 実施例 8 のより低い分子量のポリアクリルアミドが製品性能に及ぼす効果を スクリーンし、同時により低い分子量のポリアクリルアミドの性能を、実施例 9 から 11 のより高い分子量のポリマーと比較するために、実施例 8 から 11 の パッドを実施例 12 の対照パッドと比較試験した。前述の製品の試験は、全製品 の圧搾試験ならびに実施例 9 から 12 の製品の石鹸泡持続性試験と油負荷試験 から構成されている。圧搾試験データは表 2 に要約されており、石鹸泡持続性 および油負荷データは表 3 に要約されている。 表 3 に示した性能試験はより低い分子量のポリアクリルアミドが、ポリマー /洗剤配合物において、研磨パッド中の洗剤の有効寿命を延長するという望まし い結果を生み出さないことを実証する。獣脂アミンエトキシレート非イオン界面 活性剤は、対照中でより安定した泡を作り出すが、低分子量ポリアクリルアミド を追加すると泡立ちが顕著に低下した。実施例 8 で使用されたポリアクリルア ミドの分子量は、ポリマーの水への溶解を遅延させる程には高くなかった が、洗剤をつなぎ止める効果があったので配合物の全般的洗浄力を低下させたと 考えられる。実施例 9 から 12 のパッドにおけるより高い分子量のポリアクリ ルアミドの使用は、表 2 の圧搾試験データに見られるように、これらのパッド の耐用寿命を延長するのに効果的であった。表 3 に示したように様々なポリア クリルアミド濃度で、ポリマー/洗剤配合物においてより高い分子量のポリマー を代用すると、泡立ちを強化し配合物の洗浄力を改善し、研磨材への配合物の装 填量をポリマーがない場合に必要な量よりも減らすことができる。 実施例 14 水性洗剤配合物は最初に、以下に挙げる成分を混合して調合された。 ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(Witcolate ES-3 68.95% ココ/オレアミドプロピルベタイン(Emcol COB) 9.85% 酸化ラウラミドプロピルアミン(Rhodamox LO) 14.77% 硫酸ナトリウム 4.92% 二酸化チタン 0.29% クエン酸 1.22% 洗剤溶液は 35%が固形分であった。水性ポリアクリルアミド溶液は、脱イオ ン水中にポリアクリルアミド(CyanamerN-300LMW)6%が含まれるように調 製した。結果的に得られたポリアクリルアミド溶液を、ポリアクリルアミドが溶 解し配合物が均質になるまで、ポリアクリルアミド溶液 20.62%および洗剤溶液 79.38%を混合して、洗剤に完全に混合した。液体ポリアクリルアミド/洗剤配 合物の粘度は約 4,300 cps であった。洗剤溶液へのポリマー溶液の組み込みに よって得られた組成物は 29%が固形分であり、これらの固形 分の 4.26%はポリアクリルアミドであった。次に組成物は不織材上にロールコ ーテイングされ、約 115.5℃(240°F)の温度で恒量になるまでオーブン乾燥さ れた。引き続いて圧搾試験を行った2個のパッドに対する、パッド上の徐放性洗 剤組成物の平均乾燥装填量は0.042 g/cm3であった。パッドの内 8 個は石鹸持続 性試験および油負荷試験に使用され、その平均装填量は 0.045 g/cm3であった。 比較試験については実施例 16 で述べる。最終乾燥製品中のポリマー/洗剤重量 比は 1:22 であった。 実施例 15 実施例 14 に従い同一の洗剤配合物(ポリアクリルアミドの添加なし)を使用 して、7 個の対照サンプルを製造した。引き続いて圧搾試験を行った 3 個のパ ッドについては対照の平均乾燥装填量は0.065 g/cm3であり、実施例 16 で石鹸 泡持続性および油負荷試験に使用された 4 個のパッドの装填量は 0.055 g/cm3 であった。 実施例 16 実施例 14 および 15 のサンプルの比較試験を実施し、表 4 および 5 に要約 した。実施例 14 および 15 のサンプルに加えて、試験にさらに別の市販の研磨 パッドを含めた。「SOS」はカリフォルニア州オークランド市の Clorox Co rporation が製造する、市販のスチールウール研磨パッドである。「Never Ru st」はミネソタ州セントポール市のMinnesota Mining and Manufacturing C ompanyが製造し、「Scotch Brite」製品系列として販売する市販の研磨パッド の商品名である。「Never Rust」および「SOS」パッド双方の石鹸装填量は 、最初にパッドを計量し初期重量と、パッドから洗剤または石鹸を完全に洗い出 した後測定した最終重量とを比較し て求めた。2個の「Never Rust」パッドの装填量は 0.040 g/cm3乃至 0.052 g /cm3であり、2 個の「SOS」パッドの装填量は同等のパッド容積 77cm3を仮定 すると、約 0.058 乃至 0.084 g/cm3であった。 表 4 および 5 のデータからは、本発明の教示に従って製造したパッドの改善 された性能が示される。実施例 16 で試験されたパッドの中で、実施例 14 のパ ッドは(試験した様々な製品中の洗剤装填量について補正すると)対照サンプル または市販のパッドのほぼ 2倍の試験値を与え、明白に最良の性能を示した。結 果からは、本発明のポリマー/洗剤配合物の優れた洗浄力および泡立ちが示唆さ れ る。 実施例 17 実施例 14 に従って製造した 12個のパッド、および 14個の「NeverRust」 パッドおよび 13 個の「SOS」パッド(上の実施例 16 で述べた)から構成さ れるいくつかの対照パッドについて、石鹸溶解性試験を実施した。さらに実施例 14 と同一の洗剤配合物を用いて 12個のステアリン酸カルシウムパッドを調製 したが、ポリアクリルアミドポリマーは使用しなかった。ステアリン酸カルシウ ムパッドでは、実施例 14 の洗剤溶液 85%とステアリン酸カルシウム石鹸 15% とを混合して洗剤および脂肪酸混合物が調製され、結果的に得られた混合物から は、性能が本発明のポリマー/洗剤パッドと「SOS」パッドなどの脂肪酸石鹸 製品との中間にあると予測される洗剤/石鹸コーティングを有するパッドが提供 された。パッドは、様々な石鹸および洗剤配合物の水への溶解性を比較するため に厳密に試験された。溶解性試験は温度を上昇させて(42℃)実施し、データは 表6 に掲載した。試験された各タイプのパッドのいくつかが表示したそれぞれの 時間にわたって試験され、データは試験された全パッド数の平均値である。試験 された各タイプのパッドの実際の数は、表内のデータの隣の括弧内に示した。 表 6 のデータからは、ポリマーを含まない「Never Rust」パッドならびに ステアリン酸カルシウム対照パッドと比較して、本発明のポリマー/洗剤配合物 で(泡立ちまたは浄力に関係なく)水溶解性速度の望ましい減少が示される。し かし試験方法では、「SOS」パッドとの比較で適切な表面積効果が考慮されて いない。「SOS」パッドはそれぞれ石鹸のコーテイングされる表面積が非常に 小さいため、水中での石鹸溶解が緩慢になる。試験されたその他のパッドではロ ールコーテイングが大きなコーテイング表面積を提供するため、石鹸または洗剤 が水中でより迅速に溶解する。これらの相違にも関わらず、本発明のポリマー/ 洗剤配合物の溶解は、脂肪酸石鹸の溶解性に十分近づいた。さらに当業者は脂肪 酸石鹸が、特定用途(例えば食器洗い)において本発明に使用されたような合成 洗剤よりも、典型的に効果が低いことを理解するであろう。様々な実施例が示す ように、本発明からは水中での溶解性が従来の洗剤配合物よりも好ましく低く、 (例えばポリアクリルアミド結合剤を含まない)従来の洗剤あるいは脂肪酸石鹸 のどちらよりも良好な洗浄力および泡立ちを提供するポリマー/洗剤配合物が提 供される。 本発明の好ましい実施例について詳細に考察および記述したが、当業者は以下 の請求項に記載の本発明の範囲の真の精神および範囲から逸脱することなく、記 述された実施例の変更および修正ができることを理解するであろう。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.多孔質パッドと、 前記パッド中に組み込まれ、混合された洗剤を有するポリアクリルアミド を含む徐放性洗剤組成物と、 を特徴とする洗浄材。 2.前記ポリアクリルアミドおよび前記洗剤が、前記徐放性洗剤組成物中にポ リマー固形分と洗剤固形分との重量比が約 1:9 乃至約1:100 になるように存在 する請求項 1 に記載の洗浄材。 3.前記ポリアクリルアミドおよび前記洗剤が、前記徐放性洗剤組成物中にポ リマー固形分と洗剤固形分との重量比が約 1:12 乃至約 1:30 になるように含有 される請求項 1 に記載の洗浄材。 4.前記ポリアクリルアミドの重量平均分子量が、約 100 万乃至約 1500 万 の範囲内である請求項 1 に記載の洗浄材。 5.前記徐放性洗剤組成物が、界面活性剤を含む請求項 1 に記載の洗浄材。 6.前記界面活性剤が、陰イオン界面活性剤と、陽イオン界面活性剤と、両性 界面活性剤と、非イオン界面活性剤と、前記界面活性剤 1 種以上を含有する混 合物とからなる群より選択される請求項 5 に記載の洗浄材。 7.前記陰イオン界面活性剤が、スルホン化アルキル、スルホン 酸、硫酸化アルキルエーテル、硫酸化脂肪エステル、およびラウリル硫酸のナト リウムまたはアンモニア塩からなる群より選択される請求項 6 に記載の洗浄材 。 8.前記両性界面活性剤が、コカミドプロピルベタインと、ココ/オレオアミ ドプロピルベタインと、それらの組み合わせとからなる群より選択される請求項 6 に記載の洗浄材。 9.前記非イオン界面活性剤が、エトキシル化アミンおよびアミドと、脂肪ア ルカノールアミドと、それらの組み合わせとからなる群より選択される請求項 6 に記載の洗浄材。 10.前記陽イオン界面活性剤が、酸化ラウラミンと、酸化ラウラミドプロピル アミンと、酸化ステアラミドと、それらの組み合わせとからなる群より選択され る請求項 6 に記載の洗浄材。 11.前記多孔質パッドが、スボンジと、紙と、布と、プラスチック繊維と、プ ラスチックリボンと、金属繊維と、金属リボンと、前述の材料 1 種以上を組み 込んだ複合構造体とからなる群より選択される材料を含む請求項 1 に記載の洗 浄材。 12.前記金属繊維が、スチールウールである請求項 11 に記載の洗浄材。 13.前記多孔質パッドが、不織性の嵩高い低密度磨耗研磨パッドである請求項 11 に記載の洗浄材。 14.嵩高い不織繊維の開放的三次元網目状組織を含むパッドと、 前記繊維にコーテイングされた徐放性洗剤組成物であって、ポリマー固形 分と洗剤固形分との重量比が約 1:9 乃至約 1:100 になるように洗剤を含有する ポリアクリルアミドを含み、前記ポリアクリルアミドの重量平均分子量が約 100 万乃至約 1500 万の範囲である徐放性洗剤組成物を特徴とする洗浄材。 15.ポリマー固形分と洗剤固形分の前記重量比が約 1:12 乃至約1:30 である 請求項 14 に記載の洗浄材。 16.前記洗剤が、界面活性剤を含む請求項 14 に記載の洗浄材。 17.前記界面活性剤が、陰イオン界面活性剤と、陽イオン界面活性剤と、両性 界面活性剤と、非イオン界面活性剤と、前記界面活性剤1種以上を含有する混合 物とからなる群より選択される請求項 16 に記載の洗浄材。 18.前記陰イオン界面活性剤が、スルホン化アルキル、スルホン酸、硫酸化ア ルキルエーテル、硫酸化脂肪エステル、およびラウリル硫酸のナトリウムまたは アンモニア塩からなる群より選択される請求項 17 に記載の洗浄材。 19.前記両性界面活性剤が、コカミドプロピルベタインと、ココ/オレオアミ ドプロピルベタインと、それらの組み合わせとからなる群より選択される請求項 17 に記載の洗浄材。 20.前記非イオン界面活性剤が、エトキシル化アミンおよびアミ ドと、脂肪アルカノールアミドと、それらの組み合わせとからなる群より選択さ れる請求項 17 に記載の洗浄材。 21.前記陽イオン界面活性剤が、酸化ラウラミンと、酸化ラウラミドプロピル アミンと、酸化ステアラミドと、それらの組み合わせとからなる群より選択され る請求項 17 に記載の洗浄材。 22.ポリアクリルアミドと、洗剤と、液状ビヒクルとを含み、乾燥時に徐放性 洗剤組成物を形成するコーティング可能な組成物を調製するステップと、 前記コーティング可能な組成物を多孔質パッドに塗布するステップと、 前記コーティング可能な組成物を乾燥させ、前記徐放性洗剤組成物を前記 多孔質パッド中に提供するステップと、 を特徴とする洗浄材製造方法。 23.前記洗剤が、陰イオン界面活性剤と、両性界面活性剤と、非イオン界面活 性剤と、陽イオン界面活性剤と、前記界面活性剤 1 種以上の混合物とからなる 群より選択される界面活性剤を含み、前記ポリアクリルアミドおよび前記洗剤を 水に混合してポリマー固形分と洗剤固形分の重量比が約 1:12 乃至約 1:30 であ る前記コーティング可能な組成物を提供するステップをさらに含む請求項 22 に 記載の方法。 24.前記陰イオン界面活性剤が、スルホン化アルキル、スルホン酸、硫酸化ア ルキルエーテル、硫酸化脂肪エステル、およびラウリル硫酸のナトリウムまたは アンモニア塩からなる群より選択される 請求項 23 に記載の方法。 25.前記両性界面活性剤が、コカミドプロピルベタインと、ココ/オレオアミ ドプロピルベタインと、それらの組み合わせとからなる群より選択される請求項 23 に記載の方法。 26.前記非イオン界面活性剤が、エトキシル化アミンおよびアミドと、脂肪ア ルカノールアミドと、それらの組み合わせとからなる群より選択される請求項 2 3 に記載の方法。 27.前記陽イオン界面活性剤が、酸化ラウラミンと、酸化ラウラミドプロピル アミンと、酸化ステアラミドと、それらの組み合わせとからなる群より選択され る請求項 23 に記載の方法。 28.前記ポリアクリルアミドの重量平均分子量が約 100 万乃至約1500 万であ る請求項 23 に記載の方法。 29.前記パッドがスポンジと、紙と、布と、プラスチック繊維と、プラスチッ クリボンと、金属繊維と、金属リボンと、前述の材料 1 種以上を組み込んだ複 合構造体とからなる群より選択される材料を含む請求項 22 に記載の方法。 30.前記塗布がロールコーテイング、吹付けコーテイング、浸漬コーテイング または射出コーテイングを含む請求項 22 に記載の方法。 31.前記乾燥が加熱によって達成される請求項 22 に記載の方法。 32.前記加熱が温度約 93℃ 乃至約 149℃ のオーブン内で約 5 乃至約 45 分 かけて達成される請求項 31 に記載の方法。 33.ポリアクリルアミドおよび洗剤を特徴とする徐放性洗剤組成物。
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