JPH10504473A

JPH10504473A - 液体吸収体と識別子を具備する可燃廃棄物収集器

Info

Publication number: JPH10504473A
Application number: JP7530524A
Authority: JP
Inventors: アンドリューエル．、ジュニアウィザーズ、; デイヴィッドダブリュー．ヒューズ、
Original assignee: エムティーインヴェスターズアソシエイテッドエル．ピー．
Priority date: 1994-05-23
Filing date: 1995-05-23
Publication date: 1998-05-06
Also published as: CA2191094A1; EP0776443A1; WO1995032391A1; AU2647695A; EP0776443A4; US5385105A; KR970703518A; AU685642B2

Abstract

(57)【要約】メディカルシャープスや他の医療廃棄物等の汚染された廃棄物を収集・処分するためのシステム（１０）は、天然セルロースや非天然セルロース等の生分解可能でかつ可燃性の材料で作られたハウジング（１１）と入れ子式カバー（９）とを具備する。注射器や他の廃棄物から出る液体を吸収し、ハウジングを炉に置いた時にメディカルシャープスや他の廃棄物の燃焼を高めるために、吸収性があり、生分解可能かつ可燃性の吸収パッケージ（３０）またはインサート（３５）を保持チャンバー（１２）の底に置くことができる。ハウジングを燃やしても、それは微量の硫黄と塩素しか放出せず、実質的に生分解可能な灰だけを生じる。

Description

【発明の詳細な説明】液体吸収体と識別子を具備する可燃廃棄物収集器技術分野本発明は一般的に汚染された医療廃棄物を処置するシステムに関する。より詳細には、発明は家庭あるいはヘルスケア環境下において、ハウジングに入った廃棄物を収集し、ハウジングを焼却炉に運び、ハウジングとその中身を焼却炉の中で燃やすことによって、皮下注射器及び他の医療廃棄物等のメディカルシャープスを収集・処分するための収集器に関する。発明の背景「メディカルシャープス」という言葉は一般的に、鋭い刃や鋭い先端を持った医療器具と定義されている。医療環境においては、シャープスは皮下注射器、解剖刀の刃等から構成される。使用後、メディカルシャープスは汚染された廃棄物と考えられ、処分されなければならない。化学療法、病理学的廃棄物、歯科廃棄物を含む他の汚染された医療廃棄物は、外科用管材料、手拭、外科用手袋、マスク、上着、掛布、伝染性剤の培養等から構成される。それに加えて、他のタイプの廃棄物としては、特殊な外科手術を遂行するための外科用「キットパックス」があり、手術において使用された後、かかるキットパックスは汚染された廃棄物と考えられる。使用後、メディカルシャープスや他の汚染された医療廃棄物は安全に収集され、病院の職員、患者または医療施設の訪問者、あるいは家庭で使用された場合は家族にとって危険でないように処分されなければならない。典型的に家庭環境では、使い果たした薬物、医療用ガーゼ、医療用テープ等の医療廃棄物は通常の家庭用ゴミ箱に捨てられる。しかしながら、患者が医療施設から離れて注射をされるような場合、例えば糖尿病の患者が彼または彼女の血糖値をモニターしてインシュリンの注射を自分で打つ場合、使用したインシュリンの注射器を他の家族や社会の他のメンバーにとって危険でないように安全に処分しなければならない。また、他の病気や医療手順が家庭において注射器を頻繁に使用することを必要としている。現在のところ、糖尿病の患者用のインシュリン注射器等の汚染された、あるいは危険な医療廃棄物を家庭環境において安全に処分するための収集器あるいはリセプターを開示している先行技術はない。メディカルシャープスまたは外科用「キットパックス」が病院において使用されている場合、典型的に病院のプロトコールは、使用後直ちにこれらの医療廃棄物を、プラスチック製の壁で囲まれた容器、もしくは上部が開いた床の上に置かれた大きな容器、あるいは「キックバケツ」として公知の容器等に処分することになっている。典型的に医療廃棄物用容器は、病院または他の医療処置施設において患者の部屋、患者の部屋の外側のホール、処置室、手術室、救急室等の戦略的な場所に置かれ、看護婦、医師または他の職員が使用後、直ちにまた便利に医療廃棄物を受け入れるために利用できるようになっている。それに加えて、キックバケツは一般的に様々なタイプの多量の医療廃棄物を受け取るために、手術室及び救急室に置かれる。容器は医療施設のプロトコールに応じて、ある期間の間に予想される量の医療廃棄物を受け入れるために適当な大きさ及び形でなければならず、また容器は子供、迷い込んだ患者、あるいは好奇心の強い訪問者に対する危険を防止するために、容易にしかも確実に医療廃棄物を受け入れ、安全にそれらを保持しなければならない。これらの容器が医療廃棄物で一杯になった後、それらは処分のために、通常は焼却炉で焼却するために集められる。通常の収集手順は、家政婦がプラスチックバッグまたは他の比較的大きな容器を持って病院中を回り、一杯になった容器をバッグに入れ、例えばウォールブラケットから使用済みのプラスチック容器を取り外して、新しい容器をウォールブラケットに取り付けることによって、使用済みの容器を新しい空の容器と交換することになっている。医療廃棄物の容器を交換・収集した後、集められた容器はプラスチックバッグまたはボール紙の箱等の大きな容器に確実に梱包され、バッグまたは箱が焼却施設に運ばれる。医療廃棄物の包み込み・収集手順の間、医療廃棄物がそれらを取り扱う職員を汚染したり、彼らが廃棄物と接触する危険がある。経験から言えることは、皮膚のひっかき傷や、刺し傷を通して医療廃棄物材料によって生じた事故や、その他の接触が職員の怪我の偶然の原因となり、かかる事故は病院や保険会社にとってかなりの出費となる。例えば、医療廃棄物で一杯の使用済みの容器をホルダーから取り出す時、あるいは輸送時に、注射器の針がその個々の容器から突き出したり、あるいははみ出して、容器を取り扱う職員を引っかいたり、突き刺したりすることがある。従って、使用・処分方法が突き刺し防止及び漏出防止付きの収集器を提供することによって、家庭内及び病院内のメディカルシャープスや他の廃棄物の安全な封じ込めと収集を提供することが強く望まれている。医療廃棄物の処分中に別の問題が発生することがある。通常の処分方法は焼却であり、その場合医療廃棄物は埋立地等に運ばれるために灰にされる。医療廃棄物用の処分システムは敷地内の焼却炉から、敷地外の焼却施設に医療廃棄物を輸送する請負処分サービスまで様々なものがある。一般的に、処理工場は収集器と収集器に含まれている医療廃棄物を焼却し、焼却済みの医療廃棄物の残渣と収集器の残渣を埋立地に埋めている。焼却技術は汚染されたシャープスや他の病理学的廃棄物を分解する点で特に好都合である。なぜなら、焼却は汚染された物質を汚染されていない灰に変換する能力を持っているからである。しかしながら、注射器のプラスチック等の特定の物質を焼却する時、これらの物質を焼却した灰は一部分熱分解された残渣となる場合があり、それは本質的に、埋立地に埋められた時に生分解不能な廃棄物となるタール灰または残渣となる。プラスチック注射器や他のタイプのプラスチック廃棄物の灰は埋立地に運ばれるが、これらの廃棄物用にプラスチック製の収集器の使用を避けることが非常に望ましい。なぜなら、プラスチック製の収集器を燃やすと、毒性のガスが大気中に放出され、更に生分解不能な灰を作り出す場合があり、それは埋立地にとって望ましくない添加物であるからである。このように、好都合なことは、特に糖尿病患者が家庭で使用するために小型に作ることができ、あるいは医師の事務所または医療施設において使用するために大型に作ることができ、また収集器から放出される実質的な毒性ガスを放出することなく焼却することができ、燃やされた時に廃棄物を放棄する手助けをするような、安全で使用しやすく、メディカルシャープスや他の医療廃棄物用の処分可能な収集器システムを提供することである。また更に望ましいことは、焼却と同時に生分解可能な灰だけを実質的に生じる可燃性材料で作られた収集器を作成し、プラスチックの生分解不能な灰とセルロースの生分解可能な灰との最悪の割合を制御するために、収集器の中に集められる廃棄物の予想される量に対して、収集器の量を調整することである。更に、廃棄物を生じさせた人または医療施設が、廃棄物が適切な処分のために廃棄物焼却場に運ばれたという確認を受け取るように、汚染された医療廃棄物が燃やされた時に詳細な説明を受けることが望ましい。発明の概要手短に言えば、本発明はメディカルシャープス及び他の医療廃棄物の収集・処分用システムから成り、閉じられた下部部分及び医療廃棄物を受け入れるための開口部を備えた上部部分を含む、漏出防止付きの、可燃性かつ生分解可能なハウジングを提供する。発明の１つの態様では、ハウジングの上部部分は、例えばハウジングを通常閉じたまま保持する一方、ハウジングの上部部分を解放するためのハウジングの切目の付いた部分等の解放可能な部分の付いた蓋を含む。ハウジングをしっかりした安全な状態で解放可能に保持するめに、建物の壁にハウジングを装着するためのウォールブラケットが提供される。収集器のハウジングは再利用可能な資源もしくは非石油ベースの材料で形成され、焼却された時に、生分解可能な灰、そうでなくてもミネラル灰として知られる灰だけを実質的に生じることが好ましい。発明の好適態様では、ハウジング全体が可燃性かつ生分解可能な特徴を持つ材料で作られる。炉の中で焼却された時、収集器は始めにその医療廃棄物を保持し、収集器の燃焼熱が収集器のハウジングの中で医療廃棄物を燃やすために使用される熱を増大させる。発明の１つの態様は家庭環境において予想される量の糖尿病患者のインシュリン注射器を受け入れるために、特別な大きさと形状に作られている。加えて、１つの態様では所望で有れば、インシュリンの注射後、使用済みの注射器を処分するために便利な所に置かれるように、家庭の異なる部屋の水平面あるいは他の選択された表面に接着剤等によって取り付けられるオプションがある。この態様は更に家庭環境において使用済みインシュリン注射器の収集及び処分のために指定された場所を提供する。本発明の別の態様では、壁に装着されるヘッドまたは蓋が処分できる収集器ハウジングを解放自在に支持し、壁に装着されるハウジングの蓋が医療廃棄物を受け入れ、その収集器のハウジングへと送る。このヘッドはガラスもしくはガラスのような品質の他の材料等の透明な材料で形成され、ユーザーは医療廃棄物が集められ、ハウジングを満たしていくにつれて、ハウジングの内部を見ることができる。加えて、ヘッドは掃除することができ、汚れにくくなっている。本発明の別の態様では、捨てられた医療廃棄物から出る液体または廃棄物上に残る液体を吸収するために、収集器ハウジング内部に置かれる吸収材が提供される。吸収体材料はアクリル酸ナトリウム（ｓｏｄｉｕｍａｃｒｙｌａｔｅ）で形成される高吸収材から構成されてよく、それはハウジングの中で放出される液体の予想最大量を吸収するために、収集器ハウジングの内部寸法に比例する量で供給される。吸収材の好ましい形態は、吸収性の、セルロースの、抗菌性の、抗カビ性の、生分解性及び可燃性という特徴の全てもしくはそれらを組合せた特徴を持っており、それによって収集器ハウジング内部に残る液体が優先的に吸収され、吸収材に分散されて、液体上の廃棄物が容器の開口部から漏れるのを防止し、職員が液体の医療廃棄物と直接接触するのを防止する。本発明の別の態様では、ハウジングが二重壁で構成されており、ハウジングの材料が可燃性かつ生分解可能な材料で作られる。加えて、この態様はハウジングの壁の厚さを管理するための効果的なアプローチを提供し、それによってハウジングの穴開け防止率を実質的に増大させる。二重壁構造はハウジング内の吸収パッケージもしくはインサートと組み合わされて、医療廃棄物収集・処分システムの耐漏出性を更に増大させる。ハウジングの外側に、危険な廃棄物が入っているハウジングを識別するマークが付けられ、それは特定の廃棄物、容器と廃棄物の発生場所、また廃棄物処理場までの途中である場合、容器と廃棄物の場所を識別し、容器と廃棄物が処分場に着き、焼却されたかそうでなければ処分されたことを確認するために使用され得る文字と数字の組合せである。更に、収集器ハウジングに、または数個のかかる収集器ハウジングを運ぶ大きな輸送容器に直接付けることができる識別マークは、収集器ハウジングを開ける必要なしに収集器ハウジングを焼却することができ、収集器ハウジングが収集器ハウジングの中身と矛盾のない方法で焼却され得るように、収集器ハウジングのタイプ、発生場所、あるいは特殊な中身を識別するために使用できる。従って、本発明の目的は安全かつ便利で、安価な方法で、医療廃棄物を収集し、包含し、輸送し、処分するための装置を提供することである。本発明の別の目的は、糖尿病患者の家庭環境において、予想される量のインシュリン注射器を受け入れるために、適当な大きさと形状に作られ、配置され、またハウジングから廃棄物を取り除くことなく処分場に送られて焼却され得る収集器ハウジングを提供することである。更に本発明の別の目的は、可燃性かつ生分解可能であり、再利用可能な資源、そうでなければ非石油ベースの材料として公知のものから作られる収集器ハウジングを提供することである。本発明の更なる目的は、ハウジング自体がメディカルシャープスの安全な梱包及び効果的な処理のために耐穴開け性、耐漏出性、剛性及び可燃性であるメディカルシャープスの収集及び処分用のシステムを提供することである。本発明の更なる目的は、廃棄物がハウジングの中に置かれた時に、廃棄物から出る如何なる液体も吸収され、消毒されるような、安全かつ経済的な方法で医療廃棄物を収集・処分するための収集器ハウジングを提供し、ハウジング内に吸収性で耐菌性、耐カビ性の材料を提供することである。本発明の更なる目的は、ハウジングの中に、廃棄物から出る液体を吸収するため、吸収性材料が医療廃棄物に隣接して置かれている、医療廃棄物の収集・処分用の収集器ハウジングを提供することである。本発明の別の目的は、薬物を注射するために使用される注射器等の医療廃棄物を収集・処分するためのシステムを提供することであり、該システムは燃焼と同時に炉の中で医療廃棄物を完全に燃やす可燃性ハウジングから成る。本発明の別の目的は、医療廃棄物を収集・焼却するシステムであって、医療廃棄物を収集するための可燃性ハウジングが、初期燃焼中に、廃棄物が燃え尽きて灰になり始めるまで、医療廃棄物をその中に実質的に保持するため、適切な大きさと硬さのものである収集・焼却システムを提供することである。本発明の別の目的は、医療廃棄物、特に皮下注射器や他のメディカルシャープスを処分するためのシステムであって、ハウジングが焼却場まで輸送され、ハウジングとその中身がハウジングを開けることなく燃やされ、ハウジングの中身と発生場所がハウジングの上の外部マーキングによって識別されるシステムを提供することである。本発明の更なる目的は、ハウジング全体が清潔な可燃性材料で作られ、燃焼と同時に、硫黄もしくは塩素を実質的に含んでいないガスを放出することを特徴とする医療廃棄物収集・処分システムを提供することである。当業者であれば本発明を完全に理解すると共に、好適態様の詳細な説明を読み、図面を吟味すれば自明となるであろう付加的な利点も認識できるであろう。以下に図面の簡単な説明をする。図面の簡単な説明図１は医療廃棄物収集・処分システムとその壁ホルダーの斜視図であり、システムのハウジングがどのようにウォールブラケットに嵌合するかを示している。図２は図１の医療廃棄物収集・処分システムの側断面図であり、収集器ハウジングの中に置かれた注射器を示している。図３は図１の医療廃棄物収集・処分システムの丸い蓋の上面図である。図４は別の態様とそのインサートの側断面図である。図５は図１に類似する斜視図であるが、修正された蓋構造と壁装着ホルダーを具備する、発明の別の態様のものである。図６はモールド構造のものである発明の第３の態様を示す透視図である。図７は図６の態様の側断面図である。図８は二重壁収集器の拡大斜視図である。図９は組み立てられた図８の二重壁収集器の断面図である。図１０は縦に方向付けられた開口部を持った蓋と収集器ハウジングを具備し、ハウジングが壁装着ヘッドによって支持されている、別の態様の拡大斜視図である。図１１は底の上にカバーが装着され、その上面に収集器の開口部がある、医療廃棄物収集・処分システムの別の態様の側断面図である。図１２はカバーが上部開口部を閉じるようになっている、図１１の態様の側断面図である。図１３は焼却場もしくは他の破棄施設に輸送するため、大きな容器に置かれた医療廃棄物を含むハウジングの斜視図である。図１４は図１３のバッグの一部の断面図である。図１５は二重壁収集器の別の態様の側断面図である。詳細な説明次に図面をより詳細に説明するが、同様の符号は全図面を通して同じ部品を示している。図１〜３は本発明による、円筒形ハウジング１１とその壁マウント２０を含む医療廃棄物収集・処分システム１０を図示している。ハウジング１１は壁マウント２０から離されて図示されており、下向きの矢印１３によって示されているように、壁マウント２０の円形のスリーブ２１の中に差し込まれようとしている。壁マウント２０は装着ブラケット２２を含み、装着ブラケット２２は好ましくは建物の壁内のブラケットの開口部を通って伸びる多数のネジ２５によって壁２４に取り付けられ、直立するように円形のスリーブ２１を支えている。ハウジング１１は上部の入れ子式カバー９と、下部の円筒形本体１４から成る。上部入れ子式カバーは、例えば、接着剤によって、あるいはらせん形ねじによって、ハウジングの円筒形本体に取り付けることができ、本体は円筒形側壁１６を具備し、側壁の下端部分は内向きに曲げられて円形のフランジもしくはシート１７（図２）を形成しており、底壁もしくは「プラグ」１５が側壁内に置かれ、シート１７の上に支持される。下部円筒形本体１４とその底壁１５はその上端が開かれる保持チャンバー１２を限定している。底壁１５上に置かれた吸収パック３０の形態の吸収性インサートが、吸収パック全体を通して液体を吸収し分散させる働きをし、更に注射針や他のメディカルシャープスが部分的にインサートの中に差し込まれてもよい。吸収性インサートの材料の構成及び密度は、ハウジング１１に置かれる注射器や他のアイテムから放出される、予想されるタイプ及び量の液体を吸収するために選択される。インサートの吸収性材料はハウジング１１の材料より吸収性であることが好ましい。通常、アクリル酸ナトリウム等の高吸収性材料が吸収体材料として使用される。入れ子式カバー９は円筒形側壁２３を具備し、それは下部円筒形本体１４の円筒形側壁１６の上端の上に入れ子式にピッタリと嵌合するのに充分な内幅のものであり、入れ子式カバー９は装着ブラケット２２のスリーブ２１によって限定されるスペースより大きな直径のものであり、ハウジング１１が壁マウント２０の円形スリーブ２１の中に差し込まれると、カバー９が円筒形ハウジング１１を装着ブラケットの中に支持するようになっている。入れ子式カバーはその上端部分に、内向きに突出した上部円形シート１８と、円形孔２６を限定する上壁または「プラグ」１９とを有し、それには孔から外向きに放射状に伸びる切目２８が付いており、その切目はメディカルシャープスまたは他の医療廃棄物が上壁を通って下向きに押し込まれる時に離れるようになっている。メディカルシャープスや他の医療廃棄物を収集・処分するために使用される円筒形ハウジングの好適態様は、ペーパーストック、ダンボール、木材やパーティクルボード等のセルロース材、レーヨン、セロファン、窒化セルロース等の非天然セルロース材、及び天然ゴムや天然ワックス等の他の生分解性材料から選択される耐漏出性、剛性で、可燃性の材料で形成され、それによって燃やされた時に、微量の硫黄や塩素しか生じない燃焼ガスを形成する。更に円筒形ハウジングはメディカルシャープス、医療廃棄物、あるいは化学療法の廃棄物を指定する着色剤で着色することができ、着色剤も生分解可能である。ハウジング材は市販されている消毒剤等の抗菌性添加物を含むことができる。加えて、図示されているような円筒形ハウジングは医療廃棄物収集・処分システムが取ることができる多くの構成の１つにすぎない。ハウジングは様々な大きさと釣合のものであってよく、また方形、八角形等の形状であってよい。図２は入れ子式カバー９の孔２６を通して、ハウジング１１の保持チャンバー１２へと挿入された使用済み注射器２９を示している。上壁１９に形成される孔２６は、メディカルシャープスまたは他の医療廃棄物が収集器に差し込まれる時、切れ目の線２８に沿って孔をわずかに引き伸ばさねばならないように、収集される医療廃棄物のアイテムの予想される大きさに従ってその大きさが決められる。このように注射器が隙間なく、柔軟に嵌合することにより、収集器から注射器が不注意に抜け出すのが防止される。液体汚染物質を保持する可能性のある注射器の針は、保持チャンバー１２の底にあるインサートもしくは吸収パッケージ３０を突き刺すか、あるいは物理的に近接してよい。吸収パッケージは、市販の消毒剤等の抗菌性添加剤の入ったアクリル酸ナトリウム等の高吸収材、もしくは以下から選ばれる一群の材料で形成され得る：天然セルロース、非天然セルロース、及び生分解可能で可燃性の他の材料。図２に示すように、この吸収パッケージは円筒形ハウジング１１の下部部分に、底プラグ１５及び円筒形側壁１６に隣接して置かれる。好適態様では、吸収パック３０は上壁の開口部２６の実効サイズより大きく、開口部を通過することができない。ハウジング１１が直立位置にあり、開口部２６が上向きに面している時、吸収パック３０は保持チャンバーの底にあり、そこでおそらく医療廃棄物やそこから放出される液体と接触するであろう。ハウジングが反対に向けられていれば、吸収パックは重力に影響されて保持チャンバーの最も下部分に向かって動き、そこでおそらく注射器あるいは他の医療廃棄物から出る液体と接触するであろう。図４は発明の吸収パッケージの付加的な態様を図示しており、メディカルシャープスの収集・処分用ハウジング３１、及び自立インサート３６から成る吸収パッケージを示している。インサートは円筒形本体３４の保持チャンバー３２の下部部分にきちんと嵌合し、インサート３５の底壁３６がハウジングの底壁３７に当接している。自立インサート３５はインサートの底壁３６から上向きに、円筒形側壁３４の高さより低めかもしくは同じ高さにまで伸びる環状の外側縦側壁を有している。内向きかつ下向きに傾斜する円錐形の内壁３９が、インサートの縦側壁３８の上端から下向きに伸び、水平の疑似底壁４２と交差して円錐形の容器４０を形成し、環状の中空空洞４５が円錐形の容器を囲んでいる。部分的にメディカルシャープスが貫通し、それによってメディカルシャープスを保持するためのコルク４１または他の手段が、円錐形容器４０の下部部分に配置される。疑似底壁４２は底壁３６の上に下部チャンバー４３を形成し、吸収性かつ可燃性の材料５２が下部チャンバーに入れられる。このように、メディカルシャープスや他の医療廃棄物が容器の中へと下向きに落ちてくるにつれて、円錐形の容器４０は円錐形容器の下部部分において、医療廃棄物をコルク等４１に向かって内向きかつ下向きに導こうとし、それによって廃棄物の過剰流体が吸収性かつ可燃性材料５２によって吸収され、その中に分散されるであろう。多数の空気穴４４が疑似底壁４２にあけられ、メディカルシャープスから放出される流体を更に吸収するための下部チャンバー４３内の吸収材５２に過剰流体が近付くことができるようになる。また空気穴４４は焼却された時、保持チャンバー３２内での燃焼を高めるための通風孔として作用する。吸収パッケージまたはインサートの付加的な態様は、（図示していない）容器内で分散された時、保持チャンバーの下部部分の形状に適合する自由で流出可能な粒子状材料から成っている。図５はメディカルシャープス用の容器の付加的な態様５０を図示しており、上壁５１の孔４９は、医療廃棄物を受け入れるための孔４９の回りでへっこんだ内部リップ４８を見せるために、掴んで上向きに引っ張ることができるタブ４７の付いた蓋４６によって閉じられる。図６と図７は円筒形ハウジング６０の別の態様を示しており、それは単一体の下部ハウジング５７とモールドされた上壁または入れ子式カバー６１を具備している。カバーもしくは上壁６１は孔６５と孔を閉じる円形の蓋６２を限定し、蓋６２は円形の蓋を開くためのタブ６４を具備している。円形の蓋６２は孔６５のまわりでへこんだ内部フランジ６３と当接する。図示したように外側が円筒形の、あるいは他の形状のものであってよいハウジング６０は、医療廃棄物を受け入れるための保持チャンバー６６を限定する。所望であれば、内部表面はメディカルシャープス２９及び他の医療廃棄物を中央に配置される場所に向かって集中させるために先細りになっていてよい。下部ハウジング５７はその環状の側壁の上部部分に、組み合わせる入れ子式カバー６１を受け入れるためのへこんだ環状フランジもしくはリム５８を有し、入れ子式カバー６１と下部ハウジング５７はハウジング６０の滑らかな外部側壁を形成する。図８及び図９は二重円筒形側壁構造を具備するハウジングの別の態様７０を示す。この態様は円筒形本体７２、開口部７４がその中に形成された蓋７３、及び吸収パック７５を具備する小型の内側円筒形容器７１を含む。内側容器７１は円筒形部分７７と蓋７８を具備する外側容器７６の中に受け入れられる。典型的に、外蓋７８は開口部７４を有していない。所望であれば、付加的な吸収パック７９を二重壁構造において使用することができる。付加的な吸収パック７９は内側容器の外側に、注射器２９の保持チャンバーから離して、しかも外側容器７６の内側に置かれる。付加的な吸収パック７９は外側容器７６の底に置かれることが好ましく、そこでおそらく内側容器７１から出てくる液体と接触するであろう。図９に図示するように、内側円筒形容器７１と外側円筒形容器７６とを組み立てた場合、二重側壁構造が形成され、層になった側壁が皮下注射針に対して付加的な耐穴開け性を呈するのが解るであろう。更に、二重側壁は組立に対して付加的な構造上の剛性を提供し、外側円筒形側壁構造に傷が付いたり、穴があいたり、くぼんだり、そうでなくても輸送中または取り扱い中に損傷を受けた場合でも、内部側壁構造はそれほど損傷を受けたり貫通していないであろう。従って、その中身が保持チャンバーから出ることはほとんどないであろう。図１０は壁２４に装着されるヘッド８２を具備するシステムの別の態様８０を示す。ヘッド８２は細長い開口部８３と、開口部から下の円筒形ハウジング８１に向かって内向きかつ下向きに伸び、メディカルシャープスを受け入れる湾曲したシュート８４を限定する。ヘッド８２はフランジを壁２４に固定するため、ネジ８６または他の留め具の付いたフランジ８５を具備する。ヘッド８２の下部部分は円筒形カラー８８を限定し、多数の突き出たスタッド８９がヘッド８２と円筒形ハウジング８１を共に解放自在にロックするために、そこから外向きに伸びている。円筒形ハウジング８１は孔９１を有した上壁９０を具備する。リム９２が孔９１を限定し、ヘッド８２のカラー８８のスタッド８９を受け入れ上壁を突き抜けるために、その中に形成される開ロスロット９３、及びヘッド８２上にハウジングを回転不能に装着するための閉じられたノッチ９５を有する。従って、医療現場の職員が円筒形ハウジングを一杯にすると、透明もしくは半透明のヘッド８２を通して、また下向きに開口部８３を通して、ハウジング８１内にある医療廃棄物の量を見て、必要に応じてハウジングを交換することができる。図１１及び図１２は汚染廃棄物収集・処分システムの付加的な態様１００を示し、該システムは下部側壁部分１０２と上部側壁部分１０４を有する円筒形ハウジング１０１を含む。下部円筒形側壁部分１０２は内向きに曲げられた円形シート１０５から成り、底壁もしくは「プラグ」１０６が下部円筒形側壁部分１０２の中に置かれている。底壁１０６は円形シート１０５の上に支持される。円筒形ハウジング１０１の上部側壁部分１０４は、汚染廃棄物を収集するために保持チャンバー１０８に導く開口部１０９（図１１）を含む。入れ子式部材１１０は円筒形側壁１１１から成り、それは下部側壁部分１０２及び上部側壁部分１０４のまわりで入れ子式に嵌合するのに充分な内幅のものである。円筒形側壁１１１は端壁１１５を支持する内向きに曲げられた円形シート１１２から成る。吸収材、好ましくは吸収パック１２０は保持チャンバー１０８の中に、底壁１０６の上に置かれ、そこでおそらく廃棄物から出る液体と接触するであろう。図１１に示すように、入れ子式部材１１０は、開口部１０９が汚染廃棄物１２１を集めるために一次的に開かれている時、下部側壁部分１０２のまわりではまり込むように形成される。それによって、入れ子式部材１１０は汚染廃棄物が収集器の中に集められている時、システム１００に対して安定した基部を提供する。病院では、外科マスク、掛布、上着、あるいは手術室や救急室でのキットパック等の多量の医療廃棄物を受け入れるための「キックバケツ」として、この大きな構造物が好都合に使用され得る。図１２はシステム１００の上部側壁部分１０４付近に装着される入れ子式部材１１０を図示している。入れ子式部材１１０が上部側壁１０４付近ではめ込まれると、開口部１０９はそれによって密閉される。このように、図１２に示したように、入れ子式部材１１０は、特に廃棄物が１つの場所から他の場所に輸送されて取り扱われなければならない時に、汚染廃棄物用の安全な容器を提供するために、システムの開口部１０９用のカバーを提供する。上述の全ての態様において好ましい構造材は、生分解可能な、あるいはそうでなくても非石油ベースの材料として公知の、以下の群から選択される材料から成る：木材、ダンボール、パーティクルボード及びファイバーボード等の天然セルロースベースの材料、レーヨン、セロファン、窒化セルロース等の非天然セルロース材、及び天然ゴムや天然ワックス等の、燃やされた時に微量の硫黄や塩素しか放出しない他の材料。これらの材料は収集器の中身を完全に燃やし変形させるために、Ｂｔｕローディングを増大させる。単一で、あるいは組み合わせて引き出される付加的な特性は、医療廃棄物から出る液体を吸収するための吸収性、液体廃棄物の漏出を避けるための耐漏出性、注射器の針が保持チャンバーの内側から収集器の壁に穴をあけるのを避けるための耐穴あけ性、及び自立するため、そして不注意による粉砕を避けるための剛性である。図１３は収集場所から破壊場所へと、通常は焼却炉へと医療廃棄物を輸送するためのシステムを開示している。図１の収集器１０が２個の場合のように数個の収集器が漏出防止が施された赤または黄色のバッグ１２４内に配置され、それらの間にダンボールのディバイダーが置かれている。ディバイダー１２５は収集器１０間の緩衝器として機能する。図１４に示したように、バッグ１２４の好ましい態様は収集器１０の回りで密閉され、バッグ１２４とその中身が外箱１２６の中に置かれる。粘着性ストリップ１２６またはワイヤーをねじったタイが、バッグの上部を密閉して保持するために提供される。箱のフラップ１２７を折ってバッグ１２４の上で閉じる。バッグ１２４はプラスチック等の積層シート材や、アクリル酸ナトリウム等の高吸収材で作られ、それは幼児のおしめに一般的に使用されている積層材である。図１４に示すように、バッグの内層１３４はアクリル酸ナトリウム等の高吸収性材料であり、外層１３５は液体が透過できないプラスチック層である。液体不透過層は収集器内の廃棄物から放出される如何なる液体もパッケージから出ないことを保証する。吸収性の層は、液体吸収と衝撃吸収の２つの機能を果たす。液体が収集器から発散した場合、液体吸収材が液体を吸収して、中に包含する。更に、層１３４は圧縮性であり、従って外部の二次的な容器とその中身が落とされたり、投げられたり、あるいは取り扱いに際して衝撃を受けた場合に、緩衝器として機能する。個々の収集器１０及び箱１２６は危険な廃棄物が入っていると明確にマーク付けされ、更に管理番号及びバーコード１３１が付けられる。発送指図書１２８が透明の封筒１２９に入って受け取られ、その封筒は箱１２６に接着されている。発送指図書は箱とその中身の適切な目的地を指示する。発送指図書は収集器とその中身を外から識別するために、収集器１０の各々の識別マークを付けて書き込まれる。箱１２６とその中身が焼却場所に到着すると同時に、発送指図書は取り外されて記録され、箱１２６全体が閉じられたまま焼却炉に投げ込まれて燃やされる。発送指図書は箱１２６の中身あるいは廃棄物の種類を識別し、その箱と中身を適切に廃棄するために焼却施設で特別な注意が払われる。好ましくは発送指図書は焼却施設により送り主に情報を送り返すために使用され、その情報によって箱とその中身が受け取られ、焼却場所において廃棄されたことが送り主に証明される。好ましくは、箱１２６はセルロース等の、燃やされた時に微量の塩素、硫黄または他の環境汚染物質しか放出せず、実質的に生分解可能な灰だけに変質させるようなタイプの可燃性材料で作られる。収集器１０が収集場所から焼却場所へと、米国郵便サービスを通して配達される場合、国内郵便サービスの規則、特に§１２４、１９９２年１２月２０日付、ＤＭＭ発行物４５が適用されるであろう。上述の一部の態様では、保持チャンバー内の医療廃棄物を実質的に汚染されていない不燃残渣または灰に転換するために燃やす時に、ハウジングの材料の量が充分な熱を発散させるのに充分なものとなるように、ハウジングを形成するために使用する材料の量は、所定量の注射器や他の予想される典型的な医療廃棄物を受け入れるであろう保持チャンバーの大きさに釣り合ったものである。収集器ハウジングの焼却後、収集器自体の灰は生分解可能な「ミネラル」灰で構成されるであろう。図１５に図示するように、収集器システムの別の態様は内側の主ハウジング１４０と、外側の副輸送容器１４２を含む。内側の主容器は円筒形の側壁１４４、平らな底壁１４６、及び蓋１４８から成り、その全てが保持チャンバー１５０を限定する。蓋は上壁１５２と円筒形の主容器１４０の上端部分付近で下向きにはまり込むリム構造１５４から成る。使用済みの皮下注射針２９を受け入れるため、開口部１５６が上壁１４８に形成される。吸収パックが底壁１４６に載せられて、保持チャンバー１５０に置かれる。通常、それが底壁１４６に載せられる、図１５に図示された位置に重力が吸収パックを保持するが、吸収パックが底壁に対してその平らな当接する位置に、またその周囲が主容器の円筒形側壁１４４の内側表面に並列して保持されることを確実にするために、接着剤を吸収パックの向かい合った面と底壁の間に適用することができる。副輸送容器１４２は円筒形側壁１６２、底壁１６４及び蓋アッセンブリー１６６を含む。蓋アッセンブリーは上壁１６８と、円筒形側壁１６２の上端部分付近で下向きにはまり込むリム１７０から成る。所望であれば、らせん形のねじを蓋１６６の向かい合った表面と円筒形側壁１６２の間に形成することができる。ソックスのような形状の吸収パッケージ１７２が内側の主容器１４０と外側の輸送容器１４２との間に配置され、ソックスが内側容器１４０の下部を囲み、上向きにそのまわりに伸びている。ソックスはアクリル酸ナトリウム等の液体吸収材を包含し、それはまた緩衝材でもある。主容器１４０の下部から何等かの液体が放出されても、その液体は液体吸収ソックス１７２と接触して、ソックスの材料によって吸収されるであろう。パッド１７６が開口部１５６を覆い、主容器の蓋１４８と副輸送容器の蓋１６６との間に適合するように、ディスク形状の吸収パッド１７６が内側主容器１４０の蓋１４８の上に置かれる。外側の蓋１６６がパッケージに対して閉められた時、パッド１７６が蓋１４８の上壁１５２と明確に接触するようにわずかに圧縮されるように、典型的に、パッド１７６の厚さは蓋１４８と１６６間の予想される空間よりわずかに大きくなっている。これは開口部１５６が閉じられ、開口部１５６を通過しようとする保持チャンバー１５０からの液体がパッド１７６と接触し、吸収されることを確実にする。更に、液体が上壁１４８の周縁付近でしみ出るような場合、パッド１７６と接触して吸収されるように、パッド１７６の直径は蓋１６８のリム１５４によって形成される内側空間を実質的に埋めるのに充分な大きさである。図示した態様では、吸収ソックス１７２は内側の主収集容器１４０に付けられる。しかしながら、ソックス１７２は外側の輸送容器１４２の内側表面と接触するように、わずかに大きな直径に形成されてもよいことが理解されるであろう。図１５の内側の主容器１４０は剛性で可燃性、また液体不透過性の材料、好ましくは生分解可能な材料で形成される。同様に、外側輸送容器１４２は剛性で可燃性、自立タイプで液体不透過性の材料で形成される。しかしながら、輸送中の強度のために所望であれば、外側輸送容器は円筒形の側壁と底壁はプラスチックで形成し、また製造業者が望むのであれば、蓋とおそらく底壁は金属で形成することができる。図１５の二重壁構造と液体吸収材及び緩衝ソックス１７２は、収集器が通常の輸送中、事実上破壊できないもので、漏出防止が施されたものであり、実質的に収集器の中身が収集器から漏出するか放出される原因となる穴開け、粉砕または他の破壊の危険がないものであることを保証する。上述の一部の態様では、焼却された時、医療廃棄物の灰に対するハウジングの灰の割合を所定の割合にするために、ハウジングやインサートの厚さやかさ等の幾何学的変形を、保持チャンバーの内部収集器の量に対して調整できる。収集器のかさを増大もしくは減少させるために、収集器の壁の厚さを増大もしくは減少させることによって、あるいは収集器の重さを変更することなく収集器の大きさ及び／もしくは形状を変化させることによってこの割合を調整することができる。従って、収集器及びその中身を焼却した灰が、生分解可能な紙の灰を多く含み、生分解できないプラスチックの灰が少ないことを希望する場合、収集器の製造業者は収集器の大きさ、質量及び／もしくはかさを調整することができる。このように、収集器とその中身の灰含有量を調整して、例えば灰が紙の灰を多く含んでいれば、その灰を肥料として使用し、あるいは灰がプラスチックの灰を多く含んでいれば、それをコンクリートまたはタール等の建築材に対する添加物として使用することができる。実施例例えば、空の収集器の高さが２５０ｍｍで内径が１００ｍｍである場合、利用可能な質量は次の式で計算される：ｈπｒ²＝１，９６３，４９４ｍｍ³。注射器の外径が１０ｍｍで長さが１００ｍｍである場合、それが占める質量は：１πｒ² ＝７，８５４ｍｍ³と計算される。１００％パッキングの場合（理論的な場合）、２５０本の注射器が収集器の「占有量」に適合する。実際の場合には、パッキング密度は理論的なフルパッキング状態の２５％と概算され、それは６２本の注射器となる。各注射器の重さが０．７５オンスである場合、１ポンド当り２１．３３本の注射器となり、従って注射器が詰められる収集器は２．９３ポンドの注射器を保持することになる。空の収集器が８オンスのダンボールから成り、１０重量％の灰を生じる場合、収集器を燃やすと、予想される収集器の燃焼結果は０．０５ポンドの灰となる。注射器がプラスチック製で、１．７重量％の灰を生じると仮定すると、焼却と同時に、２．９３ポンドの注射器の予想される燃焼結果は０．０５ポンドの灰を生じる。このように、実際に注射器が詰め込まれた収集器を燃やすと同時に、プラスチック灰の紙の灰に対する割合は１：１となる。異なるアプリケーションのニーズを満たし、収集器に置かれる様々なアイテムを収容するために、収集器ハウジングの壁の厚さ及び他の幾何学的変形を特別注文することができ、更に耐漏出性、耐穴開け性、灰化性、生分解性、及び医療廃棄物収集・処分システムに関する他の要素を制御するために、ハウジング内の収集量に対して適合させることができる。吸収パック３０（図２）は好ましくは収集器の保持チャンバーに含まれ得る量より多くの液体を吸収できるかさのものである。更に、吸収材は保持チャンバーに（図２）、または隣接するチャンバーに（図４）、あるいは保持チャンバーと隣接チャンバーの両方に（図９）直接置くことができる。本発明を皮下注射器及び他の医療廃棄物に関連して説明してきたが、本発明は他のタイプの廃棄物、特に焼却によって注意深く処分されねばならないようなタイプの汚染された廃棄物と共に使用することができる。本発明を好適態様に関連して説明してきたが、発明の精神及び範囲から逸脱することなく、付加的な態様も可能であることが当業者には自明であろう。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者ヒューズ、デイヴィッドダブリュー. アメリカ合衆国 30341 ジョージア州チャンブリージー．コロニアルウェイ 3107

Claims

【特許請求の範囲】１．使用済み皮下注射器や他の汚染された医療廃棄物を受け入れ、焼却するための使い捨ての可燃性収集器であって、側壁構造と端壁を具備し、保持チャンバーを限定し、皮下注射器を受け入れるため保持チャンバーと連通する開口部を端壁に有するハウジングから成り、少なくとも前記ハウジングの前記側壁構造は液体の漏出防止、皮下注射器による穴あけ防止が施された可燃性材料で形成され、前記ハウジング内に置かれる注射器から出る液体を吸収するため、前記ハウジング内に含まれる液体吸収材で作られる液体吸収パックから成り、前記吸収パックは吸収パックが前記開口部を通り抜けられないように、前記開口部の実効幅より大きなサイズのものであり、前記ハウジングの側壁は前記ハウジングの使用済み皮下注射器を含むハウジングを識別する印を含み、それによって、ハウジングが直立して置かれ、端壁の開口部が上向きになっている時、液体吸収パックが下部端壁にあり、使用済み皮下注射器が開口部を通って下向きに保持チャンバーへと移動し、注射器から放出され、液体吸収パックと接触する液体が吸収材によって吸収されてハウジングから漏出することなく、ハウジング及びその中身がハウジングを開けることなく燃やされ、収集器の材料が燃えて注射器の焼却を助けることを特徴とする収集器。２．前記ハウジングの前記側壁構造が、ファイバーボード、ダンボール、モールドセルロース、ペーパーストック、木材及びパーティクルボードから成る天然セルロース材、及び可燃性で生分解可能なレーヨン、セロファン、窒化セルロースから成る非天然セルロース材から選択される一群の材料で形成され、燃やされた時、微量の塩素または硫黄しか発生せず、実質的に生分解可能な灰だけを生じる、請求項１に記載の使い捨て収集器。３．使用済み皮下注射器や他の形態の医療廃棄物を受け入れ、焼却するための使い捨ての可燃性収集器であって、保持チャンバーを限定し、前記廃棄物を受け入れるため保持チャンバーと連動して開口部を限定するハウジングから成り、前記ハウジングは前記保持チャンバーを限定する内側主容器と、前記内側主容器を囲む外側輸送容器から成り、前記主容器及び輸送容器は液体漏出防止及び皮下注射器による穴あけ防止が施された、燃やすことのできる材料で形成されており、前記ハウジング内に置かれた前記廃棄物から出る液体を吸収するため、前記保持チャンバーの底に接触して前記保持チャンバーに置かれる液体吸収材から成り、それによって、廃棄物が保持チャンバーに置かれた時、廃棄物から放出され、吸収材と接触する液体が吸収材によって吸収され、収集器及びその中身がハウジングを開けることなく焼却され、ハウジングの材料が燃えることを特徴とする収集器。４．更に実質的に前記内側の主容器を囲む液体吸収材を具備する、請求項３に記載の使い捨て収集器。５．前記液体吸収材が前記内側の主容器と面してそれを囲む液体吸収材から成る内層と、前記外側の輸送容器と面する液体不透過材から成る外層とを有する積層シート材で形成されるバッグから成る、請求項４に記載の使い捨て収集器。６．前記液体吸収材が圧縮性の材料で形成され、前記内側主容器と前記外側輸送容器間で緩衝材として機能する厚みのものである、請求項５に記載の使い捨て収集器。７．前記液体吸収材が少なくとも前記内側主容器の一部を囲むソックスから成る、請求項４に記載の使い捨て収集器。８．前記開口部を通過する液体を吸収するため、前記開口部と当接して配置される液体吸収パッドを更に具備する、請求項４に記載の使い捨て収集器。９．前記液体吸収材が前記開口部より効果的に大きなサイズと形状の自立液体吸収パックから成り、液体吸収パックが前記開口部を通過できないようになっている、請求項３に記載の使い捨て収集器。１０．前記インサートが本質的にアクリル酸ナトリウムで形成される、請求項３に記載の使い捨て収集器。１１．使用済み皮下注射器や他の医療廃棄物を収集、焼却するためのプロセスであって、可燃性の、皮下注射針による穴あけ防止と液体漏出防止が施された材料で形成され、皮下注射器を受け入れて包含するための大きさと形状に作られた保持チャンバーを限定するハウジングを提供し、ハウジングの中身、及びハウジングが送られるべき焼却地を識別する印を前記ハウジングに付け、保持チャンバーに液体吸収材で形成された吸収パックを置き、使用済み皮下注射針を保持チャンバーに置き、注射器から出る液体を吸収パックの吸収材で吸収し、ハウジングとその中の注射器を焼却地に送り、そしてハウジングの保持チャンバーから注射器を取り除くことなく、ハウジング上で識別される中身に応じて、焼却地において焼却炉でハウジングとその中身を焼却することから成るプロセス。１２．吸収パックを保持チャンバーに置くステップが、保持チャンバー内の注射器から出る全ての液体を吸収するのに充分なサイズの吸収パックを置くことから成る、請求項１１に記載のプロセス。１３．請求項１１に記載のプロセスであって、可燃性材料のハウジングを提供するステップが、所定数の皮下注射針まで受け入れるサイズと形状の保持チャンバーを限定するハウジングを提供することから成り、ハウジングが少なくとも所定数の注射器を燃やすことによって廃棄するために、少なくとも充分な量の可燃性材料で形成され、またハウジング及びその中身を焼却するステップがハウジングを燃やすことによって注射器の燃焼を助けることから成るプロセス。１４．使用済み皮下注射器を含む焼却を必要とする医療廃棄物を焼却地において受け入れ、焼却するための使い捨ての可燃性収集器であって、保持チャンバーを限定し、また皮下注射器を開口部を通して保持チャンバーに受け入れるため、ハウジングの外側から保持チャンバーと連通してハウジングの上部にある開口部を限定するハウジングを含み、該ハウジングは炉内で燃やすことができ、焼却に先立ってその意図された使用期間の間ハウジングの形状を保持する自立型であり、前記ハウジングの中身と、前記ハウジングが送られるべき焼却地を識別するためのハウジング上の印と、前記保持チャンバーに置かれた医療廃棄物から出る液体を吸収するため、前記ハウジングの下部に置かれる液体吸収材と、前記保持チャンバー内に皮下注射針を保持するための手段とを含み、液体を含む医療廃棄物が開口部を通して前記保持チャンバー内に挿入された時、医療廃棄物から出て、前記ハウジングの下部において液体吸収パックと接触する液体が、吸収パックの液体吸収材によって吸収されやすくなり、吸収パックの中に保持され、ハウジングが燃やされる前にハウジングから漏出せず、ハウジングとその中身が焼却地に送られ、ハウジングを開けることなく焼却炉で燃やされることを特徴とする収集器。１５．前記ハウジングが前記保持チャンバーを限定する内側主容器と、該主容器を囲む外側輸送容器とから成る、請求項１４に記載の使い捨て収集器。１６．前記吸収材が前記保持チャンバーに置かれる吸収パックから成る請求項１５に記載の使い捨て収集器。１７．前記吸収材が前記保持チャンバーの外部の前記ハウジング内に置かれる請求項１５に記載の使い捨て収集器。１８．前記吸収材が前記主容器と前記輸送容器間に置かれる吸収パックから成る請求項１５に記載の使い捨て収集器。１９．前記収集器が可燃性の生分解可能な材料で作られ、燃やされた時、前記保持チャンバー内の医療廃棄物の焼却を助ける、請求項１４に記載の使い捨て収集器。２０．医療廃棄物によって運ばれ、保持チャンバー内で医療廃棄物から出る液体を含む医療廃棄物を安全に包むために、前記ハウジングが充分に耐液体漏出性である、請求項１４に記載の使い捨て収集器。２１．前記ハウジングが皮下注射針を収容し、皮下注射針がハウジングの内側から突き抜けるのを防止するため、充分に耐穴あけ性である、請求項１４に記載の使い捨て収集器。２２．前記ハウジングが実質的に円筒形であり、円筒形の側壁と実質的に平らな端壁を備え、前記開口部が前記端壁の第１の壁に形成され、それを通して皮下注射器を受け入れるのに適当な幅のものであり、前記液体吸収手段は、前記開口部が上向きである場合に、前記第１の端壁に向かい合った端壁の上に置かれた吸収パックから成ることを特徴とする、請求項１４に記載の使い捨て収集器。２３．前記ハウジングが内壁と外壁を有する二重側壁から成り、前記内壁が前記外壁より短く、前記内壁の端が前記外壁の端の内側に偏っている、請求項１４に記載の使い捨て収集器。２４．使用済み皮下注射器を含み、焼却を必要とする医療廃棄物を受け入れ、遠隔地の焼却炉で焼却するための使い捨て収集器であって、保持チャンバーを限定し、それを通して保持チャンバーに医療廃棄物を受け入れるために、前記保持チャンバーと連通してハウジング内の開口部を限定するハウジングから成り、前記ハウジングは内壁構造と内壁構造を囲む外壁構造を備え、前記保持チャンバーを囲む二重壁構造から成り、前記保持チャンバーは前記内壁によって限定され、前記ハウジングの中身と、前記ハウジング及びその中身が送られるべき焼却地を識別するため、前記ハウジングの上に付けられる印と、前記保持チャンバー内の医療廃棄物から出る液体を吸収するため、前記収集器に置かれて液体と接触する液体吸収材とから成り、前記開口部は医療廃棄物を前記保持チャンバーに保持する手段を具備し、それによって医療廃棄物が開口部を通って内壁構造の保持チャンバー内へと差し込まれ、二重壁構造のハウジングとその中身が焼却地の焼却炉に送られ、そこでハウジングから中身を取り出すことなく、ハウジングとその中身が焼却されることを特徴とする収集器。２５．二重壁構造が２つの円筒形側壁から成り、１つの側壁が他方の側壁の内側にはめ込まれ、可燃性で、耐穴あけ性と耐漏出性を持った材料で作られる、請求項２４に記載の使い捨て収集器。２６．二重壁構造が外壁構造の内側にはめ込まれる内壁構造から成る、請求項２４に記載の使い捨て収集器。２７．前記収集器が前記保持チャンバーに隣接する第２のチャンバーを限定し、前記吸収材の少なくとも一部が前記第２のチャンバーに置かれ、前記保持チャンバー内の医療廃棄物から前記第２のチャンバーへと出る液体が吸収材と接触し、吸収材によって吸収されやすくなる、請求項２４に記載の使い捨て収集器。２８．使用済み皮下注射器を含み、焼却を必要とする医療廃棄物を収集、焼却するための方法であって、皮下注射針による穴あけ防止と液体漏出防止が施され、少なくとも一部が可燃性材料で作られ、医療廃棄物を受け入れ保持するための保持チャンバーを限定するハウジングを提供し、前記ハウジングの中身、及び前記ハウジングの焼却地を識別する印を前記ハウジングに付け、ハウジング内に液体吸収材を置き、使用済み皮下注射針をハウジングの保持チャンバーに置き、使用済み注射器から出て、吸収材と接触する液体をハウジング内の吸収材で吸収し、ハウジングとその中身を焼却地の焼却炉に送り、ハウジングを開くことなく、ハウジングとその中身を焼却炉に置き、そしてハウジングに付けられた印に従って、焼却炉でハウジングとその中身を焼却することから成る方法。２９．ハウジングに液体吸収材をに置くステップが、保持チャンバーとは別のハウジングの第２のチャンバーに吸収材を置くことから成り、医療廃棄物から出る液体をハウジング内の吸収材で吸収するステップが、保持チャンバーから第２のチャンバーへと漏出する液体を第２のチャンバーにおいて吸収することから成る、請求項２８に記載の方法。３０．ハウジングを提供するステップが、可燃性材料で作られた円筒形の内壁と外壁、及び使用済み注射器を受け入れるため、ハウジングによって限定される開口部とを有する円筒形ハウジングを提供することから成る、請求項２８に記載の方法。３１．ハウジングに液体吸収材を置くステップが、前記ハウジングから出ようとする吸収パックの動きを妨害するため、開口部の実効幅より大きなサイズの吸収パックをハウジングに置くことから成る、請求項２８に記載の方法。３２．使用済み皮下注射器や他の汚染された医療廃棄物を受け入れ、焼却するための使い捨ての可燃性収集器であって、注射器を収容するために保持チャンバーを限定する主容器と、前記主容器を受け入れ、囲むための大きさと形状に作られた柔軟な、耐漏出性の液体吸収材のバッグと、前記主容器と、主容器を受け入れた前記バッグとを受け入れ、囲むための大きさと形状に作られた輸送容器と、前記輸送容器の中身と、前記収集器とその中身の焼却地とを識別するため、前記輸送容器に付けられた印とから成り、それによって使用済み注射器が主容器の保持チャンバーに置かれ、主容器はバッグの中に入れられ、主容器とそのバッグは輸送容器の中に入れられて、焼却地に送られ、輸送容器に付けられた印に従って、輸送容器を開けることなく焼却され、前記主容器から出る液体は収集器が焼却される前にバッグによって吸収され、バッグから漏出することがないことを特徴とする収集器。３３．前記柔軟なバッグが前記主容器に面した液体吸収材から成る内層と、前記輸送容器に面した液体不透過性の材料から成る外層とを有するシート材料で形成される、請求項３２に記載の使い捨て収集器。３４．前記バッグのシート材料の内層と外層が焼却炉で燃える可燃性材料で形成される、請求項３２に記載の使い捨て収集器。