JPH10506641A - インターロイキン12とピリミジンヌクレオシドの組成物 - Google Patents

インターロイキン12とピリミジンヌクレオシドの組成物

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JPH10506641A
JPH10506641A JP8535342A JP53534296A JPH10506641A JP H10506641 A JPH10506641 A JP H10506641A JP 8535342 A JP8535342 A JP 8535342A JP 53534296 A JP53534296 A JP 53534296A JP H10506641 A JPH10506641 A JP H10506641A
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一茂 森
裕 田中
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エフ・ホフマン−ラ ロシュ アーゲー
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Abstract

(57)【要約】 有効量のインターロイキン−12、及び、フルオロウラシル又はその誘導体に転換されるピリミジンヌクレオシド誘導体あるいはその水和物又は溶媒和物、ならびに薬学的に許容しうる担体を含有する、相乗的抗腫瘍医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】 インターロイキンとピリミジンヌクレオシドの組成物 本発明は、新規な医薬組成物に関する。より詳細には、本発明は、インターロ イキン12(IL−12)の有効量、及び、フルオロウラシル又はその誘導体に 転換されるピリミジンヌクレオシドあるいはその水和物又は溶媒和物、ならびに 薬学的に許容しうる担体を含有する相乗的抗腫瘍医薬組成物、種々のガンの治療 のための相乗的抗腫瘍医薬組成物、ならびに種々のガンの治療方法に関する。 ピリミジンヌクレオシドである5’−デオキシ−5−フルオロウリジン(ドキ シフルリジン)は、種々の悪性疾患の治療に有効である。ドキシフルリジンは、 ピリミジンヌクレオシドホスホリラーゼ(PyNPase)、すなわちチミジンホスホリ ラーゼ又はウリジンホスホリラーゼにより生体内で活性な薬剤5−FUに転換さ れる。それゆえ、PyNPaseはドキシフルリジンの有効性のためには必須のもので ある。実際、この酵素のレベルが非常に低い腫瘍は、ドキシフルリジンに抵抗性 であり、PyNPaseの遺伝子導入により、そのような腫瘍はドキシフルリジンに対 してより感受性となる。今回、驚くべきことに、IL−12が、腫瘍組織内にお いてPyNPase活性を正方向に調節し、結果的にドキシフルリジンの抗腫瘍活性を 増強することが判明した。5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(n−ペンチ ルカルボニル)シチジン(カペシタビン:capecitabine)はドキシフルリジンを 産生し、次いでこれがPyNPaseにより5−FUに転換される薬物であるが、IL −12はこの薬の抗腫瘍活性も増強した。一方、IL−12による5−FUの抗 腫瘍活性の増強はIL−12によるドキシフルリジンの抗腫瘍活性の増強に比べ て、より少ない。 IL−1a、TNF−α及びIFN−γのような炎症性サイトカイン類 のいくつかは、腫瘍の培養細胞中でPyNPase活性を正に調節し、結果的にドキシ フルリジンへの感受性を増強するということが報告されている(Eda et al.Can cer Chemother.Pharmacol.(1933)32: 333-339及びJpn.J.Cancer Res.84 ,341-347,March 1993参照)。これらのサイトカインは、非経口的に投与され た場合は循環によって種々の正常な組織に送達され、全身的な副作用、例えばイ ンフルエンザ様の症状、白血病、低血圧などの副作用を引き起こす。くわえて、 これらのサイトカイン類は腫瘍組織のみならず正常組織にも送達されて、そこで PyNPase活性を増強し、正常組織及び腫瘍組織の両方をドキシフルリジンに対し 感受性にする。それゆえ、これらのサイトカイン類は、ドキシフルリジンと組み 合わせて投与された場合、ドキシフルリジンの効力と毒性との両方を増強するで あろう。しかし、IL−12を非口的に投与した場合には、正常組織におけるよ りもはるかに高いレベルのIFN−γを腫瘍組織中に誘導する。したがって、非 経口的に投与されたIL−12は、IFN−γに関連する全身的副作用をひきお こすことなくもっぱら腫瘍組織においてPyNase活性を増強する。 本発明の好ましい実施態様においては、ピリミジンヌクレオシドは、それぞれ 、ウリジン、シチジン又は式(I)もしくは(II): (式中、R1は、水素であるか、又は生理学的条件下で容易に加水分解さ れうる基であり;R2は、水素、シアノ、フッ素、低級アルキル又は1もしくは 2個のフッ素原子により置換されていてもよい低級アルキリデンであるか、ある いはOR1であり;そしてR3は、低級アルキル、ヒドロキシメチル又はCH2O R1である)で示される、その誘導体、あるいはその水和物又は溶媒和物である 。 上記式(I)及び(II)中、生理学的条件下で容易に加水分解されうる好まし いR1基とは、R4CO−、R4OCO−又はR4SCO−であって、ここで、R4 は、アルキル、シクロアルキル、アラルキル又はアリールである。 さらに、R4と表現されているアルキル、シクロアルキル、アラルキル又はア リール基は、飽和の、直鎖又は分岐鎖の炭化水素基[ここで、この炭化水素基の 最も長い直鎖中の炭素原子の数は、3〜7である]であるか、あるいは式(CH2n−Y[式中、Yがシクロヘキシルであるときnは0〜4の整数であるか、又 はYが1〜4個の炭素原子を有する低級アルコキシもしくはフェニルであるとき nは2〜4の整数である]で示される基である。 上記において、用語「飽和の、直鎖又は分岐鎖の炭化水素基[ここで、この炭 化水素基の最も長い直鎖中の炭素原子の数は、3〜7である]」は、好ましくは 、n−プロピル、1−イソプロピル−2−メチルプロピル、1,1,2−トリメ チルプロピル、n−ブチル、イソブチル、2−エチルブチル、3,3−ジメチル ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、2−プロピルペンチル、 n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、n−ヘプチル、アリル、2−ブテン−1− イル、3−ブテン−1−イル、3−ペンテン−1−イル、4−ペンテン−1−イ ル、3−ヘキセン−1−イル、4−ヘキセン−1−イル、5−ヘキセン−1−イ ルなどであ る。 用語「式(CH2n−Y[式中、Yがシクロヘキシルであるときnは0〜4の 整数であるか、又はYが1〜4個の炭素原子を有する低級アルコキシもしくはフ ェニルであるときnは2〜4の整数である]で示される基」とは、好ましくは、 シクロヘキシル、シクロヘキシルメチル、2−シクロヘキシルエチル、3−シク ロヘキシルプロピル、4−シクロヘキシルブチル、2−メトキシエチル、2−エ トキシエチル、2−プロポキシエチル、3−メトキシプロピル、3−エトキシプ ロピル、4−メトキシブチル、4−エトキシブチル、フェネチル、3−フェニル プロピル、4−フェニルブチルなどである。 本発明の好ましいピリミジンヌクレオシドは: 5’−デオキシ−5−フルオロウリジン、 5’−デオキシ−5−フルオロシチジン、 5’−デオキシ−N4−(3,5−ジメトキシベンゾイル)−5−フルオロシチ ジン、 5’−デオキシ−N4−(3,5−ジメチルベンゾイル)−5−フルオロシチジ ン、 5’−デオキシ−N4−[(2,4−ジクロロフェニル)アセチル]−5−フル オロシチジン、 5’−デオキシ−N4−(インドール−2−イルアセチル)−5−フルオロシチ ジン、 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(3,4,5−トリメチルベンゾイル) シチジン、 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(プロポキシカルボニル)シチジン、 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ヘキシルオキシカルボニル)シチジン 、 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(イソペンチルオキシカルボニル)シチ ジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ネオペンチルオキシカルボニル)シチ ジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(1,1,2−トリメチルプロポキシ )カルボニル]シチジン 5’−デオキシ−N4−[(3,3−ジメチルブトキシ)カルボニル]−5−フ ルオロシチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(1−イソプロピル−2−メチルプロ ポキシ)カルボニル]シチジン 5’−デオキシ−N4−[(2−エチルブチル)オキシカルボニル]−5−フル オロシチジン N4−[(シクロヘキシルメトキシ)カルボニル]−5’−デオキシ−5−フル オロシチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(2−フェニルエトキシ)カルボニル ]シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(プロ ポキシカルボニル)シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−N4−(ブトキシカルボニル)−5’−デオキ シ−5−フルオロシチジン 2’,3’−ジ−O−ベンゾイル−N4−(ブトキシカルボニル)−5’−デオ キシ−5−フルオロシチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−5−フルオロ−N4− (ペンチルオキシカルボニル)シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(イソ ペンチルオキシカルボニル)シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ヘキ シルオキシカルボニル)シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−N4−[(2−エチルブチル )オキシカルボニル]−5−フルオロシチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−N4−[(シクロヘキシルメトキシ)カルボニ ル]−5’−デオキシ−5−フルオロシチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(2 −フェニルエトキシ)カルボニル]シチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(イソブトキシカルボニル)シチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(2−プロピルペンチル)オキシカル ボニル]シチジン 5’−デオキシ−N4−[(2−エチルヘキシル)オキシカルボニル]5’−フ ルオロシチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ヘプチルオキシカルボニル)シチジン N4−[(2−シクロヘキシルエトキシ)カルボニル]−5’−デオキシ−5− フルオロシチジン N4−[(3−シクロヘキシルプロピル)オキシカルボニル]−5’−デオキシ −5−フルオロシチジン N4−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−5’−デオキシ−5−フルオロシ チジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(3−フェニルプロピル)オキシカル ボニル]シチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(2−メトキシエトキシ)カルボニル ]シチジン N4−(ブトキシカルボニル)−5’−デオキシ−5−フルオロシチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ペンチルオキシカルボニル)シチジン 2’,2’−ジフルオロデオキシシチジン 5−フルオロ−1−テトラヒドロフラン−1−イルウラシル 2’−デオキシ−2’−メチリデン−5−フルオロシチジン又は 2’−デオキシ−2’−シアノ−5−フルオロシチジン、あるいは それらの水和物又は溶媒和物。 上記した特定の化合物は、米国特許第4,071,680号及び第4,966 ,891号、ヨーロッパ特許第602290−A1、T.Takenuki et al の、J .Med.Chem.31,1063(1988)、K.Yamagami et al.Cancer Research 51,23 19(1991)及びA.Matsuda et al.J.Med.Chem.34,2917(1991)にそれぞれ記 載があり、これらの化合物はそれぞれの引例に記載の方法又はそれらの類似法に よって製造することができる。 IL−12は、抗原提示細胞によって製造されるヘテロ二量体サイトカインで あって、T細胞及びNK細胞機能の重要なレギュレーターとして作用する(Ster n,A.S.et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA.(1990)87,6808-6812及びKob ayashi,M.et.al.J.Exp.Med.(1989)170,827-845 参照)。IL−12の 有する生物学的活性としては、ナチュラルキ ラー細胞及びリンフォカインにより活性化されたキラー細胞の殺細胞活性を増強 する、T細胞及びNK細胞の休止しているもの及び活性化されたものの両方によ るインターフェロン−γ(IFN−γ)の分泌を誘導する、活性化されたT細胞 及びNK細胞の増殖を刺激する、細胞障害性Tリンパ球反応を促進する、Th− 1型サイトカイン応答の促進において重要かつ特有な役割を果たす、これらの結 果細胞性免疫を促進する、などが含まれる(Brunda,M.J.J.Leukocyte Biol .(1994)55,280-288及びTaniguchi,G.BLood(1994)84,4008-4027参照) 。 IL−12は、ヒト型でもネズミ型でも、約35KDa及び40KDaの大きさのジ スルフィド結合したグリコプロテインサブユニットから構成されている。IL− 12の各サブユニットをコードするcDNAをクローニングしてチャイニーズハ ムスター卵巣(CHO)細胞中に一緒に発現させて、分泌された、生物活性を有 する、ヘテロ二量体リンホカインが得られた(Gubler,U.et al.Proc.Natl.A cad.Sci.USA.(1991)88,4143-4147 及びSchaenhaut,D.S.et al.J.Immun ol.(1992)148,3433-3440)。遺伝子導入CHO細胞の中から組み替えIL−1 2を分泌するクローンが選択された。組み替えIL−12は、血清を含まない培 地中で増殖したCHO細胞の培養上清から、イオン交換クロマトグラフィー及び ゲルろ過クロマトグラフィーにより精製した。 本発明の医薬組成物は、いかなる形で投与されてもよく、例えば、錠剤、丸薬 、座剤、カプセル、顆粒、粉末など、又は乳剤として投与される。本発明の医薬 組成物は、特に、筋肉内、皮下又は静脈内の投与に適している。本発明の医薬組 成物を処方するうえで有用な薬学的に許容しうる担体及び賦形剤は、一般に用い られるようなものである。薬学的に許容しうる物質は経腸的、経皮的又は非経口 的投与に適した有機又は無機の不活 性な担体物質であって、例えば、水、ゼラチン、アラビアゴム、乳糖、でんぷん 、ステアリン酸マグネシウム、タルク、植物油、ポリアルキレングリコール及び ワセリンなどである。本発明によって提供される医薬組成物は、経口的に、例え ば、錠剤、カプセル、丸薬、粉末、顆粒、溶液、シロップ、懸濁液又はエリキシ ル剤として投与しうる。この組成物の投与はまた、非経口的であってもよく、例 えば、滅菌溶液、懸濁液又は乳剤として、あるいは局所的に、例えば、溶液、懸 濁液、軟膏、粉末又はエーロゾルとして投与しうる。この医薬組成物は、滅菌さ れていても、及び/又はさらなる添加物として例えば保存剤、安定剤、仕上げ剤 (setting agent)、乳化剤、香り改良剤、浸透圧を変化させるための塩類又は緩 衝剤として作用する物質などを含んでいてもよい。 本発明の相乗的抗腫瘍医薬組成物は、単一の医薬組成物ならびに、医薬組成物 のキットであって、その組成物の各々が望ましい投与形態の個々の活性成分を含 有しているようなキットをも含む。それゆえ、本発明は、結腸直腸ガン、胸部ガ ン、胃ガン、肺ガン、頸部ガン、膀胱ガン及び他の悪性疾患の治療のためのキッ トに関し、このキットは、IL−12の有効量及び薬学的に許容しうる担体を含 有する第1医薬組成物、ならびに、ピリミジンヌクレオシド誘導体あるいはその 水和物又は溶媒和物の有効量及び薬学的に許容しうる担体を含有する第2医薬組 成物を含む。 本発明の医薬組成物の用量の範囲は、当業者には容易に決定できるものであり 、投与経路、年齢、体重及び患者の状態及び治療すべき特定のその疾患に依存す る。成人に経口、経直腸又は非経口的に投与する場合は、おおよその範囲として は、IL−12が約0.05mg/個体/日〜約500mg/個体/日、ピリミジン ヌクレオシドが約50mg/個体/日〜約20,000mg/個体/日であって、そ れらが一般に約1:100〜 約1:400,000の比の範囲である。約1:1,000〜約1:10,00 0の重量比が好ましい。直腸投与及び静脈内注射が、本発明の医薬組成物の投与 には好ましい方法である。 本発明の医薬組成物は、結腸直腸ガン、胸部ガン、胃ガン、肺ガン、頸部ガン 、膀胱ガン及び他の悪性疾患などの治療に有用である。 本発明の医薬組成物の、相乗的抗腫瘍活性は、以下に示す試験から明らかであ る。 (1) mIL−12による、ドキシフルリジン及び5’−デオキシ−5−フル オロ−N4−(n−ペンチルオキシカルボニル)シチジン(カペシタビン:capec itabine)活性化酵素の正の調節 6週齢の雌のC57BL/6マウス又は雄のBALB/cマウスにA755乳 腺癌細胞(2×105個)又はMeth A線維肉腫細胞(5×105個)をそれ ぞれ接種した。このマウスに、腫瘍細胞接種後のそれぞれ7日目及び8日目から はじめて、7日間にわたってマウスIL−12(mIL−12)0.1μg/マウ ス又はビヒクル(マウス血清アルブミンを1ml中0.1mg含むリン酸緩衝食塩水 )を毎日、皮下投与した。その1日後、腫瘍組織中のPyNPase活性を、Eda et al .Cancer Chemother.Pharmacol.1993;32:333に記載の方法により測定した。 腫瘍組織中のマウスIFN−γ(mIFN−γ)レベルもまた、市販のELIS A system(Intertest γ,Genzyme)により測定した。 表1に示すように、mIL−12は、A755腫瘍においては11.9倍、そ してMeth A線維肉腫においては2.4倍、PyNPase活性を増強した。これ はおそらく、PyNPaseの正のレギュレーターであるmIFN−γの正の調節の結 果であると思われる。 (2)腫瘍組織におけるmIL−12によるmIFN−γ産生の選択的誘導 6週齢の雌C57BL/6マウスにA755乳腺癌細胞(2×105個)を接 種した。このマウスに、腫瘍細胞接種後6日目からはじめて、7日間にわたって 、mIL−12を0.1μg/マウス又はビヒクル(マウス血清アルブミンを1ml 中0.1mg含むリン酸緩衝食塩水)を毎日、皮下投与した。その1日後、血清な らびに腫瘍及び他の器官の組織ホモジェネート中のmIFN−γレベルを、上述 したELISA法により測定した。 表2に示すように、mIL−12は、正常な器官中と比べて、腫瘍中のmIF N−γレベルを大きく増加させた。腫瘍組織中のmIFN−γレベルは、試験し た範囲では、正常組織中よりも3〜7倍高く、循環中のそれ よりも50倍高かった。これらの結果は、mIL−12が、腫瘍組織中でのIL −12によるmIFN−γ産生の正の調節を介して、腫瘍組織中において選択的 にPyNPase を正の方向に調節することを示唆している。 (3)ドキシフルリジン又はカペシタビンとIL−12との組み合わせによる抗 腫瘍効果 1)A755乳腺癌モデル A755細胞(2×105個)を雌C57BL/6マウスの皮下に接種した。 このマウスに、腫瘍接種後の9日目からはじめて、mIL−12 (0.03μg/マウス、皮下)、ドキシフルリジン(1.5mmol/kg、経口)及 びこれらの組み合わせを4週間毎日投与した。 ドキシフルリジンは単独で、腫瘍の増殖阻害活性を示さなかった。というのは 、A755腫瘍は低いPyNPase レベルしか有していないからである。一方、mI L−12は有効であった(表3)。mIL−12は、ドキシフルリジンと組み合 わされた場合には、mIL−12単独の場合よりもはるかに効果的であって、腫 瘍を退縮させた。 この併用効果は、生存期間を観察した場合にさらに顕著であった(表4)。ド キシフルリジンは、生存期間の延長に効果的ではなかった。IL−12は、わず かに生存期間を延長した。これとは対照的に、IL−12とドキシフルリジンの 組み合わせは、IL−12単独の場合よりもはるかに長期間、生存期間を延長し 、数匹のマウスは治癒した(3/5)。 2)Meth A線維肉腫モデル 雄BALB/cマウスに、Meth A線維肉腫細胞(5×105個)を皮下 的に移植した。このマウスに、この腫瘍接種後の8日目からはじめて、ドキシフ ルリジン(0.5mmol/kg、経口)、カペシタビン(1.0mmol/kg、経口)、5 −フルオロウラシル(0.075mmol/kg、経口)、mIL−12(0.03μg /マウス、皮下)及びそれらの組み合わせを3週間毎日投与した。 3種のフルオロピリミジン類又はmIL−12のそれぞれ単独では、用いた用 量において中程度の腫瘍増殖阻害活性を示した。ドキシフルリジン又はカペシタ ビンのいずれかと組み合わせたmIL−12は、そのいずれ かの薬物単独の場合よりも強力な抗腫瘍活性を示した(p<0.05)。一方、 mIL−12と5−フルオロウラシルの組み合わせは、そのいずれかの薬物単独 の場合よりもわずかに有効なだけであった(統計学的には有意でない)。 以下の実施例は、本発明の医薬製剤を説明するものであるが、本発明の範囲を 限定するものではない。 実施例1 以下の成分を含有する注射用溶液を慣用の方法により製造した。 ドキシフルリジン 1,000 mg hIL−12 50 μg NaCl 41.4 mg NaH2PO4 16.2 mg Na2HPO4 36.7 mg ポリソルベート80 4 mg 1.2N HCl又は1N NaOHにより、pH7.0に調整 注射用蒸留水で全量を20mlに調整 実施例2 以下の成分を含有する注射用溶液を慣用の方法により製造した。 ドキシフルリジン 1,000 mg hIL−12 50 μg NaCl 718.2 mg NaH2PO4 81 mg Na2HPO4 188 mg ポリソルベート80 20 mg 1.2N HCl又は1N NaOHにより、pH7.0に調整 注射用蒸留水で全量を100mlに調整 実施例3 以下の成分A及びBを有する、結腸直腸ガン治療用キットを、慣用の方法によ り製造した。 成分A (経口投与用顆粒) カペシタビン 150 mg ヒドロキシプロピルメチルセルロース 4.5 mg 結晶セルロース 14.7 mg クロスカルメロースナトリウム 6.0 mg (Ac−Di−Sol) ステアリン酸マグネシウム 1.8 mg コーティング剤 3.0 mg 全量 180 mg 成分B (注射用滅菌溶液) hIL−12 0.2〜20 mg NaCl 116 mg NaH2PO4 62.2 mg Na2HPO4 115.8 mg ポリソルベート80 4 mg 1.2N HCl又は1N NaOHにより、pH7.0に調整 注射用蒸留水で全量を20mlに調整
【手続補正書】 【提出日】1997年11月21日 【補正内容】 I.発明の名称を以下のとおり補正する。 「インターロイキン12とピリミジンヌクレオシドの組成物」 II.請求の範囲の欄 別紙のとおりに補正する。 III.明細書の欄 (1)明細書第2頁下から2行目の式(I)及び(II)を、以下の式(I)及び (II)に補正する。 請求の範囲 1.インターロイキン−12、及び、それぞれ以下の式(I)又は(II): (式中、R1は、水素であるか、又は生理学的条件下で容易に加水分解されうる 基であり;R2は、水素、シアノ、フッ素、低級アルキル又は1もしくは2個の フッ素原子により置換されていてもよい低級アルキリデンであるか、あるいはO R1であり;そしてR3は、低級アルキル、ヒドロキシメチル又はCH2OR1であ る)で示される、ピリミジンヌクレオシド誘導体あるいはその水和物又は溶媒和 物、ならびに薬学的に許容しうる担体を含有する抗腫瘍医薬組成物。 2.インターロイキン−12、及び、ピリミジンヌクレオシドホスホリラーゼに よりフルオロウラシル又は他の活性な代謝産物に転換される、ウリジン、シチジ ン、又は請求項1に定義したピリミジンヌクレオシド誘導体あるいはその水和物 又は溶媒和物、ならびに薬学的に許容しうる担体を含有する抗腫瘍医薬組成物。 3.容易に加水分解されうる基が、R4CO−、R4OCO−又はR4SCO−( ここで、R4は、アルキル、シクロアルキル、アラルキル又はアリールである) である、請求項1又は2記載の組成物。 4.R4で表わされるアルキル、シクロアルキル、アラルキル又はアリール基が 、飽和の、直鎖又は分岐鎖の炭化水素基[ここで、この炭化水素基の最も長い直 鎖中の炭素原子の数は、3〜7である]であるか、あるいは式(CH2n−Y[ 式中、Yがシクロヘキシルであるときnは0〜4の整数であるか、又はYが1〜 4個の炭素原子を有する低級アルコキシもしくはフェニルであるときnは 2〜4の整数である]で示される基である、請求項3記載の組成物。 5.ピリミジンヌクレオシド誘導体が、以下の群から選択される、請求項1又は 2記載の組成物。 5’−デオキシ−5−フルオロウリジン、 5’−デオキシ−5−フルオロシチジン、 5’−デオキシ−N4−(3,5−ジメトキシベンゾイル)−5−フルオロシチ ジン、 5’−デオキシ−N4−(3,5−ジメチルベンゾイル)−5−フルオロシチジ ン、 5’−デオキシ−N4−[(2,4−ジクロロフェニル)アセチル]−5−フル オロシチジン、 5’−デオキシ−N4−(インドール−2−イルアセチル)−5−フルオロシチ ジン、 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(3,4,5−トリメチルベンゾイル) シチジン、 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(プロポキシカルボニル)シチジン、 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ヘキシルオキシカルボニル)シチジン 、 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(イソペンチルオキシカルボニル)シチ ジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ネオペンチルオキシカルボニル)シチ ジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(1,1,2−トリメチルプロポキシ )カルボニル]シチジン 5’−デオキシ−N4−[(3,3−ジメチルブトキシ)カルボニル]−5−フ ルオロシチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(1−イソプロピル−2−メチルプロ ポキシ)カルボニル]シチジン 5’−デオキシ−N4−[(2−エチルブチル)オキシカルボニル]−5−フル オロシチジン N4−[(シクロヘキシルメトキシ)カルボニル]−5’−デオキシ−5−フル オロシチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(2−フェニルエトキシ)カルボニル ]シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(プロ ポキシカルボニル)シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−N4−(ブトキシカルボニル)−5’−デオキ シ−5−フルオロシチジン 2’,3’−ジ−O−ベンゾイル−N4−(ブトキシカルボニル)−5’−デオ キシ−5−フルオロシチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ペン チルオキシカルボニル)シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(イソ ペンチルオキシカルボニル)シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル-5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ヘキシ ルオキシカルボニル)シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−N4−[(2−エチルブチル )オキシカルボニル]−5−フルオロシチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−N4−[(シクロヘキシルメトキシ)カルボニ ル]−5’−デオキシ−5−フルオロシチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(2 −フェニルエトキシ)カルボニル]シチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(イソブトキシカルボニル)シチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(2−プロピルペンチル)オキシカル ボニル]シチジン 5’−デオキシ−N4−[(2−エチルヘキシル)オキシカルボニル]−5’− フルオロシチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ヘプチルオキシカルボニル)シチジ ン N4−[(2−シクロヘキシルエトキシ)カルボニル]−5’−デオキシ−5− フルオロシチジン N4−[(3−シクロヘキシルプロピル)オキシカルボニル]−5’−デオキシ −5−フルオロシチジン N4−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−5’−デオキシ−5−フルオロシ チジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(3−フェニルプロピル)オキシカル ボニル]シチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(2−メトキシエトキシ)カルボニル ]シチジン N4−(ブトキシカルボニル)−5’−デオキシ−5−フルオロシチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ペンチルオキシカルボニル)シチジン 2’,2’−ジフルオロデオキシシチジン 5−フルオロ−1−テトラヒドロフラン−1−イルウラシル 2’−デオキシ−2’−メチリデン−5−フルオロシチジン 2’−デオキシ−2’−シアノ−5−フルオロシチジン、及び その水和物又は溶媒和物。 6.ピリミジンヌクレオシド誘導体に対するインターロイキン−12の重量比が 、約1:100〜約1:400,000である、請求項1〜5のいずれか1項記 載の組成物。 7.ピリミジンヌクレオシド誘導体に対するインターロイキン−12の重量比が 、約1:1,000〜約1:10,000である、請求項1〜5のいずれか1項 記載の組成物。 8.結腸直腸ガン、胸部ガン、胃ガン、肺ガン、頸部ガン、膀胱ガン及びその他 の悪性疾患の治療のための、請求項1〜7のいずれか1項記載の抗腫瘍医薬組成 物。 9.結腸直腸ガン、胸部ガン、胃ガン、肺ガン、頸部ガン、膀胱ガン及びその他 の悪性疾患の治療用キットであって、インターロイキン−12及び薬学的に許容 しうる担体を含有する第1の医薬組成物、ならびに、請求項1に定義したピリミ ジンヌクレオシド誘導体、あるいはその水和物又は溶媒和物、ならびに薬学的に 許容しうる担体を含有する第2の医薬組成物からなるキット。 10.請求項8又は9に記載の医薬組成物の製造のための、インターロイキン− 12及び薬学的に許容しうる担体、ならびに請求項1に定義したピリミジンヌク レオシド誘導体あるいはその水和物又は溶媒和物を含有する医薬組成物の用途。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AU,BB,BG,BR ,CA,CN,CZ,EE,GE,HU,IS,JP, KP,KR,LK,LR,LT,LV,MG,MK,M N,MX,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,SK ,TR,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.インターロイキン−12の有効量、及び、フルオロウラシル又はその誘導体 に転換されるピリミジンヌクレオシド誘導体あるいはその水和物又は溶媒和物、 ならびに薬学的に許容しうる担体を含有する相乗的抗腫瘍医薬組成物。 2.ピリミジンヌクレオシドが、それぞれウリジン、シチジン又は以下の式(I )もしくは(II): (式中、R1は、水素であるか、又は生理学的条件下で容易に加水分解されうる 基であり;R2は、水素、シアノ、フッ素、低級アルキル又は1もしくは2個の フッ素原子により置換されていてもよい低級アルキリデンであるか、あるいはO R1であり;そしてR3は、低級アルキル、ヒドロキシメチル又はCH2OR1であ る)で示される、その誘導体、あるいはその水和物又は溶媒和物である、請求項 1記載の組成物。 3.容易に加水分解されうる基が、R4CO−、R4OCO−又はR4SCO−( ここで、R4は、アルキル、シクロアルキル、アラルキル又はアリールである) である、請求項2記載の組成物。 4.R4で表わされるアルキル、シクロアルキル、アラルキル又はアリール基が 、飽和の、直鎖又は分岐鎖の炭化水素基[ここで、この炭化水素基の最も長い直 鎖中の炭素原子の数は、3〜7である]であるか、あるいは 式(CH2n−Y[式中、Yがシクロヘキシルであるときnは0〜4の整数であ るか、又はYが1〜4個の炭素原子を有する低級アルコキシもしくはフェニルで あるときnは2〜4の整数である]で示される基である、請求項3記載の組成物 。 5.ピリミジンヌクレオシド誘導体が、以下の群から選択される、請求項2記載 の組成物。 5’−デオキシ−5−フルオロウリジン、 5’−デオキシ−5−フルオロシチジン、 5’−デオキシ−N4−(3,5−ジメトキシベンゾイル)−5−フルオロシチ ジン、 5’−デオキシ−N4−(3,5−ジメチルベンゾイル)−5−フルオロシチジ ン、 5’−デオキシ−N4−[(2,4−ジクロロフェニル)アセチル]−5−フル オロシチジン、 5’−デオキシ−N4−(インドール−2−イルアセチル)−5−フルオロシチ ジン、 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(3,4,5−トリメチルベンゾイル) シチジン、 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(プロポキシカルボニル)シチジン、 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ヘキシルオキシカルボニル)シチジン 、 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(イソペンチルオキシカルボニル)シチ ジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ネオペンチルオキシカルボニ ル)シチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(1,1,2−トリメチルプロポキシ )カルボニル]シチジン 5’−デオキシ−N4−[(3,3−ジメチルブトキシ)カルボニル]−5−フ ルオロシチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(1−イソプロピル−2−メチルプロ ポキシ)カルボニル]シチジン 5’−デオキシ−N4−[(2−エチルブチル)オキシカルボニル]−5−フル オロシチジン N4−[(シクロヘキシルメトキシ)カルボニル]−5’−デオキシ−5−フル オロシチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(2−フェニルエトキシ)カルボニル ]シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(プロ ポキシカルボニル)シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−N4−(ブトキシカルボニル)−5’−デオキ シ−5−フルオロシチジン 2’,3’−ジ−O−ベンゾイル−N4−(ブトキシカルボニル)−5’−デオ キシ−5−フルオロシチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ペン チルオキシカルボニル)シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(イソ ペンチルオキシカルボニル)シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ヘキ シルオキシカルボニル)シチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−N4−[(2−エチルブチル )オキシカルボニル]−5−フルオロシチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−N4−[(シクロヘキシルメトキシ)カルボニ ル]−5’−デオキシ−5−フルオロシチジン 2’,3’−ジ−O−アセチル−5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(2 −フェニルエトキシ)カルボニル]シチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(イソブトキシカルボニル)シチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(2−プロピルペンチル)オキシカル ボニル]シチジン 5’−デオキシ−N4−[(2−エチルヘキシル)オキシカルボニル]−5’− フルオロシチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ヘプチルオキシカルボニル)シチジン N4−[(2−シクロヘキシルエトキシ)カルボニル]−5’−デオキシ−5− フルオロシチジン N4−[(3−シクロヘキシルプロピル)オキシカルボニル]−5’−デオキシ −5−フルオロシチジン N4−(シクロヘキシルオキシカルボニル)−5’−デオキシ−5−フルオロシ チジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(3−フェニルプロピル)オキシカル ボニル]シチジン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−[(2−メトキシエトキシ)カルボニル ]シチジン N4−(ブトキシカルボニル)−5’−デオキシ−5−フルオロシチジ ン 5’−デオキシ−5−フルオロ−N4−(ペンチルオキシカルボニル)シチジン 2’,2’−ジフルオロデオキシシチジン 5−フルオロ−1−テトラヒドロフラン−1−イルウラシル 2’−デオキシ−2’−メチリデン−5−フルオロシチジン 2’−デオキシ−2’−シアノ−5−フルオロシチジン、及び その水和物又は溶媒和物。 6.ピリミジンヌクレオシドに対するインターロイキン−12の重量比が、約1 :100〜約1:400,000である、請求項1〜5のいずれか1項記載の組 成物。 7.ピリミジンヌクレオシドに対するインターロイキン−12の重量比が、約1 :1,000〜約1:10,000である、請求項1〜5のいずれか1項記載の 組成物。 8.結腸直腸ガン、胸部ガン、胃ガン、肺ガン、頸部ガン、膀胱ガン及びその他 の悪性疾患の治療のための相乗的抗腫瘍医薬組成物であって、有効量のインター ロイキン−12、及び、ピリミジンヌクレオシドホスホリラーゼによりフルオロ ウラシル又は他の活性な代謝産物に転換されるピリミジンヌクレオシドあるいは その水和物又は溶媒和物、ならびに薬学的に許容しうる担体を含有する組成物。 9.ピリミジンヌクレオシドが、ウリジン、シチジン、又は請求項2にそれぞれ 定義した式(I)もしくは(II)で示されるその誘導体、あるいはその水和物又 は溶媒和物である、請求項8記載の組成物。 10.容易に加水分解されうる基が、R4CO−、R4OCO−又はR4SCO− (ここで、R4は、アルキル、シクロアルキル、アラルキル 又はアリールである)である、請求項8記載の組成物。 11.R4で表わされるアルキル、シクロアルキル、アラルキル又はアリール基 が、飽和の、直鎖又は分岐鎖の炭化水素基[ここで、この炭化水素基の最も長い 直鎖中の炭素原子の数は、3〜7である]であるか、あるいは式(CH2n−Y [式中、Yがシクロヘキシルであるときnは0〜4の整数であるか、又はYが1 〜4個の炭素原子を有する低級アルコキシもしくはフェニルであるときnは2〜 4の整数である]で示される基である、請求項10記載の組成物。 12.ピリミジンヌクレオシド誘導体が、請求項5に定義した化合物群から選択 される、請求項9記載の組成物。 13.ピリミジンヌクレオシドに対するインターロイキン−12の重量比が、約 1:100〜約1:400,000である、請求項8〜12のいずれか1項記載 の組成物。 14.ピリミジンヌクレオシドに対するインターロイキン−12の重量比が、約 1:1,000〜約1:10,000である、請求項8〜12のいずれか1項記 載の組成物。 15.結腸直腸ガン、胸部ガン、胃ガン、肺ガン、頸部ガン、膀胱ガン及びその 他の悪性疾患の治療方法であって、有効量のインターロイキン−12、及び、ピ リミジンヌクレオシドホスホリラーゼによりフルオロウラシル又は他の活性な代 謝産物に転換される、ピリミジンヌクレオシドあるいはその水和物又は溶媒和物 、ならびに薬学的に許容しうる担体を含有する相乗的抗腫瘍医薬組成物を投与す ることを含む方法。 16.ピリミジンヌクレオシドが、請求項2にそれぞれ定義した式(I)又は( II)で示される、ウリジン、シチジン又はその誘導体、あるいはその水和物又は 溶媒和物である、請求項15記載の方法。 17.容易に加水分解されうる基が、R4CO−、R4OCO−又はR4SCO− (ここで、R4は、アルキル、シクロアルキル、アラルキル又はアリールである )である、請求項16記載の方法。 18.R4で表わされるアルキル、シクロアルキル、アラルキル又はアリール基 が、飽和の、直鎖又は分岐鎖の炭化水素基[ここで、この炭化水素基の最も長い 直鎖中の炭素原子の数は、3〜7である]であるか、あるいは式(CH2n−Y [式中、Yがシクロヘキシルであるときnは0〜4の整数であるか、又はYが1 〜4個の炭素原子を有する低級アルコキシもしくはフェニルであるときnは2〜 4の整数である]で示される基である、請求項17記載の方法。 19.ピリミジンヌクレオシド誘導体が、請求項5に定義した化合物群及びその 水和物又は溶媒和物から選択されるものである、請求項15記載の組成物。 20.ピリミジンヌクレオシドに対するインターロイキン−12の重量比が、約 1:100〜約1:400,000である、請求項15〜19のいずれか1項記 載の方法。 21.ピリミジンヌクレオシドに対するインターロイキン−12の重量比が、約 1:1,000〜約1:10,000である、請求項15〜19のいずれか1項 記載の方法。 22.結腸直腸ガン、胸部ガン、胃ガン、肺ガン、頸部ガン、膀胱ガン及びその 他の悪性疾患の治療用キットであって、有効量のインターロイキン−12及び薬 学的に許容しうる担体を含有する第1の医薬組成物、ならびに、有効量のピリミ ジンヌクレオシド誘導体、あるいはその水和物又は溶媒和物、ならびに薬学的に 許容しうる担体を含有する第2の医薬組成物からなるキット。 23.請求項8又は22に記載された医薬組成物の製造のための、インターロイ キン−12及び薬学的に許容しうる担体、ならびに有効量のピリミジンヌクレオ シド誘導体あるいはその水和物又は溶媒和物を含有する第2の医薬組成物の用途 。
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