JPH10504947A - 通信設備内の分配器のための接点構成素子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 接点構成素子が２列の接点素子（２）を備えている。一方の列の接点素子には操作側に到来する電線が接続されている。他方の列の接点素子は付加的な接点片（１２）を一体に備えており、この接点片がピン接点として形成されている。これらのピン接点はケーシング（１）の中間壁（１３）を貫通して差し込まれており、かつその内部で案内されている。このピン接点にはケーブルコネクタ（１５）が被せ嵌め可能であり、このケーブルコネクタはケーシング（１）の中空室（１６）内に収容されかつ案内されている。

Description

【発明の詳細な説明】 通信設備内の分配器のための接点構成素子 本発明は通信設備内の分配器のための接点構成素子であって、板状に偏平な積 重ね可能な接点構成素子が、絶縁材から成るケーシングを備えており、このケー シングが平行な２列の接点素子のための収容部を備えており、これらの接点素子 が操作側で、到来するおよびまたは導出される電気的な線路のための接続エレメ ントとして形成されており、かつ操作側から接点構成素子の内部へ突入していて その場所に接点ばねを備えており、両方の列からの接点ばねのそれぞれ１対が、 断路可能な接点個所を介して、互いに交互に結合されており、かつその場合、少 なくとも一方の列の接点素子から付加的な接点片が操作側とは逆の側の背面へ向 かって分岐しており、かつその自由端に、背面側から被せ嵌め可能なコネクタ接 続体のための差込接点を形成している形式のものに関する。 この種の装置は例えばドイツ連邦共和国特許第２６４３１８６号明細書により 公知である。差込接続装置は接点構成素子の外側でその背面に配置されている。 接点構成素子の差込接点はばね接点として形成されており、このばね接点には、 例えばスイッチング装置へ通じたシステムケーブルの保護コネクタまたはケーブ ルコネクタを接続することができる。 本発明の課題とするところは、コスト的に有利に製造することができ、かつコ ンパクトに形成されると共にケーブルコネクタに対して付加的に保護コネクタを 接続することが可能な接点構成素子を提供することにある。 この課題は、本発明により請求項１にもとづいて解決される。ピン接点として 形成された差込接点は極めて簡単かつコスト的に有利に製造され、かつばね接点 として簡単に組立てられる。費用の比較的多くかかるばね接点は差込接続装置に 対応して配置される。このことにより、ケーブルコネクタが設けられていない場 合でも、すべての適用のために統一された接点構成素子を使用することができる 。 従って、ばね接点のための多額のコストは実際に差込接続装置が差し込まれる 場合にしか生じない。差込接続装置のためには、例えばその他の結合の目的のた めにも大量に生産される市販のコネクタ部分を使用することができる。この種の 差込接続装置は接点構成素子に比して著しく狭幅に形成されることができるよう に小形化されている。このことにより、接点構成素子が差込接続装置の背面を越 えて延長されるように差込接続装置を接点構成素子内へ挿入することが可能であ る。ケーブルコネクタとして形成された差込接続装置は例えば狭幅側から、接点 構成素子のケーシングに設 けた貫通孔を通して差込み方向に対して直角に挿入され、次いで差込み方向で差 込接点に被せ嵌められる。このように構成されていると、ケーシング内の案内形 状が正確な位置対応関係を可能にする。ケーブルコネクタが差し込まれた場合で も、付加的な接点ストリップがこのケーブルコネクタを擦過して接点構成素子の 背面へ案内されることができ、これによりこの接点ストリップに従来通り保護コ ネクタを接続することができる。 本発明の有利な別構成が請求項２から請求項７までに特徴付けられている。す なわち、 請求項２に記載された別構成では、接点素子をその全長にわたりケーシングに 支持することができる。これにより、接点ばねのばね力が接点個所の領域内で受 け止められて均一にケーシングへ分配される。接点素子の大きな接触長さは接点 ばねの領域内での正確な組込み位置を生ぜしめる。このことはすでに製造時にフ レーム部分に関連して規定されるように考慮することができる。従ってばね力は 接点ばねとフレーム部分との間の撓み角にのみ左右され、接点素子のその他の部 分には左右されない。 側方の両側のウェブの間に横方向ウェブを備えた閉じたフレーム部分は、請求 項３によれば、ピン接点を備えた接点片を一体に接点素子に取付けることを可能 にする。このことは著しくわずかな費用にしかつなが らない。ケーシングの中央平面内でのピン接点の配置により、取付けるべき差込 接続装置は中央でケーシング内に挿入することができる。 請求項４に記載の別構成により、保護コネクタのための接続可能性の有無にか かわらず、接点構成素子のために同一のケーシングを使用することができる。付 加的なケーシング部分と付加ばねとは、保護コネクタが接続される場合にだけ必 要となる。 請求項５に記載の別構成により、付加的なケーシング部分を簡単な組立過程で ケーシングに結合することができる。付加的なケーシング部分に係止フックとセ ンタリングピンとを配置することは、多量に必要とされるケーシングの製造を簡 単化すると共に、破損のリスクの多い突出したエレメントをケーシングから一掃 する。 請求項６および７に記載の別構成によれば、付加ばねを簡単な差込み動作によ り接点素子に比較的大きな圧着力で接触接続することが可能である。フレーム部 分のための支持ウェブにより、接点ばねのばね作用と付加ばねのばね作用とが減 結合されることが保証される。保護コネクタのために接続の可能性を有しない既 に供給されている接点構成素子の場合には、必要に応じて付加ばねと付加的なケ ーシングとを簡単な形式で後から装着することが可能である。 次に、図示の実施例につき本発明を詳しく説明する ° 第１図は通信設備の分配器のための積重ね可能な接点構成素子を示す縦断面で ある。 第２図は第１図の接点構成素子を上方から見た状態で示す図である。 第３図から第７図までは第１図に示した接点構成素子の種々の変化実施例を示 す略示縦断面図である。 第１図および第２図によれば板状に偏平な積重ね可能な接点構成素子が、ケー シング１、接点素子２、付加ばね３、および付加的なケーシング部分４から成っ ている。接点素子２は互いに上下に位置する平行な２列を成してケーシング１の 収容部内に配置されており、かつ操作側で、到来するおよびまたは導出される電 気的な線路６のためのピアシング接続端子（Schneidklemmen）として形成された 接続エレメント５を形成している。その場所から接点素子２が直線的に、接点構 成素子の、操作側とは反対側の背面へ向かってケーシングの内部へ挿入されてお り、かつその場所で接点ばね７を形成している。これらの接点ばねはその自由端 で互いに対を成して位置しており、かつケーシング１内の差込開口１４を通して 両方の接点ばね７の間に操作側から差込み可能な、図示されていない断路コネク タにより断路される断路接点を形成している。 接点ばね７はフィンガ状のラグとして接点構成素子１のフレーム部分８から切 り起こされており、かつ曲 げられている。フレーム部分８の残された側方のウェブ９は断路接点とは逆の側 の外側でケーシング１に支持されており、かつその内側でケーシング１の側方の 支持ウェブ１０に支持されている。支持ウェブ１０の間の自由な間隔は接点ばね ７の幅に比して大きく、従って接点ばねは自由に貫通することができる。 フレーム部分８のウェブ９は操作側とは逆の側の端部で横方向ウェブ１１によ り互いに結合されており、この横方向ウェブには接点構成素子の背面へ向かって 突出した接点片１２が一体に形成されている。この接点片１２はその自由端でピ ン接点として形成されており、このピン接点はケーシング１の中間壁１３の開口 を貫通して差し込まれてその中で案内される。接点片１２はフレーム部分８の平 面からケーシング１の中央平面内へ２回曲げられて案内されている。ピン接点に は、ケーシング１の中空室１６内に収容されかつ案内された一点鎖線で示された 偏平なケーブルコネクタ１５の対応するばね接点が被せ嵌め可能である。この中 空室１６は、ケーシング１の狭い外面１７から中空室１６を貫通してケーブルコ ネクタ１５を差込むことができるように形成されている。その場合、この狭い外 面１７はケーシング１の操作側と背面との間に延びている。両外面から突出した ケーブルコネクタ１５は、次いで操作側へ向かって接点片１２に被せ嵌めること ができる。 付加ばね３はフレーム部分８の領域内で接点素子２にプレロード（予荷重）下 で圧着しており、かつこの接点素子２と解離可能に接触接続している。ばね作用 は付加ばね３のフラットな弓状の湾曲部によって与えられている。付加ばね３は 接触接続領域内で長手方向スリットによりフォーク状に２つの脚１８に分割され ており、これにより、両方の脚１８はそのばね作用に関して減結合されており、 かつダブル接点を形成している。付加ばね３は上方のケーシング壁１９に沿って ケーシング１の背面へ案内されており、かつその場所で、背面側に付設可能な保 護コネクタのためのばね接点２０を形成している。 接点片１２とばね接点２０との間で、ケーシング１は操作側２に対して平行に 分割されている。背面側のケーシング部分４は交互に配置された係止フック２１ と係止肩部ならびにセンタリングピン２２とセンタリング孔とにより、前方のケ ーシング部分に解離可能に固定されている。両方のケーシング部分の分離継目は 中空室１６のほぼ中央に位置している。保護コネクタが全く必要でない場合には 、接点構成素子は背面側のケーシング部分４および付加ばね３なしに提供するこ とができる。その場合、中空室１６は後方へ開いており、ケーブルコネクタ１５ は背面側で接点構成素子から突出しており、これによりケーブルコネクタへの良 好なアクセス性が与えられる。 第３図〜第７図には同じ基本エレメントから組合わされた接点構成素子の種々 の変化実施例が示されている。 第３図に示した接点構成素子はすべてのエレメントにおいて第１図に示した接 点構成素子に相応している。例えば到来する線路６が接点素子２の下方の列の接 続エレメント５に接続されている。接点片１２は上方の列の接点素子２に付設さ れている。導出される線路は接点片１２に被せ嵌め可能な図示されていないケー ブルコネクタに対応して配置されている。上方および下方の列の接点ばね７はそ れぞれ対を成して断路接点を形成しており、この断路接点はそれらの間に操作側 から断路コネクタが間挿されることにより断路されることができ、これにより、 線路案内が中断される。付加ばね３と付加的なケーシング部分４とによって保護 コネクタを背面側に付設することができる。 第４図に示した実施例によれば、接点片１２が省かれている。到来するおよび 導出される線路は接続エレメント５の上方および下方の列に接続され、かつ接点 ばね７の断路接点を介して互いに結合されている。この場合、ケーブルコネクタ は不要である。付加ばね３および付加的なケーシング部分４は接点構成素子の背 面における保護コネクタの差込みを可能にする。 第５図に示した実施例によれば、付加的なケーシング部分４および付加ばね３ が省かれており、これによ り、保護コネクタは接続することができない。その他の点では第３図による配置 と同じである。 第６図は第４図に示した接点構成素子から付加ばね３および付加的なケーシン グ部分４を除いたものに相応している。 第７図によれば、上方の列内の接点素子が省かれている。下方の列の接点素子 は接点片１２を備えており、この接点片に、到来する線路６を備えたケーブルコ ネクタ１５が被せ嵌められている。到来する線路および導出される線路６はこの 場合には断路不能である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．通信設備内の分配器のための接点構成素子であって、板状に偏平な積重ね可 能な接点構成素子が、絶縁材から成るケーシングを備えており、このケーシング が平行な２列の接点素子（２）のための収容部を備えており、これらの接点素子 が操作側で、到来するおよびまたは導出される電気的な線路（６）のための接続 エレメント（５）として形成されており、かつ操作側から接点構成素子の内部へ 突入していてその場所に接点ばね（７）を備えており、両方の列からの接点ばね （７）のそれぞれ１対が、断路可能な接点個所を介して、互いに交互に結合され ており、かつ、一方の列の接点素子から付加的な接点片が操作側とは逆の側の背 面へ向かって分岐しており、かつその自由端に、背面側から被せ嵌め可能な差込 接続装置（例えば１５）のための差込接点（例えば１２）を形成している形式の ものにおいて、 接点構成素子が、断路可能な接点個所と差込接点（１２）との間にそれぞれ １つの中間壁（１３）を備えており、この中間壁が、ピン接点として形成された 接点片（１２）の挿入および貫通案内のための開口を備えており、かつ、ケーシ ング（１）がケーブルコネクタのための案内形状を備えていることを特徴とする 、通信設備内の分配器のための接点構成 素子。 ２．接点ばね（７）がフィンガ状のラグとして形成されており、このラグが接点 素子（２）の内側の終端部から切り起こされて曲げられており、かつ、接点ばね （７）の側方に残されたウェブ（９）が、接点素子（２）の内側の端部に配置さ れた横方向ウェブ（１１）と共に、閉じたフレーム部分（８）を形成しており、 このフレーム部分が接点ばね（７）の接点個所とは逆の側でケーシング（１）に 支持されている、請求項１記載の接点構成素子。 ３．接点片（１２）が一体に接点素子（２）に結合されていて、フレーム（８） の横方向ウェブ（１１）に付設されており、接点片（１２）が横方向ウェブ（１ １）から二重に湾曲してケーシング（１）の中央平面内へ曲げられている、請求 項２記載の接点構成素子。 ４．ケーシング（１）に背面側で付加的なケーシング部分（４）が付設可能であ り、このケーシング部分（４）が付加ばね（３）のための収容部を備えており、 これらの付加ばね（３）が、接点素子（２）に接触接続可能であり、かつ背面側 に、ケーブルコネクタに対して付加的に付設可能な保護コネクタのための差込接 点個所（２０）を備えている、請求項１から３までのいずれか１項記載の接点構 成素子。 ５．ケーシング（１）と付加的なケーシング部分（４ ）とが、交互に配置された係止フック（２１）と係止肩部とにより、ならびに、 センタリングピン（２２）とセンタリング孔とにより結合可能であり、フィンガ 状の係止フック（２１）とセンタリングピン（２２）とが付加的なケーシング部 分（４）に取り付けられている、請求項４記載の接点構成素子。 ６．付加ばね（３）が、接点素子（２）のフレーム部分（８）に解離可能に当接 していて、接点素子（２）とのその接触接続領域内で、プレロード下でばね弾性 的に変位可能に形成されかつ支承されており、フレーム部分（８）と外側のケー シング壁（１９）との間の中間スペース内に差し込み可能である、請求項１から ５までのいずれか１項記載の接点構成素子。 ７．フレーム部分（８）の、付加ばね（３）とは逆の側で、接点ばね（７）の側 方に、接点素子のフレーム部分（８）のための支持ウェブ（１０）がケーシング （１）に配置されており、付加ばね（３）がその接触接続領域内で長手方向スリ ットによりフォーク状に２つの脚（１８）に分割されており、これらの脚がフレ ーム部分（８）の側方のウェブ（９）に載着されている請求項６記載の接点構成 素子。