JPH10509426A - 傷害後の応答を減少させるための組織の処置 - Google Patents

傷害後の応答を減少させるための組織の処置

Info

Publication number
JPH10509426A
JPH10509426A JP8512766A JP51276695A JPH10509426A JP H10509426 A JPH10509426 A JP H10509426A JP 8512766 A JP8512766 A JP 8512766A JP 51276695 A JP51276695 A JP 51276695A JP H10509426 A JPH10509426 A JP H10509426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cells
stimulus
heat shock
injury
response
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8512766A
Other languages
English (en)
Inventor
マービン ジェイ. スレピアン,
スティーブン ピー. マシア,
Original Assignee
エンドルミナル セラピューティクス, インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エンドルミナル セラピューティクス, インコーポレイテッド filed Critical エンドルミナル セラピューティクス, インコーポレイテッド
Publication of JPH10509426A publication Critical patent/JPH10509426A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K41/00Medicinal preparations obtained by treating materials with wave energy or particle radiation ; Therapies using these preparations
    • A61K41/0023Agression treatment or altering
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P39/00General protective or antinoxious agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P7/00Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
    • A61P7/02Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Diabetes (AREA)
  • Hematology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 外因性刺激は、その後の手術手順または他の介入において傷害の危険に陥る組織または細胞に適用される。刺激は、その後の手順に対する反応を最小にする細胞による応答を誘導する。刺激は、化学的、生理学的、または物理的であり得る。例としては、以下のものが挙げられる:ストレス応答タンパク質または熱ショックタンパク質(特に、熱ショックタンパク質70(hsp70)およびhsp90)の発現を誘導することが知られている刺激。例えば、熱または希釈過酸化水素への曝露、あるいは外因性熱ショックタンパク質の直接投与、あるいは熱ショックタンパク質の発現を阻害または減少するために作用する刺激(例えば、フラボノイドでの処理)。ストレス応答タンパク質のレベルを調整するために、または内因性応答を減少させるために有効な量が、インビトロアッセイに基づいて投与される。インビトロアッセイを用いて熱ショックタンパク質のレベルが決定される。あるいは、有効な量は、細胞増殖、血栓形成、およびその後の手順に曝した後のマトリックス沈着を減少させるために実験的に決定される。手順は、手術、血管形成術、または剥離であり得る。本方法および組成物はまた、特定の疾患過程(ここで、この過程は、望ましくない移動を含む)を媒介するのに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】 傷害後の応答を減少させるための組織の処置 発明の背景 本発明は、傷害に対するその後の細胞応答を変化させるために、組織の前処理 を行うための組成物および方法に関する。より詳細には、傷害後の望ましくない 増殖を減少させるための、平滑筋細胞および他の細胞の処理に関する。 現在、多くの手術的療法および経皮的療法が、(1)閉鎖したチャンネル、導管 、および他の重要な管腔を再開するために、(2)望ましくない疾患組織を除去す るために、ならびに(3)置換組織、置換組織成分を移植するために、および薬物 を送達するために開発されてきた。これらの療法は、巨視的展望から、細胞的展 望からは有効であるが、この介入的療法は、操作された組織の細胞または細胞成 分を同時に傷付ける。 特に、治療的介入、および特に手術的介入は、傷害組織によるその後の望まし くない応答を生じさせ得る。これらの介入は、その効果を取り消し得る合併症を 生じさせ得るか、または新しい問題をもたらし得る。例えば、PCTA(経皮経管血 管形成術)は、狭窄または閉塞したアテローム性動脈硬化症の動脈を再疎通およ び開口させ得る。しかし、動脈壁に対するバルーンに媒介される二次的な伸長傷 害および挫傷傷害は、動脈中膜の平滑筋細胞の増殖を導いて、その後の数カ月間 で動脈の再閉鎖(「再狭窄」)をもたらし得る。これは、処置された動脈の少な くとも1/3で観察される。別の例は、手術後の癒着の形成である。この場合、一 連の手術後の事象は、不定組織(adventitious tissue)の形成または増殖を導く 。この組織は、体内の内部表面を一緒に結合させ、苦痛、器官機能不全、ならび に潜在的な病的状態および死亡を生じる。これは、大腸および小腸、腹膜、心臓 、心膜、肺、胸膜、腱、脊髄盤、ならびに副鼻腔を包含する多くの組織および器 官で生じ得る。 種々の介入は、このような問題を最小限にするために提案されてきた。これら は、例えば、Slepian,「ポリマー性管腔内塗布(paving)」Cardiology Clinic s 12(14)(1994年11月)およびSlepianら,Circulation 88(4):第2部,I-319(1 993)により概説されたように、そしてHill-Westら,Proc.Natl.Acad.Sci.USA91 :5967(1994)に記載されたように、動脈におけるステントの使用および被覆剤を 包含する。さらに、被覆剤、ゲル、および織物の使用は、Hill-Westら,Obst.Gy ne 83:59(1994)により記載されるように腹部および骨盤の癒着を防止するため に有用であり得る。これらの処置は、種々の効果を有し、そして大部分は依然と して実験的である。 これらの処置はすべて、傷害が生じた後に施されるが、一方、バルーンによる 血管形成もしくは手術または他の手順にしても、傷害細胞に複雑なカスケード過 程を開始させる。このような過程は、凝固、補体活性化、ならびにサイトカイン 、増殖インデューサー、および他の生物学的に活性な分子の放出に対する細胞応 答を包含する。一旦これらの複雑で相互関係のある過程が開始されると、これら を停止させることは大変難しい。上記の処置は、これらの過程に対する細胞の反 応を最小限にする努力において、傷害細胞と周辺の組織および血液との間で物理 的に仲介することを提供するにすぎない。 細胞および組織の反応、およびそれらの近くの細胞または隣接する細胞の反応 を、その後の傷害に対して予め最小化させるための方法および組成物を開発する ことは明らかに望ましい。傷害に対する身体の正常な応答の一部であり、従って 、それらの応答において多元的であり、そして時間的に制限される方法を開発す ることが特に望ましい。これは、患者への外因性物質または外来性物質の最小限 の投与を必要とする。 従って、本発明の目的は、傷害に対するその後の細胞応答を最小限にするため に患者に施すための方法および組成物を提供することである。 本発明のさらなる目的は、細胞において限定された期間の効果を有する組成物 を提供することである。これは、傷害に対して過剰反応するそれらの能力を一定 期間の間制限する。 発明の要旨 外因性刺激は、その後の手術手順または他の介入において傷害の危険に陥る組 織または細胞に適用される。刺激は、その後の手順に対する反応を最小限にする 、細胞による応答を誘導する。刺激は、化学的、生理学的、または物理学的であ り得る。例としては、哺乳動物のストレス応答タンパク質または熱ショックタン パク質(特に、熱ショックタンパク質70(hsp70)およびhsp90)の発現を誘導す ることが知られている刺激が挙げられる。例えば、熱または希釈過酸化水素への 曝露、または外因性の熱ショックタンパク質またはストレス応答タンパク質の直 接投与、あるいはストレス応答タンパク質または熱ショックタンパク質の発現を 阻害または減少させるために作用するそれらの刺激、例えば、フラボノイドでの 処置が挙げられる。ストレスを調整するかまたは内因性応答を減少させるために 有効な量が、インビトロアッセイに基づいて投与される。インビトロアッセイは 、熱ショックタンパク質または他のストレス応答タンパク質のレベルを決定する ために用いられる。あるいは、その有効な量は、その後の手順に曝した後の細胞 増殖、血栓形成、およびマトリックス沈着を減少させるために実験的に決定され る。手順は、手術、血管形成、または剥離を包含する。本方法および組成物はま た、特定の疾患過程を媒介するために有用である。ここで、この過程は、望まし くない移動(migration)を包含する。 好ましい実施態様において、標的細胞においてストレス応答を調整する組成物 は、いくつかの場合には、これらは全身的に投与され得るにもかかわらず、処置 されるべき領域に局所的に投与される。代表的には、局所投与は、従来のデバイ ス(例えば、カテーテル、腹腔鏡、内視鏡、カニューレ)、シリンジのような注 入手段の使用により、または直接適用により達成される。刺激は、熱、光、音、 照射、または圧力であり得る。これらは、標準的手段を用いて適用される。化学 的刺激は、溶液で、あるいはポリマーフィルム、ステント、マイクロパーティク ル、またはゲルのような送達デバイスで適用され得る。 図面の簡単な説明 図1は、刺激が、その後の傷害に対する応答を減少させるための血管の内部に 局所適用され得る方法の模式図である。工程1、損傷の同定;工程2、区域の隔 離;工程3、「無血液」への洗浄;工程4、処置(前処置);工程4a、ストレス 応答のインデューサーを含有する「前処置被覆」;工程5、膨張および処置;工 程6、洗浄および/または前処置;工程7、ゲルの適用;および工程8、血流の 復活。 図2は、組織管腔に侵入し、区域を隔離し、洗浄し、薬物、接着性物質および /またはポリマー性物質ならびにコア形成部品および/または膨張部品を適用す るための手段を有する単独のカテーテルの透視図である。 図3は、コントロール(傷害単独)、hsp70(10μg/ml)、およびhsp90(10μ g/ml)についての%コントロール移動のグラフである。これは、傷害後SMC移動 における熱ショックタンパク質前処置の効果を示す。 発明の詳細な説明 治療方法が、傷害またはさらなる疾患の進展の前に組織細胞におけるストレス 応答タンパク質のレベルを変える物理的または化学的な処置を組織に施すことに よる、種々の傷害または疾患状態に対する組織の応答を制限するために開発され ている。組織は、ストレス応答タンパク質の変化したレベルを維持するために、 傷害後または疾患の間に刺激によりさらに処置され得る。 本明細書中で使用されるように、哺乳動物ストレスタンパク質および熱ショッ クタンパク質の変化したレベルは、上昇したレベルかまたは減少したレベルを示 し得る。特に言及しない限り、平滑筋細胞の増殖の減少は、hsp90のような熱シ ョックタンパク質のレベルを上昇させ得る刺激により一般的に誘導される;形質 転換細胞の移動の減少は、hsp27またはhsp70のような熱ショックタンパク質のレ ベルを減少させ得る刺激により一般に誘導される。 本明細書中で用いられるように、熱ショックタンパク質のレベルを変える刺激 は、外因性刺激であり、特に、細胞に投与され、その結果、処置細胞において発 現される熱ショックタンパク質のレベルの変化をもたらす物理的および/または 化学的手段である。 本明細書中で用いられるように、手順は、患者の組織に課せられた処置または 他の外部から適用された外傷である。これは、所望でない組織の増殖、血栓形成 、またはマトリックス分解を導き得る。これらは、手術的、経皮的、肉眼的、ま た は顕微鏡であり得る。 本明細書中で用いられるように、疾患過程は、細胞の所望でない移動に関与す る過程および熱ショックタンパク質の発現との相関関係が示された過程である。 熱ショックタンパク質の刺激 本明細書中に用いられるように、物理的刺激および化学的刺激の両方が、熱シ ョックタンパク質の発現を誘導するのに用いられ得る。最も頻繁に研究されてい る刺激は、熱、オキシダント、および重金属である。あるいは、またはさらに、 熱ショックタンパク質は、処置される細胞に直接投与され得る。傷害に対する応 答に関連すると考えられている熱ショックタンパク質には、hsp70,hsp90、およ び他の細胞質の熱ショックタンパク質が挙げられる。これらのタンパク質のレベ ルを測定するアッセイは、当業者に周知である。しかし、熱ショックタンパク質 の誘導は、有益な効果が得られる実際の機構ではなく、所望の有益な効果を生じ る適切な条件が用いられた単なる指標に過ぎないことであり得ることに留意する べきである。 熱ショックタンパク質のいくつかの総説が刊行されており、それらの教示は、 参考として本明細書中に援用される。これらには、Schlesinger、Heat Shock: f rom bacterial to man (Cold Spring Harbor,Cold Spring Harbor,NY 1982) ;Lindquist,「熱ショック応答」Ann.Rev.Biochem 55:1151-1191(1986);Pe lham,H.R.B.、「主要な熱ショックタンパク質およびグルコース調節タンパク質 の機能の推定」Cell 46,959-61(1986);LindquistおよびCraig、「熱ショッ クタンパク質」Annu.Rev.Genet 22:631-677(1988);Pelham、「熱ショック および管腔のERタンパク質の種類分け」EMBO J. 8:3171-3176(1989);Schlesi nger「熱ショックタンパク質」J.Biol.Chem. 265:12111-12114(1990);Kaufma nn、「熱ショックタンパク質および免疫応答」Immunol.Today 11: 129-137(199 0);Morimoto「熱ショック:細胞傷害、形質転換、および分化における一過的 誘導性応答の役割」Cancer Cells 3:295-301(1991);Nover、「HSFおよびHSP −転写因子およびシャペロンにおけるストレス性プログラム」Stress Proteins ,and the Heat Shock Response ,Cold Spring Harborr Laboratoryによる後援( Cold Sp ring Harbor,NY USA 4月29日-5月2日,1991)Nature New Biol 3:855-859( 1991);ならびにNoverおよびScherf「熱ショックタンパク質」Heat Shock Respo nse (CRC Press,1991)41-127頁が挙げられる。「前駆体タンパク質の転置およ び折りたたみのためのミトコンドリアマトリックスにおけるhsp70の要求性」Kan gら、Nature 348,137-143(1990年11月);および「ミトコンドリアタンパク質 は、酵母ミトコンドリアへのタンパク質移入を媒介する」BakerおよびSchatz、N ature 349,205-208(1991年1月)に示されるように、Hsp70タンパク質は、核/核 小体、細胞質、および小胞体の管腔中に主に見出され;ストレスから生じる折り 畳まれなかったタンパク質ならびにミトコンドリアおよび小胞体への転置の前の 折り畳まれていないタンパク質の結合において、核、核小体、および細胞質中で 主として機能する(Deshaies,R.J.ら、「ストレスタンパク質のサブファミリー は、分泌およびミトコンドリアの前駆体ポリペプチドの転置を促進する」Nature 332,800-805(1988))。 物理的インデューサー 細胞を、約40〜60℃、好ましくは41〜50℃、最も好ましくは42〜45℃の範囲の 温度に少なくとも1分、そして1時間までの期間曝すことにより、熱ショックを 誘導する。例えば、細胞を42℃に2、3分間から1時間の間加熱することによっ て、高レベルの熱ショックタンパク質が誘導される。 熱は、代表的には、熱の供給源、例えば、溶液またはデバイス(熱電対を含有 するカテーテル)と細胞との直接的な接触により細胞に適用され、ここで熱は、 直接適用されるか、あるいはポリマーまたはゲルのような貯蔵物を介して適用さ れる。特定の場合において、局所的な加熱は、レーザー、赤外線、マイクロ波を 用いて達成され得る。条件は、刺激されるべき細胞において、少なくとも約1分 間、そして細胞を死滅させない、少なくとも約42℃の温度を生じるのに十分であ るべきである。細胞が皮膚に密接する場合、加熱は、加熱パッドの適用により達 成され得る。応答を誘導し、使用され得る物理的方法には、局所的に適用される 穏やかな加熱が好ましい。加熱はまた、器官または組織に浸透する血液または他 の流体を加熱することにより、間接的であり得る。 全身の温熱療法がまた、熱ショックタンパク質を誘導するのに用いられ得る。 このような温熱療法は、例えば、全身の温熱療法が、ウサギ心臓における虚血お よび再灌流の影響に対して一過的な耐性を誘導することを示したBlackおよびLuc hesi,Circulation 83(3),1048-51(1993)、およびCurrieら、Circulatlon 83(3 ),965-971(1993)により記載される。 全身加熱は、小動物または微生物において許容され得るが、ヒトにはあまり好 ましくない。 低温、虚血、および酸欠もまた、ストレスタンパク質または熱ショックタンパ ク質の発現を誘導するのに用いられ得る。超音波もまた、ストレスタンパク質ま たは熱ショックタンパク質を誘導し得る。熱を発生する他の周波数の放射線もま た、ストレスタンパク質を誘導するのに用いられ得る。 化学的インデューサー 比較的安全かつ非細胞傷害性である多数の化学薬品が、熱ショックタンパク質 の発現を誘導するために細胞に投与され得る。例えば、1mMの濃度の過酸化水素 は、全身性の影響をともなうことなく効果的であることが見出されている。 細胞によるHSPまたはストレスタンパク質(SP)の産生を誘導し得る多くの処 置法が文献に記載されている。これらには、上記の熱ショックおよび酸欠または 虚血;過酸化水素およびエタノール(Courgeonら、Exp.Cell Res 204:30-37,1 993);抗生物質ハービマイシンA(Murakamiら、Exp.Cell Res 195:388-344, 1991);遷移金属(例えば、銅、亜鉛、水銀、およびカドミウム)およびスルフ ヒドリル酸化剤または結合剤(例えば、亜砒酸塩)(Levinsonら、Biochim.Biop hys.Acta 606:170-80,1980);トリブチルスズ(ZhangおよびLiu,J.Cell.Phy siol 153:460-66,1992)が挙げられる。 リプレッサー 熱ショック応答の誘導を抑制する条件もまた知られている。これらには、Hoso kawaら、細胞構造および機能;Jap.Soc.Cell Biol. 393-401(1990)により記載さ れるフラボノイド(例えば、ケルセチン)の添加が挙げられる。Hosokawaらは、 hsp70、hsp110、およびhsp40のインデューサーまたはリプレッサーとして、25〜 300μMの範囲の、フラボン、フラボノール、イソフラボン、ルテオリン、ケルセ チン、ゲニステイン、およびケンフェロールの使用を開示している。フラボンお よびフラボノール ケルセチンおよびケンフェロールは、熱によるhspの誘導を阻 害する;これらの用量のルテオリンおよびルチンは、hsp誘導においてほとんど 効果を有しなかった。 HSPの直接投与 熱ショックタンパク質は、Stress Gen,British Columbia,Canadaから精製さ れた形態で入手可能である。これらは、適切な薬学的に受容可能なキャリア中に 、1pM〜100mMの間、好ましくは1μM〜100μMの範囲、最も好ましくは10μMに 相当する用量で投与される。 界面活性剤(例えば、デオキシコール酸ナトリウム)、またはリポソームのよ うな浸透のエンハンサーは、振動および超音波のような物理的エンハンサーが送 達を増強させるために使用され得るように、送達を増強するために用いられ得る 。結合体または粒子もまた、食作用、飲作用、またはウイルス定着による細胞取 り込みを増強するために用いられ得る。 インデューサーまたはリプレッサーの投与 傷害または侵襲の前の投与に加えて、組織の不活化を確実にするために、誘導 性薬剤の投与が、手順の間実施され得、そして必要に応じてこの手順後の短い時 間の間継続され得る。さらに、誘導性刺激の投与が、傷害刺激の適用の前の長期 間にわたって行われ得る。 投与のためのキャリアー インデューサーの投与は、全身性であるか、または作用部位もしくは領域に局 在化するかのいずれかであり得る。投与は、上記のような任意の適切な手段によ り行われ得る。これには、経口摂取、経粘膜送達、経皮送達、移植可能デバイス 、マイクロスフェア、ゲル、多孔性ポリマー性物質、マイクロカプセル、薬物送 達 カテーテル(例えば、米国特許第5,328,471号および同5,213,580号に記載される ようなカテーテル)、内在カテーテル、または滴注入(drip infusion)が挙げら れる。 刺激の送達に有用なポリマー性物質には、非生分解性および生分解性の生物適 合性ポリマーが挙げられる。代表的な合成ポリマーは、ポリアミド、ポリカーボ ネート、ポリアルキレン、およびポリアルキレングリコールまたはオキシド、ポ リビニルアルコール、エーテルまたはエステル、アクリルエステルおよびメタク リルエステルのポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ(エチレングリ コール)、エチレンビニルアセテート、乳酸およびグリコール酸のポリマー、ポ リ無水物、ポリ(オルト)エステル、ポリウレタン、ポリ酪酸(butic acid)、ポ リ吉草酸、およびポリ(ラクチド-共-カプロラクトン(poly(lactide-co-caprola ctone))、および天然ポリマー(例えば、アルギン酸および他の多糖(デキスト ランおよびセルロース、コラーゲン、それらの化学的誘導体(化学基(例えば、 アルキル、アルキレン)の置換、付加、ヒドロキシル化、酸化、および当業者に より日常的に作製される他の改変体))、アルブミンおよび他の親水性タンパク 質、ゼインおよび他のプロラミンおよび疎水性タンパク質、コポリマーおよびそ れらの混合物である。一般に、生分解性物質は、インビボでの酵素的加水分解ま たは水への曝露のいずれか、表面またはバルクの浸食により分解する。 刺激の投与 1.組織管腔への刺激の投与 刺激は、好ましくは、一つまたは複数のバルーンおよび管腔を有する一つのカ テーテルを用いて適用される。カテーテルは、比較的小さな断面面積を有するべ きである。蛍光透視鏡ガイダンスを用いて操作される長くて薄い管状カテーテル は、器官または血管野(vascular area)の内部に接近させるために好ましい。好 ましい実施態様において、刺激は、カテーテルを組織管腔の中に導入することに より管腔内の所望の位置に送達され得る。ここで、カテーテルは、二つの膨張性 の部品(典型的には、バルーン)および二つの部品間の空間に刺激を供給するた めの手段を有する;膨張性部品を膨張させて管腔の標的部分を閉塞し、刺激を投 与し、膨張性部品を収縮させ、そしてカテーテルを取り出す。一つの好ましい実 施態様において、カテーテルはまた、閉塞領域を洗い出すために使用される。そ の結果、血管の場合、この領域には、実質的に血液が存在しない。しかし、刺激 はまた、処置される領域内の血液を加熱するために使用される加熱エレメントの 形態をとり得る。 関与する組織は、中空または管状の外形を有する器官または構造物であり得る 。あるいは、組織は通常は固形器官であり得る。この器官において、腔は、外科 的手順、経皮的介入、偶発的な外傷、または疾患いずれかの結果として作られて いる。中空管の例として、大動脈、冠状動脈、静脈およびリンパ管が挙げられる 。中空器官として、心臓、眼、腸、ファローピウス管、子宮、腎臓または膀胱が 挙げられる。さらに、多くの器官は、気管(肺)、胆管(胆嚢)または膵管(膵 臓)のような中空である要素構造物を有する。さらに、多くの固形器官は、腔、 海綿静脈洞または管腔のような内部の「真の」空間、または空間(すなわち、壊 死腫瘍の内部)を作る疾患経過後の「潜在的な」空間を有する。 2.組織表面へのポリマー性物質の投与 他の実施態様において、刺激は、処置される組織または細胞表面に接して置か れるか、あるいはその近傍に置かれるポリマー性物質の内部に、またはポリマー 性物質ともに投与される。ポリマー性物質は、それが投与される組織管腔表面に 依存して、カテーテル、シリンジ、またはスプレーを用いて投与される。このよ うなデバイスは、当業者には公知であり、例えば、上記のタイプの改変PTCAカテ ーテルである。 一旦ポリマー性物質が投与されるこ、ポリマー性物質は、表面に直接かつ適合 するように接して被覆または「塗布(paving)」層を形成するために再形成され得 る。生じる塗布層は、シール機能を有し得る。すなわち、巨大分子(すなわち、 小さなタンパク質について53オングストローム未満からミオシンのような棒状タ ンパク質について2000オングストロームまで)および細胞(血小板について600n mから大きな細胞について30〜40ミクロン)を除外する、十分に低い有孔性の被 覆を形成する。被覆は、好ましくは、0.001〜1.0mmの程度で組織表面の厚さを有 する。しかし、この範囲外の厚さを有する被覆も、同様に使用され得る。用いら れる物質(市販の物質を使用する)、特定の割合の架橋および有孔性を得ること が知られている架橋方法、および塗布物質の配置の適切な選択により、広範な生 物学的または臨床的な状況を満足するためにプロセスが仕立てられ得る。 ポリマー性物質は、様々な最終的な外形を達成するために、特別に設計された 形で、様々な厚さ、長さおよび3次元的な外形(例えば、点、星形、線形、円筒 形、アーチ形、螺旋形)で適用され得る。さらに、このプロセスを用いて、物質 は、任意の生物学的組織、特に、(天然または人工的のいずれかで形成された) 中空状、洞状または管状の生物学的構造物の表面に単層または多層の配置のいず れかで適用され得る。このプロセスはまた、適切な場合、組織の管腔を完全に閉 塞するために用いられ得る。 いくつかの場合において、ポリマー性物質は、インサイチュウ(in situ)で重 合される。この場合、ポリマー体を重合するための手段は、それ自体、刺激とし て作用し得る。他の場合、刺激は、ポリマー性物質中に投与され得る。ここで、 刺激は周辺の組織中に拡散する。あるいは、刺激は、ポリマー性物質を通して制 御された速度でその存在する組織に拡散するように管腔内に供給され得る。 図1は、ポリマー性物質を組織管腔に投与するためのプロセスの概要である。 工程1において、管腔内の損傷を確認して、これを隔離する。工程2において、 カテーテル、必要に応じて、1つ以上のバルーンを含む管状シャフトからなるバ ルーンカテーテルを管腔内に挿入する。血管の処置のための好ましい実施態様で は、遠位閉塞バルーンを用いて、処置部位の遠位端を閉塞する。管腔を清浄にリ ンスし得る実施態様において、例えば、末端動脈では、あるいは胃腸管または肺 の中では、バルーンを膨張する必要はない。いずれの場合においても、処置部位 は、工程3に示すように、血液、粘液、または他の無関係な物質が取り除かれる 。次いで、この部位は、工程4に示すように、薬物、例えば、機械的刺激に対す る応答性または細胞増殖を阻害する薬物で処置され得る。工程5において、適切 であれば、損傷自体は、動脈斑(arterial plaque)の場合、バルーンの膨張によ り、あるいは他の機械的、熱的、光学的、光化学的、超音波的、または放射線手 段により処置される。工程6に示すように、この部位を薬物で再度処置し、そし て/ または洗浄するか、あるいは適用する接着性を増加させる化合物で処置する。必 要に応じて、工程7において、ポリマー性物質は、刺激剤との組み合わせて投与 され、そして重合化、固体化、または形成される。刺激は、それ自体、ポリマー 性物質の重合化のための手段であり得る。 工程4aは、ストレス誘導が短期間、亜急性または慢性的のいずれかである選択 可能な工程である。短期間の誘導においては、工程1、2、3が実施され、誘導 が1分間から1時間の間で実施される工程4、次いで工程5、6、7および8が 実施される。亜急性誘導においては、工程1、2および3が実施され、工程4が 一晩のような延長された時間の間にわたって実施される。この場合、区域は閉塞 され、そして迂回路が、例えば、連続カテーテルを用いるか、または制御放出デ バイス(例えば、ポリマー性ゲル)の移植により達成される。次いで、工程5、 6、7および8が実施される。慢性的誘導においては、工程1、2、3、4およ び4aが、以下にさらに詳細に記載されるように、手術治療または経皮的治療と組 み合わせて、ゲル、塗布剤または外管腔スリーブ(ectoluminal sleeve)を用いて 実施され、その後に工程5、6、7および8が続く。 いくつかの実施態様において、カテーテルは、処置される表面のみを薄い層で 覆うようにポリマー性物質を成型するために使用される「鋳型コア(mold core) 」を含む。鋳型コアの中心部品は、サイズを調整し得る。すなわち、バルーンに とって、最大の空間を占有しないように控えめに膨張させ得、それによってポリ マー性物質のための場所を残す。ポリマー性物質は、均一層として成型され得る か、あるいは所望によりパターン化または部分化され得る。工程8において、カ テーテルを取り出し、そして管腔を通しての物質の流れが復活する。 図2に、ポリマー性物質の投与のために利用され得る送達カテーテルの他の二 つの実施態様を示す。図2は、組織管腔への進入、区域の隔離、洗浄、薬物の投 与のための手段、接着性物質および/またはポリマー性物質、ならびにコア形成 部品および/または膨張用部品を有する単独のカテーテルである。カテーテル( 11)は、2つの隔離バルーン(10、14)、および中心の膨張用または鋳型バルー ン(12)、ならびに洗浄液、薬物、接着剤および/またはポリマーを送達するた めの多数の管腔および付属リザーバー(16)により組み立てられる。2つの隔 離バルーン(18、22)は、エラストマー性物質、すなわち、ラテックス、クレイ トン(krayton)またはC-フレックス(C-flex)、熱可塑性ポリマー(例えば、ポリ エチレン、ポリオレフィン共重合体、ポリエチレンテレフタレートまたはナイロ ン)から組み立てられる。バルーン(18、22)は、ガイドワイヤ(示さず)を越 えて通液(flushing)または通行を可能にするデバイスの縦方向に走る中心管腔( 42)を含む多管腔シャフト(43)に取り付けられる。中心の鋳型コアバルーン( 20)は、隔離バルーン(18、22)を形成する材料と同様の材料、または弾力性(c ompliant)があまりない材料から作製される。その結果、コアバルーン(20)は 、バルーン材料のひずみ(creep)による連続的な伸長または拡張を伴なわずに、 指定された大きさに広がる。さらに、管腔は、隔離バルーン(24、26)を満たす ために、そして膨張用または鋳型のコアバルーン(32、34)からの流体を滴下、 充填または除去するために存在する。さらに、管腔(30、36)は、隔離区域内に 流体を滴下するために存在する。管腔(38、40)は、流体を滴下するか、または 隔離区域から流体を除去するために使用される。このデバイスは、区域に滴下、 潅流(perfuse)または注入(superfuse)する手段を提供する。 カテーテル本体は、外科用スチールのような金属および熱可塑性ポリマーを含 む標準的な物質から作製される。閉塞バルーンは、弾力性の物質(例えば、ラテ ックスまたはシリコーン)または非弾力性の物質(例えば、ポリエチレンテレフ タレート(PET))から作製され得る。膨張用の部品は、好ましくは、非弾力性の 物質、例えば、PET、(PVC)、ポリエチレンまたはナイロンから作製される。使 用される場合、バルーンカテーテルの膨張部分は、必要に応じて、シリコーン、 ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、水和ヒドロゲルのような親水性物質、お よびポリマー被覆の分離を助ける他の潤滑性物質のような物質で被覆され得る。 3.投与するための他の手段 刺激および/またはポリマー性物質はまた、スプレー、押し出し、またはそう でなければ、一つまたは多数の管腔を有する送達デバイスを介して物質を送達す ることにより被覆される表面に投与され得る。刺激および/またはポリマー性物 質の投与は、組織表面または細胞表面、組織管腔または中間空間を被覆するかま たは充填するためのデバイスにより、モノマー、ポリマー、マクロマー、または それらの組み合わせの溶液、分散液、懸濁液を押し出すことにより達成され得る 。被覆の形成は、架橋剤、ゲル化剤または架橋触媒を流動性物質とともに導入し 、次いで架橋化および/またはゲル化が起こるように条件を変更することにより 制御され得る。従って、バルーンカテーテルを使用する場合、加熱された流体ま たは冷却された流体をバルーン内に流すことにより、導入された物質のゲル化ま たは架橋化が誘導されるレベルに局所的な温度を変える。それにより、物質を非 流動性に変え、そしてまた熱ショックタンパク質の誘導のための刺激として作用 す得る。局所的な加熱または冷却は、処置部位へ加熱液体または冷却液体を直接 流すことによって強められ得る。しかし、熱の制御は、バルーンを通るか、また はバルーンの中に流入する流体を用いて、あるいは温度制御流体がバルーンを通 って管腔に入るように部分的に穴をあけたバルーンを用いてもまた、提供され得 る。熱の制御はまた、抵抗加熱エレメントと接触しているカテーテル本体の縦に 沿って走るワイヤを介して電気抵抗加熱により提供され得る。このタイプの加熱 エレメントは、DCあるいはラジオ周波数(RF)電流または外部RFまたはマイクロ 波放射の使用が可能である。温度制御を達成する他の方法もまた、使用され得る 。これには、内部の光ファイバー(むき出し(naked)または集束した(lensed)) を用いる光誘導加熱が含まれる。同様のデバイスが、光、超音波または放射の適 用のために使用され得る。 処置のための医学的指示 1.管腔表面の処置 動脈の処置に加えて、本明細書中に記載される方法は、他の適用、例えば、静 脈、尿管、尿道、気管支、胆管系および膵管系、腸、鼻涙管、洞腔(sinus cavit y)、眼、ならびにエウスタキ管、精管およびファローピウス管の内部の処置に利 用され得る。本プロセスは、以下の状況での処置のために使用され得る:経頸静 脈肝内門脈静脈バイパス形成術(transjugular intrahepatic portosystemic shu nting procedure)(TIPS)、透析移植、動静脈瘻、ならびに大動脈瘤および他の 動脈瘤での状況、ならびにPCTA後の突然の血管の再閉塞での状況、重要な血管の 切開での状況、カテーテル傷害に対する二次的または自発的のいずれかで発生す る血管壁「弁」での状況、および種々の動脈炎(arteritidy)と関連する動脈瘤冠 状拡張での状況。 多くの身体成分に存在する中空または空洞状の外形は、機能的な重要性を有し ている。このような外形は、流体(血液、尿、リンパ、胆汁)、気体、細胞性( 卵巣、脾臓)の包み込みまたは輸送を容易にする。これらの中空の管、器官およ び器官成分は、典型的には、いくつかの組織層からなっている。一般的に、これ らの器官は、障壁層として典型的に機能する内部の細胞層、筋層、腺または他の 機能組織を含む一つまたはいくつかの中間の機能層、および外部の支持層または 間質被覆層からなる。 疾患は、これらの中空器官の最も内側の層に作用し得、そして、それによって その障壁機能を乱し得る。疾患は、以下のいずれかであり得る:(1)全体的に 広がった全身発現の表示をともなう全身的なもの、(2)局在化した、特定の器 官内の病巣合併症(focal involvement)をともなう全身的なもの、または(3) 限定的な領域の器官内合併症だけをともなう局在化したもの。このような疾患の 例として、自然の斑破裂、不安定な狭心症、非心臓性肺水腫、敗血症、およびび らん性/浸潤性腫瘍が挙げられる。 以下に、本明細書中に記載した方法および物質を臨床的実施において適用し得 る典型的な方法例を示す。 2.血管形成前の動脈区域の前調整 患者をカテーテル処置室に入れ、そして冠状ガイドカテーテルを冠状動脈口内 に置き、そして多バルーンの薬物投与カテーテルを冠状動脈内に置き、そして処 置部位または処置すべき損傷に隣接する所望の位置に進める。次に、刺激、すな わち流動形態の誘導性薬剤を、適切な時間で適正用量でその部位において注入す るか(infuse、superfuse)、または灌流する。典型的な投与時間は、数秒程度 から数時間までであり得る。平均的には、10〜15分間である。刺激の送達後、送 達カテーテルを取り出して、次いで血管形成バルーンカテーテルをその区域内に 置き、そして血管形成を実施する。 上記は、血管形成直前の刺激の投与の一般的な概略であるが、本方法は、以下 のように変更し得る。刺激は、以下のカテーテルによって投与され得る:Wolins kyに対する米国特許第5,087,244号および同第4,636,195号に記載されるような、 穴を有するバルーンを含む種々の薬物送達カテーテル;または、Spearsに対する 米国特許第5,092,841号、Allenに対する米国特許第550,238号、Crockerらに対す る米国特許第5,295,962号、Baranに対する米国特許第3,173,418号、同第4,423,7 25号または同第4,417,570号、Husseinらに対する米国特許第4,445,892号、March に対する米国特許第5,306,250号、Kleinに対する米国特許第5,279,565号、Just によるWO89/12478、およびBockenagianによるDE3833359A1により記載されるよう な他の適切なカテーテル。チャンネル型またはエレクトロポレーションカテーテ ルもまた、例えば、Don Michaelに対する米国特許第5,306,249号に記載されるよ うに使用され得る。内視鏡を用いて区域を隔離するために、Furihataに対する米 国特許第4,224,929号に記載される内視鏡を使用し得る。Scharnbergに対する米 国特許第4693720号は、皮膚に物質を投与するための物質を開示する。刺激は、 溶液、スラリー、ゲル、乳剤、粒子で、またはそれらの他の任意の組み合わせで 投与され得る。純粋な溶媒を使用することに加えて、穏やかな界面活性剤または 浸透増強剤が、刺激とに一緒に混合され得る。 この投与方法は、血管形成に関連して利用されるだけでなく、粥状物質除去(a therectomy)、レーザー血管形成またはステンティング(stenting)に先立って利 用され得る。 刺激が、介入の直前に投与される場合とは対照的に、特定の場合において、傷 害治療の数時間または数日前にストレス応答を誘導する刺激を送達することは最 善であり得る。例えば、患者は病院に収容され、そしてその翌日、上記のように カテーテル処置室に移され得る。同様のガイドカテーテルを冠状動脈内に置き、 そして薬物送達カテーテルを損傷部位に置く。そして、この損傷を数分間から数 時間で刺激に浸す。次いで、デバイスを、局所的に一晩作用して損傷部位で動脈 壁組織中にストレス応答を誘導する薬剤とともに取り出す。次いで、血管形成、 粥状物質除去またはステンティングのために、患者は、その翌日、カテーテル処 置室に移される。この場合、これらの傷害療法は、ストレス応答タンパク質によ り増強され、その結果その後の改変または消失した応答をともなう傷害性療法の 取り扱いをより可能にする組織にもたらされる。 治療の数時間から数日前の投与に加えて、特定の例においては、連続注入カテ ーテルを利用して、刺激を損傷部位に連続的に血管形成の時まで投与し得る。治 療はまた、特定の場合において、血管形成中またはその後も続けられ得る。 3.慢性ストレス応答の発達 特定の場合においては、ストレスタンパク質による組織の完全な増強、および 傷害に先立って組織の生理機能を変化させるために慢性的なストレス状態の発達 を確実にするためにストレス応答を慢性的に誘導することは最善であり得る。血 管形成に関連するようなこのタイプの環境(setting)において、患者が運び込 まれ、そして損傷が、上記に概要を示したようなカテーテル系およびアプローチ を用いて処置される。しかし、患者は、持続した放出または制御された放出の重 合性インプラント(例えば、上記に概要を示したように、固形ポリマーまたはゲ ルのいずれかを用いる)、粒子または他の持続放出ビヒクル中の刺激剤の適用を 複数回、毎週、または1回受け得る。数週間から数ヶ月後、患者は、治療的傷害 、例えば、血管形成がもたらされ得る。 4.手術的環境における刺激の投与 結腸の手術中、腸の露出後、適切な刺激は、腸の奨膜表面に直接適用され得る 。あるいは、インデューサーは、結腸の切開に先立って、腹膜内にスラリーとし て適用され得る。次いで、刺激によるこの前処置後、腸の直接切開が行われる。 次いで、手術の完了時に、その後の腸の再吻合が、ストレス応答タンパク質によ り増強された組織を伴って生じる。さらに、インデューサーは、浸漬した縫合糸 内またはガーゼで、外部のポリマー性ゲルを介して腸内または吻合部位で適用さ れ得る。 このタイプの治療はまた、腹腔鏡的に(laproscopically)送達され得る。 本発明は、以下の限定されない実施例を参照することによりさらに理解される 。 実施例1.インビトロで細胞増殖を防止するための誘導性刺激の使用 研究を、組織での熱ショック応答のアクチベーターであると知られている種々 の薬剤の効果を決定するために行った。ラットの大動脈平滑筋細胞のコンフルエ ントな培養物(継代3代目)を、以下の既知のHSPのインデューサーで前処置し た:トリブチルスズ(0.6μM、6時間);CdCl2(10μM、6時間);熱(42℃、 2時間);およびH2O2(過酸化水素、1mM、1分間)。培地単独(DMEM+10%FC S)で処置した細胞を、非誘導コントロールとして使用した。次いで、培養物は 、引掻き傷により傷つけ、新鮮な培地中で洗浄し、そしてHSPインデューサーを 有しない培地中でインキュベートした。 すべての誘導処置がHSP70およびHSP90のタンパク質発現を誘導したことを、St ressGenから得た抗体および標準的な免疫組織化学技術を用いて、免疫組織化学 によって確認した。24時間で、細胞増殖を、トリチウム化デオキシチミジン(Td T)の取込み測定により評価した。そして、移動を、傷の端からの細胞移動の平 均距離の測定により評価した。 表Iの結果を、非誘導コントロールに対して比較したTdTおよび移動の%およ び標準偏差として報告する。統計学的有意性は、以下のとおりである:*、p<0 .01;+、p<0.05。 従って、すべてのこれらの種々の処置による細胞のインキュベーションは、( TdT取込みにより測定されるように)その増殖を選択的に阻害するが、一方、化 学試薬は移動を刺激するが、熱処理は移動を刺激しない。損なわれなかったか、 または増強された移動性はまた、刺激が重篤な毒性を有していないことを意味す る。 実施例2.インビボで細胞増殖を防止するための誘導性刺激の使用 上記の実験を、ウサギの露出した頸動脈で繰り返す。ウサギの動脈を、Hill-W estら、Proc .Nat.Acad.Sci.USA 91:5967-71(1994)に記載されるように傷つ ける。ウサギを、従来通りに、ヘパリン処理する。露出に先立って、実験用動脈 を、緩衝化等張食塩水中の1mM過酸化水素に1分間曝す。一方、コントロール動 脈には、前処置を施さない。動脈壁の肥厚を、Hill-Westらに記載されるように 、14日目で評価する。中間の(medial)肥厚の有意な減少が、過酸化物で前処理し た動脈で観測される。 実施例3.抗血栓ゲル被覆の存在下での誘導性刺激 1mM過酸化物への曝露および露出後に、動脈をHill-Westらに記載されるゲル で被覆することを除いて、上記の研究を繰り返す。ヘパリン処理を省略する。14 日目での結果は、過酸化物処置動脈につてのコントロールと比較して統計学的に 有意な過形成(hyperplasia)の減少を示す。 実施例4.外因性HSPによるSMCの前処理は、傷害誘導性SMC移動をもたらす。 以下の研究を、平滑筋細胞(SMC)でのhspの直接投与の効果を示すために用い た。培養中のSMCの単層を、37℃での6時間の前処置のためにStress Gen(Britis h Columbia)から得られたhsp70(10μg/mlの最終濃度)またはhsp90(10μg/ml の最終濃度)で処置した。 次いで、細胞単層を上記のように掻き取り、培地をデカンテーションし、洗浄 し、新鮮なDMEM+10%FCSで置き換え、そして24時間後に移動について試験した 。 結果は、hsp70で前処置した細胞の移動%は、コントロールの125±15%であり ;hsp90ではコントロールの87±7%であることを示した。 改変および変更は、上記の詳細な説明から当業者には明らかである。このよう な改変および変更は、以下の請求の範囲に包含されることが意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 47/48 C07D 311/30 // C07D 311/30 A61K 37/02 【要約の続き】 離であり得る。本方法および組成物はまた、特定の疾患 過程(ここで、この過程は、望ましくない移動を含む) を媒介するのに有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.インビボで組織部位でその後の外因性傷害に対する細胞応答を変化させるた めの方法であって、該方法は、該外因性傷害の前に、該細胞におけるストレス応 答タンパク質または熱ショックタンパク質のレベルの変化を誘導し得る、該外因 性傷害から生じる該細胞の増殖および移動を変化させるのに有効な量の刺激を用 いて、該細胞を該組織部位で処置する工程を包含する、方法。 2.前記刺激が、処置される前記細胞を殺傷することなくストレス応答タンパク 質または熱ショックタンパク質の発現を誘導するのに有効な量の、熱、寒さ、超 音波、光、振動および圧力からなる群から選択される物理的刺激である、請求項 1に記載の方法。 3.前記刺激が、グルコース欠乏および酸素欠乏からなる群から選択される生理 学的刺激である、請求項1に記載の方法。 4.前記刺激が、処置される前記細胞を殺傷することなくストレス応答タンパク 質または熱ショックタンパク質の発現を誘導するのに有効な量のオキシダントお よび重金属からなる群から選択される化学的刺激である、請求項1に記載の方法 。 5.前記刺激が、処置される前記細胞を殺傷することなく熱ショックタンパク質 の発現の減少させるのに有効な量のフラボノイドある、請求項1に記載の方法。 6.前記処置細胞が、外傷に曝した後の未処置細胞と比較して、減少した増殖を 示す、請求項1に記載の方法。 7.前記外傷が、手術的介入である、請求項6に記載の方法。 8.前記手術的介入が、血管形成、粥状物質除去、ステンティング、冠状動脈バ イパス移植、末梢動脈バイパス移植、ステント移植、または補綴移植である、請 求項7に記載の方法。 9.前記細胞が、前記刺激に曝した後の未処置細胞と比較して、処置後に減少し た移動を示す、請求項1に記載の方法。 10.前記細胞が、形質転換細胞である、請求項9に記載の方法。 11.前記刺激が、処置される前記細胞にポリマー性物質と組み合わせて適用さ れる、請求項1に記載の方法。 12.前記ポリマー性物質が、ヒドロゲル、オルガノゲル、ポリマー性フィルム 、およびマイクロパーティクルからなるポリマー性物質の群から選択される、請 求項11に記載の方法。 13.前記刺激が、外因性の精製されたストレス応答タンパク質または熱ショッ クタンパク質の適用である、請求項1に記載の方法。 14.前記ストレス応答タンパク質が、熱ショックタンパク質である、請求項1 3に記載の方法。 15.前記介入が、血管形成である、請求項8に記載の方法。 16.前記刺激が、傷害の前および傷害の間に連続的に適用される、請求項1に 記載の方法。 17.前記傷害の後に前記組織部位で前記刺激を用いて前記細胞を処置する工程 をさらに包含する、請求項1に記載の方法。 18.前記傷害が、手術である、請求項1に記載の方法。 19.前記刺激が、全身的に適用される、請求項1に記載の方法。 20.前記刺激が、局所的に適用される、請求項1に記載の方法。 21.インビボで組織部位でその後の外因性傷害に対する細胞応答の変化の誘導 を刺激するための組成物であって、生理学的に受容可能なキャリアまたは様式で 、該傷害から生じる該組織部位で細胞中の熱ショックタンパク質またはストレス 応答タンパク質の発現を変化させる有効な量の試薬または物理的条件を、誘導性 刺として包含する、組成物。 22.前記方法が、前記刺激を用いて前記細胞の処置後、前記組織部位で前記細 胞に傷つける工程をさらに包含する、請求項1に記載の方法。 23.前記傷害が、手術的介入である、請求項22に記載の方法。 24.前記手術的介入が、血管形成、粥状物質除去、ステンティング、冠状動脈 バイパス移植、末梢動脈バイパス移植、ステント移植、または補綴移植である、 請求項23に記載の方法。 25.前記手術的介入が、血管形成である、請求項24に記載の方法。 26.前記組織が、血管である、請求項1に記載の方法。 27.前記組織が、血管である、請求項25に記載の方法。 28.インビボで組織部位でのその後の外因性傷害に対する細胞応答を変化させ るための方法に使用される医薬の製造における請求項21に記載の組成物の使用 であって、該方法は、該外因性傷害の前に、該細胞におけるストレス応答タンパ ク質または熱ショックタンパク質のレベルの変化を誘導し得る、該外因性傷害か ら生じる該細胞の増殖および移動を変化させるのに有効な量の刺激を用いて該細 胞を該組織部位で処置する工程を包含する、使用。
JP8512766A 1994-10-11 1995-10-11 傷害後の応答を減少させるための組織の処置 Pending JPH10509426A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US321,128 1994-10-11
US08/321,128 US5914345A (en) 1994-10-11 1994-10-11 Treatment of tissues to reduce subsequent response to injury
PCT/US1995/014525 WO1996011021A2 (en) 1994-10-11 1995-10-11 Treatment of tissues to reduce subsequent response to injury

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10509426A true JPH10509426A (ja) 1998-09-14

Family

ID=23249293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8512766A Pending JPH10509426A (ja) 1994-10-11 1995-10-11 傷害後の応答を減少させるための組織の処置

Country Status (6)

Country Link
US (2) US5914345A (ja)
EP (1) EP0785801A1 (ja)
JP (1) JPH10509426A (ja)
AU (1) AU697201B2 (ja)
CA (1) CA2202272A1 (ja)
WO (1) WO1996011021A2 (ja)

Families Citing this family (60)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11504924A (ja) * 1995-05-02 1999-05-11 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア ベンゾキノン類アンサマイシンによる熱耐性の誘導
US6569147B1 (en) * 1996-07-26 2003-05-27 Kensey Nash Corporation Systems and methods of use for delivering beneficial agents for revascularizing stenotic bypass grafts and other occluded blood vessels and for other purposes
US5899917A (en) * 1997-03-12 1999-05-04 Cardiosynopsis, Inc. Method for forming a stent in situ
US6511477B2 (en) * 1997-03-13 2003-01-28 Biocardia, Inc. Method of drug delivery to interstitial regions of the myocardium
US6443949B2 (en) * 1997-03-13 2002-09-03 Biocardia, Inc. Method of drug delivery to interstitial regions of the myocardium
AU6769098A (en) 1997-03-20 1998-10-12 Focal, Inc. Biodegradable tissue retractor
US6045532A (en) * 1998-02-20 2000-04-04 Arthrocare Corporation Systems and methods for electrosurgical treatment of tissue in the brain and spinal cord
US6640139B1 (en) * 1998-10-20 2003-10-28 Dornier Medtech Holding International Gmbh Thermal therapy with tissue protection
US6338731B1 (en) 1999-03-17 2002-01-15 Ntero Surgical, Inc. Method and systems for reducing surgical complications
US6645198B1 (en) 1999-03-17 2003-11-11 Ntero Surgical, Inc. Systems and methods for reducing post-surgical complications
US6520185B1 (en) 1999-03-17 2003-02-18 Ntero Surgical, Inc. Systems and methods for reducing post-surgical complications
US7214229B2 (en) 1999-03-18 2007-05-08 Fossa Medical, Inc. Radially expanding stents
US6709465B2 (en) 1999-03-18 2004-03-23 Fossa Medical, Inc. Radially expanding ureteral device
US6241719B1 (en) 1999-05-13 2001-06-05 Micro Therapeutics, Inc. Method for forming a radioactive stent
US6361554B1 (en) * 1999-06-30 2002-03-26 Pharmasonics, Inc. Methods and apparatus for the subcutaneous delivery of acoustic vibrations
US6387116B1 (en) 1999-06-30 2002-05-14 Pharmasonics, Inc. Methods and kits for the inhibition of hyperplasia in vascular fistulas and grafts
DE60043229D1 (de) * 1999-09-15 2009-12-10 Cryolife Inc Zusammensetzung zur gefässbeschichtung
AU2001271310B2 (en) * 2000-06-14 2005-10-06 The Henry M. Jackson Foundation For The Advancement Of Military Medicine Inc. Phytoestrogenic Isoflavone Compositions, Their Preparation and Use Thereof for Protection Against and Treatment of Radiation Injury
EP1166765A3 (de) * 2000-06-20 2002-05-02 Laboratoires Serobiologiques Verfahren zum Schutz der menschlichen Haut
WO2002030487A2 (en) * 2000-10-11 2002-04-18 Micro Thereapeutics, Inc. Methods for treating aneurysms
US6565601B2 (en) 2000-11-15 2003-05-20 Micro Therapeutics, Inc. Methods for vascular reconstruction of diseased arteries
WO2002067798A1 (en) 2001-02-26 2002-09-06 Ntero Surgical, Inc. System and method for reducing post-surgical complications
US20030078567A1 (en) * 2001-04-27 2003-04-24 Giorgio Dorin Method and apparatus for laser ThermoProtectiveTreatment(TPT) with pre-programmed variable irradiance long exposures
US6858114B2 (en) 2001-07-03 2005-02-22 The University Of Alabama Laser hydrolysis of polypeptides
ITRM20010600A1 (it) * 2001-10-04 2003-04-04 Brane Tech S R L Composti flavonoidici capaci di modificare lo stato fisico e/o dinamico di membrane biologiche e di stimolare la sintesi endogena di protein
US6800068B1 (en) 2001-10-26 2004-10-05 Radiant Medical, Inc. Intra-aortic balloon counterpulsation with concurrent hypothermia
WO2003066092A1 (en) * 2002-02-08 2003-08-14 University Of Medicine And Dentistry Of New Jersey A method of producing and using heat shock proteins
US8506647B2 (en) * 2002-02-14 2013-08-13 Boston Scientific Scimed, Inc. System for maintaining body canal patency
AU2003220390A1 (en) * 2002-03-18 2003-10-08 Medtronic Ave Inc. Medical devices for delivering anti-proliferative compositions to anatomical sites at risk for restenosis
US7105031B2 (en) * 2002-04-26 2006-09-12 Medtronic Vascular, Inc. Balloon-tipped, multi-lumen catheter for endoluminal repair of endoluminal leaks in aortic or aorto-iliac endoluminal grafts
US7144407B1 (en) * 2002-05-30 2006-12-05 Alsius Corporation Cardiovascular intra aortic balloon pump catheter with heat exchange function and methods of use
US7008763B2 (en) * 2002-09-23 2006-03-07 Cheung David T Method to treat collagenous connective tissue for implant remodeled by host cells into living tissue
US20050054599A1 (en) * 2003-05-02 2005-03-10 Coles John G. Biosynthetic platform for cardioprotective stress response in human fetal heart tissue
US7553323B1 (en) 2004-01-08 2009-06-30 Perez Juan I Steerable endovascular graft delivery system
GB0411166D0 (en) * 2004-05-19 2004-06-23 Bionovate Ltd Treatment for asthma and arthritis
US8361490B2 (en) 2004-09-16 2013-01-29 Theracoat Ltd. Biocompatible drug delivery apparatus and methods
US8257410B2 (en) * 2006-02-03 2012-09-04 The Catholic University Of America Use of weak stressors to enhance the effectiveness of ionizing radiation and other treatments of disease
WO2007137123A2 (en) * 2006-05-17 2007-11-29 The Research Foundation Of State University Of New York Biomechanical treatment for obesity and diabetes
WO2009108953A1 (en) * 2008-02-29 2009-09-03 The Research Foundation Of State University Of New York Methods of applying physical stimuli to cells
US20100036209A1 (en) * 2008-08-07 2010-02-11 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Of The State Of Delaware Circulatory monitoring systems and methods
US20090281413A1 (en) * 2007-12-18 2009-11-12 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Of The State Of Delaware Systems, devices, and methods for detecting occlusions in a biological subject
US8280484B2 (en) * 2007-12-18 2012-10-02 The Invention Science Fund I, Llc System, devices, and methods for detecting occlusions in a biological subject
US20100036269A1 (en) * 2008-08-07 2010-02-11 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Of The State Of Delaware Circulatory monitoring systems and methods
US20100036268A1 (en) * 2008-08-07 2010-02-11 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Of The State Of Delaware Circulatory monitoring systems and methods
US20090287120A1 (en) 2007-12-18 2009-11-19 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Of The State Of Delaware Circulatory monitoring systems and methods
US20090292214A1 (en) * 2008-05-22 2009-11-26 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Of The State Of Delaware Circulatory monitoring systems and methods
US8636670B2 (en) 2008-05-13 2014-01-28 The Invention Science Fund I, Llc Circulatory monitoring systems and methods
US9672471B2 (en) * 2007-12-18 2017-06-06 Gearbox Llc Systems, devices, and methods for detecting occlusions in a biological subject including spectral learning
US9717896B2 (en) 2007-12-18 2017-08-01 Gearbox, Llc Treatment indications informed by a priori implant information
US20090292222A1 (en) * 2008-05-14 2009-11-26 Searete Llc Circulatory monitoring systems and methods
US20090287076A1 (en) * 2007-12-18 2009-11-19 Boyden Edward S System, devices, and methods for detecting occlusions in a biological subject
US20090281412A1 (en) * 2007-12-18 2009-11-12 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Of The State Of Delaware System, devices, and methods for detecting occlusions in a biological subject
US20090287110A1 (en) * 2008-05-14 2009-11-19 Searete Llc Circulatory monitoring systems and methods
US20090287093A1 (en) * 2008-05-15 2009-11-19 Searete Llc, A Limited Liability Corporation Of The State Of Delaware Circulatory monitoring systems and methods
US20100241163A1 (en) * 2009-03-23 2010-09-23 Medtronic Vascular, Inc. Aortic Dissection Treatment System and Method of Use
WO2012051495A2 (en) 2010-10-15 2012-04-19 The Research Foundation Of State University Of New York Compositions and methods for enhancing the biological response to chemical agents and physical stimuli
CN103596570B (zh) 2010-12-27 2018-02-16 密苏里大学管委会 作为抗癌治疗的蛋白质靶的氧化鲨烯环化酶
US20130090294A1 (en) 2011-06-28 2013-04-11 Alternative Innovative Technologies Llc Novel methods of use of hsp70 for increased performance or treatment of hsp70 related disorders
WO2013056197A1 (en) 2011-10-14 2013-04-18 Alternative Innovative Technologies Llc Degradation resistant hsp70 formulations and uses thereof
RU2685867C2 (ru) 2011-12-15 2019-04-23 Алтернатив Инновейтив Текнолоджиз Ллц Гибридные белки и белковые конъюгаты на основе белка теплового шока-70 (БТШ70) и способы их применения (варианты)

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US550238A (en) * 1895-11-26 Horace russel allen
US3173418A (en) * 1961-01-10 1965-03-16 Ostap E Baran Double-wall endotracheal cuff
US4224929A (en) * 1977-11-08 1980-09-30 Olympus Optical Co., Ltd. Endoscope with expansible cuff member and operation section
US4417570A (en) * 1981-12-15 1983-11-29 Alan Finnieston Lower arm brace
US4423725A (en) * 1982-03-31 1984-01-03 Baran Ostap E Multiple surgical cuff
US4636195A (en) * 1982-04-02 1987-01-13 Harvey Wolinsky Method and apparatus for removing arterial constriction
US4445892A (en) * 1982-05-06 1984-05-01 Laserscope, Inc. Dual balloon catheter device
US4797359A (en) * 1983-05-10 1989-01-10 Board Of Regents, The University Of Texas System Heat shock regulated production of selected and fused proteins in yeast
US4536407A (en) * 1983-07-29 1985-08-20 Phillips Petroleum Company Functional protein products
US4601986A (en) * 1983-07-29 1986-07-22 Phillips Petroleum Company Protein product of reduced nucleic acid content and low allergenicity
US5007916A (en) * 1985-08-22 1991-04-16 Johnson & Johnson Medical, Inc. Method and material for prevention of surgical adhesions
US4693720A (en) * 1985-09-23 1987-09-15 Katecho, Incorporated Device for surgically repairing soft tissues and method for making the same
US5137805A (en) * 1988-03-18 1992-08-11 The General Hospital Corporation Method of diagnosing stress condition by specific binding of human heat shock factor
US5843156A (en) * 1988-08-24 1998-12-01 Endoluminal Therapeutics, Inc. Local polymeric gel cellular therapy
US5328471A (en) * 1990-02-26 1994-07-12 Endoluminal Therapeutics, Inc. Method and apparatus for treatment of focal disease in hollow tubular organs and other tissue lumens
US5213580A (en) * 1988-08-24 1993-05-25 Endoluminal Therapeutics, Inc. Biodegradable polymeric endoluminal sealing process
US5087244A (en) * 1989-01-31 1992-02-11 C. R. Bard, Inc. Catheter and method for locally applying medication to the wall of a blood vessel or other body lumen
US5306249A (en) * 1990-01-12 1994-04-26 Don Michel T Anthony Method of treating body passage walls
US5092841A (en) * 1990-05-17 1992-03-03 Wayne State University Method for treating an arterial wall injured during angioplasty
US5071962A (en) * 1990-05-31 1991-12-10 The United State Of America As Represented By The Department Of Health And Human Services Nucleotide, deduced amino acid sequence, isolation and purification of heat-shock chlamydial proteins
US5445146A (en) * 1995-03-31 1995-08-29 Bellinger; Gary J. Biological tissue stimulation by low level optical energy
FR2678949B1 (fr) * 1991-07-11 1993-10-08 Henri Calvet Procede d'obtention d'un complexe proteique d'action stabilisatrice de la degenerescence.
US5306250A (en) * 1992-04-02 1994-04-26 Indiana University Foundation Method and apparatus for intravascular drug delivery
US5368566A (en) * 1992-04-29 1994-11-29 Cardiovascular Dynamics, Inc. Delivery and temporary stent catheter having a reinforced perfusion lumen
US5279565A (en) * 1993-02-03 1994-01-18 Localmed, Inc. Intravascular treatment apparatus and method
US5519035A (en) * 1993-07-02 1996-05-21 Cornell Research Foundation, Inc. Treatment of stroke or in anticipation of the occurrence of brain ischemia
US5527864A (en) * 1995-08-08 1996-06-18 Suggs; Laura J. Poly(propylene fumarate-co-ethylene oxide)

Also Published As

Publication number Publication date
CA2202272A1 (en) 1996-04-18
WO1996011021A3 (en) 1996-06-13
AU4150296A (en) 1996-05-02
EP0785801A1 (en) 1997-07-30
US5914345A (en) 1999-06-22
AU697201B2 (en) 1998-10-01
US6071956A (en) 2000-06-06
WO1996011021A2 (en) 1996-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10509426A (ja) 傷害後の応答を減少させるための組織の処置
JP6756664B2 (ja) 薬剤を分散させるための医療器具
US5120322A (en) Method and apparatus for treatment of fibrotic lesions
JP4436761B2 (ja) 薬剤放出用拡張性ポーションを備えた装置
US20190247306A1 (en) Articles and methods of treating vascular conditions
JP2836878B2 (ja) 生分解性高分子材料による管腔内封止
US7727199B2 (en) Methods and devices to deliver injected agents to an aneurysm site
JP3372950B2 (ja) ドラッグデリバリーシステム
JP6542190B2 (ja) 調節可能な薬物放出プロファイルを有する多層式生分解性器具
JPH10502267A (ja) 内腔用光重合体ゲル注入器具およびその方法
JP2002531183A (ja) 活性剤の制御された送達のためのポリマーコーティング
CN101094650A (zh) 减少瘢痕组织形成的组合物和方法
JPH09510895A (ja) 身体の奥深い疾患部分の薬剤による治療方法
JPH05507010A (ja) 血管形成の間に傷付いた動脈壁の治療法
CN109152741A (zh) 基于水凝胶的生物递送媒介物
JP2008529667A (ja) 医療デバイス
CN113018660A (zh) 一种用于介入给药的微针球囊
US6746481B1 (en) Implatable device including a polyamino acid component
US20040243224A1 (en) Methods and compositions for inhibiting narrowing in mammalian vascular pathways
KR100588714B1 (ko) 혈관외막주위 전달 장치
Masadeh et al. Technical insight into biodegradable polymers used in implants
CN110876654A (zh) 一种用于血管病变的治疗系统及其应用
JP2002320629A (ja) 体内埋め込み医療材料および体内埋め込み医療器具
AU654319B2 (en) Method and apparatus for treatment of fibrotic lesions

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090310

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090310

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100310

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100310

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110310

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120310

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130310

Year of fee payment: 13