JPH10505788A - 洗浄器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 自動車やビルの窓を洗浄するために使用される洗浄器具が開示してある。上記洗浄器具では、洗浄ヘッドが中空であり、それにより水コンテナを形成してあり、ヘッドにおけるブラシが装着された底壁には孔加工により多数の孔が形成してある。上記洗浄器具を用いて、自動車やビルの窓を洗浄する間、それらの孔を通して水がコンテナからブラシへと吐出する。その洗浄器具は、単純な構成を持ち、故障することがほとんどなく、しかも製造コストを低減することができ、乾いた手で自動車や窓を洗浄することができる。上記洗浄器具では、洗浄中に、自動車の光沢のある表面を引っ掻くこともなく、それ故に、光沢面の輝きを失わせることを防止でき、また微粒子によりたくさん引っ掻くことをも防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】 洗浄器具 技術分野 本発明は、一般には、自動車やビルの窓を洗浄するためなどに用いられる洗浄 器具に係り、さらに詳しくは、ブラシが装着された器具のヘッドの内部に水コン テナを形成し、且つ、そのヘッドに開閉可能なキャップを具備させることにより 、少ない量の水を用い、しかも乾いた手で、自動車や窓を素早く且つ単純に洗浄 することができる器具の構造的な改良に関する。 背景技術 自動車は、濡れたスポンジまたは雑巾を用いて手動で洗浄され、その間、スポ ンジまたは雑巾を、繰り返し水の中で洗ってすすぐことになる。しかしながら、 この場合には、スポンジや雑巾には、たとえば砂や土などの微細粒子が付着し、 そのために車の光沢のある表面を引っ掻き、光沢のある表面から輝きを失わせて しまい、車を洗浄する間に微粒子によりさらに引き掻き傷が増えてしまう。この ような間題を解消する努力として、自動車を洗浄して拭き取るために用いられる 自動車の自動洗浄装置が提案されて使用されている。しかしながら、典型的な自 動洗浄装置は、水を無駄遣いしてしまうと言う問題を有している。なぜなら、水 がモータポンプにより加圧されて、洗浄装置のブラシへと供給されるからである 。自動車の自動洗浄装置の他の問題は、その装置が高価であり、複雑な構造を持 ち、故障し易いという点にある。この点から、自動車の自動洗浄装置は、幅広い 使用には至っていない。 発明の開示 それ故に、本発明の目的は、上記の問題を解消することであり、器具における ブラシが装着された洗浄ヘッドの内部に形成された水コンテナと、その中空のヘ ッドに装着され、作動ロッドにより選択的に開く開閉可能なキャップとを持ち、 コンテナに水を充填する前にキャップが開くように、作動ロッドが選択的に押さ れ、ヘッドにおけるブラシが装着された底壁は孔加工してあり、コンテナからブ ラシへと水を吐出するようになっており、少ない量の水を用い、しかも乾いた手 で、自動車や窓を素早く且つ単純に洗浄することができる洗浄器具を提供するこ とである。 上記目的を達成するために、本発明は、洗浄ヘッドを持つ洗浄器具であって、 前記洗浄ヘッドが、水コンテナを形成するように中空であり、そのヘッドの底壁 には、ブラシが具備してあり、前記底壁は、孔加工により多数の孔が形成してあ り、洗浄に際しては、その孔を通して、前記水コンテナからブラシへと水を吐出 するようになっている洗浄器具を提供する。 上記洗浄器具では、開閉可能なキャップが、水コンテナを選択的に開けるため に、洗浄ヘッド上に具備してある。スプリング付勢の作動ロッドが、ヘッドに具 備してあり、キャップを選択的に開けることができるようにキャップに連結して ある。ハンドル連結部が洗浄ヘッドに具備してあり、ヘッドに対してハンドルを 連結するようになっている。洗浄ヘッドは、ヘッドに対して取り外し自在にワイ パーを装着する手段を含んでいても良い。 図面の簡単な説明 上記目的および他の目的、本発明の特徴およびその他の利点は、添付する図面 に結びつけられた次に示す詳細な説明から、より明瞭に理解されるであろう。こ こにおいて、 図１は本発明の第１の実施形態に係る洗浄器具の構造と形状を示す斜視図、 図２Ａおよび２Ｂは図１の洗浄器具の断面図であり、器具のキャップ作動ロッ ドの動作を示し、 図３は本発明の第２の実施形態に係る洗浄器具の構造と形状を示す斜視図であ る。 発明を実施するための最良の態様 図１は本発明の第１の実施形態に係る洗浄器具の構造と形状を示す斜視図であ る。図２Ａおよび２Ｂは図１の洗浄器具の断面図であり、器具のキャップ作動ロ ッドの動作を示す。これらの図面に示すように、洗浄器具の洗浄ヘッド１は、中 空であり、水コンテナ２を形成している。ブラシ３は、中空ヘッド１の底壁に対 して装着してある。中空ヘッド１におけるブラシが装着された底壁は、孔加工さ れ、多数の孔４を有している。これら孔４のために、水はコンテナ２からヘッド １の外部へと吐出され、自動車またはビルの窓を洗浄する間に、ブラシ３に沿っ て流れ出ることになる。図２Ａおよび２Ｂに良く表されているように、開閉可能 なキャップ６が中空ヘッド１の上端部にヒンジ連結してある。 その開閉可能なキャップ６は、作動ロッド７に対してリンク連結してあり、コ ンテナ２の中に水が満たされる前に、作動ロッド７により選択的に開けることが できるようになっている。その作動ロッド７は、中空ヘッド１の上部断面を交差 する方向に通してあり、そのロッド７の両端共に、ヘッド１の正面壁および背面 壁がらそれぞれ突出している。キャップ６は、リンク８を介して作動ロッド７に 連結してあり、リンクは、スプリング手段９によりバネ付勢してある。図２Ａお よび２Ｂの実施形態では、スプリング手段９としては、圧縮コイルスプリングが 用いられている。中空ヘッド１の背面壁は、その中央部に、雄ねじ連結部１０を 持つ。その連結部１０には、ヘッド１へと延びる長手状のハンドルが連結する。 中空ヘッド１の上壁部には、ワイパー嵌着手段１２が具備してあり、それには、 ヘッド１の上部に対して長手状のワイパー１１が取り外し自在に装着される。こ の第１実施形態では、ワイパー嵌着部材１２は、ヘッド１の上壁の両側位置上に 具備してある二つの嵌着突起から成る。 図２Ａおよび２Ｂでは、参照符号１５は、ハンドルを示し、それが、ヘッド１ の背面壁上に具備してあるハンドル連結部１０に対して連結するようになってい る。 次に、上記洗浄器具の作用効果について説明する。 上記洗浄器具は、自動車やビルの窓を洗浄するために効果的に使用されること ができる。次に示す説明では、本発明の洗浄装置は、一例として自動車を洗浄す るために用いられることとする。 上記洗浄器具を用いて自動車を洗浄するためには、ハンドル１５を空のヘッド １の突起１０に対して連結する。その後、ハンドル１５付きのヘッド１を、水で 満たされたバスケット（図示せず）内に浸し、作動ロッド７の突出する先端を、 バスケットの内底壁に接触させる。その状態で、ハンドル１５を押し込むことに より、ヘッド１をさらに下方に押し込み、その結果、図２Ａに示すように、圧縮 コイルスプリング９をさらに圧縮させながら作動ロッド７が後方に移動し、キャ ップ６を開くことになる。そのために、ヘッド１の空のコンテナ２の内部は水で 満たされることになる。作動ロッド７に沿ってヘッド１が押し込み力から開放さ れると、作動ロッド７は、図２Ｂに示すように、圧縮コイルスプリング９の復元 力により、元の位置に弾性的に戻り、キャップ６を自動的に閉じる。その後、自 動車は、上記洗浄器具を用いて洗浄される。上記器具を用いて自動車を洗浄して いる間、ブラシが装着されたヘッド１の底壁に形成された孔４を通して、コンテ ナ２からブラシ３へと水が吐出し、自動車の光沢のある表面を洗浄する。この場 合、ヘッド１が、柔らかいブラシ３を用いて自動車の光沢のある表面をスムーズ にブラッシングし、水を用いて自動車の汚れを落とすので、自動車の光沢のある 表面を、たとえば砂や土などで引っ掻くことを有効に防止することができる。し たがって、本発明の洗浄器具は、自動車の光沢のある表面から輝きを失わせるこ とを防止し、洗浄中に微粒子による引っ掻きを防止することができる。自動車を 洗浄した後には、自動車の濡れた光沢表面は、ワイパー１１により拭き取られる 。 図３は本発明の第２の実施形態に係る洗浄器具の構造と形状を示す斜視図であ る。この第２の実施形態では、それぞれにシール手段が具備してある二つの円形 キャップ６が、中空ヘッド１の背面壁上に具備してあり、これらは、それぞれに スプリング付勢された作動ロッドにより選択的に開閉可能になっている。それら の作動ロッドは、それぞれのキャップ６の中心に対して直角に固定してあり、そ れらは、通常、ヘッド１の前面壁から突出するようになっている。ワイパー嵌着 突起１２は、ヘッド１の上壁の中心上に具備してある。中空ヘッド１のコンテナ ２の内部に水を満たすために、空のヘッド１をバスケット内部に満たされた水の 中に浸し、作動ロッドの突出端部をバスケットの内底壁に接触させる。その状態 で、ハンドル１５をさらに押し込むことにより、ヘッド１は下方に付勢され、そ の結果、作動ロッドが後方に移動し、キャップ６を開く。したがって、開かれた キャップ６を通して、ヘッド１のコンテナ２の内部に水が導入される。 この洗浄器具では、水吐出制御手段を、中空ヘッド１におけるブラシが装着さ れた底壁上に具備しても良く、ヘッド１の孔４を通してコンテナ２から吐出され る水の量を制御するようにしても良い。また、ヘッド１のブラシ３は、本発明の 機能に影響を与えることなく、スポンジと代えても良い。 産業上の利用可能性 上述したように、本発明によれば、自動車やビルの窓を洗浄するために使用さ れる洗浄器具を提供する。上記洗浄器具では、洗浄ヘッドが中空であり、水コン テナを形成してあり、ヘッドにおけるブラシが装着された底壁には孔加工により 多数の孔が形成してある。上記洗浄器具を用いて自動車やビルの窓を洗浄してい る間には、それらの孔を通して水がコンテナからブラシへと吐出するようになっ ている。この発明の洗浄器具は、単純な構成を持ち、故障し難いと共に、製造コ ストを低減でき、乾いた手で、少ない量の水で自動車やビルの窓を洗浄すること ができる。上記洗浄器具の別の利点は、洗浄に際して、自動車の光沢のある表面 を引っ掻くことがなく、光沢面の輝きを失うことを防止し、あるいは微粒子によ り引っ掻きを防止することができる。本発明の洗浄器具には、ワイパーが具備し てあるので、表面を洗浄した後、濡れた表面を器具で拭き取ることができ、濡れ た表面から水分を効果的に除去することができる。 本発明の好ましい実施形態が、説明のために開示されたが、この分野の技術に 熟練した者にとっては、添付する請求項に開示された発明の範囲および精神から 逸脱することなく、種々の変更、付加および代替が可能であることは容易に理解 される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．洗浄ヘッドを持つ洗浄器具であって、前記洗浄ヘッドが、水コンテ ナを形成するように中空であり、そのヘッドの底壁には、ブラシが具備してあり 、前記底壁は、孔加工により多数の孔が形成してあり、洗浄に際しては、その孔 を通して、前記水コンテナからブラシへと水を吐出するようになっている洗浄器 具。 ２．請求項１に記載の洗浄器具であって、 前記水コンテナを選択的に開けるために、前記洗浄ヘッドに具備してある開閉 可能なキャップと、 前記ヘッドに具備され、前記キャップを選択的に開けるように前記キャップに 連結されたスプリング付勢の作動ロッドと、 前記洗浄ヘッドに具備され、前記ヘッドにハンドルを連結するように適合され たハンドル連結部と、 前記ヘッドに対してワイパーを取り外し自在に装着するための手段とを有する 洗浄器具。