JPH10503430A - 表面修正用工具 - Google Patents

表面修正用工具

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JPH10503430A
JPH10503430A JP50419096A JP50419096A JPH10503430A JP H10503430 A JPH10503430 A JP H10503430A JP 50419096 A JP50419096 A JP 50419096A JP 50419096 A JP50419096 A JP 50419096A JP H10503430 A JPH10503430 A JP H10503430A
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polishing tool
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JP50419096A
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ロバート リンゼル,ジョフリー
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ボール バーニシング マシン ツールズ リミテッド
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    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B31/00Machines or devices designed for polishing or abrading surfaces on work by means of tumbling apparatus or other apparatus in which the work and/or the abrasive material is loose; Accessories therefor
    • B24B31/10Machines or devices designed for polishing or abrading surfaces on work by means of tumbling apparatus or other apparatus in which the work and/or the abrasive material is loose; Accessories therefor involving other means for tumbling of work
    • B24B31/116Machines or devices designed for polishing or abrading surfaces on work by means of tumbling apparatus or other apparatus in which the work and/or the abrasive material is loose; Accessories therefor involving other means for tumbling of work using plastically deformable grinding compound, moved relatively to the workpiece under the influence of pressure
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24DTOOLS FOR GRINDING, BUFFING OR SHARPENING
    • B24D3/00Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents
    • B24D3/34Physical features of abrasive bodies, or sheets, e.g. abrasive surfaces of special nature; Abrasive bodies or sheets characterised by their constituents characterised by additives enhancing special physical properties, e.g. wear resistance, electric conductivity, self-cleaning properties
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Abstract

(57)【要約】 我々の国際特許出願WO93/24.272(GB No:2.267.242A:整理番号 P1285)には、摩擦誘起態様で且つ摩擦増進剤(抗潤滑剤)の存在下に工具で連続的に工作物の表面を研磨することにより、該表面から金属を除去する方法が記載されている。摩擦増進剤の薄い層が工具の表面になければならないことが今知られており、そして本発明は、これを確認するために、研磨剤とより液状で流動性がある抗潤滑剤シロキサンが安定的にその中に拡散されたゴム状固体シロキサン反応生成物との組成物の形の摩擦増進剤を担持する新規なタイプの工具(及びその使用)を提案するものである。本発明はまた、金属部品の表面上の酸化物のフィルムだけを除去し、そしてその場所にシロキサンのフィルムを残すことによって該表面を研磨せずに代わりにそれを擦過及び調整する工具の使用に関するものである。このように調整された表面は、比較的均一なシロキサン層を提供するために表面の比較的大きな領域に亘って金属に直接個々に結合されたシロキサン分子を有する調整された表面を有する金属部品にある驚くべきいくつかの性質を付与し、そして本発明はそれらの性質に関するものである。

Description

【発明の詳細な説明】 表面修正用工具 本発明は、表面修正用工具に関するものである。更に詳細には、本発明は、金 属部品の表面を修正してその表面を形削りまたはその表面を調整するための研磨 用工具に関するものであり、そして、これらの事柄をするためのこれらの工具の 使用に関するものである。それはまた、そのようにして形削りまたは調整された 金属部品に関し、及び更に、関連しているが僅かに異なった方法でつくられる調 整された表面を有する金属部品にも関するものである。 我々の国際特許出願WO93/24,272(GBNo.2,267,242A )の明細書には、金属工作物の表面を工具を用いて摩擦を誘起する態様で、実際 の摩擦増進が起こるような量及び形態で摩擦増進剤(抗潤滑剤)の存在下に該表 面を連続して摩擦することによって該表面から金属を除去する方法が記載され且 つ特許請求されている。しかしながら、砥石車のような表面形削り摩擦工具の場 合、工具と工作物との間の摩擦が大きくなり、そしてかくして、研磨工具の効率 が改良されると、動的な接合の増加の結果として工具と摩擦接触しているある余 計な工作物材料が表面から切り取られる。 操作上の経験は、金属の上記摩擦増進形削りに対しての、そして特に研磨用触 媒を使用するこれらの多くの形削り法に対しての多くの用途があることを示した 。更に、経験は、摩擦増進材の適当に薄い層が何時でも工具の表面に利用可能で あり、それが工作物と接触し、そして、工具が工作物を摩擦するときに摩擦する 面の間に実際に担持されることが絶対必要であることを示した。上記国際特許出 願の明細書には、好適な摩擦増進剤であるシロキサンを塗布するいくつかの方法 が記載されている。特に、多孔性の砥石車の中のガラス質の構造へシロキサンの 層を含浸させ且つ反応させる1つの商業的に魅力のある方法が記載されている。 この方法は、しばしばまたは連続して形削りされる砥石車の場合がそうであるが 、新鮮なシロキサンが表面に達することができるように(主として再整形により または程度はそれ程でもないが磨耗により)十分な新 しい砥石車の表面が形成されるときに特によく働く。しかしながら、ある場合に は、砥石車の表面は、シロキサンの存在下に、長くもち、かつある操作条件下で の結果として、表面へのシロキサンの供給は、ある時間のあとに最小になること ができ、そして極端な場合には、砥石車の寿命のある間、要求された切断の改良 を維持する目的に十分である。 更に、経験は、ある条件下における長期の間操作の後に砥石車に含浸されたシ ロキサンが砥石車の縁のまわりの接触ゾーンの近くで緩慢な劣化にさらされるこ とを示した。これは、接触ゾーンの近くの高温、ならびに、多分冷却剤として使 用された流体に砥石車が長い間さらされたことによると考えられる。 本発明は、そのいくつかの連係した態様の1つでは、これらの2つの問題点に 対する1つの解決策を提案している。本発明は、新規なタイプの摩擦増進剤を担 持する研磨用工具(及び、前記明細書のものと同じ方法でのその用途)を提案す るものであり、その中には、摩擦増進剤が、研磨剤と反応生成物の中に固定−安 定に拡散−されたより液状、流動性のシロキサン(それ自身必要な抗潤滑、摩擦 増性の有する)で混合したゴム状固体シロキサン反応生成物の組成物の形の工具 によって担持されている。例えば、本発明は、工具がそれ自身の中に摩擦増進、 抗潤滑性を有するシロキサンを含有するシロキサン反応生成物の硬化可能な流体 で含浸されていることを提案し、この流体は、工具の中で工具の構造に接着し、 そして、工具が使用されるときに緩慢に且つ均一にその中の抗潤滑剤シロキサン を放出するゴム状材料に硬化する。理想的には、この反応生成物材料は、多孔性 の工具構造中に均一に配られ、そして、実際に、その中に第2の構造を形成する 。その中に含有された自由な抗潤滑剤シロキサンは、工具の回転(または前後の 往復動その他)の機械的な力の下に緩慢に出ることができる。実際に、砥石車ま たは被覆された研磨剤ディスクの場合には、自由な摩擦増進用シロキサンは、多 分、接触ゾーンから、そしてかくして、高温または冷却剤流体によって損傷され ることがあり得ると考えられることから、或る距離だけ離れて放出され、そして 、摩擦表面へ移動し、そこで新しい損傷さ れていない摩擦増進用シロキサンの新たな供給を維持するために接触ゾーンへ運 ばれる。 しかしながら、他の関連した態様では、本発明は、工具が下の金属にまで実際 に削り込む結果なり、かくして金属部品を形削りするある際立った態様で金属部 品の表面を研磨せずに、その代わりに、こすり研磨により非常に薄い表面層また は皮を除去し、そして特に表面に不可避的に形成される酸化物フィルム程度を除 去して表面がきれいな裸の金属を残すように単に金属部品を擦過する(前述した ものと同じような)工具の使用に関するものである。そのような形削りというよ り擦過用の工具は、形削り用工具の発明に至る作業の結果であり、そうする間に 判ったことは、形削りされている金属をシロキサンの層または被覆で覆われた状 態で放置すると、金属がある驚くべき性質を帯びるということである。 第1に、被覆された金属が著しく改良された抗腐食性をもつように思われ、そ して特に、環境による腐食(周囲の酸素との反応)に耐えることが判った。例え ば、鉄が錆びつきもせず非常に長い期間の後でも最小の錆びつきしが示さなかっ た。 第2に、被覆された金属は、すぐあとの接着剤またはペイントの層/被覆のた めの非常にすぐれた下地を提供するように思われた。標準的な試験は、被覆され ていないプレートに塗布されたのと較べて、シロキサン被覆の鋼プレートに塗布 された接着剤被覆の粘り強さの非常に著しい増加を示した。 これは、第2の新規なタイプの工具、及び本発明の第2の主な態様即ち穏やか な研磨の摩擦工具(及び特に調整された表面を有する金属部分を提供する方法で のその使用)を導き、その中には、表面にある所望の特殊な性質を帯びさせる能 力のために選ばれたシロキサンが、微細な研磨剤と、反応生成物の中に固定−安 定に拡散−された、より液状の流動性シロキサン(それ自身、適当な特性を付与 する性質を有する。)で混合されたゴム状固体シロキサン反応生成物との組成物 の形の工具によって担持されている。選ばれたシロキサンは、例 えば、摩擦増進剤か潤滑剤であることができ、親水性または疏水性であることが でき、そして、ある種の化学品と増進された適合性と反応性とを示すことができ る(そして、この化学品は、調整された表面がある生化学活性を示すように、あ る生物学的材料であってもよい)。 このタイプの擦過用工具で遂行された更なる作業は、多くの興味ある特徴を明 らかにした。例えば、調整のための基準は形削りにおける基準とは若干異なって いるので、ゴム状シロキサン反応生成物の組成物の形のシロキサンを用いること は実際には必要でなかった。その代わりに、実際上何らかの穏やかな研磨剤で、 且つ何らかの適当なシロキサンの存在下に擦過を遂行することにより、非常に満 足すべき調整された金属表面をつくることが可能であった。 かくして、更に他の関連した態様では、本発明は、先ずシロキサンの存在下、 且つ酸素除去条件下に金属表面を擦過してそこから酸化物のフィルムを清掃し、 そして次いで更にシロキサンの存在下にそれを摩擦して、きれいな表面上に直接 結合された所望のそれぞれのシロキサン分子を形成させることにより、(金属部 品がその表面に結合されたシロキサンの層を担持するように)金属部品を調整す る方法に関するものである。 そして、このように形成された調整された表面は、実際に、新規で発明性があ り、且つそれら自身において有用であり、そして従って、なお更なる関連した態 様では、本発明は、それぞれ金属に比較的に均一なシロキサン層を提供するよう に表面の比較的大きな領域に亘って、直接結合されたシロキサン分子を有する調 整された金属表面を有する金属部品に関するものである。 本発明のこれらの種々な態様が以下詳細に説明される。工具 第1の態様では、本発明は、その表面に及び自由選択によりその本体に研磨組 成物が担持されている基質から成る研磨用工具において、研磨組成物自体が、ゴ ム状の固体材料を形成するために自らとまたは1以上の他の反応性多官能性シロ キサンと共重合した反応性多官能性シロキサンの反応生成物であり、且つ この反応生成物が、中に安定して拡散された液状、流動性のシロキサンと混合さ れているゴム状組成物と混合された研磨剤から成ることを特徴とする研磨用工具 を提供する。 本発明の工具は、概念的に、目的物を形削りするため−かなりの量の目的物の 材料を磨耗させるように目的物の表面に塗布されるため−に意図されたものと、 擦過(及び調整)のため−目的物の薄い皮(表面層そのもの)をすくい去ってき れいな材料を見えるようにするため−に意図されているものとに分けられる。( 目的物が鉄のような金属または鋼のようなその合金の場合には、剥がされる表面 は、通常単にきれいな裸の金属を見えるようにする酸化物の層である。この分け 方は、通常、工具の基質の硬さ及び剛性、研磨剤の粗さ、及び流動性シロキサン の抗潤滑性その他の性質に基づいている。硬くて剛性があり、且つ粗い工具は、 かなりの量を削り落とし、そして従って形削りする。一方、軟らかく、可撓性で 微細な工具は(シロキサンであるにもかかわらず)単に擦過する。そして勿論、 そこには若干のオーバーラップがあり、ある工具はいずれの目的にも使用可能で あり、実際にどのように及びどの位の間それらが用いられるかに依存する。工具及び金属除去のタイプ 1)形削り用工具 本発明の形削り用工具は、抗潤滑剤シロキサンの存在によって増進されるべき 研磨を伴う技術が用いられることを前提として、殆どいずれの種類の材料剥離及 び形削りに適用されることができ、そして従って、殆どいずれの種類の工作物に 対しても殆どいずれの種類の工具を使用することができる。かくして、工具は、 従来の機械加工(施盤またはフライスまたは鋸を用いて行われるもの、但し、工 具自身が研磨するものに限る。)、そして特に、多様な形の研磨方法のいずれに も適用することができる。 金属工作物の形削りに用いられる上述の全ての方法は、各連続した研磨接触に よって工作物の表面から多くの小さな裂片を剥離することに依存する(研磨 は、工具と金属表面との間に溶融を引き起こし、そして、研磨接触下の材料は、 次いで連続した工具の動作によって剥離される)。各裂片のサイズは、小さく、 軟らかい材料については0.001m3の台であり、硬い材料については、これ よりも小である。ワイヤブラシ(多分、各ワイヤの端部に固定された磨かれた終 端ボールがついている。)または“フレックスホーン”(flex hone,ワイヤの端 部に固定された研磨ボールを有するワイヤブラシ)または、砥石車の場合には、 満足すべき金属剥離率を与えるように1秒間に何千もの接触が行われて裂片が剥 離されることができる。 工具の基質は、従来の砥石車(形削り用)の極めて硬い材料から最も軟らかい テッシュペーパー(擦過用)に亘る多くの異なった種類であることができる。多 様な工具が以下これを示すために説明される。 砥石車は、ホーニングストーン、ラップ仕上ストーン及びペースト、電気めっ き−ダイヤモンド及び立法晶窒化ホウ素リーマー、研削ベルト、ディスク、デバ リング媒体及び多くのその他のものと共に研磨工具である。すべての研磨工具は 、硬い材料でできている任意の向きの小さな粒子の間で必要な工具/工作物の界 面運動を生じさせるように摩擦させることに依存する。これは、個々の切削工具 (粒子)を工作物の表面に接触させてそれらに切削の機会を与える。好都合に位 置している切削刃及び表面をもつこれらの切削工具のみが、実際に切削するであ ろう(そして、殆どの研磨装置の中でこれは50%に満たない)。好都合に位置 していない切削刃及び表面は、単に、掻き取り(塑性変形)及び摩擦による摩擦 熱を発生する。本発明の工具は、追加の材料除去をもたらすマイクロウエルディ ング(microwelding)を生じさせるためにむだになる筈の熱エネルギーを使用する から、前記のすべての成形方法の効率を改善するであろう。 2)擦過、調整用工具 擦過、調整用の態様において、本発明の工具は、研磨剤入りのナイロンフィラ メント、不織研磨剤料、被覆研磨ベルト、フラップホイール、及びクロスバフ(c loth buffs)を用いるもののような微細なまたは穏やかな研磨剤の使用を 除いては、産業上利用される従来の多くの研磨、デバリング及び仕上げ工具のタ イプのものである。 1つの特に興味のある種類の擦過、調整用工具は、研磨剤/ゴム状シロキサン 組成物で被覆または含浸された紙より小さいものである。このタイプは、もろい (殆どティッシュペーパーのような)吸着紙から、(サンドペーパーまたはガラ ス紙と呼ばれるもののような)より強い、よりしっかりしたものにまで亘ること ができる。 繊維または紙の基質に基づいた可撓性の工具の場合には、ゴム状のシロキサン 組成物が、研磨剤を基質上にまたは基質中へ結合させるために使用されることが できる。実際に、表面に現場で所望の研磨剤組成物を形成するために、微細な研 磨剤を含有する組成物で処理する場合、またはそして好適には、研磨剤を振りか けそして次いでゴム状材料の被覆を得る場合には、1枚の紙が、微細なサンドペ ーパーまたはエメリーペーパーと同様な表面調整用の有用な擦過工具となること ができる。若し基質が吸着性であり、且つシロキサン組成物が、材料中にしみ込 み、そこで所望のゴム状粘稠度に硬化するように、生の未反応の成分の形で、そ れに塗布される場合には、これは、研磨剤を確実に表面へ(及びその中へ)結合 させるために使用されることができる。更に、紙またはクロスのような多孔性の 基質へシロキサン組成物を生の液体の形で塗布することは、組成物の接着性を利 用して、組成物が所望のゴム状形態に硬化するときに、基質をよりしっかりした 支持材に接合させることを可能にする。 吸着性材料の基質が1枚の紙である場合には、研磨剤はそれが塗布される表面 で濃縮しようとする。一方若干の未硬化の液体が紙にしみ込み、従って第1の側 が研磨剤を担持しそして従って比較的しっかりした研磨作用を有し、第2の側が 、主として紙の繊維に起因する非常の穏やかな研磨即ち磨き/調整効果だけを有 する両面紙が形成される。かくして、先ず被覆研磨剤側で研磨し次いで紙を裏返 しにして今度は含浸された側を用いることにより、非常にすぐれた微細な調整さ れた表面仕上げを殆どの金属上で得ることができる。 処理された紙でつくられる工具は、比較的軽い性質の紙かまたは−すぐれた効 果のために−特に吸着性の紙−クラフト紙−または、商標名ABSORBEX( フィンランド、ヘルシンキ、ピーオーボックス309、カナバランタ 1、Lami nating Papers Ltd.社製)で市販されているもののようなタイプの1つを使用す ることができる。これらの紙は、含浸液を吸着するように設計されており、そし て、相当量の硬化したまたは硬化していない組成物を膨張して保持するであろう 。更に、紙が膨張するとその表面の孔が開き、そして、若干の(微細な)研磨剤 が構造中へ引きいれられることを可能にする(それでも、大部分の−そして特に より粗目の−成分は表面の近くにまたは表面に残る。)この研磨工具としての組 み合わせの有効性は、最終的には、供給される裏張り(backing)の剛性によっ て決定される。以下実施例を参照して説明されるように、予備試験で用いられた 研磨剤の1つは白い320グリット溶融アルミナ(white 320 grit fused alumin a)であった。これは、軟鋼の表面を擦過するのによく適したよい表面磨き効果を 与えた。 多くの商業的に入手可能な紙が、スティック、ホイール、ローラまたは等厚の 可撓性のベルトのような研磨工具での使用に適した、一緒になってより重く且つ よりしっかりした構造を形成する積層構造のそれぞれ含浸された層をつくるため に、軽量の紙の層を用いることによって積層のために設計され、そして、それは 可能である(そして、ゴム状のシロキサン組成物が、また、層どうしを結合する のに役立っている)。ある繊維状のまたは薄い金属の機械的裏張りが、そのよう な構造の中に追加的に取り入れられることができる。 ゴム状シロキサン組成物で含浸及び本発明での使用のための他の興味があり且 つ有用な材料は、クロス、特に多様な不織布の1つである。この種のクロスの代 表的な商業上入手可能な例は、80%ポリプロピレン/20%コットンの混紡、 例えば、英国,Somerset,Bridgwater,Bath RoadのBonded Fibre Fabric Ltd. 製のグレードHWC35または50として売られているものである。多くのこれ らの材料の表面は、窪みがつけられており、そして、反応していな い液状組成物の研磨剤の非常に微細な成分はこの材料の中へしみ込むが、より粗 い成分は窪みに集まり且つ窪みを満たす。かくして、少量の比較的粗目の研磨剤 が、より多い量の微細な研磨剤へ加え及び混合されることのできる。前者の粒子 のサイズは、微細な研磨剤よりも上方に粗目の研磨剤が不具合に突出しないよう に、処理された材料の表面中の窪みの深さが、粗目の研磨剤を担持することがで きるように選ばれる。混ぜ合わせは、作用に応じて選択することができるが、硬 い裏張りを用いるときには、組み合わせは、より攻撃的な研磨をつくる(若し、 軟らかい裏張りが用いられると、より大きな研磨剤は効果が少ない)。かくして 、裏張りの剛性または硬さを変えることによって、工具の効果的な研磨性を調節 することが可能である。この特徴は、これまでのところ、単に粒子のサイズを変 えることによってのみ可能である(これは通常工具自身を変えることを意味する )。 工具に対する1つの他の且つ全く異なった可能性は、工具全体をゴム状組成物 でつくることである。換言すれば、基質は、それ自身実際に工具を構成するゴム 状体に形成されたゴム状のシロキサン組成物である。例えば、1以上のグレード の研磨剤を含有する混合物が、刃物台またはホールダー内である形までは凹部に 成形されることができる。 3)工具の作成 工具自身についての上記説明では、どのように研磨剤ゴム状組成物が実際に基 質に塗布されるかについて若干言及された。普通、組成物は、すべての成分即ち 、研磨剤、流動性のシロキサン、及び所望のゴム状生成物の反応性シロキサン成 分の液状混合物としてつくられ、そして次いで、硬化するときに基質へ塗布され る。しかしながら、ある時には、研磨剤成分を前もってではなしに現場で加える ことが好都合であり得る。例えば、形削り用砥石車工具をつくるときには、先ず 車に−振動させながら−微細な研磨剤を入れ、そして次いで液状シロキサン組成 物の中へしみ込ませることが実際に必要であり得る。この液状のシロキサン組成 物は硬化して所望の研磨剤組成物となる(そして、基質が可 撓性のクロスまたは紙であるときには、同様な技術が用いられることができる) 。 更に、ゴム状組成物が、多様な成分の稼働寿命を延ばすために望ましくは触媒 で硬化されるものである場合には、触媒を成分と混合しそして次いで混合物を基 質に塗布せずに、代わりに、触媒を基質上にまたは基質内へしみ込ませ、そして 次いで組成物の残りをそれに塗布することが好適であり得る。研磨剤組成物 a)研磨剤 形削り用でもまたは擦過/調整用でも、本発明の工具は、それらの基質上(ま たは基質内)に、それ自体ゴム状シロキサン組成物と混合された研磨剤からなる 研磨剤組成物を有している。研磨剤はその目的で使用されまたは使用のために提 案されている材料の何れかであることができ、そして極端に粗い(形削り用)の 材料に亘ることができる。代表的なそのような材料は、アルミナ、炭化シリコン 、四方晶窒化ホウ素(CBN)及びダイヤモンドであり、何れも粗いサイズ20 (1000ミリ)から微細なサイズ1,200(4ミリ)までグリットサイズで 入手可能である。以下、研磨剤及びその用途及び効果について、若干のコメント が加えられる。 ゴム状固体は、工具の基質によって形成された1次構造の中またはその表面に 2次構造を形成する。この2次構造は、加えられた研磨剤を固定し、保持する。 この研磨剤は、大抵は普通、典型的には(30ミクロン以下の粒子をもつ)32 0グリットのかなり微細なものであろうが、典型的にはグレード120以下のか なり粗目であることができる。工具自身が砥石車またはディスクのような研磨構 造である場合には、研磨剤組成物の研磨剤は、かくして1つの2次研磨剤である (そして、以下、便宜上しばしばそう呼ばれる)。そのような2次研磨剤は、注 意深く加えられるが、工具が実際に工作物の表面をすり減らすときに自然に現れ ることもでき、工作物の表面から及び工具自身から出る顕微鏡的な粒子の混合物 である。注意深く加えられる2次研磨剤は、いっそうの 研磨接触を生じさせるために工具が用いられるとき−かくして砥石車が回転する とき−研磨ゾーンへ移る。これは、工具と研磨接触しているときに塑性変形しな い硬い材料を機械加工するときに特に有利である。何故ならば、微細な2次研磨 剤が、摩擦増進材との研磨界面に浸入し、そして、次いで、硬い主研磨剤と硬い 工作物表面との間に捕捉され一緒に詰め込まれて多くの余分な顕微鏡的研磨域を つくるかである。これらの研磨域のそれぞれで摩擦は、摩擦増進剤によって個別 にに増進されるであろう。そして、これが迅速に高まって、硬い表面材料を剥離 するのに必要な所望の動的結合を生じさせる。金属剥離における観察された有用 な増加は、硬い鋼に対して試験する時にだけ達成されるということに注目するこ とが大事である。塑性変形可能な軟鋼を研磨するときには、何ら有意な増加は観 察されず、そこでは、基本的な工具の効果は、期待されることができる程度に既 に大である。 そして、多分驚くべきことには、定義されたゴム状固体シロキサン組成物の1 つの本発明による使用は、無孔性構造として考えられるものを有する工具(例え ばサンダー仕上げ用ディスク)に適用されるときでも、役立つことができる。工 具の表面に被覆することにより、貯蔵されたシロキサン及び研磨剤は、粗い表面 の中に保持される。 工具が、擦過用、調整用工具でなく砥石車またはディスクの場合のような既に 高度に研磨性である形削り用工具であるときには、研磨剤を加えることは不必要 であるように見えるが、事実はそうでない。研磨剤は予想しない利点をもってい る。本発明で用いられるゴム状組成物は、不利な条件下で大きな低圧研磨域に捕 捉されるときに実際には潤滑剤として働くように思われる。何故ならば、それら の大きな分子が軽い機械的圧縮下に工具/工作物の界面分離を維持することがで きるからである。これは、表面間で摩擦を増進することを追求する本発明の形削 り方法に不利であり、そして、少なくとも部分的には、研磨剤が組成物に加えら れるというこの可能性と反抗する。何故ならば、前者の粒子は、後者の大きな分 子の反応生成物によってつくられる分離間隙を架橋しよう とし、そして、これが潤滑を生じるのを防止するからである(そして、これが最 も効果的であるためには、ゴム状組成物が化学的に弱く、そしてかくして容易に 解体して研磨粒子を放出することが望ましい)。 以上に示唆されたように、加られた(2次の)研磨剤は、普通の研磨剤がする ように従来のせん断加工によってではなく代わりに摩擦せん断によって主にして 切断する。この考えを説明するためには、(砥石車上のよう)固定した(1次の )研磨剤の挙動と効果的にはゴム状基質の中に保持されている加えられる2次の 研磨剤の場合のような自由な研磨剤の挙動との相違を示すことが重要である。砥 石車のような工具中の固定した研磨粒子の姿勢(向き)は、作業表面に対して固 定されておって変わることができず、そして、粒子の切削エッチが好ましい方向 になっているときに、しっかりと保持されたナイフでこすり取られるバターのよ うに、粒子が表面から材料をせん断切削/刻みをすることを可能にするのはこの 剛性である。対照的に、自由な粒子は、加えられた力の下にその向きを調節して 最大の安定性の部分を取り上げ、そして、これらは、ナイフが手の中で回転する ようにゆるく保持されており、そして単に表面上をなでる状態のように、平らな ものが平らなものに対して滑るときに−平らな粒の面が平らな工作物の表面に対 して滑るときに−生じる。かくして、多くの平面を有する第2の研磨粒子−根本 的に自由ではあるがゴム状基質の中に閉じこめられまたは保持されている粒子− は、それが互いに接触する平面をもつ工具と工作物との間に捕捉されるとき−換 言すれば最大の接触部位を達成したとき−に最も安定な状態である。これは、最 も安定な状態であるばかりではなく、最良な研磨状態でもある。かくして、自由 な研磨剤は単にこする研磨剤として働き、そして、殆どまたは全くせん断切削を しないと考えられる。しかしながら、この研磨は、正に望まれているものである 。研磨が増大するに、ある点において、摩擦結合は、動的結合が生じて表面の材 料を剥離するように大きいであろう。第2の研磨剤を用いるときに金属剥離の改 善を引きおこすのはこれである。 b)ゴム状シロキサン組成物 本発明の工具で用いられるゴム状組成物は、ゴム状固体材料をつくるために、 それ自分とまたは、1以上の他の反応性シロキサンと共重合した反応性シロキサ ンの反応生成物である。 このゴム状固体は、変形して貯蔵された流動性のシロキサンを放出することが できるように、好適にはかなり軟らかく−そして真の固体よりもむしろゲルのよ うであることができる。それは、工具操作力の長い影響の下に緩慢に漸動及び分 散して研磨剤を放出するであろう。そして、それは、工具/工作物界面に引きず られ、そして滲透する。それが十分に反応されることを確実にすることが、それ に長期に亘る安定性とすぐれた貯蔵寿命とを与える。不十分に反応され従ってよ りゲル状の材料は、−長い間に乾燥する傾向があり、従って十分に硬化されたゴ ムよりは、より限られた寿命をもち、それらが、或るより反応性で且つ敏感で流 動性のあるシロキサン(例えば、メチルハイドロジェンのもの)の担体としてよ り使用が容易であり、そしてそれ故に一定の利点を有することができるが−表面 に湿らせ且つ付着するが工具の操作力の下に単に緩やかに流れることができる高 い表面張力を有する非常に濃い粘性の流体と殆ど同様に挙動するであろう。ゲル 状のゴム材料は、その高い表面張力のために、静的漸動に抗するであろうが、例 えば物流または輸送の間に遭遇する高い″G″力のようなある動的条件下では、 それは漸動することができる。それは、乾燥の前と後に溶け出すという重大な危 険なしに効果的に追加のシロキサンを保持するであろう。但し、後者の場合には 、含有された流動性のシロキサンは、工具の機械力の影響下にやはり逃げ出すこ とができる)。ゲル組成物は、工具の基質への塗布ために最も適している。それ らの直接の原因となる比較的高い粘性のせいで、それらは基質の本体内へ吸着さ れるのには適していない。 以下所要の性質を有する組成物が記載される。 本発明で使用されるゴム状組成物は、(多分、反応性シロキサンのような架橋 材の助けにより)自らとの、または、(組成物が、それぞれ多官能性のシロ キサン重合体であり、かくして生成物が共重合体である少くとも2つの異なった 、単量体単位で構成されるように)少くとも1つの他の異なった多官能性シロキ サンとの多官能性シロキサンの架橋反応生成物を含有する。これらのシロキサン 材料は、それぞれが、比較的流動性のあるシリコンをその中に保持することがで きる3次元の基質を形成するために他と反応しそして従って自分自身を結合させ ることのできるための少くとも2つの、そして好適には少くとも3つの官能基( 同一でも異なっていてもよい。)を有する。更に、それらは、シロキサンであり 、即ち、それらは、それ自身、次式、 式中、R1はアルキル基であり、そしてR2は同一又は異なったアルキ ル基である(好適なアルキル基R1及びR2はメチル基。) の部分から誘導された多くの単位で構成されたシリコン重合体である。これらの シロキサン出発材料は、それ自身、通常、Rのあるものが水素である対応する化 合物を所要の官能基のドナーと反応させることによって製造される。より有用な 出発シロキサンは、比較的限られた反応性のもの、及び比較的低分子量で、そし てかくして比較的短い鎖長のものであると思われる(各単位における上記部分の 数は、好都合には、但し必然的にではないが、10未満から300以上である) 。 官能基については、これらは、当然のことながら、互いに反応して所望の重合 生成物を形成することできる殆ど何れかの組になった基であることができる。1 つの適当な対のそのような基は、2つのアミンが1つのアンハイドライドと互い 反応してアミド結合: を形成するアミン及びカルボキシリックアンハイドライド であることができる、そして、これらのアミド結合の多くは、最後に複雑な2次 元構造を有する基質を形成するように架橋されるいくつかの分子になる(この程 度の反応生成物はゲルタイプの組成物質を形成するのに特に有用である)。 選ばれるモノマーの多官能性に依存して、反応生成物は、線状のポリマーであ ってしかもモノマーの形及び3次元性のために2次元またはそれ自身の2次元の 形すら有することができ、または、それは、どちらかといえば、網のような2次 元の超分子またはスポンジのよう3次元の超分子であることができる。更に、生 成物が殆どシートまたは網状であるときでも、柔軟な3次元構造をもたらすよう に相互連結されることができる。問題は、巨大な分子の物理的形状及び構造を決 定することは極めて難しく、そして、現時点では、経験から割り出した当て推量 以外には、それについての情報を示すことは容易でない。 明白であるように、可能な多官能性シロキサンは、多様な形を有することがで きるが、好適には、ポリジメチルシロキサンである。最も好適には、それらは比 較的低分子量である(そしてかくして、比較的短い鎖長を有する)。典型的な材 料はつぎのものである。 Masil 28 これはMazer(PPG)Chemicals社によって供給されるヒドロシリコン である。それは典型的には4つの活性な酸無水物基を含有する(約 100−110のジメチルシロキサンのモノマー単位を有する)ポ リジメチルシロキサンであると思われる。それは、約8,000の 分子量と約130c/sの粘度とを有し、そしてPPG社の米国特許第 4,876,152号に開示されているといわれている。 DC 109 Dow Corning社によって供給され、これは、ヒドロキシ末端ポリジ メチルシロキサン(概算の鎖長600−650,分子量2,600, 粘度30c/s)であると考えられる。 DC1107 Dow Corning社によって供給され、これは、ポリメチルヒドロジエ ンシロキサン(概算の鎖長30−35,分子量2,600,粘度3 0c/s)であると考えられる。 Rhodorsil Oil 21635 Rhone-Poulenc社製の他のアミノ官能性材料で、ジアミンポリジメ チルシロキサン(鎖長概算160−180,分子量13,500, 粘度300c/s,アミン含有量4,200ppm)であると思われる。 Rhodorsil 48V50-1,000,000 Rhone-Poulenc社製の一連の材料。それらはヒドロキシ末端ポリジ メチルシロキサン(概算最小鎖長50,分子量3,800,粘度5 0c/s)であると考えられる。 Silane A-1120 N(β−アミノエチル)−γ−アミノプロピルメトキシシラン。 Osi Specialities社製のジアミノ官能性シラン。 Silane Y-11343 これは、70-100c/sの粘度、2.7-3.0モルN/kgに等しい全アミン含 有量を有するOsi Specialities社製の有機官能性シラン架橋剤及び 接着増進剤である。 1つの場合では、架橋ゴム状反応生成物が最後の触媒が加えられる前に先ず反 応剤を遊離シロキサンと混合させることによって形成される。触媒を加えた直後 に、混合物は、200c/sと600c/sとの間のかなり低粘度の液体であり、−そのよう に製造されるべきであり−、それは、そのようなものとして通常それが 室温で硬化してその構造内に遊離のシロキサンをしっかりと捕捉する表面に加え られることができる。硬化時間は、調合物及び条件に依存して、4時間未満から 数日と異なる。 液状シロキサンは、触媒を加えられると、殆どの乾燥したきれいな脱脂表面へ よく接着する所望のゴム状に、特に、多くの可塑性ガラス質セラミック金属また は、研磨剤を被覆研磨装置内に固定させるためにしばしば用いられる硬化樹脂の 不滲透性の滑らかな表面に室温で硬化する。紙、織物、または不織布のような滲 透性表面に加えられると、液状組成物は、硬化前に材料に吸着またはしみ込み、 そしてそれが不織布を顕著に膨張される。砥石車のような開口した多孔体に加え られると、それは、多孔質工質にしみ込み及び深く滲透し、そして、それが硬化 するときに、構造の内面へ結合する。 硬化していない液状組成物を形成するシロキサン反応剤の架橋または加硫が、 液状組成物の紙のような他の材料の中へのまたは、砥石車のような工具の多孔構 造の中の限られた空間の中への吸着後でも遊離シロキサンの存在下に生じること ができることに注目することが大事である。 C)固定された流動性シロキサン 本発明の工具で用いられる研磨組成物で有用なシロキサンは、多くの異なった 形をとることができ、そして、好都合には、それらの目的及び効果によりまたは それらの化学的なタイプにより、特徴づけられることができる。目的及び効果の 見地からは、選ばれるシロキサンは、上述したように、摩擦増進剤であるか、ま たは潤滑剤であることができ、それは、親水性か疎水性かであることができ、そ してそれは、あるタイプの化学品と増進された適合性または反応性を示すことが できる。それは、予め決められた生体適合性すら有するであろう。しかしながら 、それらの化学的見地からは、これまで本発明で有用であると判ったシロキサン は、概して一般式 〔−O−Si(R2)−〕n 式中、nは3−20であり、そして同一でも異なってもよい各Rは、水 素及び広範囲な有機部分、殆どは1−14のヒドロカルビル単位を有す るヒドロカルビル、及び、ポリ(オキシヒドロカルビル(その置換され たものを含む。)基から選ぶことができる。 のジオルガニルシロキサンである。以下更に説明されるように、側鎖またはペン ダント基はシロキサンの性質をつくり出すものである。これらの性質は、ペンダ ント基の本体によって、及び独特の末端置換基−例えば、メチル、ヒドロキシ、 チオール、アミノ、ハロゲン、カルボキシ、エポキシまたはエテニルまたはエチ ニルによって決定される。より短いシリコン鎖のシロキサン−そして特にnが3 であるものは、より長い鎖の材料よりも容易に且つ密接に下の金属表面に密着す ると思われ、そしてこれは特により長いペンダント鎖Rについてそうである。 更に、何より特定のシロキサンも概して単独で用いられるであろうが、2つ以 上の異なったシロキサンの混合即ち混合物が適切である場合もあることができる 。 i)摩擦増進用シロキサン かなりの量の工作物材料を削り落すことによる形削りのために意図された本 発明のこれらの工具は、摩擦増進抗潤滑剤ジオルガニルシロキサンの使用に依存 する。 中程度の分子量のシロキサン(その中ではヒドロカルビル等の基Rはかなり長 鎖である。)は油であり、そしてこれらの油の多くは、これまでは潤滑剤として 有用であるとが判っていた。明らかな対照において、本発明において抗潤滑剤と して適したシロキサンは、低分子量の短鎖のヒドロカルビルまたはヒドロカルビ ル/水素シロキサンである。実際に、ヒドロカルビル基が短鎖のアルキル基であ るシロキサン−そして特にアルキル基がメチル基であるものは、最もよい抗潤滑 剤であると思われる。従って。本発明での使用のためには摩擦増進を助長する材 料として、ジメチルまたヒドロジェンメチルタイプのシロキサンが非常に好適に 用いられる。特定のシリコンが更に以下に検討される。 シロキサン摩擦増進剤は、それ自身直接に摩擦増進を助長することができ、ま たは、それは、それ自身使用状態下に摩擦増進を助長する材料を生じさせること により、例えば、それらの使用の間に生じる加熱(化学的)またはせん断力(機 械的)を受けると摩擦増進を助長する形に化学的に分解されることにより、間接 にそうすることができる。 シロキサンまたはそれらの分解生成物はまた、表面の酸化物を除去(そして多分 環境から遊離の酸素を除去することにより多分、そのような層の再形成を止め、 そしてこれは、メチルシロキサンについて特にそうであると思われる。)するよ うに働くと思われる。 シリコン油、特にポリジメチルシロキサンの抗潤滑、摩擦増進作用は、最初、 我々の国際特許出願WO91/19,589号の明細書に記載されたように金属 を削って接合させるために開発された。それらの摩擦増進剤としての挙動は、本 発明の形削り方法で用いられる研磨の周囲条件下でより穏やかであるが、それに もかかわらず同様な材料が(ある場合には、操作上の必要性に整合するように他 の物質と混合することが有利であるが)それとの使用のために適している。本発 明での使用のために好適な抗潤滑剤シロキサンは、液状であり、そして比較的低 粘度(約50c/s以下、あるものは10c/s位)である。特に好適な中程度 の分子量のポリジメチルシロキサンは、この種のものであり、特に商標MS20 0,Dow Corning344及び345の名でDow Corning社 から入手可能な材料であり、それらの全てが関係のデータシートに十分に記載さ れている。通常化粧品製剤に用いられる344及び345材料は、それぞれ、主 としてジメチルシロキサンの環式四量体及び五量体の混合物である。他の好適な シロキサンが以下に挙げられている。 ii)調整用に適したシロキサン シロキサンは、抗潤滑摩擦増進剤である必要はない。研磨工具で形削りするの でなく擦過用工具を用いて金属部品の表面を調整するときには、表面にある他の 種類の効果をもつ層をつくることが多分望ましいであろう(実際に多くの 好適な抗潤滑剤シロキサンは1以上の他の調整用効果を有し、そしてそのために 用いられることができる。)。例えば、金属部品の表面に特に抗潤滑効果と反対 な潤滑効果、または親水性または疎水性が与えられることができるであろう。表 面に与えられる調整用特性は堆積したシロキサン層の化学的性質によって支配さ れ、そしてそれは次にはシロキサン骨格とそれがもっている有機側基によって決 定される。理論的には、殆どの有機材料が、多くがなお更なる有機反応に与るこ とのできる広範囲の可能性ある表面化学を与えるいろいろな割合でシロキサン側 基の中に取り入れられることができる。 フィルムの性質をこれらのようないくつかの調整カテゴリーに分け、そして次 いで調整をもたらすフィルムを供給する個々のシロキサンまたはシロキサン基ま たは一団を説明することが可能であろう。しかしながら、そのときにシロキサン を一般的に検討しそして次いで、それらを用いるフィルムが可能にすると思われ る種類の効果を示すことが、より好都合である。 先ず、これまでに抗潤滑剤として記載したシロキサンはまた、(鉄及び鋼の上 に)強い疎水性の表面をつくり出し、そしてそれは、その理由で(特に錆びつき 状態に対して)よい腐食抵抗を示す。これは、低分子量のもの、そして従って、 いくつかの特定の例が既に挙げられた低粘度のジメチルシロキサンについて特に そうである。 広い範囲のポリ(オキシヒドロカルビル)シロキサン及び特にポリ(オキシエ チレン)シロキサンは、かなりの可湿性を有する層を提供し、そしてこれらのポ リ(オキシエチレン)シロキサンの場合には、少なくともこれは高い接着性と強 く相関し、そしてかくして、それについての信頼できる標識である(しかしなが ら、この相関性は、可湿性の表面は提供するがエポキシ及びシアノアクリレート の接着性を殆ど無に減少する、例えばGoldschmidt6950のようなスチレートグリ シンのような他のシロキサンに対しては当てはまらないと思われることに注目す べきである。)これらのポリ(オキシエチレン)シロキサンは、エポキシアミン 、シアノアクリレート、メチルメタクリレート及びジメタクリ レートメタンジオール嫌気性接着剤自身のための及び、多くの化学的に関連した ペイント樹脂特にエポキシエステルのような類似の材料のためのよい下地である 、調整された表面を提供するために用いられることができる。これらの後者では 、環境露出下での接着の確立及び維持は、システムの腐食防護性能にとっての鍵 であるが、腐食性は実際には腐食抵抗調整層の存在によって増進される。かくし て、実際のペイント有効範囲−即ち与えられた腐食抵抗を提供するペイント被覆 の厚さ−は減少される。 接着性を改善するシロキシンの典型的な例は、次の通りである: Mazer(PPG)Chemicals SF19 粘度45cSt、表面張力(1%水性)20.4ダイン/cmの有機官能性シ ロキサン。それは、界面活性剤として考えられており、そしてトリ シリコン骨格(トリエチル末端基と中央のヒドロキシアルキル末端 ポリ(オキレエチレン)ペンダント基を有する3つのシリコン原子。 ある場合には実際の末端基はヒドロキシ基であることができる。) を有すると考えられている。 Osi Specialities L77 粘度20cSt及び表面張力(0.1%水性)20.5ダイン/cmのメチル末 端ノナ(オキシエチレン)ポリジメチルシロキサン。それは界面活 性剤として市販されており、約6,000の分子量を有し、そして、ト リシリコン骨格を有する。 Osi Specialities L7607 L77と同様にメチル末端ポリ(オキシエチレン)ポリジメチルシロ キサンであるが、粘度50cSt、表面張力(0.1水性)23.4ダイン/c mで分子量は約1,000。 Osi Specialities L7608 L77と同様にポリ(オキシエチレン)ポリジメチルシロキサンであ るが、ヒドロキシ末端基を有する。それは、35cStの粘度、21.5ダ イン/cmの表面張力(0.1%水性)及び約600の分子量を有する。 Th,Goldschmidt 5878 粘度18-28cSt、表面張力(0.1%水性)21mN/mのメチル末端ポリ(オ キシエチレン)ポリジメチルトリシリコンシロキサン湿潤剤。 Th,Goldschmidt 5840 粘度50-70cSt、表面張力(0.1%水性)22mN/mのヒドロキシ末端ポリ (オキシエチレン)ポリジメチルトリ−シリコンシロキサン湿潤剤 (この材料は、5878シロキサンと基本的に異なった挙動を有し、そ してこれは(未知の)鎖長とターミネータ(terminator)とにより引 き起こされると推測される)。 少し驚くべきことには、可湿性表面をつくり出すシロキサンのあるものは、ま た、これらの表面にすぐれた抗腐食性を与える(但し、Goldschmidt 6950ベタイ ンについての上記所見参照)。どのようにしてこの効果が生じるかは完全には明 らかでないが、シリコン骨格と共にたくわえられたシロキサン被覆が金属表面に 対して平坦に広がっており、そしてペンダント側鎖がそこから突び出している( これは更に後で検討される。)ので、いかなる水も直立した親水性のペンダント 層によって捕捉され、そして下の疎水性のシリコン層は、水が多少とも金属表面 に到達するのを防止するバリケードを完全にする。 親油性及び疎油性の表面も形成されることができる。かくして、140cStの粘度 及び約3,000の分子量をもつブチル末端ポリ(オキシエチレン)ポリジメチルシ ロキサンOsi L7500は、表面を親油性にし、一方、フルオロカーボンシロキサン のDow Corning FS1265は、若干の僅かな疎油性を与える。 抗潤滑性よりむしろ潤滑性をもつシロキサン層をつくり出す1つの理由は、継 目形成の領域にあり、そこでは、一緒に組み立てられる2つの金属部品が、その 2つがゴーリングによる継目をつくるために正しく位置されるまで、減少された ゴーリングの危険をもって、他のものを越して適所に滑らせられることを可能に することが望ましいであろう。この潤滑目的に適したシロキサンは、 Goldschmidt 5840である。 2つ以上の異なったシロキサンを混合することは、多くの理由のために望まし いであろう。例えば、Mazer SF19と少量(5-10%)の1,200分子量、10cStのDC200 との混合物は増大した平均分子量を有し、そして従って、より容易にそのゴム状 シロキサン担体組成物の中に保持された。他の混合の例はMazer SF19と少量の10 0分子量、100cStのDC200との混合物であり、それは、著しく増大した界面活性と 湿油/被覆力を示し、そして、その結果として、より密なシロキサン層を形成し た。酸素除去メチルヒドロジエンシロキサンとの混合物は、特に擦過/調整用の 使用のために有用であることができる。 有機官能性ペンダント基−即ち、(ヒドロキシ、アミノ、または前述したよう に反応性不飽和物などのような)ある化学反応に与ることのできる活性基を含有 する側鎖は、対応する基本のポリジメチルシロキサンの性質と非常に似た性質を 有することができる。しかしながら、若し、比較的多数のそのような活性基があ るときには、そのシロキサン(または更に反応したシロキサン)の性質は、基本 のポリジメチルシロキサンの性質と全く異なったものであることができ、または させることができる。形削りの目的物 第2の主な態様においては、本発明は、ある目的物の形削り方法を提供し、そ こでは、目的物の表面が(前述したような)粗い研磨工具を用いて研磨されて所 望の形削りされた目的物を提供する。 本発明の形削り方法は、セラミックまたはガラスのような他の硬い材料ででき ている目的物に明らかに適用されることができるであろうが、それにもかかわら ず、それは、1次的には、金属目的物への適用のために意図されており、そして 概して、それは、以下に説明される方法である。 前述した可能な工具のタイプについての検討の中で、多くのものが、それらを 目的物の研磨及び形削りのために用いる方法について既に開示された。更に、我 々の前記第1の出願の明細書は、ある程度詳細に研磨及び形削りを検討して おり、そして今それを繰り返す必要はない。それにもかかわらず、問題を次のよ うに要約することが有用であろう。 形削り方法は、工具と工作物の表面との間に、著しい研磨摩擦がひき起こされ ることを必要とし、そしてかくして、プランジ及びクリープ研削のような強力適 用において特に有用である。 この方法は、工具の速度に依存する連続した工具由来のそこに密着した摩擦力 によって局部的に加熱及びせん断される工作物の表面を必要とする。10m/秒を超 える速度が研磨のために十分であるが、より低い速度は、ラップ加工のために十 分である。調整用表面 他の主な態様では、本発明は、先ずシロキサンの存在下及び研磨除去条件下に 部分の表面を擦過してそこから研磨物の膜をきれいに除き、そして次いでシロキ サンの存在下に表面を更に研磨してきれいな表面の上に個々に直接そこへ密着し た所望のシロキサン分子の層を形成することによって、シロキサンをその上に担 持する、調整された表面を有する金属を製造する方法を提供する。 これまで、本発明は、殆ど、実際に表面に切り込み、そして従って目的物を形 削りするように研磨によって目的物からの材料のバルク除去(bulk remove)と呼 ばれることのできるものとの関係で説明されてきた。しかしながら、言及されて きたように、それは、その上の残りのごみまたは腐食または酸化物の層の表面を 掃除するのに多分丁度十分に最小量の材料だけが実際に除去される表面処理にも 適用可能であり、そして、そのような態様として、本発明は、ある2次の目的の ための表面調整方法である。この−ある更なる目的のために表面を調整するとい う−概念は、前記の第1の出願には開示または予示されておらず、従って以下若 干詳細に説明される。 第1に、調整のために用いられる工具のタイプ−擦過用工具−は、工具が表面 を研磨するときに工具に多過ぎる力が伝えられないように可撓性の基質が用いら れる場合のもの、そして(できるだけ可能な研磨を押えるように)非常に 微細な研磨剤である。可撓性で軟らかい工具は、表面の輪郭に従いそしてその中 のくぼみや谷間の中に到達してそれによってよりよい範囲を与えることがより可 能である。 第2に、調整を遂行する理由−その効果として期待されている利益−は、多様 である。より詳しくは、表面は、将来の使用のためにプラスチックまたはゴムシ ールに会わせるための可撓性の潤滑剤、金属−金属間潤滑剤、表面にゴーリング による継目を形成する能力を与えるための金属−金属抗潤滑剤(正に潤滑剤と反 対なもの。)、金属表面から水その他の腐食性の液体を避けるための抗腐食層、 水または油湿潤剤、次の接着剤またはペイントの層が強く定着するであろうキー イング層(keying layer)、ある更なる反応に与ることのできる触媒層のような、 または例えば生体適合性のような環境適合性を達成するために不動態化された層 のような、流動性のシロキサン層をしみ込ませ及び保持するように調整できるで あろう。 シロキサン被覆表面をつくりだすために、金属部品の表面の関係領域は、先ず 、シロキサンの存在下に擦過され、そして次いで、同一または異なったシロキサ ンの存在下に更に研磨される。第1段階の間のシロキサンの存在の主たる理由は 、それが清掃された酸化物なしの表面から周囲の酸素を遠ざけるのに役立つから である(これは、それが物理的な障壁を形成すること及びまたはその酸素除去能 の結果としてである)。更に、それはまた、該表面上への所望の結合されたシロ キサン層の形成を開始する(この形成は、次に第2段階で完了する)。 製造は、金属表面上のごみ及び酸化物膜の除去によって金属表面をきれいにす ることを含む(このようにして研磨され、そして清掃された表面が、その上にシ ロキサン層を形成することが必要な表面の部分または領域であること、そして、 これは、金属部品の面積の全部から小さいがそれにもかかわらずかなりの部分に 亘る何れかの量であってもよいことが理解されるであろう)。この清掃は、1つ の機械的な方法である。ごみ、酸化物及び及びその他の表面汚染物 は簡単に削り去られ、そして1側に取り去られ、裸の純粋な金属を後に残す。実 際に若干の金属も削り取られるようであるが、かなりの量の金属を除去すること はこの調整方法の目的ではない−本発明のこの態様は、表面を形削りしないで単 にそれをきれいにすることを含む−そして従ってより多くの遊離の酸素を入れる ことなしには除去することが困難な多量の削りくずをつくり出す本来的にでも経 時的にでも多すぎる研磨は避けられるべきである(一旦表面がきれいになったら それで十分である)。しかしながら、非常に少量の金属の除去−表面の微細突起 の先端の除去−が必ず起こり、そしてそれが表面の粗さを減少する点で有利であ ろう。 つくり出された裸の金属表面は非常に反応性があり、それは周囲の酸素−また は実際に他の反応性の汚染物質−から保護される必要があり、そしてそれは、物 理的な障壁をつくり出すこと及び酸素除去剤であることの双方によって、存在す るシロキサンがすることである。本発明の調整方法は、先ずシロキサンの存在下 に及び酸素排除条件下に擦過し、そして次いで更にそれをシロキサンの存在下に 再び研磨する。(きれいになった金属表面上へしみだす周囲の酸素が酸化物の層 の除去されるのと同じ速さで酸化物の層をもとに戻し、そして従って、シロキサ ン分子の直接結合を妨げる可能性を減少するために必要な)酸素排除条件下に擦 過を行うことは、多くの形で遂行されることができる。1つは容易に判るように 、酸素の実際不存在下−(例えば、窒素または不活性ガスの不活性雰囲気の中で )−に操作を遂行することであり、そしてこれは、ある場合には適切であろう。 しかしながら、ずっとより簡単な方法は、比較的大きな領域を1回で完全に覆い (または隠し)、そして(テーブルまたは車を磨くように)表面を徐々に移動す る小さな丸に、またはジグザグに(擦するように)動かされる研磨工具を用いて 、表面を擦過し、そして、それ自身周囲酸素の進入の機械的及び化学的障壁をつ くるシロキサンを塗布することである。表面を徐々に移動するこの方法では、き れいにされている中央の領域は、工具が担持しているシロキサンによって常に囲 まれており、そして工具がその領域から立 ち去る時までに、裸の金属は既にそのシロキサン層を取得している。 一旦予備清掃段階が終わると、そのようにしてきれいになった表面は、シロキ サンの存在下にそれぞれが個々に下の金属に接合されたシロキサン分子で構成さ れたシロキサン層が表面上に直接形成されるように、更に研磨される。通常、こ の第2段階は、第1段階の縦目なしの連続であろう。前に注目したように、シロ キサンの存在下での穏やかな研磨は、それが形成されるにつれて露出したきれい な金属表面に存在するシロキサンが固着するので、シロキサン層形成を開始させ る。しかしながら、それは、この続いての研磨が区別できる別の段階として行わ れる場合であろう。例えば、酸化物で覆われた金属表面の清掃研磨は、研磨フラ ップホイール(abrasive flapwheel)と(第1のシロキサン)で行われることがで き、そしてその直後にきれいな酸化物が削離された表面が(多分第2の)シロキ サンに浸された布で研磨されることができる。第2の異なったシロキサンは、所 望の調整効果が、それ自身の予備の酸化物フィルム除去擦過段階での使用のため に十分でないシロキサンによってのみ提供されるときに用いられることができよ う。例えば、擦過は、薄くて流動性のあるシロキサンを用いて最もよく行われる が、所要の調整用シロキサンは、第1段階の残渣の擦過表面の清掃後に塗布され る適切でない濃い粘性の材料としてのみ利用可能であろう。 どのようにして調整用シロキサンがきれいになった下の金属表面へ接着するか も、またどのようにしてそれが該表面に所要の性質を付与するのかも完全には明 らかでない。しかしながら、前者については、出発点である酸化された金属表面 が一旦研磨作用によってきれいにされて、多くのこわれた原子間の化学結合によ って不安定でありそして従って極めて反応性がある下の金属を露出すると、自由 なシロキサンの個々の分子は、シロキサンのシリコン酸素鎖(・・・−Si−O −Si−O−・・・)が、表面に亘って平坦に横たわるように、かようにしてき れいになった表面に、その酸素原子が隣り合い且つ結合して、残りの酸素の代わ りに優先的に接合し、一方、側基が反応性の表面から外側へ 突出し、そしてシリコン原子によってそこからかくまわれると考えられる。 形成されたシロキサン層は、著しい効果を有する。例えば、他の官能性材料が 、表面の状態を更に生成及び制御する手段としてこの結合された層に反応させら れることができる。例えば、若し適当な官能基を確保するように注意が払われれ ば、更なる化学物質をシロキサンのペンダント鎖の末端基に反応させることが可 能であろう。この第2の反応させられる化学物質は、潤滑性または抗腐食性また はある種の生体適合性を与えるように、他の官能基、多分ヒドロカボン鎖をもっ ている。 (全体を覆っている天然の酸化物の層に殆ど起因する)表面の通常の挙動が根 本的に変えられるように殆どの基質材料にシロキサンが直接結合している、この タイプの修正された表面は、独特であると思われる。更に、この方法で処理され た表面は、シロキサンを攻撃するとして知られているある酸及び塩基のような化 学物質から遠ざけられると、シロキサン結合を非限定的に保持すると思われる。 かくして、製造の間表面を後の使用−多分数年後−のために処理することまたは 表面に官能基が最後まで保証された摩擦増進剤のような効果を与えることが可能 であろう。鉄及びその合金では、シロキサンの作用は、鉄酸化物の表面と結合す るときに粘性について知られているあるケイ酸鉄の生成をもたらすようであるが 、大部分の堆積したケイ素含有材料(silicaceous material)が、未反応の鉄に直 接化学的または極性結合した重合体として残り、そしてそれ故に調整を提供する のに利用可能であろうと考えられる。 この関係では、研磨剤の入った吸着されたゴム状シロキサン組成物を有する紙 を用いてつくられた微細に研磨された鉄の表面は、酸化的腐食(錆びつき)に著 しく改善された抵抗を有することが注目された。予備試験は、この抵抗が濃縮さ れた水滴、及びより少ない程度で、かん水及び塩酸の攻撃に対して有効であるこ とを示した。シロキサンの保護撥水層の密接結合(被覆)を可能にするように酸 化物層をひき削くため軟らかい研磨剤を使用するという、ここで記載される考え は、現在普通に用いられている化学的汚染を起こす電気めっき方 式に代わるものとして多くの表面を処理する可能性のある方法として興味がある と思われる。特に、研磨後きれいに拭いた後では、表面はそれらの撥水及び腐食 抵抗の特徴を制限なく保持するように見えることが観察された。調整された金属表面自体 最後に、本発明の1つの更なる態様は、シロキサン層をその上に担持する金属 部品それ自体であり、そして従って、この態様では本発明は、比較的均一なシロ キサン層をつくり出すように表面の比較的大きな領域に亘って金属にそれぞれが 直接個々に結合されたシロキサン分子を有する調整された表面を有する金属部品 を提供する。 本発明のこの態様は、以下より詳細に検討されるが、なぜそのような考え−シ ロキサン層をその上に有する金属表面−が金属上にシリコン被覆を形成すること に関する広汎な技術にかかわらず新規性があり且つ発明性があると思われるかに ついて先ず説明することが望ましいであろう。 シリコン重合体のフィルムを金属表面に塗布することは普通である。実際に、 表面に(腐食抵抗または塗料または接着剤の下地であるような)改善されたまた は異なった性質を付与する目的で、表面上へ直接に単体材料を重合させるとは知 られている。しかしながら、概して、すべてのこれらの従来のシリコン重合層は 、金属表面に既に存在している酸化物の層の上に形成されまたそれに接着された (実際に、多くの場合に、それらは酸化物の層と相互反応するように特に設計さ れており、これが、重合体と下の金属との間に結合を与える)。重合体の層の酸 化物の層へ及びかくして下の金属への接着は、必ずしも望まれることのできるも のよりよくはなく、そして接着増進用シラン層が、酸化物の層を経て金属上に形 成されるといわている関連した状況において、後者は、部分的に(化学的に)食 刻されるとして説明されてきた−しかしながら、部分的にということによって、 その全範囲に亘ってそれが食刻行程によって薄くされたということが意味され、 従って、それはなお、全体の金属表面を覆っているが、最初よりも厚くはなく( そして、多分現在ではより自由な上の層を欠いている。 )、従ってシリコン材料は、なお、但しよりしっかりと酸化物に付着しており金 属には付着していない。薄くなった酸化物の層に付着したそのような層は、酸化 物の層が単独で残ったものよりもよりよく接着するといわれている。 確実ではないが酸化物の層を経ないシリコン重合体層の付着の場合は、酸化物 の層が偶然にそして全くたまたま部分的に表面上に無作為に隔たった小さな領域 で除去される場合である。これは、軸受中のシロキサン潤滑剤が極端な条件下に 働かなくて軸受を動かさなくする場合であると思われる(動かなくなった表面の その後の試験は、表面が、下の金属に明らかに直接接着したシリコン重合体の薄 いフィルムを担持していたことを明らかにした。しかしこの層は、表面の限られ た部分に不均一に分布された非常に小さな領域の部分においてであった。 我々の第2の前記出願の明細書には、ゴーリング増進用の即ち抗潤滑剤シロキ サンを対向した金属表面へ塗布する方法による、ゴーリングによる継目の形成が 説明され、且つ特許請求されている。これらの表面は、次いで表面を一緒に結合 し(そして継目を形成)する任意なゴーリング形成をひき起こすように、短時間 にこすり合わされる。この短時間のゴーリング形成の間に、ゴーリング生成金属 が1つの対向した表面から他の表面へ移され、かくして、次に残っているシロキ サンの曝される新しいきれいな金属を露出するにつれて、ある偶然な付帯的なシ ロキサン層が形成されるようである。短時間に且つ偶然に実際に金属表面に接合 された平らでないシロキサンの層がつくり出されることも可能である。しかしな がら、このシロキサン層は、仮に生じるとしても、極端に経過的であり、単に、 継目がつくられるのに必要な数ミリ秒の間存在する。それは、本発明の主題であ る長期の均一な濃い大きな領域のシロキサン層とは全く異なっている。本発明の 調整された表面の金属部品は全く異なっている。金属の表面は、体系的に制御さ れた比較的均一なシロキサン層をつくるように、表面の比較的大きな領域に亘る 金属へ個々に直接結合されたシロキサン分子を有する。 本発明のこの最後の態様は、シロキサン層をそのように担持する金属部品それ 自体、体系的に制御された比較的均一なシロキサン層をつくるように、表面の比 較的大きな領域に亘る金属へ個々に直接結合されたシロキサン分子を有する、調 整された表面を有する金属部品である。 前述したところから明らかであると思われるように、金属部品は、その目的及 びシロキサン被覆を施す目的に依存して、殆ど何れの種類のものでもあることが できる。かくして、それは、抗腐食ペイント接着層が与えられるべき鋼板である ことができ、または、それは、ある他の部品−カムまたは歯車−にゴーリングさ れるべき継目のある部品−例えば回転軸−であることができる。或いは、それは 、ある他の目的物に最後に接合されるべき、そして従って接着剤ベース調整用の 層を必要とする長い細片であることができる。何れの場合でも、形成されたシロ キサン層は、部品の比較的大きな領域を覆う必要があり、そして、その上に亘っ て均一であることが必要であろう。 シロキサンは、それが与えることのできる性質のために選ばれるであろう。シ ロキサンのこの及び化学的性質は、既に前に検討されたので更なるコメントはこ こでは必要ない。実施例 本発明の種々な態様の詳細を示すために、以下の実施例が、単に例示ではある が、ここに与えられる。 第1の目的は、低分子量の比較的自由なシロキサンがその中に保持、捕捉され ている工具または該工具を用いて処理される工作物の表面へ放出され、そして該 表面を湿潤させることのできるゴム状担体化合物の研磨組成物を提供することで ある。担体基質は、工具の処理される領域を越えて滲出または漸動させることな くシロキサンを貯蔵及び使用中保持することができなければならない。第2の目 的は、組成物が適用される工具を提供すること、及びその工具を形削りまたは擦 過/調整方法に使用することである。第3の目的は一連のシロキサンの1以上を 用いて異なって調整された表面を形成することである。 形削り用組成物及び工具 実施例1. 砥石車を処理するための組成物の製造及び使用ゴム状の摩擦増進剤組成物 室温で150mlの混合物が次の容量割合で製造された: 20% Masil 28(主として約80の単量体をもつポリジメチルシロキサンと反 応性の酸無水物側基をもつ約4の単量体とから成る共重合体材料) 25% Dow Corning 109(反応性のヒドロキシ末端基を有するかなり長鎖のポ リジメチルシロキサン) 50% Dow Corning 200/100(自由な緩放出摩擦増進剤として作用する非反応 性の線状ポリジメチルシロキサン) 混合物に触媒作用を及ぼすために、これに5%の第1スズオクトアートが加えら れた。研磨剤 5グラムの300グリット溶融アルミナが、直径200mm深さ20mmのNorton 38A46LVSの車の表面上に平均に塗られた。そして次いで、空気ハンマーを用い て車の中へ振動を与えて埋め込まれた。組成物の塗布 シロキサン混合物が次いで車の表面へ注がれそして平均に拡げられた。車の両 側が被覆され、そして全部の混合物が容易に車の多孔性構造の中へ吸着された。 組成物は、車の中で2時間足らずに軟らかいゴムに硬化するように見えた。解放 された平坦なガラスの表面へ塗布された別個の試料は、30分足らずに実際に硬 いゴムに硬化した。試験 研磨剤で処理された車(車A)を未処理の車(車U)及びシロキサン組成物で だけ処理された車(研磨なし。車S)と比較する簡単な比較研磨試験が行われた 。 軟鋼に対する試験で、車Sは、(我々の前記第1の出願において詳述されて いるような)未処理の車Uよりもより早く切削するという、及びドレッシング当 たりのより多くの金属除去という、シロキサンで処理された車の特徴的な挙動を 示すように思われた。軟らかい金属見本を研磨することについて、車Aでは、車 Sに比べて何らの差異もなかった。しかしながら、硬い見本の研磨では、研磨効 果の改善がみられた。車の負荷(工作物が車を押す力)が高ければ高い程金属除 去率の改善は大である。 実施例2. 砥石車を処理するための別の組成物の製造及び使用ゴム状摩擦増進剤組成物 室温で150mlの混合物が次の容量割合で製造された: 10% Masil 28(約80の単量体単位から成る共重合体材料。そのうちの4 単位は反応性無水物の側基を有し、残りは不活性のジメチルで、メチ ル末端基を用いているといわれている) 20% Dow Corning 109(反応性のヒドロキシ末端基を有するかなり長鎖のポ リジメチルシロキサン) 10% Rhone Poulenc V48/100(反応性ヒドロキシ末端基を有する低粘度のポ リジメチルシロキサン) (これらのヒドロキシ材料の性質が、硬化されたゴムの硬さを決定する−109 が高ければ高い程軟らかい−ことに注目) 55% Dow Corning 200/50材料(摩擦増進剤としての使用のための不活性ポ リジメチルシロキサン) 5% 第1スズオクトアート(触媒として働く)研磨剤 実施例1と同様に、5グラムのアルミナ320グリット粉がNorton 38A4LVSの 車へ振動を加えて埋め込まれた。組成物の塗布 製造されたゴム状の組成物混合物が前と同様に車に塗布された。それは、2時 間足らずに車の中で硬化することが判り、そして45分後に平坦なガラス表 面での手触りに乾燥していた。材料は、実施例1のものよりも僅かにより大きな ゴムを生じさせ、そして、車の実際の研磨面へより大きなシロキサンの感じを与 えた。試験 試験において、これは、実施例1の車と同様に作用するようにみられた。 実施例3. 工具に成形するための研磨剤入りゴムの製造及び使用ゴム状摩擦増進剤組成物 室温で、すべての量が容量割合である次の混合物がつくられた。 8% Masil 28(実施例に記載された共重合体) 16% DC 109(実施例1で記載した通り) 8% RP 48V(線状の鎖と反応性のヒドロキシ末端基を有するポリジメチル シロキサン) 46% DC 200/100(実施例1と同じ摩擦増進剤) 18% 溶融アルミナ粉320グリットサイズ 4% スズオクトアート(触媒として働く) 上記のものが十分に混合され、そして、多くの泡によって立証されて反応が明 らかに落ちついた時に、そして約10分の間の混合の後に、それは、型に注がれ た。それは硬化するので約4時間かかった。 約24時間放置した後に、ゴムが手触り程度に乾燥し、それ以上を強くならな かったので、硬化は完全に完了したことが判った。 形成された工具は、鋼の表面を軽く研磨するために使用することができた。工 具は、実際に表面をシロキサンで湿潤させ、そして、表面上にもある量の微細な 研磨剤を堆積した。かくして、この工具は、研磨ベルトのように圧接させること によって他の工具を湿潤させるのに、または、表面に乾燥皮砥による最後の研磨 用の摩擦増進剤及び研磨剤を被覆することによって表面をつくる二部工具システ ムの一部として適している。 実施例4. 砥石車形削り用工具の製造A段階:(研磨)組成物の製造 室温で特に好適な混合物が次のように製造された: 30ml 僅かにより頑丈なゴムのための48V50または48V100(Rhon e Poulenc社シロキサン) 75ml 200/50(Dow Corning社シロキサン) 20ml 200/10(Dow Corning社シロキサン) 20ml Y−11343/緩硬化/ソフト; A−1120速硬化/硬(Osi Spe cialities社のシラン) 4ml 第1スズオクトアート(重合触媒) (成分は、ゴムを使用に適するように調節するため、示されたように変えられる ことができる。すべてのゴムは、それらが低接触力で玉になって下に割り込みそ して工具を持ち上げないように故意に弱くなっている)。材料は、特定のシラン 架橋剤に依存した貯蔵寿命(Y−11343については6時間、A−1120に ついては30分以内)を有する流体組成物になるように、十分に混合される。 得られたものは、使用の際工具/工作物の分離を防止するように急速に研磨表 面で分解するゴム状の摩擦増進剤組成物である。B段階:形削り用工具の製造 320溶融アルミナグリットの5グロムが、Norton 38A4LVS砥石車の中へ振動 を加えてその周囲の近く25mm帯内に平均に詰め込まれた。混合された組成物は 、次いで、それを完全に吸着する(水平に保持された)砥石車の上へ注がれ、そ して、室温で硬化するように放置された(これはそれぞれ約24時間と1時間と を要した)。別なB段階:他の形削り用工具の製造 本発明による第2の研磨表面を有する研磨ディスク及び研磨ベルトをつくるた めに同じ組成物がやはり使用された。先ず、ディスクまたはベルトに、1重量% のDegussa Aerosil 200(溶融シリカ: シロキサンをディスクまたはベルト の表面の研磨剤の間のゴムを強くするために存在する濃縮剤)と混合した320 溶融アルミナグリットが振りかけられた。研磨試験 形成した本発明の砥石車工具が、次いで軟鋼及び硬鋼の試験見本を切削するた めに使用され、そして、処理されていない車及び我々の前記国際特許出願の主題 である発明に従って処理された車と比較された。両方の処理された車は、軟鋼で 且つ低負荷で未処理の車に匹敵したが、負荷が増大すると著しくかつよりすぐれ ていた。負に、硬鋼では、本発明の工具は、前のものよりも著しくよりよく作用 した。 本発明の研磨ディスクを用いるときには、同様に有利な結果が達成された。 実施例5. 研磨ディスク形削り用工具の製造A段階:ゲル状のゴム状研磨組成物の製造 室温で、2.5mlのMasil 28(PPG/Mazer社シロキサン)及び2mlのDC1107(Dow Corning社シロキサン)のプレミックスと1mlのRP21637(Rhone Poulenc社シロキ サン)及び2mlのDC1107(上述のとおり)のプレミックスとがビーカーの中で1m lのDC1107が順次加えられ、そして1分間混合された。次いで、0.5mlの水が加 えられ、そして全体が更に1分間攪拌された。この段階で得られた組成物は、乳 状の半粘性の液体であった。段階D.形削り用工具の製造 ビーカーの中身の70%が、次いで、前以て0.59グラムの溶融アルミナ3 20グリットが軽く振りかけられた180mm直径の被覆された研磨ディスクの上 に注がれ、そして、小さなペイントブラシで塗りこむことによりディスクの表面 に亘って平均に拡げられた。そして、硬化するように24時間放置された。その とき組成物は粘性であった。 ビーカーの中に残った材料は、4日後に固体ゲルになった。ディスクは7日後 になお粘性であったが、最後に手触りが乾燥状態になった。試験 処理されたディスク形削り用工具の研磨率を同じ条件下に動いている未処理の ディスクと対比する簡単な比較研磨試験が行われた。 工作物に対する工具の研磨圧力を増すことによって、トルク荷重が漸増された 。低荷重では、処理されたディスクと未処理のディスクとの間で知覚できる差異 はなかったが、接触圧力が増大するにつれてトルク荷重が処理されたディスク上 でより迅速に上昇した。駆動が、その定格操作速度を丁度維持することができる 点で、処理されたディスクが処理されていないディスクにより達成されるものよ りも30%より高い率で軟鋼を除去することが判った。また、この切削率での( ディスクを駆動する電動機についての)所要の駆動電流が、処理されたものにつ いて、同じ研磨接触圧力で動いている未処理の車よりも10〜15%高いことも 判った。 擦過用組成物及び工具 実施例6. 研磨紙布の製造及び使用ゴム状摩擦増進剤組成物 実施例3に詳述された処方を用いて混合物がつくられた。 約5mlの混合物が、フィンランド、SF-00160ヘルシンキ,カナバランタ 1のLa minating Papers Ltdによって供給される80g/mm2・Absorbex paperの紙布片 (50mm×250mm)の上へ注がれた。これは、その1側にだけ平均に拡げられ、そし て、流体は研磨剤の大部分を表面に残して紙の中へしみ込んだ。 紙布片は、約6時間硬化するように放置され、その後それは有効な擦過工具と して使用されることができた。試験 鉄酸化物は急速に表面を黒くするので、急速な変色によって金属酸化物の除去 でのその有効性の証拠がみられた。研磨紙は、表面上に微細な研磨剤の散乱と共 に摩擦増進剤のよごれを残すであろう。研磨紙布を裏返し、そして研磨剤のない 側を使うことによって、表面は更に磨かれることができた。表面が前もって研磨 剤の側で研磨されているときに研磨剤のない研磨紙の側が実際に黒色 に変色したので、ここでも、酸化物除去の明らかな証拠があった。しかしながら 、研磨剤のない側が新しい鋼の表面に対して摩擦されるときの若干の表面のごみ の除去を除けば、研磨剤のない側は、僅かに表面に傷跡を残した(ごみの除去は 、脱脂剤として働いている滲み込まれた紙布が放出されるシロキサンの湿潤効果 に起因された)。 実施例6A:改善された腐食保護物を有する軟鋼表面の製造 75mm×50mmの冷間圧延軟鋼板が脱脂されそしてきれいに拭かれた。表面に 何らの腐食の兆候はなかった。 上記の実施例6で製造された紙布が、板の表面の半分を磨くのに用いられた。 研磨は、最初約30秒間紙布の研磨剤被覆側を用いて、そして次いで約30秒間 紙布の研磨剤を被覆していない側で、僅かな軽い圧力で手でなされた。研磨され た表面は、次いで、紙のくず、研磨剤及び残りの摩擦増進剤を除去するために拭 かれた。 研磨された表面は、くすんだ灰色に見え、そして実際に研磨されていない冷間 圧延の元の表面よりも輝きが少なかった。試験 板は、次いで2時間家庭用の水道の水に半分を浸され、それから除去し放置し て乾燥させた。 処理されなかった表面の乾燥している領域のまわりに錆の孔ができたが、研磨 された表面は、何らの腐食の兆候も示さなかった。開放された研究所で10日間 放置した後に、処理された表面には、やはり何らの腐食の兆候ななかったが、処 理されていない表面は、完全に錆びついた。 1重量%の塩化ナトリウムの入った水を用いて、実験が繰り返されたが、これ は、処理されてない表面についてのずっとひどい腐食(錆つき及び汚染)を示し たが、処理された表面は、乾燥のしるしを有する汚染及びピンの頭の大きさを越 えては大きくならないほんの少しの小さい錆穴を示した。開放された空間に2週 間おいた後に、処理されていない表面は完全に赤錆に覆われたが、表 面は、なお50%腐食から解放されていた。 5%の塩酸(28°Tw)が加えられた水を用いて実験が繰り返された。水の 上方の表面は、放出された蒸気のために5分以内に腐食した。処理された領域は 、処理されていないものよりも、より薄い赤色であり且つずっと微細な組織を有 しているように見え、そして、腐食の進行の激烈さは被覆された領域でより少な く見えた。浸された部分は、被覆された部分でも被覆されていない部分でも著し くは腐食しなかったが、処理された部分は、処理されていない部分よりも薄く且 つ自然な鋼の色を有するように見えた。処理されていない表面は汚染したかのよ うに見えた。 開放された研究室の中に2週間放置した後に、両方の浸した部分上の乾燥マー クのまわりに僅かな錆の発生の兆候があった。これらの乾燥マークは、残りの酸 を除去するための水洗いによるものである。 かくして、本発明の方法で鋼の表面を研磨することによって、新たな水の浸入 による微小な腐食の危険性は大いに減少されることが判った。塩水による腐食が 僅かに減少し、そして酸抵抗性が変えられる。 実施例7. 積層紙研磨工具の製造及び使用ゴム状摩擦増進剤組成物 前記実施例5におけると同様に、液状調合物が製造された。それは、次いで、 30g/mm2のAbsorbex paperの6枚の片(50mm×250mm)を処理するのに 用いられた(3mlの液体が各片の1側に平均に塗られ、そして放置して滲み込ま されている)。 片は次いで積層ボードを形成するために互いに重ねられ、ボードは次いで所要 の工具の形状に静かに圧縮された(実験見本の場合には、それは平坦に圧縮され た)。 約4日間の硬化の後に、ボードは比較的堅くなり、そして研磨工具として、最 初は裏張りなしに使用されることができた。試験 6層のうち少なくとも4層が、実験で磨耗し、そして工具は、なお、適当な供 給量の研磨剤及び摩擦増進剤を放出していた。 ゲル状の摩擦増進剤担体を結合媒体として用いて鋼の裏張りプレートを直接に 最後の層に接着して、実験が繰り返された。この裏張りプレートの接合は、平坦 軟鋼表面を手で研磨するときに課せられるせん断荷重に耐えるのに適当な力をも つことを証明した。 実施例8. 紙及び布の擦過用及び調整用工具段階A:研磨組成物の製造 室温で、次の混合物が製造された。 1.5ml 48V50(Rhone Poulenc社シロキサン) 4ml SF19(Masil PPG社の親水性潤滑剤シロキサン)または 200/50(Dow Corning社の疎水性抗潤滑剤シロキサン) 1ml 200/10(Dow Corning社のシロキサン) 0.5ml A−1120(Osi Specialities社のシラン) 4滴 第1スズオクトアート(触媒) これらは、攪拌しながら全部一緒に混合された。得られたものは、研磨剤粒子 を表面に保持するための接着剤として働く、低分子量の調整用シロキサン及び抗 潤滑剤シロキサンを保持するのに適したゴム状組成物であった。段階B:紙の調整用(擦過用)工具の製造 形成された組成物は、フィンランド、Kotka,Laminating Papers Ltd.の幅2 80mm、長さ280mmの10枚の異なった80g/m2 Absorbex Kraft 紙片塗布さ れた。 各片は、最初、(研磨粒子を表面へ接合しているゴム層に力を加えるため)約 1重量%のDegussa Aerosil 200溶融シリカと混合された乾燥した320グリ ット研磨ホワイトアルミナ粉の層で軽く振りかけられていた。用いられる研磨剤 の実際の量は、工具のその後の使用に適した量であるように選ばれるべきである 。手用工具については、単に最も軽い振りかけが必要であり、そして、 これは、研磨剤が表面の起伏を満たすように、小さなブラシで表面に亘って小量 の研磨混合物をなでつけることによって簡単に達成された。 シロキサン混合物は、次いで薄い線として片の中心を通って注がれ、そして、 縁の方へ滲み出すように放置された(ゴムが硬化する前に低分子材料が滲み出す のを防止するために、片を非吸着表面上に水平にしてこれをすることが望ましい )。ゴムは約1時間で硬化した。紙は、滲み込み及び硬化の間水平に伸ばされ、 そしてゆっくりと回転させられた。別な段階B:不織布の調整用(擦過用)工具の製造 本発明を不織布で実施すると、よりゴム状組成物が吸着され、そして表面の起 伏が大きくなってもっと多くの研磨剤を捕捉する点を除いて、類似な生成物が得 られる。かくして、HWC35またはHWC50( 英国,Bridgewater Bonded Fibre Ltd.によって供給される軽く、そしてより強いグレードの80%ポリプ ロピレン/20%コットン混ぜ合わせ)の同様なサイズの片でつくられた工具は 、より強い材料のせいで、より長持ちし且つより大きな物理的な力を有する(但 し、片を最大の力と最小の延びを有する材料の織り方の軸線に沿って向けるよう に注意が払われなければならない)。試験 1.抗腐食調整についての試験 脱脂された金属プレート100×75が、その表面の半分をSF19紙布(親 水性のもの)で1分間擦過され、そして次いでICL EEVOLVE CH151(炭化水素の 溶媒の揮発性混合物)中で洗浄され、そして乾燥され、次いで十回の雨水で湿潤 及び乾燥の腐食試験に付された。この後で、処理されていない領域の80%が錆 で覆われたが、処理された領域の僅か5%が錆びた。表面は親水性であり且つ十 分に湿潤されていた。 SF19の代わりにDow Corning 200/50材料(疎水性の抗潤滑剤)でつくられ た更なる紙布は、同様な腐食性を示した。この表面は、疎水性であり、そして9 0°台の高い水滴接触角を示した。2.潤滑及び抗潤滑挙動についての試験 更なる試験で、2枚の同様な紙布が、それらの潤滑性(SF19)及び抗潤滑 剤(DC200/50)について試験された。一団の12個の外径35mmで18 mmのボアをもつ軟鋼の奥行10mmのハブが、機械加工された。セットになった長 さ50mmの整合用軸が15ミクロンの公称締りしろ(interference fit)で製造 された。 2つの軸が1C1CH15の中で洗われ、そしてそれ以外は処理されずに、平 均組み立て力24KNで、軸の端部がハブの面と面一になるようにハブに押し込 まれる前に乾燥された。第2の2つの軸が同様に洗われ、ついでDC200/5 0を塗り付けられ、そして次いで、表面に実際に接合していない材料を除去する ために再び洗われ、そして次いで、(期待され得る何等の差異なしに)平均24 KNでそれらのハブへ組み立てられた。 他の4つの軸(及びボア)が、潤滑用SF19紙布で擦過され、次いで(接合 されないシロキサン及び自由な研磨剤粒子を除去するために)もっと多くのCH 15で洗われ、そして次いで組み立てられた。必要な平均の力は、表面がある潤 滑調整を与えられたことを示す合理的な減少である21KNであった。 第3のセットの4つの軸(及びボア)が抗潤滑剤DC200/50紙布で擦過 され、そして次いで組み立てられた。これらを組み立てるための平均の力は、6 3KNであった。そしてこれは、抗潤滑表面調整作用による摩擦の著しい増加を 示した。 実施例9:金属表面の調整 この実施例は、接着剤及びペイントの金属表面への接着の改善及び強化された 耐腐食性などの種々な目的のために金属表面を調整すること、及び、種々な異な った適当なタイプのシロキサンを使用することに関するものである。ここで実施 された試験は、乾燥したきれいな研磨された鋼の表面の意図された(調整)効果 例えば接着と、16の異なったシロキサンの1つによる擦過後の同様な表面の効 果との間の比較であった。接着試験 この試験では、2枚の金属プレートが、1つの縁に沿って10mmだけ重なり合 ってはりつけられた。 2枚の18swgの軟鋼のプレート(100×75mm)がCH15の中で脱脂さ れ、そして拭いて乾燥された。幅15〜25mmの細片が、まわりにP400−A グリットのNorton Durite T426研磨紙が覆われた平らな10×40mmの面を有す る木片を使って、1つの75mmの縁が、横切って擦過された。適当な調整用液− 後記の表参照−の少量の滴が、表面に落とされ、そして、擦過木片の漸進滴な円 運動によってゆるかやに表面へなすり込まれた。約30秒後に、表面は、多量の 酸化物の除去された証拠の黒くなった液体で覆われた。これは乾燥した紙タオル で拭かれ、そして表面は次いでCH15中で洗われて乾燥された。 接着剤(後記参照)が、各擦過された表面へ塗布され、そして、これらが、約 10mmの重なり合い部と接触させられて、固く締めつけられた。全体の組立体は 、190×75mmであった。 用いられた接着剤の1つは、エポキシ樹脂接着剤であり、それは、速硬性の汎 用接着であるCiba Polymers 2012 と同様な2パックのエポキシ−アミンでった 。他方のものは、シアノアクリレート接着剤であり、それは、(エチル−2−シ アノアクリレートをベースとする)Lactite Super Glue 3であった。すべてのエ ポキシ標本が、24時間の室温での硬化に付され、そして、全てのシアノアクリ レート標本が、4時間の室温硬化に付された。 接着した金属シートが、次いでよく知られた剥離試験に付された。即ち、それ らをこじ開けて引き離すための制御された試験(1方が静止状態に保持され、そ して、ある意味では1方からそれを引き離すために他方の縁へ漸増する力が加え られる。)が行われた。剥離試験は、それが継目の張力での相対接着強度を比較 する容易に再生される手段であるので、採用された(この試験は、2枚のプレー トがすべりの意味で引っ張られる他の標準引っ張りせん断試験よりも、 標本間の表面粗さの小さな差異によって影響されることが少ないと考えられてい る)。 ここで用いられる剥離試験の特別の形のために、組み立てられた継目の上に、 1枚のプレートが作業台の縁の鋼製のジョーの間に水平に且つ確実に締めつけら れ、そして、錘が、ジョーの縁から100mm突き出ている下側のプレートの端部 につるされた。錘は、継目が降伏するまで漸増された。ジョーの縁から重なり合 い部の上部までの距離が測定され、そして剥離強度が次いで計算された。腐食試験 この試験では、処理された金属プレートが放置して錆びつかされた。 同様な100×75mmの鋼のプレートの表面の半分が、約1分間(上述したも のと全く同じ方法で且つ同じ範囲の材料で)擦過及び処理され、そしてきれいに 拭かれ、前述のようにCH15の中で洗われた。完了した表面は、次いで雨水で 湿潤され、そして放置して乾燥された。これが10回繰り返され、そして、次い で赤錆で覆われた領域のパーセントが概算された。下記の表中の結果は、各プレ ートの処理された半分とその処理されていない半分とを比較している。 2つのグループの結果がここに示されている。第1は、(試験番号6〜13) のグループであり、そこでは反応した層は、シアノアクリレートの接着性及び耐 腐食性の双方を著しく改善しており、第2のグループ(試験番号14〜20)は 、ポリエチレングリコールシロキサンが、エポキシアミン接着剤及びシアノアク リレート接着剤の接着強度を増大し、且つまた殆どのケースで耐食性を増大する 明らかな傾向を示している。何れのケースでも、示されている接着強度の変化は 、あり得べき如何なる実験誤差よりもより大であり、従って、この結果は、反応 したシロキサン層が表面の接着に本質的に影響を及ぼしていることを明らかに示 している。 シロキサンどうしの間の接着における差異は、主としてペンダント基の長さ及 び構造の差異、及び、程度はより少ないが末端分子に原因がめる。OH末端のキ ャップをそれらのペンダント基に有する材料が、メチル末端のものよりも多くの 錆腐食を示す証拠がある。このメチルは、疎水性であろうから、これは、ペンダ ント分子が(前述したように)表面から離れて向いているとの考えを支 持する。これらのキャップが、基礎表面に影響を及ぼすことなしに、更なる有機 反応に関与するように利用できると推測することは合理的である。 SF19は、これらの材料についての最低の腐食性能を示したが、その平均接 着性能のために、それは更なる開発試験のため次のように選ばれた。 SF19及びPermabond 246(“強化アクリル”接着剤として説明されている。 )での試験は、一連のいくつもの継目に平均25%の接着強度の増加を示した。 Loctite Anaerobic 材料(単に“648”として知られている。)についてのS F19単独での試験は一連のいくつもの継目に平均35%強度の増加を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.その表面及び自由選択によりその本体に研磨組成物が担持されている基質か ら成る研磨用工具において、研磨組成物自体が、ゴム状の固体材料を形成するた めに自らとまたは1以上の他の反応性多官能性シロキサンと共重合した反応性炊 多官能性シロキサンの反応生成物であり、且つこの反応生成物が、その中に安定 して拡散された液状、流動性のシロキサンと混合されているゴム状組成物と混合 された研磨剤から成ることを特徴とする研磨用工具。 2.砥石車、ディスクまたはベルトであることを特徴とする、請求の範囲第1項 に記載の研磨用工具。 3.研磨剤被覆の紙または不織布であることを特徴とする、請求の範囲第1項に 記載の研磨用工具。 4.研磨剤が、微細材料と微細さが劣る材料との混合物であることを特徴とする 、請求の範囲第3項に記載の研磨用工具。 5.研磨剤が、アルミナであることを特徴とする前記請求の範囲各項のいずれか に記載の研磨用工具。 6.ゴム状シロキサン組成物が、軟らかいことを特徴とする前記請求の範囲各項 のいずれかに記載の研磨用工具。 7.ゴム状組成物が、多官能性シロキサンの架橋剤の助けによる自らとの、また は少なくとも1つの他の異なった多官能性シロキサンとの架橋反応生成物であり 、各多官能性シロキサン成分が、少なくとも3つの同一でも異なってもよい官能 基を含有し、それによって、比較的流動性のあるシリコンを中に保持することが できる3次元のマトリックスを形成するために他と反応し従って自らを他に結び つけることができることを特徴とする前記請求の範囲各項のいずれかに記載の研 磨用工具。 8.ゴム状組成物の複数のシロキサンか、それら自身、次式のタイプの部分から 誘導された多くの単位でできているシリコン重合体であることを特徴とする、請 求の範囲第7項に記載の研磨用工具: 式中、R1及びR2は、それぞれメチル基である。 9.ゴム状組成物の複数のシロキサンが、それぞれアミン及びジカルボン酸無水 物シロキサンであることを特徴とする前記請求の範囲各項のいずれかに記載の研 磨用工具。 10.ゴム状組成物のシロキサンが、一般式 〔−O−Si(R2)−〕 式中、各Rは、同一または異なってもよい水素、ヒドロカルビル、また はポリ(オキシヒドロカルビル)基 の固定された流動性シロキサンであることを特徴とする前記請求の範囲各項のい ずれかに記載の研磨用工具。 11.シロキサンが、摩擦増進剤であり、且つジメチルまたはヒドロジエンメチ ルタイプであることを特徴とする、請求の範囲第10項に記載の研磨用工具。 12.シロキサンが、擦過/調整での使用のためであり、且つ、ポリ(オキシエ チレン)シロキサンであることを特徴とする、請求の範囲第10項に記載の研磨 用工具。 13.被研磨体の表面を粗目の研磨用工具を用いて研磨する、被研磨体の成形方 法であって、工具が前記請求の範囲各項のいずれかに記載されたものであること を特徴とする方法。 14.プランジ及びクリープ研磨剤で用いられることを特徴とする、請求の範囲 第13項に記載の研磨用工具。 15.シロキサンの層をその上に担持する調整された表面を有する金属部品を製 造する方法であって、先ずシロキサンの存在下に且つ酸素除去状態下に部品 の表面を擦過してそこから酸化物のフィルムを除き、次いで、シロキサンの存在 下に更に表面を摩擦して、きれいな表面の上に、直接そこへそれぞれ結合された 所望のシロキサン分子の層を形成することを特徴とする方法。 16.擦過段階が、前記請求の範囲第1〜12項のいずれかに記載の工具を用い て行われることを特徴とする調整方法。 17.製造されて金属の裸の表面を周囲の酸素から保護するために、比較的大き な領域を同時に完全に覆い、且つ、工具の表面に対して小さく、そして、徐々に 金属表面を移動する円形またはジグザグ状で摩擦するように動かされる摩擦用研 磨工具を用いて、擦過が行われることを特徴とする、請求の範囲第15項または 第16項に記載の調整方法。 18.予備清掃段が一旦終わった後は、清掃された表面の更なる摩擦は、第1段 階の簡単な連続であることを特徴とする、請求の範囲第15〜17項のいずれか に記載の調整方法。 19.調整された表面を有する金属部品であって、表面が比較的均一なシロキサ ン層になるように、表面の比較的大きい領域に亘って金属にそれぞれ直接接合さ れたシロキサン分子を有することを特徴とする金属部品。
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