JPH10503261A - 圧縮ブレーキシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 噴射ロッカーアーム(22)の作動に応答して、１つの吸気バルブ(10)と１つの排気バルブ(12)を制御しながら開く圧縮ブレーキシステム(2)が設けられている。このブレーキシステム(2)は、4 サイクルエンジン(4)に有効であり、従来用いられたブレーキシステムの要素を取り除く構成である。

Description

【発明の詳細な説明】 圧縮ブレーキシステム 技術分野 本発明は、４サイクル式ディーゼルエンジンの圧縮ブレーキシステムに関する 。背景技術 ディーゼルエンジンの圧縮ブレーキシステムが、長い間知られてきた。この様 なブレーキシステムの一つがジェークブレーキとして本分野において知られてい る。従来用いられてきたこの種のシステムは、一般的に、エンジンバルブ機構の 上方にボルト止めされた鋳鉄ハウジングを有し、作動とタイミングのために、異 なる位置に設けた別のバルブ列ロッカーアームを用いる。このようなシステムは 重量が重いので好ましくなく、貴重なエンジンコンパートメント内の空間を使用 し、さらに別の付加的な要素を含む。 本発明は、エンジンシステム内に既に存在する様々な部品にブレーキシステム を組み合わせることによって上述の問題を解決する。さらに、本発明のシステム は、構成し、維持するのに簡潔でより容易であり、使用する部品がより少なく、 シリンダごとにより多くのバルブを制御しながら開くように機能する。これは、 労働力、時間、材料、天然源を節約し、効率と有効性を高める。発明の開示 本発明の１態様において、圧縮ブレーキシステムが４サイクルエンジンに設け られる。このエンジンは、低圧のオイル供給部、オイルリザーバ、および複数の シリンダを有する。各シリンダは、通常は閉じている第１および第２のエンジン 吸気バルブと、通常は閉じている第１および第２のエンジン排気バルブと、前記 吸気バルブ間に延びており、組み合わされる吸気ロッカーアームに近接する吸気 ブリッジと、前記エンジン排気バルブ間に延びており、組み合わされる排気ロッ カーアームに近接する排気ブリッジと、を備える。カムシステムが、各吸気およ び排気ロッカーに組み合わされており、ロッカーアームを動かし、これに組み合 わされるバルブを制御しながら開位置に動かす。電子制御式燃料噴射ユニットが 、これに組み合わされる燃料噴射ロッカーアームシステムを有する。ブリッジコ ネクタが第１および第２端部を有しており、各端部において吸気ブリッジと排気 ブリッジに固定的に接続される。吸気および排気ブリッジのそれぞれは、これら が組み合わされる吸気および排気バルブに対して揺れ運動が行えるのに十分な構 成である。オン／オフブレーキ制御システムが低圧オイル供給部に接続されてい る。ピストンが、ブリッジコネクタとこれに組み合わされる噴射ユニットロッカ ーアームとの間に配置され、噴射ユニットに接続されており、該ピストンを制御 しながら加圧し、ブリッジコネクタと接触し、噴射ユニットロッカーアームによ って噴射ユニットピストンが動くことに応答してこのブリッジコネクタを動かし て、１つのエンジン吸気バルブと１つのエンジン排気バルブを開位置に動かせる ような構成になっている。チェックバルブがブレーキ制御システムとピストンの 間に配置されている。図面の簡単な説明 図１は、エンジンの一部の概略的な上面図である。 図２は、本発明の圧縮ブレーキシステムの概略図である。 図３は、ブリッジコネクタとエンジンのバルブステムの概略側面図である。本発明を実施するのに最良の形態 図面を参照すると、本発明の圧縮ブレーキシステム２が、本分野において公知 である４サイクルエンジン４に関して設計され構成されている。このエンジン４ は、オイルリザーバ６と複数のシリンダ８、８’を有する。各シリンダは同一の 圧縮ブレーキ要素を有し、所定の別の共通の要素に組み合わされているので、簡 潔にするために、本発明は単一のシリンダ８に関して記載する。 シリンダ８は、通常は閉じている第１と第２のエンジン吸気バルブ１０、１１ と、通常は閉じている第１および第２のエンジン排気バルブ１２、１３と、を有 する。吸気ブリッジが吸気バルブ１０、１１間に延びており、これに組み合わさ れる吸気ロッカーアーム１６に近接して配置されている。排気ブリッジ１５がエ ンジン排気バルブ１２、１３間に延びており、これに組み合わされる排気ロッカ ーアーム１７に近接して配置されている。カムシステム１８、１８’が各吸気お よび排気ロッカーアーム１６、１７に組み合わされており、このロッカーアーム １６、１７を動かし、これに組み合わされるバルブ１０−１３を制御しながら開 位置に動かすようになっている。電子制御式燃料噴射ユニット１９が、プランジ ャ２０とこれに組み合わされる燃料噴射ロッカーアームシステム２１を有する。 図１と図３を参照すると、第１および第２端部３２、３４を有し、この各端部 ３２、３４で吸気ブリッジ１４と排気ブリッジ１５に固定して接続されているブ リッジコネクタ３０が設けられている。吸気および排気ブリッジ１４、１５およ びブリッジコネクタ３０が、ほぼ“Ｕ”字形状の一体的な要素であるのが好まし い。 図３を参照すると、吸気および排気ブリッジ１４、１５は、これに組み合わさ れる吸気および排気バルブ１０−１３に対してブリッジ１４、１５が揺れ動作と 摺動運動を行なうのに十分な構造である。図示でわかるように、バルブ１０−１ ３のステムクラウン３６が、吸気および排気ブリッジ１４、１５内に形成された 各円弧状のくぼみ部分３８に着座することによって、このような揺動能力が得ら れる。 図２のブレーキシステム２に関して、オン／オフブレーキ制御システム４０が 低圧エンジンオイル供給部４２に接続されている。ユニット噴射器１９は電子的 に制御されており、ブレーキ制御システム４０がオフ位置にあることに応答して スイッチ６０を介して燃料噴射ユニット１９を作動させ、ブレーキ制御システム ４０がオン位置にあることに応答して噴射ユニット１９の作動を停止させるよう な手段で、オン／オフブレーキ制御システム４０のコントローラ４１に電気ライ ン５０を介して接続されているのが好ましい。ピストン５６がブリッジコネクタ ３０と、これに組み合わされる、噴射ユニットロッカーアームシステム２１の噴 射ユニットロッカーアーム２２との間に配置されている。ピストンが、エンジン オイルライン５４に接続されている。チェックバルブ５２がブレーキ制御システ ム４０と噴射ロッカーアームピストン５６との間でエンジンオイルライン５４内 に配置されている。オイルラインがピストン５６からユニット噴射プランジャに 延びている。プランジャ２０内のバイパス穴が、吸気および排気バルブの開閉の タイミングを制御するように配置されている。産業上の利用分野 本発明のブレーキシステムの作動において、コントローラ４１のオフ位置にお いて、バルブ１０−１３が本分野において公知の一般的な手段で開閉される。コ ントローラ４１のオン位置において、ブレーキシステム２が作動されることに応 答して、シリンダ８への燃料噴射が終了する。しかしながら、噴射ロッカーアー ム２２は、これに組み合わされる噴射カム５８により動き続ける。ピストンが油 圧的に延びて所定の位置にロックされ、噴射ロッカーアームの動作がブリッジコ ネクタに伝達される。 ブリッジコネクタ３０は吸気および排気ブリッジ１４、１５を揺動し、１個の エンジン吸気バルブ１１と１個の排気バルブ１３を開位置に動かす。従って、本 分野の当業者であればわかるように、バルブ１１、１３が圧縮行程の上死点近く で、すなわち噴射ユニット１９が作動されている場合に燃料が噴射される期間の 間に開く。従って、エンジンシリンダ８はバルブ１１、１３を介して大気に対し て開き、圧縮エネルギーを解放する。 バルブ１１、１３を開くことによって、シリンダ内のエネルギーが解放され、 シリンダに戻らない。この方法において、エンジンが圧縮ブレキーングされる。 本発明の別の態様、目的および利点は図面、発明の開示および請求の範囲から 得られる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．低圧オイル供給部と、オイルリザーバ(6)および複数のシリンダ(8,8')と、 を有しており、該複数のシリンダ(8,8')のそれぞれが、通常閉鎖している第１お よび第２のエンジン吸気バルブ(10,11)と、通常閉鎖している第１および第２の エンジン排気バルブ(12,13)と、前記吸気バルブ(10,11)間に延びており、これに 組み合わされる吸気ロッカーアーム(16)に近接した吸気ブリッジ(14)と、前記エ ンジン排気バルブ(12,13)間に延びており、これに組み合わされる排気ロッカー アーム(17)に近接した排気ブリッジ(15)と、前記各吸気および排気ロッカーアー ム(16,17)に組み合わされており、該ロッカーアーム(16,17)を動かしこれに組み 合わされるバルブ(10,11,12,13)を制御しながら開位置に動かすカムシステム(18 ,18')と、電子的に制御される燃料噴射ユニット(19)とこれに組み合われる燃料 噴射ロッカーアームシステム(21)と、を有するようになっている４サイクルエン ジン(4)の圧縮ブレーキシステム(2)において、 第１および第２端部(32,34)を有し該各端部(32,34)において吸気ブリッジ(1 4)と排気ブリッジ(15)とに固定して接続されており、該吸気ブリッジおよび排気 ブリッジ(14,15)は、これらに組み合わされる吸気および排気バルブ(10,11,12,1 3)に対して前記吸気ブリッジおよび排気ブリッジ(14,15)が揺動運動を行えるの に十分な構造となっている、ブリッジコネクタ(30)と、 前記低圧オイル供給部(42)に接続可能なオン／オフブレーキ制御システム(4 0)と、 前記ブリッジコネクタ(30)とこれに組み合わされるユニット噴射ロッカーア ーム(22)との間に配置されて、前記ユニット噴射器の出口に接続されているピス トン(56)と、を備え、該ピストン(56)は、これを制御しながら加圧し、前記ブリ ッジコネクタ(30)と接触し、前記ユニット噴射ロッカーアーム(22)の動きに応答 して前記ブリッジコネクタ(30)を動かして前記１つのエンジン吸気バルブ(10)と 前記１つのエンジン排気バルブ(12)とを開位置に動かすような構成になっており 、 前記ブレーキ制御システム(40)と前記ピストン(56)との間に配置されている チェックバルブ(52)が設けられている圧縮ブレーキシステム(2)。 ２．前記１つの吸気バルブ(10)と１つの排気バルブ(12)は、前記噴射ユニット(1 9)が作動されている場合に燃料が噴射される時間長さの間、前記噴射ロッカーア ーム(22)の動きに応答して開くことを特徴とする請求項１に記載の圧縮ブレーキ システム(2)。 ３．前記１つの吸気バルブ(10)と前記１つの排気バルブ(12)は、これに組み合わ される前記シリンダ(8)が点火行程の上死点でまたは近接しているときに開くこ とを特徴とする請求項１に記載の圧縮ブレーキシステム(2)。 ４．前記吸気ブリッジ、排気ブリッジおよびブリッジコネクタ（14,15,30）は、 ほぼ“Ｕ”字形状の単一の要素であることを特徴とする請求項１に記載の圧縮ブ レーキシステム(2)。 ５．前記エンジン(4)の各シリンダ(8,8')は、ブリッジコネクタ(30)と、該ブリ ッジコネクタ(30)に組み合わされているピストン(56)と、を有しており、該ピス トン(56)の各々が前記チェックバルブ(52)と前記オン/ オフブレーキコントロー ラシステム(40)とに接続されており、前記エンジン(4)の全てのシリンダ(8,8') が圧縮ブレーキ能力を有するようになっていることを特徴とする請求項１に記載 の圧縮ブレーキシステム(2)。