JPH10508586A - 組み合わせ式アクネ治療方法 - Google Patents

組み合わせ式アクネ治療方法

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JPH10508586A
JPH10508586A JP8514031A JP51403196A JPH10508586A JP H10508586 A JPH10508586 A JP H10508586A JP 8514031 A JP8514031 A JP 8514031A JP 51403196 A JP51403196 A JP 51403196A JP H10508586 A JPH10508586 A JP H10508586A
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ウオルドストレイチヤー,ジヨアンヌ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、レチノイド、例えばトレチノインまたはイソトレチノイン、並びに抗菌薬、角質溶解薬及び/または抗炎症薬の中から選択された少なくとも1種の薬剤との併用において尋常性アクネの治療に有用である7β−置換−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン及び関連する4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン化合物を含めた5α−レダクターゼ1及び/または2の選択的阻害剤を用いる組み合わせ式方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】発明の名称 組み合わせ式アクネ治療方法発明の背景 本発明は、7β−置換−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン及び関連する 4−アザ−5α−アンドロスタン−3−オン化合物を非限定的に含む選択的5α −レダクターゼ1阻害剤、5α−レダクターゼ2阻害剤、これらの阻害剤の組み 合わせ、または二重阻害剤(dual inhibitors)を、レチノイド (retinoid)薬剤、例えばトレチノインまたはイソトレチノイン等、及 び抗菌薬、角質溶解薬、抗炎症薬またはこれらの混合物の中から選択した少なく とも1種の薬剤と併用する組み合わせ式アクネ治療方法に係わる。従来の技術 尋常性アクネは、米国の医師が診断及び処置する最も通常の皮膚状態である。 1700万人を上回る人々が何らかの程度のアクネに罹患していると推定される 。アクネは青年に最も頻発し、12〜24才の85%近くが罹患している一方で 、25〜34才の8%及び35〜55才の3%も罹患している。1990年には 450万回近くの皮膚科医 訪問がアクネ関連の問題のためであったし、加えて初期治療提供医への通院も5 0万回存在した。 アクネは基本的にアンドロゲン依存性障害である。その発生ピークは18才で あり、女性より男性に頻発する。場合によってはアクネは、消えずに残る甚だし い瘢痕を生じさせるほど重篤となる恐れが有る。多くの患者において、アクネに 罹患していることは精神的苦痛となる。生命を脅かす状態ではないものの、アク ネはそれに罹患した者に対して重大な心理社会学的作用を有しかねない。アクネ は学業及び社会活動の減退に関連し、また雇用状態にも悪影響を及ぼすことも判 明している。即ち、アクネを迅速に診断し、適宜処置することによって、アクネ 患者の総体的な健康と生活の質とに重要な成果をもたらすことができる。 皮脂は、毛包上皮の異常な角化、炎症、及び細菌P.acnesによるコロニ ー形成と共に、アクネを誘発する主要な要因の一つである。前記要因はいずれも 相関性であるので、ただ一つの要因、例えば皮脂生成に作用するだけでアクネに 十分な影響を与え得る。 男性及び女性における皮脂生成の調節ではホルモン環境が重要な役割を果たす 。小児において、アクネの発症及び 皮脂分泌は副腎皮質機能亢進及び恥毛発生を伴うアンドロゲン増加と共に生起す る。アンドロゲンの投与はアクネを悪化させ、かつ皮脂生成を増加させ、一方エ ストロゲンの投与は皮脂生成を減少させ、アクネの改善に関与する。女性のアク ネの治療では時に、シプロテロン及びスピロノラクトンなどの抗アンドロゲン物 質が用いられる。上記のような臨床観察によってアンドロゲンが皮脂生成を調節 することの確かな証拠が得られはしたが、いずれのアンドロゲンが最も重要な役 割を果たすのかは未確認のままであった。 現在、幾つかの標的器官におけるアンドロゲン活性の主要な媒介物質が5α− ジヒドロテストステロン(DHT)であること、及びこの物質はテストステロン −5α−レダクターゼの作用により標的器官において局所的に形成されることが 当業者に知られている。また、テストステロン−5α−レダクターゼの阻害剤が アンドロゲン過剰性刺激の症状を予防または軽減するべく機能することも知られ ている。 幾つかの4−アザステロイド化合物が当業者に知られている。例えば、米国特 許第2,227,876号、同第3,239,417号、同第3,264,30 1号及び同第3, 285,918号;フランス特許第1,465,544号;Doorenbos 及びSolomons,J.Pharm.Sci.62,4,pp.638−6 40,1973;Doorenbos及びBrown,J.Pharm.Sci .60,8,pp.1234−1235,1971;並びにDoorenbos 及びKim,J.Pharm.Sci.63,4,pp.620−622,19 74を参照されたい。 加えて、Rasmusson等の米国特許第4,377,584号、同第4, 220,775号、同第4,859,681号、同第4,760,071号並び にJ.Med.Chem.27,pp.1690−1701,1984及びJ. Med.Chem.29,pp.2998−2315,1986所載の論文、C arlin等の米国特許第4,845,104号、及びCainelli等の米 国特許第4,732,897号には、DHT関連のアンドロゲン過剰性状態の治 療に有用であるとされる4−アザ−17β−置換−5α−アンドロスタン−3− オンが開示されている。 しかし、従来技術ではアンドロゲン過剰性疾患が単一の5α−レダクターゼに 起因することが示唆されているにもかかわらず、他の5α−レダクターゼアイソ ザイムの存在に関する報告がラットとヒトとの両方についてなされている。例え ば、ヒトの前立腺について、Bruchovsky等(J.Clin.Endo crinol.Metab.67,pp.806−816,1988参照)及び Hudson(J.Steroid Biochem.26,pp.349−3 53,1987参照)は支質及び上皮画分において異なる5α−レダクターゼ活 性を発見した。加えて、Moore及びWilsonは、活性のピークがpH5 .5またはpH7〜9に存在する二つの異なるヒトレダクターゼについて述べて いる(J.Biol.Chem.251,19,pp.5895−5900,1 976参照)。 最近、Andersson及びRussellがラットの肝臓5α−レダクタ ーゼをコードするcDNAを単離した(J.Biol.Chem.264,pp .16249−16255,1989参照)。彼らは、ラットの肝臓レダクター ゼと前立腺レダクターゼとの両方を コードする単一のmRNAを発見した。このラット遺伝子の配列は後に、「5α −レダクターゼ1」と呼称される5α−レダクターゼをコードするヒト前立腺c DNAの選択に用いられた(Proc.Natl.Acad.Sci.87,p p.3640−3644,1990参照)。 更に最近、粗なヒト前立腺抽出物中により大量に見出される形態と同等の特性 を有する第二のヒト前立腺レダクターゼ(5α−レダクターゼ2)がクローン化 された(Nature 354,pp.159−161,1991参照)。 更に、Jean O.Wilsonによる“Syndromes of An drogen Resistance”−The Biology of Re production,Vol.46,pp.168−173,1992には、 5α−レダクターゼ1酵素が毛包と関連付けられ得ることが示されている。 即ち、従来技術は、ヒトには少なくとも2種の5α−レダクターゼ遺伝子及び 二つの異なる5α−レダクターゼアイソザイムが存在することを支持している。 主に或る種の 皮膚組織、例えば皮膚または頭皮において相互作用するアイソザイムを便宜上5 α−レダクターゼ1(もしくは5α−レダクターゼ1型)と呼称し、主に前立腺 組織中で相互作用するアイソザイムを5α−レダクターゼ2(もしくは5α−レ ダクターゼ2型)と呼称する。例えば、G.Harris等,Proc.Nat l.Acad.Sci.USA 89,pp.10787−10791,Nov .,1992を参照されたい。 5α−レダクターゼ(5α−R)を介しての局所的ジヒドロテストステロン( DHT)形成は皮脂生成及びアクネの病態生理において主要な役割を勤めると考 えられ、なぜなら皮脂腺には5α−レダクターゼが豊富に存在すること、及びア クネに罹患しがちな皮膚は過剰な5α−R活性を有することが知られているから である。このことから、局所的DHT形成はアクネに罹患しがちな組織の皮脂毛 包における皮脂生成増加の原因であり、5α−R1もしくはR2の阻害、またはそ れらの組み合わせはアクネの治療に有用であり得る。 先に述べたように、アクネは、(a)皮脂生成の増加、(b)毛包の角化、( c)Propionibacter ium acnesの増殖及び(d)炎症という要因を含めた多くの病因を有す る疾患である。これに基づき、本発明者は、アクネの有効な処置は治療プロトコ ルにおいて上記のような病因の二つ以上に同時に対処する組み合わせ式療法によ って最も良く実現可能であると考える。尋常性アクネの治療では、皮脂生成を減 少させる5α−レダクターゼ1または2阻害剤、これらの阻害剤の組み合わせ、 または二重阻害剤を、この治療において皮脂生成以外の上記病因に対する処置を 増幅する別の薬剤と併用することが望ましい。 従って本発明は、尋常性アクネの治療において5α−レダクターゼアイソザイ ム1もしくは2を阻害する十分な活性を有する薬剤、またはこれらの薬剤の組み 合わせ、または二重阻害剤を、5α−レダクターゼ1もしくは2阻害剤またはこ れらの組み合わせの有効性を向上させる別の薬剤と併用する組み合わせ式方法を 提供することを目的とする。発明の概要 本発明は、局所及び/または全身投与による尋常性アクネの治療において、5 α−レダクターゼ1及び/または2阻害剤を、例えばトレチノイン(全−tra ns−レチノ イン酸; RETIN A)及びイソトレチノイン(13−シス−レチノイン酸 ; ACCUTANE)を非限定的に含めたレチノイド薬剤、並びに抗菌薬、抗 炎症薬及び角質溶解薬またはこれらの組み合わせの中から選択した少なくとも1 種の薬剤と併用することを含む組み合わせ式方法を提供する。 5α−レダクターゼ1または2阻害剤が皮脂生成を抑制すると同時に、レチノ イドは毛包上皮の落剥を正常化し、既存コメドの排液を促進し、かつ新たなコメ ドの形成を抑制し、またレチノイド、特にイソトレチノインは皮脂の生成を低減 し得、抗菌薬は皮膚表面上及び毛包内のPropionibacterium acnesその他のグラム陰性菌及びグラム陽性菌の集団を縮小することにより 炎症性と非炎症性との両方の病変を改善し、角質溶解薬は毛包の角化を低下させ 、抗炎症薬は炎症を軽減して皮膚の穏やかな乾燥及び剥離を実現し得る。このよ うな薬剤の併用は、いずれか1種の薬剤のみを用いた場合よりも有効な治療方法 をもたらす。 本発明は更に、1種以上の5α−レダクターゼ1もしくは2阻害剤、またはこ れらの阻害剤の組み合わせ、または 二重阻害剤を、レチノイド薬剤、例えばトレチノインまたはイソトレチノイン、 並びに抗菌薬、角質溶解薬及び抗炎症薬またはこれらの組み合わせの中から選択 された少なくとも1種の薬剤と組み合わせて含有する医薬組成物にも係わる。 本発明の一形態に、5α−レダクターゼ1阻害剤、即ち7β−置換−4−アザ −5α−コレスタン−3−オン及び5α−アンドロスタン−3−オン化合物を用 いてアクネを治療する方法が有り、前記化合物は一般式I 〔構造I中 Rは水素、メチル、エチル、−OH、−NH2及び−SCH3の中から選択され、 点線(−−−)a及びbは独立に単結合または二重結合であり、ただしbが二重 結合の時5α水素のHaは存在せず、 =Zは 1)オキソ、 2)α水素、及び a)C1〜C4アルキル、 b)C2〜C4アルケニル、 c)CH2COOH、 d)−OH、 e)−COOH、 f)−COO(C1〜C4)アルキル、 g)R1及びR2が i)H、 ii)C1〜C4アルキル、 iii)フェニル、及び iv)ベンジル の中から独立に選択されるか、またはR1及びR2と結合した窒素原子と 共に、場合によっては−O−、−S−、及び−N(R′)−(ここでR′は−H またはメチルである)の中から選択された1個の他のヘテロ原子を有する5また は6員飽和複素環を構成する−OC(O)NR12、 h)C1〜C4アルコキシ、 i)C3〜C6シクロアルコキシ、 j)−OC(O)−C1〜C4アルキル、 k)ハロ、 l)ヒドロキシ−C1〜C2アルキル、 m)ハロ−C1〜C2アルキル、 n)−CF3、及び o)C3〜C6シクロアルキル、 の中から選択されたβ置換基、 3)R3が−H及びC1〜C4アルキルの中から選択された=CHR3、並びに 4)構造 のスピロシクロプロパン−R3 の中から選択される〕の化合物またはその医薬に許容可能な塩もしくはエステル 、及び一般式II 〔構造II中 C1−C2炭素−炭素結合は点線で示したように単結合であっても二重結合であ ってもよく、 R4は水素及びC1〜C10アルキルの中から選択され、 R5は水素及びC1〜C10アルキルの中から選択され、 R6及びR7の一方は水素及びメチルの中から選択され、 他方は (a)アミノ、 (b)シアノ、 (c)フルオロ、 (d)メチル、 (e)OH、 (f)Rb及びRcが独立にH、C1〜C6アルキル、アリール、またはアリールC1 〜C6アルキルであり、その際アルキル部分は1〜3個のハロ、C1〜C4アルコ キシまたはトリフルオロメチルで置換され得、またアリール部分は1〜3個のハ ロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシまたはトリフルオロメチルで置換さ れ得る、−C(O)NRbc、 (g)C1〜C10アルキル−X−、 (h)C2〜C10アルケニル−X−、 (ここで、(g)のC1〜C10アルキル及び(h)のC2〜C10アルケニル は置換されていなくても、また1〜3個の i) ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、モノ−、ジ−またはトリハロ メチル、オキソ、ヒドロキシスルホニル、カルボキシ、 ii) C1〜C6アルキル部分が1〜3個のハロ、C1〜C4アルコキシまた はトリフルオロメチルで更に置換され得る、ヒドロキシC1〜C6アルキル、C1 〜C6アルキルオキシ、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルホニル、 C1〜C6アルキルオキシカルボニル、 iii) アリール部分が1〜3個のハロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アル コキシまたはトリフルオロメチルで更に置換され得る、アリールチオ、アリール 、アリールオキシ、アリールスルホニル、アリールオキシカルボニル、 iv) Rb及びRcが先の規定どおりである−C (O)NRbc、−N(Rb)−C(O)−Rc、−NRbc で置換されていてもよい)、 (i)アリール−X−、 (j)ヘテロアリールが1個の環酸素原子、1個の環硫黄原子、1〜4個の環窒 素原子及びこれらの組み合わせのうちの少なくとも1員を有する5、6または7 員複素芳香環(この複素芳香環はまた1個のベンゾまたは複素芳香環と縮合し得 る)であるヘテロアリール−X−、 {ここで、(i)のアリール及び(j)のヘテロアリールは置換されてい なくても、また1〜3個の v) ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、モノ−、ジ−またはトリハロ メチル、モノ−、ジ−またはトリハロメトキシ、C2〜C6アルケニル、C3〜C6 シクロアルキル、ホルミル、ヒドロスルホニル、カルボキシ、ウレイド、 vi) C1〜C6アルキル部分が1〜3個のハロ、C1〜C4アルコキシまた はトリフルオロメチルで置換され得る、C1〜C6アルキル、 ヒドロキシC1〜C6アルキル、C1〜C6アルキルオキシ、C1〜C6アルキルオキ シC1〜C6アルキル、C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C6アルキルスルホニ ル、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキル スルホンアミド、C1〜C6アルキルアリールスルホンアミド、C1〜C6アルキル オキシカルボニル、C1〜C6アルキルオキシカルボニルC1〜C6アルキル、Rb cN−C(O)−C1〜C6アルキル、C1〜C6アルカノイルアミノC1〜C6ア ルキル、アロイルアミノC1〜C6アルキル、 vii) アリール部分が1〜3個のハロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アル コキシまたはトリフルオロメチルで置換され得る、アリール、アリールオキシ、 アリールカルボニル、アリールチオ、アリールスルホニル、アリールスルフィニ ル、アリールスルホンアミド、アリールオキシカルボニル、 viii) Rb及びRcが先の(f)の規定どおりである−C(O)NRbc、 −O−C(O)−NRbc、−N(Rb)−C(O)−Rc、−NRbc、Rb− C(O)−N(Rc)−、及び、RgがC1〜C6アルキルまたはアリールである− N(Rb)−C(O)−ORg(その際アルキル部分は1〜3個のハロ、C1〜C4 アルコキシまたはトリフルオロメチルで置換され得、アリール部分は1〜3個の ハロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシまたはトリフルオロメチルで置換 され得る)、及び、RdがH、C1〜C6アルキル及びアリールの中から選択され る−N(Rb)−C(O)NRcd(その際C1〜C6アルキル及びアリールはRb 及びRcに関して先の(f)に述べたように置換され得る)、 ix) 1個の環酸素原子、1個の環硫黄原子、1〜4個の環窒素原子及び これらの組み合わせのうちの少なくとも1員を有する5、6または7員環である 複素環基(その際、この複素環 は芳香環、不飽和環または飽和環であり得、かつベンゾ環と縮合し得、及び、ix )の複素環基を除き先の v)、vi)、vii)及び viii)に規定した置換基1〜3 個で置換され得る) で置換されていてもよい} の中から選択され、または、 (k)R6とR7とは一緒になってカルボニル酸素であり得、 (l)R6とR7とは一緒になって、Rgが viii)の規定どおりである=CH−Rg であり得、 Xは−O−、−S(O)n−、−C(O)−、−CH(Re)−、−C(O)−O −*、−C(O)−N(Re)−*、−N(Re)−C(O)−O−*、−O−C( O)−N(Re)−*、−N(Re)C(O)−N(Re)−、−O−CH(Re) −*及び−N(Re)−の中から選択され、その際ReはH、C1〜C3アルキル、 アリール、アリールC1〜C3アルキル、または先の(j)に規定した非置換もし くは置換ヘテロアリールであり、星印(*)は構造IIの16位への結合を示し、 nは0、1または2である〕 の化合物またはその医薬に許容可能な塩もしくはエステルの中から選択される。発明の詳細な説明 本発明は、尋常性アクネ、脂漏症、新生児アクネ、乳児アクネ、青年アクネ、 成人アクネ、閉経期後アクネ、集族性アクネ、化膿性汗腺炎、acne mec hanica、口周囲皮膚炎、acne fluminans、顔面膿皮症、若 年女子表皮剥離性アクネ、熱帯性アクネ、夏季アクネ(acne estiva lis)、ファーブル−ラクーショ症候群、または毒物性アクネを含めた、面皰 性、丘疹膿疱性、小結節性または嚢胞性であり得るアンドロゲン過剰性アクネ状 態を治療する組み合わせ式の方法を提供することを目的とする。本発明の方法は 、治療有効量の1種以上の式IもしくはIIの5α−レダクターゼ1阻害剤、5α −レダクターゼ2阻害剤、これらの阻害剤の組み合わせ、または二重阻害剤を、 トレチノインまたはイソトレチノイン、並びに抗菌薬、角質溶解薬及び抗炎症薬 またはこれらの混合物の中から選択した少なくとも1種の薬剤と組み合わせて経 口、全身、非経口または局所投与することを含む。 本明細書中に用いた「5α−レダクターゼ1阻害剤」という語は、ヒト組織に おいて酵素5α−レダクターゼ1の生理作用を選択的に妨害する化合物を意味す る。一例に、本明細書に開示した4,7β−ジメチル−4−アザ−5α−コレス タン−3−オン及び関連類似体が有る。 本明細書中に用いた「5α−レダクターゼ2阻害剤」という語は、ヒト組織に おいて酵素5α−レダクターゼ2の生理作用を選択的に妨害する化合物を意味す る。一例に、米国特許第4,760,071号(Merck & Co.,In c.所有)に開示されたフィナステリド及び関連類似体が有る。 本明細書中に用いた「5α−レダクターゼ1及び2二重阻害剤」という語は、 ヒト組織において酵素5α−レダクターゼ1及び2の生理作用を妨害する化合物 を意味する。このような化合物の例には、J.Med.Chem.36,pp. 4313−4315,1993に記載された6−アザ−アンドロスト−4−エン −3−オン及び関連類似体、並びに米国特許第5,278,159号に開示され たアリールエステルが有る。 本明細書に開示したアクネ治療では、上述の5α−レダ クターゼ阻害剤を個々に用いるか、または1種以上の他の5α−レダクターゼ阻 害剤と併用し得る。式I(構造I)の検討 式Iの17−置換基のコレスタン側鎖はβ配置を取る。置換基及び/または可 変部分の組み合わせは、安定な化合物をもたらすものに限り用い得る。 本明細書中に用いた「C1〜C4アルキル」という語は、メチル(Me)、エチ ル(Et)、プロピル(Pr)、イソプロピル(i−Pr)、n−ブチル(n− Bu)、s−ブチル(s−Bu)、イソブチル(i−Bu)及びt−ブチル(t −Bu)を包含するものとする。 本明細書中に用いた「C2〜C4アルケニル」という語は、ビニル、アリル、1 −プロペン−1−イル、1−プロペン−2−イル、1−ブテン−1−イル、1− ブテン−2−イル等を包含するものとする。本発明は総てのE,Zジアステレオ マーを包含する。 本明細書中に用いた「C3〜C6シクロアルキル」という語は、シクロプロピル 、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルを包含するものとする。 本明細書中に用いた「ハロ」という語は、フルオロ、ク ロロ、ブロモ及びヨードを包含するものとする。 本明細書中に用いた「OC1〜C4アルキル」もしくは「C1〜C4アルコキシ」 という語は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ 、イソブトキシ、s−ブトキシ及びt−ブトキシを包含するものとする。 本明細書中に用いた「OC3〜C6シクロアルキル」もしくは「C3〜C6シクロ アルコキシ」という語は、シクロプロピルオキシ、シクロブチルオキシ、シクロ ペンチルオキシ及びシクロヘキシルオキシを包含するものとする。 =Zの代表例には、α−置換基(点線)が水素であり、かつβ−置換基(V字 形部分)が例えばメチル、エチル、プロピル、アリル、カルボキシメチル、ヒド ロキシ、メトキシ、エトキシ、シクロプロピルオキシ、シクロペンチルオキシ、 アセトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、トリフルオロメチル、フルオロメチル 、クロロメチル、カルボキシ、N,N−ジメチルカルバメート、ヒドロキシメチ ル等であるものが有る。 アルケニル置換基=CH−R3である=Zの代表例は、=CH2、=CH−CH3 、=CH−CH2CH3等を包含 する。 スピロシクロプロピル置換基 である=Zの代表例は、例えば 及び、これらの立体異性体等を包含する。 複素環である−NR12の代表例は、N−ピペリジニル、N−モルホリニル、 N−ピペラジニル、N−(4−メチル)ピペラジニル、N−チオモルホリニル、 N−ピロリジニル、N−イミダゾリジニル等を包含する。 本発明が包含する、17−置換基がβ配置を取る式Iの化合物の代表例は、 7β−エチル−4−メチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン、 7β−エチル−4−メチル−4−アザ−コレスタン−3−オン、 7β−エチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン、 7β−エチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−カルボキシメチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン、 7β−カルボキシメチル−4−アザ−コレスタン−3−オン、 7β−プロピル−4−メチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン、 7β−プロピル−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−プロピル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン、 7β−プロピル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−メチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン、 7β−メチル−4−アザ−コレスタン−3−オン、 4,7β−ジメチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン、 4,7β−ジメチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3,7−ジオン、 7β−アセトキシ−4−メチル−4−アザ−5α−コレス タン−3−オン、 4−メチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3,7−ジオン、 7β−ヒドロキシ−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−メトキシ−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−ヒドロキシメチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−ブロモメチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−クロロメチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−フルオロメチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−カルボキシ−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−トリフルオロメチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン、 7,7−ジメトキシ−4−メチル−4−アザ−5α−コレ スタン−3−オン、 7β−メトキシ−4−メチル−4−アザ−コレスタ−5−エン−3−オン、 7β−メトキシ−4−メチル−4−アザ−コレスタ−6−エン−3−オン、 7β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3− オン、 7β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−4−アザ−コレスタ−5,7−ジエ ン−3−オン、 7β−プロピリデン−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−(2−エチル)スピロエチレン−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタ ン−3−オン、 7β−メチル−4−アザ−5α−コレスト−1−エン−3−オン、 7β−メチル−5−オキソ−A−nor−3,5−seco−コレスタン酸、 7β−エチル−5−オキソ−A−nor−3,5−seco−コレスタン酸、 7β−プロピル−5−オキソ−A−nor−3,5−se co−コレスタン酸、 7β−i−プロピル−5−オキソ−A−nor−3,5−seco−コレスタン 酸、 7β−n−ブチル−5−オキソ−A−nor−3,5−seco−コレスタン酸 、 7β−i−ブチル−5−オキソ−A−nor−3,5−seco−コレスタン酸 、 7β−s−ブチル−5−オキソ−A−nor−3,5−seco−コレスタン酸 、 7β−t−ブチル−5−オキソ−A−nor−3,5−seco−コレスタン酸 、 7β−n−ペンチル−5−オキソ−A−nor−3,5−seco−コレスタン 酸、及び 7β−n−ヘキシル−5−オキソ−A−nor−3,5−seco−コレスタン 酸 である。式II(構造II)の検討 本発明の一形態に、R4が水素またはメチルであり、R5も水素またはメチルで ある式IIの化合物が有る。 本発明の別の一形態に、式IIの化合物であって、式中 R6及びR7の一方が水素及びメチルの中から選択され、 他方は (b)シアノ、 (c)フルオロ、 (e)OH、 (g)C1〜C10アルキル−X−、または1個もしくは2個のハロもしくはC1〜 C6アルキルで置換され得るアリールでアルキルが置換され得るC1〜C10アルキ ル−X−、 (h)C2〜C10アルケニル−X−、 (i)アリール−X−、 (j)ヘテロアリールが1個または2個の環窒素原子を有する5または6員複素 芳香環であるヘテロアリール−X−、 (ここで、(i)のアリール及び(j)のヘテロアリールは置換されてい なくても、また1個または2個の x) ハロ、シアノ、ニトロ、トリハロメチル、トリハロメトキシ、C1 〜C6アルキル、アリール、C1〜C6アルキルスルホニル、C1 〜C6アルキルアリールスルホンアミノ、 xi) Rb及びRcが独立にH、C1〜C6アルキル、アリール、またはアリ ールC1〜C6アルキルである−NRbc、Rb−C(O)−N(Rc)−(その際 アルキル部分は1〜3個のハロ、C1〜C4アルコキシまたはトリフルオロメチル で置換され得、またアリール部分は1〜3個のハロ、C1〜C4アルキル、C1〜 C4アルコキシまたはトリフルオロメチルで置換され得る)、 xii) 1個の環窒素原子、または1個の環酸素原子と1個の環窒素原子とを 有する5員芳香環である複素環基 で置換されていてもよい) の中から選択され、または、 (k)R6とR7とは一緒になってカルボニル酸素であり得、 Xは−O−、−S(O)n−、−CH(Re)−、−C(O)−N(Re)−*及び −O−C(O)−N(Re)−*の中から選択され、その際ReはH、C1〜C3ア ルキ ル、アリール、またはアリールC1〜C3アルキルであり、星印(*)は構造IIの 16位への結合を示し、nは0または2である 化合物が有る。 この形態が例示する本発明の新規な化合物には、化合物4−アザ−4,7β− ジメチル−5α−アンドロスタン−3,16−ジオン、 4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタン−3,16−ジオン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−ヒドロキシ−5α−アンドロスタ ン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(ベンジルアミノカルボニルオキ シ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−ベンゾイルアミノ−5α−アンド ロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−メトキシ−5α−アンドロスタン 、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−アリルオキシ−5α−アンドロス タン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(n−プロ ピルオキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16α−ヒドロキシ−5α−アンドロスタ ン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(フェノキシ)−5α−アンドロ スタン、 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(フェノキシ)−5α−アンド ロスト−1−エン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16α−メトキシ−5α−アンドロスタン 、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(4−クロロフェノキシ)−5α −アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−クロロフェノキシ)−5 α−アンドロスト−1−エン、 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−クロロフェノキシ)−5 α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(3−クロロ−4−メチルフェ ノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−メチルフェノキシ)−5 α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−メ チルフェノキシ)−5α−アンドロスト−1−エン、 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−[4−(1−ピロリル)フェノ キシ]−5α−アンドロスト−1−エン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−ヒドロキシ−5α−アン ドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−メトキシ−5α−アンド ロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−アリルオキシ−5α−ア ンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3,3−ジメチルアリ ルオキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(n−プロピルオキシ) −5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(イソペントキシ)−5 α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,16α−ジメチル−16β−ヒドロキシ−5α−ア ンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−エ チルオキシ−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−ベンジルオキシ−5α− アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16α−ヒドロキシ−5α−アン ドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−メチルチオ−5α−アン ドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(n−プロピルチオ)− 5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−フルオロ−5α−アンド ロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−シアノ−5α−アンドロ スタン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(1−ヘキシル)−5α−アンド ロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(n−プロピル)−5α −アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−ベンジル−5α−アンド ロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β− (4−クロロベンジル)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,16α−ジメチル−16β−メトキシ−5α−アン ドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−シアノフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−シアノフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−ニトロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(1−ナフチルオキシ) −5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−クロロ−4−メチ ルフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メチルフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(t−ブチルオキシ)− 5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−メチル−1−ブチ ルオキシ)−5α−アンドロスタ ン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16α−(n−プロピルオキシ) −5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−トリフルオロメチ ルフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−トリフルオロメト キシフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−エチルチオ−5α−アン ドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−エチルスルホニル−5α −アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メチルスルホニル フェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(4−トリルスル ホニルアミノ)フェノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β− (3−ピリジルオキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[(4−フェニル)フェ ノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−フルオロフェノキ シ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(2−ピラジニルオキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(5−オキサゾリ ル)フェノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(2−ピリミジニルオキ シ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(1−ピリル)フ ェノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−アミノフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−アセチルアミノフ ェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−ベンゾイルアミノ フェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(フェノキシ)−5α− アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(2−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスト−1−エン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−クロロベンジリデン )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16−ベンジリデン−5α−アン ドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−メチルベンジリデン )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−クロロベンジル)− 5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−メチルベンジル)− 5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(3−ピリジルメチル)− 5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16α−メタンスルホニル−5α −アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−チオフェノキシ−5α− アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−クロロチオフェノ キシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−フルオロチオフェ ノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メチルチオフェノ キシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メトキシチオフェ ノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−フェニルスルフィニル− 5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−フェニルスルホニル−5 α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β,16α−トリメチル−16β−(4−トリフ ルオロメチルフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β,16α−トリメチル−16β−ヒドロキシ− 5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β,16α−トリメチル−16β−メトキシ−5 α−アンドロスタン、 これらの医薬に許容可能な塩、及び適当であれば上記化合物の、C1−C2炭素 −炭素結合が二重結合であり、及び/またはR4が−Hであり、及び/またはR5 が−Hもしくはメチルである類似体が非限定的に含まれる。 本発明の別の形態では式IIの化合物は、C1−C2炭素−炭素結合が単結合で あり、R4はメチルであり、R5はメチルであり、R7は非置換または置換アリー ルオキシの中から選択され、かつR6は水素であるものへと更に限定される。 この形態に含まれる化合物の非限定的な例には、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β− (4−シアノフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−シアノフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−ニトロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(1−ナフチルオキシ) −5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−クロロ−4−メチ ルフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メチルフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−トリフルオロメチ ルフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−トリフルオロメト キシフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メチルスルホニル フェノキシ)−5α−アンドロス タン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(4−トリルスル ホニルアミノ)フェノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[(4−フェニル)フェ ノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−フルオロフェノキ シ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(5−オキサゾリ ル)フェノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(1−ピリル)フ ェノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−アミノフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−アセチルアミノフ ェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β− (4−ベンゾイルアミノフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(フェノキシ)−5α− アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(2−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 及びこれらの医薬に許容可能な塩が有る。 本発明の有用な化合物の一つに、3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル −16β−(4−クロロフェノキシ)−5α−アンドロスタンまたはその医薬に 許容可能な塩が有る。 以下の検討は式IとIIとのいずれで用いた語にも該当する。 本明細書中に用いた「アルキル」という語は、特定数の炭素原子を有する分枝 鎖状と直鎖状との両方の飽和脂肪族炭化水素基、例えばメチル(Me)、エチル (Et)、プ ロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、 イソプロピル(i−Pr)、イソブチル(i−Bu)、t−ブチル(t−Bu) 、s−ブチル(s−Bu)、イソペンチル等を包含するものとする。「アルキル オキシ」(もしくは「アルコキシ」)とは、酸素橋を介して結合した、示した数 の炭素原子を有するアルキル基、例えばメトキシ、エトキシ、プロピルオキシ等 のことである。「アルケニル」という語は、エテニル、プロペニルもしくはアリ ル、ブテニル、ペンテニル等といった、鎖上の任意の安定な部位に生起し得る一 つ以上の炭素−炭素二重結合を有する直鎖状または分枝鎖状の炭化水素基を包含 するものとする。本発明は総てのE,Zジアステレオマーを包含する。 アルキル及びアルケニル基は置換されていなくても、1個以上、好ましくは1 〜3個の i) ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、モノ−、ジ−またはトリハロメチル 、オキソ、ヒドロキシスルホニル、カルボキシ、 ii) C1〜C6アルキル部分が1〜3個のハロ、C1〜C4アルコキシまたはトリ フルオロメチルで更に置 換され得るヒドロキシC1〜C6アルキル、C1〜C6アルキルオキシ、C1〜C6ア ルキルチオ、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6アルキルオキシカルボニル 、 iii) アリール部分が1〜3個のハロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ またはトリフルオロメチルで更に置換され得るアリールチオ、アリール、アリー ルオキシ、アリールスルホニル、アリールオキシカルボニル、 iv) Rb及びRcが先の規定どおりである−C(O)NRbc、−N(Rb)− C(O)−Rc、−NRbc で置換されていてもよく、その際ハロとは本明細書での用語法に従いF、Cl、 BrまたはIのことである。 本明細書中に用いた「オキソ」という語は、炭素鎖上の任意の安定な部位に位 置して、鎖端に位置する場合はホルミル基、鎖上の他の部位に位置する場合はア シルまたはアロイル基をもたらし得るオキソラジカルを意味する。 本明細書中に用いた「アリール」という語は、置換されていないかまたは後述 のように置換された、フェニルまた は1−ナフチルもしくは2−ナフチルを含めたナフチルを意味するものとする。 本明細書中に用いた「ヘテロアリール」という語は、1個の環酸素原子、1個 の環硫黄原子、1〜4個の環窒素原子及びこれらの組み合わせのうちの少なくと も1員を有する5、6または7員複素芳香環ラジカルを包含するものとする。前 記のようなヘテロアリール環はまた、1個のベンゾまたは複素芳香環と縮合し得 る。この範疇には、置換されていないかまたは(後述のように)置換された複素 芳香環のピリジル、フリル、ピリル、チエニル、イソチアゾリル、イミダゾリル 、ベンゾイミダゾリル、テトラゾリル、ピラジニル、ピリミジル、キノリル、キ ナゾリニル、イソキノリル、ベンゾフリル、イソベンゾフリル、ベンゾチエニル 、ピラゾリル、インドリル、イソインドリル、プリニル、カルバゾリル、イソオ キサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、ベンゾチアゾリル及 びベンゾオキサゾリルが含まれる。ヘテロアリール環は構造式II中に結合し得、 または環中の任意のヘテロ原子もしくは炭素原子において置換され得る。しかし 、−X−への結合は安定な構造をもたらす環原子を介して行なわれなければなら ない。ヘテロアリール環はまた、ベンゾ環と縮合し得る。 先に挙げたアリール及びヘテロアリール基上に位置し得る1個以上、好ましく は1〜3個の置換基は、 v) ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、モノ−、ジ−またはトリハロメチル 、モノ−、ジ−またはトリハロメトキシ、C2〜C6アルケニル、C3〜C6シクロ アルキル、ホルミル、ヒドロスルホニル、カルボキシ、ウレイド、 vi) C1〜C6アルキル部分が1〜3個のハロ、C1〜C4アルコキシまたはトリ フルオロメチルで置換され得るC1〜C6アルキル、ヒドロキシC1〜C6アルキル 、C1〜C6アルキルオキシ、C1〜C6アルキルオキシC1〜C6アルキル、C1〜 C6アルキルカルボニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6アルキルチオ 、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホンアミド、C1〜C6 アルキルアリールスルホンアミド、C1〜C6アルキルオキシカルボニル、C1〜 C6アルキルオキシカルボニルC1〜C6アルキル、RbcN−C(O)−C1〜C6 アルキル、C1〜C6アルカノイ ルアミノC1〜C6アルキル、アロイルアミノC1〜C6アルキル、 vii) アリール部分が1〜3個のハロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ またはトリフルオロメチルで置換され得るアリール、アリールオキシ、アリール カルボニル、アリールチオ、アリールスルホニル、アリールスルフィニル、アリ ールスルホンアミド、アリールオキシカルボニル、 viii) Rb及びRcが先の(f)の規定どおりである−C(O)NRbc、−O− C(O)−NRbc、−N(Rb)−C(O)−Rc、−NRbc、Rb−C(O )−N(Rc)−、及び、RgがC1〜C6アルキルまたはアリールであり、その際 アルキル部分は1〜3個のハロ、C1〜C4アルコキシまたはトリフルオロメチル で置換され得、アリール部分は1〜3個のハロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ア ルコキシまたはトリフルオロメチルで置換され得る−N(Rb)−C(O)−O Rg、及び、RdがH、C1〜C6アルキル及びアリールの中から選択され、その際 C1〜C6アルキル及びアリールはRb及び Rcに関して先の(f)に述べたように置換され得る−N(Rb)−C(O)NRcd、 ix) 1個の環酸素原子、1個の環硫黄原子、1〜4個の環窒素原子及びこれら の組み合わせのうちの少なくとも1員を有する5、6または7員環である複素環 基であって、該複素環は芳香環、不飽和環または飽和環であり得、かつベンゾ環 と縮合し得、その際 ix)の複素環基を除き先の v)、vi)、vii)及び viii) に規定した置換基1〜3個で置換され得る複素環基 の中から独立に選択される。 縮合複素芳香環系には、プリン、イミダゾイミダゾール、イミダゾチアゾール 、ピリドピリミジン、ピリドピリダジン、ピリミドピリミジン、イミダゾピリダ ジン、ピロロピリジン、イミダゾピリジン等が含まれる。 「複素環」基には先に述べた芳香族ヘテロアリール環が含まれ、またそれらそ れぞれのジヒドロ、テトラヒドロ、ヘキサヒドロ及び完全飽和環系も含まれる。 例には、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピリジル、テ トラヒドロフリル、ジヒドロピリル、テトラヒド ロチエニル、ジヒドロイソチアゾリル、1,2−ジヒドロベンゾイミダゾリル、 1,2−ジヒドロテトラゾリル、1,2−ジヒドロピラジニル、1,2−ジヒド ロピリミジル、1,2−ジヒドロキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロイソ キノリル、1,2,3,4−テトラヒドロベンゾフリル、1,2,3,4−テト ラヒドロイソベンゾフリル、1,2,3,4−テトラヒドロベンゾチエニル、1 ,2,3,4−テトラヒドロピラゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロインド リル、1,2,3,4−テトラヒドロイソインドリル、1,2,3,4−テトラ ヒドロプリニル、1,2,3,4−テトラヒドロカルバゾリル、1,2,3,4 −テトラヒドロイソオキサゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロチアゾリル、 1,2,3,4−テトラヒドロオキサゾリル、1,2,3,4−テトラヒドロベ ンゾチアゾリル及び1,2,3,4−テトラヒドロベンゾオキサゾリル等が含ま れる。 複素環は、ヘテロアリールに関して先に述べたのと同様にして置換され得る。 式I及びII中の置換基の名称中に「アルキル」、「アルケニル」、「アルキル オキシ(もしくはアルコキシ)」、 「アリール」または「ヘテロアリール」という語やその接頭語根(prefix roots)が認められる場合(例えば「アラルコキシアリールオキシ」)、 それらは常に「アルキル」、「アルケニル」、「アルキルオキシ(もしくはアル コキシ)」、「アリール」及び「ヘテロアリール」という語それぞれに関して先 に述べたのと同じ定義を有する。示した炭素原子数(例えばC1〜C10)は、ア ルキルもしくはアルケニル部分の炭素原子数、または「アルキル」もしくは「ア ルケニル」という語をその接頭語根として名称中に有するより大きい置換基のア ルキルもしくはアルケニル部分の炭素原子数を独立に表わす。 構造上に塩基性または酸性基が存在する式I及びIIの化合物の医薬に許容可能 な塩も、本発明の範囲内に含まれる。酸性置換基即ち−COOHが存在する場合 は、アンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等が投与形態と して用いるべく形成され得る。塩基性基、即ちアミノや、例えば4−ピリジルな どの塩基性ヘテロアリールラジカルが存在する場合は、酸性塩即ち塩酸塩、臭化 水素酸塩、酢酸塩、パモ酸塩等が投与形態として用いられ得る。 また、−COOH基が存在する場合には医薬に許容可能 なエステル、例えば酢酸エステル、マレイン酸エステル、ピバロイルオキシメチ ル等、及び徐放製剤またはプロドラッグ製剤として使用するべく溶解度や加水分 解特性を調節するためのものとして当業者に公知であるエステルも用いられ得る 。 代表的な塩には、酢酸塩、ラクトビオネート(lactobionate)、 ベンゼンスルホン酸塩、ラウリン酸塩、安息香酸塩、リンゴ酸塩、重炭酸塩、マ レイン酸塩、重硫酸塩、マンデル酸塩、重酒石酸塩、メシル酸塩、ホウ酸塩、メ チル臭化物、臭化物、メチル硝酸塩、カルシウムエデト酸塩、メチル硫酸塩、カ ムシレート(camsylate)、粘液酸塩、炭酸塩、ナプシレート(nap sylate)、塩化物、硝酸塩、クラブラン酸塩、N−メチルグルカミン、ク エン酸塩、アンモニウム塩、二塩酸塩、オレイン酸塩、エデト酸塩、蓚酸塩、エ ジシレート(edisylate)、パモ酸塩(エンボネート; embona te)、エストレート(estolate)、パルミチン酸塩、エシル酸塩、パ ントテン酸塩、フマル酸塩、リン酸塩/二リン酸塩、グルセプテート(gluc eptate)、ポリガラクツロン酸塩、グルコン酸塩、サリチル 酸塩、グルタミン酸塩、ステアリン酸塩、グリコリルアルサニレート(glyc ollylarsanilate)、硫酸塩、ヘキシルレゾルシネート(hex ylresorcinate)、次酢酸塩、ヒドラバミン、琥珀酸塩、臭化水素 酸塩、タンニン酸塩、塩酸塩、酒石酸塩、ヒドロキシナフトエ酸塩、テオクレー ト(teoclate)、ヨウ化物、トシル酸塩、イソチオン酸塩、トリエトヨ ウ化物(triethiodide)、乳酸塩及び吉草酸塩が含まれる。 加えて、本発明の化合物の或るものは、水または通常の有機溶媒との溶媒和物 を形成し得る。それらの溶媒和物は本発明の範囲内に含まれる。 本発明の式I及びIIの化合物は、不斉中心を有してラセミ化合物、ラセミ混合 物として、また個々のエナンチオマーまたはジアステレオマーとして存在し得、 あらゆる異性体形態とその混合物とは本発明に含まれる。更に、本発明の化合物 の結晶形態のうちの幾つかが多形相として存在し得、そのような結晶形態も本発 明に含まれるものとする。 「治療有効量」という語は薬物または医薬の、研究者、獣医、医師または他の 臨床家の研究や治療の対象となって いる組織、系、動物またはヒトの生物学的または医学的応答を惹起する量を意味 するものとする。式I 本発明の化合物は、次のフローシートに示す操作によって製造し得る。温度は いずれも摂氏である。 全般的フローシート 全般的フローシート(続き) 全般的フローシート(続き) 7β−アルキルシリーズ 7β−アルキル基、例えばメチル、エチル、イソプロピル、アリルとしてのZ を有する本発明の化合物は全般的フローシートに示した操作によって製造し得る 。 上記フローシートから知見されるように、出発物質の3−アセトキシ−コレス ト−5−エン(合成については実施例1参照)を、還流温度において例えばア セトニトリル中で過酸化水素t−ブチル及びクロムヘキサカルボニルで処理する ことにより対応する5−エン−7−オンIIに酸化する。この時点で、0〜23℃ において例えば無水テトラヒドロフラン(THF)中で例えば塩化アルキルマグ ネシウムを用いるグリニャール反応により、記号Alkで示したC1〜C4アルキ ル、例えばメチルを導入し得、それによって7−アルキル−7−ヒドロキシ付加 物IIIが生成する。この物質を次に、還流するトルエン溶媒中で例えばアルミニ ウムイソプロポキシド及びシクロヘキサノンで(Oppenauer酸化条件) 酸化して7−アルキル−4,6−ジエン−3−オンIVを生成させる。この物質を −78℃において、例えばリチウム、液体アンモニア、THF及びトルエンを用 いる金属−アンモニア還元により還元し、ジブ ロモエタン及び塩化アンモニウムで反応を停止させて7β−アルキル−5−エン −3−オンを選択的に得る。次のステップにおいて、例えば還流THF中でD BU(1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]ウンデク−7−エン)の使用に よりδ−5二重結合を4−エンに異性化して、7β−アルキル−4−エン−3− オンVIを生成させる。次に、A環を80℃においてt−ブチルアルコール中で例 えば過マンガン酸カリウム、過ヨウ素酸ナトリウムで処理することにより開裂さ せて、対応するseco−酸VIIを生成させる。前記seco−酸を180℃に おいてエチレングリコール中で適当なアミン、例えばメチルアミン塩酸塩及び酢 酸ナトリウムで処理して、例えば4−メチル−4−アザ−コレスト−5−エン− 3−オンVIIIを得る。この物質を水素雰囲気中で例えばPtO2触媒で選択的に 還元し、それによって5位の二重結合を除去して5α−水素化合物IXを生成させ る。同様に、seco−酸VII酢酸(HOAc)中で酢酸アンモニウムで処理し て、対応するN−H化合物を生成させ得、この物質をやはり接触水素化におい てPtO2で処理すれば、対応する5α−4N−H化合物XIを生成させること ができる。また、ヒドロキシルアミンま たはヒドラジンを用いてseco−酸のA環を閉じると、−Xがそれぞれ−OH または−NH2であるδ−5−4N−X化合物が得られる。(NaH処理により NH前駆体から生成する)飽和4N−化合物のアニオンをメチルスルフェニルク ロリドと反応させると、−Xが−SCH3である対応する4N−X化合物を得る ことができる。即ち、式中のRは−OH、−NH2またはSCH3であってもよい 。 フローシートA フローシートA(続き) フローシートB フローシートB(続き) 7β−エチル−コレスタン類似体 全般的フローシートにおいて述べたのと同じ類似操作によって、フローシート C及びDに示したコレスタンシリーズに7−エチル置換基を導入する。 出発物質の酢酸コレステリル(CA)は市販されている(Aldrich)。 この物質を、類似のクロムヘキサカルボニル/過酸化水素t−ブチル/アセトニ トリル酸化操作(A.J.Pearson,JCS Perkin Trans .,p.267,1985に記載)を用いて処理して3−アセトキシ−コレスト −5−エン−7−オンを得る。この物質をアルキルグリニャール試薬、例えば 塩化エチルマグネシウムと反応させると付加物が生成し得る。この付加物をO ppenauer条件下に酸化してジエノンを得、次にこのジエノンを金属− アンモニア還元すれば、7β−エチル−5−エン−3−オンを得ることができ る。この物質を、DBUを用いて4−エン−3−オンに異性化し、これを酸化 して環Aを開き、それによってseco−酸を得る。この酸をアミン、例えば メチルアミンで処理すれば、A環の閉じた4−メチル−4−アザ化合物を得る ことができる。この化合物を接触 水素化すれば、7−エチル−5α−4−メチル−4−アザ−コレスタン−3−オ ンを得ることができる。 同様に、seco−酸を酢酸アンモニウム/酢酸で処理することによって対 応する4−NH類似体を生成させ、この類似体を接触水素化すれば7β−エチ ル−5α−4−アザ−コレスタン−3−オン10を得ることができる。 同じ操作を行ない、ただしグリニャール試薬として塩化フェニルマグネシウム を用いて、対応する化合物50及び51を生成させる(記号Phはフェニルを表 わす)。 フローシートC フローシートC(続き) 7−カルボキシメチル−コレスタンシリーズ 7−カルボキシ置換基を、対応する7−アリル基を介して形成する。フローシ ートCから知見されるように、7−オキソ−コレステリルアセテートをアリル グリニャール試薬と反応させて付加物11を生成させ、これをOppenaue r条件により酸化してジエノン12とする。金属−アンモニア還元によって5− エン類似体13を得、続いてDBU触媒二重結合異性化により14を得る。この 物質を重要な一ステップ(key step)において酸化すると、7−カルボ キシメチルseco−酸15が生成し得る。アミン、例えばアンモニアでの処理 によって4−アザ誘導体16を生成させ、この誘導体を還元してコレスタン17 とする。上記アンモニアの替わりにメチルアミンを用いると、16及び17の対 応する4−メチル類似体を得ることができる。 フローシートD フローシートE 7−プロピル−コレスタンシリーズ 7−アリル−4−エン−3−オン14から出発して7−プロピル類似体を製造 する。14を、ウィルキンソン触媒を用いる水素化により還元してプロピル誘導 体18とし、これを酸化してseco−酸19とし、次にアミン、例えばメチル アミンとの縮合により4−メチル類似体20とし、これを還元してコレスタン とする。フローシートEに示した、アンモニアでの対応する処理によって、対 応する非置換4−アザ類似体22及びコレスタン類似体23が得られる。 フローシートF フローシートF(続き) フローシートG 7β−メチル−コレスタンシリーズ フローシートA及びBにおいてエチル誘導体に関して述べたのと同様の経路で 、7β−メチル−コレスタンシリーズを製造する。 メチルグリニャール試薬を用いて付加物24を製造し、続いてOppenau er酸化により25を製造し、この物質を金属−アンモニア還元して26を製造 し、二重結合異性化によって27を製造し、seco−酸酸化によって28を製 造し、アンモニウム塩での処理によって29を製造し、この物質を還元して30 を製造する。メチルアミンで対応する処理を行なうと、対応する4−メチル−4 −アザ化合物31が生成し、これを還元すると32が生成する。 フローシートH 7β−アセトキシ−コレスタンシリーズ 出発物質33を、1に関して述べたクロムヘキサカルボニル操作による酸化か 、または実施例に述べるピリジン−二クロム酸塩/t−ブチルヒドロペルオキシ ド酸化により5−エン−7−オン34とすることによって7β−アセトキシシリ ーズを製造する。選られた34を貴金属、例えば白金、ルテニウム触媒下に還元 することによって2種の生成物、即ち還元7−オキソ化合物35及び7β−ヒド ロキシ化合物36を得る。36を無水酢酸(Ac2O)でアシル化して、7β− アセトキシ化合物37を得る。DMAPはジメチルアミノピリジン、Pyはピリ ジン、Acはアセチルである。 フローシートJ コレスタンシリーズ中の7β−エーテルを7β−オール(7β−ヒドロキシ誘 導体)から製造した。フローシートJに示したように、4−N−メチル−7β− オール36を例えばジメチルホルムアミド中で例えばヨウ化メチル及び水素化ナ トリウムと反応させれば、対応するメチルエーテル37を生成させることができ る。他のC1〜C4エーテルも同様にして製造可能である。 R.Gardi等,Sterolds 19,pp.639−647,197 2所載の類似の操作に従えば、C3〜C6シクロアルキルエーテルを製造すること ができる。例えば、36を1,1−ジメトキシ−シクロヘキサンと反応させるこ とによってエノールエーテル38を生成させ得、このエーテルをパラジウム触媒 水素化を用いて還元すれば対応する飽和化合物を得ることができる。 フローシートK フローシートL フローシートM(続き) フローシートKに示した操作によって7−ハロアルキルシリーズを製造する。 7β−カルボキシ45から出発し、この物質にHunsdiecker反応条 件下での処理、即ち水銀塩の臭素化を施すと7−ブロモ誘導体40を得ることが できる。実質的に同様にして、クロロ及びヨード誘導体を製造することも可能で ある。 7−カルボキシメチル類似体17から出発することによってハロエチル化合物 を製造し得、前記類似体を還元剤、例えばボランと反応させると第一級アルコー ル41が生成し得る。このアルコールをトリフェニルホスフィン及び四臭化炭素 と反応させれば、ブロモエチル誘導体42を生成させることができる。 カルボキシメチル誘導体17から出発してハロメチル化合物を製造し得る。前 記誘導体を酸化的脱炭酸条件下に四酢酸鉛で/ハロゲン化条件下に塩化物、臭化 物またはヨウ化物塩で処理して、例えば7−クロロメチル類似体43を得る。カ ルボキシメチル化合物17をフッ素化剤(XeF2)で処理すると7−フルオロ メチル類似体44を得ることができる。 7−カルボキシ誘導体45から7−トリフルオロメチル誘導体を製造し得、即 ちSF4を用いる通常のDastハロゲン化条件によって7−トリフルオロメチ ル類似体46を得ることができる。 フローシートN フローシートNに7−メチレンシリーズを示す。知見されるように、7−オキ ソ化合物35において例えばPh3PCH(CH2CH3)を用いるウィッティッ ヒ反応を生起させると7−(エチル)メチレン化合物47が生成する。 続いて47をシクロプロピル形成試薬、CH22及び亜鉛で処理するとエチル シクロプロピルスピロ化合物48が生成し、この化合物は立体異性体の混合物で ある。 フローシートO フローシートOに、1−エン7−置換類似体の合成を示す。例えば化合物30 をDDQ、BSTFA(ビス−トリメチルシリルトリフルオロアセトアミド)及 びトリフルオロメチルスルホン酸と共にトルエンに加えて室温で24時間攪拌し 、これにアセト酢酸メチルを添加し、得られた混合物を24時間還流させ、かつ 3:1クロロホルム/アセトンを用いるシリカゲル上での分取薄層クロマトグラ フィーにより精製して49を得る。式II 本発明に有用な式IIの化合物は、以下の反応図式及び実施例、またはこれらを 容易に入手可能な出発物質、試薬、及び通常の合成操作を用いて改変したものに 従い容易に製造し得る。それらの反応では、詳述しないが当業者にはそれ自体公 知である可変部分(variants)を用いることも可能である。図式中に示 した可変部分の特定の定義は単なる説明のために挙げてあり、そこに述べる操作 を限定するものではない。ここで用いた幾つかの略号の意味は、Phがフェニル 、Acがアシル基、t−Buがt−ブチル、Etがエチル、Meがメチル、i− Amがイソアミル、EtOAcが酢酸エチルである。 図式1に示す阻害剤は次のように製造し得る。最初に、4−アザ−4−メチル −5α−アンドロスタン−3,17−ジオン(A)を次の一連の反応によって異 性体の3,16−ジオン(52)に変換する。(1)Aをカリウムt−ブトキシ ド存在下にt−ブタノール中で亜硝酸イソアミルで処理して中間体の16−オキ シイミノ−17−ケトンを生成させる。(2)17−ケト基を高温下にエチレン グリコール中でヒドラジン水和物及び水酸化カリウムで還元し て16−オキシム(B)を得る。(3)高温の酢酸水溶液での、または重硫酸ナ トリウムでの加水分解によってBの16−オキシイミノ基を開裂させ、続いて塩 酸水溶液で処理することによって(52)を得る。メタノール中のホウ水素化ナ トリウムやテトラヒドロフラン(THF)中のリチウムトリ−s−ブチルボロヒ ドリドなどの適当な水素化物主体の還元剤を用いて、16−ケトン(52)を1 6β−アルコール(53)に還元する。アルコール(53)をそのアルキルエー テル誘導体(54)及び(55)に、まずN,N−ジメチルホルムアミド(DM F)中の水素化カリウムまたはジメチルスルホキシド(DMSO)中の水酸化カ リウムでアルコキシドアニオンを発生させ、その後適当なアルキル臭化物または ヨウ化物を添加することによって変換する。接触水素化によって、前駆体の16 β−(アリルオキシ)誘導体(55)から16β−(n−プロピルオキシ)誘導 体(56)が得られる。 図式2に示す阻害剤は次のように製造し得る。16−オキシム(B)を、酢酸 水溶液中で酸化白金などの不均一系触媒の存在下に接触水素化して16β−アミ ン(C)に変換する。(C)をピリジン、トリエチルアミン及び4−ジ メチルアミノピリジン(DMAP)などの酸受容物質(acid accept or)の存在下に適当な酸無水物または酸塩化物でアシル化する。このようにし て実施例6及び7が得られる。図式3に示した(59)などのカルバメートは、 アルコール(53)をトリエチルアミン、ピリジン及び4−ジメチルアミノピリ ジンなどの有機塩基の存在下に適当なイソシアネートで処理して製造する。 図式4に示す阻害剤は次のように製造し得る。16β−アルコール(53)を ジエチルアザジカルボキシレート(DEAD)及びトリフェニルホスフィンの存 在下に4−ニトロ−安息香酸で処理して中間体の16α−(p−ニトロ安息香酸 )エステル(D)を生成させ、これを適当なアルコール溶媒中で塩基水溶液で加 水分解することにより16α−アルコール(60)に変換する。(60)を、ア ルコール(53)に関して先に述べたのと類似の方法でアルキル化して、図式4 に示した16α−メトキシ誘導体(実施例10)などの所望の16α−アルキル エーテルを得る。 図式5に示す7β−メチル阻害剤は図式1の例に関して先に述べたのと同様に して製造するが、ただし出発物質としては4−アザ−4,7β−ジメチル−5α −アンドロス タン−3,17−ジオン(E)を用いる。 図式6に示す7β−メチル阻害剤は次のように製造する。アルコール(63) をトリフルオロメタンスルホン酸などの有機スルホン酸の存在下にt−ブチルト リクロロアセトイミデートで処理することにより化合物(71)を製造する。最 初にテトラヒドロフランもしくはN,N−ジメチルホルムアミド中の水素化カリ ウムもしくはナトリウム、またはジメチルスルホキシド中の水酸化カリウムでア ルコール(63)からアルコキシドアニオンを発生させ、その後適当に置換した フルオロベンゼンを添加することによって、化合物(72)〜(75)などの1 6β−アリールオキシ誘導体が得られる。 図式7に示す7β−メチル阻害剤は図式4の例に関して先に述べたのと同様に して製造するが、ただし出発物質としては7β−メチル−16β−オール中間体 (63)を用いる。図式7に示すように、Mitsunobuベースの変換(t ransformation)を用いて16位の立体配置を反転し、それによっ て(F)を生成させる。既に述べたようにしてO−アルキル化を行ない、それに よって(77)などの16α−エーテルを生成させる。 図式8に示す阻害剤は次のように製造する。テトラヒドロフラン中の臭化メチ ルマグネシウムをケトン(52)または(62)に添加することによって対応す る16α−メチル−16β−アルコール(78)または(79)を得る。次に、 O−アルキル化またはアリール化を先の図式の説明で述べたように行ない、それ によって16α−メチル−16β−エーテル誘導体の化合物(80)または(8 1)を得る。 図式9に示す阻害剤は次のように製造する。7β−メチル−16α−アルコー ル(76)を、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)及びトリフ ェニルホスフィン存在下でのチオール酢酸での処理によって中間体の16β−チ オアセテート(G)を得、これを塩基性条件下に加水分解してチオール(H)と することにより16β−チオール(H)に変換する。テトラヒドロフランまたは N,N−ジメチルホルムアミド中の水素化ナトリウムまたは水素化カリウムでメ ルカプチドアニオンを発生させ、その後適当なアルキルハロゲン化物を添加する ことによってアルキル化を行なう。このようにして化合物(82)〜(84)を 製造する。前駆体チオエーテル((82)〜(8 4))を有機過酸や、水性メタノール中のカリウムペルオキシモノスルフェート (OXONE)といった酸化剤で処理することによって、化合物(85)などの 対応するスルホンが得られる。 図式10に示す阻害剤は、次の合成経路を経て製造する。p−ニトロフェノキ シ誘導体(101)をH2雰囲気中で室温において、Pd−炭を用いて還元し、 それによってp−アミノ−フェノキシ誘導体(102)を得る。このアミンをピ リジン存在下に塩化メチレン中の塩化アセチルでアシル化してp−アセチルアミ ノフェノキシ誘導体(103)を得るか、または塩化ベンゾイルで同様に処理し て、対応するp−ベンゾイルアミノ類似体(104)を得る。あるいはまた、ア ミノ化合物(102)を塩化トシルで処理してp−トシルアミノ類似体(105 )を得る。 図式11に示す阻害剤は次のように製造する。N−2,4−ジメトキシベンジ ル保護16−アルコール(106)をジメチルホルムアミド中でp−フルオロク ロロベンゼン及び水素化カリウムで処理してp−クロロフェノキシ誘導体(10 7)を得、この誘導体を塩化メチレン中でトリフルオロ酢酸で処理し、それによ ってN−2,4−ジメトキ シベンジル保護基を除去して(108)を得る。この物質をメタノール中で水素 ガス及びパラジウム−炭触媒で処理し、それによってフェニル環を脱塩素化して フェノキシ誘導体(109)を得る。この化合物をジメチルホルムアミド中でヨ ウ化メチル及び水素化ナトリウムで処理し、それによって環窒素をメチル化して (112)を得る。あるいはまた、(109)をトルエン中でDDQ及びBST FAで処理し、それによって1位に二重結合を導入して(110)を得る。同じ 還元反応操作を用いて、1,2−ジヒドロアンドロスタン(108)からp−ク ロロアンドロスト−1−エン(111)が得られる。この物質を、ジメチルホル ムアミド中でヨウ化メチル、水素化ナトリウムで処理することにより1位におい てメチル化すれば(113)が得られる。 図式12に示す阻害剤は、図式11に関して述べたのと同様の反応経路を経て 製造する。N−2,4−ジメトキシベンジル保護16−アルコール(106)を ジメチルホルムアミド中で4−メチル−3−クロロフルオロベンゼン及び水素化 カリウムで処理して4−メチル−3−クロロフェノキシ誘導体(114)を得、 この誘導体を塩化メチレン 中でトリフルオロ酢酸で処理し、それによってN−2,4−ジメトキシベンジル 保護基を除去して(115)を得る。この物質をメタノール中で水素ガス及びパ ラジウム−炭で処理し、それによってフェニル環を脱塩素化してp−メチルフェ ノキシ誘導体(116)を得る。この化合物をジメチルホルムアミド中でヨウ化 メチル及び水素化ナトリウムで処理し、それによって環窒素をメチル化して(1 18)を得る。あるいはまた、(116)をトルエン中でDDQ及びBSTFA で処理し、1位に二重結合を導入して(117)を得る。 図式13の阻害剤は次のように製造する。出発物質の16−アルコール(76 )を、DMAPを含有するピリジン中でメタンスルホン酸で処理してメシレート (119)を得る。この物質を、水素化ナトリウムを含有する無水THF中で適 当なチオフェノールで処理して、チオフェノキシ(120)、4−クロロチオフ ェノキシ(121)、4−フルオロチオフェノキシ(122)、4−メチルチオ フェノキシ(127)及び4−メトキシ−チオフェノキシ(124)誘導体を得 る。チオフェノキシ誘導体(120)を0℃において1時間、塩化メチレン中で m−クロロペル安 息香酸で処理してフェニルスルフィニル誘導体(125)を得る。フェニルスル フィニル化合物(125)を上記と同じ反応条件下に、ただし時間を3時間に延 長して処理すればフェニルスルホニル誘導体(126)が得られる。 図式14の阻害剤は次のように製造する。16−ケトン(62)を80〜10 0℃においてDMF中で水素化ナトリウムを用いるウィッティッヒ条件下に適当 なアリールメチルジエチルホスホネートで処理して、対応する4−クロロベンジ リデン(128)、ベンジリデン(127)及び4−メチルベンジリデン(12 9)類似体を得る。これらを、5%ロジウム−炭触媒を用いて水素雰囲気下にエ タノール中で還元して、対応する4−クロロベンジル(130)及び4−メチル ベンジル(131)誘導体を得る。同じ二段階方式で3−ピリジル−メチル類似 体(132)を製造する。 図式1 図式2 図式3 図式4 図式5 図式5(続き) 図式6 図式7 図式7(続き) 図式8 図式9 図式10 図式11 図式12 図式13 図式14 本発明は別の構成において、局所及び/または全身投与による尋常性アクネの 予防において5α−レダクターゼ1及び/または2阻害剤を、例えばトレチノイ ン(全−trans−レチノイン酸; RETIN A)及びイソトレチノイン (13−シス−レチノイン酸; ACCUTANE)を非限定的に含めたレチノ イド薬剤、並びに抗菌薬、抗炎症薬及び角質溶解薬またはこれらの組み合わせの 中から選択した少なくとも1種の薬剤と併用することを含む組み合わせ式方法も 提供する。 本発明の化合物の、選択的5α−レダクターゼ1もしくは2阻害剤または二重 阻害剤としての活性は、次の生物学的アッセイによって確認し得る。 生物学的アッセイ ヒト前立腺及び頭皮5α−レダクターゼの調製 ヒト組織の試料をフリーザーミルを用いて粉砕し、これをPotter−El vehjemホモジナイザーを用いて、40mMリン酸カリウム、pH6.5、 5mM硫酸マグネシウム、25mM塩化カリウム、1mMフェニルメチルスルホ ニルフルオリド、0.25Mスクロースを含有する1mMジチオトレイトール( DTT)中にホモジナイズ した。ホモジネートを1,500×gで15分間遠心することにより、粗な核ペ レットを調製した。粗な核ペレットを2回洗浄し、2体積部の緩衝液中に再懸濁 させた。再懸濁させた核ペレットにグリセロールを添加し、最終濃度を20%と した。酵素懸濁液のアリコートを−80℃で凍結させた。前立腺及び頭皮レダク ターゼは、上記条件下に貯蔵したところ少なくとも4ケ月間安定であった。クローン化酵素プロトコル IC50確認のため、試験用の5α−レダクターゼ1及び2阻害剤をエタノール に溶解させ、これを連続稀釈して適当な濃度とした。バキュロウイルス発現組み 換え体1型5α−レダクターゼを40mMリン酸ナトリウム、pH7.0、50 0μM NADPH、1mM DTT及び1mg/ml BSA中で阻害剤(0 .1〜1,000nM)と共に4℃で18時間予めインキュベートした。反応は 、[7−3H]T(NEN; 20Ci/mmol)及びNADPHを最終濃度 0.3μM及びNADPHとなるまで添加し、かつ37℃で90分間インキュベ ートすることにより開始させた。同様に、バキュロウイルス発現2型5α−レダ クターゼを40mMクエン酸ナトリウム、pH5. 5、500μM NADPHN 1mM DTT及び1mg/ml BSA中で 阻害剤(1〜10,000nM)と共に4℃で18時間予めインキュベートした 。反応は、[7−3H]T(NEN; 20Ci/mmol)及びNADPHを 最終濃度0.3μM及び500μMとなるまでそれぞれ添加することによって開 始させた。TのDHTへの変換を、逆相HPLC(Whatman RAC II C18カラム; 1ml/分の、水:メタノール(42:58)中の0.1% TFA; 保持時間はTが6.3分、DHTが9.7分)での分離後に放射能流 (radioflow)検出器を用いて監視した。5α−レダクターゼアッセイ 1型5α−レダクターゼのための反応混合物には40mMリン酸カリウム、p H6.5、5μM [7−3H]−テストステロン、1mMジチオトレイトール 及び500μM NADPHを含有させ、その最終体積を100μlとした。2 型5α−レダクターゼのための反応混合物には40mMクエン酸ナトリウム、p H5.5、0.3μM [7−3H]−テストステロン、1mMジチオトレイト ール及び500μM NADPHを含有させ、その最終体積 を100μlとした。アッセイは典型的には、50〜100μgの前立腺ホモジ ネートまたは75〜200μgの頭皮ホモジネートを添加し、37℃でインキュ ベートすることによって開始した。10〜50分後、各10μgのDHT及びT を含有する70%シクロヘキサン:30%酢酸エチルの混合物250μlでの抽 出によって反応を停止させた。水性層と有機層とを、Eppendorfマイク ロ遠心機(microfuge)における14,000rpmでの遠心により分 離した。有機相を順相HPLC(1ml/分の70%シクロヘキサン:30%酢 酸エチルで平衡させた10cm Whatman partisil 5シリカ カラム; 保持時間はDHTが6.8〜7.2分、アンドロスタンジオールが7 .6〜8.0分、Tが9.1〜9.7分)に掛けた。HPLCシステムは、Hi tachi Model 655Aオートサンプラー、Applied Bio systems Model 757可変UV検出器、及びRadiomati c Model A120放射線分析機を具備したWaters Model 680 Gradient Systemから成った。TのDHTへの変換を、 HPLC流出液を1体積部のFlo Scint 1(Radiomatic)と混合することにより放射能流検出器 を用いて監視した。上記条件下に、DHTの生成は少なくとも25分間線形であ った。ヒト前立腺及び頭皮調製物において観察されたステロイドは、T、DHT 及びアンドロスタンジオールのみであった。阻害検査 化合物を100%エタノールに溶解させた。IC50値は、酵素活性を対照の5 0%に低下させるのに必要な阻害剤濃度である。阻害剤濃度を0.1nMから1 ,000nMまで変化させる6点滴定を用いてIC50値を測定した。 本明細書で5α−レダクターゼ1阻害剤と呼称する化合物は上述のアッセイに おいて5α−レダクターゼ1アイソザイムの阻害を示す、約600nM以下のI C50を有する化合物である。 本明細書で5α−レダクターゼ2阻害剤と呼称する化合物は上述のアッセイに おいて5α−レダクターゼ2アイソザイムの阻害を示す、約600nM以下のI C50を有する化合物である。 本明細書で5α−レダクターゼ1及び2二重阻害剤と呼称する化合物は、上述 のアッセイにおいて5α−レダク ターゼ1アイソザイムと5α−レダクターゼ2アイソザイムとの両方の阻害を示 す、1型及び2型のいずれに関しても約600nM以下、好ましくは約100n M以下のIC50を有する化合物である。ファジーラットアクネモデル 成体ファジーラットは、体毛の成長が止まり、背中の皮膚全体が褐色の脂漏で 覆われ、かつ循環するアンドロゲンに起因することが証明されている思春期後の 皮脂生成が異常に増大しているラットの一変種である。選択した当該5α−レダ クターゼ阻害剤を、プロピレングリコール、イソプロパノール、ミリスチン酸イ ソプロピル及び水(50/30/2/18%)から成る賦形剤に加えてその0. 1、0.05及び0.025%溶液を製造し、これを雄の成体ファジーラットの 背中に4週間毎日動物1匹当たり0.2mlの量で局所適用する。対照には賦形 剤のみを与え、その際5匹の対照は去勢しておく。2週間後、脂漏が投与量に応 じて減少する。4週間後、殺す2時間前にブロモデオキシウリジン(BrdU; 200mg/kg)を腹腔内注射する。皮膚組織をリン酸塩緩衝液中でEDT A(20mM)と共に37℃で1.5時間インキュベートする。表 皮に付着(attach)した毛嚢脂腺単位を真皮から剥離し、BrdUの免疫 染色のためにホルマリンで固定する。BrdU陽性核を有するDNA合成細胞は 外腺縁(outer glandular border)に位置する。1葉( lobe)当たりのS期細胞の数を微小映像装置で確認する。ホルマリン固定皮 膚を用い、凍結連続断面を1%オスミウムで染色し、葉の大きさを測定する。陽 性の皮膚5α−レダクターゼ阻害剤は腺細胞の交代速度を抑えることによって皮 脂生成の抑制を誘導し、かつ葉の大きさの減少をもたらす。 代表的な式I及びIIの化合物を上述の阻害アッセイにおいて、5α−レダクタ ーゼ1型及び2型の阻害に関して試験した。5α−レダクターゼ1型の阻害では 、上記化合物は600nMより小さいIC50値を有し、その際大部分の化合物は 通常約0.3〜約200nMのIC50値を有する。5α−レダクターゼ2型の阻 害では、同じ上記化合物は約155nMより大きいIC50値を有し、その際大部 分の化合物は1,000nMを上回るIC50値を有する。上記化合物は通常、5 α−レダクターゼ1型の阻害において5α−レダクターゼ2型の阻害の場合の少 なくとも 2倍の選択性を有し、その際大部分の化合物の5α−レダクターゼ1型阻害時の 選択性は5α−レダクターゼ2型阻害時の選択性の10倍である。これらの結果 は、本発明の化合物がアンドロゲン過剰性状態の治療に有用であることを証明し ている。 本明細書で5α−レダクターゼ1阻害剤と呼称する化合物は、上述のアッセイ において5α−レダクターゼ1アイソザイムの阻害を示す化合物である。 本明細書で5α−レダクターゼ2阻害剤と呼称する化合物は、上述のアッセイ において5α−レダクターゼ2アイソザイムの阻害を示す化合物である。 本発明を、その特定の具体例を参照して説明してきたが、様々な変更、変形及 び置き換えが本発明の思想及び範囲を逸脱せずに可能であることは当業者には理 解されよう。例えば、先に示した本発明の化合物についての任意の指示に関し治 療する哺乳動物の応答性が変化する結果として、先に本明細書中に示した特定の 投与量以外の有効投与量が適用可能となる場合が有る。同様に、観察される特定 の薬理学的応答は選択した特定の活性化合物次第で、あるいはまた医薬用キャリ ヤが存在するかどうかによって、更には用 いる剤形及び投与方式次第でも変化し得、このように予測される結果の変動もし くは相違は本発明の目的及び実施に即して勘案される。従って、本発明は後出の 請求の範囲によって限定され、この請求の範囲は合理的であるかぎりは広く解釈 されるものとする。 本発明に有用なレチノイド薬剤には、トレチノイン(全−trans−レチノ イン酸; RETIN A)、イソトレチノイン(13−シス−レチノイン酸; ACCUTANE)、ビタミンA誘導体等が含まれる。レチノイド薬剤は主と して皮脂生成の低減に関与する。 本発明に有用な抗菌薬は、グラム陽性菌類及びグラム陰性菌類を含めた、アク ネに関連する様々な細菌に対して活性である。アクネに関連する特定の細菌の一 つに、Propionibacterium acnesが有る。 抗菌薬は、アミノグリコシド類、アムフェニコール類、アンサマイシン類、カ ルバペネム、セファロスポリン、セファマイシン、モノバクタム、オキサセフェ ム及びペニシリンを含めたβ−ラクタム類、リンコサミド類、マクロライド類、 ポリペプチド類、テトラサイクリン類、2,4−ジアミノピリミジン類、ニトロ フラン類、キノロン類、ス ルホンアミド類、スルホン類、並びに他の構造を有する種類の中から選択し得る 。 非限定的な特定の抗菌薬が“The Merck Index,Eleven th Edition,”1989(Merck & Co.,Inc.発行) に列挙されており、それらの中には次のものが含まれる。アミノグリコシド : アミカシン、アプラマイシン、アルベカシン、バンベルマイシン、ブチロシン 、ジベカシン、ジヒドロストレプトマイシン、ホルチマイシン(類)、ゲンタマ イシン、イセパマイシン、カナマイシン、ミクロノマイシン、ネオマイシン、ウ ンデシレン酸ネオマイシン、ネチルマイシン、パロモマイシン、リボスタマイシ ン、シソマイシン、スペクチノマイシン、ストレプトマイシン、ストレプトニコ ジド、トブラマイシン。アムフェニコール : アジダムフェニコール、クロラムフェニコール、パルミチン酸クロラムフェニ コール、パントテン酸クロラムフェニコール、フロルフェニコール、チアムフェ ニコール。アンサマイシン : リファミド、リファンピン、リファマイシンSV、リファキシミン。β−ラクタムカルバペネム : イミペネム。セファロスポリン : セファクロル、セファドロキシル、セファマンドール、セファトリジン、セフ ァゼドン、セファゾリン、セフィキシム、セフメノキシム、セホジジム、セホニ シド、セホペラゾン、セホラニド、セホタキシム、セホチアム、セフピミゾール 、セフピラミド、セフポドキシムプロキセチル、セフロキサジン、セフスロジン 、セフタジジム、セフテラム、セフテゾール、セフチブテン、セフチゾキシム、 セフトリアキソン、セフロキシム、セフゾナム、セファセトリルナトリウム、セ ファレキシン、セファログリシン、セファロリジン、セファロスポリンC、セフ ァロチン、セファピリンナトリウム、セフラジン、ピブセファレキシン。セファマイシン : セフブペラゾン、セフメタゾール、セフミノックス、セホテタン、セホキシチ ン。モンバクタム : アズトレオナム、カルモナム、チゲモナム。オキサセフェム : フロモキセフ、モキソラクタム。ペニシリン : アミジノシリン、アミジノシリンピボキシル、アモキシシリン、アンピシリン 、アパルシリン、アスポキシシリン、アジドシリン、アズロシリン、バカンピシ リン、ベンジルペニシリン酸、ベンジルペニシリンナトリウム、カルベニシリン 、カルフェシリンナトリウム、カリンダシリン、クロメトシリン、クロキサシリ ン、シクラシリン、ジクロキサシリン、ジフェニシリンナトリウム、エピシリン 、フェンベニシリン、フロキサシリン、ヘタシリン、レナンピシリン、メタンピ シリン、メチシリンナトリウム、メズロシリン、ナフシリンナトリウム、オキサ シリン、ペナメシリン、ペネタメートヒドロヨージド、ペニシリンGベネタミン 、ペニシリンGベンザチン、ペニシリンGベンズヒドリルアミン、ペニシリンG カルシウム、ペニシリンGヒドラバミン、ペニシリンGカリウム、ペニシリンG プロカイン、ペニシリンN、ペニシリンO、ペニシリンV、ペニシリン Vベンザチン、ペニシリンVヒドラバミン、ペニメピサイクリン、フェネチシリ ンカリウム、ピペラシリン、ピバンピシリン、プロピシリン、キナシリン、スル ベニシリン、タランピシリン、テモシリン、チカルシリン。リンコサミド : クリンダマイシン、リンコマイシン。マクロライド : アジスロマイシン、カルボマイシン、クラリスロマイシン、エリスロマイシン 、エリスロマイシンアシストレート、エリスロマイシンエストレート、エリスロ マイシングルコヘプトネート、エリスロマイシンラクトビオネート、プロピオン 酸エリスロマイシン、ステアリン酸エリスロマイシン、ジョサマイシン、ロイコ マイシン類、ミデカマイシン類、ミオカマイシン、オレアンドマイシン、プリマ イシン、ロキタマイシン、ロサラマイシン、ロキシスロマイシン、スピラマイシ ン、トロレアンドマイシン。ポリペプチド : アンホマイシン、バシトラシン、カプレオマイシン、コリスチン、エンズラシ ジン、エンビオマイシン、フサフンジン、グラミシジン類、グラミシジンS、ミ カマイシン、 ポリミキシン、ポリミキシンB−メタンスルホン酸、プリスチナマイシン、リス トセチン、テイコプラニン、チオストレプトン、ツベラクチノマイシン、タイロ シジン、タイロスライシン、バンコマイシン、ビオマイシン、パントテン酸ビオ マイシン、ビルギニアマイシン、亜鉛バシトラシン。テトラサイクリン : アピサイクリン、クロルテトラサイクリン、クロモサイクリン、デメクロサイ クリン、ドキシサイクリン、グアメサイクリン、ライメサイクリン、メクロサイ クリン、メタサイクリン、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリン、ペニメピ サイクリン、ピパサイクリン、ロリテトラサイクリン、サンサイクリン、セノサ イクリン、テトラサイクリン。2,4−ジアミノピリミジン : ブロジモプリム、テトロキソプリム、トリメトプリム。ニトロフラン : フラルタドン、塩化フラゾリウム、ニフラデン、ニフラテル、ニフルホリン、 ニフルピリノール、ニフルプラジン、ニフルトイノール、ニトロフラントイン。キノロン : アミフロキサシン、シノキサシン、シプロフロキサシン、ジフロキサシン、エ ノキサシン、フレロキサシン、フルメキン、ロメフロキサシン、ミロキサシン、 ナリジクス酸、ノルフロキサシン、オフロキサシン、オキソリン酸、ペフロキサ シン、ピペミド酸、ピロミド酸、ロソキサシン、テマフロキサシン、トスフロキ サシン、フルオロキノロンのOPC 7251(Otsuka)。スルホンアミド : アセチルスルファメトキシピラジン、アセチルスルフイソオキサゾール、アゾ スルファミド、ベンジルスルファミド、クロラミンB、クロラミンT、ジクロラ ミンT、ホルモスルファチアゾール、N−ホルミルスルフイソミジン、N−β− D−グルコシルスルファニルアミド、マフェニド、4′−(メチルスルファモイ ル)スルファニルアニリド、p−ニトロスルファチアゾール、ノプリルスルファ ミド、フタリルスルファセトアミド、フタリルスルファチアゾール、サラゾスル ファジミジン、スクシニルスルファチアゾール、スルファベンズアミド、スルフ ァセトアミド、スルファクロルピリダジン、スルファクリソイジン、スル ファサイチン、スルファジアジン、スルファジクラミド、スルファジメトキシン 、スルファドキシン、スルファエチドール、スルファグアニジン、スルファグア ノール、スルファレン、スルファロキシ酸(sulfaloxic acid) 、スルファメラジン、スルファメーテル、スルファメタジン、スルファメチゾー ル、スルファメトミジン、スルファメトキサゾール、スルファメトキシピリダジ ン、スルファメトロール、スルファミドクリソイジン、スルファモキソール、ス ルファニルアミド、スルファニルアミドメタンスルホン酸トリエタノールアミン 塩、4−スルファニルアミドサリチル酸、N−スルファニリルスルファニルアミ ド、スルファニリル尿素、N−スルファニリル−3,4−キシルアミド、スルフ ァニトラン、スルファペリン、スルファフェナゾール、スルファプロキシリン、 スルファピラジン、スルファピリジン、スルファソミゾール、スルファサイマジ ン、スルファチアゾール、スルファチオ尿素、スルファトルアミド、スルフイソ ミジン、スルフイソオキサゾール。スルホン : アセダプソン、アセジアスルホン、アセトスルホンナト リウム、ダプソン、ジアチモスルホン、グルコスルホンナトリウム、ソラスルホ ン、スクシスルホン、スルファニル酸、p−スルファニリルベンジルアミン、p ,p′−スルホニルジアニリン−N,N′−ジガラクトシド、スルホキソンナト リウム、チアゾールスルホン。その他 : シクロセリン、ムピロシン、ツベリン、クロホクトール、ヘキセジン、メテナ ミン、無水メチレンクエン酸メテナミン、馬尿酸メテナミン、マンデル酸メテナ ミン、スルホサリチル酸メテナミン、ニトロキソリン、キシボルノール、過酸化 ベンゾイル。 本発明の方法において非常に有用な抗菌薬は、クリンダマイシン、エリスロマ イシン、テトラサイクリン、過酸化ベンゾイル、メクロサイクリン、クロラムフ ェニコール、ネオマイシン、メトロニダゾール及びOPC 7251(Otsu ka)である。 本発明に有用な角質溶解薬、例えばサリチル酸は場合によっては、軽症のアク ネの治療に用い得る殺菌薬として活性である。本明細書中に用いた「角質溶解薬 」という語は、角質溶解特性を示す化合物であって、場合によっては抗菌 薬の特性も示し得る例えば過酸化ベンゾイルなどの化合物を意味する。角質溶解 薬は、P.acnesの集団を縮小して角質増殖症の軽減を容易にすることによ り炎症性及び/または非炎症性アクネ病変を改善することによって機能する。 非限定的な特定の角質溶解薬が“The Merck Index,Elev enth Edition,”1989(Merck & Co.,Inc.発 行)に列挙されており、それらの中にはアルゲストンアセトフェニド、アゼライ ン酸、サイオクトル、ジクロロ酢酸、メトロニダゾール、モトレチニド、レゾル シノール、サリチル酸、硫黄、テトロキノン、及びグリコール酸を含めたα−ヒ ドロキシ酸が含まれる。 本発明の方法において非常に有用な角質溶解薬は、アゼライン酸、サリチル酸 及びグリコール酸である。 本発明に有用な抗炎症薬は、グラム陽性菌類及びグラム陰性菌類を含めた、ア クネに関連する様々な細菌によって惹起される炎症に対して活性である。アクネ に関連する特定の細菌の一例にPropionibacterium acne sが有る。 抗炎症薬はステロイド系であっても非ステロイド系であってもよい。非ステロ イド系抗炎症薬は、アミノアリールカルボン酸誘導体類、アリール酢酸誘導体類 、アリール酪酸誘導体類、アリールカルボン酸類、アリールプロピオン酸誘導体 類、ピラゾール類、ピラゾロン類、サリチル酸誘導体類、チアジンカルボキサミ ド類、及び他の構造を有する種類の中から選択し得る。 非限定的な特定の非ステロイド系抗炎症薬が”The Merck Inde x,Eleventh Edition,”1989(Merck & Co. ,Inc.発行)に列挙されており、それらの中には次のものが含まれる。アミノアリールカルボン酸誘導体 : エンフェナム酸、エトフェナメート、フルフェナム酸、イソニキシン、メクロ フェナム酸、メフェナム酸、ニフルム酸、タルニフルメート、テロフェナメート 、トルフェナム酸。アリール酢酸誘導体 : アセメタシン、アルクロフェナック、アンフェナック、ブフェキサマック、シ ンメタシン、クロピラック、ジクロ フェナックナトリウム、エトドラック、フェルビナック、フェンクロフェナック 、フェンクロラック、フェンクロズ酸、フェンチアザック、グルカメタシン、イ ブフェナック、インドメタシン、イソフェゾラック、イソキセパック、ロナゾラ ック、メチアジン酸、オキサメタシン、プログルメタシン、スリンダック、チア ラミド、トルメチン、ゾメピラック。アリール酪酸誘導体 : ブマジゾン、ブチブフェン、フェンブフェン、キセンブシン。アリールカルボン酸類 : クリダナック、ケトロラック、チノリジン。アリールプロピオン酸誘導体 : アルミノプロフェン、ベノキサプロフェン、ブクロキシ酸、カルプロフェン、 フェノプロフェン、フルノキサプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロフェ ン、イブプロキサム、インドプロフェン、ケトプロフェン、ロキソプロフェン、 ミロプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、ピケトプロフェン、ピルプロ フェン、プラノプロフェン、プロチジン酸、スプロフェン、チアプロフェン酸。ピラゾール類 : ジフェナミゾール、エピリゾール。ピラゾロン類 : アパゾン、ベンズピペリロン、フェプラゾン、モフェブタゾン、モラゾン、オ キシフェンブタゾン、フェニルブタゾン、ピペブゾン、プロピフェナゾン、ラミ フェナゾン、スキシブゾン、チアゾリノブタゾン。サリチル酸誘導体 : アセトアミノサロール、アスピリン、ベノリレート、ブロモサリゲニン、アセ チルサリチル酸カルシウム、ジフルニサール、エテルサレート、フェンドサール 、ケンチジン酸、サリチル酸グリコール、サリチル酸イミダゾール、アセチルサ リチル酸リシン、メサラミン、サリチル酸モルホリン、サリチル酸1−ナフチル 、オルサラジン、パルサルミド、アセチルサリチル酸フェニル、サリチル酸フェ ニル、サルアセトアミド、サリチルアミドO−酢酸、サリチル硫酸、サルサレー ト、スルファサラジン。チアジンカルボキサミド誘導体 : ドロキシカム、イソキシカム、ピロキシカム、テノキシカム。他の構造を有する種類 : ε−アセトアミドカプロン酸、S−アデノシルメチオニン、3−アミノ−4− ヒドロキシ酪酸、アミキセトリン、ベンダザック、ベンジダミン、ブコローム、 ジフェンピラミド、ジタゾール、エモルファゾン、グアヤズレン、ナブメトン、 ニメスリド、オルゴテイン、オキサセプロール、パラニリン、ペリソキサール、 ピホキシム、プロカゾン、プロキサゾール、テニダップ。 特定のステロイド系抗炎症薬が“The Merck Index,Elev enth Edition,”1989(Merck & Co.,Inc.発 行)に列挙されており、それらの中には次のものが含まれる。グルココルチコイド : 21−アセトキシプレグネノロン、アルクロメタゾン、アルゲストン、アンシ ノニド、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド、クロロプレドニゾン、ク ロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチコス テロン、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコルト、デソニド、デスオキシ メタゾン、デキサメタゾン(dexamethaxsone)、ジフロラゾン、 ジフ ルコルトロン、デフルプレドネート、エノキソロン、フルアザコルト、フルクロ ロニド、フルメタゾン、フルニソリド、フルオシノロンアセトニド、フルオシノ ニド、フルオコルチンブチル、フルオコルトロンフルジョロメトロン、酢酸フル ペロロン、酢酸フルプレドニデン、フルプレドニソロン、フルランドレノリド、 ホルモコルタール、ハルシノニド、ハロメタゾン、酢酸ハロプレドン、ヒドロコ ルタメート、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、リン酸ヒドロコルチゾ ン、ヒドロコルチゾン21−ナトリウムスクシネート、ヒドロコルチゾンテブテ ート、マジプレドノン、メドリゾン、メプレドニゾン、メチルプレドニゾノール 、モメタゾンフロエート、パラメタゾンプレドニカルベート、プレドニゾロン、 プレドニゾロン21−ジエチルアミノアセテート、プレドニゾロンナトリウムホ スフェート、プレドニゾロンナトリウムスクシネート、プレドニゾロンナトリウ ム21−m−スルホベンゾエート、プレドニゾロン21−ステアロイルグリコレ ート、プレドニゾロンテブテート、プレドニゾロン21−トリメチルアセテート 、プレドニゾン、プレドニバール、プレドニリデン、プレドニリデン21−ジエ チルアミノアセテート、チキソ コトロール、トリアンシノロン、トリアンシノロンアセトニド、トリアンシノロ ンベネトニド、トリアンシノロンヘキサセトニド。 本発明の方法において非常に有用な抗炎症薬は、プレドニソン、プレドニソロ ン等を含めたグルココルチコイドである。 5α−レダクターゼ1もしくは2阻害剤またはこれらの混合物、レチノイド薬 剤、抗炎症薬、角質溶解薬及び抗菌薬はいずれも分離もしくは同時投与形態で、 または一つの製剤として一緒に経口、全身または局所投与可能である。有用な一 プロトコルでは、抗炎症薬、角質溶解薬及び抗菌薬を局所的に用い、5α−レダ クターゼ1及び/または2阻害剤は経口で用いる。併用薬剤を別個の投与製剤中 に存在させる組み合わせ式治療では前記薬剤を一度に投与し得、または時間をず らして別々に投与し得る。 例えば、4,7β−ジメチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オンなどの 式Iの化合物及びレチノイド即ちトレチノインは単一局所投与製剤中に存在させ て一緒に投与し得、あるいはまた各活性薬剤を特定の投与製剤中に存在させて、 例えば経口投与製剤(5α−レダクターゼ阻害 剤)と局所投与製剤(レチノイド)という別個の製剤として、もしくは式Iの化 合物の経口投与製剤と組み合わせたレチノイドの局所投与製剤として別々に投与 することも可能である。例えば、5α−レダクターゼ阻害剤の投与及び製剤につ いて開示している米国特許第4,377,584号及び同第4,760,071 号を参照されたい。 有用な組み合わせの一つに、トレチノインと、エリスロマイシンと、5α−レ ダクターゼ1阻害剤、例えば3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16 β−(4−クロロフェノキシ)−5α−アンドロスタンとの組み合わせが有る。 先に述べた方法において、式I及びIIの5α−レダクターゼ1阻害剤化合物の 1日当たりの投与量は、成人1人当たり0.1〜1,000mgときわめて様々 で有り得る。本発明の新規な化合物のうちの或るものの有効量は通常、1日当た り体重1kgにつき約0.002〜50mg、特に約0.01〜7mgである。 トレチノインは、1日当たりの投与量を0.025〜0.1重量%含有クリー ム剤またはゲル剤として局所投与する。 イソトレチノインの1日当たりの全身投与量は成人1人 当たり約0.01〜2mg/kgである。 角質溶解薬は、1日当たりの投与量を0.025〜0.1重量%含有クリーム 剤またはゲル剤として局所投与する。 抗菌薬の1日当たりの全身投与量は成人1人当たり約1〜2,000mg、特 に約200〜1,000mgである。ヒトの体重1kg当たりの抗菌薬量は1日 につき1〜50mgである。 抗炎症薬の1日当たりの局所または全身投与量は成人1人当たり約0.01〜 2,000mg、特に約1〜1,000mgである。ヒトの体重1kg当たりの 抗炎症薬量は1日につき0.02〜40mgである。 軽症のアクネからさほど重症でないアクネまでの場合は通常毎日の局所療法を 指示して、副作用を伴うより過酷な全身療法の前記副作用を回避する。さほど重 症でないアクネから重症のアクネまでの場合は通常全身療法を採用し、この療法 は、是認される場合は局所療法と組み合わせることも可能である。疾患の重篤度 に依存する療法の継続期間は3〜6ヵ月間、場合によっては数年とし得る。 本発明の化合物と併用薬剤との組み合わせは1日当たりの投与量を一度に投与 することが有利であり得、あるいは また1日当たりの総投与量を2回、3回または4回に分割投与することも可能で ある。本発明の化合物と併用薬剤との組み合わせを、適当な鼻腔内用賦形剤の局 所使用を介して鼻腔内投与形態で投与したり、当業者に良く知られた経皮投与用 皮膚パッチの形態を用いて経皮的経路から投与することも可能である。経皮送達 系の形態で投与する場合には当然ながら、投与方式の全体を通じて投与量投与を 断続的にではなく連続的に行なう。 尋常性アクネの治療では、本発明の化合物を治療有効量のフィナステリドなど の5α−レダクターゼ2阻害剤と組み合わせて、経口、全身または非経口投与用 の単一医薬製剤とすることも可能である。また、尋常性アクネの皮膚及び頭皮関 連障害に用いるべく、本発明の化合物及び5α−レダクターゼ2阻害剤を局所投 与用に配合することも可能である。あるいはまた、式Iの化合物及び5α−レダ クターゼ2阻害剤を別個の経口、全身、非経口または局所投与製剤中に存在させ て投与する組み合わせ式療法を用い得る。例えば、式Iの化合物及びフィナステ リドは単一経口または局所投与製剤中に存在させて投与し得、あるいはまた各活 性薬剤を別個の投与製剤、例えば別個の経口投与製 剤中に存在させて、もしくは式Iの化合物の局所投与製剤と組み合わせたフィナ ステリドの経口投与製剤として投与することも可能である。例えば、5α−レダ クターゼ阻害剤の投与及び製剤について開示している米国特許第4,377,5 84号及び同第4,760,071号を参照されたい。活性薬剤を別個の投与製 剤中に存在させる場合、それらの薬剤は一度に投与し得、または時間をずらして 別々に投与し得る。 ステロイド系と非ステロイド系との両方の、本発明に用い得る他の5α−レダ クターゼ2阻害剤には、(開発会社及び関連する開示を有する刊行物/特許によ って列挙された)次のものが含まれる。ステロイド系SmithKline Beecham(SKB) ―国際特許出願公開第91/ 13550号及び同第93/19758号に開示されたEpristeride (SK&F105657); 国際特許出願公開第94/00121号に開示さ れた4−アザ−不飽和ステロイド−17−アシル誘導体; 国際特許出願公開第 94/00125号に開示された17−アシル−3−カルボキシエストラン類; 国際特許出願公開第94/11386号に開示された二重阻害剤としての17− アルキル(またはアラルキル)アシル類似体; 国際特許出願公開第94/11 385号に開示された17α−アシル−3−カルボキシステロイド類。Sankyo ―特開平5−170789号に開示された11−酸素化4−アザ− 17−(ベンズヒドリルカルバモイル)ステロイド; 特開平5−213987 号に開示されたB−ノル類似体; ヨーロッパ特許第0484094号に開示さ れたSKB型阻害剤としての17−N−(ベンズヒドリル; ベンジルカルバモ イル)類似体。Glaxo ―国際特許出願公開第93/13124号及び米国特許第5,528 ,589号に開示された4,6−シクロ−6−アザ誘導体; 国際特許出願公開 第94/14833号に開示された、たとえばアニリドを含めた6−アザ−17 −アリールX化合物。Farmitalia ―Turosteride、米国特許第5,155,10 7号に開示されたアザステロイド、及び国際特許出願公開第92/20700号 に開示されたSKB類似体; 国際特許出願公開第94/03475号に開示さ れたフッ素化アミド側鎖類; 国際特許出願公開 第94/03474号及び同第94/03476号に開示されたα−アミノケト ン類の17−カルボキサミド類及びフッ素化アシル尿素類; 英国特許第2,2 73,096号に開示されたアザステロイド系16,17−ピペリジノン誘導体 。Ciba−Geigy ―ヨーロッパ特許第0538192号に開示された、シア ノ置換を有する4−アザステロイド系17−アシル類。Richter Gedeon ―国際特許出願公開第94/07909号に開示 されたピペリジノ/ピロリジノ4−アザステロイド系17−カルボキサミド類。Merrill−Dow ―米国特許第5,143,909号、同第5,120, 840号及び同第5,130,424号に開示された4−アミノ−3−オキソ− 4−エンステロイド類; ヨーロッパ特許第435321号に開示されたA−ノ ル−3−カルボキシステロイド類。非ステロイド系Fujisawa ―特開平5−178856号に開示されたインドリジン−酪酸 類; 国際特許出願公開第93/05019号に開示された3,4−二置換イン ドール誘導 体; ヨーロッパ特許第0519353号に開示されたインドリジン類; 国際 特許出願公開第93/16996号に開示された1,3−二置換インドール類。Ono ―特開平5−140062号に開示された、oxybutric保有環上 のニトロ置換基。Kyowa Hakko Kogyo KK ―ヨーロッパ特許第511477号 に開示された、Ono様構造、特にKF−18678上の5−置換インドール( T.Kumazawa,Pharmac.Soc.Japan,114th M tg,Abstract 30にも記載)。Pfizer ―国際特許出願公開第93/02050号に開示された1,3−二 置換インドールOno−Fujisawa型化合物。Yamanouchi ―国際特許出願公開第13828号に開示された、反転ア ミド結合を有するOno様化合物; 国際特許出願公開第93/24442号及 び特開平5−331059号に開示されたp−置換安息香酸。Mitsubishi Kasei ―ヨーロッパ特許第579223号に開示さ れた1−アミノ−6−カルボキシデ カリン類のベンズアミド誘導体; 特開平6−025211号に開示されたフラ ボン−2−安息香酸類; 特開平6−025277号に開示された16−環ジラ クトンテトラエン類(Snow Brand Milk Prod.Co.,L td.)。Lilly ―ヨーロッパ特許第0532190号、同第0591582号及び同 第0591583号に開示されたアザフェナントレン類。Indena SpA ―フランス特許第2698791号に開示されたCurc ubita種子の抽出物。 本発明の化合物を用いる投与方式は、患者のタイプ、種、年齢、体重、性別及 び医学的状態; 治療するべき状態の重篤度; 投与経路; 患者の腎及び肝機 能; 並びに用いる特定の本発明の化合物を含めた様々な要因に従って選択する 。通常の医師や獣医であれば、状態の進行を予防し、抑制し(counter) 、停止させ、または後戻りさせるのに必要な有効量の薬物を容易に決定及び処方 し得る。薬物を、その効力を高めるべく有毒とならない範囲内で濃縮する上で最 適の精度を得るには、標的部位に対する薬物の有効性のキネティックスに基づく 方式が必要となる。こ れには、薬物の配分、平衡及び除去を考慮することが含まれる。 本発明の方法では、本明細書中に詳述した5α−レダクターゼ1及び/または 2阻害剤、レチノイド、例えばトレチノイン/イソトレチノイン、抗菌薬、角質 溶解薬及び抗炎症薬の組み合わせを典型的には、所期の投与形態即ち経口投与用 錠剤、カプセル剤、エリキシル剤、シロップ剤等に合わせて選択した、通常の実 際的製剤法に合致する適当な医薬用稀釈剤、賦形剤またはキャリヤ(本明細書中 ではまとめて「キャリヤ」と呼称)と混合して投与する。 経口投与は錠剤またはカプセル剤の形態で行ない得、その際組み合わせの薬物 成分をエタノール、グリセロール、水等といった、医薬に許容可能な無毒の経口 投与用不活性キャリヤと組み合わせ得る。本発明の組み合わせ薬剤を含有するカ プセル剤は、本発明の組み合わせ薬剤をラクトース及びステアリン酸マグネシウ ム、ステアリン酸カルシウム、澱粉、タルク、または他のキャリヤと混合し、得 られた混合物をゼラチンカプセルに入れることによって製造し得る。錠剤は、組 み合わせ成分をリン酸カルシウム、ラクトース、コーンスターチまたはステアリ ン酸マグネシウム などの通常の錠剤形成成分と混合することによって製造し得る。そのうえ、所望 または必要であれば、適当な結合剤、滑沢剤、崩壊剤及び着色剤も混合物に添加 し得る。適当な結合剤には、澱粉、ゼラチン、グルコースやβ−ラクトースとい った天然糖、コーン甘味質(sweeteners)、アラビアゴム、トラガカ ントゴムまたはアルギン酸ナトリウムなどの天然及び合成ゴム、カルボキシメチ ルセルロース、ポリエチレングリコール、蝋等が含まれる。上記のような投与形 態に用いる滑沢剤には、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステ アリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム 等が含まれる。崩壊剤には、澱粉、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キ サンタンゴム等が非限定的に含まれる。経口投与用組成物は、治療する患者への 投与量を症状に合わせて調節するべく、0.1、0.5、1.0、2.5、5. 0、10.0、15.0、5.0、50.0及び100.0mgの活性成分、即 ち5α−レダクターゼ1阻害剤、トレチノイン/イソトレチノイン、抗炎症薬、 角質溶解薬、抗菌薬を含有する溝付きまたは溝無し錠剤の形態とし得る。 局所投与用の医薬組成物は、例えば皮膚への適用に適する溶液剤、クリーム剤 、軟膏剤、ゲル剤、ローション剤、シャンプー剤またはエアゾル剤の形態とし得 る。本発明の治療方法に有用な局所投与用医薬組成物は、5α−レダクターゼ1 阻害剤化合物、抗炎症薬、角質溶解薬、抗菌薬を各々約0.001〜15重量% ずつ、医薬に許容可能なキャリヤとの混合状態で含有し得る。組み合わせの活性 薬物成分を含有する局所投与用調製物を、例えばアルコール、アロエベラゲル、 アラントイン、グリセリン、ビタミンA及びE油、鉱油、PPG2プロピオン酸 ミリスチル等といった、当業者に良く知られた様々なキャリヤ物質と混合するこ とによって、例えばアルコール性溶液剤、局所清浄剤(topical cle ansers)、清浄クリーム剤、皮膚用ゲル剤、皮膚用ローション剤、及びク リーム剤またはゲル剤状のシャンプーを製造し得る。例えばヨーロッパ特許第0 285382号を参照されたい。 液剤形態の本発明の組み合わせを、静脈内投与用(ボーラスと注入液との両方 )、腹腔内投与用、皮下投与用、閉塞を伴うかもしくは伴わない局所への投与用 、または筋肉内投与用として用いることも可能であり、その際用いる投 与形態はいずれも医薬分野の当業者に良く知られたものである。液剤形態には、 合成及び天然ゴム、例えばトラガカントゴム、アラビアゴム、メチルセルロース 等といった、適宜着香した懸濁化剤または分散剤を含有させ得る。用い得るその 他の分散剤にグリセリン等が含まれる。非経口投与用としては、滅菌懸濁液剤及 び溶液剤が望ましい。静脈内投与が望ましい場合は、通常適当な防腐剤を含有す る等張調製物を用いる。 本発明の組み合わせ薬剤は、小さな単ラメラ小胞、大きな単ラメラ小胞、及び 多重ラメラ小胞などのリポソーム送達系の形態で投与することも可能である。リ ポソームは、コレステロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリンな どの様々なリン脂質から製造可能である。 本発明の構造I及びIIの化合物は、化合物分子を結合させるそれぞれの担体と してのモノクローナル抗体を用いることによっても送達できる。本発明の化合物 は、標的指向性(targetable)薬物担体としての可溶性ポリマーとも 結合させ得る。前記のようなポリマーには、ポリビニルピロリドン、ピランコポ リマー、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドフェノール、ポリヒドロキシ エチ ルアスパルトアミドフェノール、またはパルミトイル残基で置換されたポリエチ レンオキシドポリリシンが含まれ得る。更に、本発明の化合物は、薬物の制御放 出に有用な一群の生分解性ポリマー、例えばポリ乳酸、ポリε−カプロラクトン 、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピ ラン、ポリシアノアクリレート、及びヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロック コポリマーとも結合させ得る。 以下の実施例において、本発明の化合物の製造を更に詳述する。これらの実施 例は本発明の範囲を何ら限定せず、また限定すると解釈されるべきでない。更に 、以下の実施例に述べる化合物を、本発明と看做される唯一の化合物群を構成す ると解釈するべきでもなく、前記化合物やその部分の任意の組み合わせ自体も一 つの群を構成し得る。上記化合物の製造に、以下の製造操作の条件及び過程を公 知のように変更したものを用い得ることは、当業者には用意に理解されよう。温 度は、特に断らないかぎり総て摂氏で示す。 示したRf値は、標準的な薄層クロマトグラフィーのSiゲルプレートにおい て得た。用いた溶離溶媒系をRf値 のあとに括弧に入れて示す。 高速原子衝撃(FAB)質量スペクトル値は、分子量に1原子質量単位を加え たものである(M+1)分子イオンピークとして示してある。電子衝撃(EI) 質量スペクトル値は、括弧内に示した分子量MWである(M)、またはMWに2 原子単位を加えたものである(M+2)分子イオンピークとして示してある。 核磁気共鳴データはCDCl3中で400MHzにおいて採取した。実施例の 最後に各化合物の単一陽子値を表に纏めて示す。結合定数Jはヘルツ(Hz)で 示してある。実施例1 7−オキソ−コレステロール−3−アセテート(1)の合成 酢酸コレステリル(CA)は当業者に公知であり、これをPearsonが上 掲JCS Perkins所載の論文中で述べている類似操作により酸化すれば 、公知の7−オキソ−誘導体を得ることができる。実施例2 7−エチル−7−ヒドロキシ−コレステロール(2)の合成 5.0g(11.32mmol)の実施例1で得られたを0℃において乾燥 テトラヒドロフランに溶解させた溶液に56.6mlの臭化エチルマグネシウム (1M)を5〜10分掛けて滴下し加えた。次に、反応混合物を室温で24時間 攪拌し、その後塩化アンモニウムの飽和水溶液中へ注いだ。THF溶媒を真空下 に除去し、水性相を酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、脱水し 、かつ濃縮して黄白色の泡状物を得た。Rf値は0.2であった(30% Et OAc/ヘキサン)。陽子NMRで標記化合物の所定の構造を確認し、この物 質をこれ以上精製せずに次のステップで用いた。実施例3 7−エチル−コレスト−4,6−ジエン−3−オン(3)の合成 5.13g(11.9mmol)の上記グリニャール生成物を50mlのト ルエン及びシクロヘキサノンに溶解させ、約40mlの溶媒を真空下に蒸留によ って除去した。これに7.2gのアルミニウムイソプロポキシドを添加し、反応 混合物を15時間還流させた。混合物を冷却し、酢酸エチルで稀釈し、酒石酸カ リウムナトリウム、ブラインで 洗浄し、有機層を真空下に濃縮し、残留物を水蒸気蒸留した。残留物を酢酸エチ ルで抽出し、酢酸エチル層をブラインで洗浄し、脱水し、かつ5% EtOAc /ヘキサンで溶離するシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーにより精製し て標記化合物を得た。 Rf=0.58(20% EtOAc/ヘキサン)。 FAB質量スペクトル: 412(M=1); 計算値 411.9。実施例4 7β−エチル−コレスト−5−エン−3−オン(4)の合成 3.1gの実施例3で得られたを46mlのアンモニア、10mlのTHF 、10mlのトルエンに溶解させた溶液に449mgの小片状金属リチウムを添 加した。青色の溶液を−78℃で2時間攪拌後、1,2−ジブロモエタンを2m lのTHFに溶解させた溶液を添加した。溶液を−78℃で10分間攪拌後、2 .1gの塩化アンモニウムを添加し、混合物を10分間攪拌した。過剰なアンモ ニアを窒素流下に蒸発させて除去した。反応混合物をブラインで稀釈し、酢酸エ チルで抽出した。有機層をブラインで洗 浄し、脱水し、かつ濃縮して褐色の粘性液体を粗生成物として得、これをその まま実施例5で用いた。 Rf=0.70(20% EtOAc/ヘキサン)。 EI質量スペクトル: 412; 計算MW値 412.70。実施例5 7β−エチル−コレスト−4−エン−3−オン(5)の合成 3.1gの実施例4で得られたを30mlのTHFに溶解させた溶液に1. 1mlのDBU(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン) を、窒素下に攪拌しつつ添加した。混合物を1.5時間還流させ、その後冷却し 、NH4Clで稀釈した。次に、THF溶媒を真空下に除去し、残留物を酢酸エ チルで抽出した。その後、有機層を水、ブラインで洗浄し、脱水し、かつ減圧下 に濃縮して、粘性油状物を粗生成物として得た。溶離剤として10% EtOA c/ヘキサンを用いるシリカゲル上でのクロマトグラフィーによって標記化合物 を精製した。 EI質量スペクトル: 412; 計算MW値 412.70。 Rf=0.6(20% EtOAc/ヘキサン)。実施例6 7−エチル−17β−(6−メチル−2−ヘプチル)−5−オキソ−A−ノル− 3,5−セコアンドロスタン−3−酸(6)の合成 1.0gのを80℃において18mlのt−ブチルアルコールに溶解させた 溶液に、1.8mlの水に加えた300mgの炭酸ナトリウムを添加し、続いて 2.74gの過ヨウ素酸ナトリウムを20.3mgの過マンガン酸カリウムと共 に15mlの水に加えた混合物を15〜20分掛けて滴下し加えた。反応混合物 を80℃で2時間加熱し、冷却し、濾過し、残留物を水で洗浄し、その後濾液を 真空下に濃縮し、HCl水溶液で酸性化し、酢酸エチルで抽出し、有機層をNa HSO3の水溶液、ブラインで洗浄し、脱水し、かつ濃縮して粗なを得た。陽 子NMRで所定の構造を確認した。高速原子衝撃法によって434(M+2)の m/z分子イオンピークが得られ、その際計算値は432.69であった。実施例7 7−エチル−4−メチル−4−アザ−コレスト−5−エン −3−オン(7)の合成 500mgのを10mlのエチレングリコールに溶解させた溶液に1.3g の酢酸ナトリウム及び1.0gのメチルアミン塩酸塩を添加した。反応混合物を 180℃で4時間攪拌後、混合物を冷却し、水で稀釈し、酢酸エチルで抽出し、 脱水し、かつ濃縮して粗な標記化合物を得た。陽子NMRで所定の構造を確認 した。 Rf=0.70(20% EtOAc/ヘキサン)。 FAB質量スペクトルm/zイオンピーク: 429(M+2); 計算値 4 27.72。 C2949NOの元素分析: 計算値 C 81.44; H 11.55; N 3.27 実測値 C 82.19; H 10.92; N 3.11。実施例8 7−エチル−4−メチル−4−アザ−コレスタン−3−オン(8)の合成 180mgの実施例7で得られたを5mlの酢酸に溶解させた溶液に54m gの二酸化白金を添加し、得られた混合物を脱気(evacuate)し、これ に水素を通気(flush)した。反応混合物を水素下に室温で一晩振 盪した。濾過し、固体をEtOAcで洗浄し、一つに合わせたEtOAc層をN aHCO3の水溶液、ブラインで洗浄し、脱水し、かつ濃縮して標記化合物を 得た。FAB法での質量スペクトル分析によって431(M+2)のm/zイオ ンピークが得られ、その際計算値は429.74であった。 C2951NOの元素分析: 計算値 C 81.06; H 11.96; N 3.26 実測値 C 81.42; H 12.24; N 3.16。実施例9 7−エチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン(9)の合成 0.5gのセコ酸及び0.5gの酢酸アンモニウムを3.5mlの酢酸に加 え、これを3時間還流させた。反応混合物を冷却し、水を添加し、その後酢酸エ チルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで脱水し、かつ濃縮して残留物を得、 これをシリカゲルカラム上で10% EtOAc/ヘキサンで溶離して、m.p .147〜149℃の純粋な標記化合物を得た。 質量スペクトル: 414(M+1); 計算値 413.69。 Rf=0.45(30% EtOAc/ヘキサン)。 C2849NO(MW 413.69)の元素分析: 計算値 C 81.30; H 11.45; N 3.39 実測値 C 81.30; H 11.87; N 3.45。実施例10 7β−エチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン(10)の合成 実施例8に述べた一般的な類似操作を踏襲し、を接触水素化して標記化合物10 を得た。溶離剤として50% EtOAc/ヘキサンを用いるシリカゲル上 でのクロマトグラフィーによって、m.p.169〜170℃の純粋な生成物を 得た。 C2849NO(MW 415.17)の元素分析: 計算値 C 80.90; H 11.88; N 3.37 実測値 C 81.02; H 12.57; N 3.47。 質量スペクトル: 416(M+1)。 Rf=0.30(30% EtOAc/ヘキサン)。実施例11 7−アリル−3,7−ジヒドロキシ−コレスト−5−エン(11)の合成 実施例2の一般的な類似グリニャール操作を踏襲し、乾燥THF中の化合物 を臭化アリルマグネシウムと反応させて標記化合物11を得た。陽子NMRで所 定の構造を確認した。 質量スペクトル: 441(M+1); 計算値 440.71。 Rf=0.25(30% EtOAc/ヘキサン)。実施例12 7−アリル−コレスト−4,6−ジエン−3−オン(12)の合成 実施例3の一般的な類似Oppenauer酸化操作を踏襲し、化合物11を 酸化して標記化合物12を得た。陽子NMRで所定の構造を確認した。 FAB質量スペクトル: 423(M+1); 計算値 422.35。 Rf=0.78(30% EtOAc/ヘキサン)。実施例13 7−アリル−コレスト−5−エン−3−オン(13)の合 化合物12を実施例4の金属−アンモニア還元条件に類似の条件下に置いて標 記化合物13を得た。 Rf=0.5(5% EtOAc/ヘキサン)。実施例14 7−アリル−コレスト−4−エン−3−オン(14)の合成 実施例5の一般的なDBU触媒異性化条件を踏襲し、化合物13を同様に処理 して標記化合物14を得た。 FAB質量スペクトル: 425(M+1); 計算値 424.37。 Rf=0.45(5% EtOAc/ヘキサン)。実施例15 7−プロピル−コレスト−4−エン−3−オン(18)の合成 1.0gの7−アリル−エノン14、5mlのEtOAc及び50mgのトリ フェニルホスフィンロジウムクロリド(ウィルキンソン触媒)を2時間攪拌した (H2雰囲気下)。反応生成物を25mlのシリカゲルで濾過し、かつ 蒸発乾固して、陽子NMRで確認される十分に純粋な標記化合物18を得た。 質量スペクトル: 427(M+1); 計算値 426.39。 Rf=0.15(5% EtOAc/ヘキサン)。実施例16 7−プロピル−5−オキソ−A−ノル−3,5−セコ−コレスタン酸(19)の 合成 実施例6の一般的な酸化的環A開裂操作を踏襲し、化合物18(7−プロピル 類似体)を同様に処理して標記セコ酸19を得た。陽子NMRで所定の構造を確 認した。 FAB質量スペクトル: 447(M+1); 計算値 446.38。 Rf=0.1(20% EtOAc/ヘキサン)。実施例17 7−プロピル−4−メチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン(20) の合成 実施例7の一般的な操作を踏襲し、化合物19をエチレングリコール中でメチ ルアミン塩酸塩及び酢酸ナトリウムで同様に処理して液体の標記化合物20を得 た。陽子NM Rで所定の構造を確認した。 FAB質量スペクトル: 442(M+1); 計算値 441.74。 0.2H2O水和物としてのC H N O (MW=441.74)のCHN 分析: 計算値 C 80.91; H 11.63; N 3.15 実測値 C 81.00; H 12.06; N 2.93。 Rf=0.3(20% EtOAc/ヘキサン)。実施例18 7−プロピル−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン(21)の 合成 実施例8の一般的な類似操作を踏襲し、化合物20をHOAc中で接触水素化 して液体の標記化合物21を得た。陽子NMRで所定の構造を確認した。 FAB質量スペクトル: 444(M+1)。 C H N (MW=443.41)のCHN分析: 計算値 C 81.19; H 12.05; N 3.16 実測値 C 80.78; H 12.06; N 3.22。 Rf=0.17(20% EtOAc/ヘキサン)。実施例19 7−プロピル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン (22)の合成 実施例9の類似操作を踏襲し、化合物19を酢酸中で酢酸アンモニウムで処理 して標記化合物22を得た。EtOAc/Et2Oから再結晶化して、m.p. 91〜94℃の白色の結晶質固体を得た。 0.25H2O水和物(計算MW値=427.39)としてのCHN分析: 計算値 C 80.59; H 11.54; N 3.24 実測値 C 80.59; H 11.69; N 3.36。 質量スペクトル: 428(M+1)。実施例20 7−プロピル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン(23)の合成 実施例8に述べた類似操作を踏襲し、化合物22を接触水素化してm.p.6 5〜68℃の標記化合物23を得た。 0.25H2O水和物としてのCHN分析: 計算値 C 80.21; H 11.95; N 3.23 実測値 C 80.20; H 12.14; N 3.07。 質量スペクトル: 430(M+1); 計算MW値 429.40。 Rf=0.12(20% EtOAc/ヘキサン)。実施例21 7−メチル−7−ヒドロキシ−コレステロール(24)の合成 実施例1の類似グリニャール操作を踏襲し、コレステリルアセテート−7−オ ンを標準的なグリニャール条件下に臭化メチルマグネシウムと反応させて固体 の標記化合物24を得た。NMRで所定の構造を確認し、質量スペクトル分析で 分子量を確認した。実施例22 7−メチル−コレスト−4,6−ジエン−3−オン(25)の合成 実施例2の類似操作を踏襲し、上記グリニャール生成物24をOppenau er酸化条件下に置いて標記化合物7β−メチル−コレスト−4,6−ジエン− 3−オン25を得た。実施例23 7β−メチル−コレスト−5−エン−3−オン(26)の合成 実施例4の金属−アンモニア還元のための類似操作を踏襲し、25をアンモニ ア/THF/トルエン中でリチウム で同様に処理して標記化合物26を得た。実施例24 7β−メチル−コレスト−4−エン−3−オン(27)の合成 THF中でDBUを用いる実施例5の一般的な異性化操作を踏襲し、26を同 様に処理して標記化合物27を得た。実施例25 7−メチル−17β−(2,6−ジメチルヘキシル)−5−オキソ−A−ノル− 3,5−セコアンドロスタン−3−酸(28)の合成 実施例6の一般的な酸化的環A開裂操作を踏襲し、化合物27を同様に処理し て標記セコ酸28を得た。陽子NMRで所定の構造を確認した。実施例26 7−メチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン(29)の合成 実施例9の一般的な操作を踏襲し、化合物28を酢酸中で塩化アンモニウムで 同様に処理して標記化合物29を得た。 FB質量スペクトルm/zイオンピーク: 400.2(M+1); 計算値 399(M+2)。実施例27 7−メチル−4−アザ−コレスタン−3−オン(30)の合成 実施例8の一般的な類似操作を踏襲し、化合物29をHOAc中で接触水素化 して標記化合物30を得た。EI法での質量スペクトル分析によって401のm /zイオンピークが得られ、その際計算値は401であった。実施例28 7−メチル−4−メチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン(31)の 合成 セコ酸28を実施例7に述べたのと同様に処理して純粋な標記化合物31を得 た。 FAB質量スペクトル: 414(M+1); 計算値 413。実施例29 7β−メチル−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン(32)の 合成 実施例8に述べた一般的な類似操作を踏襲し、31を接触水素化して標記化合 物32を得た。溶離剤として30% EtOAc/ヘキサンを用いるシリカゲル 上でのクロマトグラフィーによって純粋な生成物を得た。 EI質量スペクトル: 415; 計算値 415。実施例30 4−メチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3,7−ジオン(34)の合成 4−メチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン33に対して酸化操作 を行なって標記化合物34を得る(Doorenboosの米国特許第3,26 4,301号及びJ.Org.Chem.26,p.4548,1961参照) 。化合物33をベンゼン中で二クロム酸ピリジニウムとt−ブチルヒドロペルオ キシドとの混合物と共に70℃で3〜4時間加熱して34を生成させた。実施例31 7β−アセトキシ−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン(37 )の合成 化合物34を実施例8の類似操作で水素化して、7−H類似体35と7β−オ ール36とを生成させる。36を23℃で24時間、塩化メチレン中でピリジン 、4−ジメチルアミノピリジンの存在下に無水酢酸でアシル化して標記化合物 を生成させる。実施例32 7β−メチル−4−アザ−5α−コレスト−1−エン−3−オン(49)の合成 280mg(0.698mmol)の30を4mlのトルエンに溶解させた溶 液に178.8mgのDDQ、0.7186mgのBSTFA及び8.163m gのトリフル酸を添加し、反応容器の中味を室温で24時間攪拌した。8.1m gのアセト酢酸メチルを添加し、反応混合物を24時間還流させた。反応容器の 中味を冷却し、酢酸エチルで稀釈し、炭酸ナトリウム水溶液、重硫酸ナトリウム 水溶液、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水し、かつ濃縮して油状物を 得た。得られた粗な化合物を、3:1のCHCl3/アセトンで溶離するシリカ ゲル上での分取TLCにより精製して純粋な49を得、その所定の構造を陽子N MRによって確認した。 次表に、各化合物の単一陽子NMR値(CDCl3中で400MHzで測定) を示す。表中、記号sは一重項、dは二重項、mは多重項、Jは結合定数を表わ す。吸収値は基準点信号をテトラメチルシランから得るデルタ(δ)スケールで 、C−18、C−19及びC−21核間環メチル陽子、並びに当該分子に独特の 部位に関連する陽子について示してある。 4−アザステロイドへの番号付けを次の構造式に示す。 式IIの例 出発物質の4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン (式IIに関する先の図式1の化合物A)は、Rasmusson等,J.Med .Chem.27,pp.1690−1701,1984に記載されている方法 に従って製造し得る。出発物質の4−アザ−4,7β−ジメチル−5α−アンド ロスタン−3,17−ジオンは、下記の実施例33に述べる操作に従って 合成し得る。実施例33 4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタン−3,16−ジオン ステップ14−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタ ン−3,17−ジオン−16−オキシム 窒素ガス流下に丸底フラスコに入れた2−メチル−2−プロパノール(14m l)にカリウムt−ブトキシド(740mg; 6.59mmol)を添加した 。完全に溶解後、4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタン−3,17−ジ オン(1.0g; 3.30mmol)を添加し、攪拌を1時間継続して金色の 溶液を得た。反応混合物に亜硝酸イソアミル(0.884ml; 6.58mm ol)を攪拌下に滴下し加え、攪拌を室温で一晩継続して濃い橙色の溶液を得た 。次に、混合物を等量の水で稀釈し、2N塩酸でpH2以下に酸性化した。ジエ チルエーテルを添加し、生じた固体を濾別し、これをエーテルで洗浄し、かつ真 空乾燥して標記化合物を得た。ステップ24−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタ ン−3−オン−16−オキシム(B) 4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン−16−オ キシム(596mg; 1.79mmol)をエチレングリコール(5ml)に 加えた混合物に98%ヒドラジン(57μl; 1.74mmol)及び粉末状 水酸化カリウム(568mg; 10.12mmmol)を添加した。混合物を 140℃で16時間加熱し、冷却し、2N塩酸で中和した。得られた固体を濾別 し、水で洗浄し、かつ真空乾燥して標記化合物を得た。 質量スペクトル: m/z 318(M)。ステップ34−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタ ン−3,16−ジオン(52) 4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタン−3−オン−16−オキシム( 218mg; 0.684mmol)及び重硫酸ナトリウム(249mg; 2 3.9mmol)を50%水性エタノール(10ml)に加えた混合物を還流温 度で3時間加熱した。稀塩酸(0.5N; 33ml)及び塩化メチレン(50 ml)を添加し、混合物を数分間激しく攪拌した。有機層を分離し、炭酸水素ナ ト リウム溶液、ブラインの飽和溶液で洗浄し、脱水し(Na2SO4)、蒸発させた 。溶離剤として15%アセトン/塩化メチレンを用いるフラッシュシリカゲルク ロマトグラフィーにより所望生成物を精製して標記化合物を得た。 FAB質量スペクトル: m/z 304(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.89(s,3H)、0.9 1(s,3H)、2.90(s,3H)、3.05(dd,1H)。実施例34 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−ヒドロキシ−5α−アンドロスタ ン(53) 4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタン−3,16−ジオン(100m g; 0.330mmol)をメタノール(2ml)に溶解させた溶液を氷浴中 で冷却し、ホウ水素化ナトリウム(38mg; 0.989mmol)で1時間 処理した。反応混合物を水で稀釈し、塩化メチレン(2×20ml)で抽出した 。一つに合わせた有機抽出物をブラインの飽和溶液で洗浄し、脱水し(Na2S O4)、蒸発させた。溶離剤として10%アセトン/塩化メチレンを用いるフラ ッシュシリカゲルクロマトグラフィー により所望生成物を精製して標記化合物を得た。 FAB質量スペクトル: m/z 306(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.88(s,3H)、0.9 5(s,3H)、2.90(s,3H)、3.00(dd,1H)、4.39( m,1H)。実施例35 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−メトキシ−5α−アンドロスタン (54) 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−ヒドロキシ−5α−アンドロス タン(35mg; 0.115mmol)をジメチルスルホキシド(1.0ml )に溶解させた溶液に粉末状水酸化カリウム(32mg; 0.575mmol )を添加した。窒素雰囲気下に室温で15分間攪拌後、ヨードメタン(36μl ; 0.575mmol)を添加し、更に4時間攪拌を継続した。混合物をジエ チルエーテル(30ml)で稀釈し、これを水、ブラインの飽和溶液で洗浄し、 脱水し(Na2SO4)、蒸発させた。溶離剤として10%アセトン/塩化メチレ ンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより所望生成物 を精製して標記化合物を得た。 質量スペクトル: m/z 391(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.88(s,6H)、2.9 0(s,3H)、3.00(dd,1H)、3.21(s,3H)、3.83( m,1H)。実施例36 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−アリルオキシ−5α−アンドロス タン(55) 実施例35と同様にして、ただしヨードメタンの替わりに臭化アリルを用いて 標記化合物を製造した。 質量スペクトル: m/z 345(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.88(s,3H)、0.9 0(s,3H)、2.90(s,3H)、3.00(dd,1H)、3.90( m,2H)、3.99(m,1H)、5.11〜5.27(m,2H)、5.8 3〜5.93(m,1H)。実施例37 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(n−プロピルオキシ)−5α− アンドロスタン(56) 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−アリルオ キシ−5α−アンドロスタンを酢酸エチル(0.85ml)に溶解させた溶液を 室温で30分間、酸化白金(4mg)の存在下に大気圧において水素化した。触 媒を、Millex−HV 0.45μm Filter Unitでの濾過に より除去した。溶離剤として10%アセトン/塩化メチレンを用いるフラッシュ シリカゲルクロマトグラフィーによる精製を行なって標記化合物を得た。 質量スペクトル: m/z 348(M+1)。 400MHz NMR(CDCl3)δ: 0.88(s,3H)、0.89( s,3H)、2.90(s,3H)、3.00(dd,1H)、3.28(t, 2H)、3.92(m,1H)。実施例38 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(アセトアミド)−5α−アンド ロスタン(57) ステップ13−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β −(アミノ)−5α−アンドロスタン(C) 4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタン−3−オン−16−オキシム( 150mg; 0.471mmol)をエタノール(15ml)−酢酸(7ml )に溶解さ せた溶液を室温で一晩、酸化白金(50mg)の存在下に大気圧において水素化 した。触媒を、Millex−HV0.45μm Filter Unitでの 濾過により除去し、濾液を蒸発させた。残留物を塩化メチレン(50ml)に溶 解させ、溶液を炭酸水素ナトリウムの飽和溶液、ブラインの飽和溶液で洗浄し、 脱水し(Na2SO4)、かつ蒸発させて所望のアミンを得た。ステップ23−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β −(アセトアミド)−5α−アンドロスタン (57) ステップ1で得られたアミン(56mg; 0.184mmol)を塩化メチ レン(1.0ml)に溶解させ、これを室温で2時間、ピリジン(0.6ml) 、4−ジメチルアミノピリジン(5mg)及び無水酢酸(0.3ml)で処理し た。混合物を塩化メチレン(50ml)で稀釈し、溶液を水、1N塩酸、炭酸水 素ナトリウムの飽和水溶液、ブラインの飽和水溶液で洗浄し、脱水し(Na2S O4)、蒸発させた。生成物を、溶離剤として2%メタノール/塩化メチレンを 用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して標記化合物を得 た。 質量スペクトル: m/z 346(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.82(s,3H)、0.8 7(s,3H)、1.93(s,3H)、2.90(s,3H)、3.00(d d,1H)、4.28(m,1H)、5.54(d,1H)。実施例39 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(ベンズアミド)−5α−アンド ロスタン(58) 実施例38と同様にして、ただし無水酢酸の替わりに塩化ベンゾイルを用いて 標記化合物を製造した。 質量スペクトル: m/z 408(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.89(s,3H)、0.9 0(s,3H)、2.90(s,3H)、3.01(dd,1H)、4.48( m,1H)、6.12(d,1H)。実施例40 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(ベンジルアミノカルボニルオキ シ)−5α−アンドロスタン(59) 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−ヒドロキシ−5α−アンドロス タン(40mg; 0.131mm ol)を塩化メチレン(2ml)に溶解させた溶液にトリエチルアミン(67μ l; 0.481mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(2mg)及びイソ シアン酸ベンジル(50μl; 0.405mmol)を添加した。反応混合物 を室温で48時間攪拌し、蒸発させ、その後溶離剤として15%アセトン/塩化 メチレンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーに掛けて標記化合物 を得た。 FAB質量スペクトル: m/z 439(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.87(s,6H)、2.9 0(s,3H)、3.00(dd,1H)、4.33(m,2H)、4.90( m,1H)、5.11(m,1H)。実施例41 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16α−ヒドロキシ−5α−アンドロスタ ン(60) ステップ13−オキソ−4−アザ−4−メチル−16α −(4−ニトロベンゾイルオキシ)−5α− アンドロスタン(D) 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−ヒドロキ シ−5α−アンドロスタン(34mg; 0.111mmol)を乾燥ベンゼン (1.5ml)に溶解させた溶液にトリフェニルホスフィン(35mg; 0. 134mmol)、4−ニトロ安息香酸(22mg; 0.134mmol)及 びジエチルアゾジカルボキシレート(21μl;0.134mmol)を添加し た。反応混合物を窒素雰囲気下に80℃(油浴温度)で1時間加熱した。減圧下 での蒸発によりベンゼンを除去後、粗生成混合物を、溶離剤として2%メタノー ル/塩化メチレンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーに掛け、そ れによって幾分かのトリフェニルホスフィンで汚染された所望生成物(97mg )を得、これをステップ2に述べるように鹸化した。ステップ23−オキソ−4−アザ−4−メチル−16α −ヒドロキシ−5α−アンドロスタン(6 0) ステップ1で得られた粗生成物(97mg)をエタノール(0.5ml)中に 懸濁させ、これを0.4N水酸化ナトリウム(0.36ml; 0.144mm ol)で処理した。室温で90分間攪拌後、反応混合物を数滴の氷酢酸で中和し 、酢酸エチル(2×20ml)で抽出し、水(2 0ml)、ブラインの飽和溶液で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、蒸発させ た。溶離剤として20%アセトン/塩化メチレンを用いるフラッシュシリカゲル クロマトグラフィーによって純粋な標記化合物を得た。 質量スペクトル: m/z 305(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.70(s,3H)、0.8 5(s,3H)、2.90(s,3H)、3.02(dd,1H)、4.47( m,1H)。実施例42 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16α−メトキシ−5α−アンドロスタン (61) 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16α−ヒドロキシ−5α−アンドロス タン(20mg; 0.065mmol)をジメチルスルホキシド(0.6ml )に溶解させた溶液に粉末状水酸化カリウム(18mg; 0.325mmol )を添加した。窒素雰囲気下に室温で15分間攪拌後、ヨードメタン(20μl ; 0.325mmol)を添加し、攪拌を室温で一晩継続した。混合物をジエ チルエーテル(25ml)で稀釈し、これを水(2×10m l)で洗浄し、脱水し(Na2SO4)、蒸発させた。溶離剤として10%アセト ン/塩化メチレンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより所望 生成物を精製して標記化合物を得た。 質量スペクトル: m/z 319(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.70(s,3H)、0.8 7(s,3H)、2.90(s,3H)、3.01(dd,1H)、3.22s ,3H)、3.92(m,1H)。実施例43 4−アザ−4,7β−ジメチル−5α−アンドロスタン−3,16−ジオン(6 2) ステップ14−アザ−4,7β−ジメチル−5α−アン ドロスタン−3,17−ジオン−16−オキ シム 窒素ガス流下に丸底フラスコに入れた2−メチル−2−プロパノール(28m l)にカリウムt−ブトキシド(1.35g; 12.1mmol)を添加した 。完全に溶解後、4−アザ−4,7β−ジメチル−5α−アンドロスタン−3, 17−ジオン(1.92g; 6.0mmol)を添 加し、攪拌を1時間継続して金色の溶液を得た。反応混合物に亜硝酸イソアミル (1.63ml; 12.1mmol)を攪拌下に滴下し加え、攪拌を室温で一 晩継続して濃い橙色の溶液を得た。次に、混合物を等量の水で稀釈し、2N塩酸 でpH2以下に酸性化し、ジエチルエーテル(3×50ml)で抽出した。一つ に合わせたエーテル抽出物をブラインの飽和溶液で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリ ウム)、蒸発させた。粗生成物を、溶離剤として5%メタノール/塩化メチレン を用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーに掛けて標記化合物を得た。ステップ24−アザ−4,7β−ジメチル−5α−アン ドロスタン−3−オン−16−オキシム 4−アザ−4,7β−ジメチル−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン− 16−オキシム(2.7g; 7.79mmol)をエチレングリコール(30 ml)に加えた混合物に98%ヒドラジン(0.27ml; 8.57mmol )及び粉末状水酸化カリウム(2.62g; 46.8mmol)を添加した。 混合物を140℃で3時間加熱し、冷却し、水(100ml)で稀釈し、かつ濃 塩酸で中和して黄褐色の沈澱物を得、これを濾別し、乾燥した (1.7g)。この物質を、溶離剤として初めに2%メタノール/塩化メチレン 、後に5%メタノール/塩化メチレンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグ ラフィーに掛けて純粋な標記化合物を得た。ステップ34−アザ−4,7β−ジメチル−5α−アン ドロスタン−3,16−ジオン(62) 4−アザ−4,7β−ジメチル−5α−アンドロスタン−3−オン−16−オ キシム(0.55g; 1.65mmol)を60%酢酸(20ml)に加えた 混合物を還流温度で48時間加熱した。冷却した混合物を水(25ml)で稀釈 し、塩化メチレン(3×50ml)で抽出した。一つに合わせた抽出物を炭酸水 素ナトリウムの飽和溶液で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、蒸発させた。2 %メタノール/塩化メチレンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー によって純粋な標記化合物を得た。 質量スペクトル: m/z 317(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.88(s,3H)、0.8 9(s,3H)、1.00(d,3H)、2.90(s,3H)、3.07(d d,1H)。実施例44 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−ヒドロキシ−5α−アン ドロスタン(63) 4−アザ−4,7β−ジメチル−5α−アンドロスタン−3,16−ジオン( 390mg; 1.23mmol)をメタノール(8ml)に溶解させた溶液を 氷浴中で冷却し、ホウ水素化ナトリウム(140mg; 3.68mmol)で 30分間処理した。反応混合物を水で稀釈し、塩化メチレン(3×50ml)で 抽出した。一つに合わせた有機抽出物をブラインの飽和溶液で洗浄し、脱水し( Na2SO4)、蒸発させた。溶離剤として初めに10%アセトン/塩化メチレン 、後に20%アセトン/塩化メチレンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグ ラフィーにより所望生成物を精製して標記化合物を得た。 質量スペクトル: m/z 391(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.83(s,3H)、0.9 6(s,3H)、1.03(d,3H)、2.90(s,3H)、3.00(d d,1H)、4.36(m,1H)。実施例45 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−メトキシ−5α−アンド ロスタン(64) 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−ヒドロキシ−5α−ア ンドロスタン(20mg; 0.063mmol)をジメチルスルホキシド(0 .5ml)に溶解させた溶液に粉末状水酸化カリウム(18mg; 0.313 mmol)を添加した。窒素雰囲気下に室温で15分間攪拌後、ヨードメタン( 20μl; 0.313mmol)を添加し、攪拌を室温で一晩継続した。混合 物をジエチルエーテル(25ml)で稀釈し、これを水、ブラインの飽和溶液で 洗浄し、脱水し(Na2SO4)、蒸発させた。溶離剤として1.5%メタノール /塩化メチレンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより所望生 成物を精製して標記化合物を得た。 質量スペクトル: m/z 334(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.83(s,3H)、0.8 9(s,3H)、1.03(d,3H)、2.90(s,3H)、3.00(d d,1H)、3.24(s,3H)、3.80(m,1H)。実施例46 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−エチルオキシ−5α−ア ンドロスタン(65) この化合物は実施例45と同様にして、ただしヨードメタンの替わりにヨード エタンを用い、かつジメチルスルホキシド中で水酸化カリウムを用いる替わりに N,N−ジメチルホルムアミド中で水素化カリウムを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 347(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.83(s,3H)、0.9 0(s,3H)、1.03(d,3H)、1.18(t,3H)、2.90(s ,3H)、3.00(dd,1H)、3.39(m,2H)、4.40(m,1 H)。実施例47 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−アリルオキシ−5α−ア ンドロスタン(66) この化合物は実施例45と同様にして、ただしヨードメタンの替わりに臭化ア リルを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 359(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.83(s,3H)、0.9 1(s,3H)、1.04(d,3H)、2.90(s,3H)、3.00(d d,1H)、3.90(m,2H)、3.96(m,1H)、5.11〜 5.29(m,2H)、5.85〜5.93(m,1H)。実施例48 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−ベンジルオキシ−5α− アンドロスタン(67) この化合物は実施例46と同様にして、ただしヨードエタンの替わりに臭化ベ ンジルを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 409(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 5(s,3H)、1.04(d,3H)、2.90(s,3H)、3.00(d d,1H)、4.01(m,1H)、4.43(q,2H)、7.31(m,5 H)。実施例49 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3,3−ジメチルアリ ルオキシ)−5α−アンドロスタン(68) この化合物は実施例45と同様にして、ただしヨードメタンの替わりに3,3 −ジメチルアリルブロミドを用いて製造した。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.82(s,3H)、0. 90(s,3H)、1.02(d,3H)、1.67(s,3H)、1.71( s,3H)、2.90(s,3H)、3.00(dd,1H)、3.93(m, 1H)、5.31(m,1H)。実施例50 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(n−プロピルオキシ) −5α−アンドロスタン(69) 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−アリルオキシ−5α− アンドロスタン(13.0mg;0.036mmol)を酢酸エチル(0.5m l)に溶解させた溶液を室温で30分間、酸化白金(4mg)の存在下に大気圧 において水素化した。触媒を、Millex−HV 0.45μm Filte r Unitでの濾過により除去した。溶離剤として1%メタノール/塩化メチ レンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーでの精製を行ない、標記 化合物を得た。 質量スペクトル: m/z 361(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.82(s,3H)、0.8 9(s,3H)、0.89(t,3H)、1.05(d,3H)、2.90(s ,3H)、3.00(dd,1H)、3.29(t,2H)、3.89(m,1 H)。実施例51 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−メチル−1−ブチ ルオキシ)−5α−アンドロスタン(70) 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3,3−ジメチルア リルオキシ)−5α−アンドロスタン(12mg)を酢酸エチル(0.5ml) に溶解させた溶液を室温で30分間、10%パラジウム−炭(3mg)の存在下 に大気圧において水素化した。触媒を、Millex−HV 0.45μm F ilter Unitでの濾過により除去した。溶離剤として2%メタノール/ 塩化メチレンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーでの精製を行な い、標記化合物を得た。 質量スペクトル: m/z 389(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.82(s,3H)、0.8 8(s,3H)、1.03(d,3H)、2.90(s,3H)、3.00(d d,1H)、3.33(m,2H)、3.88(m,1H)。実施例52 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β− (t−ブトキシ)−5α−アンドロスタン(71) 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−ヒドロキシ−5α−ア ンドロスタン(20mg; 0.063mmol)を塩化メチレン(0.5ml )に溶解させた溶液を氷浴中で冷却し、これにt−ブチルトリクロロアセトイミ デート(23μl; 0.126mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸 (0.56μl; 0.0063mmol)を添加した。反応混合物の温度を室 温にまで上昇させ、1時間後に追加量のt−ブチルトリクロロアセトイミデート (23μl)及びトリフルオロメタンスルホン酸(0.56μl)を添加した。 1時間後、上記各試薬の3回目の添加を行ない、反応混合物を室温で5時間攪拌 した。混合物をジエチルエーテル(50ml)で稀釈し、1N水酸化ナトリウム 水溶液(10ml)、1N塩酸(10ml)、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液で 洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、蒸発させた。粗生成物を、溶離剤として1 0%アセトン/塩化メチレンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー により精製して標記化合物得た。 質量スペクトル: m/z 375(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.82(s,3H)、0.9 0(s,3H)、1.03(d,3H)、1.11(s,9H)、2.90(s ,3H)、3.00(dd,1H)、4.00(m,1H)。実施例53 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−シアノフェノキシ )−5α−アンドロスタン(72) 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−ヒドロキシ−5α−ア ンドロスタン(20mg; 0.063mmol)をN,N−ジメチルホルムア ミド(0.5ml)に溶解させた溶液に粉末状水素化カリウム(35重量%; 15mg; 0.126mmol)を添加した。窒素雰囲気下に室温で15分間 攪拌後、4−フルオロベンゾニトリル(38mg; 0.315mmol)を添 加し、攪拌を室温で2時間継続した。混合物を塩化メチレン(25ml)で稀釈 し、氷水中で反応を停止させた。水性層を塩化メチレン(3×25ml)で抽出 し、一つに合わせた有機層をブラインの飽和溶液で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリ ウム)、蒸発させた。溶離剤として初めに1.5%メタ ノール/塩化メチレン、後に2%メタノール/塩化メチレンを用いるフラッシュ シリカゲルクロマトグラフィーにより所望生成物を精製して標記化合物を得た。 質量スペクトル: m/z 420(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.86(s,3H)、0.9 2(s,3H)、1.04(d,3H)、2.90(s,3H)、3.02(d d,1H)、4.76(m,1H)、6.87(m,2H)、7.53(m,2 H)。実施例54 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−トリフルオロメチ ルフェノキシ)−5α−アンドロスタン(73) この化合物は実施例53と同様にして、ただし4−フルオロベンゾニトリルの 替わりに4−フルオロベンゾトリフルオリドを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 463(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 3(s,3H)、1.04(d,3H)、2.90(s,3H)、3.02(d d,1H)、4.76(m,1H)、6.88(d,2H)、7.50(d,2 H)。実施例55 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン(74) この化合物は実施例53と同様にして、ただし4−フルオロベンゾニトリルの 替わりに1−クロロ−4−フルオロベンゼンを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 430(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 3(s,3H)、1.03(d,3H)、2.90(s,3H)、3.02(d d,1H)、5.28(m,1H)、6.74(d,2H)、7.19(d,2 H)。実施例56 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−フルオロフェノキ シ)−5α−アンドロスタン(75) この化合物は実施例53と同様にして、ただし4−フルオロベンゾニトリルの 替わりに1,4−ジフルオロベンゼンを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 414(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 4(s,3H)、1.04(d,3H)、2.91(s,3H)、3.02(d d,1H)、4.65(m,1H)、6.75(m,2H)、6.92(m,2 H)。実施例57 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16α−ヒドロキシ−5α−アン ドロスタン ステップ13−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル −16α−(4−ニトロベンゾイルオキシ) −5α−アンドロスタン(F) 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−ヒドロキシ−5α−ア ンドロスタン(178mg; 0.560mmol)を乾燥ベンゼン(10ml )に溶解させた溶液にトリフェニルホスフィン(294mg; 1.12mmo l)、4−ニトロ安息香酸(187mg; 1.12mmol)及びジエチルア ゾジカルボキシレート(176μl; 1.12mmol)を添加した。反応混 合物を窒素雰囲気下に80℃(油浴温度)で1時間加熱した。減圧下での蒸発に よりベンゼンを除去後、粗生成混合物を、 溶離剤として2%メタノール/塩化メチレンを用いるフラッシュシリカゲルクロ マトグラフィーに掛け、それによって幾分かのトリフェニルホスフィンで汚染さ れた所望生成物(404mg)を得、これをステップ2に述べるように鹸化した 。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.80(s,3H)、0.8 8(s,3H)、1.03(d,3H)、2.90(s,3H)、3.05(d d,1H)、5.48(m,1H)。ステップ23−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル −16α−ヒドロキシ−5α−アンドロスタ ン(76) ステップ1で得られた粗生成物(404mg)をエタノール(5ml)中に懸 濁させ、これを0.4N水酸化ナトリウム(1.82ml; 0.728mmo l)で処理した。室温で90分間攪拌後、反応混合物を数滴の氷酢酸で中和し、 酢酸エチル(100ml)で抽出し、水(2×25ml)、ブラインの飽和溶液 で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、蒸発させた。溶離剤として20%アセト ン/塩化メチレンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグ ラフィーによって純粋な標記化合物を得た。 質量スペクトル: m/z 319(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.71(s,3H)、0.8 2(s,3H)、1.02(d,3H)、2.90(s,3H)、3.03(d d,1H)、4.42(m,1H)。実施例58 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16α−(n−プロピルオキシ) −5α−アンドロスタン(77) 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16α−ヒドロキシ−5α−ア ンドロスタン(20mg; 0.063mmol)をN,N−ジメチルホルムア ミド(0.65ml)に溶解させた溶液に水素化カリウム(35重量%; 15 mg; 0.126mmol)を添加した。窒素雰囲気下に室温で15分間攪拌 後、臭化アリル(27μl; 0.315mmol)を添加し、攪拌を2時間継 続した。追加量の水素化カリウム(15mg)及び臭化アリル(27μl)を添 加し、攪拌を一晩継続した。混合物をジエチルエーテル(50ml)及び水(1 0ml)で稀釈した。有機層を1N塩酸(10ml)、水(10ml)、 ブラインの飽和溶液で洗浄し、脱水し(Na2SO4)、蒸発させた。溶離剤とし て2%メタノール/塩化メチレンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフ ィーによって所望生成物を精製した。この物質を2時間、10%パラジウム−炭 の存在下に酢酸エチル(0.5ml)中で水素化した。触媒を、Millex− HV 0.45μm Filter Unitでの濾過によって除去した。溶離 剤として10%イソプロパノール/ヘキサンを用いるフラッシュシリカゲルクロ マトグラフィーによる精製を行なって標記化合物を得た。 質量スペクトル: m/z 361(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.76(s,3H)、0.8 2(s,3H)、0.90(t,3H)、1.02(d,3H)、2.90(s ,3H)、3.02(dd,1H)、3.29(t,2H)、3.98(m,1 H)。実施例59 3−オキソ−4−アザ−4,16α−ジメチル−16β−ヒドロキシ−5α−ア ンドロスタン(78) −40℃に冷却した4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタン−3,16 −ジオン(50mg; 0.165 mmol)の溶液に臭化メチルマグネシウム(3.0Mジエチルエーテル溶液; 275μl; 0.825mmol)を攪拌下に滴下し加えた。反応混合物の 温度を室温まで上昇させ、これを窒素雰囲気下に2時間攪拌した。反応混合物を 塩化アンモニウムの飽和溶液(25ml)で反応停止させ、塩化メチレン(2× 50ml)で抽出した。一つに合わせた有機抽出物をブラインの飽和溶液で洗浄 し、脱水し(硫酸ナトリウム)、蒸発させた。溶離剤として2%メタノール/塩 化メチレンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって純粋な所 望生成物を得た。 質量スペクトル: m/z 319(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.88(s,3H)、0.9 8(s,3H)、1.31(s,3H)、2.90(s,3H)、3.00(d d,1H)。実施例60 3−オキソ−4−アザ−4,7β,16α−トリメチル−16β−ヒドロキシ− 5α−アンドロスタン(79) この化合物は実施例59と同様にして、ただし出発物質として4−アザ−4− メチル−5α−アンドロスタン−3, 16−ジオンの替わりに4−アザ−4,7β−ジメチル−5α−アンドロスタン −3,16−ジオンを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 333(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.82(s,3H)、0.9 8(s,3H)、1.01(d,3H)、1.30(s,3H)、2.90(s ,3H)、3.00(dd,1H)。実施例61 3−オキソ−4−アザ−4,16α−ジメチル−16β−メトキシ−5α−アン ドロスタン(80) 3−オキソ−4−アザ−4,16α−ジメチル−16β−ヒドロキシ−5α− アンドロスタン(31mg; 0.097mmol)をN,N−ジメチルホルム アミド(0.5ml)に溶解させた溶液に水素化カリウム(35重量%; 23 mg; 0.194mmol)を添加した。室温で15分間攪拌後、ヨードメタ ン(32μl; 0.485mmol)を添加し、攪拌を室温で一晩継続した。 反応混合物をジエチルエーテルで稀釈し、2N塩酸(10ml)、水(10ml )、ブラインの飽和溶液で洗浄し、 脱水し(硫酸ナトリウム)、蒸発させた。溶離剤として2%メタノール/塩化メ チレンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって純粋な所望生 成物を得た。 質量スペクトル: m/z 333(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.88(s,3H)、0.9 0(s,3H)、1.22(s,3H)、2.90(s,3H)、3.00(d d,1H)、3.17(s,3H)。実施例62 3−オキソ−4−アザ−4,7β,16α−トリメチル−16β−メトキシ−5 α−アンドロスタン(81) この化合物は実施例61と同様にして、ただし出発物質として3−オキソ−4 −アザ−4,16α−ジメチル−16β−ヒドロキシ−5α−アンドロスタンの 替わりに3−オキソ−4−アザ−4,7β,16α−トリメチル−16β−ヒド ロキシ−5α−アンドロスタンを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 347(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.82(s,3H)、0.9 0(s,3H)、1.02(d,3H)、1.22(s,3H)、2.90(s ,3H)、3.00(dd,1H)、3.18(s,3H)。実施例63 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−メタンチオ−5α−アン ドロスタン(82) ステップ13−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル −16β−(アセチルチオ)−5α−アンド ロスタン(G) 窒素雰囲気下に25ml容の丸底フラスコに乾燥テトラヒドロフラン(4ml )及びトリフェニルホスフィン(177mg; 0.676mmol)を入れた 。フラスコを氷浴中で冷却し、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(133 μl; 0.676mmol)を添加し、混合物を0℃で30分間攪拌した。反 応混合物に、3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16α−ヒドロキシ −5α−アンドロスタン(108mg; 0.338mmol)及びチオール酢 酸(49μl; 0.676mmol)をテトラヒドロフラン(2.0ml)に 加えた溶液を添加した。反応混合物を0℃で1時間攪拌し、その後室温で更に1 時間攪拌した。混合物を蒸発させ、溶離剤として10%アセトン/塩化メチレン を用いるシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーに掛けて、幾分かのト リ フェニルホスフィンで汚染された所望生成物を得た。この混合物を、更に精製す ることなくステップ2で用いた。 400MHz 1HNMR(CDCl3)δ: 0.80(s,3H)、0.82 (s,3H)、1.00(d,3H)、2.28(s,3H)、2.90(s, 3H)、3.00(dd,1H)、3.80(m,1H)。ステップ23−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル −16β−(メルカプト)−5α−アンドロ スタン(H) 窒素雰囲気下に、ステップ1で得られた生成混合物(208mg)をエタノー ル(4.0ml)に溶解させた溶液に0.4N水酸化ナトリウム(1.8ml; 0.716mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間攪拌し、数滴の 酢酸で中和し、酢酸エチル(100ml)で稀釈し、水(2×10ml)、ブラ インの飽和溶液で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、蒸発させた。溶離剤とし て20%アセトン/ヘキサンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー によって純粋な16−メルカプタンを得た。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.82(s,3H)、0.9 3(s,3H)、1.02(d,3H)、2.90(s,3H)、3.00 (dd,1H)、3.28(m,1H)。ステップ33−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル −16β−メタンチオ−5α−アンドロスタ ン(82) 窒素雰囲気下に、3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(メ ルカプト)−5α−アンドロスタン(18mg; 0.054mmol)を乾燥 テトラヒドロフラン(0.5ml)に溶解させた溶液に水素化ナトリウム(鉱油 中に80%分散; 3.2mg; 0.108mmol)を添加した。室温で1 5分間攪拌後、ヨードメタン(17μl; 0.270mmol)を添加し、攪 拌を室温で3時間継続した。反応混合物を塩化メチレン(50ml)で稀釈し、 水(10ml)、ブラインの飽和溶液で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリウム)、蒸 発させた。溶離剤として10%イソプロパノール/ヘキサンを用いるフラッシュ シリカゲルクロマトグラフィーによって純粋な所望生成物を得た。 質量スペクトル: m/z 349(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.82(s,3H)、0.9 1(s,3H)、1.04(d,3H)、2.10(s,3H)、2.90 (s,3H)、3.01(dd,1H)、3.08(m,1H)。実施例64 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−エタンチオ−5α−アン ドロスタン(83) この化合物は実施例53と同様にして、ただしステップ3のヨードメタンの替 わりにヨードエタンを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 363(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.82(s,3H)、0.9 1(s,3H)、1.03(d,3H)、1.24(t,3H)、2.57(q ,2H)、2.90(s,3H)、3.00(dd,1H)、3.18(m,1 H)。実施例65 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(1−プロパンチオ)− 5α−アンドロスタン(84) この化合物は実施例53と同様にして、ただしステップ3のヨードメタンの替 わりに1−ヨードプロパンを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 377(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.82(s,3H)、0.9 0(s,3H)、0.98(t,3H)、1.03(d,3H)、2.51(t ,2H)、2.90(s,3H)、3.01(dd,1H)、3.13(m,1 H)。実施例66 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−エタンスルホニル−5α −アンドロスタン(85) 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−エタンチオ−5α−ア ンドロスタン(17mg; 0.047mmol)をメタノール(1.0ml) に溶解させた溶液に、一過硫酸塩化合物であるOXONE(19mg)を水(1 ml)に溶解させた溶液を添加した。室温で2時間攪拌後、水(0.5ml)に 加えた追加量のOXONE(19mg)を添加し、攪拌を10分間継続した。反 応混合物を水(25ml)で稀釈し、塩化メチレン(3×50ml)で抽出した 。一つに合わせた有機抽出物をブラインの飽和溶液で洗浄し、脱水し(硫酸ナト リウム)、蒸発させた。溶離剤として2%メタノール/塩化メチレンを用いるフ ラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって純粋な所望生成物を得た。 質量スペクトル: m/z 395(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 2(s,3H)、1.03(d,3H)、1.39(t,3H)、2.91(s ,3H)、2.99(q,2H)、3.00(dd,1H)、3.41(m,1 H)。実施例67 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−フルオロ−5α−アンド ロスタン 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16α−ヒドロキシ−5α−ア ンドロスタン(18mg; 0.056mmol)を室温において塩化メチレン (0.5ml)に溶解させた溶液にジエチルアミノ硫黄三フッ化物(19μl; 0.144mmol)を添加した。室温で1時間攪拌後、反応混合物を塩化メ チレン(25ml)で稀釈し、水(25ml)、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液 (10ml)、ブラインの飽和溶液(10ml)で洗浄し、脱水し(硫酸ナトリ ウム)、蒸発させた。溶離剤として10%アセトン/塩化メチレンを用いるフラ ッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより生成物を精製して標記化合物を得た 。 質量スペクトル: m/z 321(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.87(s,3H)、0.9 2(s,3H)、1.04(d,3H)、2.90(s,3H)、3.01(d d,1H)、5.12(dm,1H)。実施例68 4−アザ−4,7β−ジメチル−5α−アンドロスタン−3,17−ジオン(上 記図式5の化合物E)の製造 ステップ13−アセトキシ−アンドロスト−5−エン− 17−オールの合成 100mg(0.303mmol)の3−アセトキシ−アンドロスト−5−エ ン−17−オンを−10℃において3mlのEtOHに溶解させた溶液に、22 .9mg(0.606mmol)のホウ水素化ナトリウムを攪拌下に添加した。 反応混合物を1時間半攪拌してから10mlの水で稀釈し、エタノール溶媒を真 空下に除去し、残留物を酢酸エチルで抽出した。有機層をNa2CO3水溶液、ブ ラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、かつ濃縮すると粗な標記化合物が残 留物として残った。陽子NMRで所定の構造を確認した。ステップ23−アセトキシ−アンドロスト−5−エン− 17−オール、17−t−ブチル−ジメチル シリルエーテルの合成 前の合成で得られたアンドロスタン−17−オール4.5g(13.55mm ol)を23℃において50mlのジメチルホルムアミドに溶解させた溶液に、 2.76g(40.65mmol)のイミダゾール、続いて3.063g(20 .32mmol)のt−ブチルジメチルシリルクロリドを添加した。反応混合物 を攪拌すると、固体が沈澱し始めた。20mlのDMFを追加で添加し、混合物 を更に一晩攪拌した。混合物を11の水中へ注ぎ、固体を濾別して水で洗浄した 。固体を酢酸エチルに溶解させ、有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで 脱水し、かつ濃縮して標記化合物のシリル保護17−オールを得た。陽子NMR で所定の構造を確認した。ステップ37−オン−17β−オール、17−t−ブチ ルジメチルシリルエーテル 前の合成で得られたTBMS保護17−オール5.6g(12.55mmol )を23℃において100mlのアセトニトリルに溶解させた溶液に、3.95 8g(43. 92mol)の90% t−ブチル過酸化水素及び138mgのクロムヘキサカ ルボニルを添加した。反応混合物を窒素下に24時間還流させ、その後11の水 中へ注ぎ、固体を濾別し、残留物を500mlの水で洗浄してから350mlの 塩化メチレンに溶解させた。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水 し、かつ濃縮して粗な物質を得た。薄層クロマトグラフィー(シリカゲル上で3 :1のヘキサン/酢酸エチルで溶離)によって出発物質の存在が示された。固体 を、7%酢酸エチル/ヘキサンで溶離するシリカゲル上でのカラムクロマトグラ フィーにより精製して標記化合物を得た。陽子NMRで所定の構造を確認した。ステップ43,7−ジヒドロキシ−7−メチル−アンド ロスト−5−エン−17β−オール、17− t−ブチルジメチルシリルエーテルの合成 前の合成で得られた生成物440mg(0.956mmol)を0℃において 乾燥テトラヒドロフランに溶解させた溶液に塩化メチルマグネシウムを、5〜1 0分掛けて滴下し加えた。次に、反応混合物を室温で24時間攪拌し、その後塩 化アンモニウムの飽和水溶液中へ注いだ。THF 溶媒を真空下に除去し、水性相を酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗 浄し、脱水し、かつ濃縮して粗生成物を得た。陽子NMRで標記化合物の所定の 構造を確認し、得られた標記化合物を更に精製することなく次のステップで用い た。ステップ57−メチル−アンドロスト−4,6−ジエン −3−オン−17β−オール、17−t−ブ チルジメチルシリルエーテルの合成 3.5g(7.142mmol)の上記グリニャール生成物を50mlのトル エン/50mlのシクロヘキサノンに溶解させ、20mlの溶媒を真空下に蒸留 によって除去した。これに4.54gのアルミニウムイソプロポキシドを添加し 、反応混合物を15時間還流させた。混合物を冷却し、酢酸エチルで稀釈し、酒 石酸カリウムナトリウム、ブラインで洗浄し、有機層を真空下に濃縮し、残留物 を水蒸気蒸留した。残留物を酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄し、脱水し、 かつ5% EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲル上でのカラムクロマトグ ラフィーにより精製して標記化合物を得た。ステップ67β−メチル−アンドロスト−5−エン−3 −オン−17β−オール、t−ブチルジメチ ルシリルエーテルの合成 前の合成で得られた生成物370mgを5.5mlのアンモニア、1mlのT HF、1mlのトルエンに溶解させた溶液に50mgの小片状金属リチウムを添 加した。青色の溶液を2時間攪拌後、1,2−ジブロモエタンを2mlのTHF に溶解させた溶液を添加した。溶液を−78℃で10分間攪拌後、250mgの 塩化アンモニウムを添加し、混合物を10分間攪拌した。過剰なアンモニアを窒 素流下に蒸発させて除去した。反応混合物をブラインで稀釈し、酢酸エチルで抽 出した。有機層をブラインで洗浄し、脱水し、かつ濃縮して粗な物質を得、これ をそのまま次の合成に用いた。ステップ77β−メチル−アンドロスト−4−エン−3 −オン−17β−オール、t−ブチルジメチ ルシリルエーテルの合成 前の合成で得られた生成物432mgを4mlのTHFに溶解させた溶液に1 50μlのDBU(1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン )を、窒素下に攪拌しつつ添加した。混合物を1.5時間還流させ、そ の後冷却し、NH4Cl溶液で稀釈した。溶媒のTHFを真空下に除去し、残留 物を酢酸エチルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、脱水し、かつ減圧下に 濃縮して粗な物質を得た。溶離剤として10% EtOAc/ヘキサンを用いる シリカゲル上でのクロマトグラフィーによって標記化合物を精製した。ステップ817β−(t−ブチルジメチルシリルオキ シ)−7β−メチル−5−オキソ−A−ノル −3,5−セコアンドロスタン−3−酸の合 前の合成で得られた生成物884mgを80℃において15mlのt−ブチル アルコールに溶解させた溶液に、1.5mlの水に加えた248mgの炭酸ナト リウムを添加し、続いて2.273gの過ヨウ素酸ナトリウムを16.8mgの 過マンガン酸カリウムと共に8mlの水に加えた混合物を15〜20分掛けて滴 下し加えた。反応混合物を80℃で2時間加熱し、冷却し、濾過し、残留物を水 で洗浄し、その後抽出物を真空下にL−濃縮した。抽出物をHCl水溶液で酸性 化し、酢酸エチルで抽出し、有機層をNaHSO3の水溶液、ブラインで洗浄し 、脱水し、かつ濃縮 して粗なを得た。陽子NMRで所定の構造を確認した。ステップ94,7β−ジメチル−4−アザ−アンドロス ト−5−エン−3−オン−17β−オール、 t−ブチルジメチルシリルエーテルの合成 前の合成で得られた生成物840mgを5mlのエチレングリコールに溶解さ せた溶液に1.5gの酢酸ナトリウム及び737mgのメチルアミン塩酸塩を添 加した。反応混合物を180℃で4時間攪拌後に冷却し、水で稀釈し、酢酸エチ ルで抽出し、脱水し、かつ濃縮して粗な標記化合物を得た。陽子NMRで所定の 構造を確認した。ステップ104,7β−ジメチル−4−アザ−アンドロ スト−5−エン−3−オン−17β−オー ルの合成 前の例で得られた生成物700mgを0℃において20mlのアセトニトリル に溶解させた溶液に500μlのHF水溶液を添加した。反応混合物を1時間攪 拌後、HFを炭酸ナトリウム水溶液で中和し、水で稀釈し、アセトニトリルを真 空下に除去し、残留物を酢酸エチルで抽出した。有機層を脱水し、かつ濃縮して 粗な標記化合物を得、これを、3:1のクロロホルム/アセトンを用いるシリカ ゲル 上での分取クロマトグラフィーによって更に精製した。ステップ114,7β−ジメチル−4−アザ−アンドロ スタン−3−オン−17β−オールの合成 前の合成で得られた生成物350mgを10mlの酢酸に溶解させた溶液に1 00mgの二酸化白金を添加し、得られた混合物を脱気し、これに水素を通気し た。反応混合物を40psigの水素圧下に室温で一晩振盪した。溶液を濾過し 、濃縮した。残留物を酢酸エチルで後処理し、その後有機層を真空下に濃縮し、 酢酸エチルで稀釈し、NaHCO3水溶液、ブラインで洗浄し、脱水し、かつ濃 縮して標記化合物を得た。 質量スペクトル: 320(M+1)。ステップ124−アザ−4,7β−ジメチル−5α−ア ンドロスタン−3,17−ジオンの合成 前の合成で得られた生成物1.013g(3.176mmol)を6mlの塩 化メチレンと共に、乾燥したフラスコに入れた。1.6gの粉末状4Åモレキュ ラーシーブ及び0.558g(4.76mmol)のN−メチル−モル ホリン−N−オキシド(NMO)、次いで55mg(0.159mmol)の過 ルテニウム酸テトラプロピル−アンモニウム(TPAP)を添加した。反応混合 物を2時間攪拌し、150mlの酢酸エチルで稀釈し、濾過した。濾液を蒸発乾 固して粗生成物を得、これをEtOAcから再結晶化してm.p.135〜13 8℃の純粋な生成物を得た。 C2031NO2(MW=317.48)の元素分析: 計算値 C 75.67; H 9.84; N 4.41 実測値 C 75.16; H 10.22; N 4.13。 質量スペクトル: 318(M+1)。 以下の実施例(69〜117)の化合物は実施例53と同様にして、ただし4 −フルオロベンゾニトリルの替わりに適当な4−フルオロ誘導体を用いて製造す る。実施例69 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メチルスルホニル フェノキシ)−5α−アンドロスタン 質量スペクトル: m/z 474(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 3(s,3H)、1.04(d,3H)、2.90(s,3H)、3.00 (s,3H)、4.80(dm,1H)、6.92(d,2H)、7.81(d ,2H)。実施例70 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−ピリジルオキシ) −5α−アンドロスタン 質量スペクトル: m/z 397(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 4(s,3H)、1.04(d,3H)、2.91(s,3H)、3.02(d d,1H)、4.75(m,1H)、7.21(m,2H)、8.22(m,2 H)。実施例71 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−フェニルフェノキ シ)−5α−アンドロスタン 質量スペクトル: m/z 472(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 6(s,3H)、1.05(d,3H)、2.91(s,3H)、3.02(d d,1H)、4.76(m,1H)、6.9(d,2H)、7.26(m,1H )、7.43(m,2H)、7.52(m,4H)。実施例72 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン 質量スペクトル: m/z 431(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 3(s,3H)、1.05(d,3H)、2.90(s,3H)、4.68(m ,1H)、6.71(m,1H)、6.80(m,1H)、6.88(m,1H )、7.13(m,1H)。実施例73 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−トリフルオロメト キシフェノキシ)−5α−アンドロスタン 質量スペクトル: m/z 480(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 4(s,3H)、1.04(d,3H)、2.91(s,3H)、3.02(d d,1H)、4.69(m,1H)、6.78(m,2H)、7.09(m,2 H)。実施例74 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(2−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン 質量スペクトル: m/z 431(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 9(s,3H)、1.04(d,3H)、2.91(s,3H)、3.03(d d,1H)、4.80(m,1H)、6.81(m,2H)、7.24(m,1 H)、7.32(m,2H)。実施例75 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(2−ピラジニルオキシ )−5α−アンドロスタン 質量スペクトル: m/z 398(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 5(s,3H)、1.04(d,3H)、2.90(s,3H)、3.02(d d,1H)、5.34(m,1H)、8.04(d,2H)、8.15(1H) 。実施例76 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(2−ピリミジニルオキ シ)−5α−アンドロスタン 質量スペクトル: m/z 398(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 5(s,3H)、1.04(d,3H)、2.90(s,3H)、3.02(d d,1H)、5.35(m,1H)、6.89(m,1H)、8.15(d,2 H)。実施例77 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(1−ピリル)− フェノキシ]−5α−アンドロスタン 質量スペクトル: m/z 461(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 5(s,3H)、1.05(d,3H)、2.91(s,3H)、4.73(m ,1H)、6.30(m,2H)、6.84(m,2H)、6.96(m,2H )、7.25(m,2H)。実施例78 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−シアノフェノキシ )−5α−アンドロスタン 質量スペクトル: m/z 420(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 3(s,3H)、1.04(d,3H)、2.91(s,3H)、3.02(d d,1H)、4.71(m,1H)、7.05(m,2H)、7.22(m,1 H)、7.32(m,1H)。実施例79 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β− (1−ナフチルオキシ)−5α−アンドロスタン 質量スペクトル: m/z 445(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.86(s,3H)、1.0 3(s,3H)、1.07(d,3H)、2.92(s,3H)、3.02(d d,1H)、6.70(d,1H)、7.32(m,2H)、7.44(m,2 H)、7.78(m,1H)、8.24(1H)。実施例80 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−クロロ−4−メチ ルフェノキシ)−5α−アンドロスタン 質量スペクトル: m/z 445(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.84(s,3H)、0.9 2(s,3H)、1.04(d,2H)、2.26(s,3H)、2.92(s ,3H)、4,76(m,1H)、6.62(m,1H)、6.81(m,1H )、7.12(d,1H)。実施例81 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(5−オキサゾリ ル)フェノキシ]−5α−アンドロスタン 質量スペクトル: m/z 463(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 5(s,3H)、1.05(d,3H)、2.91(s,3H)、4,76(m ,1H)、6.86(d,2H)、7.21(s,1H)、7.53(d,2H )、7.84(s,1H)。実施例82 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−ニトロフェノキシ )−5α−アンドロスタン(101) この化合物は実施例53と同様にして、ただし4−フルオロベンゾニトリルの 替わりに1−フルオロ−4−ニトロベンゼンを用いて製造した。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 4(s,3H)、1.05(d,3H)、2.92(s,3H)、3.03(d d,1H)、4,81(q,1H)、6.87(d,2H)、8.17(d,2 H)。実施例83 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−アミノフェノキシ )−5α−アンドロスタン(102) 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−アミノフェノキ シ)−5α−アンドロスタン(163mg; 0.36mmol)を酢酸エチル (8ml)及びメタノール(8ml)に溶解させた溶液に10%Pd−炭(25 mg; 0.23mmol)を添加した。この溶液を水素雰囲気下に室温で4時 間攪拌した。その後、溶液をセライトで濾過し、かつ蒸発させて148mgの標 記化合物を得た。精製は必要なかった。 質量スペクトル: m/z 411(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.84(s,3H)、0.9 4(s,3H)、1.37(d,3H)、2.90(s,3H)、3.03(d d,1H)、4,64(q,1H)、6.70(d,2H)、6.78(d,2 H)。実施例84 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−アセチルアミノフ ェノキシ)−5α−アンドロスタン(103) 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−アミノフェノキ シ)−5α−アンドロスタン(48mg; 0.116mmol)を塩化メチレ ン(1ml) 及びピリジン(0.037ml; 0.46mmol)に溶解させた溶液に無水 酢酸(0.022ml; 0.23mmol)及びDMAP(5mg; 0.0 4mmol)を添加した。反応混合物を窒素雰囲気下に室温で一晩攪拌した。次 に、前記混合物を塩化メチレン(50ml)で稀釈し、水(50ml)及びブラ イン(50ml)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで脱水し、蒸発させた。 得られた粗生成物を、5%メタノール/塩化メチレンを用いる分取TLC(シリ カゲル; 1,000μm)により精製して51mgの標記化合物を得た。 質量スペクトル: m/z 453(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.84(s,3H)、0.9 3(s,3H)、1.04(d,3H)、2.13(s,3H)、2.92(s ,3H)、3.03(dd,1H)、4,68(q,1H)、6.76(d,2 H)、7.11(s,1H)、7.33(d,2H)。実施例85 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−ベンゾイルアミノ フェノキシ)−5α−アンドロスタン(104) この化合物は実施例84と同様にして、ただし無水酢酸 の替わりに塩化ベンゾイル、ピリジンの替わりにトリエチルアミンを用い、かつ DMAPは用いずに製造した。 質量スペクトル: m/z 515(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.84(s,3H)、0.9 4(s,3H)、1.05(d,3H)、2.92(s,3H)、3.04(d d,1H)、4,73(q,1H)、6.82(d,2H)、7.49(m,5 H)、7.72(s,1H)、7.84(d,2H)。実施例86 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メチルスルホンア ミドフェノキシ)−5α−アンドロスタン(105) この化合物は実施例84と同様にして、ただし無水酢酸の替わりに塩化トシル を用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 565(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.84(s,3H)、0.9 3(s,3H)、1.03(d,3H)、2.37(s,3H)、2.92(s ,3H)、3.02(dd,1H)、4,63(q,1H)、6.34(s,1 H)、6.67(d,2H)、6.91(d,2H)、7.19(d,2H)、 7.56(d,2H)。実施例87 3−オキソ−4−アザ−4−(2,4−ジメトキシベンジル)−7β−メチル− 16β−ヒドロキシ−5α−アンドロスタン(106) この化合物は図式5に示した化合物63と同様に製造したが、ただし(図式5 の化合物E)の対応するベンジル類似体は実施例68の類似合成操作によって製 造し、その際ステップ9のメチルアミンは2,4−ジメトキシ−ベンジルアミン に置き換えた。実施例88 3−オキソ−4−アザ−4−(2,4−ジメトキシベンジル)−7β−メチル− 16β−(4−クロロフェノキシ)−5α−アンドロスタン(107) この化合物は実施例55と同様にして、ただし3−オキソ−4−アザ−4,7 β−ジメチル−16β−ヒドロキシ−5α−アンドロスタンの替わりに3−オキ ソ−4−アザ−4−(2,4−ジメトキシベンジル)−7β−メチル−16β− ヒドロキシ−5α−アンドロスタンを用いて製造した。精製せずに次の反応に用 いた。実施例89 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−ク ロロフェノキシ)−5α−アンドロスタン(108) 3−オキソ−4−アザ−4−(2,4−ジメトキシベンジル)−7β−メチル −16β−(4−クロロフェノキシ)−5α−アンドロスタン(130mg; 0.23mmol)を塩化メチレン(1ml)に溶解させた溶液にトリフルオロ 酢酸(1ml)を添加した。反応混合物を室温で一晩攪拌した。次に、溶媒を蒸 発させ、残留物を塩化メチレン中に取った。有機相を重炭酸ナトリウムの飽和溶 液及びブラインで洗浄した。その後、前記有機相を硫酸ナトリウムで脱水し、蒸 発させた。得られた粗な化合物を、20%アセトン/塩化メチレンを用いる分取 TLC(シリカゲル; 1,000μm)により精製して標記化合物を得た。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.86(s,3H)、0.9 3(s,3H)、1.01(d,3H)、3.07(dd,1H)、4,67( q,1H)、5.49(s,1H)、6.73(d,2H)、7.18(d,2 H)。実施例90 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−フェノキ シ−5α−アンドロスタン(109) 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−クロロフェノキシ)− 5α−アンドロスタンのメタノール溶液に20%Pd−炭を添加した。この溶液 を1日間、48psigの水素雰囲気下に振盪した。次に、前記溶液をセライト で濾過し、蒸発させた。得られた粗な化合物を、20%アセトン/塩化メチレン を用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して標記化合物を 溶離した。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.86(s,3H)、0.9 5(s,3H)、1.01(d,2H)、3.08(dd,1H)、4,71( q,1H)、5.48(s,1H)、6.81(d,2H)、6.89(t,1 H)、7.24(t,2H)。実施例91 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−フェノキシ−5α−アンドロス ト−1−エン(110) 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−フェノキシ−5α−アンドロ スタン(145mg; 0.35mmol)をトルエン(3ml)に溶解させた 溶液にDDQ (95mg; 0.42mmol)、BSTFA(360mg; 1.4mmo l)及びトリフル酸(4.04mg; 0.027mmol)を添加した。この 溶液を窒素雰囲気下に室温で一晩攪拌した。その後、アセト酢酸メチル(4.0 6mg; 0.035mmol)を添加し、溶液を攪拌した。1時間後、反応混 合物を一晩還流させた。次に、前記反応混合物を、炭酸ナトリウム(160mg )及び重亜硫酸ナトリウム(120mg)を含有する水(75ml)中へ注いだ 。水性相を塩化メチレン(3×40ml)で抽出し、有機相を一つに合わせた。 有機相を水(50ml)及びブライン(50ml)で洗浄した。前記有機相を硫 酸ナトリウムで脱水し、蒸発させた。得られた粗な化合物を、15%アセトン/ 塩化メチレンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して 標記化合物を溶離した。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.92(s,3H)、0.9 6(s,3H)、1.02(d,3H)、3.34(dd,1H)、4.72( q,1H)、5.31(s,1H)、5.80(d,1H)、6.80(d,1 H)、6.82(d,2H)、6.89(t,1H)、7.24(t,2H)。実施例92 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−クロロフェノキシ)−5 α−アンドロスト−1−エン(111) この化合物は実施例91と同様にして、ただし3−オキソ−4−アザ−7β− メチル−16β−フェノキシ−5α−アンドロスタンの替わりに3−オキソ−4 −アザ−7β−メチル−16β−(4−クロロフェノキシ)−5α−アンドロス タンを用いて製造した。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.92(s,3H)、0.9 5(s,3H)、1.02(d,2H)、3.34(dd,1H)、4.67( q,1H)、5.27(s,1H)、5.80(d,1H)、6.73(d,2 H)、6.78(d,1H)、7.18(d,2H)。実施例93 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−フェノキシ−5α−アン ドロスタン(112) 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−フェノキシ−5α−アンドロ スタン(60mg; 0.16mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(1 ml)に溶解 させた溶液に60%鉱油中分散液の形態の水素化ナトリウム(8mg; 0.2 1mmol)を添加した。窒素雰囲気下に室温で30分間攪拌後、ヨウ化メチル (40mg; 0.28mmol)を添加した。反応混合物を一晩攪拌した。前 記反応混合物を酢酸エチル(50ml)で稀釈し、1N塩酸(50ml)、水( 50ml)及びブライン(50ml)で洗浄した。有機相を硫酸ナトリウムで脱 水し、蒸発させた。得られた粗生成物を、10%アセトン/塩化メチレンを用い るフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して標記化合物を溶離し た。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 5(s,3H)、1.05(d,3H)、2.91(s,3H)、3.02(d d,1H)、4.72(q,1H)、6.81(d,2H)、6.89(t,1 H)、7.24(t,2H)。実施例94 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスト−1−エン(113) この化合物は実施例93と同様にして、ただし3−オキ ソ−4−アザ−7β−メチル−16β−フェノキシ−5α−アンドロスタンの替 わりに3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン−1−エンを用いて製造した。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.87(s,3H)、0.9 5(s,3H)、1.07(d,2H)、2.93(s,1H)、3.34(d d,1H)、4.68(q,1H)、5.84(d,1H)、6.69(d,1 H)、6.73(d,2H)、7.18(d,2H)。実施例95 3−オキソ−4−アザ−4−(2,4−ジメトキシベンジル)−7β−メチル− 16β−(3−クロロ−4−メチルフェノキシ)−5α−アンドロスタン(11 4) この化合物は実施例88と同様にして、ただし1−クロロ−4−フルオロベン ゼンの替わりに2−クロロ−4−フルオロトルエンを用いて製造した。精製せず に次の反応に用いた。実施例96 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(3−クロロ−4−メチルフェ ノキシ)−5α−アンドロスタン (115) この化合物は実施例89と同様にして、ただし3−オキソ−4−アザ−4−( 2,4−ジメトキシベンジル)−7β−メチル−16β−(4−クロロフェノキ シ)−5α−アンドロスタンの替わりに3−オキソ−4−アザ−4−(2,4− ジメトキシベンジル)−7β−メチル−16β−(3−クロロ−4−メチルフェ ノキシ)−5α−アンドロスタンを用いて製造した。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.86(s,3H)、0.9 3(s,3H)、1.01(d,3H)、2.26(s,3H)、3.08(d d,1H)、4.66(q,1H)、5.59(s,1H)、6.62(m,1 H)、6.81(d,1H)、7.06(d,1H)。実施例97 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−メチルフェノキシ)−5 α−アンドロスタン(116) この化合物は実施例90と同様にして、ただし3−オキソ−4−アザ−7β− メチル−16β−(4−クロロフェノキシ)−5α−アンドロスタンの替わりに 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(3−クロロ−4−メ チルフェノキシ)−5α−アンドロスタンを用いて製造した。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.86(s,3H)、0.9 4(s,3H)、1.03(d,3H)、2.25(s,3H)、4.69(q ,1H)、6.71(d,2H)、7.03(d,2H)。実施例98 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−メチルフェノキシ)−5 α−アンドロスト−1−エン(117) この化合物は実施例91と同様にして、ただし3−オキソ−4−アザ−7β− メチル−16β−フェノキシ−5α−アンドロスタンの替わりに3−オキソ−4 −アザ−7β−メチル−16β−(4−メチルフェノキシ)−5α−アンドロス タンを用いて製造した。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.92(s,3H)、0.9 6(s,3H)、1.03(d,3H)、2.25(s,3H)、3.34(d d,1H)、4.68(q,1H)、5.35(s,1H)、5.81(d,1 H)、6.71(d,2H)、6.79(d,1H)、7.03(d,2H)。実施例99 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−メチルフェノキシ)−5 α−アンドロスタン(118) この化合物は実施例93と同様にして、ただし3−オキソ−4−アザ−7β− メチル−16β−フェノキシ−5α−アンドロスタンの替わりに3−オキソ−4 −アザ−7β−メチル−16β−(4−メチルフェノキシ)−5α−アンドロス タンを用いて製造した。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0.9 4(s,3H)、1.04(d,3H)、2.25(s,3H)、2.91(s ,3H)、3.05(dd,1H)、4.69(q,1H)、6.71(d,2 H)、7.04(d,2H)。実施例100 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−フルオロ−5α−アンド ロスタン この化合物は、中間体12(図式5)を室温において塩化メチレン中でジエチ ルアミノ硫黄三フッ化物で処理し、その後シリカゲル上でのクロマトグラフィー に掛けることによって製造した。 収率: 64%。 質量スペクトル: m/z 321(M)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.87(s,3H)、0.9 2(s,3H)、1.04(d,3H)、2.90(s,3H)、5.12(m ,H)。実施例101 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−シアノ−5α−アンドロ スタン この化合物は、中間体25(図式7)をピリジン及びトリエチルアミンなどの 有機塩基並びに4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)の存在下に塩化メチレ ン中でメタンスルホニルクロリドまたは無水メタンスルホン酸で処理することに よりそのメタンスルホネート誘導体に変換することによって得た。メタンスルホ ネート基の置換は、シアン化ナトリウムまたはカリウム存在下にN,N−ジメチ ルホルムアミドやジメチルスルホキシドといった適当な溶媒中で加熱することに より実現する。実施例102 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(1−ヘキシル)−5α−アンド ロスタン ステップ13−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β −(1−ヘキセニル)−5α−アンドロスタ 窒素下に置いた50ml容の丸底フラスコに1−ヘキシル−トリフェニルホス ホニウムブロミド(141mg; 0.33mmol)を入れ、続いて新たに蒸 留したテトラヒドロフラン(1ml)を入れた。混合物を0℃に冷却し、これに ブチルリチウム(2.5Mヘキサン溶液; 132ml; 0.33mmol) を加えると明るい橙色の溶液が得られた。この溶液を0℃で10分間攪拌し、こ れに、4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタン−3,16−ジオン(50 mg; 0.165mmol)をテトラヒドロフラン(0.5ml)に溶解させ た溶液を添加した。反応混合物の温度を室温まで上昇させ、この混合物を一晩攪 拌した。次に、混合物を水(10ml)と酢酸エチル(20ml)とに分配し、 有機層を分離し、0.5N塩酸(2×10ml)、ブラインの飽和溶液で洗浄し 、脱水し(Na2SO4)、蒸発させた。溶離剤として1%メタノール/塩化メチ レンを用いるフラッシュシリカゲルクロマトグラフィーによって標記化合物を精 製した。この物質 (29.6mg)を、更に精製することなくステップ2で用いた。ステップ23−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β −(1−ヘキシル)−5α−アンドロスタン ステップ1で得られた生成物(22mg)を酢酸エチル(0.5ml)に溶解 させた溶液を室温で1時間、酸化白金(5mg)の存在下に水素ガスのバルーン 雰囲気(balloon atmosphere)下で水素化した。触媒をMi llex−HV使い捨てフィルターでの濾過によって除去し、濾液を蒸発させた 。溶離剤として20%アセトン/ヘキサンを用いるフラッシュシリカゲルクロマ トグラフィーによって標記化合物を精製した。 収量: 5.2mg。 質量スペクトル: m/z 374(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 2.42(dd,2H)、2. 90(s,3H)、3.00(dd,1H)。実施例103 4−アザ−4,7β−ジメチル−16b−(4−クロロベンジリデン)−5α− アンドロスタン−3−オン(12 8) 反応図式14に従い、4−アザ−4,7β−ジメチル−5α−アンドロスタン −3,17−ジオン(32mg; 0.1mmol)、水素化ナトリウム(5m g; 1.02当量)、ジエチル4−クロロベンジルホスホネート(27mg; 1.02当量)及びDMF(0.5ml)から成る溶液を80℃で1時間加熱 した。反応混合物を冷却し、ジクロロメタンで稀釈し、水(2回)、ブラインで 洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマ トグラフィー(4:1のヘキサン:イソプロパノールで溶離)により所望生成物 を精製して、標記化合物のE/Z異性体の5:1混合物を得た。 質量スペクトル: m/z 389。1 H NMR(500MHz; CDCl3)δ: 0.75(s,3H)、0. 82(s,3H)、0.90(d,3H)、2.96(s,3H)、3.08( dd,1H)、6.34(s,0.4H)、6.41(s,0.6H)、7.1 8〜7.38(m,5H)。実施例104 4−アザ−4,7β−ジメチル−16−ベンジリデン−5α−アンドロスタン− 3−オン(127) この実施例の化合物は4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−クロロベ ンジリデン)−5α−アンドロスタン−3−オンと同様にして、ただしジエチル 4−クロロベンジルホスホネートの替わりにジエチルベンジルホスホネートを用 いて製造した。 質量スペクトル: m/z 390。1 H NMR(500MHz; CDCl3)δ: 0.75(s,3H)、0. 88(s,3H)、1.05(d,3H)、2.94(s,3H)、3.08( dd,1H)、6.28(s,0.4H)、6.35(s,0.6H)、7.1 5〜7.35(m,5H)。実施例105 4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−メチルベンジリデン)−5α−ア ンドロスタン−3−オン(129) この実施例の化合物は4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−クロロベ ンジリデン)−5α−アンドロスタン−3−オンと同様にして、ただしジエチル 4−クロロベンジルホスホネートの替わりにジエチル4−メチルホスホネートを 用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 404。1 H NMR(500MHz; CDCl3)δ: 0.78(s,3H)、0. 85(s,3H)、1.1(d,3H)、2.32(s,3H)、2.94(s ,3H)、3.08(dd,1H)、6.30(s,0.4H)、6.38(s ,0.6H)、7.10〜7.24(m,5H)。実施例106 4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−クロロベンジル)−5α−アンド ロスタン−3−オン(130) 4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−クロロベンジリデン)−5α− アンドロスタン−3−オン(33mg)をエタノール(4ml)に溶解させた溶 液に5% Rh/Cを添加し、黒色の懸濁液を水素バルーン下に攪拌した。2時 間後、混合物を濾過して触媒を除去し、濾液を濃縮し、かつシリカゲル上で精製 (3:1のヘキサン:アセトンで溶離)して所望の生成物を異性体の3:1混合 物として得た。 質量スペクトル: m/z 427。1 H NMR(500MHz; CDCl3)δ: 0.84(s,3H)、0. 86(s,3H)、1.02(d,3H)、2.92(bs,2.7H)、2. 93(bs,1.3H)、2.98(s,3H)、3.02(dd,1H)、7 .10(d,2H)、7.25(d,2H)。実施例107 4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−メチルベンジル)−5α−アンド ロスタン−3−オン(131) この実施例の化合物は4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−クロロベ ンジル)−5α−アンドロスタン−3−オンの製造に用いたのと類似の操作で製 造した。 質量スペクトル: m/z 408。1 H NMR(500MHz; CDCl3)δ: 0.86(s,6H)、1. 04(d,3H)、2.33(s,3H)、2.95(s,2H)、2.96( s,1H)、3.05(dd,1H)、7.06〜7.11(m,4H)。実施例108 4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(3−ピリジルメチル)−5α−アンド ロスタン−3−オン(132) この実施例の化合物は4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−クロロベ ンジル)−5α−アンドロスタン−3−オンの製造に用いたのと類似の操作で、 ただし3−ピリジルメチル−ジメチルホスホネートを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 395。1 H NMR(500MHz; CDCl3)δ: 0.89(s,3H)、0. 88(s,3H)、1.03(d,3H)、2.93(bs,2H)、2.9 4(bs,1H)、2.98(s,3H)、3.04(dd,1H)、7.10 (d,2H)、7.25(d,2H)、7.58(s,1H)、8.55(s, 2H)。実施例109 4−アザ−4,7β−ジメチル−16α−メタンスルホニル−5α−アンドロス タン−3−オン(119) 反応図式13に従い、4−アザ−4,7β−ジメチル−16α−ヒドロキシ− 5α−アンドロスタン−3−オン(65mg; 0.2mmol)の無水ジクロ ロメタン溶液に触媒量のDMAP、次いで無水メタンスルホン酸(45mg; 1.1当量)を添加した。15分後、反応混合物をジクロロメタンで稀釈し、1 M HCl(3回)、1M重炭酸ナトリウム、水及びブラインで洗浄し、無水硫 酸マグネシウムで脱水し、濾過し、かつ濃縮して、十分な純度の所望化合物を得 た。 質量スペクトル: m/z 398。1 H NMR(500MHz; CDCl3)δ: 0.78(s,3H)、0. 85(s,3H)、1.02(d,3H)、2.95(s,3H)、3.1(d d,2H)、5.18(m,1H)。実施例110 4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−チオフェノキシ−5α−アンドロスタ ン−3−オン(120) チオフェノール(50μl; 2.5当量)の無水THF溶液に水素化ナトリ ウム(20mg; 2.6当量)を添加した。20分間攪拌後、4−アザ−4, 7β−ジメチル−16α−メタンスルホニル−5α−アンドロスタン−3−オン (65mg; 0.2mmol)のTHF溶液を添加し、混合物を周囲温度で2 0時間攪拌した。反応混合物を1M塩化アンモニウムで反応停止させ、酢酸エチ ルで稀釈し、水及びブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、濾過し 、濃縮した。シリカケルクロマトグラフィー(9:1のヘキサン:イソプロパノ ールで溶離)によって所望の化合物を精製した。 質量スペクトル: m/z 412。1 H NMR(500MHz; CDCl3)δ: 0.86(s,3H)、0. 96(s,3H)、1.06(d,3H)、2.94(s,3H)、3.06( dd,2H)、3.65(m,1H)、7.26〜7.70(m,5H)。実施例111 4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−クロロチオフェノキシ)−5α −アンドロスタン−3−オン(121) この化合物は4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−チオフェノキシ−5α −アンドロスタン−3−オンと同様にして、ただしチオフェノールの替わりに4 −クロロチオフェノールを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 446。1 H NMR(500MHz; CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0. 96(s,3H)、1.04(d,3H)、2.94(s,3H)、3.02( dd,2H)、3.61(m,1H)、7.22(d,2H)、7.32(d, 2H)。実施例112 4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−フルオロチオフェノキシ)−5 α−アンドロスタン−3−オン(122) この化合物は4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−チオフェノキシ−5α −アンドロスタン−3−オンと同様にして、ただしチオフェノールの替わりに4 −フルオロチオフェノールを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 431。1 H NMR(500MHz; CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0. 96(s,3H)、1.05(d,3H)、2.92(s,3H)、3.03( dd,2H)、3.51(m,1H)、6.99(d,2H)、7.35(d, 2H)。実施例113 4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メチルチオフェノキシ)−5α −アンドロスタン−3−オン(123) この化合物は4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−チオフェノキシ−5α −アンドロスタン−3−オンと同様にして、ただしチオフェノールの替わりに4 −メチルチオフェノールを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 426。1 H NMR(500MHz; CDCl3)δ: 0.75(s,3H)、0. 95(s,3H)、1.1(d,3H)、2.31(s,3H)、2.94(s ,3H)、3.02(dd,2H)、3.59(m,1H)、7.09(d,2 H)、7.22(d,2H)。実施例114 4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メトキシチオフェノキシ)−5 α−アンドロスタン−3−オン(124) この化合物は4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−チオフェノキシ−5α −アンドロスタン−3−オンと同様にして、ただしチオフェノールの替わりに4 −メトキシチオフェノールを用いて製造した。 質量スペクトル: m/z 443。1 H NMR(500MHz; CDCl3)δ: 0.81(s,3H)、0. 93(s,3H)、1.18(d,3H)、2.93(s,3H)、3.02( dd,2H)、3.50(m,1H)、3.81(s,3H)、7.45(d, 2H)、7.67(d,2H)。実施例115 4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−フェニルスルフィニル−5α−アンド ロスタン−3−オン(125) 4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−チオフェノキシ−5α−アンドロス タン−3−オン(20mg; 0.05mmol)を0℃においてジクロロメタ ンに溶解させた溶液にmCPBA(11mg; 1当量)を添加し、この溶液を 1時間攪拌した。反応混合物をジクロロメタンで 稀釈し、1M重炭酸ナトリウム、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで 脱水した。シリカゲルクロマトグラフィーにより所望の化合物を精製して、ジア ステレオマーの4.6:1混合物を得た。 質量スペクトル: m/z 428。1 H NMR(500MHz; CDCl3)δ: 0.83(s,3H)、0. 92(s,3H)、1.01(d,3H)、2.92(s,3H)、3.01( dd,2H)、3.19(m,0.85H)、3.55(m,0.15H)、7 .5〜7.70(m,5H)。実施例116 4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−フェニルスルホニル−5α−アンドロ スタン−3−オン(126) 4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−フェニルスルフィニル−5α−アン ドロスタン−3−オン(12mg; 0.03mmol)のジクロロメタン溶液 をmCPBA(9mg; 1.5当量)で3時間処理した。反応混合物をジクロ ロメタンで稀釈し、1M重炭酸ナトリウム、水、ブラインで洗浄し、無水硫酸ナ トリウムで脱水した。シリカゲルクロマトグラフィー(7:3のヘキサン:イソ プロパノールで溶離)によって所望の化合物を精製した。 質量スペクトル: m/z 444。1 H NMR(500MHz; CDCl3)δ: 0.85(s,3H)、0. 91(s,3H)、1.0(d,3H)、2.95(s,3H)、3.05(d d,2H)、3.55(m,0.15H)、7.41(t,1H)、7.55( t,2H)、7.90(d,1H)、7.90(d,1H)。実施例117 3−オキソ−4−アザ−4,16β−ジメチル−5α−アンドロスタン この化合物は、容易に入手可能な4−アザ−4,16β−ジメチル−アンドロ スタン−3,17−ジオンを17−トリフレートに変換することによって製造す る。17−トリフレートを通常の方法で還元することによって、標記16β−メ チル類似体を得る。 質量スペクトル: m/z 304(M+1)。 400MHz 1H NMR(CDCl3)δ: 0.76(s,3H)、0.8 5(s,3H)、1.04(d,3H)、2.90(s,3H)、3.01(d d,1H)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/07 ADZ A61K 31/07 ADZ AGA AGA 45/00 ADA 45/00 ADA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AL,AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C N,CZ,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG ,KR,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG, MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,S G,SI,SK,TJ,TM,TT,UA,US,UZ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. アクネを治療する方法であって、アクネ治療を必要とするヒトに治療有効 量の5α−レダクターゼ阻害剤と、レチノイド薬剤と、抗菌薬、角質溶解薬及び 抗炎症薬の中から選択した少なくとも1種の薬剤とを投与するステップを含む方 法。 2. 5α−レダクターゼ阻害剤が5α−レダクターゼ1阻害剤であることを特 徴とする請求項1に記載の方法。 3. 5α−レダクターゼ2阻害剤をも含むことを特徴とする請求項2に記載の 方法。 4. 5α−レダクターゼ2阻害剤がフィナステリド、エプリステリドまたはツ ロステリドであることを特徴とする請求項3に記載の方法。 5. 5α−レダクターゼ1阻害剤を構造式I 〔式中 Rは水素、メチル、エチル、−OH、−NH2及び−SCH3の中から選択され、 点線(−−−)a及びbは独立に単結合または二重結合であり、ただしbが二重 結合の時5α水素のHaは存在せず、 =Zは 1)オキソ、 2)α水素、及び a)C1〜C4アルキル、 b)C2〜C4アルケニル、 c)CH2COOH、 d)−OH、 e)−COOH、 f)−COO(C1〜C4アルキル)、 g)−OC(O)NR12(ここで、R1及びR2は i)H、 ii)C1〜C4アルキル、 iii)フェニル、及び iv)ベンジル の中から独立に選択されるか、またはR1及びR2と結合した窒素原子と 共に、場合によっては− O−、−S−、及び−N(R′)−(R′は−Hまたはメチルである)の中から 選択された1個の他のヘテロ原子を有する5または6員飽和複素環を構成する) 、 h)C1〜C4アルコキシ、 i)C3〜C6シクロアルコキシ、 j)−OC(O)−C1〜C4アルキル、 k)ハロ、 l)ヒドロキシ−C1〜C2アルキル、 m)ハロ−C1〜C2アルキル、 n)−CF3、及び o)C3〜C6シクロアルキル の中から選択されたβ置換基、 3)R3が−H及びC1〜C4アルキルの中から選択された=CHR3、並びに 4)構造 のスピロシクロプロパン−R3 の中から選択される〕の化合物またはその医薬に許容可能 な塩もしくはエステル、及び構造式II 〔式中 C1−C2炭素−炭素結合は点線で示したように単結合であっても二重結合であ ってもよく、 R4は水素及びC1〜C10アルキルの中から選択され、 R5は水素及びC1〜C10アルキルの中から選択され、 R6及びR7の一方は水素及びメチルの中から選択され、 他方は (a)アミノ、 (b)シアノ、 (c)フルオロ、 (d)メチル、 (e)OH、 (f)−C(O)NRbc(ここで、Rb及びRcは独立にH、C1〜C6アルキル 、アリール、またはア リールC1〜C6アルキルであり、その際アルキル部分は1〜3個のハロ、C1〜 C4アルコキシまたはトリフルオロメチルで置換され得、またアリール部分は1 〜3個のハロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシまたはトリフルオロメチ ルで置換され得る)、 (g)C1〜C10アルキル−X−、 (h)C2〜C10アルケニル−X−、 (ここで、(g)のC1〜C10アルキル及び(h)のC2〜C10アルケニル は置換されていなくても、また1〜3個の i) ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、モノ−、ジ−またはトリハロ メチル、オキソ、ヒドロキシスルホニル、カルボキシ、 ii) C1〜C6アルキル部分が1〜3個のハロ、C1〜C4アルコキシまた はトリフルオロメチルで更に置換され得るヒドロキシC1〜C6アルキル、C1〜 C6アルキルオキシ、C1〜C6アルキルチオ、C1〜C6アルキルスルホニル、C1 〜C6アルキルオキシカルボ ニル、 iii) アリール部分が1〜3個のハロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アル コキシまたはトリフルオロメチルで更に置換され得るアリールチオ、アリール、 アリールオキシ、アリールスルホニル、アリールオキシカルボニル、 iv) Rb及びRcが先の規定どおりである−C(O)NRbc、−N(Rb )−C(O)−Rc、−NRbc で置換されていてもよい)、 (i)アリール−X−、 (j)ヘテロアリール−X−(ここで、ヘテロアリールは1個の環酸素原子、1 個の環硫黄原子、1〜4個の環窒素原子及びこれらの組み合わせのうちの少なく とも1員を有する5、6または7員複素芳香環であり、この複素芳香環はまた1 個のベンゾまたは複素芳香環と縮合し得る)、 (上記(i)のアリール及び(j)のヘテロアリールは置換されていなく ても、また1〜3個の v) ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、モノ−、 ジ−またはトリハロメチル、モノ−、ジ−またはトリハロメトキシ、C2〜C6ア ルケニル、C3〜C6シクロアルキル、ホルミル、ヒドロスルホニル、カルボキシ 、ウレイド、 vi) C1〜C6アルキル部分が1〜3個のハロ、C1〜C4アルコキシまた はトリフルオロメチルで置換され得るC1〜C6アルキル、ヒドロキシC1〜C6ア ルキル、C1〜C6アルキルオキシ、C1〜C6アルキルオキシC1〜C6アルキル、 C1〜C6アルキルカルボニル、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6アルキル チオ、C1〜C6アルキルスルフィニル、C1〜C6アルキルスルホンアミド、C1 〜C6アルキルアリールスルホンアミド、C1〜C6アルキルオキシカルボニル、 C1〜C6アルキルオキシカルボニルC1〜C6アルキル、RbcN−C(O)−C1 〜C6アルキル、C1〜C6アルカノイルアミノC1〜C6アルキル、アロイルアミ ノC1〜C6アルキル、 vii) アリール部分が1〜3個のハロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アル コキシまたはトリフルオロメチルで置換され得るアリール、アリールオキシ、ア リールカルボニル、アリールチオ、アリールスルホニル、アリールスルフィニル 、アリールスルホンアミド、アリールオキシカルボニル、 viii) Rb及びRcが先の(f)の規定どおりである−C(O)NRbc、 −O−C(O)−NRbc、−N(Rb)−C(O)−Rc、−NRbc、Rb− C(O)−N(Rc)−、及び、RgがC1〜C6アルキルまたはアリールである− N(Rb)−C(O)−ORg(ここで、アルキル部分は1〜3個のハロ、C1〜 C4アルコキシまたはトリフルオロメチルで置換され得、アリール部分は1〜3 個のハロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシまたはトリフルオロメチルで 置換され得る)、及び、RdがH、C1〜C6アルキル及びアリールの中から選択 される−N(Rb )−C(O)NRcd(ここで、C1〜C6アルキル及びアリールはRb及びRc に関して先の(f)に述べたように置換され得る)、 ix) 1個の環酸素原子、1個の環硫黄原子、1〜4個の環窒素原子及び これらの組み合わせのうちの少なくとも1員を有する5、6または7員環である 複素環基(ここで、該複素環は芳香環、不飽和環または飽和環であり得、かつベ ンゾ環と縮合し得、かつ ix)の複素環基を除き先の v)、vi)、vii)及び vii i)に規定した置換基1〜3個で置換され得る) で置換されていてもよい) の中から選択され、または、 (k)R6とR7とは一緒になって、カルボニル酸素であり得、 (l)R6とR7とは一緒になって、Rgが viii)の規定どおりである=CH−Rg であり得、 Xは−O−、−S(O)n−、−C(O)−、−CH(Re)−、−C(O)−O −*、−C(O)−N(Re)−*、 −N(Re)−C(O)−O−*、−O−C(O)−N(Re)−*、−N(Re) C(O)−N(Re)−、−O−CH(Re)−*及び−N(Re)−の中から選択 され、その際ReはH、C1〜C3アルキル、アリール、アリールC1〜C3アルキ ル、または先の(j)に規定した非置換もしくは置換ヘテロアリールであり、星 印(*)は構造式IIの16位への結合を示し、nは0、1または2である〕の化 合物またはその医薬に許容可能な塩もしくはエステルの中から選択することを特 徴とする請求項2に記載の方法。 6. 5α−レダクターゼ阻害剤が構造式 〔式中RはHまたはCH3である〕を有することを特徴とする請求項5に記載の 方法。 7. 5α−レダクターゼ阻害剤が構造式 を有することを特徴とする請求項5に記載の方法。 8. 5α−レダクターゼ阻害剤が構造式 を有することを特徴とする請求項5に記載の方法。 9. Zがα水素であり、β置換基はC1〜C4アルキルまたはC2〜C4アルケニ ルであることを特徴とする請求項5に記載の方法。 10. 式IIの5α−レダクターゼ阻害剤化合物のR4が水素またはメチルであ り、R5は水素またはメチルであることを特徴とする請求項5に記載の方法。 11. 式IIの5α−レダクターゼ阻害剤化合物のR6及 びR7が非置換または置換アリールオキシ、C1〜C10アルキルオキシもしくはC1 〜C10アルキルチオの中から選択されることを特徴とする請求項5に記載の方 法。 12. 式IIのC1−C2炭素−炭素結合が単結合であり、R4はメチルであり 、R5はメチルであり、R7は非置換または置換アリールオキシの中から選択され 、R6は水素であることを特徴とする請求項5に記載の方法。 13. 式IIのR6及びR7の一方が水素及びメチルの中から選択され、他方は (b)シアノ、 (c)フルオロ、 (e)OH、 (g)C1〜C10アルキル−X−、または、アリールでアルキルが置換され得る C1〜C10アルキル−X−(こで、アリールは1個もしくは2個のハロもしくは C1〜C6アルキルで置換され得る)、 (h)C2〜C10アルケニル−X−、 (i)アリール−X−、 (j)ヘテロアリール−X−(ここで、ヘテロアリールは1個または2個の環窒 素原子を有する5または6員 複素芳香環である)、 (上記(i)のアリール及び(j)のヘテロアリールは置換されていなくても、 また1個または2個の x) ハロ、シアノ、ニトロ、トリハロメチル、トリハロメトキシ、C1 〜C6アルキル、アリール、C1〜C6アルキルスルホニル、C1〜C6アルキルア リールスルホンアミノ、 xi) −NRbc、Rb−C(O)−N(Rc)−(式中、Rb及びRcは独 立にH、C1〜C6アルキル、アリール、またはアリールC1〜C6アルキルであり 、その際アルキル部分は1〜3個のハロ、C1〜C4アルコキシまたはトリフルオ ロメチルで置換され得、またアリール部分は1〜3個のハロ、C1〜C4アルキル 、C1〜C4アルコキシまたはトリフルオロメチルで置換され得る)、 xii) 1個の環窒素原子を有するか、または1個の環酸素原子と1個の環 窒素原子とを有する5員芳香環である複素環基 で置換されていてもよい) の中から選択されるか、または、 (k)R6とR7とは一緒になってカルボニル酸素であり得、 Xは−O−、−S(O)n−、−CH(Re)−、−C(O)−N(Re)−*及び −O−C(O)−N(Re)−*の中から選択され、その際ReはH、C1〜C3ア ルキル、アリール、またはアリールC1〜C3アルキルであり、星印(*)は構造 式IIの16位への結合を示し、nは0または2である ことを特徴とする請求項5に記載の方法。 14. 前記化合物を 7β−エチル−4−メチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン、 7β−エチル−4−メチル−4−アザ−コレスタン−3−オン、 7β−エチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−カルボキシメチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン、 7β−カルボキシメチル−4−アザ−コレスタン−3−オン、 7β−プロピル−4−メチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン、 7β−プロピル−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−プロピル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−メチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン、 7β−メチル−4−アザ−コレスタン−3−オン、 4,7β−ジメチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン、 4,7β−ジメチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3,7−ジオン、 7β−アセトキシ−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−ヒドロキシ−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−メトキシ−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−ヒドロキシメチル−4−アザ−5α−コレスタン− 3−オン、 7β−ブロモメチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−クロロメチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−フルオロメチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−カルボキシ−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−トリフルオロメチル−4−アザ−コレスト−5−エン−3−オン、 7β−メトキシ−4−メチル−4−アザ−コレスタ−5−エン−3−オン、 7β−シクロプロピルオキシ−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3− オン、 7β−プロピリデン−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 7β−(2−エチル)スピロエチレン−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタ ン−3−オン、 7β−メチル−4−アザ−5α−コレスト−1−エン−3 −オン、 4−アザ−4,7β−ジメチル−5α−アンドロスタン−3,16−ジオン、 4−アザ−4−メチル−5α−アンドロスタン−3,16−ジオン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−ヒドロキシ−5α−アンドロスタ ン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(ベンジルアミノカルボニルオキ シ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−ベンゾイルアミノ−5α−アンド ロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−メトキシ−5α−アンドロスタン 、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−アリルオキシ−5α−アンドロス タン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(n−プロピルオキシ)−5α− アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16α−ヒドロキシ−5α−アンドロスタ ン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(フェノキ シ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(フェノキシ)−5α−アンド ロスト−1−エン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16α−メトキシ−5α−アンドロスタン 、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(4−クロロフェノキシ)−5α −アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−クロロフェノキシ)−5 α−アンドロスト−1−エン、 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−クロロフェノキシ)−5 α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(3−クロロ−4−メチルフェ ノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−メチルフェノキシ)−5 α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−(4−メチルフェノキシ)−5 α−アンドロスト−1−エン、 3−オキソ−4−アザ−7β−メチル−16β−[4−(1−ピロリル)フェノ キシ]−5α−アンドロスト−1−エン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−ヒドロキシ−5α−アン ドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−メトキシ−5α−アンド ロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−アリルオキシ−5α−ア ンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3,3−ジメチルアリ ルオキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(n−プロピルオキシ) −5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(イソペントキシ)−5 α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,16α−ジメチル−16β−ヒドロキシ−5α−ア ンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−エチルオキシ−5α−ア ンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−ベンジルオキシ−5α− アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16α−ヒ ドロキシ−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−メチルチオ−5α−アン ドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(n−プロピルチオ)− 5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−フルオロ−5α−アンド ロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−シアノ−5α−アンドロ スタン、 3−オキソ−4−アザ−4−メチル−16β−(1−ヘキシル)−5α−アンド ロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(n−プロピル)−5α −アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−ベンジル−5α−アンド ロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−クロロベンジル) −5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,16α−ジメチル−16β−メトキシ−5α−アン ドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β− (4−シアノフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−シアノフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−ニトロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(1−ナフチルオキシ) −5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−クロロ−4−メチ ルフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メチルフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(t−ブチルオキシ)− 5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−メチル−1−ブチ ルオキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16α−(n−プロピルオキシ) −5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β− (4−トリフルオロメチルフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−トリフルオロメト キシフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−エチルチオ−5α−アン ドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−エチルスルホニル−5α −アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メチルスルホニル フェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(4−トリルスル ホニルアミノ)フェノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−ピリジルオキシ) −5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[(4−フェニル)フェ ノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β− (4−フルオロフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(2−ピラジニルオキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(5−オキサゾリ ル)フェノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(2−ピリミジニルオキ シ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(1−ピリル)フ ェノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−アミノフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−アセチルアミノフ ェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−ベンゾイルアミノ フェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β− (4−クロロフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(フェノキシ)−5α− アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(2−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスト−1−エン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−クロロベンジリデン )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16−ベンジリデン−5α−アン ドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−メチルベンジリデン )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−クロロベンジル)− 5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(4−メチルベンジル)− 5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16−(3−ピリジルメチル)− 5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16α−メタンスルホニル−5α −アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−チオフェノキシ−5α− アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−クロロチオフェノ キシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−フルオロチオフェ ノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メチルチオフェノ キシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メトキシチオフェ ノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−フェニルスルフィニル− 5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−フェニルスルホニル−5 α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β,16α−トリメチル−16β−(4−トリフ ルオロメチルフェノキシ)−5α− アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β,16α−トリメチル−16β−ヒドロキシ− 5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β,16α−トリメチル−16β−メトキシ−5 α−アンドロスタン、 及びこれらの医薬に許容可能な塩から成る群の中から選択することを特徴とする 請求項5に記載の方法。 15. 前記5α−レダクターゼ阻害剤化合物を 7β−エチル−4−メチル−4−アザ−コレスタン−3−オン、 7β−プロピル−4−メチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 4,7β−ジメチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−シアノフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−シアノフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−ニトロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(1−ナフチルオキシ) −5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−クロロ−4−メチ ルフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メチルフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−トリフルオロメチ ルフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−トリフルオロメト キシフェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−メチルスルホニル フェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(4−トリルスル ホニルアミノ)フェノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β− [(4−フェニル)フェノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−フルオロフェノキ シ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(5−オキサゾリ ル)フェノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(1−ピリル)フ ェノキシ]−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−アミノフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−アセチルアミノフ ェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−ベンゾイルアミノ フェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β− (フェノキシ)−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(2−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(3−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 及びこれらの医薬に許容可能な塩から成る群の中から選択することを特徴とする 請求項14に記載の方法。 16. 前記5α−レダクターゼ阻害剤化合物を 4,7β−ジメチル−4−アザ−5α−コレスタン−3−オン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−(4−クロロフェノキシ )−5α−アンドロスタン、 3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β−[4−(1−ピリル)フ ェノキシ]−5α−アンドロスタン、 及びこれらの医薬に許容可能な塩の中から選択することを特徴とする請求項15 に記載の方法。 17. レチノイド薬剤がトレチノインまたはイソトレチノインであることを特 徴とする請求項1に記載の方法。 18. 抗菌薬をアミノグリコシド類、アムフェニコール 類、アンサマイシン類、β−ラクタム類、リンコサミド類、マクロライド類、ポ リペプチド類、テトラサイクリン類、2,4−ジアミノピリミジン類、ニトロフ ラン類、キノロン類、スルホンアミド類及びスルホン類またはこれらの混合物の 中から選択することを特徴とする請求項1に記載の方法。 19. 抗菌薬を (a)アミカシン、アプラマイシン、アルベカシン、バンベルマイシン、ブチロ シン、ジベカシン、ジヒドロストレプトマイシン、ホルチマイシン類、ゲンタマ イシン、イセパマイシン、カナマイシン、ミクロノマイシン、ネオマイシン、ウ ンデシレン酸ネオマイシン、ネチルマイシン、パロモマイシン、リボスタマイシ ン、シソマイシン、スペクチノマイシン、ストレプトマイシン、ストレプトニコ ジド、トブラマイシンを含めたアミノグリコシド類、 (b)アジダムフェニコール、クロラムフェニコール、パルミチン酸クロラムフ ェニコール、パントテン酸クロラムフェニコール、フロルフェニコール、チアム フェニコールを含めたアムフェニコール類、 (c)リファミド、リファンピン、リファマイシンSV、 リファキシミンを含めたアンサマイシン類、 (d)イミペネム、セファクロル、セファドロキシル、セファマンドール、セフ ァトリジン、セファゼドン、セファゾリン、セフィキシム、セフメノキシム、セ ホジジム、セホニシド、セホペラゾン、セホラニド、セホタキシム、セホチアム 、セフピミゾール、セフピラミド、セフポドキシムプロキセチル、セフロキサジ ン、セフスロジン、セフタジジム、セフテラム、セフテゾール、セフチブテン、 セフチゾキシム、セフトリアキソン、セフロキシム、セフゾナム、セファセトリ ルナトリウム、セファレキシン、セファログリシン、セファロリジン、セファロ スポリンC、セファロチン、セファピリンナトリウム、セフラジン、ピブセファ レキシン、セフブペラゾン、セフメタゾール、セフミノックス、セホテタン、セ ホキシチン、アズトレオナム、カルモナム、チゲモナム、フロモキセフ、モキソ ラクタム、アミジノシリン、アミジノシリンピボキシル、アモキシシリン、アン ピシリン、アパルシリン、アスポキシシリン、アジドシリン、アズロシリン、バ カンピシリン、ベンジルペニシリン酸、ベンジルペニシリンナトリウム、カルベ ニシリン、カルフェシリンナトリウム、カリンダシリン、ク ロメトシリン、クロキサシリン、シクラシリン、ジクロキサシリン、ジフェニシ リンナトリウム、エピシリン、フェンベニシリン、フロキサシリン、ヘタシリン 、レナンピシリン、メタンピシリン、メチシリンナトリウム、メズロシリン、ナ フシリンナトリウム、オキサシリン、ペナメシリン、ペネタメートヨウ化水素酸 塩、ペニシリンGベネタミン、ペニシリンGベンザチン、ペニシリンGベンズヒ ドリルアミン、ペニシリンGカルシウム、ペニシリンGヒドラバミン、ペニシリ ンGカリウム、ペニシリンGプロカイン、ペニシリンN、ペニシリンO、ペニシ リンV、ペニシリンVベンザチン、ペニシリンVヒドラバミン、ペニメピサイク リン、フェネチシリンカリウム、ピペラシリン、ピバンピシリン、プロピシリン 、キナシリン、スルベニシリン、タランピシリン、テモシリン、チカルシリンを 含めたβ−ラクタム類、 (e)クリンダマイシン、リンコマイシンを含めたリンコサミド類、 (f)アジスロマイシン、カルボマイシン、クラリスロマイシン、エリスロマイ シン、エリスロマイシンアシストレート、エリスロマイシンエストレート、エリ スロマイシ ングルコヘプトネート、エリスロマイシンラクトビオネート、プロピオン酸エリ スロマイシン、ステアリン酸エリスロマイシン、ジョサマイシン、ロイコマイシ ン類、ミデカマイシン類、ミオカマイシン、オレアンドマイシン、プリマイシン 、ロキタマイシン、ロサラマイシン、ロキシスロマイシン、スピラマイシン、ト ロレアンドマイシンを含めたマクロライド類、 (g)アンホマイシン、バシトラシン、カプレオマイシン、コリスチン、エンズ ラシジン、エンビオマイシン、フサフンジン、グラミシジン(類)、グラミシジ ンS、ミカマイシン、ポリミキシン、ポリミキシンB−メタンスルホン酸、プリ スチナマイシン、リストセチン、テイコプラニン、チオストレプトン、ツベラク チノマイシン、タイロシジン、タイロスライシン、バンコマイシン、ビオマイシ ン、パントテン酸ビオマイシン、ビルギニアマイシン、亜鉛バシトラシンを含め たポリペプチド類、 (h)アピサイクリン、クロルテトラサイクリン、クロモサイクリン、デメクロ サイクリン、ドキシサイクリン、グアメサイクリン、ライメサイクリン、メクロ サイクリン、メタサイクリン、ミノサイクリン、オキシテトラサイクリ ン、ペニメピサイクリン、ピパサイクリン、ロリテトラサイクリン、サンサイク リン、セノサイクリン、テトラサイクリンを含めたテトラサイクリン類、 (i)ブロジモプリム、テトロキソプリム、トリメトプリムを含めた2,4−ジ アミノピリミジン類、 (j)フラルタドン、塩化フラゾリウム、ニフラデン、ニフラテル、ニフルホリ ン、ニフルピリノール、ニフルプラジン、ニフルトイノール、ニトロフラントイ ンを含めたニトロフラン類、 (k)アミフロキサシン、シノキサシン、シプロフロキサシン、ジフロキサシン 、エノキサシン、フレロキサシン、フルメキン、ロメフロキサシン、ミロキサシ ン、ナリジクス酸、ノルフロキサシン、オフロキサシン、オキソリン酸、ペフロ キサシン、ピペミド酸、ピロミド酸、ロソキサシン、テマフロキサシン、トスフ ロキサシン、OPC 7251フルオロキノロン(Otsuka)を含めたキノ ロン類、 (l)アセチルスルファメトキシピラジン、アセチルスルフイソオキサゾール、 アゾスルファミド、ベンジルスルファミド、クロラミンB、クロラミンT、ジク ロラミンT、ホルモスルファチアゾール、N−ホルミルスルフイソミジ ン、N−β−D−グルコシルスルファニルアミド、マフェニド、4′−(メチル スルファモイル)スルファニルアニリド、p−ニトロスルファチアゾール、ノプ リルスルファミド、フタリルスルフアセトアミド、フタリルスルファチアゾール 、サラゾスルファジミジン、スクシニルスルファチアゾール、スルファベンズア ミド、スルフアセトアミド、スルファクロルピリダジン、スルファクリソイジン 、スルファサイチン、スルファジアジン、スルファジクラミド、スルファジメト キシン、スルファドキシン、スルファエチドール、スルファグアニジン、スルフ ァグアノール、スルファレン、スルファロキシ酸、スルファメラジン、スルファ メーテル、スルファメタジン、スルファメチゾール、スルファメトミジン、スル ファメトキサゾール、スルファメトキシピリダジン、スルファメトロール、スル ファミドクリソイジン、スルファモキソール、スルファニルアミド、スルファニ ルアミドメタンスルホン酸トリエタノールアミン塩、4−スルファニルアミドサ リチル酸、N−スルファニリルスルファニルアミド、スルファニリル尿素、N− スルファニリル−3,4−キシルアミド、スルファニトラン、スルファペリン、 スルファフェナゾール、スルファプロキ シリン、スルファピラジン、スルファピリジン、スルファソミゾール、スルファ サイマジン、スルファチアゾール、スルファチオ尿素、スルファトルアミド、ス ルフイソミジン、スルフイソオキサゾールを含めたスルホンアミド類、 (m)アセダプソン、アセジアスルホン、アセトスルホンナトリウム、ダプソン 、ジアチモスルホン、グルコスルホンナトリウム、ソラスルホン、スクシスルホ ン、スルファニル酸、p−スルファニリルベンジルアミン、p,p′−スルホニ ルジアニリン−N,N′−ジガラクトシド、スルホキソンナトリウム、チアゾー ルスルホンを含めたスルホン類、及び (n)シクロセリン、ムピロシン、ツベリン、クロホクトール、ヘキセジン、メ テナミン、無水メチレンクエン酸メテナミン、馬尿酸メテナミン、マンデル酸メ テナミン、スルホサリチル酸メテナミン、ニトロキソリン、キシボルノール、過 酸化ベンゾイル、 またはこれらの混合物の中から選択することを特徴とする請求項1に記載の方法 。 20. 抗菌薬がクリンダマイシン、OPC 7251(Otsuka)フルオ ロキノロンまたはエリスロマイシ ンであることを特徴とする請求項19に記載の方法。 21. 角質溶解薬をアルゲストンアセトフェニド、アゼライン酸、過酸化ベン ゾイル、過酸化ベンゾイル/エリスロマイシン、サイオクトル、ジクロロ酢酸、 メトロニダゾール、モトレチニド、レゾルシノール、サリチル酸、硫黄、テトロ キノン、α−ヒドロキシ酸、グリコール酸、及びこれらの混合物の中から選択す ることを特徴とする請求項1に記載の方法。 22. 角質溶解薬が過酸化ベンゾイル、過酸化ベンゾイル/エリスロマイシン 、またはサリチル酸であることを特徴とする請求項21に記載の方法。 23. 抗炎症薬をアミノアリールカルボン酸誘導体、アリール酢酸誘導体、ア リール酪酸誘導体、アリールカルボン酸類、アリールプロピオン酸誘導体、ピラ ゾール類、ピラゾロン類、サリチル酸誘導体、チアジンカルボキサミド類、グル ココルチコイド類、またはこれらの混合物の中から選択することを特徴とする請 求項1に記載の方法。 24. 抗炎症薬を (a)エンフェナム酸、エトフェナメート、フルフェナム酸、イソニキシン、メ クロフェナム酸、メフェナム酸、ニ フルム酸、タルニフルメート、テロフェナメート、トルフェナム酸を含めたアミ ノアリールカルボン酸誘導体、 (b)アセメタシン、アルクロフェナック、アンフェナック、ブフェエキサマッ ク、シンメタシン、クロピラック、ジクロフェナックナトリウム、エトドラック 、フェルビナック、フェンクロフェナック、フェンクロラック、フェンクロズ酸 、フェンチアザック、グルカメタシン、イブフェナック、インドメタシン、イソ フェゾラック、イソキセパック、ロナゾラック、メチアジン酸、オキサメタシン 、プログルメタシン、スリンダック、チアラミド、トルメチン、ゾメピラックを 含めたアリール酢酸誘導体、 (c)ブマジゾン、ブチブフェン、フェンブフェン、キセンブシンを含めたアリ ール酪酸誘導体、 (d)クリダナック、ケトロラック、チノリジンを含めたアリールカルボン酸類 、 (e)アルミノプロフェン、ベノキサプロフェン、ブクロキシ酸、カルプロフェ ン、フェノプロフェン、フルノキサプロフェン、フルルビプロフェン、イブプロ フェン、イブプロキサム、インドプロフェン、ケトプロフェン、ロキソプロフェ ン、ミロプロフェン、ナプロキセン、オキサプロ ジン、ピケトプロフェン、ピルプロフェン、プラノプロフェン、プロチジン酸、 スプロフェン、チアプロフェン酸を含めたアリールプロピオン酸誘導体、 (f)ジフェナミゾール、エピリゾールを含めたピラゾール類、 (g)アパゾン、ベンズピペリロン、フェプラゾン、モフェブタゾン、モラゾン 、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン、ピペブゾン、プロピフェナゾン、 ラミフェナゾン、スキシブゾン、チアゾリノブタゾンを含めたピラゾロン類、 (h)アセトアミノサロール、アスピリン、ベノリレート、ブロモサリゲニン、 アセチルサリチル酸カルシウム、ジフルニサール、エテルサレート、フェンドサ ール、ゲンチジン酸、サリチル酸グリコール、サリチル酸イミダゾール、アセチ ルサリチル酸リシン、メサラミン、サリチル酸モルホリン、サリチル酸1−ナフ チル、オルサラジン、パルサルミド、アセチルサリチル酸フェニル、サリチル酸 フェニル、サルアセトアミド、サリチルアミドO−酢酸、サリチル硫酸、サルサ レート、スルファサラジンを含めたサリチル酸誘導体、 (i)ε−アセトアミドカプロン酸、S−アデノシルメチオニン、3−アミノ− 4−ヒドロキシ酪酸、アミキセトリン、ベンダザック、ベンジダミン、ブコロー ム、ジフェンピラミド、ジタゾール、エモルファゾン、グアヤズレン、ナブメト ン、ニメスリド、オルゴテイン、オキサセプロール、パラニリン、ペリソキサー ル、ピホキシム、プロカゾン、プロキサゾール、テニダップのうちのいずれか一 つ、及び (j)21−アセトキシプレグネノロン、アルクロメタゾン、アルゲストン、ア ンシノニド、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド、クロロプレドニゾン 、クロベタゾール、クロベタゾン、クロコルトロン、クロプレドノール、コルチ コステロン、コルチゾン、コルチバゾール、デフラザコルト、デソニド、デスオ キシメタゾン、デキサメタゾン、ジフロラゾン、ジフルコルトロン、デフルプレ ドネート、エノキソロン、フルアザコルト、フルクロロニド、フルメタゾン、フ ルニソリド、フルオシノロンアセトニド、フルオシノニド、フルオコルチンブチ ル、フルオコルトロンフルジョロメトロン、酢酸フルペロロン、酢酸フルプレド ニデン、フルプレドニソロン、フルランドレノリド、ホ ルモコルタール、ハルシノニド、ハロメタゾン、酢酸ハロプレドン、ヒドロコル タメート、ヒドロコルチゾン、酢酸ヒドロコルチゾン、リン酸ヒドロコルチゾン 、ヒドロコルチゾン21−ナトリウムスクシネート、ヒドロコルチゾンテブテー ト、マジプレドノン、メドリゾン、メプレドニゾン、メチルプレドニゾノール、 モメタゾンフロエート、パラメタゾンプレドニカルベート、プレドニゾロン、プ レドニゾロン21−ジエチルアミノアセテート、プレドニゾロンナトリウムホス フェート、プレドニゾロンナトリウムスクシネート、プレドニゾロンナトリウム 21−m−スルホベンゾエート、プレドニゾロン21−ステアロイルグリコレー ト、プレドニゾロンテブテート、プレドニゾロン21−トリメチルアセテート、 プレドニゾン、プレドニバール、プレドニリデン、プレドニリデン21−ジエチ ルアミノアセテート、チキソコトロール、トリアンシノロン、トリアンシノロン アセトニド、トリアンシノロンベネトニド、トリアンシノロンヘキサセトニドを 含めたグルココルチコイド類、 またはこれらの混合物の中から選択することを特徴とする請求項1に記載の方法 。 25. 抗炎症薬がプレドニゾンであることを特徴とする請求項22に記載の方 法。 26. アクネに関連する5α−レダクターゼまたはそのアイソザイムを阻害す る方法であって、そのような阻害を必要とするヒトに5α−レダクターゼ阻害剤 と、レチノイド薬剤と、抗菌薬、角質溶解薬及び抗炎症薬の中から選択した1種 の薬剤とをいずれも治療有効量で投与するステップを含む方法。 27. 医薬に許容可能なキャリヤと、治療有効量の5α−レダクターゼ阻害剤 、レチノイド薬剤、並びに抗菌薬、角質溶解薬及び抗炎症薬の中から選択された 1種の薬剤とを含有する医薬組成物。 28. 5α−レダクターゼ阻害剤が5α−レダクターゼ1阻害剤であることを 特徴とする請求項27に記載の医薬組成物。 29. 5α−レダクターゼ阻害剤が5α−レダクターゼ2阻害剤であることを 特徴とする請求項27に記載の医薬組成物。 30. 5α−レダクターゼ阻害剤が5α−レダクターゼ1阻害剤と5α−レダ クターゼ2阻害剤との混合物である ことを特徴とする請求項27に記載の医薬組成物。 31. 5α−レダクターゼ1阻害剤が4,7β−ジメチル−4−アザ−5α− コレスタン−3−オン、3−オキソ−4−アザ−4,7β−ジメチル−16β− (4−クロロフェノキシ)−5α−アンドロスタン、3−オキソ−4−アザ−4 ,7β−ジメチル−16β−[4−(1−ピリル)フェノキシ]−5α−アンド ロスタン及びこれらの医薬に許容可能な塩の中から選択されることを特徴とする 請求項28に記載の医薬組成物。 32. レチノイド薬剤がトレチノインまたはイソトレチノインであることを特 徴とする請求項27に記載の医薬組成物。 33. 医薬に許容可能なキャリヤと、治療有効量の請求項3に定義した5α− レダクターゼ1阻害剤、レチノイド薬剤、並びに抗菌薬、角質溶解薬及び抗炎症 薬の中から選択した少なくとも1種の薬剤とを含有する医薬組成物。
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