JPH10507729A - 扁平な単個品を個別化して引き渡すための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 当該装置に―単個品（Ｓ）を収容しかつ単個品（Ｓ）を引取り位置（Ａ）で準備するための装置（Ｅ）が設けられており、―エンドレスに循環する連行ベルト（ＭＢ）が設けられており、該連行ベルト（ＭＢ）に少なくとも１つの吸込開口（ＳＯ）が設けられており、―引取り位置（Ａ）の範囲で連行ベルト（ＭＢ）の裏側に少なくとも１つの吸込室（ＳＫ）が配置されており、―引取り位置（Ａ）の下流側の範囲で連行ベルト（ＭＢ）に対応する、エンドレスに循環する押圧ベルト（ＡＢ）が設けられており、―個別化された単個品（Ｓ）を収容して引き続き搬送するための搬送装置（Ｆ）が設けられており、―引取り位置（Ａ）で準備された単個品（Ｓ）が、前記吸込開口（ＳＯ）によって引き取られて、連行ベルト（ＭＢ）と押圧ベルト（ＡＢ）との間で引き続き搬送され、次いで前記搬送装置（Ｆ）上へ放出されるようになっている。当該装置は雑誌および新聞のハンドリングを可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】 扁平な単個品を個別化 して引き渡すための装置 郵送物、たとえば封書、葉書、小包等に、場所、配達区域、郵便私書箱または 大口受取人のための識別番号として記載されるべき、機械読取り可能な郵便番号 は、郵便物の、機械による迅速な分配を可能にする。到着した郵送物の選別は、 たとえば制御可能な単個品キャリヤによって行われる。この単個品キャリヤには 特殊な積載場所で各１つの郵送物が積載され、この郵送物は次いで各郵便番号に 対応する選別コンテナまたは対応する選別コンパートメントに引き渡される。選 別コンテナまたは選別コンパートメントは種々異なる平面に配置されていてもよ いので、搬送装置に沿って循環する単個品キャリヤは場合によっては種々異なる 高さ位置をもカバーすることができなければならない。対応する選別コンテナま たは対応する選別コンパートメントに郵送物を引き渡した後に、空の単個品キャ リヤには所定の積載場所を通過する際に新たに郵送物を積載することができる。 単個品キャリヤへの積載は、たとえば回転する羽根車によって行われる。この羽 根車の個々の羽根はセルを形成しており、このセルは、既に個別化されて搬送装 置に沿って到来する単個品 を収容して、循環する単個品キャリヤへ引き渡す。単個品の個別化および羽根車 に通じた搬送装置への引渡しは、選別装置全体の処理速度に適合された比較的高 い精度で行われなければならない。 比較可能な選別作業は、雑誌または新聞の返品においても行われる。小売り店 において売れ残った印刷物は卸売り業者へ返送されて登録され、選別破棄される か、または各出版社への返送の目的で新たに選別される。 自動的なハンドリングや、特に包装されていない雑誌または新聞の個別化は、 郵便物の分配においても、印刷物の返品においても、かなりの困難をもたらす。 すなわち、自動的なグリップ装置を用いて印刷物を取り扱う場合には、印刷物が 開いてしまう危険が常に存在する。このことは、印刷物の損傷または破壊を招く と同時に、特に選別プロセス全体の中断をも招いてしまう。 請求項１に記載の本発明の根底を成す問題点は、僅かな手間をかけるだけで、 特に雑誌、新聞、カタログ等の確実なハンドリングを保証するような、迅速かつ 信頼性良く作動する、扁平な単個品を個別化して引き渡すための装置を提供する ことである。 本発明による装置は、雑誌または新聞の返品において、公共の郵便局において 、または大企業の社内中央郵便管理部（Hauspostzentralen）において使用する こ とができる。さらに本発明による装置は、たとえば保管システムまたは自動オー ダピッキング装置（Kommissionierautomaten）においても、比較可能な作業目的 のために、つまり積み重ね可能な扁平な単個品を個別化して搬送装置へ引き渡す ために使用することができる。 本発明は、１つの吸込開口または複数の吸込開口を備えた、エンドレスに循環 する連行ベルトが、雑誌または新聞を個別化するために極めて好適であり、引き 続き印刷物を搬送装置に放出するまでの軌道に沿って、連行ベルトと、対応する 押圧ベルトとの間で極めて確実なガイドが得られる、という認識に基づいている 。印刷物の背または折り目が、連行ベルトの循環方向で見て後側に位置している と、仮綴じされていない印刷物が結束され、また場合によっては存在するルーズ な付録等も脱落しなくなる。単個品を立て置きすることにより、個別化が促進さ れる。なぜならば、引取り位置で準備された単個品が上方に向かって引き出され 、それに対して次の単個品はその固有重量に基づき引出し力に抗して留まるから である。単個品を１つのエッジに支持されるように引き出す必要がないので、種 々異なる厚さを有する単個品の個別化も可能となる。 請求項２以下には、本発明の有利な構成が記載されている。 請求項２に記載の構成は、個別化したい単個品の特 に簡単な積み重ね式の供給を可能にする。さらに、マガジンにおける準備よりも 著しく僅かな構造手間をかけるだけで、ベルトコンベヤ上での単個品の準備を実 現することができる。 請求項３に記載の有利な構成では、単個品供給が一層容易になる。さらに、供 給された単個品の傾斜により、積み体全体の安定的な状態が保証される。 請求項４に記載の構成は、エンドレスに循環する連行ベルトの特に簡単なガイ ドを可能にする。ドラムの直径が適宜に設定されていると、個別化された単個品 は引き続き放出個所にまで搬送される際に極めて僅かにしか曲げられない。請求 項５に記載されているように、３つの変向ローラを介して押圧ベルトをドラムの 曲率に簡単に適合させることもできる。 請求項６に記載の構成は、接続・遮断可能なデフレクタによって、引取り位置 で準備された単個品をその都度所望の時点で意図的に連行することを可能にする 。 請求項７に記載の改良形は、単個品を個別化して引き渡すための装置全体を、 単個品を収容する搬送装置の所定のピッチに調和させることを可能にする。たと えば２つまたは３つの装置が使用される場合には、１つの装置には搬送装置のそ れぞれ２番目のピッチもしくはそれぞれ３番目のピッチしか対応していない。さ らに、搬送装置の不均一なピッチに装置を調和させる こともできる。 請求項８に記載されているように、ドラム１回転当たり２回以上の個別化およ び引渡しを行うこともできる。 請求項９に記載の構成は、単純な手段を用いて、単個品の引取り時に場合によ っては生じるスリップの完全な補償を可能にする。請求項１０に記載されている ように、連行ベルトの速度は駆動されるドラムの回転数を介して簡単に制御され る。 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。 第１図は、雑誌および新聞を個別化して引き渡すための装置の側面図であり、 第２図は、第１図に示した装置の平面図である。 第１図および第２図には、符号Ｆで示した搬送装置に単個品Ｓを個別化して引 き渡すための装置が側面図もしくは平面図で示されている。この場合、互いに異 なるサイズおよび互いに異なる重量の雑誌および新聞の形で供給される単個品Ｓ を収容し、かつこの単個品Ｓを前側の引取り位置Ａで準備するためには、符号Ｅ で示した装置が設けられている。この装置Ｅは、引取り位置Ａの方向に向かって ステップバイステップ式に駆動可能な、水平方向に向けられたベルトコンベヤで ある。このベルトコンベヤには単個品Ｓが手により、僅かに前方に傾けられた立 て置き位置で積み重ね式に 供給される。このベルトコンベヤ（第２図には図示しない）のコンベヤベルトは 、互いに間隔を置いて平行に延びる複数のベルト部分により形成される。 引取り位置Ａで準備された単個品Ｓを引き取るためには、搬送装置Ｆの上方で ローラＲＯとドラムＴとを巡ってエンドレスに循環する連行ベルトＭＢが設けら れている。この連行ベルトの、互いに平行に延びる３つのベルト区分には、それ ぞれ５つの吸込開口ＳＯが設けられている。１つのベルト区分の５つの吸込開口 ＳＯは、それぞれベルトの裏側に配置された吸込室ＳＫを介して真空源（図示し ない）に接続可能である。したがって、引取り位置Ａで準備された単個品Ｓは吸 込開口ＳＯの吸込作用に基づき、連行ベルトＭＢによって引き取られて、ドラム Ｔの接線方向で残りの積み体から少しだけ傾けられて上方に向かって引き出され る。この個別化運動に直接に続いて、単個品Ｓは連行ベルトＭＢと、符号ＡＢで 示した押圧ベルトとの間の開放ギャップに引き込まれる。このエンドレスに循環 する押圧ベルトＡＢは３つの変向ローラＵＲを介して案内されており、この場合 、押圧ベルトＡＢは所望のガイド範囲にわたって放出個所にまでドラムＴに巻き 掛けられる。押圧ベルトＡＢ（第２図には図示しない）の循環方向は、第１図に 矢印ＰＦで示されている。この場合、押圧ベルトＡＢは駆動されるか、または速 度ｖで循環する連行ベルトＭＢによって摩擦接続的に 連行されてもよい。 雑誌または新聞は、単個品Ｓとして前記装置Ｅのコンベヤベルトに沿って背ま たは折り目を下にして立て置かれて、前方に向かって連行ベルトＭＢもしくはド ラムＴの方向に僅かに傾けられている。これらの雑誌または新聞は、互いに間隔 を置いて配置された２つのデフレクタＡＷによって連行ベルトＭＢとの接触を防 止され得る。引取り位置Ａで準備された単個品Ｓを吸込開口ＳＯにより引き取り たい場合には、連行ベルトＭＢの各ベルト区分の間の間隙Ｌの範囲に配置された 両デフレクタＡＷが、ドラムＴに設けられた対応する溝状の凹部Ｖに引き戻され る。軸ＷＥに固定されたデフレクタＡＷの接続・遮断は、軸ＷＥの対応する回転 によって行われる。 第１図にしか図示していない押圧ベルトＡＢは互いに平行に延びる複数のベル ト部分に分割されている。こうして、３つの変向ローラＵＲの間の範囲に光学セ ンサＳＳを配置することができる。この光学センサはこの個所で、それぞれ連行 ベルトＭＢによって連行された単個品Ｓの始端部および／または終端部を検出す る。第２図から判るように、光学センサＳＳの信号ＳＩは制御装置ＳＥに供給さ れる。この制御装置ＳＥは出力信号ＡＳを介して駆動モータＡＭに影響を与える 。この駆動モータＡＭはベルト伝動装置ＲＴと、符号ＴＷで示したドラム軸とを 介してドラムＴを駆動する 。ドラム軸ＴＷの支承部は第２図において玉軸受けＫＬにより示されている。 したがって、光学センサＳＳは吸込開口ＳＯによって引き取られた単個品Ｓの 、ドラムＴにおける位置を検出する。したがって、光学センサＳＳによって場合 によって検出される、単個品Ｓの引取り時および連行時に生じるスリップは、制 御装置ＳＥを介してドラムＴの回転数ｎを適宜に変え、ひいては連行ベルトＭＢ の速度ｖを適宜に変えることによって補償することができる。 個別化された単個品Ｓを収容する搬送装置Ｆは、図示の実施例ではベルトコン ベヤである。このベルトコンベヤのコンベヤベルト（図示しない）は速度ｕで搬 送方向に運動する。このコンベヤベルトでは横方向リブＱＲにより、単個品Ｓを 収容して引き続き搬送するためのピッチｔが規定される。搬送装置Ｆの速度ｕと 、ドラムＴの回転数ｎもしくは連行ベルトＭＢの速度ｖとは、搬送装置Ｆへの単 個品Ｓの引渡しが搬送装置Ｆの各ピッチｔ毎に、またはそれぞれピッチｔの整数 倍毎に行われるように互いに調和されている。ドラムＴの回転数ｎもしくは連行 ベルトＭＢの速度ｖを変えることにより、単個品Ｓの引渡しを、場合によっては 搬送装置Ｆの不均一なピッチに合わせて行うこともできる。 単個品Ｓを個別化して引き渡すための上記装置は、 回転する羽根車に通じている。この羽根車の個々の羽根によって形成されたセル は、搬送装置Ｆに沿って到来する単個品Ｓを収容して、適当な回転の後に、その 下で循環する選別装置の単個品キャリヤに引き渡す。 適当な羽根車の詳細な構成は、たとえばドイツ連邦共和国特許出願第Ｐ４３４ ４４３７．８号明細書に開示されている。適当な選別装置の詳細な構成は、たと えばドイツ連邦共和国特許出願第Ｐ４３２３５６４．６号明細書および同第Ｐ４ ３２３５６５．４号明細書に開示されている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＮ，Ｃ Ｚ，ＥＥ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＮ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＧ，Ｓ Ｉ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．特に雑誌、新聞、封書等のような扁平な単個品（Ｓ）を個別化して搬送装 置（Ｆ）に引き渡すための装置において、 ―単個品（Ｓ）を積み体の形で収容しかつ単個品（Ｓ）を引取り位置（Ａ）で準 備するための装置（Ｅ）が設けられており、 ―搬送装置（Ｆ）の上方でエンドレスに循環する連行ベルト（ＭＢ）が設けられ ており、該連行ベルト（ＭＢ）に少なくとも１つの吸込開口（ＳＯ）が設けられ ており、 ―引取り位置（Ａ）の範囲で連行ベルト（ＭＢ）の裏側に少なくとも１つの吸込 室（ＳＫ）が配置されており、 ―引取り位置（Ａ）の下流側の範囲で連行ベルト（ＭＢ）に対応する、エンドレ スに循環する押圧ベルト（ＡＢ）が設けられており、 ―引取り位置（Ａ）で立て置きされて準備された単個品（Ｓ）が、前記吸込室（ ＳＫ）の範囲で連行ベルト（ＭＢ）の吸込開口（ＳＯ）によって引き取られて、 単個品（Ｓ）の残りの積み体から上方に向かって引き出され、さらに連行ベルト （ＭＢ）と押圧ベルト（ＡＢ）との間で搬送され、次いで前記搬送装置（Ｆ）上 へ放出されるようになっている ことを特徴とする、扁平な単個品を個別化して引き渡すための装置。 ２．単個品（Ｓ）を収容しかつ単個品（Ｓ）を引取り位置（Ａ）で準備するた めの装置（Ｅ）が、引取り位置（Ａ）の方向へステップバイステップ式に駆動可 能なベルトコンベヤにより形成されており、該ベルトコンベヤに単個品（Ｓ）が 、立て置き位置で積み重ね式に供給される、請求項１記載の装置。 ３．前記ベルトコンベヤが、少なくともほぼ水平方向に向けられており、該ベ ルトコンベヤに立て置かれた単個品（Ｓ）が、連行ベルト（ＭＢ）に向かって傾 けられている、請求項２記載の装置。 ４．連行ベルト（ＭＢ）が、引取り位置（Ａ）の下方に配置されたローラ（Ｒ Ｏ）と、ドラム（Ｔ）とを介して案内されている、請求項１から３までのいずれ か１項記載の装置。 ５．押圧ベルト（ＡＢ）が、３つの変向ローラ（ＵＲ）と前記ドラム（Ｔ）と を介して案内されている、請求項４記載の装置。 ６．連行ベルト（ＭＢ）が、互いに平行に延びる少なくとも３つのベルト区分 に分割されており、各ベルト区分の間に形成された間隙（Ｌ）に引取り位置（Ａ ）の範囲で、準備された単個品（Ｓ）のための、外方に向かって旋回可能なデフ レクタ（ＡＷ）が配置されている、請求項１から５までのいずれか１項記載の装 置。 ７．搬送装置（Ｆ）への単個品（Ｓ）の引渡しが搬送装置（Ｆ）の各ピッチ（ ｔ）毎に行われるか、またはそれぞれピッチ（ｔ）の整数倍毎に行われるように 搬送装置（Ｆ）の速度と、連行ベルト（ＭＢ）の速度（ｖ）とが互いに調和され ている、請求項１から６までのいずれか１項記載の装置。 ８．連行ベルト（ＭＢ）の長手方向で２つ以上の吸込開口（ＳＯ）が分配され て配置されており、該吸込開口（ＳＯ）の、長手方向における間隔が、搬送装置 （Ｆ）のピッチ（ｔ）に合わせて設定されている、請求項１から７までのいずれ か１項記載の装置。 ９．吸込開口（ＳＯ）によって引き取られた単個品（Ｓ）の、連行ベルト（Ｍ Ｂ）における位置が、センサ（ＳＳ）によって検出されるようになっており、該 センサ（ＳＳ）によって検出された、単個品（Ｓ）の引取り時および連行時にお けるスリップが、制御装置（ＳＥ）を介して連行ベルト（ＭＢ）の速度（ｖ）を 適宜に変えることによって補償されるようになっている、請求項１から８までの いずれか１項記載の装置。 １０．連行ベルト（ＭＢ）が前記ドラム（Ｔ）を介して駆動されており、前記 制御装置（ＳＥ）が前記ドラム（Ｔ）の回転数（ｎ）を変化させるようになって いる、請求項４または９記載の装置。