JPH10506645A - 膨張した熱可塑性中空粒子を含有するデンプンベースの固体状組成物とその局所適用における使用 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、その母材が、デンプン質に富む生成物から形成される胞状網目組織からなり、エチレン的に不飽和なモノマーまたは該モノマーの混合物が重合または共重合した膨張した熱可塑性の中空粒子を少なくとも含有する、膨張した固体状組成物に関する。組成物は、化粧品または皮膚科学において使用される、新規のガレノス形態を構成する。組成物は、膨張したロール状、ペレット状、シート状、またはフレーク状の形態、またはパウダー形態である。また、パウダーとする場合、組成物は、メークアップ用またはクレンジング用組成物として使用することができ、これらは、再水和されるか、またはそのまま使用される。

Description

【発明の詳細な説明】 膨張した熱可塑性中空粒子を含有するデンプンベースの 固体状組成物とその局所適用における使用 本発明は、その母材（マトリックス）がデンプンをベースとした細胞状網目組 織（cellu1ar network）からなり、膨張した熱可塑性の中空粒子を含有する、膨 張した固体状組成物、並びにそれらの局所適用における使用に関する。 一または複数のシングル−またはツイン−スクリュー押出成形機により得られ 、食用材料およびデンプンをベースとする膨張した製品、特に食欲促進用スナッ ク、ポテトチップス、コーンフレーク、朝食用シリアル、およびビスケットが、 食品工業において知られている。 本出願人は、驚くべきことに、その母材がデンプン質に富む生成物から形成さ れる細胞状網目組織からなり、エチレン的に（ethylenically）不飽和なモノマ ー、またはこのようなモノマーの混合物のコポリマーまたはホモポリマーの膨張 した熱可塑性の中空粒子を含有する、膨張した固体状組成物の形態の、化粧品ま たは皮膚病用に使用される新規の投与形態を見いだした。 さらに、本出願人は、予期しないことに、本発明の組成物が、１００℃未満の 温度で、押出／膨張させることによって得られることを見いだした。よって、１ ００℃を越える温度で、熱に敏感または不安定な、化粧品用または皮膚病用の物 質を含有することができる。 本発明の組成物は、それら自身、新規の形態のメークアップ用品、例えばフェ イスパウダー、アイシャドウ、またはほほ紅、もしくは新規の形態の衛生用品、 例えばドライシャンプー、もしくは手入れ用品、例えばメークアップ除去用品を 構成することができる。それらは、膨張した円筒状、ペレット状、葉状、または フレーク状の外観を有し、良好な粉砕性および満足のいく柔軟性を得るために、 十分な量のフィラーを含有することができる。 さらに、それらは、快適性を改善し、皮膚への適用を容易にする、例えばメー クアップ具（ブラシ、スポンジ、パウダーパフ）を使用することなく、直接適用 できるようにする、多量の脂肪相をさらに含有することができる。 本出願人は、予期しないことに、デンプンベースの細胞状網目組織からなる母 材に、エチレン的不飽和モノマーまたはこのようなモノマーの混合物のコポリマ ーまたはホモポリマーの膨張した熱可塑性の中空粒子を導入すると、膨張の程度 が低減されず、多量の脂肪、例えば油類および／またはロウ類を導入することが できることを見いだした。 本発明の組成物は、特に、フィルム保持力、展伸性、および艷消し特性を付与 する、多量のロウ類を含有することができる。メークアップに通常使用されるコ ンパクトパウダーは、ロウ類等の脂肪を多量に（１０重量％を越えて）含有する ことはできない。それらをパウダーに混合すると、ロウ質のコーティングが施さ れ、粉砕不可能な製品になる。 エチレン的不飽和モノマーまたはこのようなモノマーの混合物のコポリマーま たはホモポリマーの膨張した熱可塑性の中空粒子は、０．１ｇ・ｃｍ^-3未満と、 非常に低密度のフィラーであり、メークアップ用または手入れ用組成物において 、その脂肪吸着、および柔軟性が知られている。しかしながら、それらは、圧密 化が困難であるという事実も知られている。 圧密化が困難なフィラーとは、物質に依存する所定のパーセンテージ以上では 、機械プレスによる圧密化が不可能な出発物質を意味すると理解されるものであ る。この種のフィラーは、一般的には、コンパクトパウダーの形態のメークアッ プ用品に使用することはできない。また、この種のフィラーを少量含有する製品 は、貯蔵中に、全く劣化しないわけではなく、良好な衝撃強さおよび／または許 容可能な平表面を示さない。 本発明の組成物は、新規のデンプンベースの細胞状構造であるため、圧密化が 困難なこれらのフィラーを含有することが可能で、この種のフィラーを含有する 、従来のメークアップ用組成物の欠点を示すことなく、かなりの柔軟性と非脂肪 質の感触を付与することができる。 本発明の組成物は、新規のデンプンベースの細胞状構造であるため、新規の形 態のメークアップ用品を構成することができ、その化粧品特性は新しく、特に、 低密度のフィラーが導入されているために、柔軟で軽い。 本発明の組成物は、伝統的な方法で、メークアップパウダーとして使用され、 パウダーになる、または、直接、皮膚または顔に適用される、膨張した円筒状、 ペレット状、葉状、またはフレーク状の形態にすることができる。 それらは、皮膚、頭皮、または髪に直接適用される手入れ用および／または衛 生用のパウダーの形態、例えば、ドライシャンプー、またはボディケア用のルー スパウダーにすることができる。 また、それらは、乾燥状態で貯蔵され、メークアップ用調製物、例えばメーク アップファンデーション、または手入れ用および／または衛生用の調製物、例え ばクリーム、ミルク、泡立て浴剤、ゲル、またはシャンプーに再構成させるため に、水性媒体に浸した後、非常に容易に再水和可能な、膨張した円筒状、ペレッ ト状、葉状、またはフレーク状の形態とすることができる。よって、水感性（wa ter−sensitive）の化粧品用活性剤を、これらの投与形態のものに導入すること ができ、４５℃未満の温度での貯蔵において安定である。 乾燥状態で貯蔵され、化粧品用調製物、例えば上述したような化粧品調製物に 再構成するために、使用時に再水和させることを意図した本発明の組成物は、伝 統的な再水和可能な投与形態のものと比較して非常に容易に再水和でき、界面活 性剤がデンプンベースの膨張した母材に含浸されているために、クレンジング用 組成物、特にシャンプーにおいて、ダメージが少ないという利点を有する。 本発明の組成物は、その母材が、デンプン質に富む生成物から形成された細胞 状網目組織からなり、エチレン的不飽和モノマーまたはこのようなモノマーの混 合物のコポリマーまたはホモポリマーの膨張した熱可塑性の中空粒子を含有する 、膨張した固体状組成物である。 本発明に使用可能な粒子は、皮膚に対する毒性および刺激性のない、エチレン 的不飽和モノマーから調製することができる。 本発明の粒子は、例えば、欧州特許第５６２１９号、欧州特許第３４８３７２ 号、欧州特許第４８６０８０号、欧州特許第３２０４７３号、欧州特許第１１２ ８０７号、および米国特許第３６１５９７２号の方法により得ることができる。 粒子の空洞部には、原則的に、空気、窒素、または炭化水素、例えばイソブタ ン、またはイソペンタンが含有されている。 本発明の膨張した熱可塑性の中空粒子を調製するために使用されるモノマーと しては、メタクリル酸またはアクリル酸のエステル、例えばアクリル酸メチルま たはメタクリル酸メチル；塩化ビニリデン；アクリロニトリル；スチレンおよび その誘導体；ブタジエンおよびその誘導体；およびそれらの混合物を挙げること ができる。 例えば、アクリル酸メチルまたはメタクリル酸メチルのポリマーまたはコポリ マー、スチレンとアクリロニトリルから形成されるコポリマー、および塩化ビニ リデン、およびアクリロニトリル、または塩化ビニルのコポリマーを使用するこ とができる。 また、０％〜６０％の塩化ビニリデン、またはその誘導体の一つ、２０％〜８ ０％のアクリロニトリル、またはその誘導体の一つ、および０％〜５０％の（メ タ）アクリルまたはスチレンのモノマーを、合計で１００（重量）パーセントに なるように含有するコポリマーを使用することもできる。（メタ）アクリルモノ マーは、例えば、（メタ）アクリル酸メチルまたはエチルである。スチレンモノ マーは、例えば、スチレン、またはα−メチルスチレンである。 さらに好ましくは、本発明で使用される粒子は、塩化ビニリデンとアクリロト ニトリル、または塩化ビニリデン、アクリロニトリル、およびメタクリル酸メチ ルの膨張したコポリマーの中空粒子である。これらの粒子は、乾燥していてもよ く、水和していてもよい。 有利には、本発明の粒子は、１μｍ〜１００μｍ、好ましくは５μｍ〜６０μ ｍ、さらに好ましくは１０μｍ〜５０μｍの範囲内の粒子サイズを有する。 好ましくは、粒子の密度は、１５kg／m³〜２００kg／ｍ³、さらに好ましくは ４０kg／m³〜１２０kg／m³、特に好ましくは６０kg／m³〜８０kg／m³の広範囲の 中から選択される。 本発明で使用可能な粒子としては、例えば、カスコ・ノーベル（Casco Nobe1 ）社から「エクスパンセル（EXPANCEL）」の商品名で販売されている、塩化ビニ リデン、アクリロニトリル、およびメタクリラートの膨張したターポリマーのミ クロスフィアで、参照符号５５１・ＤＥ・５０（粒子サイズは約４０μｍ）、５ ５１・ＤＥ・２０（粒子サイズは約３０μｍで、密度は６５ｋｇ／ｍ³）、５５ １・Ｄ Ｅ・１２（粒子サイズは約１２μｍ）、５５１・ＤＥ・８０（粒子サイズは約８ ０μｍ）、および４６１・ＤＥ・５０（粒子サイズは約５０μｍ）のものがある 。また、ＥＬ・２３と称される、粒子サイズが約１８μｍで、密度が約７０kg／ m³の、同様の膨張したターポリマーからなるミクロスフィアを使用することもで きる。 膨張した熱可塑性の中空粒子は、組成物の全重量に対して、好ましくは２〜３ ０重量％の範囲内の濃度で、本発明の組成物中に存在する。 本発明の組成物に使用されるデンプン質に富む生成物は、好ましくは、穀物粉 、例えば、小麦粉、トウモロコシ粉、米粉、オートミール粉、および小麦胚芽粉 、またはジャガイモ粉；食料品に一般的に使用される純粋なデンプン、例えば、 トウモロコシ、ジャガイモ、タピオカ、およびオート麦のデンプン；アミロース ／アミロペクチンの比率に関連して変性されるデンプン、例えば、アミルム（AM YLUM）社から販売されている製品である「ハイロン（HYL0N）・ＶＩＩ」；およ び架橋または官能基で変性したデンプン、例えば、アミルム社から「レジスタミ ル（RESISTAMYL）・Ｅ２」の名称で販売されている架橋コーンスターチ、アミル ム社から「マイプラス（MYPLUS）・Ｗ７」の名称で販売されている、弱く第４級 化されたコーンスターチ、アミルム社から「スプラミル（SUPRAMYL）・Ｐ・６０ 」の名称で販売されているポテトスターチ、またはアミルム社から「メリゲル（ MERIGEL）・ＥＦ６」の名称で販売されているヒドロキシプロピル化されたコー ンスターチから選択される。 これらデンプン質に富む生成物から形成されるデンプンベースの細胞状網目組 織からなる母材は、組成物の全重量に対して、好ましくは７０〜９８重量％の範 囲内の割合で、本発明の組成物中に存在する。 本発明の組成物は、組成物の全重量に対して、好ましくは５重量％以下、特に １〜２重量％の範囲内の水分含有量を有する。 加えて、本発明の組成物は、脂肪相をさらに含有する。この脂肪相は、動物性 、植物性、鉱物性、または合成由来の油および／またはロウを、それ自体、また は混合物として含有してもよい。 使用可能な油類としては、ミンク油、タートル油、大豆油、グレープピップ油 、 ゴマ油、コーン油、菜種油、ヒマワリ油、綿実油、アボカド油、オリブ油、ヒマ シ油、ホホバ油、グランドナッツ油（groundnut oil）；炭化水素油、例えば、 流動パラフィン、スクワラン、およびペトロラクタム；脂肪エステル類、例えば ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、 ラウリン酸ヘキシル、イソノナン酸イソノニル、２−エチルヘキシル−パルミタ ート、２−ヘキシルデシル−ラウラート、２−オクチルデシル−パルミタート、 ２−オクチルドデシル−ミリスタートもしくはラクタート、２−エチルヘキシル スクシナート、ジイソステアリル−マラート、グリセリルまたはジグリセリル− トリイソステアラート；シリコーン油、例えば、ポリメチルシロキサン、ポリメ チルフェニルシロキサン、ポリオキシアルキレン、脂肪アルコール、または脂肪 酸で変性したポリシロキサン、フッ素化シリコーン、過フッ素化油；高級脂肪酸 、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸 、リノール酸、リノレン酸、またはイソステアリン酸；および高級脂肪アルコー ル、例えばセタノール、ステアリルアルコール、またはオレイルアルコールを挙 げることができる。 使用可能なロウ類としては、ミツロウ、ラノリンロウ、および虫白蝋（Chinai nsect waxs）；カルナウバ、キャンデリラ、およびオーリクリー（ouricurry） ロウ、コルク繊維ロウ、サトウキビロウ、モクロウ、水素添加ホホバロウ、およ び硬化油、例えば硬化ヒマワリ油、硬化ヒマシ油、硬化ヤシ油、および硬化ラノ リン；パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、モンタンロウ、およびオゾ ケライト；ポリエチレンロウ、フィッシャー・トロプシュ合成法により得られた ロウ、ロウ質のコポリマー、およびそれらのエステル類、およびシリコーンロウ 、例えばポリアルコキシーおよびポリアルキルシロキサンを挙げることができる 。 脂肪相は、組成物の全重量に対して、好ましくは２〜３０重量％、特に好まし くは５〜１５重量％の範囲内の割合で存在する。 脂肪相は、添加剤、例えば、親油性の化粧品用活性剤、および／または化粧品 に一般的に使用される脂溶性の成分、例えば香料をさらに含有してよい。これら の添加剤は、好ましくは、脂肪相の全重量に対して、０〜２０重量％の量で存在 する。 本発明の組成物は、最終組成物の全重量に対して、好ましくは０〜５０重量％ の量の顔料を含有する。これらの顔料は、無機顔料、有機顔料、および真珠光沢 顔料から選択することができる。 無機顔料としては、例えば、表面処理されていてもよい、二酸化チタン（ルチ ルまたはアナターゼ）；黒、黄、赤または褐酸化鉄；マンガンバイオレット；ウ ルトラマリンブルー；水和していてもよい酸化クロム；およびフェリックブルー を挙げることができる。 有機顔料としては、例えば、ビグメント D&C Red、D&C 0range、D&C Yellow 、カーボンブラック、およびカルミンベースのレーキ類を挙げることができる。 真珠光沢顔料は、特に、白色真珠光沢顔料、例えば、酸化チタンで被覆された マイカ、またはオキシ塩化ビスマス；有色真珠光沢顔料、酸化鉄を有する雲母チ タン、酸化クロムまたはフェリックブルーを有する雲母チタン、上述した種類の 有機顔料を有する雲母チタン、およびオキシ塩化ビスマスをベースとした顔料か ら選択される。 また、組成物は、メークアップ用品に習慣的に使用されている、他の無機また は有機フィラー、例えば、タルク、マイカ、カオリン、シリカ、酸化亜鉛および 酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、および炭酸水素マグネシウム 、膨張していない合成ポリマーのパウダー、およびＣ₈−Ｃ₂₂のカルボン酸から 誘導された金属石鹸を含有することができる。それらは、組成物の全重量に対し て、好ましくは０〜５０重量％の範囲内の濃度で存在する。 さらに、本発明の組成物は、化粧品に習慣的に使用されている、一または複数 の、非イオン性、アニオン性、カチオン性、または両性の界面活性剤（類）を含 有してよい。使用される界面活性剤の量は、組成物の全重量に対して、好ましく は２〜３０％である。 またさらに、本発明の組成物は、水溶性の化粧品用活性剤を含有してもよい。 化粧品用活性剤としては、酸化防止またはフリーラジカル捕捉剤；水和または 保湿剤、例えばグリセロールおよびコラーゲン；およびＵＶ遮蔽剤、例えばベン ゾフェノンを挙げることができる。これらの水溶性の活性剤は、０〜２０重量％ 、好ましくは５〜１５重量％の量で、最終組成物中に存在する。熱に敏感な活性 剤 としては、ビタミン類、例えばビタミンＥを挙げることができる。 もちろん当業者であれば、考慮される添加により、本発明に固有の有利な特性 が悪影響を受けないか、または実質的に受けないように留意して、任意の添加化 合物および／またはその量を選択するであろう。 また、本発明は、デンプン質に富む生成物、熱可塑性の中空粒子、および任意 の付加的な成分、例えば上述したものを、水の存在下にて、ツイン−スクリュー 押出成形機で、混合し、練り、膨張させることを特徴とする、上述した組成物の 調製方法に関する。 本発明の方法に使用される押出成形機は、ツイン−スクリュー押出成形機、例 えば、仏国特許出願第９４／００７５６号に記載されているものから選択される 。 出発物質は、ツイン−スクリュー押出成形機の入口から、室温、好ましくは約 ２０℃で、フィード領域に導入され、ついで、好ましくは約５０℃の温度で移動 領域に移送され、次に練られ、１００℃未満、好ましくは６０〜８０℃の範囲内 の温度が維持される押出成形機の種々の領域で圧縮され；得られた塊は、押出成 形機の出口の方へ移送され、そこで膨張させるために、ダイを通して押し出され ；ついで、必要に応じて、押し出された製品は、標準的な乾燥工程により乾燥さ れる（オーブン、換気乾燥キャビネット）。 混合段階中に、デンプン質に富む生成物はゼラチン化し、押し出された後に、 最終的に膨張した製品の母材を構成する細胞状網目組織が形成される。 本発明の方法の驚くべき利点は、エチレン的不飽和モノマー、またはこのよう なモノマーの混合物のコポリマーまたはホモポリマーの熱可塑性の中空粒子の使 用により、６０〜８０℃のオーダーの温度で、膨張した組成物を得ることが出来 ることである。この方法により、１００℃を越える温度に敏感な、化粧品用また は皮膚病用物質、例えば１００℃を越える温度で劣化するある種の油またはビタ ミン類を含有可能な、膨張した製品を得ることができる。 本発明の他の主題は、上述した膨張した固体状組成物からなることを特徴とす る、新規の化粧品用または皮膚病用組成物にある。 これらの組成物は、パウダー状態になる、または膨張した円筒状、ペレット状 、葉状、またはフレーク状の形態にすることができる。 これらの組成物は、メークアップ用品とすることができる。それらは、直接、 またはメークアップ具、例えばブラシ、スポンジ、パウダーパフ、またはアプリ ケーター・パッドを介して、顔に適用することができる。それらは乾燥状態で貯 蔵することができ、使用時に水に浸漬されて再水和し、液状または半液状の水性 のメークアップ用調製物、例えばメークアップ用ファンデーションに再構成され る。 本発明の組成物は、皮膚、粘膜、頭皮、または髪の手入れおよび／または衛生 用の製品にすることができる。 それらは、パウダー状の形態であり、皮膚、頭皮、または髪などに直接適用さ れるもの、例えばドライシャンプー、またはボディの手入れ用のルースーパウダ ーとすることができる。また、これらの組成物は、手入れおよび／または衛生用 の水性調製物、例えば、クリーム、ミルク、ゲル、泡立て浴剤、またはシャンプ ーに再構成されるように、水に浸漬させた後に再水和可能な、膨張した円筒状、 ペレット状、またはフレーク状、もしくはパウダーの形態にすることができる。 以下、実施例において本発明を例証するが、発明の範囲を制限するものではな い。 実施例 実施例１ 再水和するパウダー形態のドライシャンプー 最終製品は次の組成を有する： −小麦粉 ３５．０重量％ −コーンスターチ ３５．０重量％ −カスコ・ノーベル社から「エクスパンセル １５．０重量％ ・５５０ＤＥ」の名称で販売されている、 塩化ビニリデン／アクリロニトリル／メタ クリル酸メチルのコポリマーの膨張した粒 子 −ナトリウムラウリルエーテルスルファート １５．０重量％手順： 出発物質を、３０℃の温度で、押出成形機の入口から入れる。次に、それらを 、好ましくは５０℃の温度で移動領域に移送し、ついで練り、６０〜８０℃に維 持された押出成形機の種々の領域で圧縮する。このように練られ、圧縮された塊 を、押出成形機の出口の方へ移送し、直径５ｍｍのダイを通して押出す。スクリ ューの回転速度は、５００ｒｐｍである。ダイの出口で得られた円筒状物を、押 出成形機の出口に配された標準的な歯状ロールクラッシャーでパウダー状にする 。実施例２ 再水和する「膨張した葉」形態のフェイスマスク 最終製品は次の組成を有する： −小麦粉 ２４．０重量％ −デンプン ２４．０重量％ −カスコ・ノーべル社から「エクスパンセル １０．０重量％ ・５５０ＤＥ」の名称で販売されている、 塩化ビニリデン／アクリロニトリル／メタ クリル酸メチルのコポリマーの膨張した粒 子 −マプレコス社から「ＳＢ７００」の名称で 販売されているシリカ ４０．０重量％ −ビタミンＥ ２．０重量％手順： 出発物質を、３０℃の温度で、ツイン−スクリュー押出成形機の入口から入れ る。次に、それらを、好ましくは約５０℃の温度で移動領域に移送し、ついで練 り、６０〜８０℃に維持された押出成形機の種々の領域で圧縮する。このように 練られ、圧縮された塊を、押出成形機の出口の方へ移送し、直径５ｍｍのダイを 通して押出す。ダイの出口で得られた膨張した細片を、所望の大きさの葉状形態 に切断する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 ＦＩ Ａ６１Ｋ 7/075 Ａ６１Ｋ 7/075 (72)発明者 ホルツ， カトラン スイス国 1012 ローザンヌ アヴェニュ ドゥ カイリー 58

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 母材がデンプン質に富む生成物から形成される細胞状網目組織からなり、 エチレン的に不飽和なモノマーまたは該モノマーの混合物から形成されるホモポ リマーまたはコポリマーの膨張した熱可塑性の中空粒子を少なくとも含有する、 膨張した固体状組成物。 ２． 膨張した熱可塑性の中空粒子が、メタクリル酸エステルまたはアクリル酸 エステル；塩化ビニリデン；アクリロニトリル；スチレンおよびその誘導体；お よびブタジエンおよびその誘導体からなる群から選択される、モノマーまたはモ ノマーの混合物から形成される、膨張したホモポリマーまたはコポリマーの粒子 であることを特徴とする請求項１に記載の組成物。 ３．熱可塑性の中空粒子が、アクリル酸メチルまたはメタクリル酸メチルのホモ ポリマーまたはコポリマー、スチレンとアクリロニトリルのコポリマー、または 塩化ビニリデン、およびアクリロニトリル、または塩化ビニルのコポリマーの粒 子であることを特徴とする請求項１または２に記載の組成物。 ４． 熱可塑性の中空粒子が、０％〜６０％の塩化ビニリデンから誘導される単 位、２０％〜９０％のアクリロニトリルから誘導される単位、および０％〜５０ ％のアクリルまたはスチレンモノマーから誘導される単位を、合計で１００（重 量）パーセントになるように含有する膨張したコポリマーの粒子であることを特 徴とする請求項１または２に記載の組成物。 ５． 膨張した熱可塑性の中空粒子が、塩化ビニリデンとアクリロトニトリルの 膨張したコポリマー、または、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、およびメタ クリル酸メチルの膨張したターポリマーの中空粒子であることを特徴とする請求 項４に記載の組成物。 ６． 粒子が、１μｍ〜１００μｍの粒子サイズを有することを特徴とする請求 項１ないし５のいずれか１項に記載の組成物。 ７． 熱可塑性の中空粒子が、１５〜２００kg／cm³の範囲内の密度を有してい ることを特徴とする請求項１ないし６のいずれか１項に記載の組成物。 ８． 組成物の全重量に対して２〜３０重量％の熱可塑性の中空粒子を含有して いることを特徴とする請求項１ないし７のいずれか１項に記載の組成物。 ９． デンプン質に富む生成物が、穀物またはジャガイモの粉；純粋なデンプン ；アミロース／アミロペクチンの比率に関連して変性されたデンプン；架橋した デンプン、および官能基で変性したデンプンから選択されることを特徴とする請 求項１ないし８のいずれか１項に記載の使用。 １０． デンプンベースの細胞状網目組織からなる母材が、組成物の全重量に対 して、７０〜９８重量％であることを特徴とする請求項１ないし９のいずれか１ 項に記載の組成物。 １１． 水分含有量が、組成物の全重量に対して、５重量％未満であることを特 徴とする請求項１ないし１０のいずれか１項に記載の組成物。 １２． 水分含有量が、組成物の全重量に対して１〜２重量％であることを特徴 とする請求項１１に記載の組成物。 １３． 脂肪相をさらに含有することを特徴とする請求項１ないし１２のいずれ か１項に記載の組成物。 １４． ２〜３０重量％の脂肪相を含有することを特徴とする請求項１３に記載 の組成物。 １５． 脂肪相が、動物性、植物性、鉱物性、または合成由来の油および／また はロウを、それ自体、または混合物として含有していることを特徴とする請求項 １３または１４に記載の組成物。 １６． 顔料、無機または有機フィラー、界面活性剤、脂溶性の活性剤、化粧品 において慣習的に使用される脂溶性の添加剤、酸化防止剤、フリーラジカル捕捉 剤、水和剤、保湿剤、およびサンスクリーン剤から選択されるアジュバントを含 有することを特徴とする請求項１ないし１５のいずれか１項に記載の組成物。 １７． デンプン質に富む生成物、ポリマーまたはコポリマーの中空粒子、およ び任意の他の成分を、水の存在下にて、ツイン−スクリューの押出成形機で、混 合し、練り、膨張させ、押出すことを特徴とする請求項１ないし１６のいずれか １項に記載の組成物の調製方法。 １８． 出発物質を押出成形機の入口から、室温でフィード領域に入れ、次に練 り、１００℃未満の温度に維持された押出成形機の種々の領域で圧縮し；得られ た塊を押出成形機の出口に移送し、そこで膨張させるために、ダイを通して押出 し；標準的な乾燥工程で、押し出された製品を適切に乾燥することを特徴とする 請求項１７に記載の方法。 １９． 練り領域および圧縮領域が、６０℃〜８０℃の範囲内の温度に加熱され ることを特徴とする請求項１８に記載の方法。 ２０． 請求項１ないし１６のいずれか１項に記載の膨張した固体状組成物を含 有する化粧品用または皮膚病用組成物。 ２１． 膨張した円筒状、膨張したペレット状、膨張した葉状、または膨張した フレーク状、もしくはパウダー状になる形態であることを特徴とする請求項２０ に記載の組成物。 ２２． 水に浸漬された後に再水和されて、液状または半液状の水性調製物に再 構成可能であることを特徴とする請求項２０または２１に記載の組成物。 ２３． メークアップ用品であることを特徴とする請求項２０ないし２２のいず れか１項に記載の組成物。 ２４． 皮膚、粘膜、頭皮、または髪の手入れおよび／または衛生用の製品であ ることを特徴とする請求項２０ないし２３のいずれか１項に記載の組成物。