JPH10506309A - 積み重ね自在ブロックシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 積み重ねブロックシステムが箱型ブロックから成り、このブロックの上側は固定の相互モジュール間隔とともに一様なパターンにおいて一つ以上の結合ノブを有し、かつそれの下側は相補結合手段を有する結果、積み重ねブロックは一緒に結合することができる。本発明により、結合ノブは、少なくとも部分的に、上向きに丸められるか、またはテーパ形状を有して、相補結合手段に対し案内面を形成する回転対称面を規定する。１個だけの結合ノブを有するブロックの表面の最大横寸法は、結合ノブの対応する直径の間の差およびモジュール間隔の２倍よりも小さいか、またはそれに等しい。これは、積み重ねブロックシステム上の結合ノブ数に依存して、従来の公知品よりも高度に、積み重ね中のブロックの位置決めと方向付けに対して程度の異なる困難度を積み重ねブロックシステムに与える。

Description

【発明の詳細な説明】 積み重ね自在ブロックシステム 本発明は箱型ブロックから成る積み重ねブロックシステムに関し、このブロッ クの上側は固定の相互モジュール間隔とともに一様なパターンに配置される一つ 以上の結合ノブを有し、かつそれの下側は相補結合手段を有する。 このような建築ブロックまたは積み重ねブロックシステムは、今日、特にブロ ック用いる構造の建物に関して多数の異なる実施例で利用できる。大抵の公知シ ステムのノブは表面に関して大抵平坦であり、これは別のブロックの表面上への ブロックの組み立てを妨げる。２個のブロックは、係合のために結合ノブと相補 結合手段に対して、互いに相対的に正確に位置決めの必要があるからである。ド イツ公開特許公報ＤＥ ４２１２４９２は上述の欠点を克服する建築ブロックシ ステムを開示する。これによるブロックは、表面が丸い結合ノブを上向きに有し て、これらを結合すべき時、互いに関してブロックを容易に位置決め可能にする 案内面を形成する。 本発明の目的は、公知品よりも高度に、特に幼児、すなわち年齢２〜３歳以下 の子供に対して積み重ね容易なブロックによる積み重ねブロックシステムを与え ることである。本発明の別の目的は、相互の頂部上にブロックを結合または積み 重ねることに関して、多数の程度の異なる困難度を与えるような積み重ねブロッ クシステムを与えることである。 これは、結合ノブが少なくとも部分的に上向きに丸いか、テーパ状の形状を有 する回転対称面を形成することで、相補結合手段に対して案内面を形成し、かつ 結合ノブを有するブロックの基礎面の最大横寸法が結合ノブの直径間の差および モジュール間隔の２倍よりも小さいか、またはそれに等しいことで、冒頭の節に 述べる形式の積み重ねブロックシステムによって達成される。 これによって、システム内のブロック積み重ねに対し非常に異なる困難度が与 えられる。このようにして、１個だけの結合ノブを有するブロックは、別のブロ ック上に位置決めされる時、どれほどの数のノブが第二のブロック上に用意され ようとも、かつ第一のブロックが第二のブロック上のどこに置かれようとも、別 のブロック上で自由に回転できる。このことは別のブロックの表面上に非常に積 み重ね容易な、ひとつのノブを有する積み重ねブロックをつくるのに役立つ。こ れは、その他のブロック上の結合ノブに関して、その他のブロック頂部上に積み 重ねるべきブロックの位置決めを必要とするだけだからである。 このようにして、１個だけの結合ノブを有するブロックを積み重ねる時、下に あるブロックに関してブロックの方向付けは不要である。しかしながら、この状 態は、二つのノブを有するブロックを別のブロックの頂部上に積み重ねる時、別 のブロックの頂部上に積み重ねるべきブロックの、特定の方向付けと同時的な位 置決めが必要であるから、直ちに変化する。方向付けの正確さに関する必要条件 は、別のブロックの頂部上に積み重ねるべきブロックについて、直線連続的にノ ブ数の増大とともに増大する。 積み重ねブロックシステムは結合ノブの位置決めに対して異なるパターンを有 するが、好適な実施例を述べる請求の範囲第２項では、結合ノブが正方形パター ンに配置されることを記述する。 結合ノブ上の案内面は、広範な、異なる実施例を有するが、請求の範囲第３項 に述べるように、結合ノブは上向きに、ほぼ、球面またはドーム面を形成するこ とが好ましい。この結果、緩やかに丸くなったノブが生じるから、遊び中の安全 のために鋭い縁は存在しない。 請求の範囲第４項に規定する発明実施例では、結合ノブの下部はほぼ円筒面に よって形成される。 請求の範囲第５項に規定する実施例は結合ノブの可能な最大直径を与え、これ は強度ならびに外観的に有利である。 この発明の特別な実施例を規定する請求の範囲第６項と第７項で、相補結合手 段とブロックの側壁は、それぞれブロック上部から下向きに延びるフランジによ って形成される。これによって与えられる積み重ねブロックは射出成形で簡単に 製造でき、適当な滑り角度などが簡単に得られる。 請求の範囲第８項に述べるように、安定性のために、積み重ねブロックはブロ ックの側壁と結合スカートを相互に関して補強する支えリブとともに与えられる 。 この発明は特に低年齢グループに対して意図されて、ブロックは摩擦結合力に よって組み立てまたは分離されないから、請求の範囲第９項に述べる実施例は特 に有利である。 特に便利な実施例を規定する請求の範囲第１０項において、積み重ねブロック 上の結合ノブは２ｃｍ以上、５ｃｍ以下の直径の寸法を有して、上述の目標グル ープの子供の手に対して適当な握り面を与える。 本発明を、図を参照して実施例によりさらに詳細に説明する。 図１はこの発明によるひとつのノブを有する積み重ねブロックの斜視図である 。 図２は図１の積み重ねブロックの斜視底面図である。 図３は２個のノブを有する、この発明によるノブを有する積み重ねブロックの 斜視平面図である。 図４は図３の積み重ねブロックの斜視底面図である。 図５は上から真っすぐに見た、８個のノブを有する積み重ねブロックを示し、 この上に図１の積み重ねブロックと図３の積み重ねブロックが位置決めされる。 図１は、ひとつだけのノブ２を有する積み重ねブロック１を示す。ノブ２は、 正方形の上面３上の中心に与えられる。正方形の上面３は４つの側面４によって 規定されるから、正方形の上面３と側面４は積み重ねブロック１上に箱型の本体 部分を形成する。ノブ２は下向きに、必要に応じて上向きにノブ２を狭くする僅 かな円錐を有する相対称円筒として形成される。ここで、ノブ２の上面は球殻部 分として形成され、ノブに対して非常に丸い形状の外観を与える。これによって 、ノブ２の非常に丸い形状が子供の手に対して良い握り面を与え、また、踏みつ けや衝突などで不快な鋭い縁が存在しない。 図２は、図１に示すものと同じであるが、積み重ねブロックの内部形状を説明 すべく下から見た積み重ねブロックを示す。図から分かるように、積み重ねブロ ック１は内部管状フランジ５を有し、このフランジは積み重ねブロック１の正方 形の上面３から積み重ねブロックの内部を通って下向きに延びる。管状フランジ ５は穴６で下向きに開放し、かつ管状フランジ５はノブ２の直径よりも僅かに大 きい直径を有し、これは、管状フランジ５をノブ２の上で下方へ動かすことによ って相互表面上に要素の積み重ねを可能にして、図示する形式の積み重ねブロッ クを互いに関して位置決めする。この積み重ね方法において、ノブ２の上面の丸 い形状は、管状フランジ５をノブ２上で下方の位置内に案内して、積み重ねるべ き２個の積み重ねブロックを互いに関して簡単な方法で位置決めする。 さらに、図２に示すように、積み重ねブロック１は、側壁４に関して管状フラ ンジ５を補強する補強リブ７を有する。これは要素が材料の消耗に関して大きい 強さを有するようにする。図２に示すように、側壁４、管状フランジ５、および 補強リブ７は同じ方向に平行に延びるから、積み重ねブロック１はプラスチック 射出成形でコア抜きなどが必要ないので、非常に簡単かつ安価に製造される。 図３は本発明による別の積み重ねブロック８を示し、これは図１と２に示すも のと、特に積み重ねブロック８が２個のノブ９と１０を有する点と、積み重ねブ ロック８が図１と２による積み重ねブロック１のほぼ二倍の寸法を有する点で異 なる。したがって、積み重ねブロック８は、例えば建物ブロックを有する構造物 セットにおいて一般的であるように、実際には図１と２による積み重ねブロック １の二倍物である。この発明により、幅と長さならびに高さによって多数の異な る形状と寸法を有する積み重ねブロックをつくることができる。このようにして 、この発明による積み重ねブロックシステムは、多数の異なる、このような実施 例から成る。 図４は図３と同じ積み重ねブロックだが、下から見た積み重ねブロックを示し 、図２の管状フランジ５と同じ機能を有する二つの同じ管状フランジ１１と１２ が与えられる。 図５で、２列の、４個のノブで正方形パターンに配置される８個の結合ノブ１ ４を有する、この発明による板要素１３を示す図によって本発明の利点を説明す る。図１の積み重ねブロック１と図３の積み重ねブロック８が、板要素１３の頂 部上に置かれる。図から分かるように、任意の方向で建物板１３上にひとつのノ ブ２とともに積み重ねブロック１を置くことができる。付加的に、ノブ１４の丸 い表面によって、積み重ねブロック１の位置決めは特に正確である必要はない。 積み重ねブロックは自動的に所定位置に案内され、かつ積み重ね過程において正 確に位置決めされるからである。このようにして、本発明により、幼児が積み重 ねブロック１を別の要素上に積み重ねる時、払うべき注意は非常に僅かである。 しかしながら、２個のノブ９と１０を有する積み重ねブロック８は、図５に示 すように位置決めすべき時、それを板要素１３の表面上に置く前に、積み重ねブ ロック８の方向付けにおいてより大きい正確さを必要とする。このためには、や や微細な運動機能が必要であって、本発明の積み重ねブロックシステムは積み重 ねブロックの積み重ねに対して多様な困難度を与える。付加的に、子供の運動機 能に関する必要条件は、３個のノブ、または４個や５個などのノブを有するブロ ックを積み重ねる時、増大する。 好適な実施例で、結合要素、例えば結合ノブと相補的な形状の管状フランジの 間に結合力は存在しない。これは特に、ひとつのノブ２を有する積み重ねブロッ ク１は、積み重ね後、これらの位置で非常に容易に回転することを意味するから 、別の要素上にひとつのノブ２を有する積み重ねブロック１の方向付けに関する 必要条件は比較的小さい。大抵の状態において、与えられる、ひとつのノブ２を 有する積み重ねブロック１はそれ自身によって位置内へ回転して、付加的積み重 ねブロックを最初のそれの側面に置くべき時、正確な方向付けを仮定するからで ある。 上述のことから分かるように、本発明は、特に幼児に対して意図され、したが って、システムの好適な寸法は、モジュールの間隔、例えばひとつのノブ２を有 する積み重ねブロック１上で向き合う二つの側面４の間の間隔が３〜７ｃｍの範 囲内にあり、かつ積み重ねブロックのノブの寸法が２〜５ｃｍの範囲内にあるよ うな場合である。その時、これらの寸法のために、結合ノブは子供の手に対して 非常に良い握り面を与えて、積み重ねブロックが他の積み重ねブロックなどによ って側面で包囲されても、結合ノブを握ることによって積み重ねブロックは容易 に持ち上げることができる。 本発明による積み重ねブロックシステムの、多数の異なる実施例が、発明理念 から逸脱することなしに与えられることは明らかである。このようにして、結合 ノブは多数の異なる方法で形成されて、ブロック結合を容易にする結合ノブの表 面上に案内面を与える。さらに、結合ノブと相補的形状の管状フランジが、発明 の基本理念から異なることなしに、三角形パターンのような、図示されるものと 異なるパターンで配置されてもよい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，Ｍ Ｋ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．上側に固定の相互モジュール間隔とともに一様なパターンに配置される一 つ以上の結合ノブを有し、かつ下側に相補結合手段を有する箱型ブロックから成 る積み重ねブロックシステムにおいて、相補結合手段に対して案内面を形成する ため少なくとも部分的に結合ノブが上向きに丸いか、またはテーパ形状を有する 回転対称面を形成すること、かつ１個だけの結合ノブを有するブロックの表面の 最大横寸法が結合ノブの対応する直径間の差およびモジュール間隔の２倍よりも 小さいか、またはそれに等しいことを特徴とする積み重ねブロックシステム。 ２．結合ノブが正方形パターン内に配置されることを特徴とする請求の範囲第 １項に記載の積み重ねブロックシステム。 ３．結合ノブが上向きにほぼ球状であることを特徴とする請求の範囲第１項ま たは２項に記載の積み重ねブロックシステム。 ４．結合ノブの下部はほぼ円筒面を形成することを特徴とする請求の範囲第３ 項に記載の積み重ねブロックシステム。 ５．最大横寸法が結合ノブの対応する直径間の差およびモジュール間隔の２倍 に等しいことを特徴とする請求の範囲第３項または第４項に記載の積み重ねブロ ックシステム。 ６．相補結合手段がブロックの内部にブロックの下側から、かつ上向きに延び る、ほぼ円筒の結合面によって形成されることを特徴とする先行請求項のひとつ に記載の積み重ねブロックシステム。 ７．円筒結合面が結合スカートによって形成されること、かつブロックの側壁 はブロックの下側から、かつ上向きにほぼ結合スカートと平行に延びるフランジ によって形成されることを特徴とする請求の範囲第４項、第５項および第６項に 記載の積み重ねブロックシステム。 ８．支えリブがブロックの側壁と結合スカートとを形成するフランジの間に具 備されることを特徴とする請求の範囲第７項に記載の積み重ねブロックシステム 。 ９．結合ノブおよび対応する相補結合手段は、一緒に結合される時、摩擦結合 力を与えないような寸法を有することを特徴とする先行請求項のひとつに記載の 積み重ねブロックシステム。 １０．結合ノブが２ｃｍ以上、５ｃｍ以下の直径を有する先行請求項のひとつに 記載の積み重ねブロックシステム。