JPH10505415A - 方向決めされたバイオプシー保管のための方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 多数のバイオプシーサンプル器具で典型的に採取されたバイオプシーサンプルの採取位置及び方位を記録するための装置及び方法が開示されている。前記装置は、多数の区画室を有する固定剤カップ（３０２）を備えている。前記固定剤カップは、区画室（３１６）と、セクタ壁（３１２）と、円筒形の壁（３１５）と、ラベル体（３２０，３２２）とを備えている。前記方法は、バイオプシーサンプルを得る工程と、前記サンプル順序の表示で、前記ラベル体にその対応する位置をマークする工程とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 方向決めされたバイオプシー保管のための方法及び装置 技術分野 １．発明の分野 本願発明は、概ね、バイオプシーサンプルの保管及び検証（ｉｄｅｎｔｉｆｉ ｃａｔｉｏｎ）に関する。特に、本願発明は、サンプル採取位置（除去位置）が 正確に記録されるような、多数のバイオプシーサンプルを保管し検証するための 方法及び装置に関する。本願発明は、頚部のバイオプシーサンプルを採集するこ とにおいて特に有用となっているが、それらに限定されるものではない。 ２．当該技術の説明 バイオプシーは、現代の医療においては、よくある処置となっている。バイオ プシーは、診断のために、組織（バイオプシーサンプル）を生体から採り、その 組織を検査する（通常は顕微鏡を用いて行われる）こと、および、このような生 体組織検査の対象となる材料のことである。バイオプシーサンプルは、種々の方 法で採取される。例えば、吸引、こすり取り、切り取り、剌すことなどによって 、採取される。しかしながら、すべての場合において、バイオプシーサンプルは 、固定剤（ｆｉｘａｔｉｖｅ）でもって容器に保管しなければならないとともに 、そのバイオプシーサンプルの採取位置を書き留めた正確な記録と一緒に容器に 保管しなけらばならない。次いで、そのバイオプシーサンプルは、検査のために 病理学者に送られるかもしれない。病理学者は、多くのバイオプシーサンプルを 取り扱っているので、各サンプルの採取位置に関する正確な証拠資料を常時保持 していなければならない。 単一の臓器の特定の位置からいくつかのバイオプシーサンプルを採取する必要 が生じたり、採取することが好ましい場合がしばしばある。特に頚部のバイオプ シーの場合に、そうであり、サンプルは、典型的に、頚部のいくつかの場所で採 取される。サンプル採取は、多くの場合、バイオプシー鉗子器具を所望の位置に 移動させ、その位置を書き留め、バイオプシーを取得し、そのバイオプシー採取 箇所から前記バイオプシー鉗子器具を引き、個々のバイオプシーサンプルを固定 剤容器（ｆｉｘａｔｉｖｅ ｖｉａｌ）に置くという処置によって行われる。前 記固定剤容器にはラベルが付けられており、閉じられる。この処置は、十分なバ イオプシーが得られるまで、数回繰り返される。頚部のバイオプシー処置におい て、開業医は、サンプルが採取される頚部上での位置（例えば、骨の位置に対し て内側、中央、及び周縁）に対する各サンプルの採取位置や方位（例えば、時計 方位）について、非常に注意して、（例えば、図表への手書きによるデータの記 録や、各サンプルに伴うペーパーワークによって）正確に記録しかつこの記録を 保存しなければならない。これは、病理学者が、頚部上でのそれらの特定の位置 を考慮して、これら、いくつかのサンプルを検査することによって、診断するか らである。さらに、別々の容器になったものを一緒に保管しなけらばならない。 また、そのサンプルの記録のコピーを、患者のファイルに保管しなければならな い。この処置の過程の間に、容器に間違ったラベルがはられたり、あるいは容器 を紛失したり、また、記録が不正確になったり、あるいは記録を紛失したりする 可能性が常にある。 各バイオプシーサンプルに必要な処置が長いので、また、いくつかの個々のバ イオプシーを得てそれらを個々の容器に入れる必要があるので、バイオプシー処 置は全体として、ずいぶん時間がかかり、そして、長たらしいものとなっている 。関連する米国特許出願番号Ｎｏ．０８／１８９，９３７に開示されているよう に、次のような器具の利用が可能となっている。その器具は、追加のバイオプシ ーを得る前に、該器具から各バイオプシーサンプルを取り外す必要なしに、いく つかのバイオプシーサンプルを得ることができる。しかしながら、そのような器 具によってその処置の長さを短くできる一方、その処置は、依然、多数の容器の 使用を必要としており、それら容器には、別々にラベルをはらなければならず、 一方、それらの容器を一緒に保管しなければならない。さらにまた、その後、診 断のために病理学者により容器からバイオプシーサンプルの取り出すとき、混乱 し、その取り出しにかなりの手間がかかる可能性がある。 発明の開示 そのため、本願発明の目的は、記録の保持を簡単にした、多数のサンプルバイ オプシー処置をする場合に使用するための方法及び装置を提供することである。 また、本願発明の目的は、記録を保持する際に間違いを減らすことのできる、 多数のサンプルバイオプシー処置をする場合に使用するための方法及び装置を提 供することである。 さらに、本願発明の目的は、サンプルの紛失と置き間違いとを減らすことので きる、多数のサンプルバイオプシー処置をする場合に使用するための方法及び装 置を提供することである。 さらにまた、本願発明の目的は、採取したサンプルの正確な複製記録を提供す ることのできる、多数のサンプルバイオプシー処置をする場合に使用するための 方法及び装置を提供することである。 また、本願発明の目的は、要求される固定剤容器の数を減少させることのでき る、多数のサンプルバイオプシー処置をする場合に使用するための方法及び装置 を提供することである。 さらにまた、本願発明の目的は、保持されたバイオプシーサンプルの採取と診 断とを容易にする、多数のサンプルバイオプシー処置をする場合に使用するため の方法及び装置を提供することである。 下記で詳細に説明されるように、これらの目的を達成すべく、本願発明の装置 は、多数に区画された固定剤カップと、多数のコピー記録保持ラベル体とを含む 。固定剤カップは、円筒形状となっているのが好ましく、セクタ（ｓｅｃｔｏｒ ）壁によって画定されたいくつかの区画室を備えている。多数のコピー記録保持 ラベル体は、固定剤カップのセクタ壁に対応する表示を備えた円形のラベルと、 少なくとも１つのカーボン又はカーボンのない（カーボンレス）コピー形態とを 備えていることが好ましい。本願発明の方法は、バイオプシーサンプルを得る工 程と、前記コピー記録保持ラベル体上に、その対応位置にマーク（すなわち、印 を付けを）する工程とを備えている。いくつかのバイオプシーサンプルが採取さ れ、バイオプシーサンプルの位置が（書き留められた順番で）前記コピー記録保 持ラベル体にマークされた後、前記バイオプシーサンプルが、生体から除去され 、固定剤カップの適当な区画室に置かれる。次いで、その固定剤カップはカバー され、前記円形のラベルが前記コピー記録保持ラベル体から取り外され、前記固 定剤カップに付される。前記円形のラベルのカーボン又はカーボンレスコピーが 、患者の図表やファイルに付される。本願発明の他の方法は、バイオプシーサン プルを得 る工程と、前記バイオプシーサンプルを生体から除去して容器に配置する工程と 、前記コピー記録保持ラベル体上に、その対応位置をマークする工程とを備えて いる。これらの工程は、前記固定剤カップが一杯となり又は前記バイオプシー処 置が完了するまで、繰り返される。 本願発明の好ましい特徴は、さらに、前記固定剤カップを、同心の円筒形壁に よって画定された複数の環状の区域に分けることと、各区画室を座標と関係づけ ることとを含んでいる。この構成において、固定剤カップの区画室は、多数の頚 部のバイオプシーサンプルを集めることができるように、前記頚部上の位置と関 係づけられている。好ましいラベル体は、また、前記区画室を画定する前記セク タや区域に関係する表示を含んでいる。好ましい前記ラベル体は、また、区画室 を前記頚部上の位置に関係づける各区画室の前記座標を含めるようにしてもよい 。前記ラベル体は、また、追加の表示、参照要素、及び指示などを備えることが できる。追加の表示、参照要素、及び指示などは、前記ラベル体に印刷されてお り、これによって、本願発明の方法を成し遂げることができる。さらに、本願発 明の他の実施例として、本願発明の前記バイオプシーサンプル区画室は、前記容 器と対向するように、取っ手と穴のあいた底部とを備えた穴のあいたバイオプシ ーサンプルホルダーに設けてもよい。前記バイオプシーサンプルホルダーは、開 口頂部と、穴のあいた底部とを備えていると共に、前記容器の高さ及び直径より もわずかに小さい高さ及び直径を備えている。その結果、前記バイオプシーサン プルホルダーを、前記取っ手によって前記容器に挿入し、また、前記取っ手によ って前記容器から取り出すことができる。本願発明の方法によれば、最初に、バ イオプシーサンプルは、バイオプシーサンプルホルダーの、固定剤が充填された 多数の区画室に供給される。その後、バイオプシーサンプルは、前記バイオプシ ーサンプルホルダーを前記容器から取り出して、前記バイオプシーサンプルホル ダーの前記穴のあいた底部を通して、前記固定剤を前記容器内に排出させること によって、取り出すことができる。そのとき、前記バイオプシーサンプルは、過 度の固定剤によって妨げられることなしに、手で取り出すことができる。 本願発明の他の目的及び効果は、添付された図面に関連して詳細な説明を参照 することによって、当業者にとって明らかとなるであろう。 図面の簡単な説明 図１は、本願発明に係わる多数のサンプル固定剤カップの第１の実施例の斜視 図である。 図２は、本願発明に係わる多数のコピーラベル体の第１の実施例の平面図であ る。 図３は、図１と同様な図であって、本願発明に係わる多数のサンプル固定剤カ ップの第２の実施例の図である。 図４は、図２と同様な図であって、本願発明に係わる多数のコピーラベル体の 第２の実施例の図である。 図５は、図３と同様な図であって、本願発明に係わる多数のサンプル固定剤カ ップの第３の実施例の図である。 図６は、図４と同様な図であって、本願発明に係わる多数のコピーラベル体の 第３の実施例の図である。 図７は、図４と同様な図であって、本願発明に係わる多数のコピーラベル体の 第４の実施例の図である。 図８は、図３と同様な図であって、本願発明に係わる多数のサンプル固定剤カ ップの第４の実施例の図である。 本願発明を実施するためのモード さて、図１を参照すると、本願発明の第１の実施例は、多数の区画室固定剤カ ップ１００を備えている。多数の区画室定着剤カップ１００は、円筒形の容器１ ０２と、取り外し可能なキャップすなわちカバー１０８とを備えている。円筒形 の容器１０２には、開口頂端１０４と閉じた底端１０６とが設けられている。直 径方向に沿って伸びる一対のセクタ壁１１２ａ及び１１２ｂが設けられている。 これらセクタ壁１１２ａ及び１１２ｂは、円筒形の容器１０２と同様な高さとな っていることが好ましい。セクタ壁１１２ａ及び１１２ｂは、円筒形の容器壁１ ０４と容器の閉じた底端１０６とに交差して、４つの区画室１１６ａ−１１６ｄ を形成している。４つの区画室１１６ａ−１１６ｄは、同じ形状で且つ同じ寸法 となっている。容器の閉じた底端１０６は、文字、矢印、あるいは他の表示のよ うなアライメントインデックス１１８を備えていることが好ましい。さらに、カ バ ー１０８にも、アライメントインデックスを設けてもよい。そして、容器とカバ ーは、該カバーが該容器に固定されたとき、容器のアライメントインデックスと カバーのアライメントインデックスが常に整合するように、構成することができ る。 図２を参照すると、第１の実施例に係わる多数のコピー記録保持ラベル体２０ ０が、示されている。多数のコピー記録保持ラベル体２００は、穴（図示せず） を含む多層シートであることが好ましい。前記穴は、１あるいはそれ以上に積層 された円形のラベルセット２０１を画定している。各円形のラベルセット２０１ は、取り外し可能な円形のラベル１１０と、取り外し可能な円形の第１の記録コ ピー２０４と、取り外し可能な円形の第２の記録コピー２０６とを備えているこ とが好ましい。円形のラベル１１０には、４つの領域１１１ａ−１１１ｄを画定 する表示と、アライメントインデックス１２０とが設けられている。第１の記録 コピー２０４と第２の記録コピー２０６の両方とも、ラベル１１０と同じような ４つの領域１１１ａ−１１１ｄを画定する表示を備えていることが好ましい。第 １の記録コピー２０４と第２の記録コピー２０６の両方とも、カーボンや圧力を 感知する材料でつくられていることが好ましい。また、第１の記録コピー２０４ と第２の記録コピー２０６の両方とも、ラベル１１０の下に積み重ねられている ことが好ましい。その結果、ラベル１１０の領域に書き込みをすることによって 、その書き込みが、第１の記録コピー２０４と第２の記録コピー２０６でその同 じ領域にコピー、すなわち複写される。一番上のラベル１１０の裏側２０８には 、接着剤（図示せず）が塗布されており、これにより、ラベル１１０を取り外し 可能なカバー１０８に張り付けることができるようになっている。そのラベル１ １０の接着剤は、第１の記録コピー２０４に損傷を与えることなしに、第１の記 録コピー２０４から容易に取り外すことができるタイプとなっている。所望する ならば、接着剤の層を、同様に、第１の記録コピー２０４及び第２の記録コピー ２０６の両方の裏側に塗布するようにしてもよい。ラベル１１０のアライメント インデックス１２０を使用することにより、ラベル１１０を容器１０２のアライ メントインデックス１１８に整合させて、その結果、図１に示されているように 、記録保持ラベル１１０のラベル領域１１１ａ−１１１ｄを、それらに対応する 区 画室１１６ａ−１１６ｄに適切に合わせることができる。 図３を参照すると、本願発明の第２の実施例が図示されている。図１のように 、多数の区画室固定剤カップ３００が、円筒形の容器３０２と、取り外し可能な カバー３０８と、直径方向に沿って伸びるセクタ壁３１２ａ及び３１２ｂとを備 えている。円筒形の容器３０２には、開口頂部３０４と閉じた底部３０６とが設 けられている。しかしながら、図３の実施例においては、円筒形の壁３１５が、 容器３０２内に同心状に位置決めされている。円筒形の壁３１５の半径は、容器 壁３１４の半径よりも小さくなっている。しかし、円筒形の壁３１５の高さは、 容器壁３１４の高さと実質的に等しくなっている。円筒形の壁３１５は、セクタ 壁３１２ａ及び３１２ｂと交差し、それによって、８つの「極周回的な（ｐｏｌ ａｒ）」区画室３１６ａ−３１６ｂを形成している。極周回的な区画室３１６ａ −３１６ｂは、径方向内側にある４つの極周回的な区画室と、径方向外側にある ４つの極周回的な区画室とからなっている。円筒形の壁３１５は、円筒形の壁３ １５の半径が容器壁３１４の半径の半分よりも大きく、しかも、外側領域すなわ ち極周回的な区画室３１６ｅ−３１６ｈの各々に含まれる領域（容積）が、内側 領域すなわち極周回的な区画室３１６ａ−３１６ｄの各々に含まれる領域（容積 ）よりも大きくなるように、設けられていることが好ましい。そのような配置に よって、その内側領域の面積やその外側領域の幅を犠牲にすることなく、バイオ プシーサンプルを、その内側領域及び外側領域の両方に容易に出し入れすること ができる。図３の実施例においては、整合用インデックス３２０が、容器の閉じ た底部３０６に設けられていることが理解できる。これによって、容器の整合用 インデックス３２０をラベルのインデックス３２２に整合させることにより、ラ ベルの領域３１１ａ−３１１ｈを、その対応する容器の区画室３１６ａ−３１６ ｈに適切に合わせることができる。 図４は、第２の実施例に係わる多数のコピー記録保持ラベル体４００を示して いる。多数のコピー記録保持ラベル体４００は、積層された円形のラベルセット ４０１を含んでいるというて点において、多数のコピー記録保持ラベル体２００ と実質的に等しくなっている。積層された円形のラベルセット４０１は、ラベル ３１０と、層４０４及び４０６とを備えている。しかしながら、積層された円形 のラベルセット４０１には、ラベル１１０に表示された４つの領域の代わりに、 ８つの領域３１１ａ−３１１ｈを画定する表示が設けられている。アライメント インデックス３２２が、上述したのと同じ理由で設けられている。 本願発明の第３の実施例が、図５に図示されている。図３のものと同様に、多 数の区画室固定剤カップ５００が、円筒形の容器５０２と、取り外し可能なカバ ー５０８とを備えている。円筒形の容器５０２には、開口頂部５０４と、閉じた 底部５０６とが設けられている。また、整合用インデックス５１８が、閉じた底 部５０６に設けられている。しかしながら、図５の実施例においては、直径方向 に沿って伸びる３対のセクタ壁、すなわち、セクタ壁５１２ａ及び５１２ｂと、 セクタ壁５１３ａ及び５１３ｂと、セクタ壁５１７ａと５１７ｂとが、設けられ ている。また、３つの円筒形の壁５１５ａ、５１５ｂ、及び５１５ｃが、円筒形 の容器５０２内に同心状に位置決めされている。３対のセクタ壁５１２ａ、５１ ２ｂ、５１３ａ、５１３ｂ、５１７ａ、及び５１７ｂと、円筒形の壁５１５ａ、 ５１５ｂ、及び５１５ｃとは、全て、互いに交差していると共に、容器壁５１４ と交差しており、これによって、４８個の領域５１６ａ−５１６ｖｖが形成され ている。直径方向に沿って伸びる第２の一対のセクタ壁５１３ａ及び５１３ｂは 、第１の一対のセクタ壁５１２ａ及び５１２ｂに対して３０度の角度で配置され ていることが好ましい。また、第３の一対のセクタ壁５１７ａ及び５１７ｂは、 第２の一対のセクタ壁５１３ａ及び５１３ｂに対して同様に３０度の角度で配置 されていることが好ましい。この態様において、１２個の区画室が、一時間ごと の１２個の時計位置に対応するように、画定されている。さらにまた、円筒形の 壁５１５ａ、５１５ｂ、及び５１５ｃは、半径を増加するようになっていること が好ましい。また、円筒形の壁５１５ａ、５１５ｂ、及び５１５ｃは、円筒形の 容器５０２内で同心状に位置決めされていることが好ましい。それによって、そ の形成された領域５１６ａ−５１６ｖｖが適切な大きさ及び形状になっており、 これにより、内側領域の面積や外側領域の幅を損なうことなく、バイオプシーサ ンプルを、内側領域５１６ａ−１、中央領域５１６ｍ−ｘ、５１６ｙ−ｊｊ、及 び外側領域５１６ｋｋ−ｖｖの全てに容易に出し入れできる。３つの円筒形の壁 ５１５ａ、５１５ｂ、及び５１５ｃによって、各セクタには、内側領域と、外側 領 域と、２つの中央領域とが設けられている。これら内側領域と、外側領域と、２ つの中央領域とによって、特に、頚部の位置の確認に役立っている。 図６を参照すると、第３の実施例に係わる多数のコピー記録保持ラベル体６０ ０が図示されている。コピー記録保持ラベル体６００は、積層された円形のラベ ルセット６０１を含んでいるというて点において、多数のコピー記録保持ラベル 体２００と実質的に同一となっている。積層された円形のラベルセット６０１は 、接着剤が裏側に塗布された接着剤付きラベル５１０と、層６０４及び６０６と を備えている。しかしながら、積層された円形のラベルセット６０１には、ラベ ル１１０に設けられた４つの領域の代わりに、４８つの領域５１１ａ−５１１ｖ ｖを画定する表示が設けられている。コピー記録保持ラベル体６００は、さらに 、カテゴリー表示６０８を含んでいる。カテゴリー表示６０８は、医学上の症状 の用語６１０のリストと、人間の頚部に存在する可能性のある種々の状態を記述 している略語６１２とを提供している。当業者は、任意の他の表示を、前記ラベ ル体に同様に使用できるということを理解できるであろう。より詳細に後述する ような本願発明の方法によれば、患者の頚部から取った各バイオプシーサンプル の位置は、接着剤付きラベル５１０の適切な領域５１１ａ−５１１ｖｖでつきと められる。また、適切な医学上の症状の用語６１０やその略語６１２を、適切な 位置に記録することができる。 本願発明の上記３つの実施例において、容器インデックスとラベルインデック スとは、ラベル領域をその対応する区画室に適切に整合できるように示されてい るが、他の適切な形状を設けることもできる。すなわち、容器の開口端とカバー に案内手段を設け、これによって、カバーを、１つの位置においてのみ容器に取 り付け可能とすることもできる。したがって、ラベルをカバーに適切に張り付け 、このカバーを使用して容器を閉じると、ラベルの領域を、自動的にしかも適切 に、その対応する区画室に整合させることができる。 図７に示されているように、本願発明のラベル体は、さらに他の形式を取るこ とができる。特に、図７のラベル体７００は、積層された円形のラベルセット７ ０１を備えている。積層された円形のラベルセット７０１は、接着剤が裏側に塗 布された接着剤付きラベル７１０と、層７０４と、層７０６とを含んでいる。積 層された円形のラベルセット７０１には、４８の領域７１１ａ−７１１ｖｖを画 定する表示が設けられている。ラベルセット７０１は、カテゴリー表示７１５を 有する部分を含んでいる。カテゴリー表示７１５には、医学上の症状の用語７２ ０のリストと、人間の頚部に存在する可能性のある種々の状態を記述している略 語７２２とが設けられている。さらに、ラベルセット７０１は、異なった極周回 的な区域に対応する極周回的な座標マーク（Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄ）を有する他の部分 ７２４を含んている。外科医や看護婦が、頚部位置に対応するセクタ数を入れる ことができるように、余白が残されている。前記頚部位置から、バイオプシーが 採取される。また、バイオプシーは、図５の多数の区画室を有する固定剤カップ 内で前記頚部位置に置かれるようになっている。したがって、サンプルを取るに あたって、外科医は、前記サンプルは頚部周縁（区域Ｄ）で２時の位置で採取さ れ、前記サンプルはナーボト嚢胞（ｎａｂｏｔｈｉａｎ ｃｙｓｔ）らしいと言 うことができる。その情報に基づいて、前記ラベルのうちＤの隣にある部分７２ ４に、看護婦は、数字「２」を書き込み、さらに、前記ラベルの領域７１１ａ− ７１１ｖｖの極周回的領域Ｄ２にイニシャルＮＣをマークすることができる。次 いで、外科医は、他のサンプルが次の区域の５時の位置で採取され、異型血管（ ａｔｙｐｉｃａｌ ｖｅｓｓｅｌ）らしいと言うことができる。その新しい情報 に基づいて、看護婦は、前記ラベルの部分７２４上でマークＣの隣に数字「５」 を書き込み、また、前記ラベルの領域７１１ａ−７１１ｖｖの極周回的領域Ｃ５ にイニシャルＡＶをマークすることができる。 図７のラベルは、使用を容易にするために、区域とセクタマーク７５０とを備 えていることが理解される。所望するならば、表示のために、同様なラベルを表 にして空の固定剤容器の底部に置くことができる。 図８を参照すると、さらに、本願発明の他の選択的な実施例が図示されている 。多数の区画室固定剤カップ８００が、円筒形の容器８０２と、取り外し可能な カバー８０８と、取り外し可能となっている穴のあいた円筒形のバイオプシーサ ンプルホルダー８１０とを備えている。円筒形の容器８０２には、開口頂部８０ ４と、閉じた底部８０６とが設けられている。サンプルホルダー８１０は、開口 頂部８１２と、穴のあいた底部８１４と、取っ手８１６と、仕切り８１８とを備 え ている。バイオプシーサンプルホルダー８１０の仕切り８１８は、直径方向に沿 って伸びる一対のセクタ壁８２０ａ及び８２０ｂと円筒形の壁８２２とを備えて いる点において、図３の多数の区画室固定剤カップの仕切りと実質的に同一とな っている。円筒形の壁８２２は、サンプルホルダー８１０と同一の高さになって いるが、該サンプルホルダー８１０の半径よりも小さくなっている。図８に示さ れているように、円筒形の壁８２２は、バイオプシーサンプルホルダー８１０内 で同心状に位置決めされ、セクタ壁８２０ａ及び８２０ｂと交差している。それ によって、「極周回的な（ｐｏｌａｒ）」８つの区画室８２４ａ−８２４ｈ、す なわち、径方向内側にある４つの極周回的な区画室と、径方向外側にある４つの 極周回的な区画室とを形成している。 図８の実施例において、アライメントインデックス８２６が、ラベル８３０の インデックス８２８と整合できるように、バイオプシーサンプルホルダーの底部 ８１４に設けられていることが理解される。その結果、ラベル領域８３０ａ−８ ３０ｈを、その対応するバイオプシーサンプルホルダー区画室８２４ａ−８２４ ｈと適切に合わせることができるようになっている。 バイオプシーサンプルホルダー８１０の仕切り８１８は、図３に示されたよう な多数の区画室固定剤カップと同一となるように示されているが、図１及び図５ に図示された多数の区画室固定剤カップの仕切りを使用してもよいことが理解さ れる。 バイオプシーサンプルホルダー８１０の高さと直径は、円筒形の容器８０２の 高さと直径よりもわずかに小さくなっている。その結果、バイオプシーサンプル ホルダー８１０を、円筒形の容器８０２に入れることができる。バイオプシーサ ンプルホルダーの穴のあいた底部８１４には、多数の小さな穴８１９が設けられ ている。バイオプシーサンプルホルダー８１０が円筒形の容器８０２から取り出 されたとき、液状の固定剤が穴８１９を通って迅速に排出できるように、しかし 、保管されたバイオプシーサンプルがその区画室から穴８１９を通って外へ落ち ないように、穴８１９は、十分な大きさと数を備えている。バイオプシーサンプ ルホルダー８１０の取っ手８１６は、バイオプシーサンプルホルダー８１０と軸 方向において整合しおり、バイオプシーサンプルホルダー８１０の穴のあいた底 部 ８１４から、バイオプシーサンプルホルダー８１０の高さよりも高くしかし円筒 形の容器８０２の高さよりも低い位置まで延びている。これにより、取っ手８１ ６を使用して、バイオプシーサンプルホルダー８１０を円筒形の容器８０２内で 引き上げたり、また、円筒形の容器８０２の外に持ち上げたりすることができる 。さらに同時に、取り外し可能なカバー８０８で円筒形の容器８０２を覆うとき 、バイオプシーサンプルホルダー８１０を円筒形の容器８０２内に完全に入れる ことができる。取付け可能な薄いカバー（図示せず）を、バイオプシーサンプル ホルダー８１０の開口端上や取っ手の周囲に取り付けることができる。これによ って、バイオプシーサンプルホルダー８１０が円筒形の容器８０２内に入ってい るとき、保管されたバイオプシーサンプルの混合を防止することができる。 本願発明の図８の実施例によれば、多数の区画室固定剤カップ８００に保管さ れたバイオプシーサンプルの取り出しを容易に行うことができる。バイオプシー サンプルは、通常、円筒形の容器８０２内にあるバイオプシーサンプルホルダー ８１０内の液状の固定剤に保管される。その後、分析のためのバイオプシーサン プルの取り出しは、取っ手８１６によりバイオプシーサンプルホルダー８１０を 円筒形の容器８０２の外へ持ち上げて、バイオプシーサンプルホルダー８１０の 穴のあいた底部８１４を通して容器内に固定剤を排出させることによって行われ る。次いで、バイオプシーサンプルは、固定剤にじゃまされることなく、手で取 り出すことができる。 本願発明の第１の方法によれば、固定剤容器の区画室には、最初に、任意の適 当なバイオプシーサンプル固定剤が用意されている。バイオプシーサンプルが多 数のバイオプシー器具で採取されたとき、そのバイオプシーサンプルに関する情 報が、書き留められる順番で、前記ラベル体のラベルのうち前記バイオプシーサ ンプルが採取される前記生体位置に対応する領域にマーク（印を付ける）するこ とによって記録される。バイオプシーサンプルが生体から取り除かれたとき、サ ンプルは、容器のうち適切に対応する区画室に置かれる。対応する区画室を見つ けるために、容器インデックスが利用されている。上記プロセスは、それ以上の バイオプシーサンプルがなくなるまで、あるいは、固定剤容器が一杯になるまで 、バイオプシーサンプルの各グループごとに繰り返される。それ以上のバイオプ シ ーサンプルがなくなったとき、あるいは、固定剤容器が一杯になったとき、前記 ラベルは、前記ラベル体から取り外され、取り外し可能なカバーの前記インデッ クスを使用することによって、取り外し可能なカバーに張り付けられる。次いで 、カバーは、ラベルインデックスを容器インデックスに合わせた状態で、容器の 頂部に配置される。その結果、ラベルの各領域は、適切にその対応する区画室に 整合される。あるいは、前記カバーは、きちんと合わさるようになるまで容器の 頂部に置かれ、次いで、ラベルインデックスを容器インデックスに合わせた状態 で、ラベルがカバーに張り付けられる。それでも、前記ラベルとおなじような書 き込みがある第１の記録コピーをラベル体から取り外し、患者の図表やファイル に置く。前記ラベルとおなじような書き込みがまたある第２の記録コピーをラベ ル体から取り外し、余分のコピーとして閉じた固定剤カップと共に保管すること もできる。あるいは、所望されるように、病院や他の記録用として使用すること もできる。 本願発明の第２の方法によれば、固定剤容器の容器区画室には、最初に、任意 の適当なバイオプシーサンプル固定剤が用意されている。バイオプシーサンプル が、例えば、患者の頚部から採取され、外科医が位置に関する情報と予備的な診 断を提供したとき、その適切な予備的な診断の略語が、書き留められた順番で、 前記ラベル体のラベルのうち前記患者の部位に対応する領域に記録される。もし 、極周回的な座標区域情報を記録できるならば、その情報は、同様に記録される 。バイオプシーサンプルが患者から取り除かれたとき、適切な容器区画室に置か れる。その区画室の位置は、バイオプシーサンプルの頚部における採取位置に対 応している。上記プロセスは、それ以上のバイオプシーサンプルがなくなるまで 、あるいは、固定剤容器が一杯になるまで、繰り返される。それ以上のバイオプ シーサンプルがなくなったとき、あるいは、固定剤容器が一杯になったとき、取 り外し可能なカバーを容器にねじって取付け、そして、ラベルをラベル体から取 り外して適切に整合させて前記取り外し可能なカバーに張り付けることができる 。あるいは、前記ラベルをラベル体から取り外して前記取り外し可能なカバーに 張り付けることができる。次いで、カバーは、ラベルインデックスを容器インデ ックス５１８に合わせた状態で、容器の頂部に配置される。その結果、ラベルの 各 領域は、その対応する区画室に適切に整合される。本願発明の第１の方法によれ ば、次いで、第１の記録コピーがラベル体から取り外され、患者の図表やファイ ルに置かれる。第２の記録コピーをラベル体から取り外し、余分のコピーとして 閉じた固定剤カップと共に保管することができる。もし、利用できるならば、極 周回的な座標情報を、容器や他の適当な位置に取り付けることができる。同様に 、診断略語情報を、容器の側部に取り付けることが好ましい。 本願発明の第３の方法によれば、個々のバイオプシーが得られならば、各バイ オプシーが生体から取り除かれたとき、容器の適切な位置に置かれる。所望する ならば、次いで、ラベル体のその対応する位置に、予備的な診断イニシャルがマ ークされる。また、もし、極周回的な座標を使用するならば、極周回的な座標も またマークされる。これらのステップは、カップが一杯になるかまたはバイオプ シー処置が完了するまでに、完了する。そのとき、ラベルは容器のカバーに置か れ、記録コピーが患者の記録文書に置かれる。 多数のバイオプシーサンプルの採取位置と方位を記録するための装置及び方法 であって、多数のバイオプシーサンプルを保管し交付するための装置及び方法に 係わるいくつかの実施例を本願明細書に記述し且つ図示した。本願発明の特定の 実施例を記述したが、本願発明をこれに限定する意図はない。本願発明は、当該 技術の許容される範囲内で、また、本願明細書が同様に解釈される範囲内で、広 く解釈されるべきものである。したがって、固定剤容器の特定の形状が開示され たが、他の形状を利用できることも、理解されるであろう。また、種々の仕切り 手段が示されたが、他の同様な結果を奏する他のタイプの仕切りを使用できるこ とも認められるであろう。さらに、ラベル体に関して特定の形状を開示したが、 他の形状を同様に使用できる。さらにまた、頚部の座標に関して好ましい実施例 を開示したが、生体の他の領域も同様に関連付けできることが理解される。また 、他のラベル体や円形のラベルセットを開示したが、そのラベル体やラベルセッ トは、任意の種々の形式を取ることができることも理解される。さらにまた、特 定のインデックスシステムを開示したが、ラベル付きのカバーと容器とを適切に 整合させるための任意の手段を使用可能なことも理解できる。そのため、本願発 明の精神や請求した範囲から離れることなしに、さらに他の変更を本願発明に行 う ことができることも当業者によって理解されるであろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，Ｃ Ｈ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．多数のバイオプシーサンプルの採取位置と方位を記録すると共に、前記バ イオプシーサンプルを保管し交付するための装置（３００）であって、 ａ）開口頂端（３０４）と閉じた底端（３０６）とを備えた容器（３０２）と 、 ｂ）前記容器（３０２）の前記開口頂端（３０４）に嵌合しそして閉じるため のカバー手段（３０８）であって、外側表面（３１０）を有するカバー手段（３ ０８）と、 ｃ）前記容器（３０２）内に設けられ、複数に分割された区画室（３１６）を 前記容器（３０２）内に形成する仕切り手段（３１２）と、 ｄ）前記カバー手段（３０８）の前記外側表面（３１０）に張り付けるための ラベル表示手段（３２２）であって、各領域が、前記容器（３０２）の前記分割 された区画室（３１６）の１つに対応するように、複数の領域を画定する表示を 有していることを特徴とする、多数のバイオプシーサンプルの採取位置と方位を 記録すると共に、保管し交付するための装置。 ２．請求項１に記載の装置（３００）において、前記容器（３０２）は、円筒 形の形状をしており、半径と高さとを備えていることを特徴とする装置。 ３．請求項２に記載の装置（３００）において、前記仕切り手段（３１２）は 、直径方向に沿って伸びる複数のセクタ壁（３１２）を備えており、前記セクタ 壁（３１２）の各々は、前記容器（３０２）の高さと実質的に等しい高さを備え ていることを特徴とする装置。 ４．請求項２に記載の装置（３００）において、前記仕切り手段（３１２）は 、さらに、少なくとも１つの環状のシリンダー（３１５）を備えており、前記環 状のシリンダー（３１５）は、前記容器（３０２）内に同心状に配置されており 、前記容器（３０２）の半径よりも小さい半径を備えていることを特徴とする装 置。 ５．請求項２に記載の装置（３００）において、前記セクタ壁（３１２）は、 さらに、複数の環状のシリンダー（３１５）を備えており、前記環状のシリンダ ー（３１５）は、前記容器内に同心状に配置されており、各環状のシリンダー（ ３１５）は、前記容器（３０２）の半径よりも小さい異なった半径を備えている ことを特徴とする装置。 ６．請求項３に記載の装置（３００）において、前記セクタ壁（３１２）は、 さらに、少なくとも１つの環状のシリンダー（３１５）を備えており、前記環状 のシリンダー（３１５）は、前記容器（３０２）内に同心状に配置されており、 前記容器（３０２）の半径よりも小さい半径を備え、前記環状のシリンダー（３ １５）は、前記分岐壁（３１２）と交差して、径方向内側の極周回的な区域（３ １６）と径方向外側の極周回的な区域（３１６）とが形成されていることを特徴 とする装置。 ７．請求項３に記載の装置（３００）において、前記仕切り手段（３１２）は 、さらに、複数の環状のシリンダー（３１５）を備えており、前記環状のシリン ダー（３１５）は、前記容器内に同心状に配置されており、各環状のシリンダー （３１５）は、異なった半径を備えており、前記容器（３０２）の半径は、前記 環状のシリンダー（３１５）の半径よりも大きくなっており、前記環状のシリン ダー（３１５）と前記分岐壁（３１２）との間の交差により、少なくとも、径方 向内側の極周回的な区域（３１６）と、径方向中央の極周回的な区域（３１６） と、径方向外側の極周回的な区域（３１６）とを形成していることを特徴とする 装置。 ８．請求項５に記載の装置（３００）において、前記区画室（３１６）は、多 数の頚部のバイオプシーサンプルを収集できるように、頚部上の位置と互いに関 係づけられていることを特徴とする装置。 ９．請求項６に記載の装置（３００）において、前記区画室（３１６）は、多 数の頚部のバイオプシーサンプルを収集できるように、頚部上の位置と互いに関 係づけられていることを特徴とする装置。 １０．請求項１に記載の装置（３００）において、前記ラベル表示手段（３２ ２）は、少なくとも、第１の頂部層と、圧力感知手段を有する第２の層とを備え ており、前記圧力感知手段によって、前記第１の頂部層への書き込みが前記第２ の層に複写されるようになっており、前記第１の頂部層は、該第１の頂部層を前 記カバー手段（３０８）に張り付けるための接着手段を備えていることを特徴と する装置。 １１．請求項１０に記載の装置において、前記容器（３０２）は、前記容器 （３０２）の第１の区画室（３１６）をつきとめるための第１の表示手段（３２ ０）を備えており、前記ラベル表示手段（３２２）は、前記カバー手段（３０８ ）上にある前記ラベル表示手段（３２２）と整合させるための第２の表示手段を 備えていることを特徴とする装置。 １２．多数のバイオプシーサンプルの採取位置と方位とを記録すると共に、前 記バイオプシーサンプルを、複数の区画室（３１６）を有する固定剤容器（３０ ２）に保管するための方法であって、 前記固定剤容器（３０２）には、カバー（３０８）が設けられていると共に、 さらに、ラベルセット（３２０、３２２）が設けられており、 前記ラベルセット（３２０、３２２）は、第１の頂部層と、第２の層と、前記 第１の頂部層への書き込みを前記第２の層に複写させるための圧力感知手段とを 備えており、 前記ラベルセット（３２０、３２２）は、前記固定剤容器（３０２）の前記複 数の区画室（３１６）に対応する領域を画定する第１の表示領域を備えており、 前記ラベルセット（３２２）は、前記カバー（３０８）に張り付けることがで き、 前記方法は、 ａ）患者の複数位置から多数のバイオプシーサンプルを採取する工程と、 ｂ）前記ラベルセット（３２０、３２２）の前記第１の頂部層のうち、前記患 者の複数位置に対応する領域にマークする工程と、 ｃ）前記固定剤容器（３０２）の分離された区画室（３１６）に各バイオプシ ーサンプルを配置する工程と、 ｄ）前記固定剤容器を前記カバー（３０８）で覆う工程と、 ｅ）前記ラベルセット（３２２）のうち前記第１の頂部層及び前記第２の層の 少なくとも一方を、前記カバー（３０８）に張り付ける工程と、 ｆ）前記ラベルセット（３２２）のうち前記第１の頂部層及び前記第２の層の 他方を、前記患者の図表やファイルに置く工程とを備えたことを特徴とする、多 数のバイオプシーサンプルの採取位置と方位とを記録すると共に、前記バイオプ シーサンプルを、複数の区画室を有する固定剤容器に保管するための方法。 １３．請求項１２に記載の方法において、 前記多数のバイオプシーサンプルが、前記患者の頚部における複数位置から採 取されることを特徴とする方法。 １４．請求項１２に記載の方法において、前記多数のバイオプシーサンプルの うち複数が、多数のバイオプシーサンプル工具で採取され、前記マークをする工 程が、前記サンプルが採取される順序の表示を含んでいることを特徴とする方法 。 １５．請求項１２に記載の方法において、前記マークをする工程が、予備的な 診断表示の提供を含んでいることを特徴とする方法。 １６．請求項１５に記載の方法において、前記ラベルセット（３２０、３２２ ）は、診断及び診断の略語を表示する部分を備えており、前記予備的な診断表示 は、前記略語のうちの少なくとも１つを備えており、前記方法は、さらに、診断 及び診断の略語を表示する前記ラベルセット（３２０）の部分を、前記固定剤容 器（３０２）に取り付けることを備えていることを特徴とする方法。 １７．請求項１２に記載の方法において、前記固定剤容器（３０２）は、前記 容器の第１の区画室（３１６）をつきとめるための第１の表示部（３２０）を備 えており、前記ラベルセット（３２０、３２２）は、前記第１の区画室（３１６ ）に対応する前記ラベルセット（３２０、３２２）の領域を表示する第２の表示 部（３２２）を備えており、 前記方法は、さらに、前記カバー（３０８）が前記固定剤容器（３０２）を覆 ったとき、前記第２の表示部（３２２）が実質的に前記第１の表示部（３２０） に整合するように、前記カバー（３０８）にある前記ラベルセット（３２２）を 整合させる工程を備えていることを特徴とする方法。 １８．請求項１２に記載の方法において、 前記ラベルセット（３２０、３２２）は、極周回的な区域及びセクタの一方に関 する極周回的な座標情報を表示する部分を備えており、 前記方法は、さらに、前記ラベルセット（３２０、３２２）のうち極周回的な 座標情報を表示する前記部分に、極周回的な区域及びセクタの他方をマークし、 これによって、前記極周回的な座標情報を完了する工程を備えていることを特徴 とする方法。 １９．１つまたは多数のバイオプシーサンプルの採取位置と方位を記録すると 共に、前記バイオプシーサンプルを保管し交付するための装置（８００）であっ て、 ａ）開口頂端（８０４）と閉じた底端（８０６）とを備えた容器（８０２）で あって、第１の高さと第１の直径とを有する容器（８０２）と、 ｂ）前記容器（８０２）の前記開口頂端に嵌合しそして閉じるためのカバー手 段（８０８）であって、外側表面（８３０）を有するカバー手段（８０８）と、 ｃ）第２の高さと第２の直径とを備えたバイオプシーサンプルホルダー（８１ ０）とを備えており、前記第２の高さは、前記第１の高さよりも小さくなってお り、前記第２の直径は、前記第１の直径よりも小さくなっており、 前記容器（８０２）は、 ｉ）前記バイオプシーサンプルホルダー（８１０）内に、分離された複数の区 画室（８２４）を形成する仕切り手段（８２０）と、 ｉｉ）開口頂部（８１２）と、 ｉｉｉ）固定剤を排出できるように十分大きく且つ保管されたバイオプシーサ ンプルの損失を防止できるように十分に小さい、複数の穴（８１９）を有する実 質的に閉じた底部８１４と、 ｉｖ）前記バイオプシーサンプルホルダー（８１０）の中心軸線に沿って伸び る取っ手（８１６）であって、前記仕切り手段（８２０）を越えて伸び、しかし 、前記容器（８０２）の前記開口頂部が前記カバー手段（８０８）によって閉ざ されたとき、前記容器（８０２）内にはいり込む取っ手（８１６）とを備えてお り、 前記装置（８００）は、さらに、 ｄ）前記カバー手段（８０８）の前記外側表面（８３０）に張り付けるための ラベル表示手段（８２６、８２８）を備えており、前記ラベル表示手段（８２６ 、８２８）は、複数の領域の各々が、前記バイオプシーサンプルホルダー（８１ ０）の前記分離された複数の区画室（８２４）のうちの１つに対応するように、 前記複数の領域を画定する表示を備えていることを特徴とする、１つまたは多数 のバイオプシーサンプルの採取位置と方位を記録すると共に、前記バイオプシー サンプルを保管し交付するための装置。 ２０．請求項１９に記載の装置（８００）において、前記仕切り手段（８２０ ）は、複数の直径方向に沿って伸びるセクタ壁を備えており、前記セクタ壁の各 々は、前記第２の高さに実質的に等しい高さを備えていることを特徴とする装置 。 ２１．請求項２０に記載の装置において、前記仕切り手段（８２０）は、さら に、少なくとも１つの環状のシリンダー（８１２）を備えており、前記環状のシ リンダー（８１２）は、前記バイオプシーサンプルホルダー内に同心状に配置さ れ、前記第２の直径よりも小さい直径を備えていることを特徴とする装置。 ２２．請求項１９に記載の装置において、前記ラベル表示手段（８２６、８２ ８）は、少なくとも、第１の頂部層と、圧力感知手段を有する第２の層とを備え ており、前記圧力感知手段によって、前記第１の頂部層への書き込みが前記第２ の層に複写されるようになっており、前記第１の頂部層は、該第１の頂部層を前 記カバー手段に張り付けるための接着手段を備えていることを特徴とする装置。 ２３．請求項１９に記載の装置において、前記バイオプシーサンプルホルダー は、該バイオプシーサンプルホルダー（８１０）の第１の区画室（８２４）をつ きとめるための第１の表示手段（８２６）を備えており、前記ラベル表示手段（ ８２６、８２８）は、前記カバー手段（８０８）上にある前記ラベル表示手段（ ８２６、８２８）と整合させるための第２の表示手段（８２６、８２８）を備え ていることを特徴とする装置。