JPH10507476A - 重質ポリアミンから誘導された潤滑油マンニッヒ塩基分散剤 - Google Patents

重質ポリアミンから誘導された潤滑油マンニッヒ塩基分散剤

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JPH10507476A JP8513449A JP51344995A JPH10507476A JP H10507476 A JPH10507476 A JP H10507476A JP 8513449 A JP8513449 A JP 8513449A JP 51344995 A JP51344995 A JP 51344995A JP H10507476 A JPH10507476 A JP H10507476A
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Abstract

(57)【要約】 アルキル(炭化水素又はポリマー)置換された水酸化芳香族化合物とアルデヒド及び重質ポリアミンとのマンニッヒ塩基縮合物を含む、分散剤として有用な油溶性潤滑油添加剤である。重質ポリアミンは、テトラエチレンペンタアミン及びペンタヘキサアミンのような低級ポリアミンオリゴマーを少量含むが、主に、1分子当たり7以上の窒素を含み、2以上の一級アミンを含むオリゴマーであり、従来のポリアミン混合物よりも多く分枝している、ポリアルキレンポリアミンの混合物である。

Description

【発明の詳細な説明】 重質ポリアミンから誘導された潤滑油マンニッヒ塩基分散剤発明の分野 本発明は、アルデヒド及び「重質ポリアミン」とともに、アルキル(炭化水素 又はポリマー)置換された水酸化芳香族化合物のマンニッヒ塩基縮合物からなる 分散剤添加物に関する。本明細書において言及される「重質ポリアミン」は、ポ リエチレンのようなポリアルキレンの高次オリゴマー、及び、例えば、実質的に はテトラエチレンペンタミンを含まず、少量のペンタエチレンヘキサアミンを含 有するアミン含有物の混合物であるが、しかし、1分子当たり主に7以上の窒素 を含み、二つ以上の一級アミンを含むオリゴマーであり、従来のポリアミン混合 物よりも多く分枝している混合物である。重質アミンを使用すると、従来技術の アミンよりも多量の窒素を分散剤分子へ組み込むことができ、従って、より優れ たスラッジ分散性が得られる。本明細書に開示されているマンニッヒ塩基は燃料 及び潤滑油への添加剤として有用である。発明の背景 発明の名称“Lubricating Oil Succinimide Dispersants Derived from Heavy Polyamine”、1994年7月11日出願の米国特許出願第273294号は、 重質ポリアミンで官能化された炭化水素又はポリマーのイミド化反応が開示され ており、これを本明細書に援用する。 発明の名称“Lubricating Oil Dispersants Derived from Heavy Polyamine” 、1994年6月17日出願の米国特許出願第261554号は、重質ポリアミ ンを用いコッホ反応により官能化されたポリマーのアミド化反応(誘導体化)が 開示されており、これを本明細書に援用する。 発明の名称“Amidation of Ester Functionalized Hydrocarbon Polymers”、 1994年6月17日出願の米国特許出願第261507号は、コッホ反応によ り官能化されたポリマーの好ましいアミド化反応の方法及び重質ポリアミンの使 用が開示されており、これを本明細書に援用する。 マンニッヒ塩基縮合物生成物は、潤滑油に分散剤として使用される。これらは 典型的にはアルキル置換されたフェノール、ホルムアルデヒド、及びポリアルキ レンポリアミンを反応させることによって調製される。 米国特許第5017299号及びその分割出願の米国特許第5186851号 はアルキル置換された水酸化芳香族化合物とホルムアルデヒド及びアミンとのマ ンニッヒ塩基縮合物からなる分散剤を開示しており、芳香族化合物のアルキル部 分は、300乃至10,000の数平均分子量の1以上のエチレンα−オレフィ ンコポリマーから誘導され、ポリマー鎖の約30%以上が末端エチリデン不飽和 を含有する。これらの米国特許を本明細書に援用する。 米国特許第3442808号は、アルキル置換されたフェノール、ホルムアル デヒド、及びポリアルキレンポリアミンを縮合することによって調製されたマン ニッヒ縮合生成物とアルケニル無水コハク酸を反応させることによって調製され る潤滑油添加剤を開示している。 米国特許第4354950号は、ヒドロカルビル置換された無水コハク酸をア ミノフェノールと反応させ、N−(ヒドロキシアリール)ヒドロカルビルスクシ ンイミド中間体を生成させることによって調製される潤滑油添加剤を開示してい る。この中間体は次にアルキレンジアミン又はポリアルキレンポリアミン及びア ルデヒドとマンニッヒ塩基反応において反応させる。 ポリアルケニルスクシンイミドは潤滑剤及び燃料に分散剤として広く使用され ている。これらは、例えば、ポリイソブチレンと無水マレイン酸を反応させて、 ポリイソブチレン化無水コハク酸を形成し、ポリエチレンアミンとの次の縮合反 応によって調製される。 欧州特許第0475609号は、ユニオンカーバイド(Union Carbide Co.) から発売されているポリアミンHPA−Xという名称のポリエチレンアミンの混 合物とされる「重質ポリアミン」の使用を開示している。 米国特許第52300714号は、アルキレンポリアミン混合物から誘導され る「ポリアミンボトム」の使用を開示している。「ポリアミンボトム」は約20 0℃未満で沸騰する物質を2重量%未満、通常1重量%未満しか有しないことで 特徴付けられる。エチレンポリアミンボトムの場合、ボトムはジエチレントリア ミン(DETA)又はトリエチレンテトラアミン(TETA)総量を約2重 量%未満しか含まないことが開示されている。「E−100」という名称のダウ ケミカルカンパニー(Dow Chemical Company)のこのようなエチレンポリアミン の典型的なサンプルは、33.15重量%の窒素を有し、又、ガスクロマトグラ フィー分析は、このポリアミンが約0.93重量%の「ライトエンド」(DET A)、0.72重量%のTETA、21.74重量%のテトラエチレンペンタミン 及び76.61重量%のペンタエチレンヘキサミン及びこれよりも高次のアミン を含有することが開示されている。 米国特許第4938881号は同様に「ポリアミンボトム」の使用を開示して いる。 米国特許第5164101号は、ポリアミンのポリブテニルスクシンイミドを 開示しており、ポリアミンは特定の式を有する。 米国特許第5114435号は、特定の式のポリアルキレンポリアミンと反応 させたポリアルキレンコハク酸又は無水コハク酸から調製されたポリアルキレン スクシンイミドを開示している。ヘキサエチレンヘプタミンが適したアミンとし て開示されている。 米国特許第4927551号は、Dow E-100重質ポリアミン(平均Mw=30 3、ダウケミカルカンパニーから入手)と反応させたポリブテニル無水コハク酸 を開示している。 米国特許第5241003号は、特定の式を有するアミンから誘導されたスク シンイミドを開示している。種々の適した低価格のポリエチレンポリアミン混合 物が、「Polyamine H」、「Polyamine 400」、「Dow Polyamine E-100」及び「D ow S-1107」のような種々の商標名で入手可能である。 米国特許第4152499号は、無水マレイン酸と反応させたイソブテンポリ マー、そして次にこの付加生成物を特定の式を有するポリアミンと反応させるこ とによって潤滑油添加剤へ変換することが開示されている。ジエチレントリアミ ン及びトリエチレンテトラアミンが適したアミンとして開示されている。 米国特許第5053152号及びその分割出願の米国特許第5160648号 は、水酸化アルキル又は水酸化アリール反応体とアミン反応体との酸触媒による 縮合によって生成された縮合物が開示されている。このアミン反応体は、高分子 量に伸張されたポリアミンであることが開示されている。 米国特許第5171466号は、平均40以上の炭素原子を含む脂肪族ヒドロ カルビル置換スクシンアシル化剤を、10乃至50重量%の非環式アルキレンポ リアミン及び50乃至90重量%の環式アルキレンポリアミンを含むヒドロカル ビルポリアミンから実質的になる混合物と反応させることによって形成される分 散剤を開示している。発明の要約 本発明は、a)炭化水素及びポリマーからなる群から選択される、炭素−炭素 二重結合を含む、一つ以上の化合物で、一つ以上の水酸化芳香族化合物(フェノ ールなど)をアルキル化することによって形成されたアルキル置換水酸化芳香族 化合物、b)1以上のアルデヒド反応体(ホルムアルデヒドなど)、及びc)重 質ポリアミンの反応によって得られる縮合生成物を含む油溶性の固体分散剤添加 剤組成物である。本発明は又、a)炭化水素及びポリマーからなる群から選択さ れる、炭素−炭素二重結合を含む、一つ以上の化合物で、一つ以上の水酸化芳香 族化合物をアルキル化することによって形成されたアルキル置換水酸化芳香族化 合物、b)一つ以上のアルデヒド反応体及びc)一つ以上の重質ポリアミンを、 縮合条件下で接触させる工程を含む油溶性の固体分散剤の生成方法である。重質 ポリアミンは、一分子当たり平均約7以上の窒素、g当たり一級アミンの約6. 3以上乃至8.5ミリ当量の一級アミン含量、及び約32重量%以上の総窒素含 量を有する。発明の詳細な説明 本発明は、ホルムアルデヒドのようなアルデヒド、及び「重質ポリアミン」と アルキル置換された水酸化芳香族化合物との反応によって調製されたマンニッヒ 塩基分散剤添加剤に関する。本明細書でいう「重質ポリアミン」は、ポリエチレ ンのようなポリアルキレンの高次オリゴマー、及び、例えば、実質的にはテトラ エチレンペンタミンを含まず、せいぜい少量のペンタエチレンヘキサアミンを含 むアミンの混合物であり、主に6より多くのの窒素を含むオリゴマーであり、従 来のポリアミン混合物よりも多く分枝している混合物である。本明細書に開示さ れているマンニッヒ塩基分散剤は、燃料及び潤滑油の添加剤として有用である。 アルキル置換された水酸化芳香族化合物は炭素−炭素に重結合を有する選択さ れた化合物(例えば、炭化水素又はポリマー)及び選択された水酸化芳香族化合 物(すなわち、フェノール)を水酸化芳香族化合物の芳香基がアルキル化される のに十分な条件で、触媒的に効果的な量の一つ以上の酸性アルキル化触媒の存在 下で接触させることによって形成される。アルキル化触媒は従来のものであり、 H3PO4、H2SO4、HF、BF3、HF−BF3などのような無機酸を含む。こ の酸触媒は又、吸着又は吸収される酸性基を有する酸性イオン交換樹脂を含む。 これに加え、部分的又は完全に脱水素化されたヘテロポリ触媒を、末端不飽和 ポリマーで水酸化芳香族化合物をアルキル化するために使用し得る。これは米国 特許第5334775号に開示されており、本明細書に全ての目的のために全体 を援用する。 本明細書において使用される用語としての重質ポリアミンは、一分子当たり6 より多くの窒素を含有するが、好ましくは、一分子当たり2以上の一級アミンと ともに分子当たり7以上の窒素を含有するポリアミンオリゴマーである。重質ポ リアミンは28重量%以上(例えば、32重量%より大)の総窒素及び1当量当 たり120乃至160(例えば、125乃至140)gの一級アミン基の当量を 有する。市販の分散剤はカルボン酸部分とポリアミン又は水酸化芳香族化合物と ホルムアルデヒド、及び1分子当たり5つの窒素を有するテトラエチレンペンタ アミン(TEPA)のようなポリアミンの反応をベースとしている。市販のTE PAは蒸留カットであり、3及び4個の窒素を含むオリゴマーを含む。一般にP AMとして知られている他の市販のポリアミンは、エチレンとアミンの混合物を 含むが、TEPA及びペンタエチレンヘキサアミン(PEHA)がポリアミンの 大部分であり、通常約80%より少ない。典型的なPAMは、E−100の商標 名でダウケミカルカンパニーから、及びHPA−Xの商標名でユニオンカーバイ ドカンパニーのような供給源から入手可能である。これらの混合物は典型的には 1.0重量%未満の低分子量の、10乃至15重量%のTEPA、40乃至50 重量%のPEHA、及び残部はヘキサエチレンヘプタアミン(HEHA)及びよ り高次のオリゴマーからなる。典型的なPAMは、g当たり8.7乃至8.9当量 の一級アミン(一級アミンの1当量当たり115乃至112gの当量)及び 約33乃至34重量%の総窒素含量を有する。 実質的にTEPAを含まず、ごく少量のみのPEHAしか含まず、6以上の窒 素及びより広い範囲で分枝しているオリゴマーを主に含むPAMオリゴマーの重 質カットは、同様の条件において、同一のポリマー骨格を有する典型的な市販の PAMから誘導される製品と比較する場合、改良された分散性を有する分散剤を 生成することが発見された。これらの重質ポリアミン組成物の一つの例は、ポリ アミンHA−2という商標名で、ダウケミカルカンパニーから入手可能である。 HA−2はTEPAを含む低温沸騰ポリエチレンアミンオリゴマー(ライトエ ンド)から分留することにより調製される。TEPAの含量は1重量%未満であ る。25重量%未満、通常5乃至15重量%のごく少量のPEHAのみ混合物中 に残存する。残部は、通常より高度に分枝している窒素含量の高いオリゴマーで ある。重質ポリアミンは、好ましくは本質的に酸素を含まない。 HA−2の典型的な分析では、ポリアミン1g当たり、約7.8ミリ当量(m eq)の一級アミン(例えば、7.7乃至7.8)という一級窒素価が得られる。 これは、計算すると当量(g/eq)当たり約128gの当量(EW)である。 総窒素含量は約32.0乃至33.0重量%である。市販のPAMを分析すると、 PAM1g当たり8.7乃至8.9ミリ当量(meq)の一級アミン(115乃至 112g/eq)及び約33乃至約34重量%の窒素含量が得られる。 本発明の分散剤は、その高められたスラッジコントロール特性によって示され るように、高められた潤滑油分散性を提供するという効果及び性能のため、他の マンニッヒ塩基分散剤よりも改良されている。 例えば、トリエチレンテトラアミン及びテトラエチレンペンタアミンのような 従来技術のポリアミン系では、分散剤の骨格の分子量が増加すると、分子の極性 セグメントが分散性の限定要因となる。ポリマーに対するアミンの化学量論(モ ル)比が増大すると、窒素含量は増加するが、ディーゼルエンジン及びエラスト マーシール特性に有害な遊離非反応ポリアミンが十分なレベルで得られる。 本発明は、水酸化芳香族化合物を、炭素−炭素二重結合を有する炭化水素又は ポリマーを含む化合物でアルキル化して形成されたアルキル置換水酸化芳香族化 合物と、重質ポリアミン及びアルデヒド反応体との反応に関する。ここにおいて 、 ポリマー骨格は、300より大きい数平均平均分子量(すなわち、300乃至2 0,000)を有する。好ましくは800乃至7,500である。最も好ましくは 1000乃至3000である。多機能性粘度改質剤(MFVM)としての使用に は、ポリマーは20,000乃至500,000のMnを有する。好ましくは約3 0,000、最も好ましくは約50,000乃至約100,000である。好まし い数平均分子量は特定の骨格の特性による。例えば、エチレンα−オレフィンコ ポリマーでは、好ましい分子量は1500乃至5000(例えば、2000乃至 4000)である。ポリブテンでは、好ましい分子量は900乃至2000であ る。 Mn300未満の骨格から製造された分散剤は2−サイクルエンジン油に有用 である。本発明はこの適用へ有用な分散剤を含む。適した炭化水素及びポリマー 本発明で使用される好ましい炭化水素又はポリマーは、ホモポリマー、インタ ーポリマー又は低分子量の炭化水素を含む。好ましいポリマーは、式H2C=C HR1(式中、R1は1乃至26の炭素原子を有する直線状又は分岐鎖アルキルラ ジカルであり、ポリマーは、炭素−炭素不飽和、好ましくは末端エチニリデン不 飽和を高度に含む)を有する1つ以上のC3乃至C28のα−オレフィンを含む。 好ましくは、本発明で使用するポリマーはエチレンと1つ以上の上記の式(式中 R1は1乃至18の炭素原子、好ましくは1乃至8の炭素原子のアルキル、より 好ましくは1乃至2の炭素原子)のインターポリマーを含む。すなわち、有用な α−オレフィンモノマー及びコモノマーは、例えば、プロピレン、1−ブテン、 1−ヘキセン、1−オクテン、4−メチル−1−ペンテン、1−デセン、1−ド デセン、1−トリデセン、1−テトラデセン、1−ペンタデセン、1−ヘキサデ セン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセン、1−ノナデセン、及びこれらの混 合物(例えば、プロピレンと1−ブテンの混合物など)を含む。このようなポリ マーの例は、プロピレンホモポリマー、1−ブテンホモポリマー、エチレンプロ ピレンコポリマー、エチレン1−ブテンコポリマーなどであり、ポリマーは末端 及び/又は内部の不飽和をいくつか含む。好ましいポリマーはエチレンとプロピ レン、及びエチレンと1−ブテンの不飽和コポリマーである。本発明のイ ンターポリマーは少量、例えば、0.5乃至5モル%のC4乃至C18非共役ジオレ フィンコモノマーを含み得る。しかし、本発明のポリマーは好ましくはα−オレ フィンホモポリマー、α−オレフィンコモノマーのインターポリマー、及びエチ レンとα−オレフィンコモノマーのインターポリマーを含む。本発明で使用する ポリマーのエチレン含量(モル)は、好ましくは20乃至80%の範囲であり、 より好ましくは30乃至70%である。プロピレン及び/又は1−ブテンがエチ レンとのコモノマーとして使用される場合、このコポリマーのエチレン含量は最 も好ましくは45乃至65%であるが、この範囲よりも高いか、又は低い含量も 存在し得る。 本発明で使用されるポリマーは、一般的に300乃至10,000、好ましく は800乃至7,500、より好ましくは1,000乃至3,000(例えば、1, 500乃至2,500)のMnを有する。このようなポリマーのMnは、サイズ 除去クロマトグラフィー(ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)としても公知 である)のようないくつかの公知の技術によって決定され得る。このGPCは、 分子量分布に関しての情報も提供する。 適するポリマーは、狭い分子量分布(MWD)を典型的に有するが、MWDは Mnに対する重量平均分子量(Mw)の比であり、多分散性とも言われる。5未 満、好ましくは4未満のMw/Mnを有するポリマーが最も好ましい。適したポ リマーは例えば、1乃至5の多分散性を有する。結果として、このようなポリマ ーは一般的に、0.025乃至0.9dl/g、好ましくは0.05乃至0.5dl /g、最も好ましくは0.075乃至0.4dl/gの極限粘度数(テトラリン中 135℃で測定)を有する。本発明で使用するポリマーは、好ましくは、本質的 に非晶質であるような程度の結晶度を示す。 低分子量のポリマーは、20,000未満、好ましくは300乃至20,000 、より好ましくは800乃至10,000(例えば、9,00乃至7,500)、 最も好ましくは1,000乃至3,000のMnを有する。数平均分子量は、上記 のように、気相浸透圧法またはガスクロマトグラフィーによって測定される。低 分子量ポリマーは潤滑剤添加剤用の分散剤を形成するのに有用である。 Mnが20,000乃至500,000、好ましくは25,000乃至 100,000、より好ましくは30,000乃至100,000(例えば、50, 000乃至100,000)の範囲の高分子量ポリマーは、潤滑油組成物のため の多機能粘度改質剤として有用である。 従来の公知の重合技術によって本発明のポリマーを調製するのに使用し得る末 端及び内部モノマーの特定の例は、エチレン、プロピレン、1−ブテン、2−ブ テン、イソブテン、1−ペンテンなど、プロピレンテトラマー、ジイソブチレン 、イソブチレントリマー、1,2−ブタジエン、1,3−ブタジエン、1,2− ペンタジエン、1,3−ペンタジエンなどを含む。 有用なポリマーはα−オレフィンホモポリマー及びインターポリマー、及びエ チレンα−オレフィンコポリマー及びターポリマーを含む。ポリアルケンの特定 の例は、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレンコポリマー、エチ レン−ブテンコポリマー、プロピレン−ブテンコポリマー、スチレン−イソブテ ンコポリマー、イソブテン−1,3−ブタジエンコポリマーなど、イソブテン、 スチレン及びピペリレンのターポリマー、及び80%のエチレン及び20%のプ ロピレンのコポリマーを含む。ポリマーの有用な原料は、三塩化アルミニウム又 は三フッ化ホウ素のようなルイス酸の存在下で、約35乃至75重量%のブテン 含量及び約30乃至約60重量%のイソブテン含量のC4精製流の重合によって 得られるポリ(イソブテン)である。 1992年12月17日に出願された米国特許出願第992,871号の高分 子量ポリ−n−ブテンも又、有用である。 ポリ−n−ブテンを形成するモノマーの好ましい原料は、ラフィネートIIの ような石油原料流である。これらの原料流は米国特許第4952739号のよう な先行技術に開示されている。 本発明で使用されるポリマーは、好ましくはさらに95%以上までポリマー鎖 が末端エテニリデン型不飽和を有することで特徴付けられるが、これは、1つ以 上のメタロセンロセン(例えば、シクロペンタジエニル−遷移金属化合物)及び アルモキサン化合物を含む触媒系の存在下で、α−オレフィンモノマー又はα− オレフィンモノマーの混合物、又はエチレンと一つ以上のC3乃至C28のα−オ レフィンモノマーを含む混合物を重合させることによって調製され得る。後者の 混合物であるインターポリマーは、本発明で使用するのに好ましいインターポリ マーであり、式POLY−C(R1)=CH2(式中、R1はC1乃至C26のアルキ ル、好ましくはC1乃至C18のアルキル、より好ましくはC1乃至C8のアルキル 、最も好ましくはC1乃至C2のアルキル(例えば、メチルまたはエチル)であり 、POLYはポリマー鎖を意味する)によって特徴付けられる。R1アルキル基 の鎖長は、重合に使用されるコモノマーによって変化する。ポリマー鎖の少量は 、末端エチニル(即ち、ビニル)、及び不飽和(すなわち、POLY−CH=C H2)を含み、ポリマーの一部は末端一不飽和、例えば、POLY−CH=CH (R1)(式中、R1は上記の定義の通り)を含み得る。 本発明で使用するのに適する好ましいポリマーにおいて、約30%以上のポリ マー鎖は、末端エチニリデン不飽和を有する。好ましくは50%以上、より好ま しくは60%以上、最も好ましくは75%以上(例えば、75乃至98%)のこ のようなポリマー鎖が、末端エチニリデン不飽和を示す。末端エチニリデン不飽 和を示すポリマー鎖の%は、FTIR分光器、滴定、又はC13NMRによって測 定され得る。 本発明で使用するのに好ましい末端不飽和インターポリマーは、公知のメタロ センの化学によっても調製され得る。本発明で使用される好ましいポリマーは又 、全て1992年12月17日に出願された、米国特許出願第992,871号 、米国特許出願第992,690号及び米国特許出願第992,192号に記載さ れているように調製され得る。 好ましいインターポリマーは、エチレンと、3乃至28(好ましくは3乃至4 の炭素原子、すなわち、プロピレン、1−ブテン、及びこれらの混合物)の炭素 原子を有するα−オレフィンのようなエチレン以外のモノマーとを含むモノマー 混合物を、一つ以上のメタロセン(例えば、シクロペンタジエニル−遷移金属化 合物)及びアルモキサン化合物を含む触媒系の存在下で重合させることによって 調製され得る。コモノマー含量はメタロセン触媒成分の選択を通じ、又、種々の モノマーの分圧を制御することによって制御し得る。最も好ましくは、本発明で 使用されるポリマーはエチレンホモポリマーを実質的に含まない。 触媒は、好ましくは嵩高いリガンド遷移金属化合物である。この嵩高いリガン ドは多数の結合された原子、好ましくは炭素原子が、一つ以上の任意のヘテロ原 子と環状であり得る基を形成しているものを含み得る。嵩高いリガンドはモノ又 はポリ核であり得るシクロペンタジエニル誘導体であり得る。一つ以上の嵩高い リガンドは遷移金属に結合し得る(以下において「族」は“Advanced Inorganic Chemistry”,F.A.Cotton,G.Wilkinson,Fifth Edition,1988,John Wiley & Sonsに詳しく述べられた周期表)の特定の族を意味する)。他のリガンドも、 遷移金属に結合し得るが、好ましくはヒドロカルビル又はハロゲン脱離基のよう な助触媒により分離可能であり得る。触媒は式 [L]mM[X]n (式中、Lは嵩高いリガンド、Xは脱離基、Mは遷移金属、及びmとnは遷移金 属の結合価に相当する総リガンドの結合価である。)の化合物から誘導される。 好ましくは、化合物が1+の結合価状態にイオン化するように、触媒は4の配位 数である。 リガンドL及びXは互いに架橋され得、二つのリガンドL及び/又はXが存在 する場合、それらは架橋されてよい。メタロセンは、シクロペンタジエニル基で ある2つのリガンドLを有する十分にはさまれた化合物であるか、又はシクロペ ンタジエニル基である一つのリガンドLを有する半分はさまれた化合物でありう る。 本明細書において、「メタロセン」という用語は、周期表の遷移金属と組み合 わされた一つ以上のシクロペンタジエニル部分を含む意味に用いられる。一つの 実施態様において、メタロセン触媒化合物は、一般式(Cp)mMRnR′p(式 中、Cpは置換、又は非置換シクロペンタジエニル環、MはIV、V、及びVI 族遷移金属であり、R及びR´は、ハロゲン、ヒドロカルビル基、又は1乃至2 0の炭素原子を有する炭化水素基からそれぞれ選択され、mは1乃至3、nは0 乃至3、pは0乃至3、及びm+n+pの和はMの酸化状態と等しい)で表され る。他の実施態様においては、メタロセン触媒は式 (C5R′mpR″s(C5R′m)MeQ3-p-x 及び R″s(C5R′m)2MeQ′ (式中、MeはIV、V、及びVI族遷移金属であり、C5R′mは置換されたシ クロペンタジエニルであり、各R′は同一でも異なっていてもよいが、水素、1 乃至20の炭素元素を有するアルケニルアリール、アルカリル、又は、アリール アルキル基、又は、2つの炭素原子が結合してC4乃至C6環の一部を形成してお り、R″は1以上の炭素、ゲルマニウム、ケイ素、リン、又は窒素原子を含有す る基、又はこれらの組み合わせであり、2つのC5R′m環の置換基となるか、こ の環を架橋するか、又は背後のMeと一つのC5R′m環を架橋する置換基となり 、p=0かつX=1又はXが常に0のとき、各Qは同一又は異なっていてもよい が、1乃至20の炭素原子又はハロゲンを有するアリールアルキル、アルケニル 、アルカリール、又はアリールアルキル基であり、Q′は1乃至20の炭素原子 を有するアルキリデン基であり、sは0又は1であり、sが0のとき、mは5か つpが0、1、又は2であり、sが1のとき、mは4かつpは1である)で表さ れる。 メタロセン型触媒系の種々の形のものが本発明の重合方法に使用し得る。当技 術分野におけるエチレンの重合用のメタロセン触媒の開発の例は、Hoelの米 国特許第4,871,705号、Ewenらの米国特許第4,937,299号、及 び1989年7月26日に公開された欧州特許0,129,368号、及びWelbor n,Jrの米国特許第5,017,714号及び米国特許第5,120,867号に開 示されている。これらの刊行物はメタロセン触媒の構造を教示し、助触媒として のアルモキサンを含む。種々のアルモキサンの調製方法が開示されており、その うちの一つは、米国特許第4,665,208号に記載されている。 本明細書の目的において、「助触媒又は活性剤」という用語は、交換可能であ り、嵩高いリガンド遷移金属化合物を活性化させることが可能な化合物又は成分 のいずれをもいう。一つの実施態様において、活性剤は一般的に周期表のII族及 びIII族の金属を含む。好ましい実施態様においては、嵩高い遷移金属化合物は メタロセンであり、メタロセンはトリアルキルアルミニウム化合物、直線状及び 環状の両方のアルモキサン、又はホウ化トリ(n−ブチル)アンモニウムテトラ (ペンタフルオロフェニル)のような、中性のメタロセン化合物をイオン化させ るイオン化用イオン性活性剤によって活性化される。このようなイオン化化合物 は活性プロトン、又は、イオン化イオン性化合物の残余のイオンに会合はする が配位はせず、又は緩やかに配位する、他のカチオンを含み得る。このような化 合物の例は、1988年8月3日に公開された欧州特許第0520732号、欧 州特許第0277003号、及び欧州特許第0277004号、及び米国特許第 5153157号、米国特許第5198401号、及び米国特許第524102 5号に記載されている。さらに、メタロセン触媒化合物はモノシクロペンタジエ ニルヘテロ原子含有化合物である。このヘテロ原子はアルモキサン又はイオン性 活性剤のいずれかによって活性化され、活性のある重合触媒性を形成し、本発明 に有用なポリマーを生成する。これらの種類の触媒系は、例えば、1992年1 月9に公開されたPCT国際公開パンフレット第92/00333号、米国特許 第5057475号、米国特許第5096867号、米国特許第5055438 号、及び米国特許第5227440号、及び欧州特許第0420436号、及び 国際公開パンフレット第91/04257号に記載されている。加えて、本発明 に有用なメタロセンロセン触媒は、非シクロペンタジエニル触媒化合物、又は、 遷移金属と組み合わせたボロール(boroles)又はカルボリド(carbollides)の ような補助リガンドを含み得る。これに加えて、触媒及び触媒系は米国特許第5 064802号及びPCT国際公開パンフレット第93/08221号及び、1 993年4月29日に公開された国際公開パンフレット93/08199号に記 載されており、これは本発明の範囲に含まれる。本発明の触媒系は全て、触媒的 生成性を促進するために予備重合されるか、又は、任意に、添加剤やスカベンジ ャーとともに使用され得る。 メタロセン触媒の例示は、ビス(シクロペンタジエニル)チタニウム ジメチ ル、ビス(シクロペンタジエニル)ハフニウム ジメチル、ビス(シクロペンタ ジエニル)ジルコニウム ジネオペンチルなどである。有用に使用される他のメ タロセンの例は、ペンタメチル−シクロペンタジエニルチタニウムトリクロリド のようなモノシクロペンタジエニルチタノセン、ビス(インデニル)チタニウム ジフェニルのような置換ビス(シクロペンタジエニル)チタニウム(IV)化合物 である。有用に使用されるジルコノセンの例は、ペンタメチルシクロペンタジエ ニルジルコオニウムトリクロリドなどである。シクロペンタジエニル(ペンタメ チル シクロペンタジエニル)−ジルコニウムジクロリドのような混合したシク ロペンタジエニルメタロセン化合物も、使用され得る。他のメタロセンの例とし てはビス(シクロペンタジエニル)ハフニウムジクロリドがある。好ましいメタ ロセンはビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、及び、1,2− エチレン−架橋ビス(4,5,6,7−テトラ−ヒドロインデニル)ジルコニウム ジクロライドのラセミ体及び/又はメソ異性体である。 重合工程において有用なアルモキサン化合物は環状又は直線状である。環状ア ルモキサンは一般式(R−Al−O)nで表され、直線状アルモキサンは一般式 R(R−Al−O)nAlR2で表される。一般式において、Rは、例えば、メチ ル、エチル、プロピル、ブチル、及びペンチルのようなC1乃至C5のアルキル基 であり、nは3乃至20の整数であり、n′は1乃至20の整数である。好まし くは、Rはメチルで、n及びn′は4乃至18である。一般に、例えば、トリメ チルアルミニウム及び水からアルモキサンを調製する場合、直線状及び環状化合 物が得られる。好ましくは、これらは水と、トリメチルアルミニウムのようなト リアルキルアルミニウムの、トルエン又は脂環族炭化水素のような適当な有機溶 媒の溶液を接触させることによって調製される。有用に使用され得るアルモキサ ン中のアルミニウムのメタロセン中の総金属に対するモル比は、0.5:1乃至 1000:1、望ましくは1:1乃至100:1である。好ましくは50:1乃 至5:1の範囲であり、最も好ましくは20:1乃至5:1の範囲である。触媒 系の調製に使用される溶媒は不活性炭化水素であり、特に、触媒系に対して不活 性な炭化水素である。このような溶媒には、イソブタン、ブタン、ペンタンなど を含む。 重合は一般的には20℃乃至300℃、好ましくは30℃乃至200℃の間の 範囲の温度で行われる。反応時間は重要ではないが、反応温度、共重合させるモ ノマーなどの因子によって数時間以上又は数分未満の間を変動する。熟練した技 術を有する者は、通常の実験によって、与えられた反応パラメーターのための最 適な反応時間を容易に得ることが可能であろう。本明細書に記載された触媒系は 、広範囲の圧力下での溶液中におけるオレフィンの重合に適している。好ましく は、重合は10乃至3,000bar、一般的には40乃至2,000barの範 囲の圧力で重合が完成されるが、最も好ましくは、50乃至1,500barの 範囲 の圧力で重合は完成される。重合の後、任意に触媒の不活性化(例えば、重合反 応媒体を水、又は例えば、メタノール、プロパノール、イソプロパノール、など のようなアルコールと接触させるか、又は媒体を冷却又はフラッシングなどのよ うな従来の技術によって重合反応を終了させる)をし、生成したポリマーを公知 の方法で回収する。過剰の反応体は蒸発分離させる。重合は、反応媒体として、 液体プロピレンのような液体モノマー、又は液体モノマーの混合物(例えば液体 プロピレンと1−ブテンの混合物)を使用して行われ得る。任意選択的に、重合 はブタン、ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、イソオクタン、デカン、トルエ ン、キシレン、などのような重合に不活性な炭化水素の存在下で行われ得る。与 えられた操作条件で生成され得る生成ポリマーの分子量が所望より高い状況では 、本発明の方法において、水素の使用及び/又は重合温度の調節のような分子量 を制御する公知の技術を使用し得る。所望であれば、重合は、分子量を低くさせ る水素の存在化で行われ得る。しかし、末端エチニリデン不飽和が、ポリマー鎖 の30%以上の好ましいレベルよりも減少していないことを確認しなければなら ない。 しかし、好ましいポリマーはエチニリデン型末端不飽和を所有する反応性のあ るポリマーであるため、添加したH2ガスが実質的に存在しない、すなわち、ポ リマーの分子量を実質的に減少させるのに効果的な量で添加H2ガスが存在しな いようにしてポリマーを調製することが好ましい。より好ましくは、重合は、重 合領域に投入されるエチレンモノマーの分子量を基準にして、5wppm未満、 より好ましくは1wppm未満の添加H2ガスを使用して行われる。 バッチ型方式で重合が実施される場合、反応希釈剤(必要であれば)と、エチ レンとα−オレフィンコモノマーを適した比で、適した反応器へ入れる。 重合は反応希釈剤(使用するのであれば)、モノマー、触媒及び助触媒を同時 に反応器へ供給し、そして、溶媒、未反応のモノマー及びポリマーを反応器から 回収するという連続方式で行われ得るが、所望の分子量を有するポリマーを形成 し、反応混合物からポリマーを分離するのに十分長い時間成分を滞留させる。 ポリイソブチレンは、ブテン流からカチオン重合によって容易に入手可能であ るため(例えば、AlCl3触媒を使用する)、本発明に適した骨格である。こ のようなポリイソブチレンは、一般的にポリマー鎖1本当たり約1つのエチレン 性二重結合という割合で、鎖に添って位置する残基不飽和を含む。 使用されるポリイソブチレンポリマーは、一般的に約900乃至2500の炭 化水素鎖を基礎にする。約300未満のMnを有するポリイソブチレンは、分散 剤として使用する場合、その性能は乏しい傾向にあるが、これは、分子量が、分 散剤分子を十分に潤滑油中に溶解させておくのに十分ではないからである。しか し、300未満の分子量の分散剤は、2−サイクルエンジンへの適用には適して いる。ポリイソブチレンの製造方法は公知である。 10,000以上(例えば、20,000乃至200,000)の数平均分子量 を有するエチレンα−オレフィンインターポリマーのような他のポリマー(例え ば、非共役ジエンを含むエチレンプロピレンコポリマー及びターポリマー)は、 本発明の分散剤又は多機能性粘度改質剤の調製に適したポリマーである。しかし 、上記の分子量のエチレンα−オレフィンインターポリマーは、この分子量の範 囲内にコポリマー鎖の伸張を終わらせるために、分子量調節剤としてH2ガスの みを用いたチーグラーナッタ触媒を使用して生成され得る。H2又は他の従来の いわゆる「連鎖停止剤」を使用しないと、チーグラーナッタ触媒で生成されたイ ンターポリマーは、上記の範囲を大きく超過した分子量を有する傾向にある。こ のような高分子量のコモノマーは例えば、粘度指数改良剤(例えば、粘度改質剤 )として、グラフトしない形で広く使用され、以下に記載するように、重質ポリ アミンを使用したマンニッヒ塩基反応を行う場合、分散剤粘度指数改良ポリマー として使用され得る(例えば、多機能性粘度改質剤)。連鎖停止剤としてのH2 の使用は、コポリマーのオレイン性二重結合の飽和を起こすという不都合を有し 、本発明の実施のためには不飽和(すなわち、二重結合)を維持する必要がある 。 上記の、20,000乃至200,000の数平均分子量を有する高分子量のエ チレン/プロピレンコポリマー及びエチレン/プロピレン/ジエンターポリマー は、一般的にチーグラー触媒、一般的に、ハロゲン化有機アルミニウム及び/又 はハロゲン化水素のようなハロゲン源とVCl4又はVOCl3を使用して生成さ れる。このような高分子量EP及びEPDMポリマーは粘度改質剤として使用し 、本発明によって多機能性粘度改質剤として使用し得ることが発見された。水酸化芳香族化合物 本発明のアルキル化物質の調製に有用である水酸化芳香族化合物は、式 H-Ar-(OH)c (式中、Arは、 を意味し、aは1又は2であり、R″はそれぞれ臭素又は塩素のようなハロゲン 、又は1乃至約10の炭素原子を含むヒドロカルビル基であり、好ましくは1乃 至約10の炭素原子を含むアルキル基であり、bはそれぞれ0乃至2の整数であ り、cは1乃至2の整数である)で表される化合物を含む。 このようなAr基の例はフェニレン、ビフェニレン、ナフタレンなどである。 フェノールは好ましい水酸化芳香族化合物である。カテコール及びナフトール も又本発明の実施に有用な水酸化芳香族化合物である。アルキル化された水酸化芳香族化合物の調製 選択された炭化水素又はポリマー及び水酸化芳香族化合物は、水酸化芳香族化 合物の芳香基をアルキル化するのに効果的な条件下で、一つ以上の酸性アルキル 化触媒が触媒的に効果的な量で存在する下で接触される。アルキル化触媒は従来 のものであり、H3PO4、H2SO4、HF、BF2、HF−BF3などのような無 機酸を含む。酸性触媒は又、アンバーリスト(Amberlyst)15樹脂(Rohm & Ha ss Co.)などのような酸性基を吸着又は吸収させる酸性イオン交換樹脂を含む。 又、触媒として有用なのは、C2乃至C10のエステル、C1乃至C10のアルコール 、C2乃至C10のケトン、フェノールなどと前記のものとを組み合わせ、例えば 、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、フェノールなどとBF3を組み合わせ て予め調製した複合体(又はその場で調製した複合体)である。さらに有用なの は、 米国特許第5,334,775号に開示されているような部分的又は完全に脱水素 されたヘテロポリ触媒である。ヘテロポリ触媒は、ヘテロポリアニオンの、遊離 酸(「ヘテロポリ酸」)又は塩(「ヘテロポリ塩」)として存在し得る。 ヘテロポリアニオンは、 12MO4 2-+HXO4 2-+23H+→[XM12403-+12−H2O (式中、「ポリ原子」として知られるMは、一つ以上のVB又はVIB族遷移金 属(タングステン、モリブデン、バナジウム、ニオブなど)を表し、「ヘテロ原 子」として知られるXは一つ以上のIVB族遷移金属(チタン、ジルコニウムな ど)又はメタロイド及びIIIA乃至VIIA族のような非遷移元素(ホウ素、 アルミニウム、ケイ素、リン、ゲルマニウム、ヒ素、スズ、テルルなど)を表す )によって、二つ以上の異なるオキソアニオンの縮合反応によって形成される。 水酸化芳香族化合物及び炭化水素又はポリマーは、一般的に、炭化水素ポリマ ー1モルに対して芳香族化合物を約0.1乃至10モル、好ましくは1乃至7モ ル、より好ましくは約2乃至5モルの割合で接触させる。選択された酸性触媒は 広範囲に変化する濃度で使用され得る。一般的に、酸性触媒が無機触媒を含む場 合、酸性触媒は、アルキル化反応領域に投入された水酸化芳香族化合物1モル当 たり、約0.001モルより多く、好ましくは約0.01乃至0.5モル、より好 ましくは約0.1乃至0.3モルで供給される。水酸化芳香族化合物1モル当たり 1モルより多い無機触媒を使用することは、一般的に必要でない。酸性触媒が酸 性イオン交換樹脂のような担持触媒を含む場合、反応体を樹脂中に通過させる( 例えば、触媒床中又は樹脂触媒を浸漬させたか、又は含有する膜の通過)などの 従来の固体液体接触技術のいずれをも使用して、反応体をイオン交換樹脂と接触 させるが、水酸化芳香族化合物1モル当たり使用する触媒のモルの上限は重要で はない。 アルキル化の温度も又広範囲に変化し得るが、通常約20乃至250℃、好ま しくは約30乃至150℃、より好ましくは約50乃至80℃の範囲を取り得る 。 アルキル化反応の時間は変動し得るが、一般的に約1乃至5時間であるが、こ れより長い時間又は短い時間もまた使用し得る。アルキル化の方法はバッチ方式 、連続又は半連続方式で実施し得る。好ましくは、酸性触媒は、重質ポリアミン 及 びアルデヒド反応体とアルキル化生成物混合物を接触させる前に中性化されるか 、及び/又は除去される。中性化は、粗アルキル化生成物を気体状アンモニア又 は他の塩基性の反応性化合物(例えば、NaOH水溶液、KOHなど)と接触さ せ、次に析出した中性化された触媒固体を瀘過によって除去することでなされる 。 上記のアルキル化の方法は公知であり、例えば、米国特許第3,539,633 号及び米国特許第3,649,229号に記載されており、その開示を本明細書に 援用する。アルデヒド物質 アルデヒド反応体は、一般的にホルムアルデヒド又はパラホルムアルデヒドを 含むが、C2乃至C10のヒドロカルビルアルデヒド(例えば、ブチルアルデヒド 、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒドなど)のような他のアルデヒド基含 有物質が使用され得ると理解されている。好ましいアルデヒド物質の群は、式 R′′′CHO (式中、R′′′はH又は1乃至4個の炭素原子を含む脂肪族炭化水素基である )の化合物である。 米国特許第5,017,299号、米国特許第5,186,851号及び米国特許 第5,268,115号は、アルキル化された水酸化芳香族化合物の調製方法、及 びマンニッヒ塩基反応を使用したそれに続く縮合を記載している。その記載の全 てを全ての目的のために本明細書に援用する。重質ポリアミンを使用した分散剤 分散剤のアミノ酸部分は、分散剤の性能を生成する上で非常に重要であり、又 、重質ポリアミンから製造された分散剤が、従来のポリアミン混合物から製造さ れた分散剤(PAM)よりも優れていることが発見された。 例えば、分散剤骨格の分子量が増大するにつれ、分子の極性部分は、トリエチ レンテトラアミンとテトラエチレンペンタアミンのような従来技術のポリアミン 系を用いたときに、分散性能において、限定要因となり得る。ポリマーに対する アミンの化学量論(モル)比を増大させると窒素含量が増加し、ディーゼルエン ジン及びエラストマーシール性能には不利である、遊離している不反応ポリアミ ンのレベルを増大させる結果となる。 本発明の重質ポリアミンよりも高分子量のアミンを使用すると、高分子量のア ミンは油に溶解しにくいか、又は一部のみしか溶解せず、潤滑油組成物中に濁り を生じるため不利益である。重質ポリアミンよりも高分子量のアミンは、1g当 たり一級アミンの約6.0ミリ当量未満(もしくは1当量当たり約160g以上 の一級アミン当量)及び1分子当たり約12より多い窒素原子を含む。 潤滑剤の分散剤の調製方法に使用するポリアミン反応体の典型的な開示は、一 分子当たり1乃至12の範囲の窒素原子、窒素間のスペーシング(spacing)基 の多様性、及びアミン基上の置換基のパターンの範囲を教示している。本願発明 者らは、以下に記載する好ましい組成物から誘導される分散剤が、油に対する優 れた溶解性を維持しながら、従来技術に比して非常に優れた分散性を示すことを 発見した。 特に、本発明の一つの好ましい実施態様は、一つ以上の水酸化芳香族化合物( 例えばフェノール)のアルキル化によって形成されたアルキル置換水酸化芳香族 化合物と、数平均分子量が300乃至10,000の、一つ以上の末端不飽和エ チレンブテンコポリマーであって、ポリマー鎖の30%より多くが末端不飽和ポ リマーを有するコポリマーとを反応させ、さらに、ホルムアルデヒドのようなア ルデヒド反応体、及び、28%より多くの窒素、より好ましくは30%より多く の窒素、例えば、32%の窒素を含み、一級アミノ基の当量が120乃至160 g/eq、より好ましくは120乃至150g/eq、例えば、125乃至14 0g/eqである重質ポリアルケニレンポリアミンと反応させることによって得 られる油溶性組成物に関する。最良の結果は、ポリアミンが1分子当たり平均6 より多くの窒素原子(より好ましくは、1分子当たり7以上、例えば、8より多 くの窒素原子)を含み、1分子当たり平均2つ以上(好ましくは2.2より多く 、例えば、2.4より多く)の一級アミンを含む場合に得られる。良好な結果は 、窒素原子のスペーシングがC2乃至C3である場合に得られる。重質ポリアミン は好ましくは本質的に酸素を含まない。 これらの特徴を有するポリアミンは市販で入手可能であり、標準的なポリエチ レンアミン混合物からテトラエチレンペンタアミン及びほとんどのペンタエチレ ンヘキサアミン分画を留去することによって調製され得る。任意選択的に、これ らは、ポリエチレン又はポリプロピレンペンタアミン又はヘキサアミンの一級ア ミン基をシアノエチル化反応させ、続いて水素添加することによっても合成され 得る。縮合反応 本発明のマンニッヒ塩基縮合組成物は、アルデヒドの存在下、重質ポリアミン と上記の一つ以上の水酸化芳香族化合物を縮合することによって調製される。反 応体は、所望の分散剤生成物を形成するのに十分な時間及び条件下で接触される 。 縮合反応に使用される方法は、米国特許第3,634,515号、米国特許第3 ,649,229号、米国特許第3,442,808号、米国特許第3,798,16 5号、米国特許第3,798,247号、及び米国特許第3,539,633号に記 載されているいずれの方法でもあり得る。これらの開示の全てを本明細書を援用 する。 使用される反応体の量は重要ではないが、広範囲にわたって変化し得る。しか し、水酸化芳香族化合物、アルデヒド反応体及び重質ポリアミンをそれぞれ、約 1:1.1乃至8:1乃至4のモル比で反応させることが好ましい。過剰のアル デヒド反応体を使用し得る。反応は発熱反応であるが、約50℃より高い温度、 好ましくは約50乃至140℃の範囲に反応体を加熱することが好ましい。この 加熱を追加することで、反応は完了し、得られた縮合反応生成物から水が除去さ れる。 縮合反応は、重質ポリアミン及びホルムアルデヒドを使用し、以下の反応によ って説明される。 (式中、「Poly」は上記の炭化水素又はポリマーである)、及び、 マンニッヒ塩基の好ましい群は、300乃至10,000の数平均分子量を有 するポリブテン、又はエチレンプロピレンコポリマー又はエチレンブテンコポリ マーのようなエチレンα−オレフィンコポリマーであって、ポリマー鎖の30% より多くに末端エチニリデン不飽和を有するポリマーで置換されたフェノールと 、ホルムアルデヒド及び重質ポリアミンの縮合によって形成されたものである。 特に好ましい分散剤の一つは、(A)フェノール置換されたエチレンブ テンコポリマー、(B)ホルムアルデヒド、及び(C)重質ポリアミンの縮合物 を含み、(A)1モルに対して、約1.11乃至約8モルの(B)及び約1乃至 約4モルの(C)を使用する。 分散剤形成反応は、極性又は非極性溶媒(例えば、キシレン、ベンゼンなど) 中で行われ、好ましくは、鉱油又は合成潤滑油の存在下で実施される。 本発明の方法によって形成された所望のマンニッヒ塩基縮合生成物を含む反応 生成物混合物は、一般的に、約60重量%以上(例えば、65乃至95重量%) 、より好ましくは約70重量%以上(例えば、75乃至90重量%)の濃度で縮 合反応生成物混合物中に存在する(すなわち、転換率)。 本発明の他の観点では、窒素を含む分散剤の後処理を含む。窒素含有分散剤の 後処理の方法は従来の分散剤誘導体に対して使用されている後処理と類似する。 従って、同じ反応条件、反応体の割合などを使用し得る。 上記の本発明の窒素含有分散剤は、酸化ホウ素、酸化ホウ素水和物、ハロゲン 化ホウ素、ホウ酸、ホウ酸エステル、二硫化炭素、硫黄、塩化硫黄、アルケニル シアニド、アルデヒド、ケトン、尿素、チオ尿素、グアニジン、ジシアノジアミ ド、リン酸ヒドロカルビル、亜リン酸ヒドロカルビル、チオリン酸ヒドロカルビ ル、チオ亜リン酸ヒドロカルビル、硫化リン、酸化リン、リン酸、チオシアン化 ヒドロカルビル、イソシアン化ヒドロカルビル、イソチソシアノ化ヒドロカルビ ル、エポキシド、エピスルフィド、ホルムアルデヒド又はホルムアルデヒド生成 化合物とフェノール、及び硫黄とフェノール、及びC1乃至C30炭化水素置換コ ハク酸及び無水物(例えば、無水コハク酸、ドデシルコハク酸など)、フマル酸 、イタコン酸、マレイン酸、無水マレイン酸、クロロマレイン酸、無水クロロマ レイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、桂皮酸、及び、例えば、マ レイン酸メチル、フマル酸エチル、フマル酸メチルなどの低級アルキル(例えば 、C1乃至C4アルキル)と前記の酸のエステルから選択される一つ以上の後処理 剤と、前記の窒素含有分散剤を接触させることによって後処理される。 例えば、窒素含有分散剤は、酸化ホウ素、ハロゲン化ホウ素、ホウ酸、及びホ ウ酸エステルからなる種類から選択されるホウ素化合物と、窒素組成物の1モル 当たり約0.1原子乃至約20原子の割合で処理され得る。通常、本発明のホウ 素化物質は、ホウ素化された窒素含有物質の総量を基準として約0.05乃至2. 0重量%、例えば、0.05乃至0.7重量%を含む。脱水素されたホウ酸ポリマ ー(主要にHBO23として表されるホウ素は、例えば、前記アミン分散剤の変 形塩のようなアミン塩として分散剤に結合すると考えられている。 処理は、約0.05乃至4重量%、例えば、1乃至3重量%(窒素化合物を基 準とする)のホウ素化合物、好ましくは、通常、スラリーとして窒素化合物に添 加されるホウ酸を添加し、約135乃至190℃、例えば、140乃至170℃ で、1乃至5時間加熱し、続いて前記温度範囲で窒素ストリッピングすることに よって実施される。 本発明のマンニッヒ塩基生成物は、重合可能なラクトン(例えば、ε−カプロ ラクトン)と処理して分散剤添加物を形成する。 これらの後処理剤の使用を含めた後処理の方法は、従来技術の分散剤への適用 が知られており、さらに、これらの方法を本明細書に記載することは不要である 。本発明の組成物に従来技術を適用するために、従来技術に記載されている反応 条件、反応体の割合など、必要なことは全て、本発明の新規な組成物に適用し得 る。分散剤 分散剤は、油に使用することにより、液体中で懸濁状態で油不溶性成分を維持 し、そのためスラッジの凝集及び析出を防ぐ。適した分散剤は例えば、灰生成タ イプ分散剤(洗浄剤としても公知)及び灰分を含まないタイプの分散剤を含む。 マンニッヒ塩基ポリマー又は本発明の炭化水素組成物は、潤滑剤及び燃料組成物 において分散剤又は多機能性粘度指数改良剤として使用され得る。 本発明の分散剤は従来のいずれの方法をも使用しても潤滑油に組み込むことが 可能である。従って、これらの混合物は、分散剤及び洗浄剤を所望の濃度で同時 にそれぞれ分散又は溶解することによって直接油へ添加し得る。このような追加 の潤滑油へのブレンドは、室温又は上昇した温度において行われる。代わりに、 分散剤は適した油可溶性溶媒及び基油とブレンドし、濃縮物を形成し、次にこの 濃縮物を潤滑油ベースストックとブレンドし、最終配合物を得る。このような分 散剤濃縮物は、濃縮物の重量を基準にして、典型的には(活性成分(A.I.)と して)約20乃至約60重量%、好ましくは約40乃至50重量%の分散剤添加 物、そして典型的には約40乃至約80重量%、好ましくは約40乃至60重量 %の基油を含む。分散剤の潤滑油ベースストックは典型的には潤滑油組成物(す なわち、配合物)を形成するための追加の添加剤の添加によって選択された機能 を示すように適合させる。潤滑剤組成物 本発明の添加剤は、燃料又は潤滑油のような油性物質への組み込みにより使用 される。燃料は通常、65乃至430℃で沸騰する中間留分のような液体の石油 燃料を含み、ケロセン、ディーゼル燃料、家庭用暖房燃料油、ジェット燃料など を含む。燃料中の添加剤の濃度は、組成物の総重量を基準にして、典型的には0 .001乃至0.5重量%、好ましくは0.005乃至0.15重量%が通常使用る され。 本発明の添加剤は、添加剤が溶解又は分散される基油を使用する潤滑油組成物 中に使用される。このような基油は天然又は合成されたものでよい。本発明の潤 滑油組成物を調製するのに使用するのに適した基油は、自動車及びトラックエン ジン、船舶及び鉄道エンジンなどのような火花点火及び圧縮添加内燃機関用クラ ンクケース油として従来から使用されているものを含む。動力伝達液体、ユニバ ーサルトラクター燃料及び作動液、重質作動液、パワーステアリング用液体など に従来から使用されているか、又は使用するように設けられた基油中に本発明の 添加剤混合物を使用することによって、有利な結果が得られる。ギア油、産業油 、ポンプ油、及び他の潤滑油組成物も又、本発明の添加物を加えることによって 有利な結果が得られる。 天然油は動物性油及び植物性油(例えば、ひまし油、ラード油)、液体石油油 及び、パラフィン性、ナフタレン性及び混合されたパラフィン−ナフタレン型の 水素添加され、溶媒処理又は酸処理鉱物潤滑油を含む。石炭又は泥板岩に由来す る潤滑油の粘度を有する油も又、基油として有用である。 合成潤滑油は、重合及びインターポリマーを製造するオレフィン(例えば、ポ リブチレン、ポリプロピレン、プロピレン−イソブテンコポリマー、塩素化ポリ ブテンなど)のような炭化水素油及びハロゲン置換した炭化水素油を含む。酸化 アルキレンポリマー及びインターポリマー、及び末端水酸化基がエステル化、エ ーテル化などで修飾された、これらの誘導体は公知の合成潤滑油の他の種類を構 成する。他の適する種類の合成潤滑油はジカルボン酸のエステルを含む。合成油 として有用なエステルはC5乃至C12のモノカルボン酸及びポリオールから合成 されるもの及びネオペンチルグリコールなどのようなポリオールエステルを含む 。ポリアルキル、ポリアリール、ポリアルコキシ、又はポリアリーロキシシロキ サン油のようなケイ酸基油及びケイ酸塩油は、他の有用な種類の合成潤滑剤であ る。非精製、精製及び再精製油は本発明の潤滑剤に使用し得る。 本発明の添加剤、特に分散剤又は粘度改質剤として使用される添加剤は、従来 のいずれの方法で、潤滑油に加えることもできる。従って、分散剤及び粘性改質 剤を同時に油に分散又は溶解させることにより、油中に直接添加し得る。このよ うな追加の潤滑油へのブレンドは室温又は上昇された温度で行われる。代わりに 、添加物はまず濃縮物として形成され、それを次に油中にブレンドしてもよい。 このような分散剤の濃縮物は典型的に、活性成分(A.I.)として10乃至80 重量%、典型的には20乃至60重量%、及び好ましくは40乃至50重量%の 添加剤(濃縮物の重量を基準とする)を油中に含む。MFVI濃縮物は典型的に は 5乃至50重量%A.I.を含む。 本発明の添加は、一つ以上の機能を示すように選択された他の添加剤と混合さ れ得る。このような追加の添加剤の典型的な例は、洗浄剤、粘度改質剤、摩擦防 止剤、酸化防止剤、腐食防止剤、摩擦改良剤、抑泡剤、防錆剤、乳化破壊剤、抗 酸化剤、潤滑油流動改良剤、及びシールスウェル(seal swell)制御剤である。 これらの添加剤を含有する場合、組成物は典型的には、通常付随する機能を付 与するのに効果的な量で基油へ添加される。このような添加剤の効果的な量の例 を以下に示す。 他の添加剤を使用する場合、本発明の主体の添加剤の濃縮された溶液又は分散 体と一種以上の他の添加剤とを含む添加濃縮物又はパッケージを調製することが 望ましいが、必ずしも必要ではない。潤滑油に添加剤濃縮物を溶解する場合、溶 媒又は穏やかな加熱に伴う混合によって溶解が促進され得るが、これは必ずしも 必要なことではない。最終的な配合は、典型的には2乃至20重量%、例えば、 約10重量%の添加剤パッケージを残部の基油ともに使用し得る。 本明細書に記載された重量%は全て、個々の添加剤の活性成分(A.I.)含量 、及び添加剤パッケージ又は配合物の総重量に基づいており、配合物の総重量に は油又は希釈剤の総重量を含む。実施例 以下の実施例は、重質ポリアミンに由来するマンニッヒ塩基分散剤の代表例で ある。以下の実施例において、エチレン含量はC13NMR及びゲル透過クロマト グラフィー(GPC)によって測定された数平均分子量によって測定された。アルキル化フェノールの調製 実施例1 公知の技術を使用し、実質的に以下の方法により、ジルコニウムのメタロセン 及びメチルアルモキサン助触媒を使用してチーグラーナッタ重合を経てエチレン /ポリエチレンコポリマー(47%エチレン、Mn=1300)を調製した。温 度制御のためのウォータージャケット、触媒をシリンジ注入するためのセプタム 入口を有し、生成した窒素、液体プロピレン及びエチレンの供給装置のある、1 1のジッパークレーブ(Zipperclave)反応器(オートクレーブエンジニアズ(A utoclave Engineers))を使用した。反応器は熱したトルエンで洗浄され、次に 100℃で乾燥した窒素で十分にパージした。反応器を25℃まで冷却し、メチ ルアルモキサンの4.0重量%トルエン溶液10.0ccを、100ccの蒸留し たトルエンとともに0psigで窒素雰囲気下、注入した。液体のプロピレンモ ノマー(200cc)を25℃で目盛り付きビュレットから加えた。反応器の内 容物を撹拌し、115℃まで加熱した。この時点での反応器の圧力は375ps igであった。ビス(n−ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロラ イド(1.00mg)のトルエン溶液1.00ccを注入し、エチレンを405p sigの圧力ですぐにその都度供給した。エチレンは、405psigの系の圧 力を維持するために、圧力を必要とするときに供給された。エチレン流れの速度 は、重合の間、連続的に記録された。反応は15分間続けられ、その後、迅速な 減圧と反応器を25℃へ冷却することによって反応を停止させた。ポリ マー生成物を回収し、トルエン溶液を空気流れへ減圧蒸発させた。数平均分子量 を測定するために、GPCによってポリマー生成物を分析した。 実質的に以下に示す方法により、BF3の存在下でコポリマーをフェノールと 反応させた。約50gのエチレン−プロピレンコポリマーを100mlのクロロ ベンゼンに溶解させ、300mlのクロロベンゼン中に10.45gのフェノー ルを含む溶液へ添加した。窒素ブランケットの存在下、室温で撹拌する間、0. 5gのBF3ガスを溶液に加え、温度が50℃へ上昇する間(約1時間)、反応 混合物を撹拌した。次に、中性のpHが得られるまで、気体のアンモニアで反応 混合物を中性化した。溶液を瀘過し、瀘液を150℃まで加熱し、溶媒と過剰の フェノールを留去した。分析結果は、76%のポリマーが、所望のフェノール置 換されたエチレンプロピレンコポリマーへ転換することを示した。実施例2 実施的に実施例1に記載したものと同様の方法を使用して、ジルコニウムのメ タロセン及びメチルアルモキサン助触媒を使用しチーグラーナッタ重合を経て、 エチレン/プロピレンコポリマー(45%エチレン、Mn=2000)を調製し 、次にBF3存在下でフェノールと反応させた。ポリマーの変換率は85%であ った。実施例3 実施的に実施例1に記載したものと同様の方法を使用して、ジルコニウムのメ タロセン及びメチルアルモキサン助触媒を使用しチーグラーナッタ重合を経て、 エチレン/プロピレンコポリマー(41%エチレン、Mn=690)を調製し、 次にBF3存在下でフェノールと反応させた。ポリマーの変換率は85%であっ た。実施例4 実施的に実施例1に記載したものと同様の方法を使用して、ジルコニウムのメ タロセン及びメチルアルモキサン助触媒を使用しチーグラーナッタ重合を経て、 エチレン/ブテンコポリマー(45%エチレン、Mn=2400)を調製し、次 にBF3存在下でフェノールと反応させた。ポリマーの変換率は79%であった 。実施例5 実施的に実施例1に記載したものと同様の方法を使用して、ジルコニウムのメ タロセン及びメチルアルモキサン助触媒を使用しチーグラーナッタ重合を経て、 エチレン/ブテンコポリマー(47%エチレン、Mn=1500)を調製し、次 にBF3存在下でフェノールと反応させた。ポリマーの変換率は83%であった 。実施例6 実施例1に記載されたものと実質的に同様の方法を使用し、公知の方法によっ て調製されたポリイソブチレンポリマー(Mn=2500)をフェノールと反応 させ、アルキル化フェノールを生成した。ポリマーの変換率は67%であった。 アルキル化生成物のGPCは、ある程度の分解が生じていることを示した(Mn =2100)。実施例7 実施例1に記載されたものと実質的に同様の方法を使用し、公知の方法によっ て調製されたポリイソブチレンポリマー(Mn=2200)をフェノールと反応 させ、アルキル化フェノールを生成した。ポリマーの変換率は84%であった。 アルキル化生成物のGPCは、ある程度の分解が生じていることを示した(Mn =1720)。分散剤の調製(マンニッヒ塩基縮合) 実施例8 実施例1で調製したアルキル化フェノール約50gを51.1gのエクソン( Exxon)S150N潤滑油と50gのトルエンに溶解させた。溶液に、3. 57g(一級窒素の0.027当量)のHA−2重質ポリアミンを添加し、窒素 雰囲気下で撹拌する間、80℃まで加熱した。次に3.3gのホルマリンを添加 し、混合物を80℃で1時間浸漬させた。1時間後、反応温度を130℃へ上昇 させ、2時間維持した。反応温度150℃へ上昇させ、反応生成物を1時間15 0℃でストリッピングした。溶液は、1.10%の窒素(N)を含み、100℃ における動粘度が301cstと分析された。実施例9 (比較例) 実施例1で調製したアルキル化フェノール約50gを50.4gのS150N 潤滑油と50gのトルエンに溶解させた。溶液に、3.1g(一級窒素の0.02 7当量)のポリアミン(PAM)を添加し、窒素雰囲気下で撹拌する間、80℃ まで加熱した。次に3.3gのホルマリンを添加し、混合物を80℃で1時間浸 漬させた。1時間後、反応温度を130℃へ上昇させ、2時間維持した。反応温 度150℃へ上昇させ、反応生成物を1時間150℃で窒素でストリッピングし た。溶液は、1.00%のNを含み、100℃における動粘度が284cstと 分析された。実施例10 実施例2で調製したアルキル化フェノール約50gを60.9gのS150N 潤滑油と50gのトルエンに溶解させた。溶液に、2.7g(一級窒素の0.02 1当量)のHA−2重質ポリアミンを添加し、窒素雰囲気下で撹拌する間、80 ℃まで加熱した。次に2.5gのホルマリンを添加し、混合物を80℃で1時間 浸漬させた。1時間後、反応温度を130℃へ上昇させ、2時間維持した。反応 温度150℃へ上昇させ、反応生成物を1時間150℃で窒素でストリッピング した。溶液は、0.89%のNを含み、100℃における動粘度が396cst と分析された。実施例11 (比較例) 実施例2で調製したアルキル化フェノール約50gを60.4gのS150N 潤滑油と50gのトルエンに溶解させた。溶液に、2.4g(一級窒素の0.02 1当量)のPAMを添加し、窒素雰囲気下で撹拌する間、80℃まで加熱した。 次に2.5gのホルマリンを添加し、混合物を80℃で1時間浸漬させた。1時 間後、反応温度を130℃へ上昇させ、2時間維持した。反応温度150℃へ上 昇させ、反応生成物を1時間150℃で窒素でストリッピングした。溶液は、0 .75%のNを含み、100℃における動粘度が365cstと分析された。実施例12 実施例3で調製したアルキル化フェノール約50gを69.6gのS150N 潤滑油と50gのトルエンに溶解させた。溶液に、7.1g(一級窒素の0.05 5当量)のHA−2重質ポリアミンを添加し、窒素雰囲気下で撹拌する 間、80℃まで加熱した。次に6.6gのホルマリンを添加し、混合物を80℃ で1時間浸漬させた。1時間後、反応温度を130℃へ上昇させ、2時間維持し た。反応温度を150℃へ上昇させ、反応生成物を1時間150℃で窒素でスト リッピングした。溶液は、1.74%のNを含み、100℃における動粘度が4 4cstと分析された。実施例13 (比較例) 実施例3で調製したアルキル化フェノール約50gを68.4gのS150N 潤滑油と50gのトルエンに溶解させた。溶液に、6.3g(一級窒素の0.05 5当量)のPAMを添加し、窒素雰囲気下で撹拌する間、80℃まで加熱した。 次に3.3gのホルマリンを添加し、混合物を80℃で1時間浸漬させた。1時 間後、反応温度を130℃へ上昇させ、2時間維持した。反応温度を150℃へ 上昇させ、反応生成物を1時間150℃で窒素でストリッピングした。溶液は、 1.50%のNを含み、100℃における動粘度が38cstと分析された。実施例14 実施例4で調製したアルキル化フェノール約50gを60.0gのS150N 潤滑油と50gのトルエンに溶解させた。溶液に、2.1g(一級窒素の0.01 6当量)のHA−2重質ポリアミンを添加し、窒素雰囲気下で撹拌する間、80 ℃まで加熱した。次に1.9gのホルマリンを添加し、混合物を80℃で1時間 浸漬させた。1時間後、反応温度を130℃へ上昇させ、2時間維持した。反応 温度を150℃へ上昇させ、反応生成物を1時間150℃で窒素でストリッピン グした。溶液は、0.69%のNを含み、100℃における動粘度が178cs tと分析された。実施例15 (比較例) 実施例4で調製したアルキル化フェノール約50gを59.5gのS150N 潤滑油と50gのトルエンに溶解させた。溶液に、1.8g(一級窒素の0.01 6当量)のPAMを添加し、窒素雰囲気下で撹拌する間、80℃まで加熱した。 次に1.9gのホルマリンを添加し、混合物を80℃で1時間浸漬させた。1時 間後、反応温度を130℃へ上昇させ、2時間維持した。反応温度を 150℃へ上昇させ、反応生成物を1時間150℃で窒素でストリッピングした 。溶液は、0.63%のNを含み、100℃における動粘度が173cstと分 析された。実施例16 実施例5で調製したアルキル化フェノール約50gを60.0gのS150N 潤滑油と50gのトルエンに溶解させた。溶液に、3.4g(一級窒素の0.02 6当量)のHA−2重質ポリアミンを添加し、窒素雰囲気下で撹拌する間、80 ℃まで加熱した。次に3.2gのホルマリンを添加し、混合物を80℃で1時間 浸漬させた。1時間後、反応温度を130℃へ上昇させ、2時間維持した。反応 温度を150℃へ上昇させ、反応生成物を1時間150℃で窒素でストリッピン グした。溶液は、0.99%のNを含み、100℃における動粘度が107cs tと分析された。実施例17 (比較例) 実施例5で調製したアルキル化フェノール約50gを59.3gのS150N 潤滑油と50gのトルエンに溶解させた。溶液に、3.0g(一級窒素の0.02 6当量)のPAMを添加し、窒素雰囲気下で撹拌する間、80℃まで加熱した。 次に3.2gのホルマリンを添加し、混合物を80℃で1時間浸漬させた。1時 間後、反応温度を130℃へ上昇させ、2時間維持した。反応温度を150℃へ 上昇させ、反応生成物を1時間150℃で窒素でストリッピングした。溶液は、 0.89%のNを含み、100℃における動粘度が101cstと分析された。実施例18 実施例6で調製したアルキル化フェノール約50gを37.6gのS150N 潤滑油と50gのトルエンに溶解させた。溶液に、2.3g(一級窒素の0.01 8当量)のHA−2重質ポリアミンを添加し、窒素雰囲気下で撹拌する間、80 ℃まで加熱した。次に1.63gのホルマリンを添加し、混合物を80℃で1時 間浸漬させた。1時間後、反応温度を130℃へ上昇させ、2時間維持した。反 応温度を150℃へ上昇させ、反応生成物を1時間150℃で窒素でストリッピ ングした。溶液は、0.86%のNを含み、100℃における動粘 度が443cstと分析された。実施例19 (比較例) 実施例6で調製したアルキル化フェノール約50gを36.8gのS150N 潤滑油と50gのトルエンに溶解させた。溶液に、2.1g(一級窒素の0.01 8当量)のPAMを添加し、窒素雰囲気下で撹拌する間、80℃まで加熱した。 次に1.63gのホルマリンを添加し、混合物を80℃で1時間浸漬させた。1 時間後、反応温度を130℃へ上昇させ、2時間維持した。反応温度を150℃ へ上昇させ、反応生成物を1時間150℃で窒素でストリッピングした。溶液は 、0.61%のNを含み、100℃における動粘度が431cstと分析された 。実施例20 実施例7で調製したアルキル化フェノール約50gを63.3gのS150N 潤滑油と50gのトルエンに溶解させた。溶液に、3.7g(一級窒素の0.02 8当量)のHA−2重質ポリアミンを添加し、窒素雰囲気下で撹拌する間、80 ℃まで加熱した。次に3.5gのホルマリンを添加し、混合物を80℃で1時間 浸漬させた。1時間後、反応温度を130℃へ上昇させ、2時間維持した。反応 温度を150℃へ上昇させ、反応生成物を1時間150℃で窒素でストリッピン グした。溶液は、1.26%のNを含み、100℃における動粘度が172cs tと分析された。実施例21 (比較例) 実施例7で調製したアルキル化フェノール約50gを60.7gのS150N 潤滑油と50gのトルエンに溶解させた。溶液に、3.3g(一級窒素の0.02 8当量)のPAMを添加し、窒素雰囲気下で撹拌する間、80℃まで加熱した。 次に3.5gのホルマリンを添加し、混合物を80℃で1時間浸漬させた。1時 間後、反応温度を130℃へ上昇させ、2時間維持した。反応温度を150℃へ 上昇させ、反応生成物を1時間150℃で窒素でストリッピングした。溶液は、 0.97%のNを含み、100℃における動粘度が130cstと分析された。 上記の実施例において、使用されたポリアミン(PAM)は総重量の33.5 %の窒素を有した。上記の実施例において、使用したHA−2重質ポリアミンは 総重量の32.8%を有した。 SIBテストは、ガソリンエンジン中での潤滑油の性能を予測するものである 。テストを以下に示す。 SIBテストは、37.8℃において約325SSUの独自の粘度を有する、 使用されたクランクケース鉱物潤滑油組成物を使用するが、これは一般的に短距 離にのみ使用されるタクシーにおいて使用されたため、高濃度のスラッジ前駆体 を形成している。使用された油は精製された鉱物基油、粘度指数改良剤、流動点 降下剤、及びジアルキルチオリン酸亜鉛の抗摩擦剤添加剤のみを含む。この油は 、スラッジ分散剤を含まない。使用された油は、約1,000乃至2,000マイ ルの間隔で、タクシーのクランクケースから排出及び再充填することによって得 られる。 SIBテストは以下の方法で実施する。使用したクランクケース油は、1時間 半約39,000gで遠心することによりスラッジを除去された。得られた透明 な明るい赤い油を次に不溶性のスラッジ粒子から分離する。しかし、上清の油は 、油に溶解し得るスラッジ前駆体を含んだままであり、このテストで使用する条 件下では、追加の油不溶性沈殿スラッジを形成する傾向にある。テストされる添 加剤のスラッジ阻害性能は、使用した油の0.5重量%(活性を基準)のテスト される特定の添加剤を添加することによって測定される。テストされる各油のサ ンプルの10gをステンレス鋼性遠心管に移し、空気の存在下で16時間、14 0℃で加熱する。加熱に続いて、テストされる油を含む遠心管を冷却し、次いで 30分間約39,000gで遠心した。この段階において、上清油を移すことに よって、新たなスラッジの沈殿を油から分離し、続いて15mlのペンタンで注 意深く洗浄して、スラッジから残存する油を全て除去する。残渣を乾燥させ、重 量を測定することにより、本テストで形成された新たな固体のスラッジの重量( mg)を決定する。結果は、10gのスラッジ当たりのスラッジのmgで報告さ れるため、測定誤差は、10,000分の1程度に低い。新たに形成されたスラ ッジが少ないほど、添加剤は分散剤として有効である。言い換えると、添加剤が 効果的であれば、これは、加熱及び酸化で形成された新たなスラッジの少なくと も一部を捕捉し、油中で安定に懸濁させるので遠心分離の間に沈殿しない。 上記の実施例8乃至21で調製された分散剤のサンプルに、標準的なスラッジ 阻害ベンチテスト(SIB)を行った。 以下のSIBテストは、従来のポリアミン(PAM)を使用したポリマーに由 来する分散性能に対し、重質ポリアミンから調製されたマンニッヒ塩基分散剤の 方が改良された分散性能を有することを示している。 スラッジベンチテスト結果(SIB) 一般的に、SIBの結果は、等価の活性成分において、HA−2重質ポリアミ ンから製造された分散剤が、従来のPAMから調製されたものよりも優れたスラ ッジ分散性を有することを示している。SIBの低い値が、より優れた分散性を 示す。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年10月3日 【補正内容】 特許請求の範囲第20項の訂正 20.(a)炭化水素及びポリマーから成る群から選択される炭素−炭素二重結合を 含む一つ以上の化合物により、一つ以上の水酸化化合物をアルキル化することに よって形成された、一つ以上のアルキル置換された水酸化芳香族化合物と、 (b)一つ以上のアルデヒド反応体、及び、 (c)一つ以上の重質ポリアミン とを上記分散剤添加物を形成するための縮合条件下で接触させる工程を含む、 油溶性分散剤添加物組成物の調製方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C10N 40:25

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. (a)炭化水素及びポリマーをからなる群から選択される炭素−炭素二重結合を 含む一つ以上の化合物による、一つ以上の水酸化芳香族化合物のアルキル化によ って形成された、一つ以上のアルキル置換された水酸化芳香族化合物、 (b)一つ以上のアルデヒド反応体、及び、 (c)重質ポリアミン を反応させることによって得られる縮合生成物を含む、油溶性分散剤添加物組 成物。 2.前記炭素−炭素二重結合を含む化合物がポリマーである、請求項1の分散剤 。 3.前記ポリマーがポリブテンである、請求項2の分散剤。 4.前記ポリマーがエチレン/α−オレフィンコポリマーである、請求項2の分 散剤。 5.前記ポリマーがエチレン/プロピレンコポリマー、又はエチレン/ブテンコ ポリマーである、請求項4の分散剤。 6.前記ポリマーが300より大きい数平均分子量を有する、請求項3又は請求 項4の分散剤。 7.前記ポリマーが約300乃至約20,000の数平均分子量を有する、請求 項3又は請求項4の分散剤。 8.前記ポリマーが約20,00乃至約500,000の数平均分子量を有する 、請求項4の分散剤。 9.前記重質ポリアミンが実質的に酸素を含まない、請求項1の分散剤。 10.前記重質ポリアミンが、一級アミン1当量当たり約120乃至160g当量 を有し、28重量%以上の窒素を含む、請求項1の分散剤。 11.前記重質ポリアミンが、1分子当たり平均約7以上の窒素を含み、一級アミ ン1当量当たり約125乃至140g当量を有する、請求項1の分散剤。 12.前記重質ポリアミンが、1分子当たり平均約7以上の窒素を含み、1g当た り約6.8乃至約8.5当量の一級アミン当量を有し、約32重量%以上の総 窒素含量を有する、請求項1の分散剤。 13.前記重質ポリアミン中のペンタアミン及びより低級なポリアミンの量が約1 重量%未満であり、同ポリアミン中のヘキサンの量が約25重量%未満である、 請求項1の分散剤。 14.前記水酸化芳香族化合物がフェノールを含む、請求項1の分散剤。 15.前記アルデヒド反応体がホルムアルデヒドを含む、請求項1の分散剤。 16.請求項1の組成物の、潤滑油又は燃料中における添加剤としての使用。 17.請求項1の添加剤を含む、潤滑油組成物。 18.潤滑油又は潤滑油添加剤パッケージの形で、請求項の1の添加剤及び基油を 含む、潤滑油組成物。 19. (a)炭化水素及びポリマーから成る群から選択される炭素−炭素二重結合を含 む一つ以上の化合物を、式 H−Ar−(OH)c (式中、Arは を含む群から選択され、aは1又は2、R″はそれぞれハロゲン又は、1乃至約 10の炭素原子を含むヒドロカルビル基、bはそれぞれ0乃至2の整数、及びc は1乃至2の整数である) で表される水酸化芳香族化合物によりアルキル化することによって形成され た、一つ以上のアルキル置換された水酸化芳香族化合物、 (b) 1.パラホルムアルデヒド 2.C2乃至C10ヒドロカルビルアルデヒド、及び 3.式 R′′′HO (式中、R′′′は、水素又は1乃至4の炭素原子を有する脂肪族炭化 水素基) からなる群から選択される一つ以上のアルデヒド化合物、及び、 (c)一つ以上の重質ポリアミン を反応させることによって得られる縮合生成物を含む、油溶性分散剤添加物組 成物。 20. (a)炭化水素及びポリマーからなる群から選択される炭素−炭素二重結合を含 む一つ以上の化合物により、一つ以上の水酸化芳香族化合物をアルキル化するこ とによって形成された、一つ以上のアルキル置換された水酸化芳香族化合物と、 (b)一つ以上のアルデヒド反応体、及び、 (c)一つ以上の重質ポリアミン とを上記分散剤添加物を形成するための縮合条件下で接触させる工程を含む、 油溶性分散剤添加物組成物の調製方法。
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